JP2019015038A - プレキャスト板の接合構造及び接合方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成によりプレキャスト板を短時間で高能率に接合することができ、タンクの側壁を短期間で構築できる技術を提供する。【解決手段】プレキャスト板の端面を相互に当接させて積み上げることによりタンクの側壁を形成するプレキャスト板の接合構造であって、隣接するプレキャスト板1の側面1aに、端面2を挟んで対に備えた固定穴4と、対の固定穴4に亘って延びる連結アーム部と、連結アーム部の両端部に備えて固定穴4に固定される固定部を備えた連結具5を備える。【選択図】図1
Description
本発明はプレキャスト板の接合構造及び接合方法に関するものである。
従来、プレキャスト板(以下PCa板という)の端面を相互に接合してタンクの側壁を構築する方法では、接合するPCa板の端面の間に接合筋である鉄筋を配設し、鉄筋を配置した部分にコンクリート或いはモルタルを打設することにより一体に接合する方法(ウェットジョイント方法)が一般に行われてきた。PCa板間に鉄筋を配設する方法としては、PCa板に設けた配筋に鉄筋を溶接して配設する方法、又は、PCa板の配筋を端面から所要の長さで突出するように予めPCa板を製作しておく方法が用いられていた。
しかし、PCa板の相互間に鉄筋を配設してコンクリート或いはモルタルを打設してPCa板を接合するウェットジョイント方法は、鉄筋を溶接によって配設する多くの作業が必要であり、更に、コンクリート等を打設する作業の他、型枠の設置・取り外し作業が必要となり、作業に長時間を要する問題がある。又、配筋が端面から突出するように予め製作したPCa板を接合する方法は、PCa板の製作が大変になる問題があり、更に、PCa板の端面から配筋が長く突出することでPCa板が大型化し、取り扱いが大変になる問題がある。更に、この方法においても、ウェットジョイント方法のために配筋が突出した部分にコンクリート等を打設する作業の他、型枠の設置・取り外し作業が必要となり、作業に長時間を要する問題がある。
一方、PCa板を用いてタンクの側壁を構築する際には、筒形に積み上げたPCa板の周方向に設けた貫通孔に緊張材を配置すると共に、PCa板の縦方向に設けた貫通孔に緊張材を配置する。そして、この緊張材を緊張させて周方向と縦方向から固縛することで隣接するPCa板の端面を強く押し当てて当接させて側壁の強度を高めることが行われている。
このように、積み上げたPCa板を緊張材の緊張によって固縛する方法によれば、側壁が高い強度を保持し、隣接するPCa板の端面が相互に位置ずれるような問題を生じることはない。
しかし、前記PCa板によって構築される側壁の内部に、天然ガス等の低温の液体を貯蔵する側ライナが備えられる低温タンク設備においては、万が一、側ライナから低温の液体が漏れた場合には、低温の液体が側壁に触れることによって側壁の特に下側部分が縮小するように変形することが考えられる。
PCa板が縮小するように変形した場合には、PCa板の端面の相互間に楔状の隙間(目開き)を生じる可能性がある。このようにPCa板の端面の相互間に隙間が生じた場合には側壁の水密性の低下が予想されるため、前記隙間が生じないように各PCa板を相互に連結する構造を備えることが考えられる。
隣接配置される各PCa板を相互に連結する構造を示す先行技術文献としては特許文献1がある。特許文献1では、相互に接合するPCa板に、夫々の接合部側が開口する溝を形成し、該溝の接合部側とは反対側に、溝の幅より大きな幅と、溝の深さより深い深さを有する係合溝を形成する。更に、両端部に係合部を有する接合部材を、その係合部が係合溝内に位置するように溝内に亘って配置する。そして、溝内及び係合溝内、更にはPCa板間に接着剤を充填し、この接着剤を硬化させてPCa板を相互に接合している。
しかし、特許文献1においても、プレキャスト板(PCa板)に備えた溝内及び係合溝内、更にはプレキャスト板間に接着剤を充填して固化させるウェットジョイント方法のため、接着剤を充填する作業の他に、型枠の設置・取り外し作業が必要となり、作業に長時間を要する問題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなしたもので、簡単な構成によりプレキャスト板を短時間で高能率に接合することができ、タンクの側壁を短期間で構築できる技術を提供することを目的とする。
