JP2018170912A - 回転電機の制御装置及び回転電機の制御方法 - Google Patents

回転電機の制御装置及び回転電機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】磁束密度の変化に対応させて駆動効率が最大となる励磁電流Id及びトルク電流Iqの指令値を求めることができる回転電機の制御装置を提供する。【解決手段】本発明の回転電機の制御装置は、回転子と、固定子とを有する回転電機と、固定子が有する巻線に供給する励磁(d軸)電流及びトルク(q軸)電流を制御する駆動制御装置と、を備えた回転電機の制御装置において、駆動制御装置は、永久磁石の温度である磁石温度又は磁石温度に相関する温度パラメータを取得するとともに、取得された磁石温度又は温度パラメータに応じた、励磁電流指令値及びトルク電流指令値を設定することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機の制御装置及び回転電機の制御方法に関する。
特許文献1には、回転電機を制御する際に、永久磁石の減磁の大きさに応じて回転電機に供給する電流の位相を変化させる構成が示されている。一般に、この種の回転電機の制御では、駆動効率が最大となるように、トルク指令及び回転数に基づき、励磁電流Id及びトルク電流Iqを予め定めたdq軸電流指令マップを用いて、回転電機の励磁電流Id及びトルク電流Iqの指示値が求められる。しかしながら、回転電機に用いられている永久磁石は、自身の磁石温度の変動に伴い、磁束密度が変化してしまう。
しかしながら、上記dq軸電流指令マップでは、磁石温度の変動による永久磁石の磁束密度の変化が考慮されていなかった。そのため、回転電機の駆動中に磁石温度が変化した際、磁束密度の変化に対応した状態で駆動効率を最大とする最適な励磁電流Id及びトルク電流Iqの指示値を求めることができず、回転電機の駆動効率が低下してしまう虞がある。
特許第2943657号公報
本発明は、磁束密度の変化に対応した状態における駆動効率が最大となる励磁電流Id及びトルク電流Iqの指示値を求めることができる回転電機の制御装置及び回転電機の制御方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、回転子(実施形態のロータ11)と、固定子(実施形態のステータ12)とを有する回転電機(実施形態のIPM1)と、前記固定子が有する巻線に供給する励磁(d軸)電流及びトルク(q軸)電流を制御する駆動制御装置(実施形態のモータ制御装置2)と、を備えた回転電機の制御装置(実施形態の回転電機制御システム100の)において、前記駆動制御装置は、永久磁石の温度である磁石温度又は前記磁石温度に相関する温度パラメータを取得するとともに、取得された前記磁石温度又は前記温度パラメータに応じた、励磁電流指令値及びトルク電流指令値を設定することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の回転電機の制御装置であって、前記駆動制御装置は、前前記磁石温度又は前記温度パラメータを取得するとともに、前記駆動制御装置は、界磁弱め領域において、前記永久磁石の界磁磁束を弱める界磁補正電流を算出するように構成されており、前記回転電機が界磁弱め領域において運転されている際、前記界磁補正電流が0となった場合、前記磁石温度に補正値を加算し、前記補正値が加算された磁石温度に基づいて、前記励磁電流指令値及び前記トルク電流指令値を設定することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の回転電機の制御装置であって、前記駆動制御装置は、前記界磁弱め領域で運転されている際に、前記界磁補正電流が0を超えるまで、前記磁石温度に対する前記補正値の加算を繰り返して行い、前記界磁補正電流が0を超えた時点における前記永久磁石の磁石温度を、補正後の前記永久磁石の磁石温度とすることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、回転子と、固定子とを有する回転電機の駆動制御を、前記固定子が有する巻線に供給する励磁電流及びトルク電流を駆動制御装置により制御して行なう回転電機の制御方法であって、前記駆動制御装置によって、永久磁石の温度である磁石温度又は前記磁石温度に相関する温度パラメータを取得するとともに、取得された前記磁石温度又は前記温度パラメータに応じた、励磁電流指令値及びトルク電流指令値を設定することを特徴とする。
