JP6740963B2 - 接合方法 - Google Patents

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本発明は、金属部材同士を摩擦攪拌接合する接合方法に関する。
金属部材同士を接合する方法として、摩擦攪拌接合(FSW=Friction Stir Welding)が知られている。摩擦攪拌接合とは、回転ツールを回転させつつ金属部材同士の突合せ部に沿って移動させ、回転ツールと金属部材との摩擦熱により突合せ部の金属を塑性流動させることで、金属部材同士を固相接合させるものである。
例えば、特許文献1に係る接合方法は、断面L字状に突き合わされた金属部材同士の内隅に肉盛溶接を行った後に、金属部材同士の外隅から摩擦攪拌接合を行うというものである。
特開2010−284704号公報
しかし、従来の摩擦攪拌接合方法であると、金属部材同士の内隅に肉盛溶接を行うため、当該内隅にコンタミネーションが発生するという問題がある。
このような観点から、本発明は、金属部材同士の内隅にコンタミネーションが発生するのを防ぐとともに、水密性及び気密性を高めることができる接合方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決するため、本発明は、接合方法であって、端部の裏面に段差部が形成された板状の第一金属部材を用意するとともに、板状の第二金属部材を用意する準備工程と、前記第一金属部材の前記段差部の段差底面と、前記第二金属部材の端面とを突き合わせて第一突合せ部を形成するとともに、前記段差部の段差側面と、前記第二金属部材の第一側面とを突き合わせて第二突合せ部を形成する突合せ工程と、前記第一金属部材の端面及び前記第二金属部材の第二側面から回転ツールの攪拌ピンを挿入し、前記回転ツールを前記第一突合せ部に沿って相対移動させて、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合する外隅摩擦攪拌工程と、前記第一突合せ部に沿って、前記第一金属部材の表面に面接触するように補助部材を配置する補助部材配置工程と、前記補助部材の表面側から前記攪拌ピンを挿入し、前記回転ツールを前記第一突合せ部に沿って相対移動させて、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合する第一突合せ部摩擦攪拌工程と、を含み、前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材及び前記補助部材、又は前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材に接触させた状態で、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合することを特徴とする。
また、本発明は、接合方法であって、端部の裏面に段差部が形成された板状の第一金属部材を用意するとともに、板状の第二金属部材を用意する準備工程と、前記第一金属部材の前記段差部の段差底面と、前記第二金属部材の端面とを突き合わせて第一突合せ部を形成するとともに、前記段差部の段差側面と、前記第二金属部材の第一側面とを突き合わせて第二突合せ部を形成する突合せ工程と、前記第一金属部材の端面及び前記第二金属部材の第二側面からショルダ部及び攪拌ピンを備えた第二回転ツールの前記攪拌ピンを挿入し、前記ショルダ部を前記第一金属部材及び前記第二金属部材に接触させた状態で、前記第二回転ツールを前記第一突合せ部に沿って相対移動させて、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合する外隅摩擦攪拌工程と、前記第一突合せ部に沿って、前記第一金属部材の表面に面接触するように補助部材を配置する補助部材配置工程と、前記補助部材の表面側から第一回転ツールの攪拌ピンを挿入し、前記第一回転ツールを前記第一突合せ部に沿って相対移動させて、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合する第一突合せ部摩擦攪拌工程と、を含み、前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、前記第一回転ツールの前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材及び前記補助部材、又は前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材に接触させた状態で、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合することを特徴とする。
かかる接合方法によれば、金属部材同士の内隅に溶接を行わないためコンタミネーションが発生するのを防ぐことができる。
また、第一突合せ部に対して、二方向から摩擦攪拌接合を行うため、水密性及び気密性を高めることができる。
また、段差部を設けることにより、突合せ工程において、第一金属部材と第二金属部材との位置ずれを防ぐことができる。
