JP2018102069A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電圧源間での電力の移動が可能である電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置15の制御部65は、第1バッテリ41の電力による片側駆動が可能であって、第1バッテリ41の電力を第2バッテリ42に移動させる場合、第1インバータ20をモータジェネレータ10の駆動要求に応じて制御し、第2インバータ30において、非充電期間と充電期間とを切替周波数fcにて切り替える。非充電期間は、第2インバータ30が中性点化され、電力が第2バッテリ42に供給されない。本実施形態では、第2インバータ30の上アーム素子31〜33、または、下アーム素子34〜36の一方を全相オン、他方を全相オフすることで、第2インバータ30を中性点化する。充電期間は、非充電期間とはスイッチング状態を切り替え、電力が第2バッテリ42に供給される。これにより、第1バッテリ41の電力を第2バッテリ42に移動させることができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、2つのインバータによりモータの電力を変換するインバータ駆動システムが知られている。例えば特許文献1では、高電圧時において、第1のインバータシステムと第2のインバータシステムのパルス幅変調信号(以下、パルス幅変調を「PWM」という。)の基本波成分の位相を180[°]ずらすことで2つの電源が電気的に直列接続され、2つの電源電圧の和によりモータを駆動する。また、特許文献1では、低電圧時において、第1のインバータシステムまたは第2のインバータシステムの一方の上アームまたは下アームのいずれかを3相同時オンし、他方をPWM駆動している。
特開2006−238686号公報
しかしながら特許文献1では、2つの電源間での電力移動については、なんら考慮されていない。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電圧源間での電力の移動が可能である電力変換装置を提供することにある。
本発明の電力変換装置は、巻線(11、12、13)を有する回転電機(10)の電力を変換するものであって、第1インバータ(20)と、第2インバータ(30)と、制御部(65)と、を備える。
第1インバータは、第1スイッチング素子(21〜26)を有し、巻線の一端(111、121、131)および第1電圧源(41)に接続される。
第2インバータは、第2スイッチング素子(31〜36)を有し、巻線の他端(112、122、132)に接続される。
制御部は、回転電機の駆動要求に応じ、第1電圧源または第2電圧源の一方の電力を用いる片側駆動、または、第1電圧源および第2電圧源の両方の電力を用いる両側駆動により、回転電機の駆動を制御する。
ここで、第1電圧源または第2電圧源の一方を放電側電圧源、他方を充電側電圧源とする。また、放電側電圧源に接続されるインバータを放電側インバータ、充電側電圧源に接続されるインバータを充電側インバータとする。
制御部は、放電側電圧源の電力による片側駆動が可能であって、放電側電圧源の電力を充電側電圧源に移動させる場合、放電側インバータを回転電機の駆動要求に応じて制御し、充電側インバータにおいて、非充電期間と充電期間とを、切替周波数にて切り替える。非充電期間は、充電側インバータが中性点化され、電力が充電側電圧源に供給されない。充電期間は、非充電期間とはスイッチング状態を切り替え、電力が充電側電圧源に供給される。
充電期間において、非充電期間とはスイッチング状態を切り替えることで、充電期間にて巻線に蓄えられたエネルギが、充電側インバータの高電位側に設けられるダイオードを経由して、充電側電圧源に供給される。これにより、放電側電圧源の電圧が充電側電圧源の電圧以下であっても、回転電機を駆動しつつ、放電側電圧源の電力を充電側電圧源に移動させることがができる。
本発明の第1実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態による片側駆動モードにおける中性点切替制御を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態による片側駆動モードにおける中性点切替制御を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態による中性点切替制御による移動電力を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態による駆動制御処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態による切替周波数と移動エネルギとの関係を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 本発明の第2実施形態によるモータジェネレータ停止中における中性点切替制御を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態による中性点切替制御による移動電力を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態による駆動制御処理を説明するフローチャートである。 本発明の第3実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 本発明の第3実施形態によるモータジェネレータ停止中における中性点切替制御を説明する説明図である。
以下、本発明による電力変化装置を図面に基づいて説明する。以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図6に示す。
図1に示すように、回転電機駆動システム1は、回転電機としてのモータジェネレータ10、および、電力変換装置15を備える。
モータジェネレータ10は、例えば電気自動車やハイブリッド車両等の電動自動車に適用され、図示しない駆動輪を駆動するためのトルクを発生する、所謂「主機モータ」である。モータジェネレータ10は、駆動輪を駆動するための電動機としての機能、および、図示しないエンジンや駆動輪から伝わる運動エネルギによって駆動されて発電する発電機としての機能を有する。
モータジェネレータ10は、3相交流の回転機であって、U相コイル11、V相コイル12、および、W相コイル13を有する。U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13が「巻線」に対応し、以下適宜、モータジェネレータを「MG」、U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13を「コイル11〜13」という。
本実施形態では、U相コイル11に流れる電流をU相電流Iu、V相コイル12に流れる電流をV相電流Iv、W相コイル13に流れる電流をW相電流Iwとする。また、U相電流Iu、V相電流Iv、および、W相電流Iwを、適宜、相電流Iu、Iv、Iwという。本実施形態では、第1インバータ20側から第2インバータ30側へ流れる電流を正、第2インバータ30側から第1インバータ20側へ流れる電流を負とする。
電力変換装置15は、モータジェネレータ10の電力を変換するものであって、第1インバータ20、第2インバータ30、および、制御部65等を備える。
第1インバータ20は、コイル11〜13の通電を切り替える3相インバータであり、スイッチング素子21〜26を有する。第2インバータ30は、コイル11〜13の通電を切り替えるスイッチング素子31〜36を有する。