請求項1及び4記載の発明によれば、回転電機における永久磁石の磁石温度の変動に対応して、励磁電流及びトルク電流を求めているため、磁束密度の変化に対応した状態で、回転電機の駆動効率を最大とする最適な励磁電流Id及びトルク電流Iqの指令値を求めることができる。
請求項2記載の発明によれば、界磁弱め領域において界磁補正電流が0の場合、回転電機のトルクが低下する虞があるため、界磁補正電流が0とならないように、磁石温度を補正して、励磁電流Id及びトルク電流Iqを求めるため、界磁弱め領域においてトルクの低下を低減できる。
請求項3記載の発明によれば、界磁弱め領域において界磁補正電流が0の場合に、磁石温度を補正する際、磁石温度に対する前記補正値の加算を繰り返して行なうため、界磁補正電流が0を超えた時点で磁石温度の補正を停止することができ、余分に磁石温度を高くすることにより、回転電機の駆動制御の効率を低下させずに、トルクの低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る回転電機制御システム100の構成例を示すブロック図である。 図1に示す磁石温度高温dq軸電流指令マップ211及び磁石温度低温dq軸電流指令マップ212の構成例を説明するための模式図である。 モータ制御装置2におけるdq軸電流算出処理の一例を示すフローチャートである。 モータ制御装置2におけるdq軸電流算出処理の他の例を示すフローチャートである。 図4に示す磁石温度補正処理(S108)を示すフローチャートである。 モータ制御装置2におけるdq軸電流算出処理の他の例を示すフローチャートである。 回転電機における出力特性の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の回転電機の制御装置及び回転電機の制御方法の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る回転電機制御システム100の構成例を示すブロック図である。図1に示す回転電機制御システム100は、IPM(Interior Permanent Magnet Motor)1(以下、モータ1という)と、このモータ1の電流制御を行なうモータ制御装置2とを備えている。
本実施形態では、モータ1は、例えばシリーズハイブリッド型車両、電気自動車等の車両の動力源であって、モータ1の出力トルクを図示しない変速機等の動力伝達装置を介して車両の駆動輪に伝達する。
ここで、モータ1は、回転電機であり、例えばインナーロータ型の埋込磁石同期モータであって、円筒状のステータ12と、ステータ12の内側に所定間隔をあけて配置された円筒状のロータ11と、を備えている。このロータ11は、ロータコアの内部に挿入された複数の永久磁石を有している。
このロータ11における永久磁石の磁束と、ステータ12の巻線に流れるトルク電流によりマグネットトルクが発生するため、永久磁石の磁石温度が高くなり、磁束が低下し、マグネットトルクが低下する。一方、永久磁石の磁石温度が低くなることにより、磁束が増加し、マグネットトルクが高くなる。したがって、磁石温度の変化により、指令トルクを最大の効率で達成させるためには、マグネットトルクと、リラクタンストルクとの比率の変化による影響を抑制するため、上記永久磁石における磁石温度に応じて、励磁電流Idとトルク電流Iqとを求める必要がある。
モータ制御装置2は、電流指令生成器21、電流制御器22、インバータ23、界磁制御器24及び磁石温度補正器25を備える。モータ制御装置2は、dq座標系における励磁電流Id及びトルク電流Iqを用いたベクトル制御によってモータ1の運転制御を行なう。
電流指令生成器21は、モータ1に発生させるトルクの指令値(目標値)であるトルク指令D1と、インバータ23の一次側入力電圧であるインバータ一次側入力電圧D2と、モータ1のモータ回転数D3と、ロータ11の永久磁石の磁石温度D4とに応じて、Id(d軸電流)指示値とIq(q軸電流)指示値とを出力する。ここで、Id指示値とIq指示値とは、それぞれモータ1のステータ12に流す電流(ステータ電流)の指令値のd軸成分とq軸成分である。なお、Id指示値及びIq指示値を総称してdq軸電流指令値という。
