JP2019001466A - 包装機における紙継ぎ補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】貯留した旧帯状包装材を解放して、新しくセットされた新帯状包装材の巻取りロール上に引き戻し可能にすることで、新旧帯状包装材をその表側印刷面同士で模様を合わせながら容易に紙継ぎをすることができる包装機における紙継ぎ補助装置を提供する。【解決手段】紙継ぎ補助装置1は、巻取りロールから繰り出された直後の帯状包装材を貯留する繰出し直後貯留部3を備えている。繰出し直後貯留部3は、第1ガイドローラ4と第2ガイドローラ5を両側で支持する揺動プレート6,6を揺動させることで、貯留姿勢とその解放姿勢との間で姿勢変更される。各揺動プレート6は、回動操作レバー8の操作時に、第1ガイドローラ4の縦溝21内での溝嵌合構造20とラック・ピニオン機構22での噛み合いでガイドされつつ揺動運動をする。繰出し直後貯留部3から貯留解放された帯状包装材が上流側の新帯状包装材の巻取りロール上まで引き戻されて紙継ぎされる。【選択図】図1

Description

この発明は、包装物である製品を包装するのに用いられる帯状包装材について、供給中の包装材がその終端に至った場合にその終端に新しい包装材の始端を手動で繋ぐときに、有効に機能する包装機における紙継ぎ補助装置に関する。
従来、帯状の包装材を巻き取った巻取りロールから帯状包装材を繰り出し、繰り出された帯状包装材を製筒器(フォーマ)に通すことによって略筒状に曲成し、前記製筒器から送られる帯状包装材の両側縁部分をセンターシーラによってシールして筒状包装材を形成し、充填筒を通して筒状包装材内に製品を供給し、当該筒状包装材に製品間の位置でエンドシーラによってエンドシールを施すことで、袋を製造しながら製品を袋に包装して袋包装体を製造する製袋充填包装機が知られている。製袋充填包装機としては、製袋器が縦に配置されて製品が上方から投入される縦型の製袋充填包装機や、製袋器が横置きされて製品が供給コンベヤによって筒状包装材内に送り込まれる横型の製袋充填包装機がある。
巻取りロールからの帯状包装材の繰り出しがその終端に近づくと、通常は、製袋充填包装機の運転を中断し、終了する帯状包装材(「旧帯状包装材」という)に新しい巻取りロールからの帯状包装材(「新帯状包装材」という)を繋ぎ(当該作業を「紙継ぎ」作業という)、繋いだ帯状包装材で製袋充填包装機の運転が再開される。
紙継ぎ作業は、具体的には、終端に近づいた旧帯状包装材を横断方向に切断し、切断した端部を紙継ぎ台の上に載せ、紙継ぎ台上において、この切断した端部に新帯状包装材の始端(同様に、切断された端部)を近づけて載せ、新旧両帯状包装材の両切断端を粘着テープのような繋ぎテープで接続させることで行われる。
紙継ぎ作業においては、その後の製袋充填包装機の運転再開をスムーズに行うことができるように、新旧の両帯状包装材の方向と両側縁部が傾斜や位置ずれを伴って繋がることなくストレートに揃うように接続することが好ましい。そのためには、紙継ぎ台上で新旧帯状包装材の切断端を繋ぎテープで接続させる際に、方向と位置とを合わせた両帯状包装材の切断端が紙継ぎ台上で動かないように固定する必要がある。この固定方法について通常、用いられるものとしては、紙継ぎ台を吸着台に構成して両帯状包装材の切断端を紙継ぎ台に吸着固定する方法と、紙継ぎ台上の包装材をその上からラバーマグネットで押さえて固定する方法とが挙げられる。
紙継ぎ台に吸着固定する方法としては、例えば、引用文献1又は引用文献2に記載のものがある。引用文献1には、帯状包装材の終端検出装置に関連して、紙継ぎ等の終端処理を行うための帯状包装材を吸着可能な帯状材吸着手段が開示されている。帯状材吸着手段は、帯状包装材の走行経路に沿う形態で配置されており、帯状包装材の横幅よりも広い幅を有する吸着プレートを備えている。吸着プレートには、帯状包装材の横断方向に延びてカッタが通過可能なスリットと、スリットの両側にスリットに沿って延びた吸着孔列が形成されており、紙継ぎ台としての役割を果たす。各吸着孔列は、例えば、空気を吹き出すエジェクタに伴って発生された負圧によって帯状包装材を吸着して保持する。
帯状吸着手段は、帯状包装材の終端が近いと判定されるときに、直ちに作動して帯状包装材を吸着する。帯状包装材は、吸着プレートに全幅を載せた状態に吸着される。吸着プレートに形成されているスリットにカッタの刃先を沿わせて移動させることで、帯状包装材は、既に供給されている旧帯状包装材が、巻取りロール側の帯状包装材から切断される。新帯状包装材の始端が、旧帯状包装材の切断端に沿って吸着プレートに吸着された状態に置かれ、両帯状包装材の端部を紙繋ぎテープで繋ぐことで紙継ぎが行われる。
引用文献2には、模様合わせを可能にする紙つなぎ方法及び装置が開示されている。即ち、巻取りロールからの包装材の繰出し終了が検出されると、制御装置は機械の停止処理を行うとともに、包装材の搬送方向へは回転しないワンウェイ・ストッパ入りゴムロールによって包装材を押える。ワンウェイ・ストッパ入りゴムロールから巻取りロールに向う上流側では、ダンサーローラによる貯留部に余分な包装材が残された状態で機械が停止される。巻取りロールの古い紙管を取り除き、新巻取りロールを巻取りホルダにセットする。反搬送方向にのみ回転可能なワンウェイ・ストッパ入りゴムロールにより固定されている包装材を新巻取りロールの方向に引き出し、表面同士を、模様合わせをして紙つなぎ作業を行う。古い包装材をロールの方向に引き出すだけで手間をかけずに紙つなぎ作業を行うことを図っている。
