JP2018096253A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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友貴 一瀬
Tomoki Ichinose
友貴 一瀬
寛才 佐藤
Kansai Sato
寛才 佐藤
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Abstract

【課題】軸受に作用するエッジロードをより緩和させることができ、軸受の一層の長寿命化を図ることができるスクロール型圧縮機を提供すること。
【解決手段】本発明のスクロール型圧縮機10は、固定スクロール24と、固定スクロール24と噛み合う旋回スクロール22と、動力を伝達して旋回スクロール22を旋回させるクランク軸14と、クランク軸14を回転可能に支持するメイン軸受15と、クランク軸14の大径軸部14Bとメイン軸受15の間に配置される、回転可能なフローティングブッシュ32と、を備える。フローティングブッシュ32が配置される大径軸部14Bの外周面が中高なクラウニングとされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和装置や冷凍装置に用いられるスクロール型圧縮機に関する。
空気調和装置や冷凍装置に用いられるスクロール型の圧縮機は、渦巻状のスクロール壁をそれぞれ有する固定スクロールと旋回スクロールとを備える。旋回スクロールは、ケーシングに軸受を介して支持されている回転軸に連結している。そして、固定スクロールに対して旋回スクロールを公転旋回運動させ、双方のスクロール壁の間に形成される圧縮室の容積を減少させることで、圧縮室内の流体の圧縮を行う。
スクロール型圧縮機の軸受には、小型軽量化のためラジアルニードル軸受(以下、ニードル軸受)が使用される。ニードル軸受を備えるスクロール型圧縮機においては、荷重による変形や組立誤差による芯ずれ、つまりミスアライメントにより回転軸に傾きが発生した場合に、回転軸とニードル軸受が備える転動体の接触部分に荷重が集中するエッジロードが発生する。このエッジロードは、ニードル軸受の寿命の低下を招く。
特許文献1は、エッジロードを緩和させるために、ニードル軸受と回転軸の間にフローティングブッシュを設けることを提案する。
フローティングブッシュは、フローティングブッシュの内周面と回転軸の外周面の間に隙間を生み出して、回転軸の傾きを吸収することとなるので、ニードル軸受に作用するエッジロードを緩和させ、メイン軸受の長寿命に寄与する。
特許第5010306号公報
しかし、ニードル軸受と回転軸の間にフローティングブッシュを設けたとしても、回転軸の傾きが全くなくなるわけではないので、エッジロードは生じ得る。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、軸受に作用するエッジロードをより緩和させることができ、軸受の一層の長寿命化を図ることができるスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
本発明のスクロール型圧縮機は、固定スクロールと、固定スクロールと噛み合う旋回スクロールと、動力を伝達して旋回スクロールを旋回させる回転軸と、回転軸を回転可能に支持する軸受と、回転軸と軸受の間に配置される、回転可能な円筒環と、を備え、円筒環の内周面及び円筒環が配置される回転軸の外周面の一方又は双方が中高である、ことを特徴とする。
本発明における中高としては、円筒環の内周面及び回転軸の外周面の一方又は双方は、その回転軸線の方向の両端に向けて、連続的に径が小さくなる領域を有する、ことができる。
具体的には、連続的に径が小さくなる領域の輪郭を、円弧にすることができるし、対数曲線にすることもできる。
本発明のスクロール型圧縮機は、円筒環の内周面及び回転軸の外周面の一方又は双方は、回転軸線の方向の中央に設けられる、回転軸線の方向と平行な平坦面と、平坦面と連なり、回転軸線の方向の両端に向けて連続的に径が小さくなる傾斜面と、を備えることができる。
