JP2010166442A - 画像読取装置及びそのしわ領域補正方法、プログラム - Google Patents

画像読取装置及びそのしわ領域補正方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】読み取り画像からしわ領域を検出し補正することで、画質の向上を実現できる技術を実現する。
【解決手段】画像読取装置は、原稿から画像を読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取った画像データから各画素の明度値と前記原稿の背景明度値とを検出する明度検出手段と、前記明度検出手段により検出された各画素の明度値が前記背景明度値から決定される範囲内にあるか否かに基づき各画素がしわ領域に含まれているか判定するしわ領域判定手段と、前記しわ領域に含まれていると判定された画素の明度値を前記背景明度値を用いて補正する補正手段と、を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、原稿から読み取った画像からしわ領域を判定し補正する技術に関する。
従来から、原稿中の画像情報を読み取り、読み取った画像情報を出力する画像読取装置が実用化されている。読み取られる画像情報は高品質な状態で表示や保存が行われることが望まれる。さらに近年、印字された文字を光学的に読み取って文字を認識するOCR等の画像読取処理が多用されるようになり、画像の読み取り精度や更なる品質の向上が望まれている。
ところで、最近多くの企業では、原稿を保管しておくためのスペース不足や、業務の効率化を図るために、文書を原稿(ハードコピー)ではなく電子情報として保存する、いわゆるペーパーレス化が進んでいる。これにより、カラー原稿やモノクロプリンタしかなかった時代の古い無彩色原稿まであらゆる原稿を読み取る機会が増加している。
特に、古い原稿などは、時間が経過していることもあり、傷付いていたり、しわになっているものが多くある。このようなしわのある原稿をスキャナなどで読み取ると、原稿中のしわ部分における明暗の陰影が、読み取った画像に反映されてしまうという不都合がある。
このような不都合を回避するために、例えば、特許文献1には、原稿中に形成されたしわの影響を軽減させるための技術が記載されている。特許文献1によると、原稿搬送路の幅方向に延在する基準面と、基準面に対向した押さえ部材とで原稿を押圧し、原稿面に形成されたしわを矯正する。そして、しわが矯正された原稿面を読み取ることで、画像へのしわの影響を軽減し、画像の高品質化を実現している。
特許第3912917号明細書
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、原稿を押圧するための部材が必要になるので、画像の高品質化を実現するのと引き換えに、コスト高を招いてしまう。
また、安価なコストで原稿中のしわの影響を軽減するには、読み取った画像からしわ領域を検出し、検出したしわ領域に対して何らかの画像処理を施すことが必要になるが、このような点に着目した技術は現状では見出されていない。
本発明は、読み取り画像からしわ領域を検出し補正することで、画質の向上を実現できる技術を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像読取装置は、原稿から画像を読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取った画像データから各画素の明度値と前記原稿の背景明度値とを検出する明度検出手段と、前記明度検出手段により検出された各画素の明度値が前記背景明度値から決定される範囲内にあるか否かに基づき各画素がしわ領域に含まれているか判定するしわ領域判定手段と、前記しわ領域に含まれていると判定された画素の明度値を前記背景明度値を用いて補正する補正手段と、を有する。
また、本発明のしわ領域補正方法は、原稿から画像を読み取る画像読取装置におけるしわ領域補正方法であって、前記読み取った画像データから各画素の明度値と前記原稿の背景明度値とを検出する検出工程と、前記検出工程により検出された各画素の明度値が前記背景明度値から決定される範囲内にあるか否かに基づき各画素がしわ領域に含まれているか判定するしわ領域判定工程と、前記しわ領域に含まれていると判定された画素の明度値を前記背景明度値を用いて補正する補正工程と、を有する。
本発明によれば、読み取り画像からしわ領域を検出し補正することで、画質の向上を実現できる。また、安価な構成で実現できるため、コストダウンも期待できる。
以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
