JP2018179117A - 給水給湯用パイプ - Google Patents

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隆人 稲宮
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Abstract

【課題】養生期間を短縮できることに加え、直進保持性及びクリープ特性が良好な給水給湯用パイプを提供する。【解決手段】ポリブテン(PB)と、ポリプロピレン(PP)と、を含む樹脂組成物からなる給水給湯用パイプであって、前記樹脂組成物中の前記ポリブテン(PB)と前記ポリプロピレン(PP)との質量比(PB:PP)が90:10〜99:1であり、前記ポリプロピレン(PP)の融点が151℃以上であり、前記ポリブテン(PB)の重量平均分子量(Mw)が50万以上であることを特徴とする、給水給湯用パイプである。【選択図】なし

Description

本発明は、給水給湯用パイプに関するものである。
従来、給水・給湯設備用に使用されている金属管は、長期使用の間に錆が発生したり、また、硬いため、敷設に労力を要する等の問題があった。そのため、給水・給湯設備用の配管として、近年、金属管から樹脂管への転換が進んでいる。
前記樹脂管用の樹脂としては、架橋ポリエチレンが主に用いられているが、昨今では、他の樹脂の使用も進んでいる。例えば、下記特許文献1〜4には、ポリブテンとポリプロピレンとを含む樹脂組成物を用いた給水給湯用パイプが開示されている。特に、ポリブテンを使用した給水給湯用パイプは、内圧クリープ特性や可撓性に優れ、更には、柔軟で施工性に優れることから、広く普及しつつある。
特開2003−238750号公報 特開2001−302861号公報 特開2002−241553号公報 特開2006−169306号公報
上記のような、ポリブテンとポリプロピレンとを含む樹脂組成物を用いて成形した給水給湯用パイプは、ポリブテン部分の結晶形態が力学特性の低いII型から力学特性の高いI型に変化するため、養生期間を設け、I型の結晶形態に十分に変化した後に、施工に使用する必要がある。
しかしながら、本発明者らが検討したところ、上記特許文献1〜4に開示の給水給湯用パイプは、ポリブテン部分の結晶形態がII型からI型に変化するのに要する時間が長く、結晶形態が安定するまで、給水給湯用パイプを保管場所にて保管する期間(以下、「養生期間」という。)を長くする必要があった。
また、本発明者らが検討したところ、上記特許文献1〜4に開示の給水給湯用パイプは、クリープ特性が十分でなく、更には、コイル状に巻いて保管した場合に、巻き癖がつき易いことが分かった。ここで、巻き癖がつき易いパイプは、巻き癖がついた方向に対して逆方向に曲げて敷設すると、パイプへの歪みが大きくなり、曲げ耐久性が低下してしまう。そのため、給水給湯用パイプには、コイル状に巻いて保管した後、開放すると直ぐに真っ直ぐになる特性(以下、「直進保持性」という。)が求められる。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題を解決し、養生期間を短縮できることに加え、直進保持性及びクリープ特性が良好な給水給湯用パイプを提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の要旨構成は、以下の通りである。
本発明の給水給湯用パイプは、ポリブテン(PB)と、ポリプロピレン(PP)と、を含む樹脂組成物からなる給水給湯用パイプであって、
前記樹脂組成物中の前記ポリブテン(PB)と前記ポリプロピレン(PP)との質量比(PB:PP)が90:10〜99:1であり、
前記ポリプロピレン(PP)の融点が151℃以上であり、
前記ポリブテン(PB)の重量平均分子量(Mw)が50万以上であることを特徴とする。
かかる本発明の給水給湯用パイプは、養生期間を短縮できることに加え、直進保持性及びクリープ特性が良好である。
ここで、本発明において、ポリプロピレン(PP)の融点は、示差走査熱量計(DSC)を用いて、23℃〜200℃まで10℃/minで昇温速度で測定した際の融解ピークトップの温度である。
