JP2018129896A - 電池管理ユニット - Google Patents

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高岡 浩実
Hiromi Takaoka
浩実 高岡
隆道 藤原
Takamichi Fujiwara
隆道 藤原
健吾 永吉
Kengo Nagayoshi
健吾 永吉
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Abstract

【課題】電池システムが有する個々の電池セルの電圧を、相対的な誤差を抑えて精度良く計測することができる電池管理ユニットを提供する。【解決手段】複数の電池セルが直列接続されて構成される二次電池100の各電池セル毎の電圧を計測する電池管理ユニット3であって、1つのキャパシタであるコンデンサーCと、各電池セルの端子間に対応して設けられ、コンデンサーCに独立して直列接続し、当該接続をON/OFFするフォトMOSリレー10と、フォトMOSリレー10のON/OFFを制御するマイコン3aとを備え、前記マイコン3aは、各電池セル1〜7毎にフォトMOSリレー10をONすることでコンデンサーCに充電し、コンデンサーCの端子電圧が飽和状態に達した際にフォトMOSリレー10をOFFし、この充電されたコンデンサーCの端子電圧を取得する動作を実行し、この動作を各電池セル毎に順に行うことで各電池セル毎の電圧を計測する。【選択図】図1

Description

本発明は、電池セルを直列接続し電圧を高めてエネルギー源として使用する電池システムにおいて、個々の電池セルの電圧を検知し、その状態に応じて充電および放電時の印加する電圧および電流を制御し、電池システムの安全性と長寿命化を図る電池管理ユニットに関する。
近年、太陽光発電パネル(太陽電池パネル、PVとも呼ばれる)、EV(電気駆動自動車)、蓄電装置等の電池を利用して電気エネルギーを一時的に蓄えて、蓄えた電気エネルギーを利用するものや、種々の情報端末等の小型の電池を利用して電気エネルギーを一時的に蓄えて、蓄えた電気エネルギーを利用する持ち運び可能な機器の普及が急速に進んでいる。
しかし、電池の出力電圧はニッケル水素で1.2V、鉛電池で2V、リチウムイオン電池で4V弱と単電池で使用するには電圧が余りにも低く、そのためこれら電池セルを直列に接続して組電池として構成し、少なくとも12V、高いもので360V程度の高電圧にして高電力化を図る機器が多い。
このような組電池の充放電時では、充電時、放電時ともに流れる電流はいずれの電池セルでも等しく、その電流に応じた個々の電池セルの電圧は通常は異なった値をとる。したがって、組電池全体の電池電圧を観察しても個々の電池セルの電圧は異なり、ある電池セルは電池セルとしての許容値を超えている場合もある。許容値を超えた電池セルは膨潤・発熱・発煙・爆発等の電池システム災害を惹起する事態となる。また、負荷に接続された状態では、ある電池セルの電圧が異常に低下しても他の電池電圧でカバーし負荷への電力の供給を強制する場合もある。このような場合は、該当電池セルは、過放電状態となり、電極破壊に繋がるおそれがあり、次の充電時には該当電池セルは、他の電池セルに先んじて過充電を惹起し、種々の電池システムのハザードとなる。
前記のような種々の電池システムのハザードを防止するためには、電池システムの構成素子である個々の電池セル(単電池)の電圧を常に監視し、電圧の個々のデータと当該データに基づく適正な制御が電池システムの長寿命化および安全性の確保に不可欠となる。そのため、電池システムの個々の電池セル(単電池)の電圧を監視し、電池システムに対して所定の制御を行う装置として、従来から電池管理システム(BMS:Battery management system)が用いられる。電池管理システムは、電池システムが有する個々の電池セルの電圧や温度を測定し、電池システムを監視・制御(保護)を行うユニットとして、電池管理ユニット(BMU:Battery management unit)を有している。
