JP4822943B2 - 流体機械 - Google Patents
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Description
このような流体機械においては、低圧のガス流体を導入する吸入口を設けた漏斗状の低圧側ハウジングと、高圧のガス流体を流出させる吐出口を設けた高圧側ハウジングとを備え、両ハウジングを連結して一体化することで密閉されたハウジング内にスクロール圧機構等の圧縮機構を収納設置したものがある。この場合、漏斗状の低圧側ハウジングにおいては、高圧側ハウジングと連結される大径の口広部側に圧縮機構の本体部分を配設するとともに、回転軸等の圧縮機構駆動部を径の小さい狭部に配設した構成とされる。(たとえば、特許文献1参照)
また、たとえば低圧側ケーシングの胴部はアルミダイキャスト製で製造される場合が一般的であるが、この場合など、強度確保のため側壁面から底面に至る角部は半径R0
のR形状とされる場合がある。従って、上述した間隙部δは、少なくともδ0
(図3(b)参照)なる胴部5Aと旋回スクロール部材27との干渉を防止するための、R形状が終了してスラスト受け面5Bとなる平坦面の開始位置を基準として設定される間隙部が必要であった。すなわち、角部のR形状への旋回スクロールの干渉、乗り上げを避けるため、胴部5Aの内周面から旋回スクロール部材27の摺動範囲までの間隙部δはδ0
より大きくなる必要があるので、これによっても外見寸法の増大は避けられない。なお、アルミダイキャスト胴部5Aには、製造上の都合により抜き勾配となる小さな傾斜が設けられているため、側壁面の上方に行くに従い、漸次外形が大きくなってしまうことになり、無駄に外形が大きくなっていた。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吸入口から圧縮機構に至るガス流体の十分な流路断面積確保と、外形形状の小型化とを両立することができる流体機械を提供することにある。
本発明に係る流体機械は、形状を漏斗状としたハウジング内に圧縮機構を収納設置し、前記ハウジングの口広部に前記圧縮機構の圧縮機構本体を配設するとともに圧縮機構駆動部を狭部に配設した流体機械において、前記口広部の底面に位置して前記圧縮機構を支持する圧縮機構支持面の外側に凹部を形成し、前記凹部と前記狭部の内部空間との間が連通していることを特徴とするものである。
この場合、前記凹部を鋳造鋳肌により形成することが好ましく、これにより、加工工数の低減が可能になる。
図1は、本発明に係る流体機械の一実施形態として、冷媒ガス等の圧縮に用いられるスクロール圧縮機1の断面図を示している。
図示のスクロール圧縮機1は、冷凍ないし空調装置、特に車両用の冷凍装置や空調装置に適用される横型であり、その概略外形を構成して内部の空間に圧縮機構を収納設置するハウジング3を有する。このハウジング3は、低圧側ハウジングのフロントハウジング5と高圧側ハウジングのリアハウジング7とを備え、各々に設けたフランジ部同士がボルト9により一体的に締め付けられた状態で固定される。また、スクロール圧縮機1の圧縮機構は後述するスクロール圧縮機構23となり、圧縮機構本体と圧縮機構駆動部とにより構成される。
なお、メイン軸受13とサブ軸受15との間には、メカニカルシール(リップシール)17が設置されており、ハウジング3内と大気との間を気密にシールしている。
また、ハウジング3の内部には、スクロール圧縮機構23を構成する圧縮機構本体として、一対の固定スクロール部材25と旋回スクロール部材27とが組み込まれる。固定スクロール部材25は、端板25Aと該端板25Aから立設された渦巻き状ラップ25Bとから構成され、一方、旋回スクロール部材27は、端板27Aと該端板27Aから立設された渦巻き状ラップ27Bとから構成される。
なお、フロントハウジング5とリアハウジング7との間の接合面には、Oリング等のシール材47が介装され、ハウジング3内に形成される吸入チャンバー43を大気から気密にシールしている。
このような凹部51は、機械加工を不要とする鋳造鋳肌を利用して形成することが好ましく、特に、フロントハウジング5がアルミニウム合金を鋳造したアルミダイキャスト等の鋳造品であれば、滑らかな鋳造鋳肌をそのまま利用することができる。
さらに、前記フロントハウジング5のスラスト受け部5Cは、機械加工により略平面状に加工されるが、鋳造段階で素材に凹部51とスラスト受け部5Cの接続部になだらかな面を設けておくことで、加工後のバリ処理を不用にすることが可能となる。