本発明における回転軸は、円筒環の回転軸線方向の両端に、円筒環が回転軸線の方向に位置ずれするのを防止する、支持壁を有し、回転軸と一体に形成される支持壁と回転軸の外周面の境界部分に、応力緩和構造が設けられることが好ましい。
本発明における応力緩和構造としては、円周方向に連なる逃げ溝であることが好ましい。
本発明によれば、円筒環の内周面及び円筒環が配置される回転軸の外周面の一方又は双方が中高であることにより、回転軸の傾きを吸収して、軸受に作用するエッジロードをより緩和させることができ、軸受の一層の長寿命化を図ることができる。
本発明の実施形態に係るスクロール型圧縮機の縦断面図である。 本発明の実施形態の要部を示す一部拡大図である。 (a−1)及び(a−2)は本発明の実施形態に係るスクロール型圧縮機の動作を示す説明図であり、(b−1)及び(b−2)は比較例のスクロール型圧縮機の動作を示す説明図である。 本発明の他の実施形態の要部を示す一部拡大図である。 本発明のさらに他の実施形態の要部を示す一部拡大図である。 比較例のスクロール型圧縮機の縦断面図である。
以下、本発明によるスクロール型圧縮機10の実施形態を図1に基づいて説明する。
スクロール型圧縮機10は、フローティングブッシュ32を設けることによる調心性を向上し、クランク軸14の傾きが大きくなるのを許容する。以下、スクロール型圧縮機10の構成、動作及び効果の順に説明する。
[スクロール型圧縮機10の構成]
図1に示すように、本実施形態によるスクロール型圧縮機10は、フロントハウジング11とリアハウジング12とを備え、フロントハウジング11とリアハウジング12とが一体的に締め付け固定されることでハウジング13を構成する。
フロントハウジング11の内部には、メイン軸受15及びサブ軸受16を介してクランク軸(回転軸)14がその回転軸線Lの回りに回転自在に支持されている。なお、メイン軸受15は、ニードル軸受(針状ころ軸受)により構成されている。
クランク軸14の一端側(図1において左側)は小径軸部14Aとされ、この小径軸部14Aは、フロントハウジング11を貫通して一端側に突出している。小径軸部14Aの突出部には、電磁クラッチMが装着され、フロントハウジング11の一端側の小径ボス部11Aの外周面に軸受17を介して回転自在に設けられているプーリー18との間で動力が断続されるようになっている。プーリー18には、図示していないエンジン等の外部駆動源からVベルト等を介して動力が伝達されることとなる。なお、メイン軸受15とサブ軸受16との間には、リップシールからなるメカニカルシール19が設けられており、これによってハウジング13内と大気との間を気密にシールしている。
一方、クランク軸14の他端側(図1において右側)には、大径軸部14Bが設けられており、この大径軸部14Bには、クランク軸14の回転軸線Lよりも所定寸法だけ偏心する偏心ピン14Cが一体に設けられている。そして、これらクランク軸14の大径軸部14B及び小径軸部14Aが、それぞれメイン軸受15及びサブ軸受16を介してフロントハウジング11に回転自在に支持されることとなる。また、偏心ピン14Cには、バランスブッシュ20及びドライブ軸受21を介して、旋回スクロール22が連結されており、クランク軸14が回転されることにより、旋回スクロール22が旋回駆動されるようになっている。
バランスブッシュ20には、旋回スクロール22が旋回駆動されることにより生じるアンバランス荷重を除去するためのバランスウェイト20Aが形成されており、旋回スクロール22の旋回駆動とともに旋回されるようになっている。
ハウジング13の内部には、スクロール圧縮機構23を構成する一対の固定スクロール24と旋回スクロール22が組み込まれている。
固定スクロール24は、固定端板24Aと、この固定端板24Aから立設された渦巻き状のラップ24Bとを備えており、一方、旋回スクロール22は、旋回端板22Aと、この旋回端板22Aから立設された渦巻き状のラップ22Bとを備えている。
