JP2018190526A - X線管及びx線発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱によるターゲットの損傷を抑制できるX線管及びX線発生装置を提供する。【解決手段】X線管1は、真空筐体10と、ターゲット部20と、X線出射窓30と、を備える。真空筐体10は、真空の内部空間Rを有する。ターゲット部20は、内部空間Rに配置され、電子ビームBの入射によりX線を発生するターゲットTとターゲットTを支持し且つターゲットTで発生したX線を透過させるターゲット支持基板23とを含む。X線出射窓30は、ターゲット支持基板23と対向するように設けられ、真空筐体10の開口部14を封止し、ターゲット支持基板23を透過したX線を透過させる。X線出射窓30の一部は、ターゲット支持基板23と接触している。【選択図】図4

Description

本発明は、X線管及びX線発生装置に関する。
従来のX線管として、特許文献1に記載された固定陽極X線管が知られている。特許文献1に記載された固定陽極X線管では、真空筐体(陽極ベース)の内部において、ターゲット基板に形成されたターゲットに熱電子が衝突し、X線を発生する。発生したX線は、ターゲット基板を透過し、さらに、真空筐体に取り付けられたX線出射窓(窓板)を透過して、被写体に照射される。
特開平4−262348号公報
上述したようなX線管では、ターゲットの放熱性を向上し、熱によるターゲットの損傷を抑制することが望まれている。
そこで、本発明は、熱によるターゲットの損傷を抑制できるX線管及びX線発生装置を提供することを課題とする。
本発明に係るX線管は、真空の内部空間を有する真空筐体と、内部空間に配置され、電子ビームの入射によりX線を発生するターゲットとターゲットを支持し且つターゲットで発生したX線を透過させるターゲット支持部とを含むターゲット部と、ターゲット支持部と対向するように設けられ、真空筐体の開口部を封止し、ターゲット支持部を透過したX線を透過させるX線出射窓と、を備え、X線出射窓の少なくとも一部は、ターゲット支持部と接触している。
このX線管では、X線出射窓の少なくとも一部がターゲット支持部と接触していることから、ターゲットの熱をターゲット支持部を介してX線出射窓へ熱伝導によって伝えることができる。これにより、ターゲットの放熱性を高め、熱によるターゲットの損傷を抑制することが可能となる。
本発明に係るX線管では、X線出射窓のX線出射方向から見て、ターゲット支持部は、X線出射窓に含まれていてもよい。この構成によれば、ターゲットの熱をターゲット支持部を介してX線出射窓により放熱させる効率(以下、単に「放熱効率」ともいう)を向上させることが可能となる。
本発明に係るX線管では、X線出射窓の一部は、ターゲット支持部と接触し、X線出射窓の他部は、ターゲット支持部と離間していてもよい。この構成によれば、X線出射窓の一部をターゲット支持部に接触させてターゲットの放熱性を高めつつ、X線出射窓の他部をターゲット支持部と離間させることで、内部空間の真空保持に起因する応力の影響がターゲット支持部に及ぶことを抑制できる。
本発明に係るX線管では、X線出射窓の一部は、ターゲット支持部におけるターゲットの電子入射領域と対向する領域であり、X線出射窓の他部は、X線出射窓の周縁部であってもよい。この構成によれば、特に高温化しやすい領域にX線出射窓を接触させることができ、放熱効率を向上させることが可能となる。
本発明に係るX線管では、X線出射窓は、ターゲット支持部側に突出してターゲット支持部と接触する凸形状を有していてもよい。この場合、X線出射窓とターゲット支持部とを接触させるためにターゲット支持部にて要される構成を少なくできる。ターゲット支持部の構成の自由度を高めることができる。
本発明に係るX線管では、ターゲット支持部は、X線出射窓側に突出してX線出射窓と接触する凸形状を有していてもよい。この場合、ターゲット支持部でX線出射窓を支持することができる。これにより、X線出射窓の厚さを薄くでき、X線出射窓のX線出射効率を向上させることが可能となる。
本発明に係るX線管は、ターゲット部を電子ビームの入射方向と交差する方向に沿って移動させるターゲット移動部を備えていてもよい。これにより、ターゲット移動部によりターゲット部を移動させることで、ターゲットを移動させてターゲットにおける電子ビームの入射箇所を変更させることができる。ターゲットの寿命特性を向上させることが可能となる。
本発明に係るX線管は、ターゲット部をX線出射窓に近づく方向に押圧する弾性部材を備えていてもよい。これにより、ターゲットをX線出射窓に近づけることができ、X線焦点から被検体までの距離であるFOD(Focus to Object Distance)を小さくすることが可能となる。
本発明に係るX線発生装置は、上記X線管と、X線管の少なくとも一部を収容すると共に、絶縁油が封入された筐体と、X線管に給電部を介して電気的に接続された電源部と、を備える。
このX線発生装置においても、上記X線管により、熱によるターゲットの損傷を抑制することが可能となるという上記効果が奏される。
本発明によれば、熱によるターゲットの損傷を抑制できるX線管及びX線発生装置を提供することが可能となる。
