JP2018122233A - グラビア塗工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗料の塗工幅を調整できるグラビア塗工装置を提供する。【解決手段】グラビア塗工装置20のグラビアロール25は、第1ロール部31及び第2ロール部41と棒状の連結部51とを備える。第1ロール部31及び第2ロール部41は、円柱状の軸部32,42及び該軸部32,42の外周面から突出する線状の山部33,43を有するとともに軸方向に並設されている。連結部51は、第1ロール部31の山部33と第2ロール部41の山部43との間に介在する。第1ロール部31及び第2ロール部41は、軸方向において互いに接離可能である。連結部51の一端部51aは、第1ロール部31に対して回動可能であり、連結部51の他端部51bは、第2ロール部41に対して回動可能である。第1ロール部31及び第2ロール部41の軸方向での距離Waは、連結部51の一端部51a及び他端部51bの回動に伴って変更可能である。【選択図】図5
Description
本発明は、グラビアロールによって基材シートに塗料を転写するグラビア塗工装置に関する。
従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)などの車両に搭載される蓄電装置としては、リチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池などがよく知られている。これらの蓄電装置は、集電体の表面に活物質層を備える電極(正極及び負極)を有する。
電極の製造は、一般に、帯状の長尺集電体(例えば金属箔)の両面に活物質層を有する帯状電極に対して、活物質層の表面にセラミックスラリーを塗工する塗工工程を有する。塗工工程により、帯状電極にはセラミックスラリーの塗工部が形成され、帯状電極と塗工部とを有する電極材料が形成される。
塗工工程を行う塗工装置としては、例えばグラビア塗工装置が挙げられる(特許文献1参照)。グラビア塗工装置は、回転可能な円柱状のグラビアロールを備える。セラミックスラリーが付着した状態のグラビアロールを回転させることにより、活物質層の表面にセラミックスラリーを塗工する。セラミックスラリーの塗工幅は、グラビアロールの軸方向の寸法となる。
しかしながら、塗工工程の最中にセラミックスラリーの粘度が変化すると、塗工幅は、グラビアロールの軸方向の寸法よりも広くなったり狭くなったりして一定の塗工幅にならない。このため、塗工幅の調整が必要となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、塗料の塗工幅を調整できるグラビア塗工装置を提供することにある。
上記問題点を解決するためのグラビア塗工装置は、塗料の貯留部と、搬送方向に搬送される基材シートに対して前記貯留部に貯留された塗料を転写するため、表面に前記貯留部の塗料が付着され、かつ回転可能なグラビアロールと、を備えたグラビア塗工装置であって、前記グラビアロールは、円柱状の軸部及び該軸部の外周面から突出する線状の山部を有するとともに軸方向に並設された第1ロール部及び第2ロール部と、前記第1ロール部の山部と前記第2ロール部の山部との間に介在する棒状の介在部材とを備え、前記第1ロール部及び前記第2ロール部は、前記軸方向において互いに接離可能であり、前記介在部材の一端部は、前記第1ロール部に対して回動可能であり、前記介在部材の他端部は、前記第2ロール部に対して回動可能であり、前記第1ロール部及び前記第2ロール部の軸方向での距離は、前記介在部材の一端部及び他端部の回動に伴って変更可能であることを要旨とする。
基材シートに沿い、かつ搬送方向と直交する方向を幅方向としたとき、塗料の塗工幅は、グラビアロールの軸方向の寸法によって決まる。グラビアロールの軸方向の寸法は、第1ロール部の軸方向の外側端面と第2ロール部の軸方向の外側端面との距離によって決まる。よって、第1ロール部と第2ロール部との間に介在する介在部材を回動させつつ、第1ロール部と第2ロール部との距離を変更することで、塗料の塗工幅を調整することができる。
また、グラビア塗工装置について、前記距離は、前記基材シートに転写された前記塗料の幅の測定結果に基づいて、前記グラビアロールを回転させた状態で変更されるのが好ましい。
これによれば、塗料の塗工幅の測定結果に基づいて第1ロール部と第2ロール部との距離を変更することができる。また、グラビアロールを回転させた状態で距離を変更するため、製造ラインを停止させることなく塗料の塗工幅を調整でき、塗料が転写された基材シートの生産性を低下させない。
