JP2018531226A6 - 癌の治療のための血管拡張性失調症変異(atm)キナーゼの選択的モジュレーターとしての8−[6−[3−(アミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン誘導体 - Google Patents

癌の治療のための血管拡張性失調症変異(atm)キナーゼの選択的モジュレーターとしての8−[6−[3−(アミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン誘導体 Download PDF

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Abstract

本明細書は、概して、式(I)の化合物:
【化1】
Figure 2018531226

(式中、R1、R2、R3、R4、およびR5は、本明細書に定義した意味のいずれかを有する)、および薬学的に許容し得るその塩に関する。本明細書は、癌を含めたATM介在疾患を治療または予防するための、式(I)の化合物およびその塩の使用に関する。本明細書はさらに、置換されたイミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン化合物および薬学的に許容し得るその塩を含む医薬組成物;こうした化合物および塩を含むキット;こうした化合物および塩の製造の方法;ならびに、こうした製造において有用な中間体に関する。

Description

本明細書は、置換されたイミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン化合物および薬学的に許容し得るその塩に関する。これらの化合物および塩は、血管拡張性失調症変異(「ATM」)キナーゼを選択的に調節するので、本明細書はまた、癌を含めたATM介在疾患を治療または予防するための、置換されたイミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン化合物およびその塩の使用にも関する。本明細書はさらに、置換されたイミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン化合物および薬学的に許容し得るその塩を含む医薬組成物;こうした化合物および塩を含むキット;こうした化合物および塩の製造の方法;ならびにこうした製造において有用な中間体に関する。
ATMキナーゼは、元々、血管拡張性失調症で変異した遺伝子の産物と特定された、セリントレオニンキナーゼである。血管拡張性失調症は、ヒト染色体11q22−23上に位置し、約350kDaの大きなタンパク質をコードし、ATMキナーゼの活性および機能を調節するFRAP−ATM−TRRAPおよびFATCドメインに隣接するホスファチジルイノシトール(「PI」)3−キナーゼ様セリン/トレオニンキナーゼドメインの存在が特徴である。ATMキナーゼは、二本鎖切断によって誘発されるDNA損傷応答の主役と特定されている。これは、DNA損傷後の細胞完全性を維持するために、主として、S/G2/M細胞周期移行において、また、剥離した(collapsed)複製フォークで機能して、細胞周期チェックポイント、クロマチン修飾、HR修復、および生存促進性シグナル伝達カスケードを開始する(非特許文献1)。
ATMキナーゼシグナル伝達は、概して、2つのカテゴリー:二本鎖切断により、Mre11−Rad50−NBS1複合体と共にシグナルを発し、DNA損傷チェックポイントを活性化する標準の経路と、他の形態の細胞ストレスによって活性化される、活性化のいくつかの非標準の機序とに分けることができる(非特許文献2)。
ATMキナーゼは、二本鎖切断に応答して迅速かつ確実に活性化され、800を超える基質をリン酸化し(非特許文献3)、多数のストレス応答経路を連係させる(非特許文献4)ことが可能であると報告されている。ATMキナーゼは、大部分は細胞の核内に、不活性なホモ二量体型で存在するが、DNA二本鎖切断を感知すると、Ser1981で、それ自体が自己リン酸化され(標準の経路)、完全なキナーゼ活性をもつ単量体への解離がもたらされる(非特許文献5)。これは、重要な活性化事象であり、したがって、ATM phospho−Ser1981は、腫瘍の経路依存性についての直接的薬力学的と患者選択との両方のバイオマーカーである。
ATMキナーゼは、電離放射線およびトポイソメラーゼ−II阻害剤(ドキソルビシン、エトポシド)などの一般的な抗癌治療によって引き起こされる直接的な二本鎖切断に応答するだけでなく、複製中の一本鎖切断から二本鎖切断への転換を介して、トポイソメラーゼ−I阻害剤(例えばイリノテカンおよびトポテカン)にも応答する。ATMキナーゼ阻害は、これらのいずれの薬剤の活性も増強することができ、その結果、ATMキナーゼ阻害剤は、癌の治療に有用であることが期待される。
特許文献1は、いくつかのイミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン化合物を報告し、これを、PI3−キナーゼαと哺乳類ラパマイシン標的(「mTOR」)キナーゼの二重阻害剤であると言及している。特許文献1で報告された化合物としては、以下のものが挙げられる:
Figure 2018531226
特許文献2は、ある種のイミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン化合物を報告し、これを、PI3−キナーゼα阻害剤であると言及している。特許文献2で報告された化合物としては、以下のものが挙げられる:
Figure 2018531226
特許文献1および特許文献2の化合物は、PI3−キナーゼα、および場合によってはmTORキナーゼに対する活性を有すると報告されているが、ATMキナーゼなどの様々なキナーゼ酵素に対して、より有効である新規化合物を開発する必要性が、依然として存在する。高度に選択的な様式で(すなわち、他の生物学的標的よりも効率的にATMを調節することによって)、ATMキナーゼのようなある種のキナーゼ酵素に逆らって作用する新規化合物の必要性が、さらに存在する。
本明細書の他の箇所で(例えば、実験セクションに記載された細胞ベースのアッセイにおいて)実証された通り、本明細書の化合物は、概して、非常に強力なATMキナーゼ阻害活性を有するが、PI 3−キナーゼα、mTORキナーゼ、ならびに血管拡張性失調症およびRad3関連タンパク質(ataxia telangiectasia and Rad3−related protein)(「ATR」)キナーゼなどの他のチロシンキナーゼ酵素に対する活性は、かなり弱い。したがって、本明細書の化合物は、ATMキナーゼを阻害するだけでなく、ATMキナーゼの高度に選択的な阻害剤であるとみなすことができる。
その高度に選択的な性質の結果として、本明細書の化合物は、ATMキナーゼが関与する(例えば、癌の治療における)疾患の治療に特に有用であることが期待されるが、ここでは、クラスPI3−キナーゼα、mTORキナーゼ、およびATRキナーゼなどの他のチロシンキナーゼ酵素の阻害が原因で生じる可能性があるオフターゲット効果または毒性を最小限にすることが望ましい。
CN102372711A号明細書 CN102399218A号明細書
Lavin,M.F.;Rev.Mol.Cell Biol.2008,759−769 Cremona et al.,Oncogene 2013,3351−3360 Matsuoka et al.,Science 2007,1160−1166 Kurz and Lees Miller,DNA Repair 2004,889−900 Bakkenist et al.,Nature 2003,499−506
簡単に言えば、本明細書は、一つには、式(I)の化合物:
Figure 2018531226
(式中、
R1は、メチルであり;
R2は、ヒドロまたはメチルである;またはR1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニル環を形成し;
R3は、ヒドロまたはフルオロであり;
R4は、ヒドロまたはメチルであり;
R5は、ヒドロまたはフルオロである)
または薬学的に許容し得るその塩を記載する。
本明細書はまた、一つには、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、薬学的に許容し得る少なくとも1種の賦形剤とを含む医薬組成物を記載する。
本明細書はまた、一つには、治療法における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩を記載する。
本明細書はまた、一つには、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩を記載する。
本明細書はまた、一つには、癌の治療のための医薬品の製造における、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩の使用を記載する。
本明細書はまた、一つには、こうした治療を必要とする温血動物における癌を治療するための方法であって、治療有効量の式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩を、前記温血動物に投与することを含む方法を記載する。
フォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンのX線粉末回折パターン。 フォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンのDSCサーモグラム。 フォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンのX線粉末回折パターン。 フォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンのDSCサーモグラム。
例示的実施態様の説明
本発明の多くの実施態様は、本明細書全体を通して詳述され、当業者に明らかであろう。本発明は、そのいずれかの特定の実施態様に限定されると解釈されるべきではない。
第1の実施態様では、式(I)の化合物:
Figure 2018531226
(式中:
R1は、メチルであり;
R2は、ヒドロまたはメチルである;またはR1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニル環を形成し;
R3は、ヒドロまたはフルオロであり;
R4は、ヒドロまたはメチルであり;
R5は、ヒドロまたはフルオロである)
または薬学的に許容し得るその塩が提供される。
「ヒドロ(hydro)」基は、水素原子と等しい。ヒドロ基が付着している原子は、置換されていないとみなすことができる。
「R1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニル環を形成する」ことが言及される場合、これは、R1基およびR2基とが炭素−炭素の共有結合によって連結して、該当する環を形成するのに適した長さの非置換アルキレン鎖を形成することを意味する。例えば、R1およびR2が、これらが結合している窒素原子と共に、ピロリジニル環を形成する場合、R1およびR2は共に、両方の末端炭素が式(I)内の該当する窒素原子に付着されている非置換ブチレン鎖に相当する。
用語「薬学的に許容し得る」は、ある物体(例えば、塩、剤形、または賦形剤が、患者における使用に適していることを明記するために使用される。薬学的に許容し得る塩の例示的リストは、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use,P.H.Stahl and C.G.Wermuth,editors,Weinheim/Zuerich:Wiley−VCH/VHCA,2002において参照することができる。式(I)の化合物の適切な薬学的に許容し得る塩は、例えば、酸付加塩である。式(I)の化合物の酸付加塩は、該化合物を、当業者に公知の条件下で、適切な無機または有機酸と接触させることによって形成することができる。酸付加塩は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、およびリン酸からなる群から選択される無機酸を使用して形成することができる。酸付加塩はまた、トリフルオロ酢酸、クエン酸、マレイン酸、シュウ酸、酢酸、ギ酸、安息香酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、ピルビン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、およびパラ−トルエンスルホン酸からなる群から選択される有機酸を使用して形成することができる。
したがって、一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、ここでは、該薬学的に許容し得る塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、マレイン酸、シュウ酸、酢酸、ギ酸、安息香酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、ピルビン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、またはパラ−トルエンスルホン酸塩である。一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、ここでは、該薬学的に許容し得る塩は、メタンスルホン酸塩である。一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、ここでは、該薬学的に許容し得る塩は、モノ−メタンスルホン酸塩、すなわち、式(I)の化合物−対−メタンスルホン酸の、化合物の化学量論は、1:1である。
さらなる実施態様は、実施例1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、および18からなる群から選択される1以上の具体例(例えば1、2、または3具体例)が、個々に放棄されるという条件で、本明細書に定義した実施態様のいずれか(例えば請求項1の実施態様)を提供する。
式(I)中の可変の基の何らかの値は、次の通りである。こうした値は、さらなる実施態様を提供するための本明細書に定義した定義、特許請求の範囲(例えば請求項1)、または実施態様のいずれかと組み合わせて使用することができる。
a)R1は、メチルである。
b)R2は、メチルである。
c)R2は、ヒドロである。
d)R1は、メチルであり、かつR2は、ヒドロまたはメチルである。
e)R1およびR2は、どちらもメチルであり、R1およびR2は、どちらもメチルである。
f)R1およびR2は、どちらもメチルである;またはR1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニル環を形成する。
g)R1およびR2は、どちらもメチルである;またはR1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、アゼチジニル環を形成する。
h)R1およびR2は、どちらもメチルである;またはR1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、ピロリジニル環を形成する。
i)R1およびR2は、どちらもメチルである;またはR1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、ピペリジニル環を形成する。
j)R1およびR2は、どちらもメチルである。
k)R1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニル環を形成する。
l)R1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、アゼチジニル環を形成する。
m)R1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、ピロリジニル環を形成する。
n)R1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、ピペリジニル環を形成する。
o)R3およびR5は、どちらもヒドロである。
p)R3およびR5は、どちらもフルオロである。
q)R3は、ヒドロである。
r)R3は、フルオロである。
s)R4は、ヒドロである。
t)R4は、メチルである。
u)R5は、ヒドロである。
v)R5は、フルオロである。
一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、式中:
R1は、メチルであり;
R2は、ヒドロまたはメチルである;またはR1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニル環を形成し;
R3は、ヒドロまたはフルオロであり;
R4は、ヒドロまたはメチルであり;
R5は、ヒドロまたはフルオロである。
一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、式中:
R1は、メチルであり;
R2は、ヒドロまたはメチルであり;
R3は、ヒドロであり;
R4は、ヒドロまたはメチルであり;
R5は、ヒドロである。
一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供される、式中、該化合物は、以下からなる群から選択される:
8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
8−[6−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
8−[6−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
8−[2−フルオロ−6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−2−フルオロ−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−2−フルオロ−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
8−[2−フルオロ−6−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
7−フルオロ−8−[2−フルオロ−6−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
7−フルオロ−8−[2−フルオロ−6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
8−[6−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−2−フルオロ−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
8−[6−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−2−フルオロ−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;および
7−フルオロ−1−イソプロピル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン。
一実施態様では、7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン、または薬学的に許容し得るその塩が提供される。
一実施態様では、7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンの薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、8−[6−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン、または薬学的に許容し得るその塩が提供される。
一実施態様では、8−[6−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、8−[6−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンの薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン、または薬学的に許容し得るその塩が提供される。
一実施態様では、8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンの薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−オキシドピペリジン−1−イウム−1−イル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン、または薬学的に許容し得るその塩が提供される。
一実施態様では、7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−オキシドピペリジン−1−イウム−1−イル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−オキシドピペリジン−1−イウム−1−イル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンの薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書に記載する化合物および塩は、溶媒和形態および非溶媒和形態で存在することができる。例えば、溶媒和形態は、水和形態、例えば、半水和物、一水和物、二水和物、三水和物、またはその代替数量の水和物であり得る。本発明は、すべてのこうした溶媒和および非溶媒和形態の式(I)の化合物を、特にこうした形態が、例えば本明細書に記載する試験を使用して測定された場合に、ATMキナーゼ阻害活性を有する限りは包含する。
本明細書に記載する化合物および塩の原子は、その同位体として存在することができる。本発明は、ある原子が1以上のその同位体によって置き換えられたすべての式(I)の化合物(例えば、1以上の炭素原子が11Cもしくは13C炭素同位体である、または、1以上の水素原子が2Hもしくは3H同位体である、式(I)の化合物)を包含する。
本明細書に記載する化合物および塩は、互変異性体の混合物として存在することができる。「互変異性体」は、水素原子の転位に起因して平衡状態で存在する構造異性体である。本発明は、式(I)の化合物のすべての互変異性体を、特にこうした互変異性体がATMキナーゼ阻害活性を有する限りは含む。
本明細書に記載する化合物および塩は、結晶性であり得、また、1以上の結晶形を呈することができる。本発明は、ATMキナーゼ阻害活性を有する、あらゆる結晶または非結晶形態の式(I)の化合物、またはこうした形態の混合物を包含する。
結晶性材料を、X線粉末回折(XRPD)、示差走査熱量測定(DSC)、熱重量分析(TGA)、フーリエ変換赤外拡散反射分光法(Diffuse Reflectance Infrared Fourier Transform)(DRIFT)分光法、近赤外線(NIR)分光法、溶液および/または固体状態の核磁気共鳴分光法などの、従来の技術を使用して特徴付けることができることが、一般に知られている。結晶性材料の含水量は、カールフィッシャー分析によって決定することができる。
本明細書に記載する結晶形は、図面に示したXRPDパターンと実質的に同じXRPDパターンを提供し、本明細書に包含される表に示した通りの種々の2シータ値を有する。当業者は、使用される装置または機械などの記録条件に応じた1以上の測定誤差を有するXRPDパターンまたはディフラクトグラムが得られる可能性があることを理解するであろう。同様に、XRPDパターンの強度が、好ましい方向付けの結果としての測定条件または試料調製に応じて変動する可能性があることが、一般に知られている。XRPDの分野の当業者は、ピークの相対強度も、例えば、30μmを超える大きさの粒子および非ユニタリー(non−unitary)アスペクト比によって影響を受ける可能性があることを、さらに認識するであろう。当業者は、反射の位置が、回折計内で試料が置かれている厳密な高さ、また、回折計のゼロ較正によって影響を受ける可能性があることを理解している。試料の表面平面性も、小さな影響を有する可能性がある。
これらの考慮の結果として、提供される回折パターンデータは、絶対値として利用されるべきではない(Jenkins,R & Snyder,R.L.‘Introduction to X−Ray Powder Diffractometry’ John Wiley & Sons 1996;Bunn,C.W.(1948),‘Chemical Crystallography’,Clarendon Press,London;Klug,H.P.& Alexander,L.E.(1974),‘X−Ray Diffraction Procedures’)。それに対応して、固体形態が、図面に示したXRPDパターンと同一であるXRPDパターンを提供する結晶に限定されず、図面に示したものと実質的に同じXRPDパターンを提供するあらゆる結晶が、本発明の範囲内にあることを理解するべきである。XRPDの分野の当業者は、XRPDパターンの実質的同一性を判断することが可能である。一般に、XRPDにおける回折角度の測定誤差は、約プラスマイナス0.2° 2シータであり、図面におけるX線粉末回折パターンを検討する場合、また、本明細書に含まれる表に含有されるデータを読み取る場合には、こうした程度の測定誤差が考慮されるべきである。
実施例2の化合物は、結晶特性を呈し、ある結晶形は、特徴付けられている。
したがって、一実施態様では、フォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、約2シータ=22.7°での少なくとも1つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、約2シータ=23.4°での少なくとも1つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、約2シータ=22.7および23.4°での少なくとも2つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、約2シータ=3.7および14.8°での少なくとも2つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、約2シータ=3.7、11.3、13.1、14.8、18.0、18.4、19.4、21.0、22.3、および23.2°での固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、図1に示すX線粉末回折パターンと実質的に同じX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=22.7°プラスマイナス0.2° 2シータでの少なくとも1つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=23.4°プラスマイナス0.2° 2シータでの少なくとも1つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=22.7および23.4°プラスマイナス0.2° 2シータでの少なくとも2つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=3.7°プラスマイナス0.2° 2シータでの少なくとも1つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=14.8°プラスマイナス0.2° 2シータでの少なくとも1つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=3.7および14.8°プラスマイナス0.2° 2シータでの少なくとも2つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=3.7、11.3、13.1、14.8、18.0、18.4、19.4、21.0、22.3、および23.2°プラスマイナス0.2° 2シータでの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンをもつ、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
フォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンのDSC分析は、141.5℃の開始と144.2℃でのピークを伴う融解吸熱を示す(図2)。
当業者は、ある特定の化合物のDSCサーモグラムにおいて観察される値または値の範囲が、異なる純度の回分間で変動を示すこととなることを理解している。したがって、ある化合物については、その範囲は小さい可能性があるのに対して、他の化合物については、その範囲はかなり大きい可能性がある。一般に、DSC熱事象における回折角度の測定誤差は、約プラスマイナス5℃であり、本明細書に含まれるDSCデータを検討する場合には、こうした程度の測定誤差が考慮されるべきである。
したがって、一実施態様では、約141.5℃での融解の開始と約144.2℃でのピークを伴うDSC吸熱を有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