実施形態に係るX線発生装置を示す縦断面図である。 実施形態に係るX線管を示す縦断面図である。 実施形態に係るX線管のX線出射側を示す縦断面図である。 (a)は、図3のターゲット部の移動を説明する拡大縦断面図である。(b)は、図3のターゲット部の移動を説明する他の拡大縦断面図である。 図3のターゲット部を示す分解斜視図である。 図3のターゲット移動板の下面側を示す斜視図である。 変形例に係るX線管のターゲット部の移動を説明する拡大縦断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、実施形態に係るX線発生装置を示す縦断面図である。図2は、実施形態に係るX線管を示す縦断面図である。図1に示されるように、X線発生装置100は、例えば、被検体の内部構造を観察するX線非破壊検査に用いられる微小焦点X線源である。X線発生装置100は、X線管1、筐体C及び電源部80を備える。
図2に示されるように、X線管1は、ターゲットTに対して、電子銃110からの電子ビームBが入射することにより発生し且つ当該ターゲットT自身を透過したX線Xを、X線出射窓30から出射する透過型のX線管である。X線管1は、真空の内部空間Rを有する真空筐体10を備えた、部品交換等が不要な真空封止型のX線管である。
真空筐体10は、略円柱状の外形を呈する。真空筐体10は、金属材料(例えばステンレス鋼)により形成されたヘッド部4と、絶縁性材料(例えばガラス)により形成された絶縁バルブ2と、を備える。ヘッド部4には、X線出射窓30が固定されている。ヘッド部4は、本体部11及び上蓋12を有する。絶縁バルブ2には、電子銃110が固定されている。絶縁バルブ2は、X線出射窓30と対向する端部側からX線出射窓30側に向かって折り返されるように延在して形成された凹部116を有する。また、絶縁バルブ2は、凹部116のX線出射窓30側の端部を封止するように設けられたステム部115を有する。ステム部115は、給電等に用いるステムピンSを介して内部空間Rの所定位置で電子銃110を保持する。つまり、凹部116によって、ヘッド部4と電子銃110との沿面距離を延ばして耐電圧特性を向上させると共に、内部空間R内において電子銃110をターゲットTに近づけて配置することで、電子ビームBを微小焦点化させやすくしている。
電子銃110は、通電によって発熱するフィラメントにより形成されたヒーター111と、ヒーター111によって加熱され電子放出源となるカソード112と、カソード112から放出される電子の量を制御する第1グリッド電極113と、第1グリッド電極113を通過した電子をターゲットTに向けて集束する円筒状の第2グリッド電極114と、を備える。X線管1は、後述の筒部材70の一端側に固定されている。なお、X線管1には、図示しない排気管が付設され、この排気管を介して内部が真空引きされることによって真空封止されている。
X線発生装置100の筐体Cは、筒部材70と、電源部80を収容する電源部ケース84と、を備える。筒部材70は、金属により形成されている。筒部材70は、その両端に開口を有する円筒状を呈する。筒部材70は、その一端側の開口70aにX線管1の絶縁バルブ2が挿入されている。これにより、筒部材70は、X線管1の少なくとも一部を収容する。筒部材70の一端面には、X線管1の取付フランジ3が当接され且つネジ等で固定されている。これにより、X線管1は、筒部材70の開口70aにて固定されつつ、開口70aを封止している。筒部材70の内部には、液状の電気絶縁性物質である絶縁油71が封入されている。
電源部80は、X線管1に電力を供給する機能を有する。電源部80は、エポキシ樹脂からなる絶縁ブロック81と、絶縁ブロック81中にモールドされた高電圧発生回路を含む内部基板82と、を有し、矩形箱状を呈する電源部ケース84に収容される。電源部80には、筒部材70の他端側(X線管1側である一端側とは反対側)が固定されている。これにより、筒部材70の他端側の開口70bが封止され、絶縁油71が筒部材70の内部に気密に封入される。
絶縁ブロック81上には、内部基板82に電気的に接続された円筒状のソケットを含む高圧給電部90が配置されている。電源部80は、高圧給電部90を介してX線管1に電気的に接続されている。より詳細には、高圧給電部90のX線管1側である一端側が、X線管1の絶縁バルブ2の凹部116内に挿入されてステム部115から突出するステムピンSと電気的に接続されている。これと共に、高圧給電部90の電源部80側である他端側が、内部基板82に電気的に接続された状態で絶縁ブロック81に固定されている。絶縁ブロック81には、X線管1と同軸の環状の壁部83が、X線管1及び筒部材70と離間した状態で、筒部材70と電源部80との接続部を高圧給電部90から遮蔽するように突設されている。なお、本実施形態においては、ターゲットT(アノード)を接地電位とし、電源部80からはマイナスの高電圧(例えば−10kV〜−500kV)が高圧給電部90を介して電子銃110に供給される。
図3は、実施形態に係るX線管のX線出射側を示す縦断面図である。図4は、ターゲット部の移動を説明する拡大縦断面図である。図5は、ターゲット部を示す分解斜視図である。図3及び図4に示されるように、X線管1は、真空筐体10と、ターゲット部20と、X線出射窓30と、弾性部材40と、移動機構(ターゲット移動部)50と、を備える。
なお、本実施形態の説明では、X線管1がX線を出射する方向側を単に「X線出射側」又は「上側」と称する。また、X線管1の管軸を「軸TA」,電子ビームBのターゲットTへの入射方向軸を「軸BA」、及び、X線Xの出射方向軸を「軸XA」とすると、本実施形態においては、電子銃110から出射された電子ビームBは、軸TAと同軸になるように内部空間RをターゲットTに向かって進行し、軸TA上でターゲットTに垂直に入射し、X線を発生する。つまり、軸TA,軸BA、軸XAは全て同軸となっているため、これらをまとめて軸AXとも称する。
