JP2018191386A - 回転電機の回転子 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却性能を向上し、回転子コイルを効果的に冷却する。【解決手段】回転電機の回転子において、径方向貫通流路は、回転子スロットにおいて回転軸の径方向に延在して貫通しており、サブスロットを介して冷却ガスが流入して外部へ流出する。ここでは、径方向貫通流路が軸方向に複数が配置されており、複数の径方向貫通流路のそれぞれにサブスロットから冷却ガスが流入する。軸方向流路は、回転子スロットにおいて軸方向に延在している。軸方向流路は、複数の径方向貫通流路のうち軸方向で隣り合う径方向貫通流路の間を連通させている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、回転電機の回転子に関する。
関連技術に係る回転電機10は、たとえば、タービン発電機であって、図18に示すように、回転子20および固定子40がケーシング60に収容されている。回転電機10は、ケーシング60の内部において冷却ガスCG(水素、空気などの冷却媒体)が循環して流れるように構成されている。
具体的には、回転電機10において、回転子20は、円筒形状の回転子鉄心200が回転シャフト201の回転軸AXに対して同軸に設けられている。ここでは、回転シャフト201は、回転軸AXの軸方向が水平方向xに沿っている。また、回転子20においては、冷却ガスCGが流れる冷却流路が形成されている。回転子20の詳細な構成については、後述する。
回転電機10において、固定子40は、固定子鉄心41に固定子コイル42が設置されている。固定子鉄心41は、円筒形状であって、エアギャップAGを介して、回転子鉄心200の周りを囲うように設置されている。固定子鉄心41には回転軸AXの軸方向に貫通する固定子スロットが内側に形成されており、固定子コイル42は、その固定子スロットに挿入されている。
この他に、固定子40においては、固定子給気部411および固定子排気部412が設けられている。固定子給気部411は、固定子40の外周側から内周側のエアギャップAGへ冷却ガスCGが流れる通風ダクトを有する。これに対して、固定子排気部412は、固定子40の内周側に位置するエアギャップAGから固定子40の外周側へ冷却ガスCGが流れる通風ダクトを有する。
回転電機10において、ケーシング60は、2重構造であって、内部ケーシング61の外側に外部ケーシング62が設けられている。内部ケーシング61は、回転シャフト201が貫通する貫通孔K61を有しており、回転子20と固定子40とを内部に収容している。外部ケーシング62は、回転シャフト201が貫通する貫通孔K62を有しており、内部ケーシング61を内部に収容している。
ケーシング60において、内部ケーシング61の上方には開口部K611が設けられており、その開口部K611にはガス冷却器80が取り付けられている。また、内部ケーシング61の貫通孔K61の内部には、ファン90が設けられている。
ファン90は、軸流ファンであって、回転子20を挟むように回転シャフト201の一方の側部および他方の側部のそれぞれに設置されている。
回転電機10において、冷却ガスCGは、回転シャフト201と共にファン90が回転することによって、内部ケーシング61の外部から内部へ流入する。ここでは、回転シャフト201の一方の側部および他方の側部のそれぞれから中央部へ向かうように、冷却ガスCGが流れる。
内部ケーシング61の内部において、冷却ガスCGは、回転子20の内部に形成された冷却流路に流入した後に、回転子20の外周面と固定子40の内周面との間に位置するエアギャップAGに流出する。回転子20の内部を流れる冷却ガスCGの詳細な様子については、回転子20の詳細な構成と共に、後述する。
また、内部ケーシング61の内部において、冷却ガスCGは、エアギャップAGを経由して、固定子40の内部に形成された冷却流路を流れる。固定子40の内部のうち、固定子排気部412では、冷却ガスCGは、固定子40の内周側に位置するエアギャップAGから固定子40の外周側へ流れる。そして、固定子給気部411では、固定子40の外周側から内周側のエアギャップAGへ冷却ガスCGが流れる。
固定子40の外部へ排出された冷却ガスCGは、ガス冷却器80を介して、内部ケーシング61の内部から外部へ流れる。このとき、冷却ガスCGは、ガス冷却器80において冷却される。ガス冷却器80で冷却された冷却ガスCGは、外部ケーシング62のうち内部ケーシング61の外部に位置する空間を流れた後に、上述したように、ファン90の回転によって内部ケーシング61の外部から内部へ流入する。
このように、回転電機10では、ケーシング60の内部において冷却ガスCGが循環して流れることで各部が冷却される。
以下より、上記の回転子20の詳細な構成、および、回転子20の内部を流れる冷却ガスCGの詳細な様子について、図19から図23を用いて説明する。
回転子20において、回転子鉄心200には、回転子スロットCS(コイルスロット)が形成されている。回転子スロットCSは、回転子鉄心200の外周側において、径方向に凹んだ溝である。回転子スロットCSは、回転軸AXに沿った軸方向において延在している。ここでは、回転子スロットCSは、回転子鉄心200の磁極部以外の部分において、複数が周方向に間を隔てて並ぶように設けられている(図19参照)。
回転子鉄心200において回転子スロットCSの内部には、回転子コイル21がスロット絶縁物24を介して収容されている。回転子コイル21は、複数の界磁導体がターン絶縁物(図示省略)を介して径方向に積層されることで構成されている。回転子コイル21の外周側には、絶縁物であるクリページブロック22を介して回転子ウェッジ23が設置されており、回転子コイル21は、回転子ウェッジ23によって回転子スロットCSに固定されている。
回転子20において、回転子鉄心200には、冷却ガスCGの流路として、サブスロットSSおよび径方向貫通流路RPが設けられている。
回転子鉄心200において、サブスロットSSは、回転子スロットCSよりも内径側に形成されている。サブスロットSSは、回転子スロットCSと同様に、径方向に凹んだ溝である。サブスロットSSは、軸方向に延在しており、冷却ガスCGが軸方向に沿って流れる。
径方向貫通流路RPは、回転子スロットCSの内部に設置された各部を径方向に貫通する貫通孔である。径方向貫通流路RPは、内側の一端がサブスロットSSに連結されており、サブスロットSSから内側の一端に冷却ガスCGが流入し、外側の他端から流出するように形成されている。ここでは、径方向貫通流路RPは、回転軸AXに沿った軸方向において複数が間を隔てて設けられている。このため、複数の径方向貫通流路RPのそれぞれは、サブスロットSSから冷却ガスCGが流入する。
具体的には、径方向貫通流路RPは、径方向コイル流路部RP1と径方向クリページブロック流路部RP2と径方向ウェッジ流路部RP3とが、径方向において内側から外側へ向かって、順次、並ぶように設けられている(図20から図22参照)。
径方向貫通流路RPのうち、径方向コイル流路部RP1は、回転子コイル21の積層体に形成された貫通孔である。径方向コイル流路部RP1において、径方向に直交する断面は、軸方向の幅が周方向の幅よりも広くなっている。径方向コイル流路部RP1の断面は、矩形形状において軸方向に並ぶ両端部に半円形状を付加した形状である(図23参照)。