また、本発明において、ポリブテン(PB)の重量平均分子量(Mw)は、高温ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(高温GPC)を用いて、単分散ポリスチレンを基準として、測定される値である。
本発明の給水給湯用パイプの好適例においては、前記樹脂組成物中の前記ポリブテン(PB)と前記ポリプロピレン(PP)との質量比(PB:PP)が95.2:4.8〜99:1である。この場合、養生期間を更に短縮できる。
本発明の給水給湯用パイプの他の好適例においては、前記ポリプロピレン(PP)のメルトフローレート(MFR)が10g/10分以上である。この場合、養生期間を更に短縮できる。
ここで、本発明において、ポリプロピレン(PP)のメルトフローレート(MFR)は、JIS K 7210−1999に従い、230℃、2.16kg荷重下で測定される値である。
本発明によれば、養生期間を短縮できることに加え、直進保持性及びクリープ特性が良好な給水給湯用パイプを提供することができる。
以下に、本発明の給水給湯用パイプを、その実施形態に基づき、詳細に例示説明する。
本発明の給水給湯用パイプは、ポリブテン(PB)と、ポリプロピレン(PP)と、を含む樹脂組成物からなる給水給湯用パイプであって、前記樹脂組成物中の前記ポリブテン(PB)と前記ポリプロピレン(PP)との質量比(PB:PP)が90:10〜99:1であり、前記ポリプロピレン(PP)の融点が151℃以上であり、前記ポリブテン(PB)の重量平均分子量(Mw)が50万以上であることを特徴とする。
本発明の給水給湯用パイプは、使用するポリプロピレン(PP)の融点が151℃以上であることと、使用するポリブテン(PB)とポリプロピレン(PP)との質量比が特定の範囲にあることで、ポリブテン部分の結晶形態のII型からI型への変化が促進され、養生期間を短縮できる。また、本発明の給水給湯用パイプは、使用するポリブテン(PB)の重量平均分子量(Mw)が50万以上であることで、クリープ特性を良好にすることができる。また、本発明の給水給湯用パイプは、使用するポリブテン(PB)とポリプロピレン(PP)との質量比が特定の範囲にあることで、直進保持性を良好にすることができる。そのため、本発明の給水給湯用パイプは、養生期間を短縮できることに加え、直進保持性及びクリープ特性が良好である。
本発明の給水給湯用パイプは、ポリブテン(PB)と、ポリプロピレン(PP)と、を含む樹脂組成物からなる。該樹脂組成物中のポリブテン(PB)とポリプロピレン(PP)との質量比(PB:PP)は、90:10〜99:1であり、好ましくは95.2:4.8〜99:1であり、更に好ましくは95.2:4.8〜98:2であり、より一層好ましくは95.5:4.5〜98:2である。
樹脂組成物中のポリブテン(PB)とポリプロピレン(PP)との合計量に占めるポリプロピレン(PP)の割合が10質量%を超えると、養生期間を十分に短縮できず、また、耐クリープ特性が悪化する。また、樹脂組成物中のポリブテン(PB)とポリプロピレン(PP)との合計量に占めるポリプロピレン(PP)の割合が4.8質量%以下であれば、養生期間を更に短縮できる。
また、樹脂組成物中のポリブテン(PB)とポリプロピレン(PP)との合計量に占めるポリプロピレン(PP)の割合が1質量%未満の場合、養生期間を十分に短縮できない。また、樹脂組成物中のポリブテン(PB)とポリプロピレン(PP)との合計量に占めるポリプロピレン(PP)の割合が2質量%以上であれば、養生期間を更に短縮できることに加え、給水給湯用パイプの応力緩和性が向上して、塩素耐久性が向上し、特には、パイプの曲げ箇所における、給湯用途での寿命が長くなる。
前記ポリブテン(PB)は、重量平均分子量(Mw)が50万以上であり、また、好ましくは重量平均分子量(Mw)が100万以下、更に好ましくは80万以下である。ポリブテン(PB)の重量平均分子量(Mw)が50万未満であると、給水給湯用パイプのクリープ特性が悪化する。また、ポリブテン(PB)の重量平均分子量(Mw)が100万以下であれば、ポリブテン(PB)の溶融粘度が低くなり、給水給湯用パイプの成形がし易くなる。
