JP2019037181A - シロアリ駆除用装置及びシロアリを駆除する方法 - Google Patents

シロアリ駆除用装置及びシロアリを駆除する方法 Download PDF

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【課題】事前にシロアリが多く存在する場所を特定することや、シロアリを検知又は誘引した後に駆除をするといった2段階の操作をしなくとも、広範囲に生息するシロアリを死滅させることが可能なシロアリ用駆除装置を提供する。【解決手段】複数の毒餌含有体を含み、前記毒餌含有体はそれぞれ、毒餌剤又は毒餌剤が収納された容器であり、それぞれの前記毒餌含有体は、少なくとも1の他の前記毒餌含有体と誘導部材でつながれていることを特徴とするシロアリ駆除用装置。【選択図】なし

Description

本発明は、シロアリ駆除用装置及びシロアリを駆除する方法に関する。
従来シロアリの生態について多くの研究がなされてきた。しかしながら、シロアリの巣の所在は不明である場合が多く、殺虫剤等の薬剤を建物の床下や土壌へ直接散布して駆除を試みたり、毒餌剤を設置して駆除や予防を試みたりしたとしても、その効果は部分的にとどまり、不十分であることが多かった。
そこで、シロアリの存在を検知したときシロアリ検知信号を出力するための複数のシロアリセンサと、シロアリ検知信号受信手段と、シロアリ通報手段と、シロアリ発生状況記録手段とを備えたことを特徴とするシロアリ検知通報システム(特許文献1)を活用してシロアリ駆除・防除の処置を行うことが提案されている。
また、上面開口の容器にシロアリの餌木を収容し、前記容器の底部に排水管を連結し、この排水管にシロアリが通過可能な孔を形成してなるシロアリの誘引装置(特許文献2)を設置し、広範囲のシロアリを効率良く誘引して駆除する方法が提案されてきた。
特開2008−161130号公報 特開平9−313084号公報
しかしながら、事前にシロアリが存在する場所を把握できる前記シロアリ検知通報システムや、事前に把握しなくともシロアリを誘引して駆除できる前記シロアリの誘引装置は製造コストが高く、取扱い方法が複雑である。さらには、シロアリを検知あるいは誘引した後に駆除を行うために2段階の操作が必要となり、使用者にとっては簡易に使用できない仕様となっていた。
本発明は、事前にシロアリが多く存在する場所を特定することや、シロアリを検知又は誘引した後に駆除をするといった2段階の操作をしなくとも、広範囲に生息するシロアリを死滅させることが可能なシロアリ駆除用装置及びシロアリを駆除する方法を提供することを目的とする。
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、毒餌剤又は毒餌剤が収納された容器をつなぐことにより、上記課題を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
(1) 複数の毒餌含有体を含み、
前記毒餌含有体はそれぞれ、毒餌剤又は毒餌剤が収納された容器であり、
それぞれの前記毒餌毒餌含有体は、少なくとも1の他の前記毒餌含有体と誘導部材でつながれていることを特徴とするシロアリ駆除用装置。
(2) シロアリ駆除用装置を用いてシロアリを駆除する方法であって、
前記シロアリ駆除用装置は複数の毒餌含有体を含み、
前記毒餌含有体はそれぞれ、毒餌剤又は毒餌剤が収納された容器であり、
それぞれの前記毒餌含有体を、少なくとも1の他の前記毒餌含有体と、誘導部材でつなぎ、
前記シロアリ駆除用装置の少なくとも一部を地中に埋設することを特徴とするシロアリを駆除する方法。
(3) シロアリ駆除用装置を用いてシロアリを駆除する方法であって、
前記シロアリ駆除用装置は複数の毒餌含有体を含み、
前記毒餌含有体はそれぞれ、毒餌剤又は毒餌剤が収納された容器であり、
前記シロアリ駆除用装置の少なくとも一部を地中に埋設し、
それぞれの前記毒餌含有体と、少なくとも1の他の前記毒餌含有体と、をつなぐように、食餌成分及び誘引成分の少なくともいずれか一方を含む薬剤を、地表又は地中に散布することを特徴とするシロアリを駆除する方法。
本発明によれば、事前にシロアリが多く存在する場所を把握して毒餌剤を設置するのに適した場所を特定する必要がなく、シロアリが毒餌剤を喫食する確率を向上させ、広範囲に生息するシロアリに対して毒餌剤を十分に喫食させることが可能であることから、シロアリの駆除効果(死滅させる効果)を高めることができる。
図1は、試験例1−1及び1−2において試験体及び角材の位置関係を示すための模式図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、本明細書において数値範囲を示す「〜」とは、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