本発明は、プレキャスト板の端面を相互に当接させて積み上げることによりタンクの側壁を形成するプレキャスト板の接合構造であって、
隣接する前記プレキャスト板の側面に、前記端面を挟んで対に備えた固定穴と、
前記対の固定穴に亘って延びる連結アーム部と、該連結アーム部の両端部に備えて前記固定穴に固定される固定部を備えた連結具と
を有するプレキャスト板の接合構造、に係るものである。
隣接する前記プレキャスト板の側面に、前記端面を挟んで対に備えた固定穴と、
前記対の固定穴に亘って延びる連結アーム部と、該連結アーム部の両端部に備えて前記固定穴に固定される固定部を備えた連結具と
を有するプレキャスト板の接合構造、に係るものである。
上記プレキャスト板の接合構造において、前記連結具は、前記連結アーム部の両端部を90°より大きい角度で対向するように曲げたフック部を有する鎹であってよい。
又、上記プレキャスト板の接合構造において、前記連結具は、連結アーム部の両端部にホールインアンカによる固定部を備えたアンカ装置であってよい。
又、上記プレキャスト板の接合構造において、隣接する前記プレキャスト板を周方向に貫通する周方向の貫通孔と、隣接する前記プレキャスト板を縦方向に貫通する縦方向の貫通孔と、前記周方向の貫通孔と縦方向の貫通孔に配置して前記プレキャスト板を周方向と縦方向から固縛する緊張材を有することができる。
本発明は、プレキャスト板の端面が相互に当接するように配置し、
隣接する前記プレキャスト板の側面において前記端面を挟むように対で形成した固定穴に、前記対の固定穴に亘って延びる連結アーム部の両端部に固定部を備えた連結具の前記固定部を打撃により挿入して固定し、連結具により連結した前記プレキャスト板を積み上げることでタンクの側壁を形成するプレキャスト板の接合方法、に係るものである。
隣接する前記プレキャスト板の側面において前記端面を挟むように対で形成した固定穴に、前記対の固定穴に亘って延びる連結アーム部の両端部に固定部を備えた連結具の前記固定部を打撃により挿入して固定し、連結具により連結した前記プレキャスト板を積み上げることでタンクの側壁を形成するプレキャスト板の接合方法、に係るものである。
上記プレキャスト板の接合方法において、隣接する前記プレキャスト板を周方向に貫通する貫通孔に緊張材を配置すると共に、隣接する前記プレキャスト板を縦方向に貫通する貫通孔に緊張材を配置し、前記緊張材を緊張させて前記プレキャスト板を周方向と縦方向から固縛することができる。
本発明によれば、簡単な構成によりプレキャスト板を短時間で高能率に接合することができ、よってタンクの側壁を短期間で構築することができる。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1はプレキャスト板(以下、PCa板という)1を積み上げてタンクを構築する状態を内側から見た斜視図である。図2は1つのPCa板1の正面図である。
図1、図2に示すPCa板1は四辺の端面2をもつ矩形の板形状を有しており、且つこのPCa板1はタンクの側壁を形成するために湾曲した形状を有している。PCa板1の内部にはプレストレスを付与する多数の図示しない配筋が設けられており、更に、PCa板1には筒状に積み上げたPCa板1に周方向と縦方向から緊張材を通して緊張により固縛するための貫通孔3が設けられている。
PCa板1の側面(図1では内側の側面1a)における端面2に近い位置には固定穴4を設けている。この固定穴4は隣接するPCa板1との間で端面2を挟むように設けてあり、更にこの固定穴4は、端面2の長手方向へ所定の間隔を有して複数の対で設けている。この固定穴4はPCa板1に予め設けられている配筋と同等の間隔を有して設けることができる。
図3(A)、(B)は、PCa板1の固定穴4に挿入して隣接するPCa板1を相互に連結する本発明の接合構造の第一の実施例を示す断面図である。図3の接合構造は、隣接するPCa板1に対で設けた固定穴4に打撃により挿入して固定するようにした連結具5を有する。
