JP2018090915A - 織物、織物の加熱装置、及び織物の延伸装置 - Google Patents

織物、織物の加熱装置、及び織物の延伸装置 Download PDF

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Abstract

【課題】材料コストを削減しつつボリュームや膨らみを持たせることができる織物、織物の加熱装置、及び織物の延伸装置を提供する。【解決手段】織物10は、表横糸18と中横糸22と裏横糸26と縦糸14とを有し、表横糸18の本数が中横糸22及び裏横糸26の本数より多くされ、中横糸22の太さが表横糸18及び裏横糸26の太さより太くされている。織物10の加熱装置は、織物を搬送する無端状の第1ベルトと、第1ベルトの上部に第1ベルトの上面との間に織物が通る隙間をあけて設けられた無端状の第2ベルトと、第1ベルトの下部に第1ベルトの下面との間に織物が通る隙間をあけて設けられた無端状の第3ベルトと、各ベルトの表面を加熱する加熱機構と、を有する。織物10の延伸装置は、加熱装置によって加熱された織物に張力を付加した状態で織物の両端部を支持する複数のピンと、ピンに固定された織物10を再加熱する再加熱機構と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、織物、織物の加熱装置、及び織物の延伸装置に関する。
昨今、例えば寝具等に用いられる織物において、ボリューム感や膨らみ感、柔軟な手触り等が求められている。織物にボリューム等を持たせる方法としては、例えば特許文献1に示すように、高感度で熱収縮する自発伸長性ポリエステルマルチフィラメント糸を用いる方法が知られている。
特許第3054059号公報
しかしながら、自発伸長性ポリエステルマルチフィラメント糸等の特殊な糸は高価であるため、自発伸長性ポリエステルマルチフィラメント糸を用いて作成した織物の材料コストが増大していた。
本発明は、上記事実を考慮し、材料コストを削減しつつボリュームや膨らみを持たせることができる織物、織物の加熱装置、及び織物の延伸装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の織物は、表層を構成する表横糸と、中層を構成する中横糸と、裏層を構成する裏横糸と、前記表層、前記中層、及び前記裏層を接結する縦糸と、を有し、前記表横糸の本数が前記中横糸の本数及び前記裏横糸の本数より多くされているとともに、前記中横糸の太さが前記表横糸の太さ及び前記裏横糸の太さより太くされている。
一般的に、太い糸は細い糸に比べて熱収縮量が大きい。ここで上記構成によれば、中横糸が表横糸及び裏横糸より太くされているため、高感度収縮糸等の特殊な糸を用いることなく、織物を加熱することで表横糸及び裏横糸と中横糸との熱収縮差によって表層及び裏層と中層との隙間を大きくすることができる。このとき、表層を構成する表横糸の本数が中横糸の本数及び裏横糸の本数より多くされているため、特に織物の表層にボリュームや膨らみを持たせることができる。
請求項2に記載の織物の加熱装置は、第1駆動ローラ及び第1従動ローラに回転駆動可能に架渡され、織物を搬送する無端状の第1ベルトと、第2駆動ローラ及び第2従動ローラに架渡されて前記第1ベルトの駆動速度と同じ速度で回転駆動可能とされ、前記第1ベルトの上部に前記第1ベルトの上面との間に前記織物が通る隙間をあけて設けられた無端状の第2ベルトと、第3駆動ローラ及び第3従動ローラに架渡されて前記第1ベルトの駆動速度と同じ速度で回転駆動可能とされ、前記第1ベルトの下部に前記第1ベルトの下面との間に前記第1ベルトと前記第2ベルトとの前記隙間を通った前記織物が通る隙間をあけて設けられた無端状の第3ベルトと、前記第1ベルト、前記第2ベルト、及び前記第3ベルトの表面を加熱する加熱機構と、を有する。
上記構成によれば、第1〜第3ベルトを加熱機構で加熱しつつ第1〜第3ベルトによって織物を搬送することで、第1〜第3ベルトを介して加熱機構によって織物の両面を加熱することができる。ここで、第1〜第3ベルトは鉛直方向に配置されており、第1ベルトの上面に沿って第1ベルトと第2ベルトとの隙間を通った織物は、第3ベルトの上面に沿って第1ベルトと第3ベルトとの隙間を通る。
