JP2018524622A - 高温適用のためのラベル及びタグ - Google Patents

Abstract

例えば、１，０００℃までの高温の環境で使用することができる様々なタグ及び接着ラベルが記載されている。前記タグ及びラベルは、一つ以上の高温の印刷可能なコーティングを有する基板を含む。前記ラベルは、感圧接着剤及び任意の離型ライナーを含むこともできる。

Description

関連出願の相互参照
本願は、２０１５年５月１３日出願の米国仮特許出願第６２／１６１，１７２の利益を主張するものであり、その内容全体を参照としてここに援用する。

本発明は高温適用に使用することができるタグ及び接着ラベルに関する。

ラベル又はタグが２００℃〜１０００℃等の上昇した温度にあり得る構成要素、又は他の面に適用されるアプリケーションは存在する。このような適用の例示は、鋼及びアルミニウム工程、鉱業、自動車製造業及び化学産業等の産業にて存在する。ラベル又はタグは、通常、興味のある構成要素又は表面に情報を掲載するか識別するために適用される。構成要素又は表面が上昇した温度にある場合、ラベル又はタグを適用する前に、構成要素を冷却するか又は構成要素が低温に達するまで待つことは好ましくない。それ故に、多くのラベル付け作業は比較的高い温度を有する構成要素に直接行われる。さらに、ラベル付けが常温で行われる場合、ラベルが付けられた構成要素は比較的高い温度に後から曝され得る。

しがしながら、現在知られている多くのラベル又はタグの問題点は、上昇した温度に曝されると、ラベル又はタグが劣化することである。このような劣化は、ラベル又はタグが分離される等の様々な接着性の減少を含み得る。また、このような劣化は、印刷無欠陥の損失、又はインキ若しくはマーキング材料とラベル若しくはタグの一面との間の結合の損失と関連し得る。したがって、高温の表面へのラベル／タグの適用時又は適用されたラベル／タグの後続の熱処理時において、ラベル、タグ、又は印刷物若しくはその他のマークの劣化無く印刷可能で、且つ上昇した温度における構成要素又は表面に接着でき、及び／又は接着されると、上昇した温度が適用可能な、ラベル又はタグを提供することが有益であり得る。

従来の接近法に関する欠点及び欠陥は、本発明において以下のように解決される。
一態様 ｛いち けいたい｝において、本発明は高温適用のための印刷可能なタグを提供する。タグは、少なくとも一つの印刷受容面を規定するコーティングされた基板を含む。コーティングされた基板は、印刷受容面を構成する高温の印刷可能なコーティングを有する。コーティングは、（ｉ）シロキサンバインダー中に分散された色素を含むコーティ
ング、及び（ｉｉ）無機シリケート系バインダー中に分散された色素を含むコーティングからなる群から選択される。

別の態様において、本発明は高温適用のための印刷可能な接着ラベルを提供する。ラベルは、第１の面及び対向する第２の面を規定する基板を含む。ラベルは、基板の第２の面に配置された感圧接着剤も含む。また、ラベルは基板の第１の面に配置された高温の印刷可能なコーティングを含む。コーティングは、（ｉ）シロキサンバインダー中に分散され
た色素を含むコーティング、及び（ｉｉ）無機シリケート系バインダー中に分散された色素を含むコーティングからなる群から選択される。

別の態様において、本発明は２００℃〜１，０００℃の範囲内の温度を有する表面にラベル付けする方法を提供する。方法は、（ｉ）第１の面及び対向する第２の面を規定する
基板と、（ｉｉ）基板の第２の面に配置された感圧接着剤と、（ｉｉｉ）基板の第１の面に配置された高温の印刷可能なコーティングとを含むラベルを提供するステップを含む。コーティングは、シロキサンバインダー中に分散された色素を含むコーティング、及び無機シリケート系バインダー中に分散された色素を含むコーティングからなる群から選択される。また、方法は２００℃〜１，０００℃の範囲内の温度を有する表面に対してラベルを適用するステップを含む。

さらに別の態様において、本発明は１，０００℃までの温度に影響を受ける構成要素の識別方法を提供する。方法は、（ｉ）第１の面及び対向する第２の面を規定する基板と、
（ｉｉ）基板の第２の面に配置された感圧接着剤と、（ｉｉｉ）基板の第１の面に配置された高温の印刷可能なコーティングとを含む接着ラベルを提供するステップを含む。コーティングは、シロキサンバインダー中に分散された色素を含むコーティング、及び無機シリケート系バインダー中に分散された色素を含むコーティングからなる群から選択される。方法は、コーティング上に識別表示を印刷するステップを含む。また、方法は構成要素に感圧接着剤を接触させるステップを含む。

理解されるように、本明細書に記載される発明は、他の異なる実施形態が可能であり、その一部の細部事項は特許請求の範囲に記載の発明から逸脱することなく全て、様々な面で変更可能である。したがって、図面及び明細書は例示的なものであり、限定しないものと見なされるべきである。

本発明に係るラベルアセンブリーの一実施形態の概略断面図である。 本発明に係るラベルアセンブリーの別の実施形態の概略断面図である。 本発明に係るラベルアセンブリーの別の実施形態の概略断面図である。 本発明に係るラベルアセンブリーの別の実施形態の概略断面図である。 図１のラベルアセンブリーの、本発明に係る基板への接着を描写する概略図である。 図５の基板に接着された図１のラベルアセンブリーを示す概略図である。

