JP2018206679A - 蓄電モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力調整弁の開弁圧の均一化を図ることができる蓄電モジュールを提供する。【解決手段】蓄電モジュール12は、隣り合うバイポーラ電極32間の複数の内部空間Vと連通する開口50aが設けられた枠体50と、開口50aに接続される圧力調整弁60と、を備え、圧力調整弁60は、開口50aに接続され、開口50a側の端面71及び端面71とは反対側の端面82が設けられたベース部材と、ベース部材の端面82側に配置された弁体90と、を有し、ベース部材は、端面71に形成された開口端75aから端面82に形成された開口端83bまで貫通し、開口50aを介して複数の内部空間Vの各々と連通する複数の連通孔と、各々の開口端83bを囲むと共に端面82から突出する複数の突出部84とを有し、弁体90は、複数の突出部84の先端部84aに接触し、端面82と弁体90との間に空間が形成されている。【選択図】図6
Description
本発明は、蓄電モジュールに関する。
集電体の一方の面に正極が形成され、他方の面に負極が形成されたバイポーラ電極を備えるバイポーラ電池(蓄電モジュール)が知られている(特許文献1参照)。この電池では、セパレータと集電体とシール部材とで画成された内部空間に、電解液が封入されている。バイポーラ電極は、電解液を含浸したセパレータからなる電解質層を介して積層されている。電池には、それぞれの内部空間に対して、シール部を貫通するチューブが設けられている。チューブの一端は内部空間に臨み、他端は電池の外部空間に臨む。電池を使用している間、内部空間の圧力が上昇すると、このチューブが圧力調整弁として機能する。
ところで、バイポーラ電池では隣り合う内部空間同士の間隔が狭いので、それぞれの内部空間に対して個別に圧力調整弁を設けることは困難である。そこで、複数の内部空間に対して、共通の1つの圧力調整弁を設けることが考えられる。例えば、複数の内部空間の各々のガス排出口を1つの弁体(例えばゴム板等の弾性部材)でシールする構成が考えられる。しかしながら、このような構成の圧力調整弁を用いる場合、ガス排出口の位置によって弁体から受ける反力にばらつきがあるので、弁体が開弁する開弁圧にばらつきが生じる可能性がある。その結果、一部の内部空間の圧力調整が適切になされないという問題が生じ得る。
本発明は、圧力調整弁の開弁圧の均一化を図ることができる蓄電モジュールを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る蓄電モジュールは、電極板と、電極板の一方面に設けられた正極と、電極板の他方面に設けられた負極とを含むバイポーラ電極が積層された積層体と、電極板の縁部を保持し、積層体において隣り合うバイポーラ電極間の複数の内部空間と連通する開口が設けられた枠体と、開口に接続される圧力調整弁と、を備え、圧力調整弁は、開口に接続され、開口側の第1端面及び第1端面とは反対側の第2端面が設けられたベース部材と、ベース部材の第2端面側に配置された弾性部材と、弾性部材をベース部材に対して押圧する押圧部材と、を有し、ベース部材は、第1端面に形成された第1開口端から第2端面に形成された第2開口端まで貫通し、開口を介して複数の内部空間の各々と連通する複数の連通孔と、各々の第2開口端を囲むと共に第2端面から突出する複数の突出部とを有し、弾性部材は、複数の突出部の先端部に接触し、第2端面と弾性部材との間に空間が形成されている。
複数の連通孔(ガス排出口)を1つの弾性部材(弁体)でシールする構成では、内部空間の圧力が上昇すると、ガスが弾性部材を押し上げて変形させることにより、連通孔からガスが排出される。ベース部材の第2端面と弾性部材とが接触している場合、すなわち、ベース部材が突出部を有しない場合、弾性部材はベース部材と押圧部材との間に密着して挟まれた状態となるので、第2端面と接触する面から見た弾性部材の中央側は、外縁側に比べ、ベース部材によって弾性部材の変形が妨げられやすい。すなわち、弾性部材の中央側は、外縁側に比べ、弾性部材が変形するための逃げ場となる箇所が少ないので、弾性部材の中央側は外縁側よりも変形しにくい。故に、弾性部材の中央側に位置する連通孔の開弁圧は、弾性部材の外縁側に位置する連通孔の開弁圧よりも高くなる傾向がある。この結果、開弁圧のばらつきが生じると考えられる。
上記の蓄電モジュールのベース部材は、各々の連通孔の第2開口端を囲むと共に第2端面から突出する複数の突出部を有し、弾性部材は、複数の突出部の先端部に接触し、第2端面と弾性部材との間に空間が形成されている。このように弾性部材が突出部の先端部に接触することにより、各々の連通孔が間接的に塞がれている。内部空間の圧力上昇に応じて排出されたガスは、連通孔の第2開口端を通って突出部の先端部と、ガスによって押し上げられた弾性部材との間から排出される。突出部が設けられていることにより、弾性部材と第2端面との間に空間が形成されるので、各々の突出部の周辺において同様に、弾性部材が変形するための逃げ場となる箇所が形成される。その結果、弾性部材の変形しやすさに関して、位置に依存する差異を低減することができる。したがって、各々の連通孔に対して圧力調整弁の開弁圧の均一化を図ることができる。