スイッチング素子21は、素子部211および還流ダイオード221を有する。他のスイッチング素子22〜26、31〜36も同様、それぞれ、素子部212〜216、311〜316、および、還流ダイオード222〜226、321〜326を有する。本実施形態では、還流ダイオード221〜226、321〜326が「ダイオード」に対応する。
素子部211〜216、311〜316は、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であって、制御部65によってオンオフ作動が制御される。素子部211〜216、311〜316は、オンされたときに高電位側から低電位側への通電が許容され、オフされたときに通電が遮断される。素子部211〜216、311〜316は、IGBTに限らず、MOSFET等であってもよい。
還流ダイオード221〜226、321〜326は、素子部211〜216、311〜316のそれぞれと並列に接続され、低電位側から高電位側への通電を許容する。例えば、還流ダイオード221〜226、321〜326は、例えば、MOSFETの寄生ダイオード等のように、内蔵されていてもよいし、外付けされたものであってもよい。
第1インバータ20において、高電位側にスイッチング素子21〜23が接続され、低電位側にスイッチング素子24〜26が接続される。また、スイッチング素子21〜23の高電位側を接続する第1高電位側配線27が第1バッテリ41の正極と接続され、スイッチング素子24〜26の低電位側を接続する第1低電位側配線28が第1バッテリ41の負極と接続される。
U相のスイッチング素子21、24の接続点にはU相コイル11の一端111が接続され、V相のスイッチング素子22、25の接続点にはV相コイル12の一端121が接続され、W相のスイッチング素子23、26の接続点にはW相コイル13の一端131が接続される。すなわち、第1インバータ20は、コイル11、12、13と第1バッテリ41との間に接続される。
第2インバータ30において、高電位側にスイッチング素子31〜33が接続され、低電位側にスイッチング素子34〜36が接続される。また、スイッチング素子31〜33の高電位側を接続する第2高電位側配線37が第2バッテリ42の正極と接続され、スイッチング素子34〜36の低電位側を接続する第2低電位側配線38が第2バッテリ42の負極と接続される。
U相のスイッチング素子31、34の接続点にはU相コイル11の他端112が接続され、V相のスイッチング素子32、35の接続点にはV相コイル12の他端122が接続され、W相のスイッチング素子33、36の接続点にはW相コイル13の他端132が接続される。すなわち、第2インバータ30は、コイル11、12、13と第2バッテリ42との間に接続される。
このように、本実施形態では、第1インバータ20および第2インバータ30がコイル11〜13の両側に接続される。
以下適宜、高電位側に接続されるスイッチング素子21〜23、31〜33を「上アーム素子」、低電位側に接続されるスイッチング素子24〜26、34〜36を「下アーム素子」という。
リチウムイオン電池等の充放電可能な直流電源である第1電圧源としての第1バッテリ41は、第1インバータ20と接続され、第1インバータ20を経由してモータジェネレータ10と電力を授受可能に設けられる。
リチウムイオン電池等の充放電可能な直流電源である第2電圧源としての第2バッテリ42は、第2インバータ30と接続され、第2インバータ30を経由してモータジェネレータ10と電力を授受可能に設けられる。
以下、第1バッテリ41の電圧を第1バッテリ電圧Vb1、第2バッテリ42の電圧を第2バッテリ電圧Vb2とする。
第1コンデンサ43は、第1高電位側配線27と第1低電位側配線28とに接続される。第1コンデンサ43は、第1バッテリ41から第1インバータ20側への電流、または、第1インバータ20から第1バッテリ41側への電流を平滑化する平滑コンデンサである。
第2コンデンサ44は、第2高電位側配線37と第2低電位側配線38とに接続される。第2コンデンサ44は、第2バッテリ42から第2インバータ30側への電流、または、第2インバータ30側から第2バッテリ42側への電流を平滑化する平滑コンデンサである。
制御信号生成部60は、第1ドライバ回路61、第2ドライバ回路62、および、制御部65を有する。
制御部65は、マイコンを主体として構成され、各種演算処理を行う。制御部65における各処理は、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。
制御部65は、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。具体的には、トルク指令値trq*や電流指令値Iu*、Iv*、Iw*等のモータジェネレータ10の駆動に係る指令値に基づき、スイッチング素子21〜26、31〜36の素子部211〜216、311〜316のオンオフ作動を制御する制御信号を生成し、ドライバ回路61、62に出力する。以下適宜、スイッチング素子21〜26、31〜36の素子部211〜216、311〜316のオンオフ作動を制御することを、単にスイッチング素子21〜26、31〜36のオンオフ作動を制御する、という。
制御部65は、スイッチング素子21〜26、31〜36のオンオフ作動を制御する。
スイッチング素子21〜26は、例えば第1基本波F1とキャリア波とに基づいてオンオフ作動が制御される。また、スイッチング素子31〜36は、例えば第2基本波F2とキャリア波とに基づいてオンオフ作動が制御される。
基本波F1、F2の振幅は、等しくてもよいし、異なっていてもよい。
基本波F1、F2に応じた制御は、基本波F1、F2の振幅がキャリア波の振幅以下である、すなわち変調率が1以下である正弦波PWM制御とする。または、基本波F1、F2の振幅がキャリア波の振幅より大きい、すなわち変調率が1より大きい過変調PWM制御であってもよい。さらにまた、振幅を無限大とみなし、基本波F1、F2の半周期ごとに各素子のオンオフが切り替えられる矩形波制御としてもよい。矩形波制御は、電気角の180°ごとに各素子のオンオフを切り替える180°通電制御と捉えることもできる。また、矩形波制御において、例えば120°通電等、通電位相は180°以外であってもよい。
第1ドライバ回路61は、制御部65からの制御信号に応じ、素子部211〜216のオンオフ作動を制御するゲート信号を生成して出力する。第2ドライバ回路62は、制御部65からの制御信号に応じ、素子部311〜316のオンオフ作動を制御するゲート信号を生成して出力する。素子部211〜216、311〜316が制御信号に応じてオンオフされることで、バッテリ41、42の直流電力が交流電力に変換され、モータジェネレータ10へ供給される。これにより、モータジェネレータ10の駆動は、第1インバータ20および第2インバータ30を介して、制御部65に制御される。
ここで、モータジェネレータ10の駆動モードを説明する。本実施形態の回転電機駆動システム1における駆動モードには、第1バッテリ41または第2バッテリ42の電力を用いて駆動する「片側駆動モード」、および、第1バッテリ41および第2バッテリの電力を用いて駆動する「両側駆動モード」が含まれる。片側駆動モードとするか、両側駆動モードとするかは、例えばモータジェネレータ10のトルクおよび回転数に基づくマップにより決定される。
モータジェネレータ10を比較的軽負荷で駆動する場合、片側駆動モードとする。
第1バッテリ41の電力にてモータジェネレータ10を駆動する場合、第2インバータ30の上アーム素子31〜33の全相、または、下アーム素子34〜36の全相の一方をオン、他方をオフし、第2インバータ30を中性点化する。
以下適宜、上アーム素子31〜33の全相をオンすることを、「上アームをオン固定する」といい、下アーム素子34〜36の全相をオンすることを、「下アームをオン固定する」という。第1インバータ20を中性点化する場合も同様とする。
