JP2018114724A - 被覆基材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い防火性能を与えることのできる被覆基材、および、その製造方法を提供する。【解決手段】被覆基材は、可燃性基材10、及び、可燃性基材10上に設けられたアルカリ金属珪酸塩層30を備え、アルカリ金属珪酸塩層30は繊維を含有する。【選択図】図1

Description

本発明は、被覆基材およびその製造方法に関する。
従来より、建築材料等の基材として、木質材料(木材を含む)などの可燃性基材が知られている。可燃性基材であっても防火性能が要求されるため、木質材料の表面にアルカリ金属珪酸塩層を付与して防火性能を与えることが知られている。
特開2013−142246号公報 特開2006−143934号公報
しかしながら、従来の方法では、燃焼性試験等の高温環境下でアルカリ金属珪酸塩層が大きく膨張し、アルカリ金属珪酸塩層に亀裂が発生したり、可燃性基材からアルカリ金属珪酸塩層が剥離・脱落することが多く、その結果防火性能が大きく低下する。また、例えば、石膏やセメントで可燃性基材を被覆することも考えられ、この手法により高い防火性能を付与することができるが、これらの材料は不透明なため、可燃性基材の模様等の視認性を確保することができなかった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、防火性能をより向上しつつ、可燃性基材の表面を外部から視認可能な被覆基材、および、その製造方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる被覆基材は、可燃性基材、及び、前記可燃性基材上に設けられたアルカリ金属珪酸塩層を備える。そして、前記アルカリ金属珪酸塩層は繊維を含有する。
本発明によれば、アルカリ金属珪酸塩層が繊維を含有するため、火災時のような高温雰囲気でのアルカリ金属珪酸塩層の膨張が抑制される。その結果、アルカリ金属珪酸塩層の亀裂発生の抑制、可燃性基材からのアルカリ金属珪酸塩層の剥離・脱落の抑制、さらにはアルカリ金属珪酸塩層の厚み保持につながり、防火性能が向上する。
ここで、前記繊維はガラス繊維であることができる。この場合、アルカリ金属珪酸塩層の光透過率及び透明性が保たれるので、可燃性基材の表面の木目などの模様を外部から視認できる。
また、前記繊維は短繊維、織布又は不織布であってもよい。この場合、より一層、火災時のような高温雰囲気でのアルカリ金属珪酸塩層の膨張が抑制され、防火性能が向上する。
また、前記可燃性基材は木質材料であることができる。
また、前記アルカリ金属珪酸塩層は珪酸ナトリウムを主成分とすることができる。
また、前記アルカリ金属珪酸塩層における単位面積あたりのアルカリ金属珪酸塩の乾燥重量は180g/m以上であることができる。
また、前記アルカリ金属珪酸塩層の可視光透過率は70%以上であることができる。
本発明にかかる被覆基材の製造方法は、可燃性基材の表面に繊維を含むアルカリ金属珪酸塩水溶液層を形成する工程を備える。
本発明によれば、上述の被覆基材を容易に製造できる。また、アルカリ金属珪酸塩水溶液層が繊維を含有しているために当該水溶液の保持力が高くなり、基材への水溶液の局所的なしみこみ、基材における局所的な水溶液のはじき、塗りむら、基材の端部からの水溶液のタレなどが低減される。したがって、アルカリ金属珪酸塩水溶液層の厚みの均一性を高くでき、また、アルカリ金属珪酸塩水溶液層の平均厚み自体を大きくすることができる。そして、これを乾燥することにより、被覆基材のアルカリ金属珪酸塩層の厚みの均一性が高くなり、また、アルカリ金属珪酸塩層の厚みも大きくできる。
また、本実施形態では、アルカリ金属珪酸塩水溶液層が繊維を含むので、基材の表面が傾斜する場合であっても、高い厚みの均一性を有しつつ、厚塗りが可能である。
前記可燃性基材の表面は、水平面に対して30°以上傾斜していることができる。
本発明によれば、防火性能をより向上できる被覆基材、および、その製造方法が提供される。