また、第一金属部材と第二金属部材とを接合するとともに、第一金属部材及び第二金属部材に加えて、補助部材も同時に摩擦攪拌接合することにより、接合部の金属不足を防ぐことができる。
また、攪拌ピンのみを挿入する場合には、摩擦攪拌装置にかかる負荷を軽減することができる。また、ショルダ部を接触させた状態で摩擦攪拌接合を行う場合には、バリの発生を抑制することができる。
また、バリが形成された前記補助部材を前記第一金属部材から除去する除去工程を含むことが好ましい。
かかる接合方法によれば、摩擦攪拌接合で発生するバリを補助部材ごと金属部材から除去することができるため、バリを除去する工程が容易となる。
また、前記第一突合せ部摩擦攪拌工程において、前記補助部材の中央部に前記攪拌ピンを挿入した場合、又は、前記第一突合せ部摩擦攪拌工程において、前記補助部材の中央部に前記第一回転ツールの前記攪拌ピンを挿入した場合には、接合部の金属不足をより確実に防ぐことができる。
また、前記補助部材の端面を通り、前記第一金属部材の表面に直交する線を基準線とした場合に、前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、前記回転ツールの回転中心軸と前記基準線とが重なるように、前記回転ツールを相対移動させるとともに、摩擦攪拌接合で発生するバリが前記補助部材に形成されるように接合条件を設定してもよい。
また、前記補助部材の端面を通り、前記第一金属部材の表面に直交する線を基準線とした場合に、前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、前記第一回転ツールの回転中心軸と前記基準線とが重なるように、前記第一回転ツールを相対移動させるとともに、摩擦攪拌接合で発生するバリが前記補助部材に形成されるように接合条件を設定してもよい。
このようにすると、バリを除去する作業をより容易に行うことができる。
また、前記補助部材の端面を通り、前記第一金属部材の表面に直交する線を基準線とした場合に、前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、摩擦攪拌を行った後に、前記回転ツールの片側のみに前記補助部材が残存する程度に、前記回転ツールの回転中心軸を前記基準線よりもわずかに前記補助部材の中央側に偏移させて、前記回転ツールを相対移動させるとともに、残存する前記補助部材にバリが形成されるように接合条件を設定してもよい。
また、前記補助部材の端面を通り、前記第一金属部材の表面に直交する線を基準線とした場合に、前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、摩擦攪拌を行った後に、前記第一回転ツールの片側のみに前記補助部材が残存する程度に、前記第一回転ツールの回転中心軸を前記基準線よりもわずかに前記補助部材の中央側に偏移させて、前記第一回転ツールを相対移動させるとともに、残存する前記補助部材にバリが形成されるように接合条件を設定してもよい。
このようにすると、バリを除去する作業をより容易に行うことができるとともに、接合部の金属不足をより確実に防ぐことができる。
また、前記外隅摩擦攪拌工程において、前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材及び前記第二金属部材に接触させた状態で、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合した場合には、摩擦攪拌装置にかかる負荷を軽減することができる。
また、前記外隅摩擦攪拌工程又は前記第一突合せ部摩擦攪拌工程を行う前に、前記第一金属部材の端面及び前記第二金属部材の前記第二側面側から前記第一突合せ部に対してスポット仮付けを行う外隅仮接合工程をさらに含むことが好ましい。
また、前記外隅摩擦攪拌工程又は前記第一突合せ部摩擦攪拌工程を行う前に、前記第一金属部材の裏面及び前記第二金属部材の前記第一側面で形成される内隅から前記第二突合せ部に対してスポット仮付けを行う内隅仮接合工程をさらに含むことが好ましい。
かかる接合方法によれば、第一金属部材及び第二金属部材を仮止めできるため、第一突合せ部摩擦攪拌工程及び外隅摩擦攪拌工程での目開きを防ぐことができる。
本発明に係る接合方法によれば、金属部材同士の内隅にコンタミネーションが発生するのを防ぐとともに、水密性及び気密性を高めることができる。