この連結具5は、隣接するPCa板1に対で設けた固定穴4に亘って延びる連結アーム部6と、該連結アーム部6の両端部に備えて前記固定穴4に固定される固定部7を有している。図3(A)、(B)の連結具5は、連結アーム部6の両端部を90°より大きい角度で対向するように曲げた爪状のフック部7aを一体に備えた鎹8の場合を示している。
図3(A)、(B)に示す鎹8の連結アーム部6の両端部に90°より大きい角度で対向するように曲げたフック部7aは、フック部7aの基端部に対して先端部が相互に近づくように90°に対して1°前後の小さい傾き角αで更に曲げた形状を有している。又、PCa板1に設けられる固定穴4は、前記フック部7aを収容できる大きさを有し、且つフック部7aの傾き角αと同じ角度に傾斜した傾斜穴4aとなっている。更に、傾斜穴4aに対して鎹8のフック部7aを打撃により挿入する操作を容易にするために、フック部7aの対向する先端部の内面には、傾斜穴4aの角部9を乗り越えるための切欠き面10が形成してあり、又、フック部7aの先端部の外面には傾斜穴4aとの衝突を避けるための切欠き面11が形成してある。尚、フック部7aと傾斜穴4aの傾き角αは、鎹8のフック部7aを傾斜穴4aに打撃によって挿入できるように予め選定した角度で形成することができる。
尚、上記実施例では、PCa板1の内側の側面1aに固定穴4を設けることで、鎹8による連結具5によって隣接するPCa板1を相互に連結する場合について説明したが、図3に示すPCa板1の外側の側面1bに固定穴4を設けて連結具5により連結してもよく、又、内側の側面1aと外側の側面1bに固定穴4を設けてPCa板1の内側と外側の両側で連結具5により連結してもよい。
又、図3に示す如くPCa板1の端面2には、隣接するPCa板1との間で相互に係合する凸条12と凹溝13を設けることができる。このようにPCa板1の端面2に相互に係合する凸条12と凹溝13を設けると、隣接するPCa板1の位置決めが容易になり、更に、PCa板1によりタンクの側壁を形成した際にタンクの水密性を高めることができる。尚、端面2に凸条12と凹溝13を設けることに代えて、相互に係合できる段部を設けてもよい。
従って、図3に示す接合構造の第一の実施例では、図3(B)に示すように隣接するPCa板1の側面に設けた傾斜穴4aに鎹8のフック部7aをセットし、鎹8に打撃Sを加えることによりフック部7aを傾斜穴4aに挿入する。このとき、鎹8のフック部7aは、フック部7aの基端部に対して先端部が相互に近づくように90°に対して1°前後の小さい傾き角αとなっているため、鎹8はPCa板1を相互に引きつけて端面2を密着させた状態に当接させて隣接するPCa板1を確実に連結する。更に、ここで、密着とはPCa板1の相互間から液漏れしない程度に当接された状態を言う。
鎹8による連結具5は、PCa板1の相互をドライジョイント方法で連結できるため、従来に比して作業が簡略になり、PCa板1の接合作業を高能率に行うことができる。
図4(A)、(B) 、(C)、(D)は、本発明の接合構造の第二の実施例を示す断面図である。この接合構造は、図4(A)に示すように隣接するPCa板1に対で設ける固定穴4は、PCa板1の端面2と平行に設けた平行穴4bとしている。又、平行穴4bに打撃により挿入して固定する連結具5は、図4(B) 、(C)に示すように、連結アーム部6の両端部を90°に曲げて平行に対向したフック部7aの先端部にねじ14を切った鎹部材15を有する。そして、この鎹部材15のねじ14に、ホールインアンカ16をねじ込みによって取り付けたアンカ装置17の場合を示している。
従って、図4の接合構造では、図4(A)に示すPCa板1に設けた平行穴4bに、図4(C)のようにアンカ装置17のホールインアンカ16を挿入してセットする。続いて、図4(D)に示すようにアンカ装置17に打撃Sを加えることによりホールインアンカ16の先端は拡張される。これによりホールインアンカ16は平行穴4bに確実に固定されるので、隣接するPCa板1はアンカ装置17によって確実に連結される。
アンカ装置17による連結具5は、PCa板1の相互をドライジョイント方法で連結できるため、従来に比して作業が簡略になり、PCa板1の接合作業を高能率に行うことができる。
図5は図4に示す接合構造の変形例を示すものであり、この変形例では図4(B)と同様の形状を有する鎹部材15のフック部7aに、ホールインアンカ16を一体に固定した場合を示している。図5の変形例の場合も、図4の実施例と同様に作用することができる。