径方向クリページブロック流路部RP2は、クリページブロック22に形成された貫通孔であって、径方向コイル流路部RP1に連結している。径方向クリページブロック流路部RP2は、径方向に直交する断面が円形であり、径方向コイル流路部RP1の軸方向における幅よりも直径が小さい。
径方向ウェッジ流路部RP3は、回転子ウェッジ23に形成された貫通孔であって、径方向クリページブロック流路部RP2に連結されている。径方向ウェッジ流路部RP3は、径方向に直交する断面が円形であり、直径が径方向クリページブロック流路部RP2よりも小さい。
径方向貫通流路RPにおいては、径方向コイル流路部RP1の中心軸RC1と径方向クリページブロック流路部RP2の中心軸RC2と径方向ウェッジ流路部RP3の中心軸RC3とのそれぞれは、一致している。つまり、径方向コイル流路部RP1と径方向クリページブロック流路部RP2と径方向ウェッジ流路部RP3とが同軸である。
回転子20において、冷却ガスCGは、保持環211(図21参照)が外周面側に設置された回転子鉄心200の鉄心端側Us(サブスロット上流側)からサブスロットSSに流入する。そして、サブスロットSSでは、冷却ガスCGは、回転軸AXに沿った軸方向において、鉄心端側Usから鉄心中央側Ds(サブスロット下流側)へ向かって流れる。このとき、回転子20の回転による遠心ファン効果によって、冷却ガスCGは、サブスロットSSから、軸方向に並ぶ複数の径方向貫通流路RPのそれぞれに、順次、分岐して導入される。
径方向貫通流路RPにおいて、冷却ガスCGは、径方向の内側から外側へ向かって流れた後に、外部へ流出する。つまり、冷却ガスCGは、径方向貫通流路RPにおいて、径方向コイル流路部RP1と径方向クリページブロック流路部RP2と径方向ウェッジ流路部RP3とを順次流れた後に、エアギャップAG(図18参照)へ排出される。
このように、回転子20においては、回転子コイル21の通電で生じたジュール熱が、ラジアルフロー方式によって冷却される。
特許公報3564915公報 特許公報3736192公報 特開平07−170683公報 特開平10−285853号公報 特開2010−101580号公報
回転電機10においては、回転子20の構成部材である絶縁材(ターン絶縁物、スロット絶縁物など)の耐熱性能に起因して温度の上限が厳しく制限されている。回転電機10は、単機の容量の増大化と共に、回転子コイル21の電流密度が上昇する一方で、回転子コイル21の温度を絶縁材の耐熱温度よりも低く抑える必要がある。このため、回転子20の直径を大きくすると共に鉄心長を長くして、より多くの界磁導体を回転子鉄心200に設置することで、回転子コイル21による発熱量を減少させている。この他に、冷却ガスCGが流れる流路の通風面積を広くしている。上記のように、冷却性能を向上させるために、回転電機10の大型化が必要になる。
上記した回転電機10のようにサブスロットSSを用いた通風冷却方式で冷却を行う場合、サブスロットSSにおいて鉄心端側Usに位置する入口部分では、冷却ガスCGは、鉄心中央側Dsよりも流量が多く流速が高い。その結果、大きな圧力損失が発生するので、サブスロットSSから径方向貫通流路RPへ流入する冷却ガスCGの流量が十分に確保されず、冷却が不十分になる場合がある。回転電機10の容量の増大化に伴って回転子鉄心を長くしたときには、サブスロットSSが同様に長くなるので、更に、圧力損失が増加し、冷却ガスCGが流れにくくなる。特に、冷却ガスCGとして空気を利用する空冷方式の場合には、空気の熱容量が小さく、冷却ガスCGの温度が大きく上昇するため、上述した問題が顕在化する。
上記のように、冷却ガスCGは、サブスロットSSにおいて軸方向に沿って流れるに伴って流量および流速が減少するので、図22に示すように、冷却ガスCGがサブスロットSSから径方向貫通流路RPに分岐して流入したときには、鉄心中央側Dsの壁側に偏って流れる。このため、大きな分岐圧力損失が発生する。これと共に、径方向貫通流路RPでは、鉄心端側Usの壁で流れの剥離が生じて渦が発生するので、冷却ガスCGの流れに対して、渦が大きな抵抗になる。その他、径方向貫通流路RPは、上記のように内部に段差があるので、大きな圧力損失が生じる。
上記のような圧力損失の発生に起因して、冷却ガスCGの流量は、鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPの方が、鉄心中央側Dsに位置する径方向貫通流路RPよりも少なくなる。回転子コイル21の温度は、径方向貫通流路RPを通過する冷却ガスCGの流量に大きく依存する。このため、回転子コイル21の温度は、鉄心端側Usの方が鉄心中央側Dsよりも高くなる。したがって、鉄心端側Usに配置された回転子コイル21を十分に冷却するように冷却ガスCGを流す必要があるので、鉄心中央側Dsに配置された回転子コイル21においては、冷却ガスCGの流量が過剰な状態になる。特に、回転電機10の容量を増大化するために回転子鉄心200を長くしたときには、軸方向に配置する径方向貫通流路RPの数を増加させる必要があるので、鉄心中央側Dsでは冷却ガスCGの流量が更に過剰になる。すなわち、冷却ガスCGの流量は、軸方向に配置された複数の径方向貫通流路RPのそれぞれにおいて一定でなく、軸方向における流量分布が大きいので、軸方向で均一に冷却を行うことは、容易でない。
回転電機10においては、冷却性能を向上させるために、さまざまな技術が提案されている(たとえば、特許文献1から5参照)。
しかしながら、従来においては冷却性能を十分に向上させることが困難であって、回転子コイル21を効果的に冷却することが容易でない。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、冷却性能を向上し、回転子コイルを効果的に冷却することができる、回転電機の回転子を提供することである。
回転電機の回転子は、回転子鉄心、回転子スロット、サブスロット、径方向貫通流路、および、軸方向流路を備える。回転子鉄心は、円筒形状であって、回転軸に対して同軸に設置される。回転子スロットは、回転子鉄心の外周側に形成されており、内部に回転子コイルを収容している。サブスロットは、回転子鉄心において回転子スロットよりも内周側に形成されており、冷却ガスが回転軸の軸方向に沿って流れる。径方向貫通流路は、回転子スロットにおいて回転軸の径方向に延在して貫通しており、サブスロットを介して冷却ガスが流入して外部へ流出する。ここでは、径方向貫通流路が軸方向に複数が配置されており、複数の径方向貫通流路のそれぞれにサブスロットから冷却ガスが流入する。軸方向流路は、回転子スロットにおいて軸方向に延在している。軸方向流路は、複数の径方向貫通流路のうち軸方向で隣り合う径方向貫通流路の間を連通させている。