電池管理システムによる電池システムの個々の電池セルの電圧を計測する方法としては過去種々の方法がなされている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、図6に抵抗分割方式による電池セル電圧を計測するための一般的な基本回路を示しているが、この基本回路による電圧計測方法には必然的に計測誤差の発生が伴う。具体的には、この基本回路では、各抵抗の誤差が同じ場合、図中の上方に位置する電池セルほど誤差が大きくなる。例えば、抵抗が1%の誤差を持つものとすると、セル1が37mV、セル7が259mVの誤差になる。また、抵抗分割方式は、分割抵抗に因る電池セルのエネルギー損失が原理的に個々の電池セルにより異なる。従って、抵抗分割方式は、経時的に大きな充電量(SOC:State of Charge)のバラつきとなる欠点が存在する。また、この基本回路に従来のBMUを接続した場合、電池セルの電圧を検出するために、常に電流を流す必要があり(図7(a)参照)、電力を浪費することになる。また、各電池セルを流れる電流が異なるため、BMUを接続することによる電池セルの充電量(SOC)のバラツキが生じる(図7(b)参照)。
また、計測のための電池セルへの負荷量を小さくするため、分割抵抗値を大きくすると、電圧計測値の精度が落ち、精度を得るために分割抵抗値を小さくすると、負荷量が大きくなり、電池セルのバラつきが増大し精度は高いが電池自身の充電量(SOC)の自己変動を起こすことになる。そのため、電池システムが有する個々の電池セルの電圧を、相対的な誤差を抑えて精度良く計測する技術が求められている。
特開2014−116992号公報
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電池システムが有する個々の電池セルの電圧を、相対的な誤差を抑えて精度良く計測することができる電池管理ユニットを提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1の電池管理ユニットにおいては、
複数の電池セルが直列接続されて構成される電池システムの各電池セル毎の電圧を計測する電池管理ユニットであって、
1つのキャパシタと、
前記各電池セルの端子間に対応して設けられ、前記キャパシタに独立して直列接続し、当該接続をON/OFFする第1スイッチング素子と、
前記第1スイッチング素子のON/OFFを制御する制御回路と、備え、
前記制御回路は、
前記各電池セル毎に前記第1スイッチング素子をONすることで前記キャパシタに充電し、前記キャパシタの端子電圧が飽和状態に達した際に前記第1スイッチング素子をOFFし、この充電されたキャパシタの端子電圧を取得する動作を実行し、この動作を前記各電池セル毎に順に行うことで各電池セル毎の電圧を計測するものである。
また、請求項2の電池管理ユニットにおいては、
前記各電池セルの電圧を比較し、必要に応じて、前記各電池セル毎に独立して放電または充電し、前記各電池セルのSOCレベルを平準化するバランス手段を備えるものである。
また、請求項3の電池管理ユニットにおいては、
前記制御回路は、
前記各電池セルのそれぞれの電圧に応じて、前記電池システムを充電するための充電電源の充電電圧を制御して、電池システム全体の充電及び放電の動作を最適化するものである。
本発明の電池管理ユニットによれば、電池システムが有する個々の電池セルを、相対的な誤差を抑えて精度良く計測することができる。
ひいては、電池システムの応用において最大の懸念事項である構成電池セルのバラつきによる電池システム充電能力の低下、発熱、発煙、発火等の異常現象の発生を防止することが可能となる。また構成電池セルの一つの特性不良による電池システム全体の能力低減、短寿命化などの懸念があり、これら懸念事項を防御出来るシステム構成が実現される。
本発明の一実施形態に係る電池管理ユニットを有する電池管理システムを備えた充電装置の構成を模式的に示すブロック図。 マイコンの構成を示すブロック図。 フローティング・キャパシタ方式の基本回路であるセル電圧検知回路を示す図。 キャパシタチャージ、電圧検出、及びマイコン演算処理の動作の一例を示すシーケンス図。 電池管理ユニットの特長を説明する説明図。 抵抗分割方式による電池セル電圧の計測回路の一例を示す図。 抵抗分割方式の問題点を説明する説明図。
次に、本発明の一実施形態である電池管理ユニットを有する電池管理システム(BMS)を備えた充電装置1について図1及び図2を参照しながら説明する。充電装置1は、種々のエネルギー源Eにより発電された電力を充電電源2を介して電池システムの一例である二次電池100に蓄え、当該二次電池100から負荷200に電力を供給するものである。充電装置1は、二次電池100に蓄えられた電力を利用して作動する負荷200に電気的に接続されている。エネルギー源Eとしては、例えば、PV、風力、地熱等が挙げられる。負荷200としては、例えば、モータ等の動力源、各種デバイス、電灯等の照明装置、情報等の表示装置等が挙げられる。
なお、本実施形態における電池システムとは、複数の電池セルの直列接続によってパック化、モジュール化して組電池を構成したものである。
