JP2007024179A - 保持器の製造方法 - Google Patents

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秀史 日▲高▼
Kazuhiro Kawasaki
和博 川崎
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Abstract

【課題】大型化させることなく強度の高い軸受けにすることができる保持器の製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】軸受け内部に組み込まれ転動体113を保持する保持器14の製造方法であって、金型キャビティ21a、22a内の所定位置に前記転動体113を配置させ、該転動体113を配置させた該金型キャビティ21a、22a内に溶融樹脂を注入し該溶融樹脂を硬化させることで前記転動体113と前記保持器14とを一体成形する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、保持器の製造方法に関し、詳しくは軸受け内部に組み込まれ転動体を保持する保持器の製造方法に関する。
従来より、アキシアル荷重とラジアル荷重との合成荷重を受けるのに適した軸受けとして、例えば図9に示すようなアンギュラ型のボールベアリング101が広く使用されている。このボールベアリング101は、転動体である鋼球のボール113と、該ボール113を保持する環状のリテーナ114(以下、「リテーナ114」と記す)と、該ボール113の内外軌道面111a、112aを有するとともに、該ボール113と該内外軌道面111a、112aとがラジアル方向に対して所定の接触角をもって接触する内輪111および外輪112とから構成されている。このように、ラジアル方向に対して所定の接触角をもって接触するために、リテーナ114は、外径方向に向けて拡径する傾斜面を有する構造となっている。
また、このリテーナ114は、ボール113を嵌め込んで保持するための開口孔114aを周方向に複数有するように、樹脂による一体成形によって製造されている。さらに、ボールベアリング101は、成形後のリテーナ114の各開口孔114aにボール113を嵌め込み、そのボール113を嵌め込んだリテーナ114を内輪111と外輪112との間に組み込むことによって製造されている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平9−264321号公報
通常、ボールベアリングの強度を高くしたい場合、多くのボールを嵌め込んでボール1個あたりの負荷荷重を減少させる方法が考えられる。そのため、リテーナに多くのボールを配置することが望まれている。しかし、上述したリテーナは、まず樹脂によってリテーナのみが成形された後に、その成形によって形成された開口孔にボールが嵌め込まれて製造されている。この製造方法では、開口孔がきちんと形成されるように(すなわち、隣接する開口孔が連通しないように)リテーナを成形する必要があるため、各開口孔間の繋ぎ部を十分に形成しておく必要があった。
例えば、図9に示すように、ボール113の直径が「4mm」であり、リテーナ114の内径が「36mm」、外径が「41mm」である場合、リテーナ114における隣接する開口孔114a間に形成される繋ぎ部の距離が約「0.3mm」必要であった。このように、繋ぎ部に「0.3mm」確保してしまうと、リテーナ114の中心と隣接するボール113の中心間の角度は約「18.9°」となり、このリテーナ114には、ボール113を「19個」しか配置することができなかった。そのため、この繋ぎ部の距離を短くして、より多くのボール113を配置することが望まれる。しかし、多くの開口孔114aを形成すると、繋ぎ部の距離が短くなり成形時に隣接する開口孔114aが連通してしまうことがあった。そして、隣接する開口孔114aが連通してしまうと、リテーナ114はボール113を保持することができなくなった。そのため、多くのボール113を配置させるためには、リテーナ114を大型化させる必要があり、結果として軸受けの大型化になるという問題が生じていた。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、大型化させることなく強度の高い軸受けにすることができる保持器の製造方法を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、軸受け内部に組み込まれ転動体を保持する保持器の製造方法であって、金型キャビティ内の所定位置に前記転動体を配置させ、該転動体を配置させた該金型キャビティ内に溶融樹脂を注入し該溶融樹脂を硬化させることで前記転動体と前記保持器とを一体成形する製造方法である。