一形態において、第2端面と弾性部材とは互いに離間していてもよい。この構成によれば、第2端面と弾性部材との間の空間が、突出部の先端部と弾性部材との間から排出されたガスを外部に排出するための流路として機能する。したがって、ベース部材に流路等を形成する必要がないので、圧力調整弁の構造を簡略化することができる。
一形態において、隣り合う第2開口端同士の間の距離は全て同一であってもよい。この構成によれば、第2端面において第2開口端を囲む突出部が均等に配置されるので、弾性部材の変形しやすさに関して、位置に依存する差異を更に低減することができる。
一形態において、押圧部材は、弾性部材及びベース部材を覆うように配置され、押圧部材には、押圧部材、弾性部材、及びベース部材により画成される空間と外部とを連通する排気孔が設けられていてもよい。この構成によれば、内部空間の圧力上昇に応じて排出されたガスは、押圧部材、弾性部材、及びベース部材により画成される空間に流入し、排気孔から外部に排出される。したがって、簡易な構成によって内部空間で発生したガスを外部に排出することができる。
一形態において、ベース部材は、第1端面を含む第1ベース部材と、第2端面を含む第2ベース部材と有してもよい。この場合、第2ベース部材に第2開口端及び突出部が設けられているので、第2ベース部材、弾性部材、及び押圧部材からなるユニットを用いて圧力調整弁の検査を行うことができる。例えば、第2ベース部材の第2端面の反対側(第1ベース部材に接続される側)から連通孔に空気を送り込むことにより、開弁圧の値を確認することができる。したがって、圧力調整弁の組み付け前に、圧力調整弁の検査を容易に行うことができる。
本発明によれば、圧力調整弁の開弁圧の均一化を図ることが可能な蓄電モジュールが提供される。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、蓄電モジュールを備える蓄電装置の一実施形態を示す概略断面図である。同図に示す蓄電装置10は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置10は、複数(本実施形態では3つ)の蓄電モジュール12を備えるが、単一の蓄電モジュール12を備えていてもよい。蓄電モジュール12は例えばバイポーラ電池である。蓄電モジュール12は、例えばニッケル水素電池、リチウムイオン二次電池などの二次電池であるが、電気二重層キャパシタであってもよい。以下の説明では、ニッケル水素電池を例示する。
複数の蓄電モジュール12は、例えば金属板等の導電板14を介して積層され得る。積層方向D1から見て、蓄電モジュール12及び導電板14は例えば矩形形状を有する。各蓄電モジュール12の詳細については後述する。導電板14は、蓄電モジュール12の積層方向D1(Z方向)において両端に位置する蓄電モジュール12の外側にもそれぞれ配置される。導電板14は、隣り合う蓄電モジュール12と電気的に接続される。これにより、複数の蓄電モジュール12が積層方向D1に直列に接続される。積層方向D1において、一端に位置する導電板14には正極端子24が接続されており、他端に位置する導電板14には負極端子26が接続されている。正極端子24は、接続される導電板14と一体であってもよい。負極端子26は、接続される導電板14と一体であってもよい。正極端子24及び負極端子26は、積層方向D1に交差する方向(X方向)に延在している。これらの正極端子24及び負極端子26により、蓄電装置10の充放電を実施できる。
導電板14は、蓄電モジュール12において発生した熱を放出するための放熱板としても機能し得る。導電板14の内部に設けられた複数の空隙14aを空気等の冷媒が通過することにより、蓄電モジュール12からの熱を効率的に外部に放出できる。各空隙14aは例えば積層方向D1に交差する方向(Y方向)に延在する。積層方向D1から見て、導電板14は、蓄電モジュール12よりも小さいが、蓄電モジュール12と同じかそれより大きくてもよい。
蓄電装置10は、交互に積層された蓄電モジュール12及び導電板14を積層方向D1に拘束する拘束部材16を備え得る。拘束部材16は、一対の拘束プレート16A,16Bと、拘束プレート16A,16B同士を連結する連結部材(ボルト18及びナット20)とを備える。各拘束プレート16A,16Bと導電板14との間には、例えば樹脂フィルム等の絶縁フィルム22が配置される。各拘束プレート16A,16Bは、例えば鉄等の金属によって構成されている。積層方向D1から見て、各拘束プレート16A,16B及び絶縁フィルム22は例えば矩形形状を有する。絶縁フィルム22は導電板14よりも大きくなっており、各拘束プレート16A,16Bは、蓄電モジュール12よりも大きくなっている。積層方向D1から見て、拘束プレート16Aの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔H1が蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。同様に、積層方向D1から見て、拘束プレート16Bの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔H2が蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。積層方向D1から見て拘束プレート16A,16Bが矩形形状を有している場合、挿通孔H1及び挿通孔H2は、拘束プレート16A,16Bの角部に位置する。