ここで、本実施形態における二次電池100とは、充放電を繰り返し行うことができる電池をいい、電気エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄え、また逆に、蓄えた化学エネルギーを電気エネルギーに変換して使用することができる電池をいう。二次電池100としては、例えば、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素金属電池、リチウムイオン電池、鉛電池等を挙げることができる。その中でも、二次電池100としては、エネルギー密度が高いリチウムイオン電池が特に好ましい。
図1に示すように、充電装置1は、エネルギー源E、充電電源2と、二次電池100を監視・制御する電池管理ユニット(以下、BMUという)3と、バランス機構4と、電流検知/保護回路5と、表示手段6とを主に備える。充電装置1は、電池システムである二次電池100、及び負荷200に電気的に接続される。BMU3は、充電電源2、バランス機構4、電流検知/保護回路5、表示手段6、二次電池100、負荷200等に電気的に接続されている。
なお、本実施形態で説明する充電装置1、充電装置1が備えるBMU3、BMU3に接続される二次電池100の各構成は、本実施形態で説明する機能を実現可能な構成であれば良く、適宜変更可能であるものとする。
充電電源2は、二次電池100に充電電圧を供給する電源である。充電電源2は、交流電力を直流に変換する変圧、整流回路を有しており、変換された直流電力がBMU3を介して二次電池100に供給される。
BMU3は、主に演算・指令等を実行する制御回路(プロセッサー)の一例であるマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)3aと、充電電圧等を制御する充電電圧制御部3bと、二次電池100が有する各電池セルの電圧を検知するセル電圧検知回路3cと、を有している。BMU3は、二次電池100の各電池セル毎の電圧を計測する。
マイコン3aは、充電電圧制御部3b及びセル電圧検知回路3cに電気的に接続されている。図2に示すように、マイコン3aは、中央演算装置であるマイクロプロセッシングユニット(以下、MPU)40と、記憶手段であるリードオンリーメモリ(以下、ROM)41と、ランダムアクセスメモリ(以下、RAM)42と、セル電圧検知回路3cが有するスイッチング素子(後述する第1スイッチング素子であるフォトMOSリレー10、第2スイッチング素子であるキャパシタリレー11)のON/OFFを制御するスイッチング制御部43と、時間計測手段であるタイマ44と、勘定手段であるカウンタ45と、二次電池100に通電されている電流値を図示しない充電電流検出手段を介して検出する電流検出部46と、二次電池100の各電池セルの端子間の電圧値(電池セル電圧)を監視する電池電圧監視部47、A/D変換機能を有するA/D変換部48等を備えている。ROM41には、充電装置1内で処理される各種処理プログラム(例えば、二次電池100が有する個々の電池セルの電圧を検知し、その状態に応じ充電および放電時の印加する電圧および電流を制御するためのプログラム等)が格納される。マイコン3aは、前記スイッチング制御部43を有し、スイッチング素子(後述する第1スイッチング素子であるフォトMOSリレー10、及び第2スイッチング素子であるキャパシタリレー11)のON/OFFを制御する制御回路である。
なお、セル電圧検知回路3cにおいて実行される動作の詳細については後述する。
バランス機構4は、二次電池100の各電池セル間の電圧バランスを維持する機能を有するバランス手段であり、例えば、当該機能を組み込んだICチップで構成される。バランス機構4は、BMU3のマイコン3aにより動作する。バランス機構4は、複数の電池セルの電圧を比較し、必要に応じて、各電池セル毎に独立して放電または充電し、各電池セルのSOC(State of Charge)レベルを平準化するものである。
電流検知/保護回路5は、充電電流の電流値を検知するとともに、過充電停止、過放電停止のための保護回路である。電流検知/保護回路5は、電子回路によって電圧を計測し、電圧が一定値以上となった際に充電を停止する。過放電の場合も同様、電圧が一定値以下となった場合に放電を停止する。電流検知/保護回路5は、BMU3のマイコン3aにより動作する。
表示手段6は、リアルタイムで二次電池100の充電状態(SOC等)や電池の総電圧や電池セル個々の電圧等を表示するものである。表示手段6は、例えば、所定の表示装置やPC(パーソナルコンピューター)のLCD等で構成される。