また、グラビア塗工装置について、集電体と、該集電体の少なくとも片面に設けられた活物質層と、該活物質層の表面に設けられた保護層と、を有する電極を製造するために使用され、前記基材シートは前記集電体と前記活物質層を含む電極前駆体であり、前記塗料は前記保護層を形成するためのセラミックスラリーであるのが好ましい。
これによれば、電極前駆体における活物質層の表面に転写されたセラミックスラリーの塗工幅を調整できる。
本発明によれば、塗料の塗工幅を調整できる。
以下、グラビア塗工装置を具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
蓄電装置としての二次電池は、図示しないが、外観が角型をなす角型電池であり、リチウムイオン電池である。二次電池は、ケース内に電極組立体を備える。電極組立体は、複数の正極の電極と、複数の負極の電極とが、両者の間をセパレータで絶縁した状態で交互に積層された積層タイプである。
蓄電装置としての二次電池は、図示しないが、外観が角型をなす角型電池であり、リチウムイオン電池である。二次電池は、ケース内に電極組立体を備える。電極組立体は、複数の正極の電極と、複数の負極の電極とが、両者の間をセパレータで絶縁した状態で交互に積層された積層タイプである。
図1に示すように、二次電池用の電極10は、矩形状の集電体としての金属箔11と、金属箔11の両面に設けられた矩形状の活物質層12と、活物質層12の表面に設けられた保護層19と、を備えている。電極10は、その一辺に沿って、活物質層12が設けられず、金属箔11が露出した未塗工部13を有する。そして、電極10において、未塗工部13の一部には、集電タブ14が突出する状態に設けられている。本実施形態においては、負極の電極10に、活物質層12の表面全体と未塗工部13の一部を覆う保護層19を備えている。保護層19は、セラミック粒子としてのアルミナ粒子と樹脂製のバインダとを含み、バインダを介してアルミナ粒子同士、又はアルミナ粒子と活物質層12表面の活物質粒子とが結合して層構造を有する。
図2に示すように、上記構成の電極10の製造方法は、電極としての負極を形成し得る基材シートとしての帯状電極16の片面に、塗料としてのセラミックスラリー15を転写する塗工工程を有する。なお、図2に示すように、帯状電極16は、金属箔11を形成し得る長尺金属箔16aと、長尺金属箔16aの両面に設けられた活物質層12とを有する。そして、塗工工程では、帯状電極16における活物質層12の表面にセラミックスラリー15の塗工部18が形成され、帯状電極16と塗工部18とを有する電極材料17が形成される。
図示しないが、負極の電極10の製造工程は、長尺金属箔16aの両面に活物質層12を形成する工程、活物質層12の表面に保護層19を形成する工程、及び枚葉状の負極の電極10を成形する工程と、を有する。具体的には、活物質ペーストを長尺金属箔16aに塗工した後、乾燥させ、長尺金属箔16a上に活物質層前駆体を形成する。これを、プレス工程にて、ロールプレス機に通すことで、活物質層前駆体の活物質密度を上げ、所定の密度と厚みを有する活物質層12が形成される。
また、これにより負極の電極前駆体である帯状電極16が形成される。次に、活物質層12が形成された帯状電極16を、セラミックスラリー15のグラビア塗工装置20に通し、保護層19を形成する。なお、セラミックスラリー15は、活物質層12の表面全てを覆うように活物質層12と未塗工部13の一部に塗工されるが、図1では未塗工部13への保護層19の塗工は図示していない。
セラミックスラリー15の塗工後、乾燥させることで、保護層19が形成される。さらに、活物質層12と保護層19が形成された電極材料17を、プレスカットにより負極の電極10の形状に打抜き、成形することで、枚葉状の負極の電極10が製造される。
図2及び図3に示すように、セラミックスラリー15の塗工工程を行うためのグラビア塗工装置20は、供給ロール21を有し、この供給ロール21には帯状電極16が巻装されている。供給ロール21は、図示しない支持装置によって回転可能に支持されている。また、グラビア塗工装置20は、供給ロール21の上方に巻取ロール22を有し、この巻取ロール22は、図示しない支持装置によって回転可能に支持されるとともに、一定の回転速度で回転する。さらに、グラビア塗工装置20は、セラミックスラリー15の転写位置Pで帯状電極16を支持する一対のバックアップローラ23を有する。そして、供給ロール21、巻取ロール22及びバックアップローラ23が回転方向Y1に回転し、供給ロール21から供給された帯状電極16が巻取ロール22に巻き取られることによって、帯状電極16は搬送される。本実施形態では、セラミックスラリー15の転写位置Pでは、帯状電極16は下から上に向けた搬送方向X1に搬送される。帯状電極16に沿い、かつ搬送方向X1と直交する方向を幅方向X2とする。
