JP2013210005A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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晃一 岡本
Shinsuke Sekikawa
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Abstract

【課題】 電動パワーステアリング装置において、一端側の軸受の内部隙間を大きくとることなく、駆動歯車を大きく揺動可能にすること。
【解決手段】 電動パワーステアリング装置10において、一端側の軸受22Aの外輪111の軌道溝111Aが、玉113の曲率半径の110〜124%の曲率半径をもつ1つの円弧rからなり、その曲率中心aを該軌道溝111Aの幅方向中央Lに設けた1点接触の断面形状を有し、内輪112の軌道溝112Aが、玉113の曲率半径の100%をこえる曲率半径をそれぞれもつ2つの円弧r1、r2からなり、それらの曲率中心b、cを該軌道溝112Aの幅方向中央Lの両側に設けた2点接触の断面形状を有してなるもの。
【選択図】 図6

Description

本発明は電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置では、ステアリング軸にトーションバーを介して連結されるピニオン軸をギヤハウジングに枢支し、ピニオン軸に噛合うラック軸をギヤハウジングに直線動可能に支持し、電動モータの駆動軸に連結されるウォームギヤをギヤハウジングに枢支し、ピニオン軸の中間部に固定されてウォームギヤに噛合うウォームホイールをギヤハウジングに枢支している。電動モータは、運転者がステアリング軸に加えた操舵トルクに応じた操舵アシストトルクを、ウォームギヤとウォームホイールの噛合い、ピニオン軸とラック軸の噛合いを介してラック軸に付与するものである。
このような電動パワーステアリング装置では、組立時に、ウォームギヤ等の部品の寸法誤差に影響されることなくウォームギヤとウォームホイールの軸間距離を簡易に設定するとともに、組立後に、ウォームギヤとウォームホイールの噛合いが経時変化したときに、それらの軸間距離を簡易に調整し、それらのバックラッシュを除去することが必要とされる。
特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置では、ウォームギヤとウォームホイールとの噛合い部に予圧を加えるように、ウォームギヤの先端軸部を支持する軸受を所定の予圧方向へ付勢する予圧手段を有している。予圧手段の付勢力により、ウォームギヤとウォームホイールの軸間距離を調整し、それらのバックラッシュを除去するものである。
このとき、特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置では、ウォームギヤの基端軸部に設けた環状凸部を軸受に支持している。これにより、ウォームギヤが基端側の軸受を中心として揺動可能に支持され、先端側の軸受を所定の予圧方向へ変位し得るようにすることで、ウォームギヤとウォームホイールのバックラッシュの除去を図るものである。
特開2002-21943
特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置では、ウォームギヤの基端軸部に環状凸部を設ける必要があり、コスト高になる。
尚、ウォームギヤを基端側の軸受に揺動可能に支持するため、当該軸受を玉軸受とし、内外輪の軌道溝と玉との内部隙間を大きくすることも考えられる。
ところが、例えばウォームギヤを0.45度揺動させるために必要な上述の内部隙間は0.029mmとなり、これはウォームギヤの基端軸部が装填された内輪の振動及び異音、ひいてはウォームギヤの振動及び異音の原因になる。このウォームギヤの揺動角度を更に大きくするために内部隙間を更に大きくとる場合には、内輪が外輪の軸方向へも変位できるようになり、これも振動及び異音の原因になるし、玉が内外輪の溝肩に乗り上げる肩乗り上げ率と面圧が大きくなり、耐久性が著しく低下する。