図1の(a)〜(c)は、本発明の実施形態にかかる被覆基材の模式断面図である。 図2は、本発明の実施形態にかかる被覆基材の第1の製造方法の模式断面図である。 図3は、本発明の実施形態にかかる被覆基材の第2の製造方法の模式断面図である。 図4は、本発明の実施形態にかかる被覆基材の第3の製造方法の模式断面図である。
図面を参照して本発明の実施形態にかかる被覆基材について説明する。
図1の(a)〜(c)に示すように、本実施形態にかかる被覆基材100は、可燃性基材10、可燃性基材10の表面上に設けられたプライマー層20、及び、プライマー層20上に設けられたアルカリ金属珪酸塩層30、及び、トップ層40を備える。
(可燃性基材)
可燃性基材10は、可燃性材料から形成される物であれば特に限定はない。可燃性基材の例は、木材製材品、製材品、合板、LVL(Laminated Veneer Lumber)、集成材、CLT(CrossLaminated Timber)、構造用パネル(配向ストランドボード(OSB))、パーティクルボード、ファイバーボード等の木質材料である。
可燃性基材10の他の例は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ABS、ポリカーボネート、アクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリウレタン、天然ゴム、クロロプレンゴム、EPDM、ふっ素樹脂、ポリエステル、メラミン、ポリアミド等の樹脂材料であり、これらはバルク、発泡体、その他の形態とすることができる。
可燃性基材10の厚みに特に制限は無い。たとえば、3μm〜3.5mとすることができる。
(プライマー層)
プライマー層20は、可燃性基材10とアルカリ金属珪酸塩層30との密着性を向上させる層であるが、必須では無い。プライマー層は、変性エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などの接着性樹脂であることができる。プライマー層として、シリカ、アルミナ等の無機系材料を使用することも可能である。
プライマー層20の厚みに限定は無いが、透明性を高める観点から180μm以下(塗布量500g/m以下相当)、より好ましくは110μm以下(塗布量300g/m以下相当)とすることが好適であり、密着性向上効果、目止め効果を得る観点から15μm以上(塗布量50g/m以上相当)とすることが好適であり、36μm以上(塗布量100g/m以上相当)とすることがより好適である。
(アルカリ金属珪酸塩層)
アルカリ金属珪酸塩層30は、MO・nSiOを主成分とする。ここで、Mは、Na、K、Li、または、これらの組合せである。nは、MOのモル数に対するSiOのモル数を示すモル比であり、2.0〜3.8である。また、nは、好ましくは2.0〜3.3であることができる。
なかでも、MがNaである、すなわち、珪酸ナトリウムを主成分とすることが好適である。
アルカリ金属珪酸塩層30におけるMO・nSiOの濃度は50質量%を超え、60質量%以上、70質量%以上、80質量%以上、90質量%以上、95質量%以上であることができる。アルカリ金属珪酸塩層は、リン酸塩、ホウ酸塩などを含んでもよい。アルカリ金属珪酸塩層30は、珪酸ゲルの析出を抑制すべくポリビニルアルコールなどのゲル化剤を含まないことが好適である。
アルカリ金属珪酸塩層30の厚みは、防火性能付与の観点から、30μm以上、好ましくは90μm以上、より好ましくは150μm以上とすることができる。厚みは、透明性及び施工性の観点から900μm以下、好ましくは600μm以下、より好ましくは450μm以下とすることができる。
アルカリ金属珪酸塩層30の単位面積あたりのアルカリ金属珪酸塩の重量は、防火性能付与の観点から、乾燥重量60g/m以上(水溶液塗布量100g/m以上に相当)、好ましくは乾燥重量180g/m以上(水溶液塗布量300g/m以上に相当)、より好ましくは乾燥重量300g/m以上(水溶液塗布量500g/m以上に相当)とすることができる。厚みは、透明性及び施工性の観点から乾燥重量1800g/m以下(水溶液塗布量3000g/m以下に相当)、好ましくは乾燥重量1200g/m以下(水溶液塗布量2000g/m以下に相当)、より好ましくは乾燥重量900g/m以下(水溶液塗布量1500g/m以下に相当)とすることができる。