グラビア塗工装置20は、セラミックスラリー15の貯留部24(図3では図示略)と、円柱状のグラビアロール25とを備える。貯留部24は、下から上へと搬送される帯状電極16のうち、一対のバックアップローラ23に挟まれた部位の側方に配置されている。グラビアロール25は、帯状電極16と貯留部24との間で回転可能に支持されている。グラビアロール25は、周方向の一部が常に貯留部24内に露出する状態に支持されている。グラビアロール25と、一対のバックアップローラ23は互いに平行に配置されている。
グラビアロール25は、一対のバックアップローラ23、供給ロール21及び巻取ロール22の回転方向Y1とは同方向である回転方向Y2に回転する。このため、転写位置Pでは、グラビアロール25の回転方向Y2は上から下となり、下から上へと搬送される帯状電極16の搬送方向X1とは逆方向になる。
図4(a)及び図4(b)に示すように、グラビアロール25は、第1ロール部31と、第2ロール部41と、第1ロール部31と第2ロール部41とを連結する介在部材としての複数の連結部51とから構成されている。
第1ロール部31は、円柱状の軸部32と、軸部32の外周面から径方向に突出するとともに、軸方向に対し斜めに延在する線状の山部33を有する。山部33は、軸部32の周方向に沿って等間隔に複数存在する。グラビアロール25を軸方向に見たとき、山部33の断面形状は、略半円状になっている。山部33は、長手方向の一端部33aに凹部33bを有する。グラビアロール25を径方向に見たとき、凹部33bは円弧状をなしている。第1ロール部31は、周方向に隣り合う山部33同士で構成された谷部34を有する。
第2ロール部41は、円柱状の軸部42と、軸部42の外周面から径方向に突出するとともに、軸方向に対し斜めに延びる線状の山部43を有する。第2ロール部41の軸部42の長さは、第1ロール部31の軸部32と同じ長さである。山部43は、軸部42の周方向に沿って等間隔に複数存在する。グラビアロール25を軸方向に見たとき、山部43の断面形状は、略半円状になっている。山部43は、長手方向の一端部43aに凹部43bを有する。グラビアロール25を径方向に見たとき、凹部43bは円弧状をなしている。第2ロール部41は、周方向に隣り合う山部43同士で構成された谷部44を有する。
第1ロール部31及び第2ロール部41は、軸部32,42の軸方向が幅方向X2と一致するように並設されている(図3参照)。第1ロール部31の軸部32において、第2ロール部41と対向する側の端面を内側端面32aとし、内側端面32aと逆側の端面を外側端面32bとする。第2ロール部41の軸部42において、第1ロール部31と対向する側の端面を内側端面42aとし、内側端面42aと逆側の端面を外側端面42bとする。第1ロール部31は、内側端面32aの中央に窪んだ形状の連結凹部35を備える。第2ロール部41は、内側端面42aの中央に突出した形状の連結凸部45を備える。連結凸部45は、連結凹部35に嵌合可能である。
連結部51は、棒状で、第1ロール部31の山部33と第2ロール部41の山部43との間に介在する。グラビアロール25を径方向に見たとき、連結部51は長円状であり、連結部51の長手方向の一端部51a及び他端部51bは円弧状である。連結部51は、一端部51aが第1ロール部31の山部33の凹部33bに沿い、他端部51bが第2ロール部41の山部43の凹部43bに沿うように配置されている。連結部51は、一端部51aに取付孔52aを有し、他端部51bに取付孔52bを有する。各連結部51の一端部51aは、取付孔52aに挿入されたピン53aによって、第1ロール部31の軸部32の一端に回動可能に取り付けられている。各連結部51の他端部51bは、取付孔52bに挿入されたピン53bによって第2ロール部41の軸部42の一端に回動可能に取り付けられている。この連結部51によって、第1ロール部31と第2ロール部41は互いに接離可能に連結されている。
連結部51の断面形状は、山部33,43と同じ略半円状である。連結部51は、第1ロール部31の山部33及び第2ロール部41の山部43とともにグラビアロール25の山部を構成している。このように山部33,43及び連結部51で構成された山部がグラビアロール25の周面に複数存在することで、グラビアパターンを構成している。
