JP2019044902A - アンカーボルトの製造方法 - Google Patents

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有希 安藤
徹 柳井
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Abstract

【課題】アンカーボルトの低コスト化が図れる製造方法を提供する。【解決手段】本発明のアンカーボルトの製造方法では、アンカーボルトのテーパー部材7に外嵌する拡開部材8の複数の当接部12と架橋部13とを合成樹脂で一体成型している。その拡開部材8を成型する金型20のコア31は、各当接部12の内面11をそれぞれ成型するための傾斜面35を当接部12の内面11の傾斜に合わせて基端側に近づくに従ってコア31の軸に近づく傾斜状に形成してある。拡開部材8の成型後に可動金型24と固定金型22とを離間させ、かつスライダー25a・25bをスライド移動させて開き、その状態でエジェクターピン32によって成型後の拡開部材8を押すことで、拡開部材8は、各当接部12がコア31の傾斜面35に沿って外方へ広がりながらコア31から取り出される。【選択図】 図5

Description

本発明は、岩壁やコンクリート製の天井などの壁面に設けた取付孔に差し込んで固定するアンカーボルトの製造方法に関するものである。
前記アンカーボルトとしては、例えば特許文献1で示すものが提案されている。そのアンカーボルトでは、ロッドの雄ねじに螺合する雌ねじを貫通状に設けているテーパー部材と、そのテーパー部材の外周面に沿って周方向へ五個配置している当接部と、各当接部をそれぞれつないでいる架橋部とを有している(特許文献1の図1参照)。
前記テーパー部材は、各当接部に臨むように軸方向に延びる傾斜面を当該テーパー部材の外周面に沿って周方向へ五つ形成しており、そのテーパー部材の傾斜面は、基端側(架橋部とは反対側)に向かうに従ってテーパー部材の軸方向へ近づく傾斜状に形成している。そのテーパー部材の傾斜面に合わせて各当接部の内面は傾斜状に形成している。
そして、ロッドを取付孔から引き抜く方向へ移動させることで、それに連れ立ってテーパー部材も取付孔側へ移動し、そのテーパー部材の傾斜面によって各当接部の傾斜状の内面がそれぞれ押される。それにより、各当接部の外周面が取付孔の内周面に押し付けられて、アンカーボルトが取付孔に固定される。
ところで、そのアンカーボルトにあっては、低コスト化のために当接部や架橋部を樹脂で成型することが考えられている。
特開2017−57940号公報
ところが、各当接部と架橋部とをそれぞれ個別に樹脂で成型したのちに、各当接部を架橋部に溶着や接着剤などの手段でつなぐと、その分だけアンカーボルトの製造に手間と時間とがかかってしまう。
その対策としては、各当接部と架橋部とを一体成型することが考えられる。その場合、各当接部と架橋部との内面側を成型するためのコアを金型(可動金型)に固定しておくことになる。そのコアは、成型後には各当接部と架橋部とからなる一体成型品で囲まれた状態になっているため、その一体成型品はコアに対して架橋部側から抜き取ることになる。
前記コアの外面は、当接部の内面の傾斜に合わせて傾斜状に形成するので、コアの基端側(可動金型側)の幅に比べて先端側(固定金型側)の幅が大きくなる(太くなる)。そのため、前記一体成型品をコアから抜き取る際に当接部がコアにつかえて、その一体成型品を金型から容易には取り出すことができないといった問題がある。
本発明は、かかる不都合を解決することを目的として提供されたものであり、アンカーボルトの低コスト化が図れる製造方法を提供することにある。また、そのためにアンカーボルトの各当接部と架橋部とを樹脂で一体成型しても、その一体成型品を金型から確実に取り出すことができるアンカーボルトの製造方法を提供することにある。
本発明は、かかる不都合を解決するために、基端側に向かうに従って中心軸に近づくように傾斜している傾斜面10を外周面に複数形成しているテーパー部材7と、テーパー部材7に外嵌する拡開部材8とを有しており、拡開部材8は、テーパー部材7の各傾斜面10に内面11がそれぞれ当接するように、その内面11を先端側に向かうに従ってテーパー部材7の中心軸に近づくように傾斜させている複数の当接部12と、本体部位13aの縁から延びている複数の接続部位13bにそれぞれ各当接部12の基端側をつないでいる弾性変形可能な架橋部13とを有しているアンカーボルトの製造方法であって、
