JP2018207581A - 静止部およびモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシングの成型時に、端子ピンの一部を露出した状態に保つこと。【解決手段】モータの静止部は、導通部材とコイルとを電気的に繋ぐ端子部25を有する。端子部は、第1端子ピン51、第2端子ピン52、および連結部53を有する。第1端子ピンは、コイルを構成する導線70と接続される。第2端子ピンは、第1端子ピンから離れて位置する。連結部は、第1端子ピンと第2端子ピンとを電気的に接続する。端子部の少なくとも一部は、樹脂製のケーシング22に覆われる。ただし、第2端子ピンの一部は、ケーシングから露出して、導通部材と接続される。このように、導線が接続される第1端子ピンとは別に、第2端子ピンを設ける。このため、ケーシングの成型時に、導線近傍の空間を伝って樹脂が流れたとしても、第2端子ピンは、ケーシングから露出した状態に保たれる。したがって、第2端子ピンに導通部材を容易に接続できる。【選択図】図7

Description

本発明は、モータの静止部および当該静止部を備えたモータに関する。
従来、ステータが樹脂で覆われた、いわゆるモールドモータが知られている。従来のモールドモータについては、例えば、特開平10−174338号公報に記載されている。当該公報の構造では、巻線端が端子金具を介して結線板に接続されている。そして、ステータと結線板とが、モールド樹脂に覆われている。
特開平10−174338号公報
しかしながら、端子に接続される結線板または回路基板を、モールド成型後に取り付ける場合がある。その場合、端子の一部を、モールド樹脂から露出させておく必要がある。そのためには、例えば、モールド成型時に、端子ピンへ樹脂が流れ込まないように、端子ピンの周囲を金型で覆うことが考えられる。しかしながら、コイルから端子ピンへ引き出される導線と金型との間には、微小な隙間が生じる。このため、当該隙間を通って端子ピンへ、樹脂が流れ込んでしまう場合がある。
本発明の目的は、ステータが樹脂製のケーシングで覆われるモータにおいて、ケーシングの成型時に、端子ピンの一部を露出した状態に保つことができる構造を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、上下に延びる中心軸を中心とする回転力を発生させるモータの静止部であって、環状のコアバックおよび前記コアバックから径方向に突出する複数のティースを有するステータコアと、前記ステータコアの少なくとも一部を覆うインシュレータと、前記インシュレータを介して前記ティースに巻かれた導線からなるコイルと、導通部材と、前記インシュレータに固定され、前記導通部材と前記コイルとを電気的に繋ぐ端子部と、前記ステータコア、前記インシュレータ、前記コイル、および前記端子部の少なくとも一部を覆う樹脂製のケーシングと、を有し、前記端子部は、第1端子ピンと、前記第1端子ピンから離れて位置する第2端子ピンと、前記第1端子ピンと前記第2端子ピンとを電気的に接続する連結部と、を有し、前記第1端子ピンは、前記導線と接続され、前記第2端子ピンの一部は、前記ケーシングから露出するとともに、前記導通部材と接続されている。
本願の例示的な第1発明によれば、導線が接続される第1端子ピンとは別に、第2端子ピンを設ける。このため、ケーシングの成型時に、導線を伝って樹脂が流れたとしても、第2端子ピンは、ケーシングから露出した状態に保つことができる。したがって、第2端子ピンに導通部材を容易に接続できる。
図1は、モータの縦断面図である。 図2は、ステータおよび端子部の分解斜視図である。 図3は、ステータおよび端子部の斜視図である。 図4は、モータの製造時における端子部付近の様子を示した図である。 図5は、モータの製造時における端子部付近の様子を示した図である。 図6は、モータの製造時における端子部付近の様子を示した図である。 図7は、モータの製造時における端子部付近の様子を示した図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、モータの中心軸と平行な方向を「軸方向」、モータの中心軸に直交する方向を「径方向」、モータの中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本願では、軸方向を上下方向とし、ステータコアに対して端子部側を上として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この上下方向の定義により、本発明に係るモータの製造時および使用時の向きを限定する意図はない。
<1.モータの構造>