(繊維)
アルカリ金属珪酸塩層30は、繊維を含む。繊維の例は、ガラス繊維;炭素繊維;アルミナ繊維、シリカ繊維などのセラミック繊維;アラミド繊維、ポリプロピレン繊維等の樹脂繊維;炭素鋼繊維、ステンレス繊維、めっき鋼繊維等の金属繊維等である。
図1の(a)及び(b)に示すように、繊維は、アルカリ金属珪酸塩層30内に分散していることができる。分散している場合の好適な繊維の径は0.003〜1mmであり、好適な繊維の長さは0.1〜100mmである。分散している場合の繊維の量は、0.1〜20重量%であることができる。図1の(a)では繊維fが絡み合っており、図1の(b)では繊維fは絡み合っていない。火災時の膨張抑制による不燃性能向上の観点からは、繊維が絡み合っていることが好適である。短繊維とは50mm以下の繊維である。短繊維の長さは、15mm以下が好ましく、10mm以下とすることもできる。
また、繊維がシートを形成しており、当該繊維のシートがアルカリ金属珪酸塩層30内に埋設されていることも好適である。繊維のシートの例は、織布(平織りなど)、及び、不織布である。図1の(c)では、アルカリ金属珪酸塩層30内の繊維のシートの1例として、織布35を図示している。織布35は、縦糸35a及び横糸35bを有する。ガラス繊維の織布(ガラスクロス)及び不織布(ガラスマットなど)は、本実施形態において特に好適な繊維のシートである。
繊維のシートの厚みは、0.003〜2mmとすることができる。
繊維のシートがガラス繊維の織布又は不織布の場合、繊維のシートの単位面積あたりの重量は、1〜1000g/mとすることができる。
繊維のシートは完全にアルカリ金属珪酸塩層30内に埋め込まれていることが好適であるが、一部がアルカリ金属珪酸塩層30から突出していることもできる。
(トップ層)
アルカリ金属珪酸塩層30の上には、これを水等から保護するためのトップ層40を備えることができる。トップ層40の材料の例は、アルキド樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニリデン共重合樹脂、塩化ビニル系樹脂等(水系、溶剤系を問わない)である。トップ層40は、塗液として塗布するか、予め成膜したフィルムとして粘着剤等を介して貼り合わせることで積層でき、また存在しなくてもよい。
プライマー層20及びアルカリ金属珪酸塩層30の積層体は、可燃性基材10の表面の少なくとも一部に形成されていれば良い。
従来の被覆基材において、火災時のような高温環境に曝された場合、アルカリ金属珪酸塩層が可燃性基材に比べて大きく膨張してアルカリ金属珪酸塩層に亀裂が生じていた。この亀裂は被覆基材の防火性能を低下させる大きな要因となる。しかしながら、本実施形態においては、アルカリ金属珪酸塩層30が繊維を含有している。繊維を含有するアルカリ金属珪酸塩層30は、火災時のような高温環境に曝された場合でも膨張しにくいため、亀裂が発生しにくく防火性能が向上する。アルカリ金属珪酸塩層30内に繊維が分散している場合でも効果があるが、繊維のシートを用いた場合にはその効果が特に高い。
さらに、ガラス繊維を用いた場合には、ガラスとアルカリ金属珪酸塩との屈折率が近いことから、アルカリ金属珪酸塩層の可視光透過率を殆ど低下させず、また、ヘーズ(曇り度)もあまり上昇させない。したがって、木質材料などの可燃性基材の表面の模様(木目など)を外部から視認できて好ましい。
また、繊維を含んでいるため、高温乾燥雰囲気に長期間曝された場合でもアルカリ金属珪酸塩層に大きなヒビが入りにくくて好ましい。
(シート状繊維埋設型被覆基材の製造方法)
続いて、シート状繊維を使用した被覆基材100の製造方法について図2を参照して説明する。
まず、図2の(a)に示すように、可燃性基材10を用意する。本実施形態では、可燃性基材10の表面が、水平面に対して90°傾斜している。続いて、図2の(b)に示すように、可燃性基材10の表面に公知の方法でプライマー層20を形成する。