このため、平面状に延びるベルトに沿って織物を搬送する構成と比較して、加熱装置の設置面積を小さくすることができるとともに、加熱装置への織物の搬入及び搬出を同じ位置で行うことができる。
請求項3に記載の織物の加熱装置は、請求項2に記載の織物の加熱装置であって、前記第1ベルト、前記第2ベルト、及び前記第3ベルトの表面には、樹脂製のネットが張り渡されている。
上記構成によれば、第1〜第3ベルトの表面に張り渡された樹脂製のネットを加熱機構によって加熱することで、ネット全体、すなわち第1〜第3ベルトの表面全体を均一な温度にすることができる。このため、第1〜第3ベルトによって搬送される織物全体を均一な温度で加熱することができる。
請求項4に記載の織物の加熱装置は、請求項2又は3に記載の織物の加熱装置であって、前記第2ベルトは、前記第1ベルトの上面の上流側から下流側へ向かって前記第1ベルトに近づくように傾斜し、前記第3ベルトは、前記第1ベルトの下面の上流側から下流側へ向かって前記第1ベルトから離れるように傾斜するとともに、前記第3ベルトの上面の上流側端部が前記第1ベルトの下面の上流側端部より上流側とされている。
上記構成によれば、第2ベルト及び第3ベルトが第1ベルトに対して傾斜していることにより、第1ベルトの上面の上流側及び下面の下流側において、第1ベルトと第2ベルトとの隙間、及び第1ベルトと第3ベルトとの隙間が大きくなる。このため、第1ベルトと第2ベルトとの隙間への織物の搬入、及び第1ベルトと第3ベルトとの隙間からの織物の搬出が容易となる。
また、第3ベルトが第1ベルトに対して傾斜し、第3ベルトの端部が第1ベルトの端部より上流側にあるため、第1ベルトと第2ベルトの隙間を通った織物を第1ベルトと第3ベルトの隙間にスムーズに導くことができる。
請求項5に記載の織物の延伸装置は、請求項2〜4のいずれか1項に記載の加熱装置によって加熱された前記織物に張力を付加した状態で前記織物の幅方向の両端部を支持する複数のピンと、前記ピンに固定された前記織物を再加熱する再加熱機構と、を有する。
上記構成によれば、加熱装置で加熱されて熱収縮した織物を、延伸装置によって幅方向に張力を付加した状態で再加熱することで、織物のボリュームや膨らみを維持しつつ、織物を所望の大きさとすることができる。
本発明によれば、材料コストを削減しつつボリュームや膨らみを持たせることができる織物、織物の加熱装置、及び織物の延伸装置を提供することができる。
実施形態の一例における織物を示す分解斜視図である。 織物の図1におけるA方向矢視図である。 (A)は織物の図1におけるB方向矢視図であり、(B)はその熱収縮した状態を示す図1におけるB方向矢視図である。 実施形態の一例における織物の加熱装置及び織物の延伸装置を示す全体図である。 織物の加熱装置の第1ベルトを示す平面図である。 織物の延伸装置を示す部分斜視図である。
以下、本発明の実施形態の一例における織物について、図1〜図3を参照して説明する。
(織物の構成)
本実施形態の織物10は、例えばベッドクロス等の寝具に用いられるものであり、図1に示すように、本実施形態の織物10は、複数の横糸と12と、横糸12と直交する複数の縦糸14とで構成されている。
横糸12及び縦糸14は、例えばポリエステル等の熱収縮特性を有する合成繊維からなり、複数(例えば36本又は48本)のフィラメントを撚り合わせた撚糸、もしくは複数のフィラメントを撚らずに部分的に溶接固定した無撚糸とされている。なお、横糸12及び縦糸14は、ポリエステルとレーヨンや綿との複合糸とされていてもよい。
また、図2、図3(A)に示すように、横糸12は、織物10の表層16を構成する複数の表横糸18と、織物10の中層20を構成する複数の中横糸22と、織物10の裏層24を構成する複数の裏横糸26と、で構成されている。
一方、縦糸14は、織物10の表層16側を通る複数の表縦糸28と、織物10の裏層24側を通る複数の裏縦糸30とで構成されており、縦糸14によって織物10の表層16、中層20、及び裏層24が接結されている。
また、織物10における表横糸18の本数は、中横糸22の本数及び裏横糸26の本数より多くされている。具体的には、表横糸18は、中横糸22の本数又は裏横糸26の本数の2倍以上の本数とされている。なお、表縦糸28の本数も裏縦糸30の本数より多くされている。
