JP2018170842A - 電動機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチなどを用いることなく、電動機を動力源から実質的に外すことのできる制御装置を提供すること。【解決手段】電源回路129からの供給電力を通電する巻線コイル122が設置されているステータ121と、ステータ内に回転自在に収容されて巻線コイルへの通電により生じる回転磁力を受けて回転力を発生させる永久磁石128が設置されているロータ123と、を備える回転電機120の駆動を制御するECU50であって、巻線コイルへの通電を制御する通電制御部とロータの回転異常を検出する異常検出部として機能し、ロータの回転異常の検出時に、永久磁石を減磁させる高温状態にする電力を健全な巻線コイルに通電するようになっている。【選択図】図1

Description

本発明は、異常の発生した電動機を機能不能にする制御装置に関する。
近年、電動機を動力源として搭載する電動車両(所謂、電気自動車)が普及しつつある。電動車両には、電動機の回転動力を駆動輪側に伝達する経路を形成または遮断する、所謂、クラッチを搭載することが多用されている(特許文献1を参照)。
特開2010−22110号公報
しかしながら、このような電動車両に搭載される電動機にあっては、例えば、電動機自体や電源周りに故障が発生した場合に、その電動機を動力源から外すために、クラッチを搭載する必要があり、小型化やコスト削減の妨げとなっている。
そこで、本発明は、クラッチなどの機構を用いることなく、電動機を動力源から実質的に外すことのできる制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決する電動機の制御装置の発明の一態様は、電源から供給される電力を通電されるコイルが設置されているステータと、前記ステータ内に回転自在に収容されて前記コイルへの通電により生じる回転磁力を受けて回転力を発生させる永久磁石が設置されているロータと、を備える電動機の駆動を制御する制御装置であって、前記コイルへの通電を制御する通電制御部と、前記ロータの回転異常を検出する異常検出部と、を備え、前記通電制御部は、前記異常検出部による前記ロータの回転異常の検出時に、前記永久磁石を減磁させる高温状態にする電力を前記コイルに通電する制御処理を実行するように構成されている。
このように本発明の一態様によれば、機械的あるいは電気的な故障が生じてロータの回転異常が検出された場合に、例えば、故障のないコイルに大電流が通電されて、ロータ内の永久磁石が減磁される高温状態にされる。
これにより、電動機の回転動力の伝達経路を形成または遮断するクラッチのない構成の場合にも、ロータの回転力を発生させる永久磁石を減磁して、電動機を実質的に機能不能(無効)にすることができる。
この結果、クラッチなどを用いることなく、悪影響が及ばないように、故障した電動機を動力源から実質的に外すことのできる制御装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電動機の制御装置を搭載するハイブリッド車両の一例を説明する図であり、その概略構成を示す概念図である。 図2は、そのハイブリッド車両の搭載する動力伝達装置の機能を示す図であり、(a)はその回転動力の伝達経路とクラッチとの関係を簡潔に示すモデル図、(b)はその回転電機の連結/遮断状態を示す一覧表である。 図3は、その制御部による制御処理を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1から図3は本発明の一実施形態に係る電動機の制御装置を搭載するハイブリッド車両の一例を説明する図である。
図1において、車両100は、内燃機関型のエンジン110と、回転電機120と、を走行用動力源として搭載するハイブリッド車両に構築されている。車両100は、車両全体をECU(Electronic Control Unit)50が統括制御することにより、エンジン110および回転電機120を効率よく駆動させて回転動力を出力し駆動輪101を回転させることによって走行する。この車両100は、エンジン110や回転電機120の出力する回転動力を、動力伝達装置10を介して変速機130に伝達して変速させつつ駆動輪101側に伝達するようになっている。
エンジン110は、燃料を燃焼させて出力軸111を回転させることにより駆動力を出力する。回転電機120は、車両100の不図示のフレーム側に固定されているステータ121の三相巻線コイル122に、バッテリBa内の直流電流をインバータInvにより交流電流に変換して通電することによって、回転磁力を発生させてロータ123を回転させることにより駆動力を出力する。変速機130は、動力伝達装置10を介して伝達されてくる回転動力を入力軸131で受け取って変速しつつ出力軸132から出力する。なお、車両100は、変速機130から変速出力される回転動力がデファレンシャル装置140を介して左右の駆動輪101に伝達されて回転されることにより走行する。