真空筐体10のX線出射側には、内部空間Rを画成する壁部としてヘッド部4を備える。ヘッド部4は、金属材料(例えばステンレス鋼)により形成された本体部11及び上蓋12を含む。ヘッド部4は、電位的にX線管1のアノードに相当する。本体部11は、円筒状を呈する。本体部11は、電位的にX線管1のアノードに相当する。本体部11は、両端に開口を備えた、軸AXと同軸の略円筒状を呈する。本体部11におけるX線出射側の一端側の開口11aには、上蓋12が固定されている。本体部11は、電子銃110側の他端側の開口において、軸AXと同軸の絶縁バルブ2と連通する(図2参照)。本体部11の壁面の一部には、移動機構50を収容する収容空間Iとなる凹部が形成されている。収容空間Iの径方向内側且つ上側は、連通孔11bを介して内部空間Rと連通する。連通孔11bには、移動機構50の後述のピン51が挿通されている。
上蓋12は、本体部11と電気的に接続された状態で、本体部11おけるX線出射側の一端側の開口11aを塞ぐように設けられている。上蓋12は、軸AXと同軸の円板状を呈する。上蓋12の上面には、当該上蓋12と同心の断面円形の凹部13が形成されている。凹部13の底面には、上蓋12と同心の断面円形の開口部14が形成されており、軸AXと同軸のX線通過孔となっている。
真空筐体10は、支持台(弾性部材支持部)15をさらに含む。支持台15は、軸AXと同軸に配置された円板状を呈する。支持台15は、内部空間Rにおいて、ターゲットT(ターゲット部20)の配置空間と電子銃110の配置空間とを仕切るように、上蓋12に対して所定間隔を空けて平行に配置されている。支持台15は、ターゲット部20の下側(X線出射窓30側とは反対側の電子銃110側)に設置されている。支持台15上には、ターゲット部20が弾性部材40を介して載せられている。支持台15は、ターゲット部20を弾性部材40を介して支持する。支持台15には、軸AXと同軸、つまり当該支持台15と同心の断面円形の貫通孔であってターゲットTに向かう電子ビームBが通過する電子ビーム通過孔16が形成されている。ターゲットT(ターゲット部20)の配置空間と電子銃110の配置空間とは、少なくとも電子ビーム通過孔16を介して連通されている。
ターゲット部20は、内部空間Rに配置されている。ターゲット部20は、ターゲットT、ターゲット移動板(ターゲット保持部)21及びターゲット支持基板(ターゲット支持部)23を有する。ターゲットTは、電子ビームBの入射によりX線を発生する。ターゲットTとしては、例えばタングステンが用いられている。ターゲットTは、後述するように、少なくともターゲット支持基板23の下面に膜状に形成されている。
ターゲット移動板21は、ターゲットT及びターゲット支持基板23を保持する。ターゲット移動板21は、電子ビームBの入射方向(照射方向)と交差する所定方向である移動方向Aに沿って、ターゲットTを移動させる。ここでの移動方向Aは、ターゲットTに対する電子ビームBの入射方向、つまり軸BA(軸AX)に対して直交する一方向であって、真空筐体10の径方向である。ターゲット移動板21は、軸BA(軸AX)に沿った方向に延びる中心軸を持った円板状を呈する。ターゲット移動板21は、当該中心軸が移動方向Aに沿って平行移動するように移動機構50によって移動される。ターゲット移動板21は、熱伝導性が一定値よりも高く、且つ、熱膨張率がターゲット支持基板23に近く、ターゲット支持基板23よりも擦れによる破損又は異物発生の少ない材料で形成されている。例えばターゲット移動板21は、モリブデンで形成されている。ターゲット移動板21は、上蓋12の内壁面と当接すると共に、上蓋12と平行に配置されている。
ターゲット移動板21の上面には、ターゲット移動板21と同軸の円形凸部24が形成されている。円形凸部24は、ターゲット移動板21と上蓋12とが当接した状態において、上蓋12の開口部14内に進入する。円形凸部24は、開口部14の内径よりも小さい外径を有する。より詳細には、円形凸部24は、開口部14が構成する後述の空間R2内において移動方向Aに沿って所定距離移動可能な外形を有する。円形凸部24には、ターゲット移動板21と同心の断面円形の貫通孔25が形成されており、この貫通孔25は、ターゲットTに向かう電子ビームBが通過する電子ビーム通過孔となる。ターゲット移動板21は、移動機構50のピン51が挿入される孔であって移動方向Aにおける一方側に形成された孔部27を有する。ターゲット移動板21は、孔部27を介して移動機構50と接続されている。
図2〜図5に示されるように、ターゲット支持基板23は、ターゲットTを支持する。ターゲット支持基板23は、ターゲットTで発生したX線を透過させる第1のX線透過窓を構成する。ターゲット支持基板23は、円板状を呈する。ターゲット支持基板23は、例えばダイヤモンド又はベリリウム等のX線透過性の高い材料で形成されている。ターゲット支持基板23の厚さは50μm〜500μmであって、本実施形態においては250μmである。ターゲット支持基板23の外径は、ターゲット移動板21の円形凸部24の外径に対応することが好ましい。なお、ターゲット支持基板23の外径は、円形凸部24の外径に対して多少の大小があってもよい。ターゲット支持基板23は、円形凸部24上に、貫通孔25を塞ぐように環状のシール部材28を介して設けられている。シール部材28は、ターゲット移動板21とターゲット支持基板23とを接合する。シール部材28は、例えばアルミニウムで形成されている。ターゲット支持基板23及びシール部材28は、ターゲット移動板21と同軸に配置されている。
図4に示されるように、ターゲット支持基板23の下面には、ターゲットTが膜状に形成されている。具体的には、ターゲット支持基板23の下面、ターゲット移動板21の貫通孔25の内面及びターゲット移動板21の下面を含む領域に、ターゲットTが蒸着によって膜状に形成されている。ターゲットTの膜厚は0.5μm〜10μmであって、本実施形態においては2μmである。