<シロアリ駆除用装置>
本発明に係るシロアリ駆除用装置は、複数の毒餌含有体を含み、前記毒餌含有体はそれぞれ、毒餌剤又は毒餌剤が収納された容器であり、それぞれの前記毒餌含有体は、少なくとも1の他の前記毒餌含有体と誘導部材でつながれていることを特徴とする。
ここで「毒餌含有体」とは、毒餌剤又は毒餌剤が収納された容器(以後、単に「容器」と称することがある。)を意味するが、複数存在する毒餌含有体の構成はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。以後、毒餌含有体を「毒餌剤又は容器」と称することがある。
本発明に係るシロアリ駆除用装置の一態様として、複数の毒餌剤を含み、それぞれの前記毒餌剤は、少なくとも1の他の前記毒餌剤と誘導部材でつながれているシロアリ駆除用装置が挙げられる。
また、前記毒餌剤に代えて毒餌剤が収納されている容器を用い、前記容器同士が誘導部材でつながれていてもよい。さらには、毒餌剤と、毒餌剤が収納されている容器とがつながれていてもよい。
これまで、シロアリの駆除効果を上げるためには、例えば事前にシロアリが多く存在する場所を特定することや、シロアリを1ヶ所に誘引した後に駆除をする等といった複数段階の操作を経る必要があった。
これに対し、本発明に係るシロアリ駆除用装置は、複数の毒餌含有体が誘導部材でつながれていることで、シロアリの駆除効果を著しく向上することができる。すなわち、シロアリの物に沿って移動する習性を利用して、本発明における誘導部材に遭遇したシロアリを毒餌剤又は容器内に収納された毒餌剤まで誘導し、毒餌剤を喫食させることができる。このように、毒餌含有体周辺に存在するシロアリのみならず、誘導部材周辺の領域に存在するシロアリに対しても毒餌剤を喫食させることが可能となるため、シロアリが毒餌剤を喫食する確率を飛躍的に向上させることができる。このため、シロアリが多く存在する場所を事前に把握することなくシロアリ駆除効果を高めることができ、さらには、広範囲に生息するシロアリをも駆除することができる。
本発明における誘導部材は、複数の毒餌含有体をつなぐものであれば特に限定されない。すなわち、毒餌含有体同士をつなぐ際に、1の誘導部材を用いて連続的に毒餌含有体同士をつないでもよく、複数の誘導部材を用いて連続的又は不連続的に毒餌体同士をつないでもよい。ここで不連続的とは、複数の誘導部材同士の間に隙間がある状態を意味する。隙間がある場合でも、当該隙間が過剰に広い場合を除いて、シロアリは誘導部材から隣に位置する誘導部材へと誘導され、本効果を奏することができる。
シロアリは前記誘導部材に沿って毒餌剤又は容器内に収納された毒餌剤に誘導される。シロアリは視覚がほぼないと考えられており、土中を進んでいたシロアリは土と異なる物質(誘導部材)に突き当たると、その習性から前記誘導部材に沿って移動し、誘導部材の先にある毒餌剤又は容器内に収納された毒餌剤まで誘導されやすい。
誘導部材には、例えば、紐、ロープ、モール、針金等の芯体を用いることができる。
芯体は、木、紙、不織布などの植物性繊維、動物性繊維を含むその他の繊維、鋼、アルミ等の金属類、無機粉体、樹脂類、エラストマー、多孔質ビーズ等の原料をそのまま用いたり、前記原料から製造することができる。また、各原料を組み合わせて使用することもできる。組み合わせた形態としては、例えば、木や金属等のように形状を保持しやすいものに、繊維や紙等を巻き付けたような形態が挙げられる。
中でも、芯体そのものが喫食性又は誘引性の物質であることや、芯体に食餌成分(喫食成分)や誘引成分が含まれていることが好ましい。これにより、シロアリの芯体(誘導部材)への誘引作用を向上させることができ、広範囲のシロアリに対して芯体(誘導部材)までの誘引が可能となる。その結果、毒餌剤又は容器内に収納された毒餌剤まで誘導されるシロアリが増え、さらに広範囲のシロアリの駆除が可能となる。
喫食性の物質又は成分(食餌成分)としては、シロアリが喫食性を有するものであれば特に限定されない。誘引性の物質又は成分(誘引成分)としては、シロアリがおびき寄せられるものであれば特に限定されない。また、喫食性の物質又は成分が、誘引性の物質又は成分と同等であるものが好ましい。
食餌成分及び/又は誘引成分としては、糖類、アミノ酸類、蛋白質類、香料(合成香料、天然香料、またはそれらの調合香料を含む)、植物エキス、動物エキス、道しるべフェロモン等が挙げられる。中でも誘引効果の優れる糖類が好ましい。例えば糖類としては、グルコース、キシロース等の単糖類、スクロース、ラクトース等の二糖類、セルロース、デンプン、デキストリン等の多糖類等があげられる。