ここで、電流指令生成器21に入力されるトルク指令D1は、図外の演算処理装置によって車両の運転状態(アクセル操作量等)に応じて設定されるものである。インバータ一次側入力電圧D2、モータ回転数D3及び磁石温度D4の各々は、図外のECU(electronic control unit)により、そのものの測定値あるいはそれぞれと相関のある他のパラメータとしてセンサにより検出、または他のパラメータから算出して求められ、電流指令生成器21に対して供給される。あるいは、電流指令生成器21に対して所定のパラメータを入力し、電流指令生成器21が入力したパラメータに基づいて磁石温度D4等の値を推定してもよい。なお、モータ回転数D3は、例えば、モータ1に設けられた図示していないホールセンサやロータリエンコーダを用いて検出されたロータ11の位置情報に基づいて算出されたり、モータ1に同期して回転する所定の回転軸の回転位置の検出結果等に基づいて算出されたりする。また、磁石温度D4は、例えば、ステータ12が有する巻線の温度等、ロータ11の周囲の温度の検出結果等に基づいて推定されたり、ロータ11が熱交換する、冷媒の検出温度およびステータ12が有する巻線の検出温度を用いた熱モデルに基づいて推定されたり、又は、赤外線温度センサ等を用いて検出されたりすることができる。
電流指令生成器21は、トルク指令D1、インバータ一次側入力電圧D2、モータ回転数D3、及び磁石温度D4に対応して、Id指示値とIq指示値とを求めるdq軸電流指令マップを備えている。本実施形態においては、dq軸電流指令マップとして、例えば、磁石温度高温dq軸電流指令マップ211と磁石温度低温dq軸電流指令マップ212とが設けられている。ここで、磁石温度高温及び磁石温度低温の各々は、ロータ11の永久磁石の磁石温度が変動により取り得る温度範囲を、所定の電圧により分割し、この所定の電圧より上の電圧範囲における温度を磁石温度高温とし、一方、所定の電圧より下の電圧範囲における温度を磁石温度低温としている。次に、図2を参照して、磁石温度高温dq軸電流指令マップ211と磁石温度低温dq軸電流指令マップ212の構成例について説明する。
図2は、磁石温度高温dq軸電流指令マップ211及び磁石温度低温dq軸電流指令マップ212に設定されるId指示値とIq指示値の対応関係の例を模式的に示す図である。横軸はId指示値、縦軸はIq指示値を表す。各曲線2111、2112、2121及び2122は、インバータ一次側入力電圧D2、モータ回転数D3及び磁石温度D4を一定として、トルク指令D1を変化させた場合の、Id指示値とIq指示値の対応関係を示す。実線の曲線2111と実線の曲線2112が磁石温度高温dq軸電流指令マップ211に設定される値の例である。すなわち、実線の曲線2111と曲線2112が磁石温度D4が比較的高温時の特性に対応する。破線の曲線2121と破線の曲線2122が磁石温度低温dq軸電流指令マップ212に設定される値の例である。すなわち、破線の曲線2121と曲線2122が磁石温度D4が比較的低温時の特性に対応する。また、曲線2111と曲線2121が、(インバータ一次側入力電圧D2/モータ回転数D3)の値が比較的大きい場合の特性に対応する。また、曲線2112と曲線2122が、(インバータ一次側入力電圧D2/モータ回転数D3)の値が比較的小さい場合の特性に対応する。また、曲線2111と曲線2121は、負のId指示値の大きさが比較的小さい直交制御領域で用いられる特性に対応する。曲線2112と曲線2122は、負のId指示値の大きさが比較的大きい界磁弱め制御領域(単に界磁弱め領域ともいう)で用いられる特性に対応する。
なお、図7に示すように、直交制御領域とは、モータ回転数が比較的小さく、モータ1の逆起電圧が比較的低い領域で、Id指示値を比較的小さく制御し、Iq指示値を比較的大きくすることで、大きなトルクを得る制御が行われる領域である。一方、網掛けして示す界磁弱め制御領域は、高回転数域でモータ1の逆起電圧が大きくなり、インバータ一次側電圧を超えるような場合に、負のId指示値を比較的大きく制御することで、逆起電圧を抑制する制御が行われる領域である。なお、図7は、横軸をモータ1の回転数として、モータ1のトルクを縦軸にとり、モータ1の出力トルク特性を模式的に示す図である。トルクが正の場合がモータ1が電動機として動作するときの特性であり、トルクが負の場合でモータ1が発電機として動作するときの特性である。
なお、電流指令生成器21では、永久磁石の磁石温度が変動により取り得る温度範囲を、複数の領域に分割し、それぞれの領域に対応するdq軸電流指令マップを生成してもよい。
電流指令生成器21は、磁石温度D4に応じて、磁石温度高温dq軸電流指令マップ211又は磁石温度低温dq軸電流指令マップ212の一方を選択し、トルク指令D1、インバータ一次側入力電圧D2及びモータ回転数D3の各々に基づく、Id指示値とIq指示値とを電流制御器22に対して出力する。