X線出射窓30は、真空筐体10の上蓋12において、ターゲット支持基板23と対向するように設けられている。X線出射窓30は、軸AXと同軸方向視において(つまり、上方から見て、或いは、X線出射窓30を外側から対面するように見て)、常にターゲット支持基板23のX線出射部分を含むような大きさ及び配置とされている。X線出射窓30は、ターゲット支持基板23を透過したX線を透過させる第2のX線透過窓を構成する。X線出射窓30は、円板状を呈する。X線出射窓30は、例えばベリリウム又はダイヤモンド等のX線透過性の高い材料で形成されている。X線出射窓30は、上蓋12の凹部13の底面に軸AXと同軸に配置されている。X線出射窓30は、真空筐体10の開口部14を封止する。具体的には、X線出射窓30は、開口部14であってターゲット部20と対面するX線出射部分を封止して真空保持する。X線出射窓30の厚さは50μm〜1000μmであって、本実施形態においては300μmである。X線出射窓30は、そのX線出射方向から見て、ターゲット支持基板23よりも大きく、ターゲット支持基板23を含む。換言すると、X線出射窓30のX線出射方向から見て、ターゲット支持基板23は、X線出射窓30に含まれる。
X線出射窓30の一部は、ターゲット支持基板23と接触する。具体的には、X線出射窓30の中央部は、ターゲット支持基板23のX線出射窓30側の面であるX線出射窓側面23aと接触する。より具体的には、X線出射窓30の内部空間R側の面における、ターゲット支持基板23のターゲットT側の面であるターゲット側面23b上に設けられたターゲットTの電子入射領域(X線発生領域)TEと対向する領域は、ターゲット支持基板23のX線出射窓側面23aと接触する。電子入射領域TEは、ターゲットTにおける電子ビームBが入射される領域であり、その結果、X線Xが発生する領域でもある。図示する例では、電子入射領域TEは、支持台15の電子ビーム通過孔16に対向する領域(電子ビーム通過孔16上の領域)である。なお、好ましい接触面積としては、ターゲット支持基板23のX線出射窓側面23aの面積の1%〜100%であって、より好ましくは20%〜50%である。さらに、接触領域は、ターゲット支持基板23のターゲットTの電子入射領域TEにおいて、略円状に上記範囲を満たすことがより好ましい。
X線出射窓30の他部は、ターゲット支持基板23と離間する。具体的には、X線出射窓30の周縁部は、ターゲット支持基板23と離間する。X線出射窓30は、ターゲット支持基板23側に突出してターゲット支持基板23と接触する凸形状を有する。換言すると、X線出射窓30は、その中央部分が下方へ円弧状に撓むような形状を有する。また、X線出射窓30は、下方に突出する錐形状ないし錐台形状を有してもよく、少なくともその頂部でターゲット支持基板23と接触する。
弾性部材40は、ターゲット部20をX線出射窓30に近づく方向に押圧する。弾性部材40としては、例えばターゲット移動板21と同軸の略円錐形状のコイルばねが用いられている。弾性部材40は、金属により形成されている。例えば弾性部材40は、ニッケルクロム系の合金により形成されている。弾性部材40は、ターゲット部20が上蓋12の下面(真空筐体10の内壁面)に接触するようにターゲット部20を押圧する。
弾性部材40は、ターゲット移動板21と支持台15との間に介在されている。具体的には、弾性部材40は、コイルばねの略円錐形状を圧縮して、側面の傾斜がより緩やかな略円錐形状に変形させた状態でターゲット移動板21と支持台15との間に配置されている。弾性部材40は、ターゲット移動板21の下面を支持台15の上面を基準にX線出射側へ押し付ける。例えば円錐コイルばねである弾性部材40のバネ定数は、0.01〜1N/mmであり、より好ましくは、0.05〜0.5N/mmである。
移動機構50は、弾性部材40で押圧された状態のターゲット部20を移動方向Aに沿って移動させる機構である。移動機構50は、ネジを利用してターゲット部20を移動させる。移動機構50は、ピン51、リューズ52、螺合機構53及び蛇腹54を有する。
ピン51は、本体部11の収容空間Iから本体部11の連通孔11bを通じてターゲット移動板21の孔部27に挿入されている。ピン51は、移動方向Aに沿って進退(前進及び後退)する。連通孔11bは、ピン51の移動範囲以上の径の断面円形で形成されている。リューズ52は、移動機構50を操作するつまみ部分であり、収容空間Iの外部に配置されている。螺合機構53は、リューズ52の回転をピン51の直進運動へ変換させる機構である。蛇腹54は、収容空間I内に設けられている。蛇腹54は、収容空間Iを封止して真空保持すると共に、収容空間Iを真空保持したままピン51の移動に伴って伸縮する。蛇腹54は、金属により形成されており、蛇腹54からのガス放出が抑制されている。
本実施形態では、ターゲット移動板21における上面(上蓋12に当接する領域)と上蓋12における下面(ターゲット移動板21に当接する領域)とのうちの少なくとも一方は、ターゲット支持基板23の表面よりも表面粗さが粗い粗面部とされている。ここでは、ターゲット移動板21の上面と上蓋12の下面との少なくとも一方に粗面処理が施されている。ターゲット移動板21の上面と上蓋12の下面との少なくとも一方の表面粗さは、例えばRz25〜0.025であり、より好ましくは、Rz6.3〜0.4である。