本発明は、例えば、約２００℃〜約１，０００℃の高温適用のための様々な印刷可能なラベル及び印刷可能なタグを提供する。タグは、少なくとも一つの印刷受容面にコーティングされた基板を含む。コーティングされた基板は、印刷受容面を構成する高温の印刷可能なコーティングを有する。コーティングは、シロキサンバインダー又は無機シリケート系バインダー中に分散された色素を含む。本明細書により詳しく説明されている通り、シロキサンバインダーを有するコーティングは、 約２００℃〜約５００℃の範囲内の温度を有する基板に適用されるか又は雰囲気で使用され；及び無機シリケート系バインダーを有するコーティングは、約５００℃〜約１，０００℃の範囲内の温度を有する基板に適用されるか又は雰囲気で使用される。

印刷可能なラベルは、第１の面と対向する第２の面とを有する基板を含む。また、ラベルは基板の第２の面に配置された感圧接着剤を含み、ラベルは基板の第１の面に配置された高温の印刷可能なコーティングも含む。コーティングは、印刷可能なタグに関して詳述した通りである。ラベルは、部分的又は全体的に接着剤を塗る一つ以上の離型ライナーを含むこともできる。また、タグ及びラベルはトップコートの一つ以上の層又は領域を含んでもよい。

本発明の詳細及びさらなる態様は以下の通りである。
基板
本発明のタグ及びラベルに使用される基板は、さまざまなポリマーフィルム、金属又は金属箔、及びそれらの複合材料を含む。また、基板はシラン又はセラミックでコーティングされた繊維布材料を含むこともできる。一般に、基板は一つ以上の層を含み、比較的薄く、約２０ミクロン〜約５００ミクロン、又はそれ以上の総厚さを有する。

基板の一つ以上の層は、ポリイミド等のポリマーフィルムであり得る。ポリイミド層の通常厚さは、５０ミクロン〜２００ミクロンである。

基板の一つ以上の層は、５０ミクロン〜１５０ミクロンの厚さを有するアルミニウム及び／又はアルミニウム合金材料等の金属箔であり得る。

基板の一つ以上の層は、２０ミクロン〜４００ミクロンの厚さを有するステンレス鋼及び／又は合金鋼箔であり得る。

基板は、ポリマー材料の組み合わせ、金属及び／又は金属材料、コーティングされた布材料の組み合わせを含むことができ、ポリマー、コーティングされた布材料及び／又は金属の複合材料も含むことができる。本明細書に使用される「布材料」は、１，０００℃までの温度に耐え得る繊維性材料から形成される織物及び不織布材料をいう。布材料の非限定例示は、ガラス繊維から形成された織物又は不織布材料である。特定の実施形態において、繊維は一つ以上のその他の材料でコーティングできる。

基板は単一層の形態であり得る。その代わりに、多層の基板は、基板が２つ以上の層、及び通常、２つ〜４つの層を含む場合に使用され得る。

コーティング
本発明のタグ及びラベルに使用されるコーティングは、印刷可能であり、特定の実施形態において、２００℃〜１，０００℃の範囲内、又はより高い温度に抵抗性を有する。一般に、コーティングの二つの種類が提供され、特定の温度範囲内で使用されるように各々調整される。

コーティングの第１の種類は、２００℃〜５００℃の範囲内の温度を有する基板に適用できるか又は雰囲気で使用することができる。このコーティングの第１の種類は、シロキサンバインダー内に分散された一つ以上の色素を含む。コーティングの第１の種類は、基板の単一面若しくは領域に適用する、又は基板の全面若しくは全域に適用することができる。コーティングの第１の種類の厚さは、通常、１０ミクロン〜３０ミクロンの範囲内にある。

特定の実施形態において、コーティングの第１の種類は４０重量％〜６０重量％の範囲内の固形分を有する溶剤系コーティングである。バインダーに対する色素の重量比は、４：１〜３：１の範囲内にある。色素の非限定例示は、ＴｉＯ₂、ＳｉＯ₂、ＣａＣＯ₃、及びそれらの組み合わせを含む。通常のコーティングの厚さは、１５ミクロン〜３０ミクロンである。

コーティングの第１の種類は、例えばポリエステル系分散剤であり得る一つ以上の分散剤を含むことができる。

コーティングの第１の種類に該当するコーティングの非限定例示は、メチルフェニルシロキサン分散液内に一つ以上の色素を含むコーティングである。色素の代表的な量は、約１５％〜約３０％の範囲に達し、多くの適用のためには２０％〜３０％が通常である。シロキサン分散液の非限定量は、約４０％〜約８０％に達し、５０％〜７０％が通常である。本発明は、このような特定割合に限定されず、代りに、これらの代表的な量に比べて未満及び／又は超す量を含むことが理解されよう。