また、以下では、本発明をスキャナ等の画像読取装置に適用し、白色の背景となる白色シートに黒色のテキストや画像が形成された原稿を読み取る場合を説明するが、同様の画像処理方法を実行する複写機や多機能プリンタ等の画像形成装置にも適用可能である。また、シートの色とテキストや画像の色を任意の色に変更してもよい。さらに、本実施形態として例示されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置等は、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[装置の構成]
本発明に係る実施形態の画像読取装置の構成について説明する。
図1は本発明に係る実施形態の画像読取装置の構成を例示した模式図である。尚、図示の構成は概略であり、本発明はこの構成に限定されるものではない。
図1に示すように、画像読取装置1は、原稿Dをピックアップするピックアップローラ2と、ピックアップローラ2によりピックアップされた原稿Dを装置内に給送する給送ローラ3と、ピックアップされた原稿Dを1枚ずつ分離する分離ローラ4とを備える。また、画像読取装置1は、原稿Dを搬送するため対になって配設されるレジストローラ対5と、原稿D上の画像情報を読み取る読取ユニット8と、読取ユニット8よりも下流側にある搬送ローラ対7と、原稿Dを検知するレジストセンサ10とを備える。
また、画像読取装置1は、上部フレーム81及び下部フレーム82から構成され、上部フレーム81が回動軸81aを中心に回動可能であり、搬送された原稿の紙詰まり等が発生した際に装置内に滞留した原稿を取り除くため、手動での装置の開閉が可能である。上部フレーム81には、読取ユニット8が固定されている。また、読取ユニット8にはラインイメージセンサ200と光源201が搭載されている。
この画像読取装置は、光源201により原稿Dを照明して原稿画像をラインイメージセンサ200により読み取るが、光源201の光量むらやラインイメージセンサ200の感度むらがあるため、白色の色基準部材を読み取って補正する必要がある。このため、光源201の発光量を適正化する光量調整処理と、ラインイメージセンサ200から出力される画像信号に対する増幅率を最適化するゲイン調整処理とを実行する際にシェーディング補正データの取得が行われる。このシェーディング補正データは、光源201の光量むらやラインイメージセンサ200の感度むらをラインイメージセンサ200の画素セル単位で補正するシェーディング補正処理に用いられる。
本実施形態では、上記光量調整処理やゲイン調整処理等を含めて、ラインイメージセンサ200が原稿画像を一様に読み取るための補正処理を「シェーディング補正」と呼ぶ。ここではは、原稿Dを挟むようにラインイメージセンサ200や光源201と対向して配置される対向部材9の色を白色とし、この対向部材9を読み取ってシェーディング補正データの取得を行う。
上記のように構成された画像読取装置1は、以下に説明する原稿Dの画像読み取り動作を行う。
まず、読取ユニット8は、対向部材9をラインイメージセンサ200により読み取り、シェーディング補正データを生成してラインイメージセンサ200の画素セルごとに記憶する。その後、原稿Dをピックアップローラ2と給送ローラ3によって装置内に給送し、分離ローラ4によって1枚ずつに分離する。原稿Dは、レジストローラ対5及び搬送ローラ対7により挟持され、副走査方向に搬送されつつ、その表面の画像を読取ユニット8にて主走査方向(副走査方向と直交する方向)に読み取られる。
尚、前述したシェーディング補正データを参照して、後述するように読取ユニット8のラインイメージセンサ200の画像信号から生成した画像データをシェーディング補正する。
画像を読み取った後、原稿Dは搬送ローラ対7によって挟持されて搬送されつつ装置外へ排出される。画像を読み取るタイミングは、原稿Dの先端部がレジストセンサ10を通過してtime1a秒経過したときに読み取りを開始し、原稿Dの後端部がレジストセンサ10を通過してtime2a秒経過したときに読み取りを終了するように設定されている。time1aは原稿Dの先端部がレジストセンサ10を通過してからラインイメージセンサ200に差し掛かるまでの時間で、time2aは原稿Dの後端部がレジストセンサ10を通過し終えてからラインイメージセンサ200を通過し終えるまでの時間である。これらの値は、原稿の搬送速度をV、レジストセンサ10とラインイメージセンサ200との距離をLとすると、time=L/Vから求められる。
図2は本実施形態の画像読取装置の電気的構成を示すブロック図である。