図6は、ターゲット移動板の下面側を示す斜視図である。図4及び図6に示されるように、ターゲット移動板21の下面には、ターゲット移動板21と同心の円環状溝部(位置決め部)29が形成されている。円環状溝部29は、その軸方向に沿う断面が矩形状を有する。円環状溝部29は、その内部に弾性部材40の少なくとも一部を収容する。円環状溝部29の内面は、底面29aと、外周側に存在する側面29bと、内周側に存在する側面29cと、を含む。側面29b及び側面29cは、底面29aを径方向に挟むように対向する。弾性部材40は、少なくとも底面29aに接触すると共に、より好ましくは側面29b及び側面29cの少なくとも一方に接触して嵌まり込んだ状態で位置決めされている。これにより、円環状溝部29は、ターゲット移動板21に対する弾性部材40の位置を位置決めする。なお、本実施形態においては、弾性部材40は、底面29a、側面29b及び側面29cの何れにも接触し、円環状溝部29に嵌まり込んだ状態で位置決めされている。支持台15の上面は、平面であって、弾性部材40が移動方向Aに摺動可能とされている。このような構成により、弾性部材40は、ターゲット部20と支持台15と間において、円環状溝部29に収容された状態で支持台15の上面に対して摺動可能に保持される。弾性部材40は、ターゲット部20の移動の際、円環状溝部29に収容され、円環状溝部29を構成する面と接触することにより円環状溝部29内で位置決めされながら支持台15の上面を摺動し、ターゲット部20に連れ立って移動する。
ターゲット移動板21は、円形凸部24の周辺に、円形凸部24を挟むように形成された一対の貫通孔26を有する。一対の貫通孔26は、円形凸部24の移動方向Aにおける一方側と他方側とのそれぞれにおいて、ターゲット移動板21を厚さ方向に貫通する。貫通孔26は、内部空間Rにおけるターゲット支持基板23とX線出射窓30との間に画成された空間R2内から、当該空間R2外へ通じる。貫通孔26は、真空筐体10内の真空引き時に、空間R2の空気を空間R2外へ流通させる。
また、X線管1は、移動機構50によるターゲット部20の移動をガイドするガイド部60を備える。ガイド部60は、ターゲット移動板21の下面に設けられ移動方向Aに沿って長尺の凹部61と、支持台15の上面において支持台15と同心となるように電子ビーム通過孔16を包囲する円形に設けられた凸部62と、を含んで構成されている。ターゲット部20と支持台15とは、凹部61の下側面と凸部62の上側面とが互いに接触することなく空間的に離れるように、弾性部材40の弾性力によって離間されている。凹部61は、移動方向Aにおいて所定長を有する。凹部61は、ターゲット移動板21の円環状溝部29の径方向内側に、貫通孔25及び一対の貫通孔26を包囲した状態で、ターゲット移動板21と同心で形成されている。また、凹部61の短軸長(移動方向Aと直交する方向の長さ)は凸部62の直径とほぼ等しく、凹部61の長軸長(移動方向Aにおける所定長)は凸部62の直径よりも大きい。より詳しくは、凹部61は、移動方向Aに沿って凸部62が所定距離移動した際の軌跡(凸部62が通る領域)を投影させた形状と略等しい形状を有している。凸部62は、支持台15と同心の円形で上方に突出する。凸部62は、その先端側が凹部61内に進入する。
これにより、凹部61ひいてはターゲット移動板21(ターゲット部20)は、X線出射方向と直交する方向のうち、移動方向Aにおける所定長の範囲の移動は許容される(凸部62が凹部61と干渉しない)。一方、凹部61ひいてはターゲット移動板21(ターゲット部20)は、X線出射方向と直交する方向のうち、移動方向A以外の方向における移動は規制される(凸部62が凹部61と干渉する)。
以上のように構成されたX線管1では、内部空間Rに配置された電子銃110から電子ビームBが出射され、この電子ビームBがターゲットTに入射することによってX線Xが発生する。発生したX線Xは、ターゲット支持基板23を透過した後にX線出射窓30を透過し、X線管1外へ出射され、被検体に照射される。
ここで、ターゲットTに電子ビームBが入射することで発生した熱は、ターゲット支持基板23を介してX線出射窓30に伝導し、X線出射窓30において上蓋12等の周縁部へ広がるように伝播されて、効率よく放熱される。
X線管1では、移動機構50のリューズ52を回すことにより、螺合機構53の螺合作用でピン51が移動方向Aに沿って移動する。これにより、図4(a)及び図4(b)に示されるように、弾性部材40で上方に押圧されているターゲット部20は、ターゲット移動板21が上蓋12の内壁面と摺動するように移動方向Aに沿って移動される。その結果、ターゲットTが移動方向Aに沿って移動され、ターゲットTにおける電子ビームBが入射される入射箇所が、移動方向Aに沿って移動(変更)することになる。換言すれば、ターゲットTにおける軸BA(軸AX)との交差点が、ターゲットTの移動方向Aに沿って移動(変更)することになる。なお、ターゲットTが移動方向Aに沿った一方側に移動すると、ターゲットTにおける電子ビームBが入射される入射箇所(ターゲットTにおける軸BA(軸AX)との交差点)は、移動方向Aに沿った他方側に移動する。
以上、本実施形態に係るX線管1及びX線発生装置100では、X線出射窓30の少なくとも一部がターゲット支持基板23と接触している。これにより、熱伝導性の悪い真空内に収容されたターゲット部20におけるターゲットTの熱を、ターゲット支持基板23を介してX線出射窓30へ熱伝導によって伝えることができる。その結果、ターゲットTの放熱性を高め、熱によるターゲットTの損傷を抑制することが可能となる。ターゲットTの寿命特性を向上させることが可能となる。
