JP2019031210A - エンジンルーム内のハーネス配索構造 - Google Patents
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Abstract
Description
上記熱交換器における車幅方向の所定範囲とは、例えば、ファンシュラウドの開口の大きさに対応する車幅方向の範囲などとすることができる。
上記クロスメンバは、例えば、サブフレームのクロスメンバなどとすることができる。
この発明により、エンジンルーム内のハーネス配索構造は、例えばクロスメンバの上面や後面にワイヤーハーネスを配索固定した場合に比べて、クロスメンバの前端よりも車両後方におけるエンジンルームのスペースが、ワイヤーハーネスによって圧迫されることを防止できる。
従って、エンジンルーム内のハーネス配索構造は、クロスメンバの車両前方側にワイヤーハーネスを配索固定したことにより、車幅方向に配索されたワイヤーハーネスの損傷を確実に防止することができる。
具体的には、所定範囲外において、クロスメンバの上面よりも車両上方、かつ冷媒ホースよりも車両下方の位置に、ワイヤーハーネスを配索したことにより、エンジンルーム内のハーネス配索構造は、車幅方向の所定範囲外において、冷媒ホースとワイヤーハーネスとが、車両前後方向で対向することを防止できる。
具体的には、ワイヤーハーネスの分岐ボックスが、所定範囲外におけるクロスメンバの上面に固定されたことにより、エンジンルーム内のハーネス配索構造は、所定範囲外において、冷媒ホースと分岐ボックスとが車両前後方向で対向することを防止できる。
なお、図1は車両におけるエンジンルーム1の外観斜視図を示し、図2はエンジンルーム1の平面図を示し、図3は熱交換器20近傍の背面図を示し、図4は図2中のA−A矢視における熱交換器20の下部近傍の要部断面図を示し、図5は配索状態における強電系ワイヤーハーネス30の外観斜視図を示している。
また、図中において、矢印Fr及びRrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。
より詳しくは、フロントサイドフレーム3は、図1から図3に示すように、車幅方向に沿った縦断面形状が断面略矩形の閉断面形状を、ダッシュパネル2の下部から車両前方上方へ延設したのち、車両前方へ向けて延設した形状に形成されている。
メンバ中央部422は、図3に示すように、背面視において、後述する熱交換器20におけるラジエータ21と略同じ車幅方向の長さを有する形状に形成されている。
右タンク211には、図3に示すように、ファンシュラウド24が取付けられる被取付け部が、上端近傍、及び下端近傍に形成されている。
さらに、左タンク212には、ラジエータ21における車両上下方向略中央の位置に、ラジエータ21のコアによって冷却された冷却水が外部に導出される導出口であるアウトレット212aが形成されている。なお、アウトレット212aは、冷却水が流動するとともに、一端がエンジンに接続された冷媒ホース25が接続される。
この幹線31は、幹線31の配索経路に応じて形成された合成樹脂製の第1ハーネスプロテクタ35を介して、サブフレーム4、及び後側フレーム連結部11に固定されている。
換言すると、分岐ボックス32は、図3に示すように、第3の所定範囲W3内において、冷媒ホース25のホース右側部分25cと車両前後方向で対向しない大きさに形成されるとともに、ホース右側部分25cと車両前後方向で対向しないように前側クロスメンバ42の上面422aに固定されている。
第2ハーネスプロテクタ36は、図2から図5に示すように、車幅方向略中央から車両左側の前後メンバ41に至る第2枝線34を囲繞するプロテクタ本体36aと、プロテクタ本体36aの車幅方向右端に設けた右側固定部36bと、プロテクタ本体36aの車幅方向左端に設けた左側固定部36cとで一体形成されている。
左側固定部36cは、プロテクタ本体36aの下面から車両下方へ延設されたのち、車両後方へ延設した形状に形成されるとともに、前側クロスメンバ42の上面422aに載置固定されている。
従って、エンジンルーム1内のハーネス配索構造は、前側クロスメンバ42の車両前方側に強電系ワイヤーハーネス30を配索固定したことにより、車幅方向に配索された強電系ワイヤーハーネス30の損傷を確実に防止することができる。
この発明の熱交換器における車幅方向の所定範囲は、実施形態の第2の所定範囲W2に対応し、