図2において、画像読取部101は、光源201、ラインイメージセンサ200およびA/D変換部を備える。原稿Dに光源201から光を照射して原稿Dから反射された光を、ラインイメージセンサ200により所定の解像度で画素に分解して光電変換した後、A/D変換部から所定の色深度の画像データとして出力される。
画像処理部102は、不図示のシェーディング補正部や色深度変換部を備え、画像読取部101で読み取った画像データに対して画像処理を行う。尚、シェーディング補正部では、既知の方法を用いてシェーディング補正を行う。
明度検出部103は、画像読取部101で読み取った画像を構成する各画素の明度値と原稿の背景明度値とを検出する。ここでの検出方法については後述する。
しわ領域判定・補正部104は、明度検出部103によって検出された明度値が所定の条件を満たすか否かに基づき、注目画素がしわ領域に含まれているか否かを判定する。ここでの判定方法については後述する。また、画像読取部101で読み取った画像を構成する各画素が、しわ領域に含まれている画素であると判定された場合、当該画素の明度値を後述する背景明度値に置換することにより補正する。ここでの補正方法については後述する。
制御部105は、不図示のCPU、ROM、RAMを備える。ROM内には画像処理装置としての基本処理プログラムやしわ領域判定・補正処理等の各種プログラムが格納されているとともに、これらの各プログラムを実行するのに必要な各種データが格納されている。そして、不図示のCPUによりROM内のプログラムに基づいてRAMをワークメモリとして利用しつつ、バス108を介して装置の各部を制御して画像読取装置としての基本処理を実行する。
出力部106は画像読取装置1が複写機等に適用される場合には、画像を記録紙に記録出力する記録部として機能し、ファクシミリやスキャナに適用される場合には、電話回線やPC等の外部ホスト装置と接続するための通信部として機能する。
記憶部107は、例えばRAM、ハードディスク、フラッシュメモリ等で構成され、制御部105による制御の下で画像情報や画像データの書き込みや読み出しが行われる。
[背景明度検出処理]
次に、図3、4を参照して背景明度検出処理について説明する。先ず、ヒストグラム作成処理によって、画像処理部102で作成された画像データに基づきヒストグラム情報を作成する。図3と図4は、画像読取部101によって読み取られた原稿画像からヒストグラムを作成した結果を示している。11は読み取った画像である。画像の座標系は、左上を原点(x,y)=(0,0)とし、幅方向にx軸、高さ方向にy軸を持つ。また、原稿画像を構成する各画素の明度値をf(x,y)とする。12は画像データから作成したヒストグラム情報をグラフ化して表している。ヒストグラムは画素の明度値pと、画像内における明度値pの出現回数tとにより表される。
ヒストグラム作成処理は、画像内の画素を走査し、各画素の明度値pとその出現回数tを記憶部107の所定位置に格納することでヒストグラムを作成する。図3のヒストグラムにおいて、楕円20で囲っている部分は、テキスト文字を構成する画素の明度値pの出現回数を表し、楕円21で囲っている部分は背景を構成する画素の明度値の出現回数を表している。図3では、原稿がテキスト文字と背景の2色で構成されており、テキスト文字の黒色の部分と背景の白色の部分の出現回数がほとんどを占めるため図示のようなヒストグラムとなる。
図4において、13は原稿13aからヒストグラム作成処理により作成したヒストグラムをグラフ化し実線で表しており、グラフ13の関数式をt=F1(p)とする。14は原稿14aをヒストグラム作成処理により作成したヒストグラムをグラフ化し点線で表しており、グラフ14の関数式をt=F2(p)とする。原稿14aは、原稿13aにしわが形成された状態である。グラフ13とグラフ14の楕円25で囲っている部分は、前述したようにテキスト文字の明度を表している。しわが文字部分と重なった場合でも、文字部分は、光源からの光を十分吸収するほど黒いため、しわの影響を受けることはない。
背景明度検出処理では、先ずグラフ14における明度の高い部分である右寄りの領域での、t=F2(p)の最大値となる点(Pmax2、tmax2)を検出する。図7は、最大値となる点(Pmax2、tmax2)を検出する処理を示すフローチャートである。図7において、先ず変数PにPminを代入する(ステップS300)。次に、変数Max_tに出現回数t=F2(p)を代入し、Buffer_PにPの値を代入する(ステップS301)。変数Pと変数Max_tと変数Buffer_Pは記憶部107の所定位置に格納されている。次にPの値を1つインクリメントし(ステップS302)、Pの値と255の大小を比較する(ステップS303)。Pが255より大きい場合は、Pmax2にBuffer_Pを代入し、tmax2にMax_tを代入し(ステップS304)、処理を終了する。