図1は、第1実施形態に係る回転電機10の回転子20において、回転軸AXに沿った水平方向x(軸方向に相当)と鉛直方向z(一部の径方向に相当)とで規定される鉛直面(xz面)の一部断面(図21中のZ3部分)を拡大して示した図である。 図2は、第2実施形態に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面を拡大して示した図である。 図3は、第3実施形態に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面を拡大して示した図である。 図4は、第4実施形態に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面を拡大して示した図である。 図5は、第5実施形態に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面を拡大して示した図である。 図6は、第5実施形態の変形例に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面を拡大して示した図である。 図7は、第6実施形態に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面を拡大して示した図である。 図8は、第7実施形態に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面を拡大して示した図である。 図9は、第8実施形態に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面を拡大して示した図である。 図10は、第9実施形態に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面を拡大して示した図である。 図11は、第9実施形態に係る回転電機10の回転子20において、径方向貫通流路RPに関して径方向を視線としたときの様子を示す図である。 図12は、第9実施形態の変形例に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面を拡大して示した図である。 図13は、第9実施形態の変形例に係る回転電機10の回転子20において、径方向貫通流路RPに関して径方向を視線としたときの様子を示す図である。 図14は、第9実施形態の変形例に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面を拡大して示した図である。 図15は、第9実施形態の変形例に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面を拡大して示した図である。 図16は、第10実施形態に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面(図21中のZ3部分)を拡大して示した図である。 図17は、第10実施形態の変形例に係る回転電機10の回転子20において、鉛直面(xz面)の一部断面(図21中のZ3部分)を拡大して示した図である。 図18は、関連技術に係る回転電機10において、回転軸AXに沿った水平方向x(軸方向に相当)と鉛直方向z(一部の径方向に相当)とで規定される鉛直面(xz面)の断面を示した図である。 図19は、関連技術に係る回転電機10の回転子20において、水平方向xに直交する鉛直面(yz面)の一部断面を示した図である。 図20は、関連技術に係る回転電機10の回転子20において、水平方向xに直交する鉛直面(yz面)の一部断面を拡大して示した図である(図19中のZ1部分)。 図21は、関連技術に係る回転電機10の回転子20において、水平方向xと鉛直方向zとで規定される鉛直面(xz面)の一部断面(図18中のZ2部分)を示した図である。 図22は、関連技術に係る回転電機10の回転子20において、水平方向xと鉛直方向zとで規定される鉛直面(xz面)の一部断面(図21中のZ3部分)を拡大して示した図である。 図23は、関連技術に係る回転電機10の回転子20において、径方向貫通流路RPに関して径方向を視線としたときの様子を示す図である。
<第1実施形態>
図1に示すように、本実施形態の回転子20においては、上記の関連技術(図22参照)の場合と異なり、軸方向流路APが回転子コイル21に更に形成されている。
軸方向流路APは、軸方向に沿って延在した孔であって、軸方向で隣り合う径方向貫通流路RPの間を連通させている。軸方向流路APは、回転子コイル21のうち最も外側に位置する界磁導体の外周面に形成されている。
本実施形態の回転子20では、軸方向で隣り合う径方向貫通流路RPのうち鉄心端側Us(サブスロット上流側)に位置する径方向貫通流路RPに流入した冷却ガスCGの一部は、軸方向流路APを経由して、鉄心中央側Ds(サブスロット下流側)に位置する他の径方向貫通流路RPへ流れる。
具体的には、鉄心端側Usの径方向貫通流路RPでは、冷却ガスCGは、径方向コイル流路部RP1において鉄心中央側Dsの壁に沿って流れる。そして、径方向貫通流路RPでは、冷却ガスCGの一部が、径方向コイル流路部RP1から径方向クリページブロック流路部RP2へ流入する前に、軸方向流路APに流入する。ここでは、冷却ガスCGの一部は、径方向コイル流路部RP1と径方向クリページブロック流路部RP2との間の段差に衝突し、軸方向流路APに流入する。このため、衝突で流れが乱れた冷却ガスCGが軸方向流路APに流入し、流路抵抗の増加を抑制することできるので、冷却ガスCGが多く流れて回転子コイル21を効果的に冷却することができる。
軸方向流路APにおいて冷却ガスCGが軸方向に沿って流れることで、冷却ガスCGが鉄心端側Usの径方向貫通流路RPから鉄心中央側Dsの径方向貫通流路RPに流入する。鉄心中央側Dsの径方向貫通流路RPにおいては、冷却ガスCGは、径方向コイル流路部RP1の鉄心端側Usに流入する。上述したように径方向コイル流路部RP1の鉄心端側Usでは流れの剥離が生じている。このため、径方向貫通流路RPにおいて、軸方向流路APを流れる冷却ガスCGと径方向コイル流路部RP1を流れる冷却ガスCGとが合流したときには、大きな通風抵抗が生じない。
以上のように、本実施形態の回転子20は、軸方向で隣り合う径方向貫通流路RPの間を軸方向流路APが連通しているので、回転子コイル21を効果的に冷却することができる。その結果、より大きな界磁電流値を許容する回転電機10の回転子20を提供可能である。
<第2実施形態>
図2に示すように、本実施形態の回転子20は、軸方向流路APの構成の一部が第1実施形態(図1参照)の場合と異なっている。本実施形態では、軸方向流路APは、回転子コイル21のうち最も外側に位置する界磁導体の外周面側でなく、内周面側に形成されている。
この他に、軸方向流路APは、鉄心端側Usに位置する入口部が、径方向貫通流路RPの径方向コイル流路部RP1において鉄心端側Usに突き出るように形成されている。
具体的には、軸方向流路APの入口部は、径方向コイル流路部RP1において鉄心中央側Dsに位置する壁面のうち軸方向流路APの入口部よりも径方向の内側に位置する壁面部分に対して、軸方向で鉄心端側Usに位置している。これに伴い、軸方向流路APの入口部は、径方向において内側に位置する部分が開口している。また、径方向コイル流路部RP1の軸方向における幅は、軸方向流路APが位置する外側部分が内側部分よりも狭くなっている。