以下同様に、
熱交換器の車両後方下方は、円形開口部246の車両下方に対応し、
クロスメンバは、前側クロスメンバ42に対応し、
ワイヤーハーネスは、強電系ワイヤーハーネス30に対応し、
所定範囲外は、第1の所定範囲W1、及び第3の所定範囲W3に対応し、
所定範囲外における冷媒ホースは、冷媒ホース25のホース左側部分25a、及びホース右側部分25cに対応し、
所定範囲内における冷媒ホースは、冷媒ホース25のホース中央部分25bに対応し、
所定範囲外におけるワイヤーハーネスは、第1の所定範囲W1における第2枝線34に対応し、
複数の枝線は、第1枝線33、及び第2枝線34に対応し、
所定範囲外におけるクロスメンバの上面は、第3の所定範囲W3における前側クロスメンバ42の上面422aに対応し、
少なくとも1本の枝線は、第2枝線34に対応し、
所定範囲内におけるクロスメンバは、第2の所定範囲W2における前側クロスメンバ42に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
また、クロスフロー式のラジエータ21を用いて説明したが、これに限定せず、冷媒ホースがラジエータの後方下方を車幅方向に配設される構成であれば、ダウンフロー式のラジエータであってもよい。
また、強電系ワイヤーハーネス30の分岐ボックス32を、幹線31と第1枝線33、及び第2枝線34とを電気的に接続する構成としたが、これに限定せず、幹線を構成する複数の電線を2つの束に分けて、それぞれ第1枝線、及び第2枝線とし、幹線から第1枝線、及び第2枝線に分岐した部分を覆う分岐ボックスとしてもよい。
20…熱交換器
25…冷媒ホース
25a…ホース左側部分
25b…ホース中央部分
30…強電系ワイヤーハーネス
31…幹線
32…分岐ボックス
33…第1枝線
34…第2枝線
42…前側クロスメンバ
246…円形開口部
422a…上面
W1…第1の所定範囲
W2…第2の所定範囲
W3…第3の所定範囲
Claims (4)
- 車両前部に設けた熱交換器における車幅方向の所定範囲内を、前記熱交換器に接続された冷媒ホースが、前記熱交換器の車両後方下方をとおって車幅方向に配設されたエンジンルーム内に、
前記冷媒ホースに対して車両後方の位置で車幅方向に延びるクロスメンバと、
該クロスメンバに沿って車幅方向に配索されるとともに、前記クロスメンバに固定されたワイヤーハーネスとを備えたエンジンルーム内のハーネス配索構造であって、
前記クロスメンバが、
前記所定範囲内における前記冷媒ホースの下端よりも車両下方に、その上面が位置するように配置され、
前記ワイヤーハーネスが、
前記所定範囲内において、前記冷媒ホースの下端と略同じ車両上下方向の位置、または前記冷媒ホースの下端よりも車両下方の位置に、その上端が位置するように前記クロスメンバに配索固定された
エンジンルーム内のハーネス配索構造。 - 前記ワイヤーハーネスが、
前記所定範囲内において、前記クロスメンバにおける車両前方側に配索固定された
請求項1に記載のエンジンルーム内のハーネス配索構造。 - 前記所定範囲内よりも車幅方向外側の範囲を所定範囲外として、
該所定範囲外における前記冷媒ホースが、
前記所定範囲内における前記冷媒ホースよりも車両上方の位置に配設される構成として、
前記所定範囲外における前記ワイヤーハーネスが、
前記クロスメンバの上面よりも車両上方、かつ前記所定範囲外における前記冷媒ホースよりも車両下方の位置に配索された
請求項1または請求項2に記載のエンジンルーム内のハーネス配索構造。 - 前記ワイヤーハーネスが、
一端が車載バッテリに接続された幹線と、
該幹線の他端が接続されるとともに、前記幹線を分岐させる分岐ボックスと、
該分岐ボックスに一端が接続された複数の枝線とを備え、
前記分岐ボックスが、
前記所定範囲外における前記クロスメンバの上面と前記冷媒ホースの下端との車両上下方向間隔よりも短い車両上下方向の長さを有する構成として、
前記複数の枝線のうち、少なくとも1本の枝線が、
車幅方向に沿って配索されるとともに、前記所定範囲内における前記クロスメンバに固定され、
前記分岐ボックスが、
前記所定範囲外における前記クロスメンバの上面に固定された
請求項3に記載のエンジンルーム内のハーネス配索構造。
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