さらに、中横糸22の太さは、表横糸18の太さ及び裏横糸26の太さより太くされている。具体的には、例えば表横糸18及び裏横糸26の太さが300デニール、中横糸22の太さが900デニールとされている。なお、縦糸14(表縦糸28及び裏縦糸30)の太さは例えば150デニールとされている。
(織物の作成方法)
図1に示すように、張り渡された複数の縦糸14間に、図示しない織機によって縦糸14に直交する方向から横糸12を通していくことによって織物10を作成する。このとき、横糸12は、表横糸18、中横糸22、表横糸18、裏横糸26の順で織られていく。
なお、複数の縦糸14における横糸12を通す位置(交差位置)を変えることにより、織物10を平織としたり、綾織としたりすることが可能である。織機によって作成された織物10は、例えば後述する加熱装置32等によって加熱処理される。その後、例えば後述する延伸装置34等によって延伸処理されてもよい。
(作用及び効果)
本実施形態によれば、中横糸22の太さが表横糸18の太さ及び裏横糸26の太さより太くされているため、織物10の中層20の厚さを厚くすることができ、織物10全体にボリュームを持たせることができる。
また、本実施形態によれば、織物10を構成する横糸12及び縦糸14が熱収縮特性を有する合成繊維からなる。ここで、一般的に、太さが太い糸は細い糸に比べて熱収縮量が大きくなるため、織物10を加熱処理すると、図3(B)に示すように、中横糸22の熱収縮量が表横糸18及び裏横糸26熱収縮量に比べて大きくなる。
つまり、表横糸18及び裏横糸26と中横糸22との熱収縮差によって、表層16及び裏層24と中層20との隙間が大きくなるため、織物10が嵩高となり、織物10に膨らみを持たせることができる。本実施形態によれば、高感度収縮糸等の特殊な糸を用いることなく、織物10にボリュームや膨らみを持たせることができるため、織物10の材料コストを削減することができる。
また、本実施形態によれば、織物10の表層16を構成する表横糸18の本数が中横糸22の本数及び裏横糸26の本数より多くされているため、特に織物10の表層16によりボリュームや膨らみを持たせることができるとともに、織物10の表層16の手触りを良好にすることができる。
次に、本発明の実施形態の一例における織物の加熱装置32について、図4、図5を参照して説明する。
(加熱装置の構成)
本実施形態の加熱装置32は、第1ベルト36、第2ベルト38、及び第3ベルト40の3つのベルトを備えている。なお、本実施形態の加熱装置32は、織物10を好適に加熱する装置であるが、他の織物を加熱する際にも用いることができる。
第1ベルト36は、図示しない駆動機構によって中心軸周りに回転可能に設けられた第1駆動ローラ42Aと、第1駆動ローラ42Aと間隔をあけて設けられた第1従動ローラ42Bとに無端状に架渡されている。なお、第1駆動ローラ42Aと第1従動ローラ42Bとの間隔、すなわち第1ベルト36の上面36A及び下面36Bの長さは、例えば6m程度とされている。
第1駆動ローラ42A及び第1従動ローラ42Bは互いに水平に配置されており、第1ベルト36の上面36A及び下面36Bは水平方向に延びている。また、第1ベルト36は、第1駆動ローラ42Aが回転することで回転駆動可能とされている。
第2ベルト38は、第1ベルト36の上部に第1ベルト36の上面36Aとの間に隙間をあけて設けられている。また、第1ベルト36と同様に、図示しない駆動機構によって中心軸周りに回転可能に設けられた第2駆動ローラ44Aと、第2駆動ローラ44Aと間隔をあけて設けられた第2従動ローラ44Bとに無端状に架渡されている。
第2駆動ローラ44Aは第2従動ローラ44Bより低い位置に配置されており、第2ベルト38の上面38A及び下面38Bは、第1ベルト36の上面36Aの上流側から下流側(図4における右側から左側)へ向かって第1ベルト36に近づくように傾斜している。
また、第2駆動ローラ44Aは、第1駆動ローラ42Aより第1ベルト36の上面36Aの下流側(図4における左側)に配置されている。つまり、第2ベルト38の下面38Bの下流側端部は第1ベルト36の上面36Aの下流側端部より下流側とされている。なお、第2ベルト38は、第2駆動ローラ44Aが回転することで第1ベルト36の駆動速度と同じ速度で回転駆動可能とされている。