コーティングの第２の種類は、５００℃〜１，０００℃の範囲の温度を有する基板に適用されるか又は雰囲気で使用することができる。このコーティングの第２の種類は、無機シリケート系バインダー内に分散された一つ以上の色素を含む。特定の実施形態において、バインダーはシリケート／フォスフェートバインダーである。コーティングの第２の種類は、基板の単一面若しくは領域に適用するか、又は基板の全面若しくは全域に適用することができる。コーティングの第２の種類の厚さは、通常、１０ミクロン〜３０ミクロンの範囲内にある。

特定の実施形態において、コーティングの第２の種類はシリカ、クレー、ＣａＣＯ₃、及びそれらの組み合わせ等の一つ以上の色素を含む。通常のコーティングの厚さは、１５ミクロン〜３０ミクロンである。

一般に、これらのコーティングは、コーティング、コーティングの成分、下地面に対するコーティングの固定の劣化、及び／又はコーティングに適用された表示若しくはマーキング材料の損失を伴わずに、連続暴露の３０分までの間前記温度に耐えることができる。

また、様々なコーティングは湿潤及び分散添加剤、ヒュームドシリカ、雲母微粒子、架橋剤、並びにその他の作用剤を含むが、これらに限定されない一つ以上のさらなる成分及び／又は補助要素を含むことができる。

接着剤
本発明のラベルは、基板及び／又はコーティングされた基板に配置された接着剤の一つ以上の層又は領域を含むことができる。接着剤は、たとえば、溶剤系アクリレート接着剤、紫外線アクリレートホットメルト接着剤、及びシリコーン接着剤等、通常、感圧接着剤である。

溶剤系アクリル接着剤は、コーティングされた基板に接着可能な任意の感圧接着剤であってもよい。

有用なアクリレートコポリマーは、自己架橋性であってもなくてもよく、（１）２−ヒドロキシエチルアクリレート、２−ヒドロキシエチルメタクリルレート、２−ヒドロキシプロピルアクリレート及び２−ヒドロキシプロピルメタクリレート等の２個〜４個の炭素原子を含むアルキル基内のアクリル酸又はメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステル；（２）ｎ−ブチルアクリレート又はメタクリルレート、イソプ ロピルアクリレート又はメタクリルレート、ｎ−ヘキシルメタクリルレート及び２−エチルヘキシルアクリレート等の４個〜８個の炭素原子を含むエステルのアルキル基内のアクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエステル；（３）α，β−不飽和モノカルボン酸又はジカルボン酸、その無水物、及びアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、アルキルメタクリルレート及びフマル酸又はマレイン酸のジエチルエステル等の２個〜５個の炭素原子を含有するアルケニル基及び１個〜３個の炭素原子を含有するアルキル基内のそれらのアルキル又はアルケニルエステル；（４）酢酸ビニル、アクリロニトリル、プロピオン酸ビニル、ビニルピロリドン及びスチレン等のビニルモノマー；（５）アミド、アミノ及びエポキシ基から選択された官能基を含有するモノマー、例えば、アミノエチルアクリレート、アミノエチルメタクリルレート及び２−（ジメチルアミノ）エチルメタクリルレート、グリシジルメタクリルレート及びグリシジルアクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸のアクリルアミド、Ｎ−ブチルアクリルアミド、アルキルアミノアルキル、並びにアミノアルキル誘導体；（６）アクリル酸又はメタクリル酸のアルコキシアルキルエステル、例えばメトキシエチルアクリレート又はメトキシエチルメタクリレート、ブトキシエチルアクリレート又はブトキシエチルメタクリレート、メトキシプロピレングリコールアクリレート又はメトキシプロピレングリコールメタクリレート及びメトキシポリエチレングリコールアクリレート又はメトキシポリエチレングリコールメタクリレート；並びに（７）ヘキサメチレングリコールジメタクリレートから選択される少なくとも２つのモノマーから形成される。

これらのコポリマーは自記架橋することができるので、当業者が一般に使用するものから選択される架橋剤、例えば有機過酸化物、ポリイソシアネート、キレート、又はチタン若しくはアルミニウム等の金属、又は亜鉛、マグネシウム及びアルミニウムのような金属アセチルアセトナートを含有してもよい。

これらの接着剤アクリレートコポリマーは、約２５重量％〜約５５重量％のコポリマーを含有する単一の有機溶剤又は一部の溶剤の混合物からなる溶剤系で溶液の形態を取ることができる。適切な溶剤の例示は、トルエン、キシレン等の芳香族溶剤を含む。適切な脂肪族溶剤は、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等のエステル；メチルエチルケトン、アセトン等のケトン；ヘプタン、ヘキサン、ペンタン等の脂肪族炭化水素を含む。

紫外線又は放射線硬化性アクリレートホットメルト接着剤は、一般的、例えばアクリルポリマー鎖に化学的に結合する変更されたベンゾフェノン基であるポリマー化された光反応基で変更されたアクリルポリマー骨格分子を含む。ポリマーは、紫外線照射法による光開始剤の励起によって引き起された化学的グラフトによって架橋される。結合した光開始剤は、通常、アクリルポリマーの重量を基準にして約０．１重量％〜約５重量％の量で存在するであろう。