前記ポリブテン(PB)は、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が8以下であることが好ましい。重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が8以下であるポリブテン(PB)は、分子量分布が小さく、施工性、成形性が良好である。
なお、本発明において、ポリブテン(PB)の数平均分子量(Mn)は、上述の重量平均分子量(Mw)と同様に、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて、単分散ポリスチレンを基準として、測定される値である。
本発明の給水給湯用パイプに用いる樹脂組成物において、ポリブテン(PB)は、モノマーとして、主として1−ブテンを使用して重合されたポリマーである限り、特に限定されず、1−ブテンの単独重合体であってもよいし、1−ブテンと他のモノマーとの共重合体であってもよい。ここで、該共重合体における1−ブテン以外のモノマーとしては、エチレン、プロピレン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等のα−オレフィンが好ましく、また、その含有量は、10モル%以下であることが好ましい。
前記ポリブテン(PB)は、例えば、チーグラー・ナッタ触媒又はメタロセン触媒の存在下において、1−ブテンと、1−ブテン以外のα−オレフィンと、を共重合させることにより製造できる。より詳細には、国際公開第02/02659号等を参照して、ポリブテン(PB)を製造することができる。
なお、ポリブテン(PB)の重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、触媒の使用量、重合時間、重合温度、モノマーの転化率等を変化させることで調整でき、例えば、触媒の使用量を少なくすることで、重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)を高くすることができる。
また、ポリブテン(PB)としては、市販品を使用することもでき、例えば、三井化学社製の商品名「P5050N」等を挙げることができる。
前記ポリプロピレン(PP)は、融点が151℃以上であり、また、好ましくは融点が170℃以下である。ポリプロピレン(PP)の融点が151℃未満であると、養生期間を十分に短縮できない。また、ポリプロピレン(PP)の融点が170℃以下であれば、ポリプロピレン(PP)が溶融し易くなり、樹脂組成物中でのポリプロピレン(PP)の分散性が向上し、樹脂組成物の成形性が良好となる。
前記ポリプロピレン(PP)は、メルトフローレート(MFR)が10g/10分以上であることが好ましい。ポリプロピレン(PP)のメルトフローレート(MFR)が10g/10分以上であれば、養生期間を更に短縮できる。なお、ポリプロピレン(PP)は、特に限定されるものではないが、メルトフローレート(MFR)が50g/10分以下であることが好ましく、40g/10分以下であることが更に好ましい。ポリプロピレン(PP)のメルトフローレート(MFR)が50g/10分以下であれば、樹脂組成物の成形性が良好となる。
本発明の給水給湯用パイプに用いる樹脂組成物において、ポリプロピレン(PP)は、プロピレンの単独重合体であってもよいし、プロピレンと他のモノマーとの共重合体であってもよい。なお、ポリプロピレンが共重合体の場合、該共重合体は、ランダムポリマーであってもよいし、ブロックポリマーであってもよい。ここで、該共重合体におけるプロピレン以外のモノマーとしては、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィンが好ましく、また、その含有量は、5モル%以下が好ましく、1モル%以下が更に好ましい。
前記ポリプロピレン(PP)は、チーグラー・ナッタ触媒を用いて製造されたものであっても、メタロセン触媒を用いて製造されたものであってもよく、他の触媒を用いて製造されたものであってもよい。
なお、ポリプロピレン(PP)の融点及びメルトフローレート(MFR)は、使用する触媒の種類、重合温度、重合圧力等を変化させることで調整できる。
また、ポリプロピレン(PP)としては、市販品を使用することもでき、例えば、日本ポリプロ社製の商品名「MG03BD」、「MA1B」、「FY6」等を挙げることができる。