したがって、一実施態様では、141.5℃プラスマイナス5℃での融解の開始と144.2℃プラスマイナス5℃でのピークを伴うDSC吸熱を有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、141.5℃での融解の開始と144.2℃でのピークを伴うDSC吸熱を有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、実質的に図2に示す通りのDSCサーモグラムを有する、結晶形、すなわちフォームAの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、フォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、約2シータ=14.8°での少なくとも1つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、約2シータ=21.0°での少なくとも1つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、約2シータ=14.8および21.0°での少なくとも2つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、約2シータ=3.4および11.7°での少なくとも2つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、約2シータ=3.4、11.7、13.1、13.5、17.5、18.1、19.0、22.7、23.4、および24.0°での固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、図3に示すX線粉末回折パターンと実質的に同じX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=14.8°プラスマイナス0.2° 2シータでの少なくとも1つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=21.0°プラスマイナス0.2° 2シータでの少なくとも1つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=14.8および21.0°プラスマイナス0.2° 2シータでの少なくとも2つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=3.4°プラスマイナス0.2° 2シータでの少なくとも1つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=11.7°プラスマイナス0.2° 2シータでの少なくとも1つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=3.4および11.7°プラスマイナス0.2° 2シータでの少なくとも2つの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、2シータ=3.4、11.7、13.1、13.5、17.5、18.1、19.0、22.7、23.4、および24.0°プラスマイナス0.2° 2シータでの固有のピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
フォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンのDSC分析は、144.7℃の開始と145.8℃でのピークを伴う融解吸熱を示す(図4)。
したがって、一実施態様では、約144.7℃での融解の開始と約145.8℃でのピークを伴うDSC吸熱を有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
したがって、一実施態様では、144.7℃プラスマイナス5℃での融解の開始と145.8℃プラスマイナス5℃でのピークを伴うDSC吸熱を有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、144.7℃での融解の開始と145.8℃でのピークを伴うDSC吸熱を有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
一実施態様では、実質的に図4に示す通りのDSCサーモグラムを有する、結晶形、すなわちフォームBの7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンが提供される。
ある実施態様が、ある結晶形に関することが記述される場合、結晶化度の程度は、約60%超であり得る。いくつかの実施態様では、結晶化度の程度は、約80%超である。いくつかの実施態様では、結晶化度の程度は、約90%超である。いくつかの実施態様では、結晶化度の程度は、約95%超である。いくつかの実施態様では、結晶化度の程度は、約98%超である。式(I)の化合物は、例えば、式(II)の化合物:
Figure 2018531226
(式中、R3、R4、およびR5は、本明細書の実施態様のいずれかにおいて定義した通りであり、Xは、脱離基(例えばハロゲン原子またはフッ素原子)である)、またはその塩と、式(III)の化合物:
Figure 2018531226
(式中、R1およびR2は、本明細書の実施態様のいずれかにおいて定義した通りである)またはその塩との反応によって調製することができる。この反応は、好都合には、適切な溶媒(例えばDMF、DMA、またはTHF)中で、また塩基(例えば水素化ナトリウム)の存在下で、適切な温度(例えば、約20〜50℃の範囲内の温度)で実施される。
したがって、式(II)の化合物、およびその塩は、式(I)の化合物の調製における中間体として有用であり、さらなる実施態様を提供する。一実施態様では、式(II)の化合物、またはその塩が提供され、式中:
R3は、ヒドロまたはフルオロであり;
R4は、ヒドロまたはメチルであり;
R5は、ヒドロまたはフルオロであり;
Xは、脱離基である。一実施態様では、Xは、ハロゲン原子またはトリフラート基である。一実施態様では、Xは、フッ素原子である。
一実施態様では、7−フルオロ−8−(6−フルオロ−3−ピリジル)−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン、またはその塩が提供される。
一実施態様では、8−(6−フルオロ−3−ピリジル)−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン、またはその塩が提供される。
式(II)の化合物またはその塩が言及される実施態様のいずれかでは、こうした塩が、薬学的に許容し得る塩である必要がないことを理解されたい。式(II)の化合物の適切な塩は、例えば、酸付加塩である。式(II)の化合物の酸付加塩は、該化合物を、当業者に公知の条件下で、適切な無機または有機酸と接触させることによって形成することができる。酸付加塩は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、およびリン酸からなる群から選択される無機酸を使用して形成することができる。酸付加塩はまた、トリフルオロ酢酸、クエン酸、マレイン酸、シュウ酸、酢酸、ギ酸、安息香酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、ピルビン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、およびパラ−トルエンスルホン酸からなる群から選択される有機酸を使用して形成することができる。
したがって、一実施態様では、式(II)の化合物またはその塩(ここでは、この塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、マレイン酸、シュウ酸、酢酸、ギ酸、安息香酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、ピルビン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、またはパラ−トルエンスルホン酸の塩である)が提供される。
式(II)の化合物は、例えば、式(IV)の化合物:
Figure 2018531226
(式中、R4およびR5は、本明細書の実施態様のいずれかにおいて定義した通りであり、Xは、脱離基(例えば、ヨウ素、臭素、もしくは塩素原子、またはトリフラート基、または臭素原子)である)と、式(V)の化合物:
Figure 2018531226
(式中、R3およびXは、本明細書の実施態様のいずれかにおいて定義した通りであり、Yは、ボロン酸、ボロン酸エステル、またはトリフルオロホウ酸カリウム基(例えば、ボロン酸、ボロン酸ピナコールエステル、またはトリフルオロホウ酸カリウム)である)、またはその塩との反応によって調製することができる。この反応は、当業者に周知の標準の条件下で、例えば、パラジウム源(例えばテトラキストリフェニルホスフィンパラジウムまたは酢酸パラジウム(II))、任意選択でホスフィン配位子(例えばキサントホス(Xantphos)またはエスフォス(S−phos))、および適切な塩基(例えば炭酸セシウムまたはトリエチルアミン)の存在下で実施することができる。
したがって、式(IV)の化合物は、式(I)の化合物の調製における中間体として有用であり、さらなる実施態様を提供する。一実施態様では、式(IV)の化合物、またはその塩が提供され、式中:
R4は、ヒドロまたはメチルであり;
R5は、ヒドロまたはフルオロであり;
Xは、脱離基である。一実施態様では、X1は、ヨウ素、臭素、もしくは塩素原子、またはトリフラート基である。一実施態様では、X1は、臭素原子である。
一実施態様では、8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン、またはその塩が提供される。
一実施態様では、8−ブロモ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン、またはその塩が提供される。
式(IV)の化合物は、実施例セクションに示した方法と同様の方法によって調製することができる。
式(I)の化合物はまた、上に記載した通りの式(IV)の化合物と、式(VI)の化合物:
Figure 2018531226
(式中、R1、R2、およびR3は、本明細書の実施態様のいずれかにおいて定義した通りであり、Yは、ボロン酸、ボロン酸エステル、またはトリフルオロホウ酸カリウム基(例えば、ボロン酸、ボロン酸ピナコールエステル、またはトリフルオロホウ酸カリウム)である)との反応によって調製することができる。この反応は、当業者に周知の標準の条件下で、例えば、パラジウム源(例えばテトラキストリフェニルホスフィンパラジウムまたは酢酸パラジウム(II))、任意選択でホスフィン配位子(例えばキサントホス(Xantphos)またはエスフォス(S−phos))、および適切な塩基(例えば炭酸セシウムまたはトリエチルアミン)の存在下で実施することができる。
式(VI)の化合物は、実施例セクションに示した方法と同様の方法によって調製することができる。
一実施態様では、実験セクションに記載した新規の中間体のいずれか1つが提供される。
そのATMキナーゼ阻害活性の結果として、式(I)の化合物および薬学的に許容し得るその塩は、治療法において、例えば、癌を含めた、ATMキナーゼによって少なくともある程度介在される疾患または医学的状態の治療において有用であることが期待される。
「癌」が言及される場合、これには、非転移性癌と転移性癌との両方が含まれ、その結果、癌を治療することは、原発腫瘍と腫瘍転移との両方の治療を含む。
「ATMキナーゼ阻害活性」は、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩の存在に対する直接的または間接的応答としての、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩の非存在下でのATMキナーゼの活性に対するATMキナーゼの活性の低下を指す。こうした活性の低下は、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、ATMキナーゼとの直接的相互作用が原因、または、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、ひいてはATMキナーゼ活性に影響を与える1以上の他の因子との相互作用が原因であり得る。例えば、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩は、ATMキナーゼに直接的に結合することによって、または別の因子にATMキナーゼ活性を(直接的または間接的に)低下させることによって、または細胞または生物内に存在するATMキナーゼの量を(直接的または間接的に)低下させることによって、ATMキナーゼを低下させることができる。
用語「治療法」は、その症状の1つ、いくつか、またはすべてを完全にまたは部分的に緩和するために、または根底にある病的状態を治すもしくは相殺するために疾患に対処するという、その通常の意味を有するものとする。用語「治療法」には、それに反する特定の指示が存在しない限り、「予防法」も含まれる。用語「治療的」および「治療的に」は、それに対応する方式で解釈されるべきである。
用語「予防法」は、その通常の意味を有するものとし、疾患の発症を予防するための一次予防法、および、疾患が既に発症しており、患者が疾患の増悪もしくは悪化または疾患の新しい症状の発症から一時的または永続的に保護される二次予防法が含まれる。
用語「治療」は、「治療法」と同義的に使用される。同様に、用語「治療する」は、「治療法を適用すること」(ここでは、「治療法」は、本明細書に定義した通りである)とみなすことができる。
一実施態様では、治療法における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供される。
一実施態様では、医薬品の製造のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩の使用が提供される。
一実施態様では、ATMキナーゼによって介在される疾患の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供される。一実施態様では、ATMキナーゼによって介在される前記疾患は、癌である。一実施態様では、前記癌は、結腸直腸癌、膠芽腫、胃癌、卵巣癌、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、頭頸部扁平上皮癌、乳癌、肝細胞癌、小細胞肺癌、および非小細胞肺癌からなる群から選択される。一実施態様では、前記癌は、結腸直腸癌、膠芽腫、胃癌、卵巣癌、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、頭頸部扁平上皮癌、および肺癌からなる群から選択される。一実施態様では、前記癌は、結腸直腸癌である。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供される。
一実施態様では、ハンチントン病の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供される。
一実施態様では、神経保護剤としての使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供される。
「神経保護剤」は、神経細胞の構造および/または機能の相対的保持を助ける薬剤である。
一実施態様では、ATMキナーゼによって介在される疾患の治療のための医薬品の製造のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩の使用が提供される。一実施態様では、ATMキナーゼによって介在される前記疾患は、癌である。一実施態様では、前記癌は、結腸直腸癌、膠芽腫、胃癌、卵巣癌、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、頭頸部扁平上皮癌、乳癌、肝細胞癌、小細胞肺癌、および非小細胞肺癌からなる群から選択される。一実施態様では、前記癌は、結腸直腸癌、膠芽腫、胃癌、卵巣癌、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、頭頸部扁平上皮癌、および肺癌からなる群から選択される。一実施態様では、前記癌は、結腸直腸癌である。
一実施態様では、癌の治療のための医薬品の製造のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩の使用が提供される。
一実施態様では、ハンチントン病の治療のための医薬品の製造のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩の使用が提供される。
一実施態様では、神経保護剤としての使用のための医薬品の製造のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩の使用が提供される。
一実施態様では、こうした治療を必要とする温血動物において、ATMキナーゼの阻害が有益である疾患を治療するための方法であって、治療有効量の式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩を、前記温血動物に投与することを含む方法が提供される。一実施態様では、前記疾患は、癌である。一実施態様では、前記癌は、結腸直腸癌、膠芽腫、胃癌、卵巣癌、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、頭頸部扁平上皮癌、乳癌、肝細胞癌、小細胞肺癌、および非小細胞肺癌からなる群から選択される。一実施態様では、前記癌は、結腸直腸癌、膠芽腫、胃癌、卵巣癌、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、頭頸部扁平上皮癌、および肺癌からなる群から選択される。一実施態様では、前記癌は、結腸直腸癌である。
あらゆる実施態様では、ATMキナーゼの阻害が有益である疾患は、ハンチントン病であり得る。
一実施態様では、こうした治療を必要とする温血動物における神経保護をもたらすための方法であって、治療有効量の式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩を、前記温血動物に投与することを含む方法が提供される。
用語「治療有効量」は、対象において「治療法」を提供する、または対象における疾患または障害を「治療する」のに有効である、本明細書の実施態様のいずれかに記載した通りの式(I)の化合物の量を指す。癌の場合では、治療有効量は、上の「治療法」、「治療」、および「予防法」の定義において記載した通りの、対象における観察可能または測定可能な変化のいずれかを引き起こすことができる。例えば、有効量は、癌もしくは腫瘍細胞の数を減少させる;癌全体の大きさを低下させる;例えば軟部組織および骨を含めた末梢器官への腫瘍細胞浸潤を抑制または停止させる;腫瘍転移を抑制または停止させる;腫瘍成長を抑制または停止させる;癌に伴われる1以上の症状をある程度緩和する;罹患率および死亡率を低下させる;生活の質を向上させることができる;またはこうした効果の組み合わせである。有効量は、ATMキナーゼ活性の阻害に応答して、疾患の症状を軽減するのに十分な量であり得る。癌治療法については、インビボの有効性は、例えば、生存期間、無増悪期間(time to disease progression)(TTP)、奏効率(RR)、奏効期間、および/または生活の質を評価することによって測定することができる。当業者によって認識される通り、有効量は、投与経路、賦形剤使用量、および他の薬剤との同時使用量に応じて変動し得る。例えば、組み合わせ治療法が使用される場合、本明細書に記載する式(I)の化合物または薬学的に許容し得る塩の量と、医薬として活性な他の薬剤の量は、合わせられた場合に、動物の患者における標的とされる障害を治療するのに協働的に有効である。この状況では、合わせられた量は、これらが、合わせられた場合に、上に記載した通りにATM活性の阻害に応答して疾患の症状を軽減するのに十分であるならば、「治療有効量」である。一般的に、こうした量は、例えば、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩について本明細書に記載する投薬量範囲、および医薬として活性な他の化合物の認可されたまたは他に公表された投薬量範囲から開始することによって、当業者によって決定することができる。
「温血動物」には、例えば、ヒトが含まれる。
一実施態様では、こうした治療を必要とする温血動物における癌を治療するための方法であって、治療有効量の式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩を、前記温血動物に投与することを含む方法が提供される。一実施態様では、前記癌は、結腸直腸癌、膠芽腫、胃癌、卵巣癌、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、頭頸部扁平上皮癌、乳癌、肝細胞癌、小細胞肺癌、および非小細胞肺癌からなる群から選択される。一実施態様では、前記癌は、結腸直腸癌、膠芽腫、胃癌、卵巣癌、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、頭頸部扁平上皮癌、および肺癌からなる群から選択される。一実施態様では、前記癌は、結腸直腸癌である。
一般的な意味で癌が言及される、あらゆる実施態様では、前記癌は、結腸直腸癌、膠芽腫、胃癌、卵巣癌、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、頭頸部扁平上皮癌、乳癌、肝細胞癌、小細胞肺癌、および 非小細胞肺癌からなる群から選択され得る。前記癌はまた、結腸直腸癌、膠芽腫、胃癌、卵巣癌、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、頭頸部扁平上皮癌、および肺癌からなる群から選択され得る。
一般的な意味で癌が言及される、あらゆる実施態様では、次の実施態様を適用することができる:
一実施態様では、癌は、結腸直腸癌である。
一実施態様では、癌は、膠芽腫である。
一実施態様では、癌は、胃癌である。
一実施態様では、癌は、食道癌である。
一実施態様では、癌は、卵巣癌である。
一実施態様では、癌は、子宮内膜癌である。
一実施態様では、癌は、子宮頸癌である。
一実施態様では、癌は、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫である。
一実施態様では、癌は、慢性リンパ性白血病である。
一実施態様では、癌は、急性骨髄性白血病である。
一実施態様では、癌は、頭頸部扁平上皮癌である。
一実施態様では、癌は、乳癌である。一実施態様では、癌は、トリプルネガティブ乳癌である。
「トリプルネガティブ乳癌」は、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、およびHer2/neuに対する遺伝子を発現しない、いずれかの乳癌である。
一実施態様では、癌は、肝細胞癌である。
一実施態様では、癌は、肺癌である。一実施態様では、肺癌は、小細胞肺癌である。一実施態様では、肺癌は、非小細胞肺癌である。
一実施態様では、癌は、転移性癌である。一実施態様では、転移性癌は、中枢神経系の転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、脳転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、軟膜髄膜転移を含む。
「軟膜髄膜転移」は、癌が髄膜、すなわち脳および脊髄を覆う組織の層に広がる場合に起こる。転移は、血液を通じて髄膜に広がる可能性もあるし、髄膜を流れる脳脊髄液(CSF)によって運ばれる脳転移から移動する可能性もある。一実施態様では、癌は、非転移性癌である。
本明細書に記載する抗癌治療は、単独の治療法として有用であり得るし、式(I)の化合物の投与に加えて、従来の手術、放射線療法、もしくは化学療法;またはこうした追加の治療法の組み合わせを含むこともできる。こうした従来の手術、放射線療法、または化学療法は、式(I)の化合物での治療と同時に、連続して、または別に施すことができる。
放射線療法には、1以上の次のカテゴリーの治療法が含まれ得る:
i.電磁放射線を使用する外部放射線療法、および電磁放射線を使用する術中放射線療法;
ii.内部放射線療法または密封小線源療法;(組織内放射線療法または腔内放射線療法が含まれる);または
iii.全身放射線療法(限定はされないが、ヨウ素131およびストロンチウム89が含まれる)。
したがって、一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、放射線療法が提供される。一実施態様では、癌は、膠芽腫である。一実施態様では、癌は、転移性癌である。一実施態様では、転移性癌は、中枢神経系の転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、脳転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、軟膜髄膜転移を含む。
一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が放射線療法と組み合わせて投与される、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供される。一実施態様では、癌は、膠芽腫である。一実施態様では、癌は、転移性癌である。一実施態様では、転移性癌は、中枢神経系の転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、脳転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、軟膜髄膜転移を含む。
一実施態様では、癌の同時、個別(separate)、または連続治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、放射線療法が提供される。一実施態様では、癌は、膠芽腫、肺癌(例えば小細胞肺癌または非小細胞肺癌)、乳癌(例えばトリプルネガティブ乳癌)、頭頸部扁平上皮癌、食道癌、子宮頸癌、および子宮内膜癌から選択される。一実施態様では、癌は、膠芽腫である。一実施態様では、癌は、転移性癌である。一実施態様では、転移性癌は、中枢神経系の転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、脳転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、軟膜髄膜転移を含む。
一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が、放射線療法と同時に、別に、または連続して投与される、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供される。一実施態様では、癌は、膠芽腫、肺癌(例えば小細胞肺癌または非小細胞肺癌)、乳癌(例えばトリプルネガティブ乳癌)、頭頸部扁平上皮癌、食道癌、子宮頸癌、および子宮内膜癌から選択される。一実施態様では、癌は、膠芽腫である。一実施態様では、癌は、転移性癌である。一実施態様では、転移性癌は、中枢神経系の転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、脳転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、軟膜髄膜転移を含む。
一実施態様では、こうした治療を必要とする温血動物における癌を治療する方法であって、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、放射線療法とを、前記温血動物に施すこと(ここでは、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、放射線療法は、抗癌効果をもたらすのに協働的に有効である)を含む方法が提供される。一実施態様では、癌は、膠芽腫、肺癌(例えば小細胞肺癌または非小細胞肺癌)、乳癌(例えばトリプルネガティブ乳癌)、頭頸部扁平上皮癌、食道癌、子宮頸癌、および子宮内膜癌から選択される。一実施態様では、癌は、膠芽腫である。一実施態様では、癌は、転移性癌である。一実施態様では、転移性癌は、中枢神経系の転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、脳転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、軟膜髄膜転移を含む。
一実施態様では、こうした治療を必要とする温血動物における癌を治療する方法であって、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩を、前記温血動物に投与することと、放射線療法を同時に、別に、または連続して投与することと(ここでは、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、放射線療法は、抗癌効果をもたらすのに協働的に有効である)を含む方法が提供される。一実施態様では、癌は、膠芽腫である。一実施態様では、癌は、転移性癌である。一実施態様では、転移性癌は、中枢神経系の転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、脳転移を含む。一実施態様では、中枢神経系の転移は、軟膜髄膜転移を含む。
あらゆる実施態様では、放射線療法は、上の項目(i)〜(iii)で列挙した、1以上のカテゴリーの放射線療法からなる群から選択される。
化学療法は、次のカテゴリーの抗腫瘍物質のうちの1つ以上を含むことができる:
i.抗悪性腫瘍薬およびその組み合わせ、例えばDNAアルキル化剤(例えば、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェンマスタード(イホスファミド、ベンダムスチン、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファンのような)、テモゾラミド(temozolamide)、およびニトロソウレア(カルムスチンのような));代謝拮抗剤(例えば、ゲムシタビンおよび葉酸代謝拮抗剤、例えばフルオロピリミジン(5−フルオロウラシルおよびテガフールのような)、ラルチトレキセド、メトトレキサート、シトシンアラビノシド、およびヒドロキシ尿素);抗腫瘍抗生物質(例えば、アントラサイクリン(アドリアマイシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、リポソームドキソルビシン、ピラルビシン、ダウノマイシン、バルルビシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシン、アムルビシン、およびミスラマイシンのような));有糸***阻害剤(例えば、ビンカアルカロイド(ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、およびビノレルビンのような)、ならびにタキソイド(タキソールおよびタキソテールのような)、ならびにポロキナーゼ(polokinase)阻害剤);ならびにトポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エピポドフィロトキシン(エトポシドおよびテニポシドのような)、アムサクリン、イリノテカン、トポテカン、およびカンプトテシン);DNA修復機構の阻害剤、例えばCHKキナーゼ;DNA依存性プロテインキナーゼ阻害剤;ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼの阻害剤(オラパリブを含めたPARP阻害剤);ならびにHsp90阻害剤、例えばタネスピマイシンおよびレタスピマイシン、ATRキナーゼの阻害剤(AZD6738など);ならびにWEE1キナーゼの阻害剤(AZD1775/MK−1775など);
ii.抗血管新生薬、例えば血管内皮増殖因子の効果を抑制するもの、例えば抗−血管内皮細胞増殖因子抗体ベバシズマブ、および例えばVEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤、例えばバンデタニブ(ZD6474)、ソラフェニブ、バタラニブ(PTK787)、スニチニブ(SU11248)、アキシチニブ(AG−013736)、パゾパニブ(GW 786034)、およびセジラニブ(AZD2171);国際特許出願・国際公開第97/22596号パンフレット、同第97/30035号パンフレット、同第97/32856号パンフレット、および同第98/13354号パンフレットに開示されているものなどの化合物;ならびに他の機構によって働く化合物(例えばリノミド(linomide)、インテグリンαvβ3機能の阻害剤、およびアンジオスタチン)、またはアンジオポエチンおよびその受容体(Tie−1およびTie−2)の阻害剤、PLGFの阻害剤、δ様リガンド(delta−like ligand)(DLL−4)の阻害剤;
iii.免疫療法手法(例えば、患者腫瘍細胞の免疫原性を増大させるためのエクスビボおよびインビボ手法が含まれる)、例えばインターロイキン2、インターロイキン4、または顆粒球マクロファージコロニー刺激因子などのサイトカインでの遺伝子導入;T細胞アネルギーまたは制御性T細胞機能を低下させるための手法;腫瘍に対するT細胞応答を増強する手法、例えば、CTLA4(例えばイピリムマブおよびトレメリムマブ)、B7H1、PD−1(例えばBMS−936558またはAMP−514)、PD−L1(例えばMEDI4736)に対するブロッキング抗体、およびCD137に対するアゴニスト抗体;サイトカイン導入樹状細胞などの、遺伝子導入された免疫細胞を使用する手法;サイトカイン導入腫瘍細胞株を使用する手法、腫瘍関連抗原に対する抗体、標的細胞型を除去する抗体(例えば、非結合抗CD20抗体、例えばリツキシマブ、放射標識された抗CD20抗体ベキサールおよびゼヴァリン、および抗CD54抗体キャンパス)を使用する手法;抗イディオタイプ抗体を使用する手法;ナチュラルキラー細胞機能を増強する手法;および抗体−毒素複合体を利用する手法(例えば抗CD33抗体マイロターグ);モキセツムマブシュードトクス(moxetumumab pasudotox)などの免疫毒素;toll様受容体7またはtoll様受容体9のアゴニスト;
iv.ロイコボリンなどの有効性増強剤。
したがって、一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質が提供される。一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が、追加の抗腫瘍物質と組み合わせて投与される、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供される。一実施態様では、1種の追加の抗腫瘍物質が存在する。一実施態様では、2種の追加の抗腫瘍物質が存在する。一実施態様では、3種以上の追加の抗腫瘍物質が存在する。
一実施態様では、癌の同時、個別、または連続治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質が提供される。一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が、追加の抗腫瘍物質と同時に、別に、または連続して投与される、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供される。
一実施態様では、こうした治療を必要とする温血動物における癌を治療する方法であって、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、追加の抗腫瘍物質とを、前記温血動物に投与すること(ここでは、一定量の式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、追加の抗腫瘍物質は、抗癌効果をもたらすのに協働的に有効である)を含む方法が提供される。
一実施態様では、こうした治療を必要とする温血動物における癌を治療する方法であって、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩を、前記温血動物に投与することと、少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質を前記温血動物に同時に、別に、または連続して投与することと(ここでは、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、追加の抗腫瘍物質は、抗癌効果をもたらすのに協働的に有効である)を含む方法が提供される。
あらゆる実施態様では、追加の抗腫瘍物質は、上の項目(i)〜(iv)で列挙した、1以上の抗腫瘍物質からなる群から選択される。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、少なくとも1種の抗悪性腫瘍薬が提供される。一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が、少なくとも1種の抗悪性腫瘍薬と組み合わせて投与される、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供される。一実施態様では、抗悪性腫瘍薬は、上の項目(i)内の抗悪性腫瘍薬のリストから選択される。
一実施態様では、癌の同時、個別、または連続治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、少なくとも1種の抗悪性腫瘍薬が提供される。一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が、少なくとも1種の抗悪性腫瘍薬と同時に、別に、または連続して投与される、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供される。一実施態様では、抗悪性腫瘍薬は、上の項目(i)内の抗悪性腫瘍薬のリストから選択される。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、バルルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、ピラルビシン、イリノテカン、トポテカン、アムルビシン、エピルビシン、エトポシド、マイトマイシン、ベンダムスチン、クロラムブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、カルムスチン、メルファラン、ブレオマイシン、オラパリブ、MEDI4736、AZD1775、およびAZD6738からなる群から選択される少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質が提供される。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、ドキソルビシン、ピラルビシン、イリノテカン、トポテカン、アムルビシン、エピルビシン、エトポシド、マイトマイシン、ベンダムスチンベンダムスチン、クロラムブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、カルムスチン、メルファラン、ブレオマイシン、オラパリブ、AZD1775、およびAZD6738からなる群から選択される少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質が提供される。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、ここでは、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩は、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、バルルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、ピラルビシン、イリノテカン、トポテカン、アムルビシン、エピルビシン、エトポシド、マイトマイシン、ベンダムスチン、クロラムブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、カルムスチン、メルファラン、ブレオマイシン、オラパリブ、MEDI4736、AZD1775、およびAZD6738からなる群から選択される少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質と組み合わせて投与される。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、ドキソルビシン、イリノテカン、トポテカン、エトポシド、マイトマイシン、ベンダムスチン、クロラムブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、カルムスチン、メルファラン、ブレオマイシン、およびオラパリブからなる群から選択される少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質が提供される。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、ここでは、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩は、ドキソルビシン、イリノテカン、トポテカン、エトポシド、マイトマイシン、ベンダムスチン、クロラムブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、カルムスチン、メルファラン、ブレオマイシン、およびオラパリブからなる群から選択される少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質と組み合わせて投与される。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、ドキソルビシン、イリノテカン、トポテカン、エトポシド、マイトマイシン、ベンダムスチン、クロラムブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、カルムスチン、メルファラン、およびブレオマイシンからなる群から選択される少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質が提供される。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、ここでは、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩は、ドキソルビシン、イリノテカン、トポテカン、エトポシド、マイトマイシン、ベンダムスチン、クロラムブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、カルムスチン、メルファラン、およびブレオマイシンからなる群から選択される少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質と組み合わせて投与される。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、ここでは、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩は、ドキソルビシン、ピラルビシン、アムルビシン、およびエピルビシンからなる群から選択される少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質と組み合わせて投与される。一実施態様では、癌は、急性骨髄性白血病である。一実施態様では、癌は、乳癌(例えばトリプルネガティブ乳癌)である。一実施態様では、癌は、肝細胞癌である。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、イリノテカンが提供される。一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、ここでは、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩は、イリノテカンと組み合わせて投与される。一実施態様では、癌は、結腸直腸癌である。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、FOLFIRIが提供される。一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、ここでは、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩は、FOLFIRIと組み合わせて投与される。一実施態様では、癌は、結腸直腸癌である。
FOLFIRIは、ロイコボリンと、5−フルオロウラシルと、イリノテカンとの組み合わせを含む投薬計画である。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、ここでは、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩は、オラパリブと組み合わせて投与される。一実施態様では、癌は、胃癌である。
一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、ここでは、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩は、トポテカンと組み合わせて投与される。一実施態様では、癌は、小細胞肺癌である。一実施態様では、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩が提供され、ここでは、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩は、免疫療法と組み合わせて投与される。一実施態様では、免疫療法は、上の項目(iii)に列挙した1以上の薬剤である。一実施態様では、免疫療法は、抗PD−L1抗体(例えばMEDI4736)である。
さらなる実施態様によれば、以下を含むキットが提供される:
a)第1の単位剤形中の式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩;
b)さらなる単位剤形中のさらなる追加の抗腫瘍物質;
c)前記第1の単位剤形およびさらなる単位剤形を含有するための容器手段;および任意選択で
d)使用のための説明書。一実施態様では、抗腫瘍物質は、抗悪性腫瘍薬を含む。
抗悪性腫瘍薬が言及される、あらゆる実施態様では、抗悪性腫瘍薬は、上の項目(i)で列挙した1以上の薬剤である。
式(I)の化合物および薬学的に許容し得るその塩は、薬学的に許容し得る1以上の賦形剤を含む医薬組成物として投与することができる。
したがって、一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、薬学的に許容し得る少なくとも1種の賦形剤とを含む医薬組成物が提供される。
ある特定の組成物への包含のために選択される賦形剤は、投与の様式および提供される組成物の形態などの因子に依存することとなる。薬学的に許容し得る適切な賦形剤は、当業者に周知であり、例えば、Handbook of Pharmaceutical Excipients,Sixth edition,Pharmaceutical Press,edited by Rowe,Ray C;Sheskey,Paul J;Quinn,Marianに記載されている。薬学的に許容し得る賦形剤は、例えば、アジュバント、希釈剤、担体、安定剤、着香料、着色料、充填剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、流動促進剤(glidant)、増粘剤、およびコーティング剤として機能することができる。当業者は、薬学的に許容し得るある種の賦形剤が、どれほど多くの賦形剤が組成物中に存在するか、また、他のどの賦形剤が組成物中に存在するかに応じて、2以上の機能を果たすことができる、また、他の機能を果たすことができることを認識しているであろう。
該医薬組成物は、経口使用のために(例えば、錠剤、ロゼンジ、ハードもしくはソフトカプセル、水性もしくは油性の懸濁剤、乳剤、分散性の散剤または顆粒剤、シロップまたはエリキシルとして)、局所使用のために(例えば、クリーム、軟膏、ゲル、または水性もしくは油性の液剤または懸濁剤として)、吸入による投与のために(例えば微粉化された粉末または液体エアロゾルとして)、吸入による投与のために(例えば微粉化された粉末として)、または非経口投与のために(例えば、静脈内、皮下、筋肉内、または筋肉内投薬のための、無菌の水性もしくは油性の溶液として)、または直腸内投薬のための座剤として、適した形態であり得る。該組成物は、当技術分野で周知の従来の手順によって得ることができる。経口使用を目的とする組成物は、追加の成分、例えば、1以上の着色剤、甘味料、着香剤、および/または保存剤を含有することができる。
式(I)の化合物は、通常、2.5〜5000mg/m2(動物の体面積)、または約0.05〜100mg/kgの範囲内の単位用量として、温血動物に投与されることとなり、これは、通常、治療有効用量を提供する。錠剤またはカプセル剤などの単位剤形は、通常、例えば0.1〜250mgの活性成分を含有することとなる。1日量は、必然的に、治療される受容者、個々の投与経路、同時に施されるいずれかの治療法、および治療される病気の重症度に応じて変動することとなる。したがって、いずれかの特定の患者を治療している医師は、最適投薬量を決定することができる。
本明細書に記載する医薬組成物は、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩を含み、したがって、治療法において有用であることが期待される。
したがって、一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、薬学的に許容し得る少なくとも1種の賦形剤とを含む、治療法における使用のための医薬組成物が提供される。
一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、薬学的に許容し得る少なくとも1種の賦形剤とを含む、ATMキナーゼの阻害が有益である疾患の治療における使用のための医薬組成物が提供される。
一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、薬学的に許容し得る少なくとも1種の賦形剤とを含む、癌の治療における使用のための医薬組成物が提供される。
一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、薬学的に許容し得る少なくとも1種の賦形剤とを含む、ATMキナーゼの阻害が有益である癌の治療における使用のための医薬組成物が提供される。
一実施態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、薬学的に許容し得る少なくとも1種の賦形剤とを含む、結腸直腸癌、膠芽腫、胃癌、卵巣癌、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、頭頸部扁平上皮癌、乳癌、肝細胞癌、小細胞肺癌、または非小細胞肺癌の治療における使用のための医薬組成物が提供される。
本発明の種々の実施態様を、以下の実施例によって例示する。本発明は、実施例に限定されると解釈されるべきではない。実施例の調製中、一般に:
i.操作は、他に記述がない限り、周囲温度で、すなわち約17から30℃の範囲内で、かつ、窒素などの不活性気体の雰囲気中で実施し;
ii.蒸発は、真空中で、回転蒸発によってまたはGenevac装置を利用して実施し、濾過による残留固体の除去後に精製手順を実施し;
iii.フラッシュクロマトグラフィー精製は、充填されたMerck順相Si60シリカカートリッジ(粒度分布:15〜40または40〜63μm)(Merck,Darmstad,Germanyから入手)、silicycleシリカカートリッジ、またはgraceresolvシリカカートリッジを使用して、自動Armen Glider Flash:Spot II Ultimate(Armen Instrument,Saint−Ave,France)または自動Presearch combiflash companionで実施し;
iv.分取クロマトグラフィーは、溶出剤として、水(1%アンモニアを含有)とアセトニトリルとの漸減的極性混合物、または水(0.1%ギ酸を含有)とアセトニトリルとの漸減的極性混合物を使用して、ZMDまたはZQ ESCi質量分析計およびWaters X−TerraまたはWaters X−BridgeまたはWaters SunFire逆相カラム(C−18、5ミクロンのシリカ、直径19mmまたは50mm、長さ100mm、40mL/分の流速)を備え付けた、Waters装置(600/2700または2525)で実施し;
v.収率は、存在する場合、必ずしも、達成可能な最大値ではなく;
vi.式(I)の最終生成物の構造は、核磁気共鳴(NMR)分光法によって確認され、NMR化学シフト値は、δスケールで測定した。プロトン磁気共鳴スペクトルは、Bruker advance 700(700MHz)、Bruker Avance 500(500MHz)、Bruker 400(400MHz)、またはBruker 300(300MHz)装置を使用して決定し;19F NMRは、282MHzまたは376MHzで決定し;13C NMRは、75MHzまたは100MHzで決定し;測定は、他に指定がない限り、およそ20〜30℃で行い;次の略語を使用し:s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;dd、二重線の二重線;ddd、二重線の二重線の二重線;dt、三重線の二重線;bs、広域シグナル(broad signal);
vii.式(I)の最終生成物はまた、液体クロマトグラフィー(LCMS)後の質量分析によって特徴付け;LCMSは、95%A+5%Cから95%B+5%Cの溶媒系(ここでは、A=水、B=メタノール、C=1:1メタノール:水(0.2%炭酸アンモニウムを含有)である)を4分にわたって使用して、2.4mL/分の流速で、Waters ZQ ESCiまたはZMD ESCi質量分析計およびX Bridge 5μm C−18カラム(2.1×50mm)を備え付けたWaters Alliance HT(2790&2795)を使用して;または、95%D+5%Eから95%E+5%Dの溶媒系(ここでは、D=水(0.05% TFAを含有)、E=アセトニトリル(0.05% TFAを含有)である)(酸性条件)を4分にわたって、または90%F+10%Gから95%G+5%Fの溶媒系(ここでは、F=水(6.5mM炭酸水素アンモニウムを含有、かつアンモニアの添加によりpH10に調整)、G=アセトニトリルである)(塩基性条件)を4分にわたって使用して、Phenomenex Gemini−NX C18 3.0×50mm、3.0μMカラムまたは等価物(塩基性条件)またはShim pack XR−ODS 3.0×50mm、2.2μMカラムまたはWaters BEH C18 2.1×50mm、1.7μMカラムまたは等価物を備え付けた、DAD検出器、ELSD検出器、および2020EV質量分析計(または等価物)を連結したShimadzu UFLCまたはUHPLCを使用することによって実施し;
viii.中間体は、概して、十分には特徴付けせず、純度を、薄層クロマトグラフィー、質量スペクトル、HPLC、および/またはNMR分析によって評価し;
ix.X線粉末回折スペクトルは、結晶性材料の試料をBrukerシリコン単結晶(SSC)ウェーハ台に乗せ、スライドガラスを用いて試料を薄層に広げることによって(Bruker D4 Analytical装置を使用して)決定した。この試料を、(計数統計を向上させるために)30回転/分で回転させ、1.5418オングストロームの波長をもつ、40kVおよび40mAで作動させた銅のロングファインフォーカス管によって生じたX線を照射した。平行にされたX線源を、V20に設定した自動可変拡散スリットに通過させ、反射した放射線を、5.89mm散乱防止スリットと9.55mm検出器スリットを通過するように方向付けた。試料を、シータ−シータモードで2度から40度2シータの範囲にわたって、0.00570° 2シータ増分につき0.03秒間(連続スキャンモード)、曝露させた。実行時間は、3分と36秒であった。この装置には、位置敏感型検出器(Lynxeye)を備え付けた。制御およびデータ取り込みは、Diffrac+ソフトウェアと共に動作させるDell Optiplex 686 NT 4.0 Workstationを用いた;
x.示差走査熱量測定は、TA Instruments Q1000 DSCで実施した。典型的には、蓋を備え付けた標準のアルミニウムパンに含有されている5mg未満の材料を、10℃/分の一定の加熱速度で、25℃から300℃の温度範囲にわたって加熱した。窒素を使用するパージ気体を、流速50ml/分で使用した。
xi.次の略語が使用されており:h=時間;r.t.=室温(約18〜25℃);conc.=濃縮された;FCC=シリカを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィー;DCM=ジクロロメタン;DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン;DMA=N,N−ジメチルアセトアミド;DMF=N,N−ジメチルホルムアミド;DMSO=ジメチルスルホキシド;Et2O=ジエチルエーテル;EtOAc=酢酸エチル;EtOH=エタノール;K2CO3=炭酸カリウム;MeOH=メタノール;MeCN=アセトニトリル;MTBE=メチルtertブチルエーテル;MgSO4=無水硫酸マグネシウム;Na2SO4=無水硫酸ナトリウム;THF=テトラヒドロフラン;sat.=飽和水溶液;また
xii.IUPAC名は、「Canvas」または「IBIS」、AstraZeneca所有のプログラムを使用して作成した。導入部に記述した通り、本発明の化合物は、イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン・コアを含む。しかし、ある実施例では、IUPAC名は、コアをイミダゾ[5,4−c]キノリン−2−オンと記載する。イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン・コアとイミダゾ[5,4−c]キノリン−2−オン・コアは、末梢の基により、命名規則は異なるとは言っても、同じものである。
実施例1
8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(0.433mL、3.66mmol)を、水素化ナトリウム(0.333g、8.33mmol)をTHF(10mL)に入れたスラリーに、ゆっくりと添加し、この溶液を、0℃で30分間撹拌した。この溶液を、7−フルオロ−8−(6−フルオロ−3−ピリジル)−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(1.18g、3.33mmol)のTHF(20mL)溶液に添加した。反応物を室温で24h撹拌し、水で急冷した。溶媒を減圧下で除去し、DCM(2×100mL)で抽出した。この有機物を水(50mL)で洗浄し、相分離器で乾燥させ、減圧下で溶媒除去して、未精製生成物をもたらした。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(溶出勾配0から10%MeOH(DCM中))によって精製し、所望の材料をもたらした。この固体を、MeCN(15mL)中で加熱し、室温まで一晩冷却させた。白色固体を、真空中で濾過し、真空オーブン内で3h乾燥させて、白色固体として所望の材料をもたらした(1.79g、41%)。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.65(6H,d),1.90(2H,p),2.17(6H,s),2.38(2H,t),3.50(3H,s),4.38(2H,t),5.29(1H,Hept),6.99(1H,dd),7.92(1H,d),8.05(1H,dt),8.33(1H,d),8.50(1H,dd),8.91(1H,s).1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 1.76(6H,d),1.96−2.06(2H,m),2.28(6H,s),2.44−2.51(2H,m),3.58(3H,s),4.44(2H,t),5.22(1H,s),6.89(1H,dd),7.86−7.92(2H,m),8.21(1H,d),8.41(1H,d),8.69(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=438.
