JP2019036049A - デジタルサイネージ制御装置、デジタルサイネージ制御方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

デジタルサイネージ制御装置、デジタルサイネージ制御方法、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】デジタルサイネージに表示される広告によって適切な効果が上げられるにすることが可能なデジタルサイネージ制御装置等を提供する。【解決手段】複数のデジタルサイネージのそれぞれに広告情報を表示させる表示制御部と、複数のデジタルサイネージのそれぞれの周辺における交通状況に関する交通状況関連情報を取得する交通状況関連情報取得部と、を備え、表示制御部は、交通状況関連情報に基づき、複数のデジタルサイネージの中で、広告情報を表示させる対象のデジタルサイネージを変更する。【選択図】図5

Description

本発明は、デジタルサイネージ制御装置等に関する。
車両に乗車している運転者を含む車両の乗員向けのデジタルサイネージが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
米国特許出願公開第2016/0180709号明細書
しかしながら、デジタルサイネージの周辺の道路の交通状況によっては、デジタルサイネージに表示される広告による期待される効果が得られない可能性がある。例えば、デジタルサイネージを視認可能な隣接する道路が交通事故や道路工事等により通行止めになったり、車線規制になったり等すると、交通量が減少し、デジタルサイネージに表示される広告による効果が低下してしまう可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、デジタルサイネージに表示される広告によって適切な効果が上げられるにすることが可能なデジタルサイネージ制御装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態では、
複数のデジタルサイネージのそれぞれに広告情報を表示させる表示制御部と、
前記複数のデジタルサイネージのそれぞれの周辺における交通状況に関する交通状況関連情報を取得する交通状況関連情報取得部と、を備え、
前記表示制御部は、前記交通状況関連情報に基づき、前記複数のデジタルサイネージの中で、前記広告情報を表示させるデジタルサイネージを変更する、
デジタルサイネージ制御装置が提供される。
本実施形態によれば、デジタルサイネージ制御装置は、交通状況関連情報から、例えば、デジタルサイネージの周辺道路の交通量等を把握し、デジタルサイネージのインプレッションに相当する効果指標を予測することができる。また、デジタルサイネージ制御装置は、交通状況関連情報から、例えば、デジタルサイネージの周辺道路の交通状況の変動を把握したり、将来的な変動を予測したりすることができる。従って、デジタルサイネージ制御装置は、効果指標の予測値が期待される基準を下回る場合や、デジタルサイネージの周辺道路の交通状況が効果を上げるために期待される範囲から逸脱したり、逸脱が予測されたりする場合等に、当該デジタルサイネージに表示される広告情報を他のデジタルサイネージに振り替えることができる。従って、広告効果の低下を抑制し、デジタルサイネージに表示される広告によって適切な効果が上げられるようにすることができる。
また、上述の実施形態において、
前記交通状況関連情報に基づき、前記複数のデジタルサイネージのそれぞれに表示される広告情報の所定の表示期間に亘るインプレッションに相当する第1の効果指標を予測する第1効果予測部を更に備え、
前記表示制御部は、前記第1効果予測部により予測された、前記複数のデジタルサイネージに含まれる一のデジタルサイネージに表示される一の広告情報の前記第1の効果指標が所定の第1基準を下回っている場合、当該一の広告情報を表示させる対象を当該一のデジタルサイネージから、前記複数のデジタルサイネージのうちの前記第1効果予測部により予測される当該一の広告情報の前記第1の効果指標が前記第1基準以上になる他のデジタルサイネージに変更してもよい。
本実施形態によれば、デジタルサイネージ制御装置は、一のデジタルサイネージに表示される一の広告情報のインプレッションに相当する効果指標を予測し、予測される効果指標が期待される基準を下回ると、一の広告情報の表示対象を他のデジタルサイネージに振り替えることができる。従って、インプレッションに相当する広告効果の低下を抑制し、デジタルサイネージに表示される広告によって適切な効果が上げられるようにすることができる。
また、上述の実施形態において、
前記交通状況関連情報取得部は、前記複数のデジタルサイネージのそれぞれの周辺道路の交通量情報と、前記周辺道路を通過する車両の車速情報と、を含む前記交通状況関連情報を取得し、
前記第1効果予測部は、前記交通量情報及び前記車速情報とに基づき、前記第1の効果指標を予測してもよい。
本実施形態によれば、デジタルサイネージ制御装置は、交通量情報に基づき、デジタルサイネージを視認した可能性のある人が乗車していた車両の台数等を把握することができる。また、一般に、周辺道路を通過する車両の車速が高くなるほど、デジタルサイネージの表示を視認しにくくなるところ、デジタルサイネージ制御装置は、車速情報に基づき、周辺道路を通過した車両の乗員がデジタルサイネージを視認できた確率等を判断することができる。従って、デジタルサイネージ制御装置は、交通量情報及び車速情報に基づき、具体的に、インプレッションに相当する効果指標を予測することができる。
また、上述の実施形態において、
前記周辺道路を通過する車両の乗車人数に関する乗車人数情報を取得する乗車人数情報取得部を更に備え、
前記第1効果予測部は、前記乗車人数情報に基づき、前記第1の効果指標を予測してもよい。
本実施形態によれば、デジタルサイネージ制御装置は、交通量情報に加えて、乗車人数情報を利用することにより、周辺道路を車両に乗って通過した乗員の人数を予測することができる。従って、デジタルサイネージ制御装置は、交通量情報及び車速情報に加えて、乗車人数情報に基づき、具体的に、インプレッションに相当する効果指標をより精度よく予測することができる。
また、上述の実施形態において、
複数のプローブ車両のそれぞれから位置情報を含む車両移動履歴を収集する車両移動履歴収集部と、
前記複数のプローブ車両の何れかを利用する複数のユーザのそれぞれが所持する携帯端末から位置情報を含む端末移動履歴を収集する端末移動履歴収集部と、
前記車両移動履歴に基づき、前記複数のプローブ車両の中から、前記周辺道路を通過した前記プローブ車両を特定する通過車両特定部と、
前記プローブ車両の前記車両移動履歴と、当該プローブ車両を利用するユーザの前記携帯端末の前記端末移動履歴とに基づき、前記周辺道路を通過した前記プローブ車両に乗車していたユーザを特定する乗車ユーザ特定部と、を更に備え、
前記交通状況関連情報取得部は、前記通過車両特定部による特定結果に基づき、前記複数のデジタルサイネージのそれぞれの前記周辺道路を通過した前記プローブ車両の台数を含む前記交通量情報を取得し、
前記乗車人数情報取得部は、前記乗車ユーザ特定部による特定結果に基づき、前記複数のデジタルサイネージのそれぞれの前記周辺道路を通過した前記プローブ車両に乗車していたユーザの人数を含む前記乗車人数情報を取得してもよい。
本実施形態によれば、デジタルサイネージ制御装置は、複数のプローブ車両のそれぞれの移動履歴(車両移動履歴)に基づき、具体的に、デジタルサイネージの周辺道路を通過したプローブ車両の台数を含む交通量情報を取得できる。また、デジタルサイネージ制御装置は、プローブ車両の車両移動履歴と、当該プローブ車両のユーザの携帯端末の端末移動履歴とを照合することにより、具体的に、デジタルサイネージの周辺道路を通過したプローブ車両に乗車していたユーザの人数を含む乗車人数情報を取得できる。従って、デジタルサイネージ制御装置は、このようにして取得される交通量情報及び乗車人数情報に基づき、具体的に、インプレッションに相当する効果指標をより精度よく予測することができる。
また、上述の実施形態において、
前記複数のデジタルサイネージのそれぞれを対応する前記周辺道路の車両から見たときの見え易さに関する見え易さ情報を取得する見え易さ情報取得部を更に備え、
前記第1効果予測部は、前記見え易さ情報に基づき、前記第1の効果指標を予測してもよい。
本実施形態によれば、デジタルサイネージ制御装置は、例えば、周辺道路の車両の進行方向と、デジタルサイネージの表示面の向きとの関係等、車両からデジタルサイネージを見たときの見え易さに関する情報(見え易さ情報)を取得することができる。従って、デジタルサイネージ制御装置は、見え易さ情報に基づき、周辺道路を通過した車両がデジタルサイネージの広告情報を視認できた確率等を判断することができる。そのため、デジタルサイネージ制御装置は、交通量情報及び車速情報に加えて、見え易さ情報に基づき、具体的に、インプレッションに相当する効果指標をより精度よく予測することができる。
また、上述した実施形態において、
複数のプローブ車両のそれぞれから位置情報を含む車両移動履歴を収集する車両移動履歴収集部と、
前記複数のプローブ車両の何れかを利用する複数のユーザのそれぞれが所持する複数の携帯端末から位置情報を含む端末移動履歴を収集する端末移動履歴収集部と、
前記複数のユーザのそれぞれの所定の属性情報を記憶する属性情報記憶部と、
前記車両移動履歴に基づき、前記複数のプローブ車両の中から、前記複数のデジタルサイネージのそれぞれの周辺道路を通過した前記プローブ車両を特定する通過車両特定部と、
前記プローブ車両の前記車両移動履歴と、当該プローブ車両を利用するユーザの前記携帯端末の前記端末移動履歴とに基づき、前記周辺道路を通過した前記プローブ車両に乗車していたユーザを特定する乗車ユーザ特定部と、
前記属性情報記憶部から前記乗車ユーザ特定部により特定されたユーザの前記属性情報を取得する属性情報取得部と、
前記属性情報取得部により取得された前記属性情報に基づき、前記複数のデジタルサイネージのそれぞれに表示される広告情報の所定の表示期間に亘るオーディエンス属性の適合性に関する第2の効果指標を予測する第2効果予測部と、
を更に備え、
前記表示制御部は、前記第2効果予測部により予測された、前記複数のデジタルサイネージに含まれる一のデジタルサイネージに表示される一の広告情報の前記第2の効果指標が所定の第2基準を下回っている場合、当該一の広告情報を表示させる対象を当該一のデジタルサイネージから、前記複数のデジタルサイネージのうちの前記第2効果予測部により予測される当該一の広告情報の前記第2の効果指標が向上する他のデジタルサイネージに変更してもよい。
本実施形態によれば、デジタルサイネージ制御装置は、プローブ車両の車両移動履歴と、プローブ車両のユーザが所持する携帯端末の端末移動履歴に基づき、デジタルサイネージの周辺道路を通過したプローブ車両に乗車していたユーザを特定し、当該ユーザの属性情報(例えば、性別、年齢層等)を取得することができる。そのため、デジタルサイネージ制御装置は、一のデジタルサイネージの周辺道路を通過したプローブ車両に乗車していたユーザの属性情報に基づき、一のデジタルサイネージに表示される一の広告情報のオーディエンス属性の適合性に関する効果指標を予測し、予測される効果指標が期待される基準を下回ると、一の広告情報の表示対象を他のデジタルサイネージに振り替えることができる。従って、オーディエンス属性の適合性に関する広告効果の低下を抑制し、デジタルサイネージに表示される広告によって適切な効果が上げられるようにすることができる。
また、本発明の他の実施形態は、デジタルサイネージ制御方法、プログラム、及び、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体により実現される。
上述の実施形態によれば、デジタルサイネージに表示される広告によって適切な効果が上げられるにすることが可能なデジタルサイネージ制御装置等を提供することができる。