一方の拘束プレート16Aは、負極端子26に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられ、他方の拘束プレート16Bは、正極端子24に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられている。ボルト18は、例えば一方の拘束プレート16A側から他方の拘束プレート16B側に向かって挿通孔H1に通され、他方の拘束プレート16Bから突出するボルト18の先端には、ナット20が螺合されている。これにより、絶縁フィルム22、導電板14及び蓄電モジュール12が挟持されてユニット化されると共に、積層方向D1に拘束荷重が付加される。
図2は、図1の蓄電装置を構成する蓄電モジュールを示す概略断面図である。同図に示す蓄電モジュール12は、複数のバイポーラ電極(電極)32が積層された積層体30を備える。バイポーラ電極32の積層方向D1から見て積層体30は例えば矩形形状を有する。隣り合うバイポーラ電極32間にはセパレータ40が配置され得る。バイポーラ電極32は、電極板34と、電極板34の一方面に設けられた正極36と、電極板34の他方面に設けられた負極38とを含む。積層体30において、一のバイポーラ電極32の正極36は、セパレータ40を挟んで積層方向D1に隣り合う一方のバイポーラ電極32の負極38と対向し、一のバイポーラ電極32の負極38は、セパレータ40を挟んで積層方向D1に隣り合う他方のバイポーラ電極32の正極36と対向している。積層方向D1において、積層体30の一端には、内側面に負極38が配置された電極板34(負極側終端電極)が配置され、積層体30の他端には、内側面に正極36が配置された電極板34(正極側終端電極)が配置される。負極側終端電極の負極38は、セパレータ40を介して最上層のバイポーラ電極32の正極36と対向している。正極側終端電極の正極36は、セパレータ40を介して最下層のバイポーラ電極32の負極38と対向している。これら終端電極の電極板34はそれぞれ隣り合う導電板14(図1参照)に接続される。
蓄電モジュール12は、積層方向D1に延在する積層体30の側面30aにおいて電極板34の縁部34aを保持する枠体50を備える。枠体50は、積層体30の側面30aを取り囲むように構成されている。枠体50は、電極板34の縁部34aを保持する第1樹脂部52と、積層方向D1から見て第1樹脂部52の周囲に設けられる第2樹脂部54とを備え得る。
枠体50の内壁を構成する第1樹脂部52は、各バイポーラ電極32の電極板34の一方面(正極36が形成される面)から縁部34aにおける電極板34の端面にわたって設けられている。積層方向D1から見て、各第1樹脂部52は、各バイポーラ電極32の電極板34の縁部34a全周にわたって設けられている。隣り合う第1樹脂部52同士は、各バイポーラ電極32の電極板34の他方面(負極38が形成される面)の外側に延在する面において当接している。その結果、第1樹脂部52には、各バイポーラ電極32の電極板34と同様に、積層体30の両側に配置された電極板34の縁部34aも第1樹脂部52に埋没した状態で保持されている。これにより、積層方向D1に隣り合う電極板34,34間には、当該電極板34,34と第1樹脂部52とによって気密に仕切られた複数の内部空間Vが形成されている。当該内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液からなる電解液(不図示)が収容されている。
枠体50の外壁を構成する第2樹脂部54は、積層方向D1を軸方向として延在する筒状部である。第2樹脂部54は、積層方向D1において積層体30の全長にわたって延在する。第2樹脂部54は、積層方向D1に延在する第1樹脂部52の外側面を覆っている。第2樹脂部54は、積層方向D1から見て内側において第1樹脂部52に溶着されている。
電極板34は、例えばニッケルからなる矩形の金属箔である。電極板34の縁部34aは、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっており、当該未塗工領域が枠体50の内壁を構成する第1樹脂部52に埋没して保持される領域となっている。正極36を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極38を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。電極板34の他方面における負極38の形成領域は、電極板34の一方面における正極36の形成領域に対して一回り大きくなっている。