食餌成分又は誘引成分を芯体に含ませる方法は特に限定されず、例えば、食餌成分又は誘引成分を芯体表面に塗布する、芯体中に含浸させる、芯体中に練り込む等の方法が挙げられる。
誘導部材には、上記成分の他に、増量剤、結合剤、賦形剤、酸化防止剤、保存剤、殺虫剤等のその他成分を含んでいてもよい。これらは後述する毒餌剤に含まれていてもよい増量剤、結合剤、賦形剤、酸化防止剤、保存剤、殺虫剤等とそれぞれ同様のものを用いることができる。
誘導部材に含まれる食餌成分及び誘引成分は、その他に含まれる全成分の合計に対して合計で0.1質量%以上であることが喫食性、誘引性、賦形性の点から好ましく、1質量%以上がより好ましい。また、保形性の点から99.9質量%以下が好ましく、99質量%以下がより好ましい。
誘導部材の長さは、特に限定はされないが、1〜120cmであることが好ましい。1cm以上であることで、毒餌含有体同士をつなぎやすく、120cm以下であることで、本効果を効果的に発揮することができる。また、誘導部材は30cm以上がより好ましく、これによりさらに広範囲に生息するシロアリを駆除することができるようになる。さらに、60cm以下であることがより好ましい。これによりシロアリが誘導部材を効果的に辿って毒餌含有体に到着でき、毒餌剤まで誘導されやすいことから、その駆除効果を高めることができる。
誘導部材の太さも特に限定はされないが、例えば0.1〜100mmであることが毒餌剤までのシロアリの誘導のしやすさから好ましく、1〜50mmであることがより好ましい。なお、誘導部材の太さは一定である必要はなく、途中で細くなったり太くなったりしていてもよい。また、テープのように平たいものであってもよい。
シロアリ駆除用装置に複数の誘導部材が存在する場合、複数の誘導部材の組成や長さ、太さ等はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。また、誘導部材の表面形状や色についても特に制限されない。
誘導部材は毒餌剤又は容器とつながれているが、必ずしも取れないようにしっかりと繋ぎ合わされている必要はなく、これらが接触した状態であればよい。装置の取扱い性や安全性、装置の強度、誘導部材の物性等の観点から、誘導部材と毒餌剤又は容器とは、軽く引っ張っても取れない程度以上に繋ぎ合わされていることが好ましい。例えば、接着剤や接着テープ等を用いて接着したり、毒餌剤又は容器に切欠きを設けて誘導部材を挿入し係止すること等が挙げられる。
本発明における毒餌剤は、シロアリ致死効果を有する薬剤を含有したものであれば特に限定されず、固体状、液体状、ゲル状、粉末状等、いずれの性状でも使用することができる。
液体状や粉末状の薬剤を用いる場合には、固形物やポリマー等の担体に前記液体状又は粉末状の薬剤を含浸又は保持させて、固体状やゲル状の毒餌剤として用いてもよい。担体については後述する。
毒餌剤を容器に入れず、毒餌剤を誘導部材で結合する場合、土中に毒餌剤を埋めた際でも形状が維持される点から、毒餌剤は固体状又はゲル状であることが好ましく、固体状であることがより好ましい。
毒餌剤を容器に入れて、容器を誘導部材で結合する場合には、いずれの毒餌剤の形態でも使用することができる。例えば液体状や粉末状の毒餌剤である場合には、容器内に前記液体状又は粉末状の毒餌剤を入れることができる設備を設けておけばよい。
毒餌剤が固体状又はゲル状である場合、例えば直方体、円柱状、球状、シート状、ハニカム形状等様々な形状を取ることができ、その形状や寸法等は特に限定されない。例えば固体状の毒餌剤であって、形状が直方体である場合、その寸法は例えば、1〜10cm×1〜10cm×1〜30cm程度である。また、ハニカム形状の場合、見かけ上の寸法は例えば1〜10cm×1〜10cm×1〜30cm程度である。
毒餌剤に含まれる薬剤は、シロアリが致死する薬剤であれば特に限定されず、速効性の薬剤(速効性薬剤)または遅効性の薬剤(遅効性薬剤)のいずれをも用いることができる。中でも遅効性薬剤を含む毒餌剤を用いることが好ましい。これは、遅効性薬剤を含む毒餌剤を喫食したシロアリが直ぐには死なず、毒餌剤を喫食する後続のシロアリに警戒心を与えることがないことや、シロアリが毒餌剤をコロニーへ持ち帰った後に死に至ることで前記コロニー内のシロアリの群れ全体を駆除することができるためである。
遅効性薬剤としては、ジノテフラン、ホウ酸、ヒドラメチルノン、リチウムスルフォネート、クロルフェナピル、スルフルラミド、イミダクロプリド、クロチアニジン、フィプロニル、ピリプロール等の殺虫剤;エクダイソン等の脱皮ホルモン;プレコセン等の抗幼若ホルモン物質;メトプレン等の幼若ホルモン;ジフルベンズロン、ビストリフルロン、ヘキサフルムロン、ノバルロン、ノビフルムロン、クロルフルアズロン等のキチン合成阻害剤等を例示できる。