Pが255以下の場合、出現回数t=F2(p)が、Max_tより大きいか否かを判定する(ステップS305)。大きい場合は、Max_tにt=F2(p)を代入し、Buffer_PにPを代入して(ステップS306)、ステップS302に戻る。上記処理によって、グラフ14のヒストグラムの中で明度がPmin以上である右寄りの領域において出現回数が最大値となる明度とその出現回数(Pmax2、tmax2)が求められる。本実施形態では8ビットで明度値を表した場合を前提にPminは128とするが、これに限定しない。Pmax2は出現回数が最大値となる明度としたが、その近傍の値を使用してもよく、本実施例と実質的に同等である。
次に、しわを構成する画素(以下、しわ画素)の明度検出処理について説明する。
先ず、検出されたPmax2を基準として、P1、P2、P3、P4の各位置を下記式1−4により求める。
P2=Pmax2×0.95・・・・・・・・・(1)
P3=Pmax2×1.05・・・・・・・・・(2)
P1=P2−(P2−Pmin)×0.7・・・(3)
P4=P3+(255−P3)×0.8・・・・(4)
但し、Pminは、テキスト文字を構成する画素の明度の最大値と、背景を構成する画素の明度の最大値との中間明度値を表す値として、上述したように本実施形態では128としている。なお、式4は8ビットで明度値を表した場合であり、255は検出可能な明度値の最大値(検出可能最高明度値)である。例えば10ビットで明度値を表した場合には検出可能最高明度値を1023等の値にする。また上記の式により決定された範囲は、最も広く取った範囲であり、これを適宜狭めることは可能であり本発明に含まれる。
しわ画素は、P1からP2、P3からP4の範囲の明度値を持つ画素である。この理由について、図5及び図6を参照して説明する。図5及び図6は原稿のしわ領域をラインイメージセンサ200で読み取っている状態を示し、(a)はしわの無い部分を読み取っている状態、(b)と(c)はしわ部分を読み取っている状態をそれぞれ示している。また、図5(b)では、しわの尾根より形成される傾斜部分の影響で光源201から照射され原稿面で反射した光が弱くなっている。図5(c)では、しわの無い背景部分よりも反射光が強くなっている。図6(b)では、しわの谷により形成される傾斜部分の影響で反射光が強くなっている。図6(c)では、しわの谷により形成される傾斜部分の影響で反射光が弱くなっている。この結果、図4のグラフ14は、グラフ13より背景明度値Pmax2を挟むように存在する暗い明度領域と明るい明度領域の出現回数が多くなり、背景明度値Pmax2の出現回数は少なくなる。つまり、背景明度値Pmax2を挟むように存在する暗い明度領域と明るい明度領域はしわの影響により発生した明度値である。このため、P1からP2の範囲の明度値とP3からP4の範囲の明度値をしわ画素の明度値としている。尚、本実施形態では、P1、P2、P3、P4の各位置を上記式1−4により求めたが、ユーザの入力操作により任意に決定できるように構成しても良い。
次に、しわの尾根と谷について説明する。図11(a)は尾根しわの拡大図、図11(b)は谷しわの拡大図である。本実施形態では、図11に示すしわ22の頂点18,19をそれぞれしわの尾根、しわの谷と呼び、しわの尾根部分としわの谷部分に対応する画素を尾根画素とする。尾根画素はしわの尾根としわの谷の両方に対応させることが好適であるが、どちらか一方に対応させてもよく、後述する効果に準じた効果が得られる。しわの尾根と谷は明るい部分24と暗い部分23に挟まれている。本実施形態では、注目する画素(x,y)を挟んでS画素離れた2画素(AとB)が明るい画素と暗い画素、つまり下記式5又は6を満たす場合、注目する画素は尾根画素であるとする。本実施形態では、Sは3とする。
P1<Aの明度値<P2かつP3<Bの明度値<P4・・・(5)
又は
P1<Bの明度値<P2かつP3<Aの明度値<P4・・・(6)
次に、図10を参照して、後述の図9のステップS501における画素(x、y)が尾根画素か否かを判定する処理について説明する。図10(a)は、読取画像上の注目画素(x,y)からS画素離れた画素位置を説明する図であり、図10(b)は(a)を読取画像上に適用した状態を示している。本実施形態では、注目している画素(x,y)を挟んでS画素離れた2画素(AとB)の組み合わせは、
Pix1:(x−3,y−3)とPix13:(x+3,y+3)
Pix2:(x−2,y−3)とPix14:(x+2,y+3)
Pix3:(x−1,y−3)とPix15:(x+1,y+3)
Pix4:(x,y−3)とPix16:(x,y+3)
Pix5:(x+1,y−3)とPix17:(x−1,y+3)
