JP2020055563A - 吐出容器 - Google Patents

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宮入 圭介
Keisuke Miyairi
圭介 宮入
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Abstract

【課題】打栓された吐出キャップを容器本体の口部から容易に取り外すことが可能な吐出容器を提供する。【解決手段】本開示に係る吐出容器1は、内容物を収容する容器本体2と、内容物の吐出口44を備え、容器本体2の口部(外口部11)に着脱可能な吐出キャップ3とを備える吐出容器1であって、口部の外周面には、雄ねじ部18と、雄ねじ部18の下方に形成され径方向外側に突出する口部側係合部16が設けられ、口部を径方向外側から囲む吐出キャップ3の側壁部42の内周面には、雄ねじ部18とねじ係合可能な雌ねじ部48と、雌ねじ部48の下方に設けられ径方向内側に突出して口部側係合部16にアンダーカット係合可能なキャップ側係合部43とが設けられ、雄ねじ部18と雌ねじ部48のいずれか一方が周方向に連続する連続ねじ部として設けられ、他方が周方向に間欠的に形成された間欠ねじ部として設けられていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本開示は、容器本体と、容器本体の口部に装着される吐出キャップとを備えた吐出容器に関する。
従来、化粧水などの化粧料、シャンプー、リンス、液体石鹸、食品調味料あるいは薬品などを内容物として収容する容器として、内容物を収容する容器本体と、容器本体の口部に装着される吐出キャップとを備え、吐出キャップに設けられた吐出口から内容物を吐出するようにした吐出容器が知られている。
このような吐出容器として、口部の外周面に設けた第1係合部にアンダーカット係合する第2係合部を備え、容器本体からの取り外しが行い難い打栓タイプの吐出キャップを採用したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2018−122860号公報
しかし、ポリエチレンテレフタレート製の容器本体の口部にポリプロピレン製やポリエチレン製の吐出キャップが装着されたものなど、容器本体と吐出キャップとが異なる材質で形成されている吐出容器においては、使用後にその再利用や適切な処分等を目的として、容器本体から吐出キャップを取り外して分別することが求められる。
本開示は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、打栓された吐出キャップを容器本体の口部から容易に取り外すことが可能な吐出容器を提供することにある。
本開示の吐出容器は、
内容物を収容する容器本体と、
内容物の吐出口を備え、該容器本体の口部に着脱可能な吐出キャップと
を備える吐出容器であって、
前記口部の外周面には、雄ねじ部と、該雄ねじ部の下方に形成され径方向外側に突出する口部側係合部が設けられ、
前記口部を径方向外側から囲む前記吐出キャップの側壁部の内周面には、前記雄ねじ部とねじ係合可能な雌ねじ部と、該雌ねじ部の下方に形成され径方向内側に突出して前記口部側係合部にアンダーカット係合可能なキャップ側係合部とが設けられ、
前記雄ねじ部と前記雌ねじ部のいずれか一方が周方向に連続する連続ねじ部として設けられ、他方が周方向に間欠的に形成された間欠ねじ部として設けられていることを特徴とする。
また、本開示の吐出容器は、上記構成において、前記容器本体は、外層体と、該外層体の内側に配置され内容物を収容する内層体とを有し、前記外層体と前記内層体との間の空間に外気を導入する外気導入口を有していることが好ましい。
また、本開示の吐出容器は、上記構成において、前記外気導入口は、前記外層体の上端と前記内層体の上端との間に形成されていることが好ましい。
また、本開示の吐出容器は、上記構成において、前記雄ねじ部及び前記雌ねじ部は、多条ねじ部を備えることが好ましい。
本開示によれば、打栓された吐出キャップを容器本体の口部から容易に取り外すことが可能な吐出容器を提供することができる。