第一実施形態に係る準備工程及び突合せ工程を示す断面図である。 第一実施形態に係るタブ材配置工程を示す斜視図である。 第一実施形態に係る外隅摩擦攪拌工程を示す斜視図である。 第一実施形態に係る外隅摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第一実施形態に係る補助部材配置工程を示す斜視図である。 第一実施形態に係る補助部材配置工程を示す断面図である。 第一実施形態に係る第一突合せ部摩擦攪拌工程を示す斜視図である。 第一実施形態に係る第一突合せ部摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第一実施形態に係る第一突合せ部摩擦攪拌工程後を示す断面図である。 第一実施形態に係る除去工程を示す断面図である。 第一実施形態の変形例に係る外隅仮接合工程を示す斜視図である。 第一実施形態の変形例に係る内隅仮接合工程を示す斜視図である。 第二実施形態に係る第一突合せ部摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第二実施形態に係る外隅摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第三実施形態に係る外隅摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第三実施形態の変形例に係る外隅摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第四実施形態に係る第一突合せ部摩擦攪拌工程前を示す断面図である。 第四実施形態に係る第一突合せ部摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第四実施形態に係る第一突合せ部摩擦攪拌工程後を示す断面図である。 第五実施形態に係る第一突合せ部摩擦攪拌工程前を示す断面図である。 第五実施形態に係る第一突合せ部摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第五実施形態に係る第一突合せ部摩擦攪拌工程後を示す断面図である。 第六実施形態に係る第一突合せ部摩擦攪拌工程を示す断面図である。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態に係る接合方法について、図1〜図12を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、第一実施形態に係る接合方法では、第一金属部材1と第二金属部材2とをL字状に突き合わせて接合する。第一実施形態に係る接合方法は、準備工程と、突合せ工程と、タブ材配置工程と、外隅摩擦攪拌工程と、補助部材配置工程と、第一突合せ部摩擦攪拌工程と、除去工程と、を行う。なお、以下の説明における「表面」とは、「裏面」に対する反対側の面という意味である。
準備工程は、図1に示すように、第一金属部材1及び第二金属部材2を用意する工程である。第一金属部材1及び第二金属部材2は、板状の金属部材である。
第一金属部材1及び第二金属部材2の材料は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、チタン、チタン合金、マグネシウム、マグネシウム合金等の摩擦攪拌可能な金属から適宜選択される。
第一金属部材1の端部の裏面1cには、段差部11が形成されている。段差部11は、段差底面11aと、段差底面11aから垂直に立ち上がる段差側面11bとで構成されている。段差底面11aの幅寸法は、第二金属部材2の板厚寸法と同一になっている。
突合せ工程は、図1に示すように、第一金属部材1と第二金属部材2とをL字状に突き合わせる工程である。
突合せ工程では、第一金属部材1の段差底面11aに第二金属部材2の端面2aを突き合わせて第一突合せ部J1を形成するとともに、段差側面11bに第二金属部材2の第一側面2bを突き合わせて第二突合せ部J2を形成する。第一金属部材1の端面1aと第二金属部材2の第二側面2cとは面一になる。第一金属部材1の裏面1cと、第二金属部材2の第一側面2bとで内隅が形成される。
タブ材配置工程は、図2に示すように、第一金属部材1及び第二金属部材2の両端にタブ材T,Tを配置する工程である(図2では一つのみ描画)。
タブ材Tは、第一金属部材1と同じ材料からなる板状の金属部材である。タブ材Tの板厚寸法は、第一金属部材1の板厚寸法と同じである。
タブ材配置工程では、タブ材Tの側面を第一金属部材1の側面1dに突き合わせて当該突合せ部を溶接で接合する。タブ材Tの表面Taと、第一金属部材1の表面1bとを面一にするとともに、タブ材Tの裏面Tbと第一金属部材1の裏面1cとを面一にする。また、タブ材Tの側面Tcと第一金属部材1の端面1aとを面一にする。
外隅摩擦攪拌工程は、図3及び図4に示すように、外隅から第一回転ツールFを挿入して第一突合せ部J1を摩擦攪拌接合する工程である。外隅とは、内隅の反対側を意味し、第一実施形態では、第一金属部材1の表面1b、端面1a及び第二金属部材2の第二側面2cとで構成されている。
第一回転ツールFは、連結部F1と、攪拌ピンF2とで構成されており、例えば工具鋼で形成されている。連結部F1は、図示しない摩擦攪拌装置に取り付けられる部位であって、円柱状を呈する。攪拌ピンF2は、連結部F1から垂下しており、連結部F1と同軸になっている。攪拌ピンF2は連結部F1から離間するにつれて先細りになっている。
攪拌ピンF2の外周面には螺旋溝が刻設されている。第一実施形態では、第一回転ツールFを右回転させるため、螺旋溝は、攪拌ピンF2の基端から先端に向かうにつれて左回りに形成されている。
なお、第一回転ツールFを左回転させる場合は、螺旋溝を攪拌ピンF2の基端から先端に向かうにつれて右回りに形成することが好ましい。