第3ベルト40は、第1ベルト36の下部に第1ベルト36の下面36Bとの間に隙間をあけて設けられている。また、第1ベルト36及び第2ベルト38と同様に、図示しない駆動機構によって中心軸周りに回転可能に設けられた第3駆動ローラ46Aと、第3駆動ローラ46Aと間隔をあけて設けられた第3従動ローラ46Bとに無端状に架渡されている。
第3駆動ローラ46Aは第3従動ローラ46Bより高い位置に配置されており、第3ベルト40の上面40A及び下面40Bは、第1ベルト36の下面36Bの上流側から下流側(図4における左側から右側)へ向かって第1ベルト36から離れるように傾斜している。
また、第3駆動ローラ46Aは、第1駆動ローラ42Aより第1ベルト36の下面36Bの上流側(図4における左側)に配置されている。つまり、第3ベルト40の上面40Aの上流側端部は第1ベルト36の下面36Bの上流側端部より上流側とされている。なお、第3ベルト40は、第3駆動ローラ46Aが回転することで第1ベルト36及び第2ベルト38の駆動速度と同じ速度で回転駆動可能とされている。
また、第1ベルト36、第2ベルト38、及び第3ベルト40の内周部分には、加熱機構としてのヒータ48がそれぞれ設けられている。ヒータ48は、例えばオイルヒータであり、第1駆動ローラ42Aの軸方向に沿って延びる金属製のパイプ48Aを有している。
パイプ48A内には、約130度に加熱されたオイル48Bが流れており、オイル48Bの熱によって、各ベルト36、38、40の表面(上面36A、38A、40A及び下面36B、38B、40B)を各ベルト36、38、40の内周側から加熱する。なお、ヒータ48はオイルヒータに限られず、例えば熱風を吹き付けることで各ベルト36、38、40を加熱する熱風ヒータであってもよい。
また、第1ベルト36、第2ベルト38、及び第3ベルト40の表面(上面36A、38A、40A及び下面36B、38B、40B)には、ネット50がそれぞれ張り渡されている。ネット50は、ポリテトラフルオロエチレン(フッ素樹脂)で被膜されたポリエステルからなり、例えば図5に示すように、第1ベルト36の全面に渡ってメッシュ状に張り渡されている。なお、ネット50は金属製とされていてもよく、ネット50の幅は、少なくとも第1ベルト36上を搬送される織物10の幅より広くされていればよい。
(織物の加熱方法)
加熱装置32によって織物10を加熱する場合、まず、ヒータ48によって各ベルト36、38、40、及び各ベルト36、38、40の表面に張り渡されているネット50をそれぞれ加熱する。
そして、第1ベルト36、第2ベルト38、及び第3ベルト40を上流から下流へ向かう方向に同じ駆動速度で回転駆動し、第1ベルト36の上面36Aの上流端部(図4における右端部)から第1ベルト36と第2ベルト38との隙間に織物10を搬入する。
第1ベルト36と第2ベルト38との隙間に搬入された織物10は、第1ベルト36の上面36Aに沿って第1ベルト36と第2ベルト38との隙間を通って下流へと搬送され、第1ベルト36の上面36Aの下流側端部から第3ベルト40の上面40Aへと移動する。そして、第3ベルト40の上面40Aに沿って第1ベルト36と第3ベルト40との隙間を通って下流へと搬送され、第3ベルト40の上面40Aの下流端部(図4における右端部)から搬出される。
第1ベルト36と第2ベルト38との隙間、及び第1ベルト36と第3ベルト40との隙間を織物10が通る際、各ベルト36、38、40及びネット50を介してヒータ48によって織物10の両面が加熱される。なお、各ベルト36、38、40の駆動速度、すなわち織物10の搬送速度は、例えば12m/分程度とされている。
(作用、効果)
本実施形態によれば、各ベルト36、38、40をヒータ48で加熱しつつ、各ベルト36、38、40によって織物10を搬送するため、各ベルト36、38、40を介してヒータ48によって織物10の両面を加熱することができる。これにより、織物10を構成する横糸12及び縦糸14を熱収縮させて織物10に膨らみを持たせることができる。
また、本実施形態によれば、各ベルト36、38、40が互いに鉛直方向に配置されており、第1ベルト36の上面36Aに沿って第1ベルト36と第2ベルト38との隙間を通った織物10は、第3ベルト40の上面40Aに沿って第1ベルト36と第3ベルト40との隙間を通る。
このため、平面状に延びるベルトに沿って織物10を搬送する構成と比較して、加熱装置32の設置面積を小さくすることができるとともに、加熱装置32への織物10の搬入及び搬出を同じ位置で行うことができる。