ところで、巻取りロールから繰り出される帯状包装材は、通常、袋の内面(印刷ナシ)を外側(上側)にして、包装機に供給される。そうして供給された帯状包装材は、製筒器において、内面が内側になるように筒状に形成される。新旧の帯状包装材の手動による紙継ぎ作業において、帯状包装材の表面に施された印刷の模様を合わせたい場合、新旧いずれかの帯状包装材に幅方向に横断する「折り目」を入れて、その折り目の位置で模様が繋がるように、模様合わせの目安にしている。
また、巻取りロールから包装機の製筒器に至る途中での紙継ぎ作業においては、供給途上の帯状包装材は、その印刷面が裏側に位置しているので、作業員は、通常、印刷模様を直接に見ることができない。帯状包装材の裏側からライトを当てて透かして模様を見るなどをしている(特許文献3)が、包装材がアルミ蒸着フィルムなどの光透過性を略ゼロに抑えた包装材の場合には、紙継ぎ作業位置においては、アルミ蒸着フィルムが2枚重ねになるので、ライトを当てても模様が合わせ辛いか或いはまったく模様が見えない。位置や角度にズレが生じたまま紙継ぎをしてしまうと、当該ズレが包装材送りピッチの微小なズレで有る場合は紙送り制御において自動的に吸収されることもあるが、生じたズレの量がある程度以上であると、ズレが解消されず、包装不良品が発生することになり、製品及び包装フィルム等を無駄にしてしまう。
巻取りロールから繰出されて包装機に送られる帯状包装材については、製筒器を通り、充填筒の周囲で縦シールが施されて筒状包装材とされたもの、更には横シールが施されて袋とされてしまったものについては、巻取りロール側に引き戻すことはできないので、包装材の供給経路の途中にダンサーローラ部やテンションレバー部を配置することで帯状包装材の貯留部を設け、当該貯留部に蓄えられている帯状包装材を巻取りロール側に戻すことになる。ダンサーローラ部やテンションレバー部からの帯状包装材の手繰り戻し可能量については、それ自体が短く、テープ等で紙管に張付けられている旧帯状包装材の終端を当該紙管から剥がし、新帯状包装材上まで引き出してくることが難しい。
そのため、紙継ぎ作業では、予め「包装材料終了予告」機能などを使用し、帯状包装材を完全に使用し終わる前に機械を停止させ、手動で帯状包装材を繰り出してから、新巻取りロール上で、印刷面の模様を合わせながら帯状包装材を繋ぐ作業となる。ダンサーローラ部やテンションレバー部は、一般に複数のローラをそれぞれのレバー端に揺動可能に組み合わせて構成されていることもあり、帯状包装材の手繰り戻しの操作に手間取ることがあった。また「包装材料終了予告」機能の精度(残りの包装材長さ精度)も紙管外径に影響されるなどの理由で限界があった。
特開2007−254084号公報 特開2012−240756号公報 特開2016−175661号公報
そこで、巻取りロールでは帯状包装材は常に印刷面を外側にして巻き取られているので、繰り出しの終端となった旧帯状包装材を、新しくセットされた新帯状包装材上に引き戻すように持ってくることができれば、新旧帯状包装材の表側印刷面同士で模様を合わせながら繋ぐことが可能である。
帯状包装材の幅寸法や材質にかかわらず、新巻取りロール上での帯状包装材の紙継ぎを容易に行うことを可能にする点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、帯状包装材の幅寸法や材質にかかわらず、繰り出しの終端となった旧帯状包装材を引き戻して、新しくセットされた新帯状包装材上に持ってくることで、新旧帯状包装材を表側の印刷面同士で模様を合わせながら繋いで、帯状包装材の紙継ぎを容易にする包装機における紙継ぎ補助装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による包装機における紙継ぎ補助装置は、帯状包装材を巻き取った巻取りロールを支持する巻取りロール支持部を備えており、前記巻取りロールから繰り出された前記帯状包装材を成形して包装物である製品を包装した包装体を製造する包装機において、前記巻取りロール支持部に近接した包装機フレームに、前記巻取りロールから繰り出された直後の帯状包装材を貯留し且つ貯留された前記帯状包装材を解放可能な繰出し直後貯留部を備えており、前記繰出し直後貯留部での包装材貯留量は、前記繰出し直後貯留部における前記帯状包装材の貯留が解放されることにより、少なくとも、前記巻取りロールから分離された前記帯状包装材の終端を前記巻取りロール支持部にセットされた新しい帯状包装材の巻取りロール上に引き戻し可能とする量である、ことから成っている。
この包装機における紙継ぎ補助装置によれば、巻取りロールから繰り出される帯状包装材が終端に達することに応じて、巻取りロールから帯状包装材の終端が分離される。帯状包装材の終端の分離には、巻取りロールの巻取り紙管に貼り付けられている帯状包装材の貼付け終端を巻取り紙管から剥がす場合のみならず、当該巻取り紙管に若干の帯状包装材が巻取り状態で残されている状態であっても巻取りロールから繰り出された帯状包装材をカッタ等の切断具で切断してその切断終端を得る場合も含まれる。いずれの場合も、帯状包装材の終端の分離は手動によって行われる。
紙継ぎ補助装置は、巻取りロール支持部に近接して、巻取りロールから繰り出された直後の帯状包装材を貯留する繰出し直後貯留部を備えており、繰出し直後貯留部は、貯留された帯状包装材を解放可能である。繰出し直後貯留部から貯留を解放されて弛み状態にある帯状包装材は上流側に引き戻し可能となる。