本実施形態の回転子20において、冷却ガスCGは、径方向貫通流路RPの径方向コイル流路部RP1において鉄心中央側Dsに位置する壁面に沿って多くが流れる。径方向コイル流路部RP1において鉄心中央側Dsを流れる冷却ガスCGは、軸方向流路APにおいて、鉄心端側Usに位置する入口部へ向かう。上述したように、軸方向流路APの入口部は、径方向コイル流路部RP1において鉄心端側Usに突き出ており、径方向で内側に位置する部分が開口している。このため、冷却ガスCGが軸方向流路APに流入しやすくなるので、径方向貫通流路RPを流れる冷却ガスCGの流量が増加する。
したがって、本実施形態の回転子20は、回転子コイル21を効果的に冷却することができる。
<第3実施形態>
図3に示すように、本実施形態の回転子20は、第1実施形態(図1参照)の場合と異なり、複数の軸方向流路APが設けられている。ここでは、軸方向流路APとして、第1軸方向流路AP1および第2軸方向流路AP1が設けられている。
第1軸方向流路AP1は、回転子コイル21のうち最も外側に位置する界磁導体よりも1つ内側に位置する界磁導体の外周面側に形成されている。第2軸方向流路AP2は、回転子コイル21のうち最も外周側に位置する界磁導体の外周面側に形成されている。第2軸方向流路AP2の入口部は、径方向コイル流路部RP1において鉄心端側Usに突き出るように形成されている。つまり、第2軸方向流路AP2の入口部は、第1軸方向流路AP1の入口部に対して、軸方向で鉄心端側Usに位置している。これに伴い、径方向コイル流路部RP1の軸方向における幅は、第2軸方向流路AP2が位置する外側部分が、内側部分よりも狭くなっている。
具体的には、第1軸方向流路AP1の入口部は、径方向貫通流路RPにおいて鉄心中央側Dsに位置する壁面のうち第1軸方向流路AP1の入口部よりも径方向の内側に位置する壁面部分に対して、軸方向で同じ位置にある。第2軸方向流路AP2の入口部は、径方向貫通流路RPにおいて鉄心中央側Dsに位置する壁面のうち第2軸方向流路AP2の入口部よりも径方向の内側に位置する壁面部分に対して、軸方向で鉄心端側Usに位置している。
ここでは、第1軸方向流路AP1の入口部は、径方向貫通流路RPにおいて鉄心中央側Dsに位置する壁面のうち径方向で第1軸方向流路AP1の入口部よりも外側に位置する壁面部分に対しては、鉄心中央側Dsに位置している。同様に、第2軸方向流路AP2の入口部は、径方向貫通流路RPにおいて鉄心中央側Dsに位置する壁面のうち径方向で第2軸方向流路AP2の入口部よりも外側に位置する壁面部分(径方向クリページブロック流路部RP2の下流側の壁面)に対しては、鉄心中央側Dsに位置している。このため、本実施形態は、冷却ガスCGが軸方向流路APに流入しやすくなるので、径方向貫通流路RPを流れる冷却ガスCGの流量が増加する。
したがって、本実施形態の回転子20は、回転子コイル21を効果的に冷却することができる。
<第4実施形態>
図4に示すように、本実施形態の回転子20は、第2実施形態(図2参照)の場合と異なり、軸方向流路APが複数であって、軸方向流路APとして第1軸方向流路AP1から第5軸方向流路AP5が設けられている。
第1軸方向流路AP1は、回転子コイル21のうち内側から2番目に位置する界磁導体の内周面側に形成されている。同様に、第2軸方向流路AP2から第5軸方向流路AP5のそれぞれは、径方向の内側から数えて、3番目から6番目に位置する界磁導体のそれぞれに、順次、形成されている。
第1軸方向流路AP1の入口部は、径方向貫通流路RPにおいて鉄心中央側Dsに位置する壁面のうち第1軸方向流路AP1の入口部よりも径方向の内側に位置する壁面部分に対して、軸方向で鉄心端側Usに位置している。これに伴い、第1軸方向流路AP1の入口部は、径方向において内側に位置する部分が開口している。第2軸方向流路AP2から第5軸方向流路AP5のそれぞれの入口部は、配置位置が径方向において内側から外側に移動するに伴って、順次、鉄心端側Usにシフトしている。第2軸方向流路AP2から第5軸方向流路AP5のそれぞれの入口部は、第1軸方向流路AP1と同様に、径方向貫通流路RPにおいて鉄心中央側Dsに位置する壁面のうち各入口部よりも径方向の内側に位置する壁面部分に対して、軸方向で鉄心端側Usに位置している。
これに対して、第1軸方向流路AP1の出口部は、径方向貫通流路RPにおいて鉄心端側Usに位置する壁面のうち径方向で第1軸方向流路AP1の出口部よりも内側に位置する壁面部分に対して、鉄心端側Usに位置している。第2軸方向流路AP2から第5軸方向流路AP5のそれぞれの出口部は、入口部と同様に、配置位置が径方向において内側から外側に移動するに伴って、順次、鉄心端側Usにシフトしている。第2軸方向流路AP2から第5軸方向流路AP5のそれぞれの出口部は、第1軸方向流路AP1と同様に、径方向貫通流路RPにおいて鉄心端側Usに位置する壁面のうち径方向で各出口部よりも内側に位置する壁面部分に対して、鉄心端側Usに位置している。
本実施形態の回転子20では、冷却ガスCGは、第2実施形態の場合と同様に、複数の軸方向流路AP(AP1〜AP5)のそれぞれの入口部へ流入した後に、複数の軸方向流路APのそれぞれの出口部から流出する。複数の軸方向流路AP(AP1〜AP5)のそれぞれの出口部は、径方向貫通流路RPにおいて鉄心端側Usに位置する壁面のうち径方向で各出口部よりも内側に位置する壁面部分に対して、鉄心端側Usに位置している。このため、冷却ガスCGが軸方向流路APに流入しやすくなると共に軸方向流路APから流出しやすくなるので、径方向貫通流路RPを流れる冷却ガスCGの流量が増加する。
したがって、本実施形態の回転子20は、回転子コイル21を効果的に冷却することができる。
<第5実施形態>
図5に示すように、本実施形態の回転子20は、第4実施形態(図4)の場合と異なり、径方向非貫通流路RGが更に形成されている。径方向非貫通流路RGは、回転軸AXに沿った軸方向において複数が設けられている。
径方向非貫通流路RGは、回転子スロットCSの内部に設置された各部において、径方向に延在する孔である。ここでは、径方向非貫通流路RGは、非貫通孔であって、径方向において外側に位置する一端は開口部であるのに対して、内側に位置する他端は閉口部である。径方向非貫通流路RGは、軸方向において径方向貫通流路RPと交互に並ぶように配置されている。
具体的には、径方向非貫通流路RGは、径方向コイル流路部RG1と径方向クリページブロック流路部RG2と径方向ウェッジ流路部RG3とが径方向において順次並ぶように形成されている。
径方向非貫通流路RGにおいて、径方向コイル流路部RG1は、回転子コイル21の積層体に形成された孔であって、径方向において外側に位置する一端は開口部であるのに対して、内側に位置する他端は閉口部である。径方向コイル流路部RG1は、回転子コイル21のうち径方向の内側から数えて4番目から6番目に位置する界磁導体に形成されている。図示を省略しているが、径方向コイル流路部RG1は、径方向に直交する断面が、径方向貫通流路RPの径方向コイル流路部RP1と同様である(図23参照)。
径方向クリページブロック流路部RG2は、クリページブロック22に形成された貫通孔であって、径方向コイル流路部RG1に連結している。図示を省略しているが、径方向クリページブロック流路部RG2は、径方向に直交する断面が、径方向貫通流路RPの径方向クリページブロック流路部RP2と同様である(図23参照)。