図1は、モータ1の縦断面図である。このモータ1は、ステータ21の径方向内側にロータ32が配置された、いわゆるインナロータ型のモータである。モータ1は、例えば、空調機等の家電製品に使用される。ただし、本発明のモータ1は、家電製品以外の用途に使用されるものであってもよい。例えば、本発明のモータ1は、自動車や鉄道等の輸送機器、OA機器、医療機器、工具、産業用の大型設備等に搭載されて、種々の駆動力を発生させるものであってもよい。
図1に示すように、モータ1は、静止部2と回転部3とを有する。静止部2は、駆動対象となる機器の枠体に固定される。回転部3は、静止部2に対して回転可能に支持される。
本実施形態の静止部2は、ステータ21、ケーシング22、カバー23、回路基板24、端子部25、下軸受部26、および上軸受部27を有する。回転部3は、シャフト31およびロータ32を有する。
ステータ21は、外部電源から回路基板24を介して供給される駆動電流に応じて、磁束を発生させる電機子である。ステータ21は、上下に延びる中心軸9の周りを環状に取り囲む。ステータ21は、ステータコア211、インシュレータ212、および複数のコイル213を有する。ステータコア211は、円環状のコアバック41と、コアバック41から径方向内側へ向けて突出する複数のティース42と、を有する。コアバック41は、中心軸9と略同軸に配置される。複数のティース42は、周方向に等間隔に配列される。ステータコア211には、例えば、積層鋼板が用いられる。
インシュレータ212は、ステータコア211に取り付けられる。インシュレータ212の材料には、絶縁体である樹脂が用いられる。インシュレータ212は、少なくとも、ティース42の軸方向の両端面および周方向の両面を覆う。コイル213は、ティース42の周囲にインシュレータ212を介して巻かれた導線70からなる。すなわち、インシュレータ212は、ティース42とコイル213との間に介在する。コイル213を構成する導線70の材料には、例えば、アルミニウム合金、銅などの金属が用いられる。特に、アルミニウム合金を用いれば、銅を用いる場合よりも、モータ1を軽量化できる。
ケーシング22は、ステータ21および下軸受部26を保持する樹脂製の部材である。ケーシング22は、壁部221、底板部222、および下軸受保持部223を有する。壁部221は、軸方向に略円筒状に延びる。ステータコア211、インシュレータ212、および複数のコイル213の少なくとも一部は、壁部221を構成する樹脂に覆われる。ただし、ティース42の径方向内側の端面は、壁部221から露出していてもよい。また、壁部221の径方向内側には、後述するロータ32が配置される。
底板部222は、壁部221の下端から径方向内側へ向けて、板状に広がる。底板部222は、ステータ21およびロータ32よりも軸方向下側に位置する。下軸受保持部223は、底板部222の内端から延びて、下軸受部26の一部を覆う。下軸受部26およびシャフト31の下端部は、下軸受保持部223の径方向内側に配置される。
カバー23は、ケーシング22の上部の開口を覆う。回路基板24および後述するロータ32は、ケーシング22およびカバー23により構成される筐体の内部に収容される。カバー23は、上板部231および上軸受保持部232を有する。上板部231は、ステータ21、ケーシング22、回路基板24、およびロータ32よりも軸方向上側において、中心軸9に対して略垂直に広がる。上軸受保持部232は、上板部231の内端から延びて、上軸受部27の一部を覆う。上軸受部27およびシャフト31の一部は、上軸受保持部232の径方向内側に配置される。
ケーシング22とカバー23との間には、周方向の一部に、リード線242が通る接続孔201が設けられる。接続孔201の内部には、ブッシング243が配置される。ブッシング243は、ケーシング22およびカバー23の接続孔201を構成する端面と接触し、かつ、リード線242が配置される配線溝を有する。
回路基板24は、表面に電気回路が形成された基板である。回路基板24は、本発明における「導通部材」の一例である。回路基板24は、ステータ21およびロータ32の上方、カバー23の下方、かつ、ケーシング22の壁部221の径方向内側に位置する。また、回路基板24は、中心軸9に対して略垂直に配置される。回路基板24から延びるリード線242は、接続孔201の内部においてブッシング243の配線溝を通って、ケーシング22の外部へ引き出される。そして、当該リード線242の端部が、外部電源に接続される。外部電源から供給される電流は、リード線242、回路基板24、および端子部25を通って、コイル213へ流れる。
端子部25は、インシュレータ212に固定された導体である。端子部25は、コイル213を構成する導線70の端部と、電気的に接続される。また、端子部25は、回路基板24に形成された電気回路とも、電気的に接続される。これにより、コイル213と回路基板24とが、端子部25を介して電気的に繋がれる。端子部25の詳細な構造については、後述する。