固定スクロール24及び旋回スクロール22は、図1に示すように、各々の中心を旋回半径分だけ離すとともに、ラップ24B,22B同士が180度位相をずらせて噛み合わせた状態で組み込まれる。これによって、両スクロール部材24,22間には、端板24A,22Aとラップ24B,22Bとにより仕切られた一対の圧縮室Cがスクロールの中心に対して対称に形成されることとなる。
固定スクロール24は、ボルト25を介してリアハウジング12の内面に固定されている。旋回スクロール22は、旋回端板22Aの背面に設けられているボス部26に、クランク軸14の一端側に設けられている偏心ピン14Cが、バランスブッシュ20及びドライブ軸受21を介して嵌め込まれることによりクランク軸14に連結されている。
また、旋回スクロール22は、フロントハウジング11に形成されているスラスト受け面11Bに旋回端板22Aの背面が支持されており、このスラスト受け面11Bと旋回スクロール22の背面との間に介装される自転阻止用ピンリング機構27により、旋回スクロール22は、自転を阻止されながら固定スクロール24に対して公転旋回駆動されるように構成されている。
この自転阻止用ピンリング機構27は、ピン27Aとリング27Bとを備えており、旋回スクロール22の固定端板24Aの背面又はスラスト受け面11Bの一方にピン27Aを立てるピン穴11Cが、他方にリング27Bを嵌合するリング穴22Cが設けられている。本実施形態では、スラスト受け面11Bにピン27Aを立てるピン穴11Cが設けられ、旋回スクロール22にリング27Bを嵌めるリング穴22Cが設けられている。
なお、これらピン穴11C及びリング穴22Cは、周方向に複数箇所、一般的には3箇所又は4箇所(本実施形態では4箇所)設けられている。
さらに、固定スクロール24の固定端板24Aの中央部には、圧縮された冷媒ガスを吐出する吐出ポート24Cが開口されており、この吐出ポート24Cには、固定端板24Aにリテーナ28を介して取り付けられる吐出リード弁(図示せず)が設けられている。また、固定スクロール24の固定端板24Aの背面には、リアハウジング12の内面に密接されるようOリング等のシール部材(図示せず)が設置され、リアハウジング12との間でハウジング13の内部の密閉空間から区画された吐出チャンバ29が形成されている。これにより、吐出チャンバ29を除くハウジング13の内部空間が、吸入チャンバ30として機能するようになっている。
吸入チャンバ30には、フロントハウジング11に設けられている吸入口(図示せず)を介して冷凍サイクルから戻ってくる冷媒ガスが吸入され、この吸入チャンバ30を経て固定スクロール24と旋回スクロール22間に形成される圧縮室Cに冷媒ガスが吸い込まれるようになる。
なお、フロントハウジング11とリアハウジング12との間の接合面には、Oリング等のシール部材31が設置され、ハウジング13内の吸入チャンバ30を大気から気密にシールしている。
さて、図1及び図2に示すように、本実施形態においては、クランク軸14の大径軸部14Bとメイン軸受15の間に円筒環からなるフローティングブッシュ32が配置されている。
フローティングブッシュ32は、クランク軸14の大径軸部14Bに嵌挿されており、平坦な内周面(径径方向の内側))が、大径軸部14Bの外周面33と対向し、平坦な外周面(径方向の外側)が、メイン軸受15の内周面と対向する。フローティングブッシュ32は、内周面が外周面33と微小な隙間を隔てるが、外周面はメイン軸受15と当接する。したがって、フローティングブッシュ32は、クランク軸14の大径軸部14B及びメイン軸受15の双方に対して、回転軸線Lを中心に回転可能である。
メイン軸受15は、複数の円柱状の転動体15Aと、転動体15Aを回転可能に保持する円環状の保持器15Bと、転動体15Aより外側に配置する円環状の外輪15Cとを備えるニードル軸受からなる。
フローティングブッシュ32は、スクロール型圧縮機10の運転中には、クランク軸14、つまり大径軸部14Bの回転に連れ回って回転する。しかし、スクロール型圧縮機10が運転を開始するときには、フローティングブッシュ32は慣性により大径軸部14Bより微小時間だけ遅れて回転を始める。また、大径軸部14Bの回転が停止すると、慣性により微小量だけ回転してから停止する。こうして、フローティングブッシュ32は、スクロール型圧縮機10が運転と停止を繰り返すたびに、大径軸部14Bに対する回転方向の相対的な位置が微小量ずつ移動する。