第1ロール部31は、第1モータ71によって回転方向Y2に回転駆動される。第1モータ71には、制御部73が接続されている。第2ロール部41は、第2モータ72によって回転方向Y2に回転駆動される。第2モータ72には、制御部73が接続されている。制御部73は、第1モータ71及び第2モータ72の回転を制御する。そして、第1ロール部31及び第2ロール部41がそれぞれ回転することにより、貯留部24内のセラミックスラリー15は、グラビアパターンに付着する。すなわち、貯留部24内のセラミックスラリー15は、グラビアロール25の山部に付着するとともに谷部に入り込む。グラビアパターンに付着したセラミックスラリー15は、第1ロール部31及び第2ロール部41の回転によって、貯留部24内から帯状電極16に向けて搬送される。転写位置Pにおいて、下から上へと搬送される帯状電極16における活物質層12の表面にセラミックスラリー15が接触することで、活物質層12の表面にセラミックスラリー15が転写される。その結果、帯状電極16にはセラミックスラリー15の塗工部18が形成される。なお、帯状電極16の表面に付着させるセラミックスラリー15の厚みは、第1ロール部31及び第2ロール部41の回転速度と帯状電極16の搬送速度の関係によって決まる。
このようなグラビアロール25において、塗工部18の幅方向X2の寸法(以下、塗工幅Wという)は、グラビアロール25の軸方向の寸法によって決まる。グラビアロール25の軸方向の寸法は、第1ロール部31の軸部32の外側端面32bと第2ロール部41の軸部42の外側端面42bとの距離Waによって決まる。したがって、第1ロール部31の外側端面32bと第2ロール部41の外側端面42bとの距離Waを変更すれば、塗工部18の塗工幅Wを調整することができる。本実施形態では、第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waを変化させる方法として、第1ロール部31の回転速度と第2ロール部41の回転速度とが異なるように、制御部73が第1モータ71及び第2モータ72の回転を制御する。これにより、第1ロール部31と第2ロール部41は周方向にねじられた関係となり、その際に連結部51が回動することで、第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waが変化する。
次に、塗工幅Wが最大のときのグラビアロール25、及び塗工幅Wが最小のときのグラビアロール25について説明する。
図4(a)及び図4(b)に示すように、塗工部18の塗工幅Wを最大にするとき、連結部51によって連結された状態において第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waが最大となるように、第1ロール部31と第2ロール部41とを遠ざける。このとき、第1ロール部31の各山部33の長手方向に沿う軸線L1と、各連結部51の長手方向に沿う軸線L2と、第2ロール部41の各山部43の長手方向に沿う軸線L3とは、一直線上に位置する。また、第2ロール部41の連結凸部45は、第1ロール部31の連結凹部35の途中まで嵌合した状態であり、連結凸部45と連結凹部35との間には隙間Sが存在する。塗工幅Wは、第1ロール部31の軸部32の外側端面32bと、第1ロール部31から最も遠ざかった状態にある第2ロール部41の軸部42の外側端面42bとの距離Wa1となる。
図4(a)及び図4(b)に示すように、塗工部18の塗工幅Wを最大にするとき、連結部51によって連結された状態において第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waが最大となるように、第1ロール部31と第2ロール部41とを遠ざける。このとき、第1ロール部31の各山部33の長手方向に沿う軸線L1と、各連結部51の長手方向に沿う軸線L2と、第2ロール部41の各山部43の長手方向に沿う軸線L3とは、一直線上に位置する。また、第2ロール部41の連結凸部45は、第1ロール部31の連結凹部35の途中まで嵌合した状態であり、連結凸部45と連結凹部35との間には隙間Sが存在する。塗工幅Wは、第1ロール部31の軸部32の外側端面32bと、第1ロール部31から最も遠ざかった状態にある第2ロール部41の軸部42の外側端面42bとの距離Wa1となる。