下軸受部26は、ロータ32よりも下方において、シャフト31を回転可能に支持する。上軸受部27は、ロータ32よりも上方において、シャフト31を回転可能に支持する。本実施形態の下軸受部26および上軸受部27には、球体を介して外輪と内輪とを回転させるボールベアリングが、使用されている。下軸受部26の外輪は、ケーシング22の下軸受保持部223に固定される。上軸受部27の外輪は、カバー23の上軸受保持部232に固定される。また、下軸受部26および上軸受部27の各々の内輪は、シャフト31に固定される。ただし、ボールベアリングに代えて、すべり軸受や流体軸受等の他方式の軸受が、使用されていてもよい。
シャフト31は、ロータ32を貫いて軸方向に延びる、柱状の部材である。シャフト31は、中心軸9を中心として回転する。シャフト31の上端部は、ケーシング22およびカバー23よりも上方へ突出している。シャフト31の上端部には、例えば、空調機用のファンが取り付けられる。ただし、シャフト31の上端部は、ギア等の動力伝達機構を介して、ファン以外の駆動部に連結されてもよい。
ロータ32は、シャフト31に固定されて、シャフト31とともに回転する環状の部材である。ロータ32は、ステータ21の径方向内側に配置される。本実施形態のロータ32は、マグネット配合のプラスチック樹脂により形成された環状の部材である。ロータ32は、シャフト31をインサート部品とする射出成型により形成される。ロータ32の外周面は、ティース42の径方向内側の端面と、僅かな隙間を介して対向する。
モータ1の駆動時には、外部電源から、リード線242、回路基板24、および端子部25を介して、コイル213に駆動電流が供給される。これにより、ステータコア211の複数のティース42に、磁束が生じる。そして、ティース42とロータ32との間の磁束が及ぼす作用により、中心軸9を中心とする回転力が発生する。その結果、回転部3が、静止部2に支持されながら、中心軸9を中心として回転する。
<2.端子部付近の構造>
次に、端子部25付近の構造について、より詳細に説明する。図2は、ステータ21および端子部25の分解斜視図である。図3は、ステータ21および端子部25の斜視図である。
図2および図3に示すように、端子部25は、第1端子ピン51、第2端子ピン52、および連結部53を有する。第1端子ピン51および第2端子ピン52は、それぞれ、軸方向に柱状に延びる。また、第1端子ピン51と第2端子ピン52とは、周方向に離れて位置する。連結部53は、周方向に延びて、第1端子ピン51と第2端子ピン52とを電気的に繋ぐ。
本実施形態の端子部25は、第1端子ピン51、第2端子ピン52、および連結部53を含む単一の部材である。このため、第1端子ピン51、第2端子ピン52、および連結部53が互いに別部材の場合よりも、第1端子ピン51と第2端子ピン52とが、より確実に導通状態に保たれる。また、第1端子ピン51、第2端子ピン52、および連結部53が互いに別部材の場合よりも、モータ1の部品点数が低減される。また、第1端子ピン51、第2端子ピン52、および連結部53が互いに別部材の場合よりも、モータ1の組み立て時の作業性が向上する。
本実施形態では、平面視において、第1端子ピン51と第2端子ピン52との周方向の距離が、隣り合うティース42の基端部同士の周方向の距離よりも短い。そして、第1端子ピン51と第2端子ピン52とが、平面視において、同一のティース42の径方向外側に位置する。
図2および図3に示すように、インシュレータ212は、土台部60を有する。本実施形態では、コイル213よりも径方向外側かつステータコア211よりも軸方向上側に、土台部60が位置する。また、土台部60は、インシュレータ212の上面から軸方向上向きに突出する。端子部25は、土台部60に固定される。例えば、端子部25は、インシュレータ212の成型時に、インサート部品として、予め金型内に配置される。これにより、インシュレータ212の成型と同時に、インシュレータ212に端子部25が固定される。ただし、端子部25は、成型後のインシュレータ212に、圧入または接着剤で固定されてもよい。
第1端子ピン51および第2端子ピン52は、それぞれ、下端部を含む一部分が、土台部60内に位置する。すなわち、第1端子ピン51および第2端子ピン52の各々の下端部を含む一部分は、土台部60を構成する樹脂に覆われる。一方、第1端子ピン51および第2端子ピン52の各々の上端部は、土台部60の上面よりも上方に位置する。