Pix6:(x+2,y−3)とPix18:(x−2,y+3)
Pix7:(x+3,y−3)とPix19:(x−3,y+3)
Pix8:(x+3,y−2)とPix20:(x−3,y+2)
Pix9:(x+3,y−1)とPix21:(x−3,y+1)
Pix10:(x+3,y)とPix22:(x−3,y)
Pix11:(x+3,y+1)とPix23:(x−3,y−1)
Pix12:(x+3,y+2)とPix24:(x−3,y−2)
である。但し、カッコ内は、Pix1〜Pix24の座標を表す。
これらの組み合わせの中でどれか1つでも式5又は式6の条件に合致すれば、画素(x、y)は尾根画素と判定する。例えば、組み合わせ[Pix1:(x−3,y−3)とPix13:(x+3,y+3)]において、Pix1とPix13の画素の明度値をそれぞれf1、f13として式5と式6を適用し、
P1<f1<P2かつP3<f13<P4
又は
P1<f13<P2かつP3<f1<P4
の条件を満たすと、画素(x、y)は尾根画素と判定される。また、Pix1からPix24のいずれかが読取画像の範囲外となる画素(例えば、図10(b)の16)に対しては、範囲外の部分は判定処理に用いず、読取画像の範囲内の部分のみを用いる(例えば、図10(b)の17)。
次に、図9のフローを参照して、読取画像全体から尾根画素の位置を検出する処理について説明する。画像の座標系は、画像の左上端を原点(x、y)=(0,0)とし、幅方向にx軸、高さ方向にy軸を持つ座標系である。また、画像の高さと幅はそれぞれheightとwidthで表す。さらに位置(x、y)の画素の明度値はf(x、y)で表す。
図9において、先ず画像の左上端(x、y)=(0,0)から走査を開始する(ステップS500)。次に、注目する画素(x、y)が、尾根画素か否かを判定する(ステップS501)。画素(x、y)が尾根画素である場合、画素(x、y)の座標(x、y)を記憶部107に記憶する(ステップS502)。その後、画素(x、y)のx座標を1つインクリメントする(ステップS503)。画素(x、y)のx座標が幅widthを超えた場合、画素(x、y)のy座標を1つインクリメントし、x座標を0にリセットする(ステップS505)。次に画素(x、y)のy座標がheightを超えたか判定し(ステップS506)、heightを超えた場合は処理を終了し、height以下の場合はステップS501に戻る。
[しわ領域判定・補正処理]
本実施形態では、前述した尾根画素を中心に距離r内(rは定数)の画素をしわ領域内にあると判定するものとし、rは例えばS×2=6とする。
次に、図8のフローを参照して、しわ領域補正処理について説明する。しわ領域補正処理はしわ領域内の画素の明度値を背景明度値Pmax2で置き換えることにより実現される。図8において、画像の座標系は、画像の左上端を原点(x、y)=(0,0)とし、幅方向にx軸、高さ方向にy軸を持つ座標系である。また画像の高さと幅はそれぞれheightとwidthで表す。さらに位置(x、y)の画素の明度値はf(x、y)で表す。
図8において、先ず画像の左上端(x、y)=(0,0)から走査を開始する(ステップS400)。次に、注目する画素(x、y)がしわ領域内(尾根画素を中心に距離r以内)にあるか判定し(ステップS401)、しわ領域内の画素であれば、当該画素の明度値を背景明度値Pmax2に置き換える(ステップS402)。その後、注目する画素(x、y)のx座標を1つインクリメントする(ステップS403)。注目する画素(x、y)のx座標が幅widthを超えたか判定し(ステップS404)、超えたならば、注目する画素(x、y)のy座標を1つインクリメントし、x座標を0にリセットする(ステップS405)。次に、注目する画素(x、y)のy座標がheightを超えたか判定し(ステップS406)、超えたならば処理を終了し、height以下ならばステップS401に戻る。
本実施形態によれば、読取画像からしわ領域を検出し補正することで、画質の向上を実現できる。また、安価な構成で実現できるため、コストダウンも期待できる。
尚、本発明は、上述した各フローによる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムや当該プログラムを格納したコンピュータ可読記憶媒体としても適用可能である。この場合、上述した各フローによる処理を実行するコンピュータプログラムが格納された記憶媒体を、画像読取装置のコンピュータに供給して、当該コンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して上記処理を実行する。また、本発明の上述した各フローによる処理の一部または全てを、ハードウエアによる処理に置き替えてもよい。また、画像読取装置に接続したPC等のホスト装置において、本発明の処理の一部または全てを行ってもよい。この場合は、画像読取装置とホスト装置を含む画像読取システムが本発明の画像読取装置に相当する。