電流制御器22は、Id指示値とIq指示値との各々に対し、界磁制御器24から供給される界磁補正電流ΔId、界磁補正電流ΔIqそれぞれを加算する。電流制御器22は、Id指示値及び界磁補正電流ΔIdの加算電流と、Iq指示値及び界磁補正電流ΔIqの加算電流と、の各々に応じて、インバータ23におけるId軸及びIq軸の各軸方向の印加電圧の指令値であるVd指示値とVq指示値を求める。電流制御器22は、例えば、インバータ23が出力したモータ1のステータ12の巻線に実際に流れる3相電流iu、iv及びiwに対応するId電流とIq電流を示す信号を入力し、Id電流及びIq電流とId指示値及びIq指示値との偏差が小さくなるように、例えばPI制御(比例・積分制御等のフィードバック制御)によってVd指示値とVq指示値を求めることができる。
インバータ23は、外部から入力されたモータ1のロータ11の回転位置を示す信号(回転位置D5)と、電流制御器22から供給されるVd指示値及びVq指示値の各々に基づき、モータ1のステータ12の巻線に印加する3相交流電圧を発生し、モータ1のステータ12の巻線に3相電流iu、iv及びiwを供給する。また、インバータ23は、3相電流iu、iv及びiwに対応するId電流とIq電流を算出し、算出したId電流とIq電流を示す信号を出力する。
界磁制御器24は、インバータ一次側入力電圧D2と電流制御器22が出力したVd指示値及びVq指示値に基づき、Vd指示値とVq指示値がインバータ23の出力可能電圧を超えないようにId指示値とIq指示値を補正するための補正値である界磁補正電流ΔIdと界磁補正電流ΔIqを算出して出力する。
磁石温度補正器25は、界磁制御器24が出力した界磁補正電流の値に応じて磁石温度D4に対する補正の必要性の有無を判定し、補正が必要性であると判定した場合、入力された磁石温度D4に対して所定の補正値(補正磁石温度)を加算して、電流指令生成器21に対して入力する。磁石温度補正器25による補正の必要性の判定等については図5を参照して後述する。なお、この磁石温度補正器25による温度補正は省略してもよい。
次に、図3を参照して、図1に示すモータ制御装置2が、Id指示値とIq指示値を決定し、それらに界磁補正電流ΔIdと界磁補正電流ΔIqを加算するまでの処理の流れについて説明する。図3に示す処理は、例えば所定の時間間隔で繰り返し実行される。処理が開始されると、まず電流指令生成器21が、トルク指令D1、インバータ一次側電圧D2及びモータ回転数D3を取得する(ステップS101)。次に、電流指令生成器21は、磁石温度D4を取得し、取得した磁石温度D4が高温であるか否かを判定する(ステップS102)。磁石温度D4が例えば所定の閾値より大きい場合(ステップS102でYesの場合)、電流指令生成器21は、磁石温度高温dq軸電流指令マップ211を選択する(ステップS103)。次に、電流指令生成器21は、選択した磁石温度高温dq軸電流指令マップ211から、ステップS101で取得した、トルク指令D1、インバータ一次側電圧D2及びモータ回転数D3に対応するId指示値及びIq指示値(dq軸電流指令値)を抽出して出力する。
一方、磁石温度D4が例えば所定の閾値より大きくない場合(ステップS102でNoの場合)、電流指令生成器21は、磁石温度低温dq軸電流指令マップ212を選択する(ステップS105)。次に、電流指令生成器21は、選択した磁石温度低温dq軸電流指令マップ212から、ステップS101で取得した、トルク指令D1、インバータ一次側電圧D2及びモータ回転数D3に対応するId指示値及びIq指示値(dq軸電流指令値)を抽出して出力する。
次に、電流制御器22は、電流指令生成器21がステップS104又はステップS106で出力したId指示値とIq指示値に、界磁制御器24が出力した界磁補正電流ΔIdと界磁補正電流ΔIqをそれぞれ加算する(ステップS107)。以上で、図3に示す処理が終了する。
次に、図4を参照して、図3に示す処理に磁石温度の補正処理を追加した場合の処理の流れについて説明する。なお、図4において、図3と同一のステップについては、同一の符号を用いて説明を省略する。図4に示す処理では、ステップS101〜ステップS107は、図3に示す処理と同一である。図4に示す処理では、ステップS108の処理が新たに設けられている。図5に、図4に示すステップS108で呼び出される磁石温度補正処理の流れを示す。