二次電池100は、複数の電池セル(電池反応の基本となる単一セル)を直列接続し電圧を高めてエネルギー源として使用する電池システムの一例である。二次電池100は、複数の電池セル(本実施形態では、7個)が直列接続された組電池であり、複数の電池セルを電気的に積み上げて電圧を高めたものである。二次電池100としては、例えば、リチウムイオンバッテリーが挙げられる。
[セル電圧検知回路について]
次に、BMS3による二次電池100の各電池セルの電圧検知方法及びデータ処理方法について説明する。
セル電圧検知回路3cは、複数の電池セルの電圧を計測する計測回路であり、1つの高精度キャパシタであるコンデンサーCと、コンデンサーCに独立して直列接続し、当該接続をON/OFFする複数(本実施形態では、7個)の第1スイッチング素子であるフォトMOSリレー10、10・・・と、から構成される。コンデンサーCは、複数の電池セルの二次側に設けられている。コンデンサーCは、キャパシタリレー11を介してマイコン3aのA/D変換部48に接続されている。
フォトMOSリレー10は、光信号によってON/OFFの切り替えができる半導体リレーである。
なお、本実施形態では、第1スイッチング素子として半導体リレーであるフォトMOSリレー10を用いているが、特に限定するものでなく、その他の方式のスイッチング素子を用いてもよい。
図3に示すように、電池システムである二次電池100は、複数の電池セル(同じ仕様のものであるが、図3等では便宜上セル1〜7として示す)が直列接続して構成されている。複数の電池セル1〜7には、電池セル1〜7の各々に対応して複数のフォトMOSリレー10、10・・・が設けられている。フォトMOSリレー10は、原則的に計測対象である個々の電池セル1〜7の正極、負極それぞれに装着し、マイコン3aの指示に従い、フォトMOSリレー10が有する一対のスイッチをON/OFFすることで導通/非導通する機能を持ち、対で動作するものである。
次に、電池セルの電圧検知方法(本実施形態では、フローティング・キャパシタ方式ともいう)について図2を用いてより具体的に説明する。
[第1プロセス:コンデンサー充電工程]
先ず、マイコン3aからの指示信号により、複数のフォトMOSリレー10、10・・・のうちのひとつの電池セル(例えば、符号1の電池セルとする)に付帯するフォトMOSリレー10の一対のスイッチがONされ、符号1の電池セルと導通状態となる。これにより、電圧検知用のコンデンサーCがチャージ(充電)され、コンデンサーCの端子電圧Vは時間とともに変化し、次式(1)の関係が成り立つ。コンデンサーCは飽和するまでの時間を経て(この時間経過はコンデンサーCの容量(C)とフォトMOSリレー10の内部抵抗(r0)とバッファー抵抗(R)との和によって決まる時定数(T0)よりも十分大きな時間経過)、コンデンサーCの端子電圧VはVで表される符号1の電池セルの電圧となる。次に、電池セル電圧演算工程に進む。
ここで、上記(1)式において、tは経過時間、T0は上述した時定数である。
[第2プロセス:電池セル電圧演算工程]
続いて、コンデンサーCの端子電圧Vが符号1の電池セルの電圧Vになった時点でフォトMOSリレー10をOFF(非導通状態)した後、キャパシタリレー11の一対のスイッチをON状態にしてコンデンサーCをマイコン3aのA/D変換部48に接続する。マイコン3aの内部では該コンデンサーCの端子電圧V(符号1の電池セルの電圧V)をA/D変換(ディジタル演算)し、符号1の電池セルの電圧Vとして指定のメモリー(例えば、RAM42)に格納する。
該演算完了後、上述したコンデンサー充電工程、及び電池セル電圧演算工程を符号2の電池セルに適応し、符号2の電池セルの電圧Vを計測し、前記メモリーに格納する。
同様の工程を電池セルの数(本実施形態では、7個)だけ続け、再度符号1の電池セルに戻り工程を続行する。すなわち、ある時間間隔でサイクリックに二次電池100を構成する各電池セルの電圧を順次検出監視する。
このように、上記第1プロセスであるコンデンサー充電工程と第2プロセスである電池セル電圧演算工程を連鎖的に実行し、電池システムを構成しているすべての電池セルの計測を実施し、電池システムを構成する電池セルのすべての電圧値をマイコン3aに認識させることができる。
上述した工程は、対応するフォトMOSリレー10のON/OFFの切り替え動作によって作動するが、その時間制御はマイコン3aからの信号で行われる。コンデンサーCのチャージングとマイコン3aへの信号伝達のタイミング図を図4に示す。図4において、横軸は時間(msec)、縦軸のチャージリレーは各フォトMOSリレー10に対応する。