螺旋溝をこのように設定することで、摩擦攪拌の際に塑性流動化した金属が螺旋溝によって攪拌ピンF2の先端側に導かれる。これにより、第一金属部材1及び第二金属部材2の外部に溢れ出る金属の量を少なくすることができる。
外隅摩擦攪拌工程では、図3に示すように、タブ材Tの側面Tcに設定された開始位置Spに右回転させた第一回転ツールFを挿入し、図3の手前側から奥側に向けて第一突合せ部J1に沿って第一回転ツールFを相対移動させる。第一回転ツールFの移動軌跡には、塑性化領域W2が形成される。図4に示すように、攪拌ピンF2の挿入深さは、適宜設定すればよい。
なお、第一回転ツールFは、先端にスピンドルユニット等の駆動手段を備えたロボットアームに取り付けることが好ましい。これにより、外隅摩擦攪拌工程を行う際に、第一回転ツールFの回転中心軸を容易に傾斜させることができる。
補助部材配置工程は、図5及び図6に示すように、第一金属部材1に補助部材4を重ね合わせて配置する工程である。
補助部材4は、平面形状の板状部材である。補助部材4は、摩擦攪拌可能な金属であれば特に制限されないが、第一実施形態では第一金属部材1及び第二金属部材2と同じ材料になっている。
補助部材4の板厚は、後記する第一突合せ部摩擦攪拌工程後の塑性化領域W1(図9参照)が金属不足にならないように適宜設定する。また、補助部材4の平面形状は、第二金属部材2の端面2aと同じ形状である。
補助部材配置工程では、第一金属部材1の表面1bに補助部材4の裏面4bが面接触するように、第一金属部材1の表面1bに補助部材4を重ね合わせる。また、補助部材4を第一突合せ部J1に沿って配置する。また、補助部材4の側縁部を第一金属部材1の表面1bの側縁部に合わせて配置する。これにより、第二金属部材2の端面2aの直上に補助部材4が配置される。
第一突合せ部摩擦攪拌工程は、図7及び図8に示すように、第一回転ツールFを補助部材4の表面4aから挿入し、第一突合せ部J1を摩擦攪拌接合する工程である。
第一突合せ部摩擦攪拌工程では、図7に示すように、タブ材Tの表面Taに設定された開始位置Spに右回転させた第一回転ツールFを挿入し、図7の手前側から奥側に向けて第二金属部材2に沿って第一回転ツールFを相対移動させる。
第一実施形態では、図8に示すように、第一回転ツールFの挿入深さは、攪拌ピンF2が補助部材4、第一金属部材1及び第二金属部材2に接触するように設定している。つまり、補助部材4、第一金属部材1及び第二金属部材2に攪拌ピンF2のみを挿入し、補助部材4の表面4aと連結部F1とは離間させつつ相対移動させる。言い換えると、攪拌ピンF2の基端部は露出させた状態で摩擦攪拌接合を行う。
なお、攪拌ピンF2は、第一金属部材1のみと接触するように挿入深さを設定してもよい。この場合は、攪拌ピンF2と第一金属部材1との摩擦熱によって第一突合せ部J1周りが塑性流動化して接合される。
そして、補助部材4、第一金属部材1及び第二金属部材2と攪拌ピンF2とを接触させた状態で、第一突合せ部J1に沿って第一回転ツールFを相対移動させると、補助部材4、第一金属部材1及び第二金属部材2が摩擦攪拌接合される。第一実施形態では、補助部材4の表面4a及び第二金属部材2の端面2aの中央部(左右方向の中央部)に攪拌ピンF2が挿入されている。
第一回転ツールFの移動軌跡には塑性化領域W1が形成される。第一実施形態では、塑性化領域W1と塑性化領域W2とが重なるように設定しているが、塑性化領域W1と塑性化領域W2とが離れていてもよい。
第一突合せ部摩擦攪拌工程後には、図9に示すように、補助部材4が塑性化領域W1によって分断される。また、分断された補助部材4,4の端部にはバリV,Vが形成されている。
除去工程は、図10に示すように、分断された補助部材4,4を第一金属部材1から除去する工程である。除去工程では、例えば手作業により、分断された補助部材4,4を第一金属部材1の表面1bから離間する方向に折り曲げて、補助部材4を第一金属部材1から除去する。また、除去工程が終了したらタブ材T(図2参照)を切除する。
以上説明した第一実施形態に係る接合方法によれば、図8に示すように、第一金属部材1及び第二金属部材2の内隅からは溶接を行わず、外隅から摩擦攪拌接合を行うため、金属部材同士の内隅にコンタミネーションが発生するのを防ぐことができる。
また、第一実施形態に係る接合方法では、図9に示すように、第一突合せ部J1に対して、二方向から摩擦攪拌接合を行うため、水密性及び気密性を高めることができる。
また、第一実施形態に係る接合方法では、図1に示すように、段差部11を設けることにより、突合せ工程において、第一金属部材1と第二金属部材2との位置ずれを防ぐことができる。
また、第一実施形態に係る接合方法では、図4及び図8に示すように、攪拌ピンF2のみを挿入するため、摩擦攪拌装置にかかる負荷を軽減することができる。
なお、第一実施形態では、外隅摩擦攪拌工程を行う第一回転ツールFと、第一突合せ部摩擦攪拌工程を行う第一回転ツールFとが同一の回転ツールである。外隅摩擦攪拌工程と第一突合せ部摩擦攪拌工程とにおいて異なる回転ツールを用いてもよいが、同一の回転ツールを用いた場合には、各工程で回転ツールの交換を行う必要が無いため作業効率を高めることができる。