特定の実施形態において、紫外線アクリルコポリマーはＣ４〜Ｃ８アルキルアクリレートを含み、ペンダントベンゾフェノン基と結合する。これらの材料は、溶剤及び水分を含まないアクリル原料である。これらのポリマーは、室温で非常に粘性のある液体であり、紙又はプラスチックキャリア上のコーティング工程のために十分な流体（粘度約４０Ｐａ・ｓ）となるように１２０℃〜１３０℃の温度に加熱されなければならない。この温度で、これらは従来のホットメルトコーティングシステムを用いて裏基板又はキャリアに適用することができる。したがって、これらはホットメルトとして加工される。キャリアにコーティングされた後、ポリマーフィルムは紫外線照射法によって架橋され、所望の接着性を生じる。

特定の実施形態において、紫外線アクリルコポリマーはペンダントベンゾフェノン基が結合した２−エチルヘキシルアクリレートを含む。

用いられる光開始剤の例示は、以下の内一つ以上を含む：ベンゾフェノン、ベンジルジメチルケタール、イソプロピルチオキサントン、ビス（２，６−ジメトキシベンゾイル）（２，４，４−トリメチルペンチル）ホスフィンオキシド、２−ヒドロキシ−２−メチル−１−フェニル−１−プロパノン、ジフェニル（２，４，６−トリメチルベンゾイル）ホスフィンオキシド、１−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、２−ベンジル−２−（ジメチルアミノ）−１−４−（４−モルホリニル）フェニル−１−ブタノン、α，α−ジメトキシ−α−フェニルアセトフェノン、２，２−ジエトキシアセトフェノン、２−メチル−１−４−（メチルチオ）フェニル−２−（４−モルホリニル）−１−プロパノン、２−ヒドロキシ−１−４−（ヒドロキシエトキシ）フェニル−２−メチル−１−プロパノン、及びそれらの組み合わせ。

本発明のラベルに使用することができ、３０分までの時間にわたって４５０℃までの温度に耐えることができる、市販の紫外線アクリレートホットメルト接着剤の好適な非限定例は、エイブリィ・デニソン（Avery Dennison）のＳ３１００である。

シリコーン接着剤は、一般に、シリコーンゴム及びシリコーン樹脂を含む。実際には、さらなる量のシリコーン樹脂が接着剤の所望の特性を調整するために添加され得る。ゴム及び樹脂は、一つの相において所望の比率で配合することができ、又は異なる特性の接着剤及び樹脂も組み合わせることができるので、接着剤のこのような割合は一つ以上の成分であり得る。

特定の実施形態において、ポリジメチルシロキサンゴムと、ビニル及び水素化物官能性を有する樹脂が使用される。特定の実施形態においては、メチル系シリコーン接着剤が使用される。このようなシリコーン接着剤は市販されている。シリコーン接着剤の好ましい材料、例えば、ポリジメチルシロキサンゴムと、ビニル及び水素化物官能性を有する樹脂は、約５５％〜約５８％の固形分のポリジメチルシロキサンゴムと、ビニル及び水素化物官能性を有する樹脂である。本発明がシリコーン接着剤に使用するための特定の成分に限定されないことが理解されるであろう。また、シリコーン接着剤が広範囲のゴムと樹脂の割合で市販され得、また固形分が広範囲に変更し得ることも留意すべきである。

多数の架橋剤がシリコーン接着剤に使用され得る。前記ポリジメチルシロキサンゴム／樹脂及びシリコーン樹脂を使用する場合、特定の実施形態では、架橋剤は反応性シロキサンポリマーである。本発明が他の類似の架橋剤を活用することができることが理解されよう。

広範囲の触媒剤がシリコーン接着剤に使用され得る。特定の実施形態において、触媒剤は有機白金化合物と一つ以上のシロキサン材料とを含む。代表的な触媒剤は、有機白金化合物、テトラメチルジビニルジシロキサン、およびジメチルシロキサンを含有し、ジメチルビニル末端を有する。特定バージョンにおいて、有機白金化合物はジエチルエニルテトラメチルジシロキサン白金｛さくたい｝錯体である。本発明は、追加反応を促進するのに有用な他の類似の触媒剤を活用することができることが理解されよう。

シリコーン接着剤は、任意に抑制剤を含んでもよい。このような抑制剤の例示は、組成物の可用時間を延ばすために組成物に含まれるアセチレン、マレイン酸塩又はその他の公知のヒドロシリル化触媒抑制剤を含む。このような抑制剤は、米国特許第５，５７６，１１０号等の特許文献に記載されている。多くの場合において、抑制剤は市販のシリコーン接着剤に含まれている。

様々なシリコーン接着剤は、（ｉ）前記のポリジメチルシロキサンゴム及び樹脂、並び
に（ｉｉ）前記のシリコーン樹脂成分に加えて、又はその代わりに、一つ以上のシリコーン成分を活用することができる。

接着剤層及び／又は領域は、通常、１０ミクロン〜５０ミクロンの範囲内の厚さを有する。しかしながら、本発明がこれらの値を超過する又は未満であるコーティング厚さを含むことが理解されよう。