また、凹部51は、スラスト受け面5Bに連通路53となる凹溝部を放射状に設けることにより、吸入口45に連通する空間とクランク軸11等が配設されている狭部の空間との間を連通させることが好ましい。この連通路53が設けられたことにより、吸入口45から導入した低温低圧の冷媒ガスは、その一部が連通路53を通って狭部の空間内に供給される。
外部駆動源から図示省略のプーリー、電磁クラッチ等を介して回転駆動力をクランク軸11に伝達し、クランク軸11を回転すると、クランク軸11の偏心ピン11Cにドライブブッシュ19およびドライブ軸受21を介して連結されている旋回スクロール部材27が、自転阻止機構33により自転を阻止されながら、固定スクロール部材25に対して公転旋回駆動される。これによって、半径方向最外方に2箇所形成される三ヶ月状の圧縮室29内に、吸入チャンバー43内の冷媒ガスが吸い込まれる。このように一般的に、旋回スクロール部材27と固定スクロール部材25で構成されるスクロール圧縮機構23は、ほぼ180°正対する位置に2ヶ所の吸込み口を有しているため、このとき、胴部5Aの内面とスクロール圧縮機構23との間に形成された間隙部δおよび凹部51の空間が、ハウジング3に設けられた吸入口45から2箇所の圧縮機構吸込み口、すなわち圧縮室29の内部へ冷媒ガスを導くための流路となる。
圧縮室29は、所定の旋回角位置で吸入締め切りされた後、その容積が減少されながら中心側へと移動される。この間に冷媒ガスは圧縮され、圧縮室29が吐出ポート25Cに連通する位置に達すると、吐出リード弁37が押し開かれて圧縮されたガスは吐出チャンバー41内に吐き出され、さらに吐出チャンバー41を経てスクロール圧縮機1外へと吐出される。
従来例では、旋回スクロール部材27の駆動時の最外部で干渉しないようδ0
の隙間を確保した上で、側壁の応力集中を回避するための側壁根元Rを設けていたため、圧縮機外径を大きくせざるを得なかったが、本発明によれば、半径R状の凹部51を設けたことでδ0
の隙間が不要となる上、旋回スクロール駆動時に最外端部との干渉をすることのない範囲で、より内側(中心側)に強度確保のためのR設置が可能となる。この場合、アルミダイキャスト製のハウジング3の抜き勾配は、従来同様必要であるが、側壁の立ち上がりをより内側に設置することが可能となるため、圧縮機外径をさらに小型化することが可能となる。
また、凹部51を設けることで軸方向への寸法増加が懸念されるものの、凹部設置個所周辺には、軸受等の既存の構成部品を有する場合が一般的であり、現実的には軸長方向への増加はみられない。
なお、上述した実施形態では、スクロール圧縮機1を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえばロータリー圧縮機、スクリュー圧縮機、斜板式圧縮機等のような他形式の圧縮機は勿論のこと、液体を取り扱う類似のポンプ類など圧縮機以外の流体機械にも広く適用できるものである。
3 ハウジング
5 フロントハウジング(低圧側ハウジング)
5A 胴部(口広部)
5B スラスト受け面
5C スラスト受け部
5D,5E 軸受収納部(狭部)
5F 小径ボス部(狭部)
7 リアハウジング(高圧側ハウジング)
11 クランク軸(圧縮機構駆動部)
23 スクロール圧縮機構
25 固定スクロール部材(圧縮機構本体)
27 旋回スクロール部材(圧縮機構本体)
51 凹部
53 連通路
Claims (5)
- 形状を漏斗状としたハウジング内に圧縮機構を収納設置し、前記ハウジングの口広部に前記圧縮機構の圧縮機構本体を配設するとともに圧縮機構駆動部を狭部に配設した流体機械において、
前記口広部の底面に位置して前記圧縮機構を支持する圧縮機構支持面の外側に凹部を形成し、前記凹部と前記狭部の内部空間との間が連通していることを特徴とする流体機械。 - 前記凹部を円弧状としたことを特徴とする請求項1に記載の流体機械。
- 前記凹部を鋳造鋳肌により形成したことを特徴とする請求項2に記載の流体機械。
- 前記圧縮機構がスクロール圧縮機構であって、前記圧縮機構支持面がスラスト受け面であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の流体機械。
- 吸入口を設けた低圧側ハウジングの形状を漏斗状としたハウジング内に圧縮機構を収納設置し、前記低圧側ハウジングの口広部に前記圧縮機構の圧縮機構本体を配設するとともに圧縮機構駆動部を狭部に配設した流体機械において、
前記口広部の底面に位置して前記圧縮機構を支持するスラスト受け面の外側に凹部を形成し、前記凹部と前記狭部の内部空間との間が連通していることを特徴とする流体機械。
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