径方向ウェッジ流路部RG3は、回転子ウェッジ23に形成された貫通孔であって、径方向クリページブロック流路部RG2に連結されている。図示を省略しているが、径方向ウェッジ流路部RG3は、径方向に直交する断面が、径方向貫通流路RPの径方向ウェッジ流路部RP3と同様である(図23参照)
本実施形態において、径方向非貫通流路RGと、その径方向非貫通流路RGよりも鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPとの両者の間は、第3軸方向流路AP3から第5軸方向流路AP5のそれぞれを介して連通している。つまり、複数の軸方向流路APのうち、径方向の外側に設けられた軸方向流路AP(AP3〜AP5)が両者の間に介在している。ここでは、第3軸方向流路AP3から第5軸方向流路AP5のそれぞれの入口部は、鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPの径方向コイル流路部RP1に連結されている。そして、第3軸方向流路AP3から第5軸方向流路AP5のそれぞれの出口部は、鉄心中央側Dsに位置する径方向非貫通流路RGの径方向コイル流路部RG1に連結されている。
本実施形態の回転子20では、冷却ガスCGは、第4実施形態の場合と異なり、第3軸方向流路AP3から第5軸方向流路AP5のそれぞれの入口部へ流入した場合には、径方向貫通流路RPへ流出せずに、径方向非貫通流路RGへ流出する。そして、その径方向非貫通流路RGに流入した冷却ガスCGは、径方向コイル流路部RG1と径方向クリページブロック流路部RG2と径方向ウェッジ流路部RG3とを順次流れて、外部へ排出される。このように、軸方向流路APから流出した冷却ガスCGは、径方向貫通流路RPを流れる冷却ガスCGに合流することなく外部へ排出される。このため、本実施形態では、径方向貫通流路RPを流れる冷却ガスCGの流量が増加する。
したがって、本実施形態の回転子20は、回転子コイル21を効果的に冷却することができる。
本実施形態の変形例について、図6を用いて説明する。
本変形例では、図6に示すように、径方向に並ぶ複数の軸方向流路AP(AP1〜AP5)の全てが、径方向貫通流路RPと径方向非貫通流路RGとの間を連通するように設けている。つまり、径方向に並ぶ複数の軸方向流路AP(AP1〜AP5)において、外周側に位置する軸方向流路AP(AP3〜AP5)の他に、内周側に位置する軸方向流路AP(AP1,AP2)を、径方向貫通流路RPと径方向非貫通流路RGとの間に設けている。
本変形例のように、軸方向で隣り合う径方向貫通流路RPの間を軸方向流路APで連通させない場合においても、上記と同様な作用および効果が得られる。
<第6実施形態>
図7に示すように、本実施形態の回転子20は、第4実施形態(図4参照)の場合と異なり、径方向非貫通流路RGbが形成されている。径方向非貫通流路RGbは、回転軸AXに沿った軸方向において複数が設けられている。
径方向非貫通流路RGbは、径方向に延在する孔であって、回転子スロットCSの内部に設置された回転子コイル21の積層体に設けられている。ここでは、径方向非貫通流路RGbは、非貫通孔であって、径方向において外側に位置する一端、および、内側に位置する他端が、開口部でなく、閉口部である。
径方向非貫通流路RGbは、回転子コイル21のうち径方向の内側から数えて2番目から6番目に位置する界磁導体に形成されている。図示を省略しているが、径方向非貫通流路RGbは、径方向に直交する断面が、径方向貫通流路RPの径方向コイル流路部RP1と同様である(図23参照)。径方向非貫通流路RGbは、軸方向において径方向貫通流路RPと交互に並ぶように配置されている。
本実施形態において、径方向非貫通流路RGbと、その径方向非貫通流路RGbよりも鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPとの両者の間は、第1軸方向流路AP1から第3軸方向流路AP3のそれぞれを介して連通している。つまり、複数の軸方向流路APのうち、径方向の内側に設けられた軸方向流路AP(AP1〜AP3)が両者の間に介在している。ここでは、第1軸方向流路AP1から第3軸方向流路AP3のそれぞれの入口部は、鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPに連結されている。そして、第1軸方向流路AP1から第3軸方向流路AP3のそれぞれの出口部は、鉄心中央側Dsに位置する径方向非貫通流路RGbに連結されている。
これに対して、径方向非貫通流路RGbと、その径方向非貫通流路RGbよりも鉄心中央側Dsに位置する径方向貫通流路RPとの両者の間は、第4軸方向流路AP4および第5軸方向流路AP5のそれぞれを介して連通している。つまり、複数の軸方向流路APのうち、径方向の外側に設けられた軸方向流路AP(AP4,AP5)が両者の間に介在している。ここでは、第4軸方向流路AP4および第5軸方向流路AP5のそれぞれの入口部は、鉄心端側Usに位置する径方向非貫通流路RGbに連結されている。そして、第4軸方向流路AP4および第5軸方向流路AP5のそれぞれの出口部は、鉄心中央側Dsに位置する径方向貫通流路RPに連結されている。
本実施形態の回転子20では、鉄心端側Usの径方向貫通流路RPに導入された冷却ガスCGの一部は、第1軸方向流路AP1から第3軸方向流路AP3のそれぞれを経由して、径方向非貫通流路RGbに流入する。そして、その径方向非貫通流路RGbに導入された冷却ガスCGは、第4軸方向流路AP4および第5軸方向流路AP5のそれぞれを経由して、鉄心中央側Dsに位置する他の径方向貫通流路RPへ流出する。このように、鉄心端側Usの径方向貫通流路RPに流入した冷却ガスCGの一部は、鉄心中央側Dsに位置する他の径方向貫通流路RPを流れる冷却ガスCGと、外径側で合流する。このため、径方向貫通流路RPにおいて冷却ガスCGの流量が増加する距離が短い。その結果、流路抵抗の増加が抑制されるので、径方向貫通流路RPを流れる冷却ガスCGの流量が増加する。
したがって、本実施形態の回転子20は、回転子コイル21を効果的に冷却することができる。
<第7実施形態>
図8に示すように、本実施形態の回転子20は、第5実施形態(図5参照)と同様に径方向非貫通流路RG(第1径方向非貫通流路)が形成されている他に、その径方向非貫通流路RGと構成が異なる他の径方向非貫通流路RGc(第2径方向非貫通流路)が更に形成されている。
径方向非貫通流路RGcは、回転軸AXに沿った軸方向において、最も鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPよりも更に鉄心端側Usに設けられている。
径方向非貫通流路RGcは、径方向に延在する孔であって、回転子スロットCSの内部に設置された回転子コイル21の積層体に設けられている。ここでは、径方向非貫通流路RGcは、非貫通孔であって、径方向において内側に位置する一端が開口部であるが、外側に位置する他端が開口部でなく閉口部である。