大径軸部14Bは、フローティングブッシュ32が回転軸線Lの方向に位置ずれするのを防止する一対の支持壁36,37を備える。支持壁36は、回転軸線Lの方向の一端側において外周面33から立設し、支持壁37は、回転軸線Lの方向の他端側において外周面から立ち上がる。支持壁36は、大径軸部14Bと一体に形成されるが、支持壁37は、大径軸部14Bに設けられた保持溝33Aに挿入されることで外周面33から立設する。
支持壁36,37は、いずれも周方向に連なっているが、フローティングブッシュ32の位置ずれを防止することができるのであれば、周方向に断続的に設けてもよい。
大径軸部14Bの外周面33は、図2に示すように、その輪郭が中高(なかだか)とされるクラウニング34をなしている。このクラウニング34からなる外周面33は、曲率半径がRの円弧形状をなしており、回転軸線Lの方向の両端に向けて、連続的に径が小さくなる領域を有する。また、クラウニング34は、大径軸部14Bの周方向に連なっている。円弧形状からなるクラウニング34は加工が容易である。
クラウニング34が形成された外周面33と大径軸部14Bと一体に形成された支持壁36の境界部分には、逃げ溝35が形成されている。逃げ溝35は、周方向に連なって形成されており、開口形状が円弧状とされている。
大径軸部14Bはその輪郭が中高(なかだか)とされるクラウニング34をなしている。このクラウニング34は、回転軸線Lの方向の両端に向けて、連続的に径が小さくなる領域を有する。また、円弧形状からなるクラウニング34は加工が容易である。クラウニング34が形成された大径軸部14Bと一体に形成された支持壁36部分には、逃げ溝35は、周方向に連なって形成されており、開口形状が円弧状とされている。
[スクロール型圧縮機10の動作]
以上のように構成されたスクロール型圧縮機10は、以下のように動作する。
外部駆動源からプーリー18に伝達された回転駆動力を、電磁クラッチMを介してクランク軸14に伝達し、クランク軸14を回転させる。すると、クランク軸14の偏心ピン14Cにバランスブッシュ20及びドライブ軸受21を介して連結されている旋回スクロール22が、自転阻止用ピンリング機構27により自転を阻止されながら、固定スクロール24に対して公転旋回駆動される。
そして、この旋回スクロール22の公転旋回駆動により、半径方向最外方に形成される圧縮室C内に、吸入チャンバ30内の冷媒ガスが吸い込まれる。圧縮室Cは、所定の旋回角位置で吸入締め切りされた後、その容積が周方向及びラップ高さ方向に減少されながら中心側へと移動される。この間に冷媒ガスは圧縮され、圧縮室Cが吐出ポート24Cに連通する位置に達すると、吐出リード弁が押し開かれて圧縮されたガスは吐出チャンバ29内に吐き出され、この圧縮冷媒ガスは、リアハウジング12に設けられている吐出口(図示せず)を経て圧縮機外へと吐出される。
[スクロール型圧縮機10の効果]
次に、スクロール型圧縮機10が奏する効果を説明する。
本実施形態によるスクロール型圧縮機10によれば、フローティングブッシュ32を備えているので、クランク軸14が芯ずれを起こして回転軸線Lから傾いたとしても、この傾きを吸収できる。しかも、本実施形態は、大径軸部14Bの外周面33に中高なクラウニング34が形成されているので、クランク軸14の傾きが大きくても吸収できる調心性を備える。
以下、図6、図3(b−1)に示される外周面33が回転軸線Lと平行かつ平坦なスクロール型圧縮機50(以下、比較例)と対比して、本実施形態の大きな傾き吸収について説明する。
比較例は、フローティングブッシュ32を備えているので、図3(b−2)に示すように、クランク軸14(大径軸部14B)が傾いていても、大径軸部14Bの傾きを所定の角度までは吸収できる。しかし、大径軸部14Bの傾きが全くなくなるわけではないので、フローティングブッシュ32の傾きが所定の角度以上になると、大径軸部14Bがフローティングブッシュ32に接触し、フローティングブッシュ32をメイン軸受15の転動体15Aに押し付ける。こうしてエッジロードが発生する。