図6(A)、(B) 、(C)は、図4の第二の実施例と類似する接合構造を示す断面図である。この接合構造は、図6(A)に示すように隣接するPCa板1に対で設けた平行穴4bに、ホールインアンカ20をねじ込むためのねじ18を設けている。又、図6(B) 、(C)に示すように、平行穴4bに打撃により挿入して固定する連結具5は、連結アーム部6を形成するプレート19の両端部にホールインアンカ20を固定したプレート式のアンカ装置21の場合を示している。このプレート式のアンカ装置21には前記平行穴4bのねじ18に螺合するねじ22が設けられている。23はホールインアンカ20に備えられてホールインアンカ20の先端を拡張させる打撃ロッドである。
従って、図6の接合構造では、図6(A)に示すねじ18を備えた平行穴4bに、図6(B)のようにプレート式のアンカ装置21に備えたホールインアンカ20のねじ22を螺合させて挿入する。続いて、図6(C)に示すようにホールインアンカ20の打撃ロッド23に打撃Sを加えると、ホールインアンカ20の先端は拡張される。これによりホールインアンカ20は平行穴4bに確実に固定されるので、隣接するPCa板1はプレート式のアンカ装置21によって確実に連結される。
プレート式のアンカ装置21による連結具5は、PCa板1の相互をドライジョイント方法で連結できるため、従来に比して作業が簡略になり、PCa板1の接合作業を高能率に行うことができる。
次に、PCa板1を積み上げてタンクの側壁24を構築する際の作業手順を説明する。
PCa板1は、図1に示すように端面2が相互に当接するようにして設置する。そして、隣接するPCa板1の側面(図1では内側の側面1a)において端面2を挟むように対で形成した固定穴4に、対の固定穴4に亘って延びる連結アーム部6の両端部に固定部7を備えた連結具5の固定部7を打撃により挿入して固定する。すると、隣接するPCa板1は連結具5によって相互に強固に連結される。
このように、既に設置されたPCa板1に対して次のPCa板1を設置して連結具5により連結することで積み上げてタンクの側壁24を形成するので、PCa板1により高い構築速度で側壁24を構築することができ、更に、連結具5によって連結するPCa板1は安定する効果がある。
図7に示すようにPCa板1が積み上げられたタンクの側壁24は、PCa板1の周方向に設けた図2の貫通孔3に緊張材25を貫通させて配置すると共に、PCa板1の縦方向に設けた貫通孔3に緊張材25を貫通させて配置する。そして、緊張材25を緊張させることにより各PCa板1を周方向と縦方向から固縛する。ここで、上記においては、積み上げた側壁24のPCa板1を周方向と縦方向から緊張材25により固縛する場合について説明したが、側壁24を斜めに交差するよう網状に配置した緊張材25によって固縛するようにしてもよい。
従って、側壁24を形成するように積み上げた各PCa板1は、連結具5によって相互に連結され、更に、各PCa板1は緊張材25によって固縛されるので、各PCa板1の相互の接合強度は高められる。
上記したように、本発明では、PCa板1を積み上げてタンクの側壁24を形成する際に、隣接するPCa板1の側面1aに、端面2を挟んで対に備えた固定穴4を備え、対の固定穴4に亘って延びる連結アーム部6と、該連結アーム部6の両端部に備えて固定穴4に固定される固定部を有する連結具5を備えている。従って、簡単な構成の連結具5によってドライジョイント方法により隣接するPCa板1を相互に連結することができる。更に、コンクリート等の充填作業が不要になるため、作業性が向上し短時間でPCa板1を接合することができる。従って、PCa板1によりタンクの側壁24を短期間に高能率で構築することができる。
連結具5が、連結アーム部6の両端部を90°より大きい角度で対向するように曲げた爪状のフック部7aを有する鎹8である場合には、接合構造を著しく簡略化することができる。
連結具5が、連結アーム部6の両端部にホールインアンカ16、20による固定部7を備えたアンカ装置17又はプレート式のアンカ装置21である場合には、接合構造が簡単である上に高い連結強度が得られる。