さらに、本実施形態によれば、各ベルト36、38、40の表面(上面36A、38A、40A及び下面36B、38B、40B)に樹脂製のネット50がそれぞれ張り渡されている。ポリテトラフルオロエチレンやポリエステル等の樹脂は、一般的に金属等より熱伝導率が低いため、ヒータ48の熱によってネット50全体の表面温度が均一となる。
このため、第1ベルト36と第2ベルト38との隙間、及び第1ベルト36と第3ベルト40との隙間を通る織物10全体を均一な温度で加熱することができる。また、ポリテトラフルオロエチレンは摩擦係数が小さいため、ネット50上に載置される織物10が摩擦によって傷つくことを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第2ベルト38の下面38Bが、第1ベルト36の上面36Aの上流側から下流側へ向かって第1ベルト36に近づくように傾斜している。このため、第1ベルト36の上面36Aにおいて、上流側の第1ベルト36と第2ベルト38との隙間が下流側に比べて大きくなり、隙間への織物10の搬入が容易となる。
同様に、第3ベルト40の上面40Aが、第1ベルト36の下面36Bの上流側から下流側へ向かって第1ベルト36から離れるように傾斜している。このため、第1ベルト36の下面36Bにおいて、下流側の第1ベルト36と第3ベルト40との隙間が上流側に比べて大きくなり、隙間からの織物10の搬出が容易となる。
さらに、第3ベルト40が第1ベルト36に対して傾斜し、かつ第3ベルト40の上面40Aの上流側端部が第1ベルト36の下面36Bの上流側端部より上流側とされている。これにより、織物10が第1ベルト36の上面36Aの下流側端部から第3ベルト40の上面40Aへと移動する際に、織物10を第1ベルト36と第3ベルト40との隙間にスムーズに導くことができる。
次に、本発明の実施形態の一例における織物の延伸装置34について、図4、図6を参照して説明する。
(延伸装置の構成)
本実施形態の延伸装置34は、図4に示すように、加熱装置32の下流側に設けられている。また、図示しない駆動機構によって中心軸周りに回転可能に設けられた第4駆動ローラ52Aと、第4駆動ローラ52Aと間隔をあけて設けられた第4従動ローラ52Bとに無端状に架渡された第4ベルト54を備えている。なお、第4駆動ローラ52Aと第4従動ローラ52Bとの間隔は、例えば18m程度とされている。
図6に示すように、第4ベルト54の幅方向両端部には、第4ベルト54の表面54Aから垂直に突出する複数のピン56が第4ベルト54の全周にわたって設けられている。また、第4ベルト54の内周部分には、再加熱機構としてのヒータ58が設けられている。ヒータ58は、例えばオイルヒータであり、第4駆動ローラ52Aの軸方向に沿って延びる金属製のパイプ58Aを有している。
パイプ58A内には、約130度に加熱されたオイル58Bが流れており、オイル58Bの熱によって、第4ベルト54の表面54Aを第4ベルト54の内周側から加熱する。なお、ヒータ58はオイルヒータに限られず、例えば熱風を吹き付けることで第4ベルト54の表面を加熱する熱風ヒータであってもよい。
(織物の延伸方法)
織物10を延伸装置34によって延伸する場合、まず、ヒータ58によって第4ベルト54の表面54Aを加熱し、第4駆動ローラ52Aを回転させることにより第4ベルト54を回転駆動させる。
その後、加熱装置32から搬出された織物10の幅方向両端部を、作業員の手によって幅方向(横糸12方向)に引っ張りながらピン56に引っ掛ける。これにより、加熱装置32によって加熱されて熱収縮した織物10を、幅方向(横糸12方向)に張力を付加した状態でピン56によって支持させる。なお、作業員の手によって織物10の上流側の端部をピン56に引っ掛けることで、下流側の織物10は幅が自動で調整されて順にピン56に引っ掛かかる。
そして、織物10に張力を付加しながら織物10を第4ベルト54に沿って搬送し、第4ベルト54を介してヒータ58によって織物10を再加熱することで、織物10を延伸させる。なお、第4ベルト54の駆動速度、すなわち織物10の搬送速度は、例えば12m/分程度とされている。
(作用、効果)
本実施形態によれば、熱収縮した織物10に張力を付加しながら再加熱することで、織物10を延伸させることができる。これにより、織物10のボリューム感や膨らみ感を維持しつつ、織物10を所望の大きさとすることができる。
