JP2018157417A - 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】原稿の搬送のばらつきに依らず、読取画像での原稿領域のエッジの検出精度を高め得る画像処理装置を提供する。【解決手段】この画像処理装置では、画像読取部101からの読取画像に対して原稿エッジ検出部102が原稿領域のエッジを検出する。原稿エッジ検出部102は、境界検出手段の機能により、読取画像の情報を2値化する。これにより、読取画像における原稿領域の輪郭端部近傍に生じる影領域と背景領域との境界を検出する。また、原稿エッジ検出部102は、影幅検出手段の機能により、影領域の幅を検出する。更に、原稿エッジ検出部102は、原稿エッジ検出手段の機能により、検出された影領域と背景領域との境界に対し、検出された影領域の幅を組み合わせて加算し、読取画像における原稿領域のエッジを検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムに関する。
従来、一般的な画像処理装置の現状機種では、自動原稿送り装置(ADF:Automaic Document Feeder)の原稿読取時の画像処理のスキューをメカ的な機構で補正している。因みに、スキューは、グラフィックアプリケーション図形を斜めに歪ませる操作を示すものである。また、ここでの搬送される原稿は、一般的には紙であるが、以下も同様であるようにそれ以外のコート紙、ラベル紙等の他、オーバヘッドプロジェクタシート、フィルム、可撓性を持つ薄板等を対象にしても良い。
ところが、メカ的な機構による補正では、原稿をローラに突き当てる時や、原稿を引っ張るときの音が騒音となってしまうという問題がある。そこで、自動原稿送り装置による原稿の読み取り時の低騒音化のため、画像処理でスキューの補正を行うエレキスキュー補正技術が既に知られている。このエレキスキュー補正技術は、スキューして読み取られた読取画像からスキュー角度や原稿位置を検知し、それらの情報に基づいて読取画像に対して補正を行う技術である。
このようなエレキスキュー補正技術に関連する周知技術として、原稿の色や明度に左右されずに、原稿の輪郭検出精度を向上することを課題とした「画像読取装置、画像処理方法及びプログラム」(特許文献1参照)が挙げられる。
上述した特許文献1に係る技術は、副走査方向に離して配置した2つの発光部の発光強度を交互に切り替えるようにしている。これにより、原稿のエッジ(輪郭端部)近傍に鮮明な影領域を写り込ませて読取画像における原稿領域のエッジの検出をし易くしたり、更に影領域が確実に出るように読取解像度を出力解像度より大きくしたりする手法を提案している。
こうした技術では原稿によらずに読取画像上で原稿領域のエッジを抽出し易くするように影領域を発生させて背景領域(背景板)と影領域とのエッジを抽出できる。しかしながら、原稿の搬送のばらつきで影領域が変化するため、読取画像での原稿領域のエッジの検出精度が低くなってしまうという問題がある。
即ち、既存の影領域を使用した原稿のエッジの検出では、影領域が光源の当て方や原稿の搬送位置と背景領域との距離の関係で変化する。このため、搬送のばらつきによって実際の原稿のエッジの位置や背景領域と影領域との境界の位置が変わることなり、読取画像での原稿領域のエッジの検出精度が低下し、原稿領域の切り出し時の副走査方向における位置ずれに影響してしまうという問題を生じる。具体的に云えば、背景領域と原稿の搬送位置との高さが小さくて原稿が背景領域に近い位置を通過する場合、影領域は幅が細くなるように発生する。これに対し、背景領域と原稿搬送位置の高さが大きくて原稿が背景領域から遠い位置を通過する場合、影領域は幅が太くなるように発生する。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、原稿の搬送のばらつきに依らず、読取画像における原稿領域のエッジの検出精度を高め得る画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供することにある。
上記技術的課題を達成するため、本発明は、搬送路に沿って搬送される原稿の画像を読み取る画像読取手段を備えた画像処理装置であって、読取画像における原稿領域の輪郭端部近傍に生じる影領域と背景領域との境界を検出する境界検出手段と、影領域の幅を検出する影幅検出手段と、境界検出手段で検出した影領域と背景領域との境界に対し、影幅検出手段で検出した当該影領域の幅を組み合わせることにより、読取画像における原稿領域のエッジを検出する原稿エッジ検出手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、上記構成により、原稿の搬送のばらつきに依らず、読取画像における原稿領域のエッジの検出精度を高め得るようになる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例に係る画像処理装置の基本構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す画像処理装置の要部におけるスキュー補正処理、及び位置補正処理を含む周知の画像処理の概要を説明するための流れ図である。 