以下では、本発明の実施形態に係る情報処理装置、プログラム及び情報処理システムについて詳細に説明する。なお、本発明は各コンテンツの抽選確率に基づきユーザーにコンテンツを付与する仕組みを採用する情報処理装置、プログラム及び情報処理システム等に広く適用できる。
[第1実施形態]
<システム構成>
図1は、第1実施形態に係る情報処理システム1の一例を示す構成図である。図1に示すように、第1実施形態に係る情報処理システム1は、1台以上のクライアント端末10とサーバー装置20とがネットワークNを介して接続されている。
クライアント端末10は、ユーザーが操作するPC、スマートフォン、タブレットなどの端末装置や、家庭用や業務用のゲーム専用機器などの端末装置である。サーバー装置20は、クライアント端末10でユーザーにより行われるゲームの管理や制御、ゲーム内での課金処理等を行う。ネットワークNは、インターネット等であって、移動無線基地局などを含む。
なお、本発明は図1に示すクライアント・サーバー型の情報処理システム1の他、ゲーム内での課金処理を行う仕組みを別途設けることで単体のゲーム装置においても適用可能である。図1の情報処理システム1は一例であって用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。例えば、図1のサーバー装置20は複数のコンピューターに分散して構成してもよい。
<ハードウェア構成>
《クライアント端末及びサーバー装置》
図2は、第1実施形態に係るコンピューター50の一例を示すハードウェア構成図である。第1実施形態に係るクライアント端末10及びサーバー装置20は、例えば図2に示すハードウェア構成のコンピューター50により実現される。なお、コンピューター50は情報処理装置の一例である。
コンピューター50は、図2に示すように、CPU51、RAM52、ROM53、通信インタフェース54、入力装置55、表示装置56、外部インタフェース57、及びHDD58などを備えており、それぞれがバスラインBで相互に接続されている。なお、入力装置55及び表示装置56は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
CPU51は、ROM53やHDD58などの記憶装置からプログラムやデータをRAM52上に読み出し、読み出したプログラムやデータに基づく各種処理を実行することによって、コンピューター全体の制御や機能を実現する演算装置である。
RAM52は、プログラムやデータを一時保持するための揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例であり、CPU51が各種処理を実行する際のワークエリアとしても利用される。
ROM53は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM53には、コンピューター50の起動時に実行されるBIOS、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。
通信インタフェース54は、コンピューター50をネットワークNに接続するためのインタフェースである。これにより、コンピューター50は通信インタフェース54を介してデータ通信を行うことができる。
入力装置55は、ユーザー又は管理者が各種信号を入力するのに用いる装置である。入力装置55は、例えば、タッチパネル、操作キーやボタン、キーボードやマウスなどの操作装置である。
表示装置56は、ユーザー又は管理者に対して各種情報を画面表示するための装置である。表示装置56は、例えば、液晶や有機ELなどのディスプレイである。
外部インタフェース57は、外部装置とデータ通信可能に接続するためのインタフェースである。これにより、コンピューター50は外部インタフェース57を介して記録媒体の読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。外部装置は、例えば、フレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどの記録媒体である。
HDD58は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピューター全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションなどがある。
なお、HDD58に替えて、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用してもよい。
本実施形態に係るクライアント端末10及びサーバー装置20は、上述したハードウェア構成のコンピューター50においてプログラムを実行することにより、後述するような各種処理を実現できる。
<ソフトウェア構成>
《サーバー装置》
図3は、第1実施形態に係るサーバー装置20の一例を示す機能ブロック図である。第1実施形態に係るサーバー装置20は、例えば図3に示す機能ブロックにより実現される。
第1実施形態に係るサーバー装置20は、プログラムを実行することにより、サーバー制御部200、サーバー記憶部220、及びサーバー通信部240を実現する。
サーバー制御部200は、各種ゲームに関する処理を実行する機能を有する。このサーバー制御部200は、抽選ゲーム実行部201、特典付与部202、合成ゲーム実行部203、対戦ゲーム実行部204、及び表示制御部205を含む。
抽選ゲーム実行部201は、クライアント端末10がユーザーから受け付けたゲーム操作に基づいて、そのユーザーに獲得させるコンテンツを抽選によって決定する抽選ゲームを実行する。
特典付与部202は、抽選ゲームのプレイ限度までプレイしたユーザーに対して特典を付与する。
例えば、ユーザーによる抽選ゲームのプレイ回数が、ユーザー毎に設定された最大プレイ回数に到達したことにより、その最大プレイ回数に応じて設定された特典をユーザーに付与する。
また例えば、抽選ゲームで消費させたユーザーのポイント消費量が、ユーザー毎に設定された最大ポイント消費量に到達したことにより、その最大ポイント消費量に応じて設定された特典をユーザーに付与する。
合成ゲーム実行部203は、クライアント端末10がユーザーから受け付けたゲーム操作に基づいて、ユーザーの所持する2以上のコンテンツを組み合せる合成ゲームを実行する。
対戦ゲーム実行部204は、クライアント端末10がユーザーから受け付けた操作に基づき、ユーザーの所持するコンテンツを用いて行う対戦ゲームを進行させる。
表示制御部205は、抽選ゲーム、合成ゲーム、及び対戦ゲームの進行等に従い、クライアント端末10の画面表示を制御する。
サーバー記憶部220は、各種ゲームに関する情報を記憶する機能を有する。このサーバー記憶部220は、キャラクター情報記憶部221、獲得キャラクター情報記憶部222、及びユーザー情報記憶部223を含む。
キャラクター情報記憶部221は、コンテンツの一例としてのキャラクターに関するキャラクター情報(コンテンツ情報)を記憶している。キャラクター情報記憶部221が記憶するキャラクター情報には、抽選ゲームや合成ゲームで利用される各種キャラクター等が設定されている。
獲得キャラクター情報記憶部222は、ユーザーの獲得可能なキャラクターに関する獲得キャラクター情報を記憶している。獲得キャラクター情報記憶部222が記憶する獲得キャラクター情報には、抽選ゲームで獲得可能なキャラクターや特典として獲得可能なキャラクター等が、最大プレイ回数又は最大ポイント消費量に応じて設定されている。
ユーザー情報記憶部223は、ユーザーに関するユーザー情報を記憶している。ユーザー情報記憶部223が記憶するユーザー情報には、ユーザー毎に設定された最大プレイ回数や最大ポイント消費量、ユーザーのプレイ回数やポイント消費量、ユーザーが所持するゲームポイントや各種キャラクター、ユーザーの抽選処理の実行回数等が設定されている。
サーバー通信部240は、ネットワークNを介してクライアント端末10との通信を行う機能を有する。
《クライアント端末》
図4は、第1実施形態に係るクライアント端末10の一例を示す機能ブロック図である。第1実施形態に係るクライアント端末10は、例えば図4に示す機能ブロックにより実現される。
第1実施形態に係るクライアント端末10は、プログラムを実行することにより、クライアント制御部100、クライアント記憶部120、クライアント通信部140、操作受付部150、画面表示部160を実現する。クライアント制御部100は、要求送信部101、応答受信部102を含む。
操作受付部150は、クライアント端末10を操作するユーザーからの操作を受け付ける。また、クライアント制御部100は、クライアント端末10におけるゲームに関する処理を行う。要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作の内容に基づき、サーバー装置20に対して要求を送信する。応答受信部102は、要求送信部101がサーバー装置20に対して送信した要求に対する処理結果などの応答を受信する。
また、クライアント記憶部120は、クライアント端末10において必要となる情報を記憶する。クライアント通信部140は、サーバー装置20との通信を行う。画面表示部160は、サーバー装置20からの制御に従い、クライアント端末10の画面表示を行う。