任意の離型ライナー
一般に、有用な離型ライナーは、商業的シリコーン離型コーティングを有するポリエチレン被覆紙、商業的シリコーン離型コーティングを有するポリエチレン被覆ポリエチレンテレフタレートフィルム、又はこのようなフィルムを製造する間、パターン又は複数のパターンでエムボスすることができ、その後、 商業的シリコーン離型コーティングでコーティングした無延伸ポリプロフィレンフィルムを含む。特定の実施形態において、離型ライナーは、シリコーン離型コーティングを有する前面に低密度ポリエチレンのコーティング、後面に高密度ポリエチレンのコーティングを備えたクラフト紙である。当業界に公知の他の離型ライナーもまた、本発明に使用するために選択された感圧接着剤に関する離型特性のために選択される限り、適している。

任意のトップコート
トップコートの組成物は便宜上変更でき、任意の好適な耐熱性、架橋性、フィルム形成性、溶剤溶解性の樹脂は、トップコートとして使用してもよい。トップコートは、異なる材料の一つ以上の層を含むことができる。多くの実施形態において、トップコートは一つ以上のアクリレート材料及び／又は様々なポリウレタン材料を含むことができる。アクリル酸／メタクリル酸系のコーティング等の様々なトップコートは市販されている。フェノキシ樹脂は当業界において周知であり、ポリ（ビスフェノールＡ−コ−エピクロロヒドリン）と呼ばれる。 ポリ（ビスフェノールＡ−コ−エピクロロヒドリン）がペンダントヒドロキシル基を含有しているので、これらはジブチルスズジラウレート等の触媒剤の存在下でヒドロキシル基と反応する任意の種々の材料、例えばメラミン、イソシアネート、フェノール、尿素ホルムアルデヒド等により架橋可能である。フェノキシ樹脂は、米国特許第６，２６１，７３０号、第４，５７８，３１２号及び第４，５２６，９１２号に記載されているものが代表的である。通常、フェノキシ樹脂はイソシアネート又はメラミン架橋剤と架橋される。架橋結合は、通常、架橋剤及び触媒剤をフェノキシ樹脂と均一に混合し、混合物をフィルムの一方の表面にコーティングした後、コーティングされたフィルムを架橋結合条件、例えば熱、放射線等に暴露することによって行われる。

方法
本発明は、上昇した温度にあるか、そのような温度に達するであろう、及び／又はそのような温度に達することができる構成要素又は表面上に識別表示又はその他の記号表示を提供する方法を提供する。通常の上昇した温度は約１，０００℃までであるが、特定の適用においては、本方法は１，０００℃以上の温度に関しても適用可能である。

特定の実施形態において、本方法は本明細書に記載のラベルアセンブリーを提供するステップと、ラベルの耐熱コーティングにインキ又はその他のマーキング材料を印刷又は蒸着するステップとを含む。印刷されたラベルは、興味のある構成要素又は表面にラベルを接着させることによって通常適用される。本発明はまず、ラベルを興味のある構成要素又は表面に接着させた後、インキ又はマーキング材料がラベルに適用される方法を含むことが理解されよう。

本発明のラベルは、１，０００℃又は１，０００℃以上の温度を有する表面に適用することができるが、ラベルは多くの実施形態で２００℃〜６５０℃の範囲内、特定の実施形態では２００℃〜５００℃の範囲内の温度を有する表面に適用することができる。

図１は、本発明に係るラベルアセンブリー１０Ａの概略断面図である。ラベルアセンブリー１０Ａは、基板２０と、高温抵抗コーティング３０の層又は領域と、接着剤層４０とを含む。任意の離型ライナー６０は、接着剤層４０を覆うか被せることに使用することができる。

図２は、本発明に係る別のラベルアセンブリー１０Ｂの概略断面図である。ラベルアセンブリー１０Ｂは、基板２０と、高温抵抗コーティング３０の第１の層又は第１の領域と、高温抵抗コーティング３２の第２の層又は第２の領域と、接着剤層４０とを含む。任意の離型ライナー６０は、接着剤層４０を覆うか被せることに使用することができる。高温抵抗コーティング３０及び３２は、同じ化学組成物であってもよく、又は互いに異なっていてもよい。通常、基板２０は高温抵抗コーティング３０及び３２の間に配置される。

図３は、本発明に係るラベルアセンブリー１０Ｃの概略断面図である。ラベルアセンブリー１０Ｃは、基板２０と、高温抵抗コーティング３０の層又は領域と、接着剤層４０と、層３０上に配置された一つ以上のトップコート５０とを含む。任意の離型ライナー６０は、接着剤層４０を覆うか被せることに使用することができる。

図４は、本発明に係る別のラベルアセンブリー１０Ｄの概略断面図である。ラベルアセンブリー１０Ｄは、基板２０と、高温抵抗コーティング３０の第１の層又は第１の領域と、高温抵抗コーティング３２の第２の層又は第２の領域と、接着剤層４０と、層３０上に配置された一つ以上のトップコート５０とを含む。任意の離型ライナー６０は、接着剤層４０を覆うか被せることに使用することができる。高温抵抗コーティング３０及び３２は、同じ、すなわち同じ化学組成物であってもよく、互いに異なっていてもよい。通常、基板２０は高温抵抗コーティング３０及び３２の間に配置される。

また、図１〜図４は本発明に係るタグの様々な実施形態を示す。タグは、一般に高温抵抗コーティング３０及び／又は３２等の一つ以上の層又は領域を有する基板２０と、選択的に一つ以上のトップコート５０とを含む。