また、第1バッテリ41の電力にてモータジェネレータ10を駆動する場合、モータジェネレータ10の駆動要求に応じ、PWM制御や矩形波制御等により第1インバータ20を制御する。
第2バッテリ42の電力にてモータジェネレータ10を駆動する場合、第1インバータ20の上アーム素子21〜23の全相、または、下アーム素子24〜26の全相の一方をオン、他方をオフし、第1インバータ20を中性点化する。また、モータジェネレータ10の駆動要求に応じ、PWM制御や矩形波制御等により第2インバータ30を制御する。
第1バッテリ41または第2バッテリ42の電力にて駆動要求を満たせない比較的高負荷でモータジェネレータ10を駆動する場合、両側電源を用いた両側駆動モードとする。両側駆動モードでは、第1バッテリ41と第2バッテリ42とが電気的に直列接続しているとみなせる状態となるように、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。
両側駆動モードでは、第1基本波F1と第2基本波F2の位相が反転される。換言すると、第1基本波F1と第2基本波F2とは、位相が略180[°]ずれている。第1基本波F1と第2基本波F2との位相差を180[°]とすることで、第1バッテリ41と第2バッテリ42とが電気的に直列接続されている状態とみなすことができ、第1バッテリ41の電圧と第2バッテリ42の電圧との和に相当する電圧をモータジェネレータ10に印加可能である。
なお、第1基本波F1と第2基本波F2との位相差は、180[°]とするが、第1バッテリ41の電圧および第2バッテリ42の電圧の和に相当する電圧をモータジェネレータ10に印加可能な程度のずれは許容されるものとする。
上述の通り、本実施形態では、高負荷でモータジェネレータ10を駆動する場合、第1バッテリ41および第2バッテリ42の両方を用いる。そのため、両側駆動モードに移行する場合に備えて、両側駆動可能な程度の充電量としてのSOC(State Of Charge)を、バッテリ41、42のそれぞれに確保しておく必要がある。また、一方のバッテリ41、42を用いた片側駆動モードが継続される場合等、バッテリ41、42のSOCに偏りが生じる場合がある。
そこで本実施形態では、バッテリ41、42のSOCに応じ、電力をバッテリ間で移動させる。ここでは、第1バッテリ41を放電側電圧源、第1インバータ20を放電側インバータとし、第2バッテリ42を充電側電圧源、第2インバータ30を充電側インバータとし、第2インバータ30を中性点側インバータとして片側駆動しているときに、第1バッテリ41から第2バッテリ42へ電力を移動させる場合を例に説明する。なお、図2等においては、煩雑になることを避けるため、素子部および還流ダイオードの符番を省略した。また、図2等において、オンである素子を実線、オフである素子を破線で示す。
図2(a)に示すように、第1インバータ20を駆動要求に応じてPWM制御により駆動し、第2インバータ30の下アーム素子34〜36をオン固定することで、第2インバータ30を中性点化する。例えば、第1インバータ20にて、スイッチング素子21、25、26がオンされているとき、矢印Y1で示すように、U相コイル11に正方向の電流が流れ、V相コイル12およびW相コイル13に負方向の電流が流れる。
このとき、第2バッテリ42は充電されていないので、図2(a)に示す状態である期間を、非充電期間とする。非充電期間において、モータジェネレータ10のコイル11〜13は、昇圧チョッパのインダクタとして機能し、エネルギが蓄えられた状態とみなすことができる。
図2(b)に示すように、第2インバータ30にてオン固定されている下アーム素子34〜36をオフすると、矢印Y2で示すように、スイッチング素子31、35、36の還流ダイオード321、325、326に電流が流れることで、第2バッテリ42が充電される。図2(b)に示す状態である期間を、充電期間とする。
非充電期間と充電期間とを繰り返すことで、第1バッテリ41の電力を第2バッテリ42に移動可能である。なお、図2では図示を省略しているが、第2コンデンサ44も充電される。すなわち、「充電側電圧源側」には、第2バッテリ42に加え、第2コンデンサ44も含まれると捉えられる。図3、図8および図12についても同様である。
以下、非充電期間と充電期間とを周期的に切り替える制御を「中性点切替制御」とする。
ここで、非充電期間、充電期間、非充電期間と切り替えるとき、充電期間の前後の非充電期間において、オン固定されるアームは、同じであってもよいし、異なってもよい。オン固定されるアームを入れ替えることで、スイッチング損失の偏りを低減することができる。
なお、例えば、非充電期間として下アーム素子34〜36がオンされている状態から、全オフ状態を経て、上アーム素子31〜33がオンされている状態に移行する場合、充電期間の完了前に、上アーム素子31〜33をオンしてもよい。このようにしても、コイル11〜13にエネルギが蓄積されている間は、第2バッテリ42を充電可能である。
また、図3に示すように、充電期間にて、第2インバータ30のスイッチング状態を、第1インバータ20と同様となる同相スイッチング状態としてもよい。
図3(a)は、図2(a)と同様、第2インバータ30の下アーム素子34〜36がオン固定されている。図3(a)の例では、V相とW相では、インバータ20、30にて、共に下アーム素子がオンされている。一方、U相では、第1インバータ20にて上アーム素子21がオンされ、第2インバータ30にて下アーム素子34がオンされている。そのため、図3(a)の状態から、同相スイッチング状態とするには、第2インバータ30のU相のスイッチング状態を切り替える。同相スイッチング状態へ移行するには、図3(b)に示すように、第2インバータ30のU相のスイッチング素子31、34が共にオフとなるデッドタイム期間が必要である。また、図3(b)の状態を経て、図3(c)に示す同相スイッチング状態へ移行する。図3(c)の状態から図3(a)の状態に戻る際も、図3(b)の状態を経る必要がある。
図3(b)に示すデッドタイム期間、および、図3(c)に示す同相スイッチング期間において、矢印Y3で示す経路の電流が流れ、第2バッテリ42が充電される。すなわち、図3(b)に示すデッドタイム期間、および、図3(c)に示す同相スイッチング期間が、充電期間となる。
中性点切替制御では、コイル11〜13が昇圧コンバータにおけるインダクタとみなすことができる。非充電期間において、第2インバータ30を中性点化することで、コイル11〜13が昇圧コンバータにおけるインダクタとして機能し、コイル11〜13にエネルギが蓄積される。充電期間に切り替わると、コイル11〜13に蓄積されたエネルギが放出され、第2バッテリ42が充電される。これにより、第1バッテリ41の電力が第2バッテリ42に移動する。
詳細には、第2インバータ30が中性点化されているときに素子部を経由して高電位側から低電位側に電流が流れているスイッチング素子をオフすることで通電経路が切り替わり、第1バッテリ41の電力を第2バッテリ42に移動可能である。例えば、図2および図3の(a)に示すように、下アーム素子34〜36がオン、U相電流Iuが正、V相電流IvおよびW相電流Iwが負のとき、U相では素子部314、V相及びW相では還流ダイオード325、326に電流が流れる。この状態から、U相の下アーム素子34をオフにすると、図2(b)または図3(b)、(c)に示すように、U相電流Iuは、還流ダイオード321に通電され、第2バッテリ42の正極に流れ込む。これにより、第2バッテリ42が充電される。上アーム素子31〜33をオンすることで第2インバータ30が中性点化されている場合についても同様、素子部を経由して電流が流れている相のスイッチング素子をオフにすると、当該相における通電経路が切り替わることで、第2バッテリ42が充電される。