本発明の課題は、電動モータにより駆動される駆動歯車が、一端側の軸受を中心として揺動可能に支持されるとともに、他端側の軸受を予圧手段により所定の予圧方向へ付勢されてなる電動パワーステアリング装置において、一端側の軸受の内部隙間を大きくすることなく、駆動歯車を大きく揺動可能にすることにある。
請求項1に係る発明は、電動モータにより駆動される駆動歯車の両端をギヤハウジングに設けた軸受に枢支するとともに、駆動歯車に噛合う従動歯車を操舵軸に固定し、駆動歯車と従動歯車との噛合い部に予圧を加えるように、従動歯車の軸受を所定の予圧方向へ付勢する予圧手段を有してなり、駆動歯車は、一端側の軸受を中心として揺動可能に支持されるとともに、他端側の軸受を予圧手段により所定の予圧方向へ付勢されてなる電動パワーステアリング装置において、前記一端側の軸受が、玉軸受であり、外輪の軌道溝が、玉の曲率半径の110〜124%の曲率半径をもつ1つの円弧からなり、その曲率中心を該軌道溝の幅方向中央に設けた1点接触の断面形状を有し、内輪の軌道溝が、玉の曲率半径の100%をこえる曲率半径をそれぞれもつ2つの円弧からなり、それらの曲率中心を該軌道溝の幅方向中央の両側に設けた2点接触の断面形状を有してなるようにしたものである。
(請求項1)
(a)駆動歯車の一端側を揺動可能にする軸受において、外輪の軌道溝が、玉の曲率半径の110〜124%の曲率半径をもつ1つの円弧からなり、その曲率中心を該軌道溝の幅方向中央に設けた1点接触の断面形状を有するものにした。玉が外輪の軌道溝と1点接触するものとしたから、これにより、内外輪の軌道溝と玉との内部隙間を小さくしながら、ギヤハウジングに固定された外輪に対し、駆動歯車の一端軸部が支持された内輪を大きく揺動できる。
(b)外輪の軌道溝の曲率半径を玉の曲率半径の110〜124%にしたから、外輪に対して内輪が大きく揺動しても、玉が内外輪の溝肩に乗り上げる肩乗り上げ率と面圧の上昇を抑えることができ、耐久性に悪影響を与えることがない。
(c)内輪の軌道溝が、玉の曲率半径の100%をこえる曲率半径をそれぞれもつ2つの円弧からなり、それらの曲率中心を該軌道溝の幅方向中央の両側に設けた2点接触の断面形状を有するものにした。玉が内輪の軌道溝と2点接触するものとしたから、外輪の軸方向への内輪の変位を抑えることができる。
図1は電動パワーステアリング装置を示す縦断面図である。 図2は図1のII-II線に沿う断面図である。 図3はウォームギヤの支持構造を破断して示す斜視図である。 図4はウォームギヤの継手構造を示し、(A)は小組状態を示す斜視図、(B)は構成部品を示す斜視図である。 図5は図2のV-V線に沿う断面図である。 図6は本発明の3点接触玉軸受を示す模式図である。
電動パワーステアリング装置10は、図1、図2に示す如く、不図示のブラケットにより車体に固定されるギヤハウジング11A、11Bを有する。そして、ステアリングホイール(不図示)が結合される入力軸12にトーションバー13を介して出力軸14(操舵軸)を連結している。ギヤハウジング11B内には、トーションバー13のねじれに応じた入力軸12と出力軸14の相対回転変位量によって運転者がステアリングホイールに加えた操舵トルクを検出するトルクセンサ15が内蔵されている。入力軸12と出力軸14は、軸受12A、14A、14Bを介してギヤハウジング11A、11Bに枢支される。
ギヤハウジング11Aには、出力軸14のピニオンに噛合うラックを備えたラック軸16が左右直線動可能に支持されている。尚、ギヤハウジング11A内でラック軸16の一端を挟んで出力軸14のピニオンと相対する部分には、キャップ17により背面支持されるばね18によりラック軸16のラックを出力軸14のピニオンに押圧するラックガイド19が内蔵されている。