また、第一実施形態に係る接合方法では、図8に示すように、第一金属部材1と第二金属部材2とが接合されるとともに、第一金属部材1及び第二金属部材2に加えて、補助部材4も同時に摩擦攪拌接合することにより、接合部の金属不足を防ぐことができる。さらに、補助部材4の中央部に攪拌ピンF2を挿入することで、接合部の金属不足をより確実に防ぐことができる。
また、第一実施形態に係る接合方法では、図10に示すように、除去工程において、バリVを補助部材4ごと第一金属部材1から除去することができるため、バリVを除去する工程が容易となる。
以上、本発明の第一実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。
例えば、図3に示す外隅摩擦攪拌工程において、第一金属部材1の端面1a及び第二金属部材2の第二側面2cに補助部材を配置し、補助部材の表面から攪拌ピンF2を挿入してもよい。
また、図11に示すように、外隅摩擦攪拌工程の前に、外隅仮接合工程を行ってもよい。外隅仮接合工程では、第一回転ツールFを第一金属部材1の端面1a及び第二金属部材2の第二側面2cから挿入し、攪拌ピンF2を浅く挿入して第一突合せ部J1にスポットで仮接合を行う。第一突合せ部J1には点状の塑性化領域W0が形成される。
また、図12に示すように、外隅摩擦攪拌工程の前に、内隅仮接合工程を行ってもよい。内隅仮接合工程では、第一回転ツールFを第一金属部材1の裏面1cと第二金属部材2の第一側面2bとで形成される内隅から挿入し、攪拌ピンF2を浅く挿入して第二突合せ部J2にスポットで仮接合を行う。第二突合せ部J2(内隅)には点状の塑性化領域W0が形成される。
外隅仮接合工程及び内隅仮接合工程によれば、外隅摩擦攪拌工程を行う際に、第一金属部材1と第二金属部材2の目開きを防ぐことができる。また、スポットで仮接合を行うことで接合サイクルを短くすることができる。なお、外隅仮接合工程は、MIG溶接、TIG溶接又はレーザー溶接等の溶接で行ってもよい。
また、外隅摩擦攪拌工程に加えて、第一回転ツールFを第一金属部材1の裏面1cと第二金属部材2の第一側面2bとで形成される内隅から挿入し、攪拌ピンF2を深く挿入して第二突合せ部J2に連続して摩擦攪拌接合を行う内隅接合工程を行ってもよい。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る接合方法について、図13及び図14を参照して説明する。
第二実施形態に係る接合方法は、図14に示すように、第一突合せ部摩擦攪拌工程の後に外隅摩擦攪拌工程を行っている点で第一実施形態と相違する。第二実施形態に係る接合方法では、第一実施形態の接合方法と相違する点を中心に説明する。
第二実施形態に係る接合方法では、図13に示すように、タブ材配置工程に続いて、補助部材配置工程及び第一突合せ部摩擦攪拌工程を行っている。第一突合せ部摩擦攪拌工程では、第一回転ツールFを補助部材4から挿入し、第一突合せ部J1を摩擦攪拌接合する。
第二実施形態に係る接合方法では、図14に示すように、第一突合せ部摩擦攪拌工程及び除去工程に続いて、外隅摩擦攪拌工程を行っている。外隅摩擦攪拌工程では、外隅から第一回転ツールFを挿入して第一突合せ部J1を摩擦攪拌接合する。
第二実施形態に係る接合方法によれば、金属部材同士の内隅にコンタミネーションが発生するのを防ぐとともに、水密性及び気密性を高めることができる。
以上、本発明の第二実施形態について説明したが、第一実施形態と同様に、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。
例えば、第一突合せ部摩擦攪拌工程の前に外隅仮接合工程や内隅仮接合工程を行ってもよい。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係る接合方法について、図15及び図16を参照して説明する。
第三実施形態に係る接合方法では、外隅摩擦攪拌工程において、図15に示す第二回転ツールGを用いる点で第一実施形態と相違する。第三実施形態では、第一実施形態と相違する部分を中心に説明する。
第三実施形態に係る外隅摩擦攪拌工程では、図15に示すように、第二回転ツールGを用いて第一突合せ部J1を摩擦攪拌接合する。
第二回転ツールGは、円柱状のショルダ部G1と、ショルダ部G1の下端面G1aから垂下する攪拌ピンG2とを備えて構成されている。
そして、第二回転ツールGを第一金属部材1の端面1a及び第二金属部材2の第二側面2cから第一突合せ部J1に挿入し、ショルダ部G1の下端面G1aを第一金属部材1の端面1a及び第二金属部材2の第二側面2cに接触させながら相対移動させる。このようにして、第一突合せ部J1を摩擦攪拌接合する。
以上のように、第二回転ツールGのショルダ部G1を金属部材に接触させた状態で第一突合せ部J1を摩擦攪拌接合した場合には、バリの発生を抑制することができる。
以上、本発明の第三実施形態について説明したが、第一実施形態と同様に、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。