本実施形態では、X線出射窓30のX線出射方向から見て、換言すれば、軸AXと同軸方向視において(つまり、上方から見て、或いは、X線出射窓30を外側から対面するように見て)、ターゲット支持基板23は、X線出射窓30に含まれている。この構成によれば、X線出射窓30の熱容量が大きいため、ターゲット支持基板23からX線出射窓30に効果的に熱を伝えることができる。例えばX線出射窓30がターゲット支持基板23に含まれている場合に比べて、放熱効率を向上させることが可能となる。
本実施形態では、X線出射窓30の一部がターゲット支持基板23と接触し、X線出射窓30の他部がターゲット支持基板23と離間している。この構成によれば、X線出射窓30の一部をターゲット支持基板23に接触させてターゲットTの放熱性を高めつつ、X線出射窓30の他部をターゲット支持基板23と離間させることで、内部空間Rの真空保持に起因する応力の影響がターゲット支持基板23に及ぶことを抑制できる。また、X線出射窓30とターゲット支持基板23とが全面的に接触していると、ターゲット部20を移動方向Aに沿って移動させる際、両部材の擦れによる破損の可能性が高くなるが、両部材の一部が接触し、他部が離間することで、放熱性と移動性との両立が可能となる。
本実施形態では、X線出射窓30におけるターゲット支持基板23と接触する一部は、ターゲット支持基板23におけるターゲットTの電子入射領域TEと対向する領域である。X線出射窓30におけるターゲット支持基板23と離間する他部は、X線出射窓30の周縁部である。この構成によれば、特に高温化しやすい領域にX線出射窓30を接触させることができ、放熱効率を向上させることが可能となる。ターゲットTにおいて特に発熱する電子入射領域TEからX線出射窓30へ熱を伝えやすくすることが可能となる。また、ターゲット部20を移動方向Aに沿って移動させる際にも、X線出射窓30の中央部が接触し、周縁部が離間しているので、X線出射窓30にかかる応力の偏りを低減しつつ、何れの方向に移動しても均一な力で移動させることができる。
本実施形態では、X線出射窓30は、ターゲット支持基板23側に突出してターゲット支持基板23と接触する凸形状を有している。この場合、X線出射窓30とターゲット支持基板23とを接触させるためにターゲット支持基板23にて要される構成を少なくでき、ターゲット支持基板23の構成の自由度を高めることができる。よって、ターゲット支持基板23は、X線を発生させる上で有効な構成を優先させた状態でX線出射窓30と接触させることが容易に可能となる。
本実施形態は、ターゲット部20を移動方向Aに沿って移動させる移動機構50を備えている。これにより、移動機構50によりターゲット部20を移動させることで、ターゲットTを移動させてターゲットTにおける電子ビームBの入射箇所を変更させることができる。ターゲットTの寿命特性を向上させることが可能となる。
本実施形態は、ターゲット部20をX線出射窓30に近づく方向に押圧する弾性部材40を備えている。これにより、ターゲットTをX線出射窓30に近づけることができ、X線焦点から被検体までの距離であるFOD(Focus to Object Distance)を小さくすることが可能となる。
なお、本実施形態では、以下の効果も奏される。
ターゲット部20がターゲット移動板21を含み、弾性部材40がターゲット移動板21を押圧することから、ターゲット部20の移動及び弾性部材40の押圧に起因する物理的な応力が、ターゲットT及びターゲット支持基板23に直接加わることを抑制できる。X線の発生に対する影響の大きいターゲットT及びターゲット支持基板23に物理的な応力の悪影響が及ぶことを抑制し、安定したX線を得ることができる。また、ターゲットT及びターゲット支持基板23の材料選択時において、物理的な応力に対する強度を考慮する必要がないので、X線発生に関する特性又は放熱性を重視した材料選択を行うことができる。
弾性部材40が金属により形成されていることから、弾性部材40からのガス放出を抑制でき、安定したX線を得ることができる。また、X線管1を真空排気する際には、より真空度を高めるために加熱して排気するのが好ましいが、弾性部材40を金属で形成することで、加熱による弾性部材40の材料の変質又は弾性の変化等を抑制することが可能となる。ターゲット部20のターゲット移動板21の下面に、弾性部材40を位置決めする位置決め部として円環状溝部29が設けられていることから、弾性部材40を位置決めし、弾性部材40の位置を一定に保ち(安定化するよう保持し)、FODの変化を抑制することが可能となる。
弾性部材40は、ターゲット部20と支持台15と間において、円環状溝部29に収容された状態で支持台15の上面に対して摺動可能に保持されていることから、ターゲット部20の移動の際、円環状溝部29に弾性部材40が確実に位置決めされつつ、支持台15上を摺動するため、ターゲット部20の移動の影響で弾性部材40の押圧方向が変化することを抑制できる。ターゲット部20とX線出射窓30との配置関係を一定に保つことができる。ターゲット部20の移動の際、弾性部材40をターゲット部20に連れ立って移動でき、弾性部材40とターゲット部20との位置関係を一定に保つことができるため、当該移動の影響でターゲット部20に加わる押圧力が偏ったり、その分布が変化したりすることを抑制できる。
移動機構50によるターゲット部20の移動をガイドするガイド部60を備えていることから、ターゲット部20が意図しない方向へ移動してしまうことを抑制できる。ターゲット部20がランダムな方向に移動してしまうことを抑制できるため、ターゲットTにおける電子入射位置を確実に把握でき、以前にX線発生に用いた部位を再度使用してしまうことを抑制できる。ガイド部60は、ターゲット移動板21に設けられた凹部61と、支持台15に設けられ凹部61内に進入する凸部62と、を有することから、凹部61及び凸部62によりターゲット部20の移動をガイドできる。ガイド部60を簡易な構成で実現できる。