図1に示す画像処理装置に備えられる原稿エッジ検出部による周知の背景領域と影領域との画素値変化に基づく原稿エッジ検出処理の概要を説明するための図である。図3(a)は読取画像に関する図、図3(b)は読取画像の要部における位置に対する画素値の特性図である。 図1に示す画像処理装置に備えられる画像読取部での原稿の読み取り状況に応じた原稿エッジ検出処理における背景領域と影領域との画素値変化を検出する場合の影領域の異なるパターンを説明するための図である。図4(a)は読取時の原稿先端側に影領域が発生する原理を示す図、図4(b)は原稿通過位置が背景板に近い場合の影領域の発生を示す図、図4(c)は図4(b)の場合の読取画像における影領域の様子を示す図である。また、図4(d)は原稿通過位置が背景板から遠い場合の影領域の発生を示す図、図4(e)は図4(d)の場合の読取画像における影領域の様子を示す図である。 図1に示す画像処理装置に備えられる原稿エッジ検出部による影領域の幅検出を説明するための図である。図5(a)は読取画像の要部に関する図、図5(b)は読取画像の要部における位置に対する画素値の特性図である。 図1に示す画像処理装置に備えられる原稿エッジ検出部による画像処理での影領域の幅検出を原稿の地色と影領域との明暗差に応じて説明するための図である。1)は原稿の地色と影領域とに明暗差が有る場合の図、2)は原稿の地色と影領域とに明暗差が無い場合の図である。 図6で説明した原稿エッジ検出部による影領域の幅検出が失敗する場合の対応について説明するための図である。1)は影領域の幅検出が失敗する場合の特性図、2)は予め想定される影幅検出対象領域の決定を説明するための図である。 図1に示す画像処理装置に備えられる画像読取部が距離センサを備える場合の影領域の幅(影幅)検出を説明するための図である。 図1に示す画像処理装置に備えられる原稿エッジ検出部が参照する記憶部にテーブル形式で格納された原稿の通過高さの値に対する影幅の値のデータを例示した図である。 図1に示す画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す概略ブロック図である。 図10に示した画像処理装置100に搭載されたCPU110による原稿読取後の原稿領域E1のエッジ検出に係る動作処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムについて、以下に実施例を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る画像処理装置の基本構成を示す機能ブロック図である。図1を参照すれば、この画像処理装置は、機能ブロック上で画像読取部101、原稿エッジ検出部102、スキュー角度決定部103、原稿原点座標決定部104、スキュー補正部105、位置補正部106、及び画像データ出力部107を備えて構成される。
各部について、画像読取部101は、搬送路に沿って搬送される原稿の画像を読み取る画像読取手段として機能する。具体的には、原稿をスキャンすることで得られる原稿の濃淡情報から三つの原色である赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)を示すRGB各8ビットのデジタル画像データを生成出力する。
原稿エッジ検出部102は、画像読取部101から入力されるデジタル画像データに対し、原稿領域と背景領域とを含んだ全面画像(読取画像の情報)に対して原稿領域のエッジを検出する。このため、原稿エッジ検出部102は,読取画像の情報を第1の判定閾値で2値化する。これにより、読取画像における原稿領域の輪郭端部近傍に生じる影領域と背景領域との境界を検出する境界検出手段としての機能を持つ。また、原稿エッジ検出部102は、影領域の幅を検出する影幅検出手段としての機能を持つ。更に、原稿エッジ検出部102は、境界検出手段で検出した影領域と背景領域との境界に対し、影幅検出手段で検出した影領域の幅を組み合わせて加算する。これにより、読取画像における原稿領域のエッジを検出する原稿エッジ検出手段としての機能を持つ。これらの各種機能については、後文で詳述する。
スキュー角度決定部103は、原稿エッジ検出部102で検出した読取画像での原稿領域のエッジの検出情報を用いて原稿領域のスキュー角度を決定する。スキュー角度の決定は、原稿エッジ検出部102で検出した読取画像での原稿領域のエッジの検出情報を直線に近似した角度を求める手法を採用しても良く、その手法は問わないものとする。
原稿原点座標決定部104は、原稿エッジ検出部102で検出した読取画像での原稿領域のエッジの検出情報を用いて原稿の原点位置を決定する。原点位置の決定は、原稿エッジ検出部102で検出した読取画像での原稿領域のエッジの検出情報を直線に近似した直線と縦辺検出した交点とを使って求める手法を採用しても良く、その手法は問わないものとする。
スキュー補正部105は、スキュー角度決定部103で決定されたスキュー角度の情報を用いて読取画像に対して回転処理によるスキュー補正を行う。位置補正部106は、原稿原点座標決定部104で決定された原稿領域の原点位置の座標情報とスキュー補正の情報とを用いて平行移動による位置補正を行う。画像データ出力部107は、位置補正の情報に基づいて後段処理用に画像データを出力する。