また、延伸装置34によって織物10を延伸させない構成と比較して、作成時の織物10の大きさ、すなわち加熱装置32による加熱前の織物10の大きさを予め大きくしておく必要がないため、織物10の材料コストを削減することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明について実施形態の一例を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
例えば、上記の実施形態では、織物10を加熱装置32で加熱した後、延伸装置34で延伸していた。しかし、加熱装置32及び延伸装置34を用いずに織物10を他の公知の加熱装置や延伸装置で加工してもよい。さらに、織物10を延伸装置34によって延伸させなくてもよい。
同様に、上記の実施形態の加熱装置32及び延伸装置34はそれぞれ別個に用いることができ、加熱装置32又は延伸装置34を用いて他の織物等を加工することも可能である。
10 織物
14 縦糸
16 表層
18 表横糸
20 中層
22 中横糸
24 裏層
26 裏横糸
32 加熱装置
34 延伸装置
36 第1ベルト
38 第2ベルト
40 第3ベルト
42A 第1駆動ローラ
42B 第1従動ローラ
44A 第2駆動ローラ
44B 第2従動ローラ
46A 第3駆動ローラ
46B 第3従動ローラ
48 ヒータ(加熱機構)
50 ネット
56 ピン
58 ヒータ(再加熱装置)

Claims (5)

  1. 表層を構成する表横糸と、
    中層を構成する中横糸と、
    裏層を構成する裏横糸と、
    前記表層、前記中層、及び前記裏層を接結する縦糸と、
    を有し、
    前記表横糸の本数が前記中横糸の本数及び前記裏横糸の本数より多くされているとともに、前記中横糸の太さが前記表横糸の太さ及び前記裏横糸の太さより太くされている、
    織物。
  2. 第1駆動ローラ及び第1従動ローラに回転駆動可能に架渡され、織物を搬送する無端状の第1ベルトと、
    第2駆動ローラ及び第2従動ローラに架渡されて前記第1ベルトの駆動速度と同じ速度で回転駆動可能とされ、前記第1ベルトの上部に前記第1ベルトの上面との間に前記織物が通る隙間をあけて設けられた無端状の第2ベルトと、
    第3駆動ローラ及び第3従動ローラに架渡されて前記第1ベルトの駆動速度と同じ速度で回転駆動可能とされ、前記第1ベルトの下部に前記第1ベルトの下面との間に前記第1ベルトと前記第2ベルトとの前記隙間を通った前記織物が通る隙間をあけて設けられた無端状の第3ベルトと、
    前記第1ベルト、前記第2ベルト、及び前記第3ベルトの表面を加熱する加熱機構と、
    を有する織物の加熱装置。
  3. 前記第1ベルト、前記第2ベルト、及び前記第3ベルトの表面には、樹脂製のネットが張り渡されている、請求項2に記載の織物の加熱装置。
  4. 前記第2ベルトは、前記第1ベルトの上面の上流側から下流側へ向かって前記第1ベルトに近づくように傾斜し、
    前記第3ベルトは、前記第1ベルトの下面の上流側から下流側へ向かって前記第1ベルトから離れるように傾斜するとともに、前記第3ベルトの上面の上流側端部が前記第1ベルトの下面の上流側端部より上流側とされている、
    請求項2又は3に記載の織物の加熱装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の加熱装置によって加熱された前記織物に張力を付加した状態で前記織物の幅方向の両端部を支持する複数のピンと、
    前記ピンに固定された前記織物を再加熱する再加熱機構と、
    を有する織物の延伸装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0860585A (ja) * 1994-08-16 1996-03-05 Albany Internatl Corp 製紙機のプレス部用プレス布
JP2001214392A (ja) * 2000-01-31 2001-08-07 Nippon Felt Co Ltd 製紙用織物

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