JPS6181979A - プレキャストｐｃタンクの施工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は水槽等に使用されるプレキャストプレストレ
スドコンクリートタンクに関するものである。

発明の解決しようとする問題点 一般に大形のコンクＩＪ−ＦＰＣタンクは現場に型枠を
組み、現場打ちコンクリートによって躯体を造成し、そ
の躯体の円周方向にＰＣ鋼線　　　゛を配してプレスト
レスを導入する構造が多い。

そしてその施工には相当の施工期間を要し、品質を確保
するために相当手間が必要である。それに対してサイロ
等円筒構造物をブロックあるいはセグメントの縦横の組
積によって施工することは普通であるが、この構造は大
形コンクリートタンクには水蜜性、耐力上等からは直ち
に適用できない。また比較的小規模のタンクでは縦分割
された形状のプレキャストコンクリート部材の円周方向
にＰＣ鋼線を配置してプレストレスを導入する場合もあ
るが大形タンクの場合各部材が大きくなって扛重機様の
大型化が要求され、また、型枠も大型となり適当でない
。

どの発明は前記従来の問題点を解決すべく開発したもの
である。

発明の構成と実施例 この発明の要旨とする構成は前記特許請求の範囲の欄に
記載の通りであり、その主要部とするところはタンクの
側壁を本体を構成するプレキャストコンクリートセグメ
ント（以下セグメントという）とピラスター部プレキャ
ストコンクリートセグメント（以下ピラスター部セグメ
ントという）より構成し、これら各セグメントを縦横に
組積し、鉛直方向、円周方向にＰＣ鋼材を配し、これを
緊張定着してプレストレスを各セグメントに導入したも
のであり、また施工に際しては各セグメントを鉛直方向
に組立て、鉛直方向にプレストレスを導入し、次いで縦
方向間隙にモルタル類を打設し、そのモルタル類が所定
の強度に達した後円周方向にプレストレスを導入する。

以下その詳細を図示した実施例によって説明する。第１
図、第２図において、このタンクは底版Ａと側壁Ｂとで
構成される。側壁Ｂは一般部分を形成するセグメント１
と周方向のＰＣＭ材を緊張定着するピラスター部セグメ
ント２よりなる。

以上の各セグメント１，２は平面でみて円弧状であり、
縦横に組積して組立てられる。

第６図、第４図は各セグメント１，２が平板状であり、
側壁Ｂは平面でみて多角形をなす場合である。

第５図、第６図はピラスター部セクメント２がタン外の
高さに相当する一枚もので形成されている例である。

以上の各セグメントの組立の概要が第７図、第８図に示
される通りであり、先ず底版Ａを現場施工によって造成
し、次いでタンク内に位置して支保工Ｃを組立て、次い
で先ずピラスター部セグメント２を底版Ａに所定間隔を
もって鉛直方向に樹立し、支保工Ｃに支持させるととも
に順次鉛直方向のＰＣ鋼材３を緊張定着し、各セグメン
ト１，２の縦方向の間隙すなわち縦目地にはホッパーＤ
等を利用してモルタル類を充填打設し、そのモルタル類
が所定の強度に達した後円周方向ＰＣ鋼材４を緊張し、
ピラスター部セクメント２に定着する。（第９図、第１
０図参照） さらに各部の詳細について以下に説明する。

セグメント１は図示するように縦長のものと横長のもの
とがあり、タンクの深さ、大きさ等に応じて適宜使い分
けされ、それぞれ、鉛直方向および円周方向のＰＣ鋼材
３，４の挿通孔５，６が必要によりシース等を埋設して
形成しである。

また鉛直方向のＰＣ鋼材３はＰＣ鋼棒が使用され、セグ
メント１の中間に形成した凹溝においてカップラー７に
より接続される。また周方向のＰＣ鋼材４１こはストラ
ンドが使用され、ピラスター部セグメント２に対して交
叉状に貫通して緊張定着される。

底版Ａとセグメント１、ピラスター部セグメント２との
接合部すなわち底版Ａと側ｉＢとの支承構造はヒンジ構
造とすることが好ましい。

そしてヒンジ構造とした場合側壁下端部に生ずる水圧に
よる曲げモーメントが小さく、円周方向のプレストレス
が有効に作用する。その支承゛　構造の一例は第１８図
に示す通りであり、底版Ａの周縁部に調整モルタル８を
布設し、その上に硬質ゴム９を敷き、その上に側壁を設
置し、また側壁下端で最大となる剪断力はアンカーボル
ト１０を介して底版Ａに伝達する構造である。

１１は連結鉄筋、１２は現場打ちコンクリート、１３は
弾性シーリング材を示す。

第１９〜２１図は各セグメント１の鉛直方向の接続部す
なわち横目地の実施例の詳細を示したもので、セグメン
ト１の上下端面に凹凸を設けて停台状態に突合せ、必要
により端面を接着剤で接着する。また前記端面間の中間
には上水ゴム材１４を介装し、タンク内面側には弾性シ
ーリング材１５を充填する。さらに前記端面間に調整ペ
ースト１６を使用する場合もある。