図5(a)及び図5(b)に示すように、塗工部18の塗工幅Wを最小にするとき、連結部51によって連結された状態において第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waが最小となるように、第1ロール部31と第2ロール部41とを近付ける。このとき、ピン53a,53bによって第1ロール部31及び第2ロール部41に連結された各連結部51の一端部51aは、第1ロール部31に対して回動し、他端部51bは、第2ロール部41に対して回動する。これにより、第1ロール部31の各山部33の軸線L1と第2ロール部41の各山部43の軸線L3との平行関係を保ちながら、連結部51の軸線L2が第1ロール部31の軸線L1及び第2ロール部41の軸線L2に対して傾斜する。なお、第1ロール部31の連結凹部35と第2ロール部41の連結凸部45とは、間に隙間Sが存在せず、完全に嵌合した状態となる。塗工幅Wは、第1ロール部31の軸部32の外側端面32bと、第1ロール部31に最も近付いた状態にある第2ロール部41の軸部42の外側端面42bとの距離Wa2となる。本実施形態では、塗工幅Wの最大(距離Wa1)と最小(距離Wa2)の差、すなわち塗工幅Wの調整可能量は、グラビアロール25の軸方向の寸法の約2%である。このように第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waは、連結部51の回動に伴って変更可能である。
グラビア塗工装置20は、自動化することができ、例えば、第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waは、塗工幅Wの測定結果に基づいて、グラビアロール25が回転した状態で変更される。
詳しくは、本実施形態のグラビア塗工装置20は、塗工部18の側方に配置された図示しないCCDカメラと、CCDカメラに接続された図示しない判定部とを備える。CCDカメラは、帯状電極16の活物質層12の表面に塗工された塗工部18を撮影する。判定部は、CCDカメラが撮影した塗工部18から塗工幅Wを測定するとともに、測定した塗工幅Wと規定幅とを比較する。判定部は、塗工幅Wが規定幅よりも大幅に大きい場合、不良1と判定し、不良1に対応する信号を制御部73に送信する。一方、塗工幅Wが規定幅よりも大幅に小さい場合、不良2と判定し、不良2に対応する信号を制御部73に送信する。制御部73は、不良1に対応する信号を受信すると、第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waが小さくなるように、第1モータ71及び第2モータ72の回転速度を制御する。制御部73は、不良2に対応する信号を受信すると、第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waが大きくなるように、第1モータ71及び第2モータ72の回転速度を制御する。
次に、本実施形態の効果を作用とともに記載する。
(1)セラミックスラリー15の塗工部18の塗工幅Wは、グラビアロール25の軸方向の寸法によって決まる。グラビアロール25の軸方向の寸法は、第1ロール部31の軸部32の外側端面32bと第2ロール部41の軸部42の外側端面42bとの距離Waによって決まる。よって、第1ロール部31と第2ロール部41とを連結する連結部51を回動させつつ、第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waを変更することで、塗工部18の塗工幅Wを調整することができる。
(1)セラミックスラリー15の塗工部18の塗工幅Wは、グラビアロール25の軸方向の寸法によって決まる。グラビアロール25の軸方向の寸法は、第1ロール部31の軸部32の外側端面32bと第2ロール部41の軸部42の外側端面42bとの距離Waによって決まる。よって、第1ロール部31と第2ロール部41とを連結する連結部51を回動させつつ、第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waを変更することで、塗工部18の塗工幅Wを調整することができる。
(2)第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waは、判定部による塗工幅Wの良否判定に基づいて、グラビアロール25を回転させた状態で変更される。よって、製造ラインを停止させることなく塗工幅Wを調整でき、電極10の生産性を低下させない。
(3)グラビア塗工装置20を用いて塗工工程を行うことで、帯状電極16の活物質層12の表面に転写されたセラミックスラリー15の塗工幅Wを調整できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
○ 第1及び第2ロール部31,41の山部33,43は、軸部32,42の軸方向に延びていてもよい。
○ 第1ロール部31の山部33、第2ロール部41の山部43、及び連結部51の断面形状は、半円状に限定されず、谷部34,44を構成できる範囲で変更してもよい。
○ 第1ロール部31の山部33、第2ロール部41の山部43、及び連結部51の断面形状は、半円状に限定されず、谷部34,44を構成できる範囲で変更してもよい。