図2および図3にて説明したように、非充電期間と充電期間とを繰り返すことで、チョッパ動作とみなすことができ、第1バッテリ電圧Vb1が第2バッテリ電圧Vb2以下の場合であっても、第1バッテリ41の電力を第2バッテリ42に移動可能である。第2インバータ30を中性点状態から、同相スイッチング状態に切り替えることで電力を移動させる場合、第2インバータ30において、1相または2相のスイッチング状態を切り替えればよく、スイッチング損失を抑えることができる。一方、第2インバータ30を中性点状態から全オフ状態に切り替えることで電力を移動させる場合、第1インバータ20のスイッチング状態を考慮する必要がなく、制御が容易である。
図4は、相電流および移動電力を示すタイムチャートである。図4において、(a)は中性点切替制御を行った場合の相電流、(b)は中性点切替制御を行った場合の移動電力、(c)は中性点切替制御を行わない場合の相電流、(d)は中性点切替制御を行わない場合の移動電力である。
図4(a)、(c)に示すように、中性点切替制御を行った場合の相電流は、中性点切替制御を行わない場合の電流に高調波成分が重畳された状態となる。中性点切替制御を行わない場合、図4(d)に示すように、電力移動は生じない。一方、中性点切替制御を行うことで、図4(b)に示すように、重畳された高調波成分に応じた電力を移動させることができる。
本実施形態の駆動制御処理を図5のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、イグニッションスイッチ等である始動スイッチがオンされているときに、制御部65にて所定の周期で実行される。以下、ステップS101の「ステップ」を省略し、単に記号「S」と記す。他のステップも同様である。
最初のS101では、制御部65は、バッテリ41、42のSOCを取得する。
S102では、制御部65は、第1バッテリ41のSOCが電力移動可能閾値TH_a1より大きく、かつ、第2バッテリ42のSOCが充電必要閾値TH_b2より小さいか否かを判断する。図中、第1バッテリ41のSOCを「SOC1」、第2バッテリ42のSOCを「SOC2」と記載する。電力移動可能閾値TH_a1は、第2バッテリ42に電力を移動しても差し支えない程度の比較的高い値に設定される。また、充電必要閾値TH_b2は、第1バッテリ41からの電力供給を要する程度の比較的低い値に設定される。
第1バッテリ41のSOCが電力移動可能閾値TH_a1以下、または、第2バッテリ42のSOCが充電必要閾値TH_b2以上であると判断された場合(S102:NO)、S107へ移行する。第1バッテリ41のSOCが電力移動可能閾値TH_a1より大きく、かつ、第2バッテリ42のSOCが充電必要閾値TH_b2より小さいと判断された場合(S102:YES)、すなわち、第1バッテリ41から第2バッテリ42への電力移動が必要かつ可能である場合、S103へ移行する。
S103では、制御部65は、充電期間と非充電期間との比率、および、切替周波数fcを決定する。これにより、中性点切替制御における中性点側のスイッチングパターンが決定される。
第1バッテリ電圧Vb1が第2バッテリ電圧Vb2より高い場合、すなわちVb1>Vb2の場合、電圧差によらず、切替周期のうちの所定期間を充電期間とする。例えば、第2インバータ30にてオン固定されるアームを切り替える場合、デッドタイムを充電期間とすればよい。また、充電期間は、デッドタイム以上であってもよい。
また、第1バッテリ電圧Vb1が第2バッテリ電圧Vb2以下の場合、第1バッテリ電圧Vb1および第2バッテリ電圧Vb2に応じ、所望の昇圧比となるように、充電期間と非充電期間との比率を決定する。充電期間の開始から、非充電期間を経て、次の充電開始までの期間を1周期とすると、1周期中の充電期間の割合Dは、式(1)を満たすように決定される。すなわち、バッテリ電圧Vb1、Vb2の電圧差が大きくなるほど、非充電期間が長くなるようにする。また、充電期間は、上下短絡を防ぐためのデッドタイム期間以上とする。
Vb2={1/(1−D)}×Vb1 ・・・(1)
また、制御部65は、SOC状態に応じた移動エネルギEt[kWh]を算出し、移動エネルギEtに応じて切替周波数fcを決定する。切替周波数fcは、例えば図6に示すマップに基づいて決定される。ここでは、移動エネルギEtと切替周波数fcとが線形的に変化するが、移動エネルギEtと切替周波数fcとの関係は、どのようであってもよく、非線形的な関係であってもよい。本実施形態では、移動エネルギEtは、単位時間あたりの電力移動量であって、移動エネルギEtが大きいほど、切替周波数fcが大きくなり、1周期が短くなるように設定される。
S104では、制御部65は、モータジェネレータ10が駆動中か否かを判断する。モータジェネレータ10が駆動中ではないと判断された場合(S104:NO)、S112へ移行する。モータジェネレータ10が駆動中であると判断された場合(S104:YES)、S105へ移行する。
S105では、制御部65は、モータジェネレータ10の駆動要求に基づき、第1バッテリ41での片側駆動が可能か否かを判断する。第1バッテリ41での片側駆動が可能ではないと判断された場合(S105:NO)、すなわち、モータジェネレータ10の駆動要求が比較的高負荷であり、第1バッテリ41での片側駆動では駆動要求を満たせない場合、S112へ移行する。第1バッテリ41での片側駆動が可能であると判断された場合(S105:YES)、S106へ移行する。
S106では、制御部65は、駆動時中性点切替制御により、インバータ20、30を制御する。具体的には、制御部65は、第1インバータ20をモータジェネレータ10の駆動要求に応じて制御する。また、第2インバータ30を、S103で決定された充電期間と非充電期間との比率、および、切替周波数fcに基づく中性点切替制御とする。これにより、第1バッテリ41の電力が第2バッテリ42へ移動される。
第1バッテリ41のSOCが電力移動可能閾値TH_a1以下、または、第2バッテリ42のSOCが充電必要閾値TH_b2以上であると判断された場合(S102:NO)に移行するS107では、制御部65は、第1バッテリ41のSOCが充電必要閾値TH_b1より小さく、かつ、第2バッテリ42のSOCが電力移動可能閾値TH_a2より大きいか否かを判断する。電力移動可能閾値TH_a2は、第1バッテリ41に電力を移動しても差し支えない程度の比較的高い値に設定される。電力移動可能閾値TH_a1、TH_a2は、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。また、充電必要閾値TH_b1は、第2バッテリ42からの電力供給を要する程度の比較的低い値に設定される。充電必要閾値TH_b1、TH_b2は、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
第1バッテリ41のSOCが充電必要閾値TH_b1以上、または、第2バッテリ42のSOCが電力移動可能閾値TH_a2以下であると判断された場合(S107:NO)、S112へ移行する。本実施形態では、バッテリ41、42のSOCが共に充電必要閾値TH_b1、TH_b2以上の場合、電力移動が不要であるので、中性点切替制御を行わない。バッテリ41、42の一方のSOCが充電必要閾値TH_b1、TH_b2より小さく、かつ、バッテリ41、42の他方のSOCが電力移動可能閾値TH_a1、TH_A2より小さい場合、電力移動ができないので、中性点切替制御を行わない。すなわち、電力移動が不要の場合、または、電力移動ができない場合、S102およびS107にて否定判断され、S112へ移行する。