特定の実施形態において、本発明は１５０ミクロンの厚さを有するポリイミドフィルム基板とフィルムの両面にコーティングを提供する。コーティングの厚さは、フィルムの各面上で１５ミクロン〜２０ミクロンの範囲内である。コーティングされたフィルムは、比較的長い時間５００℃までの温度に耐えることができる。

別の実施形態において、本発明は１５０ミクロンの厚さのアルミニウム層と５０ミクロンの厚さのステンレス鋼層とを有する基板を提供する。基板は、１５ミクロン〜２０ミクロンの厚さを有するコーティングで両面がコーティングされる。

さらに別の実施形態において、本発明は１５０ミクロンの厚さのポリイミドフィルム、６０ミクロンの厚さのアルミニウム層、１００ミクロンの厚さのステンレス鋼箔、及びシラン又はセラミックでコーティングされた繊維布材料の一つ以上の基板を有する減圧ラベルを提供する。

さらに別の実施形態において、１５ミクロンの厚さの溶剤系の耐熱性の着色シロキサンコーティングの層が両面にコーティングされた１５０ミクロンの厚さのポリイミド又はアルミニウム基板を有するハンドタグが提供される。

別の実施形態において、アルミニウム、ステンレス鋼及び／又はポリイミドの基板と、ＳｉＯ₂及びＴｉＯ₂色素を有するシロキサンバインダーを有する溶剤系の耐熱性着色シロキサンコーティングでコーティングされた第１の面と、基板の第２の面上の接着剤層とを有するラベルが提供される。紙離型ライナーは、接着剤層を覆うために使用することができる。このラベルは３００℃〜５００℃の温度で使用される。

さらに別の実施形態において、アルミニウム、ステンレス鋼又はガラス繊維の基板を有するラベルが提供される。基板は、シリケート／フォスフェートバインダー内にクレー及びシリカ色素を含む水性、耐熱性の着色シロキサンコーティングでコーティングされた第１の面を有する。接着剤は、基板の第２の面に配置される。アクリレート及び／又はポリウレタンのトップコートは、前記コーティング上に配置され得る。そして、紙離型ライナーは、その他の露出した接着面を覆うことができる。このラベルは５００℃〜１，０００℃の温度で使用される。

図５は、ラベルアセンブリー１０Ａ’を提供するための離型ライナー６０の除去後のラベルアセンブリー１０Ａ’の適用を示す概略図である。ラベルアセンブリー１０Ａ’は、興味のある表面又は対象物７０に適用されることを示す。接着剤層４０は、表面又は対象物７０と接触する。

図６は、表面又は対象物７０への適用後のラベルアセンブリー１０Ａ’を概略的に描写する。

実施例
本発明のタグ及びラベルを評価するために、印刷されたサンプルの熱処理を含む様々な試みを実施した。それぞれの構成要素の材料、商業的供給源及び厚さを以下の表１に記載した。

表１に記載の材料を用いて種々のサンプルを用意した。サンプル１〜５は、以下の通り用意した。

サンプルＮｏ．１： １５０ｍ〜２００ｍの速度でロール／グラビアコーティングによって１５０ミクロンのポリイミドフィルムの両面に、１５ミクロンの前記溶剤系コーティングの層でコーティングした。その後、コーティングされた基板を熱転写リボンを用いて印刷した。

サンプルＮｏ．２： １５０ｍ〜２００ｍの速度でグラビアコーティングによって１５０ミクロンのアルミ箔の両面に、１５ミクロンの前記溶剤系コーティングの層でコーティングした。その後、コーティングされた基板を熱転写リボンを用いて印刷した。

サンプルＮｏ．３： ６０ミクロンのアルミ箔の一方の面に１５ミクロンの前記溶剤系コーティングの層でコーティングした後、Ｓ３１００及び紙ライナーの裏地で積層した。接着剤の厚さは３０ｇｓｍに維持した。その後、これらの積層されたサンプルを熱転写リボンで印刷した。

サンプルＮｏ．４： ６０ミクロンのアルミ箔の一方の面に１５ミクロンの前記溶剤系コーティングの層でコーティングした後、Ｓ８０９２及び紙ライナーの裏地で積層した。接着剤の厚さは３０ｇｓｍに維持した。その後、これらの積層されたサンプルを熱転写リボンで印刷した。

サンプルＮｏ．５： ６０ミクロンのアルミ箔の一方の面に１５ミクロンの前記溶剤系コーティングの層でコーティングした後、Ｓ３１００及び紙ライナーの裏地で積層した。接着剤の厚さは３０ｇｓｍに維持した。その後、これらの積層されたサンプルを熱転写リボンで印刷した。

サンプル１〜５の印刷と積層の後に評価を行った。熱処理前のサンプルの平均特性値を以下の表２に記載する。

トップコートの厚さは、当業界で使用されている従来の厚さゲージを用いて測定した。
トップコートの固定評価は、３Ｍ ８１０テープを使用してＤ３３５９−０８に従って行った。

