JP2018077968A - レバー式コネクタ - Google Patents

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寿紘 伊藤
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Abstract

【課題】傾き嵌合を防止することができるレバー式コネクタを提供する。【解決手段】第1ハウジング10は、内面にカムフォロア17が突設された筒状のフード部11を有する。第2ハウジング30は、フード部11内に嵌合可能で、壁面に支軸41が突設されたハウジング本体31を有する。レバー50は、支軸41に支持され、カムフォロア17と係合し、支軸41を中心として回動されることで、第1、第2ハウジング10、30を嵌合状態に至らすカム板51を有する。カム板51とフード部11との間で、且つ第1、第2ハウジング10、30の嵌合方向と直交する方向において支軸41と対向する領域に、フード部11内でのカム板51の傾きを規制する傾き規制部80が設置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、レバー式コネクタに関する。
特許文献1に開示のレバー式コネクタは、互いに嵌合可能な雌雄一対のコネクタハウジングを備えている。雄側のコネクタハウジングは筒状のフード部を有し、フード部の内面には、カムピン(カムフォロア)が突設されている。雌側のコネクタハウジングは、フード部内に嵌合されるハウジング本体を有し、ハウジング本体の上部に、レバーを収容する収容空間が設けられている。また、ハウジング本体は、収容空間を区画するレバー装着面を有し、レバー装着面に、支軸が突設されている。レバーは、収容空間にスライド挿入されるカム板を有している。カム板は、支軸を受ける軸受部を中心として回動可能とされ、回動過程でカムピンと係合することにより、両コネクタハウジングを正規嵌合させるように作用する。
特開2007−95564号公報
ところで、両コネクタハウジングの嵌合過程においては、レバーのカム板側に嵌合操作力が偏在するという事情がある。このため、フード部とハウジング本体との隙間範囲で、カム板が浮き上がるように傾き、さらに、カム板とともにハウジング本体も傾いて、傾いた状態のまま、嵌合操作を終えてしまうことがある。仮に、両コネクタハウジングが傾いた状態で嵌合操作を終えてしまうと、両コネクタハウジングに装着された端子金具も正しく接続されないという問題が生じる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、傾き嵌合を防止することができるレバー式コネクタを提供することを目的とする。
本発明のレバー式コネクタは、筒状のフード部を有し、前記フード部の内面にカムフォロアが突設されている第1ハウジングと、前記フード部内に嵌合可能なハウジング本体を有し、前記ハウジング本体の壁面に支軸が突設されている第2ハウジングと、前記支軸に支持され、前記フード部内で前記カムフォロアと係合し、前記支軸を中心として回動されることにより、前記第1、第2ハウジングを嵌合状態に至らすカム板を有するレバーと、前記カム板と前記フード部の内面との間で、且つ前記第1、第2ハウジングの嵌合方向と直交する方向において前記支軸と対向する領域に設置され、前記フード部内での前記カム板の傾きを規制する傾き規制部とを備えるところに特徴を有する。
レバーの回動過程でカム板がフード部の内面側に傾くことにより、第2ハウジングが第1ハウジングに傾いた状態で嵌合される懸念がある。しかし、上記構成によれば、傾き規制部がカム板とフード部の内面との間で且つ第1、第2ハウジングの嵌合方向と直交する方向において支軸と対向する領域に設置されているため、カム板がフード部の内面側に傾くのを効果的に抑えることができる。その結果、第1、第2ハウジングの傾き嵌合を防止することができる。
本発明の実施例1のレバー式コネクタにおいて、正規嵌合状態にある第1、第2ハウジングを支軸と対応した位置で上下方向に切断した断面図である。 嵌合開始時における第1、第2ハウジングをレバー収容部と対応する位置で左右方向に切断した断面図である。 正規嵌合状態にある第1、第2ハウジングをレバー収容部と対応する位置で左右方向に切断した断面図である。 レバーが嵌合位置に至った状態における第2ハウジングの平面図である。 レバーが嵌合位置に至った状態における第2ハウジングの背面図である。 第1ハウジングの正面図である。 図6のX−X線断面図である。 実施例2のレバー式コネクタの図1相当図である。 実施例2のレバー式コネクタの図4相当図である。 実施例2のレバー式コネクタの図6相当図である。