なお、上述したように、第1実施形態に係る情報処理システム1では、サーバー装置20が各種ゲームの進行や表示制御を行うが、クライアント端末10が行ってもよい。具体的には、各種ゲームのゲーム実行部及び表示制御部の少なくとも一方を、サーバー装置20のサーバー制御部200に設けない構成にする一方で、クライアント端末10のクライアント制御部100に設ける構成にしてもよい。
また、クライアント端末10のクライアント制御部100は、HTML(Hyper Text Markup Language)等で記載されたページデータやページデータ内に含まれるスクリプトなどをサーバー装置20から受信して、ゲームに関する処理を行うブラウザ型がある。また、クライアント端末10のクライアント制御部100は、インストールされたアプリケーションに基づいて、ゲームに関する処理を行うアプリケーション型がある。
<ゲームの概要>
ここでは、第1実施形態におけるゲームの概要について説明する。第1実施形態におけるゲームには、少なくとも抽選ゲーム、合成ゲーム、対戦ゲームが含まれている。
第1実施形態における抽選ゲームは、ユーザーからキャラクターの抽選実行の操作を受け付けると、抽選対象であるキャラクター群から抽選確率に基づいて選択したキャラクターをユーザーに付与するゲームである。
この抽選ゲームでは、ユーザーが抽選ゲームをプレイできる最大プレイ回数がユーザー毎に設定される。そのため、一律に最大プレイ回数が設定される場合に比べ、ユーザーの間に不公平が生じないようになっている。
ユーザーは、ユーザー毎に設定された最大プレイ回数に達するまで、抽選ゲームを繰り返しプレイすることができる。そして、ユーザーが抽選ゲームをプレイする度に、ユーザーのゲームポイントが所定量ずつ消費される。
すなわち、ユーザーが最大プレイ回数に達するまで抽選ゲームをプレイすると、ユーザーが抽選ゲームで消費させたポイント消費量は、ユーザーが抽選ゲームで消費できる最大ポイント消費量に達することになる。
つまり、本実施形態における抽選ゲームのプレイ限度とは、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に達することであり、またユーザーのポイント消費量が最大ポイント消費量に達することでもある。
そして、ユーザーは、抽選ゲームを繰り返しプレイした結果、そのプレイ回数が最大プレイ回数まで達すると、その最大プレイ回数に応じて設定されたキャラクターを特典として獲得できる。
本実施形態では、最大プレイ回数が少ないほど、特典となるキャラクターがユーザーにとって不利となるキャラクター設定で付与される。これにより、最大プレイ回数が多いユーザーと少ないユーザーとの間に不公平が生じないようになっている。
なお、ユーザーによる抽選ゲームのプレイ回数は、その最大プレイ回数に到達したことによってリセットされる。そしてユーザーは、自己のプレイ回数がリセットされたとしても、改めて抽選ゲームにチャレンジすることができる。
第1実施形態における合成ゲームは、ユーザーからキャラクターの合成実行の操作を受け付けると、ベースとなるキャラクター(ベースキャラクター)に素材となるキャラクター(素材キャラクター)を組み合せることによって、ベースキャラクターの能力を強化させたり(強化合成)、ベースキャラクターを次の段階に成長させて別キャラクター(進化後キャラクター)に進化させたり(進化合成)するゲームである。
ユーザーは、自己の所持するキャラクター(抽選ゲームで獲得したキャラクター等)の中からベースキャラクターと素材キャラクターを選択し、強化合成や進化合成を行なうことができる。
強化合成では、素材キャラクターがユーザーの手元から無くなってしまう代わりに、引き続き所持するベースキャラクターの能力値を向上させることができる。
進化合成では、ベースキャラクターに対して予め関連付けられたキャラクター(関連キャラクター)すべてを素材キャラクターとして用いることで、すべての関連キャラクターがユーザーの手元から無くなってしまう代わりに、ベースキャラクターから成長させた進化後キャラクターを所持することができる。
第1実施形態における対戦ゲームは、ユーザーに対して対戦相手となるキャラクターを出現させ、その対戦相手となるキャラクターとユーザーの所持するキャラクターを対戦させるゲームである。
ユーザーは、自らの所持するキャラクター(抽選ゲームで獲得したキャラクターや、合成ゲームで進化させたキャラクター等)の中からいずれかのキャラクターを選択し、対戦相手となるキャラクターとの対戦に挑むことができる。
<動作>
《最大プレイ回数の設定》
(具体例1)
サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、抽選ゲームの開始前に、ユーザーの最大プレイ回数を設定するための設定操作画面をクライアント端末10に表示させるように表示制御部205に画面表示制御の実行を要求する。
表示制御部205は、抽選ゲーム実行部201から画面表示制御の実行を要求されると、獲得キャラクター情報記憶部222が記憶する獲得キャラクター情報に基づき、設定操作画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう。
図5は、獲得キャラクター情報の第1具体例を示す構成図である。図5に示す獲得キャラクター情報は、項目として最大プレイ回数、最大ポイント消費量、特典となるキャラクター、獲得時のキャラクターレベル、抽選ゲームで獲得可能なキャラクター等を有する。
最大プレイ回数は、ユーザーが抽選ゲームをプレイできる最大回数を示す情報である。最大ポイント消費量は、ユーザーが抽選ゲームで消費できるゲームポイントの最大量を示す情報である。ここでは、1回の抽選ゲームで100ptずつ消費されるため、最大プレイ回数分のポイント消費量が設定される。
特典となるキャラクターは、特典としてユーザーが獲得できるキャラクターを示す情報である。ここでは、各最大プレイ回数に対して特典となるキャラクターが1又は複数設定されている。
また、特典となるキャラクターに対してレアリティ(星の数によって図示)が関連付けられている。レアリティは、希少価値を示す情報であり、複数段階(例えば10段階)で階級設定される。
獲得時のキャラクターレベルは、ユーザーが獲得したときに特典となるキャラクターに設定されているレベルを示す情報である。抽選ゲームで獲得可能なキャラクターは、抽選対象となるキャラクター群を示す情報である。ここでは、このキャラクター群の中に、特典となるキャラクターが含まれている。
本実施形態の抽選ゲームでは、このキャラクター群に含まれるいずれかのキャラクターがユーザーに付与されることになる。なお、キャラクター群を構成する各キャラクターは、キャラクター情報記憶部221が記憶するキャラクター情報に基づいて設定されている。
図6は、獲得キャラクター情報の第2具体例を示す構成図である。図6に示す獲得キャラクター情報が有する項目は、図5に示す獲得キャラクター情報と同じである。ただし、図6に示す獲得キャラクター情報では、最大プレイ回数が少なくなるに連れて、獲得時のキャラクターレベルが低くなるように設定されている。
このように獲得キャラクター情報を構成した場合には、最大プレイ回数が少ないほど、特典となるキャラクターがユーザーにとって不利となるキャラクター設定で付与されることになる。このため、最大プレイ回数が多いユーザーと少ないユーザーとの公平性を維持できる。
なお、ユーザーにとって不利となるキャラクター設定は、特典となるキャラクターに設定されたキャラクターレベルを低くすること以外にも、特典となるキャラクターのレアリティを低くすることでもよい。また、最大プレイ回数が多くなるに連れて、次の段階に成長させた進化キャラクターを特典となるキャラクターとして設定してもよい。
図7は、キャラクター情報の一例を示す構成図である。図7に示すキャラクター情報は、項目としてキャラクターID、名称、レアリティ、抽選確率、進化情報、最大レベル、初期攻撃力、最大攻撃力、初期HP、最大HP等を有する。
キャラクターIDは、キャラクターを一意に識別するための情報である。名称は、キャラクター名を示す情報である。レアリティは、キャラクターの希少価値を示す情報である。
抽選確率は、抽選ゲームでユーザーが獲得できる確率を示す情報である。ここでは、レアリティの高いキャラクターであるほど低い抽選確率が設定されている。進化情報は、進化後のキャラクターに関する情報である。
最大レベルは、キャラクターのレベルの最大値を示す情報である。初期攻撃力は、キャラクターの攻撃力の初期値を示す情報である。最大攻撃力は、キャラクターの攻撃力の最大値を示す情報である。初期HPは、キャラクターのHPの初期値を示す情報である。最大HPは、キャラクターのHPの最大値を示す情報である。
図8は、進化情報の一例を示す構成図である。図8に示す進化情報は、項目として進化後キャラクターと素材キャラクターを少なくとも有する。進化後キャラクターは、進化合成によって進化した後のキャラクターを示す情報である。素材キャラクターは、進化合成時に必要となる素材キャラクターを示す情報である。