拡開部材8の各当接部12と架橋部13とは樹脂で一体成型するようになっており、拡開部材8を成型する金型20には、固定金型22と、可動金型24と、拡開部材8の各当接部12の外周側を成型するとともにスライド移動して開くことが可能な一対のスライダー25a・25bと、可動金型24に固定されていて拡開部材8の内面側を成型するためのコア31と、成型後の拡開部材8をコア31から取り出すためのエジェクターピン32とを有しており、コア31は、外周に拡開部材8の各当接部12の内面11を成型するための複数の傾斜面35を有していて、それらの傾斜面35は、拡開部材8の当接部12の内面11の傾斜に合わせて基端側に近づくに従ってコア31の軸に近づく傾斜状にそれぞれ形成しており、金型20を閉じた状態で、溶融樹脂を金型20のキャビティ26内に充填して成型し、成型後に可動金型24と固定金型22とを互いに離間させ、かつスライダー25a・25bをスライド移動させて開き、その状態で、エジェクターピン32によって成型後の拡開部材8を押すことで、拡開部材8は、各当接部12がコア31の傾斜面35に沿って外方へ広がりながらコア31から取り出されることを特徴とする。コア31から取り出された拡開部材8をテーパー部材7に外嵌することでアンカーボルトが組み立てられる。
ここでのテーパー部材7には、ロッド4に形成した雄ねじ3が螺合するように構成しているものと、溶接などによってテーパー部材7にロッドを一体化させたものなどが含まれる。テーパー部材7は、金属製のものや合成樹脂製のものが含まれる。拡開部材8は、ポリアミドやポリエーテルスルホンやポリスルホンなどの樹脂(合成樹脂)で形成したものが該当し、また前記樹脂にガラス繊維や炭素繊維などを含有したものなども含まれる。ここでのエジェクターピン32には、拡開部材8の架橋部13の本体部位13aの内面を押すもの(図10の状態)や、拡開部材8の当接部12の先端(図10では下端)を押すものなどが該当する。
また、拡開部材8の架橋部13の本体部位13aの内面には、半球形状の膨出部13cを膨出させており、金型20の固定金型22においては、架橋部13の膨出部13cを成型するためのキャビティ部分26aに臨む箇所に金型20内に溶融樹脂を注入するためのゲート28を位置させているものとすることができる。ここでの膨出部13cの半球形状には、球形の一部を成すものであればよく、また膨出部13cの外面の一部を平面状にしたものなども含まれる。
さらに、ゲート28が、その周縁部28aと共にキャビティ部分26a側に突出しているものとすることができる。その周縁部28aには、ゲート28の周縁全体を取り囲むものや、その周縁部28aの一部が欠けているものなどが該当する。
金型20には、エジェクターピン32を一本だけ配置しており、エジェクターピン32はコア31を貫通しており、エジェクターピン32の先端は、架橋部13の膨出部13cの外面の形状に等しい球面状に凹み形成しているものとすることができる。
本発明の製造方法にかかるアンカーボルトは、拡開部材8の各当接部12と架橋部13とを樹脂で一体成型しているので、その分だけアンカーボルトの製作の手間などを軽減でき、それによってアンカーボルトの低コスト化を図ることができる。
その拡開部材8を成型する金型20のコア31は、そのコア31の傾斜面35が当接部12の内面11に合わせて基端側に近づくに従ってコア31の軸に近づいており、その分だけコア31は、基端側に比べて先端側の横幅が大きく(太く)なっている(図10参照)。
本発明の製造方法では、金型20のスライダー25a・25bがスライド移動して開くことで(図6参照)、成型後の拡開部材8の各当接部12は、スライダー25a・25bに邪魔されることなくコア31の外方へ広がることができる。それによって成型後に金型20のコア31から拡開部材8を取り出す際には、その拡開部材8は、各当接部12がコア31の傾斜面35に沿って外方へ広がってコア31につかえることなく取り出される。つまり、アンカーボルトの低コスト化を図るために、アンカーボルトの拡開部材8の各当接部12と架橋部13とを樹脂で一体成型しても、その一体成型品を金型20(コア31)から確実に取り出すことができる。