速効性薬剤としては、ジョチュウギクエキス、ピレトリン、アレスリン、プラレトリン、フタルスリン、レスメトリン、イミプロトリン、フェノトリン、ペルメトリン、ビフェントリン、フェンプロパトリン、モンフルオロトリン、シフルトリン等のピレスロイド系殺虫剤;ジクロルボス、フエニトロチオン等の有機リン系殺虫剤;カルバリル、プロポクスル等のカーバメート系殺虫剤等を例示できる。
上記薬剤は1種のみを用いても、複数種を組み合わせて用いてもよい。また、遅効性の薬剤と速効性の薬剤とを組み合わせて用いてもよい。
上記薬剤の含有量は毒餌剤の性状や大きさ、容器の有無、装置を設置する環境等に合わせることができる。薬剤を担体に含浸させた固体状やゲル状の毒餌剤である場合、薬剤の含有割合は、前記担体に含まれる成分(担体を除く)の合計量に対して、シロアリを効果的に死滅させる点から、例えば0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましい。また、シロアリが忌避しないようにする点や、喫食量を減らさないようにする点から50質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。
本発明における毒餌剤は、上記薬剤に加え、必要に応じて誘引剤、増量剤、結合剤、着色剤、賦形剤、酸化防止剤、保存剤等の成分を適宜配合することができる。
誘引剤の具体例としては、例えば、動植物エキス;カゼイン等の蛋白質類;デンプン、小麦粉、米粉、糠、トウモロコシ粉等の植物粉末;砂糖、蜂蜜、廃糖密、果性果糖、ショ糖、液糖、マルトース、サトウキビ果汁等の糖類;プロリン等のアミノ酸類;トウモロコシ油、ヒマシ油、オリーブ油、大豆油、ナタネ油、ピーナッツ油等の植物油;(3S,4R,6E,10Z)−3,4,7,11−テトラメチル−トリデカ−6,10−ジエナール、(z)−9−ヘキサデセナール、2,5−ジメチルピラジン、8−メチル−2,5−ジメチルピラジン、Z,E−又はE,E−α−フラネセン等の道しるべフェロモン等を例示できる。
誘引剤は、毒餌剤に含まれる全成分(担体を除く)の合計量に対して、喫食性、誘引性の点から0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。また、賦形性、殺虫効力の点から99質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましい。
増量剤としては、例えばシリカゲル、ケイ酸、ケイ藻土、カオリン、タルク等を挙げることができる。
増量剤は、毒餌剤に含まれる全成分(担体を除く)の合計量に対して、賦形性の点から1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましい。また、喫食性、殺虫効力の点から90質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましい。
結合剤としては、アイリツシモス、トラガントガム、カラヤガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等を挙げることができる。
結合剤は、毒餌剤に含まれる全成分(担体を除く)の合計量に対して、結合性、賦形性の点から0.1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましい。また、喫食性、殺虫効力の点から90質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましい。
着色剤としては、黄色4号、青色1号、赤色106号、黄色202号の(1)等の厚生省令により定められたタール色素、クロロフィル、リボフラビン、クロシン、紅花、アントシアニン等の色素乃至着色料を例示できる。
着色剤は、毒餌剤に含まれる全成分(担体を除く)の合計量に対して、視認性の点から1×10−4質量%以上が好ましく、1×10−3質量%以上がより好ましい。また、喫食性の点から50質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましい。
賦形剤としては、例えば、ホワイトカーボン、ケイ藻土、結晶セルロース、クレー、カオリン、タルク、ベントナイト、シリカ、カルボキシメチルセルロース、パラフィン、ポリエチレングリコール、スチレン樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。