このように、マイコン3aは、各電池セル毎にフォトMOSリレー10をONすることでコンデンサーCに充電し、コンデンサーCの端子電圧が飽和状態に達した際にフォトMOSリレー10をOFFし、この充電されたコンデンサーCの端子電圧を取得する動作を実行し、この動作を各電池セル毎に順に行うことで各電池セル毎の電圧を計測する。
また、マイコン3aは、電池セルのすべての電圧値の結果に基づいて、電流検知/保護回路5を動作させ、二次電池100を構成する電池セルの一つが、規定の制限電圧を超えれば充電は、即時停止し、又、規定の下限電圧に達すると即時、放電を停止する電池防御の機能を有している。さらに、負荷200への電力供給を遮断する遮断リレーを二次電池100の装備として付帯させ、マイコン3aからのこれらを停止する停止信号を、遮断リレーの駆動信号として適用して、電力を遮断する構成とすることも可能である。
すなわち、マイコン3aは、各電池セルのそれぞれの電圧に応じて、二次電池100を充電するための充電電源2の充電電圧を制御して、二次電池100全体の充電及び放電の動作を最適化することができる。
また、マイコン3aは、各電池セルの電圧のバラつき程度を観察し、充電の電流強度を調整し、又、放電電流を低下させ、電池のパワーに応じた負荷パワーの適合性を自動調整し、二次電池100の異常動作を防止することができる。ひいては、BMU3によれば、電池の安全性と長寿命化を目的とした機能が実現可能となる。
更に、例えば、各電池セルに制御リレーを介し固定抵抗負荷を装備して構成した場合、電池セルの最小値に他の電池セルの電圧を一致させることが可能となり、いわゆるパッシブセルバランス機能を持たせることも可能となる。
なお、パッシブセルバランスとは、高い電圧の電池セルを放電し低い電圧の電池セルに合わすことである。
また、例えば、各電池セルに制御リレーを介し独立電源を装備して構成した場合、電池セルの最大値に他の電池セルの電圧を一致させる補充電が可能となり、いわゆるアクティブセルバランス機能を持たせることも可能となる。
なお、アクティブセルバランスとは、低い電圧の電池セルを充電し高い電圧の電池セルに合わすことである。
次に、上述したフローティング・キャパシタ方式による電池セルの電圧検知方法の特長を図5を用いて説明する。
特長1)図5(a)に示すように、各電池セルの電圧を、ひとつひとつ正確な値で測定することができる。
フローティング・キャパシティ方式による電池セル電圧検知方法によれば、各電池セル(符号1〜7で示す電池セル)の電圧を個々にテスターで測定するのと同じとなる。これにより、上述した従来の抵抗分割方式のように電池セルの位置による測定誤差は生じない。
特長2)BMU3の停止時、消費電流は完全にゼロとなる。
すなわち、図5(b)に示すように、すべてのスイッチがOFFの状態なので、電流が流れない。これにより、BMU3が動作していないときは、電流が流れない。よって、上述した従来のBMUよりも電力の浪費を抑えることができる。
特長3)各電池セルの回路的構成は同じなので、BMU3によるバラツキは生じない。
すなわち、図5(c)に示すように、各電池セルから流れる電流は同じであるからである。
こうして、セル電圧検知回路3cは、まるで絶縁された電圧計で測定するように、単独に独立して計測を行うよう回路的に工夫を凝らしたものである。
また、セル電圧検知回路3cでは、二次電池100を構成している電池セルの計測を意図した時、任意の電池セルのみを計測回路に結線し計測する方法を提供することを目的とした回路である。これにより同一の計測回路による計測となり、計測誤差は皆無となる。また、計測による負荷量も計測時間を同一とすることで相対的な相対誤差も生じることはない。よって、BMU3では、構成される電池セル1〜7を、それぞれ同じ条件で、同じ計器で、同じ精度で計測することができる。
以上の如く、BMU3によれば、二次電池100が有する個々の電池セルを、相対的な誤差を抑えて精度良く計測することができる。
ひいては、二次電池100の応用において最大の懸念事項である構成電池セルのバラつきによる二次電池100の充電能力の低下、発熱、発煙、発火等の異常現象の発生を防止することが可能となる。また構成電池セルの一つの特性不良による二次電池100全体の能力低減、短寿命化などの懸念があり、これら懸念事項を防御出来るシステム構成が実現される。
本発明をまとめると、電池セルは同一材料で、同一環境下で、同一生産工程で生産されたとしても微視的な観点で異なり、また、その後のわずかな履歴の違いでも電池生涯では大きく異なる特性を示す。これは恰も生き物と擬えることが出来る。