本開示の一実施形態である吐出容器の正面一部断面図である。 図1に示す吐出容器の要部の拡大断面図である。 図1に示す容器本体の口部の拡大正面図である。 図1に示す容器本体の口部の拡大平面図である。 図1に示す吐出キャップに設けられた雌ねじ部の展開図である。 プリフォーム組立体の正面一部断面図である。 図1に示す吐出容器において、吐出キャップを容器本体から取り外している過程を示す正面拡大断面図である。
以下、図面を参照しつつ本開示をより具体的に例示説明する。
図1に示すように、本実施の形態の吐出容器1は、例えば醤油等の食品調味料や化粧料等を内容物(内容液)として収容する用途に用いられるスクイズ式のものであり、容器本体2と吐出キャップ3とを備えている。
なお、本明細書及び特許請求の範囲においては、上下方向は、図1に示すように、吐出容器1を容器本体2に対して吐出キャップ3が上方に位置する正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとし、径方向は、吐出容器1の軸心Oを通るとともに軸心Oに垂直な直線に沿う方向を意味するものとする。
容器本体2は、積層剥離容器又は二重容器とも呼ばれるものであり、外層体10と、外層体10の内側に収容された内層体20とを有し、内容物(内容液)の吐出に従い内層体20が外層体10から独立して減容変形する二重構造となっている。
外層体10は容器本体2の外殻を構成する部分であり、円筒状の外口部11と、外口部11の下端に一体に連なる有底筒状の胴部12とを備えたボトル形状となっている。
外口部11の下端にはネックリング14が一体に設けられている。ネックリング14は外口部11の全周に亘って円環状に延びており、外口部11の外周面から径方向外側に向けて突出している。
胴部12は、外口部11の下端に一体に連なるとともに下方に向けて徐々に拡径して外口部11に対して径方向外側に向けて張り出す肩状部分12aと、肩状部分12aの下端に一体に連なる略円筒状の胴本体部分12bと、胴本体部分12bの下端を閉塞する底部分12cとを有している。
胴本体部分12bは可撓性を有しており、スクイズ(押圧)されることで弾性変形して径方向内側に向けて凹むことができるとともに、当該弾性力によって凹んだ状態から元の形状に自力で復元することができる。胴本体部分12bをスクイズにより弾性変形可能な構成としたことにより、内容物の吐出操作を容易に行い得るようにすることができるとともに、内容物の吐出後に胴本体部分12bが元の形状に容易に復元することで、外層体10と内層体20との間に後述する外気導入口13を通して外気が確実に導入されるようにして、容器本体2に積層剥離容器又は二重容器としての機能を確実に発揮させることができる。
図1に示すように、内層体20は内口部21と収容部22とを有している。
図2に示すように、内口部21は外口部11よりも小径の円筒状となっており、外口部11の内側に当該外口部11と同軸に配置されている。そして、外口部11と内口部21とによって容器本体2の口部が構成されている。
外口部11の上端と内口部21の上端との間には、図2に示すように、複数の外気導入口13が設けられている。図示する場合では、外気導入口13は、内層体20の内口部21の拡径部24の外周面及びフランジ部25の下面に亘って延びて設けられた所定幅の溝部70により形成されている。なお、容器本体2の口部の周方向に複数本の溝部70を設けるようにしてもよい。
このような構成により、外口部11の外周面に外気導入口13との干渉を考慮することなく雄ねじ部18を設けることを可能として、外口部11の外周面への雄ねじ部18の配置の自由度を高めることができるとともに外口部11に径方向に貫通する貫通孔を設けることを不要として、外層体10の形成を容易にし、吐出容器1の製造コストを低減することができる。
なお、溝部70は、内層体20の内口部21の拡径部24の外周面及びフランジ部25の下面に替えて外層体10の外口部11の内周面及び上端面に設けるようにしてもよく、また、内層体20の内口部21の拡径部24の外周面及びフランジ部25の下面に加えて外層体10の外口部11の内周面及び上端面にも設けるようにしてもよい。
なお、外気導入口13を、外口部11を径方向に貫通する貫通孔として構成するようにしてもよい。
また、外気導入口13は、少なくとも1つ設けられていれば、その数は任意に設定することができる。