繰出し直後貯留部での包装材貯留量は、繰出し直後貯留部における帯状包装材の貯留が解放されるときに、少なくとも、巻取りロールから分離された帯状包装材の終端を、巻取りロール支持部にセットされた新しい帯状包装材の巻取りロール上に引き戻すのに充分な量である。したがって、繰出し直後貯留部での包装材貯留量で、帯状包装材の終端を新帯状包装材の巻取りロール上に充分に引き戻すことができる。引き戻された旧帯状包装材の終端は、新帯状包装材の巻取りロール上で、例えば薄手の粘着テープを用いるなどして、手動で新帯状包装材に紙継ぎをすることができる。その際に、帯状包装材の印刷面が巻取りロールの外側にあるので、アルミ蒸着フィルムのような不透明な包装材であっても、印刷面の模様合わせを目視で確認しながら紙継ぎをすることができる。
この包装機における紙継ぎ補助装置において、前記繰出し直後貯留部は、前記帯状包装材が巻き掛けられる平行な第1及び第2のガイドロールと、当該両ガイドロールをその両端で回転可能に支持しているとともに前記包装機フレームに対して揺動可能に支持されている一対の揺動プレートとを備えており、前記帯状包装材を貯留するために取る貯留姿勢と貯留された前記帯状包装材の貯留を解放するために取る貯留解放姿勢との間で切り換え可能であり、前記繰出し直後貯留部が取る前記貯留姿勢では、前記第1及び第2のガイドロールに巻き掛けられる前記帯状包装材の巻掛け経路が長くなることで、前記帯状包装材が貯留状態となり、前記繰出し直後貯留部が取る前記貯留解放姿勢では、前記第1及び第2のガイドロールに巻き掛けられる前記帯状包装材の巻掛け経路が短くなることで、前記帯状包装材が貯留解放状態となる、とすることができる。
この包装機における紙継ぎ補助装置によれば、第1及び第2のガイドロールと包装機フレームに対して揺動可能に支持されている揺動プレートとで構成される繰出し直後貯留部が取る姿勢を貯留姿勢にすると、第1及び第2のガイドロールの位置関係によって両ガイドロールに巻き掛けられる帯状包装材の巻掛け経路が長くなることで、帯状包装材が貯留状態となり、また、繰出し直後貯留部が取る姿勢を貯留解放姿勢にすると、第1及び第2のガイドロールの位置関係が変わって両ガイドロールに巻き掛けられる帯状包装材の巻掛け経路が短くなることで、帯状包装材が貯留解放状態となる。
前記繰出し直後貯留部の姿勢を変更するために、前記包装機フレームに回動可能に取り付けられており且つ先端が一方の前記揺動プレートに枢着されている回動操作レバーと、前記包装機フレームに設けられており且つ前記両揺動プレートに設けられている共通軸の移動を案内する一対のガイド部とを備えており、前記繰出し直後貯留部は、前記回動操作レバーの操作によって、前記両揺動プレートが回動されるとともに前記共通軸が前記両ガイド部によって案内されつつ移動することにより、前記貯留姿勢と前記貯留解放姿勢との間で姿勢が切換え可能である、とすることができる。
この包装機における紙継ぎ補助装置によれば、回動操作レバーと一対のガイド部によって、揺動プレートを包装機フレームに対して揺動可能にする構成が得られる。即ち、回動操作レバーの先端を一方の揺動プレートに枢着するとともに、両ガイド部に沿って移動可能な共通軸を揺動プレートに設けることによって、回動操作レバーが操作されるときに、両揺動プレートの動きは、先端が弧状に移動する回動操作レバーと両ガイド部のガイド経路とに拘束された動きとなり、且つ両揺動プレートは、第1ガイドロールと第2ガイドロールを介して連係状態にあることから同期して揺動し、繰出し直後貯留部の姿勢が変更される。
前記両ガイド部は、前記共通軸の両端部が前記包装機フレームに縦方向に延びるように形成されているそれぞれの縦溝に嵌入する溝嵌合構造と、当該各縦溝に沿って平行に設けられているガイド用ラックに前記共通軸の端部に設けられているピニオンが噛み合うラック・ピニオン機構とで構成することができる。
この包装機における紙継ぎ補助装置によれば、揺動プレートに設けられている共通軸としての第1ガイドロールのロール軸がその端部において、包装機フレームに形成されている縦溝に嵌入しており、また、縦溝に沿って平行に設けられているガイド用ラックに、第1ガイドロールのロール軸両端に設けられているピニオンとが噛み合っている。こうした溝嵌合構造とラック・ピニオン機構とによって、両揺動プレートがガイド部によって確実に同期してガイドされて移動する。共通軸は縦溝から逸脱することなくガイドされるので、ピニオンはガイド用ラックとの噛み合いから外れることがない。
そして、前記共通軸は前記第1ガイドロールのロール軸であるとすることができる。第1ガイドロールのロール軸をガイド部に利用することで、構成の簡素化を図ることができる。
前記第1ガイドロールと前記第2ガイドロールは、前記繰出し直後貯留部が前記貯留姿勢を取るときに、前記帯状包装材が前記巻取りロールから前記包装機に向って繰り出される繰出し方向に対して実質的に直交する方向に並ぶ配置となり、前記繰出し直後貯留部が前記貯留解放姿勢を取るときに、実質的に前記繰出し方向に並ぶ配置となる、とすることができる。
この包装機における紙継ぎ補助装置によれば、繰出し直後貯留部が取る姿勢に応じて、第1ガイドロールと第2ガイドロールとが帯状包装材の繰出し方向に対して並ぶ配置が変わることで、両ガイドロールに巻き掛けられる帯状包装材の巻掛け経路の長短が変わり、繰出し直後貯留部が取る姿勢が貯留姿勢又は貯留解放姿勢とすることができる。