所望の材料を、下に記載する通りに、メタンスルホン酸塩として単離することができる:1Mメタンスルホン酸(DCM中)(0.660mL、0.66mmol)を、何度かに分けて添加して、周囲温度で1分間かけて遊離塩基(275mg、0.63mmol)(DCM(5mL)中)を単離した。得られた溶液を、周囲温度で1h撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、残渣を真空中で乾燥させて、白色固体として所望のメタンスルホン酸塩をもたらした(336mg、100%)。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.65(6H,d),2.05−2.21(2H,m),2.32(3H,s),2.76(6H,s),3.04−3.21(2H,m),3.51(3H,s),4.43(2H,t),5.29(1H,Hept),7.02(1H,dd),7.93(1H,d),8.09(1H,dt),8.32(1H,d),8.53(1H,dd),8.92(1H,s),9.36(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=438.
中間体A1:7−フルオロ−8−(6−フルオロ−3−ピリジル)−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
ジクロロビス(ジ−tert−ブチル(3−スルホプロピル)ホスホニオ)パラデート(II)(0.05M水溶液、11.83mL、0.59mmol)を、8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(4.0g、11.83mmol)と、(6−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(2.0g、14.19mmol)と、2M炭酸カリウム溶液(17.74mL、35.48mmol)(1,4−ジオキサン(50mL)および水(12.5mL)中)との脱気混合物に添加した。混合物を、窒素でパージし、80℃で1h加熱し、次いで、冷却させ、減圧下で濃縮して、除去した。残りの溶液を、DCM(250mL)で希釈し、水(200mL)で洗浄し、有機層を相分離カートリッジで乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物をもたらした。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(溶出勾配0から10%MeOH(DCM中))によって精製して、白色固体として所望の材料をもたらした(3.70g、88%)。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 1.77(6H,dd),3.58(3H,d),5.20(1H,s),7.11(1H,ddd),7.93(1H,d),8.06−8.14(1H,m),8.22(1H,d),8.46−8.51(1H,m),8.72(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=355.3.
ジクロロビス(ジ−tert−ブチル(3−スルホプロピル)ホスホニオ)パラデート(II)(0.05M水溶液)は、下に記載する通りに調製することができる:
脱気水(30mL)を、テトラクロロパラジウム(II)酸ナトリウム(0.410g、1.39mmol)および3−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)プロパン−1−スルホン酸(0.748g、2.79mmol)に、不活性雰囲気中で、周囲温度で添加した。懸濁液を、5分間撹拌し、次いで、固体を濾過によって除去し、廃棄して、赤茶色の溶液として所望の試薬を残した。
中間体A2:8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
水酸化ナトリウム(11.29g、282.28mmol)の水(600mL)溶液を、8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(61g、188.19mmol)、臭化テトラブチルアンモニウム(6.07g、18.82mmol)、およびヨウ化メチル(23.53mL、376.37mmol)をDCM(1300mL)に入れた撹拌混合物に添加し、混合物を周囲温度で17h撹拌した。同じプロセスを、同一規模で繰り返し、反応混合物を合わせ、濃縮し、MeOH(750mL)で希釈した。沈殿を濾過によって収集し、MeOH(500mL)で洗浄し、固体を真空中で乾燥させて、白色固体として所望の材料をもたらした(108g、85%)。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1.76(6H,d),3.57(3H,s),5.13(1H,t),7.83(1H,d),8.41(1H,d),8.69(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=380.
中間体A3:8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
トリエチルアミン(164mL、1173.78mmol)を、6−ブロモ−7−フルオロ−4−(イソプロピルアミノ)キノリン−3−カルボン酸(128g、391.26mmol)(DMF(1500mL)中)に、一度に添加し、混合物を、30分間、不活性雰囲気中で、周囲温度で撹拌した。ジフェニルリン酸アジド(101mL、469.51mmol)を添加し、溶液を、周囲温度でさらに30分間、次いで、60℃で3h撹拌した。反応混合物を、氷水に注ぎ、沈殿を濾過によって収集し、水(1L)で洗浄し、真空中で乾燥させて、黄色固体として所望の材料をもたらした(122g、96%)。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 1.62(6H,d),5.12−5.19(1H,m),7.92(1H,d),8.57(1H,d),8.68(1H,s),11.58(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=324.
8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンはまた、下に記載する通りに調製することができる。
1,3,5−トリクロロ−1,3,5−トリアジナン−2,4,6−トリオン(5.91g、25.45mmol)を、6−ブロモ−7−フルオロ−4−(イソプロピルアミノ)キノリン−3−カルボキサミド(16.6g、50.89mmol)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(15.22mL、101.79mmol)をメタノール(200mL)に入れた撹拌懸濁液に、5℃で、何度かに分けて添加した。得られた懸濁液を、周囲温度で1h撹拌した。反応物を濾過し、固体を真空オーブン内で2h乾燥させて、淡黄色固体として所望の材料をもたらした(14.18g、86%)。濾液を2日間静置し、次いで濾過した後、追加の材料が得られた。単離された追加の固体を、EtOH(50mL)中で30分間加熱し、次いで、冷却させ、濾過して、白色固体(2.6mg)として追加の所望の材料を提供した。解析データは、先に記載された代替調製物から得られるデータと一致していた。
8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンの大規模調製を、また、次の通りに実施した。6−ブロモ−7−フルオロ−4−(イソプロピルアミノ)キノリン−3−カルボン酸(3.910kg、11.15mol、93.3質量%)、それに続いてDMF(22L)を、窒素下で容器に装入した。得られたスラリーを撹拌し、トリエチルアミン(4.7L)を2分かけて添加した。得られた混合物を、21〜23℃で撹拌し、次いで56℃に温めた。添加の速度およびジャケット設定点(発熱性添加−ジャケット50〜57℃)を変化させることによって混合物の温度を56〜61℃の範囲内に保ちながら、ジフェニルリン酸アジド(2.9L、13mol、99.5質量%)を、1hかけて添加した。添加容器を、DMF(0.75L)で、反応器に洗い流し、反応混合物を、55℃で1h撹拌し、次いでHPLCによって分析し、ここでは、反応の完了が示され、中間体化合物8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンを与えた。次いで、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(7.29L、54.4mol、99.2質量%)を、5分かけて添加し、混合物を、100℃に温めた−温度が94℃に到達すると沈殿が認められ、撹拌速度を150r.p.m.から300r.p.m.に上昇させた。混合物を100℃で24h撹拌し、HPLCによって分析し、1.2%面積の中間体が示され(目標<0.5%面積の中間体)、99℃でさらに16h、加熱を継続し、その時点で、反応は、完了の十分な水準(0.45%面積の中間体残存)に到達したと判定された。次いで、混合物を、22℃に冷却し、30℃未満の温度を保ちながら(ジャケットは、発熱性である添加の最初の部分のために、最初に0〜5℃に設定する−容器内容物は、添加を通して22〜26℃の範囲内に維持する)、水(23L)を25分かけて添加した。得られたスラリーを、25〜26℃で50分間撹拌し、次いで濾過し、水(11.2および11.5L)(これは、反応容器を介して濾過ケークに添加された)で2回洗浄した。収集された固体をフィルター上で1h吸収乾燥(suck dry)させ、次いで真空オーブンに移し、60℃でおよそ26h、真空中で乾燥させて、所望の生成物を与えた(3.445kg、9.41mol、92.4質量%、収率84.4%)。
中間体A4:6−ブロモ−7−フルオロ−4−(イソプロピルアミノ)キノリン−3−カルボン酸
Figure 2018531226
2N水酸化ナトリウム溶液(833mL、1666.66mmol)を、6−ブロモ−7−フルオロ−4−(イソプロピルアミノ)キノリン−3−カルボン酸エチル(148g、416.66mmol)(THF(1500mL)中)に、15℃で、何度かに分けて添加し、得られた混合物を、60℃で5h撹拌した。反応混合物を濃縮し、水(2L)で希釈し、この混合物を2M塩酸で酸性化した。沈殿を、濾過によって洗浄し、水(1L)で洗浄し、真空中で乾燥させて、白色固体として所望の材料をもたらした(128g、94%)。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 1.24−1.36(6H,m),4.37(1H,s),7.78(1H,t),8.55(1H,s),8.90(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=327.
6−ブロモ−7−フルオロ−4−(イソプロピルアミノ)キノリン−3−カルボン酸をまた、次の手順に従って、規模を拡大して調製した。6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロキノリン−3−カルボン酸エチル(4kg、12.00mol、99.8質量%)をTHF(24L)に入れた撹拌懸濁液を、窒素の雰囲気中で52℃に加熱した。次いで、イソプロピルアミン(2.10L、25.60mol、99.9質量%)を、1時間30分かけて添加した。約半分のイソプロピルアミンを添加した後、温度は54℃に上昇し、添加を中断し、冷却を適用し、温度が48℃に下がった時に添加を再開した。添加容器をTHF(4L)ですすぎ、すすぎ液を反応混合物に添加した。この混合物を、50℃で18.5h撹拌し、次いで、HPLCによって分析し、ここでは、およそ4%の出発クロロエステル残存(目標<0.5%)が示された。さらなるイソプロピルアミン(150mL、1.830mol、99.9質量%)を添加し、混合物をさらに22.5h撹拌し、この時点までに、反応は、完了に達したと判定された。水酸化ナトリウム溶液(1.99M(水中);13.3L、26.50mol)を、5分かけてこの混合物に装入して、淡黄色混合物が与えられ、これを60℃に加熱し、この温度で22.5h撹拌し、次いで、HPLCによって分析し、ここでは、エステル加水分解の十分な完了が示された。この混合物を、18℃に冷却し、次いで、容器から受液容器に排出し、インラインフィルターを介して反応容器に再装入した。THF(12L)を、受液容器に装入し、インラインフィルターを介して反応器に移した。容器ジャケット温度を、15℃に設定し、リン酸(1.250L、85質量%)を、1hかけて添加し;混合物の温度は、添加中、17〜18℃であり、未精製生成物の沈殿がもたらされた。得られたスラリーを、20℃で20h撹拌し、次いで、濾過し、水(2×20L)(これは、反応容器を介して濾過ケークに添加された)で洗浄した。収集された固体をフィルター上で吸収乾燥させ、次いで真空オーブンに移し、60℃でおよそ52h、真空中で乾燥させて、所望の生成物を与えた(3.935Kg、11.22mol、93.3質量%、収率93.5%)。
中間体A5:6−ブロモ−7−フルオロ−4−(イソプロピルアミノ)キノリン−3−カルボン酸エチル
Figure 2018531226
DIPEA(154mL、884.07mmol)を、プロパン−2−アミン(39.2g、663.05mmol)および6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロキノリン−3−カルボン酸エチル(147g、442.04mmol)(DMA(600mL)中)に、周囲温度で、何度かに分けて添加し、得られた混合物を、100℃で4h撹拌した。反応混合物を、氷水に注ぎ、沈殿を濾過によって収集し、水(1L)で洗浄し、真空中で乾燥させて、薄茶色の固体として所望の材料をもたらした(148g、94%)。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 1.26−1.33(9H,m),4.17−4.25(1H,m),4.32−4.37(2H,m),7.28(1H,d),8.50(1H,d),8.59(1H,d),8.86(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=355.
中間体A6:6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロキノリン−3−カルボン酸エチル
Figure 2018531226
DMF(0.535mL、6.91mmol)を、不活性雰囲気中で、10℃で、6−ブロモ−7−フルオロ−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸エチル(200g、460.56mmol)(塩化チオニル(600mL)中)に添加し、得られた混合物を、70℃で3h撹拌した。混合物を、蒸発乾固させて、残渣をトルエン(300mL)と共沸させて、未精製生成物をもたらした。未精製生成物を、ヘキサンからの結晶化によって精製して、白色固体として所望の材料をもたらした(147g、96%)。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1.49(3H,t),4.51−4.56(2H,m),7.91(1H,d),8.71(1H,d),9.26(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=334.
6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロキノリン−3−カルボン酸エチルをまた、次の手順に従って、規模を拡大して調製した。DMF(0.235L、2.56mol)を、6−ブロモ−7−フルオロ−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸エチル(13.53kg、30.43mol、97.7質量%)(トルエン(90L)中)に、不活性雰囲気中で添加した。得られた懸濁液を、撹拌し、48分かけて88℃に加熱した。次いで、塩化チオニル(3.32L、45.7mol)のトルエン(1.65L)溶液を、この混合物に、4時間10分かけて添加し、混合物の温度を89〜91℃の範囲内に維持した。この混合物を89℃で50分間保持し、次いで、HPLCによって分析し、ここでは、反応の完了が示された(出発材料は検出されなかった)。この混合物を、1hかけて20℃に冷却し、この温度で一晩保持した。この混合物を、反応容器から排出し、この容器を、トルエン(13L)ですすいだ。すすぎ液を主回分に添加した。この回分を、2等分に分割し、第1の半分を、次の通りに処理した:これを、50Lロータリーエバポレーター上で、およそ5hかけて蒸発乾固させて(蒸発が進むにつれて回分を小分けにして添加する、浴温度60℃、真空設定点50mbar)、残渣をヘプタン(13.2L)で処理し、蒸発させた(浴温度60℃、真空設定点100mbar)。ヘプタン処理(13.2L)を繰り返して、濃厚スラリーが与えられ、これを、さらなるヘプタン(53L)の何度かに分けた添加によって希釈し、このヘプタンスラリーを、何度かに分けて、清潔な容器に移した。トルエン混合物の第2の半分を、同じ様式で精製し、第1の半分と合わせて、未精製生成物のスラリー(ヘプタン(約106L)中)を与えた。このヘプタンスラリーを、2時間20分かけて91℃に加熱し、この時点までに、未精製生成物は溶解し;次いで、混合物を、インラインフィルターを介して、あらかじめ加熱した清潔な容器(ジャケット設定点90℃)に移して、微粒子を除去した。次いで、元の容器を介して、ヘプタン(5L)のライン洗浄を適用した。移動先の容器に真空(450mbar)を適用し、蒸留(回分温度77〜78℃、ヘッド温度72〜73℃)によってヘプタン(46L)を除去した。窒素を用いて真空を解除し、容器内容物を、45分かけて49℃に冷却し、生成物の結晶化がもたらされた。このスラリーを、48〜49℃に30分間保持し、次いで、1hかけて20℃に冷却し、20℃で一晩保持した。このスラリーを濾過し、元の容器をヘプタン(14L)で5分間すすぎ、次いで、すすぎ液を、洗浄液として生成物ケークに適用した。次いで、ヘプタン(14L)のさらなるすすぎおよび洗浄を適用し、ケークを1hかけて吸収乾燥させた。収集した固体を、真空オーブンに移し、50℃で真空中で乾燥させて、オフホワイトの固体として所望の材料をもたらした(8.915kg、26.75mol、99.8質量%、収率87.9%)。
中間体A7:6−ブロモ−7−フルオロ−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸エチル
Figure 2018531226
DBU(76mL、506.32mmol)を、不活性雰囲気中で、エチル−2−(5−ブロモ−2,4−ジフルオロ−ベンゾイル)−3−[(4−メトキシフェニル)メチルアミノ]プロパ(prop)−2−エノアート(enoate)(230g、506.32mmol)(アセトン(800mL)中)に、5分かけて10℃でゆっくりと添加し、得られた混合物を、周囲温度で16h撹拌した。沈殿を、濾過によって収集し、Et2O(3×500mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて、白色固体として所望の材料をもたらした(166g、75%)。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 1.29(3H,t),3.72(3H,s),4.22−4.27(21H,m),5.57(2H,s),6.92−6.95(2H,m),7.24(2H,d),7.79(1H,d),8.40(1H,d),8.89(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=434.