本発明の好ましい実施形態を以下に示す。
前記カム板と前記フード部の内面との間で、且つ前記第1、第2ハウジングの嵌合方向と直交する方向において前記支軸と対向する領域を挟んだ両側に、前記第1、第2ハウジングの嵌合方向と直交する方向のガタ詰めをするガタ詰め部が設けられている場合に好ましい。このようなガタ詰め部が存在すると、カム板とフード部の内面との隙間を埋めることができるものの、カム板の支軸を受ける側の部分とフード部の内面との隙間を埋めることができないため、レバーが傾くのを誘発する懸念がある。このため、上記傾き規制部によってカム板の傾きを規制するメリットが大となる。
前記傾き規制部が、前記第1、第2ハウジングの嵌合方向に複数並んで延出する形態とされるとよい。これによれば、カム板の傾きをより確実に防止することができるのに加え、製造上の寸法管理が容易になる。
前記傾き規制部が、前記フード部の内面に突設されているとよい。これによれば、傾き規制部が外部異物と干渉するのを回避し易く、傾き規制部の形態を安定に維持することができる。
前記傾き規制部が、前記第1、第2ハウジングの嵌合方向において前記カムフォロアと重なる位置に配置されているとよい。これによれば、カムフォロアを傾き規制部の形成位置の基準にすることができ、カム板の傾きを規制する構造を担保することができる。
前記第2ハウジングには、前記カム板を収容するレバー収容部が設けられ、前記支軸が前記レバー収容部の内面に突設されており、前記傾き規制部が前記レバー収容部の外面と前記フード部の内面との隙間を埋める形態をなしているとよい。これによれば、傾き規制部がレバーの回動の影響を受けることがなく、第1、第2ハウジングの傾き嵌合を防止する信頼性を高めることができる。
前記傾き規制部が前記レバー収容部の外面に突設されていてもよい。これによれば、傾き規制部の形態を容易に確認することができる。
前記レバー収容部には、前記カムフォロアが導入される導入部が開口して設けられ、前記傾き規制部が、前記第1、第2ハウジングの嵌合方向において前記導入部と重なる位置に配置されているとよい。これによれば、導入部を傾き規制部の形成位置の基準にすることができ、カム板の傾きを規制する構造を担保することができる。
<実施例1>
以下、実施例1を図1〜図7に基づいて説明する。実施例1のコネクタは、互いに嵌合可能な第1ハウジング10及び第2ハウジング30と、第2ハウジング30に装着されるレバー50とを備えている。なお、以下の説明において、前後方向については、第1、第2ハウジング10、30が嵌合開始時に互いに向き合う面側を前側とし、上下方向については、図1、図5及び図6を基準とする。なお、本実施例1の上下方向は、第1、第2ハウジング10、30の嵌合方向と直交する方向である。
第2ハウジング30は合成樹脂製であって、図5に示すように、前後方向(嵌合方向)と直交する断面が略矩形状をなすハウジング本体31を有している。ハウジング本体31には、前後方向に延出するキャビティ32が設けられている。キャビティ32は、上下左右に複数整列して配置されている。各キャビティ32には、図示しない雌端子金具が挿入される。雌端子金具は、図示しない電線の端部に接続され、電線は、ハウジング本体31の後面から外部へ引き出される。
図1に示すように、ハウジング本体31の両側面の上部には、前後方向に細長く延出して前面に開口する溝部33が設けられている。また、ハウジング本体31の下面の適宜箇所には、前後方向に延出するリブ34が設けられている。
図2及び図5に示すように、ハウジング本体31の上部のうち、各キャビティ32が設けられる領域の上方には、レバー50を収容可能なレバー収容部35が設けられている。レバー収容部35は、ハウジング本体31における本体壁面36、左右側壁37、天井壁38及び前壁39によって区画され、後方に開放された横長の内部空間を有している。
レバー収容部35の本体壁面36は、天井壁38の下方で天井壁38と対向して配置されている。図1に示すように、レバー収容部35の本体壁面36における後側の左右中央部には、円柱状の支軸41が突設されている。この支軸41は、上向きに突出してレバー収容部35の内部空間に臨むように配置される。