電動モータ20がギヤハウジング11Bに固定される。電動モータ20に接続されて駆動されるウォームギヤ21(駆動歯車)の両端の軸部22、23が、図2、図3に示す如く、出力軸14の軸と交差、本実施例では直交するように、軸受22A、23Aを介してギヤハウジング11Bに枢支される。電動モータ20の駆動軸20Aにはカップリング24が圧入され、図4に示す如く、ウォームギヤ21の軸部22にはカップリング25が圧入され、カップリング24とカップリング25がエチレンプロピレンゴム等からなるゴム継手26により連結される。ゴム継手26はゴム弾性を有し、環状中空芯26Aの外周に放射状をなす突起部26Bを備える。カップリング24の羽根部24A(不図示)とカップリング25の羽根部25Aがゴム継手26の周方向で相隣る各突起部26Bの対向間隙に順に嵌合され、電動モータ20の回転力がゴム継手26を介してウォームギヤ21に伝達される。
このとき、図3に示す如く、ウォームギヤ21の軸部22のための軸受22Aの外輪111はギヤハウジング11Bに螺着されるベアリングナット27によりギヤハウジング11Bの段差孔に固定され、軸受22Aの内輪112はウォームギヤ21の軸部22に設けたフランジ22Fと軸部22に圧入されたカップリング25により挟持される。これにより、ウォームギヤ21は軸方向へのガタなくギヤハウジング11Bに支持される。また、ウォームギヤ21はゴム継手26の弾性により、軸受22Aの幅方向中央近傍位置を中心として若干揺動できる。ウォームギヤ21のこの揺動はゴム継手26の弾性変形により吸収される。また、ゴム継手26の中空芯26Aの中空部に装填されたばね、本実施例では圧縮コイルばね28が、カップリング24の端面とウォームギヤ21の軸部22の端面との間に圧縮状態で装填され、ウォームギヤ21の軸方向に生じ得る振動を吸収する。
電動モータ20により駆動されるウォームギヤ21に噛合うウォームホイール29(従動歯車)が出力軸14の中間部に固定されている。電動モータ20はトルクセンサ15が検出した操舵トルクに応じて駆動され、この電動モータ20のトルクがウォームギヤ21とウォームホイール29の噛合い部を介して出力軸14に伝達され、ひいてはラック軸16に操舵アシスト力になって付与され、運転者がステアリングホイールに加えた操舵トルクをアシストする。
電動パワーステアリング装置10にあっては、ウォームギヤ21とウォームホイール29の噛合い部のバックラッシュを除去するため、ウォームギヤ21とウォームホイール29の噛合い部に予圧を加える予圧手段30を有する。予圧手段30は、ウォームギヤ21の軸部23に設けた軸受23Aを所定の予圧方向へ付勢する。
予圧手段30は、図5〜図7に示す如く、軸受ケース40とシートラバー50とばね60とを有する。
軸受ケース40は、図8に示す如く、環状体41(後述するC字状の環状体)からなるものとされ、環状体41の外周の周方向の1ヵ所から半径方向外方に短円筒状の筒突部42が突出されている。軸受ケース40は、ウォームギヤ21の軸部23のための軸受23Aを収容する軸受収容孔43を環状体41の内周に備える。また、軸受ケース40は、軸受23Aを付勢するためのばね、本実施例ではコイルばね60が挿通される丸孔状のばね挿通孔44を上記軸受収容孔43の周方向の1ヵ所に交差させるように、筒突部42に備える。軸受収容孔43は環状体41の軸方向に貫通形成され、ばね挿通孔44は環状体41の半径方向に合致する筒突部42の軸方向に貫通形成される。
予圧手段30は、軸受ケース40を含油ポリアセタール樹脂等のプラスチックからなる無給油ブッシュとし、ギヤハウジング11Bを金属からなるものにしている。
