JP2018086674A - 接合方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、従来の接合方法では、塑性流動化した金属の温度が低下すると、接合部の金属が収縮するため、接合された金属部材同士が平坦にならずに歪んでしまう場合があり、この場合には、製品の品質が低下するという問題がある。
さらに、接合部において塑性化領域の反対側となる部位には、接合部の金属の収縮に起因して隙間が形成されてしまう虞がある。このように、接合部に溶接欠陥(Kissing Bond)が形成されると、接合部の引張強度が低下するとともに、接合部の水密性及び気密性が低下するという問題がある。
また、表面側から突合せ部に溶接工程を行った後に、裏面側から突合せ部に摩擦攪拌工程を行うことで、摩擦攪拌工程前に、溶接工程によって接合部に予め熱歪みを付与している。これにより、接合された金属部材同士が摩擦攪拌工程後に屈曲するのを防ぐとともに、水密性及び気密性に優れた接合部を形成することができる。
また、除去工程においてバリを補助部材ごと除去することができるため、バリを除去する作業が容易となる。
本発明の第一実施形態に係る接合方法について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態に係る接合方法では、突合せ工程と、溶接工程と、配置工程と、摩擦攪拌工程と、除去工程と、を行う。なお、以下の説明における「表面」とは、「裏面」の反対側の面という意味である。
第一金属部材1及び第二金属部材2の板厚は同等になっている。第一金属部材1及び第二金属部材2の板厚は適宜設定すればよい。
溶接工程では、溶接トーチを突合せ部J1の表面側に近接させ、突合せ部J1に沿って溶接トーチを相対移動させることで、突合せ部J1の表面側を溶接する。
これにより、突合せ部J1の表面側に溶接金属W2が形成される。溶接金属W2は、突合せ部J1の内部に形成されるとともに、突合せ部J1の表面に肉盛りされる。
第一実施形態の架台Tには、直線状の凹溝T1が形成されている。溶接工程では、凹溝T1の直上に突合せ部J1の表側が配置されるように、架台Tに対して第一金属部材1及び第二金属部材2を配置する。
補助部材10の板厚は、後記する摩擦攪拌工程後の塑性化領域W1(図7参照)が金属不足にならないように適宜設定する。本実施形態では、補助部材10の板厚は第一金属部材1よりも薄く設定している。なお、補助部材10は本実施形態では板状としているが、他の形状であってもよい。
なお、架台Tに凹溝T1を設けることなく、架台Tの上面に複数の板材を間隔を空けて配置し、板材同士の間に第一金属部材1及び第二金属部材2を載置してもよい。この構成では、板材同士の間に溶接金属W2を配置し、板材同士の間に溶接金属W2の肉盛り部を入り込ませることができる。
また、溶接工程後に溶接金属W2の肉盛り部を切除してもよい。この構成では、架台Tの上面に凹溝T1を形成しなくてもよい。
そして、第一金属部材1、第二金属部材2及び補助部材10と攪拌ピンF2とを接触させた状態で、突合せ部J1に沿って図4の手前側から奥側に向けて接合用回転ツールFを相対移動させる。本実施形態では、接合用回転ツールFの進行方向左側に補助部材10が位置するように接合用回転ツールFの進行方向を設定する。
第一実施形態の接合方法では、摩擦攪拌工程の前に、溶接工程によって接合部に溶接金属W2の反対側(裏面1c,2c側)に向けて凸形状となるように熱歪みが付与されている。したがって、摩擦攪拌工程において接合部に歪みが生じることで、第一金属部材1と第二金属部材2とは平坦になる。
一方、例えば、接合用回転ツールFの回転速度が速い場合、シアー側の方が塑性流動材の温度が上昇するものの、回転速度が速い分、塑性化領域W1外のフロー側にバリVが多く発生する傾向にある。
次に、第二実施形態に係る接合方法について説明する。第二実施形態に係る接合方法は、図8に示すように、第一金属部材1及び第二金属部材2の両方と接触するように補助部材10を配置する点で第一実施形態と相違する。また、接合用回転ツールFの回転方向も第一実施形態と相違する。第二実施形態に係る接合方法では、第一実施形態と相違する部分を中心に説明する。
第二実施形態の配置工程では、補助部材10の中央が概ね突合せ部J1に位置するように配置する。
第二実施形態では、接合用回転ツールFを右回転させるため、攪拌ピンF2の螺旋溝は基端から先端に向かうにつれて左回りに形成されている。
第二実施形態の摩擦攪拌工程では、突合せ部J1に右回転させた攪拌ピンF2のみを挿入し、被接合金属部材と連結部F1とは離間させつつ移動させる。言い換えると、攪拌ピンF2の基端部は露出させた状態で摩擦攪拌接合を行う。
そして、第一金属部材1、第二金属部材2及び補助部材10と攪拌ピンF2とを接触させた状態で、突合せ部J1に沿って接合用回転ツールFを図9の手前側から奥側に向けて相対移動させる。これにより、突合せ部J1が摩擦攪拌接合される。接合用回転ツールFの移動軌跡には塑性化領域W1が形成される。
なお、第二実施形態では、接合用回転ツールFを高速回転しているため、バリVはシアー側に比べてフロー側の方に多く発生する傾向にある。
次に、本発明の第三実施形態に係る接合方法について説明する。図12に示すように、第三実施形態に係る接合方法では、配置工程において補助部材10を第一金属部材1及び第二金属部材2の両方に配置しつつ、補助部材10に対する第一金属部材1と第二金属部材2との接触割合を変更する点で第一実施形態と相違する。また、接合用回転ツールFの回転方向も第一実施形態と相違する。第三実施形態に係る接合方法では、第一実施形態と相違する点を中心に説明する。