第1バッテリ41のSOCが充電必要閾値TH_b1より小さく、かつ、第2バッテリ42のSOCが電力移動可能閾値TH_a2より大きいと判断された場合(S107:YES)、すなわち第2バッテリ42から第1バッテリ42への電力移動が必要かつ可能である場合、S108へ移行する。
S108およびS109の処理は、S103およびS104の処理と同様である。なお、充電期間と非充電期間との比率決定に係る式(1)については、Vb1とVb2とを入れ替える。
S109にて肯定判断された場合に移行するS110では、制御部65は、モータジェネレータ10の駆動要求に基づき、第2バッテリ42での片側駆動が可能か否かを判断する。第2バッテリ42での片側駆動が可能ではないと判断された場合(S110:NO)、すなわち、モータジェネレータ10の駆動要求が比較的高負荷であり、第2バッテリ42での片側駆動では駆動要求を満たせない場合、S112へ移行する。第2バッテリ42での片側駆動が可能であると判断された場合(S110:YES)、S111へ移行する。
なお、モータジェネレータ10が停止中の場合、または、放電側バッテリでの片側駆動ができない場合、S101〜S103、S107、S108の処理を適宜省略するようにしてもよい。処理順についても適宜入れ替え可能である。
S111では、制御部65は、第2インバータ30をモータジェネレータ10の駆動要求に応じて制御する。また、第1インバータ20を、S108で決定された充電期間と非充電期間との比率、および、切替周波数fcに基づく中性点切替制御とする。これにより、第2バッテリ42の電力が第1バッテリ41に移動される。
S102およびS107にて否定判断された場合、もしくは、S104、S105、S109、または、S110にて否定判断された場合に移行するS112では、中性点切替制御を行わず、モータジェネレータ10の駆動要求に応じた通常制御とする。なお、上述の片側駆動モードまたは両側駆動モードにてインバータ20、30を制御することに加え、S104またはS109にて否定判断された場合にスイッチング素子21〜26、31〜36の全オフ状態とする停止制御も通常制御に含まれる。
本実施形態では、モータジェネレータ10の駆動領域が片側駆動領域であるとき、中性点側インバータにて、中性点切替制御を行うことで、モータジェネレータ10を駆動しつつ、駆動側インバータに接続されるバッテリから、中性点側インバータに接続されるバッテリに、電力を移動させることができる。中性点切替制御では、コイル11〜13がインダクタとして機能することで、昇圧チョッパと同様の動作となるので、電圧が低い側のバッテリから高い側への電力移動が可能である。すなわち、バッテリ電圧Vb1、Vb2によらず、いずれのバッテリにも電力を移動可能である。
また、バッテリ41、42の電圧に応じて充電期間と非充電期間との比率を決定するとともに、SOCに応じて切替周波数fcを決定しているので、電圧差やSOCに応じて、適切に電力を移動させることができる。
以上説明したように、本実施形態の電力変換装置15は、コイル11〜13を有するモータジェネレータ10の電力を変換するものであって、第1インバータ20と、第2インバータ30と、制御部65と、を備える。
第1インバータ20は、第1スイッチング素子21〜26を有し、コイル11、12、13の一端111、121、131および第1バッテリ41に接続される。
第2インバータ30は、第2スイッチング素子31〜36を有し、コイル11、12、13の他端112、122、132および第2バッテリ42に接続される。
制御部65は、第1バッテリ41または第2バッテリ42の一方の電力を用いる片側駆動、または、第1バッテリ41および第2バッテリ42の両方の電力を用いる両側駆動により、モータジェネレータ10の駆動を制御する。
スイッチング素子21〜26、31〜36は、それぞれ、高電位側から低電位側への通電の許容および遮断を切り替え可能である素子部211〜216、311〜316、および、低電位側から高電位側への通電を許容するダイオードである還流ダイオード221〜226、321〜326を有する。
ここで、第1バッテリ41または第2バッテリ42の一方を放電側電圧源、他方を充電側電圧源とする。また、放電側電圧源に接続されるインバータを放電側インバータ、充電側電圧源に接続されるインバータを充電側インバータとする。ここでは、第1バッテリ41が放電側電圧源、第1インバータ20が放電側インバータであり、第2バッテリ42が充電側電圧源、第2インバータ30が充電側インバータである場合について言及する。なお、充電側と放電側を入れ替える場合は、第1バッテリ41と第2バッテリ42とを読み替えればよく、第1インバータ20と第2インバータ30とを読み替えればよい。後述の実施形態についても同様である。
制御部65は、第1バッテリ41の電力による片側駆動が可能であって、第1バッテリ41の電力を第2バッテリ42に移動させる場合、第1インバータ20をモータジェネレータ10の駆動要求に応じて制御し、第2インバータ30において、非充電期間と充電期間とを切替周波数fcにて切り替える。非充電期間は、第2インバータ30が中性点化され、電力が第2バッテリ42に供給されない。充電期間は、非充電期間とはスイッチング状態を切り替え、電力が第2バッテリ42に供給される。
充電期間において、非充電期間とはスイッチング状態を切り替えることで、充電期間にてコイル11〜13に蓄えられたエネルギが、第2インバータ30の上アーム素子31〜33の還流ダイオード321〜323を経由して、第2バッテリ42に供給される。これにより、第1バッテリ電圧Vb1が第2バッテリ電圧Vb2以下であっても、モータジェネレータ10を駆動しつつ、第1バッテリ41の電力を第2バッテリ42に移動させることができる。また、例えば、電圧源の一方に小容量のバッテリを用いた場合であっても、モータジェネレータ10を片側駆動可能でなときに、電力を移動させておくことで電欠を防げる。したがって、モータジェネレータ10を高負荷で駆動させるとき、両側駆動による高出力駆動が可能となる。
制御部65は、非充電期間において、充電側インバータである第2インバータ30の上アーム素子31〜33、または、下アーム素子34〜36の一方を全相オン、他方を全相オフすることで、第2インバータ30を中性点化する。
制御部65は、充電期間において、第2インバータ30の全てのスイッチング素子31〜36をオフにする全オフ制御、または、第2インバータ30における各相のスイッチング状態を第1インバータ20と同じとする同相スイッチング状態とする。
これにより、第1バッテリ電圧Vb1および第2バッテリ電圧Vb2によらず、第2インバータ30の上アーム素子31〜33の還流ダイオード321〜323を経由して、適切に電力移動を行うことができる。
制御部65は、充電期間を全オフ状態とし、全オフ状態の前の非充電期間と、全オフ状態の後の非充電期間とで、全相オンされるアームの上下を入れ替える。中性点固定されるアームの上下を入れ替えることで、上下の入れ替えに伴うデッドタイムが充電期間となり、適切に電力移動を行うことができる。また、オン固定されるアームを入れ替えることで、スイッチング損失の偏りを低減することができる。
非充電期間と充電期間との比率は、第1バッテリ電圧Vb1および第2バッテリ電圧Vb2に応じて決定される。特に、放電側の電圧が充電側の電圧以下の場合、適切な昇圧比での電力移動が可能となる。
切替周波数fcは、第1バッテリ41および第2バッテリ42の充電状態であるSOCに応じて決定される。具体的には、移動したい電力量に応じて、切替周波数fcを切り替える。より詳細には、移動したい電力量が大きいほど、切替周波数fcを高める。これにより、所望の電力量を適切に移動させることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図7〜図10に示す。