本発明の給水給湯用パイプに用いる樹脂組成物には、上述のポリブテン(PB)、ポリプロピレン(PP)の他に、必要に応じて、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐熱安定剤、防かび剤、発錆防止剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、核剤、顔料等の添加剤を配合することができる。
前記樹脂組成物は、前記酸化防止剤として、ヒンダードフェノール系の酸化防止剤を3000質量ppm以上含むことが好ましい。ヒンダードフェノール系酸化防止剤を3000質量ppm以上含むことで、給水給湯用パイプの耐久性を向上させることができる。
ここで、ヒンダードフェノール系酸化防止剤とは、基本骨格にフェノール性水酸基を持つ酸化防止剤であり、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、2−メチル−4,6−ビス[(オクチルチオ)メチル]フェノール、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、3,9−ビス[2−〔3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、エチレンビス(オキシエチレン)ビス[3−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート]、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等が挙げられる。
前記樹脂組成物は、前記顔料を1〜3質量%含むことが好ましい。顔料を1〜3質量%含むことで、給水給湯用パイプを所望の色に着色することができる。ここで、顔料としては、酸化チタン(TiO)等が挙げられる。
本発明の給水給湯用パイプに用いる樹脂組成物は、結晶化度が50%以上であることが好ましい。樹脂組成物の結晶化度が50%以上であれば、ポリプロピレン(PP)を添加しても、ポリブテン(PB)のクリープ特性を損なわず、養生促進効果とクリープ性能の両立をすることができる。
本発明の給水給湯用パイプに用いる樹脂組成物は、205℃での溶融粘度が500Pa〜1000Paの範囲であることが好ましい。樹脂組成物の205℃での溶融粘度がこの範囲であれば、給水給湯用パイプの成形がし易くなる。
本発明の給水給湯用パイプは、上述の樹脂組成物を成形することで製造でき、ここで、成形方法としては、押出成形、射出成形等が挙げられ、これらの中でも、押出成形が好ましい。
例えば、本発明の給水給湯用パイプの製造は、ポリブテン(PB)、ポリプロピレン(PP)、及び必要に応じて選択した添加剤を、予め混合して混合物を調製し、該混合物を、成形機に供給して溶融成形してもよいし、ポリブテン(PB)、ポリプロピレン(PP)、及び必要に応じて選択した添加剤を、それぞれ独立に成形機に所定の配合比で投入し、混練しながら、溶融成形してもよい。
ここで、混合物の調製、即ち、混練には、一軸押出機(単軸押出機)、二軸押出機、二軸混練機等を用いることができる。また、成形には、押出成形機、射出成形機等のいずれの成形機を用いてもよく、目的とする給水給湯用パイプの形態に応じて適宜選択される。
本発明の給水給湯用パイプは、原材料の投入から成形まで一連の工程で製造されることが好ましく、一軸押出機(単軸押出機)のみで製造されることが好ましい。
また、本発明の給水給湯用パイプは、成形後48時間の時点での寸法と、成形後168時間の時点での寸法と、の変化率が0.1%以下であることが好ましい。該寸法の変化率が0.1%以下であれば、給水給湯用パイプの養生期間を更に短くすることができる。
なお、本発明の給水給湯用パイプは、成形後、直管として、保管場所に保管して、ポリブテン(PB)部分の結晶形態が安定した後に、施工に使用することが好ましいが、上述の通り、従来に比べて養生期間を短縮でき、保管場所での保管期間を短縮できるため、生産性に優れる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
<給水給湯用パイプの作製と評価>