中間体A8:エチル−2−(5−ブロモ−2,4−ジフルオロ−ベンゾイル)−3−[(4−メトキシフェニル)メチルアミノ]プロパ−2−エノアート
Figure 2018531226
3−(ジメチルアミノ)アクリル酸(E)−エチル(80mL、555.50mmol)を、不活性雰囲気中で、周囲温度で、DIPEA(132mL、757.50mmol)と5−ブロモ−2,4−ジフルオロ−塩化ベンゾイル(129g、505.00mmol)とをトルエン(600mL)に入れた混合物に滴下した。得られた溶液を、70℃で17h撹拌し、次いで冷却させた。(4−メトキシフェニル)メタンアミン(66.0mL、505.29mmol)を、この混合物に、何度かに分けて添加し、反応物を、周囲温度で3h撹拌した。反応混合物を、DCM(2L)で希釈し、水(4×200mL)、飽和ブライン(300mL)で連続的に洗浄し、有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、薄茶色の固体として所望の材料をもたらし(230g、100%)、これを、さらなる精製を行わずに次のステップで使用した。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1.09(3H,t),3.82(3H,s),4.00−4.10(2H,m),4.55(2H,t),6.84−6.96(3H,m),7.20−7.29(2H,m),7.55(1H,d),8.18(1H,t).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=454.
中間体A9:5−ブロモ−2,4−ジフルオロ−塩化ベンゾイル
Figure 2018531226
塩化チオニル(55.4mL、759.50mmol)を、不活性雰囲気中で、DMF(7.84mL、101.27mmol)と5−ブロモ−2,4−ジフルオロ安息香酸(120g、506.33mmol)とをトルエン(600mL)に入れた混合物に、15℃で5分かけて何度かに分けて添加した。得られた混合物を、70℃で4h撹拌し、次いで蒸発乾固させ、残渣を、トルエンと共沸させて、茶色の油として所望の材料をもたらし(129g、100%)、これを、精製せずに次のステップで直接使用した。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.04−7.09(1H,m),8.34−8.42(1H,m).
中間体A10:6−ブロモ−7−フルオロ−4−(イソプロピルアミノ)キノリン−3−カルボキサミド
Figure 2018531226
プロパン−2−アミン(2.80ml、32.62mmol)を、6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロ−キノリン−3−カルボキサミド(10g、29.65mmol)と炭酸カリウム(8.20g、59.31mmol)とをアセトニトリル(250mL)に入れた懸濁液に添加し、混合物を95℃で4h撹拌した。さらなるプロパン−2−アミン(2mL)を添加し、混合物を95℃でさらに4h、次いで周囲温度で一晩撹拌した。この混合物に水を添加し、固体を濾過によって収集し、真空中で乾燥させて、所望の材料(8.25g、85%)をもたらした。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.25(6H,d),4.17(1H,d),7.51(1H,s),7.69(1H,d),8.11(2H,s),8.61(1H,s),8.67(1H,d).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=236.
中間体A11:6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロ−キノリン−3−カルボキサミド
Figure 2018531226
DMF(0.5mL)を、6−ブロモ−7−フルオロ−4−オキソ−1H−キノリン−3−カルボン酸(22.5g、78.66mmol)を塩化チオニル(140g、1179.85mmol)に入れた撹拌懸濁液に添加し、混合物を2h加熱還流した。反応物を、冷却させ、真空中で濃縮し、残渣をトルエンと2回共沸させて、黄色固体をもたらした。この固体を、水酸化アンモニウム(147mL、1179.85mmol)の溶液に、0℃で何度かに分けて添加した。白色懸濁液を、15分間撹拌し、次いで、固体を濾過し、水で洗浄し、真空中で乾燥させて、白色粉末として所望の材料をもたらした(23.80g、100%)。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.92(1H,s),8.59(1H,d),8.21(1H,s),8.09(1H,d),7.98(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=304.8.
中間体A12:6−ブロモ−7−フルオロ−4−オキソ−1H−キノリン−3−カルボン酸
Figure 2018531226
水酸化ナトリウム(18.34g、458.44mmol)の水(100mL)溶液を、6−ブロモ−7−フルオロ−4−オキソ−1H−キノリン−3−カルボン酸エチル(28.8g、91.69mmol)をEtOH(500mL)に入れた撹拌懸濁液に、周囲温度で添加した。次いで、反応混合物を、75℃で2h撹拌し、冷却させ、pHを、2N塩酸を使用して4に調整した。沈殿を、濾過によって収集し、水で洗浄し、真空中で乾燥させて、白色粉末として所望の材料をもたらした(23.30g、89%)。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 14.78(1H,s),13.45(1H,s),8.93(1H,s),8.46(1H,d),7.70(1H,d).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=287.8.
中間体A13:6−ブロモ−7−フルオロ−4−オキソ−1H−キノリン−3−カルボン酸エチル
Figure 2018531226
2−[(4−ブロモ−3−フルオロ−アニリノ)メチレン]プロパン二酸ジエチル(90g、249.88mmol)をジフェニルエーテル(600mL、3.79mol)に入れた溶液を、240℃で2.5h撹拌した。混合物を70℃に冷却させ、固体を濾過によって収集し、真空オーブン内で乾燥させて、白色固体として所望の材料をもたらし(50g、64%)、これを、さらなる精製を行わずに使用した。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6,(100℃))δ 1.26−1.33(3H,m),4.25(2H,q),7.52(1H,d),8.37(1H,d),8.48(1H,s),12.05(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=314.
中間体A14:2−[(4−ブロモ−3−フルオロ−アニリノ)メチレン]プロパン二酸ジエチル
Figure 2018531226
4−ブロモ−3−フルオロアニリン(56.6g、297.87mmol)と2−(エトキシメチリデン)プロパン二酸1,3−ジエチル(72.45g、335.06mmol)とをEtOH(560mL)に入れた溶液を、80℃で4h撹拌した。反応混合物を、冷却させ、固体を濾過によって収集し、オーブンで乾燥させて、オフホワイトの固体として所望の材料をもたらし(90g、84%)、これを、さらなる精製を行わずに使用した。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 1.26(6H,q),4.14(2H,q),4.22(2H,q),7.18−7.25(1H,m),7.57(1H,dd),7.64−7.7(1H,m),8.33(1H,d),10.62(1H,d).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=360.
8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンは、下に記載する方法を使用して、8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンから直接的に調製することもできる。
3−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)プロパン−1−スルホン酸(0.467mg、1.77mmol)を、不活性雰囲気中で、四塩化一パラジウム(IV)二ナトリウム(0.261g、0.89mmol)(水(50mL)中)に添加した。得られた混合物を、周囲温度で20分間撹拌し、次いで、反応混合物を、8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンと、N,N−ジメチル−3−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシプロパン−1−アミン(42.4g、110.89mmol)と、炭酸カリウム(36.8g、266.13mmol)とをジオキサン(500mL)と水(100mL)に入れたものに、不活性雰囲気中で、周囲温度で、一度に添加した。得られた溶液を、80℃で2h撹拌した。反応溶液を、真空中で濃縮し、DCMで希釈した。有機相を、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、未精製生成物をもたらした。この未精製物を、シリカ(溶出勾配0から2%MeOH(7MアンモニアをMeOHに入れたもの)(DCM中))によって精製して、固体をもたらし、これを、MeCNで粉末化して、黄色固体として所望の材料をもたらした(25.00g、64.4%)。この純粋な材料を、類似の様式で調製した追加の材料と合わせ(合計38.6g)、MeCN(100mL)中で10分間加熱し、次いで、0℃に冷却させ、2h撹拌した。固体を真空中で濾過し、真空オーブン内で16h乾燥させて、淡黄色の結晶性固体(35.5g)として所望の材料をもたらした。解析データは、以前に調製された材料からのデータと一致していた。
中間体B1:N,N−ジメチル−3−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシプロパン−1−アミン
Figure 2018531226
n−ブチルリチウム(2.5M、0.147L、368.21mmol)を、3−(5−ブロモピリジン−2−イル)オキシ−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン(73.4g、283.24mmol)と2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(68.5g、368.21mmol)とをTHF(1L)に入れたものに滴下し、不活性雰囲気中で、10分かけて−78℃に冷却した。得られた混合物を、周囲温度まで温め、2h撹拌した。反応混合物を、塩化アンモニウム(50mL)の飽和水溶液で急冷した。溶媒を減圧下で除去し、EtOAc(2L)で希釈し、有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、黄色の油として所望の材料をもたらした(98g、113%)。この生成物を、さらなる精製を行わずに、次のステップで直接使用した。NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 1.30(12H,s),1.93−2.09(2H,m),2.33(6H,s),2.49−2.61(2H,m),4.37(2H,t),6.69(1H,dd),7.91(1H,dd),8.51(1H,d).
中間体B2:3−(5−ブロモピリジン−2−イル)オキシ−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン
Figure 2018531226
水素化ナトリウム(17.05g、426.17mmol)を、3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(35.2g、340.94mmol)(THF(500mL)中)に、5℃で、何度かに分けて添加し、混合物を、周囲温度まで温めた。5−ブロモ−2−フルオロピリジン(50g、284.11mmol)を添加し、この溶液を、50℃で2h撹拌した。反応溶液を、氷水に慎重に添加し、水相をDCM(3×700mL)で抽出した。有機相を、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、黄色の油として所望の材料をもたらした(73.6g、100%)。この材料を、さらなる精製を行わずに使用した。NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 1.92−2.01(2H,m),2.28(6H,s),2.45(2H,t),4.33(2H,t),6.67(1H,dd),7.65(1H,dd),8.20(1H,d).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=259.
実施例2
7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
3−(ピペリジン−1−イル)プロパン−1−オール(1.051g、7.34mmol)(THF(15mL)中)を、水素化ナトリウム(0.587g、14.67mmol)(THF(15mL)中)のスラリーにゆっくりと添加し、この溶液を50℃で40分間撹拌した。7−フルオロ−8−(6−フルオロ−3−ピリジル)−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(2.0g、5.64mmol)の混合物(THF(15mL)中)を添加し、反応物を50℃で6h撹拌し、次いで、室温まで冷却させ、水で急冷した。静置すると、固体の沈殿が認められ、濾過によって収集した。この材料を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(溶出勾配0から10%MeOH(DCM中))によって、次いで、溶出剤として水(0.1%アンモニアを含有)とMeCNの漸減的極性混合物を使用する、分取HPLC(redisep gold C18カラム、80g)によって精製し、所望の材料をもたらした。生成物を、沸騰しているEtOHから再結晶させて、白色固体として所望の材料をもたらした(1.512g、56.1%)。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.34−1.44(2H,m),1.50(4H,p),1.65(6H,d),1.91(2H,p),2.29−2.37(4H,m),2.39(2H,q),3.51(3H,s),4.37(2H,t),5.29(1H,p),6.99(1H,dd),7.92(1H,d),8.05(1H,dt),8.33(1H,d),8.50(1H,s),8.91(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=478.
所望の材料は、次の通りにメタンスルホン酸塩として単離することもできる。メタンスルホン酸(0.026g、0.27mmol)(DCM中)(0.5mL)を、周囲温度で、単離された遊離塩基(127mg、0.27mmol)に添加した。得られた溶液を、周囲温度で15分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、残渣を真空中で乾燥させて、白色固体として所望のメタンスルホン酸塩をもたらした(336mg、100%)。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 1.78(6H,d),1.86−1.99(4H,m),2.11−2.25(2H,m),2.37−2.48(2H,m),2.6−2.74(2H,m),2.84(3H,s),3.22−3.31(2H,m),3.59(3H,s),3.69(2H,d),4.48−4.56(2H,m),5.17−5.27(1H,m),6.90(1H,dd),7.90(1H,dt),7.96(1H,d),8.23(1H,d),8.39(1H,d),8.76(1H,s),10.75(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=478.
7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンは、下に記載する方法を使用して、8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンから直接的に調製することもできる。
3−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)プロパン−1−スルホン酸(0.555mg、2.07mmol)を、不活性雰囲気中で、四塩化一パラジウム(IV)二ナトリウム(0.304g、1.03mmol)(水(12mL)中)に添加した。得られた混合物を、周囲温度で10分間撹拌し、次いで、反応混合物を、8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(35.0g、103.50mmol)と、2−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(62.2g、129.37mmol)と、炭酸カリウム(42.9g、310.49mmol)とをジオキサン(450mL)と水(90mL)に入れたものに、不活性雰囲気中で、周囲温度で、一度に添加した。得られた溶液を、80℃で16h撹拌し、反応物を蒸発させた。この未精製材料を、DCM(500mL)に溶解し、ブライン(2×100mL)で洗浄し、有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(溶出勾配0から10%(0.1%アンモニアをMeOHに入れたもの)(DCM中))によって精製して、茶色の固体として所望の材料をもたらした(40.5g、82%)。この材料を、類似の調製物から得られた材料と合わせ(合計51.3g)、MeCN(100mL)中でスラリー化させた。沈殿を濾過によって収集し、MeCN(100mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて、白色固体としての所望の材料とした(32.0g、62.4%)。解析データは、以前に調製された試料からのデータと一致していた。
MeCNスラリーから得られた材料は、実施例2の結晶性フォームAであることが判明した。実施例2フォームAは、実質的に図1に示す通りのX線粉末回折パターンをもたらすことで特徴付けられる。表1では、10のX線粉末回折ピークが示される。
Figure 2018531226
実施例2フォームAは、10℃/分の走査速度で示差走査熱量測定(DSC)によって分析された場合に、141.5℃の開始と、144.2℃でのピークを伴う、融解吸熱を示す(図2)。
7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンを調製するさらなる方法は、次の通りである。250mLフラスコを、窒素で3回パージした。テトラクロロパラジウム酸ナトリウム(2.51g、8.5mmol.)、3−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)プロパン−1−スルホン酸(4.36g、16.2mmol.)、および水(95mL)を装入した。このホスフィン配位子混合物を、窒素下で室温で10分間、撹拌させておいた。10Lフランジフラスコを、窒素で3回パージした。このフランジフラスコに、8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(281.3g、0.83mol.)、2−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(360.0g、1.04mol.)、炭酸カリウム(347.2g、2.51mol.)、ジオキサン(3.6L、12.9vol.)、および水(720mL、2.6vol.)を装入した。この反応混合物(10Lフランジフラスコ)に、あらかじめ混合したホスフィン配位子触媒混合物を、窒素下で、素早く装入した。次いで、反応混合物を、窒素雰囲気中で、80℃で加熱し、HPLCによってモニタリングした。2h後、分析によって、反応が、低レベル(0.30%)の出発材料を残して完了したことが示された。反応混合物を、窒素下で室温(20℃)まで冷却し、次いで、減圧下で濃縮した。生じた残渣を、DCM(4L、14.3vol.)に溶解し、こげ茶色/緑色溶液が形成された。この溶液を、飽和ブライン溶液(2×780mL)で洗浄し、有機層を分離した。水層を、ジクロロメタン(1250mL、4.5vol.)で逆抽出し、合わせた有機層を濾過して、緑色の固体状沈殿(触媒関連の不純物であると考えられる)を除去し、その後、硫酸ナトリウム(782.7g)で乾燥させ、真空中で濃縮して、ジクロロメタンで湿った黄色固体を与えた。この未精製材料を、40℃のオーブン内で真空中で一晩乾燥させて、492.7gの(335.0gの活性な)未精製生成物を与えた。分析では、この材料が、HPLCによると95.0%純粋およびNMR分析によると68%活性であることが示された。第2の回分を、同じ規模で完了させて、さらなる494.2g(326.2g活性)の未精製生成物を得た。分析では、この材料が、HPLCによると88.0%純粋およびNMR分析によると66%活性であることが示された。2つの回分を合わせると、968.4g(661g活性)という合計粗質量が与えられ、これを、メタノール(0〜40%)およびアンモニア(0〜0.2%)を含むDCMの溶出剤グラジエント混合物を使用して、シリカ(12kg)に通過させた(溶媒使用量合計:285リットル)。生成物を含有する分画(液体クロマトグラフィーによると>97%)を合わせ、真空中で濃縮し、メタノール(2体積)中で一晩スラリー化させ、真空中で50℃で乾燥させて、白色固体、392.9g、収率49.5%を与えた。生成物を含有する分画(液体クロマトグラフィーによると>97%)を合わせ、真空中で濃縮し、酢酸エチル中で2hスラリー化させた。次いで、得られた固体を、メタノール(2体積)中でスラリー化させて、追加の111.3gの生成物を与えた。両方の回分を合わせ、ヘプタン(5vol.)中で1時間30分スラリー化させ、その後、濾過し、50℃のオーブン内で真空中で一晩乾燥させた。これは、96%の純度(1H NMR分析による)と共に、487.2g(61%)の全収率を与えた。
上の調製から得られた材料は、実施例2の結晶フォームBであることが判明した。実施例2フォームBは、実質的に図3に示す通りのX線粉末回折パターンをもたらすことで特徴付けられる。表2では、10のX線粉末回折ピークが示される。
Figure 2018531226
実施例2フォームBは、10℃/分の走査速度で示差走査熱量測定(DSC)によって分析された場合に、144.7℃の開始と、145.8℃でのピークを伴う、融解吸熱を示す(図4)。
7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンを、次の手順を使用して、大規模で調製することができる。窒素の雰囲気中で、8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(0.800kg、2.31mol、97.6質量%)、それに続いて2−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.879kg、2.54mol)および炭酸カリウム(0.960kg、6.95mol)を、容器に装入した。次いで、THF(8L)と水(3.9L)を添加し、この混合物の撹拌を開始した。THFがちょうど沸騰し始めるまで、真空を徐々に適用し(135mbar)、次いで、窒素で解除した。真空パージ手順を、2回以上繰り返し(およそ0.5L THFが受液容器に失われた)、ゆっくりした窒素流を、容器に適用した。ジクロロ[1,1’−ビス(ジ−tertブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(Pd−118、15g、0.023mol)を、グローブバッグを介して添加し、混合物を、63〜64℃に加熱し、この温度で2h保持し、次いでHPLCによって分析し、ここでは、所望の生成物への許容し得る転換が示された。この混合物を、20℃に冷却し、撹拌を止め、混合物を分離させて、下側の水相を排水して捨てた。水(3.45L)と塩化ナトリウム(0.586kg)から構成されるブラインの溶液を、容器内の有機相に装入し、混合物を10分間撹拌し、次いで、分離させた。水相を排水して捨て、有機相を、セライト(150g)の床を通して濾過した。容器をTHF(800mL)ですすぎ、すすぎ液を、セライトケークを通過させて有機濾液に添加した。合わせたTHF濾液(およそ9.5L)を、清潔な容器に装入し、金属捕捉助剤Phosphonics SPM 32(780g)を添加した。この混合物を、21℃で16h撹拌し、次いで濾過して、溶けなかった捕捉助剤を除去した。THF(1.6L)のすすぎ液を、反応容器に適用し、フィルターを通過させた。次いで、合わせた濾液およびすすぎ液を、清潔な容器に移し、溶媒(6.9L)を減圧(23〜24℃、150mbar)で留去した。反応器内の残渣に、イソプロパノール(11L)を添加し、さらなる量の溶媒(9.2L)を、減圧での蒸留(回分温度40〜43℃、150mbar)によって除去した。容器内の濃縮された混合物を、80℃に加熱し、撹拌速度を上げて、容器の壁に晶出することが観察されていた生成物を洗い落とし溶解させた。この熱い溶液を、インラインフィルターを介して、Lasentec FBRMプローブを備え付けた清潔な乾いた、あらかじめ加熱した(ジャケット温度80℃)受液容器に移した。移された溶液を、60℃に冷却し、所望の生成物の結晶種を導入し(フォームB、0.44g)、58〜60℃で5h撹拌し、次いで、14hかけて20℃に冷却して、生成物を晶出させた。このスラリーをサンプリングし、XRPDによって分析し、これによって、これが、多形の混合物(フォームBおよびフォームA−主な構成要素)であることが示された。この混合物を、48〜50℃に加熱し、再びサンプリングし、やはり多形の混合物であると判定された。次いで、このスラリーをイソプロパノール(1.5L)で希釈し、撹拌し、50℃でおよそ67h加熱し、この時点までに、所望のフォームBの量は、およそ50%に増大していた。2Lの混合物を取り出して、実験室研究を実施し、次いで、残存するバルクのスラリーを、56℃でさらにおよそ21h加熱し、この時点までに、これは、フォームBに転換された。次いで、このスラリーを、20hかけて10℃に冷却し、10〜11℃でおよそ5h保持し、次いで、濾過した。イソプロパノール(2.2L)の洗浄液を、晶出容器を介して、生成物ケークに適用した。このケークを、フィルター上で20分間吸収乾燥させ、次いで、50℃で真空中で約22h乾燥させて、そのフォームB多形として、所望の生成物をもたらした(824g、1.729mol、100質量%、収率74.9%)。
中間体C1:2−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
Figure 2018531226
n−ブチルリチウム(139mL、347.59mmol)を、5−ブロモ−2−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]ピリジン(80g、267.37mmol)と2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(64.7g、347.59mmol)とをTHF(400mL)に入れたものに滴下し、不活性雰囲気中で10分かけて、−78℃に冷却した。得られた混合物を、周囲温度まで温め、12h撹拌した。反応混合物を、塩化アンモニウムの飽和水溶液(100mL)で急冷し、この混合物を減圧下で濃縮した。この混合物を、EtOAc(2×500mL)で抽出し、有機層を、飽和ブライン(2×100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、黄色の油として所望の材料をもたらした(92g、99%)。この生成物を、さらなる精製を行わずに、次のステップで直接使用した。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1.34(12H,s),1.60(5H,p),1.93−2.08(3H,m),2.39−2.53(6H,m),4.34(2H,dt),6.67−6.77(1H,m),7.92(1H,dd),8.50−8.56(1H,m).