図9は、設定操作画面の第1具体例を示すイメージ図である。この設定操作画面500には、獲得キャラクター情報に基づき、ユーザーが設定できる最大プレイ回数が、最大ポイント消費量、特典となるキャラクターのレアリティや個数と共に一覧表示されている。
ユーザーは、設定操作画面500が表示されている場合に、いずれかの操作ボタン501を選択することで、自らの希望する最大プレイ回数を設定するためのゲーム操作をクライアント端末10に対して行う。
なお、設定操作画面500では、ユーザーが最大プレイ回数を一覧の中から選択する場合以外にも、ユーザーが最大プレイ回数を数字入力できるようにしてもよい。
このようにして設定操作画面500にてユーザーのゲーム操作が行われると、クライアント端末10の操作受付部150はユーザーのゲーム操作に基づく操作内容を受け付ける。
クライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、サーバー装置20に設定処理の要求を行う。
その後、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、クライアント端末10から操作内容を受け付けると、ユーザー情報記憶部223が記憶するユーザー情報に、設定操作画面500にてユーザーが選択した最大プレイ回数等を設定登録する。
図10は、ユーザー情報の一例を示す構成図である。図10に示すユーザー情報は、項目としてユーザーID、名称、ランク、年齢、プレイ回数、最大プレイ回数、所持ポイント、所持キャラクター、過去のポイント消費量(pt/月)等を有する。
ユーザーIDは、ユーザーを一意に識別するための情報である。名称は、ユーザー名を示す情報である。ランクは、ユーザーのゲームレベルを示す情報である。年齢は、ユーザーの年齢を示す情報である。
プレイ回数は、現時点におけるユーザーのプレイ回数を示す情報である。ここでは、プレイ回数に対応するポイント消費量も設定されている。最大プレイ回数は、ユーザー自身に設定された最大プレイ回数を示す情報である。ここでは、最大プレイ回数に対応する最大ポイント消費量も設定されている。
所持ポイントは、ユーザーの所持するポイント量を示す情報である。所持キャラクターは、ユーザーが所持する各種キャラクターを示す情報である。過去のポイント消費量(pt/月)は、過去1ヶ月間で消費させたポイント量を示す情報である。
(具体例2)
図11は、設定操作画面の第2具体例を示すイメージ図である。図11に示す設定操作画面510には、獲得キャラクター情報に基づき、特典となるキャラクターが一覧表示されている。
ユーザーは、設定操作画面510が表示されている場合には、いずれかの操作ボタン511を選択することで、希望のキャラクターを特典として獲得できる最大プレイ回数を設定するためのゲーム操作をクライアント端末10に対して行う。
すなわち、図11に示す設定操作画面510の場合には、図9に示す設定操作画面500にてユーザーが最大プレイ回数を直接的に設定する場合とは異なり、最大プレイ回数を間接的に設定することになる。
そして、この設定操作画面510にてユーザーのゲーム操作が行われると、クライアント端末10の操作受付部150はユーザーのゲーム操作に基づく操作内容を受け付ける。
クライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、サーバー装置20に設定処理の要求を行う。
その後、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、クライアント端末10から操作内容を受け付けると、ユーザー情報記憶部223が記憶するユーザー情報に、設定操作画面510にてユーザーが選択した特典となるキャラクターを獲得できる最大プレイ回数のうち、いずれかの最大プレイ回数を選択して設定登録する。
なお、設定操作画面510にて、希望の特典となるキャラクターをユーザーに複数選択させてもよい。この場合、獲得キャラクター情報に設定された最大プレイ回数よりも少ない回数を設定してもよい。
例えば、ユーザーがキャラクターAとキャラクターBをそれぞれ単独で選択したときに、獲得キャラクター情報に基づき、ユーザーの最大プレイ回数が300回に設定された場合に、ユーザーがキャラクターAとキャラクターBの双方を選択したときには、ユーザーの最大プレイ回数を600回に設定してもよいし、600回よりも少ない500回に設定してもよい。
また、設定操作画面510にてユーザーが選択した特典となるキャラターが、既に所持しているキャラクターと同じである場合と、既に所持しているキャラクターと異なる場合とで、ユーザーに設定される最大プレイ回数を異ならせてもよい。例えば、既に所持しているキャラクターと異なるキャラクターを特典として指定した場合には、最大プレイ回数を300回に設定し、既に所持しているキャラクターと同じキャラクターを特典として指定した場合には、最大プレイ回数を350回に設定してもよい。一方、ユーザーが選択した特典となるキャラクターが、既に所持しているキャラクターと同じである場合は、既に所持しているキャラクターのレベル、現在の所持個数、総獲得回数、強化合成された回数、進化した回数等に応じて、最大プレイ回数を設定してもよい。
(具体例3)
図12は、設定操作画面の第3具体例を示すイメージ図である。図12に示す設定操作画面520には、獲得キャラクター情報に基づき、最大プレイ回数の範囲が、それに対応する最大ポイント消費量の範囲と共に一覧表示されている。
ユーザーは、設定操作画面520が表示されている場合には、いずれかの操作ボタン521を選択することで、その最大プレイ回数の範囲に含まれるいずれかの最大プレイ回数を設定するためのゲーム操作をクライアント端末10に対して行う。
すなわち、図12に示す設定操作画面520の場合には、図9に示す設定操作画面500にてユーザーが最大プレイ回数を計画的に設定する場合とは異なり、最大プレイ回数を偶発的に設定することになる。
そして、この設定操作画面520にてユーザーのゲーム操作が行われると、クライアント端末10の操作受付部150はユーザーのゲーム操作に基づく操作内容を受け付ける。
クライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、サーバー装置20に設定処理の要求を行う。
その後、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、クライアント端末10から操作内容を受け付けると、ユーザー情報記憶部223が記憶するユーザー情報に、設定操作画面520にてユーザーが選択した最大プレイ回数の範囲内から、いずれかの最大プレイ回数を選択して設定登録する。なお、この設定登録された最大プレイ回数は、設定登録後すぐにクライアント端末10に通知してもよいし、所定条件を満たすまで通知しないこととしてもよい。たとえば、プレイ回数が最大プレイ回数の40%まで到達した場合に、クライアント端末10に最大プレイ回数を通知してもよい。
(具体例4)
図13は、設定操作画面の第4具体例を示すイメージ図である。図13に示す設定操作画面530には、獲得キャラクター情報に基づき、ユーザーの年齢が階級別に一覧表示されている。
この場合、図5又は図6に示す獲得キャラクター情報に、最大プレイ回数毎にユーザー年齢の階級が項目として追加されることになる。
ユーザーは、設定操作画面530が表示されている場合には、いずれかの操作ボタン531を選択することで、自分の年齢が含まれる階級に対応する最大プレイ回数を設定するためのゲーム操作をクライアント端末10に対して行う。
すなわち、図13に示す設定操作画面530の場合には、図9に示す設定操作画面500にてユーザーが最大プレイ回数を直接的に設定する場合とは異なり、最大プレイ回数を間接的に設定することになる。
そして、この設定操作画面530にてユーザーのゲーム操作が行われると、クライアント端末10の操作受付部150はユーザーのゲーム操作に基づく操作内容を受け付ける。
クライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、サーバー装置20に設定処理の要求を行う。
その後、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、クライアント端末10から操作内容を受け付けると、ユーザー情報記憶部223が記憶するユーザー情報に、設定操作画面530にてユーザーが選択した年齢の階級に対応する最大プレイ回数を設定登録する。
なお、この設定操作画面530では、ユーザーの年齢を階級別に一覧表示することに代えて、ユーザーのランク、ユーザーの過去のポイント消費量(pt/月)、ユーザーのログイン日数等を、階級別に一覧表示することも可能である。
(その他)
上述した具体例の他にも、ユーザーの所持するキャラクターの平均レアリティから最大プレイ回数を設定してもよい。また、特典となるキャラクターをユーザーが既に所持しているか否かによって最大プレイ回数を設定してもよい。
また、最大プレイ回数の設定は、抽選ゲームの開始前に限り行なわれるものではない。例えば、抽選ゲームの開始後であって現在の最大プレイ回数に到達する前に、ユーザーの操作によって新たな最大プレイ回数に設定変更できるようにしてもよい。
《特典付与》