第1実施形態に係る広告配信システムの構成の一例を概略的に示す図である。 第1実施形態に係る車両(ECU)の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係る携帯端末(処理装置)の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係るセンタサーバ(処理装置)の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。る。 第1実施形態に係るセンタサーバによる処理の一例を概略的に示すフローチャートである。 第1実施形態に係るセンタサーバによるインプレッション指標算出処理の一例を概略的に示すサブフローチャートである。 第1実施形態に係るセンタサーバによるオーディエンス属性指標算出処理の一例を概略的に示すサブフローチャートである。 広告配信システムの作用を説明する図である。 広告配信システムの作用を説明する図である。 広告配信システムの作用を説明する図である。 広告配信システムの作用を説明する図である。 第2実施形態に係る広告配信システムの構成の一例を概略的に示す図である。 第2実施形態に係るセンタサーバの機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 第2実施形態に係るセンタサーバによる表示対象変更処理の一例を概略的に示すフローチャートである。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
<第1実施形態>
[広告配信システムの構成]
まず、図1〜図4を参照して、本実施形態に係る広告配信システム1の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る広告配信システム1の構成を概略的に示す図である。図2は、本実施形態に係る車両3の機能的な構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。図3は、本実施形態に係る携帯端末4の機能的な構成の一例を概略的に示すフローチャートである。図4は、センタサーバ5の機能的な構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。
広告配信システム1は、複数の車両3と、任意の道路の近傍、例えば、道路の路側や道路の真上等に設置される複数のデジタルサイネージ装置7と、複数の車両3及び複数のデジタルサイネージ装置7と通信可能に接続されるセンタサーバ5を含む。広告配信システム1は、デジタルサイネージ装置7の設置位置に隣接する道路に位置する車両3の乗員向けの広告情報を、当該デジタルサイネージ装置7に配信する。
尚、一の車両3は、広告配信システム1に関連して、他の車両3と略同じ構成を有する。また、一の携帯端末4は、広告配信システム1に関連して、他の携帯端末4と略同じ構成を有する。また、一のデジタルサイネージ装置7は、広告配信システム1に関連して、他のデジタルサイネージ装置7と略同じ構成を有する。そのため、図中には、一の車両3、一の携帯端末4、及び一のデジタルサイネージ装置7が代表的に示されている。以下、携帯端末4が省略される以外、図9についても同様である。
車両3は、DCM(Data Communication Module)31と、ECU(Electronic Control Unit)32と、GPS(Global Positioning System)モジュール33と、ACCスイッチ34と、車速センサ35と、を含む。
DCM31は、例えば、多数の基地局を末端とする携帯電話網やインターネット網等を含む所定の通信ネットワークNW1(以下、通信ネットワークNW2,NW3についても同様)を通じて、センタサーバ5と双方向で通信を行う通信デバイスである。DCM31は、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークを通じて、ECU32を含む各種ECUと相互に通信可能に接続される。
ECU32は、車両3における所定の機能に関する各種制御処理を行う電子制御ユニットである。例えば、ECU32は、車両3の状態(車両状態)、車両3の乗員の状態、及び車両3の周辺の状態等に関する各種情報(車両情報)を取得し、DCM31を介して、プローブ情報としてセンタサーバ5にアップロードする処理を行う。ECU32は、その機能が任意のハードウェア、ソフトウェア、或いはその組み合わせ等により実現されてよく、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置、I/O(Input-Output interface)を含むマイクロコンピュータを中心に構成されてよい。ECU32は、例えば、ROMや補助記憶装置に格納される一以上のプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、車両情報取得部321と、マップマッチング部322と、プローブ情報送信部323を含む。また、ECU32は、補助記憶装置等の内部メモリに規定される記憶領域として、記憶部320を含む。記憶部320には、地図情報DB(Data Base)320Aが格納される。
尚、ECU32の機能の一部は、一又は複数の他のECUにより分担されてもよい。
車両情報取得部321は、GPSモジュール33、ACCスイッチ34、及び車速センサ35等から入力される車両情報をRAM内のバッファ等から取得する。具体的には、車両情報取得部321は、GPSモジュール33から入力される車両3の位置情報を取得する。また、車両情報取得部321は、ACCスイッチ34から入力されるACCスイッチ34のON/OFF信号を取得する。また、車両情報取得部321は、車速センサ35から入力される車両3の車速に関する情報(車速情報)を取得する。
マップマッチング部322は、記憶部320に格納される地図情報DB320Aと、車両情報取得部321により取得される車両3の位置情報に基づき、車両3の位置情報に対応する道路リンク、即ち、車両3が現在位置する道路リンクを特定する。例えば、地図情報DB320Aに含まれる道路網を構成する複数の道路リンクのそれぞれには、予め識別情報、即ち、リンクID(Identifier)が規定されている。マップマッチング部322は、車両3が現在位置する道路リンクのリンクIDを特定する。
尚、地図情報DB320Aには、交差点に対応するノード、隣接する交差点間の道路に対応する、即ち、ノード間を接続する道路リンク、各建物や道路等の地物に対応するラインやポリゴン等を含むGIS(Geographic Information System:地理情報システム)データ等が含まれる。以下、後述する地図情報DB5200Aについても同様である。
プローブ情報送信部323は、所定周期ごとに、車両情報取得部321により取得される各種車両情報、マップマッチング部322により特定される道路リンクID、及び各種車両情報に対応する時刻情報等を含むプローブ情報を生成する。そして、プローブ情報送信部323は、DCM31を介して、生成したプローブ情報をセンタサーバ5に送信する。プローブ情報には、車両3の位置情報、車両3の位置情報に対応する時刻情報、車両3の位置情報に対応するリンクID、車両3の起動・停止に関する情報を含むそれぞれの車両3の移動に関する情報(車両移動情報)が含まれる。以下、本実施形態では、車両3の起動に関する情報として、ACCスイッチ34がOFF状態からONされた旨の情報(ACC−ON情報)を採用し、車両3の停止に関する情報として、ACCスイッチ34がON状態からOFFされた旨の情報(ACC−OFF情報)を採用する。
尚、車両3からセンタサーバ5に送信されるプローブ情報には、各種車両情報に対応する時刻情報が含まれなくてもよい。この場合、センタサーバ5は、車両3における車両移動情報の送信時刻、センタサーバ5における車両移動情報の受信時刻、或いはこれらの時刻から算出される、車両3の位置情報に対応する推定時刻等を、各種車両情報に対応する時刻情報とすればよい。そして、センタサーバ5は、当該時刻情報を、車両3から受信されたプローブ情報における各種車両情報に対応する時刻情報として、当該プローブ情報に追加すればよい。
GPSモジュール33は、車両3の上空の三以上、好ましくは、四以上の衛星から送信されるGPS信号を受信し、自己が搭載される車両3の位置を測位する。GPSモジュール33は、一対一の通信線やCAN等の車載ネットワークを通じてECU32等と通信可能に接続され、測位された車両3の位置情報は、ECU32等に入力される。
ACCスイッチ34は、車両3の運転者等の乗員による所定操作に応じて、車両3のアクセサリ電源をON/OFFする。例えば、ACCスイッチ34は、車室内の運転席のステアリング近傍のインストルメンタルパネルに設けられるパワースイッチ(ACCスイッチ34及びイグニッションスイッチ(IGスイッチ)を操作するボタン型スイッチ)に対する操作に応じて、ON/OFFされる。ACCスイッチ34は、一対一の通信線やCAN等の車載ネットワークを通じてECU32等と通信可能に接続され、その状態信号(ON信号/OFF信号)は、ECU32に入力される。
車速センサ35は、車両3の車速を検出する既知の検出手段である。車速センサ35は、一対一の通信線やCAN等の車載ネットワークを通じてECU32等と通信可能に接続され、車両3の車速情報は、ECU32に入力される。
携帯端末4は、例えば、車両3の所有者を含むユーザが所持する携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等である。携帯端末4は、通信機器41と、処理装置42と、GPSモジュール43と、加速度センサ44と、タッチパネルディスプレイ(以下、単に「ディスプレイ」と称する)45を含む。
通信機器41は、処理装置42(具体的には、後述する通信処理部421)による制御の下、所定の通信ネットワークNW2を通じて、センタサーバ5と双方向で通信を行うデバイスである。通信機器41は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)等の通信規格に対応する移動通信モジュールである。
処理装置42は、携帯端末4における各種制御処理を行う。処理装置42は、例えば、CPU、RAM、ROM、補助記憶装置、I/O等を含むコンピュータを中心に構成される。処理装置42は、例えば、ROMや補助記憶装置に格納される一以上のプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、通信処理部421と、センサ情報取得部422と、移動手段判定部423と、端末移動情報送信部424を含む。
通信処理部421は、通信機器41を制御し、センタサーバ5との間での各種信号の送受信を行う。
センサ情報取得部422は、GPSモジュール43、加速度センサ44等の各種センサから入力されるセンサ情報を、RAM内のバッファ等から取得する。具体的には、センサ情報取得部422は、GPSモジュール43から入力される携帯端末4の位置情報を取得する。また、センサ情報取得部422は、加速度センサ44から入力される携帯端末4の加速度に関する情報(加速度情報)を取得する。
移動手段判定部423は、任意の方法を用いて、携帯端末4を所持するユーザが移動手段としての車両で移動しているか、それ以外の移動手段(徒歩、自転車、電車等)で移動しているかを判定する。例えば、移動手段判定部423は、加速度センサ44から入力される加速度情報に基づき、移動手段としての車両で移動している場合と車両以外の移動手段で移動している場合とを識別可能に予め機械学習された識別器を適用することにより、当該判定を行ってよい。また、例えば、移動手段判定部423は、加速度センサ44から入力される加速度情報に加えて、或いは、代えて、GPSモジュール43から入力される携帯端末4の位置情報に基づき、ユーザが移動手段としての車両で移動しているか、車両以外の移動手段で移動しているかを判定してもよい。