図5に示す磁石温度補正処理では、まず、磁石温度補正器25が、界磁弱め領域であるか否かを判定する(ステップS201)。界磁弱め領域である場合(ステップS201でYesの場合)、磁石温度補正器25は、界磁補正電流が「0」(ゼロ)であるか否かを判定する(ステップS202)。界磁補正電流が「0」である場合(ステップS202でYesの場合)、磁石温度補正器25は、電流指令生成器21によって磁石温度低温dq軸電流指令マップ212が選択されているか否かを判定する(ステップS203)。電流指令生成器21によって磁石温度低温dq軸電流指令マップ212が選択されている場合(ステップS203でYesの場合)、磁石温度補正器25は、磁石温度D4に所定の補正値(補正磁石温度)を加算する(ステップS204)。次に、電流指令生成器21が補正後の磁石温度に対応するdq軸電流指令マップからdq軸電流指令を出力した後(ステップS205の後)、磁石温度補正器25は、再度、界磁補正電流が「0」であるか否かを判定する(ステップS206)。界磁補正電流が「0」である場合(ステップS206でYesの場合)、磁石温度補正器25は、再度、磁石温度D4に所定の補正値(補正磁石温度)を加算する(ステップS204)。
一方、界磁弱め領域でない場合(すなわち直交領域の場合)(ステップS201でNoの場合)、界磁補正電流が「0」でない場合(ステップS202でNoの場合又はステップS206でNoの場合)、又は電流指令生成器21によって磁石温度低温dq軸電流指令マップ212が選択されていない場合(ステップS203でNoの場合)、磁石温度補正器25は、磁石温度補正を行わずに図5に示す処理を終了する。
以上のようにして、磁石温度補正器25は、界磁補正電流が「0」の場合、磁石温度に対して所定の補正値を繰り返し加算する。なお、ステップS203の判定処理は、最高温のマップが選択されているか否かを判定する処理に代えてもよい。
次に、図6を参照して、温度指令生成器21が3以上の温度領域毎にdq軸電流指令マップを備える場合に、モータ制御装置2が、Id指示値とIq指示値を決定し、それらに界磁補正電流ΔIdと界磁補正電流ΔIqを加算するまでの処理の流れについて説明する。図6に示す処理は、所定時間毎に繰り返し実行される。処理が開始されると、まず電流指令生成器21が、トルク指令D1、インバータ一次側電圧D2及びモータ回転数D3を取得する(ステップS301)。次に、電流指令生成器21が、磁石温度D4を取得あるいは推定する(ステップS302)。次に、電流指令生成器21が、推定された磁石温度に対応するdq軸電流指令マップを選択する(ステップS303)。次に、電流指令生成器21は、選択したdq軸電流指令マップから、ステップS301で取得した、トルク指令D1、インバータ一次側電圧D2及びモータ回転数D3に対応するId指示値及びIq指示値(dq軸電流指令値)を抽出して出力する(ステップS304)。次に、電流制御器22は、電流指令生成器21がステップS304で出力したId指示値とIq指示値に、界磁制御器24が出力した界磁補正電流ΔIdと界磁補正電流ΔIqをそれぞれ加算する(ステップS305)。次に、磁石温度補正器25が図5に示す処理を実行する(ステップS306)。以上で図6に示す処理が終了する。
なお、上記の処理では、推定された磁石温度に対応する複数のdq軸電流指令マップを選択し、複数のdq軸電流指令マップから補間値を算出して、それをId指示値及びIq指示値としてもよい。
なお、本実施形態では、界磁弱め領域において、Id指示値とIq指示値に基づくVd指示値とVq指示値が逆起電圧を超えられない場合に、永久磁石の界磁磁束を弱める界磁補正電流が界磁制御器24によって算出される。すなわち、本実施形態では、dq軸電流指令マップにおいて、トルクが最大で効率が最大となるように、できるだけ正のIq指示値の大きさを大きく、かつ、負のId指示値の大きさが小さくなるように、Id指示値とIq指示値の組み合わせを設定している。すなわち、Id指示値とIq指示値に基づくVd指示値とVq指示値は、おおむね逆起電圧を超えるか超えられないかぎりぎりの値に設定されている。そして、逆起電圧を超えられない分を、界磁制御器24が算出した界磁補正電流によって補正している。したがって、モータ1が界磁弱め領域において運転されている際に、この界磁補正電流が0となった場合、逆起電圧に対して、Vd指示値とVq指示値が一定の余裕を有している状態であると考えられる。この状態の発生要因の一つが磁石温度の変化である。そこで、本実施形態では、モータ1が界磁弱め領域において運転されている際に界磁補正電流が0となった場合、磁石温度に補正値を加算し、補正値が加算された磁石温度に基づいて、Id指示値とIq指示値(励磁電流指令値及び前記トルク電流指令値)を設定することとしている。これによって本実施形態によればより大きなトルクをより高い効率で得ることができる。なお、その際、本実施形態では、界磁弱め領域で運転されている際に、界磁補正電流が0を超えるまで、磁石温度に対する補正値の加算を繰り返して行い、界磁補正電流が0を超えた時点における永久磁石の磁石温度を、補正後の永久磁石の磁石温度としている。