外口部11の内周面と内口部21の外周面との間には所定の間隔の隙間23が設けられている。内口部21の上端には円筒状の拡径部24が一体に連ねて設けられており、拡径部24の外周面が外口部11の内周面に溝部70部分で当接することで、内口部21と外口部11は径方向に位置決めされている。また、外口部11と内口部21との間の隙間23は、外口部11ないし内口部21の上端部分において外気導入口13を通じて外部と連通している。拡径部24の上端には径方向外側に向けて延びる円環状のフランジ部25が一体に設けられ、フランジ部25が外口部11の上端に当接することで内口部21は外口部11に対して軸方向に位置決めされている。
図1に示すように、収容部22は胴部12よりも薄肉の袋状に形成され、内口部21の下端に一体に連なるとともに胴部12の内面から独立して減容変形可能に積層されている。収容部22の内部は内容物の収容空間Sとなっており、内口部21を通して収容部22に内容物を充填することができるとともに内口部21を通して収容部22に収容されている内容物を外部に吐出することができる。収容部22は減容変形自在となっており、内容物の注出後の胴部12の復元変形に伴って胴部12の内面から離間しつつ減容変形(内容積を減少させるように変形)することができる。具体的には、収容部22が内容物の減少により減容変形した状態のまま、外気導入口13から外層体10と内層体20との間に外気が導入されることで、胴本体部分12bが復元変形する。
図2に示すように、外気導入口13から胴部12と収容部22との間に向けた外気の気道を確保するために、内層体20の外面には、縦リブ26が一体に設けられている。詳細は図示しないが、本実施の形態の容器本体2においては、内層体20の外面には、それぞれの外気導入口13に対応して複数本の縦リブ26が周方向に間隔を空けて並べて設けられている。それぞれの縦リブ26は、内層体20の外面から径方向外側に向けて突出するとともに内口部21から収容部22に跨って軸心Oに沿う方向に延び、外層体10と内層体20の間に、外気導入口13からネックリング14を超えて肩状部分12aと収容部22との間の部分にまで達する外気の通気路を形成している。これにより、外気導入口13から導入した外気の通気路を、確実に肩状部分12aと収容部22との間にまで導入することができる。
なお、縦リブ26は外口部11の内周面に設けるようにしてもよい。さらに、外口部11と内口部21の間に隙間23が確保できればよく、外口部11と内口部21の何れにも縦リブ26を設けない構成とすることもできる。また、成形時に隙間23がなくても、外気導入時に隙間が開通する構成としてもよい。
図2に示すように、外口部11の外周面には、吐出キャップ3を抜け止め保持するための口部側係合部16が一体に設けられている。口部側係合部16は、外口部11の全周に亘って円環状に延びており、後述する雄ねじ部18よりも下方側において外口部11の外周面から径方向外側に向けて突出している。
本実施の形態では、この口部側係合部16は、口部側シール部17を兼ねている。なお、口部側シール部17は、外口部11の外周面の上端、すなわち雄ねじ部18よりも上方に設けてもよい。また、口部側シール部17は、口部側係合部16より下方に、例えば径方向外側に突設するように設けてもよい。
また、図2に示すように、外口部11の外周面には、雄ねじ部18が一体に設けられている。雄ねじ部18は、外口部11の外周面から径方向外側に向けて突出している。雄ねじ部18は、図3及び図4に示すように周方向に間欠的に設けられており、キャップ本体40側の雌ねじ部48と共に4条ねじを構成している。なお、雄ねじ部18の間欠部分の数や幅については適宜設計可能であり、周方向で均等に設けても不均等に設けてもよい。図5は、キャップ本体40側の雌ねじ部48を平面上に展開した図であり、図5の横軸は、周方向位置を角度で示している。図5に示すように、雌ねじ部48は周方向に連続するねじ山を有しており、図示するように、4条ねじは、1回転に付きねじ部が4ピッチ進むように構成されている。
外層体10及び内層体20は、何れも、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)製となっている。外層体10及び内層体20を、それぞれポリエチレンテレフタレート樹脂製とすることで、容器本体2を軽量で透明性が高く、且つ分別作業性の高い容器とすることができる。