図7に示すようにPCa板1が積み上げられたタンクの側壁24は、PCa板1の周方向の貫通孔3に貫通させた緊張材25、及び、PCa板1の縦方向の貫通孔3に貫通させた緊張材25を緊張させて各PCa板1を周方向と縦方向から固縛する。すると、緊張材25の固縛によりPCa板1の端面2は相互に密着した状態に当接される。
設置されたPCa板1に対して次のPCa板1を設置して連結具5により連結することで積み上げてタンクの側壁24を形成するので、PCa板1により高い構築速度で側壁24を構築することができる。
PCa板1を積み上げたタンクの側壁24を、緊張材25の緊張により周方向と縦方向から固縛すると、各PCa板1が連結具5によって相互に連結されたことと、緊張材25の固縛とによって、各PCa板1は相互に高い強度で接合される。
尚、本発明のプレキャスト板の接合構造及び接合方法は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 プレキャスト板(PCa板)
1a 内側の側面
1b 外側の側面
2 端面
3 貫通孔
4 固定穴
5 連結具
6 連結アーム部
7 固定部
7a フック部
8 鎹
16 ホールインアンカ
17 アンカ装置
19 プレート
20 ホールインアンカ
21 プレート式のアンカ装置
24 側壁
25 緊張材
1a 内側の側面
1b 外側の側面
2 端面
3 貫通孔
4 固定穴
5 連結具
6 連結アーム部
7 固定部
7a フック部
8 鎹
16 ホールインアンカ
17 アンカ装置
19 プレート
20 ホールインアンカ
21 プレート式のアンカ装置
24 側壁
25 緊張材
Claims (6)
- プレキャスト板の端面を相互に当接させて積み上げることによりタンクの側壁を形成するプレキャスト板の接合構造であって、
隣接する前記プレキャスト板の側面に、前記端面を挟んで対に備えた固定穴と、
前記対の固定穴に亘って延びる連結アーム部と、該連結アーム部の両端部に備えて前記固定穴に固定される固定部を備えた連結具と
を有するプレキャスト板の接合構造。 - 前記連結具は、前記連結アーム部の両端部を90°より大きい角度で対向するように曲げたフック部を有する鎹である請求項1に記載のプレキャスト板の接合構造。
- 前記連結具は、連結アーム部の両端部にホールインアンカによる固定部を備えたアンカ装置である請求項1に記載のプレキャスト板の接合構造。
- 隣接する前記プレキャスト板を周方向に貫通する周方向の貫通孔と、隣接する前記プレキャスト板を縦方向に貫通する縦方向の貫通孔と、前記周方向の貫通孔と縦方向の貫通孔に配置して前記プレキャスト板を周方向と縦方向から固縛する緊張材を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレキャスト板の接合構造。
- プレキャスト板の端面が相互に当接するように配置し、
隣接する前記プレキャスト板の側面において前記端面を挟むように対で形成した固定穴に、前記対の固定穴に亘って延びる連結アーム部の両端部に固定部を備えた連結具の前記固定部を打撃により挿入して固定し、連結具により連結した前記プレキャスト板を積み上げることでタンクの側壁を形成するプレキャスト板の接合方法。 - 隣接する前記プレキャスト板を周方向に貫通する貫通孔に緊張材を配置すると共に、隣接する前記プレキャスト板を縦方向に貫通する貫通孔に緊張材を配置し、前記緊張材を緊張させて前記プレキャスト板を周方向と縦方向から固縛する請求項5に記載のプレキャスト板の接合方法。
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JPH0740805U (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-21 | テイヒュー株式会社 | プレキャストコンクリート製型枠 |
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2017
- 2017-07-04 JP JP2017130844A patent/JP2019015038A/ja active Pending
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2018
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