セパレータ40は、例えばシート状に形成されている。セパレータ40を形成する材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン等からなる織布又は不織布等が例示される。また、セパレータ40は、フッ化ビニリデン樹脂化合物等で補強されたものであってもよい。なお、セパレータ40は、シート状に限られず、袋状のものを用いてもよい。
図3は、図2の蓄電モジュールを示す概略斜視図である。図4は、図3の蓄電モジュールの一部(1つの開口50aの周辺領域)を拡大した平面図である。図3及び図4に示されるように、蓄電モジュール12の枠体50は、積層方向D1に延在する側面50sを有する。側面50sは積層方向D1から見て外側に位置する面である。よって、第2樹脂部54が枠体50の側面50sを有することになる。
枠体50の側面50sは、本体領域50s1と突出領域50s2とを有している。本体領域50s1と突出領域50s2の形状はそれぞれ例えば矩形である。本体領域50s1には、開口50aが設けられている。開口50aは、各内部空間Vに電解液を注入するための注液口として機能すると共に、電解液が注入された後は、各内部空間V内の圧力を調整するための圧力調整弁60(詳しくは後述)の接続口として機能する。本実施形態では、枠体50は複数(ここでは4つ)の開口50a(開口50a1〜50a4)を有している。具体的には、枠体50の長手方向(X方向)に対向する各側面50sに、2つずつの開口50aが設けられている。
本体領域50s1は、バイポーラ電極32の積層方向D1に交差する方向(Y方向)に延在する縁Eを有している。突出領域50s2は、バイポーラ電極32の積層方向D1において開口50aから離れるように縁Eから突出している。本実施形態では、一対の突出領域50s2が開口50aを挟むように配置されている。突出領域50s2は、縁Eに沿って開口50aの全長を越えて開口50aの両外側にはみ出る長さで設けられている。
図4に示されるように、1つの開口50aは、第1樹脂部52に設けられた第1開口52aと、第2樹脂部54に設けられた第2開口54aとを有し得る。各第1開口52aは、隣り合うバイポーラ電極32間の内部空間V及び第2開口54aと連通している。第1樹脂部52には複数の第1開口52aが設けられており、第2樹脂部54には、複数の第1開口52aを覆うように広がる単一の第2開口54aが設けられている。第1開口52aは各第1樹脂部52に設けられてもよいし、隣り合う第1樹脂部52間に設けられてもよい。各第1開口52a及び第2開口54aの形状は例えば矩形である。
本実施形態では、蓄電モジュール12には、24個の内部空間Vが形成されており、1つの開口50aは、6個の内部空間Vと連通している。すなわち、各内部空間Vは、4つの開口50a1〜50a4のうちの何れか1つと連通している。図4に示されるように、1つの開口50a(ここでは一例として開口50a1)において、6個の第1開口52aが、積層方向D1に沿って配置されている。積層方向D1において隣り合う第1開口52aの間の距離は、全て同一である。6個の第1開口52aは、開口50aの開口方向(X方向)から見て点対称に配置されている。なお、隣り合う第1開口52aの間の距離は全て同一でなくてもよい。また、第1開口52aの位置は開口50aごとに異なっているので、点対称の基準点は開口50aごとに異なっている。
図5は、枠体50の開口50aに接続される圧力調整弁60の分解斜視図である。また、図6は、圧力調整弁60の構成を示す概略断面図である。図5及び図6に示されるように、圧力調整弁60は、第1ベース部材70と、第2ベース部材80と、弁体90(弾性部材)と、カバー部材100(押圧部材)とを有している。
第1ベース部材70は、略直方体状の外形を有しており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、又は変性ポリフェニレンサルファイド(変性PPE)等によって形成されている。第1ベース部材70は、開口50a側の端面71(第1端面)と、端面71を含む接続部72と、端面71とは反対側の端面73とを有しており、開口50aに接続される。端面71は、第1樹脂部52の側面52sに対向し、端面73は第2ベース部材80に対向する。接続部72は、第2開口54aに対応する形状を有している。第1ベース部材70は、接続部72が第2開口54aに挿入された状態で、端面71と第1樹脂部52の側面52sとの接触部分の一部又は全部が溶着されることにより、開口50aに対して固定される。端面71と側面52sとの溶着は、例えば熱板溶着、レーザ透過溶着、及び超音波溶着等により行われる。
図7(A)は、第1ベース部材70の開口50a側の端面71を示す平面図であり、図7(B)は、第1ベース部材70の第2ベース部材80側の端面73を示す平面図である。図6及び図7に示されるように、第1ベース部材70には、端面71から端面71まで貫通する第1連通孔74が複数設けられている。各第1連通孔74は、対応する1つの第1開口52aを介して、1つの内部空間Vと連通している。第1連通孔74は、第1連通孔74の端面71側の部分である第1連通部75と、第1連通孔74の端面73側の部分である第2連通部76とを含む。
