JP2018203350A - 密封容器 - Google Patents
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Abstract
Description
この、内容物と共に提供される容器は、従来、開口部と胴部とからなるボトル形態の容器本体に対して、開口部に嵌めるキャップとの嵌合において、密封性を高めることが必要である。
特に、包装袋のような、内容物を一度に開封して使いきるのではなく、必要に応じて度々内容物を取り出すには、使用する都度開封し、取り出し後、密封性が高いキャップを閉めることができるボトルが必要で、再封鎖後にも、高い密封性を有する容器にすることによって、内容物の劣化を防止することで対応していた。
このような、密封性が高い容器にするには、容器本体の開口部先端に当接するキャップの嵌合当接部近傍に、軟質のパッキンや押圧変形可能なシールなどを貼る方法が一般的である。
この場合、図2で示すように、容器口先に、雫状の袋14を成形する。ロータリーブロー成形では常に図2のような袋14を加えた形状の金型に挟み、袋14部分にブローピン31を刺して圧縮空気等をブローする。
同じように、ダイレクト(レシプロ)ブロー成形でも、図4で示すように、広口のボトルでは、同じような袋14を加えた形状にして成形し、後加工で袋14を削除する必要がある。
この袋と開口部との間は、カッター32によって後加工で切断する。しかし、後加工であるが故に、開口部上端面の仕上げ精度を高く維持することができない。この為、単に単体のキャップを製造する精度を上げようとしても、密封性は向上しにくく、密封性を高く保つには、より弾性のある発泡ポリエチレンや両面にポリプロピレンを貼った厚いパッキンを必要とする問題があった。
容器本体は、下方に胴部、上方に開口部、胴部上端から開口部先端にかけてキャップ嵌合部を有し、
キャップ嵌合部は、外周下方に凸状に形成された係止リングを有し、
キャップはキャップ嵌合部を覆うキャップ筒状部と、
キャップ筒状部上端から内側に張り出した天板と、
天板内側で上記キャップ筒状部に平行なインナーリングと、を有する容器であって、
キャップ筒状部下方内面全周が凹部で形成され前記係止リングと係止可能な係止嵌合部を有し、
上記係止嵌合部上方において、キャップ筒状部内面とインナーリング外面とが、それぞれ、少なくとも1箇所ずつ、全周状に当接可能な当接嵌合部を有することを特徴とする密封容器である。
容器本体の開口部先端に当接して密封性を得るのではなく、開口部先端から下方のキャップ嵌合部の側面と、キャップ筒状部内側とインナーリング外側の間で当接、あるいは嵌合して、密封する。このことによって、容器本体の開口部上端仕上げ精度を高くしなくても、高い密封性が維持可能であると共に、パッキンやホットメルト材などの異種材料を用いる必要もなく、価格を低く抑えることができる。
図1は、本発明の密封容器で、図1−1がキャップを容器本体に嵌合した状態を示す斜視図。図1−2が容器本体に嵌合したキャップの上蓋を開口した状態を示す斜視図である。この図で示すように、広口の容器は、開口部の径に対する胴部の径の比であるブロー比が1.5倍未満になりやすい。
このような広口容器は、そのままの形状でダイレクトブロー成形すると、パリソンが非常に太くなる。このことは、押出パリソンをブロー金型で挟んだ時に、ブローピンを打ち込むまでの間、金型にパリソンを保持し続けることが出来ない。
さらに、ブローによって拡張される体積が少なく、容器の胴部が厚肉のまま金型に密着して圧接せざるを得ない為、容易に冷却され難く、表面がダレたり、部分的に冷却ムラが発生しやすいなど、成形は不安定である。
この為、容器本体の加工自体は変更できないので、開口部上端面の仕上げ精度を高く維持することができない点から、開口部上端面に当接するパッキンではなく、その側面側に当接する密封方法を採った。
図3−1は上蓋を閉じた状態の断面図で、図3−2はその部分拡大図、図3−3はキャップの上蓋を開口した状態を示す断面図である。
本発明の密封容器は、容器本体1とキャップ2からなり、パッキンは使用しない。
容器本体1のキャップ嵌合部12は、下方外周に凸状に形成された係止リング122と、係止リング122より上方外周に凸状に形成された外シールリング123と、内側の内周に凸状に形成された内シールリング124との少なくとも3つの凸状に形成されたリングを有している。
天板22内側に、キャップ筒状部21に平行してキャップ嵌合部12内側に挿嵌可能なインナーリング23を有している。
また、キャップ筒状部21下方内面全周に、キャップ嵌合部12と係止可能な並行した帯状の凹部2111と凸部2112とからなる係止嵌合部211を有している。
この時、キャップ筒状部21の上方内面213に対し外シールリング123が当接し、