レバー収容部35の天井壁38は、全体として薄肉の平板状をなし、上下方向から外力を受けたときに、左右側壁37を支点として撓み変形し得る形態になっている。図4に示すように、天井壁38の後端部の左右一側(図4の右側)には、上面に厚肉の補強リブ42が突設され、天井壁38の後端縁の左右他側(図4の左側)には、切欠部43が凹設されている。
レバー収容部35の天井壁38の左右中央部には、前後方向に延出して前壁39に開口する溝状の導入部44が設けられている。導入部44は、支軸41の前方において支軸41と前後方向の同軸上の位置に配置されている。
レバー収容部35の天井壁38の左右一側には、前後方向に細長く延出して前壁39に開口する溝状の進入部45が設けられている。進入部45の後端は、補強リブ42の前端と同じ位置に配置されている。なお、進入部45の溝幅は、導入部44の溝幅より狭くされている。
レバー50は合成樹脂製であって、図1及び図2に示すように、全体が一枚板状をなすカム板51で構成されている。カム板51は、板面を左右方向に向けて配置され、レバー収容部35に後方からスライド挿入される。カム板51の下面には、支軸41を受ける円形の軸受部52が凹設されている。レバー50は、軸受部52に支軸41が嵌合した状態で、支軸41を中心として初期位置と嵌合位置との間を回動可能とされている。
図5に示すように、カム板51の後端部には枠状の操作部53が上方に突出して設けられ、操作部53を指で摘みながらレバー50の回動操作を行うことが可能となっている。図4に示すように、カム板51における操作部53の前方領域には、撓み変形可能なロック部54が設けられている。ロック部54がレバー収容部35の本体壁面36に設けられた図示しないロック受部を弾性的に係止することにより、レバー50が嵌合位置にて回動規制状態に保持され、ひいては第1、第2ハウジング10、30が嵌合状態に保持されるようになっている。なお、図4に示すように、嵌合位置では、ロック部54がレバー収容部35の切欠部43内に視認可能に配置され、切欠部43を通してロック部54のロック状態を解除することが可能となっている。
カム板51には、所定方向に延出してカム板51の外周縁に開口するカム溝55が貫通して設けられている。また、カム板51には、カム溝55の入り口の近傍位置から片持ち状に突出する弾性アーム56が設けられている。弾性アーム56の先端部がレバー収容部35に設けられた図示しない保持部に係止されることにより、レバー50が初期位置において嵌合位置への移動を規制された状態に保持される。
続いて、第1ハウジング10について説明する。第1ハウジング10は合成樹脂製であって、図6に示すように、全体として筒状、詳細には角筒状をなすフード部11を有している。フード部11は、複数のタブ状又はピン状の雄端子金具20が貫通して装着される上下方向にほぼ沿った奥壁12を有している。各雄端子金具20は、相手側の図示しない各雌端子金具と対応する位置に配置され、第1、第2ハウジング10、30の正規嵌合時に各雌端子金具に電気的に接続される。
フード部11の両側壁13の内面には、上部に、前後方向に延出する突条29が設けられている。また、フード部11の下壁14の内面には、適宜箇所に、前後方向に延出する受溝15が設けられている。各突条29は、ハウジング本体31の各溝部33と対応する位置に配置され、各受溝15は、ハウジング本体31の各リブ34と対応する位置に配置されている。図1に示すように、各突条29が各溝部33に適合して挿入され、各受溝15に各リブ34が適合して挿入されることにより、第1、第2ハウジング10、30の嵌合動作が円滑に進行する一方、第1、第2ハウジング10、30の嵌合姿勢が不正な場合には、各突条29及び各受溝15がそれぞれ各溝部33及び各リブ34と対応位置せず、第1、第2ハウジング10、30の嵌合動作が阻止されるようになっている。
フード部11の上壁16の内面は、第1、第2ハウジング10、30の嵌合時に、レバー収容部35の天井壁38の外面と隙間をあけて略平行に対向して配置される。フード部11の上壁16の内面における前側の左右中央部には、円柱状のカムフォロア17が突出して設けられている。カムフォロア17は、上下方向にほぼ同一径で連なる本体部18と、フード部11の上壁16の内面から本体部18へ向けて次第に縮径する基端部19とを有している。