端末移動情報送信部424は、携帯端末4の移動、即ち、携帯端末4を所持するユーザの移動に関する情報(端末移動情報)を生成し、通信処理部421を介して、センタサーバ5に送信する。端末移動情報には、携帯端末4の位置情報、当該位置情報に対応する時刻情報、移動手段判定部423による判定結果(例えば、車両移動中であることを示す車両移動中タグの有無等)が含まれうる。
尚、車両3からセンタサーバ5に送信されるプローブ情報の場合と同様、携帯端末4からセンタサーバ5に送信される端末移動情報には、位置情報に対応する時刻情報が含まれなくてもよい。この場合、センタサーバ5は、プローブ情報の場合と同様、携帯端末4における端末移動情報の送信時刻、センタサーバ5における端末移動情報の受信時刻、或いはこれらの時刻から算出される、携帯端末4の位置情報に対応する推定時刻等を、端末移動情報に対応する時刻情報とすればよい。そして、センタサーバ5は、当該時刻情報を、携帯端末4から受信された端末移動情報に対応する時刻情報として、当該端末移動情報に追加すればよい。
デジタルサイネージ装置7(デジタルサイネージの一例)は、所定の道路の近傍に設置され、所定の通信ネットワークNW3を通じてセンタサーバ5から配信される広告情報(広告画像)を自己の表示部、例えば、液晶ディスプレイに表示する。これにより、当該道路を走行する車両3や当該道路を歩行する歩行者等に対して、デジタルサイネージ装置7に表示される広告情報を視認させることができる。
センタサーバ5は、複数の車両3からプローブ情報を収集し、蓄積させる。また、センタサーバ5(デジタルサイネージ制御装置の一例)は、デジタルサイネージ装置7に広告情報を配信し、表示させる。センタサーバ5は、通信機器51と、処理装置52を含む。
尚、センタサーバ5の機能は、複数のサーバにより実現されてもよい。
通信機器51は、処理装置52(具体的には、通信処理部5201)による制御の下、所定の通信ネットワークNW1〜NW3を通じて、複数の車両3、複数の携帯端末4、及び複数のデジタルサイネージ装置7のそれぞれと双方向で通信を行うデバイスである。
処理装置52(コンピュータの一例)は、センタサーバ5における各種制御処理を実行する。処理装置52は、例えば、CPU、RAM、ROM、補助記憶装置、I/O等を含む一又は複数のサーバコンピュータを中心に構成される。処理装置52は、ROMや補助記憶装置に格納される一以上のプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、通信処理部5201と、車両移動情報蓄積処理部5202と、端末移動情報蓄積処理部5203と、乗車車両抽出部5204と、利用車両特定部5205と、乗車中特定部5206と、通過車両特定部5207と、交通状況関連情報取得部5208と、乗車人数情報取得部5209と、サイネージ情報取得部5210と、第1効果予測部5211と、属性情報取得部5212と、第2効果予測部5213と、広告配信部5214を含む。また、処理装置52は、例えば、サーバコンピュータの補助記憶装置やサーバコンピュータに接続される外部記憶装置に規定される記憶領域としての記憶部5200を含む。記憶部5200には、地図情報DB5200Aと、車両情報DB5200Bと、端末情報DB5200Cと、サイネージ情報DB5200Dと、プローブ情報DB5200Eと、車両移動履歴DB5200Fと、端末移動履歴DB5200Gと、広告DB5200Hと、利用車両DB5200Iと、通過車両DB2500Jが格納される。
通信処理部5201は、通信機器51を制御し、複数の車両3のそれぞれとの間での各種信号(制御信号、情報信号等)の送受信を行う。
車両移動情報蓄積処理部5202(車両移動履歴情報収集部の一例)は、通信処理部5201により複数の車両3のそれぞれから逐次受信される車両移動情報に加工を施し、車両3の移動履歴(車両移動履歴)として車両移動履歴DB5200Fに蓄積させる処理を行う。例えば、車両移動情報蓄積処理部5202は、プローブ情報DB5200Eに格納される複数の車両3のそれぞれの車両移動情報の時系列データに基づき、それぞれの車両3が起動されてから停止されるまでの期間ごと、即ち、一回のトリップごとの移動履歴に関する情報(トリップ情報)を生成する。換言すれば、車両移動情報蓄積処理部5202は、車両3の一回のトリップごとの出発地から目的地までのトリップ情報を生成する。具体的には、車両移動情報蓄積処理部5202は、車両移動情報に含まれるACC−ON情報に基づき、車両3の起動を判断し、ACC−ON情報を含む車両移動情報に含まれる車両3の位置情報を車両3の今回のトリップの起点(出発地)と規定する。また、車両移動情報蓄積処理部5202は、当該車両移動情報よりも時系列的に後の車両移動情報の中でACC−OFF情報を含む直近の車両移動情報に含まれる車両3の位置情報を車両3の今回のトリップの終点(目的地)と規定する。そして、車両移動情報蓄積処理部5202は、車両3の一回のトリップの起点及び終点の双方に係る2つの車両移動情報と、時系列的に、この2つの車両移動情報の間にある複数の車両移動情報(車両移動情報群)を一つにまとめて、トリップ情報を生成する。車両移動情報蓄積処理部5202は、生成したそれぞれの車両3のトリップ情報を、対応する車両3の識別情報、例えば、VIN(Vehicle Index Number)や所定の車両ID等と紐づけて、それぞれの車両3の移動履歴として車両移動履歴DB5200Fに保存する。
尚、車両移動情報蓄積処理部5202による当該処理は、通信処理部5201により複数の車両3のそれぞれから逐次受信されるプローブ情報に対応して、リアルタイムに実行されてもよいし、定期的に、プローブ情報DB5200Eにある程度溜まった未処理のプローブ情報に対して実行されてもよい。また、複数の車両3のそれぞれの識別情報は、車両情報DB5200Bに予め登録されている。
端末移動情報蓄積処理部5203(端末移動履歴情報収集部の一例)は、通信処理部5201により複数の携帯端末4のそれぞれから逐次受信される端末移動情報を、携帯端末4の移動履歴(端末移動履歴)として端末移動履歴DB5200Gに蓄積させる処理を行う。
尚、端末移動情報蓄積処理部5203による当該処理は、通信処理部5201により複数の携帯端末4のそれぞれから逐次受信される端末移動情報に対応して、リアルタイムに実行されてもよいし、定期的に、RAM等のバッファにある程度溜まった未処理の端末移動情報に対して実行されてもよい。
乗車車両抽出部5204は、車両移動履歴DB5200F及び端末移動履歴DB5200Gに蓄積される複数の車両3の車両移動履歴及び複数の携帯端末4の端末移動履歴に基づき、複数の携帯端末4のそれぞれのユーザが乗車した車両3を抽出する。換言すれば、乗車車両抽出部5204は、複数の車両3の中から、複数の携帯端末4のそれぞれのユーザの乗車実績がある車両3を抽出する。
例えば、乗車車両抽出部5204は、端末移動履歴DB5200Gにおけるそれぞれの携帯端末4の端末移動履歴と、車両移動履歴DB5200Fにおけるそれぞれの車両3の車両移動履歴、即ち、トリップ情報群に基づき、以下の二つの条件成立の有無を判定する。
具体的には、第一に、乗車車両抽出部5204は、車両3の出発地及び目的地において、携帯端末4の滞在実績があることを示す滞在実績条件の成立の有無を判定する。より具体的には、乗車車両抽出部5204は、携帯端末4の端末移動履歴が、車両3のトリップ情報における車両3の起動時、即ち、ACC−ON時より以前の所定時間(例えば、10分)以内で、出発地付近に滞在していたことを示しているか否かを判定する。また、乗車車両抽出部5204は、携帯端末4の端末移動履歴が、車両3の当該トリップ情報における車両3の停止時、即ち、ACC−OFF時より以降の所定時間(例えば、10分)以内で、目的地付近に滞在していたことを示しているか否かを判定する。これにより、乗車車両抽出部5204は、車両3が出発地及び目的地のそれぞれに駐車されていた時間帯において、携帯端末4が車両3の出発地及び目的地のそれぞれの付近に滞在していたと判断することができる。
また、第二に、乗車車両抽出部5204は、車両3と同時刻に、出発地から目的地までの移動経路上の同じ位置に存在していたことを示す同期移動条件の成立の有無を判定する。より具体的には、乗車車両抽出部5204は、車両3のトリップ情報に含まれる出発地と目的地との間の車両移動情報(時刻情報及び位置情報)のデータ群と、当該データ群と同じ時間帯の携帯端末4の端末移動履歴に含まれる端末移動情報(時刻情報及び位置情報)のデータ群とを比較する。そして、乗車車両抽出部5204は、携帯端末4と車両3とが、同じ時刻において、同じ位置に存在したと判断可能な車両3の車両移動情報と携帯端末4の端末移動情報との間のマッチングが複数ある場合、同期移動条件が成立したと判定する。
つまり、乗車車両抽出部5204は、複数の携帯端末4のそれぞれの端末移動履歴に対して、滞在実績条件及び同期移動条件の双方が成立する車両3のトリップ情報を探索することにより、携帯端末4のユーザが乗車した車両3を抽出できる。
尚、乗車車両抽出部5204は、滞在実績条件を省略し、同期移動条件だけを利用して、携帯端末4のユーザの乗車実績がある車両3を抽出してもよい。また、乗車車両抽出部5204は、車両移動情報蓄積処理部5202及び端末移動情報蓄積処理部5203のそれぞれによる車両移動履歴DB5200F及び端末移動履歴DB5200Gの更新に合わせて、リアルタイムに上述した処理を実行してよい。また、乗車車両抽出部5204は、定期的に、ある程度溜まった未処理の車両移動履歴及び端末移動履歴に対して、上述した処理を実行してもよい。
利用車両特定部5205は、複数の携帯端末4のそれぞれのユーザが利用する車両3を特定する。携帯端末4のユーザが利用する車両3とは、ドライバとして利用する車両3だけでなく、ドライバの同乗者として利用する車両3を含む。具体的には、利用車両特定部5205は、乗車車両抽出部5204により抽出される、複数の携帯端末4のそれぞれのユーザが乗車した、即ち、乗車実績のある車両3の中から、複数の携帯端末4のそれぞれのユーザが利用する車両3を特定する。利用車両特定部5205は、それぞれの携帯端末4、或いは、複数の携帯端末4のそれぞれのユーザと、特定した複数の携帯端末4のそれぞれのユーザが利用する車両3とを紐づけて、利用車両DB5200Iに保存する。以下、利用車両DB5200Iには、携帯端末4と、当該携帯端末4のユーザが利用する車両3とが紐づけられて保存される前提で説明を進める。また、この際、利用車両特定部5205は、特定した複数の携帯端末4のそれぞれのユーザが利用する車両3への乗車頻度(乗車回数)も併せて、利用車両DB5200Iに保存する。即ち、利用車両特定部5205は、複数の携帯端末4のそれぞれと、複数の携帯端末4のそれぞれのユーザが利用する車両3との間を、関係性を表す乗車頻度(乗車回数)で紐づける態様の利用車両DB5200Iを構築する。例えば、利用車両DB5200Iは、それぞれの車両3、及びそれぞれの携帯端末4をノードとし、乗車頻度をリレーション情報とするグラフ型データベースとして構築されうる。
上述の如く、乗車車両抽出部5204は、車両移動履歴DB5200F及び端末移動履歴DB5200Gの更新に応じて、リアルタイムに、或いは、定期的に、複数の車両3の何れかに乗車実績があるユーザの抽出処理を実行する。そのため、利用車両特定部5205は、乗車車両抽出部5204により逐次実行される抽出処理の結果に応じて、利用車両DB5200Iを更新する。具体的には、利用車両特定部5205は、乗車車両抽出部5204によって、携帯端末4のユーザが今まで乗車実績のない車両3に乗車したとして、当該車両3が新たに抽出された場合、当該携帯端末4のユーザと、当該車両3とを紐づける態様で、利用車両DB5200Iに保存する。また、利用車両特定部5205は、乗車車両抽出部5204によって、携帯端末4のユーザが既に乗車実績のある車両3に乗車したとして、新たに当該車両3が抽出された場合、利用車両DB5200Iに保存されるリレーション情報としての乗車頻度を更新する。