前記巻取りロール支持部は、1個の巻取りロール、又は2個の巻取りロールを上下に並べた状態で装填し且つ装填された状態で回転可能に支持する、とすることができる。
この包装機における紙継ぎ補助装置によれば、巻取りロール支持部は、包装機に対する包装需要が小さい場合には、1個の巻取りロール装填し且つ装填された状態で回転可能に支持することができ、当該包装需要が大きい場合には、2個の巻取りロールを上下に並べた状態で省床スペースに装填し且つ装填された状態で回転可能に支持し、巻取りロール交換の際に、既に装填済の新巻取りロールを直ちに紙継ぎすることができる。
前記包装機は、前記帯状包装材を略筒状包装材に曲成する製筒器と、前記略筒状包装材の両側縁部分をシールして筒状包装材に成形する縦シール部と、前記筒状包装材を横方向にシールをして袋を形成するとともに製品が充填された袋包装体を製造する横シール部とを備えている製袋充填包装機であって、前記繰出し直後貯留部の下流側にあって前記製筒器に至るフィルム供給経路には、前記帯状包装材を充分貯留することができるダンサーローラ部やテンションレバー部のような帯状包装材供給路貯留部を備えている、とすることができる。
この包装機における紙継ぎ補助装置は、製筒器、縦シール部及び横シール部を備える製袋充填包装機において、巻取りロール支持部から製筒器に至る包装材供給経路において、巻取りロール支持部に近接した位置に適用することができる。製袋充填包装機は、包装速度の速い包装機であるので、本紙継ぎ補助装置は、帯状包装材の消費が速い場合にも好適に対応することができる。製袋充填包装機が、当該包装材供給経路に帯状包装材を充分貯留することができるダンサーローラ部やテンションレバー部のような帯状包装材供給路貯留部を備えているものである場合には、巻取りロール支持部から帯状包装材供給路貯留部に至る経路の巻取りロール支持部に近接して紙継ぎ補助装置が配置される。
この発明による包装機における紙継ぎ補助装置は、上記のように、巻取りロール支持部に近接して配置されていて巻取りロールから繰り出された直後の帯状包装材を貯留する繰出し直後貯留部を備えるように構成されおり、繰出し直後貯留部は、貯留された帯状包装材を解放可能であって、繰出し直後貯留部から貯留を解放されて弛み状態にある帯状包装材は上流側に引き戻し可能である。繰出し直後貯留部での包装材貯留量は、繰出し直後貯留部における帯状包装材の貯留が解放されるときに、少なくとも、巻取りロールから分離された帯状包装材の終端を、巻取りロール支持部にセットされた新帯状包装材の巻取りロール上に引き戻すのに充分な量であるので、繰出し直後貯留部での包装材貯留量で、帯状包装材の終端を新帯状包装材の巻取りロール上に充分に引き戻すことができる。巻取りロールから繰り出される帯状包装材が終端に達するとき、手動によって紙管から分離された帯状包装材を引き戻して、その終端を新しくセットされた新帯状包装材上に持ってくることで、新帯状包装材の巻取りロール上で、例えば薄手の粘着テープを用いるなどして、手動で新帯状包装材の始端に紙継ぎをすることができる。その際に、帯状包装材の印刷面が巻取りロールの外側にあるので、アルミ蒸着フィルムのような不透明な包装材等の帯状包装材の材質にかかわらず、帯状包装材の終端と新巻取りロールの新帯状包装材とを、表側に現れる印刷面同士で模様合わせを目視で確認しながら紙継ぎをすることができる。
図1は、包装機における紙継ぎ補助装置の一実施例を示す図である。 図2は、図1に示す紙継ぎ補助装置を使用した帯状包装材の引き戻しを説明する図である。 図3は、図1に示す包装機における紙継ぎ補助装置と包装材送り経路の関係を示す説明図である。 図4は、この発明による包装機における紙継ぎ補助装置が適用される包装機の例を示す斜視図である。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による包装機における紙継ぎ補助装置の実施例を説明する。図4はこの発明による包装機における紙継ぎ補助装置が適用可能な包装機の一例を示す斜視図である。図4に示す包装機は、巻取りロール支持部に支持されている巻取りロールから帯状包装材を繰り出し、繰り出された帯状包装材を縦置きされた充填筒の周りで筒状包装材に成形し、得られた筒状包装材内に充填筒を包装物である製品を通して投入し、当該製品が充填された筒状包装材をシールして製品を包装した袋包装体を製造する縦型製袋充填包装機である。
図4に示す縦型製袋充填包装機50においては、巻取りロールFrから繰り出された帯状包装材Fwは、製筒器であるフォーマ51に導かれて、包装すべき製品が投入される充填筒52を包むように曲成され、更にフォーマ51の前側で両側縁部分fe,feが例えば合掌状に重ね合わされ、重ね合わされた両側縁部分fe,feが一対の縦シールバー53a,53aを備える縦シール装置53によって縦シールが施されることで、筒状包装材Ftに形成される。筒状包装材Ftは、充填筒52の左右両側に設けられて同期して作動する包装材送り装置54,54により吸引されながら引き下ろされて充填筒52の下方へ紙送りされ、その後、横シール・カッタ装置60によって、筒状包装材Ftに横シールが施されるとともに筒状包装材Ftの先端に製品が充填された袋Bが当該横シールの部位で筒状包装材Ftからカット・分離されて完成製品である袋包装体Bpが製造される。