図2は、実施例に係る画像処理装置の要部におけるスキュー補正処理、及び位置補正処理を含む周知の画像処理の概要を説明するための流れ図である。尚、図2に示す画像処理による各種画像は、後文で説明する本願発明の技術的要旨の理解を助けるためのものである。
図2を参照すれば、画像読取部101で原稿からスキャンされて読み込まれた画像は、スキューした状態の読取画像aに示されるように背景領域E2に対して原稿領域E1が傾いた様子となる。この読取画像aを用いて、画像処理により原稿領域E1のスキュー角度θと原稿の原点座標P(x0、y0)とを検出する。
次に、スキュー補正部105により、検出したスキュー角度θを用いてその角度分だけ画像を回転補正することでスキュー補正画像bとする。更に、位置補正部106により、スキュー補正画像bに対して検出した原稿の原点座標P(x0、y0)を利用し、画像の位置補正を実施して位置補正画像cとする。これらのスキュー補正や位置補正は、一般的な画像回転と画像平行移動とで実施できる。最後に、画像データ出力部107により、背景領域E2を含んだ画像から原稿領域E1を切り出して切り出し画像dとする。これにより、ユーザが必要な部分のみをスキュー無しに取得することができる。
図3は、実施例に係る画像処理装置に備えられる原稿エッジ検出部102による周知の背景領域E2と影領域E3との画素値変化に基づく原稿エッジ検出処理の概要を説明するための図である。同図(a)は読取画像に関する図、同図(b)は読取画像における要部の位置に対する画素値の特性図である。
光源を用いた背景領域E2と影領域E3との画素値変化に基づく読取画像での原稿領域E1のエッジの検出では、画像読取部101でスキャンされて読み込まれたスキューした状態の読取画像の背景領域E2内の原稿領域E1の輪郭端部近傍には影領域E3が生じる。画像読取部101が原稿のスキャナ読取、特に自動原稿送り装置による読み取りを行った場合、図3(a)に示されるように読取画像での原稿領域E1の先端部近傍に影領域E3が発生する。
図3(b)に示される読取画像の要部における位置に対する画素値の特性図では、副走査方向に見た場合の原稿の先端側での背景領域E2、影領域E3、原稿領域E1へと推移する画素値変化を示している。例えば丸印で囲った特定領域E4では画素値が急激に低下しており、背景領域E2から影領域E3に至った様子を把握することができる。ところが、自動原稿送り装置でイメージセンサを通過する際の原稿の位置にはばらつきがあり、それによってイメージセンサが読み取る影領域E3の大きさに変化が生じる。そこで、従来では影領域E3の大きさが一定であるものとして、影領域E3を検出し始めた段階から一定のオフセット(補正値)を持たせることで原稿領域E1のエッジを検出している。しかしながら、こうした手法によれば、影領域E3の大きさが一定でない場合に原稿領域E1のエッジの検出精度が低下してしまう。
図4は、実施例に係る画像処理装置に備えられる画像読取部101での原稿400の読み取り状況に応じた原稿エッジ検出処理における背景領域E2と影領域E3との画素値変化を検出する場合の影領域E3の異なるパターンを説明するための図である。同図(a)は読取時の原稿先端側に影領域E3が発生する原理を示す図、同図(b)は原稿通過位置が背景板401に近い場合の影領域E3aの発生を示す図、同図(c)は同図(b)の場合の読取画像における影領域E3aの様子を示す図である。また、同図(d)は原稿通過位置が背景板401から遠い場合の影領域E3bの発生を示す図、同図(e)は同図(d)の場合の読取画像における影領域E3bの様子を示す図である。
画像読取部101が自動原稿送り装置の場合、図4(a)に示されるように装置本体内に読取面404のイメージセンサ403を挟むように光源402が具備される。読取時には原稿400を搬送しながらイメージセンサ403でライン毎に読み取ることでスキャン動作を行う。背景板401と読取面404との間には原稿400を搬送するためのギャップがあり、読取時にはイメージセンサ403の両側から光源402により照射光を照射し、イメージセンサ403が照射光の反射光を読み取る。このとき、原稿400の搬送元の光源402からの照射光が原稿先端によって一部遮られ、それが原稿400のエッジの影領域E3となって読取画像に現れる。
様々な厚さの原稿400を通すために読取面404と背景板401との間には或る程度のギャップがあり、原稿400の厚さや撓み等によって、原稿先端の位置が背景板401と読取面404との間のどの位置を通過するかはスキャン毎にばらつく。このばらつきは、スキャナ光学系の往動動作において、往動開始位置の違いや装置個々の機械的負荷のばらつきにより一定速度までの立ち上がりプロフィールが違うことに起因する。この結果、影領域E3の幅にもばらつきが生じる。
図4(b)に示されるように、原稿通過位置が背景板401に近く、読取面404から遠い位置を通過した場合、原稿先端が光源402の照射光を遮る影響が小さくなり、これに伴って影領域E3aは幅が狭くなる。この結果、読取画像における影領域E3aは、図4(c)に示されるように原稿領域E1と比べて相当に小さく現れる。これに対し、図4(d)に示されるように、原稿通過位置が背景板401から遠く、読取面404に近い位置を通過した場合、原稿先端が光源402の照射光を遮る影響が大きくなり、これに伴って影領域E3bは幅が広くなる。この結果、読取画像における影領域E3bは、図4(e)に示されるように原稿領域E1と比べて相当に大きく現れる。