尚、利用車両DB5200Iは、グラフ型データベースでなく、一般的なリレーショナルデータベースとして構築されてもよい。
乗車中特定部5206(乗車ユーザ特定部の一例)は、利用車両DB5200Iに保存される、複数の携帯端末4と複数の車両3との相互間の紐付き関係に基づき、携帯端末4のユーザが、当該携帯端末4のユーザが利用する車両3に現に乗車しているかを特定する。換言すれば、乗車中特定部5206は、それぞれの車両3に乗車しているユーザを特定する。例えば、乗車中特定部5206は、複数の携帯端末4のそれぞれの現在の端末移動情報と、利用車両DB5200Iで複数の携帯端末4のそれぞれと紐づけられる車両3の現在の車両移動情報とをリアルタイムに比較する。これにより、乗車中特定部5206は、利用車両DB5200Iにおいて、携帯端末4のユーザが利用するとして、予め特定されている車両3の車両移動履歴だけをモニタリングすればよく、現実的な処理時間で、携帯端末4のユーザが車両3に乗車しているかを特定することができる。
乗車中特定部5206は、車両3に乗車していると特定したユーザの携帯端末4の識別情報と乗車中であることを示す乗車中タグを、対応するプローブ情報(車両移動情報)に付与する態様で、プローブ情報DB5200Eに登録する。これにより、車両移動情報蓄積処理部5202は、トリップ情報の中に、対応する各回のトリップで車両3に乗車しているユーザの携帯端末4の識別情報を含めることができる。
尚、それぞれの携帯端末4の識別情報は、それぞれの携帯端末4の各種情報が予め登録される端末情報DB5200Cに保存されている。
通過車両特定部5207は、複数のデジタルサイネージ装置7のそれぞれについて、その近傍を通過する車両3を特定する。即ち、通過車両特定部5207は、デジタルサイネージ装置7の表示部をそこに位置する任意の車両から視認可能な周辺の道路(以下、単に周辺道路と称する)を通過した車両3を特定する。具体的には、通過車両特定部5207は、サイネージ情報DB5200Dに基づき、それぞれのデジタルサイネージ装置7の設置位置に関する情報(例えば、位置情報や周辺道路のリンクID等)を取得する。そして、通過車両特定部5207は、車両移動履歴DB5200Fのそれぞれの車両3の車両移動履歴に基づき、それぞれのデジタルサイネージ装置7の近傍を通過した車両3を特定する。
また、通過車両特定部5207は、特定した車両3のそれぞれに乗車していたユーザを特定する。具体的には、通過車両特定部5207は、それぞれのデジタルサイネージ装置7を通過した車両3の識別情報及び通過した時刻情報に基づき、対応するトリップ情報を車両移動履歴DB5200Fから抽出する。そして、通過車両特定部5207は、抽出したトリップ情報の中に含まれる、乗車していたユーザの携帯端末4の識別情報を抽出することにより、乗車していたユーザを特定する。
通過車両特定部5207は、特定した車両3の識別情報、通過した時刻情報、及び乗車していたユーザの携帯端末4の識別情報を、対応するデジタルサイネージ装置7の識別情報(例えば、サイネージID等)と紐付けて、通過車両DB5200Jに保存する。
交通状況関連情報取得部5208は、それぞれのデジタルサイネージ装置7の周辺の交通状況に関連する情報(交通状況関連情報)を取得する。本実施形態では、交通状況関連情報取得部5208は、デジタルサイネージ装置7の周辺道路の交通量情報と、周辺道路を通過する車両の車速情報を取得する。
例えば、交通状況関連情報取得部5208は、交通量情報として、所定期間で、デジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3(プローブ車両の一例)の通過台数の情報(通過台数情報)を取得する。具体的には、交通状況関連情報取得部5208は、通過車両DB5200Jに保存される、それぞれのデジタルサイネージ装置7の通過した車両3の識別情報及び通過した時刻情報に基づき、所定期間で通過した車両3を計数することにより、通過台数を算出する。
また、例えば、交通状況関連情報取得部5208は、通過車両DB5200Jに保存される、それぞれのデジタルサイネージ装置7の通過した車両3の識別情報及び通過した時刻情報に基づき、当該車両3の通過時における車速情報をプローブ情報DB5200Eから取得する。
尚、交通状況関連情報取得部5208は、例えば、通信処理部5201を介して、外部の道路交通情報サーバ等にアクセスし、当該道路交通情報サーバからそれぞれのデジタルサイネージ装置7の周辺道路の交通量情報を取得してもよい。また、交通状況関連情報取得部5208は、例えば、通信処理部5201を介して、外部の道路交通情報サーバ等にアクセスし、当該道路交通情報サーバ等から路側装置で検出される周辺道路を通過する車両の車速情報を取得してもよい。また、例えば、それぞれのデジタルサイネージ装置7に周辺道路を通過する車両の車速を検出する車速検出手段を設け、交通状況関連情報取得部5208は、通信処理部5201によりデジタルサイネージ装置7から受信される車速情報を取得してもよい。
乗車人数情報取得部5209は、それぞれのデジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過する車両の乗車人数に関する情報を取得する。例えば、乗車人数情報取得部5209は、通過車両DB5200Jに保存される、それぞれのデジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3に乗車していたユーザの人数を取得する。具体的には、乗車人数情報取得部5209は、通過車両DB5200Jに保存される、それぞれのデジタルサイネージ装置7を通過した車両3の時刻情報及び当該車両3に乗車していたユーザの携帯端末4の識別情報に基づき、当該車両3に乗車していたユーザの人数を取得する。
尚、乗車人数情報取得部5209は、例えば、通信処理部5201を介して、外部の道路交通調査に関連するサーバ等にアクセスし、当該サーバからそれぞれのデジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過する車両の乗車人数に関する乗車人数情報を取得してもよい。また、例えば、それぞれのデジタルサイネージ装置7に周辺道路を通過する車両を撮像するカメラ等を設け、乗車人数情報取得部5209は、通信処理部5201を介して、デジタルサイネージ装置7から受信される撮像画像に基づき、乗車人数情報を取得してもよい。
サイネージ情報取得部5210(見え易さ情報取得部の一例)は、それぞれのデジタルサイネージ装置7を周辺道路の車両から見たときの見え易さに関する情報(見え易さ情報)を取得する。例えば、サイネージ情報取得部5210は、それぞれのデジタルサイネージ装置7の表示面が周辺道路に位置する車両の進行方向を基準としてどの方向に見えるのかに関する情報を取得する。具体的には、サイネージ情報取得部5210は、それぞれのデジタルサイネージ装置7の周辺道路に対する設置条件に関する情報(設置条件情報)をサイネージ情報DB5200Dから取得する。
尚、サイネージ情報取得部5210は、見え易さ情報として、デジタルサイネージ装置7の表示面の周辺道路の路面からの高さに関する情報や、デジタルサイネージ装置7の表示面の大きさに関する情報等を取得してもよい。
第1効果予測部5211は、デジタルサイネージ装置7に表示される広告情報の所定の表示期間に亘るインプレッションに相当する効果指標(インプレッション指標)を予測する。
例えば、第1効果予測部5211は、ある広告情報について、デジタルサイネージ装置7に表示されている所定期間内でのインプレッション指標を導出する。デジタルサイネージ装置7に表示される車両向けの広告情報のインプレッションは、基本的に、通過台数に依存する。また、デジタルサイネージ装置7に表示される車両向けの広告情報を乗員が車両から見たときに、車速が早くなるほど、その内容を認識しにくくなるため、通過する車両の車速が実際のインプレッションに影響する。また、デジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過する車両には、ドライバだけでなく同乗者がいる可能性があるため、デジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過する車両の乗車人数が実際のインプレッションに影響する。また、周辺道路を走行する車両から見たときの進行方向に対するデジタルサイネージ装置7の表示面の見える方向(表示方向)に依って、周辺道路を通過する乗員から見たときのデジタルサイネージ装置7の見え易さが変化し、乗員による広告情報の認識の可否に影響する。よって、第1効果予測部5211は、以下の式(1)によりインプレッション指標を算出する。
インプレッション指標=通過台数×車速係数×平均乗車人数×表示方向係数
・・・(1)
車速係数は、交通状況関連情報取得部5208により取得される、デジタルサイネージ装置7の周辺道路を所定期間内で通過した車両の車速情報の平均値(平均車速)に応じて決定される係数である。例えば、車速係数は、0以上且つ1以下の値を有し、平均車速が上昇するほど値が小さくなるように設定される。車速係数の平均車速の上昇に応じた変化の形態は、人間の動体視力の統計データや実際に行われる走行する車両から見た情報の認識に関する実験等に応じて決定されてよい。また、表示方向係数は、周辺道路の車両の乗員から見たときの進行方向に対するデジタルサイネージ装置7の表示面の見える方向に応じて決定される係数である。例えば、表示方向係数は、0以上1以下の値を有し、デジタルサイネージ装置7が周辺道路の車両から略正面(進行方向)に見える場合を基準として、見える方向が進行方向から左右にずれるほど、乗員から見えにくくなるため、値が小さくなるように設定される。具体的には、表示方向係数は、デジタルサイネージ装置7の表示面が周辺道路の車両の乗員から略正面(進行方向)に見える場合、1.0と設定され、見える方向が進行方向に対して左右の斜め方向である場合、0.75と設定され、見える方向が進行方向に対して左右に略垂直方向である場合、0.5に設定されてよい。平均車速と車速係数との対応関係、及び、周辺道路の車両3の乗員から見たときの進行方向に対するデジタルサイネージ装置7の表示面の見える方向と表示方向係数との対応関係のそれぞれを示す算出式やマップ情報は、例えば、記憶部5200に予め登録されている。
尚、本実施形態では、交通量情報、車速情報、乗車人数情報、及び見え易さ情報に基づき、インプレッション指標が算出されるが、簡易的に、その一部に基づきインプレッション指標が算出されてもよい。例えば、インプレッション指標は、交通量情報をベースとして、車速情報、乗車人数情報、及び見え易さ情報のうちの一部を用いて、簡易的に算出される態様であってもよい。
そして、第1効果予測部5211は、算出した所定期間内のインプレッション指標から当該広告情報の表示開始から表示終了までの所定の表示期間(全表示期間)に亘るインプレッション指標を予測する。例えば、第1効果予測部5211は、算出した所定期間内のインプレッション指標から1日当たりのインプレッション指標を算出し、残りの日数に応じて、インプレッション指標を追加することにより、全表示期間に亘るインプレッション指標を予測してよい。また、例えば、第1効果予測部5211は、平日と休日に分けて、1日当たりのインプレッション指標を算出し、残りの日数のうちの平日と休日に分けて、インプレッション指標を追加することにより、全表示期間に亘るインプレッション指標を予測してもよい。
属性情報取得部5212は、デジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3に乗車していたユーザに関する所定の属性情報を端末情報DB5200C(属性情報記憶部の一例)から取得する。例えば、デジタルサイネージ装置7に表示される広告情報には、予めターゲットとする対象ユーザの属性(例えば、年齢、性別等)が設定されており、属性情報取得部5212は、当該ターゲットに該当するか否かを判別するための属性情報を取得する。具体的には、通過車両DB5200Jに保存される、デジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3に乗車していたユーザの携帯端末4の識別情報に基づき、当該ユーザの所定の属性情報を端末情報DB5200Cから取得する。