拡開部材8の架橋部13の膨出部13cを成型するためのキャビティ部分26aに臨む箇所に金型20のゲート28を位置させていると、そのキャビティ部分26aでキャビティ26が広がっていることで、金型20内に溶融樹脂を注入し易くなる。それによって、アンカーボルトの各当接部12と架橋部13とを確実かつ迅速に一体成型することができる。
そのうえで、拡開部材8の架橋部13に膨出部13cを設けたことにより、例えば、テーパー部材7にロッド4を螺合するように構成し、そのアンカーボルトを天井の壁面1などに設けた取付孔2に拡開機構5側から差し込んで、ロッド4の先端を架橋部13の膨出部13cに当接させると、その膨出部13cとロッド4とはほぼ点接触になるので、当該ロッド4を中心軸まわりに容易に回転させることができる。
それにより、テーパー部材7をねじ作用で取付孔2の開口側へ確実に移動させて、テーパー部材7の各傾斜面10を各当接部12の内面11にしっかりと押し付けることができる。その結果、各当接部12が取付孔2の内周面2a側へ押し付けられて、アンカーボルトが取付孔2に固定される。つまり、ロッド4を容易に回転させることができる分だけ、アンカーボルトを取付孔2にしっかりと固定できる。
ゲート28が、その周辺部28aと共にキャビティ部分26a側に突出していると、その分だけ成型後の拡開部材8において、ゲート28の痕跡が前記本体部位13aの表面に飛び出すことが抑えられて、アンカーボルトの低コスト化を図るためにアンカーボルトの拡開部材8の各当接部12と架橋部13とを樹脂で一体成型しても、そのアンカーボルトの拡開部材8の見栄えをよくすることができる。
コア31を貫通させた一本のエジェクターピン32の先端を、架橋部13の膨出部13cの外面の形状に等しい球面状に凹み形成していると、例えば、拡開部材8をコア31から取り出す際に当該拡開部材8がぐらついても、その膨出部13cは、エジェクターピン32の凹みにしっかりと受け止められて、拡開部材8をエジェクターピン32によって確実に金型20から取り出すことができる。
本発明の製造方法にかかるアンカーボルトの斜視図である。 本発明の製造方法にかかるアンカーボルトのテーパー部材の斜視図である。 本発明の製造方法にかかるアンカーボルトを取付孔へ差し込む際の状態を示す断面図である。 本発明の製造方法にかかるアンカーボルトを取付孔に固定した状態を示す断面図である。 本発明の製造方法にかかるアンカーボルトの拡開部材を成型する金型を閉じた状態を示す断面図である。 本発明の製造方法にかかるアンカーボルトの拡開部材を成型する金型を開いた状態を示す断面図である。 本発明の製造方法にかかるアンカーボルトの拡開部材を金型から取り出す状態を示す断面図である。 本発明の製造方法にかかるアンカーボルトの拡開部材を成型するコアの側面およびその一部の断面を示す図である。 図8のA−A線矢視断面図である。 本発明の製造方法にかかるアンカーボルトの拡開部材をコアから取り出す際の状態を説明するための断面図である。 アンカーボルトのテーパー部材を成型する金型を閉じた状態を示す断面図である。 アンカーボルトのテーパー部材を成型する金型を開いた状態を示す断面図である。 アンカーボルトのテーパー部材をコアから取り出す際の動作を説明するための断面図である。
本発明の製造方法にかかるアンカーボルトの一例を説明する。前記アンカーボルトは、図4に示すように、例えばコンクリート製の天井の壁面1に上向き設けている取付孔2に差し込んで固定するようになっている。前記アンカーボルトは、図1に示すように、外周面に雄ねじ3を形成している円柱形状のロッド4と、アンカーボルトを前記取付孔2の円柱面形状の内周面2a(図4参照)に固定するための拡開機構5とを有している。
前記拡開機構5は、図3に示すように、軸方向に斜めに延びる五個の平面形状の傾斜面10を外周面に形成している合成樹脂製のテーパー部材7(図2)と、そのテーパー部材7に外嵌する合成樹脂製の拡開部材8とを有している。テーパー部材7の各傾斜面10は、基端側(図3では下側)に向かうに従って中心軸に近づくように傾斜しているとともに、テーパー部材7の外周に沿って周方向に等間隔で配置している。テーパー部材7には、その中心軸に沿って前記ロッド4の雄ねじ3が螺合する雌ねじ6を貫通状に設けている。