このように搬送のばらつきによって影領域E3が変化するため、背景領域E2と影領域E3の境界を検出し、そこから補正値を持たせた位置を読取画像での原稿領域のエッジとして検出すると、実際の原稿領域E1のエッジとの差が発生してしまう。こうした補正値を用いて位置補正を行った場合、読取画像での副走査方向における原稿領域E1のエッジの検出精度が劣化してしまう。また、読取画像上で影領域E3が原稿領域E1と比べて相当に大きく現れる際、背景領域E2と影領域E3との境界と実際の原稿領域E1のエッジとの差分を埋める補正値以上の影領域E3の幅となる場合がある。こうした場合、図2を参照して説明した原稿領域E1の切り出し後の読取画像の内部に影領域E3が黒筋として残ってしまい、画質劣化を来すことにもなる。
そこで、本願発明では、スキャン入力画像の原稿400として、ユーザがどういった原稿400を使うか判らないので、影領域E3及び背景領域E2の画素値変化に基づいて読取画像での影領域E3と背景領域E2との境界を検出することを基本とする。また、背景領域E2と原稿領域E1との間に生じる影領域E3が或る幅を持つことを留意し、その幅を検出して影領域E3と背景領域E2との境界に対して組み合わせることによって補正値を得て、読取画像での原稿領域E1のエッジを検出するようにする。
図5は、実施例に係る画像処理装置に備えられる原稿エッジ検出部102による影領域E3′の幅検出を説明するための図である。同図(a)は読取画像の要部に関する図、同図(b)は読取画像の要部における位置に対する画素値の特性図である。
実施例に係る画像処理装置では、多様な原稿400に対して読取画像における原稿領域E1のエッジを適確に検出できるようにするため、例えば図5(a)に示されるように読取画像における原稿領域先端部に幅の広い影領域E3′が存在している場合を想定する。こうした場合、原稿エッジ検出部102では、まず境界検出手段の機能により、読取画像の情報を第1の閾値で2値化する。2値化した後の値の変化を読み取ることで、図5(b)に示されるように読取画像における原稿領域E1の輪郭端部近傍に生じる背景領域E2と影領域E3′との境界を示すエッジ検出位置αを検出する。
また、搬送のばらつきで影領域E3′の幅が変化することに対応させるため、影幅検出手段の機能により図5(b)に示されるように影領域E3′の幅dを検出する。更に、原稿エッジ検出手段の機能により、検出した影領域E3′と背景領域E2との境界を示すエッジ検出位置αに対し、検出した影領域E3の幅dを組み合わせて加算し、読取画像における原稿領域E1のエッジを示すエッジ演算検出位置β(=α+d)を検出する。これにより、読取画像における副走査方向(搬送方向)での原稿領域E1のエッジ検出の精度を向上することができる。
図6は、実施例に係る画像処理装置に備えられる原稿エッジ検出部102による画像処理での影領域E3の幅検出を原稿400の地色と影領域E3との明暗差に応じて説明するための図である。1)は原稿400の地色と影領域E3とに明暗差が有る場合の図、2)は原稿400の地色と影領域E3とに明暗差が無い場合の図である。
図6の1)の原稿400の地色と影領域E3とに明暗差が有る場合は原稿400の地色が白に近いときであり、図6の2)の原稿400の地色と影領域E3とに明暗差が無い場合は原稿400の地色が黒に近いときを示している。
まず、第1の判定閾値でエッジの判定を行うことで、背景領域E2と影領域E3との境界を示すエッジのみを検出できる。
更に、第2の判定閾値でエッジの判定を行いエッジ検出する。ここで背景領域E2と影領域E3との境界のエッジを検出した箇所から副走査方向(搬送方向)に走査し、最初に第2の判定閾値で2値化し、値が変化する箇所を影領域E3と原稿領域E1とのエッジの検出箇所と判定する。即ち、背景領域E2と影領域E3との境界に対し、影領域E3の幅の分だけ補正した箇所を読取画像における真の原稿領域E1のエッジとして検出する。
因みに、影領域E3と原稿領域E1とのエッジを検出し易くするため、第2の判定閾値は第1の判定閾値と比べて小さい値にしておけば、原稿400の地色が影領域E3に近いような場合でも検出できる可能性が大きくなる。この結果、読取画像における原稿領域E1のエッジ検出の精度を高めることができる。但し、第2の判定閾値を用いて最初から影領域E3と原稿領域E1とのエッジを検出しようとすると、背景領域E2のノイズやゴミを拾ってしまうために誤検出を発生する可能が高まる。そこで、大きく程度予想できる画素値変化に基づく背景領域E2と影領域E3とのエッジの検出は、ノイズやゴミの影響を受けないような十分大きな第1の判定閾値を使用してエッジの判定を行い、背景領域E2と影領域E3との境界のエッジを決める。その後に小さな第2の判定閾値で真の原稿領域E1のエッジを決めるようにすれば、読取領域における原稿領域E1のエッジの検出精度を上げることができる。