動力伝達装置10は、入力回転軸11と、中間回転軸12と、出力回転軸13と、摩擦クラッチ15と、アクチュエータ17と、を備えて構築されている。
入力回転軸11は、エンジン110の出力軸111に連結されて、そのエンジン110から出力されてくる回転動力を受け取る。中間回転軸12は、摩擦クラッチ15を介してその入力回転軸11に連結され、また、ロータ123には直接連結されて、エンジン110や回転電機120の出力する回転動力を受け取る。出力回転軸13は、中間回転軸12と変速機130の入力軸131との双方に連結されて、その中間回転軸12から伝達されてくるエンジン110や回転電機120の回転動力を受け取って変速機130に受け渡す。
摩擦クラッチ15は、アクチュエータ17により機能されて、入力回転軸11と中間回転軸12との連結状態または切断状態を切り換えることにより、エンジン110からの回転動力の伝達経路を形成または遮断する。なお、中間回転軸12は、ロータ123と常時、連結状態にされて、回転電機120からの回転動力の伝達経路が形成されている。
この構造により、動力伝達装置10は、入力回転軸11がエンジン110の出力軸111と一体回転され、中間回転軸12が出力回転軸13と共に変速機130の入力軸131と一体回転される。このため、入力回転軸11を介するエンジン110の回転動力の伝達経路が摩擦クラッチ15により形成または遮断されて、回転電機120の回転動力に加えて、エンジン110の回転動力が出力回転軸13(変速機130)に適宜に伝達または遮断される。
これら入力回転軸11、中間回転軸12および出力回転軸13は、軸心の延長線が共通にされて同軸回転するように、車両100の不図示のフレーム側に取り付けられている軸受を介して回転自在に支持されている。
回転電機120は、ステータ121内にロータ123が回転自在に収容されている。ステータ121は、U相、V相、W相の各相毎の三相巻線コイル122が設置されて、バッテリBa内の直流電流がインバータInvにより交流電流に変換されて通電されることにより、ロータ123を回転させる回転磁界が発生される。
ロータ123は、中空空間125sを備える有底の円筒部材125をベースに構築されている。ロータ123は、その円筒部材125の筒形状部125aの外周側にロータ本体124が設置されている。ロータ本体124は、積層されている電磁鋼板内に永久磁石128が周方向の複数箇所に埋設されている。このロータ123は、ステータ121の三相巻線コイル122への通電励磁により発生する回転磁力(磁束)がそのロータ本体124に鎖交することにより回転駆動されて駆動力を出力する。
また、ロータ123は、円筒部材125の筒形状部125aの両端側の外周縁に、円筒形状の底部として円盤形状部125bが固定されている。この円筒部材125は、円盤形状部125bの軸心側が入力回転軸11および中間回転軸12のそれぞれにベアリング126を介して回転自在に支持されている。
そして、動力伝達装置10は、このロータ123の円筒部材125の内側に、エンジン110の出力軸111に一体回転するように連結されている入力回転軸11の一端部11aと、変速機130の入力軸131に一体回転するように出力回転軸13を介して連結されている中間回転軸12の一端部12aと共に、摩擦クラッチ15およびアクチュエータ17が収容されて構築されている。
摩擦クラッチ15は、連結プレート21と、摩擦プレート25と、支持プレート35と、を備えて構成されている。連結プレート21や支持プレート35は、円盤部材22と、円筒部材23とを介して支持されている。摩擦プレート25も、連結プレート21などと同様に、円盤部材127と、筒形状部125aとを介して支持されている。
連結プレート21は、円盤部材22が入力回転軸11の一端部11aに軸心を共通にして同軸回転するように固定されて、円筒部材23がその円盤部材22の外周縁に軸心を共通にして同軸回転するように固定されている。この連結プレート21は、ドーナツ状の円盤形状に形成されて、その円筒部材23の外周面に軸心を共通にして同軸回転するように支持されている。
支持プレート35は、連結プレート21と同様に、ドーナツ状の円盤形状に形成されて、円筒部材23を共通利用し、その外周面に軸心を共通にして同軸回転するように支持されている。
摩擦プレート25も、連結プレート21と同様に、円盤部材127が中間回転軸12の一端部12aに軸心を共通にして同軸回転するように固定されて、円筒部材125の筒形状部125aにその円盤部材127の外周縁が軸心を共通にして同軸回転するように固定されている。この摩擦プレート25も、ドーナツ状の円盤形状に形成されて、その円筒部材125の筒形状部125aの内周面に軸心を共通にして同軸回転するように支持されている。