図14は、本実施形態における情報処理システム1の動作例を説明するフローチャートである。
サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、クライアント端末10からのリクエストを受け付けると、抽選ゲーム画面をクライアント端末10に表示させるように表示制御部205に画面表示制御の実行を要求する(ステップS11)。
次に、表示制御部205は、抽選ゲーム実行部201から画面表示制御の実行を要求されると、抽選ゲーム画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう。
ユーザーは、クライアント端末10の画面表示部160に抽選ゲーム画面が表示されているときに、抽選ゲームを開始するためのゲーム操作をクライアント端末10に対して行う。
このようにして抽選ゲーム画面にてユーザーのゲーム操作が行われると、クライアント端末10の操作受付部150はユーザーのゲーム操作に基づく操作内容を受け付ける(ステップS12)。
クライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、サーバー装置20に抽選処理の要求を行う。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、クライアント端末10から操作内容を受け付けると、ユーザー情報記憶部223が記憶するユーザー情報を更新して、ユーザーの所持するゲームポイントを所定量だけ消費する(ステップS13)。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、キャラクター情報に設定された各キャラクターの抽選確率に基づいて、ユーザーに獲得させるキャラクターを決定する抽選処理を実行する(ステップS14)。
具体的には、抽選ゲーム実行部201は、図10に示すユーザー情報から、ユーザーに設定された最大プレイ回数を取得する。そして、抽選ゲーム実行部201は、図5又は図6に示す獲得キャラクター情報から、その取得したユーザーの最大プレイ回数に対応する抽選対象となるキャラクター群を取得する。ここでは、獲得キャラクター情報に設定された「抽選ゲームで獲得可能なキャラクター」がそれぞれ取得される。
その後、抽選ゲーム実行部201は、図7に示すキャラクター情報を参照して、その取得したキャラクター群を構成する各キャラクターにそれぞれ設定された抽選確率に基づいて、そのキャラクター群の中からユーザーに獲得させるキャラクターを決定して付与する。
この際、抽選ゲーム実行部201は、図10に示すユーザー情報を更新して、抽選によって付与されたキャラクターをユーザーの所持キャラクターとして設定する。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、ユーザー情報記憶部223が記憶するユーザー情報を更新して、1回の抽選処理を実行したことによってユーザーのプレイ回数を1つカウントアップする(ステップS15)。
なお、このプレイ回数のカウントアップに合わせて、ユーザーのポイント消費量も所定量ずつ(例えば100ptずつ)カウントアップされる。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、ユーザー情報記憶部223が記憶するユーザー情報を参照して、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に達したか否かを判定する(ステップS16)。
この判定の結果、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に達していない場合には、上述したステップS11の処理に戻り、抽選ゲーム画面にてユーザーのゲーム操作を再び受け付ける。その一方で、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に達した場合には、次のステップS17の処理に進む。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に達した場合には、特典付与部202に対して特典付与処理の実行を要求する(ステップS17)。
サーバー装置20の特典付与部202は、抽選ゲーム実行部201から特典付与の実行を要求されると、図10に示すユーザー情報から、ユーザーに設定された最大プレイ回数を取得する。そして、抽選ゲーム実行部201は、図5又は図6に示す獲得キャラクター情報を参照して、その取得したユーザーの最大プレイ回数に対応する特典となるキャラクターをユーザーに付与する。
ここで、以下に示すような獲得キャラクター情報を用いて特典となるキャラクターをユーザーに付与することも可能である。
図15は、獲得キャラクター情報の第3具体例を示す構成図である。図15に示す獲得キャラクター情報は、項目として最大プレイ回数、最大ポイント消費量、特典及び抽選ゲームで獲得可能なキャラクター、特典として獲得可能なキャラクターの最高レアリティ、選択可能数等を有する。
図15に示す獲得キャラクター情報は、図5又は図6に示す獲得キャラクター情報と異なり、「特典及び抽選ゲームで獲得可能なキャラクター」が最大プレイ回数毎に設定されている。
ここでは、特典として獲得可能なキャラクターと抽選ゲームで獲得可能なキャラクターが共通しており、キャラクター情報に設定された複数キャラクターからなるキャラクター群によって構成されている。
また、図15に示す獲得キャラクター情報は、図5又は図6に示す獲得キャラクター情報と異なり、「特典として獲得可能なキャラクターの最高レアリティ」及び「選択可能数」が最大プレイ回数毎に設定されている。
「特典として獲得可能なキャラクターの最高レアリティ」は、特典として獲得できる各キャラクターに設定されたレアリティの上限を示す情報である。「選択可能数」は、ユーザーがキャラクター群の中から特典となるキャラクターを選択できる個数を示す情報である。
図16は、獲得キャラクター情報の第4具体例を示す構成図である。図16に示す獲得キャラクター情報が有する項目は、図15に示す獲得キャラクター情報と同じである。ただし、図16に示す獲得キャラクター情報では、最大プレイ回数が多くなるに連れて、特典となるキャラクターの選択可能数が多くなるように設定されている。
そのため、獲得できる特典となるキャラクターの個数を最大プレイ回数に応じて異ならせることができる。これにより、最大プレイ回数が多いユーザーと少ないユーザーとの公平性を維持できる。
また、図15に示す獲得キャラクター情報は、各最大プレイ回数の「特典及び抽選ゲームで獲得可能なキャラクター」(キャラクター群)を共通させているが、図16に示す獲得キャラクター情報では、最大プレイ回数毎に「特典及び抽選ゲームで獲得可能なキャラクター」(キャラクター群)を異ならせることができる。
なお、これらの獲得キャラクター情報では、「特典として獲得可能なキャラクターの最高レアリティ」に代えて、特典として獲得可能なキャラクターに設定されたレアリティの平均値や期待値を採用してもよい。
そして、図15又は図16に示す獲得キャラクター情報を用いる場合には、サーバー装置20の特典付与部202は、ユーザーの最大プレイ回数に対応する「特典及び抽選ゲームで獲得可能なキャラクター」(キャラクター群)を取得し、このキャラクター群のうちのいずれかのキャラクターを特典としてユーザーに付与する。
ここでは、特典付与部202は、このキャラクター群の中からユーザー自身が選択したキャラクターを特典として付与してもよい。また、特典付与部202は、そのキャラクター群を構成する最高レアリティのキャラクターの中から、抽選確率に基づき選択したキャラクターを特典として付与してもよい。
この際、特典付与部202は、図10に示すユーザー情報を更新して、特典として付与されたキャラクターをユーザーの所持キャラクターとして設定する。
図14に戻り、続いてサーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、このようにして特典付与部202によってユーザーに特典が付与されると、図10に示すユーザー情報に設定されたプレイ回数を初期値に戻すことによって、ユーザーのプレイ回数をリセットする(ステップS18)。
なお、このプレイ回数のリセットに合わせて、図10に示すユーザー情報に設定されたポイント消費量を初期値に戻すことによって、ユーザーのポイント消費量もリセットされる。
(その他)
なお、特典付与部202は、上述したステップS16の処理において、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に達したか否かを判定することに代えて、ユーザーのポイント消費量が最大ポイント消費量に達したか否かを判定してもよい。そして、この判定の結果、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に達していない場合には、上述したステップS11の処理に戻り、抽選ゲーム画面にてユーザーのゲーム操作を再び受け付ける。その一方で、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に達した場合には、次のステップS17の処理に進むことになる。