クロスハッチ試験は、Ｄ３３５９に従って行った。
接着剤コーティングの評価は、溶剤除去を評価することによって行った。耐溶剤性擦り試験（Solvent Resistance Rub Test）は、ルノー標準（Renault standard）Ｅ４7２を使用し、当業界で公知のクロックメーターを使用して行った。

熱転写（ＴＴ）印刷の評価は、ＴＴプリンタを用いた後、ＲＥＡ ＳｃａｎＣｈｅｃｋ機器を用いて印刷結果をスキャンすることによって行った。

サンプル１〜５のこれらの様々な特性値を評価して測定した後、サンプルを特定の期間上昇した温度に影響を受けるようにした。

サンプルを１５分間及び３０分間、３００℃、４００℃及び５００℃の三つの異なる温度に暴露した。

サンプルを予熱した冷間圧延鋼（ＣＲＳ）上に適用した。ＣＲＳを３００℃、４００℃及び５００℃で１０分間予熱した。サンプルをこれらのそれぞれの温度に適用させた後、１５分間及び３０分間、相応する温度にさらに暴露した。

前記の時間の熱処理後、サンプル１〜５の評価を行った。熱処理後のサンプルの平均特性値を以下の表３に記載する。

表２に記載のトップコート固定試験について上述した通り、ＴＴ印刷固定試験を行った。

表２のＴＴ印刷について上述した通り、バーコードスキャン評価を行った。
表２の接着剤コーティング試験について上述した通り、 耐溶剤性擦り試験を行った。溶剤は、メチルエチルケトン（ＭＥＫ）、ヘプタン及びイソプロピルアルコール（ＩＰＡ）を使用した。

表２のクロスハッチ試験について上述した通り、耐スクラッチ性試験を行った。
剥離接着試験（Finat Standard Method）ＦＴＭ２に従って接着剤ピル評価を行った。

表４は、それぞれのサンプル１〜５の特性値及び試験結果を示す。

別の試みにおいて、本発明に係る印刷可能なコーティングを用意して評価した。トップコートは、以下の表５に記載の配合物を活用した。

表５のコーティングを、約６０ミクロン〜１５０ミクロンの範囲の厚さでアルミ箔に適用させた後、コーティングを１8０℃で乾燥させた。得られたコーティングの外観は白色であり、ワックス樹脂リボンを有する熱転写プリンタ、すなわち、エイブリィ６４０６コーナーエッジを使用してコーティングが印刷可能な特性値を示した。印刷物は優れた可読性を示した。

その上に印刷物を有するコーティングされた箔を５５０℃に熱処理した。印刷物の可読性は優れたままであった。印刷物は摩擦に耐性を示し、酢酸エチル、メチルエチルケトン（ＭＥＫ）、アセトン、及びイソプロピルアルコール（ＩＰＡ）を含む様々な溶剤での拭き取りに耐性を示した。

別の実施形態は、表５に記載の配合物に０.５％〜１.５％の範囲内の重量％（固体の総重量に基づく重量比）で添加された架橋剤を含む。代表的な架橋剤は、水性チタンキレート架橋剤である。このような架橋剤を使用する配合物は、１２０℃の温度でアルミニウム基板への増加した接着力を示すことができる。

多くの他の利点は、本技術の将来の適用及び開発から明らかになるであろう。
本明細書に記載された全ての特許、出願、標準及び文献は、その全体が参照により組み込まれる。

本発明は、本明細書に記載された特徴及び態様の全ての動作可能な組み合わせを含む。したがって、例えば、一つの特徴が一実施形態に関して記載され、別の特徴が別の実施形態に関して記載される場合、本発明はこれらの特徴の組み合わせを有する実施形態を含むことが理解されよう。

上述した通り、本発明は従来の戦略、システム及び／又は装置に関する多くの問題を解決する。しかしながら、本発明の本質を説明するために本明細書に記載し示した成分の細部事項、材料及び配列での様々な変形は、請求項に示す通り、請求する発明の原理と範囲を逸脱することなく当業者により行うことができることが理解されよう。

Claims (35)