径方向非貫通流路RGcは、回転子コイル21のうち径方向の内側から数えて1番目から3番目に位置する界磁導体に形成されている。図示を省略しているが、径方向非貫通流路RGcは、径方向に直交する断面が、径方向貫通流路RPの径方向コイル流路部RP1と同様である(図23参照)。
径方向非貫通流路RGcと、最も鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPとの両者の間は、第1軸方向流路AP1および第2軸方向流路AP2のそれぞれを介して連通している。つまり、複数の軸方向流路APのうち、径方向の内側に設けられた軸方向流路AP(AP1,AP2)が両者の間に介在している。ここでは、第1軸方向流路AP1および第2軸方向流路AP2のそれぞれの入口部は、径方向非貫通流路RGcに連結されている。そして、第1軸方向流路AP1および第2軸方向流路AP2のそれぞれの出口部は、最も鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPに連結されている。
本実施形態の回転子20では、鉄心端側UsにおいてサブスロットSSから径方向非貫通流路RGcに冷却ガスCGが流入する。その径方向非貫通流路RGcに流入した冷却ガスCGは、第1軸方向流路AP1および第2軸方向流路AP2のそれぞれを介して、最も鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPに導入される。このため、本実施形態では、最も鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPにおいて、冷却ガスCGの流量が増加する。
したがって、本実施形態の回転子20は、回転子コイル21を効果的に冷却することができる。
<第8実施形態>
図9に示すように、本実施形態の回転子20は、第4実施形態(図4参照)と異なり、径方向非貫通流路RGcが更に形成されている。
径方向非貫通流路RGcは、第7実施形態(図8参照)の場合と同様に、回転軸AXに沿った軸方向において、最も鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPよりも更に鉄心端側Usに設けられている。本実施形態では、径方向非貫通流路RGcは、回転子コイル21のうち径方向の内側から数えて1番目から6番目に位置する界磁導体に形成されている。
径方向非貫通流路RGcと、最も鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPとの両者の間は、第1軸方向流路AP1から第5軸方向流路AP5のそれぞれを介して連通している。ここでは、第1軸方向流路AP1から第5軸方向流路AP5のそれぞれの入口部は、径方向非貫通流路RGcに連結されている。そして、第1軸方向流路AP1から第5軸方向流路AP5のそれぞれの出口部は、最も鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPに連結されている。
第1軸方向流路AP1の入口部は、径方向非貫通流路RGcにおいて鉄心中央側Dsに位置する壁面のうち第1軸方向流路AP1の入口部よりも径方向の内側に位置する壁面部分に対して、鉄心端側Usに位置している。そして、第1軸方向流路AP1の入口部は、径方向において内側に位置する部分が開口している。径方向非貫通流路RGcにおいて、第2軸方向流路AP2から第5軸方向流路AP5のそれぞれの入口部は、配置位置が径方向の内側から外側に移動するに伴って、順次、鉄心端側Usにシフトしている。ここでは、第2軸方向流路AP2から第5軸方向流路AP5のそれぞれの入口部は、径方向非貫通流路RGcにおいて鉄心中央側Dsに位置する壁面のうち各入口部よりも径方向の内側に位置する壁面部分に対して、鉄心端側Usに位置している。
本実施形態の回転子20では、鉄心端側UsにおいてサブスロットSSから径方向非貫通流路RGcに冷却ガスCGが流入する。その径方向非貫通流路RGcに流入した冷却ガスCGは、複数の軸方向流路AP1〜AP5のそれぞれに導入される。ここでは、複数の軸方向流路AP1〜AP5のそれぞれの入口部は、各入口部よりも径方向の内側に位置する壁面部分に対して、鉄心端側Usに位置しているので、冷却ガスCGが軸方向流路APに導入されやすい。そして、複数の軸方向流路AP1〜AP5のそれぞれに導入された冷却ガスCGは、最も鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPに導入される。このため、本実施形態では、最も鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPにおいて、冷却ガスCGの流量が増加する。
したがって、本実施形態の回転子20は、回転子コイル21を効果的に冷却することができる。
<第9実施形態>
図10および図11に示すように、本実施形態の回転子20において、径方向貫通流路RPは、径方向コイル流路部RP1、径方向クリページブロック流路部RP2、および、径方向ウェッジ流路部RP3が、複数の径方向貫通流路部として径方向の内側から外側に向けて順次連結されているが、径方向貫通流路RPの形状が上記の関連技術(図22,図23参照)の場合と異なっている。本実施形態の径方向貫通流路RPは、径方向コイル流路部RP1の中心軸RC1と径方向クリページブロック流路部RP2の中心軸RC2と径方向ウェッジ流路部RP3の中心軸RC3とのそれぞれが、同軸でなく、一致していない。
具体的には、径方向貫通流路RPは、径方向コイル流路部RP1の中心軸RC1に対して径方向クリページブロック流路部RP2の中心軸RC2が鉄心中央側Dsに位置している。そして、径方向クリページブロック流路部RP2の中心軸RC2に対して径方向ウェッジ流路部RP3の中心軸RC3が鉄心中央側Dsに位置している。つまり、径方向コイル流路部RP1と径方向クリページブロック流路部RP2と径方向ウェッジ流路部RP3とのそれぞれは、配置位置が径方向において内側から外側に移動するに伴って、中心軸RC1,RC2,RC3が、順次、鉄心中央側Dsにシフトしている。
ここでは、径方向コイル流路部RP1と径方向クリページブロック流路部RP2と径方向ウェッジ流路部RP3とのそれぞれの壁面において、鉄心中央側Dsに位置する端部は、軸方向で同じ位置にある。
このため、本実施形態では、径方向貫通流路RPにおいて鉄心中央側Dsに位置する壁面には、冷却ガスCGの流れに対して抵抗になる段差がないので、径方向貫通流路RPにおいて冷却ガスCGの流量が増加する。ここでは、特に、軸方向に並ぶ複数の径方向貫通流路RPのうち鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPで冷却ガスCGの流量が増加して、軸方向において流量が均一化する。
したがって、本実施形態の回転子20は、回転子コイル21を効果的に冷却することができる。
本実施形態の変形例について、図12と図13とを用いて説明する。上記の実施形態では、径方向コイル流路部RP1と径方向クリページブロック流路部RP2と径方向ウェッジ流路部RP3とのそれぞれの壁面において、鉄心中央側Dsに位置する端部は、軸方向で同じ位置にある。しかし、図12および図13に示すように、径方向コイル流路部RP1と径方向クリページブロック流路部RP2と径方向ウェッジ流路部RP3とのそれぞれの壁面において、鉄心中央側Dsに位置する端部は、鉄心中央側Dsに順次シフトした位置にあってもよい。この場合も、径方向貫通流路RPにおいて鉄心中央側Dsに位置する壁面には、冷却ガスCGの流れに対して抵抗になる段差がないので、上記と同様な作用および効果を得ることができる。