上記構成の容器本体2は、図6に示すプリフォーム組立体30をブロー成形して形成されたブロー成形品となっている。プリフォーム組立体30は、外層体10を形成するためのポリエチレンテレフタレート樹脂製の外プリフォーム31の内側に、内層体20を形成するためのポリエチレンテレフタレート樹脂製の内プリフォーム32を組み込んだ二重構造となっている。
外プリフォーム31は、射出成形型を用いてポリエチレンテレフタレート樹脂を射出成形することにより、外層体10の外口部11と同一形状の外口部11と、外口部11の下端に連なりブロー成形により延伸される有底円筒状の延伸部31aとを有する略試験管形状に形成されている。なお、外プリフォーム31は、外層体10と同一形状の外口部11を有しているので、外プリフォーム31においても外口部11を構成する各部に図2と同一の符号を付してある。
内プリフォーム32は、射出成形型を用いてポリエチレンテレフタレート樹脂を射出成形することにより、内層体20の内口部21と略同一形状の内口部21と、内口部21の下端に連なりブロー成形により延伸される有底円筒状の延伸部32aとを有する略試験管形状に形成されている。なお、内プリフォーム32は、内層体20と同一形状の内口部21を有しているので、内プリフォーム32においても内口部21を構成する各部に図2と同一の符号を付してある。
このような構成のプリフォーム組立体30をブロー成形することにより、図1に示す容器本体2を形成することができる。本実施の形態においては、ブロー成形として二軸延伸ブロー成形が採用されている。
次に、吐出キャップ3の構成について説明する。
吐出キャップ3はポリプロピレン製となっており、図2に示すように、キャップ本体40と蓋体50とを備えている。なお、吐出キャップ3は、例えばポリエチレンなど他の樹脂で形成されていてもよい。
キャップ本体40は、頂壁部41と、この頂壁部41の外周縁に一体に連なる円筒状の側壁部42とを備えた略有頂円筒状に形成されており、側壁部42が外口部11の外周を覆い、且つ、頂壁部41が内口部21の上端を覆うように容器本体2に装着されている。
側壁部42の下端側部分における内周面には、キャップ側係合部43が設けられている。キャップ側係合部43は、側壁部42の内周面から径方向内側に向けて突出する突起状に形成されており、吐出キャップ3が外口部11に打栓されると外口部11の外周面に設けられた口部側係合部16にアンダーカット係合して、吐出キャップ3を外口部11に抜け止め保持する。このように、吐出キャップ3は、外口部11に打栓により装着される構成となっている。
なお、キャップ側係合部43は、側壁部42の全周に亘って延びる円環状に形成してもよく、または周方向に間欠状に並ぶ複数部分に分けて形成することもできる。
頂壁部41の上面には内容物の吐出口44が一体に設けられている。この吐出口44から内層体20の収容空間Sに収容されている内容物を外部に吐出することができる。本実施形態においては、吐出口44は、頂壁部41から上方に向けて徐々に拡径しながら外向きに湾曲する筒状に形成されているが、その形状や大きさは、収容空間Sに収容される内容物や用途等に応じて種々変更可能である。
側壁部42の内周面の、キャップ側係合部43よりも上方側の部分は、キャップ側シール部45となっている。吐出キャップ3がアンダーカット係合及びねじ係合によって容器本体2に完全に装着されると、キャップ側シール部45は、口部側シール部17(口部側係合部16)の外周端に全周に亘って当接し(図2参照)、側壁部42と外口部11との間を気密に密封する。なお、キャップ側係合部43がキャップ側シール部45を兼ねる構成であってもよい。
頂壁部41には通気口46が設けられており、この通気口46を通して外部からキャップ本体40の内側に外気を取り込み、貫通溝61aを経由して外気導入口13に外気を供給することができる。なお、貫通溝61aは、胴部12をスクイズしたときに、外層体10と内層体20との間の空気が収容空間Sを押圧できる程度に十分小さく設けられている。