ここで、軸受ケース40は、図8に示す如く、周方向の1ヵ所を切り離したC字状の環状体41からなる。軸受23Aが軸受収容孔43に収容された軸受ケース40の環状体41は、ギヤハウジング11Bに設けた孔状ケース取付部81に縮径状態で取付けられる。即ち、軸受ケース40は、ケース取付部81に取付けられた環状体41の縮径状態で、ウォームギヤ21の軸部23のための軸受23Aを抱持する軸受収容孔43を形成し、軸受23Aの外周に接して該軸受23Aを所定の予圧方向へ移動するように案内するガイド面101を軸受収容孔43の内周に備える。軸受ケース40に備えるガイド面101は、環状体41の上述の縮径状態で相対して平行をなす2つの平面状ガイド面101、101からなる。軸受ケース40の軸受収容孔43に収容された軸受23Aの内輪は、ウォームギヤ21の軸部23の小径端に設けた段差端面23Bに当接する。
尚、軸受ケース40の環状体41は、C字状に切り離されて周方向で相対する一方の突片41Aを該環状体41の軸方向の一端面の側に設け、他方の突片41Bを該環状体41の軸方向の他端面の側に設けてある。環状体41の上述の縮径状態で、突片41Aと突片41Bは周方向の一定範囲にて相並び得るように設定されている。
予圧手段30は、図5に示す如く、軸受ケース40の筒突部42に備えたばね挿通孔44の開口端面(筒突部42の端面42A)に筒状のシートラバー50を当接し、このシートラバー50の内径部にばね60を装填可能にしている。即ち、軸受23Aを収容した軸受ケース40の環状体41がギヤハウジング11Bに設けたケース取付部81に取付けられ、軸受ケース40の筒突部42がギヤハウジング11Bに設けたラバー装填孔82に装填され、ばね60を収容したシートラバー50がこのラバー装填孔82に装填されるときに、該シートラバー50が軸受ケース40のばね挿通孔44の開口端面(筒突部42の端面42A)に当接される。そして更に、ギヤハウジング11Bのラバー装填孔82の開口まわりの蓋取付面71に固定される蓋70の内面がシートラバー50の外側端面に密着せしめられる。蓋70は、ボルト72によりギヤハウジング11Bの蓋取付面71に固定される。
ここで、シートラバー50は、図5、図7に示す如く、ギヤハウジング11Bのラバー装填孔82に装填される筒状体からなり、筒状体51の基端部に外方に張り出るフランジ51Fを備え、筒状体51の先端部に外周に段差部51Sを設けた細径部51Aを備える。シートラバー50のフランジ51Fは、ギヤハウジング11Bのラバー挿填孔82の開口に設けた環状くぼみ部82Aに嵌め込まれ、該ラバー装填孔82の開口まわりの蓋取付面71に固定される蓋70の内面により挟圧される。シートラバー50の細径部51Aは、軸受ケース40の筒突部42に備えたばね挿通孔44に挿通され、細径部51Aの外周の段差部51Sが軸受ケース40のばね挿通孔44の開口端面(筒突部42の端面42A)に当接される。
予圧手段30は、ギヤハウジング11Bに軸受ケース40のための位置決め部91を設け、軸受ケース40に設けた被位置決め部92を上記位置決め部91に係合させ、ギヤハウジング11Bのケース取付部81に対する軸受ケース40の取付位置を位置決めしている。ギヤハウジング11Bの位置決め部91は該ギヤハウジング11Bに設けたラバー装填孔82からなるものとされる。軸受ケース40の被位置決め部92は環状体41の半径方向外方に突出させた筒突部42からなるものとされる。軸受ケース40の筒突部42が前述の如くにギヤハウジング11Bのラバー装填孔82に装填され、ギヤハウジング11Bのケース取付部81に対する軸受ケース40の取付位置が位置決めされる。
従って、電動パワーステアリング装置10においてウォームギヤ21を組込む場合には、軸受ケース40の環状体41に抱持された軸受23Aを軸部23に挿着したウォームギヤ21が、ギヤハウジング11Bにおける電動モータ20の取付側から挿入される。軸受ケース40の環状体41が縮径されながらギヤハウジング11Bのケース取付部81に挿入されるとともに、軸受ケース40の筒突部42がギヤハウジング11Bにおけるケース取付部81の側からラバー装填孔82に対して斜交方向から挿入される。軸受ケース40の環状体41、筒突部42がギヤハウジング11Bのケース取付部81、ラバー装填孔82のそれぞれに挿入された後、環状体41がケース取付部81内でその縮径状態を若干緩和されて取付完了となる。軸受ケース40の環状体41が取付完了となったとき、軸受ケース40の2つのガイド面101、101は相対して平行をなす。