以上のように、本実施形態では、高温と低温のdq軸電流指令マップのいずれかを選択することにより、あるいは複数のdq軸電流指令マップを用いて補間することにより、Id指示値とIq指示値が設定される。よって、本実施形態によれば、磁束密度の変化に対応した状態における駆動効率が最大となる励磁電流Id及びトルク電流Iqの指令値(Id指示値とIq指示値)を求めることができる。磁石温度に応じて、同トルクを最大効率で達成するためのマグネットトルクとリラクタンストルクの比率が変わる。このため、同トルクを最大効率で達成するためには、磁石温度に応じてId指示値とIq指示値の大きさを操作する必要があり、本実施形態では温度に応じて複数のdq軸電流指令マップを用意している。これによって、モータをさらに効率よく運転可能となる。よって、モータの熱に対するタフネスが向上し、モータの運転領域を拡大することが可能となる。また搭載した自動車の燃費も向上する。
また、本実施形態では、トルク指令と、インバータ一次側電圧と、モータ回転数と、磁石温度とをパラメータとしてdq軸電流指令マップのデータを設定しているので、直交領域、界磁弱め領域問わず、磁石温度に応じて最適なdq軸電流指令マップを選択することが出来る。
また、図1に示すモータ制御装置2の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより回転電機の駆動転制御の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
100…回転電機制御システム(回転電機の制御装置)、1…IPM(モータ;回転電機)、2…モータ制御装置、21…電流指令生成器、211…磁石温度高温dq軸電流指令マップ、212…磁石温度低温dq軸電流指令マップ、22…電流制御器、23…インバータ、24…磁石温度補正器、25…界磁制御器

Claims (4)

  1. 回転子と、固定子とを有する回転電機と、
    前記固定子が有する巻線に供給する励磁(d軸)電流及びトルク(q軸)電流を制御する駆動制御装置と、
    を備えた回転電機の制御装置において、
    前記駆動制御装置は、
    永久磁石の温度である磁石温度又は前記磁石温度に相関する温度パラメータを取得するとともに、
    取得された前記磁石温度又は前記温度パラメータに応じた、励磁電流指令値及びトルク電流指令値を設定する
    ことを特徴とする、回転電機の制御装置。
  2. 前記駆動制御装置は、前前記磁石温度又は前記温度パラメータを取得するとともに、
    前記駆動制御装置は、界磁弱め領域において、前記永久磁石の界磁磁束を弱める界磁補正電流を算出するように構成されており、
    前記回転電機が界磁弱め領域において運転されている際、前記界磁補正電流が0となった場合、
    前記磁石温度に補正値を加算し、前記補正値が加算された磁石温度に基づいて、前記励磁電流指令値及び前記トルク電流指令値を設定する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の回転電機の制御装置。
  3. 前記駆動制御装置は、
    前記界磁弱め領域で運転されている際に、前記界磁補正電流が0を超えるまで、前記磁石温度に対する前記補正値の加算を繰り返して行い、
    前記界磁補正電流が0を超えた時点における前記永久磁石の磁石温度を、補正後の前記永久磁石の磁石温度とする
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の回転電機の制御装置。
  4. 回転子と、固定子とを有する回転電機の駆動制御を、前記固定子が有する巻線に供給する励磁電流及びトルク電流を駆動制御装置により制御して行なう回転電機の制御方法において、
    駆動制御装置によって、
    永久磁石の温度である磁石温度又は前記磁石温度に相関する温度パラメータを取得するとともに、
    取得された前記磁石温度又は前記温度パラメータに応じた、励磁電流指令値及びトルク電流指令値を設定する
    ことを特徴とする、回転電機の制御方法。
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