なお、本実施形態では、第1端子ピン51および第2端子ピン52の双方が、連結部53よりも下側まで延びている。そして、第1端子ピン51の下端部および第2端子ピン52の下端部の双方が土台部60内に位置する。しかしながら、第1端子ピン51および第2端子ピン52のうちの一方のみが、連結部53よりも下側まで延びていてもよい。そして、第1端子ピン51の下端部および第2端子ピン52の下端部のうちの一方のみが、土台部60内に位置していてもよい。また、第1端子ピン51および第2端子ピン52の両方が、連結部53よりも下側まで延びていなくてもよい。その場合、端子部25は、土台部60内に位置する部分を有していなくてもよい。
第1端子ピン51は、コイル213を構成する導線70の端部と、電気的に接続される。第2端子ピン52は、回路基板24に形成された電気回路と、電気的に接続される。これにより、コイル213と回路基板24とが、端子部25を介して電気的に接続される。
図4〜図7は、モータ1の製造時における端子部25付近の様子を示した図である。コイル213と回路基板24とを接続するときには、まず、図4のように、コイル213を構成する導線70が、第1端子ピン51へ引き出される。そして、導線70の端部が、第1端子ピン51に巻き付けられる。このように、導線70を巻き付けることで、端子ピン51から導線70が外れることを防止できる。ただし、導線70を、端子ピン51に巻き付けることなく、接触させてもよい。
図2〜図7に示すように、本実施形態の土台部60は、スリット61を有する。スリット61は、土台部60の径方向外側の側面から、径方向内側へ凹む。また、スリット61は、土台部60の径方向外側の側面の下端部から上端部まで、軸方向に延びる。導線70は、コイル213から、スリット61を通って、第1端子ピン51へ引き出される。このように、導線70をスリット61に通すことによって、後述するケーシング22の成型時に、導線70に金型が接触することを抑制できる。
次に、図5のように、第1端子ピン51の一部と、第1端子ピン51に巻かれた導線70の一部とを、半田71で覆う。半田71は、第1端子ピン51と導線70との双方に接触する。これにより、第1端子ピン51と導線70とが、半田71を介して電気的に導通する。特に、本実施形態では、導線70が、第1端子ピン51に、一巻きごとに軸方向に間隙をあけて巻かれる。このため、半田71は、導線70の当該間隙に入り込む。すなわち、上下に離れた導線70の間に、半田71が介在する。このようにすれば、第1端子ピン51および導線70に対する半田71の接触面積が大きくなる。したがって、第1端子ピン51と導線70との間の半田71を介した電気的導通の信頼性が、より向上する。
続いて、ケーシング22を成型する。ケーシング22の成型時には、まず、成型用の一対の金型を用意する。そして、当該一対の金型により形成される空洞内に、ステータ21、端子部25、および半田71を含むユニットを収容する。その後、金型内に溶融樹脂を流し込んで硬化させる。これにより、図6のように、ステータ21の一部を覆うケーシング22が成型される。このとき、第1端子ピン51、第1端子ピン51に巻かれた導線70、および半田71は、成型後のケーシング22に覆われる。一方、第2端子ピン52の一部は、成型後のケーシング22に覆われることなく、露出した状態に維持される。
その後、図7のように、第2端子ピン52に回路基板24が接続される。具体的には、回路基板24に設けられた貫通孔に、第2端子ピン52が挿入される。そして、回路基板24上の銅箔と、第2端子ピン52とが、半田72により接続される。これにより、第2端子ピン52と回路基板24上の電気回路とが、半田72を介して電気的に導通する。
このように、本実施形態の端子部25は、導線70が接続される第1端子ピン51とは別に、第2端子ピン52を有する。そして、第1端子ピン51および導線70はケーシング22で覆う一方、第2端子ピン52はケーシング22から露出させる。このため、ケーシング22の成型時に、スリット61内の導線70の周りの隙間を伝って溶融樹脂が流れたとしても、第2端子ピン52はケーシング22から露出した状態に保つことができる。したがって、第2端子ピン52に、回路基板24を容易に接続できる。
特に、図2に示すように、本実施形態では、インシュレータ212の土台部60が、上面に溝62を有する。溝62は、土台部60の上面から軸方向下向きに凹む。また、溝62は、第1端子ピン51と第2端子ピン52との間において、周方向に延びる。そして、この溝62に連結部53が嵌まる。すなわち、連結部53の下縁部を含む少なくとも一部分が、溝62内に位置する。したがって、連結部53の下面は、インシュレータ212の上面の一部である溝62の底面に接する。
このようにすれば、インシュレータ212の上面と連結部53との間に、軸方向の隙間が介在しない。このため、ケーシング22の成型時に、インシュレータ212の上面と連結部53との間に、樹脂が侵入することを抑制できる。また、インシュレータ212と連結部53との間への樹脂の侵入を抑制することにより、インシュレータ212の上面から連結部53が浮き上がることを抑制できる。