尚、広告DB5200Hには、入稿された広告の内容に相当する広告データ(例えば、広告画像等)の他、当該広告によりオーディエンスを誘導したい誘導先(広告の対象商品等を販売する実店舗等)に関する情報(誘導先情報)、当該広告のターゲットとなる対象オーディエンスの属性情報(オーディエンス属性ターゲット情報)、当該広告のターゲットとなるロケーション(例えば、対象オーディエンスが多く集まるPOI(Point Of Interest)、誘導先に近いエリア、誘導先に向かうオーディエンスが通過する可能性が高い道路リンク等)に関する情報(ロケーションターゲット情報)等が広告データに紐づけられる態様で保存されている。属性情報取得部5212は、広告DB5200Hに格納される対応する広告情報のユーザ属性ターゲット情報に基づき、取得すべき属性情報の種類を把握することができる。
第2効果予測部5213は、デジタルサイネージ装置7に表示される広告情報の所定の表示期間に亘るオーディエンス属性の適合性に関する効果指標(オーディエンス属性指標)を予測する。つまり、第2効果予測部5213は、当該表示期間において、オーディエンス属性ターゲット情報に適合する車両の乗員がどの程度の割合で周辺道路を通過するかを予測する。
例えば、第2効果予測部5213は、ある広告情報について、デジタルサイネージ装置7に表示されている所定期間内でのオーディエンス属性指標を導出する。具体的には、第2効果予測部5213は、所定期間内でデジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3に乗車していたユーザのうち、属性情報取得部5212により取得される属性情報がオーディエンス属性ターゲット情報に適合するユーザの割合を算出する。
そして、第2効果予測部5213は、算出した所定期間内のオーディエンス属性指標から当該広告情報の表示開始から表示終了までの所定の表示期間(全表示期間)に亘るオーディエンス属性指標を予測する。例えば、第2効果予測部5213は、上記所定期間におけるオーディエンス属性指標の傾向が継続すると予測し、算出したオーディエンス属性指標をそのまま予測値としてもよい。また、第2効果予測部5213は、上記所定期間として、平日及び休日に分けて、オーディエンス属性指標を算出した上で、残りの期間の平日と休日の割合等に応じて、全表示期間に亘るオーディエンス属性指標を予測してもよい。
広告配信部5214(表示制御部の一例)は、通信処理部5201を介して、広告の配信対象のデジタルサイネージ装置7に広告データを送信する。これにより、広告配信部5214は、デジタルサイネージ装置7の表示部に、広告データに相当する広告情報(広告画像)を表示させることができる。
また、広告配信部5214は、交通状況関連情報取得部5208により取得される交通状況関連情報に基づき、あるデジタルサイネージ装置7について、想定される広告効果が得られないと判断すると、広告情報を表示させる対象のデジタルサイネージ装置7を変更する。具体的には、広告配信部5214は、それぞれのデジタルサイネージ装置7に表示される広告情報について、第1効果予測部5211及び第2効果予測部5213により予測される広告効果が期待される所定の基準に到達しない場合、広告効果が向上する他のデジタルサイネージ装置7への広告情報の振り替えを行う。これにより、インプレッション及びオーディエンス属性の適合性に関する広告効果の低下を抑制し、デジタルサイネージ装置7に表示される広告情報によって適切な効果が上げられるようにすることができる。
詳細は、後述する。
[広告配信システムの動作の詳細]
次に、図5〜図7を参照して、本実施形態に係る広告配信システム1の具体的な動作について説明をする。
図5は、本実施形態に係るセンタサーバ5の処理装置52による処理の一例を概略的に示すフローチャートである。図6は、本実施形態に係るセンタサーバ5の処理装置52によるインプレッション指標算出処理の一例を概略的に示すサブフローチャートである。図7は、本実施形態に係るセンタサーバ5の処理装置52によるオーディエンス属性指標算出処理の一例を概略的に示すサブフローチャートである。
図5のフローチャートによる処理は、それぞれのデジタルサイネージ装置7を対象として、所定周期ごと、例えば、毎日実行されてよい。以下、図11のフローチャートについても同様である。
図5を参照するに、ステップS502にて、処理装置52は、対象のデジタルサイネージ装置7に現在表示されている広告情報の表示期間内(表示開始から現在まで)におけるインプレッション指標を算出する。以下、図6を参照して、インプレッション指標算出処理について説明する。
尚、ステップS502の処理について、以下に説明する図6における「所定期間」は、対象のデジタルサイネージ装置7に現在表示されている広告情報の表示期間に相当する。
ステップS602にて、交通状況関連情報取得部5208は、通過車両DB5200Jに基づき、所定期間内で、対象のデジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3の台数を算出する。
ステップS604にて、交通状況関連情報取得部5208は、プローブ情報DB5200Eから、所定期間内で当該デジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過したそれぞれの車両3の車速情報を取得する。
ステップS606にて、第1効果予測部5211は、交通状況関連情報取得部5208により取得された車速情報に基づき、当該所定期間内で当該デジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3の平均車速を算出する。
ステップS608にて、乗車人数情報取得部5209は、通過車両DB5200Jに基づき、当該所定期間内で当該デジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3に乗車していたそれぞれの車両3の乗車人数を取得する。
ステップS610にて、第1効果予測部5211は、乗車人数情報取得部5209により取得された乗車人数情報に基づき、当該所定期間内で当該デジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3の平均乗車人数を算出する。
ステップS612にて、サイネージ情報取得部5210は、サイネージ情報DB5200Dから、当該デジタルサイネージ装置7の表示方向情報を取得する。
ステップS614にて、式(1)に基づき、通過台数と、平均車速に対応する車速係数と、平均乗車人数と、表示方向情報に対応する表示方向係数とを乗じて、当該所定期間における当該デジタルサイネージ装置7の広告情報のインプレッション指標を算出する。
図5に戻り、ステップS504にて、表示終了時における全表示期間における当該デジタルサイネージ装置7の広告情報のインプレッション指標の予測値(予測インプレッション指標)を導出する。
ステップS506にて、処理装置52は、対象のデジタルサイネージ装置7に現在表示されている広告情報の表示期間内(表示開始から現在まで)におけるオーディエンス属性指標を算出する。以下、図7を参照して、オーディエンス属性指標算出処理について説明する。
尚、ステップS506の処理について、以下に説明する図7における「所定期間」は、対象のデジタルサイネージ装置7に現在表示されている広告情報の表示期間に相当する。
ステップS702にて、属性情報取得部5212は、所定期間内で対象のデジタルサイネージ装置7を通過した車両3に乗車していたユーザの所定の属性情報を端末情報DB5200Cから取得する。
ステップS704にて、第2効果予測部5213は、属性情報取得部5212により取得された属性情報に基づき、所定期間内における当該デジタルサイネージ装置7の広告情報のオーディエンス属性指標を算出する。
図5に戻り、ステップS508にて、第2効果予測部5213は、表示終了時における全表示期間における当該デジタルサイネージ装置7の広告情報のオーディエンス属性指標の予測値(予測オーディエンス属性指標)を導出する。
ステップS510にて、広告配信部5214は、予測インプレッション指標及び予測オーディエンス指標の双方が所定の目標基準に到達しているか否かを判定する。広告配信部5214は、何れか一方が目標基準に到達していない場合、ステップS512に進み、双方共に目標基準に到達している場合、今回の処理を終了する。
ステップS512にて、広告配信部5214は、複数のデジタルサイネージ装置7の中から、当該デジタルサイネージ装置7に表示されている広告情報を振替可能な振替対象のデジタルサイネージ装置7を抽出する。例えば、広告配信部5214は、サイネージ情報DB5200Dに基づき、当該広告情報のロケーションターゲット情報に適合するエリアに設置されるデジタルサイネージ装置7を抽出する。そして、広告配信部5214は、抽出したデジタルサイネージ装置7の中から広告情報が表示されていないデジタルサイネージ装置7がある場合、当該デジタルサイネージ装置7を振替対象と判断してよい。また、広告配信部5214は、抽出したデジタルサイネージ装置7の中から、インプレッション指標及びオーディエンス属性指標の目標基準が設定されていない広告情報、即ち、効果非保証型の広告情報が表示されているデジタルサイネージ装置7を振替対象と判断してもよい。また、広告配信部5214は、抽出したデジタルサイネージ装置7の中から、予め規定される優先度が相対的に低い広告情報が表示されているデジタルサイネージ装置7を振替対象と判断してもよい。以下、第2実施形態(後述する図11のステップS1108についても同様である。
ステップS514にて、広告配信部5214は、振替対象のデジタルサイネージ装置7があるか否かを判定する。広告配信部5214は、振替対象のデジタルサイネージ装置7がある場合、ステップS516に進み、振替対象のデジタルサイネージ装置7がない場合、今回の処理を終了する。
ステップS516〜S522の処理は、振替対象のデジタルサイネージ装置7が複数ある場合、それぞれの振替対象のデジタルサイネージ装置7に対して並列的に実行される。
ステップS516にて、処理装置52は、図6の処理により、振替対象のデジタルサイネージ装置7の広告情報の一又は複数の特定期間(例えば、過去一週間等)におけるインプレッション指標を算出する。
尚、ステップS516の処理について、上述した図6における「所定期間」は、当該特定期間に相当する。
ステップS518にて、第1効果予測部5211は、広告情報を振替対象のデジタルサイネージ装置7に振り替えた場合の表示終了時における全表示期間における予測インプレッション指標を導出する。具体的には、ステップS502で算出された、現在までの表示期間における広告情報のインプレッション指標に、ステップS516で算出されたインプレッション指標に基づき導出される、残りの表示期間分に相当するインプレッション指標を加算することにより、予測インプレッション指標を算出してよい。例えば、残りの表示期間分に相当するインプレッション指標は、ステップS516で算出された特定期間のインプレッション指標を残りの表示期間分に比例配分した値(比例配分値)として算出されてよい。また、例えば、残りの表示期間分に相当するインプレッション指標は、ステップS516にて、平日の特定期間と休日の特定期間とに分けてインプレッション指標が算出される前提で、算出された平日のインプレッション指標と休日のインプレッション指標とを利用し、残りの表示期間の平日及び休日のそれぞれの日数に応じて算出されてもよい。また、例えば、残りの表示期間分に相当するインプレッション指標は、ステップS516にて、複数の特定期間ごと(例えば、一日ごと)のインプレッション指標が算出される前提で、特定期間ごとのインプレッション指標の変動を考慮して算出されてもよい。