蓋体50は、キャップ本体40と略同径の有頂円筒状に形成され、外周面の一部においてヒンジ51を介してキャップ本体40に開閉自在に連結されている。蓋体50は、その天壁52の内面に筒状の栓部材53を一体に備えており、蓋体50がキャップ本体40の上方を覆う閉位置とされると、栓部材53が吐出口44の内周面に嵌合して吐出口44が閉塞されるようになっている。また、天壁52の内面には、栓部材53の外側を覆う円筒状突起54が設けられている。なお、蓋体50は、その開口縁の内周に設けられた係止溝55が頂壁部41の外周縁にアンダーカット係合することにより、キャップ本体40の頂壁部41を覆った閉状態に保持される。
一方、蓋体50をヒンジ51周りに回動させて開位置とすると、栓部材53が吐出口44から離脱して、吐出口44が内容物を吐出可能な状態に開放される。
キャップ本体40の内側には、図2に示すように中栓60が装着されている。中栓60は内口部21の開口端に装着され、当該開口端を覆っている。中栓60の外周縁には上方に向けて起立する円筒状の係合壁61が一体に設けられており、この係合壁61の上端がキャップ本体40の頂壁部41の下面に当接することで、中栓60の流出孔62と頂壁部41との間には所定の間隔が空けられている。なお、中栓60の外周縁には、通気口46からの外気を外気導入口13に導く微小な貫通溝61aが設けられている。
中栓60には、内容物の流出孔62が設けられている。この流出孔62は、中栓60の流出孔62と頂壁部41との間の空間を介して吐出口44に連通しており、収容空間Sに収容されている内容物を、この流出孔62を通して吐出口44に向けて流出させることができる。
中栓60には、逆止弁63、脚部63a及び環状壁64からなる吐出弁が組み込まれている。逆止弁63は板状(円板状)に形成されており、中栓60の頂壁部41の側を向く上面に配置されて流出孔62を閉塞している。環状壁64は、円筒状に形成されて頂壁部41と中栓60との間に配置され、頂壁部41と中栓60とに嵌合されている。また、逆止弁63は環状壁64に対して複数の弾性変形自在の脚部63aで連結されている。これにより、逆止弁63は、中栓60の上面に対して接近・離反する方向に移動して、収容空間Sから吐出口44へ向けた内容物の流出を許容するとともに吐出口44から収容空間Sへ向けた内容物や外気の流入を阻止するように流出孔62を開閉する。
なお、頂壁部41と中栓60の流出孔62との間の空間は、環状壁64よりも内側の部分が液体の流路、環状壁64よりも外側の部分が気体の流路に区画されている。
中栓60には、流出孔62に対してヒンジ51とは反対側に位置して、収容空間Sに向けて延在する円筒状の筒状壁65が設けられている。筒状壁65の下端は下方に向かうに従って内径が狭まるように縮径しており、筒状壁65の内部には、鋼材や樹脂等により球状(ボール状)に形成された弁体66が上下方向に移動自在に配置されている。
容器本体2が吐出口44を下方に向けた傾倒姿勢とされると、弁体66は、図2における筒状壁65の内部を吐出口44の側に向けて移動する。そして、内容物が注出された後、吐出口44が上方を向くように容器本体2が正立姿勢に戻されると、弁体66が筒状壁65の内部を下方に向けて縮径部分に当接する位置まで移動して吐出口44内に残った内容物を筒状壁65の内部に向けて吸引する。これにより、吐出口44の内部の液体の残量を減らして、吐出口44からの液垂れを抑制することができる。このように、弁体66は、吐出口44からの液垂れを抑制するためのサックバック機構として機能する。
本実施の形態の吐出容器1では、吐出キャップ3は容器本体2の口部(外口部11)に打栓によって装着される構成であるが、容器本体2の外口部11の外周面に雄ねじ部18を設けるとともに、吐出キャップ3の側壁部42の内周面に雌ねじ部48を設けている。そして、吐出キャップ3が外口部11に打栓されたときに、雄ねじ部18が雌ねじ部48と係合しないで一時的に雄ねじ部18が雌ねじ部48に乗り上げた状態となっても、雄ねじ部18側が図3及び図4に示すように周方向に間欠的に形成されているため、吐出キャップ3を容器本体2に対して所定角度だけ周方向に相対回転させることでねじ山同士が容易に噛み合い、両者はねじ係合する。本実施形態では、雄ねじ部18と雌ねじ部48が4条ねじで構成されているため、最大で90度だけ相対回転させることで雄ねじ部18と雌ねじ部48はねじ係合し、その後は吐出キャップ3の螺脱が可能となる。なお、吐出キャップ3を容器本体2に装着する際に、キャップ側係合部43が雄ねじ部18をスムーズに乗り越えて口部側係合部16とアンダーカット係合可能とするために、口部側係合部16の径方向外側への突出高さは、雄ねじ部18のねじ山高さよりも高いことが好ましい。