前記拡開部材8は、図1および図3に示すように、テーパー部材7の各傾斜面10にそれぞれ当接(面接触)できるように内面11を先端側(図3では下側)に向かうに従ってテーパー部材7の中心軸に近づくように傾斜させている五個の当接部12と、各当接部12をそれぞれつないでいる弾性変形可能な架橋部13とで構成している。
前記架橋部13は、本体部位13aの縁から五つの接続部位13bがそれぞれ架橋部13の外方へ延びたのちに下方へ湾曲して各当接部12の基端側(図3では上側)をつないでいる。架橋部13の本体部位13aの内面(図3では下面)には、ほぼ半球形状の膨出部13cを膨出させている(図3では下向きに膨出)。
各当接部12の外周面15は、前記取付孔2の内周面2aと同様の円柱面形状に形成していて、その各当接部12の外周面15が取付孔2の内周面2aに面接触可能になっている。前記ロッド4は、ステンレススチールなどの金属やポリアミドなどの合成樹脂で形成してあり、前記テーパー部材7と前記拡開部材8とは、ポリアミドやポリエーテルスルホンやポリスルホンなどの合成樹脂(樹脂)で形成しており、また前記合成樹脂にガラス繊維や炭素繊維などを含有したものも含まれる。
次いで、本発明にかかるアンカーボルトを前記取付孔2に固定する手順の一例を説明する。まず、アンカーボルトを、拡開機構5を上にした姿勢(図3の姿勢)で前記取付孔2の奥まで差し込む(図4の状態)。その際には、ロッド4の先端(図4では上端)が架橋部13の膨出部13cに当接している。
そして、例えばロッド4を前記架橋部13の膨出部13cに当接させたまま、当該ロッド4の中心軸まわりに回転させることで、テーパー部材7がねじ作用で取付孔2の開口側(図4では下側)へ移動する。すると、テーパー部材7の各傾斜面10が各当接部12の内面11を押し、それによって各当接部12が取付孔2の内周面2a側へ移動して取付孔2の内周面2aへ押し付けられ、各当接部12の外周面15と取付孔2の内周面2aとの面どうしの摩擦などによってアンカーボルトが取付孔2に固定される。
そのアンカーボルトのロッド4に、例えば、設備機器や配管などを固定するためのブラケット18(図4)を装着し、そのブラケット18の下側にナット19を螺着することで、前記ブラケット18がアンカーボルトに固定される。
次いで、本発明の製造方法にかかるアンカーボルトの拡開部材8を成型する射出成型用金型20の一実施例を説明する。その射出成型用金型20は、拡開部材8の各当接部12と架橋部13とを一体成型するようになっている。
つまり、金型20は、図5に示すように、固定側取付板21を介して射出成型機(図示せず)に取り付ける固定金型22と、可動側取付板34を介して前記射出成型機に取り付けていて、その射出成型機によって駆動(図5では上下方向)される可動金型24と、その可動金型24上において図5の左右方向へスライド移動して開くことが可能な一対のスライダー25a・25bとを有している。スライダー25a・25bは、拡開部材8の各当接部12の外周側および架橋部13の接続部位13bの下部の一部の外周側を成型する。固定側取付板21には、前記射出成型機への取り付けの際の位置合わせ用のロケートリング23を有している。
前記固定金型22には、溶融樹脂をキャビティ26内に流し込むためのスプルー27と、そのスプルー27に流れ込んだ溶融樹脂をキャビティ26内へ注入するためのゲート(ピンポイントゲート)28(図8参照)と、前記スライダー25a・25bをそれぞれスライド移動させるための一対のアンギュラピン29・29とを有している。前記キャビティ26は、固定金型22、スライダー25a・25bおよび可動金型24に亘って形成している。
前記ゲート28は、図8に示すように、前記キャビティ26のうち、前記架橋部13の膨出部13cを成型するためのキャビティ部分26aに臨む箇所に位置している。そのゲート28は、その周辺部28aと共に前記キャビティ部分26a側に突出している。それにより、成型後の前記架橋部13の本体部位13aの上面に凹部が形成され、その凹部内にゲート28の痕跡が形成されても、そのゲート28の痕跡が前記本体部位13aの表面より外方へ飛び出すことが抑えられる。
前記可動金型24には、前記拡開部材8の各当接部12の内面11側および架橋部13の内面側を成型するためのコア31を直立姿勢で固定している。そのコア31の基端側(図8では下端)は可動金型24に固定している。コア31は、固定金型22側のキャビティ26まで延びている。