ステップS520にて、処理装置52は、図7の処理により、振替対象のデジタルサイネージ装置7の広告情報の当該特定期間内におけるオーディエンス属性指標を算出する。
尚、ステップS520の処理について、上述した図7における「所定期間」は、当該特定期間に相当する。
ステップS522にて、第2効果予測部5213は、広告情報を振替対象のデジタルサイネージ装置7に振り替えた場合の表示終了時における全表示期間における予測オーディエンス属性指標を導出する。例えば、ステップS506で算出された当該デジタルサイネージ装置7の現在までの表示期間のオーディエンス属性指標と、ステップS520で算出された振替対象における特定期間のオーディエンス属性指標とを、それぞれの期間における周辺道路のユーザの通過人数の相互比率に応じて加算することにより、予測オーディエンス属性指標を導出されてよい。また、例えば、ステップS520にて特定期間として平日及び休日に分けて、オーディエンス属性指標が算出されると共に、残りの表示期間の平日と休日のそれぞれの日数に応じて、予測オーディエンス指標がされてもよい。
ステップS524にて、広告配信部5214は、振替対象のデジタルサイネージ装置7の中に、予測インプレッション指標及び予測オーディエンス属性指標が振り替えによって向上するデジタルサイネージ装置7があるか否かを判定する。広告配信部5214は、予測インプレッション指標及び予測オーディエンス属性指標が振り替えによって向上するデジタルサイネージ装置7がある場合、ステップS526に進み、ない場合、今回の処理を終了する。
ステップS526にて、広告配信部5214は、予測インプレッション指標及び予測オーディエンス属性指標が向上するデジタルサイネージ装置7に、広告情報を振替配信し、今回の処理を終了する。ここで、予測インプレッション指標及び予測オーディエンス属性指標が向上するデジタルサイネージ装置7が複数ある場合、広告配信部5214は、効果の向上代が最も大きいデジタルサイネージ装置7に振替配信を行ってよい。また、この場合、広告配信部5214は、予測インプレッション指標と予測オーディエンス属性指標のうちの一方を重視し、重視する一方の効果向上代が最も大きいデジタルサイネージ装置7に振替配信を行ってもよい。
尚、振替配信先のデジタルサイネージ装置7に表示されていた広告情報がある場合、当該広告情報は、振り替えられる前に振替対象の広告情報が表示されていたデジタルサイネージ装置7に配信されてよい。また、振替配信先のデジタルサイネージ装置7に表示されていた広告情報は、ステップS512〜S526の処理により、新たな配信先のデジタルサイネージ装置7が選択されてもよい。
[作用]
次に、図8(図8A〜図8D)を参照して、本実施形態に係る広告配信システム1の作用、具体的には、上述した図5に示すセンタサーバ5の処理による作用を説明する。
図8A〜図8Dは、本実施形態に係る広告配信システム1の作用を説明する図である。具体的には、図8Aは、デジタルサイネージ装置7に含まれる二つのデジタルサイネージ装置7A,7Bについて、デジタルサイネージ装置7Aからデジタルサイネージ装置7Bに広告情報の振替が行われた状況を模式的に示す図である。図8Bは、デジタルサイネージ装置7Aに表示されていた広告情報のインプレッション指標及びオーディエンス属性指標の目標である。また、図8Cは、デジタルサイネージ装置7Aに表示されていた広告情報のデジタルサイネージ装置7Bへの振替前の予測インプレッション指標を示す図である。また、図8Dは、デジタルサイネージ装置7Aに表示されていた広告情報をデジタルサイネージ装置7Bに振り替えた後の表示期間終了時における全表示期間のインプレッション指標及びオーディエンス属性指標の結果を示す図である。
図8Aに示すように、デジタルサイネージ装置7の周辺道路である道路リンクLK1では、何等かの理由で通行止めが発生している。そのため、図8B、図8Cに示すように、インプレッション指標及びオーディエンス指標の目標基準に対して、予測インプレッション指標及び予測オーディエンス指標が到達しない状況に陥っている。具体的には、インプレッション指標の目標が50万インプレッション(図8B参照)であるのに対して、導出された予測インプレッション指標が25万インプレッション(図8C参照)となっている。また、オーディエンス属性指標は、周辺道路を通過する全ユーザに対する20代女性及び30代女性の割合が3割であるのに対して、予測オーディエンス属性指標は、20代女性及び30代女性の割合が1割となっている。
そこで、図8Aに示すように、広告配信部5214は、上述の如く、デジタルサイネージ装置7Aに表示されている広告情報を他のデジタルサイネージ装置7に振り替えて表示させる。本例では、広告配信部5214は、デジタルサイネージ装置7Aに表示されていた広告情報を、通行止めの道路リンクLK1と略平行する道路リンクLK2に隣接するデジタルサイネージ装置7Bに振り替える。道路リンクLK1が通行止めの場合、道路リンクLK1を通過する車両は、平行して走る道路リンクLK2に流れ込む可能性があり、高いインプレッション指標等の効果の向上が予測されるからである。
これにより、本例では、図8Dに示すように、最終的な広告情報の表示期間全体でのインプレッション指標は、55万インプレッションとなり、従来の予測よりも向上され、目標が達成されている。また、オーディエンス属性指標は、目標には到達していないものの、20代女性及び30代女性の割合が2.5割となり、従来の予測よりも向上されている。
このように、本実施形態では、交通状況関連情報取得部5208は、複数のデジタルサイネージ装置7のそれぞれの周辺における交通状況に関する交通状況関連情報を取得する。そして、広告配信部5214は、交通状況関連情報に基づき、複数のデジタルサイネージ装置7の中で、広告情報を表示させるデジタルサイネージ装置7を変更する。
これにより、センタサーバ5は、交通状況関連情報から、例えば、デジタルサイネージ装置7の周辺道路の交通量等を把握し、デジタルサイネージ装置7のインプレッションに相当する効果指標を予測することができる。従って、センタサーバ5は、効果指標の予測値が期待される基準を下回る場合等に、当該デジタルサイネージ装置7に表示される広告情報を他のデジタルサイネージ装置7に振り替えることができる。そのため、広告効果の低下を抑制し、デジタルサイネージ装置7に表示される広告によって適切な効果が上げられるようにすることができる。
具体的には、第1効果予測部5211は、交通状況関連情報に基づき、複数のデジタルサイネージ装置7のそれぞれに表示される広告情報の所定の表示期間に亘るインプレッションに相当する効果指標(インプレッション指標)を予測する。そして、広告配信部5214は、第1効果予測部5211により予測された、複数のデジタルサイネージ装置7に含まれる一のデジタルサイネージ装置7に表示される一の広告情報のインプレッション指標が所定の第1基準を下回っている場合、当該一の広告情報を表示させる対象を当該一のデジタルサイネージ装置7から、複数のデジタルサイネージ装置7のうちの第1効果予測部5211により予測される当該一の広告情報のインプレッション指標が向上する他のデジタルサイネージ装置7に変更する。
これにより、センタサーバ5は、一のデジタルサイネージ装置7に表示される一の広告情報のインプレッションに相当する効果指標を予測し、予測される効果指標が期待される基準を下回ると、一の広告情報の表示対象を他のデジタルサイネージ装置7に振り替えることができる。従って、インプレッションに相当する広告効果の低下を抑制し、デジタルサイネージ装置7に表示される広告によって適切な効果が上げられるようにすることができる。
また、本実施形態では、交通状況関連情報取得部5208は、複数のデジタルサイネージ装置7のそれぞれの周辺道路の交通量情報と、周辺道路を通過する車両の車速情報と、を含む交通状況関連情報を取得する。そして、第1効果予測部5211は、交通量情報及び車速情報とに基づき、インプレッション指標を予測する。
これにより、センタサーバ5は、交通量情報に基づき、デジタルサイネージ装置7を視認した可能性のある人が乗車していた車両の台数等を把握することができる。また、一般に、周辺道路を通過する車両の車速が高くなるほど、デジタルサイネージ装置7の表示を視認しにくくなるところ、センタサーバ5は、車速情報に基づき、周辺道路を通過した車両の乗員がデジタルサイネージ装置7を視認できた確率等を判断することができる。従って、センタサーバ5は、交通量情報及び車速情報に基づき、具体的に、インプレッションに相当する効果指標(インプレッション指標)を予測することができる。
本実施形態では、乗車人数情報取得部5209は、それぞれのデジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過する車両の乗車人数に関する乗車人数情報を取得する。そして、第1効果予測部5211は、乗車人数情報に基づき、インプレッション指標を予測する。
これにより、センタサーバ5は、交通量情報に加えて、乗車人数情報を利用することにより、周辺道路を車両に乗って通過した乗員の人数を予測することができる。従って、センタサーバ5は、交通量情報及び車速情報に加えて、乗車人数情報に基づき、具体的に、インプレッションに相当する効果指標(インプレッション指標)をより精度よく予測することができる。
また、本実施形態では、車両移動情報蓄積処理部5202は、複数のプローブ車両(車両3)のそれぞれから位置情報を含む車両移動履歴を収集する。また、端末移動情報蓄積処理部5203は、複数の車両3の何れかを利用する複数のユーザのそれぞれが所持する携帯端末4から位置情報を含む端末移動履歴を収集する。また、通過車両特定部5207は、車両移動履歴に基づき、複数の車両3の中から、それぞれのデジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3を特定する。また、通過車両特定部5207は、車両3の車両移動履歴と、当該車両3を利用するユーザの携帯端末4の端末移動履歴に基づき、デジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3に乗車していたユーザを特定する。そして、交通状況関連情報取得部5208は、通過車両特定部5207による特定結果に基づき、複数のデジタルサイネージ装置7のそれぞれの周辺道路を通過した車両3の台数を含む交通量情報を取得する。また、乗車人数情報取得部5209は、乗車中特定部5206による特定結果に基づき、複数のデジタルサイネージ装置7のそれぞれの周辺道路を通過したプローブ車両に乗車していたユーザの人数を含む乗車人数情報を取得する。
これにより、センタサーバ5は、複数の車両3のそれぞれの移動履歴(車両移動履歴)に基づき、具体的に、デジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3の台数を含む交通量情報を取得できる。また、センタサーバ5は、車両3の車両移動履歴と、当該車両3のユーザの携帯端末4の端末移動履歴とを照合する等により、具体的に、デジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3に乗車していたユーザの人数を含む乗車人数情報を取得できる。従って、センタサーバ5は、このようにして取得される交通量情報及び乗車人数情報に基づき、具体的に、インプレッションに相当する効果指標をより精度よく予測することができる。
また、本実施形態では、サイネージ情報取得部5210は、複数のデジタルサイネージ装置7のそれぞれを対応する周辺道路の車両から見たときの見え易さに関する見え易さ情報を取得する。そして、第1効果予測部5211は、見え易さ情報に基づき、インプレッション指標を予測する。