なお、本実施形態では、雄ねじ部18側が周方向に間欠的に形成されるように構成したが、この態様には限定されない。雄ねじ部18に代えて雌ねじ部48側が周方向に間欠的に形成されるように構成してもよい。
雄ねじ部18が雌ねじ部48とねじ係合した後は、図7に示すように吐出キャップ3を容器本体2に対して相対回転させることで吐出キャップ3の雌ねじ部48は雄ねじ部18のねじ山に沿って螺昇し、口部側係合部16とキャップ側係合部43とのアンダーカット係合が解除される。従って、吐出キャップ3を外口部11に対して相対回転させるだけの簡単な操作で、吐出キャップ3を容器本体2の外口部11から容易に取り外すことができる。
以上述べたように、本実施形態は、内容物を収容する容器本体2と、内容物の吐出口44を備え、容器本体2の口部(外口部11)に着脱可能な吐出キャップ3とを備える吐出容器1であって、口部の外周面には、雄ねじ部18と、雄ねじ部18の下方に形成され径方向外側に突出する口部側係合部16が設けられ、口部を径方向外側から囲む吐出キャップ3の側壁部42の内周面には、雄ねじ部18とねじ係合可能な雌ねじ部48と、雌ねじ部48の下方に設けられ径方向内側に突出して口部側係合部16にアンダーカット係合可能なキャップ側係合部43とが設けられ、雄ねじ部18と雌ねじ部48のいずれか一方が周方向に連続する連続ねじ部として設けられ、他方が周方向に間欠的に形成された間欠ねじ部として設けられるように構成した。このような構成の採用によって、吐出キャップ3を打栓によって容器本体2の外口部11に装着される構成としつつ、雄ねじ部18と雌ねじ部48によるねじ係合を併用し、吐出キャップ3を容器本体2に対してアンダーカット係合且つねじ係合させた後に、吐出キャップ3を容器本体2に対して回転させることで吐出キャップ3を雄ねじ部18のねじ山に沿って螺昇させてアンダーカット係合を容易に解除し、吐出キャップ3を容器本体2から取り外すことができる。特に、本実施形態では、雄ねじ部18と雌ねじ部48の一方を間欠ねじ部として構成したので、アンダーカット係合時に雄ねじ部18と雌ねじ部48が噛み合わなくても、吐出キャップ3を所定回転以上回転させることで比較的容易にねじ係合させて、その後の吐出キャップ3の取り外しを行うことができる。従って、吐出キャップ3を容器本体2から分別する作業を容易にすることができる。
また、本実施形態では、容器本体2は、外層体10と、外層体10の内側に配置され内容物を収容する内層体20とを有し、外層体10と内層体20との間の空間に外気を導入する外気導入口13を有するように構成した。このような構成の採用によって、分別処理の要求が高い二重容器の分別作業を容易化することができる。
また、本実施形態では、外気導入口13は、外層体10の上端と内層体20の上端との間に形成されるように構成した。このような構成の採用によって、外口部11の外周面に外気導入口13との干渉を考慮することなく雄ねじ部18を設けることを可能として、外口部11の外周面への雄ねじ部18の配置の自由度を高めることができるとともに外口部11に径方向に貫通する貫通孔を設けることを不要として、外層体10の形成を容易にし、吐出容器1の製造コストを低減することができる。
また、本実施形態では、雄ねじ部18及び雌ねじ部48は、多条ねじ部を備えるように構成した。このような構成の採用によって、アンダーカット係合時に雄ねじ部18と雌ねじ部48が噛み合わない場合にも、吐出キャップ3のより少ない回転によってねじ山の噛み合いが可能となる。
また、本実施形態の吐出容器1では、口部側シール部17とキャップ側シール部45とによりキャップ本体40の下端を密封し、キャップ本体40の頂壁部41に設けた通気口46を通して外気導入口13に外気を導入するようにしたので、外気導入口13を通して外層体10と内層体20との間に内容物や異物等が導入されることを抑制して、内容物が吐出されたときに内層体20の収容部22を外層体10の胴部12から確実に離間させることができる。