第1連通部75は、断面矩形状に形成されている。第1連通部75によって、略直方体状の空間S1が形成されている。第1連通部75の開口50a側の開口端75a(第1開口端)は、開口50aと第1ベース部材70との接続方向D2(X方向)から見て、矩形状の第1開口52aを含む大きさに形成されている。一方、第1連通部75の第2連通部76に接続する側の開口端75bは、断面円形状に形成されている。開口端75bの内径は、開口端75aの積層方向D1の幅d1と同一である。
第2連通部76は、断面円形状に形成されている。第2連通部76は、第1連通部75の開口端75bから、第2連通部76の端面73側の開口端76aまで貫通している。開口端76aは円形状に形成されている。開口端76aの内径d3は、開口端75bの内径(すなわち、開口端75aの積層方向D1の幅d1)よりも大きく設けられている(d3>d1)。すなわち、第2連通部76によって、開口端75bから開口端76aに向かうにつれて内径が大きくなるテーパ状の空間S2が形成されている。本実施形態では、図6に示されるように、第2連通部76は、開口端75bの中心位置よりも開口端76aの中心位置が上方に位置するように延びている。このような第2連通部76は、例えば射出成形等により形成され得る。
図8(A)は、第2ベース部材80の第1ベース部材70側の端面81を示す平面図であり、図8(B)は、第2ベース部材80の弁体90側の端面82を示す平面図である。図8(C)は、図8(B)のIX-IX線に沿った断面図である。図6及び図8に示されるように、第2ベース部材80は、第1ベース部材70の端面73に対向する端面81と、端面81とは反対側の端面(第2端面)82と、端面81から端面82まで貫通する複数の第2連通孔83と、端面82から突出する複数の突出部84とを有している。第2ベース部材80の外形は、略直方体状である。端面81は、第1ベース部材70の端面73に接合される。端面81と端面73とは、例えば熱板溶着により溶着され得る。なお、本実施形態では、接続方向D2からみて、第2ベース部材80は、第1ベース部材70よりも僅かに大きく形成されているが、第2ベース部材80は、第1ベース部材70と同じ大きさに形成されてもよいし、第1ベース部材70よりも小さく形成されていてもよい。
第2連通孔83は、断面円形状に形成されている。各第2連通孔83は、対応する1つの第1連通孔74を介して、1つの内部空間Vと連通している。すなわち、第1ベース部材70の第1連通孔74及び第2ベース部材80の第2連通孔83により、端面71から端面82まで貫通する連通孔が複数形成されている。
第1ベース部材70側の開口端83aの内径は、第1連通孔74の開口端76aの内径d3と一致している。第1ベース部材70と第2ベース部材80とは、接続方向D2から見て互いに対応する開口端76a及び開口端83aが重なるように接合されている。第2連通孔83の弁体90側の開口端83b(第2開口端)の内径d4は、開口端83aの内径(すなわち、開口端76aの内径d3)よりも小さく設けられている(d4<d3)。すなわち、第2連通孔83によって、開口端83aから開口端83bに向かうにつれて内径が小さくなるテーパ状の空間S3が形成されている。隣り合う開口端83b同士の間の距離Lは全て同一である。また、複数の開口端83bは、端面82内において距離Lが可能な限り大きくなるように配置されている。このような第2連通孔83は、例えば射出成形等により形成され得る。なお、開口端83aの内径と開口端76aの内径d3とは、一致していなくてもよい。例えば、開口端83aの内径を内径d3よりも小さくした場合には、接合時の位置ずれを許容できる効果を奏し得る。また、隣り合う開口端83b同士の間の距離Lは全て同一であることが好ましいが、距離Lは全て同一でなくてもよい。
図7(B)及び図8(A)に示されるように、複数の開口端76a及び複数の開口端83aはいずれも、軸Aに対して点対称に配置されている。この構成によれば、軸Aに対して互いに反転関係にある第1ベース部材70(又は第2ベース部材80)の2つの状態のいずれにおいても、複数の開口端76aに対する複数の開口端83aの配置が同一になる。このため、上記2つの状態のいずれにおいても、第1ベース部材70に第2ベース部材80を正常に接合することが可能となる。すなわち、第1ベース部材70に対して第2ベース部材80を上下反転(軸A周りに180度回転)させても、第2ベース部材80を第1ベース部材70に正常に接合することができる。その結果、第1ベース部材70への第2ベース部材80の接合を容易に行うことが可能となる。また、第1ベース部材70に対して誤った向きで第2ベース部材80を接合してしまうといった誤組み付けの発生を防止することもできる。