図6の1)、2)を参照して説明した内容は、原稿エッジ検出部102の影幅検出手段の機能で実現される。この影幅検出手段の機能は、第2の判定閾値で2値化することにより、読取画像における領域エッジの検出を行うことを基本とする。この上で、領域エッジの最後の検出位置から副走査方向側に走査して最初の影領域E3と背景領域E2との境界のエッジが検出された位置までの距離を影領域E3の幅とするものである。こうした画像処理により、影領域E3の幅の検出を行うことができる。
但し、影幅検出手段で2値化する際の第2の判定閾値は、境界検出手段で2値化する際の第1の判定閾値よりも小さい値であるようにする。これによって、影領域E3と原稿領域E1との間のエッジを可能な限り検出し易くできる。
図7は、上述の図6で説明した原稿エッジ検出部102による影領域E3の幅検出が失敗する場合の対応について説明するための図である。1)は影領域E3の幅検出が失敗する場合の特性図、2)は予め想定される影幅検出対象領域の決定を説明するための図である。但し、ここでも図7の1)の(a)は読取画像の要部における位置に対する画素値の特性図を示す。
図7の1)に該当するのは、原稿400の地色が影領域E3とほぼ同一のときであり、読取画像における影領域E3と原稿領域E1とのエッジの判定を行うことができない。こうした場合には、図7の2)に示すように、画像読取部101における背景板401と読取面との距離からハード上想定される最大影幅となる影領域E3maxの影幅検出対象領域を設定する。
具体的に云えば、原稿エッジ検出部102では、影幅検出手段の機能により影幅検出対象領域内で影領域E3と原稿領域E1とのエッジ判定し、影領域E3の幅を検出できなければ影幅検出失敗とし、領域エッジの検出を行う。また、原稿エッジ検出手段の機能により領域エッジの検出結果を一定の幅値で補正した値(領域エッジの検出結果から一定のオフセットを持った位置)を読取画像における原稿領域E1のエッジとして検出する。ここでの影幅検出失敗時の一定の幅値は、搬送位置のばらつきの中心値を通過した場合にできる影幅に設定しておけば良く、こうした原稿領域E1のエッジ検出を行えば、画像データの出力への影響を最小にできる。即ち、例え読取画像における影領域E3と原稿領域E1とのエッジを検出できない場合でも、領域エッジを検出した結果を一定の幅値で補正した値で原稿領域E1のエッジとすることにより、原稿領域E1のエッジ検出の精度を可能な限り向上することができる。
図8は、実施例に係る画像処理装置に備えられる画像読取部101が距離センサ405を備える場合の影領域E3の幅(影幅)検出を説明するための図である。
図8を参照すれば、ここでの画像読取部101は、読取モジュールに設けられた距離検出手段としての距離センサ405を用いて原稿400の通過高さの値を検出する。そこで、原稿エッジ検出部102では、影幅検出手段の機能により検出された原稿400の通過高さの値に基づいて計算により影領域E3の幅を検出する。具体的に云えば、距離センサ405は、背景板401と読取面404との距離yの間で原稿400がどの位置を通過したかの距離xを検出する。距離センサ405で検出した距離x、背景板401と読取面404との距離y、最大となる影幅Max_Sを用いると、影幅XはX=(1−x/y)×Max_sなる関係式で求めることができる。これを受け、原稿エッジ検出部102では、原稿エッジ検出手段の機能により求めた背景領域E2と影領域E3との境界のエッジに対し、上記関係式で求めた影幅Xだけ副走査方向(搬送方向)に補正した位置を原稿領域E1のエッジ検出結果とする。このように、距離センサ405を用いることで原稿400の通過高さの値が判るため、精度良く影領域E3の幅(影幅X)を取得し、原稿領域E1のエッジ検出の精度を向上することができる。
図9は、実施例に係る画像処理装置に備えられる原稿エッジ検出部102が参照する記憶部にテーブル形式で格納された原稿400の通過高さの値に対する影幅の値のデータを例示した図である。
図8では距離センサ405で検出した距離xから関係式で影幅Xを算出して求めたが、図9では原稿エッジ検出部102の影幅検出手段の機能により記憶部に予めテーブル形式で格納された原稿400の通過高さの値に対する影幅の値(ピクセル)を参照する。この記憶部は原稿エッジ検出部102自体に内蔵させるか、或いは画像読取部101に持たせて原稿エッジ検出部102の影幅検出手段の機能で参照するようにしても良い。何れにしても、原稿エッジ検出部102の影幅検出手段が記憶部を参照することで距離センサ405により検出された距離xに対応する影幅の値を容易に決定できる。こうした手法は、分解能が小さくなっても検出精度として数ピクセル程度のずれならば許容できるという場合に計算コストを削減できるという点で有効である。
要するに、実施例に係る画像処理装置では、読取画像における背景領域E2と影領域E3とのエッジを検出してスキュー角度や原稿原点位置(原稿原点座標P)を検出する画像処理を改善している。具体的には、原稿400の搬送のばらつきや原稿400の色や濃度(明度)に左右されずに原稿領域E1のエッジを検出するため、背景領域E2と影領域E3との境界を検出する以外、影領域E3の幅dを検出し、これらの加算値を読取画像における原稿領域E1のエッジとして検出する。この結果、副走査方向(搬送方向)での原稿位置を高精度に検出することができる。