各包装材送り装置54は、駆動用タイミングプーリ55、従動用タイミングプーリ56、ガイド用タイミングプーリ57、及びこれらタイミングプーリ55〜57に巻き掛けられ、表面に一連の多数の吸引孔59が開口しているタイミングベルト58を備えている。図示しない負圧ボックスが、筒状包装材Ftに接する領域のタイミングベルト58の内側に配設されている。筒状包装材Ftは、タイミングベルト58,58の吸引孔59を通して吸引されながらタイミングベルト58,58によって充填筒52の下方に引き下ろされ、これに伴って、帯状包装材Fwは巻取りロールFrから繰り出される。
充填筒52の下方に配設される横シール・カッタ装置60は、詳細には図示しないが、二つの対向配置されている横シール用ヒータ部材61,61を備えている。横シール用ヒータ部材61,61は、横二条にシールをするヒートシール部材を備えるとともに、当該横二条の中間位置で筒状包装材Ftを横に切断するカッタ機構62(カッタ刃とそれが入り込む溝)を内蔵している。横シール・カッタ装置60の横シール用ヒータ部材61,61は、上下方向には不動であって開閉動作のみをするものであってよいが、これに代えて、上下の動作と前後の動作を複合させて、ボックス状、D字状等の閉ループ軌道を循環して移動させ、包装材の送りを停止させることなく、直線部分で筒状包装材Ftの流れと同期して下方に一緒に移動してシール時間を長くすることができるボックスモーションを行うものであってもよい。
巻取りロールFrは、製袋充填包装機50の後方において包装機フレームに設けられた巻取りロール支持部に支持されている。巻取りロール支持部には、巻取りロールFrの紙管を嵌装・装着するための装填軸70が横設されている。未使用の巻取りロールFrは、非常に長い帯状包装材Fwを紙管Rcに密に巻き取ったものであるので、相当の重量がある。巻取りロールFrの運搬や装填軸70への装填の作業性を考慮して、巻取りロールFrの装填位置は、通常、縦型製袋充填包装機50の裏側で且つ設置床寄りの低い位置とされている。
製袋充填包装機50の運転時、装填軸70は繰出し用のサーボモータ(図示せず)によって回転駆動され、帯状包装材Fwは、包装機での消費に応じて、巻取りロールFrからの繰出しタイミング、繰出し速度及び繰出し量が制御される。巻取りロールFrから繰り出された帯状包装材Fwは、包装材継ぎ部71、テンションレバー部72、アジャストロール部73等を経て、フォーマ51に供給される。包装材供給路には印刷装置74や包装材供給の制御のための各種センサとともに、帯状包装材Fwをガイドするため適宜位置に複数のガイドロール75が配置されている。テンションレバー部72では、幾分かの長さの帯状包装材Fwが貯留可能であり、帯状包装材Fwの弛みを吸収するとともに、巻取りロールFrからの帯状包装材Fwの繰出しが停止しても幾つかの袋を継続して製造することを可能にしている。
本発明による紙継ぎ補助装置1は、巻取りロールFrに関連して配設されている。図4に示す縦型製袋充填包装機50であれば、巻取りロールFrから繰り出された帯状包装材Fwがテンションレバー部72に至る前の包装材継ぎ部71に置き換えて設けることができる。
図1に、本発明による紙継ぎ補助装置1の一実施例が斜視図として示されている。図1に示すように、縦型製袋充填包装機50のような包装機の後方に、包装機フレーム2,2が左右に対向して配置されている。包装機フレーム2,2については、説明上、その輪郭を描いてはいるが、一部透明の状態として裏側に配置のものも図示している。また、包装機フレーム2,2は図示のものでは一対の対向配置であるが、繋がった一つのフレームであってもよい。巻取りロール支持部は、包装機フレーム2,2に近接して配置されているものであるが、包装機フレーム2,2から分離されているので図示されていない。左右の包装機フレーム2,2間に、巻取りロールFrから繰り出された直後の帯状包装材Fwを貯留することができ、且つ貯留された帯状包装材Fwを解放可能な繰出し直後貯留部3が設けられている。
繰出し直後貯留部3は、帯状包装材Fwが巻き掛けられる互いに平行な第1ガイドロール4及び第2ガイドロール5と、当該両ガイドロール4,5をその両端で回転可能に支持しているとともに包装機フレーム2,2に対して揺動可能に支持されている一対の揺動プレート6,6を備えている。第1ガイドロール4及び第2ガイドロール5についてはそれらの回転軸線を水平配置とし、一対の揺動プレート6,6については縦置きされ且つ互いに対向・対称配置とされている。
揺動プレート6,6を揺動させて繰出し直後貯留部3の姿勢を変更させるために、包装機フレーム2,2には、回動操作レバー8,8とガイド部10,10(後述する)が設けられている。即ち、回動操作レバー8,8のための回動軸11が包装機フレーム2,2間に掛け渡されており、回動軸11は、その両端において、包装機フレーム2,2に回動可能に軸支されている。回動軸11には、包装機フレーム2,2の対向内側に近接して、回動操作レバー8,8が固定的に取り付けられている。回動操作レバー8,8の先端8a,8aが揺動プレート6,6に枢着軸12,12(手前側の揺動プレート6についてのみ示す)によって枢着されている。