第２２〜２６図は各セグメント１の周方向の接続部すな
わち縦目地の実施例の詳細を示したもので、セグメント
間の間隙に膨張モルタル１７を打込み、必要によりタン
ク内面側目地部には弾性シーリング材１５を充填する。

また前記間隙はタンクの外面側あるいは内面側において
幅広く形成し、その間隙部には補助シース１８を使用す
る。またセグメント１と膨張モルタル１７の付着を確実
とするためセグメント側端面を粗面にすることがある。

第２７〜２９図はセグメントの組立ての他の実施例を示
したものである。この場合傾斜面を有する作業台１９上
にて複数のセグメントを組立ててフロック状となし、次
いでこのブロック状としたセグメントをクレーン等によ
り建起す実施例を示したものである。

発明の効果 この発明は以上の構成からなり、側壁は多数のセグメン
トの組合せ、接合による組積構造としであるので所定の
範囲内においてタンクの高さ、場合によってはタンクの
径も適宜変更でき、さらには増設も可能である。

また鉛直方向、周方向はＰＣ鋼材を配してプレストレス
を導入することにより、各セグメント間の水密性、耐久
性を確実とするとともに、水圧、地震時動水圧および温
度応力などにより生ずる引張応力、曲げ応力に十分対処
できる。

底版は現場打ちコンクリートとすることにより、地盤の
状況に合せた構造、施工とすることができる。側壁は先
ずピラスター部セグメントを鉛直ζこ組立てこれをタン
ク内に設置した支保工により支持させておくことにより
、そのピラスター部セグメントをガイドとしてそれらの
間のセグメントを能率よく施工できる。

また鉛直方向のＰＣ鋼材を先に緊張定着することにより
側壁を自立させることができ、次いで円周方向のＰＣ鋼
材を緊張定着することによりＰＣタンクとしての機能を
もたらす作業が容易となる。なお円周方向のプレストレ
スの導入後側壁下端のアンカ一部を施工して支承をヒン
ジ構造とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図と第３図、第４図および第５図、第６図
はこの発明に係るタンクの概要を示した側面図と横断面
図、第７図、第８図は組立施工の概要を示した展開側面
図、第９図、第１０図はＰＣ鋼材の配置、定着状態を示
した縦断面図と横断面図、第１１図、第１２図、第１５
図および第１４図はセグメントの正面図とＩ−Ｉ、ＩＩ
−ＩＩ　断面図、第１５図、第１６図および第１７図は
セグメントの縦断面図、第′１８図は側壁支承部の縦断
面図、第１９図、第２ｏ図および第２１図は横目地部の
縦断面図、第２２図、第２３図、第２４図、第′２５図
および第２６図は縦目地部の横断面図、第２７図、第２
８図および第２９図は組立施工の過程の概要を示した斜
視図と立面図である。 Ａ・・底版、Ｂ・・側壁、Ｃ・・支保工、Ｄ・・ホッパ
ー、１・・セグメント、２・・ピラスター部セグメント
、３・・鉛直方向ＰＣ鋼材、４・・円周方向ＰＣ鋼材、
５，６・・挿通孔、７・・カップラー、８・・調整モル
タル、９・・硬質ゴム、１０・・アンカーボルト、１４
拳・止水ゴム、１５・・弾性シーリンク材、１６・・調
整ペースト、１７・−膨張モルタル、１８・・補助シー
ス、１９・・作業台。 第１図 第３図 第５図 第９図 第　１１　図 ■− 第１５ば　　　第１６図　　　第１７図第１８図 第１９図　　　　　第２０図 第２１図 第２２図　　　　　　第２３図 第２７図 第２８図　　　　　第２９図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）底版と側壁とで構成され、側壁はプレキャストコ
   ンクリートセグメントとピラスター部プレキャストコン
   クリートセグメントよりなり、所定間隔のピラスター部
   プレキャストコンクリートセグメント間に縦横に組積し
   、鉛直方向、円周方向にＰＣ鋼材を配し、これを緊張定
   着して各セグメントにプレストレスを導入してあること
   を特徴とするプレキャストＰＣタンク。
2. （２）底版を現場施工によつて造成し、次いで側壁とな
   るプレキャストコンクリートセグメントとピラスター部
   プレキャストコンクリートセグメントを底版上に鉛直方
   向に組立て、順次鉛直方向のＰＣ鋼材を緊張定着し、各
   セグメントの縦方向間隙にモルタル類を打設し、そのモ
   ルタル類が所定の強度に達した後円周方向のＰＣ鋼材を
   緊張し、ピラスター部プレキャストコンクリートセグメ
   ントに定着することを特徴とするプレキャストＰＣタン
   クの施工法。