賦形剤は、毒餌剤に含まれる全成分(担体を除く)の合計量に対して、賦形性の点から1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましい。また、喫食性の点から99質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましい。
酸化防止剤としては、例えば、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、dl−α−トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル等が挙げられる。
酸化防止剤は、毒餌剤に含まれる全成分(担体を除く)の合計量に対して、酸化防止効果の点から1×10−2質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましい。また、喫食性の点から10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。
保存剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、安息香酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウム、塩化セチルピリジニウム、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール等が挙げられる。
保存剤は、毒餌剤に含まれる全成分(担体を除く)の合計量に対して、保存性、防腐性の点から1×10−3質量%以上が好ましく、1×10−2質量%以上がより好ましい。また、喫食性の点から10質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましい。
毒餌剤に含まれる薬剤や上記その他の成分を含有させることのできる担体としては、例えば、紙、木材、繊維、布、不織布、スポンジ、ポリマー、多孔質ビーズ、無機紛体、有機紛体等が挙げられる。中でもシロアリの喫食性を高め、薬剤による駆除効果をより高めるという観点から、シロアリの喫食性(食餌性)物質を用いることが好ましく、紙がより好ましく、ハニカム形状の紙がさらに好ましい。
担体には、含浸、塗布、噴霧等により薬剤及びその他成分を含有させることができる。
本発明に係るシロアリ駆除装置は、毒餌含有体として、毒餌剤が収納された容器を誘導部材でつなげてもよい。毒餌剤が容器に収納されることによって、毒餌剤の潮解や雨水等による溶解、分解等を防止することができるようになる。本発明における容器は特に限定されないが、容器内部に毒餌剤を収納でき、シロアリが容器外部から毒餌剤に到達するための侵入口を備える。
容器の内外を結ぶ侵入口の形状は特に限定されず、前記侵入口からシロアリが侵入し、内部の毒餌剤に到達できればよい。侵入口の形状は、例えば円形、楕円形、長方形、多角形等とすることができる。また、侵入口から内部の毒餌剤に至るまでが一つの連通孔である必要はなく、例えば階段状になっていてもよい。さらには、誘導部材を保持するためのスリットを設けた形状とすることもできる。また、侵入口は複数口あってもよい。
侵入口の大きさはシロアリが侵入できるものであれば特に限定されない。例えばその最短径又は短辺の長さが1mm以上であることが好ましい。ここで最短径とは、侵入口が円形である場合にはその直径、楕円形である場合にはその短径を意味する。また短辺の長さとは、長方形である場合にはそのまま短辺の長さを意味し、多角形である場合には最も短い辺の長さを意味する。
侵入口の大きさはその最短径又は短辺の長さが10mm以下がシロアリ以外の生物の侵入を防ぐ点から好ましく、7mm以下がより好ましい。
容器の形状は特に限定されるものではなく、例えば円筒形状、四角柱形状や多角柱形状、円錐状や多角錐状、球状等とすることができ、加飾を施すことも可能である。詳しくは後述するが、容器は少なくともその一部が地中に埋設されていることが好ましいことから、その埋設を簡単に行うため、容器の下側に相当する先端は尖った形状となっていることが好ましく、鋭角となっていることがより好ましい。
容器の寸法は特に限定されるものではなく、例えば上面から見た際の寸法が1〜10cm×1〜10cmであり、側面から見た際の高さが1〜30cmの大きさが挙げられる。好ましくは、上面から見た際の寸法が2.5〜5cm×2.5〜5cmであり、側面から見た際の高さが8〜20cmの大きさがよい。
容器にはさらに、毒餌剤を交換可能な機構を有することが好ましい。前記機構として、例えば毒餌剤が通過可能な開口と蓋とを設けてもよく、容器そのものが解体可能な構造であってもよい。また、シロアリ用の侵入口から毒餌剤を交換できるような構造でもよい。このような機構を有することで、毒餌剤が消耗した際に、シロアリ駆除用装置全体を交換することなく、毒餌剤のみの交換により前記装置を使い続けることができる。