中間体C2:5−ブロモ−2−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]ピリジン
Figure 2018531226
水素化ナトリウム(20.91g、522.77mmol)を、3−(ピペリジン−1−イル)プロパン−1−オール(35.8g、250.02mmol)(THF(400mL)中)に、不活性雰囲気中で、周囲温度で、何度かに分けて添加した。得られた懸濁液を、50℃で30分間撹拌し、次いで冷却させ、5−ブロモ−2−フルオロピリジン(40.0g、227.29mmol)を添加した。この溶液を50℃で2h撹拌し、次いで冷却させた。この反応を、水素化ナトリウム(5.23g、130.69mmol)、3−(ピペリジン−1−イル)プロパン−1−オール(8.95g、62.50mmol)、THF(100mL)、および5−ブロモ−2−フルオロピリジン(10g、56.82mmol)を使用して、類似の様式で繰り返した。2つの反応混合物を合わせ、氷水(1000mL)に注いだ。溶媒を、減圧下で濃縮し、DCM(3×150mL)で抽出し、有機層を、飽和ブライン(3×150mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、茶色の油として所望の材料をもたらした(96g、113%)。この材料を、さらなる精製を行わずに使用した。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1.43−1.49(2H,m),1.61(5H,p),1.99(2H,dq),2.46(6H,dd),4.31(2H,t),6.65(1H,d),7.64(1H,dd),8.19(1H,d).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=299.
実施例3
7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
3−(ピロリジン−1−イル)プロパン−1−オール(62.0mg、0.48mmol)を、水素化ナトリウム(13.54mg、0.56mmol)(THF(5mL)中)に、不活性雰囲気中で、室温で添加し、反応物を、20分間撹拌した。7−フルオロ−8−(6−フルオロ−3−ピリジル)−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(100mg、0.28mmol)を添加し、反応物を、16h撹拌した。この反応混合物を、飽和NH4Cl(15mL)で急冷し、DCM(3×15mL)で抽出し、有機層を、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、未精製生成物をもたらした。この未精製生成物を、溶出剤として水(0.1%ギ酸を含有)とMeCNとの漸減的極性混合物を使用する、分取HPLC(XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ150mm)によって精製して、白色固体として所望の材料をもたらした(85mg、61.9%)。NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 1.78(6H,d),1.99−2.10(4H,m),2.31(2H,dt),3.03−3.15(6H,m),3.59(3H,s),4.47(2H,t),5.23(1H,s),6.85−6.94(1H,m),7.85−7.97(2H,m),8.21(1H,d),8.41(1H,s),8.71(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=464.
次の化合物を、類似の様式で調製した。
Figure 2018531226
実施例4:NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 1.75−1.78(6H,s),2.08−2.15(2H,q),2.40−2.50(2H,m),3.08−3.14(2H,m),3.59(3H,s),3.87−3.92(4H,t),4.42−4.46(2H,t),5.18−5.26(1H,m),6.88− 6.91(1H,m),7.87−7.93(2H,m),8.21(1H,d),8.41(1H,s),8.71(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=450.
中間体D1:3−(アゼチジン−1−イル)プロパン−1−オール
Figure 2018531226
さらなるTHF(20mL)で希釈した水素化アルミニウムリチウム(2.0M(THF中))(8.38mL、16.76mmol)の溶液を、3−(アゼチジン−1−イル)プロパン酸メチル(2g、13.97mmol)をTHF(5mL)に入れた混合物に、不活性雰囲気中で0℃で滴下した。得られた溶液を、0℃で1h撹拌し、次いで、反応混合物を硫酸ナトリウム十水和物で処理し、30分間撹拌した。固体を濾過によって除去し、廃棄し、濾液を蒸発させて、無色の油として所望の材料をもたらした(1.240g、77%)。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1.51−1.57(2H,m),2−2.07(2H,m),2.6−2.66(2H,m),3.20(4H,t),3.7−3.76(2H,m).
中間体D2:3−(アゼチジン−1−イル)プロパン酸メチル
Figure 2018531226
アクリル酸メチル(2.082ml、23.12mmol)を、アゼチジン(1.2g、21.02mmol)のDCM溶液に添加し、得られた溶液を、不活性雰囲気中で、周囲温度で16h撹拌した。反応混合物を、蒸発させ、未精製生成物を、25% EtOAc(DCM中)で溶出されるFCCによって精製して、無色の油として所望の材料をもたらした(2.0g、66.5%)。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1.97−2.1(2H,m),2.33(2H,d),2.67(2H,d),3.18(4H,t),3.67(3H,s).
実施例5
1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
3−(ピペリジン−1−イル)プロパン−1−オール(0.135mL、0.89mmol)を、水素化ナトリウム(0.071g、1.78mmol)をTHF(0.5mL)に入れた撹拌懸濁液に、室温で滴下し、得られた懸濁液を、不活性雰囲気中で、室温で10分間撹拌した。8−(6−フルオロ−3−ピリジル)−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(0.15g、0.45mmol)(DMF(1.5mL)中)を添加し、反応混合物を、室温で1h撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(40mL)で希釈し、水(20mL)で2回洗浄し、次いで、有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、未精製生成物をもたらした。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(溶出勾配0から3% 2Nメタノール性アンモニア(DCM中))によって精製して、白色固体として所望の材料をもたらした(0.154g、75%)。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 1.39−1.51(2H,m),1.60(4H,p),1.79(6H,d),2.03(2H,dt),2.42(4H,s),2.47−2.58(2H,m),3.59(3H,s),4.42(2H,t),5.19−5.41(1H,m),6.89(1H,d),7.78(1H,dd),7.90(1H,dd),8.22(1H,d),8.32(1H,s),8.50(1H,d),8.70(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=460.
上記材料は、上で調製した通りに材料を取得し、次の反応条件にかけることによって、メタンスルホン酸塩として単離することもできる。
1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(133mg、0.29mmol)を、DCM(2mL)に溶解し、1Mメタンスルホン酸(0.3mL、0.30mmol)(DCM中)で処理し、次いで、混合物を蒸発乾固させた。残渣をジエチルエーテルで粉末化して、淡黄色固体(162mg)としてメタンスルホン酸塩をもたらした。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 1.31−1.5(1H,m),1.68(9H,d),1.83(2H,d),2.13−2.26(2H,m),2.32(3H,s),2.84−3.01(2H,m),3.24(2H,dt),3.52(5H,s),4.43(2H,t),5.38(1H,p),7.00(1H,d),7.99(1H,d),8.17(1H,d),8.24(1H,dd),8.43(1H,s),8.69(1H,d),8.95(1H,s),9.04(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=460.
次の化合物を、8−(6−フルオロ−3−ピリジル)−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンまたは7−フルオロ−8−(6−フルオロ−3−ピリジル)−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンのいずれかと、適切なアルコールから、類似の様式で調製した。
Figure 2018531226
実施例6:(遊離塩基)NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.68(6H,d),1.89(2H,p),2.16(6H,s),2.37(2H,t),3.51(3H,s),4.37(2H,t),5.36(1H,p),6.98(1H,dd),7.93(1H,dd),8.14(1H,d),8.18(1H,dd),8.40(1H,d),8.66(1H,dd),8.88(1H,s).(Methane sulfonic acid salt)NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.68(6H,d),2.07−2.25(2H,m),2.33(3H,s),2.80(6H,s),3.15−3.24(2H,m),3.51(3H,s),4.42(2H,t),5.35(1H,p),7.00(1H,dd),7.94(1H,dd),8.15(1H,d),8.23(1H,dd),8.40(1H,d),8.68(1H,dd),8.89(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=420.
実施例7:(遊離塩基)NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.61−1.77(10H,m),1.93(2H,p),2.43−2.49(4H,m),2.53−2.59(2H,m),3.51(3H,s),4.38(2H,t),5.29−5.43(1H,m),6.97(1H,dd),7.93(1H,dd),8.13(1H,d),8.18(1H,dd),8.40(1H,d),8.65(1H,dd),8.88(1H,s).(Methane sulfonic acid salt)NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.68(6H,d),1.88(4H,s),2.11−2.23(2H,m),2.32(3H,s),3.08(2H,s),3.32(2H,s),3.51(3H,s),3.60(2H,s),4.44(2H,t),5.36(1H,p),7.01(1H,d),7.94(1H,dd),8.15(1H,d),8.23(1H,dd),8.40(1H,d),8.68(1H,d),8.89(1H,s),9.50(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=446.
中間体E1:8−(6−フルオロ−3−ピリジル)−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
8−ブロモ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(4.57g、14.27mmol)、(6−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(2.61g、18.55mmol)、および2M炭酸カリウム(22mL、44.00mmol)を、1,4−ジオキサン(90mL)に懸濁した。混合物を脱気し、次いでジクロロ[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(0.465g、0.71mmol)を添加し、反応物を、不活性雰囲気中で2h、80℃にした。混合物を、冷却させ、EtOAc(200mL)で希釈し、水(50mL)、ブライン、および有機相で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(溶出勾配0から5%MeOH(DCM中))によって精製して、材料をもたらし、これを、続いてジエチルエーテルで粉末化して、オフホワイトの固体として所望の材料をもたらした(4.46g、93%)。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.66(6H,d),3.50(3H,s),5.36(1H,p),7.36(1H,dd),7.95(1H,dd),8.15(1H,d),8.39−8.52(2H,m),8.72(1H,d),8.90(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=337.
中間体E2:8−ブロモ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(54.2mL、408.29mmol)を、8−ブロモ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(25.00g、81.66mmol)のDMF(375mL)溶液に添加した。混合物を、80℃に3h加熱し、次いで、周囲温度に冷却させ、16h撹拌した。沈殿を、濾過によって収集し、水(4×300mL)で洗浄し、50℃で真空中で乾燥させて、白色固体として所望の材料をもたらした(23.82g、91%)。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.63(6H,d),3.49(3H,s),5.15−5.23(1H,m),7.75(1H,dd),7.99(1H,d),8.44(1H,d),8.91(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=320.
中間体E3:8−ブロモ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
トリエチルアミン(45.3mL、332.06mmol)を、6−ブロモ−4−(イソプロピルアミノ)キノリン−3−カルボン酸(34.22g、110.69mmol)(DMF(342mL)中)に、周囲温度で添加した。周囲温度で30分間撹拌した後、アジドリン酸ジフェニルジフェニル(26.2mL、121.76mmol)を添加し、得られた混合物を、60℃で2h撹拌した。反応混合物を、水(1500mL)に注ぎ;沈殿を、濾過によって収集し、水(2×700mL)で洗浄し、真空中で50℃で乾燥させて、ベージュ色の固体として所望の材料をもたらし(29.6g、87%)、これを、さらなる精製を行わずに使用した。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 1.64(6H,d),5.06−5.21(1H,m),7.75(1H,d),7.98(1H,d),8.43(1H,s),8.69(1H,s),11.57(1H,s).
質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=306.
中間体E4:6−ブロモ−4−(イソプロピルアミノ)キノリン−3−カルボン酸
Figure 2018531226
6−ブロモ−4−(イソプロピルアミノ)キノリン−3−カルボン酸エチル(38.0g、112.69mmol)を、メタノール(800mL)および水(200mL)に懸濁した。10M水酸化ナトリウム溶液(33.8mL、338.07mmol)を添加し、混合物を周囲温度で1h撹拌した。THF(200mL)を添加し、生じた混合物を16h撹拌した。水(400mL)を添加し、有機物を減圧下で除去した。得られた水溶液を、2M HClでpH4〜5に酸性化し、沈殿を、濾過によって収集し、水で洗浄し、真空中で乾燥させて、白色固体として所望の材料をもたらした(34.7g、100%)。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.33(6H,d),4.39(1H,s),7.78(1H,d),7.92(1H,dd),8.38(1H,d),8.88(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=309.
中間体E5:6−ブロモ−4−(イソプロピルアミノ)キノリン−3−カルボン酸エチル
Figure 2018531226
プロパン−2−アミン(11.00ml、128.02mmol)を、6−ブロモ−4−クロロキノリン−3−カルボン酸エチル(36.61g、116.38mmol)と炭酸カリウム(32.2g、232.77mmol)をアセトニトリル(250mL)に入れた懸濁液に、0℃で添加した。混合物を、還流下で54℃で3h撹拌した。さらなる炭酸カリウム(10.7g、77.6mmol)とプロパン−2−アミン(3.6ml、42.7mmol)を添加し、さらに16h、48℃で撹拌を継続した。溶媒を、真空中でで除去し、得られた残渣を、DCM(400mL)と水(500mL)に分配した。水層を、DCM(2×200mL)で再抽出し;合わせた有機層を、液相分離濾紙を通過させ、減圧下で濃縮して、ベージュ色の固体として所望の材料をもたらした(38.6g、98%)。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 1.40(6H,d),1.43(3H,t),4.32−4.37(1H,m),4.40(2H,q),7.72(1H,dd),7.81(1H,d),8.29(1H,d),8.95(1H,d),9.10(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=337.
中間体E6:6−ブロモ−4−クロロキノリン−3−カルボン酸エチル
Figure 2018531226
DMF(0.119mL、1.54mmol)を、6−ブロモ−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチル(160g、384.37mmol)(塩化チオニル(800mL)中)に、大気中で周囲温度で添加した。得られた混合物を、75℃で16h撹拌し、次いで、溶媒を減圧下で除去した。得られた混合物を、トルエンと2回共沸させて、次いで、n−ヘキサン(500mL)を添加した。沈殿を、濾過によって収集し、n−ヘキサン(200mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて、茶色の固体として所望の材料(100g、83%)をもたらした。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1.47(3H,t),4.51(2H,q),7.95(1H,dd),8.11(1H,d),8.60(1H,d),9.24(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=314,316.
規模を拡大して、6−ブロモ−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチル(5765g、13.85mol)を、塩化チオニル(28.8L)を含む容器に装入した。20〜26℃からの発熱が認められた。DMF(4.4mL)を添加し、発熱は認められず、この回分を、75℃に加熱し、17h撹拌した。HPLCでは、98.0%生成物と共に1.3%出発材料が残存していることが示された。この反応物を、真空中で濃縮し、残渣を、トルエン(25L)と共沸させた。次いで、得られた固体を、ヘプタン(18.5L)中で2.5hスラリー化させ、濾過し、ヘプタン(3×4L)で洗浄した。この固体を、35℃で真空中で乾燥させて、4077gの所望の材料(93%粗収率)が与えられ、これは、HPLCによると、約4%加水分解生成物に加えて、約5%の6−ブロモ−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチルを含有していた(90%純粋)。この未精製材料(4077g)を、容器に戻し、塩化チオニル(14.5L)およびDMF(2.2mL)で再処理した。この混合物を、40h、75℃に加熱した。塩化チオニルを、真空中で除去し、残渣をトルエン(10L)と共沸させた。この残渣を、20℃で約16h、ヘプタン(18L)中でスラリー化させた。固体を、濾過によって収集し、一部分を、窒素下で濾過し、ヘプタン(3L)で洗浄して、2196gの所望の材料をもたらした(90% NMR分析、HPLCによると99%)。残りのの回分を、大気中で濾過し、ヘプタン(3L)で洗浄して、1905gの所望の材料をもたらした(88% NMR分析、HPLCによると99%)。さらなる処理のために、これらの黄色固体を合わせた(4101g、3653g活性、収率83%、HPLCによると99%)。
中間体E7:6−ブロモ−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチル
Figure 2018531226
DBU(102mL、679.62mmol)を、2−(5−ブロモ−2−フルオロベンゾイル)−3−[(4−メトキシフェニル)メチルアミノ]プロパ−2−エン酸エチル(296.5g、679.62mmol)(アセトン(1.2L)中)に、周囲温度で2分かけて滴下した。得られた溶液を、16h撹拌し、次いで、固体を濾過によって除去し、MTBEで洗浄して、淡黄色固体として所望の材料をもたらした(180g、64%)。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 1.30(3H ,t),3.71(3H,s),4.25(2H ,q),5.60(2H,s),6.90−6.95(2H,m),7.12−7.25(2H,m),7.67(1H,d),7.80−7.90(1H,m),8.30(1H,d),8.92(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=418.