本実施形態の他の2つの変形例について、図14と図15とを順次用いて説明する。
図14に示すように、変形例において、径方向コイル流路部RP1は、第1径方向コイル流路部RP11、第2径方向コイル流路部RP12、および、第3径方向コイル流路部RP13を、径方向の内側から外側に向けて、順次、連結した構成である。ここでは、第1から第3の径方向コイル流路部RP11,RP12,RP13のそれぞれは、配置位置が径方向において内側から外側に移動するに伴って、軸方向の幅が、順次、小さくなっている。また、第1から第3の径方向コイル流路部RP11,RP12,RP13のそれぞれは、配置位置が径方向において内側から外側に移動するに伴って、各中心軸(図示省略)が、順次、鉄心中央側Dsにシフトしている。そして、第1から第3の径方向コイル流路部RP11,RP12,RP13の各壁面において鉄心中央側Dsに位置する端部は、軸方向で同じ位置にある。径方向クリページブロック流路部RP2および径方向ウェッジ流路部RP3は、軸方向の幅が、第3の径方向コイル流路部RP13と同じであって、鉄心中央側Dsに位置する端部が軸方向で同じ位置にある。このため、本変形例では、上記実施形態と同様な作用および効果を得ることができる。また、本変形例では、回転子コイル21の銅の占有率が増えるので、界磁電流による発熱を抑制可能である。
図15に示すように、他の変形例において、複数の径方向貫通流路RPは、配置位置が軸方向において鉄心端側Usから鉄心中央側Dsに移動するに伴って、径方向クリページブロック流路部RP2および径方向ウェッジ流路部RP3の軸方向における幅が、順次、狭くなっている。これにより、径方向貫通流路RPの出口で生ずる流体抵抗は、鉄心端側Usよりも鉄心中央側Dsの方が大きくなる。その結果、本変形例では、軸方向において流量が均一化されるので、冷却性能を向上可能である。
<第10実施形態>
図16に示すように、本実施形態の回転子20においては、上記の関連技術(図22参照)の場合と異なり、複数の径方向貫通流路RPは、配置位置が軸方向において鉄心端側Usから鉄心中央側Dsに移動するに伴って、径方向コイル流路部RP1の軸方向における幅が、順次、狭くなっている。
これにより、複数の径方向貫通流路RPにおいて鉄心端側Usに位置する径方向貫通流路RPは、関連技術の場合よりも、摩擦損失および分岐損失が減少して、冷却ガスCGの流量が増加する。これに対して、鉄心中央側Dsに位置する径方向貫通流路RPは、関連技術の場合よりも、摩擦損失および分岐損失が増加して、冷却ガスCGの流量が減少する。
その結果、本実施形態では、軸方向において流量が均一化されるので、冷却性能を向上可能である。
本実施形態の変形例について、図17を用いて説明する。
図17に示すように、本変形例では、複数の径方向貫通流路RPは、配置位置が軸方向において鉄心端側Usから鉄心中央側Dsに移動するに伴って、径方向コイル流路部RP1の軸方向における幅と同様に、径方向クリページブロック流路部RP2の軸方向における幅、および、径方向ウェッジ流路部RP3の軸方向における幅が、順次、狭くなっている。これにより、径方向貫通流路RPの出口で生ずる流体抵抗は、鉄心端側Usよりも鉄心中央側Dsの方が大きくなる。その結果、本変形例では、軸方向において流量が均一化されるので、冷却性能を向上可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…回転電機、20…回転子、21…回転子コイル、22…クリページブロック、23…回転子ウェッジ、24…スロット絶縁物、40…固定子、41…固定子鉄心、42…固定子コイル、60…ケーシング、61…内部ケーシング、62…外部ケーシング、80…ガス冷却器、90…ファン、200…回転子鉄心、201…回転シャフト、211…保持環、411…固定子給気部、412…固定子排気部、AG…エアギャップ、AP…軸方向流路、AP1…第1軸方向流路、AP2…第2軸方向流路、AP3…第3軸方向流路、AP4…第4軸方向流路、AP5…第5軸方向流路、AX…回転軸、CG…冷却ガス、CS…回転子スロット、Ds…鉄心中央側(下流側)、K61…貫通孔、K611…開口部、K62…貫通孔、RC1…中心軸、RC2…中心軸、RC3…中心軸、RG…径方向非貫通流路、RG1…径方向コイル流路部、RG2…径方向クリページブロック流路部、RG3…径方向ウェッジ流路部、RGb…径方向非貫通流路、RGc…径方向非貫通流路、RP…径方向貫通流路、RP1…径方向コイル流路部、RP11…第1径方向コイル流路部、RP12…第2径方向コイル流路部、RP13…第3径方向コイル流路部、RP2…径方向クリページブロック流路部、RP3…径方向ウェッジ流路部、SS…サブスロット、Us…鉄心端側(上流側)、x…水平方向(軸方向に相当)、z…鉛直方向(径方向の一部に相当)

Claims (15)

  1. 回転軸に対して同軸に設置される円筒形状の回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周側に形成されており、内部に回転子コイルを収容している回転子スロットと、
    前記回転子鉄心において前記回転子スロットよりも内周側に形成されており、冷却ガスが前記回転軸の軸方向に沿って流れるサブスロットと、
    前記回転子スロットにおいて前記回転軸の径方向に延在して貫通しており、前記サブスロットを介して前記冷却ガスが流入して外部へ流出する径方向貫通流路と
    を備え、前記径方向貫通流路が前記軸方向に複数が配置されており、前記複数の径方向貫通流路のそれぞれに前記サブスロットから前記冷却ガスが流入する、回転電機の回転子であって、
    前記回転子スロットにおいて前記軸方向に延在している軸方向流路
    を有し、
    前記軸方向流路は、前記複数の径方向貫通流路のうち前記軸方向で隣り合う径方向貫通流路の間を連通させていることを特徴とする、
    回転電機の回転子。
  2. 前記軸方向流路の入口部は、前記径方向貫通流路において前記サブスロットの下流側に位置する壁面のうち前記径方向で当該入口部よりも内側に位置する壁面部分に対して、前記サブスロットの上流側に突き出ていると共に、前記径方向において内側に位置する部分が開口している、
    請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 前記軸方向流路の入口部は、前記径方向貫通流路において前記サブスロットの下流側に位置する壁面のうち前記径方向で当該入口部よりも外側に位置する壁面部分に対して、前記サブスロットの下流側に位置している、
    請求項1に記載の回転電機の回転子。
  4. 前記軸方向流路の出口部は、前記径方向貫通流路において前記サブスロットの上流側に位置する壁面のうち前記径方向で当該出口部よりも内側に位置する壁面部分に対して、前記サブスロットの上流側に位置している、