[第2実施形態]
上記の第1実施形態では、ステップS15の処理で説明したように、1回の抽選処理を実行したことによってユーザーのプレイ回数を1つカウントアップさせている。
ところが、ユーザー毎の最大プレイ回数を設定した後、ユーザーが抽選ゲームを繰り返しプレイしたとしても、そのプレイ回数がなかなか最大プレイ回数に到達しないため、ユーザーのプレイ意欲を低下させる虞がある。
そこで、第2実施形態では、1回の抽選処理を実行したことによって、上昇させるプレイ回数のカウント数を変動させるようにした。これにより、最大プレイ回数に到達するまでのプレイ回数を減少させ、ユーザーのプレイ意欲を向上させることができる。
<動作>
《特典付与》
図17は、第2実施形態における情報処理システム1の動作例を説明するフローチャートである。
図17に示すフローチャートにおけるステップS21〜ステップS24の処理は、図14に示すフローチャートにおけるステップS11〜ステップS14の処理と同じである。よって、以下では、ステップS25以降の処理について説明する。
サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、ステップS24の処理において1回の抽選処理を実行したことにより、上昇させるプレイ回数のカウント数を決定する(ステップS25)。
具体的には、抽選ゲーム実行部201は、上昇させるプレイ回数のカウント数を抽選によって決定する。例えば、候補となるカウント数(1〜10)を予め設定しておき、抽選によって決定されたカウント数だけプレイ回数を上昇させてもよい。これにより、1回の抽選処理を実行したことによって、ユーザーのプレイ回数が1つ上昇する場合もあれば、2つ以上上昇する場合もある。
また、抽選ゲーム実行部201は、1回の抽選処理を実行したことによってユーザーに付与されたキャラクターに応じて、上昇させるプレイ回数のカウント数を決定することも可能である。例えば、抽選の結果、レアリティの高いキャラクターが付与された場合は、ユーザーのプレイ回数を1つカウントアップさせる。その一方で、レアリティの低いキャラクターが付与された場合には、ユーザーのプレイ回数を2つカウントアップさせてもよい。
また逆に、レアリティの低いキャラクターについては、プレイ回数を1つカウントアップさせ、レアリティの高いキャラクターについては、プレイ回数を2つカウントアップさせてもよい。
また、抽選ゲーム実行部201は、抽選処理の実行時におけるプレイ回数や、抽選処理の実行時までに抽選処理を実行した回数に応じて、上昇させるプレイ回数のカウント数を決定することも可能である。例えば、抽選処理の実行時におけるプレイ回数が0である場合や、初回の抽選処理を実行する場合にはユーザーのプレイ回数を10カウントアップし、抽選処理の実行時におけるプレイ回数が10である場合や、10回目の抽選処理を実行した場合にはユーザーのプレイ回数を1つカウントアップさせるなど、抽選処理を実行した際におけるプレイ回数や、抽選処理を実行した際までに抽選処理を実行した回数が多いほど上昇させるプレイ回数のカウント数を少なくしてもよい。また逆に、抽選処理を実行した際におけるプレイ回数や、抽選処理を実行した際までに抽選処理を実行した回数が少ないほど上昇させるプレイ回数のカウント数を多くしてもよい。
また、抽選ゲーム実行部201は、抽選処理の結果、キャラクター群の中から最も高いレアリティを持つキャラクターが付与された場合に、それ以降の抽選処理においては、1回の抽選処理を実行したことによってユーザーのプレイ回数を1つカウントアップさせずに、ユーザーのプレイ回数を2つ以上カウントアップさせてもよい。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、このようにして上昇させるプレイ回数のカウント数が決定されると、ユーザー情報記憶部223が記憶するユーザー情報を更新して、カウントアップ後のプレイ回数を設定する。
この際、このプレイ回数のカウントアップに合わせて、ユーザーのポイント消費量もカウントアップされる。ここでは、1回の抽選処理が実行されたことによってプレイ回数が1つカウントアップされた場合、1回の抽選処理が実行されたことによってプレイ回数が2つ以上カウントアップされた場合のいずれも、ユーザーのポイント消費量は所定量(例えば100pt)カウントアップされる。
なお、1回の抽選処理が実行されたことによってプレイ回数が2つ以上カウントアップされた場合には、それに応じてポイント消費量のカウント数を変動させてもよい。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、ユーザー情報記憶部223が記憶するユーザー情報を参照して、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数以上になったか否かを判定する(ステップS26)。
この判定の結果、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に達していない場合には、上述したステップS21の処理に戻り、抽選ゲーム画面にてユーザーのゲーム操作を再び受け付ける。その一方で、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に達した場合には、次のステップS27の処理に進む。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に達した場合には、特典付与部202に対して特典付与処理の実行を要求する(ステップS27)。
サーバー装置20の特典付与部202は、抽選ゲーム実行部201から特典付与の実行を要求されると、ユーザーの最大プレイ回数に応じて、特典となるキャラクターをユーザーに付与する。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、特典付与部202によってユーザーに特典が付与されると、図10に示すユーザー情報に設定されたプレイ回数を初期値に戻すことによって、ユーザーのプレイ回数をリセットする(ステップS28)。
この際、抽選ゲーム実行部201は、ユーザーのプレイ回数をカウントアップさせた結果、そのプレイ回数が最大プレイ回数を超えた場合には、その超えた分のプレイ回数を次に持ち越しても良い。
なお、このプレイ回数のリセットに合わせて、図10に示すユーザー情報に設定されたポイント消費量を初期値に戻すことによって、ユーザーのポイント消費量もリセットされる。
(その他)
なお、抽選ゲーム実行部201は、1回の抽選処理を実行したことによらず、抽選ゲーム以外の要因によって、上昇させるプレイ回数のカウント数を変動させることも可能である。例えば、ログイン時のボーナスとして、上昇させるプレイ回数のカウント数を上昇させてもよい。また例えば、対戦ゲームで勝利したことによって、上昇させるプレイ回数のカウント数を上昇させてもよい。また例えば、フレンド(他のユーザー)との交流によって、上昇させるプレイ回数のカウント数を変動させてもよい。
また、抽選ゲーム実行部201は、ユーザーのポイント消費量に応じて、上昇させるプレイ回数のカウント数を変動させることも可能である。例えば、100ptを消費させて1回の抽選ゲームを行う場合、ユーザーのプレイ回数を1つカウントアップさせるが、50ptを消費させて1回の抽選ゲームを行う場合、プレイ回数を0.5だけカウントアップさせてもよい。なお、50ptを消費させて1回の抽選ゲームを行う場合でも、プレイ回数を1つカウントアップさせることも可能である。
また、抽選ゲーム実行部201は、1回の抽選で複数キャラクターを付与する場合に、ユーザーのプレイ回数を複数個分だけカウントアップさせるのではなく、それの個数よりも多くカウントアップさせてもよい。例えば、1回の抽選で10個のキャラクターを付与する場合に、プレイ回数を10個分だけカウントアップさせるのではなく、12個分カウントアップさせてもよい。
また、抽選ゲーム実行部201は、抽選の結果により、キャラクター群の中から最も高いレアリティを持つキャラクターが付与された場合に、それ以降の抽選処理においては、1回の抽選処理を実行したことによってユーザーのプレイ回数を1つカウントアップさせずに、ユーザーのプレイ回数を2つ以上カウントアップさせてもよい。
また、抽選ゲーム実行部201は、抽選ゲームにてレアリティの低いキャラクターを多く獲得したユーザー(又は、抽選ゲームで獲得したキャラクターのレアリティの平均値が低いユーザー)には、上昇させるプレイ回数のカウント数を多くすることも可能である。
また、抽選ゲーム実行部201は、抽選ゲームで獲得したキャラクターを素材キャラクターとして使用した回数が多いユーザー(前回の抽選ゲームで獲得したキャラクターを売却した回数が多いユーザー)には、上昇させるプレイ回数のカウント数を多くすることも可能である。
[第3実施形態]
第3実施形態では、ユーザーが複数種類の抽選ゲームをそれぞれプレイできる場合について説明する。
上記の第1実施形態では、1つの抽選ゲームをプレイしたユーザーのプレイ回数をカウントし、そのプレイ回数がその1つの抽選ゲームに対するユーザーの最大プレイ回数に到達したことによって、そのユーザーに特典を付与するものである。