さらに、本実施形態の吐出容器1では、雄ねじ部18を口部側係合部16よりも上方に設け、雌ねじ部48をキャップ側係合部43よりも上方に設けるようにしたので、吐出キャップ3を外口部11に対して相対回転させたときに雌ねじ部48を雄ねじ部18に沿って確実に移動させつつ、キャップ側係合部43を側壁部42の拡径変形がし易い下端側部分に設けるようにしてキャップ側係合部43の口部側係合部16に対するアンダーカット係合が容易に解除されるようにした。これにより、吐出キャップ3を容器本体2の外口部11からより容易に取り外すことが可能となる。
さらに、本実施の形態の吐出容器1では、口部側係合部16を、口部側シール部17を兼ねた構成としたので、外口部11の高さ寸法を低減することを可能として、吐出容器1をより小型、軽量化することができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本実施形態では、容器本体2は、積層剥離容器(二重容器)とされているが、これに限らず、二重容器の構成を有していなくてもよい。
また、本実施形態では、吐出キャップ3をポリプロピレン製またはポリエチレン製としているが、これに限らず、他の合成樹脂材料製とすることもできる。
さらに、本実施形態では、容器本体2(外層体10及び内層体20)ないしプリフォーム組立体30(外プリフォーム31及び内プリフォーム32)をポリエチレンテレフタレート製としているが、これに限らず、容器本体2と吐出キャップ3とが異なる材質で形成されていれば、これらの材質は種々変更可能である。
また、本実施形態では、雄ねじ部18及び雌ねじ部48が4条ねじを備えるように構成したが、この態様には限定されない。雄ねじ部18及び雌ねじ部48の条数は、1条乃至3条、又は5条以上であってもよい。
また、本実施形態では、容器本体2は、二軸延伸ブロー成形により形成するように構成したが、この態様には限定されず、押出ブロー成形によって形成するようにしてもよい。
1 吐出容器
2 容器本体
3 吐出キャップ
10 外層体
11 外口部(口部)
12 胴部
12a 肩状部分
12b 胴本体部分
12c 底部分
13 外気導入口
14 ネックリング
16 口部側係合部
17 口部側シール部
18 雄ねじ部
20 内層体
21 内口部(口部)
22 収容部
23 隙間
24 拡径部
25 フランジ部
26 縦リブ
30 プリフォーム組立体
31 外プリフォーム
31a 延伸部
32 内プリフォーム
32a 延伸部
40 キャップ本体
41 頂壁部
42 側壁部
43 キャップ側係合部
44 吐出口
45 キャップ側シール部
46 通気口
48 雌ねじ部
50 蓋体
51 ヒンジ
52 天壁
53 栓部材
54 円筒状突起
55 係止溝
60 中栓
61 係合壁
61a 貫通溝
62 流出孔
63 逆止弁
63a 脚部
64 環状壁
65 筒状壁
66 弁体
70 溝部
O 軸心
S 収容空間

Claims (4)

  1. 内容物を収容する容器本体と、
    内容物の吐出口を備え、該容器本体の口部に着脱可能な吐出キャップと
    を備える吐出容器であって、
    前記口部の外周面には、雄ねじ部と、該雄ねじ部の下方に形成され径方向外側に突出する口部側係合部が設けられ、
    前記口部を径方向外側から囲む前記吐出キャップの側壁部の内周面には、前記雄ねじ部とねじ係合可能な雌ねじ部と、該雌ねじ部の下方に形成され径方向内側に突出して前記口部側係合部にアンダーカット係合可能なキャップ側係合部とが設けられ、
    前記雄ねじ部と前記雌ねじ部のいずれか一方が周方向に連続する連続ねじ部として設けられ、他方が周方向に間欠的に形成された間欠ねじ部として設けられていることを特徴とする吐出容器。
  2. 前記容器本体は、外層体と、該外層体の内側に配置され内容物を収容する内層体とを有し、前記外層体と前記内層体との間の空間に外気を導入する外気導入口を有している、請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記外気導入口は、前記外層体の上端と前記内層体の上端との間に形成されている、請求項2に記載の吐出容器。
  4. 前記雄ねじ部及び前記雌ねじ部は、多条ねじ部を備える、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吐出容器。
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