一方、本実施形態によるスクロール型圧縮機10は、図3(a−1)に示すように、大径軸部14Bの外周面33にクラウニング34が形成されており、回転軸線Lの両端に向けて径が小さくなるように傾斜している。これにより、図3(a−2)に示すように、大径軸部14Bの傾きを吸収できる角度が大きくなる。具体的には、比較例における所定の角度αに加えて、クラウニング34の傾斜の角度βの分だけ大きく大径軸部14Bが傾くのを許容する。
このように、大径軸部14Bの外周面33を中高な輪郭にすることにより、フローティングブッシュ32によるエッジロードの緩和をより向上させ、メイン軸受15の長寿命化を図ることができる。
また、クラウニング34を設けることにより、大径軸部14Bとフローティングブッシュ32の間により多くの潤滑油を保持することができる。
つまり、図3(a−1)に示すように、クランク軸14とフローティングブッシュ32の間の隙間が、回転軸線Lの両端に向けて大きくなり、隙間が大きくなった分だけ、クランク軸14とフローティングブッシュ32の間の空間容積が大きくなる。これにより、クランク軸14とフローティングブッシュ32の間に、より多くの潤滑油を保持することができる。
しかも、本実施形態は、外周面33と外周面33との境界部に、図2に示すように、逃げ溝35が形成されていることにより、より多くの潤滑油を保持することができる。
したがって、本実施形態によれば、潤滑油によるダンピング効果を大きく得ることができるので、クランク軸14の回転による騒音や振動を更に低減することができる。
また、本実施形態は、応力の集中しやすい支持壁36と外周面33の境界部に逃げ溝35が形成されている。この逃げ溝35は、開口形状が円弧状をなしている。したがって、フローティングブッシュ32から支持壁36が回転軸線Lの方向に力を受けたとしても、境界部が破損するのを防止できる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
本実施形態では、外周面33にクラウニング34のみが形成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図4に示すように、外周面33の回転軸線Lの中央に回転軸線Lと平行な平坦面38を備えていてもよい。この平坦面38は、両端に向けて輪郭が円弧状をなすクラウニング34,34と連なる。このクラウニング34,34は、回転軸線Lの方向の両端に向けて連続的に径が小さくなる傾斜面を構成する。
平坦面38を有することにより、クランク軸14に傾きがなければ、大径軸部14Bとフローティングブッシュ32は線接触するので、大径軸部14Bとフローティングブッシュ32の接触剛性が向上して、騒音や振動を低減することができる。
一方、クランク軸14に傾きがあれば、平坦面38の両端に設けられるクラウニング34,34によりクランク軸14の傾きが吸収されるので、メイン軸受15に作用するエッジロードを緩和させることができる。
また、本実施形態では、クラウニング34が円弧形状に形成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、クラウニング34が、回転軸線Lの両端から中央に近づくにつれて、曲率半径Rが大きくなる滑らかな曲線、つまり、対数曲線で形成されていてもよい。この対数曲線は、前記中央を境に、対称に形成することができる。
これにより、クランク軸14が傾いたときに、クラウニング34の外周面が円弧形状の場合と比べて、クランク軸14とフローティングブッシュ32の接触面積を増やすことができるので、クランク軸14とフローティングブッシュ32の接触面圧の増大を防止することができる。
なお、上述した平坦面38と両端のクラウニング34,34を有する外周面33について、クラウニング34,34の部分を対数曲線にすることができる。
さらに、本実施形態では、大径軸部14Bの外周面33にクラウニング34が形成されているが、本発明は、これに限定されず、図5(a)に示すように、フローティングブッシュ32の内周面を中高な、例えばクラウニング39で形成できる。