従って、この個性の異なる電池セルの組み合わせによって構成される電池システムの充電には、個々の電池セルの状態を監視しながら適正な電力注入を図ることが必要不可欠な条項となる。今回発明の方式による状態監視は監視そのものの正確さと監視機構に伴う不均衡なセル負荷が伴うことなく機構設置そのものによる不都合は一切生じることはない。
一方、一般に充電器といえば、交流の入力電力を直流に変換し、電池電圧に整合した電圧印加によって充電がなされる。充電の完了は、電池からの終止信号(即ち、これ以上エネルギーの注入はもう耐えられないといった信号)を得て、印加を停止する。
この信号の作り方等に関しては、すでに既存の技術として確立されているが、本発明は、この全体制御を、さらに構成されている個々の電池セルまで拡張して応用展開したものである。
ここで、上述した本実施形態に係るBMU3の機能としては、以下のとおりである。
1)構成電池セルの総ての電圧(電位)を上述した方法で取得する。
2)その最大電圧を示す電圧が、電池種によって規定された許容最大電圧に達すると充電を停止する。
3)あるいは、該電池セルが充電を続行するがその電圧上昇傾向が充電量に比し緩慢となりこれ以上充電を続行しても充電量が増えないと演算結果が示せば充電を停止する。
また、上述していないが、BMU3に付加可能な機能としては、以下のとおりである。
4)電池温度が規定の上限となれば充電を停止する。
5)充電電流が規定値に減少すれば充電を停止する。
また、放電に関し最も重要なポイントは、構成電池セルの、一つでも許容下限電圧以下となることを避けねばならない点である。全体の電圧計測では、個々の電池セルの電圧の総計としか検知できない。電圧が例えば48Vを示し適切な電圧領域であっても、この48Vはある電池セルの電圧が許容下限電圧を下回っても他の電池セルでカバーしている場合がある。
電池セルの電圧が許容電圧を下回るとセル内の負極の結晶間隙がバランスを崩し膨潤する。外観ではいわゆる"電池のふくらみ"現象を呈する。このふくらみによって負極の結晶がくずれ活物質のサイト数が減少し結果的に充電容量の低下となる。(同じ現象が過充電の際も起こりこれも膨らみとして現れる。)
この過放電現象を防御するには、構成されている電池セルの電圧を常に監視し制御する機構が不可欠で、具体的には電圧が設定の下限に達すると遮断の機構を設けるか、電流制御機構を設け放電電流を制御する機構を設けるとよい。
上述したように、正確で適切な時刻の電池セル個々の電圧を検知し、そのデータに基づく制御機構を構築したことが本発明の優れるところである。
1 充電装置
3 電池管理ユニット(BMU)
3a マイコン(制御回路)
10 フォトMOSリレー(第1スイッチング素子)
11 キャパシタリレー(第2スイッチング素子)
C コンデンサー(キャパシタ)

Claims (3)

  1. 複数の電池セルが直列接続されて構成される電池システムの各電池セル毎の電圧を計測する電池管理ユニットであって、
    1つのキャパシタと、
    前記各電池セルの端子間に対応して設けられ、前記キャパシタに独立して直列接続し、当該接続をON/OFFする第1スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子のON/OFFを制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記各電池セル毎に前記第1スイッチング素子をONすることで前記キャパシタに充電し、前記キャパシタの端子電圧が飽和状態に達した際に前記第1スイッチング素子をOFFし、この充電されたキャパシタの端子電圧を取得する動作を実行し、この動作を前記各電池セル毎に順に行うことで各電池セル毎の電圧を計測することを特徴とする電池管理ユニット。
  2. 前記各電池セルの電圧を比較し、必要に応じて、前記各電池セル毎に独立して放電または充電し、前記各電池セルのSOCレベルを平準化するバランス手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の電池管理ユニット。
  3. 前記制御回路は、
    前記各電池セルのそれぞれの電圧に応じて、前記電池システムを充電するための充電電源の充電電圧を制御して、電池システム全体の充電及び放電の動作を最適化することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電池管理ユニット。
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