また、図2および図3に示すように、本実施形態では、インシュレータ212の土台部60が、上面に円弧状の突起63を有する。突起63は、第2端子ピン52の周囲において、土台部60の上面から上方へ突出する。ケーシング22の成型時には、金型の下面が、突起63の上端部に接触する。これにより、第2端子ピン52の周囲に溶融樹脂が侵入することを抑制できる。
特に、本実施形態では、突起63の上端部の軸方向の位置と、連結部53の上縁部の軸方向の位置とが、等しい。このため、突起63と連結部53との間に段差が生じない。このため、ケーシング22の成型時に、突起63と連結部53との双方に、金型を容易に当てることができる。したがって、第2端子ピン52の周囲に溶融樹脂が侵入することを、より抑制できる。ただし、前記の「等しい」は、完全に同一の場合と略同一の場合との双方を含むものとする。また、突起63の上端部は、金型と接触する前は、連結部53の上縁部よりも高くてもよい。突起63の上端部は、金型と接触して潰れることによって、連結部53の上縁部と同一の高さになればよい。
<3.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態には限定されない。
上記の実施形態では、第1端子ピンと第2端子ピンとが、周方向に並んでいる。そして、連結部も周方向に延びている。しかしながら、第1端子ピンと第2端子ピンとは、軸方向に対して垂直な他の方向に並んでいてもよい。そして、連結部も、軸方向に対して垂直な他の方向に延びていてもよい。例えば、第1端子ピンと第2端子ピンとが径方向に並び、連結部も径方向に延びていてもよい。
ただし、上記の実施形態のように、第1端子ピンと第2端子ピンとを周方向に配置すれば、端子部の径方向の寸法を抑制できる。このため、モータを径方向に小型化しやすい。
また、上記の実施形態では、端子部が単一の部材であった。しかしながら、端子部は、複数の部材により構成されていてもよい。例えば、第1端子ピンと、第2端子ピンと、連結部とが、全て別々の部品であってもよい。
また、上記の実施形態では、シャフトが、ケーシングおよびカバーよりも上方へ突出していた。しかしながら、シャフトは、ケーシングよりも下方へ突出し、その下端部が駆動部と連結されてもよい。また、シャフトは、ケーシングの下方およびカバーの上方の双方に突出し、その下端部および上端部の双方が、それぞれ駆動部に連結されていてもよい。
また、上記の実施形態では、マグネット配合のプラスチック樹脂により形成されたロータを使用していた。しかしながら、ロータは、複数のマグネットを、磁性体である円筒状のロータコアの外周面または内部に固定したものであってもよい。
また、上記の実施形態の導通部材は、電気回路が搭載された回路基板であった。しかしながら、導通部材は、リード線が搭載された配線台であってもよい。その場合、配線台に支持されたリード線の端部を、第2端子ピンに接続すればよい。また、導通部材は、配線台の無いリード線そのものであってもよい。
また、上記の実施形態では、第1端子ピンと導線とが、半田付けにより電気的に接続されていた。しかしながら、第1端子ピンと導線とを電気的に接続する手段は、熱カシメ、導電性接着剤、溶着等の他の方法であってもよい。
また、上記の実施形態では、第1端子ピンおよび第2端子ピンの中心軸に対して垂直な断面形状が矩形であった。しかしながら、第1端子ピンおよび第2端子ピンの断面形状は、円形等の他の形状であってもよい。
また、上記の実施形態のモータは、ステータの径方向内側にロータが配置された、いわゆるインナロータ型のモータであった。しかしながら、本発明のモータは、ステータの径方向外側にロータが配置された、いわゆるアウタロータ型のモータであってもよい。その場合、複数のティースは、コアバックから径方向外側へ向けて突出する。また、土台部および端子部は、コイルよりも径方向内側に位置していてもよい。また、土台部の径方向内側の面に、導線が配置される凹部が設けられていてもよい。
また、各部材の細部の形状については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、例えば、モータの静止部および当該静止部を備えたモータに利用できる。
1 モータ
2 静止部
3 回転部
9 中心軸
21 ステータ
22 ケーシング
23 カバー
24 回路基板
25 端子部
26 下軸受部
27 上軸受部
31 シャフト
32 ロータ
41 コアバック
42 ティース
51 第1端子ピン
52 第2端子ピン
53 連結部
60 土台部
61 スリット
62 溝
63 突起
70 導線
71 半田
72 半田
211 ステータコア
212 インシュレータ
213 コイル

Claims (15)

  1. 上下に延びる中心軸を中心とする回転力を発生させるモータの静止部であって、