1. 高温適用のための印刷可能なタグであって、
   前記タグは、
   少なくとも一つの印刷受容面を規定するコーティングされた基板を含み、前記コーティングされた基板は、前記印刷受容面を構成する高温の印刷可能なコーティングを有し、
   前記コーティングは、（ｉ）シロキサンバインダー中に分散された色素を含むコーティ
   ング、及び（ｉｉ）無機シリケート系バインダー中に分散された色素を含むコーティングからなる群から選択されるタグ。
2. 前記基板が、ポリマー材料、金属材料、コーティングされた布材料、及びそれらの複合材料からなる群から選択される少なくとも一つの材料を含む請求項１記載のタグ。
3. 前記基板が、少なくとも一つのポリマー材料を含む請求項２に記載のタグ。
4. 前記ポリマー材料がポリイミドである請求項３に記載のタグ。
5. 前記基板が、少なくとも一つの金属材料を含む請求項２〜４のいずれか一項に記載のタグ。
6. 前記金属材料が、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼合金、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される請求項５に記載のタグ。
7. 前記基板が、単一の基板層を有する請求項１〜６のいずれか一項に記載のタグ。
8. 前記基板が多層の基板である請求項１〜７のいずれか一項に記載のタグ。
9. 前記多層の基板が、計２つ〜４つの基板層を有する請求項８に記載のタグ。
10. 前記コーティングが、シロキサンバインダー中に分散された色素を含み、２００℃〜５００℃の範囲内の温度で耐熱性を示す請求項１〜９のいずれか一項に記載のタグ。
11. 前記コーティングが、無機シリケート系バインダー中に分散された色素を含み、５００℃〜１，０００℃の範囲内の温度で耐熱性を示す請求項１〜１０のいずれか一項に記載のタグ。
12. 高温適用のための印刷可能な接着ラベルであって、
    前記ラベルは、
    第１の面及び対向する第２の面を規定する基板と、
    前記基板の第２の面に配置された感圧接着剤と、
    前記基板の第１の面に配置された高温の印刷可能なコーティングとを含み、
    前記コーティングは、（ｉ）シロキサンバインダー中に分散された色素を含むコーティ
    ング、及び（ｉｉ）無機シリケート系バインダー中に分散された色素を含むコーティングからなる群から選択されるラベル。
13. 前記基板が、ポリマー材料、金属材料、コーティングされた布材料、及びそれらの複合材料からなる群から選択される少なくとも一つの材料を含む請求項１２に記載のラベル。
14. 前記基板が、少なくとも一つのポリマー材料を含む請求項１３に記載のラベル。
15. 前記ポリマー材料がポリイミドである請求項１４に記載のラベル。
16. 前記基板が、少なくとも一つの金属材料を含む請求項１３〜１５のいずれか一項に記載のラベル。
17. 前記金属材料が、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼合金、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される請求項１６に記載のラベル。
18. 前記基板が、単一の基板層を有する請求項１２〜１７のいずれか一項に記載のラベル。
19. 前記基板が多層の基板である請求項１２〜１８のいずれか一項に記載のラベル。
20. 前記多層の基板が、計２つ〜４つの基板層を有する請求項１９に記載のラベル。
21. 前記コーティングが、シロキサンバインダー中に分散された色素を含み、２００℃〜５００℃の範囲内の温度で耐熱性を示す請求項１２〜２０のいずれか一項に記載のラベル。
22. 前記コーティングが、無機シリケート系バインダー中に分散された色素を含み、５００℃〜１，０００℃の範囲内の温度で耐熱性を示す請求項１２〜２１のいずれか一項に記載のラベル。
23. ２００℃〜１，０００℃の範囲内の温度を有する表面をラベル付けする方法であって、
    前記方法は、
    （ｉ）第１の面及び対向する第２の面を規定する基板と、（ｉｉ）前記基板の第２の面に配置された感圧接着剤と、（ｉｉｉ）前記基板の第１の面に配置された高温の印刷可能なコーティングとを含むラベルを提供するステップ、
    前記ステップにおいて、
    前記コーティングは、シロキサンバインダー中に分散された色素を含むコーティング、及び無機シリケート系バインダー中に分散された色素を含むコーティングからなる群から選択され、
    ２００℃〜１，０００℃の範囲内の温度を有する表面にラベルを適用するステップを含む方法。
24. 前記適用するステップが、前記ラベルの感圧接着剤を前記表面に接触させることによって行われる請求項２３又は２４に記載の方法。
25. 前記基板が、ポリマー材料、金属材料、コーティングされた布材料、及びそれらの複合材料からなる群から選択される少なくとも一つの材料を含む請求項２３に記載の方法。
26. 前記基板が、少なくとも一つのポリマー材料を含む請求項２５に記載の方法。
27. 前記ポリマー材料がポリイミドである請求項２６に記載の方法。
28. 前記基板が、少なくとも一つの金属材料を含む請求項２５〜２７のいずれか一項に記載の方法。
29. 前記金属材料が、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼合金、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される請求項２８に記載の方法。
30. 前記基板が、単一の基板層を有する請求項２３〜２９のいずれか一項に記載の方法。
31. 前記基板が多層の基板である請求項２３〜３０のいずれか一項に記載の方法。
32. 前記多層の基板が、計２つ〜４つの基板層を有する請求項３１に記載の方法。
33. 前記コーティングが、シロキサンバインダー中に分散された色素を含み、２００℃〜５００℃の範囲内の温度で耐熱性を示す請求項２３〜３２のいずれか一項に記載の方法。
34. 前記コーティングが、無機シリケート系バインダー中に分散された色素を含み、５００℃〜１，０００℃の範囲内の温度で耐熱性を示す請求項２３〜３３のいずれか一項に記載の方法。
35. １，０００℃までの温度に影響を受ける成分の識別を提供する方法であって、
    前記方法は、
    （ｉ）第１の面と対向する第２の面を規定する基板と、（ｉｉ）前記基板の第２の面に配置された感圧接着剤と、（ｉｉｉ）前記基板の第１の面に配置された高温の印刷可能なコーティングとを含む接着ラベルを提供するステップと、
    前記ステップにおいて、
    前記コーティングは、シロキサンバインダー中に分散された色素を含むコーティング、及び無機シリケート系バインダー中に分散された色素を含むコーティングからなる群から選択され、
    前記コーティングに識別表示を印刷するステップと、
    前記構成に前記感圧接着剤を接触するステップとを含む方法。