回動操作レバー8,8を回動操作するため、一方の包装機フレーム2には、操作用のエア作動機構14が揺動可能に取り付けられている。エア作動機構14の出力ロッド15は、回動軸11に取り付けられている中間レバー16の先端16aに枢着されている。したがって、エア作動機構14の出力ロッド15がエア圧によってシリンダから進出・後退((イ)の動作)すると、中間レバー16が回動軸11の回りに回動軸11とともに回動する((ロ)の動作)。回動軸11の回動はいずれの包装機フレーム2側においても、回動操作レバー8,8を回動させ((ハ)の動作)、両方の揺動プレート6,6を揺動させる。各揺動プレート6は、第1ガイドロール4及び第2ガイドロール5の各回転軸と、回動操作レバー8の先端8aの枢着軸12が、図示のように三角形の各頂点付近に分散して配置された三角形板に形成されている。繰出し直後貯留部3、及びエア作動機構14から回動操作レバー8,8に至る作動系統は包装機フレーム2,2の内側に設けられている。
各回動操作レバー8の枢着軸12とともに揺動プレート6の揺動を規制するガイド部10は、各包装機フレーム2に設けられているところの溝嵌合構造20とラック・ピニオン機構22である。第1ガイドロール4は、そのロール軸が両方の揺動プレート6,6にとっての共通軸となっている。各包装機フレーム2において、溝嵌合構造20は、第1ガイドロール4のロール軸の端部が包装機フレーム2に縦方向に延びるように形成されている縦溝21に嵌入することで構成されている。各包装機フレーム2の外側面には、ラック歯24が溝嵌合構造20側に面しながら縦溝21に沿って延びているガイド用ラック23が取り付けられており、第1ガイドロール4が各包装機フレーム2を貫通して外側に突出している軸端にはピニオン25が取り付けられている。ラック・ピニオン機構22は、ガイド用ラック23のラック歯24にピニオン25が噛み合うことで構成されている。第1ガイドロール4のロール軸が縦溝21内に入り込んでいるので、ラック・ピニオン機構22の噛み合いが外れることはない。また、両揺動プレート6,6は、両側のラック・ピニオン機構22,22における噛み合いによって、動作には同期が確保される。
揺動プレート6,6は、第1ガイドロール4と第2ガイドロール5を介して互いに連係状態にあり、一体性を備えている。揺動プレート6は、回動操作レバー8の弧状に移動する先端8aが枢着されていて直接駆動されるので、揺動プレート6における回動操作レバー8の枢着軸12の軌跡は回動操作レバー8の先端8aの軌跡と同じであり、また、第1ガイドロール4がガイド部10の縦溝21とラック・ピニオン機構22とによって第1ガイドロール4のロール軸の移動経路が拘束されているので、エア作動機構14が作動されて回動操作レバー8が回動されるとき、両揺動プレート6,6の揺動動作は一義的に定まり且つ同期して揺動される。したがって、繰出し直後貯留部3は、その姿勢が後述するように、帯状包装材Fwを貯留する貯留姿勢と貯留した帯状包装材Fwを解放する貯留解放姿勢との間で、左右両側からバランスを取って変更される。
図2には、巻取りロールFrの帯状包装材Fwを使い切った状態(a)と、新巻取りロールの帯状包装材への紙継ぎの状態(b)が示されている。巻取りロールは上下二段に設置されており、図2(a)には、上側の巻取りロールFr1と下側の巻取りロールFr2とについて、それぞれ帯状包装材Fwを使い切ったときの帯状包装材Fwの繰り出し経路を示している。また、図2(b)には、上側の巻取りロールFr1又は下側の巻取りロールFr2に紙継ぎをするときの態様がそれぞれ示されている。巻取りロール支持部は、包装速度等の要請に応じて、巻取りロールFrを上下二段ではなく一段として装填するものでもよい。2個の巻取りロールを装填する場合は、図示のように、上下二段に並べた状態とすることで省床スペースに装填し、巻取りロール交換の際に、既に装填済の新巻取りロールに直ちに紙継ぎすることができる。
図2(a)に示すように、包装機を運転して巻取りロールFrから帯状包装材Fwを繰り出しているときは、回動操作レバー8は略直立した位置を占め、揺動プレート6の第1ガイドロール4はガイド部10の溝21を最も上昇した位置を占め、そして揺動プレート6の第2ガイドロール5は回動操作レバー8の枢着軸12よりも下位の位置を占めており、繰出し直後貯留部3は帯状包装材Fwを貯留する貯留姿勢P1にある。
繰出し直後貯留部3が貯留姿勢P1を取るときには、第1ガイドロール4と第2ガイドロール5は、帯状包装材Fwが巻取りロールFrから包装機に向って繰り出される繰出し方向X−Xに対して実質的に直交する方向(上下方向Y−Y)に並ぶ配置となっている。繰出し直後貯留部3が取る貯留姿勢P1では、第1ガイドロール4及び第2ガイドロール5のこうした位置関係によって、両ガイドロール4,5に巻き掛けられる帯状包装材Fwの巻掛け経路が長くなることで、帯状包装材Fwが貯留状態となる。
図2(b)に示すように、包装機の運転を停止して、使い切った帯状包装材Fwの終端を新しい巻取りロールFrの帯状包装材Fwに紙継ぎをするときは、回動操作レバー8は横に倒した位置を占め、揺動プレート6の第1ガイドロール4はガイド部10の溝21を最も下降した位置を占め、そして揺動プレート6の第2ガイドロール5は第1ガイドロール4と略同じ高さの位置を占めており、繰出し直後貯留部3は貯留した帯状包装材Fwを解放する貯留解放姿勢P2にある。
繰出し直後貯留部3が貯留解放姿勢P2を取るときには、第1ガイドロール4と第2ガイドロール5は、帯状包装材Fwが巻取りロールFrから包装機に向って繰り出される繰出し方向X−Xに対して実質的に沿う方向に並ぶ配置となっている。貯留解放姿勢P2では、第1ガイドロール4及び第2ガイドロール5のこうした位置関係によって、両ガイドロール4,5に巻き掛けられる帯状包装材Fwの巻掛け経路が短くなることで、帯状包装材Fwが貯留解放状態となる。繰出し直後貯留部3から貯留を解放されて弛み状態にある旧帯状包装材Fwは、上流側、即ち、新しい巻取りロールFrの印刷表面となっている外側面まで引き戻し可能である。