更に、シートラバー50とばね60がギヤハウジング11Bのラバー装填孔82に外方から装填される。シートラバー50が軸受ケース40のばね挿通孔44の開口端面(筒突部42の端面42A)に当接され、このシートラバー50の内径部にばね60が装填される。そして、蓋70がギヤハウジング11Bのラバー装填孔82の開口まわりの蓋取付面71に固定される。蓋70の内面がシートラバー50とばね60の外側端面に上から圧接し、シートラバー50の端面に密着するものになる。
次に、ギヤハウジング11Bに螺着される前述のベアリングナット27により、ウォームギヤ21の軸部22に挿着されている軸受22Aがギヤハウジング11Bの段差孔に固定される。ウォームギヤ21は軸受22Aの軸方向中央近傍位置を中心として若干揺動できる。
こうして、予圧手段30のばね60がウォームギヤ21の軸受23Aを所定の予圧方向へ付勢し、ウォームギヤ21はばね60のばね力により軸受22Aの軸方向中央近傍位置を中心として揺動し、ウォームギヤ21とウォームホイール29の噛合い部に予圧を加えることができ、噛合い部のバックラッシュをなくすものになる。しかも、予圧手段30は軸受ケース40のガイド面101の存在により、ウォームギヤ21の軸受23Aを正しく所定の予圧方向へ移動させるから、ウォームギヤ21はウォームホイール29の軸長方向に関して適正な噛合位置を保持することができるとともに、噛合反力の変動によるウォームギヤ21のラジアル方向への移動をスムースに行なわせることができる。
しかるに、電動パワーステアリング装置10にあっては、ウォームギヤ21の一端軸部22のための軸受22Aの内部隙間を大きくとることなく、ウォームギヤ21を大きく揺動可能にするため、下記(i)〜(iii)の構成を具備する。
(i)軸受22Aを3点接触玉軸受とする。
3点接触玉軸受22Aは、図6に示す如く、外輪111及び内輪112と、これらの内外輪の軌道溝111A、112Aの間に転動自在に配列された多数の玉113と、不図示の保持器と、内外輪間の環状開口部をシールする不図示のシール板とを備える。
(ii)外輪111の軌道溝111Aは、玉113の曲率半径の110〜124%の曲率半径をもつ1つの円弧rからなり、その曲率中心aを軌道溝111Aの幅方向中央L(内外輪111、112のそれぞれの幅方向中央点と、玉113の中心oを通る面)に設けた1点接触の断面形状を有する。玉113は、軌道溝111Aの円弧rのA点と接触する。
(iii)内輪112の軌道溝112Aは、玉113の曲率半径の100%をこえる曲率半径をそれぞれもつ2つの円弧r1、r2からなり、それらの曲率中心b、cを軌道溝112Aの幅方向中央Lの両側に設けた2点接触の断面形状を有する。玉113は、軌道溝112Aの円弧r1のB点と円弧r2のC点と接触する。曲率中心bはB点と玉113の中心oを結ぶ線上にあり、曲率中心cはC点と玉113の中心oを結ぶ線上にある。
従って、本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ウォームギヤ21の一端側を揺動可能にする軸受22Aにおいて、外輪111の軌道溝111Aが、玉113の曲率半径の110〜124%の曲率半径をもつ1つの円弧rからなり、その曲率中心oを該軌道溝111Aの幅方向中央Lに設けた1点接触の断面形状を有するものにした。玉113が外輪111の軌道溝111Aと1点接触するものとしたから、これにより、内外輪111、112の軌道溝111A、112Aと玉113との内部隙間を小さくしながら、ギヤハウジング11Bに固定された外輪111に対し、ウォームギヤ21の一端軸部が支持された内輪112を大きく揺動できる。