図7に示すように、本実施形態の電力変換装置16は、モータジェネレータ10の電力を変換するものであって、第1インバータ20、第2インバータ30、低電位側接続線51、開閉器52、および、制御部65等を備える。
低電位側接続線51は、第1低電位側配線28と第2低電位側配線38とを接続する。低電位側接続線51には、第1インバータ20側と第2インバータ30側との断接を切り替え可能である開閉器52が設けられる。開閉器52は、制御部65により制御される。本実施形態では、停止時中性点切替制御を行うときを除き、開閉器52を開とする。
モータジェネレータ10の駆動中において、開閉器52を開とすることで、第1実施形態と同様の駆動時中性点切替制御により、バッテリ41、42の一方から他方への電力移動が可能である。
また、開閉器52を閉とすることで、モータジェネレータ10の停止中に、バッテリ41、42の一方から他方への電力移動が可能である。
モータ停止中における中性点切替制御を図8に基づいて説明する。ここでは、第1バッテリ電圧Vb1が第2バッテリ電圧Vb2より低く、第1バッテリ41から第2バッテリ42に電力を移動させる場合を例に説明する。図8では(a)が非充電期間、(b)、(c)が充電期間に対応する。
図8(a)に示すように、非充電期間において、第1インバータ20の上アーム素子21〜23をオン、第2インバータ30の下アーム素子34〜36をオンにする。非充電期間において、電力の移動元となる第1インバータ20側において、接続線51が設けられるのと上下反対側のアームである上アーム素子21〜23がオンされ、電力の移動先となる第2インバータ30側において、接続線51が設けられる側のアームである下アーム素子34〜36がオンされる。
このとき、モータジェネレータ10が回転しない状態にて、矢印Y6で示す直流の電流が流れる。電流がコイル11〜13に流れることで、コイル11〜13が昇圧チョッパのインダクタLとして機能し、エネルギが蓄えられる。
図8(b)に示すように、充電期間においても、第1インバータ20では、上アーム素子21〜23のオン固定を継続する。また、第2インバータ30にて、非充電期間にオンされていた下アーム素子34〜36をオフすると、矢印Y7で示すように、上アーム素子31〜33の還流ダイオード321〜323に電流が流れることで、第2バッテリ42が充電される。
また、図8(c)に示すように、第1インバータ20にて上アーム素子21〜23のオン固定を継続しつつ、第2インバータ30の上アーム素子31〜33を全相オンにする。この場合も、図8(b)と同様、矢印Y7で示す経路で電流が流れることで、第2バッテリ42が充電される。
図8(b)は、第2インバータ30にて、オン固定されるアームの切り替えに伴うデッドタイムと捉えることができる。
本実施形態では、図8中の(a)と(c)との間にデッドタイムとして(b)を挟み、(a)、(b)、(c)、(b)、(a)、(b)・・・と、第2インバータ30のスイッチング状態を切り替えることで、第2バッテリ42を充電する。チョッパ動作の詳細は、第1実施形態にて説明した通りである。
また、第1バッテリ電圧Vb1が第2バッテリ電圧Vb2より大きい場合、図8(b)に示すように、第1インバータ20の上アーム素子21〜23をオンにすることで、第1バッテリ41の電力を第2バッテリ42に移動可能である。
図9は、相電流および移動電力を示すタイムチャートである。図9において、(a)は中性点切替制御を行った場合の相電流、(b)は中性点切替制御を行った場合の移動電力、(c)は中性点切替制御を行わない場合の相電流、(d)は中性点切替制御を行わない場合の移動電力である。
図9(c)、(d)に示すように、モータジェネレータ10が停止しているとき、中性点切替制御を行わなければ、相電流は0であり、電力移動は生じない。
図9(a)、(b)に示すように、モータジェネレータ10が停止している状態にて、中性点切替制御を行うことで、コイル11〜13には、直流の電流が流れ、この直流電流に応じた電力を移動させることができる。
第1実施形態と同様、充電期間の前後の非充電期間において、オン固定されるアームの上下を入れ替える場合、全オフ状態である期間を、オン固定されるアームの切り替えに伴うデッドタイムとみなすこともできる。オン固定されるアームを入れ替えることで、スイッチング損失の偏りを低減することができる。
本実施形態では、モータジェネレータ10が停止しているとき、全相のコイル11〜13を用いて電力移動を行うが、1相または2相を用いて電力移動を行うようにしてもよい。例えば、バッテリ41、42のSOCに応じ、電力移動量が閾値より小さい場合、1相または2相を用い、電力移動量が閾値より大きい場合、全相を用いるようにしてもよい。全相を用いる場合、コイル11〜13をインダクタLとして最大限利用できるので、速やかに電力を移動させることができる。また、1相または2相にて電力移動を行う場合、電力移動の速度は遅くなるものの、スイッチング損失を低減することができる。また、1相または2相を用いて電力移動を行う場合、モータジェネレータ10の図示しないロータの停止位置に応じ、インダクタLが大きくなる相を選択することが好ましい。
本実施形態の駆動制御処理を図10のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、イグニッションスイッチ等である始動スイッチがオンされているときに、制御部65にて所定の周期で実行される。
S201〜S203の処理は、図5中のS101〜S103の処理と同様である。
S204では、S104と同様、制御部65は、モータジェネレータ10が駆動中か否かを判断する。モータジェネレータ10が駆動中ではないと判断された場合(S204:NO)、S208へ移行する。モータジェネレータ10が駆動中であると判断された場合(S204:YES)、S205へ移行する。
S205では、制御部65は、開閉器52を開とする。
S206およびS207の処理は、図5中のS105およびS106の処理と同様である。S206にて否定判断された場合、S218へ移行する。
モータジェネレータ10が駆動中ではない、すなわち停止中と判断された場合(S204:NO)に移行するS208では、制御部65は、開閉器52を閉とする。
S209では、制御部65は、停止時中性点切替制御により、インバータ20、30を制御する。具体的には、制御部65は、第1インバータ20の上アーム素子21〜23をオン固定する。また、第1バッテリ電圧Vb1が第2バッテリ電圧Vb2以下の場合、第2インバータ30を、S203で決定された充電期間と非充電期間との比率、および、切替周波数fcに基づく中性点切替制御とする。第1バッテリ電圧Vb1が第2バッテリ電圧Vb2より大きい場合、第2インバータ30は、スイッチング素子31〜36が全オフである全オフ状態を継続する。
これにより、モータジェネレータ10の停止中において、第1バッテリ41の電力を第2バッテリ42へ移動可能である。
S202にて否定判断された場合に移行するS210およびS211の処理は、図5中のS107およびS108の処理と同様である。
S212では、S204と同様、制御部65は、モータジェネレータ10が駆動中か否かを判断する。モータジェネレータ10が駆動中ではないと判断された場合(S212:NO)、S216へ移行する。モータジェネレータ10が駆動中であると判断された場合(S212:YES)、S213へ移行する。
S213では、制御部65は、開閉器52を開とする。
S214およびS215の処理は、図5中のS110およびS111の処置と同様である。S214にて否定判断された場合、S218へ移行する。
なお、上記実施形態と同様、中性点切替制御を行わない場合、S201〜S203、S210、S211の処理を適宜省略するようにしてもよい。この場合、処理順についても適宜入れ替え可能である。