また、容器の少なくとも一部を地中に埋めて本発明に係る装置を使用する場合には、容器のうち地上に露出する領域に毒餌剤が通過可能な開口や蓋を設けると、容器を地中から取り出すことなく、毒餌剤の交換を行うことができることからより好ましい。
容器本体の材質は特に限定されるものではないが、例えば地中で分解されにくいものを用いることが好ましく、また、シロアリによって喫食されないものを用いることも好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート等の合成樹脂;鋼、アルミ、ステンレス等の金属;陶磁器等が挙げられ、中でもポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート等の合成樹脂が好ましい。
容器の色も特に限定されるものではないが、黒や茶色等、装置を設置する地面と近い色を採用することで目立たなくなることから好ましい。また、シロアリは暗い場所を好む傾向にある点からも、黒や茶色等の暗い色が好ましい。
一方、容器の少なくとも一部が地上に露出した状態で使用する場合に、容器の色を透明、又は半透明とすることで容器中の毒餌剤が外部から視認可能となり、毒餌剤の消耗に伴う交換の時期を把握することが容易になることから好ましい。
本発明に係るシロアリ駆除用装置を構成する毒餌含有体の数は2つ以上であれば特に限定されず、例えば2〜8個の毒餌含有体を用いることが好ましい。毒餌含有体がつながれていることから、例えば、毒餌剤同士又は容器同士ではなく、毒餌剤と毒餌剤が収納された容器とが誘導部材によってつながれていてもよい。
複数存在する毒餌含有体は、その構成や形状等、いずれも同じである必要はなく、それぞれ同じであっても異なっていてもよい。
任意の1の毒餌含有体に対し、少なくとも1の誘導部材で他の毒餌含有体とつながれていればよく、複数の誘導部材で複数の毒餌含有体とつながれていてもよく、複数の誘導部材で一つの毒餌含有体とつながれていてもよい。
誘導部材は毒餌含有体の間を直線的につなげてもよく、曲線を描きながら蛇行した状態でつなげてもよく、つなぐ経路は特に限定されない。
毒餌含有体が3以上ある場合には、毒餌含有体を環状につなぐことが、シロアリの駆除効果を高められることから好ましい。さらに、毒餌含有体が4以上ある場合には、毒餌含有体を環状につなぎ、さらに分岐させることも可能である。また、4以上の毒餌含有体を環状につないだ場合、対角に存在する毒餌含有体とさらにつなぐことも可能である。
また、つなぐ方法は平面状(二次元的)に限らず、立体的(三次元的)につなぐことも可能である。
本発明に係るシロアリ駆除用装置は、地面上に置いて用いてもよいが、シロアリが日光等の光を嫌い、通常地中に生息する可能性が高いことから、装置の少なくとも一部が地中に埋設されるように設置されることが好ましい。中でも、少なくとも1つの毒餌含有体の少なくとも一部を地中に埋設して用いることが好ましく、すべての毒餌含有体の少なくとも一部を地中に埋設して用いることがより好ましい。
また、少なくとも1つの誘導部材の少なくとも一部を地中に埋設して用いることが好ましく、すべての誘導部材の少なくとも一部を地中に埋設して用いることがより好ましい。
毒餌含有体や誘導部材の少なくとも一部を地中に埋設することで、地中等を含めたより広範囲に生息するシロアリに対して毒餌剤又は容器内部の毒餌剤まで誘導することができ、シロアリ駆除効果を向上することができる。
また、シロアリ駆除用装置における毒餌含有体の少なくとも一部が地上に露出しており、その存在が視認できる状態であることも、当該装置を設置した場所の把握が容易となる点から好ましい。
<シロアリを駆除する方法>
次に本発明に係るシロアリを駆除する方法について説明する。
本発明は、シロアリ駆除用装置を用いてシロアリを駆除する方法であって、前記シロアリ駆除用装置は複数の毒餌含有体を含み、それぞれの前記毒餌含有体を、少なくとも1の他の毒餌含有体と、誘導部材でつなぎ、前記シロアリ駆除用装置の少なくとも一部を地中に埋設することを特徴とする。
また、本発明の別の態様は、シロアリ駆除用装置を用いてシロアリを駆除する方法であって、前記シロアリ駆除用装置は複数の毒餌含有体を含み、前記シロアリ駆除用装置の少なくとも一部を地中に埋設し、それぞれの前記毒餌含有体と、少なくとも1の他の毒餌含有体と、をつなぐように、食餌成分及び誘引成分の少なくともいずれか一方を含む薬剤を、地表又は地中に散布することを特徴とする。
さらに、上記シロアリを駆除する方法において毒餌含有体を他の毒餌含有体とつなぐにあたり、誘導部材と、食餌成分及び誘引成分の少なくともいずれか一方を含む薬剤と、の両方を用いてつないでもよい。