    環状のコアバックおよび前記コアバックから径方向に突出する複数のティースを有するステータコアと、
    前記ステータコアの少なくとも一部を覆うインシュレータと、
    前記インシュレータを介して前記ティースに巻かれた導線からなるコイルと、
    導通部材と、
    前記インシュレータに固定され、前記導通部材と前記コイルとを電気的に繋ぐ端子部と、
    前記ステータコア、前記インシュレータ、前記コイル、および前記端子部の少なくとも一部を覆う樹脂製のケーシングと、
    を有し、
    前記端子部は、
    第1端子ピンと、
    前記第1端子ピンから離れて位置する第2端子ピンと、
    前記第1端子ピンと前記第2端子ピンとを電気的に接続する連結部と、
    を有し、
    前記第1端子ピンは、前記導線と接続され、
    前記第2端子ピンの一部は、前記ケーシングから露出するとともに、前記導通部材と接続されている静止部。
  2. 請求項1に記載の静止部であって、
    前記端子部は、前記第1端子ピン、前記第2端子ピン、および前記連結部を含む単一の部材である静止部。
  3. 請求項1または請求項2に記載の静止部であって、
    前記第1端子ピンおよび前記第2端子ピンは、それぞれ、軸方向に柱状に延び、
    前記連結部は、軸方向に対して垂直な方向に延びる静止部。
  4. 請求項3に記載の静止部であって、
    前記第1端子ピンと前記第2端子ピンとは、周方向に離れて位置し、
    前記連結部は、周方向に延びる静止部。
  5. 請求項3または請求項4に記載の静止部であって、
    前記第1端子ピンおよび前記第2端子ピンは、それぞれ、軸方向の一方側の端部が前記インシュレータの上面より上方に位置するとともに、軸方向の他方側の端部が前記インシュレータ内に位置する静止部。
  6. 請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の静止部であって、
    前記連結部は、前記インシュレータの上面に接する静止部。
  7. 請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の静止部であって、
    前記インシュレータは、上面に、軸方向に凹む溝を有し、
    前記連結部の少なくとも一部分が、前記溝内に位置する静止部。
  8. 請求項3から請求項7までのいずれか1項に記載の静止部であって、
    前記インシュレータは、前記第2端子ピンの周囲において、上面から上方へ突出する突起を有し、
    前記突起の上端部の軸方向の位置と、前記連結部の上縁部の軸方向の位置とが、等しい静止部。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の静止部であって、
    前記インシュレータは、前記端子部が固定される土台部を有し、
    前記土台部は、径方向外側または径方向内側の面に、径方向に凹むスリットを有し、
    前記導線は、前記コイルから、前記スリットを通って、前記第1端子ピンへ引き出される静止部。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の静止部であって、
    平面視において、前記第1端子ピンと前記第2端子ピンとの距離が、隣り合うティースの基端部同士の周方向の距離よりも短い静止部。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の静止部であって、
    前記第1端子ピンに、前記導線が巻き付けられ、
    前記第1端子ピンの一部および前記導線が、半田に覆われる静止部。
  12. 請求項11に記載の静止部であって、
    前記導線は、前記第1端子ピンに、一巻きごとに軸方向に間隙をあけて巻かれ、
    前記間隙に前記半田が介在する静止部。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の静止部であって、
    前記導線の材料は、アルミニウム合金である静止部。
  14. 請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の静止部であって、
    前記導通部材は、表面に電気回路が形成された回路基板である静止部。
  15. 請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の静止部と、
    前記静止部に支持されながら、前記中心軸を中心として回転する回転部と、
    を備えるモータ。
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