ところが、抽選ゲームが複数存在する場合において、抽選ゲーム毎に最大プレイ回数が設定されると、各抽選ゲームのプレイ回数をそれぞれ管理することがユーザーにとって煩雑となる。
また、ユーザーは、抽選ゲームの種類が多すぎることによって、自分のプレイ回数が最大プレイ回数に達する前に、各抽選ゲームでのゲームプレイを諦めてしまう虞がある。その結果、これまで蓄積させたプレイ回数が無駄になってしまう。
これに対し、第3実施形態では、複数の抽選ゲームをプレイしたユーザーのプレイ回数をまとめてカウントし、全プレイ回数がユーザーの最大プレイ回数に到達したことによって、そのユーザーに特典を付与するようにした。
これにより、ユーザーは、各抽選ゲームに対する最大プレイ回数が共通化されることで、自己のプレイ回数を一括管理し易くなり、かつ、これまで蓄積させたプレイ回数が無駄になることを軽減できる。
<ソフトウェア構成>
《サーバー装置》
図18は、第3実施形態に係るサーバー装置20の一例を示す機能ブロック図である。第3実施形態の機能ブロック図は、第1実施形態の機能ブロック図を構成する獲得キャラクター情報記憶部222に代えて、抽選ゲーム情報記憶部224を加えた構成である。
抽選ゲーム情報記憶部224は、各種抽選ゲームに関する抽選ゲーム情報を記憶している。この抽選ゲーム情報記憶部224が記憶する抽選ゲーム情報の構成については、以下のとおりである。
図19は、抽選ゲーム情報の第1具体例を示す構成図である。図19に示す抽選ゲーム情報は、項目として抽選ゲームID、カウント数、特典及び抽選ゲームで獲得可能なキャラクター、消費pt、特典として獲得可能なキャラクターの平均レアリティ等を有する。
抽選ゲームIDは、抽選ゲームを一意に識別するための情報である。カウント数は、1回の抽選処理を実行したことによって上昇させるプレイ回数の数量を示す情報である。なお、カウント数は移行レートに利用できる。
ここでは、消費ptが多くなるほど、カウント数が多くなるように設定されている。そのため、ユーザーにとって不利であるほど、最大プレイ回数に到達するまでのプレイ回数を減らすことができる(最大プレイ回数に到達し易くなる)。
特典及び抽選ゲームで獲得可能なキャラクターは、特典として獲得可能なキャラクター及び抽選ゲームで獲得可能なキャラクターを示す情報である。
ここでは、特典として獲得可能なキャラクターと抽選ゲームで獲得可能なキャラクターが共通しており、キャラクター情報に設定された複数キャラクターからなるキャラクター群によって構成されている。
消費ptは、1回の抽選ゲームをユーザーがプレイする際に消費されるポイント量を示す情報である。特典として獲得可能なキャラクターの平均レアリティは、特典として獲得できる各キャラクターに設定されたレアリティの平均値を示す情報である。
なお、このレアリティの平均値に代えて、特典として獲得できる各キャラクターに設定されたレアリティの期待値を採用することも可能である。
図20は、抽選ゲーム情報の第2具体例を示す構成図である。図20に示す抽選ゲーム情報が有する項目は、図19に示す抽選ゲーム情報と同じである。ただし、図20に示す抽選ゲーム情報では、特典として獲得可能なキャラクターの平均レアリティが低いほど、カウント数が大きくなるように設定されている。
そのため、特典となるキャラクターが獲得し易いレア度の低いキャラクターであるほど、ユーザーは最大プレイ回数に到達し易くなり、特典となるキャラクターが獲得し難いレア度の高いキャラクターであるほど、ユーザーは最大プレイ回数に到達し難くなる。
<動作>
《特典付与》
図21は、第3実施形態における情報処理システム1の動作例を説明するフローチャートである。
図21に示すフローチャートにおけるステップS31〜ステップS34の処理は、どの種類の抽選ゲームであっても共通して実行されるものであり、図17に示すフローチャートにおけるステップS21〜ステップS24の処理と同様である。よって、以下では、ステップS35以降の処理について説明する。
サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、ステップS34の処理にて抽選ゲーム情報に基づき、いずれかの種類の抽選ゲームについて1回の抽選処理を実行したことにより、その抽選が行われた抽選ゲームの種類に応じて、上昇させるプレイ回数のカウント数を決定する(ステップS35)。
具体的には、抽選ゲーム実行部201は、図19又は図20に示す抽選ゲーム情報を参照することにより、その抽選が行われた抽選ゲームの種類に応じたカウント数を取得し、その取得したカウント数だけユーザーのプレイ回数(つまり各抽選ゲームに共通のプレイ回数)を上昇させる。
このように、ユーザーは、どの種類の抽選ゲームをプレイしても、各抽選ゲームに共通のプレイ回数を上昇させることができる。ここでは、各抽選ゲームに共通の最大プレイ回数がユーザー情報に設定されているので、ユーザーのプレイ回数を一括管理し易くなる。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、ユーザー情報記憶部223が記憶するユーザー情報を参照して、ユーザーのプレイ回数(各抽選ゲームに共通のプレイ回数)がユーザーの最大プレイ回数(つまり各抽選ゲームに共通の最大プレイ回数)以上になったか否かを判定する(ステップS36)。
この判定の結果、共通のプレイ回数が共通の最大プレイ回数に達していない場合には、上述したステップS31の処理に戻り、抽選ゲーム画面にてユーザーのゲーム操作を再び受け付ける。その一方で、共通のプレイ回数が共通の最大プレイ回数に達した場合には、次のステップS37の処理に進む。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、共通のプレイ回数が共通の最大プレイ回数に達した場合には、特典付与部202に対して特典付与の実行を要求する(ステップS37)。
サーバー装置20の特典付与部202は、抽選ゲーム実行部201から特典付与の実行を要求されると、図19又は図20に示す抽選ゲーム情報から、共通の最大プレイ回数に達したときの抽選ゲームに対応するキャラクター群を取得する。ここでは、抽選ゲーム情報に設定された「特典及び抽選ゲームで獲得可能なキャラクター」がキャラクター群として取得される。
そして、特典付与部202は、その取得したキャラクター群の中から、抽選ゲーム情報に設定された平均レアリティを持つキャラクターを特典としてユーザーに付与する。この際、特典付与部202は、このキャラクター群の中からユーザー自身が選択したキャラクターを特典として付与してもよい。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、特典付与部202によってユーザーに特典が付与されると、図10に示すユーザー情報に設定されたユーザーのプレイ回数(各抽選ゲームに共通のプレイ回数)を初期値に戻すことによってリセットする(ステップS38)。
(その他)
なお、特典付与部202は、上述したステップS37の処理において、いずれかの種類の抽選ゲームで過去に付与した特別キャラクター(期間限定キャラクター等)を特典として付与してもよい。
また、特典付与部202は、上述したステップS37の処理において、最大プレイ回数に達したときの抽選ゲームに対応するキャラクター群以外にも、いずれかの種類の抽選ゲームに対応するキャラクター群を選択し、その選択されたキャラクター群に含まれるキャラクターを特典としてユーザーに付与してもよい。さらに、複数種類の抽選ゲームの中で、最大プレイ回数に達するまでに一度でも抽選を実行した一又は複数の抽選ゲームに対応するキャラクター群を選択し、その選択されたキャラクター群に含まれるキャラクターを特典としてユーザーに付与してもよい。
[第4実施形態]
第4実施形態では、第3実施形態と同様に、ユーザーが複数種類の抽選ゲームをそれぞれプレイできる場合について説明する。
上記の第3実施形態では、複数種類の抽選ゲームをユーザーがそれぞれプレイしたときに、ユーザーのプレイ回数が共通化され一括管理される。これに対し、第4実施形態では、複数種類の抽選ゲームをユーザーがそれぞれプレイしたときに、ユーザーのプレイ回数が抽選ゲーム毎に個別管理されるようにした。
ところが、ユーザーは、自己のプレイ回数が抽選ゲーム毎に個別管理されたときに、抽選状況等に応じて、各抽選ゲームのプレイ回数をまとめて管理したい場合がある。
そこで、第4実施形態では、或る種類の抽選ゲームでカウントされたユーザーのプレイ回数を、他の種類の抽選ゲームでカウントされたユーザーのプレイ回数に移行できるようにした。これにより、ユーザーは、各抽選ゲームでそれぞれ蓄積させたプレイ回数を、必要に応じてまとめることができる。
<動作>
《プレイ回数の移行》
サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、抽選ゲームのプレイ回数を移行させるための第1操作画面をクライアント端末10に表示させるように表示制御部205に画面表示制御の実行を要求する。
表示制御部205は、抽選ゲーム実行部201から画面表示制御の実行を要求されると、抽選ゲーム情報記憶部224が記憶する抽選ゲーム情報に基づき、第1操作画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう。