これにより、センタサーバ5は、例えば、周辺道路の車両の進行方向と、デジタルサイネージ装置7の表示面の向きとの関係に関する情報(表示方向情報)等、車両からデジタルサイネージ装置7を見たときの見え易さに関する情報(見え易さ)を取得することができる。従って、センタサーバ5は、見え易さ情報に基づき、周辺道路を通過した車両がデジタルサイネージ装置7の広告情報を視認できた確率等を判断することができる。そのため、センタサーバ5は、交通量情報及び車速情報に加えて、見え易さ情報に基づき、具体的に、インプレッションに相当する効果指標(インプレッション指標)をより精度よく予測することができる。
また、本実施形態では、端末情報DB5200Cは、複数のユーザのそれぞれの所定の属性情報を記憶し、属性情報取得部5212は、端末情報DB5200Cから、周辺道路を通過した車両3に乗車していたユーザの属性情報を取得する。また、第2効果予測部5213は、属性情報取得部5212により取得された属性情報に基づき、複数のデジタルサイネージ装置7のそれぞれに表示される広告情報の所定の表示期間に亘るオーディエンス属性の適合性に関するオーディエンス属性指標を予測する。そして、広告配信部5214は、第2効果予測部5213により予測された、複数のデジタルサイネージ装置7に含まれる一のデジタルサイネージ装置7に表示される一の広告情報のオーディエンス属性指標が所定の第2基準を下回っている場合、当該一の広告情報を表示させる対象を当該一のデジタルサイネージ装置7から、複数のデジタルサイネージ装置7のうちの第2効果予測部5213により予測される当該一の広告情報のオーディエンス属性指標が第2基準以上になる他のデジタルサイネージ装置7に変更する。
これにより、センタサーバ5は、車両3の車両移動履歴と、車両3のユーザが所持する携帯端末の端末移動履歴に基づき、デジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3に乗車していたユーザを特定し、当該ユーザの属性情報(例えば、性別、年齢層等)を取得することができる。そのため、センタサーバ5は、一のデジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3に乗車していたユーザの属性情報に基づき、一のデジタルサイネージ装置7に表示される一の広告情報のオーディエンス属性の適合性に関する効果指標を予測し、予測される効果指標が期待される基準を下回ると、一の広告情報の表示対象を他のデジタルサイネージ装置7に振り替えることができる。従って、オーディエンス属性の適合性に関する広告効果の低下を抑制し、デジタルサイネージ装置7に表示される広告によって適切な効果が上げられるようにすることができる。
尚、本実施形態では、インプレッション指標及びオーディエンス属性指標の双方が予測されるが、何れか一方だけが予測され、該一方が所定基準(目標)を下回るか否かに応じて、振替の要否が判定されてもよい。
<第2実施形態>
次いで、第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る広告配信システム1は、広告情報の効果指標(インプレッション指標等)を予測することなく、交通情報の変動に基づき、広告情報の振り替えを行う点で第1実施形態と異なる。具体的には、広告配信システム1は、複数の携帯端末4が省略される点で第1実施形態と異なる。また、広告配信システム1は、センタサーバ5の処理装置52において、端末移動情報蓄積処理部5203、乗車車両抽出部5204、利用車両特定部5205、乗車中特定部5206、乗車人数情報取得部5209、サイネージ情報取得部5210、第1効果予測部5211、属性情報取得部5212、第2効果予測部5213、端末情報DB5200C、端末移動履歴DB5200G、及び利用車両DB5200Iが省略され、交通状況変動分析部5215が追加される点で、第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と同一或いは対応する構成には同一の符号を付し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
[広告配信システムの構成]
まず、図9、図10を参照して、本実施形態に係る広告配信システム1の構成について説明する。
図9は、本実施形態に係る広告配信システム1の構成の一例を概略的に示す図である。図10は、本実施形態に係るセンタサーバ5の機能的な構成の一例を示す図である。
尚、本実施形態に係る車両3の機能的な構成は、第1実施形態と同様、図2で表される。
センタサーバ5は、第1実施形態と同様、通信機器51と、処理装置52を含む。
処理装置52は、ROMや補助記憶装置に格納される一以上のプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、通信処理部5201と、車両移動情報蓄積処理部5202と、通過車両特定部5207と、交通状況関連情報取得部5208と、広告配信部5214と、交通状況変動分析部5215を含む。また、処理装置52は、例えば、サーバコンピュータの補助記憶装置やサーバコンピュータに接続される外部記憶装置に規定される記憶領域としての記憶部520を含む。記憶部5200には、地図情報DB5200Aと、車両情報DB5200Bと、サイネージ情報DB5200Dと、プローブ情報DB5200Eと、車両移動履歴DB5200Fと、広告DB5200Hと、通過車両DB5200Jが格納される。
尚、本例では、携帯端末4が省略されるため、通過車両特定部5207は、それぞれのデジタルサイネージ装置7の周辺道路を通過した車両3に乗車していたユーザの特定処理は行わない。そのため、通過車両DB5200Jには、それぞれのデジタルサイネージ装置7を通過した車両3の識別情報及び通過した時刻情報が、対応するデジタルサイネージ装置7の識別情報と紐付けられて保存されている。
交通状況関連情報取得部5208は、交通状況関連情報として、それぞれのデジタルサイネージ装置7の周辺道路を含む所定のエリア内の各道路リンクを通過した車両3の台数の変動に関する情報(交通量変動情報)を取得する。例えば、交通状況関連情報取得部5208は、あるデジタルサイネージ装置7について、車両移動履歴DB5200Fに基づき、所定のエリア内の複数の道路リンクの所定期間(例えば、一週間等)ごとの車両3の通過台数を算出し、交通量変動情報を取得してよい。
尚、交通状況関連情報取得部5208は、例えば、通信処理部5201を介して、外部の道路交通情報サーバ等にアクセスし、当該道路交通情報サーバからそれぞれのデジタルサイネージ装置7の周辺道路を含む所定のエリアにおける交通量変動情報を取得してもよい。
交通状況変動分析部5215は、交通状況関連情報取得部5208により取得される交通状況関連情報に基づき、それぞれのデジタルサイネージ装置7の周辺における交通状況の変動について分析する。具体的には、交通状況変動分析部5215は、それぞれのデジタルサイネージ装置7について、交通量変動情報に基づき、エリア内における所定時間ごとの交通量の変動を分析する。より具体的には、交通状況変動分析部5215は、デジタルサイネージ装置7に表示される広告情報のインプレッションが悪化する傾向の交通量の変動の有無を分析する。例えば、交通状況変動分析部5215は、デジタルサイネージ装置7を含む所定のエリア内の特定の道路リンクの通過台数の上昇や、周辺道路自体の通行止めや車線規制等に基づき、デジタルサイネージ装置7の周辺道路の通過台数の減少の有無を判断する。
尚、交通状況関連情報取得部5208は、交通状況変動分析部5215による交通量の変動を分析に利用される交通状況関連情報として、交通量変動情報に代えて、或いは、加えて、他の情報を取得してもよい。例えば、交通状況関連情報取得部5208は、エリア内での交通状況に影響する事故、災害、天候、新規店舗の開店、大型のイベントの開催等に関する事故発生情報、災害発生情報、天候情報、新規店舗情報、イベント情報等を取得してもよい。
広告配信部5214は、交通状況変動分析部5215により、デジタルサイネージ装置7を含む所定のエリア内において、広告情報のインプレッションが予め想定される所定範囲を超えて悪化する傾向の交通状況(交通量)の変動があると判断された場合、当該広告情報の表示対象を当該デジタルサイネージ装置7から他のデジタルサイネージ装置7に振り替える。例えば、交通状況の変動として予め想定されうる所定範囲は、エリア内の周辺道路を含む各道路リンクごとに、所定期間ごとの通過台数の変動幅として規定されてよく、これらの情報は、予め記憶部520に格納される。詳細は、後述する。
[広告配信システムの動作の詳細]
次に、図11を参照して、本実施形態に係る広告配信システム1の具体的に動作について説明する。
図11は、本実施形態に係るセンタサーバ5の処理装置52による処理の一例を概略的に示すフローチャートである。
ステップS1102にて、交通状況関連情報取得部5208は、対象のデジタルサイネージ装置7の周辺における交通状況関連情報として、交通量変動情報を取得する。
ステップS1104にて、交通状況変動分析部5215は、当該デジタルサイネージ装置7の周辺における交通状況の変動について分析する。
ステップS1106にて、交通状況変動分析部5215は、デジタルサイネージ装置7を含む所定のエリア内において、広告情報のインプレッションが想定される所定範囲を超えて悪化する傾向の交通量の変動があるか否かを判定する。交通状況変動分析部5215は、このような交通量の変動がある場合、ステップS1108に進み、このような変動がない場合、今回の処理を終了する。
ステップS1108にて、広告配信部5214は、複数のデジタルサイネージ装置7の中から、当該デジタルサイネージ装置7に表示されている広告情報を振替可能な振替対象のデジタルサイネージ装置7を抽出する。
ステップS1110にて、広告配信部5214は、振替対象のデジタルサイネージ装置7があるか否かを判定する。広告配信部5214は、振替対象のデジタルサイネージ装置7がある場合、ステップS1112に進み、振替対象のデジタルサイネージ装置7がない場合、今回の処理を終了する。
以下、ステップS1112〜S1116の処理は、振替対象のデジタルサイネージ装置7が複数ある場合、それぞれの振替対象のデジタルサイネージ装置7に対して並列的に実行される。
ステップS1112にて、交通状況関連情報取得部5208は、振替対象のデジタルサイネージ装置7の周辺における交通状況関連情報として、交通量変動情報を取得する。
ステップS1114にて、振替対象のデジタルサイネージ装置7の周辺における交通状況の変動について分析する。
ステップS1116にて、交通状況変動分析部5215は、振替対象のデジタルサイネージ装置7を含む所定のエリア内において、広告情報のインプレッションが所定範囲を超えて悪化する傾向の交通量の変動があるか否かを判定する。交通状況変動分析部5215は、このような交通量の変動がない場合、ステップS1118に進み、このような変動がある場合、今回の処理を終了する。
ステップS1118にて、広告配信部5214は、広告情報のインプレッションが想定を超えて悪化する傾向の交通量の変動がないエリアに設置されるデジタルサイネージ装置7に、広告情報を振替配信し、今回の処理を終了する。ここで、広告情報のインプレッションが想定を超えて悪化する傾向の交通量の変動がないエリアに設置されるデジタルサイネージ装置7が複数ある場合、広告配信部5214は、交通状況の変動幅が最も小さい、即ち、交通状況が安定したエリアに設置されるデジタルサイネージ装置7に振替配信してよい。また、この場合、広告配信部5214は、インプレッションが向上する傾向の交通量の変動があり、その変動幅が最も大きいエリアに設置されるデジタルサイネージ装置7に振替配信してもよい。
[作用]
このように、本実施形態では、交通状況関連情報取得部5208は、複数のデジタルサイネージ装置7のそれぞれの周辺における交通状況に関する交通状況関連情報を取得する。そして、広告配信部5214は、交通状況関連情報に基づき、複数のデジタルサイネージ装置7の中で、広告情報を表示させるデジタルサイネージ装置7を変更する。