弾性部材40は、ターゲット部20が上蓋12の下面に接触するようにターゲット部20を押圧することから、ターゲット部20を上蓋12の下面で位置決めし、ターゲット部20の位置を一定に保ち(安定化するよう保持し)、FODの変化を抑制することが可能となる。また、ターゲット部20の熱を上蓋12に伝えやすくなるので、ターゲットTの放熱性を向上することができる。
ターゲット移動板21の上面と上蓋12の下面との少なくとも一方が、ターゲット支持基板23の表面よりも表面粗さが粗い粗面部とされていることから、当接するターゲット部20と真空筐体10との間の接触面積を低減し、ターゲット部20の移動の際における抵抗を低減することが可能となる。また、ターゲット部20の移動の際における抵抗を低減するためには、ターゲット移動板21と上蓋12との接触部、つまりターゲット移動板21の上面と上蓋12の下面とが互いに異なる材料で形成されることが好ましい。この点、本実施形態では、ターゲット移動板21がモリブデンで形成され、上蓋12がステンレスで形成されている。なお、真空下において滑面部材が面接触する場合、その位置関係を変更するためには大きな力を必要とする可能性があるため、移動機構50又はターゲット移動板21の破損といった可能性があるが、粗面部を設けることで、ターゲット部20の移動が容易となり、移動機構50又はターゲット移動板21の破損を抑制することができる。
ターゲット部20には、空間R2の内外に通じる貫通孔26が形成されていることから、貫通孔26を利用しての真空排気を効率よく行うことができる。電子ビームBの入射によって高温化するターゲットTの近傍空間である空間R2に空気等のガスが残留していると、当該空間R2近傍の部材(例えば、ターゲット支持基板23又はX線出射窓30等)がガスと反応して劣化しやすくなる。そのため、空間R2の真空排気を効率よく行うことでガスの残留を抑制し、部材の劣化を抑制することが可能となる。
X線管1は、真空密封型のX線管が採用されており、メンテナンスの煩雑さを抑制できる。弾性部材40及び蛇腹54が金属で形成されていることから、樹脂で形成される場合に比べて、ガス放出によってX線管1内の真空度が低下してしまうことを抑制でき、また、温度耐性を高めて管球ベーキング工程に対応できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、ターゲット支持基板23は、X線出射窓30側に突出してX線出射窓30と接触する凸形状(例えば、錐形状又は錐台形状)を有していてもよい。この場合、ターゲット支持基板23でX線出射窓30を支持できる。これにより、X線出射窓30の厚さを薄くでき、X線出射窓30のX線出射効率を向上させることが可能となる。
上記実施形態では、X線出射窓30におけるターゲット支持基板23に接触する部分は特に限定されず、X線出射窓30の中央部分でなくともよい。X線出射窓30の何れかの箇所がターゲット支持基板23に接触していればよい。X線出射窓30の少なくとも一部がターゲット支持基板23に接触していればよい。
上記実施形態では、電子入射領域TEは、ターゲット移動板21の貫通孔25に対応する領域として捉えることもできる。X線出射窓30におけるターゲット支持基板23と接触する一部は、ターゲット支持基板23における電子入射領域TEと対向する領域の少なくとも一部を含んでいればよい。
上記実施形態では、弾性部材40として金属の略円錐形状のコイルばねを用いたが、弾性部材40の数、材質、構造及び種類等は限定されない。ターゲット部20をX線出射窓30に近づく方向に押圧できれば、種々の部材を用いることができる。例えば弾性部材40として、複数のコイルバネを用いてもよいし、板バネを用いてもよい。また、上記実施形態のように弾性部材支持部である支持台15を設けるのではなく、本体部11又は上蓋12に弾性部材40を固定してもよい。
上記実施形態では、ターゲット部20が移動方向Aに沿って移動するが、ターゲット部20が移動する方向は限定されず、電子ビームBの入射方向(図2の上下方向)と交差する方向であればよい。また、ターゲット部20の移動は直線移動に限らず、例えば図7に示されるような回転移動でもよい。図7に示される例では、軸AXと同軸に配置された支持台15において、円形状の凸部62が軸AXとは偏心して設けられている。支持台15の電子ビーム通過孔16は、軸AXと同軸に設けられている。一方、ターゲット部20は、ターゲット部20自身が軸AXとは偏心して設けられている。ターゲット部20のターゲット移動板21の凹部61は、ターゲット部20と同心に設けられ、凸部62の外径よりも僅かに大きな内径を有する円形状を呈している。凹部61に凸部62が進入することで、ターゲット部20は、軸AXに対して偏心して設けられ、凸部62の中心軸であると共に軸AXに対して偏心した回転軸である軸RAを中心に回転移動が可能となっている。そして、ターゲット部20を図示しない移動機構(例えば、磁力を用いてターゲット部20を回転させたり、ギアを設けて回転させたりする機構)によって回転させることで、ターゲット部20が電子ビームBの入射方向と交差する方向(軸RAを中心した回転方向)に沿って移動する。さらにまた、ターゲット部20の移動は、直線移動又は回転移動のそれぞれに限らず、直線移動と回転移動とを組み合わせた移動であってもよい。