続いて、図2の(c)に示すように、プライマー層20上に、アルカリ金属珪酸塩水溶液(水ガラス)を塗布してアルカリ金属珪酸塩水溶液層30aを形成する。アルカリ金属珪酸塩水溶液(水ガラス)は、上述のMO・nSiOの水溶液である。アルカリ金属珪酸塩水溶液の塗布量は、50g/m以上、150g/m以上、250g/m以上とすることができ、1500g/m以下、1000g/m以下、750g/m以下とすることができる。
アルカリ金属珪酸水溶液として、JIS K1408に規定された、水ガラス1号〜3号を好適に利用できる。また、水ガラス1号から3号ではnは2.0〜3.3であるが、nが2.0〜3.8の水ガラスも好適に利用できる。
続いて、図2の(d)に示すように、乾燥前のアルカリ金属珪酸塩水溶液層30a上に、ガラスクロスなどのシート状繊維(たとえば織布35)を貼りつける。アルカリ金属珪酸塩水溶液は高い粘度を有するので、貼りつけるだけで織布35などの繊維のシートの可燃性基材10の表面上への仮固定が可能である。
続いて、図2の(e)に示すように、繊維のシート(たとえば織布35)の上に、さらに、アルカリ金属珪酸塩水溶液(水ガラス)を塗布してアルカリ金属珪酸塩水溶液層30aの厚みを大きくする。二回目に塗布するアルカリ金属珪酸塩水溶液の塗布量は、50g/m以上、150g/m以上、250g/m以上とすることができ、1500g/m以下、1000g/m以下、750g/m以下とすることができる。
必要に応じて、アルカリ金属珪酸塩水溶液層30aに対する別のシート状繊維(たとえば織布35)の貼り付け、及び、さらなるアルカリ金属珪酸塩水溶液の塗布をさらに繰り返してもよい。
アルカリ金属珪酸塩水溶液層30aの合計の塗布量はたとえば、100g/m以上、300g/m以上、500g/m以上とすることができ、3000g/m以下、1000g/m以下、1500g/m以下とすることができる。
複数回の塗布により形成されるアルカリ金属珪酸塩水溶液層30aの合計厚みはたとえば30〜900μmとすることができる。
その後、アルカリ金属珪酸塩水溶液層30aを乾燥させて固体状態のアルカリ金属珪酸塩層30を得た後、公知の方法で図2の(f)に示すように、アルカリ金属珪酸塩層30上にトップ層40を形成する。
(シート状繊維先付埋設型被覆基材の製造方法)
続いて、シート状繊維を使用した被覆基材100の別の製造方法について図3を参照して説明する。
まず、図3の(a)及び図3の(b)に示すように、シート状繊維埋設型被覆基材の製造方法と同様にして、可燃性基材10を用意し、可燃性基材10の表面に公知の方法でプライマー層20を形成する。
続いて、図3の(c)に示すように、可燃性基材10の表面のプライマー層20上に、シート状の繊維(たとえば織布35)を仮固定する。仮固定の方法は特に限定されず、たとえば、ステープル、ピン、ビス留め等による機械式固定、部分的または全面的に接着剤を塗布することによる固定、等とすることができる。
続いて、図3の(d)に示すように、プライマー層20上のシート状の繊維(たとえば織布35)に、アルカリ金属珪酸塩水溶液(水ガラス)を塗布して、シート状の繊維(たとえば織布35)を埋設した上述のアルカリ金属珪酸塩水溶液層30aを形成する。アルカリ金属珪酸塩水溶液の塗布量は100g/m以上、300g/m以上、500g/m以上とすることができ、3000g/m以下、2000g/m以下、1500g/m以下とすることができる。アルカリ金属珪酸塩水溶液層30aの厚みはたとえば30〜900μmとすることができる。
その後、アルカリ金属珪酸塩水溶液層30aを乾燥させてシート状繊維(たとえば織布35)を埋設した固体状態のアルカリ金属珪酸塩層30を得た後、公知の方法で図3の(e)に示すように、アルカリ金属珪酸塩層30上にトップ層40を形成する。
(繊維分散型被覆基材の製造方法)
続いて、図1の(a)又は(b)の繊維が分散している被覆基材100の製造方法について図4を参照して説明する。