フード部11の上壁16の内面には、カムフォロア17を挟んだ左右両側に、前後方向に延出するガタ詰め部21が突出して設けられている。各ガタ詰め部21は、図7に示すように、フード部11の前端から奥壁12の前面に至るまで細長く延出する小リブ状をなし、図1に示すように、フード部11の上壁16の内面とレバー収容部35の天井壁38の外面との隙間を埋めるべく、この隙間の上下幅と同じ、又は隙間の上下幅より少し大きい突出寸法で構成されている。また、フード部11の上壁16の内面における左右一側には、前後方向に延出する角リブ状の進入突部22が設けられている。進入突部22の突出寸法は、ガタ詰め部21の突出寸法より十分大きくされている。
さらに、フード部11の上壁16の内面には、左右中央部に、複数の傾き規制部80が突出して設けられている。各傾き規制部80は、カムフォロア17の近傍において互いに平行に配置されている。上記のガタ詰め部21は、各傾き規制部80を挟んだ左右両側に配置されている。
図6及び図7に示すように、各傾き規制部80は、フード部11の上壁16の左右中央に配置される中側傾き規制部81と、中側傾き規制部81の左右両側に配置され一対のる端側傾き規制部82とからなる。中側傾き規制部81は、前後方向に関してカムフォロア17と重なる位置に配置され、フード部11の上壁16の内面におけるカムフォロア17の前方に、前後方向に細長く延出する小リブ状の形態で構成されている。この中側傾き規制部81は、断面矩形状をなし、先端が左右方向に沿った平坦面83になっている。中側傾き規制部81の前端は、フード部11の上壁16の前端側に臨み、中側傾き規制部81の後端は、カムフォロア17の基端部19の左右中央における前端に一体に連結されている。
一対の端側傾き規制部82は、カムフォロア17を挟んだ両側で前後方向に細長く延出する小リブ状の形態で構成されている。各端側傾き規制部82は、断面矩形状をなし、先端が左右方向に沿って平坦面83になっている。各端側傾き規制部82の前端は、フード部11の上壁16の前端側に臨み、各端側傾き規制部82の後端は、フード部11の奥壁12の前面に一体に連結されている。また、各端側傾き規制部82の前後方向の途中部分は、カムフォロア17の基端部19の左右両側に、カムフォロア17から少し離れて配置されている。
中側傾き規制部81の左右幅は、端側傾き規制部82の左右幅より大きくされ、端側傾き規制部82の左右幅は、ガタ詰め部の左右幅より大きくされている。中側傾き規制部81の突出寸法は、端側傾き規制部82の突出寸法と同じであり、ガタ詰め部21の突出寸法と同じか、又はガタ詰め部21の突出寸法より大きくされている。つまり、傾き規制部80は、フード部11の上壁16の内面とレバー収容部35の天井壁38の外面との隙間を詰める機能を有している。なお、各傾き規制部80の前端は、フード部11の前端における誘い込み面24と連続して傾斜する斜面84になっている。
以上が本実施例1の構造であり、続いて、第1、第2ハウジング10、30の嵌合動作について説明する。
第1、第2ハウジング10、30の嵌合操作を行うのに先立ち、第2ハウジング30に対してレバー50を初期位置に留め置く。初期位置では、レバー50の操作部53がハウジング本体31の後方に突出して配置され、カム溝55の入口が前方を向いて配置される。
続いて、図2に示すように、第2ハウジング30のハウジング本体31を第1ハウジング10のフード部11内に浅く嵌合させる。すると、カムフォロア17が導入部44を介してカム溝55の入り口に挿入される。また、進入突部22が進入部45に進入して弾性アーム56の先端部に干渉することにより、弾性アーム56が保持部から離れる方向に撓み変形させられ、レバー50が嵌合位置へと回動可能な状態になる。ここで、操作部53を把持しつつレバー50を嵌合位置へ向けて回動させる。レバー50の回動過程では、カムフォロア17の本体部18がカム溝55の溝面を摺動し、レバー50と第2ハウジング30との間にカム機構が発揮され、第1、第2ハウジング10、30の嵌合動作が進行する。
第1、第2ハウジング10、30の嵌合過程では、軸受部52が支軸41の外周を摺動して、カム板51の板面がレバー収容部35の本体壁面36に沿って変位させられる。
また、第1、第2ハウジング10、30の嵌合過程では、フード部11の上壁16の左右両側に設けられたガタ詰め部21がレバー収容部35の天井壁38の外面を摺動し、前後方向と直交する上下方向に関してフード部11とハウジング本体31との間のガタ詰めがなされる。