コア31は、図8および図9に示すように、その外周に五個の傾斜面35を有していて、それらの傾斜面35は、前記当接部12の内面11の傾斜に合わせて基端側(図8では下側)に近づくに従って当該コア31の軸に近づく傾斜状にそれぞれ形成している。
また、コア31には、各当接部12を分割して成型するために当該コア31の各傾斜面35の境界に沿ってコア31の軸方向(図8では上下方向)へ延びる五本の線条突起36を設けている。その線条突起36の外周面36aが、図9に示すように、前記スライダー25a・25bのキャビティ26の内面に接することで各当接部12が分かれた状態に成型される。
なお、コア31は、一方のスライダー25aの球面形状のキャビティ26の周方向の中央に一個の当接部12の周方向の中央が位置するように形成している(図9参照)。それにより、例えば、前記一個の当接部12の中央に臨む前記一方のスライダー25aの内面に品番などの刻印を凸状に形成しておくことで、その品番などを当該一個の当接部12の外面に凹状に形成することができる。
前記可動金型24には、成型後の拡開部材8を取り出すための一本のエジェクターピン32を配置している。そのエジェクターピン32は、コア31の軸に沿って当該コア31を上下方向に貫通している。エジェクターピン32の基端部(図5では下端部)は、可動金型24側に設けているエジェクタープレート33に固定している。そのエジェクタープレート33は、射出成型機のエジェクター駆動装置(図示せず)の昇降棒38に固定していて、その昇降棒38によって上下方向へ駆動される。
エジェクターピン32の先端は、図8に示すように、前記膨出部13cの外面の形状に等しい球面状に凹み形成しており、それによって前記膨出部13cの外面の中央部を成型する。
続いて、本発明の製造方法にかかるアンカーボルトの拡開部材8の成型方法の一実施例について説明する。すなわち、前記拡開部材8の射出成型用金型20を閉じた状態(図5の状態)で、スプルー27およびゲート28を介して溶融樹脂を前記金型20のキャビティ26内に充填して成型する。
その成型後に可動金型24を下降させて固定金型22から離間させる(図6の状態)。そのときには、図6に示すように、アンギュラピン29・29によってスライダー25a・25bが左右方向へスライド移動して開かれるとともに、可動金型24と共にコア31が下降する。次いで、昇降棒38によってエジェクタープレート33が上昇駆動されて、エジェクターピン32が上昇して成型後の拡開部材(成型品)8を押し、それによって拡開部材8がコア31から取り出される(図7の状態)。
その際、コア31の各傾斜面35の箇所には成型後の当接部12がそれぞれ入り込んでいるが、前記成型後の拡開部材8をコア31から取り出すときには、スライダー25a・25bが左右に開かれているので、図10に示すように、各当接部12がコア31の傾斜面35に沿って外方へ容易に広がって、拡開部材8はコア31につかえることなく取り出される。それによって拡開部材8の成型が完了する。そのコア31から取り出された拡開部材8をテーパー部材7に外嵌することでアンカーボルトが組み立てられる。
続いて、アンカーボルトのテーパー部材7の成型方法の一実施例について説明する。そのテーパー部材7を成型する射出成型用金型39は、図11に示すように、スプルー40とゲート41とを有する固定金型43と、可動金型45と、テーパー部材7の雌ねじ6を成型するための雄ねじ形状のコア46とを有している。そのコア46は、可動金型45を上下方向に貫通していて、射出成型機の回転駆動装置(図示せず)に連結している。テーパー部材7を成型するためのキャビティ42は、固定金型43と可動金型45とに亘って形成している。コア46は、キャビティ42内に位置する部分のみに雄ねじを形成している。前記ゲート41は、テーパー部材7の雌ねじ6を避けるためにテーパー部材7の上面の縁寄りの箇所(図11では右寄り)に設けている。
そのテーパー部材7の射出成型用金型39を閉じた状態(図11の状態)で、スプルー40およびゲート41を介して溶融樹脂をキャビティ42内に充填して成型する。その成型後に可動金型45を下降させて固定金型43から離間させる(図12の状態)。次いで、コア46を軸回りに回転させることで、図13に示すように、ねじ作用によって成型後のテーパー部材7を上昇させて可動金型45から離脱させる。これにより、テーパー部材7の成型が完了する。そのテーパー部材7にロッド4を螺合して組み立てる。