上記実施形態では、軸TA,軸XA及び軸BAは全て同軸となっていたが、それぞれ異なる軸であってもよい。上記実施形態では、ネジを利用してターゲット部20を移動させる移動機構50を用いたが、移動機構50は特に限定されない。弾性部材40で押圧されたターゲット部20を移動方向Aに沿って移動させ得る機構であれば、種々の機構を用いることができる。移動機構50は、ターゲット部20を手動で移動させる機構であってもよいし、電気的に自動で移動させる機構であってもよい。
上記実施形態では、凹部61及び凸部62によってガイド部60を構成したが、ガイド部60は特に限定されず、移動機構50によるターゲット部20の移動をガイドできればよい。上記実施形態では、ターゲット移動板21に弾性部材40の位置決め部としての円環状溝部29を設けたが、これに代えて若しくは加えて、支持台15に位置決め部を設けてもよい。この場合、弾性部材40は、支持台15の上面に対して摺動可能に保持されるのに代えて若しくは加えて、ターゲット移動板21に対して摺動可能に保持されていてもよい。
上記実施形態では、弾性部材40の位置決め部は、弾性部材40の固定を行うものではなく、弾性部材40の移動を所定範囲内に制限(規制)するものでもよい。その場合、ターゲット部20の移動の際、弾性部材40が位置決め部において所定範囲内で摺動してもよい。
上記実施形態では、ターゲット移動板21の上面と上蓋12の下面とのうちの少なくとも一方を粗面部としたが、これに限定されない。ターゲット移動板21の上面の一部のみを粗面部としてもよいし、上蓋12の下面の一部のみを粗面部としてもよい。或いは、これらの少なくとも1つの組合せとしてもよい。
上記実施形態では、ターゲット移動板21の上面及び上蓋12の下面に表面処理を特に施していないが、ターゲット移動板21の上面と上蓋12の下面とのうちの少なくとも一方に、相手側に結合しにくくなるような表面処理(酸化処理又は窒化処理等)を施してもよい。上記実施形態では、ターゲット移動板21の上面及び上蓋12の下面に被膜を特に形成していないが、ターゲット移動板21の上面と上蓋12の下面とのうちの少なくとも一方に、摩擦力を低減するような被膜(例えばターゲット移動板21の上面又は上蓋12の下面よりも柔らかい金属被膜)を形成してもよい。上記実施形態では、ターゲット移動板21の上面と上蓋12の下面とを接触させたが、ターゲット移動板21の上面と上蓋12の下面との間にベアリング又は球状部材を介在させることで、ターゲット部20の移動の際における抵抗を低減してもよい。
上記実施形態では、支持台15とX線出射窓30との間に空間を形成したが、支持台15とX線出射窓30との間の当該空間に、熱伝導性のよい部材を充填してもよい。これにより、ターゲット部20の熱がX線出射窓30に伝えやすくなり、ターゲット部20の放熱性が向上する。なお、その際、当該部材は電子ビームBの入射又はX線Xの出射に影響のないよう、電子ビームB又はX線Xの経路上には充填しないことが好ましい。
上記において、「接触」には、直接的(つまり、他の部材を介さずに直に)に接触することが含まれる。「接触」には、熱的に接触(熱伝導可能に接触)することが含まれる。なお、「接触」には、間接的(つまり、他の部材を介して)に接触することが含まれていてもよい。
1…X線管、10…真空筐体、14…開口部、20…ターゲット部、23…ターゲット支持基板(ターゲット支持部)、30…X線出射窓、40…弾性部材、50…移動機構(ターゲット移動部)、70…筒部材、71…絶縁油、80…電源部、B…電子ビーム、R…内部空間、T…ターゲット、TE…電子入射領域。

Claims (9)

  1. 真空の内部空間を有する真空筐体と、
    前記内部空間に配置され、電子ビームの入射によりX線を発生するターゲットと前記ターゲットを支持し且つ前記ターゲットで発生した前記X線を透過させるターゲット支持部とを含むターゲット部と、
    前記ターゲット支持部と対向するように設けられ、前記真空筐体の開口部を封止し、前記ターゲット支持部を透過した前記X線を透過させるX線出射窓と、を備え、
    前記X線出射窓の少なくとも一部は、前記ターゲット支持部と接触している、X線管。
  2. 前記X線出射窓のX線出射方向から見て、前記ターゲット支持部は、前記X線出射窓に含まれる、請求項1に記載のX線管。
  3. 前記X線出射窓の一部は、前記ターゲット支持部と接触し、
    前記X線出射窓の他部は、前記ターゲット支持部と離間する、請求項1又は2に記載のX線管。
  4. 前記X線出射窓の一部は、前記ターゲット支持部における前記ターゲットの電子入射領域と対向する領域であり、
    前記X線出射窓の他部は、前記X線出射窓の周縁部である、請求項3に記載のX線管。
  5. 前記X線出射窓は、前記ターゲット支持部側に突出して前記ターゲット支持部と接触する凸形状を有する、請求項3又は4に記載のX線管。
  6. 前記ターゲット支持部は、前記X線出射窓側に突出して前記X線出射窓と接触する凸形状を有する、請求項3〜5の何れか一項に記載のX線管。
  7. 前記ターゲット部を前記電子ビームの入射方向と交差する方向に沿って移動させるターゲット移動部を備える、請求項1〜6の何れか一項に記載のX線管。
  8. 前記ターゲット部を前記X線出射窓に近づく方向に押圧する弾性部材を備える、請求項1〜7の何れか一項に記載のX線管。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載のX線管と、
    前記X線管の少なくとも一部を収容すると共に、絶縁油が封入された筐体と、
    前記X線管に給電部を介して電気的に接続された電源部と、を備えるX線発生装置。
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