規模を拡大して、2−(5−ブロモ−2−フルオロベンゾイル)−3−[(4−メトキシフェニル)メチルアミノ]プロパ−2−エン酸エチル(8434g、(7730gの想定される活性)、17.71mol)を、アセトン(23.2L)を含む容器に、15℃で装入した。DBU(2.8L、18.72mol)を、25分かけて添加し、添加を通して、18〜23℃から発熱が認められた。約25分後に沈殿が形成し、この回分は、発熱し続け、1h後に37℃の最大値に到達した。この反応物を、20℃で16.5h撹拌し、この時点でHPLCでは、出発材料の消費および96.5%生成物が示された。得られた沈殿を、TBME(4×3.4L)で洗浄する濾過によって収集した。次いで、固体を真空中で40℃で乾燥させて、白色固体として6033gの所望の材料を与えた(3ステップを通して収率81.6%、HPLCによると純度99.8%)。解析データは、先の回分に関して得られたデータと一致していた。
中間体E8:2−(5−ブロモ−2−フルオロベンゾイル)−3−[(4−メトキシフェニル)メチルアミノ]プロパ−2−エン酸エチル
Figure 2018531226
3−(ジメチルアミノ)アクリル酸(E)−エチル(98g、685.00mmol)を、5−ブロモ−2−フルオロ塩化ベンゾイル(163g、685mmol)およびDIPEA(120mL、685.00mmol)(トルエン(800mL)中)に、10℃で、10分かけて、何度かに分けて添加した。得られた溶液を、70℃で16h撹拌し、次いで、冷却させた。(4−メトキシフェニル)メタンアミン(94g、685mmol)を、周囲温度で20分かけて、この混合物に添加した。得られた溶液を、3h撹拌し、次いで、反応混合物を、DCM(4L)で希釈し、水(3×1L)で洗浄した。有機相を、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、茶色の油として所望の材料(300g、100%)が与えられ、これを、さらなる精製を行わずに、後続の反応で直ちに使用した。質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=436。
規模を拡大して、5−ブロモ−2−フルオロ塩化ベンゾイル(4318g、4205gの活性、17.71mol)を、トルエン(7.5L)に入れた溶液として、容器に装入した。DIPEA(3150mL、18.08mol)を添加し、発熱は認められなかった。回分温度<40℃を維持しながら、エチル−3−(ジメチルアミノ)アクリラート(2532g、17.71mol)を、30分かけて、何度かに分けて添加した。30分の添加を通して、21〜24℃からの発熱が示され、さらに、1hかけて38℃まで緩やかに上昇した。この反応物を、20〜30℃で16.5h撹拌した。回分温度<40℃を維持しながら、4−メトキシベンジルアミン(2439g、17.78mol)を、30分かけて、何度かに分けて添加した。添加を通して、25〜30℃の発熱が認められ、15℃という低下させたジャケット温度によって冷却を提供した。この反応物を、20〜30℃で4h撹拌し、その後、HPLCでは、93.2%の所望の材料が示された。この回分を、精製のために分割し、混合物の各半分を、DCM(28.6L)で希釈し、水(3×7.8L)で洗浄した。この有機物を、MgSO4(約550g)で乾燥させ、濾過し、DCM(4L)で洗浄した。次いで、合わせた有機物を、濃縮して、油として8444gの所望の材料を与えた(8434g、収率106%、HPLCによると純度94.7%)。解析データは、先の回分から得られたデータと一致していた。
中間体E9:5−ブロモ−2−フルオロ塩化ベンゾイル
Figure 2018531226
塩化チオニル(75.0mL、1027.36mmol)を、5−ブロモ−2−フルオロ安息香酸(150g、684.91mmol)(トルエン(1.2L)およびDMF(12mL)中)に、周囲温度で1hかけて滴下した。得られた混合物を、70℃で16h撹拌し、次いで、この混合物を、冷却させ、真空中で濃縮して、淡黄色の油として所望の材料(160g、98%)をもたらし、これを、さらなる精製を行わずに使用した。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.26−7.31(1H,m),7.83(1H,dd),8.02(1H,d).
規模を拡大して、3−ブロモ−6−フルオロ安息香酸(3888g、17.75mol)、それに続いてトルエン(29.2L)を、20℃で容器に装入した。塩化チオニル(1950ml、26.88mol)、それに続いてDMF(310mL)を添加し、発熱は認められなかった。この混合物を、65〜75℃に加熱し(約45℃を超える溶液が得られ)、発熱は認められず、わずかな気体発生が認められた。反応物を、この温度で40h撹拌し、この時点でHPLC分析では、87.6%生成物、3.4%出発材料が示された。この反応物を、真空中で濃縮し、トルエン(18L)と共沸させて、4328gの所望の材料を与えた(収率103%、HPLCによると87.3%)。
実施例8
8−[6−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)(24.55mg、0.03mmol)を、8−ブロモ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(100mg、0.31mmol)と、2−(3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(149mg、0.47mmol)と、炭酸セシウム(204mg、0.62mmol)とを1,4−ジオキサン(4mL)、水(1mL)に入れたものに、不活性雰囲気中で、室温で添加した。得られた混合物を、100℃で2h撹拌し、次いで冷却させ、溶媒を減圧下で除去した。この未精製生成物を、溶出剤として水(0.1%ギ酸を含有)とMeCNとの漸減的極性混合物を使用する、分取HPLC(XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ150mm)によって精製して、白色固体として所望の材料をもたらした(30.0mg、21%)。NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 1.72(8H,dd),1.97(2H,p),2.50(2H,s),3.14(4H,dd),3.51(3H,s),4.34(2H,t),5.36(1H,p),6.97(1H,d),7.94(1H,dd),8.10−8.23(2H,m),8.40(1H,d),8.66(1H,d),8.89(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=432.
中間体F1:2−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
Figure 2018531226
n−ブチルリチウム(4.65mL、11.62mmol)を、2−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−5−ブロモピリジン(2.1g、7.74mmol)と2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.161g、11.62mmol)とをTHF(50mL)に入れたものに、−78℃で10分かけて添加し、得られた溶液を、−78℃で1h撹拌した。反応物を、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(10mL)で急冷し、溶媒を真空中で除去した。残渣をDCM(100mL)に溶解し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、白色固体として所望の材料(2.00g、81%)をもたらした。質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=319
中間体F2:2−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−5−ブロモピリジン
Figure 2018531226
水素化ナトリウム(1.364g、56.82mmol)を、3−(アゼチジン−1−イル)プロパン−1−オール(2.62g、22.73mmol)(THF(20mL)中)に、不活性雰囲気中で、周囲温度で添加し、反応物を、10分間撹拌した。5−ブロモ−2−フルオロピリジン(2.0g、11.36mmol)を添加し、得られた溶液を、1h撹拌し、その後、水(20mL)で急冷し、EtOAc(5×50mL)で抽出した。有機物を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、白色固体として所望の材料(3.75g、122%)をもたらした。NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 1.80(2H,m),2.11(2H,m),2.55(2H,t),3.18(4H,t),4.328(2H,t),6.64(1H,d),7.62(1H,dd),8.16(1H,d).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=271.
実施例9
8−[2−フルオロ−6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)(45.6mg、0.06mmol)を、2−フルオロ−6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(232mg、0.64mmolを含有すると考えられる未精製反応混合物)と、8−ブロモ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(186mg、0.58mmol)と、炭酸セシウム(567mg、1.74mmol)とを1,4−ジオキサン(5mL)と水(2.5mL)に入れたものに添加した。得られた混合物を、80℃で3h撹拌し、次いで冷却させた。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(25mL)で2回洗浄し、有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、未精製生成物をもたらした。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(溶出勾配0から4% 2Nメタノール性アンモニア(DCM中))によって精製して、オフホワイトの固体として所望の材料をもたらした(168mg、61%)。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.37(2H,d),1.48(4H,p),1.64(6H,d),1.88(2H,p),2.22−2.44(6H,m),3.49(3H,s),4.30(2H,t),5.26(1H,H),6.93(1H,dd),7.80(1H,dd),8.12(1H,d),8.21(1H,dd),8.42(1H,s),8.89(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=478.
上記材料は、上で調製した通りに材料を取得し、次の反応条件にかけることによって、メタンスルホン酸塩として単離することもできる。8−[2−フルオロ−6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(162mg、0.34mmol)を、DCM(4mL)に溶解し、1Mメタンスルホン酸(0.35mL、0.36mmol)(DCM中)で処理し、次いで、混合物を蒸発乾固させた。残渣をジエチルエーテルで粉末化して、白色固体(184mg)としてメタンスルホン酸塩をもたらした。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.22−1.98(12H,m),2.06−2.24(2H,m),2.31(3H,s),2.90(2H,s),3.19(2H,s),3.50(5H,s),4.37(2H,t),5.25(1H,p),6.96(1H,d),7.80(1H,d),8.13(1H,d),8.26(1H,dd),8.42(1H,s),8.90(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=478.
次の化合物を、8−ブロモ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンまたは8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンのいずれかと、適切なボロン酸エステルから、類似の様式で調製した。
Figure 2018531226
Figure 2018531226
実施例10:NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,MeOH−d4)δ 1.77(6H,d),1.98−2.10(2H,m),2.34(6H,s),2.54−2.63(2H,m),3.61(3H,s),4.41(2H,t),5.36(1H,p),6.88(1H,dd),7.87(1H,dt),8.08−8.21(2H,m),8.53(1H,s),8.83(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=438.
実施例11:NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,MeOH−d4)δ 1.74(6H,d),2.04(2H,ddt),2.34(6H,s),2.54−2.63(2H,m),3.60(3H,s),4.42(2H,t),5.30(1H,p),6.88(1H,dd),7.84(1H,d),8.03(1H,ddd),8.42(1H,d),8.85(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=456.
実施例12:NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,MeOH−d4)δ 1.76(6H,d),2.12−2.30(4H,m),2.31−2.35(2H,m),2.38−3.47(6H,m),3.62(3H,s),4.50(2H,t),5.32−5.41(1H,m),6.92−6.95(1H,m),7.89(1H,d),8.15−8.20(2H,m),8.41(1H,s),8.85(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=464.
実施例13:NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,MeOH−d4)δ 1.74(6H,d),2.08−2.20(4H,m),2.24−2.36(2H,m),3.39−3.48(6H,m),3.61(3H,s),4.51(2H,t),5.30(1H,t),6.93(1H,d),7.86(1H,d),8.08(1H,t),8.42(1H,d),8.87(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=482.
実施例14:NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 1.39(2H,d),1.51(5H,p),1.60(6H,d),1.93(2H,q),2.43(6H,d),3.49(3H,s),4.32(2H,t),5.24(1H,q),6.96(1H,dd),7.92(1H,d),8.07−8.22(2H,m),8.38(1H,d),8.93(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=496.
実施例15:NMRスペクトル:1H NMR(400MHz,MeOH−d4)δ 1.64(6H,d),1.73(2H,t),1.96(2H,p),2.46−2.51(2H,t),3.12(4H,t),3.50(3H,s),4.28(2H,t),5.28(1H,q),6.94(1H,dd),7.76−7.86(1H,m),8.08−8.29(2H,m),8.43(1H,s),8.90(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=450.
実施例16:NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 1.60(6H,d),1.70−1.81(2H,m),1.96−2.04(2H,m),2.55(2H,s),3.19(4H,dt),3.49(3H,s),4.30(2H,t),5.22(1H,q),6.95(1H,dd),7.92(1H,d),8.08−8.17(1H,m),8.38(1H,d),8.93(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=468.
中間体G1:3−[[6−フルオロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]オキシ]−N,N−ジメチル−プロパン−1−アミン
Figure 2018531226
n−ブチルリチウム(0.693g、10.83mmol)のn−ヘキサン(4.33mL)溶液を、3−(5−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−イル)オキシ−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン(2g、7.22mmol)と2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.014g、10.83mmol)とをTHF(20mL)に入れた撹拌混合物に、不活性雰囲気中で、−78℃で、20分かけて添加した。得られた混合物を、周囲温度まで温め、2h撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3溶液で急冷し、真空中で濃縮した。この未精製生成物を、FCC(溶出勾配0から10%MeOH(DCM中))によって精製して、所望の材料をもたらした(2.50g、107%)。質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=325。
中間体G2:3−(5−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−イル)オキシ−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン
Figure 2018531226
ジアゼン−1,2−ジカルボン酸(E)−ジイソプロピル(15.80g、78.13mmol)を、3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(8.06g、78.13mmol)、5−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−オール(10g、52.09mmol)、およびトリフェニルホスフィン(20.49g、78.13mmol)をDCM(150mL)に入れたものに滴下し、不活性雰囲気中で0〜5℃に冷却した。得られた溶液を、周囲温度で16h撹拌し、次いで、溶媒を、減圧下で除去した。残渣をEtOAc(50mL)で希釈し、固体を濾過によって除去し、廃棄した。濾液を塩化水素(ジオキサン中)で酸性化させた。固体を、濾過によって収集し、次いで、Na2CO3(200mL)の飽和水溶液に溶解し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を、水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、所望の材料をもたらした(9.00g、62.3%)。NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 1.89−1.98(2H,m),2.26(6H,s),2.34(2H,t),4.30(2H,t),6.53(1H,d),7.74(1H,t).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=277.
中間体G3:5−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−オール
Figure 2018531226
亜硝酸ナトリウム(21.67g、314.13mmol)の水(150mL)溶液を、5−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−アミン(50g、261.78mmol)と硫酸(1.2mL、22.51mmol)とを水(750mL)に入れた撹拌混合物に、0〜5℃で滴下した。得られた懸濁液を、周囲温度で48h撹拌し、次いで、沈殿を濾過によって収集し、水(200mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて、淡黄色の固体として所望の材料(40.0g、80%)をもたらし、これを、さらなる精製を行わずに使用した。NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 6.55(1H,d),8.00(1H,t),11.71(1H,bs).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=192.
中間体G4:5−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−アミン
Figure 2018531226
NBS(50.0g、280.99mmol)を、6−フルオロピリジン−2−アミン(30g、267.61mmol)(MeCN(300mL)中)にゆっくりと添加し、30分かけて10〜20℃に冷却した。得られた溶液を、周囲温度で60分間撹拌し、次いで、溶媒を減圧下で除去した。残渣を水で希釈し、沈殿を濾過によって収集し、水(200mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて、白色固体として所望の材料(50.0g、98%)をもたらし、これを、さらなる精製を行わずに使用した。NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 6.29(1H,d),6.57(2H,bs),7.65(1H,t).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=191.
中間体H1:2−フルオロ−6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
Figure 2018531226
PdCl2(dppf)(0,692g、0,95mmol)を、3−ブロモ−2−フルオロ−6−(3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ)ピリジン(3g、9,46mmol)と、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(3,60g、14,19mmol)と、酢酸カリウム(1,856g、18,92mmol)とを周囲温度の1,4−ジオキサン(60mL)に入れたものに、不活性雰囲気中で添加した。得られた混合物を、80℃で16h撹拌し、次いで、冷却し、溶媒を減圧下で除去した。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(溶出勾配0から100%EtOAc(石油エーテル中))によって精製して、赤色の液体として所望の材料をもたらし(0.90g、26%)、これを、さらなる精製を行わずに使用した。質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=365。
次のボロン酸エステル中間体を、類似の様式で、適切な臭化物から調製した。
Figure 2018531226
中間体I1:質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=337.
中間体J1:質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=351.
中間体H2:3−ブロモ−2−フルオロ−6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]ピリジン
Figure 2018531226
ジアゼン−1,2−ジカルボン酸(E)−ジ−tert−ブチル(7.20g、31.25mmol)を、3−(ピペリジン−1−イル)プロパン−1−オール(4.48g、31.25mmol)と、トリフェニルホスフィン(8.20g、31.25mmol)と、5−ブロモ6−フルオロピリジン−2−オール(4.0g、20.83mmol)とをDCM(50mL)に入れたものに添加した。得られた混合物を、周囲温度で18h撹拌し、次いで、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、EtOAc(100mL)で粉末化し、濾過して固体を除去した。濾液に、20mL HCl(気体)のジオキサン溶液を添加した。固体を、濾過によって収集した。この固体を、水(100mL)に溶解し、Na2CO3の飽和水溶液で塩基性化し、EtOAc(200mL)で抽出した。有機層を分離し、飽和ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、黄色の油として所望の材料をもたらし(1.50g、22.70%)、これを、さらなる精製を行わずに使用した。NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 1.46−1.51(6H,m),1.82−1.89(2H,m),2.30−2.51(6H,m),4.21(2H,t),6.74(1H,d),8.07(1H,t).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=317.
類似の様式で、5−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−オールと適切なアルコールから、次の臭化物を作製した。
Figure 2018531226
中間体I2:NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 1.63−1.92(2H,m),2.08(2H,p),2.53(2H,t),3.20(4H,t),4.27(2H,t),6.53(1H,dd),7.61−7.81(1H,m);質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=291
中間体J2:質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=303。
実施例17
8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)(149mg、0.19mmol)を、N,N−ジメチル−3−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシプロパン−1−アミン(680mg、2.22mmol)と、8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(600mg、1.85mmol)と、Cs2CO3(1508mg、4.63mmol)とを1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)に入れたものに添加した。得られた 混合物を、80℃で5h撹拌した。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(溶出勾配10から20%MeOH(DCM中))によって精製し、純粋な分画を合わせ、蒸発乾固させた。生成物を、フラッシュC18−フラッシュクロマトグラフィー(溶出勾配5から40%MeCN(水中))によってさらに精製して、黄色固体として所望の材料をもたらした(260mg、33.2%)。NMRスペクトル:1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 0.72(6H,d),2.00−2.15(2H,m),2.37(6H,s),2.61−2.66(2H,m),4.42(2H,t),5.27−5.31(1H,m),6.94(1H,d),7.79(1H,d),8.02(1H,d),8.32(1H,d),8.43(1H,s),8.65(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=424.
次の化合物を、類似の様式で、8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オンと2−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンから調製した。
Figure 2018531226
8−ブロモ−7−フルオロ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン、N,N−ジメチル−3−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシプロパン−1−アミンと2−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンとの調製物は、以前に記載されている。
代謝産物A
7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−オキシドピペリジン−1−イウム−1−イル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
Figure 2018531226
リン酸カリウム、二塩基性(1.74g、9.99mmol)の水(100mL)溶液のpHを、2M塩酸の添加によってpH9に調整した。次いで、この調製された溶液の一部(23mL)を、7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン(0.27g、0.565mmol)を含有する容器に添加した。プロパン−2−オール(3.9mL)を、この反応容器に添加し、それに続いて、BVMPO−P1−D08(0.27g、0.000540mmol)、KRED−P1−H10(54mg、0.0011mmol)、およびβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸二ナトリウム塩(27mg、0.034291mmol)の添加を行った。反応物を、勢いよく撹拌しながら(300rpm)、かつ圧縮空気を容器上部空間に絶えず吹き込みながら、一晩、32℃に加熱した。さらなるプロパン−2−オール(3.9mL)と水(約10mL)を添加した。反応混合物を、さらに3日間、撹拌しながら(300rpm)30℃で撹拌し、次いで、アセトニトリル(40.5mL)で希釈し、濾過し、濾液を、残存体積が約25mLになるまで減圧下で蒸発させた。塩化ナトリウム(約2g)を添加し、この混合物をブタン−1−オール(2×24.3mL)で抽出した。抽出物を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濃縮させて、茶色の固体を与えた。この未精製材料を、DCM/MeOH/cNH3(125:10:1)の混合物で溶出されるシリカクロマトグラフィーによって精製して、オフホワイトの固体として所望の材料をもたらした(0.040g、14%)。NMRスペクトル:1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.2−1.31(1H,m),1.44(2H,d),1.56(1H,d),1.63(6H,d),2.04−2.17(2H,m),2.25−2.33(2H,m),2.91(2H,d),3.10(2H,td),3.19−3.26(2H,m),3.49(3H,s),4.44(2H,t),5.27(1H,p),6.98(1H,dd),7.91(1H,d),8.05(1H,dt),8.31(1H,d),8.50(1H,s),8.90(1H,s).質量スペクトル:m/z(ES+)[M+H]+=494.