ところで、フード部11の上壁16の左右中央部にはガタ詰め部21が設けられていないため、従来においては、レバー50の操作力が支軸41を通る前後方向の嵌合軸上に作用することにより、レバー収容部35の天井壁38の左右中央部がフード部11の上壁16の内面側へ弾性的に変位し、カム板51がその前端部を略支点として浮き上がるように傾くおそれがあった。
しかるに本実施例1の場合、第1、第2ハウジング10、30の嵌合過程で、フード部11の内面に突設された傾き規制部80がレバー収容部35の天井壁38の外面に前後方向に沿って摺動することにより、カム板51の操作部53側の浮き上がりが抑制される。具体的には、図1に示すように、中側傾き規制部81の先端(平坦面83)が支軸41の先端と対向する直上位置においてレバー収容部35の天井壁38の外面における左右中央部に当接するとともに、端側傾き規制部82の先端(平坦面83)がレバー収容部35の天井壁38の外面における中側傾き規制部81の当接領域の左右両側に当接することにより、カム板51の操作部53側の浮き上がりが規制される。その結果、第2ハウジング30が第1ハウジング10に対して傾くのも抑制され、第1、第2ハウジング10、30の嵌合姿勢が安定化する。
レバー50が嵌合位置まで回動され、カムフォロア17の本体部18がカム溝55の奥端側に至ると、ロック部54がロック受部を弾性的に係止し、第1、第2ハウジング10、30が嵌合状態に保持される。レバー50の回動操作の間、傾き規制部80がレバー収容部35の天井壁38の外面に当接する状態が維持され、カム板51が浮き上がりが抑えられる。これにより、第1、第2ハウジング10、30が正規状態で嵌合位置に至らしめられ、図3に示すように、フード部11の奥壁12にハウジング本体31の前面が略平行に対面して配置される。なお、レバー50の操作部53は、嵌合位置へ向かう過程でハウジング本体31から後方への突出量を減少させ、嵌合位置ではハウジング本体31の後端に当接可能に配置される。
以上説明したように、本実施例1の場合、フード部11の上壁16の内面に突設された傾き規制部80がレバー収容部35の天井壁38の外面に当接することにより、カム板51の傾きが抑制されるため、第1、第2ハウジング10、30の傾き嵌合を防止することができる。特に、傾き規制部80がカム板51とフード部11の内面との間で且つ上下方向において支軸41と対向する領域に設置されているため、カム板51の傾きがより効果的に抑制される。
また、フード部11の上壁16の内面とレバー収容部35の天井壁38の外面との間に隙間が設けられるものの、レバー収容部35の天井壁38の外面における左右両側ではガタ詰め部21によって隙間が埋められ、レバー収容部35の天井壁38の外面における左右中央部では傾き規制部80によって隙間が埋められる。仮に、傾き規制部80が設けられていないと、レバー収容部35の天井壁38の内面における左右中央部とフード部11の内面との間に隙間が介在し、カム板51の傾きを誘発する懸念があるため、傾き規制部80によってカム板51の傾きを規制するメリットは大となる。
また、傾き規制部80が前後方向に複数並んで延出する形態になっているため、カム板51の傾きをより確実に防止することができるのに加え、製造上の寸法管理が容易になる。しかも、傾き規制部80がフード部11の内面に突設されているため、傾き規制部80の形態を安定に維持することができる。
さらに、中側傾き規制部81が前後方向においてカムフォロア17と重なる位置に配置されているため、カムフォロア17を中側傾き規制部81の形成位置の基準にすることができ、カム板51の傾きを規制する構造を担保することができる。
さらにまた、第2ハウジング30に、カム板51を収容するレバー収容部35が設けられ、支軸41がレバー収容部35の内面に突設され、傾き規制部80がレバー収容部35の外面とフード部11の内面との隙間を埋める形態をなしているため、カム板51に傾き規制部80が設けられる場合と違って、傾き規制部80がレバー50の回動の影響を受けることがなく、第1、第2ハウジング10、30の傾き嵌合を防止する信頼性を高めることができる。
<実施例2>
本発明の実施例2を図8〜図10によって説明する。実施例2は、傾き規制部80Aが第1ハウジング10ではなく、第2ハウジング30に設けられている点で、実施例1とは異なる。もっとも、傾き規制部80Aを除く部分は、実施例1とほぼ同様である。このため、実施例2において、実施例1と同一又は相当する部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