図6、図8(B)、及び図8(C)に示されるように、各々の突出部84は略円筒状の外形を有し、1つの開口端83bを囲むように形成されている。突出部84は、接続方向D2に沿って端面82から弁体90側に突出しており、突出部84の弁体90側の先端部84aは弁体90に接触する。このように先端部84aと弁体90とが接触することにより、各々の開口端83bが間接的に塞がれた状態となっている。第2ベース部材80の端面82と弁体90とは互いに離間している。接続方向D2から見て、突出部84の高さ(接続方向D2における寸法)Tは、例えば0.3mm〜1.5mm程度である。本実施形態では、突出部84の高さTは0.4mmである。なお、突出部84の高さTは前述の範囲に限定されず、弁体90の硬度に応じて適宜変更可能である。突出部84の内径は、開口端83bの内径d4と一致している。なお、各々の突出部84は、開口端83bを囲み、且つ、互いに離間していればよいので、突出部84の内径は開口端83bの内径d4より大きくてもよい。突出部84は、例えば射出成形等によって形成され得る。
弁体90は、例えばゴム等の弾性部材によって形成されている。弁体90は、例えば直方体状をなしている。弁体90は、第2ベース部材80に設けられた複数の突出部84の先端部84aに接触するように配置されている。このように弁体90が配置されることにより、第2ベース部材80の端面82と弁体90との間に空間S5が形成されている。
カバー部材100は、矩形板状の底壁部101と、底壁部101の縁部に設けられ、接続方向D2に沿って延びる側壁部102と、を有する箱状部材である。カバー部材100は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、又は変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等によって形成されている。底壁部101の内側には、弁体90を位置決めするために凹状に窪んだ溝部103が設けられている。カバー部材100は、溝部103に弁体90を収容すると共に、弁体90を第2ベース部材80の突出部84に対して押圧するための押圧部材として機能する。カバー部材100は、第2ベース部材80及び弁体90を覆うように配置されており、カバー部材100、弁体90、及び第2ベース部材80によって空間S4が形成されている。空間S4は、端面82と弁体90との間の空間S5と連通している。接続方向D2から見て、底壁部101の側壁部102と溝部103との間の領域には、接続方向D2に底壁部101を貫通する排気孔104が設けられている。排気孔104は空間S4と連通している。すなわち、排気孔104は空間S4を介して空間S5と連通している。
図6に示されるように、カバー部材100の溝部103に弁体90が位置決めされて収容された状態で、側壁部102の端部102aが第2ベース部材80に対して固定される。端部102aと第2ベース部材80とを固定する方法は特に限定されないが、例えばレーザ溶着、熱板溶着、及びボルト等の締結部材を用いた締結等を用い得る。例えば、レーザ溶着を用いる場合には、カバー部材100をレーザ透過性樹脂で形成すると共に第2ベース部材80をレーザ吸収性樹脂で形成し、レーザをカバー部材100側から照射することにより、第2ベース部材80におけるカバー部材100との境界部分を溶融して接合することができる。
ここで、弁体90の通常時(非圧縮時)の厚さ(X方向の幅)は、溝部103の底面103aから側壁部102の端部102aまでの高さd5よりも大きい。すなわち、高さd5によって、弁体90の圧縮率が規定されている。弁体90の圧縮率は、例えば突出部84内の圧力(すなわち、第2連通孔83内の圧力又は当該第2連通孔83に連通された内部空間V内の圧力)が予め定められた設定値以上となった場合に、弁体90による突出部84の閉塞(すなわち、開口端83bの閉塞)が解除されるように予め調整される。
続いて、内部空間Vの圧力調整の原理について説明する。上述したように、各第2連通孔83はそれぞれ対応する内部空間Vと連通しているため、弁体90における突出部84の先端部84aを塞ぐ部分には、当該突出部84に対応する第2連通孔83及び内部空間Vと同等の圧力がかかる。ここで、弁体90による先端部84aの閉塞の解除は、対応する内部空間V内の圧力が予め定められた設定値以上となった場合に行われるように、弁体90の圧縮率等が規定されている。このため、対応する内部空間V内の圧力が設定値未満である場合には、図9(A)に示されるように、突出部84の先端部84a(開口端83b)が弁体90によって塞がれた閉弁状態が維持される。
一方、対応する内部空間V内の圧力が上昇して設定値以上となった場合には、図9(B)に示されるように、弁体90の一部(具体的には、先端部84aを塞ぐ部分及びその周辺部分)が先端部84aから離間するように変形し、弁体90による先端部84a(開口端83b)の閉塞が解除された開弁状態となる。その結果、閉塞が解除された突出部84に対応する開口端83bと空間S4とが連通し、対応する内部空間V内のガスは開口端83bを通過して先端部84aと弁体90との間から空間S4に排出される。空間S4に排出されたガスは、カバー部材100に設けられた排気孔104を介して外部に排出される。その後、内部空間V内の圧力が設定値未満となった場合には、突出部84の先端部84aが弁体90によって塞がれた元の閉弁状態となる(図9(A)参照)。以上の開閉動作により、圧力調整弁60は、内部空間V内の圧力を適切に調整する。