以上に説明した実施例に係る画像処理装置の技術的要点は、画像処理方法として換言することができる。この場合の画像処理方法は、画像読取手段により、搬送路に沿って搬送される原稿の画像を読み取る画像読み取りステップを有することを前提とする。この他、境界検出手段により、画像読み取りステップで読み取られた読取画像の情報を第1の判定閾値で2値化する。これにより、読取画像における原稿領域E1の輪郭端部近傍に生じる影領域E3と背景領域E2との境界を検出する境界検出ステップを有する。また、影幅検出手段により、影領域E3の幅dを検出する影幅検出ステップを有する。更に、原稿エッジ検出手段により、境界検出ステップで検出した影領域E3と背景領域E2との境界に対し、影幅検出ステップで検出した影領域E3の幅dを組み合わせる。これにより、読取画像における原稿領域E1のエッジを検出する原稿エッジ検出ステップを有する。
上記画像処理方法において、影幅検出ステップでは、読取画像の情報を第2の判定閾値で2値化する。これにより、読取画像における領域エッジの検出を行い、領域エッジの最後の検出位置から副走査方向側に走査して最初の影領域E3と背景領域E2との境界のエッジが検出された位置までの距離を影領域E3の幅dとすることは好ましい。また、影幅検出ステップで第2のフィルタ処理により得られた微分情報を2値化する際の第2の判定閾値を、境界検出ステップで2値化する際の第1の判定閾値よりも小さい値とすることは好ましい。
更に、これらの画像処理方法において、影幅検出ステップでは、画像読取手段の背景板401と読取面404との距離から決定される影幅検出対象領域内で影領域E3の幅dの検出動作を実行し、影幅検出対象領域内で影領域E3の幅dを検出できない場合は領域エッジの検出を行う。こうした前提において、原稿エッジ検出ステップでは、影幅検出ステップによる領域エッジの検出結果を一定の幅値で補正した値を読取画像での原稿領域E1のエッジとして検出することは好ましい。
その他、上記画像処理方法において、影幅検出ステップでは、画像読取手段の読取モジュールに設けられた距離検出手段を用いて検出した原稿400の通過高さの値に基づいて計算により影領域E3の幅dを検出することは好ましい。加えて、上記画像処理方法において、記憶部により予めテーブル形式で原稿400の通過高さの値に対する影領域E3の幅dの値を格納する記憶ステップを有するようにしても良い。こうした前提で、影幅検出ステップでは、距離検出手段で得られる原稿400の通過高さの値に応じて記憶ステップを参照して影領域E3の幅dの値を決定することは好ましい。
何れにしても、上記画像処理方法における画像読み取りステップ、境界検出ステップ、影幅検出ステップ、及び原稿エッジ検出ステップはコンピュータが実行するための画像処理プログラムとして構築可能なものである。また、上記画像処理方法における記憶ステップをコンピュータが実行可能な画像処理プログラムとしても構築できる。
図10は、上述した実施例に係る画像処理装置100のハードウェア構成の一例を示す概略ブロック図である。図10を参照すれば、画像処理装置100は、ハードウェア構成上で表示装置131、入力装置132、認証装置133、及び画像出力装置134を含んで構成される。
表示装置131としては、例えば液晶ディスプレイ(LCD)やCRT(cathode-ray tube)ディスプレイ等の各種ディスプレイ装置が使用される。入力装置132は、キーボードやマウス等を含む。入力装置132は、タブレットを含んでも良い。また、画像処理装置100は、表示装置131と入力装置132とを含むタッチパネルを搭載するものであっても良い。認証装置133は、接触型/非接触型のICカード認証装置や指静脈認証装置等を含む。画像出力装置134は、プリンタ(エンジン)である。
画像処理装置100は、CPU(central processing unit)110を含む。CPU110は、バスを介してNV−RAM(Non Volatile−Random Access Memory)111、ROM(Read Only Member)112、標準及び増設オプションのRAM113、SSD(Solid State Drive)114に接続されている。その他、ハードディスクドライブ(HDD)115、通信制御部(通信インターフェイス)116、表示制御部121、入力制御部122、認証制御部123、印刷制御部124、起動制御部125に接続されている。
画像処理装置100の制御バスには、オプション接続用の拡張スロット126が接続されている。標準的な出荷状態では、増設RAMのようなオプションは、拡張スロット126に装着されていない(以下、出荷時の状態、即ち、出荷時からオプションが追加されていない状態を標準状態ということがある)。管理者やユーザは、拡張スロット126を介して、新たなハードウェア(拡張OP)150を画像処理装置100に搭載することができる。通信制御部(通信インターフェイス)116には、ローカルエリアネットワーク(LAN)300が接続されている。また、ローカルエリアネットワーク300には、パーソナルコンピュータ(PC)等の複数の端末装置200A、200B、200Cが接続されている。