この摩擦クラッチ15は、連結プレート21を支持する円筒部材23が摩擦プレート25を支持する円筒部材125内に収容されて、その円筒部材23の外周面に支持されている入力回転軸11側の連結プレート21がその円筒部材125の筒形状部125aの内周面に支持されている中間回転軸12側の摩擦プレート25に所定面積以上で対面するように設置されている。
これらドーナツ円盤状の連結プレート21と摩擦プレート25とは、後述するように、アクチュエータ17から負荷される圧力に応じて接近または離隔して、その負荷圧力に応じて支持プレート35に押し付けるようにして対面接触し摩擦力を発生させることによって、連結状態になって一体回転し、あるいは、無負荷では非接触状態になって互いに自由回転するようになっている。
なお、本実施形態の説明では、摩擦クラッチ15の連結プレート21と摩擦プレート25とをそれぞれ単板の形態で図示しているが、それぞれ複数枚を交互に挟み込むように配置されている汎用の多板クラッチ構造を採用してもよいことはいうまでもない。
そして、摩擦プレート25は、中間回転軸12に一体に同軸回転するように固定されている円筒部材125の筒形状部125aの内周面側に、不図示のスプライン構造によりその軸線方向にスライド可能に支持されている。また、連結プレート21も、同様に、入力回転軸11に一体に同軸回転するように固定されている円筒部材23の外周面側に、不図示のスプライン構造により、その軸線方向にスライド可能に支持されている。支持プレート35は、その連結プレート21に、摩擦プレート25の背面側の入力回転軸11側から対面するように、その円筒部材23の外周面にスライド不能に固定されて設置されている。
要するに、連結プレート21および摩擦プレート25は、入力回転軸11に固定されてスライド不能な状態で対面する支持プレート35に対して、それぞれ入力回転軸11や中間回転軸12と一体に同軸回転する円筒部材23、27に、その軸線方向にスライド自在に支持されている。
このため、動力伝達装置10では、連結プレート21と摩擦プレート25とが支持プレート35に押し付けられるようにして摩擦接触して締結されることにより摩擦クラッチ15が機能して、エンジン110や回転電機120が変速機130に回転動力を伝達可能に連結される。ここで、本実施形態では、摩擦クラッチ15のクラッチ要素である連結プレート21を入力回転軸11側の円筒部材23に支持させて、摩擦プレート25を中間回転軸12側の円筒部材125に支持させる一例を説明するが、これに限るものではなく、支持プレート35も含めて、位置関係を入れ替えて配置してもよいことはいうまでもない。
そして、アクチュエータ17は、ピストン部材41を連結プレート21に突き当てて摩擦プレート25と支持プレート35とに順次に押し付けるように軸線方向にスライド移動させることにより、摩擦クラッチ15を機能させるようになっている。ここで、ピストン部材41は,連結プレート21の全周にわたって突き当たって付勢することができるように、円筒形状に形成されている。
アクチュエータ17は、入力回転軸11の一端部11aに非接触に近接する中間回転軸12の一端部12aの周回りに切換油室43および復帰室45が配置されている。アクチュエータ17は、中間回転軸12側に固定されている外壁部材17a、17b間に、軸線方向に移動可能な隔壁部材17cをピストン部材41側に固定して設置することにより、切換油室43が出力回転軸13側に位置して、復帰室45が入力回転軸11側に位置するように構築されている。このアクチュエータ17は、中間回転軸12周りに形成されている油路42を介して適宜に所定の油圧が切換油室43に供給されることにより隔壁部材17cをスライドさせて機能するように構築されている。このアクチュエータ17の復帰室45には、その切換油室43への供給油圧に応じて移動された隔壁部材17cを、油圧供給停止時に、弾性力により戻す方向に付勢する復帰スプリング(弾性部材)49が収容されている。ここで、復帰室45の復帰スプリング49は、中間回転軸12周りの周方向均等箇所に複数設置されている。
このアクチュエータ17は、外壁部材17a、17bの間で軸線方向にスライド自在の隔壁部材17cの外周縁側に、同軸回転する円筒部材46が固定されて一体にスライドするように設置されている。この円筒部材46は、出力回転軸13側の一端部に円盤部材47を介してピストン部材41が外装されるように連結固定されている。この構造により、ピストン部材41は、円筒部材46を内部に同軸回転するように軸心を共通にして収容し、アクチュエータ17により軸線方向にスライドされる。ここで、アクチュエータ17の外壁部材17a、17bは、それぞれ円盤形状に形成されて軸心側が中間回転軸12に固定されることにより、円筒部材46内で相対移動し、また、隔壁部材17cは、固定されている円筒部材46と一体に中間回転軸12に対して相対移動する。