本実施形態では、支持壁36を大径軸部14Bと一体的に設けているが、本発明はこれに限定されず、図5(b)に示すように、両端端に大径軸部14Bと別体の支持壁37,37を設けてもよい。
さらに、本実施形態では、応力緩和構造として、逃げ溝35の例を示したが、本発明はこれに限定されず、支持壁36と外周面33の境界をR形状で繋いでもよい。
10 スクロール型圧縮機
11 フロントハウジング
11A 小径ボス部
11B スラスト受け面
11C ピン穴
12 リアハウジング
13 ハウジング
14 クランク軸
14A 小径軸部
14B 大径軸部
14C 偏心ピン
15 メイン軸受
16 サブ軸受
17 軸受
18 プーリー
20 バランスブッシュ
20A バランスウェイト
21 ドライブ軸受
22 旋回スクロール
22A 旋回端板
22B ラップ
22C リング穴
23 スクロール圧縮機構
24 固定スクロール
24A 固定端板
24B ラップ
24C 吐出ポート
25 ボルト
26 ボス部
27 自転阻止用ピンリング機構
27A ピン
27B リング
28 リテーナ
29 吐出チャンバチャンバ
30 吸入チャンバチャンバ
31 シール部材
32 フローティングブッシュ
33 外周面
34 クラウニング
35 逃げ溝
36,37 支持壁
38 平坦面
39 クラウニング
C 圧縮室
L 回転軸線
M 電磁クラッチ

Claims (7)

  1. 固定スクロールと、
    前記固定スクロールと噛み合う旋回スクロールと、
    動力を伝達して前記旋回スクロールを旋回させる回転軸と、
    前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、
    前記回転軸と前記軸受の間に配置される、回転可能な円筒環と、を備え、
    前記円筒環の内周面及び前記円筒環が配置される前記回転軸の外周面の一方又は双方が中高である、
    ことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 前記円筒環の内周面及び前記回転軸の外周面の一方又は双方は、
    その回転軸線の方向の両端に向けて、連続的に径が小さくなる領域を有する、
    請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 前記連続的に径が小さくなる領域の輪郭が円弧からなる、
    請求項2に記載のスクロール型圧縮機。
  4. 前記連続的に径が小さくなる領域の輪郭が対数曲線からなる、
    請求項2に記載のスクロール型圧縮機。
  5. 前記円筒環の内周面及び前記回転軸の外周面の一方又は双方は、
    前記回転軸線の方向の中央に設けられる、前記回転軸線の方向と平行な平坦面と、
    前記平坦面と連なり、前記回転軸線の方向の両端に向けて連続的に径が小さくなる傾斜面と、を備える、
    請求項2〜請求項4の何れか一項に記載のスクロール型圧縮機。
  6. 前記回転軸は、
    前記円筒環の前記回転軸線方向の両端に、前記円筒環が前記回転軸線の方向に位置ずれするのを防止する、支持壁を有し、
    前記回転軸と一体に形成される前記支持壁と前記回転軸の前記外周面の境界部分に、応力緩和構造が設けられる、
    請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のスクロール型圧縮機。
  7. 前記応力緩和構造は、
    周方向に連なる逃げ溝からなる、
    請求項6に記載のスクロール型圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20230121226A (ko) * 2022-02-10 2023-08-18 엘지전자 주식회사 스크롤 압축기

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KR20230121226A (ko) * 2022-02-10 2023-08-18 엘지전자 주식회사 스크롤 압축기
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