第三実施形態の配置工程では、補助部材10の9割程度を第一金属部材1に配置し、残りの1割程度を第二金属部材2に配置する。つまり、突合せ部J1に対して補助部材10がわずかに第二金属部材2側に突出するように配置する。
第三実施形態において、補助部材10の配置位置は、補助部材10が第一金属部材1及び第二金属部材2の両方に面接触するように配置するとともに、後記する除去工程を行った際に第二金属部材2側(補助部材10との接触面積が少ない側)に補助部材10が残存しないように調節する。
第三実施形態では、接合用回転ツールFを右回転させるため、攪拌ピンF2の螺旋溝は基端から先端に向かうにつれて左回りに形成されている。
第三実施形態の摩擦攪拌工程では、突合せ部J1に右回転させた攪拌ピンF2のみを挿入し、被接合金属部材と連結部F1とは離間させつつ移動させる。言い換えると、攪拌ピンF2の基端部は露出させた状態で摩擦攪拌接合を行う。
そして、第一金属部材1、第二金属部材2及び補助部材10と攪拌ピンF2とを接触させた状態で、突合せ部J1に沿って接合用回転ツールFを図13の手前側から奥側に向けて相対移動させる。これにより、突合せ部J1が摩擦攪拌接合される。接合用回転ツールFの移動軌跡には塑性化領域W1が形成される。
なお、第三実施形態では、接合用回転ツールFの進行方向右側に補助部材10が位置するように接合用回転ツールFの進行方向を設定する。第三実施形態では、接合用回転ツールFを高速回転しているため、バリVはシアー側に比べてフロー側の方に多く発生する傾向にある。そして、第三実施形態では、第一金属部材1側がフロー側となるため、補助部材10に多くのバリVが発生する。
これにより、補助部材10に形成されたバリVは、除去工程において補助部材10ごと除去されるため、バリを除去する作業をより容易に行うことができる。
また、摩擦攪拌工程後は、補助部材10の端面が突合せ部J1に向かうにつれて板厚が薄くなるように傾斜している。補助部材10は除去装置等を用いてもよいが、第三実施形態では、手作業で容易に補助部材10を容易に取り除くことができる。
2 第二金属部材
10 補助部材
F 接合用回転ツール(回転ツール)
F1 連結部
F2 攪拌ピン
J1 突合せ部
V バリ
W1 塑性化領域
W2 溶接金属
Claims (5)
- 第一金属部材と第二金属部材とを接合する接合方法であって、
前記第一金属部材と前記第二金属部材とを突き合わせて突合せ部を形成する突合せ工程と、
前記突合せ部に対して表面側から溶接する溶接工程と、
前記第一金属部材及び前記第二金属部材をひっくり返して、前記第一金属部材又は前記第二金属部材の裏面に面接触するように補助部材を配置する配置工程と、
回転ツールの攪拌ピンを回転させながら前記補助部材の表面側から挿入し、前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材に接触させた状態で前記突合せ部に沿って前記回転ツールを相対移動させて前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材を接合する摩擦攪拌工程と、
バリが形成された前記補助部材を前記第一金属部材又は前記第二金属部材から除去する除去工程と、
を含むことを特徴とする接合方法。 - 前記摩擦攪拌工程では、摩擦攪拌接合で発生するバリが前記補助部材に形成されるように接合条件を設定することを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
- 第一金属部材と第二金属部材とを接合する接合方法であって、
前記第一金属部材と前記第二金属部材とを突き合わせて突合せ部を形成する突合せ工程と、
前記突合せ部に対して表面側から溶接する溶接工程と、
前記第一金属部材及び前記第二金属部材をひっくり返して、前記第一金属部材及び前記第二金属部材の裏面の両方に面接触するように補助部材を配置する配置工程と、
回転ツールの攪拌ピンを回転させながら前記補助部材の表面側から挿入し、前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材に接触させた状態で前記突合せ部に沿って前記回転ツールを相対移動させて前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材を接合する摩擦攪拌工程と、
バリが形成された前記補助部材を前記第一金属部材及び前記第二金属部材から除去する除去工程と、
を含むことを特徴とする接合方法。 - 前記配置工程では、前記補助部材を前記第一金属部材及び前記第二金属部材のいずれか一方に配置しつつ、前記突合せ部を挟んで他方側にわずかに突出するように配置し、
前記摩擦攪拌工程では、摩擦攪拌接合で発生するバリが、前記補助部材のうち前記第一金属部材及び前記第二金属部材のいずれか一方側に形成されるように接合条件を設定することを特徴とする請求項3に記載の接合方法。 - 前記溶接工程において前記突合せ部に形成された溶接金属と、
前記摩擦攪拌工程において前記突合せ部に形成された塑性化領域と、が接触していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の接合方法。
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