○ グラビアロール25は、第1ロール部31と第2ロール部41の2つのロール部から構成されていたが、3つ以上のロール部から構成されていてもよい。この場合も、幅方向X2に並設されたロール部の間に連結部51を介在させる。
○ 第1ロール部31の軸部32の長さと第2ロール部41の軸部42の長さは、異なっていてもよい。つまり、連結部51はグラビアロール25の軸方向において中央からずれた位置に存在してもよい。
○ CCDカメラ及び判定部は、省略してもよい。
○ 第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waは、手動で変更してもよい。
○ 第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waを変化させる他の方法として、第1ロール部31と第2ロール部41とが近付く又は遠ざかるように、第1ロール部31及び第2ロール部41の少なくとも一方を軸方向に押したり引いたりしてもよい。
○ 第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waは、手動で変更してもよい。
○ 第1ロール部31と第2ロール部41との距離Waを変化させる他の方法として、第1ロール部31と第2ロール部41とが近付く又は遠ざかるように、第1ロール部31及び第2ロール部41の少なくとも一方を軸方向に押したり引いたりしてもよい。
○ 塗工幅Wの調整可能量は、適宜変更してよい。
○ 連結部51の形状、及び軸部32,42に対する連結部51の取付態様は、以下のように変更してもよい。
○ 連結部51の形状、及び軸部32,42に対する連結部51の取付態様は、以下のように変更してもよい。
例えば、図6(a)及び図6(f)に示すように、第1及び第2ロール部31,41の山部33,43の一端部33a,43aが円弧状であり、連結部51が一端部51a及び他端部51bに一端部33a,43aに沿う円弧状の凹部61を備える構成にしてもよい。
例えば、図6(b)及び図6(g)に示すように、連結部51は、1本のピン62によって第1ロール部31に取り付けられてもよい。この場合、連結部51がピン62を中心として回動すると、他端部51bは、第2ロール部41の山部43の凹部43bと摺動する。
例えば、図6(c)及び図6(h)に示すように、連結部51の外側面(軸部32,42と反対側の面)からピン63が突出しない構成にしてもよい。
例えば、図6(d)及び図6(i)に示すように、連結部51は、長手方向においてピン64よりも内側の部分に中空構造を有していてもよい。
例えば、図6(d)及び図6(i)に示すように、連結部51は、長手方向においてピン64よりも内側の部分に中空構造を有していてもよい。
例えば、図6(e)及び図6(j)に示すように、連結部51は、長手方向中央が1本のピン65によって第2ロール部41に取り付けてもよい。
○ セラミックスラリー15の転写位置Pでは、帯状電極16は水平方向に延びるように搬送されてもよい。この場合、グラビアロール25及び貯留部24は、帯状電極16の下方に配置されるのが好ましい。
○ セラミックスラリー15の転写位置Pでは、帯状電極16は水平方向に延びるように搬送されてもよい。この場合、グラビアロール25及び貯留部24は、帯状電極16の下方に配置されるのが好ましい。
○ 集電体は、活物質層12が形成できるものであれば、長尺金属箔16aに限定されるものではない。例えば、織物状や網状のシートを用いてもよい。
○ グラビア塗工装置20は、電極10の製造のために帯状電極16の活物質層12にセラミックスラリー15を転写するものに具体化したが、これに限らない。塗料として活物質、粘着剤、塗料等を用い、これらを基材シートに転写する場合に、グラビア塗工装置20を採用してもよい。
○ グラビア塗工装置20は、電極10の製造のために帯状電極16の活物質層12にセラミックスラリー15を転写するものに具体化したが、これに限らない。塗料として活物質、粘着剤、塗料等を用い、これらを基材シートに転写する場合に、グラビア塗工装置20を採用してもよい。
○ セラミックスラリー15の転写は、帯状電極16の長手方向に連続して行う連続塗工としたが、グラビアロール25の回転を間欠的に停止させて、セラミックスラリー15を帯状電極16の長手方向に間隔を空けて塗布する間欠塗工としてもよい。
○ 電極10は、金属箔11の片面だけに活物質層12及び保護層19を有するものであってもよい。この場合、帯状電極16の片面だけに活物質層12が設けられるとともに、その活物質層12にセラミックスラリー15の塗工部18が形成される。