次に、図10及び図11を参照して、蓄電モジュール12の作用について説明する。
上述したようなバイポーラ電池では隣り合う内部空間同士の間隔が狭いので、それぞれの内部空間に対して個別に圧力調整弁を設けることは困難である。そこで、本願発明者らは、複数の内部空間に対して、1つの弁体でシールする構成を考えた。具体的には、図10(A)に示される圧力調整弁160ように、1つの弁体190によって、第2ベース部材180に形成された複数の第2連通孔183を塞ぐ構成である。圧力調整弁160では、第2ベース部材180が突出部を有しておらず、第2ベース部材180の端面182が弁体190と接触している。第2連通孔183の弁体190側の開口端183bは、弁体190によって直接塞がれている。
しかしながら、このような構成の圧力調整弁160を用いる場合、図10(B)に示されるように、弁体190が受ける反力は中央側へ向かうにつれて大きくなり、弁体190の中央側に位置する第2連通孔183(開口端183b)の開弁圧は、弁体190の外縁側に位置する第2連通孔183(開口端183b)の開弁圧よりも高くなる傾向があることが分かった。この結果、開弁圧にばらつきが生じるおそれがあると考えた。
本願発明者らは、複数の第2連通孔183を1つの弁体190でシールした際に、弁体190が受ける反力にばらつきが生じる原因を鋭意検討した。その結果、弁体190は第2ベース部材180と、弁体190を押圧するカバー部材(不図示)との間に密着して挟まれた状態となっているので、端面182と接触する面から見た弁体190の中央側は、外縁側に比べ、端面182によって弁体190の変形が妨げられやすいことに着目した。すなわち、弁体190の中央側は、弁体190が変形するための逃げ場となる箇所が少ないことに原因があるのではないかと考えた。
そこで、本実施形態に係る蓄電モジュール12では、図8(C)及び図9に示されるように、第2ベース部材80に、各々の第2連通孔83の開口端83bを囲むと共に端面82から突出する複数の突出部84を設け、複数の突出部84の先端部84aに弁体90を接触させ、端面82と弁体90との間に空間S5を形成した。このように、弁体90と端面82との間に空間S5が形成されることにより、各々の突出部84の周辺において同様に、弁体90が変形するための逃げ場となる箇所が形成されると考えられる。その結果、図11に示されるように、弁体90が受ける反力のばらつきが低減された。すなわち、本実施形態の蓄電モジュール12では、弁体90の変形しやすさに関して、位置に依存する差異を低減することができ、各々の第2連通孔83に対して圧力調整弁60の開弁圧の均一化を図ることができる。
また、一般的に、弁体の変形しやすさは、弁体の摩擦係数に依存することが知られている。このため、圧力調整弁の開弁圧を設定する際には、弁体の摩擦係数を考慮する必要がある。これに対し、圧力調整弁60では、突出部84を設けることにより、第2ベース部材80と弁体90との接触面積が低減されている。このため、弁体90の摩擦係数による影響が低減され、開弁圧の設定を容易に行うことができる。
また、端面82と弁体90とは互いに離間している。これにより、端面82と弁体90との間の空間が、突出部84の先端部84aと弁体90との間から排出されたガスを外部に排出するための流路として機能する。したがって、第2ベース部材80又は弁体90に流路等を形成する必要がないので、圧力調整弁60の構造を簡略化することができる。
また、図8(B)に示されるように、隣り合う開口端83b同士の間の距離は全て同一である。これにより、端面82において開口端83bを囲む突出部84が均等に配置されるので、弁体90の変形しやすさに関して、位置に依存する差異を更に低減することができる。また、複数の開口端83bは、端面82内において距離Lが可能な限り大きくなるように配置されている。これにより、隣接する開口端83bに及ぼす影響を低減することができる。例えば、内部空間Vの圧力上昇によって1つの開口端83bを塞ぐ弁体90の一部が変形しても、その変形が隣接する開口端83bを塞ぐ弁体90の他の一部に及ぶことが抑制される。したがって、隣接する開口端83bに及ぼす影響を低減することができる。
また、図9に示されるように、カバー部材100は、弁体90及び第2ベース部材80材を覆うように配置され、カバー部材100には、カバー部材100、弁体90、及び第2ベース部材80により画成される空間S4と外部とを連通する排気孔104が設けられている。これにより、内部空間Vの圧力上昇に応じて排出されたガスは、空間S4に流入し、排気孔104から外部に排出される。したがって、簡易な構成によって内部空間Vで発生したガスを外部に排出することができる。