図22は、第1操作画面の一例を示すイメージ図である。第1操作画面550では、抽選ゲームA〜Dのうち、抽選ゲームB〜Dのいずれかのプレイ回数を抽選ゲームAのプレイ回数に移行させるための操作が行われる。
この第1操作画面550には、ユーザー情報に基づき、抽選ゲームA〜Dそれぞれについて、ユーザーのプレイ回数と最大プレイ回数が表示されている。なお、本実施形態におけるユーザー情報には、抽選ゲーム毎のプレイ回数と最大プレイ回数がユーザーに対応付けて設定されている。
ここでは、抽選ゲームAについては、プレイ回数が82回であり、最大プレイ回数が300回であることが示されている。抽選ゲームBについては、プレイ回数が25回であり、最大プレイ回数が200回であることが示されている。抽選ゲームCについては、プレイ回数が80回であり、最大プレイ回数が300回であることが示されている。抽選ゲームDについては、プレイ回数が16回であり、最大プレイ回数が100回であることが示されている。
また第1操作画面550には、抽選ゲーム情報に基づき、抽選ゲームB〜Dそれぞれについて、移行レートが表示されている。なお、本実施形態では、抽選ゲーム情報に設定されたカウント数が移行レートに利用される。
ここでは、抽選ゲームBについては、移行レートが2.0であることが示されている。抽選ゲームCについては、移行レートが3.0であることが示されている。抽選ゲームDについては、移行レートが0.5であることが示されている。
移行レートは、移行先の抽選ゲームのカウント数と移行元の抽選ゲームのカウント数との比率によって決定される。
そのため、抽選ゲームAのカウント数が2、抽選ゲームBのカウント数が4、抽選ゲームCのカウント数が6、抽選ゲームDのカウント数が1とすると、抽選ゲームBから抽選ゲームAに移行させるときの抽選ゲームBのレートは2.0、抽選ゲームCから抽選ゲームAに移行させるときの抽選ゲームCのレートは3.0、抽選ゲームDから抽選ゲームAに移行させるときの抽選ゲームDのレートは0.5となる。
ユーザーは、第1操作画面550が表示されているときに、いずれかの操作ボタン551を選択することで、抽選ゲームAへ移行させる他の抽選ゲームを指定するゲーム操作をクライアント端末10に対して行う。
以下では、ユーザーによって抽選ゲームDが指定され、抽選ゲームDのプレイ回数を抽選ゲームAのプレイ回数に移行させる場合について説明する。
このようにして第1操作画面550にてユーザーのゲーム操作が行われると、クライアント端末10の操作受付部150はユーザーのゲーム操作に基づく操作内容を受け付ける。
クライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、サーバー装置20に移行処理の要求を行う。
そして、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、クライアント端末10から操作内容を受け付けると、抽選ゲームDのプレイ回数を抽選ゲームAのプレイ回数に移行させるための移行処理を実行する。
この移行処理では、抽選ゲームDから抽選ゲームAに移行させるときの抽選ゲームDの移行レートは0.5であるため、抽選ゲームDのプレイ回数は16回から8回に換算され、抽選ゲームAのプレイ回数に加算される。その結果、抽選ゲームAのプレイ回数は82回から90回になる。
その後、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、プレイ回数移行をユーザーに確認させるための第2操作画面をクライアント端末10に表示させるように表示制御部205に画面表示制御の実行を要求する。
表示制御部205は、抽選ゲーム実行部201から画面表示制御の実行を要求されると、移行処理の結果に基づき、第2操作画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう。
図23は、第2操作画面の一例を示すイメージ図である。第2操作画面560には、抽選ゲームDのプレイ回数を抽選ゲームAのプレイ回数に移行させると、抽選ゲームAのプレイ回数が90回に更新されることが表示されている。
そして、抽選ゲーム実行部201は、ユーザーによって操作ボタン561が押されると、抽選ゲーム間でのプレイ回数の移行を確定させ、抽選ゲームAのプレイ回数が90回となり、抽選ゲームDのプレイ回数が0回となったことをユーザー情報に設定する。
このようにして、ユーザーは、各抽選ゲームでこれまでに別々に蓄積させたプレイ回数を、必要に応じてまとめることができる。また、ユーザーは、カウント数の多い抽選ゲームをプレイしてプレイ回数を蓄積して、その蓄積させたプレイ回数をカウント数の少ない抽選ゲームに移行させることも可能である。
[第5実施形態]
上記の第3実施形態及び第4実施形態では、1つのゲーム(ゲームタイトル)に抽選ゲームが複数存在する場合について説明したが、第5実施形態では、複数のゲーム毎(ゲームタイトル毎)に抽選ゲームがそれぞれ設定されている場合について説明する。
複数のゲーム毎に抽選ゲームが存在する場合においても、ゲームタイトル毎に最大プレイ回数が設定されると、各ゲームタイトルのプレイ回数をそれぞれ管理することがユーザーにとって煩雑となる。
そこで、第5実施形態では、上記の第3実施形態と同様にして、各ゲームタイトルの抽選ゲームをプレイしたユーザーのプレイ回数をまとめて管理し、全プレイ回数がユーザーの最大プレイ回数に到達したことによって、そのユーザーに特典を付与するようにした。
また、第5実施形態では、上記の第4実施形態と同様にして、各ゲームタイトルの抽選ゲームをプレイしたユーザーのプレイ回数を個別に管理したときに、或るゲームタイトルの抽選ゲームでカウントされたユーザーのプレイ回数を、他のゲームタイトルの抽選ゲームでカウントされたユーザーのプレイ回数に移行(加算)できるようにした。
図24は、抽選ゲーム情報の第3具体例を示す構成図である。図24に示す抽選ゲーム情報は、ゲームタイトル毎に各種データが設定されており、図19に示す抽選ゲーム情報の構成にゲームIDを加えた構成である。ゲームIDは、ゲームタイトルを一意に識別するための情報である。
<動作>
《特典付与》
図25は、第5実施形態における情報処理システム1の動作例を説明するフローチャートである。
図25に示すフローチャートにおけるステップS41〜ステップS44の処理は、どのゲームタイトルの抽選ゲームであっても共通して実行されるものであり、図21に示すフローチャートにおけるステップS31〜ステップS34の処理と同様である。よって、以下では、ステップS45以降の処理について説明する。
サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、ステップS44の処理にて抽選ゲーム情報に基づき、いずれかのゲームタイトルの抽選ゲームについて1回の抽選処理を実行したことにより、その抽選が行われたゲームタイトルの種類に応じて、上昇させるプレイ回数のカウント数を決定する(ステップS45)。
具体的には、抽選ゲーム実行部201は、図24に示す抽選ゲーム情報を参照することにより、その抽選が行われたゲームタイトルの種類に応じたカウント数を取得し、その取得したカウント数だけユーザーのプレイ回数(つまり各ゲーム共通のプレイ回数)を上昇させる。
このように、ユーザーは、どのゲームタイトルで抽選ゲームをプレイしても、各ゲームに共通のプレイ回数を上昇させることができる。ここでは、各ゲームに共通の最大プレイ回数がユーザー情報に設定されているので、ユーザーのプレイ回数を一括管理し易くなる。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、ユーザー情報記憶部223が記憶するユーザー情報を参照して、ユーザーのプレイ回数(各ゲーム共通のプレイ回数)がユーザーの最大プレイ回数(つまり各ゲーム共通の最大プレイ回数)以上になったか否かを判定する(ステップS46)。
この判定の結果、各ゲーム共通のプレイ回数が各ゲーム共通の最大プレイ回数に達していない場合には、上述したステップS41の処理に戻り、抽選ゲーム画面にてユーザーのゲーム操作を再び受け付ける。その一方で、各ゲーム共通のプレイ回数が各ゲーム共通の最大プレイ回数に達した場合には、次のステップS47の処理に進む。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、各ゲーム共通のプレイ回数が各ゲーム共通の最大プレイ回数に達した場合には、特典付与部202に対して特典付与の実行を要求する(ステップS47)。
サーバー装置20の特典付与部202は、抽選ゲーム実行部201から特典付与の実行を要求されると、図24に示す抽選ゲーム情報から、各ゲーム共通の最大プレイ回数に達したときのゲームタイトルに対応するキャラクター群を取得する。ここでは、抽選ゲーム情報に設定された「特典及び抽選ゲームで獲得可能なキャラクター」がキャラクター群として取得される。
そして、特典付与部202は、その取得したキャラクター群の中から、抽選ゲーム情報に設定された平均レアリティを持つキャラクターを特典としてユーザーに付与する。この際、特典付与部202は、このキャラクター群の中からユーザー自身が選択したキャラクターを特典として付与してもよい。