例えば、第三実施形態では、外隅摩擦攪拌工程の後に、第一突合せ部摩擦攪拌工程を行っているが、図16に示すように、第一突合せ部摩擦攪拌工程の後に、外隅摩擦攪拌工程を行ってもよい。この構成では、第一突合せ部摩擦攪拌工程及び除去工程を行って塑性化領域W1を形成した後に、外隅摩擦攪拌工程において、第二回転ツールGを用いて第一突合せ部J1を摩擦攪拌接合する。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態に係る接合方法について、図17〜図19を参照して詳細に説明する。
第四実施形態に係る接合方法は、図18に示すように、第一突合せ部摩擦攪拌工程において、攪拌ピンF2を補助部材4の端部に挿入する点で第一実施形態と相違する。第四実施形態に係る接合方法では、第一実施形態の接合方法と相違する点を中心に説明する。
第四実施形態に係る第一突合せ部摩擦攪拌工程では、図17に示すように、補助部材4の端面4cを通り第一金属部材1の表面1bに直交する基準線Xと、第一回転ツールFの回転中心軸とが重なるように配置している。また、第四実施形態では、図18の手前側から奥側に向けて第一回転ツールFを移動させる。つまり、第一回転ツールFの回転中心軸よりも進行方向の右側に補助部材4が配置されている。そして、補助部材4の端部に攪拌ピンF2を挿入している。
第四実施形態の第一回転ツールFは、螺旋溝が攪拌ピンF2の基端から先端に向かうにつれて右回りに形成されている。第四実施形態では、第一回転ツールFを左回転させているため、第一回転ツールFの進行方向の左側は、フロー側(retreating side:回転ツールの外周における接線速度から回転ツールの移動速度が減算される側)である。一方、第一回転ツールFの進行方向の右側は、シアー側(advancing side:回転ツールの外周における接線速度に回転ツールの移動速度が加算される側)である。
第一回転ツールFの回転速度が遅い場合には、フロー側に比べてシアー側の方が塑性流動材の温度が上昇しやすくなるため、塑性化領域W1外のシアー側(第一回転ツールFの進行方向の右側)にバリVが多く発生する傾向にある。
一方、第一回転ツールFの回転速度が速い場合は、フロー側に比べてシアー側の方が塑性流動材の温度が上昇するものの、回転速度が速い分、塑性化領域W1外のフロー側(第一回転ツールFの進行方向の左側)にバリVが多く発生する傾向にある。
第四実施形態では、第一回転ツールFのシアー側が補助部材4側(第一回転ツールFの進行方向の右側)となるように第一回転ツールFの移動方向と回転方向を設定している。第一回転ツールFの回転方向及び進行方向は限定されるものではなく適宜設定すればよい。
第四実施形態では、第一回転ツールFの回転速度を遅く設定しているため、塑性化領域W1外のシアー側にバリVが多く発生する傾向にある。つまり、補助部材4側にバリVを集約させることができる(図19参照)。
前記したように、第一突合せ部摩擦攪拌工程の際に、第一回転ツールFの進行方向のどちら側にバリVが発生するかは接合条件によって異なる。
接合条件とは、第一回転ツールFの回転速度、回転方向、移動方向、移動速度(送り速度)、攪拌ピンF2の傾斜角度、第一金属部材1、第二金属部材2及び補助部材4の材料、各部材の厚さ等の各要素と、これらの要素の組み合わせで決定される。
接合条件に応じて、バリVが発生する側又はバリVが多く発生する側に補助部材4を配置するようにすれば、バリVを除去する工程を容易に行うことができる。
以上、本発明の第四実施形態について説明したが、第一実施形態と同様に、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。
例えば、第四実施形態では、外隅摩擦攪拌工程の後に、第一突合せ部摩擦攪拌工程を行っているが、第一突合せ部摩擦攪拌工程の後に、外隅摩擦攪拌工程を行ってもよい。
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態に係る接合方法について、図20〜図22を参照して詳細に説明する。
第五実施形態に係る接合方法は、図21に示すように、第一突合せ部摩擦攪拌工程において、攪拌ピンF2を補助部材4の端部よりもわずかに中央側に挿入する点で第四実施形態と相違する。第五実施形態に係る接合方法では、第四実施形態の接合方法と相違する点を中心に説明する。
第五実施形態の第一突合せ部摩擦攪拌工程では、図20及び図21に示すように、摩擦攪拌を行った後に、第一回転ツールFの片側のみに補助部材4が残存する程度に、第一回転ツールFの回転中心軸を基準線Xよりもわずかに補助部材4の中央側(右側)に偏移させている。また、第五実施形態では、図21の手前側から奥側に向けて第一回転ツールFを移動させる。つまり、第一回転ツールFの回転中心軸よりも進行方向の右側に補助部材4の9割程度を配置し、第一回転ツールFの回転中心軸よりも進行方向の左側に補助部材4の残りの1割程度を配置している。そして、補助部材4の端部に攪拌ピンF2を挿入している。