また、圧力調整弁60は、端面71を含む第1ベース部材70と、端面82を含む第2ベース部材80と有している。これにより、第2ベース部材80に開口端83b及び突出部84が設けられているので、第2ベース部材80、弁体90、及びカバー部材100からなるユニットを用いて圧力調整弁60の検査を行うことができる。例えば、第2ベース部材80の端面82の反対側(端面81側)から第2連通孔83に空気を送り込むことにより、開弁圧の値を確認することができる。したがって、圧力調整弁60の組み付け前に、圧力調整弁60の検査を容易に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、第2ベース部材80の端面82と弁体90とは完全に離間しておらず、端面82と弁体90の一部が接触していてもよい。
また、突出部84の他に、端面82と弁体90とを離間させることを目的とした柱部が端面82から突出するように設けられていてもよい。この場合、柱部は、隣り合う突出部84同士の間に設けられ得る。このように柱部を設けることにより、弁体90の撓み等によって端面82と弁体90との間の空間が閉塞することを抑制できる。
また、上記実施形態では、端面82と弁体90との間の空間S5がガスの流路として機能する構成について説明したが、第2ベース部材80の端面82又は弁体90にガスの流路となる溝部を形成してもよい。
また、上記実施形態では、第1連通孔74及び第2連通孔83の数がそれぞれ6個である例について説明したが、第1連通孔74及び第2連通孔83の数は内部空間Vの数に応じて適宜変更可能である。例えば、蓄電モジュール12が56個の内部空間を有し、1つの開口50aが14個の内部空間Vと連通している構成においては、第1連通孔74及び第2連通孔83の数がそれぞれ14個とすることができる。
また、上記実施形態では、排気孔104は底壁部101を接続方向D2(X方向)に貫通するように形成されていたが、排気孔104は側壁部102を積層方向D1(Y方向)に貫通するように形成されていてもよい。また、排気孔104は、第2ベース部材80に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、圧力調整弁60は第1ベース部材70及び第2ベース部材80を有していたが、第1ベース部材70及び第2ベース部材80は一つのベース部材として一体に構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、第1開口52aの間の距離が全て同一である例について説明したが、第1開口52aの間の距離が全て同一でなくてもよい。この場合、第1ベース部材70の第1連通孔74及び第2ベース部材80の第2連通孔83を曲げることにより、開口端83b同士の間の距離Lを調整することができる。
12…蓄電モジュール、30…積層体、30a…側面、32…バイポーラ電極、34a…縁部、34…電極板、34a…縁部、50…枠体、50a…開口、60…圧力調整弁、70…第1ベース部材、71…端面(第1端面)、72…接続部、73…端面、74…第1連通孔、75a…開口端(第1開口端)、80…第2ベース部材、82…端面(第2端面)、83…第2連通孔、83b…開口端(第2開口端)、84…突出部、90…弁体、100…カバー部材(押圧部材)、104…排気孔、D1…積層方向、D2…接続方向、L…距離、S4…空間、V…内部空間。
Claims (5)
- 電極板と、前記電極板の一方面に設けられた正極と、前記電極板の他方面に設けられた負極とを含むバイポーラ電極が積層された積層体と、
前記電極板の縁部を保持し、前記積層体において隣り合う前記バイポーラ電極間の複数の内部空間と連通する開口が設けられた枠体と、
前記開口に接続される圧力調整弁と、
を備え、
前記圧力調整弁は、前記開口に接続され、前記開口側の第1端面及び前記第1端面とは反対側の第2端面が設けられたベース部材と、前記ベース部材の前記第2端面側に配置された弾性部材と、前記弾性部材を前記ベース部材に対して押圧する押圧部材と、を有し、
前記ベース部材は、前記第1端面に形成された第1開口端から前記第2端面に形成された第2開口端まで貫通し、前記開口を介して前記複数の内部空間の各々と連通する複数の連通孔と、各々の前記第2開口端を囲むと共に前記第2端面から突出する複数の突出部とを有し、
前記弾性部材は、前記複数の突出部の先端部に接触し、
前記第2端面と前記弾性部材との間に空間が形成されている、蓄電モジュール。 - 前記第2端面と前記弾性部材とは互いに離間している、請求項1に記載の蓄電モジュール。
- 隣り合う前記第2開口端同士の間の距離は全て同一である、請求項1又は2に記載の蓄電モジュール。
- 前記押圧部材は、前記弾性部材及び前記ベース部材を覆うように配置され、
前記押圧部材には、前記押圧部材、前記弾性部材、及び前記ベース部材により画成される空間と外部とを連通する排気孔が設けられている、請求項1〜3の何れか一項に記載の蓄電モジュール。 - 前記ベース部材は、前記第1端面を含む第1ベース部材と、前記第2端面を含む第2ベース部材と有する、請求項1〜4の何れか一項に記載の蓄電モジュール。
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