これにより、予め転動体を配置させた状態で溶融樹脂を注入して保持器を成形すると、転動体の間に溶融樹脂が流れ込むために、保持器の隣接する開口孔間に形成される繋ぎ部がしっかりしたものとなる。そのため、転動体と保持器のサイズが従来技術と同一であっても、保持器における隣接する開口孔間に形成される繋ぎ部の距離を短く済ますことができる。したがって、従来技術と比較すると、保持器を大型化することなく転動体の数を増加させることができるため、保持器を大型化することなく強度の高い軸受けを製造することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の保持器の製造方法であって、前記金型キャビティ内の上下面には、前記転動体を収容可能な凹孔がそれぞれ形成されており、該凹孔に前記転動体を配置させて該金型キャビティ内に溶融樹脂を注入する製造方法である。
この凹孔により、転動体は金型キャビティ内においてしっかりと配置されることになる。したがって、保持器における隣接する開口孔間に形成される繋ぎ部の距離が一様に形成されることになり、すなわち繋ぎ部の距離が長くなったり短くなったりすることなく一様に形成されることになり、繋ぎ部に必要な強度を有する状態で保持器に多くの転動体を配置することができる。
以下、本発明を実施するための最良の実施例を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、図1〜7を用いて実施例1を説明する。
図1〜5は、本発明のリテーナ14の製造方法を適用させる成形機20の金型の縦断面図であり、製造工程を順に示している。図6(A)は、成形機20の上型22の下面図であり、同(B)は、成形機20の下型21の上面図である。図7は、本発明の製造方法で製造したリテーナ14を適用させたボールベアリング1の斜視図であり、内輪111とリテーナ14の各一部を切り欠いた状態である。なお、この実施例1で説明するリテーナ14は、従来技術のリテーナ114と同様に、アンギュラ型のボールベアリングに適用させるものである。そして、以下の説明にあたっては、図面において同一符号を付すことで、重複する説明は省略する。
まず、本発明のリテーナ14の製造方法を適用させる成形機20について説明する。図1および図6(B)に示すように、この成形機20の下型21の上面には、環状の下キャビティ21aが形成されている。この下キャビティ21aには、転動体113(以下、「ボール113」と記す)の下半分を嵌め込んで保持するためのお碗形状の凹孔21bが周方向に等間隔となるように23個形成されている。また、全ての凹孔21bの下端部は開口されており、後述する払い出しピン21cの上端部がそれぞれ突出可能となっている。
これら各払い出しピン21cは下型21に対して相対的な昇降動作が可能となっている。例えば、各払い出しピン21cの下端部は、共通の支持板を介して油圧シリンダ(いずれも図示しない)のピストンの先端と連結されている。これにより、このピストンを上昇させると、支持板を介して全ての払い出しピン21cの上端部が全ての凹孔21bの下端部から突出することになる。逆に、このピストンを下降させると、支持板を介して全ての払い出しピン21cの上端部が全ての凹孔21bの下端部へと戻されることになる。
一方、図1および図6(A)に示すように、この成形機20の上型22の下面には、環状の上キャビティ22aが上述した下キャビティ21aと対応するように形成されている。この上キャビティ22aには、ボール113の上半分を嵌め込んで保持するためのお碗形状の凹孔22bが上述した凹孔21bと対応するよう周方向に等間隔となるように23個形成されている。また、この上キャビティ22aの周方向に6等分した位置(図6(A)参照)には、樹脂注入ノズル22cが形成されている。樹脂注入ノズル22cの先端は、上キャビティ22aと連通しているため、この樹脂注入ノズル22cから溶融樹脂を上キャビティ22aへ注入させることができる。
続いて、上述した成形機20を使用して本発明のリテーナ14の製造方法を説明する。図2に示すように、図1に示した型開きの状態で、下型21の上面の全ての凹孔21bにボール113を嵌め込む。その後、図3に示すように、上型22を下型21へ押し付けて型締めする。この状態では、全てのボール113の上半分は上型22の凹孔22bに嵌め込まれることになっている。そして、下型21の下キャビティ21aと上型22の上キャビティ22aとによって形成される金型キャビティへ樹脂注入ノズル22cから溶融樹脂を注入させる。この樹脂注入ノズル22cは、既に述べたように6本均等に配置されているため、金型キャビティ内へ均等に溶融樹脂がいきわたる。