モータジェネレータ10が駆動中ではない、すなわち停止中と判断された場合(S212:NO)に移行するS216では、制御部65は、開閉器52を閉とする。
S217では、制御部65は、停止時中性点切替制御により、インバータ20、30を制御する。具体的には、制御部65は、第2インバータ30の上アーム素子31〜33をオン固定する。また、第2バッテリ電圧Vb2が第1バッテリ電圧Vb1以下の場合、第1インバータ20を、S211で決定された充電期間と非充電期間との比率、および、切替周波数fcに基づく中性点切替制御とする。これにより、第2バッテリ42の電力が第1バッテリ41へ移動される。第2バッテリ電圧Vb2が第1バッテリ電圧Vb1より大きい場合、第1インバータ20は、スイッチング素子21〜26が全オフである全オフ状態を継続する。
これにより、モータジェネレータ10の停止中において、第2バッテリ42の電力を第1バッテリ41へ移動可能である。
本実施形態の電力変換装置16は、インバータ20、30の低電位側を、モータジェネレータ10を介さずに接続する低電位側接続線51、および、低電位側接続線51に設けられる開閉器52を備える。開閉器52を開とすることで、上記実施形態と同様の駆動時中性点切替制御を行うことができる。
また、開閉器52を閉とすることで、モータジェネレータ10の停止中においても、停止時中性点切替制御により、バッテリ41、42間での電力の移動が可能である。特に、低電位側接続線51にて、インバータ20、30の低電位側をモータジェネレータ10、を介さずに接続することで、全相のコイル11〜13をインダクタLとして用いることができる。これにより、充電速度を高めることができる。
例えば、回転電機駆動システム1が、プラグインハイブリッド車両や電動車両に適用される場合のように、外部電源の電力によりバッテリ41、42を充電可能な場合、バッテリ41、42の一方を外部電源との接続に用いられるコネクタ等と接続すればよい。そして、一方のバッテリを外部電源により充電するとともに、停止時中性点切替制御により、他方のバッテリに電力を移動することで、他方のバッテリも充電可能である。これにより、車両の充電システムを簡素化することができる。
本実施形態の電力変換装置16は、第1インバータ20および第2インバータ30の低電位側同士を、モータジェネレータ10を介さずに接続する低電位側接続線51と、低電位側接続線51に設けられ、制御部65により開閉状態が制御される開閉器52と、をさらに備える。
制御部65は、モータジェネレータ10の停止中に、放電側電圧源から充電側電圧源へ電力を移動させるとき、開閉器52を閉とする。
これにより、モータジェネレータ10の停止中においても、放電側電圧源から充電側電圧源への電力移動が可能である。特に、全相のコイル11〜13を用いて電力移動が可能であるので、1相または2相での電力移動を行う場合と比較し、電力移動を速やかに行うことができる。
以下、第1バッテリ41および第1インバータ20を放電側、第2バッテリ42および第2インバータ30を充電側として説明する。
制御部65は、モータジェネレータ10が停止しているときに、第1バッテリ41から第2バッテリ42にへ電力を移動する場合、第1インバータ20の上アーム素子21〜23を全相オン、下アーム素子24〜26の全相をオフとする。
制御部65は、放電側である第1バッテリ電圧Vb1が充電側である第2バッテリ電圧Vb2より高い場合、第2インバータ30の全てのスイッチング素子31〜36をオフとする。
制御部65は、第1バッテリ電圧Vb1が第2バッテリ電圧Vb2以下の場合、非充電期間と充電期間とを切替周波数fcにて切り替える。充電期間において、第2インバータ30の全てのスイッチング素子31〜36をオフにする、または、第2インバータ30の上アーム素子31〜33を全相オン、下アーム素子34〜36を全相オフとする。
これにより、バッテリ電圧Vb1、Vb2によらず、適切に電力移動を行うことができる。
本実施形態では、低電位側接続線51が「接続線」に対応する。また、低電位側接続線51にて、インバータ20、30の低電位側が接続されているので、上アーム素子21〜23、31〜33が「開放側アーム素子」、下アーム素子24〜26、34〜36が「接続側アーム素子」に対応する。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図11および図12に示す。
図11に示すように、本実施形態の電力変換装置17は、モータジェネレータ10の電力を変換するものであって、第1インバータ20、第2インバータ30、高電位側接続線56、開閉器57、および、制御部65等を備える。
高電位側接続線56は、第1高電位側配線27と第2高電位側配線37とを接続する。高電位側接続線56には、第1インバータ20側と第2インバータ30側との断接を切り替え可能である開閉器57が設けられる。開閉器57は、制御部65により制御される。本実施形態では、第2実施形態の開閉器52と同様、停止時中性点切替制御を行うときを除き、開閉器57を開とする。
モータジェネレータ10の駆動中において、開閉器57を開とすることで、第1実施形態と同様の駆動時中性点切替制御により、バッテリ41、42の一方から他方への電力移動が可能である。
また、開閉器57を閉とすることで、モータジェネレータ10の停止中に、バッテリ41、42の一方から他方への電力移動が可能である。
モータ停止中における中性点切替制御を図12に基づいて説明する。ここでは、第2実施形態と同様、第1バッテリ電圧Vb1が第2バッテリ電圧Vb2より低く、第1バッテリ41から第2バッテリ42に電力を移動させる場合を例に説明する。図12では(a)が非充電期間、(b)、(c)が充電期間に対応する。
図12(a)に示すように、非充電期間において、第1インバータ20の下アーム素子24〜26をオン、第2インバータ30の上アーム素子31〜33をオンにする。非充電期間において、電力の移動元となる第1インバータ20側において、接続線56が設けられるのと上下反対側のアームである下アーム素子24〜26がオン固定され、電力の移動先となる第2インバータ30において、接続線56が設けられる側のアームである上アーム素子31〜33がオンされる。
このとき、モータジェネレータ10が回転しない状態にて、矢印Y8で示す直流の電流が流れる。電流がコイル11〜13に流れることで、コイル11〜13が昇圧チョッパのインダクタLとして機能し、エネルギが蓄えられる。
図12(b)に示すように、充電期間においても、第1インバータ20では、下アーム素子24〜26のオン固定を継続する。また、第2インバータ30にて、非充電期間にオンされている上アーム素子31〜33をオフすると、矢印Y9で示すように、下アーム素子34〜36の還流ダイオード324〜326に電流が流れることで、第2バッテリ42が充電される。
また、図12(c)に示すように、第1インバータ20にて下アーム素子24〜26のオン固定を継続しつつ、第2インバータ30の下アーム素子34〜36を全相オンにする。この場合も、図12(b)と同様、矢印Y9で示す経路で電流が流れることで、第2バッテリ42が充電される。
図12(b)は、第2インバータ30にて、オン固定されるアームの切り替えに伴うデッドタイムと捉えることができる。
本実施形態では、図12中の(a)と(c)との間にデッドタイムとして(b)を挟み、(a)、(b)、(c)、(b)、(a)、(b)・・・と、第2インバータ30のスイッチング状態を切り替えることで、第2バッテリ42を充電する。チョッパ動作の詳細は、第1実施形態にて説明した通りである。
また、第1バッテリ電圧Vb1が第2バッテリ電圧Vb2より大きい場合、図12(b)に示すように、第1インバータ20の下アーム素子24〜26をオンにすることで、第1バッテリ41の電力を第2バッテリ42に移動可能である。