CPU110は、NV−RAM111、ROM112、標準及び増設オプションのRAM113、SSD114、ハードディスクドライブ115に記憶されているデータに基づいて、画像処理装置100の全体の動作を制御する。RAM(揮発メモリ)113は、CPU110が動作するための作業領域を提供する。RAM113に関しては、標準状態では、1枚のメモリモジュールが作業領域を実現する。但し、オプション機能が拡張されたときには、複数枚のメモリモジュールが協働して作業領域を実現することができる。
SSD(第1の不揮発メモリ)114は、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)インターフェイスのNANDコントローラとNANDフラッシュメモリとを含む。SSD114は、CPU110が実行するための動作プログラムを格納する。SSD114は、ハードディスクドライブ115よりも高速アクセス可能な不揮発メモリである。即ち、起動制御部125は、ハードディスクドライブ115からよりも、SSD114からの方がより早くデータを読み出すことができる。
また、SSD114は、高速起動(ハイバネーション起動)するためのスナップショットイメージを圧縮して格納する。因みに、スナップショットイメージとは、電源OFF時にRAM113に格納されているデータを示す。換言すれば、スナップショットイメージは、次に電源がONされる際にRAM113に格納されるべきデータを示す。より詳細に云えば、起動制御部125は、画像処理装置100の電源がOFFされる際に、スナップショットイメージを圧縮してSSD114に格納する。そして、起動制御部125は、画像処理装置100の電源がONされた際にSSD114のスナップショットイメージを伸張し、RAM113へと読み出す。ここでは、スナップショットイメージの全体を全体スナップショットイメージとも呼ぶ。尚、全体スナップショットイメージは、スナップショットイメージの全体が圧縮されたデータであっても良い。
ハードディスクドライブ(第2の不揮発メモリ)115は、画像処理装置100がコピージョブやプリントジョブを実行する際に、画像形成される画像データ等を一時的に格納する。また、ハードディスクドライブ115は、スキャンジョブで読み取られた画像データを後処理で出力可能なように格納(BOX保存)する。更に、ハードディスクドライブ115は、高速起動(ハイバネーション起動)のための複数種類のスナップショット差分情報(部分スナップショットイメージ)を格納する。ここでは、全体スナップショットイメージのうちのオプション構成によって異なる部分を部分スナップショットイメージとも呼ぶ。換言すれば、全体スナップショットイメージのうちの、最新の(現在の)オプション構成に対応する高速起動FW(ファームウェア)プログラムに相当する部分を部分スナップショットイメージとも呼ぶ。尚、部分スナップショットイメージは、スナップショットイメージの一部が圧縮されたデータであっても良い。
加えて、ハードディスクドライブ115は、オプションの組み合わせ(オプション構成)毎に部分スナップショットイメージを格納する。この場合には、全体スナップショットイメージは、その時のオプション構成に対応する部分スナップショットイメージと、オプション構成とは独立した共通スナップショットとを含むことになる。或いは、ハードディスクドライブ115は、オプション毎に部分スナップショットイメージを格納する。この場合には、全体スナップショットイメージが複数のオプションのそれぞれに対応する複数の部分スナップショットイメージと、オプション構成とは独立した共通スナップショットイメージとを含むことになる。
起動制御部125は、画像処理装置100の拡張スロット126に装着されるハードウェア及びインストールされるソフトウェアのオプション構成に基づいて、ハードディスクドライブ115に格納されている部分スナップショットイメージを選択する。起動制御部125は、選択された部分スナップショットイメージとオプション構成から独立した共通スナップショットイメージとを組み合わせることによって、その時のオプション構成に対応する最新の全体スナップショットイメージを生成する。換言すれば、起動制御部125は、ハードウェアやソフトウェアのオプション構成に基づいてSSD114に格納されている全体スナップショットイメージの一部分をハードディスクドライブ115に格納されている部分スナップショットイメージによって更新する。これによって、最新の全体スナップショットイメージを生成する。
尚、図10において、CPU110とは別に画像処理装置100に搭載された起動制御部125がSSD114に格納される全体スナップショットイメージを更新するものである。また、CPU110がNV−RAM111に記憶されているデータに基づいて起動制御部125の機能を兼ねるものであっても良い。即ち、起動制御部125がCPU110の一部の機能であってもよい。何れにしても、画像処理装置100はハードウェア構成上で技術的特徴を持つものでなく、主としてCPU110の中央演算処理機能が図1を参照して説明した画像読取部101に接続される各部の機能ブロックに該当する役割を担う点に特色がある。
図11は、図10に示した画像処理装置100に搭載されたCPU110による原稿読取後の原稿領域E1のエッジ検出に係る動作処理を示すフローチャートである。