インナーリング23外面に内シールリング124が当接する。
さらに、深く挿嵌すると、係止リング122が係止嵌合部211の帯状に形成された凸部2112を乗り越える。そして、帯状に形成された凹部2111に係止リング122が挿嵌する。
開口部は、キャップに挿嵌するために、ブロー成形した後に、仕上げた容器を使用することが出来るが、小口径の容器本体であっても使用可能である。
もちろん、ポリアミドなどを積層した多層押し出しパリソンを使用し、多層容器にしてもかまわない。
さらに、内シールリングの位置を調整すれば、口元を射出成形したインジェクションブロー成形、延伸ブロー成形、液体反応性樹脂を使用した浸漬成形法(ディッピング法)による容器本体であっても使用できる。
成形材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、アクリロニトリル、ブタジエンなどを共重合させたスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサイファイド、ポリカーボネート、なども使用できる。
また、本発明の密封容器は打栓式のキャップになるので、図1に示すような、キャップ嵌合部の横断面が円形である必要は無く、長円形状、あるいは4隅に曲線を有する多角形形状であっても、横断面形状が全周で外側に凸状の形状であれば、どのような形状であっても対応できる。
ただ、横断面が円形でない場合、開栓しにくくなるので、側壁であるキャップ筒状部の肉厚を薄くするか、直鎖状低密度ポリエチレンなどのような柔軟性のある素材で成形したキャップにすることが好ましい。
この上蓋25には、開閉し易いように、ヒンジ反対側に係止部27と、開口用鍔28と、キャップ開口孔に挿嵌可能な上蓋インナーリング29と、を設けると良い。
しかも、容器本体の開口部先端に当接して密封性を得るのではなく、開口部先端から下方のキャップ嵌合部の側面と、キャップ筒状部内側とインナーリング外側の間で当接、あるいは嵌合して、密封する。このことによって、容器本体の開口部上端仕上げ精度が高くなくても、高い密封性が維持可能である。それと共に、パッキンやホットメルト材などの異種材料を用いる必要もないので、単一素材となり、低価格で量産性も高いなど、本発明のメリットは大きい。
11・・・・・・・・胴部
12・・・・・・・・キャップ嵌合部
121・・・・・・・開口部
122・・・・・・・係止リング
123・・・・・・・外シールリング
124・・・・・・・内シールリング
14・・・・・・・・袋
2・・・・・・・・・キャップ
21・・・・・・・・キャップ筒状部
211・・・・・・・係止嵌合部
2111・・・・・・凹部
2112・・・・・・凸部
213・・・・・・・上方内面
22・・・・・・・・天板
23・・・・・・・・インナーリング
24・・・・・・・・キャップ開口孔
25・・・・・・・・上蓋
26・・・・・・・・ヒンジ
27・・・・・・・・係止部
28・・・・・・・・開口用鍔
29・・・・・・・・上蓋インナーリング
31・・・・・・・・ブローピン
32・・・・・・・・カッター
Claims (3)
- 容器本体とキャップとからなり、
容器本体は、下方に胴部、上方に開口部、胴部上端から開口部先端にかけてキャップ嵌合部を有し、
キャップ嵌合部は、外周下方に凸状に形成された係止リングを有し、
キャップはキャップ嵌合部を覆うキャップ筒状部と、
キャップ筒状部上端から内側に張り出した天板と、
天板内側で上記キャップ筒状部に平行なインナーリングと、を有する容器であって、
キャップ筒状部下方内面全周が凹部で形成され前記係止リングと係止可能な係止嵌合部を有し、
上記係止嵌合部上方において、キャップ筒状部内面とインナーリング外面とが、それぞれ、少なくとも1箇所ずつ、全周状に当接可能な当接嵌合部を有することを特徴とする密封容器。 - 容器本体上方に有するキャップ嵌合部の横断面が、円形、あるいは長円形状、あるいは4隅に曲線を有する多角形形状であることを特徴とする請求項1に記載の密封容器。
- キャップの天板にキャップ開口孔を有するキャップであって、
キャップ筒状部の上端外側端部に、ヒンジを介して開閉可能な上蓋を有し、
上蓋が、ヒンジ反対側に係止部と、キャップ開口孔に挿嵌可能な上蓋インナーリングと、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の密封容器。
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2017
- 2017-06-07 JP JP2017112524A patent/JP6926696B2/ja active Active
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