これらはいずれも、前記<シロアリ駆除用装置>と同様に、シロアリの物に沿って移動する習性を利用して、誘導部材又は薬剤に遭遇したシロアリを毒餌剤又は容器内の毒餌剤まで誘導して毒餌剤を喫食させる。これによりシロアリが毒餌剤を喫食する確率を飛躍的に向上させることができ、シロアリが多く存在する場所を事前に把握することなくその駆除効果を高め、さらには、広範囲に生息するシロアリを駆除することができるようになる。
本発明におけるシロアリ駆除用装置は、複数の毒餌含有体を含むが、毒餌含有体は先述した<シロアリ駆除用装置>における毒餌剤及び容器とそれぞれ同様のものを用いる。また、前記毒餌含有体が誘導部材でつながれている場合の誘導部材についても同様に、先述した<シロアリ駆除用装置>における誘導部材と同様のものを使用することができる。
本発明に係るシロアリの駆除方法においては、シロアリ駆除用装置の少なくとも一部が地中に埋設される。埋設される装置の部位は特に限定されないが、先述した<シロアリ駆除用装置>と同様に埋設することができる。例えば、シロアリ駆除用装置を構成する毒餌含有体のうち、少なくとも1つの毒餌含有体の少なくとも一部を地中に埋設することが好ましい。また、少なくとも1つの誘導部材の少なくとも一部を地中に埋設することも好ましい。
シロアリ駆除用装置の少なくとも一部を埋設する方法は特に限定されないが、例えば穴を掘ってシロアリ駆除用装置を地中に設置したのちに砂や土をかける等して埋設してもよく、先端が尖った毒餌含有体を用い、手で押し込んだり、ハンマーで叩く等して前記毒餌含有体を地中に埋めてもよい。
また、毒餌含有体が誘導部材によりつながれた状態でシロアリ駆除用装置を地中に埋設してもよく、先に毒餌含有体を地中に埋設し、その後誘導部材によりそれら毒餌含有体をつなぐことも可能である。
毒餌含有体に対し、他の毒餌含有体とつなぐように薬剤を散布する場合、毒餌含有体の少なくとも一部を地中に埋設して設置し、設置された任意の1の毒餌含有体と、少なくとも1の他の毒餌含有体とをつなぐように地表又は地中に該薬剤を散布する。薬剤を散布することで、誘導部材で毒餌含有体同士をつなぐ場合と同様の効果を得ることができる。
薬剤の形態は特に限定されないが、液体状、粉末状、顆粒状、ゲル状等が挙げられる。
薬剤が液体状である場合、薬剤を地表又は地中に散布することにより、重力等によって地中のさらに奥深くまで前記薬剤が浸透することで、少なくとも一部が地中に埋設された毒餌含有体同士を結ぶ誘導部材のような役目を薬剤が果たす。
薬剤が粉末状、顆粒状、ゲル状等である場合、毒餌含有体同士をつなぐ経路を作るよう地面の上から散布する、もしくは地面を掘り、前記経路に沿って薬剤を散布することで、誘導部材のような役目を薬剤が果たす。
薬剤の散布の方法は特に限定されないが、地表に散布する場合には、毒餌含有体同士をつなぐように直線的な経路又は曲線を描きながら蛇行した経路等、任意の経路で液体状の薬剤を滴下していく方法等が挙げられる。
地中に散布する場合には、毒餌含有体同士をつなぐような直線的な経路又は曲線を描きながら蛇行する経路等、任意に経路を決め、前記経路に沿って液体状の薬剤を滴下したり、粉末状や顆粒状、ゲル状の薬剤を撒く方法等が挙げられる。地面を掘って散布した場合は、薬剤を散布した後に堀った地面を埋め戻してもよい。
シロアリを駆除する方法における薬剤は、食餌成分及び誘引成分の少なくともいずれか一方を含んでいればよい。食餌成分又は誘引成分としては、先述した<シロアリ駆除用装置>における誘導部材に含有可能な食餌成分又は誘引成分と同様のものを用いることができる。
前記薬剤にはシロアリが致死する薬剤を含んでいてもよい。シロアリが致死する薬剤とは、先述した<シロアリ駆除用装置>において毒餌剤に含まれる薬剤と同様であり、速効性薬剤、遅効性薬剤のいずれの薬剤をも含有することができるが、遅効性薬剤を含有することが好ましい。
また、薬剤にはさらに他の成分として誘引剤、増量剤、結合剤、着色剤、賦形剤、酸化防止剤、保存剤等を含んでいてもよい。具体的には、先述した<シロアリ駆除用装置>における毒餌剤に含有可能な誘引剤、増量剤、結合剤、着色剤、賦形剤、酸化防止剤、保存剤とそれぞれ同様である。
薬剤に含まれる食餌成分及び誘引成分は、薬剤全体に対して50質量%以上であることが喫食性の点から好ましく、90質量%以上がより好ましい。また、殺虫効力の点から99質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましい。
以下、本発明を試験例及び図1によりさらに説明するが、本発明はこれらに制限されるものではない。なお、図1は試験例1−1及び1−2において、試験体及び角材を上から見た際の位置関係を示す模式図である。