その後、図4に示すように、溶融樹脂が硬化した後、型開きを行いリテーナ14が成形される。そして、図5に示すように、払い出しピン21cを上昇させて、ボール113とともにリテーナ14を持ち上げる。これにより、リテーナ14は下型21の上面より持ち上げられる格好となるため、リテーナ14の取り出しが容易となる。
上述したようにして、予めボール113を配置させた状態で溶融樹脂を注入してリテーナ14を成形すると、ボール113の間に溶融樹脂が流れ込むために、隣接する開口孔114a間に形成される繋ぎ部がしっかりしたものとなる。そのため、ボール113とリテーナ14のサイズが従来技術と同一であっても、リテーナ14における隣接する開口孔114a間に形成される繋ぎ部の距離を約「0.06mm」で済ますことができる。すなわち、従来技術であれば、隣接する開口孔114aが連通しないように繋ぎ部の距離が約「0.3mm」必要であった。しかし、本発明では繋ぎ部の距離が約「0.06mm」であっても、従来技術と同程度の繋ぎ部の強度を有することができる。そのため、本発明では、ボール113を「23個」配置することができる。これにより、従来技術と比較すると、リテーナ14を大型化することなくボール113の数を増加させることができるため、リテーナ14を大型化することなく強度の高いボールベアリング1を製造することができる。なお、図7に示すように、このリテーナ14の中心と、各ボール113の中心間の角度は約「15.7°」となっている。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2を説明する。
図8(A)は、実施例2のリテーナ34の斜視図である。なお、この実施例2は、既に説明した実施例1と比較して、リテーナ34の形状が板状のものである。このように、リテーナ34の形状が板状であっても、リテーナ34は実施例1と同様に製造できるため、その詳細説明は省略する。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3を説明する。
図8(B)は、実施例3のリテーナ44の斜視図である。なお、この実施例3は、既に説明した実施例2と比較して、ボール113を複列に配置したものである。このように、ボール113を複列に配置した場合であっても、リテーナ44は実施例1と同様に製造できるため、その詳細説明は省略する。
(実施例4)
次に、本発明の実施例4を説明する。
図8(C)は、実施例4のリテーナ54の斜視図である。なお、この実施例4は、既に説明した実施例1と比較して、ボール113を高さ方向に複列に配置したものである。このように、ボール113を高さ方向に複列に配置した場合であっても、リテーナ54は実施例1と同様に製造できるため、その詳細説明は省略する。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
例えば、実施例の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
図1は、本発明の保持器14の製造方法を適用させる成形機20の金型の縦断面図である。 図2は、図1の次工程を示している。 図3は、図2の次工程を示している。 図4は、図3の次工程を示している。 図5は、図4の次工程を示している。 図6(A)は、成形機20の上型22の下面図であり、同(B)は、成形機20の下型21の上面図である。 図7は、本発明の製造方法で製造したリテーナ14を適用させたボールベアリング1の斜視図であり、内輪111とリテーナ14の各一部を切り欠いた状態である。 図8(A)は、実施例2のリテーナ34の斜視図であり、同(B)は、実施例3のリテーナ44の斜視図であり、同(C)は、実施例4のリテーナ54の斜視図である。 図9は、従来の製造方法で製造したリテーナ114を適用させたボールベアリング101の斜視図であり、内輪111とリテーナ114の各一部を切り欠いた状態である。
符号の説明
1 ボールベアリング(軸受け)
13 ボール(転動体)
14 リテーナ(保持器)
21a 下キャビティ
21b 凹孔
22a 上キャビティ
22b 凹孔

Claims (2)

  1. 軸受け内部に組み込まれ転動体を保持する保持器の製造方法であって、
    金型キャビティ内の所定位置に前記転動体を配置させ、該転動体を配置させた該金型キャビティ内に溶融樹脂を注入し該溶融樹脂を硬化させることで前記転動体と前記保持器とを一体成形する保持器の製造方法。
  2. 請求項1に記載の保持器の製造方法であって、
    前記金型キャビティ内の上下面には、前記転動体を収容可能な凹孔がそれぞれ形成されており、該凹孔に前記転動体を配置させて該金型キャビティ内に溶融樹脂を注入する保持器の製造方法。


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