    請求項1から3のいずれかに記載の回転電機の回転子。
  5. 前記回転子スロットにおいて前記径方向に延在している径方向非貫通流路
    を有し、
    前記冷却ガスが前記径方向貫通流路および前記径方向非貫通流路を介して外部へ流出される、
    請求項1に記載の回転電機の回転子。
  6. 前記軸方向流路は、複数の径方向貫通流路のうち前記軸方向で隣り合う径方向貫通流路の間が前記径方向非貫通流路を介して連通するように形成されている、
    請求項5に記載の回転電機の回転子。
  7. 前記径方向非貫通流路は、前記複数の径方向貫通流路のうち最も前記サブスロットの上流側に位置する径方向貫通流路よりも上流側に設けられており、
    前記冷却ガスの一部が、前記径方向非貫通流路を介して、最も上流側の径方向貫通流路に流入するように構成されている、
    請求項5または6に記載の回転電機の回転子。
  8. 回転軸に対して同軸に設置される円筒形状の回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周側に形成されており、内部に回転子コイルを収容している回転子スロットと、
    前記回転子鉄心において前記回転子スロットよりも内周側に形成されており、冷却ガスが前記回転軸の軸方向に沿って流れるサブスロットと、
    前記回転子スロットにおいて前記回転軸の径方向に延在して貫通しており、前記サブスロットを介して前記冷却ガスが流入して外部へ流出する径方向貫通流路と
    を備え、前記径方向貫通流路が前記軸方向に複数が配置されており、前記複数の径方向貫通流路のそれぞれに前記サブスロットから前記冷却ガスが流入する、回転電機の回転子であって、
    前記回転子スロットにおいて前記軸方向に延在している軸方向流路と、
    前記回転子スロットにおいて前記径方向に延在しており、前記軸方向に並ぶ複数の径方向貫通流路の間に介在している径方向非貫通流路と
    を有し、
    前記軸方向流路は、前記径方向非貫通流路と前記径方向貫通流路との間を連通しており、
    前記冷却ガスが前記径方向貫通流路および前記径方向非貫通流路を介して外部へ流出される、
    回転電機の回転子。
  9. 回転軸に対して同軸に設置される円筒形状の回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周側に形成されており、内部に回転子コイルを収容している回転子スロットと、
    前記回転子鉄心において前記回転子スロットよりも内周側に形成されており、冷却ガスが前記回転軸の軸方向に沿って流れるサブスロットと、
    前記回転子スロットにおいて前記回転軸の径方向に延在して貫通しており、前記サブスロットを介して前記冷却ガスが流入して外部へ流出する径方向貫通流路と
    を備え、前記径方向貫通流路が前記軸方向に複数が配置されており、前記複数の径方向貫通流路のそれぞれに前記サブスロットから前記冷却ガスが流入する、回転電機の回転子であって、
    前記回転子スロットにおいて前記径方向に延在している径方向非貫通流路と、
    前記回転子スロットにおいて前記軸方向に延在している軸方向流路と、
    を有し、
    前記径方向非貫通流路は、前記複数の径方向貫通流路のうち最も前記サブスロットの上流側に位置する径方向貫通流路よりも上流側に設けられており、
    前記軸方向流路は、前記径方向非貫通流路と、最も上流側に位置する径方向貫通流路との間を連通しており、前記冷却ガスの一部が、前記径方向非貫通流路を介して、最も上流側の径方向貫通流路に流入する、
    回転電機の回転子。
  10. 回転軸に対して同軸に設置される円筒形状の回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周側に形成されており、内部に回転子コイルを収容している回転子スロットと、
    前記回転子鉄心において前記回転子スロットよりも内周側に形成されており、冷却ガスが前記回転軸の軸方向に沿って流れるサブスロットと、
    前記回転子スロットにおいて前記回転軸の径方向に延在して貫通しており、前記サブスロットを介して前記冷却ガスが流入して外部へ流出する径方向貫通流路と
    を備え、前記径方向貫通流路が前記軸方向に複数が配置されており、前記複数の径方向貫通流路のそれぞれに前記サブスロットから前記冷却ガスが流入する、回転電機の回転子であって、
    前記径方向貫通流路は、複数の径方向貫通流路部が径方向の内側から外側に向けて順次連結された構成であり、
    前記複数の径方向貫通流路部のそれぞれは、前記軸方向の幅が異なっていると共に、配置位置が径方向において内側から外側に移動するに伴って、それぞれの中心軸が、順次、前記サブスロットの下流側にシフトするように設けられている、
    回転電機の回転子。
  11. 前記複数の径方向貫通流路部の壁面は、前記サブスロットの下流側に位置する端部が前記軸方向で同じ位置にある、
    請求項10に記載の回転電機の回転子。
  12. 前記回転子コイルに前記径方向貫通流路部として径方向コイル流路部が形成され、
    前記回転子スロットの内部において前記回転子コイルの外周側に設置されたクリページブロックに前記径方向貫通流路部として径方向クリページブロック流路部RP2が形成され、
    前記回転子スロットの内部において前記クリページブロックの外周側に設置された回転子ウェッジに前記径方向貫通流路部として径方向ウェッジ流路部が形成されている、
    請求項10または11に記載の回転電機の回転子。
  13. 前記回転子コイルに径方向コイル流路部が形成されており、
    前記径方向コイル流路部は、前記複数の径方向貫通流路部として、前記軸方向の幅が異なった複数の部分を含む、
    請求項10または11に記載の回転電機の回転子。
  14. 前記複数の径方向貫通流路は、配置位置が前記軸方向において上流側から下流側に移動するに伴って、前記軸方向における幅が、順次、狭くなる部分を含む、
    請求項10から13のいずれかに記載の回転電機の回転子。
  15. 回転軸に対して同軸に設置される円筒形状の回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周側に形成されており、内部に回転子コイルを収容している回転子スロットと、
    前記回転子鉄心において前記回転子スロットよりも内周側に形成されており、冷却ガスが前記回転軸の軸方向に沿って流れるサブスロットと、
    前記回転子スロットにおいて前記回転軸の径方向に延在して貫通しており、前記サブスロットを介して前記冷却ガスが流入して外部へ流出する径方向貫通流路と
    を備え、前記径方向貫通流路が前記軸方向に複数が配置されており、前記複数の径方向貫通流路のそれぞれに前記サブスロットから前記冷却ガスが流入する、回転電機の回転子であって、
    前記複数の径方向貫通流路は、配置位置が前記軸方向において上流側から下流側に移動するに伴って、前記軸方向における幅が、順次、狭くなる部分を含む、
    回転電機の回転子。
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