表1〜表2に示す組成の樹脂組成物を調製した。
更に、上記樹脂組成物を用い、一軸押出機(単軸押出機)で押出成形して、外径17mm、内径12.8mmの給水給湯用パイプを作製した。得られた給水給湯用パイプに対して、以下の方法で、養生特性、直進保持性、塩素分に対する耐久性及びクリープ特性を評価した。結果を表1〜表2に示す。
(1)養生特性
広角X線回折測定(WAXD)により、給水給湯用パイプ中のポリブテン(PB)部分の結晶形態を分析し、I型の結晶形態の比率が90%に達するまでの時間を求め、以下の基準で評価した。
S:I型の結晶形態の比率が90%に達するまでの時間が36時間以下
A:I型の結晶形態の比率が90%に達するまでの時間が36時間超48時間以下
B:I型の結晶形態の比率が90%に達するまでの時間が48時間超72時間以下
C:I型の結晶形態の比率が90%に達するまでの時間が72時間超
(2)直進保持性
作製した給水給湯用パイプを、外径800mmのドラムの外周にコイル状に巻いて、23℃で、168時間保管した後、ドラムから解き、無負荷状態に1時間放置した後の曲げ半径(開放半径)を求め、以下の基準で評価した。
A:曲げ半径(開放半径)が900mm以上
C:曲げ半径(開放半径)が900mm未満
(3)塩素分に対する耐久性
作製した給水給湯用パイプから、JIS6号ダンベル型試験片を打ち抜き、試験片を延伸用治具にセットし6.8%伸ばし、次亜塩素酸ソーダの原液を滴下した後、試験片が破断するまでの時間を求め、以下の基準で評価した。
A:破断するまでの時間が比較例1に比べて10%以上長い場合
B:破断するまでの時間が比較例1に比べて10%未満長いか、10%未満短い場合
C:破断するまでの時間が比較例1に比べて10%以上短い場合
(4)クリープ特性
作製した給水給湯用パイプに対し、JIS K 6792に従い、95℃、1時間、円周応力6.9MPaの条件下で、熱間内圧クリープ試験を行い、以下の基準で評価した。
A:破損が発生しなかった場合
C:破損が発生した場合
(5)総合評価
上記の評価項目の結果を基に、以下の基準で総合評価を行った。
A:総ての評価項目がS、A又はBの場合
C:1つ以上の評価項目がCの場合
Figure 2018179117
Figure 2018179117
*1 PB−1: 三井化学社製、商品名「P5050N」、Mw=70万
*2 PB−2: 合成品、Mw=55万
*3 PB−3: 合成品、Mw=40万
*4 PP−1: 日本ポリプロ社製、商品名「1233」、融点=125℃、MFR=7g/10分
*5 PP−2: 日本ポリプロ社製、商品名「WFW4M」、融点=136℃、MFR=7g/10分
*6 PP−3: 日本ポリプロ社製、商品名「WMG03」、融点=142℃、MFR=30g/10分
*7 PP−4: 日本ポリプロ社製、商品名「MG03BD」、融点=151℃、MFR=30g/10分
*8 PP−5: 日本ポリプロ社製、商品名「MA1B」、融点=164℃、MFR=21g/10分
*9 PP−6: 日本ポリプロ社製、商品名「FY6」、融点=163℃、MFR=2g/10分
表1及び表2から、本発明に従う給水給湯用パイプは、養生期間を短縮でき、また、直進保持性及びクリープ特性が良好であることが分かる。

Claims (3)

  1. ポリブテン(PB)と、ポリプロピレン(PP)と、を含む樹脂組成物からなる給水給湯用パイプであって、
    前記樹脂組成物中の前記ポリブテン(PB)と前記ポリプロピレン(PP)との質量比(PB:PP)が90:10〜99:1であり、
    前記ポリプロピレン(PP)の融点が151℃以上であり、
    前記ポリブテン(PB)の重量平均分子量(Mw)が50万以上であることを特徴とする、給水給湯用パイプ。
  2. 前記樹脂組成物中の前記ポリブテン(PB)と前記ポリプロピレン(PP)との質量比(PB:PP)が95.2:4.8〜99:1である、請求項1に記載の給水給湯用パイプ。
  3. 前記ポリプロピレン(PP)のメルトフローレート(MFR)が10g/10分以上である、請求項1又は2に記載の給水給湯用パイプ。
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