まず、図4の(a)及び図4の(b)に示すように、シート状繊維埋設型の製造方法と同様にして、可燃性基材10を用意し、可燃性基材10の表面に公知の方法でプライマー層20を形成する。次に、アルカリ金属珪酸塩水溶液内に繊維を分散させた溶液を作製する。
続いて、図4の(c)に示すように、プライマー層20上に、繊維を分散させたアルカリ金属珪酸塩水溶液(水ガラス)を塗布して分散繊維を含有するアルカリ金属珪酸塩水溶液層30aを形成する。アルカリ金属珪酸塩水溶液(水ガラス)は、上述のMO・nSiOの水溶液である。アルカリ金属珪酸塩水溶液の塗布量は、50g/m以上、150g/m以上、250g/m以上とすることができ、1500g/m以下、1000g/m以下、750g/m以下とすることができる。
アルカリ金属珪酸水溶液として、JIS K1408に規定された、水ガラス1号〜3号を好適に利用できる。また、水ガラス1号から3号ではnは2.0〜3.3であるが、nが2.0〜3.8の水ガラスも好適に利用できる。
その後、図4の(d)に示すように、繊維を分散させたアルカリ金属珪酸塩水溶液層30aを乾燥させてアルカリ金属珪酸塩層30を得た後、公知の方法で図4の(e)に示すように、アルカリ金属珪酸塩層30上にトップ層40を形成する。
これらの実施形態によれば、繊維を含んだアルカリ金属珪酸塩層30が形成される。
本実施形態にかかる製造方法によれば、上述した被覆基材を容易に製造することができる。また、アルカリ金属珪酸塩水溶液層30aが繊維を含有しているため、アルカリ金属珪酸塩水溶液層30aの水溶液の保持力が高くなる。したがって、可燃性基材への水溶液の局所的なしみこみ、可燃性基材における局所的な水溶液のはじき、水溶液の塗りむら、可燃性基材の端部からの水溶液のタレなどが低減される。したがって、アルカリ金属珪酸塩水溶液層30aの厚みの均一性を高くでき、また、アルカリ金属珪酸塩水溶液層30aの平均厚み自体を大きくすることができる。そして、これを乾燥することにより、被覆基材のアルカリ金属珪酸塩層30の厚みの均一性が高くなり、また、アルカリ金属珪酸塩層30の厚みも大きくできる。したがって、被覆基材の防火性能をさらに高くすることができる。
また、現場で可燃性基材を被覆する場合などでは、図2、図3及び図4に示すように、可燃性基材の表面が水平面で無く水平面に対して30°以上の角度をなしている場合も多い。特に水平面に対して30°以上の角度をなしている場合には、アルカリ珪酸塩水溶液の液だれが顕著となり、塗布/乾燥を何回も繰り返さないと厚いアルカリ珪酸塩層の形成が困難な場合が多い。しかしながら、本実施形態では、アルカリ金属珪酸塩水溶液層30aが繊維を含むので、そのように傾斜する場合であっても、高い厚みの均一性を有しつつ、厚塗りが可能である。
特に、プライマー層20及び繊維を含むアルカリ金属珪酸塩層30は透明性に優れているため、可燃性基材10の木目などの模様を表面から容易に視認できる。例えば、繊維を含むアルカリ金属珪酸塩層30の可視光透過率は70%以上とすることが可能である。よって、本実施形態にかかる被覆基材100は美観性にも優れ、基材の美観が要求される建築用途等に特に好適である。なお、本明細書でいう「透明」とは、可燃性基材の木目や絵柄などの模様が目視で視認できる程度の状態のことを言い、無色透明の他、着色透明及び半透明も含むものである。
このような被覆基材100は、たとえば、柱、梁、床、壁、屋根材等の建築物の構造体、天井材、内壁材、外装材、階段、建具等の建築物の仕上げ材料、その他、自動車、鉄道、船舶等の内装材料、家具の材料として利用できる。
なお、本実施形態において、一般的な難燃剤、例えばリン酸エステル系、フォスファゼン系、臭素系、無機系(水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等)の各種難燃剤を併用する事を否定しない。
本発明は上記実施形態に限定されず様々な変形態様が可能である。たとえば、上記実施形態では、繊維のシートを1層有しているが、2層以上有することができる。
(実施例A1)