<毒餌含有体の作製>
1.晒クラフト紙からなる芯体に、有効成分であるヘキサフルムロンを溶媒である酢酸ブチルに溶解したものをグラビア印刷し、薬剤を均一に印刷した。
2.晒クラフト紙をハニカム形状に立体状に組立て、毒餌剤とした。晒クラフト紙をハニカム形状に立体状に組立てた毒餌剤の大きさは3×3×15cmである。
3.上記2で作製した毒餌剤を、ポリプロピレン樹脂からなる容器1の本体中に収納した。容器1の大きさは3.5×3.5×16cmである。
<シロアリ駆除用装置の作製>
1.作製した毒餌含有体3個の容器1を、それぞれ、長さ30cmかつ断面が直径2mmの円形である紐状の晒クラフト紙からなる芯体にショ糖を含浸させた誘導部材2を用いて、正三角形状につなぎ、土中に埋設することで試験体10を得た。
2.同様に、作製した毒餌含有体3個の容器1をそれぞれ誘導部材でつながずに、各容器間の距離が30cmの正三角形状となるように土中に埋設することで試験体11を得た。
<試験例1−1、1−2>
試験体10及び試験体11の真ん中に位置するように、シロアリが存在する角材3(3×3×35mm)を設置した。試験体10と試験体11とは、角材3を中心として点対称となる位置にある。角材と試験体10又は試験体11における容器との最短距離はいずれも15cmである。
試験体及び角材を設置してから8週間後に試験体10及び11の各容器から毒餌剤を取り出し、その重量変化を喫食量として測定して毒餌剤の喫食率を求めた。また、試験回数は2回行い、その相加平均を毒餌剤の平均喫食率として求めた。試験体10を用いた試験を試験例1−1とし、試験体1−2を用いた試験を試験例1−2とした。毒餌剤喫食率の結果を表1に示す。
Figure 2019037181
表1から明らかなように、毒餌剤を収納した容器が誘導部材でつながれることにより、つながない場合と比べて喫食率が2倍近く高くなることが分かった。
この結果から、誘導部材の存在により、シロアリは当初居た位置から遠く離れた位置にある毒餌剤まで辿り付くことができるようになったことが確認された。すなわち、誘導部材で毒餌剤を収納した容器(毒餌含有体)をつなぐことにより、シロアリによる喫食率を向上させ、広範囲に生息するシロアリに対して十分量喫食させることが可能であり、シロアリの駆除効果を高められることが分かった。
<試験例2−1、2−2>
試験体における誘導部材の長さを60cmとした以外は試験例1−1と同様にして、各容器の毒餌剤の喫食率及び平均喫食率を求めた(試験例2−1)。
試験体における各容器間の距離を60cmとした以外は試験例1−2と同様にして、各容器の毒餌剤の喫食率及び平均喫食率を求めた(試験例2−2)。
結果を表2に示す。
Figure 2019037181
表2から明らかなように、誘導部材の長さ又は各容器間の距離を60cmとしても、毒餌剤を収納した容器が誘導部材でつながれることにより、つながない場合と比べて非常に高い喫食率を示すことが分かった。
1 容器
2 誘導部材
3 角材
10 試験体
11 試験体

Claims (3)

  1. 複数の毒餌含有体を含み、
    前記毒餌含有体はそれぞれ、毒餌剤又は毒餌剤が収納された容器であり、
    それぞれの前記毒餌含有体は、少なくとも1の他の前記毒餌含有体と誘導部材でつながれていることを特徴とするシロアリ駆除用装置。
  2. シロアリ駆除用装置を用いてシロアリを駆除する方法であって、
    前記シロアリ駆除用装置は複数の毒餌含有体を含み、
    前記毒餌含有体はそれぞれ、毒餌剤又は毒餌剤が収納された容器であり、
    それぞれの前記毒餌含有体を、少なくとも1の他の前記毒餌含有体と、誘導部材でつなぎ、
    前記シロアリ駆除用装置の少なくとも一部を地中に埋設することを特徴とするシロアリを駆除する方法。
  3. シロアリ駆除用装置を用いてシロアリを駆除する方法であって、
    前記シロアリ駆除用装置は複数の毒餌含有体を含み、
    前記毒餌含有体はそれぞれ、毒餌剤又は毒餌剤が収納された容器であり、
    前記シロアリ駆除用装置の少なくとも一部を地中に埋設し、
    それぞれの前記毒餌含有体と、少なくとも1の他の前記毒餌含有体と、をつなぐように、食餌成分及び誘引成分の少なくともいずれか一方を含む薬剤を、地表又は地中に散布することを特徴とするシロアリを駆除する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024019181A1 (ja) * 2022-07-19 2024-01-25 国立大学法人京都大学 カートリッジ、防蟻装置、および防蟻方法

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