第五実施形態の第一回転ツールFは、螺旋溝が攪拌ピンF2の基端から先端に向かうにつれて右回りに形成されている。また、第一回転ツールFを左回転させている。したがって、第一回転ツールFの進行方向の左側がフロー側で、第一回転ツールFの進行方向の右側がシアー側である。
第五実施形態では、第一回転ツールFのシアー側が補助部材4側となるように第一回転ツールFの移動方向と回転方向を設定している。したがって、図22に示すように、補助部材4側にバリVを集約させることができるため、バリVを除去する工程を容易に行うことができる。
以上、本発明の第五実施形態について説明したが、第四実施形態と同様に、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。
[第六実施形態]
次に、本発明の第六実施形態に係る接合方法について、図23を参照して詳細に説明する。
第六実施形態に係る接合方法は、図23に示すように、第一突合せ部摩擦攪拌工程において、攪拌ピンF2を第二金属部材2の端面2aの中央部よりも第一側面2b側に挿入する点で第四実施形態と相違する。第六実施形態に係る接合方法では、第四実施形態の接合方法と相違する点を中心に説明する。
第六実施形態の第一突合せ部摩擦攪拌工程では、図23に示すように、第一回転ツールFの回転中心軸が第二金属部材2の端面2aの中央部(左右方向の中央部)よりも第一側面2b側(右側)に偏移している。また、第一回転ツールFの回転中心軸は第二突合せ部J2を通っている。さらに、攪拌ピンF2が第二突合せ部J2に達するように、第一回転ツールFの挿入深さが設定されている。
第六実施形態の第一突合せ部摩擦攪拌工程では、第一突合せ部J1及び第二突合せ部J2を摩擦攪拌接合することができるため、接合部の水密性及び気密性を高めることができる。
以上、本発明の第六実施形態について説明したが、第四実施形態と同様に、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。
例えば、第六実施形態では、第一回転ツールFの回転中心軸が第二突合せ部J2を通っているが、第一回転ツールFの回転中心軸を第二突合せ部J2よりも第二側面2c側(左側)に配置してもよい。
1 第一金属部材
1a 端面
1b 表面
1c 裏面
1d 側面
2 第二金属部材
2a 端面
2b 第一側面
2c 第二側面
4 補助部材
4a 表面
4b 裏面
4c 端面
11 段差部
11a 段差底面
11b 段差側面
F 第一回転ツール
F1 連結部
F2 攪拌ピン
G 第二回転ツール
G1 ショルダ部
G2 攪拌ピン
J1 第一突合せ部
J2 第二突合せ部
W1 塑性化領域
W2 塑性化領域

Claims (13)

  1. 端部の裏面に段差部が形成された板状の第一金属部材を用意するとともに、板状の第二金属部材を用意する準備工程と、
    前記第一金属部材の前記段差部の段差底面と、前記第二金属部材の端面とを突き合わせて第一突合せ部を形成するとともに、前記段差部の段差側面と、前記第二金属部材の第一側面とを突き合わせて第二突合せ部を形成する突合せ工程と、
    前記第一金属部材の端面及び前記第二金属部材の第二側面から回転ツールの攪拌ピンを挿入し、前記回転ツールを前記第一突合せ部に沿って相対移動させて、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合する外隅摩擦攪拌工程と、
    前記第一突合せ部に沿って、前記第一金属部材の表面に面接触するように補助部材を配置する補助部材配置工程と、
    前記補助部材の表面側から前記攪拌ピンを挿入し、前記回転ツールを前記第一突合せ部に沿って相対移動させて、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合する第一突合せ部摩擦攪拌工程と、を含み、
    前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材及び前記補助部材、又は前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材に接触させた状態で、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合することを特徴とする接合方法。
  2. バリが形成された前記補助部材を前記第一金属部材から除去する除去工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
  3. 前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、前記補助部材の中央部に前記攪拌ピンを挿入することを特徴とする請求項2に記載の接合方法。
  4. 前記補助部材の端面を通り、前記第一金属部材の表面に直交する線を基準線とした場合に、
    前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、前記回転ツールの回転中心軸と前記基準線とが重なるように、前記回転ツールを相対移動させるとともに、摩擦攪拌接合で発生するバリが前記補助部材に形成されるように接合条件を設定することを特徴とする請求項2に記載の接合方法。