可燃性基材としてスギ材を用意した。スギ材の水平な表面に、モデピクス302を塗布してプライマー層を形成した。その後、プライマー層上に珪酸ナトリウム水溶液(水ガラス3号:n=3.1〜3.3)を350g/m塗布して珪酸ナトリウム水溶液層を形成した。その後、当該水溶液層にシート状のガラス繊維(セントラルグラスファイバー サーフェイスマット FC−30S)を貼りつけた。さらに、ガラス繊維不織布上に、珪酸ナトリウム水溶液(水ガラス)を350g/m塗布して珪酸ナトリウム水溶液層をトータルで約210μmとした。その後、珪酸ナトリウム水溶液を乾燥させて、ガラス繊維不織布を含む珪酸ナトリウム層(アルカリ金属珪酸塩の単位面積あたりの乾燥重量420g/m)を形成し、被覆木材を得た。
(実施例A2)
プライマー層上に塗布する珪酸ナトリウム水溶液の塗布量を250g/mとし、ガラス繊維不織布上に塗布する珪酸ナトリウム水溶液の塗布量を250g/mとして、珪酸ナトリウム水溶液層のトータルの厚みを約150μmとし、アルカリ金属珪酸塩の単位面積あたりの乾燥重量を300g/mとする以外は、実施例A1と同様とした。
(実施例A3)
プライマー層上に塗布する珪酸ナトリウム水溶液の塗布量を150g/mとし、ガラス繊維不織布上に塗布する珪酸ナトリウム水溶液の塗布量を150g/mとして、珪酸ナトリウム水溶液層のトータルの厚みを約90μmとし、アルカリ金属珪酸塩の単位面積あたりの乾燥重量を180g/mとする以外は、実施例A1と同様とした。
(実施例A4)
プライマー層上に塗布する珪酸ナトリウム水溶液の塗布量を75g/mとし、ガラス繊維不織布上に塗布する珪酸ナトリウム水溶液の塗布量を75g/mとして、珪酸ナトリウム水溶液層のトータルの厚みを約45μmとし、アルカリ金属珪酸塩の単位面積あたりの乾燥重量を90g/mとする以外は、実施例A1と同様とした。
(実施例B1)
可燃性基材としてスギ材を用意した。スギ材の水平な表面に、モデピクス302を塗布してプライマー層を形成した。その後、プライマー層上に、分散型のガラス繊維(長さ13mm、直径15μm)を0.5重量%分散させた珪酸ナトリウム水溶液(水ガラス3号:n=3.1〜3.3)を700g/m塗布して珪酸ナトリウム水溶液層を形成し、その後、珪酸ナトリウム水溶液を乾燥させて、ガラス繊維を含む珪酸ナトリウム層(アルカリ金属珪酸塩の単位面積あたりの乾燥重量420g/m)を形成し、被覆木材を得た。
(実施例B2)
可燃性基材としてスギ材を用意した。スギ材の水平な表面に、モデピクス302を塗布してプライマー層を形成した。その後、プライマー層上に分散型のガラス繊維(長さ3mm、直径15μm)を2重量%分散させた珪酸ナトリウム水溶液(水ガラス3号:n=3.1〜3.3)を700g/m塗布して珪酸ナトリウム水溶液層を形成し、その後、珪酸ナトリウム水溶液を乾燥させて、ガラス繊維を含む珪酸ナトリウム層(アルカリ金属珪酸塩の単位面積あたりの乾燥重量420g/m)を形成し、被覆木材を得た。
(比較例A1、A2)
シート状のガラス繊維及び分散型のガラス繊維を使用しない以外は実施例A1、A3と同様にした。
(評価:透明性)
各例の被覆木材に対して、目視にてガラス繊維を含む珪酸ナトリウム層の透明性の評価を行った。結果を表1及び表2に示す。○はスギ材表面の木目がはっきり視認できたことを意味し、ガラス繊維を含む珪酸ナトリウム層の可視光透過率が80%以上に対応する。
(評価:発熱性試験)
各例の被覆木材に対して、ISO 5660-1:2002に準拠したコーンカロリーメータによる発熱性試験をおこなった。発熱性試験時の膨れの程度も目視にて観察した。結果を表1に示す。実施例B1及びB2、比較例A1及びA2については、燃焼時膨れの程度のみを観察した。膨れの判定は、膨れ小を可燃基材からの距離15mm未満の膨れとし、膨れ中を15mm以上50mm未満、膨れ大を50mm以上の膨れとした。
(評価:高温乾燥試験)
実施例A1〜A4及び比較例A1、A2の被覆木材を、60℃、10%RHの環境に6日間保管した後、表面を目視で観察し、大きなひび割れの有無を確認した。
Figure 2018114724

Figure 2018114724