生物アッセイ
本発明の化合物の効果を測定するために、次のアッセイを使用した:a)ATM細胞効力(cellular potency)アッセイ;b)PI3K細胞効力アッセイ;c) mTOR細胞効力アッセイ;d)ATR細胞効力アッセイ。これらのアッセイの説明中、概して:
i.次の略語を使用する:4NQO=4−ニトロキノリンN−オキシド;Ab=抗体;BSA=ウシ血清アルブミン;CO2=二酸化炭素;DMEM=ダルベッコ変法イーグル培地;DMSO=ジメチルスルホキシド;EDTA=エチレンジアミン四酢酸;EGTA=エチレングリコール四酢酸;ELISA=酵素結合免疫吸着検定法;EMEM=イーグル最小必須培地;FBS=ウシ胎児血清;h=時間;HRP=西洋ワサビペルオキシダーゼ;i.p.=腹腔内;PBS=リン酸緩衝生理食塩水;PBST=リン酸緩衝生理食塩水/Tween;TRIS=Tris(ヒドロキシメチル)アミノメタン;MTS試薬:[3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5−(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム、分子内塩、および電子結合試薬(フェナジンメトサルフェート)PMS;s.c.=皮下に。
ii.IC50値は、Genedataのスマートフィッティングモデル(smart fitting model)を使用して算出した。IC50値は、生物活性の50%を抑制する試験化合物の濃度であった。
アッセイa):ATM細胞効力
原理:
細胞照射は、DNA二本鎖切断、およびセリン1981の急速な分子間自己リン酸化を誘発し、これは二量体解離を引き起こし、細胞のATMキナーゼ活性を起動する。細胞内のほとんどのATM分子は、0.5Gyと同程度に低い放射線の照射の後、この部位で迅速にリン酸化され、細胞内のほんのわずかなDNA二本鎖切断の導入後に、リン酸化部位特異的抗体の結合が検出可能となる。
pATMアッセイの原理は、細胞内のATMの阻害剤を特定することである。HT29細胞を、X線照射の前に、試験化合物と共に1時間インキュベートする。1h後、細胞を固定し、pATM(Ser1981)に対して染色する。arrayscanイメージングプラットフォームで蛍光を読み取る。
方法詳細:
HT29細胞(ECACC #85061109)を、1% Lグルタミンと10% FBSを含有する40μl EMEM培地中、3500細胞/ウェルの密度で384ウェルアッセイプレート(Costar #3712)に播種し、一晩接着させた。翌朝、式(I)の化合物(100% DMSO中)を、超音波分注によってアッセイプレートに添加した。37℃および5% CO2での1hインキュベーション後、プレート(一度に最大6枚まで)を、約600cGy相当を用いるX−RAD 320装置(PXi)を使用して照射した。プレートをさらに1h、インキュベーターに戻した。次いで、細胞を、20μlの3.7%ホルムアルデヒドのPBS溶液を添加し、室温で20分間インキュベートし、その後、Biotek EL405プレートウォッシャーを使用して50μl/ウェルのPBSで洗浄することによって固定した。次いで、20μlの0.1% Triton X100(PBS中)を添加し、室温で20分間インキュベートして、細胞を透過処理した。次いで、プレートを、Biotek EL405プレートウォッシャーを使用して50μl/ウェルのPBSで1回洗浄した。
Phospho−ATM Ser1981抗体(Millipore #MAB3806)を、0.05%ポリソルベート/Tweenと3% BSAを含有するPBSで10000倍希釈し、20μlを各ウェルに添加し、室温で一晩インキュベートした。翌朝、プレートを、Biotek EL405プレートウォッシャーを使用して50μl/ウェルのPBSで3回洗浄し、次いで、0.05%ポリソルベート/Tweenと3% BSAを含有するPBSで500倍希釈したAlexa Fluor(登録商標)488ヤギ抗ウサギIgG(Life Technologies,A11001)および0.002mg/ml Hoeschst色素(Life technologies #H−3570)を含有する、20μlの二次Ab溶液を添加した。室温での1hインキュベーション後、プレートを、Biotek EL405プレートウォッシャーを使用して50μl/ウェルのPBSで3回洗浄し、プレートを密閉し、読み取りまで、4℃のPBS中で維持した。プレートを、10×対物レンズと共にXF53フィルターを使用するArrayScan VTI装置を使用して読み取った。2種のレーザーの設定を使用して、Hoeschst(405nm)での核染色と、pSer1981(488nm)の二次抗体染色を分析した。
アッセイb):ATR細胞効力
原理:
ATRは、複製が阻止される間、DNA損傷に応答してセリンまたはトレオニン残基上の多数の基質をリン酸化する、PI3−キナーゼ関連のキナーゼである。Chk1、すなわちATRの下流プロテインキナーゼは、DNA損傷チェックポイント制御における主要な役割を果たす。Chk1の活性化は、Ser317およびSer345(後者が、ATRによるリン酸化/活性化に対する優先的な標的とみなされる)のリン酸化を含む。これは、式(I)の化合物およびUV模倣体(mimetic)4NQO(Sigma #N8141)での処理後のHT29細胞におけるChk1(Ser 345)のリン酸化の低下を測定することによってATRキナーゼの阻害を測定するための、細胞ベースのアッセイであった。
方法詳細:
HT29細胞(ECACC #85061109)を、1% Lグルタミンと10% FBSを含有する40μl EMEM培地中、6000細胞/ウェルの密度で384ウェルアッセイプレート(Costar #3712)に播種し、一晩接着させた。翌朝、式(I)の化合物(100% DMSO中)を、超音波分注によってアッセイプレートに添加した。37℃および5% CO2での1hインキュベーション後、40nlの3mM 4NQO(100% DMSO中)を、最小対照ウェル(これは、無応答対照を作製するために、4NQOで処理しないままであった)を除いて、超音波分注によって、すべてのウェルに添加した。プレートをさらに1h、インキュベーターに戻した。次いで、細胞を、20μlの3.7%ホルムアルデヒドのPBS溶液を添加し、室温で20分間インキュベートすることによって固定した。次いで、20μlの0.1% Triton X100(PBS中)を添加し、室温で20分間インキュベートして、細胞を透過処理した。次いで、プレートを、Biotek EL405プレートウォッシャーを使用して50μl/ウェルのPBSで1回洗浄した。
Phospho−Chk1 Ser 345 抗体(Cell Signalling Technology #2348)を、0.05%ポリソルベート/Tweenを含有するPBSで150倍希釈し、15μlを各ウェルに添加し、室温で一晩インキュベートした。翌朝、プレートを、Biotek EL405プレートウォッシャーを使用して50μl/ウェルのPBSで3回洗浄し、次いで、PBSTで500倍希釈したAlexa Fluor(登録商標)488ヤギ抗ウサギIgG(Molecular Probes #A−11008)および0.002mg/ml Hoeschst色素(Molecular Probes #H−3570)を含有する、20μlの二次Ab溶液を添加した。室温での2hインキュベーション後、プレートを、Biotek EL405プレートウォッシャーを使用して50μl/ウェルのPBSで3回洗浄し、次いでプレートを、読み取りまで、黒色プレートシールで密閉した。プレートを、10×対物レンズと共にXF53フィルターを使用するArrayScan VTI装置を使用して読み取った。2種のレーザーの設定を使用して、Hoeschst(405nm)での核染色と、pChk1(488nm)の二次抗体染色を分析した。
アッセイc):PI3K細胞効力
原理:
このアッセイを使用して、細胞におけるPI3K−α阻害を測定した。PDK1は、PKBの活性化に不可欠である、プロテインキナーゼB(Akt1)の下流活性化ループキナーゼと特定された。脂質キナーゼであるホスホイノシチド3キナーゼ(PI3K)の活性化は、PDK1によるPKBの活性化にとって重要である。
受容体チロシンキナーゼのリガンド刺激後、PI3Kは活性化され、これはPIP2をPIP3に転換させ、これがPDK1のPHドメインに結合され、PDK1の原形質膜への動員がもたらされ、ここでは、これが、活性化ループ内のThr308で、AKTをリン酸化する。
この細胞ベースの作用様式アッセイの目的は、PI3K活性を阻害することによってPDK活性、またはPDK1の膜への動員を阻害する化合物を特定することである。化合物での2hの処理後のBT474c細胞におけるphospho−Akt(T308)のリン酸化は、PDK1の直接的尺度およびPI3K活性の間接的尺度である。
方法詳細:
BT474細胞(ヒト乳管癌、ATCC HTB−20)を、10% FBSと1%グルタミンを含有するDMEM培地中、5600細胞/ウェルの密度で黒色384ウェルプレート(Costar #3712)に播種し、一晩接着させた。
翌朝、化合物(100% DMSO中)を、超音波分注によってアッセイプレートに添加した。37℃および5% CO2での2hインキュベーション後、培地を吸引し、細胞を、25mM Tris、3mM EDTA、3mM EGTA、50mMフッ化ナトリウム、2mM オルトバナジン酸ナトリウム、0.27Mスクロース、10mM β−グリセロリン酸塩、5mMピロリン酸ナトリウム、0.5% Triton X−100、およびcompleteプロテアーゼ阻害剤カクテル錠(Roche #04 693 116 001、溶解緩衝液50mlにつき1錠使用)を含有する緩衝液で溶解した。
20分後、細胞溶解物を、抗−全AKT抗体(PBS緩衝液中)であらかじめコーティングされたELISAプレート(Greiner # 781077)に移し、非特異的結合を、0.05% Tween20を含有する1% BSA(PBS中)でブロックした。プレートを、4℃で一晩インキュベートした。翌日、プレートを、0.05% Tween20を含有するPBS緩衝液で洗浄し、マウスモノクローナル抗phospho AKT T308と共に、2h、さらにインキュベートした。プレートを、上の通りに再び洗浄し、その後、ウマ抗マウス−HRP結合二次抗体を添加した。室温での2hインキュベーション後、プレートを洗浄し、QuantaBlu基質作業溶液(Thermo Scientific#15169、供給業者の説明書に従って調製)を、各ウェルに添加した。60分後に、生成物の蛍光発生を、ウェルへの停止溶液の添加によって停止させた。325nmの励起波長と420nmの発光波長をそれぞれ使用するTecan Safireプレートリーダーを使用して、プレートを読み取った。指定された場合を除いて、Cell SignallingのPath Scan Phospho AKT(Thr308)サンドイッチELISAキットに含有されている試薬(#7144)を、このELISAアッセイに使用した。
アッセイd):mTOR細胞効力
原理:
このアッセイを使用して、細胞におけるmTOR阻害を測定した。Acumen Explorerを使用する、phospho−AKT細胞ベースの作用機序アッセイの目的は、PI3KαまたはmTOR−Rictor(ラパマイシン非感受性mTORコンパニオン)の阻害剤を特定することである。これは、化合物での処理後のMDA−MB−468細胞におけるSer473でのAktタンパク質のリン酸化(AKTは、シグナル伝達経路において、PI3Kαの下流に位置する)のいずれかの低下によって測定される。
方法詳細:
MDA−MB−468細胞(ヒト乳腺癌#ATCC HTB 132)を、10% FBSと1%グルタミンを含有する40μlのDMEM培地中、1500細胞/ウェルで、Greiner 384ウェル黒色平底プレートに播種した。細胞プレートを、37℃インキュベーター内で18hインキュベートし、その後、超音波分注を使用して、式(I)の化合物(100% DMSO中)を与えた。化合物は、ランダム化されたプレートマップに、12点の濃度範囲で与えた。100% DMSOの添加(最大シグナル)、またはpAKTシグナルを完全に消去する参照化合物(PI3K−β阻害剤)の添加(最小対照)によって、対照ウェルを作製した。次いで、化合物を、2つのアッセイプロトコルAまたはBのうちの1つによって試験した:
プロトコルA:
プレートを、37℃で2hインキュベートした;次いで、細胞を、10μlの3.7%ホルムアルデヒド溶液の添加によって固定した。30分後、プレートを、Tecan PW384プレートウォッシャーを使用して、PBSで洗浄した。ウェルをブロックし、0.5% Tween20と1% Marvel(商標)(乾燥粉乳)を含有する40μlのPBSの添加で、細胞を透過処理し、室温で60分間インキュベートした。プレートを、0.5%(v/v)Tween20を含有するPBSで洗浄し、20μlウサギ抗phospho AKT Ser473(Cell Signalling Technologies,#3787)(同じPBS−Tween中)+1% Marvel(商標)を添加し、4℃で一晩インキュベートした。
プレートを、Tecan PW384を使用して、PBS+0.05% Tween20で3回洗浄し、PBSで希釈した20μlの二次抗体Alexa Fluor 488抗ウサギ(Molecular Probes,#A11008)+0.05% Tween20(1% Marvel(商標)を含有)を、各ウェルに添加し、室温で1hインキュベートした。プレートを、前と同様に3回洗浄し、次いで、20μl PBSを各ウェルに添加し、プレートを黒色プレートシーラーで密閉した。
プレートを、可能な限り早く、Acumenプレートリーダーで読み取り、488nmレーザーでの励起後に、緑色蛍光を測定した。このシステムを使用して、IC50値をもたらし、対照ウェルによって、プレートの質を決定した。アッセイ性能を見るために、毎回、参照化合物を利用した。
プロトコルB:
次いで、細胞プレートを37℃で2hインキュベートし、その後、20μl 3.7%ホルムアルデヒド(PBS中)/A(1.2%最終濃度)の添加によって固定し、それに続いて30分の室温インキュベーションを行い、次いで、BioTek ELx406プレートウォッシャーを使用して、150μl PBS/Aで2×洗浄した。細胞を、透過処理し、20μlのアッセイ緩衝液(0.1% Triton X−100(PBS中)/A+1% BSA)で、室温で1hブロックし、次いで、50μl PBS/Aで1×洗浄した。一次phospho−AKT(Ser473) D9E XP(登録商標)ウサギモノクローナル抗体(#4060,Cell Signaling Technology)を、アッセイ緩衝液で1:200希釈し、ウェルあたり20μlを添加し、プレートを4℃で一晩インキュベートした。細胞プレートを200μl PBS/Tで3×洗浄し、次いで、Alexa Fluor(登録商標)488ヤギ抗ウサギIgG二次抗体(#A11008,Molecular Probes,Life Technologies)のアッセイ緩衝液で1:750希釈した20μlを、1:5000希釈のHoechst 33342と共に、ウェルごとに添加した。室温での1hインキュベーション後、プレートを、200μl PBS/Tで3×洗浄し、40μl PBS w/o Ca、Mg、およびNa Bicarb(Gibco #14190−094)をウェルごとに添加した。
染色された細胞プレートを、黒色シールで覆い、次いで、10×対物レンズを用いるCell Insightイメージングプラットフォーム(Thermo Scientific)で読み取った。一次チャネル(Hoechst青色蛍光(blue fluorescence)405nM、BGRFR_386_23)を、Autofocusに対して使用し、事象の数を計数した(これは、試験された化合物の細胞毒性に関する情報を提供する)。二次チャネル(Green 488nM、BGRFR_485_20)は、pAKT染色を測定した。データを分析し、Genedata Screener(登録商標)ソフトウェアを使用してIC50を算出した。
表2は、試験a)、b)、c)、およびd)における実施例を試験した結果を示す。結果は、いくつかの試験の幾何平均であり得る。
Figure 2018531226
表3は、試験a)、b)、c)、およびd)におけるCN102399218AおよびCN102372711Aのいくつかの化合物についての比較データを示す。結果は、いくつかの試験の幾何平均であり得る。
Figure 2018531226
表4は、試験a)、b)、c)、およびd)における代謝産物Aを試験した結果を示す。結果は、いくつかの試験の幾何平均であり得る。
Figure 2018531226

Claims (15)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2018531226
    または薬学的に許容し得るその塩(式中:
    R1は、メチルであり;
    R2は、ヒドロまたはメチルである;またはR1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニル環を形成し;
    R3は、ヒドロまたはフルオロであり;
    R4は、ヒドロまたはメチルであり;
    R5は、ヒドロまたはフルオロである)。
  2. R1およびR2が、どちらもメチルである;またはR1およびR2が、これらが結合する窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニル環を形成する、請求項1に記載の、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩。
  3. R1およびR2が、これらが結合する窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニル環を形成する、請求項1または2に記載の、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩。
  4. R3が、ヒドロである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩。
  5. R4が、メチルである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩。
  6. R5が、フルオロである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩。
  7. 請求項1に記載の式(I)の化合物、または薬学的に許容し得るその塩
    (式中:
    R1は、メチルであり;
    R2は、メチルであり
    R2は、メチルである;またはR1およびR2は、これらが結合する窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、またはピペリジニル環を形成し;
    R3は、ヒドロまたはフルオロであり;
    R4は、メチルであり;
    R5は、ヒドロまたはフルオロである)。
  8. 前記化合物が、以下:
    8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    8−[6−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    1−イソプロピル−3−メチル−8−[6−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−3−ピリジル]イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    8−[6−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    8−[2−フルオロ−6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−2−フルオロ−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−2−フルオロ−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    8−[2−フルオロ−6−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    7−フルオロ−8−[2−フルオロ−6−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    7−フルオロ−8−[2−フルオロ−6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    8−[6−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−2−フルオロ−3−ピリジル]−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    8−[6−[3−(アゼチジン−1−イル)プロポキシ]−2−フルオロ−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3−メチル−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;
    8−[6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−3−ピリジル]−7−フルオロ−1−イソプロピル−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン;および
    7−フルオロ−1−イソプロピル−8−[6−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−3−ピリジル]−3H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−オン
    からなる群から選択される、請求項1に記載の、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩と、薬学的に許容し得る少なくとも1種の賦形剤を含む医薬組成物。
  10. 治療法における使用のための、請求項1〜8のいずれか一項に記載の、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩。
  11. 癌の治療における使用のための、請求項1〜8のいずれか一項に記載の、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩。
  12. 前記式(I)の化合物が、放射線療法と同時に、別に、または連続して投与される、請求項11に記載の、癌の治療における使用のための式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩。
  13. 前記式(I)の化合物が、ドキソルビシン、イリノテカン、トポテカン、エトポシド、マイトマイシン、ベンダムスチン、クロラムブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、カルムスチン、メルファラン、およびブレオマイシンからなる群から選択される少なくとも1種の追加の抗腫瘍物質と同時に、別に、または連続して投与される、請求項11に記載の、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩。
  14. 癌の治療のための医薬品の製造における、請求項1〜8のいずれか一項に記載の、式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩の使用。
  15. こうした治療を必要とする温血動物における癌を治療するための方法であって、前記温血動物に、請求項1〜8のいずれか一項に記載の、治療有効量の式(I)の化合物または薬学的に許容し得るその塩を投与することを含む方法。
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