  5. 前記補助部材の端面を通り、前記第一金属部材の表面に直交する線を基準線とした場合に、
    前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、摩擦攪拌を行った後に、前記回転ツールの片側のみに前記補助部材が残存する程度に、前記回転ツールの回転中心軸を前記基準線よりもわずかに前記補助部材の中央側に偏移させて、前記回転ツールを相対移動させるとともに、残存する前記補助部材にバリが形成されるように接合条件を設定することを特徴とする請求項2に記載の接合方法。
  6. 前記外隅摩擦攪拌工程では、前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材及び前記第二金属部材に接触させた状態で、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の接合方法。
  7. 端部の裏面に段差部が形成された板状の第一金属部材を用意するとともに、板状の第二金属部材を用意する準備工程と、
    前記第一金属部材の前記段差部の段差底面と、前記第二金属部材の端面とを突き合わせて第一突合せ部を形成するとともに、前記段差部の段差側面と、前記第二金属部材の第一側面とを突き合わせて第二突合せ部を形成する突合せ工程と、
    前記第一金属部材の端面及び前記第二金属部材の第二側面からショルダ部及び攪拌ピンを備えた第二回転ツールの前記攪拌ピンを挿入し、前記ショルダ部を前記第一金属部材及び前記第二金属部材に接触させた状態で、前記第二回転ツールを前記第一突合せ部に沿って相対移動させて、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合する外隅摩擦攪拌工程と、
    前記第一突合せ部に沿って、前記第一金属部材の表面に面接触するように補助部材を配置する補助部材配置工程と、
    前記補助部材の表面側から第一回転ツールの攪拌ピンを挿入し、前記第一回転ツールを前記第一突合せ部に沿って相対移動させて、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合する第一突合せ部摩擦攪拌工程と、を含み、
    前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、前記第一回転ツールの前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材及び前記補助部材、又は前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材に接触させた状態で、前記第一突合せ部を摩擦攪拌接合することを特徴とする接合方法。
  8. バリが形成された前記補助部材を前記第一金属部材から除去する除去工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の接合方法。
  9. 前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、前記補助部材の中央部に前記第一回転ツールの前記攪拌ピンを挿入することを特徴とする請求項8に記載の接合方法。
  10. 前記補助部材の端面を通り、前記第一金属部材の表面に直交する線を基準線とした場合に、
    前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、前記第一回転ツールの回転中心軸と前記基準線とが重なるように、前記第一回転ツールを相対移動させるとともに、摩擦攪拌接合で発生するバリが前記補助部材に形成されるように接合条件を設定することを特徴とする請求項8に記載の接合方法。
  11. 前記補助部材の端面を通り、前記第一金属部材の表面に直交する線を基準線とした場合に、
    前記第一突合せ部摩擦攪拌工程では、摩擦攪拌を行った後に、前記第一回転ツールの片側のみに前記補助部材が残存する程度に、前記第一回転ツールの回転中心軸を前記基準線よりもわずかに前記補助部材の中央側に偏移させて、前記第一回転ツールを相対移動させるとともに、残存する前記補助部材にバリが形成されるように接合条件を設定することを特徴とする請求項8に記載の接合方法。
  12. 前記外隅摩擦攪拌工程又は前記第一突合せ部摩擦攪拌工程を行う前に、前記第一金属部材の端面及び前記第二金属部材の前記第二側面側から前記第一突合せ部に対してスポット仮付けを行う外隅仮接合工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の接合方法。
  13. 前記外隅摩擦攪拌工程又は前記第一突合せ部摩擦攪拌工程を行う前に、前記第一金属部材の裏面及び前記第二金属部材の前記第一側面で形成される内隅から前記第二突合せ部に対してスポット仮付けを行う内隅仮接合工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の接合方法。
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