次に、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、特典付与部202によってユーザーに特典が付与されると、図10に示すユーザー情報に設定されたユーザーのプレイ回数(各ゲーム共通のプレイ回数)を初期値に戻すことによってリセットする(ステップS48)。
《プレイ回数の移行》
第5実施形態では、サーバー装置20の抽選ゲーム実行部201は、上記の第4実施形態と同様に移行処理を実行することで、或るゲームタイトルでの抽選ゲームのプレイ回数を、他のゲームタイトルでの抽選ゲームのプレイ回数に移行させることができる。
これにより、ユーザーは、各ゲームタイトルで抽選ゲームをプレイすることによって別々に蓄積させたプレイ回数を、必要に応じてまとめることができる。
[その他の実施形態]
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。特に、以下のような実施形態も本発明に含まれる。
<コンテンツ>
上記の実施形態では、キャラクター情報に設定されたキャラクターであったが、コンテンツはこれに限られるものではない。例えば、コンテンツは、アイテム、カード、フィギュア、アバター、画像、音楽、シナリオ、クエスト等の各種データや、アプリ等のプログラムでもよい。
<ゲームポイント>
上記の実施形態では、ゲームポイントは、ユーザーの所持するアイテム、コイン、チケット、仮想通貨、現金通貨等の数量をポイント化(数値化)したデータであればよく、そのアイテム等は有料であるか無料であるかは問わない。
<次回の抽選ゲーム>
上記の実施形態では、抽選ゲーム実行部201は、ユーザーのプレイ回数がリセットされた後に、抽選ゲームを再プレイするユーザーのために、新たな最大プレイ回数を再設定する。この場合、前回と同じ条件(たとえば最大プレイ回数)が再び設定されてしまうと、ユーザーにとって負担となり、プレイ意欲を減退させる虞がある。
そこで、抽選ゲーム実行部201は、リセット後においては、ユーザーの新たな最大プレイ回数を、前回よりも少ない最大プレイ回数に設定してもよい。また、特典又は抽選ゲームで獲得可能なキャラクターをレアリティの高いキャラクターとしたり、特典で獲得可能なキャラクター数を上昇させたりしてもよい。
例えば、抽選ゲーム実行部201は、前回の抽選ゲームにてレアリティの低いキャラクターを多く獲得したユーザー(又は、前回の抽選ゲームで獲得したキャラクターのレアリティの平均値が低いユーザー)には、前回よりも少ない最大プレイ回数を設定してもよいし、上昇させるプレイ回数のカウント数を多くすることも可能である。
また例えば、前回の抽選ゲームで獲得したキャラクターを素材キャラクターとして使用した回数が多いユーザー(前回の抽選ゲームで獲得したキャラクターを売却した回数が多いユーザー)には、前回よりも少ない最大プレイ回数を設定してもよいし、上昇させるプレイ回数のカウント数を多くすることも可能である。
<特典付与>
上記の実施形態では、ユーザーが抽選ゲームを繰り返しプレイして行き、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に到達する前に、そのプレイ回数が最大プレイ回数に到達したときにユーザーの付与されることになっていた「特典となるキャラクター」を、それとは異なる他のキャラクターに変更させてもよい。
例えば、プレイ回数が最大プレイ回数に到達したときにキャラクターAが特典として付与される予定である場合、プレイ回数が最大プレイ回数に到達する前に、抽選によってキャラクターAの進化後キャラクターに変更してもよい。
また、「特典となるキャラクター」を変更せずに増減させてもよい。例えば、キャラクターAの進化後キャラクターを追加して、キャラクターA又はキャラクターAの進化後キャラクターの一方を、最大プレイ回数到達時にユーザーに選択させてもよい。
また、上記の実施形態では、特典付与部202は、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に到達したことによって、特典となるキャラクターをユーザーに付与した後には、次に付与する特典となるキャラクターのレアリティを高くしたり、次に付与する特典となるキャラクターの選択可能数を多くしたりすることも可能である。
また、上記の実施形態では、特典付与部202は、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に到達したことによって、特典となるキャラクターをユーザーに付与した後には、図15又は図16に示す獲得キャラクター情報に設定されたキャラクター群(「特典及び抽選ゲームで獲得可能なキャラクター」)を異なる内容に変更することも可能である。
また、上記の実施形態では、特典付与部202は、前回の抽選ゲームにてレアリティの低いキャラクターを多く獲得したユーザー(又は、前回の抽選ゲームで獲得したキャラクターのレアリティの平均値が低いユーザー)には、前回よりもレアリティの高いキャラクターを特典として付与してもよい。
<特典となるキャラクター>
プレイ回数が最大プレイ回数に到達する前に、抽選の結果によって希望のキャラクターが付与されたユーザーと、プレイ回数が最大プレイ回数に到達することによって、希望のキャラクターが特典として付与されたユーザーでは、公平性に欠ける。
そこで、上記の実施形態では、特典付与部202は、ユーザーのプレイ回数が最大プレイ回数に到達する前に、抽選ゲーム実行部201が1回の抽選処理を実行する度に、特典となるキャラクターに設定されたパラメーター(レベル、経験値等)を上昇させてもよい。この場合、抽選ゲームが行なわれる度にパラメーター(レベル、経験値等)が蓄積され、蓄積量をクライアント端末10に通知することもできる。
例えば、ユーザーAとユーザーBの最大プレイ回数が共に300回に設定されている場合に、ユーザーAは、最大プレイ回数到達前の280回目の抽選で「キャラクターX」を獲得し、ユーザーBは、最大プレイ回数である300回まで抽選を行ったが「キャラクターX」を獲得できず、特典として「キャラクターX」を獲得したとする。
この場合、1回の抽選処理で1ポイントずつレベルが上昇すれば、300回まで抽選ゲームを続けたユーザーBの「キャラクターX」は「レベル300」となり、ユーザーAの「キャラクターX」は「レベル280」となる。
このため、最大プレイ回数まで抽選を行った方が、ポイント消費量が多くなってしまうものの、レベルの高いキャラクターを獲得できることになる。これにより、最大プレイ回数までプレイしようとする動機付けを与えることができると共に、ユーザー間の公平性を高めることができる。
なお、上記の例では、ユーザーAの「キャラクターX」は、最大プレイ回数到達前の280回目の抽選で獲得されたものなので、「レベル280」ではなく、その半分の「レベル140」に設定してもよい。
逆に、ユーザーBの「キャラクターX」は、最大プレイ回数まで到達し特典として付与されたものなので、「レベル300」ではなく、その倍の「レベル600」に設定してもよい。
また、経験値等のパラメーターを上昇させること以外にも、最大プレイ回数までプレイしたユーザーには、特典となるキャラクターを進化させるために必要となる素材キャラクターを全部又は一部付与してもよい。
また、蓄積させたパラメーター(レベル、経験値等)は、最大プレイ回数までプレイしたときにだけ、有効となるように設定してもよい。例えば、最大プレイ回数が300回であるときに、その到達前である280回目の抽選で「キャラクターX」を獲得しても、「レベル280」のキャラクターを獲得できないことになる。
<最大プレイ回数>
上記の実施形態では、ユーザーが抽選ゲームをプレイできる最大プレイ回数がユーザー毎に設定されていたが、これに限られるものではない。例えば、ユーザーに対して一律の最大プレイ回数が設定され、ユーザー毎に初期プレイ回数や上昇させるプレイ回数のカウント数を変更することで、不公平が生じないようにしてもよい。すなわち、ユーザー毎に最大プレイ回数まで到達するためのプレイ回数やポイント消費量を設定することができればよい。
<同一のキャラクターを特典として付与>
上記の実施形態では、ユーザーによって異なる最大プレイ回数が設定されている際に、特典として付与するキャラクターを同一のキャラクターに設定してもよい。この場合、同一のキャラクターを取得できるまでの最大プレイ回数がユーザーによって異なるため、公平性に欠ける。
そこで、上記の実施形態では、抽選ゲーム実行部201は、一定の期間毎の抽選ゲームの実行回数に制限を設定してもよい。
例えば、ユーザーAの最大プレイ回数が100回に、ユーザーBの最大プレイ回数が200回に、ユーザーCの最大プレイ回数が300回に設定され、共に特典として同一の「キャラクターX」が設定されている場合に、ユーザーAが1日毎に抽選を実行できる回数を4回に制限し、ユーザーBが1日毎に抽選を実行できる回数を10回に制限し、ユーザーCが1日毎に抽選を実行できる回数を30回に制限してもよい。これにより、同一の「キャラクターX」を確実に取得できるまでの最大プレイ回数が少ないほど、確実に取得できるまでにかかる日数は長くなり、ユーザー間の公平性を高めることができる。