図11を参照すれば、CPU110では画像読取部101で原稿400の画像が読み取る原稿読取が行われたことを前提とし、最初に境界検出手段の機能により、読取画像の情報を取得した後に第1の判定閾値で2値化する。これにより、読取画像における原稿領域E1の輪郭端部近傍に生じる影領域E3と背景領域E2との境界検出(ステップS1)を行う。
次に、CPU110では、影幅検出手段の機能により、影領域E3の幅dを検出する影領域幅検出(ステップS2)を行う。更に、CPU110では、原稿エッジ検出手段の機能により、検出された影領域E3と背景領域E2との境界に対し、検出された影領域E3の幅dを組み合わせる。これにより、境界に幅dの値を加算して原稿領域E1のエッジ検出(ステップS3)を行う。尚、ここでの動作処理の細部については、上述した手法を適用すれば良い。
尚、本実施形態において、原稿エッジ検出部102は読取画像の情報に対して2値化処理を行うことでエッジを検出する場合を説明したが、例えば読取画像の情報に対してフィルタ処理を施して得られた結果に対して2値化処理を行うようにしても良い。
100 画像処理装置
101 画像読取部
102 原稿エッジ検出部
103 スキュー角度決定部
104 原稿原点座標決定部
105 スキュー補正部
106 位置補正部
107 画像データ出力部
110 CPU
111 NV−RAM
112 RAM
113 RAM
114 SDD
115 ハードディスクドライブ
121 表示制御部
122 入力制御部
123 認証制御部
124 印刷制御部
125 起動制御部
126 拡張スロット
150 ハードウェア(拡張OP)
131 表示装置
132 入力装置
133 認証装置
134 画像出力装置
200A、200B、200C 端末装置
300 ローカルエリアネットワーク
400 原稿
401 背景板
402 光源
403 イメージセンサ
404 読取面
405 距離センサ
E1 原稿領域
E2 背景領域
E3、E3′、E3a、E3b 影領域
E4 特定領域
特許第5231978号公報

Claims (7)

  1. 搬送される原稿の画像を読み取る画像読取手段を備えた画像処理装置であって、
    読取画像における原稿領域の輪郭端部近傍に生じる影領域と背景領域との境界を検出する境界検出手段と、
    前記影領域の幅を検出する影幅検出手段と、
    前記境界検出手段で検出した前記影領域と前記背景領域との境界に対し、前記影幅検出手段で検出した当該影領域の幅を組み合わせることにより、前記読取画像における前記原稿領域のエッジを検出する原稿エッジ検出手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記影幅検出手段は、前記読取画像の情報又はそれに基づいて得られる情報を第1の判定閾値で2値化し、当該読取画像における原稿領域の輪郭端部近傍に生じる影領域と背景領域との境界を検出することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像処理装置において、
    前記影幅検出手段は、前記読取画像の情報又はそれに基づいて得られる情報を第1の判定閾値よりも小さい第2の判定閾値で2値化することにより、当該読取画像における領域エッジの検出を行い、当該領域エッジの最後の検出位置から副走査方向側に走査して最初の前記影領域と前記背景領域との境界のエッジが検出された位置までの距離を当該影領域の幅とすることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2又は3記載の画像処理装置において、
    前記影幅検出手段は、前記画像読取手段の背景板と読取面との距離から決定される影幅検出対象領域内で前記影領域の幅の検出動作を実行し、当該影幅検出対象領域内で当該影領域の幅を検出できない場合は領域エッジの検出を行い、
    前記原稿エッジ検出手段は、前記影幅検出手段による前記領域エッジの検出結果を一定の幅値で補正した値を前記読取画像での前記原稿領域のエッジとして検出することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記影幅検出手段は、前記画像読取手段の読取モジュールに設けられた距離検出手段を用いて検出した前記原稿の通過高さの値に基づいて計算により前記影領域の幅を検出することを特徴とする画像処理装置。
  6. 画像読取手段により、搬送される原稿の画像を読み取る画像読み取りステップを有する画像処理方法であって、
    境界検出手段により、読取画像における原稿領域の輪郭端部近傍に生じる影領域と背景領域との境界を検出する境界検出ステップと、
    影幅検出手段により、前記影領域の幅を検出する影幅検出ステップと、
    原稿エッジ検出手段により、前記境界検出ステップで検出した前記影領域と前記背景領域との境界に対し、前記影幅検出ステップで検出した当該影領域の幅を組み合わせることにより、前記読取画像における前記原稿領域のエッジを検出する原稿エッジ検出ステップと、を有することを特徴とする画像処理方法。
  7. 請求項6記載の画像処理方法における前記画像読み取りステップ、前記境界検出ステップ、前記影幅検出ステップ、及び前記原稿エッジ検出ステップをコンピュータが実行するための画像処理プログラム。
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