これにより、動力伝達装置10は、アクチュエータ17の切換油室43に油圧供給されていない場合、ピストン部材41が移動されることがない。このため、摩擦クラッチ15は、摩擦プレート25の連結プレート21などとの非接触状態が維持されて、エンジン110の出力軸111が中間回転軸12から切り離されている。
また、動力伝達装置10は、アクチュエータ17の切換油室43に油圧供給される場合、そのアクチュエータ17の復帰スプリング49の弾性力に抗して復帰室45の空間が縮小されつつ、ピストン部材41が連結プレート21に突き当てられる。
したがって、摩擦クラッチ15は、アクチュエータ17のピストン部材41が負荷圧力に応じて突き当てられて連結プレート21が移動されることにより、その連結プレート21が支持プレート35との間に挟み込むようにして摩擦プレート25に摩擦接触される。この摩擦クラッチ15は、その摩擦プレート25が連結プレート21と支持プレート35の間に挟み込まれて一体になって回転可能にする圧力で接触されることにより、エンジン110の出力軸111を中間回転軸12に締結する連結状態に切り換えることができる。
なお、摩擦クラッチ15は、ピストン部材41からの負荷圧力の減少により、復帰室45の復帰スプリング49の弾性力で、そのピストン部材41が戻されることによって、連結プレート21と摩擦プレート25との摩擦接触が解消され、エンジン110の出力軸111が中間回転軸12から切り離されて遮断状態に切り換えられる。
この動力伝達装置10は、ECU50がセンサ等の各種取得情報に基づいてメモリ51内に格納されている制御プログラムを実行することによって、アクチュエータ17の切換油室43への油圧供給が制御されて摩擦クラッチ15が適宜に稼動される。
また、ECU50は、後述する制御処理を実行することにより、回転電機120のロータ本体124の永久磁石128の磁力を減磁させることによって、その回転電機120を実質的に電動機や発電機として機能不能にして、ロータ123を回転させて出力する回転動力を出力不能にするようになっている。
これにより、回転電機120は、ロータ123が回転駆動不能な無効状態にされて、変速機130の入力軸131の回転に連れ回って回生電流が発生させるなどし、回転負荷やバッテリBaの過充電などを発生させてしまことを未然に回避することができる。
具体的には、ECU50は、ドライバによる操作指示に応じて電源回路129から回転電機120のステータ121の三相巻線コイル122に通電する電流を制御するのに加えて、車両100の走行条件を取得する各種センサ群の検出情報に基づいてエンジン110の稼動・停止を制御する。このとき、ECU50は、アクチュエータ17の切換油室43への油圧供給を制御して、エンジン110の回転動力の動力伝達装置10による動力伝達状態または動力遮断状態のいずれかに切り換える。
また、ECU50は、回転電機120の健全性を確認する各種センサ55が接続されている。ここで、ECU50は、ロータ123の回転数(回転速度)を検出する速度センサ55aの検出情報に基づいて、例えば、ベアリング126の異常などに起因して回転電機120の駆動に支障が生じたと判断する。また、ECU50は、ステータ121の三相巻線コイル122への通電電流値を検出する電流センサ55bの検出情報に基づいて、例えば、インバータInv等に異常が発生して回転電機120の駆動に支障が生じたと判断する。すなわち、ECU50が異常検知部を備える通電制御部を構成している。
そして、ECU50は、例えば、回転電機120の異常発生が検知された場合に、アクチュエータ17の切換油室43に油圧供給して、摩擦クラッチ15を締結状態にすることにより、エンジン110の回転動力の動力伝達装置10による動力伝達状態に切り換える。また、ECU50は、ステータ121の三相のうちで通電可能な健全な巻線コイル122に大電流を供給して永久磁石128の磁力を減磁させる程度に高温状態に維持する制御処理を実行するようになっている。
要するに、ECU50は、動力伝達装置10を図2(a)の模式図に示すように、エンジン110の出力軸111を、変速機130の出力回転軸13に連結されている中間回転軸12と、摩擦クラッチ15により連結状態または切断状態にする。また、ECU50は、中間回転軸12に連結されている回転電機120のロータ123を、実質的に回転駆動不能にすることによって、中間回転軸12との連結状態から実質的に切断状態に切換可能にする。
このことから、ECU50は、図2(b)の切換表に示すように、回転電機120の状態に応じて摩擦クラッチ15とロータ123の永久磁石128の減磁機能とをそれぞれ適宜機能させるようになっている。