このように、紙継ぎ補助装置1によれば、繰出し直後貯留部3が取る姿勢に応じて、第1ガイドロール4と第2ガイドロール5とが帯状包装材Fwの繰出し方向に対する配置関係が変わり、したがって両ガイドロール4,5に巻き掛けられる帯状包装材Fwの巻掛け経路の長短が変わり、繰出し直後貯留部3が取る姿勢を、帯状包装材Fwを貯留するために取る貯留姿勢P1と、貯留された帯状包装材Fwの貯留を解放するために取る貯留解放姿勢P2との間で切り換え可能である。
繰出し直後貯留部3での包装材貯留量は、繰出し直後貯留部3での帯状包装材Fwの貯留が解放されることにより、少なくとも、旧巻取りロールFrから分離された旧帯状包装材Froの終端Efを巻取りロール支持部にセットされた新しい帯状包装材Fwnの巻取りロールFr上に引き戻し可能とするのに充分な量である。したがって、繰出し直後貯留部3での包装材貯留量で、旧帯状包装材Fwoの終端Efを新巻取りロールFrn上に充分に引き戻すことができる。
紙継ぎの手順は次のとおりである。巻取りロールFrから繰り出される帯状包装材Fwが終端に達することに応じて、旧巻取りロールFroから旧帯状包装材Fwoの終端Efが分離される。旧帯状包装材Fwoの終端Efの分離には、巻取りロールFroの巻取り紙管に貼り付けられている旧帯状包装材Fwoの貼付け終端Efを巻取り紙管から剥がす場合のみならず、当該巻取り紙管に若干の旧帯状包装材Fwoが巻取り状態で残されている状態であっても、旧巻取りロールFroから繰り出された旧帯状包装材Fwoをカッタ等の切断具で切断してその切断終端Efとする場合も含まれる。いずれの場合も、旧帯状包装材Fwoの終端の分離は手動によって行われる。
新巻取りロールFrn上に引き戻された旧帯状包装材Fwoの終端Efは、新巻取りロールFrn上で、例えば薄手の粘着テープTaを用いるなどして、手動で新帯状包装材Fwnに紙継ぎされる。その際に、新旧の帯状包装材Fwo,Frnの印刷面がともに同じ外側にあるので、帯状包装材Fwがアルミ蒸着フィルムのような不透明な包装材であっても、印刷面の模様合わせを目視で確認しながら紙継ぎをすることができる。
紙継ぎ補助装置1が適用される包装機は、既に説明したように、製筒器としてのフォーマ51と、縦シール部53と、横シール部60とを備えている高速運転可能な縦型製袋充填包装機50であってよいが、繰出し直後貯留部3の下流側であるフォーマ51に至る包装材供給経路に、テンションレバー部(ダンサーローラ部)72のような帯状包装材Fwを充分貯留することができる帯状包装材供給路貯留部を備えているものでもよい。このような場合、紙継ぎ補助装置1は、巻取りロール支持部からテンションレバー部72との間に適用することができる。
図3は、繰出し直後貯留部3の下流側の包装材供給経路に、テンションレバー部(ダンサーローラ部)72のような帯状包装材Fwを充分貯留することができる帯状包装材供給路貯留部を備えた例を示している。繰出し直後貯留部3は、下流側に繰り出されてしまった帯状包装材Fwを上流側に引き戻すことなく旧帯状包装材Fwoを新巻取りロールFrn側に引き戻すことができるものであるが、より多くの引き戻し量を得ることが望まれる場合には、繰出し直後貯留部3よりも下流側、例えばテンションレバー部72に繰り出されてしまった旧帯状包装材Fwoを、テンションレバー部72でのテンション戻し操作によって、新巻取りロールFrn側に引き戻すことも可能である。
図3(b)は、より多くの引き戻し量を得ようとする場合に、ポンプや配管等の周囲設備81によってテンションレバー部72の振り角θ2が充分に取れない状態を示している。このような場合には、図3(a)に示すように、テンションレバー部72の回動中心80を、テンションレバー部72のテンションアームやローラが周囲設備81と干渉しない程度で、振れ角の上下範囲の中程の高さまで下げることで、大きな振り角θ1を確保することができる。大きな振り角θ1に対応して帯状包装材供給路貯留部での包装材貯留量が増加するので、これを弛めることで、巻取りロール側に引き戻す包装材量を増やすことができる。
製筒器、縦シール部及び横シール部を備える製袋充填包装機は、通常、巻取りロールFrの交換や包装材の紙継ぎのために作業員が包装機の裏側にアクセス可能となるように設置されている。巻取りロールFrの交換を行った際に、使用し終わった旧帯状包装材の終端に、交換した新しい巻取りロールFrの開始端を繋ぐ作業が行われる。そうした紙継ぎ作業を効率的に行うため、紙継ぎ装置1は、巻取りロール支持部から製筒器に至る包装材供給経路において、巻取りロール支持部に近接した紙継ぎ作業を行いやすい位置に配置される。なお、紙継ぎ補助装置1は、縦型製袋充填包装機に適用されるものとして説明をしたが、横型の製袋充填包装機に適用してもよいことは明らかである。
1 紙継ぎ補助装置 2,2 包装機フレーム 3 繰出し直後貯留部
4 第1ガイドロール 5 第2ガイドロール 6,6 揺動プレート
8,8回動操作レバー 8a,8a 先端
10,10 ガイド部 11 回動軸 12,12 枢着軸
14 エア作動機構 15 出力ロッド
16 中間レバー 16a 先端
20 溝嵌合構造 21 縦溝 22 ラック・ピニオン機構