本実施形態の駆動制御処理は、第2実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態の電力変換装置17は、第1インバータ20および第2インバータ30の高電位側同士を、モータジェネレータ10を介さずに接続する高電位側接続線56と、高電位側接続線56に設けられ、制御部65により開閉状態が制御される開閉器57と、をさらに備える。
制御部65は、モータジェネレータ10の停止中に放電側電圧源から充電側電圧源へ電力を移動させるとき、開閉器57を閉とする。
このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本実施形態では、高電位側接続線56が「接続線」に対応する。また、高電位側接続線56にて、インバータ20、30の高電位側が接続されているので、上アーム素子21〜23、31〜33が「接続側アーム素子」、下アーム素子24〜26、34〜36が「開放側アーム素子」に対応する。
(他の実施形態)
(1)電圧源
上記実施形態では、電圧源として、リチウムイオン電池等を例示した。他の実施形態では、電圧源は、リチウムイオン電池以外の鉛蓄電池や燃料電池、または、電気二重層キャパシタ等であってもよい。
(2)回転電機
上記実施形態では、回転電機はモータジェネレータである。他の実施形態では、回転電機は、発電機の機能を持たない電動機であってもよいし、電動機の機能を持たない発電機であってもよい。また、上記実施形態の回転電機は3相である。他の実施形態では、回転電機は、4相以上としてもよい。
また、上記実施形態では、回転電機が電動車両の主機モータである。他の実施形態では、回転電機は、主機モータに限らず、例えばスタータ機能とオルタネータ機能とを併せ持つ、所謂ISG(Integrated Starter Generator)や、補機モータであってもよい。また、電力変換装置を車両以外の装置に適用してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
10・・・モータジェネレータ(回転電機)
15〜17・・・電力変換装置
20・・・第1インバータ 21〜26・・・第1スイッチング素子
30・・・第2インバータ 31〜36・・・第2スイッチング素子
211〜216、311〜316・・・素子部
221〜226、321〜326・・・還流ダイオード(ダイオード)
41・・・第1バッテリ(第1電圧源)
42・・・第2バッテリ(第2電圧源)
65・・・制御部

Claims (7)

  1. 巻線(11、12、13)を有する回転電機(10)の電力を変換する電力変換装置であって、
    第1スイッチング素子(21〜26)を有し、前記巻線の一端(111、121、131)および第1電圧源(41)に接続される第1インバータ(20)と、
    第2スイッチング素子(31〜36)を有し、前記巻線の他端(112、122、132)および第2電圧源(42)に接続される第2インバータ(30)と、
    前記回転電機の駆動要求に応じ、前記第1電圧源または前記第2電圧源の一方の電力を用いる片側駆動、または、前記第1電圧源および前記第2電圧源の両方の電力を用いる両側駆動により前記回転電機の駆動を制御する制御部(65)と、
    を備え、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子は、それぞれ、高電位側から低電位側への通電の許容および遮断を切り替え可能である素子部(211〜216、311〜316)、および、低電位側から高電位側への通電を許容するダイオード(221〜226、321〜326)を有し、
    前記制御部は、
    前記第1電圧源または前記第2電圧源の一方である放電側電圧源の電力による片側駆動が可能であって、前記放電側電圧源の電力を、前記第1電圧源または前記第2電圧源の他方である充電側電圧源に移動させる場合、
    前記放電側電圧源に接続されるインバータである放電側インバータを、前記回転電機の駆動要求に応じて制御し、
    前記充電側電圧源に接続されるインバータである充電側インバータにおいて、前記充電側インバータが中性点化され、電力が前記充電側電圧源側に供給されない非充電期間と、前記非充電期間とはスイッチング状態を切り替え、電力が前記充電側電圧源側に供給される充電期間とを、切替周波数にて切り替える電力変換装置。
  2. 前記制御部は、
    前記非充電期間において、前記充電側インバータの高電位側に接続されるスイッチング素子である上アーム素子、または、低電位側に接続されるスイッチング素子である下アーム素子の一方を全相オン、他方を全相オフすることで、前記充電側インバータを中性点化し、
    前記充電期間において、前記充電側インバータの全てのスイッチング素子をオフにする全オフ状態、または、前記充電側インバータにおける各相のスイッチング状態を前記放電側インバータと同じとする同相スイッチング状態とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御部は、前記充電期間を前記全オフ状態とし、前記全オフ状態の前の前記非充電期間と、当該全オフ状態の後の前記非充電期間とで、全相オンされるアームの上下を入れ替える請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記非充電期間と前記充電期間との比率は、前記第1電圧源の電圧および前記第2電圧源の電圧に応じて決定される請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記切替周波数は、前記第1電圧源および前記第2電圧源の充電状態に応じて決定される請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記第1インバータおよび前記第2インバータの高電位側同士または低電位側同士を、前記回転電機を介さずに接続する接続線(51、56)と、
    前記接続線に設けられ、前記制御部により開閉状態が制御される開閉器(52、57)と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記回転電機の停止中に、前記放電側電圧源から前記充電側電圧源へ電力を移動させるとき、前記開閉器を閉とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記接続線が設けられる側のアームに設けられるスイッチング素子を接続側アーム素子、前記接続線が設けられない側のアームに設けられるスイッチング素子を開放側アーム素子とすると、
    前記制御部は、
    前記回転電機が停止しているときに、前記第1電圧源または前記第2電圧源の一方から他方へ電力を移動する場合、
    前記放電側インバータの前記開放側アーム素子の全相をオン、前記接続側アーム素子の全相をオフとし、
    前記放電側電圧源の電圧が前記充電側電圧源の電圧より高い場合、前記充電側インバータの全てのスイッチング素子をオフとし、
    前記放電側電圧源の電圧が前記充電側電圧源の電圧以下の場合、
    前記充電期間と前記非充電期間とを前記切替周波数にて切り替え、
    前記充電期間において、前記充電側インバータの前記接続側アーム素子の全相をオン、前記開放側アーム素子の全相をオフとし、
    前記非充電期間において、前記充電側インバータの全てのスイッチング素子をオフにする、または、前記充電側インバータの前記開放側アーム素子の全相をオン、前記接続側アーム素子の全相をオフとする請求項6に記載の電力変換装置。
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