例えば、ECU50は、回転電機120が正常な場合、車両100の走行状態に応じてアクチュエータ17の切換油室43に油圧供給(油圧遮断を含む)することにより、中間回転軸12に連結されている回転電機120の回転動力を利用しつつ、エンジン110を中間回転軸12に連結または切断する。また、ECU50は、回転電機120が異常な場合、エンジン110の中間回転軸12との連結状態を維持したまま、ロータ本体124の永久磁石128を減磁させることにより、回転電機120を機能不能にしてロータ123を中間回転軸12から実質的に切り離す。
詳細には、ECU50は、図3のフローチャートに示すように、例えば、回転電機120の駆動中に、各種センサ55の検出情報に基づいて、例えば、ロータ123の回転異常などにより回転電機120の駆動に支障が生じたか否か確認して(ステップS11)、異常が発生していない場合には、このまま終了して、予め設定されている所定間隔に同様の処理を繰り返す。
ステップS11において、回転電機120の異常発生を検知したECU50は、アクチュエータ17の切換油室43への油圧供給を開始し(ステップS12)、また、ステータ121の健全な巻線コイル122に大電流を供給して高温状態に維持することにより永久磁石128の磁力を減磁させる制御処理を開始する(ステップS13)。
これにより、動力伝達装置10は、アクチュエータ17の切換油室43に油圧供給されることによって、ピストン部材41が軸線方向にスライドされて、摩擦プレート25が連結プレート21と支持プレート35との間に挟み込まれて所望の圧力で摩擦接触されて連結状態になる。また、回転電機120は、健全な巻線コイル122への大電流供給により高温状態にされることによって永久磁石128の磁力が減磁される。
このとき、ECU50は、永久磁石128が所望な程度の磁力に減磁(消磁も含む)されたか否かを繰り返し確認し(ステップS14)、確認できた後に、巻線コイル122への通電を停止して(ステップS15)、この制御処理を終了する。なお、永久磁石128の減磁は、所望の磁力まで減磁させるのに必要な、例えば、所定電流値の通電時間や所定温度の維持時間から推定して、その設定時間を経過したか否かから判断するなどすればよい。
これにより、ECU50は、回転電機120の不調時に、エンジン110を中間回転軸12に連結して車両100の走行能力を確保すると共に、その回転電機120を機能不能にして(実質的に切り離して)無用な負荷が掛かることを回避する。このため、回転電機120は、ロータ123を自由回転する機能不能(無効)状態にすることができ、変速機130の入力軸131の回転に連れ回って回生電流が発生するなどして回転負荷やバッテリBaの過充電などを発生させてしまことを未然に回避することができる。
このように、本実施形態のECU50にあっては、アクチュエータ17の切換油室43に油圧供給してピストン部材41をスライドさせて摩擦クラッチ15を機能させることによって、エンジン110の回転動力の伝達経路を形成または遮断することができ、また、回転電機120を機能不能で実質的な無効状態にして、不要な負荷などが掛かってしまうことを回避することができる。この結果、動力伝達装置10は、アクチュエータ17を1組としてコンパクトにすることができ、動力源全体を小型化することができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
10……動力伝達装置
11……入力回転軸
12……中間回転軸
13……出力回転軸
15……摩擦クラッチ
17……アクチュエータ
41……ピストン部材
51……メモリ
55……各種センサ
100……車両
101……駆動輪
110……エンジン
120……回転電機
121……ステータ
122……三相巻線コイル
123……ロータ
124……ロータ本体
126……ベアリング
128……永久磁石
129……電源回路
130……変速機
140……デファレンシャル装置
Ba……バッテリ
Inv……インバータ

Claims (1)

  1. 電源から供給される電力を通電されるコイルが設置されているステータと、前記ステータ内に回転自在に収容されて前記コイルへの通電により生じる回転磁力を受けて回転力を発生させる永久磁石が設置されているロータと、を備える電動機の駆動を制御する制御装置であって、
    前記コイルへの通電を制御する通電制御部と、前記ロータの回転異常を検出する異常検出部と、を備え、
    前記通電制御部は、前記異常検出部による前記ロータの回転異常の検出時に、前記永久磁石を減磁させる高温状態にする電力を前記コイルに通電する制御処理を実行する、電動機の制御装置。
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