23 ガイド用ラック 24 ラック歯 25 ピニオン
50 縦型製袋充填包装機 51 フォーマ 52 充填筒
53 縦シール装置 53a,53a 縦シールバー
54,54 包装材送り装置 55 駆動用タイミングプーリ
56 従動用タイミングプーリ 57 ガイド用タイミングプーリ
58 タイミングベルト 59 吸引孔
60 横シール・カッタ装置 61,61 横シール用ヒータ部材
62 カッタ機構 70 装填軸 71 包装材継ぎ部
72 テンションレバー部 73 アジャストロール部
74 印刷装置 75 ガイドロール
80 テンションレバー部の回動中心 81 ポンプ等の設備
P1 貯留姿勢 P2 貯留解放姿勢
Fr 巻取りロール Fro 旧巻取りロール Frn 新巻取りロール
Fw 帯状包装材 Fwo 旧帯状包装材 Fwn 新帯状包装材
Ef 終端 Ta 粘着テープ
fe,fe 両側縁部分 Ft 筒状包装材 B 袋 Bp 袋包装体
θ1,θ2 振り角

Claims (8)

  1. 帯状包装材を巻き取った巻取りロールを支持する巻取りロール支持部を備えており、前記巻取りロールから繰り出された前記帯状包装材を成形して包装物である製品を包装した包装体を製造する包装機において、
    前記巻取りロール支持部に近接した包装機フレームに、前記巻取りロールから繰り出された直後の帯状包装材を貯留し且つ貯留された前記帯状包装材を解放可能な繰出し直後貯留部を備えており、
    前記繰出し直後貯留部での包装材貯留量は、前記繰出し直後貯留部における前記帯状包装材の貯留が解放されることにより、少なくとも、前記巻取りロールから分離された前記帯状包装材の終端を前記巻取りロール支持部にセットされた新しい帯状包装材の巻取りロール上に引き戻し可能とする量である
    ことから成る包装機における紙継ぎ補助装置。
  2. 前記繰出し直後貯留部は、前記帯状包装材が巻き掛けられる平行な第1及び第2のガイドロールと、当該両ガイドロールをその両端で回転可能に支持しているとともに前記包装機フレームに対して揺動可能に支持されている一対の揺動プレートとを備えており、前記帯状包装材を貯留するために取る貯留姿勢と貯留された前記帯状包装材の貯留を解放するために取る貯留解放姿勢との間で切り換え可能であり、
    前記繰出し直後貯留部が取る前記貯留姿勢では、前記第1及び第2のガイドロールに巻き掛けられる前記帯状包装材の巻掛け経路が長くなることで、前記帯状包装材が貯留状態となり、
    前記繰出し直後貯留部が取る前記貯留解放姿勢では、前記第1及び第2のガイドロールに巻き掛けられる前記帯状包装材の巻掛け経路が短くなることで、前記帯状包装材が貯留解放状態となる
    ことから成る請求項1に記載の包装機における紙継ぎ補助装置。
  3. 前記繰出し直後貯留部の姿勢を変更するために、前記包装機フレームに回動可能に取り付けられており且つ先端が一方の前記揺動プレートに枢着されている回動操作レバーと、前記包装機フレームに設けられており且つ前記両揺動プレートに設けられている共通軸の移動を案内する一対のガイド部とを備えており、
    前記繰出し直後貯留部は、前記回動操作レバーの操作によって、前記両揺動プレートが回動されるとともに前記共通軸が前記両ガイド部によって案内されつつ移動することにより、前記貯留姿勢と前記貯留解放姿勢との間で姿勢が切換え可能である
    ことから成る請求項2に記載の包装機における紙継ぎ補助装置。
  4. 前記両ガイド部は、前記共通軸の両端部が前記包装機フレームに縦方向に延びるように形成されているそれぞれの縦溝に嵌入する溝嵌合構造と、当該各縦溝に沿って平行に設けられているガイド用ラックに前記共通軸の端部に設けられているピニオンが噛み合うラック・ピニオン機構とで構成されている
    ことから成る請求項2又は3に記載の包装機における紙継ぎ補助装置。
  5. 前記共通軸は前記第1ガイドロールのロール軸である
    ことから成る請求項4に記載の包装機における紙継ぎ補助装置。
  6. 前記第1ガイドロールと前記第2ガイドロールは、前記繰出し直後貯留部が前記貯留姿勢を取るときに、前記帯状包装材が前記巻取りロールから前記包装機に向って繰り出される繰出し方向に対して実質的に直交する方向に並ぶ配置となり、前記繰出し直後貯留部が前記貯留解放姿勢を取るときに、実質的に前記繰出し方向に並ぶ配置となる
    ことから成る請求項2〜5のいずれか一項に記載の包装機における紙継ぎ補助装置。
  7. 前記巻取りロール支持部は、1個の巻取りロール、又は2個の巻取りロールを上下に並べた状態で装填し且つ装填された状態で回転可能に支持する
    ことから成る請求項1〜6のいずれか一項に記載の包装機における紙継ぎ補助装置。
  8. 前記包装機は、前記帯状包装材を略筒状包装材に曲成する製筒器と、前記略筒状包装材の両側縁部分をシールして筒状包装材に成形する縦シール部と、前記筒状包装材を横方向にシールをして袋を形成するとともに製品が充填された袋包装体を製造する横シール部とを備えている製袋充填包装機であって、前記繰出し直後貯留部の下流側にあって前記製筒器に至る包装材供給経路には、前記帯状包装材を充分貯留することができるダンサーローラ部やテンションレバー部のような帯状包装材供給路貯留部を備えている
    ことから成る請求項1〜7のいずれか一項に記載の包装機における紙継ぎ補助装置。
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