○ 保護層19は、正極の電極10における活物質層12の表面に設けられていてもよいし、負極と正極の両方の電極10における活物質層12の表面に設けられていてもよい。
○ ニッケル水素二次電池や、電気二重層キャパシタなどの蓄電装置に用いる電極の製造にグラビア塗工装置20を採用してもよい。
10…電極、11…集電体としての金属箔、12…活物質層、15…塗料としてのセラミックスラリー、16…基材シートとしての帯状電極、19…保護層、20…グラビア塗工装置、24…貯留部、25…グラビアロール、31…第1ロール部、32…軸部、33…山部、41…第2ロール部、42…軸部、43…山部、51…介在部材としての連結部、Wa…距離。
Claims (3)
- 塗料の貯留部と、
搬送方向に搬送される基材シートに対して前記貯留部に貯留された塗料を転写するため、表面に前記貯留部の塗料が付着され、かつ回転可能なグラビアロールと、
を備えたグラビア塗工装置であって、
前記グラビアロールは、円柱状の軸部及び該軸部の外周面から突出する線状の山部を有するとともに軸方向に並設された第1ロール部及び第2ロール部と、前記第1ロール部の山部と前記第2ロール部の山部との間に介在する棒状の介在部材とを備え、
前記第1ロール部及び前記第2ロール部は、前記軸方向において互いに接離可能であり、
前記介在部材の一端部は、前記第1ロール部に対して回動可能であり、前記介在部材の他端部は、前記第2ロール部に対して回動可能であり、
前記第1ロール部及び前記第2ロール部の軸方向での距離は、前記介在部材の一端部及び他端部の回動に伴って変更可能であることを特徴とするグラビア塗工装置。 - 前記距離は、前記基材シートに転写された前記塗料の幅の測定結果に基づいて、前記グラビアロールを回転させた状態で変更される請求項1に記載のグラビア塗工装置。
- 集電体と、該集電体の少なくとも片面に設けられた活物質層と、該活物質層の表面に設けられた保護層と、を有する電極を製造するために使用され、前記基材シートは前記集電体と前記活物質層を含む電極前駆体であり、前記塗料は前記保護層を形成するためのセラミックスラリーである請求項1又は請求項2に記載のグラビア塗工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017015833A JP2018122233A (ja) | 2017-01-31 | 2017-01-31 | グラビア塗工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017015833A JP2018122233A (ja) | 2017-01-31 | 2017-01-31 | グラビア塗工装置 |
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JP2018122233A true JP2018122233A (ja) | 2018-08-09 |
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ID=63110765
Family Applications (1)
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JP2017015833A Pending JP2018122233A (ja) | 2017-01-31 | 2017-01-31 | グラビア塗工装置 |
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JP (1) | JP2018122233A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020087695A (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | トヨタ自動車株式会社 | 電極シート製造装置 |
-
2017
- 2017-01-31 JP JP2017015833A patent/JP2018122233A/ja active Pending
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JP2020087695A (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | トヨタ自動車株式会社 | 電極シート製造装置 |
JP7035983B2 (ja) | 2018-11-26 | 2022-03-15 | トヨタ自動車株式会社 | 電極シート製造装置 |
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