なお、図11ないし図13において、図5ないし図7と同一機能を有するものは図5ないし図7と同一符号を付して説明を省略する。
テーパー部材7の外周面に形成する傾斜面10の個数は、三個や四個や六個などであってもよい。それに合わせて当接部12の個数を設定することになる。前記説明では、拡開部材8およびテーパー部材7を合成樹脂で成型したが、テーパー部材7はステンレススチールなどの金属で形成してもよい。
7 テーパー部材
8 拡開部材
10 テーパー部材の傾斜面
11 当接部の内面
12 当接部
13 架橋部
13a 架橋部の本体部位
13b 架橋部の接続部位
13c 架橋部の膨出部
20 射出成型用金型
22 固定金型
24 可動金型
25a・25b スライダー
26 キャビティ
26a キャビティ部分
28 ゲート
28a ゲートの周辺部
31 コア
32 エジェクターピン
35 コアの傾斜面

Claims (4)

  1. 基端側に向かうに従って中心軸に近づくように傾斜している傾斜面(10)を外周面に複数形成しているテーパー部材(7)と、そのテーパー部材(7)に外嵌する拡開部材(8)とを有しており、
    その拡開部材(8)は、前記テーパー部材(7)の各傾斜面(10)に内面(11)がそれぞれ当接するように、その内面(11)を先端側に向かうに従って前記テーパー部材(7)の中心軸に近づくように傾斜させている複数の当接部(12)と、本体部位(13a)の縁から延びている複数の接続部位(13b)にそれぞれ前記各当接部(12)の基端側をつないでいる弾性変形可能な架橋部(13)とを有しているアンカーボルトの製造方法であって、
    前記拡開部材(8)の前記各当接部(12)と前記架橋部(13)とは樹脂で一体成型するようになっており、
    その拡開部材(8)を成型する金型(20)には、固定金型(22)と、可動金型(24)と、前記各当接部(12)の外周側を成型するとともにスライド移動して開くことが可能な一対のスライダー(25a)・(25b)と、前記可動金型(24)に固定されていて前記拡開部材(8)の内面側を成型するためのコア(31)と、成型後の前記拡開部材(8)を前記コア(31)から取り出すためのエジェクターピン(32)とを有しており、
    前記コア(31)は、その外周に前記各当接部(12)の内面(11)を成型するための複数の傾斜面(35)を有していて、それらの傾斜面(35)は、前記当接部(12)の内面(11)の傾斜に合わせて基端側に近づくに従って前記コア(31)の軸に近づく傾斜状にそれぞれ形成しており、
    前記金型(20)を閉じた状態で、溶融樹脂を前記金型(20)のキャビティ(26)内に充填して成型し、その成型後に前記可動金型(24)と前記固定金型(22)とを互いに離間させ、かつ前記スライダー(25a)・(25b)をスライド移動させて開き、
    その状態で、前記エジェクターピン(32)によって成型後の前記拡開部材(8)を押すことで、前記拡開部材(8)は、前記各当接部(12)が前記コア(31)の前記傾斜面(35)に沿って外方へ広がりながら前記コア(31)から取り出されることを特徴とするアンカーボルトの製造方法。
  2. 前記拡開部材(8)の前記架橋部(13)の前記本体部位(13a)の内面には、半球形状の膨出部(13c)を膨出させており、
    前記金型(20)の前記固定金型(22)においては、前記架橋部(13)の前記膨出部(13c)を成型するためのキャビティ部分(26a)に臨む箇所に前記金型(20)内に溶融樹脂を注入するためのゲート(28)を位置させていることを特徴とする請求項1記載のアンカーボルトの製造方法。
  3. 前記ゲート(28)が、その周辺部(28a)と共に前記キャビティ部分(26a)側に突出していることを特徴とする請求項2記載のアンカーボルトの製造方法。
  4. 前記金型(20)には、前記エジェクターピン(32)を一本だけ配置しており、
    そのエジェクターピン(32)は前記コア(31)を貫通しており、
    前記エジェクターピン(32)の先端は、前記架橋部(13)の膨出部(13c)の外面の形状に等しい球面状に凹み形成していることを特徴とする請求項2または3に記載のアンカーボルトの製造方法。
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