上記の発熱性試験時の膨れについては、比較例A1、A2が大きく膨れたのに対し、実施例B1及びB2が中程度、実施例A1〜4では僅かであった。珪酸ナトリウムの塗布量が同一の実施例A1および比較例A1との比較、及び、実施例A3及び比較例A2との比較から判るように、繊維を含有しない比較例と比べて実施例では膨れが抑制された。燃焼時の膨れは、珪酸ナトリウム層の亀裂、剥離や脱落につながり、耐火性を著しく低下させると考えられる。よって繊維を含有することにより防火性能が大きく向上することが確認された。特に、実施例A1,A2では20分間の発熱量が8MJ/m以下であり、不燃材料の基準を満たした。また、いずれの例とも、スギ材表面の木目がはっきり視認でき、透明性は○であった。
(実施例C1)
鉛直面を形成するスギ材の表面に、ガラス繊維不織布(セントラルグラスファイバー サーフェイスマット FC−30S)を仮固定し、その後、ガラス繊維不織布上に珪酸ナトリウム水溶液(水ガラス3号:n=3.1〜3.3)を塗布し、水溶液のタレが生じない最大の塗布量を求めたところ、鉛直面の場合458g/mであった。水平面に対して30°の角度をなしている場合は、700g/mであった。
(比較例C1)
ガラス繊維不織布を用いない以外は実施例C1と同様にした。水溶液のタレが生じない最大の塗布量を求めたところ、鉛直面の場合76g/mであった。水平面に対して30°の角度をなしている場合は、172g/mであった。
(実施例C2)
珪酸ナトリウム水溶液を水ガラス1号:n=2.0〜2.3にする以外は実施例C1と同様にしたところ、水溶液のタレ(鉛直面)が生じない最大の塗布量は916g/mであった。
(実施例C3)
珪酸ナトリウム水溶液を4%蒸発させた水ガラス3号:n=3.1〜3.3にする以外は実施例C1と同様にしたところ、水溶液のタレ(鉛直面)が生じない最大の塗布量は620g/mであった。
(実施例C4)
珪酸ナトリウム水溶液を7%蒸発させた水ガラス3号:n=3.1〜3.3にする以外は実施例C1と同様にしたところ、水溶液のタレ(鉛直面)が生じない最大の塗布量は1058g/mであった。
(アルカリ金属珪酸塩層の透明性及びヘイズの評価)
(評価A)
透明ガラス板に水ガラス3号を700g/m塗布した。
(評価B)
透明ガラス板に水ガラス3号を700g/m塗布し、ガラスクロスを載せた。
(評価C)
透明ガラス板に水ガラス3号を700g/m塗布し、ガラスクロスを載せ、再び、水ガラス3号を700g/m塗布した。
アルカリ金属珪酸塩層(評価B,Cは繊維を含む)の可視光透過率は、それぞれ、90.1%、83.8%、83.4%であった。各アルカリ金属珪酸塩層の可視光透過率の測定は、JIS3106「板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法」に準拠した。
10…可燃性基材、20…プライマー層、30…アルカリ金属珪酸塩層、100…被覆基材。

Claims (9)

  1. 可燃性基材、及び、前記可燃性基材上に設けられたアルカリ金属珪酸塩層を備え、
    前記アルカリ金属珪酸塩層は繊維を含有する、被覆基材。
  2. 前記繊維はガラス繊維である、請求項1記載の被覆基材。
  3. 前記繊維は短繊維、織布又は不織布である、請求項1又は2記載の被覆基材。
  4. 前記可燃性基材は木質材料である、請求項1〜3のいずれか1項記載の被覆基材。
  5. 前記アルカリ金属珪酸塩層は珪酸ナトリウムを主成分とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の被覆基材。
  6. 前記アルカリ金属珪酸塩層における単位面積あたりのアルカリ金属珪酸塩の乾燥重量は180g/m以上である、請求項1〜5のいずれか1項記載の被覆基材。
  7. 前記アルカリ金属珪酸塩層の可視光透過率は70%以上である、請求項1〜5のいずれか1項記載の被覆基材。
  8. 可燃性基材の表面に繊維を含むアルカリ金属珪酸塩水溶液層を形成する工程を備える、被覆基材の製造方法。
  9. 前記可燃性基材の表面は、水平面に対して30°以上傾斜している、請求項8記載の方法。

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