これにより、センタサーバ5は、交通状況関連情報から、例えば、デジタルサイネージ装置7の周辺道路の交通状況の変動を把握することができる。従って、センタサーバ5は、デジタルサイネージ装置7の周辺道路の交通状況が効果を上げるために期待される範囲から逸脱する場合等に、当該デジタルサイネージ装置7に表示される広告情報を他のデジタルサイネージ装置7に振り替えることができる。そのため、広告効果の低下を抑制し、デジタルサイネージ装置7に表示される広告によって適切な効果が上げられるようにすることができる。
具体的には、交通状況変動分析部5215は、交通状況関連情報取得部5208により取得される交通量変動情報に基づき、デジタルサイネージ装置7を含む所定のエリア内の交通状況の変動分析を行う。そして、広告配信部5214は、交通状況変動分析部5215により、広告情報のインプレッションが予め想定される所定範囲を超えて悪化する傾向の交通量の変動があると判断された場合、広告情報を表示させる対象を当該デジタルサイネージ装置7から他のデジタルサイネージ装置7に振り替える。
これにより、具体的に、インプレッションが悪化するような交通状況の変動が把握された場合に、他のデジタルサイネージ装置7に広告情報の振り替えを行うことができる。そのため、具体的に、広告効果の低下を抑制し、デジタルサイネージ装置7に表示される広告によって適切な効果が上げられるようにすることができる。
尚、本実施形態では、交通状況変動分析部5215は、インプレッションが想定を超えて悪化する傾向の交通状況の変動の有無を判定するが、前もって、そのような傾向を予測してもよい。即ち、交通状況変動分析部5215は、交通量変動情報に基づき、インプレッションが想定を超えて悪化する傾向の変動が発生の有無を予測する。そして、広告配信部5214は、交通状況変動分析部5215により、このような変動が予測される場合に、上述と同様の広告情報の振り替えを行ってもよい。これにより、インプレッションが想定以上に低下する前に、広告情報を表示させる対象のデジタルサイネージ装置7の振替を完了させることができる。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上述した第1実施形態と第2実施形態を組み合わせてもよい。具体的には、第1実施形態における予測オーディエンス属性指標と、第2実施形態におけるインプレッションに関する交通状況の変動分析の結果とを組み合わせて、広告情報の振り替えを行ってもよい。例えば、広告配信部5214は、予測オーディエンス属性指標のみに関する図5のステップS510の判定結果がYesの場合、或いは、交通状況の変動分析に関する図11のステップS1106の判定結果がYesの場合に、広告情報の振り替えを行うようにしてもよい。具体的には、図5のフローチャートにおいて、ステップS502,S504,S516,S518を、図11のステップS1102,S1104,S1112,S1114に置換すると共に、ステップS510,S524のそれぞれの前或いは後に、図11のステップS1106,S1116を挿入する。そして、予測オーディエンス属性指標のみに関するステップS510の判定結果或いはステップS1106の判定結果の何れかがYesの場合、ステップS512に進み、予測オーディエンス属性指標のみに関するステップS524の判定結果がYesの場合或いはステップS1116の判定結果がNoの場合にステップS526に進むようにすればよい。
また、上述した実施形態では、上述した式(1)は、インプレッション指標の予測のために利用されるが、例えば、事後的に、表示期間が終了した広告情報のインプレッション指標の導出に利用されてもよい。これにより、今後の広告情報の配信先となるデジタルサイネージ装置7の選択等の戦略立案に利用されうる。
1 広告配信システム
3 車両(プローブ車両)
4 携帯端末
5 センタサーバ(デジタルサイネージ制御装置)
7 デジタルサイネージ装置
31 DCM
32 ECU
33 GPSモジュール
34 ACCスイッチ
35 車速センサ
41 通信機器
42 処理装置
43 GPSモジュール
44 加速度センサ
45 タッチパネルディスプレイ
51 通信機器
52 処理装置(コンピュータ)
321 車両情報取得部
322 マップマッチング部
323 プローブ情報送信部
421 通信処理部
422 センサ情報取得部
423 移動手段判定部
424 端末移動情報送信部
5200 記憶部
5200A 地図情報DB
5200B 車両情報DB
5200C 端末情報DB(属性情報記憶部)
5200D サイネージ情報DB
5200E プローブ情報DB
5200F 車両移動履歴DB
5200G 端末移動履歴DB
5200H 広告DB
5200I 利用車両DB
5200J 通過車両DB
5201 通信処理部
5202 車両移動情報蓄積処理部(車両移動履歴情報収集部)
5203 端末移動情報蓄積処理部(端末移動履歴情報収集部)
5204 乗車車両抽出部
5205 利用車両特定部
5206 乗車中特定部(乗車ユーザ特定部)
5207 通過車両特定部
5208 交通状況関連情報取得部
5209 乗車人数情報取得部
5210 サイネージ情報取得部(見え易さ情報取得部)
5211 第1効果予測部
5212 属性情報取得部
5213 第2効果予測部
5214 広告配信部(表示制御部)
5215 交通状況変動分析部

Claims (10)

  1. 複数のデジタルサイネージのそれぞれに広告情報を表示させる表示制御部と、
    前記複数のデジタルサイネージのそれぞれの周辺における交通状況に関する交通状況関連情報を取得する交通状況関連情報取得部と、を備え、
    前記表示制御部は、前記交通状況関連情報に基づき、前記複数のデジタルサイネージの中で、前記広告情報を表示させるデジタルサイネージを変更する、
    デジタルサイネージ制御装置。
  2. 前記交通状況関連情報に基づき、前記複数のデジタルサイネージのそれぞれに表示される広告情報の所定の表示期間に亘るインプレッションに相当する第1の効果指標を予測する第1効果予測部を更に備え、
    前記表示制御部は、前記第1効果予測部により予測された、前記複数のデジタルサイネージに含まれる一のデジタルサイネージに表示される一の広告情報の前記第1の効果指標が所定の第1基準を下回っている場合、当該一の広告情報を表示させる対象を当該一のデジタルサイネージから、前記複数のデジタルサイネージのうちの前記第1効果予測部により予測される当該一の広告情報の前記第1の効果指標が向上する他のデジタルサイネージに変更する、
    請求項1に記載のデジタルサイネージ制御装置。
  3. 前記交通状況関連情報取得部は、前記複数のデジタルサイネージのそれぞれの周辺道路の交通量情報と、前記周辺道路を通過する車両の車速情報と、を含む前記交通状況関連情報を取得し、
    前記第1効果予測部は、前記交通量情報及び前記車速情報とに基づき、前記第1の効果指標を予測する、
    請求項2に記載のデジタルサイネージ制御装置。
  4. 前記周辺道路を通過する車両の乗車人数に関する乗車人数情報を取得する乗車人数情報取得部を更に備え、
    前記第1効果予測部は、前記乗車人数情報に基づき、前記第1の効果指標を予測する、
    請求項3に記載のデジタルサイネージ制御装置。
  5. 複数のプローブ車両のそれぞれから位置情報を含む車両移動履歴を収集する車両移動履歴収集部と、
    前記複数のプローブ車両の何れかを利用する複数のユーザのそれぞれが所持する携帯端末から位置情報を含む端末移動履歴を収集する端末移動履歴収集部と、
    前記車両移動履歴に基づき、前記複数のプローブ車両の中から、前記周辺道路を通過した前記プローブ車両を特定する通過車両特定部と、
    前記プローブ車両の前記車両移動履歴と、当該プローブ車両を利用するユーザの前記携帯端末の前記端末移動履歴とに基づき、前記周辺道路を通過した前記プローブ車両に乗車していたユーザを特定する乗車ユーザ特定部と、を更に備え、
    前記交通状況関連情報取得部は、前記通過車両特定部による特定結果に基づき、前記複数のデジタルサイネージのそれぞれの前記周辺道路を通過した前記プローブ車両の台数を含む前記交通量情報を取得し、
    前記乗車人数情報取得部は、前記乗車ユーザ特定部による特定結果に基づき、前記複数のデジタルサイネージのそれぞれの前記周辺道路を通過した前記プローブ車両に乗車していたユーザの人数を含む前記乗車人数情報を取得する、
    請求項4に記載のデジタルサイネージ制御装置。
  6. 前記複数のデジタルサイネージのそれぞれを対応する前記周辺道路の車両から見たときの見え易さに関する見え易さ情報を取得する見え易さ情報取得部を更に備え、
    前記第1効果予測部は、前記見え易さ情報に基づき、前記第1の効果指標を予測する、
    請求項3乃至5の何れか一項に記載のデジタルサイネージ制御装置。
  7. 複数のプローブ車両のそれぞれから位置情報を含む車両移動履歴を収集する車両移動履歴収集部と、
    前記複数のプローブ車両の何れかを利用する複数のユーザのそれぞれが所持する複数の携帯端末から位置情報を含む端末移動履歴を収集する端末移動履歴収集部と、
    前記複数のユーザのそれぞれの所定の属性情報を記憶する属性情報記憶部と、
    前記車両移動履歴に基づき、前記複数のプローブ車両の中から、前記複数のデジタルサイネージのそれぞれの周辺道路を通過した前記プローブ車両を特定する通過車両特定部と、
    前記プローブ車両の前記車両移動履歴と、当該プローブ車両を利用するユーザの前記携帯端末の前記端末移動履歴とに基づき、前記周辺道路を通過した前記プローブ車両に乗車していたユーザを特定する乗車ユーザ特定部と、
    前記属性情報記憶部から前記乗車ユーザ特定部により特定されたユーザの前記属性情報を取得する属性情報取得部と、
    前記属性情報取得部により取得された前記属性情報に基づき、前記複数のデジタルサイネージのそれぞれに表示される広告情報の所定の表示期間に亘るオーディエンス属性の適合性に関する第2の効果指標を予測する第2効果予測部と、
    を更に備え、
    前記表示制御部は、前記第2効果予測部により予測された、前記複数のデジタルサイネージに含まれる一のデジタルサイネージに表示される一の広告情報の前記第2の効果指標が所定の第2基準を下回っている場合、当該一の広告情報を表示させる対象を当該一のデジタルサイネージから、前記複数のデジタルサイネージのうちの前記第2効果予測部により予測される当該一の広告情報の前記第2の効果指標が向上する他のデジタルサイネージに変更する、
    請求項1又は2に記載のデジタルサイネージ制御装置。
  8. デジタルサイネージ制御装置により実行されるデジタルサイネージ制御方法であって、
    複数のデジタルサイネージのそれぞれに広告情報を表示させる表示制御ステップと、
    前記複数のデジタルサイネージのそれぞれの周辺における交通状況に関する交通状況関連情報を取得する交通状況関連情報取得ステップと、を備え、
    前記表示制御ステップでは、前記交通状況関連情報に基づき、前記複数のデジタルサイネージの中で、前記広告情報を表示させるデジタルサイネージを変更する、
    デジタルサイネージ制御方法。
  9. コンピュータに、
    複数のデジタルサイネージのそれぞれに広告情報を表示させる表示制御ステップと、
    前記複数のデジタルサイネージのそれぞれの周辺における交通状況に関する交通状況関連情報を取得する交通状況関連情報取得ステップと、を実行させるプログラムであって、
    前記表示制御ステップでは、前記交通状況関連情報に基づき、前記複数のデジタルサイネージの中で、前記広告情報を表示させるデジタルサイネージを変更する、
    プログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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