本発明に係る実施形態の画像読取装置の機械的構成を示す模式図である。 本実施形態の画像読取装置の電気的構成を示すブロック図である。 背景明度検出処理を説明する図である。 背景明度検出処理を説明する図である。 しわの影響による明度むらを説明する図である。 しわの影響による明度むらを説明する図である。 背景明度検出処理において最大値となる点(Pmax2,tmax2)を検出する処理を示すフローチャートである。 しわ領域判定・補正処理を示すフローチャートである。 尾根画素の位置を検出する処理を示すフローチャートである。 画像上の注目画素(x,y)からS画素離れた画素位置を説明する図である。 尾根画素の判定処理を説明する図である。
1,100 画像読取装置
2 ピックアップローラ
3 給送ローラ
4 分離ローラ
5 レジストローラ対
7 搬送ローラ
8 読取ユニット
9 対向部材
10 レジストセンサ
81 上部フレーム
82 下部フレーム
101 画像読取部
102 画像処理部
103 背景明度検出部
104 しわ領域判定・補正部
105 制御部
106 出力部
107 記憶部
108 バス
200 ラインイメージセンサ
201 光源

Claims (7)

  1. 原稿から画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段により読み取った画像データから各画素の明度値と前記原稿の背景明度値とを検出する明度検出手段と、
    前記明度検出手段により検出された各画素の明度値が前記背景明度値から決定される範囲内にあるか否かに基づき各画素がしわ領域に含まれているか判定するしわ領域判定手段と、
    前記しわ領域に含まれていると判定された画素の明度値を前記背景明度値を用いて補正する補正手段と、を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記明度検出手段は、前記各画素の明度値とその出現回数とに基づいてヒストグラムを作成する作成手段を有し、
    前記作成手段により作成されたヒストグラムにおいて、明度の高い明度領域で出現回数が最大となる点の明度値又はその明度値の近傍の値を前記原稿の背景明度値とすることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記しわ領域判定手段は、原稿のしわ部分の尾根部及び谷部の少なくとも一方に対応する尾根画素を前記しわ領域に含まれている画素と判定し、
    前記尾根画素は、前記ヒストグラムにおいて前記背景明度値よりも明るい明度領域の所定の範囲内にある画素と、前記背景明度値よりも暗い明度領域の所定の範囲内にある画素とにより決定されることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記背景明度値よりも明るい領域の所定の範囲は、(背景明度値×1.05)から{(背景明度値×1.05)+(検出可能最高明度値−(背景明度値×1.05))×0.8}までの範囲の少なくとも一部であり、
    前記背景明度値よりも暗い領域の所定の範囲は、{(背景明度値×0.95)−((背景明度値×0.95)−中間明度値)×0.7}から{背景明度値×0.95}までの範囲の少なくとも一部であることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記補正手段は、前記しわ領域判定手段によりしわ領域に含まれていると判定された画素の明度値を前記背景明度値に置き換えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 原稿から画像を読み取る画像読取装置におけるしわ領域補正方法であって、
    前記読み取った画像データから各画素の明度値と前記原稿の背景明度値とを検出する検出工程と、
    前記検出工程により検出された各画素の明度値が前記背景明度値から決定される範囲内にあるか否かに基づき各画素がしわ領域に含まれているか判定するしわ領域判定工程と、
    前記しわ領域に含まれていると判定された画素の明度値を前記背景明度値を用いて補正する補正工程と、を有することを特徴とするしわ領域補正方法。
  7. 請求項6に記載のしわ領域補正方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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