(b)外輪111の軌道溝111Aの曲率半径を玉113の曲率半径の110〜124%にしたから、外輪111に対して内輪112が大きく揺動しても、玉113が内外輪111、112の溝肩に乗り上げる肩乗り上げ率と面圧の上昇を抑えることができ、耐久性に悪影響を与えることがない。
(c)内輪112の軌道溝112Aが、玉113の曲率半径の100%をこえる曲率半径をそれぞれもつ2つの円弧r1、r2からなり、それらの曲率中心b、cを該軌道溝112Aの幅方向中央Lの両側に設けた2点接触の断面形状を有するものにした。玉113が内輪112の軌道溝112Aと2点接触するものとしたから、外輪111の軸方向への内輪112の変位を抑えることができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、駆動歯車(ウォームギヤ)の軸受は転がり軸受に限らず、滑り軸受でも良い。
また、駆動歯車をウォームギヤ、従動歯車をウォームホイールとするものに限らず、駆動歯車をハイポイドピニオンとし、従動歯車をハイポイドホイールとするものでも良い。また、駆動歯車と従動歯車にベベルギヤを用いても良い。
また、軸受ケースは周方向の一部を切り離したC字状の環状体からなるものに限らず、周方向に連続する環状体からなるものでも良い。
本発明は、電動モータにより駆動される駆動歯車の両端をギヤハウジングに設けた軸受に枢支するとともに、駆動歯車に噛合う従動歯車を操舵軸に固定し、駆動歯車と従動歯車との噛合い部に予圧を加えるように、従動歯車の軸受を所定の予圧方向へ付勢する予圧手段を有してなり、駆動歯車は、一端側の軸受を中心として揺動可能に支持されるとともに、他端側の軸受を予圧手段により所定の予圧方向へ付勢されてなる電動パワーステアリング装置において、前記一端側の軸受が、玉軸受であり、外輪の軌道溝が、玉の曲率半径の110〜124%の曲率半径をもつ1つの円弧からなり、その曲率中心を該軌道溝の幅方向中央に設けた1点接触の断面形状を有し、内輪の軌道溝が、玉の曲率半径の100%をこえる曲率半径をそれぞれもつ2つの円弧からなり、それらの曲率中心を該軌道溝の幅方向中央の両側に設けた2点接触の断面形状を有してなるものにした。これにより、電動モータにより駆動される駆動歯車が、一端側の軸受を中心として揺動可能に支持されるとともに、他端側の軸受を予圧手段により所定の予圧方向へ付勢されてなる電動パワーステアリング装置において、一端側の軸受の内部隙間を大きくすることなく、駆動歯車を大きく揺動可能にすることができる。
10 電動パワーステアリング装置
11A、11B ギヤハウジング
14 出力軸(操舵軸)
20 電動モータ
21 ウォームギヤ(駆動歯車)
22A 一端側の軸受
23A 他端側の軸受
29 ウォームホイール(従動歯車)
30 予圧手段
111 外輪
111A 軌道溝
112 内輪
112A 軌道溝
113 玉

Claims (1)

  1. 電動モータにより駆動される駆動歯車の両端をギヤハウジングに設けた軸受に枢支するとともに、駆動歯車に噛合う従動歯車を操舵軸に固定し、駆動歯車と従動歯車との噛合い部に予圧を加えるように、従動歯車の軸受を所定の予圧方向へ付勢する予圧手段を有してなり、
    駆動歯車は、一端側の軸受を中心として揺動可能に支持されるとともに、他端側の軸受を予圧手段により所定の予圧方向へ付勢されてなる電動パワーステアリング装置において、
    前記一端側の軸受が、玉軸受であり、
    外輪の軌道溝が、玉の曲率半径の110〜124%の曲率半径をもつ1つの円弧からなり、その曲率中心を該軌道溝の幅方向中央に設けた1点接触の断面形状を有し、
    内輪の軌道溝が、玉の曲率半径の100%をこえる曲率半径をそれぞれもつ2つの円弧からなり、それらの曲率中心を該軌道溝の幅方向中央の両側に設けた2点接触の断面形状を有してなることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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