第1ハウジング10は、図10に示すように、フード部11の上壁16の内面に、傾き規制部を有していない点を除いて、実施例1と同様である。
一方、第2ハウジング30は、傾き規制部80Aを有している点を除いて、実施例1と同様である。図9に示すように、傾き規制部80Aは、レバー収容部35の天井壁38の外面における左右中央部に複数突出して設けられている。各傾き規制部80Aは、前後方向に互いに平行に延出する小リブ状の形態をなし、図8に示すように、先端が左右方向に沿った平坦面83Aになっている。
図9に示すように、各傾き規制部80Aは、レバー収容部35の天井壁38の外面における左右中央に配置される中側傾き規制部81Aと、中側傾き規制部81Aの左右両側に配置される一対の端側傾き規制部82Aとからなる。中側傾き規制部81Aは、レバー収容部35の天井壁38の外面における導入部44の後方に、導入部44と前後方向で重なるように配置されている。中側傾き規制部81Aの後端は、補強リブ42の前端に一体に連結されている。中側傾き規制部81Aの前端は、導入部44の左右中央における後端に臨んでいる。
一対の端側傾き規制部82Aは、導入部44の左右両側縁に沿うようにして前後方向に細長く延出して配置されている。各端側傾き規制部82Aの前端は、導入部44の開口端となるレバー収容部35の天井壁38の前端に臨むように配置される。また、各端側傾き規制部82Aのうち、左右一側(図9の右側)に位置するものは、後端が補強リブ42の前端に一体に連結され、左右他側(図9の左側)に位置するものは、後部側が切欠部43の側縁に沿うようにして配置される。
中側傾き規制部81Aの左右幅は、端側傾き規制部82Aの左右幅より大きくされている。中側傾き規制部81Aの突出寸法は、端側傾き規制部82Aの突出寸法と同じであり、フード部11の上壁16の内面とレバー収容部35の天井壁38の外面との間に形成される隙間の上下幅と同じか、又は隙間の上下幅より少し大きくされている。つまり、傾き規制部80Aは、フード部11の上壁16の内面とレバー収容部35の天井壁38の外面との隙間を詰める機能を有している。この点は、実施例1と同様である。
第1、第2ハウジング10、30の嵌合過程では、フード部11の上壁16に設けられたガタ詰め部21がレバー収容部35の天井壁38の外面における左右両側を摺動し、フード部11とハウジング本体31との間のガタ詰めがなされる。また、レバー収容部35の天井壁38の外面における左右中央部に設けられた傾き規制部80Aがフード部11の上壁16の内面を摺動することにより、カム板51の操作部53側の浮き上がりが抑制される。具体的には、図8に示すように、中側傾き規制部81Aの先端(平坦面83A)が支軸41の先端と対向する直上位置においてフード部11の上壁16の内面に当接するとともに、各端側傾き規制部82Aの先端(平坦面83A)がフード部11の上壁16の内面における中側傾き規制部81Aの当接領域の左右両側に当接することにより、カム板51の浮き上がりが規制される。また、各傾き規制部80Aはレバー50の回動過程の全般にわたってフード部11の上壁16の内面と当接可能な状態が維持される。その結果、第1、第2ハウジング10、30の嵌合姿勢が安定化し、第1、第2ハウジング10、30の傾き嵌合が効果的に防止される。
実施例2の場合、傾き規制部80Aがレバー収容部35の天井壁38の外面に突設されているため、傾き規制部80Aの形態を容易に確認することができる。また、中側傾き規制部81Aが前後方向において導入部44と重なる位置に配置されているため、導入部44を中側傾き規制部81Aの形成位置の基準にすることができ、カム板51の傾きを規制する構造を担保することができる。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)傾き規制部は、フード部の内面とレバー収容部の外面のそれぞれに設けられるものであってもよい。
(2)第2ハウジングにレバー収容部が設けられず、カム板の外面とフード部の内面との間に隙間が形成され、その隙間範囲でカム板が傾動し得る場合に、上下方向に関して支軸と対向するカム板の外面又は/及びフード部の内面に、傾き規制部が設置されるものであってもよい。
(3)ガタ詰め部は、フード部の内面に設けられず、レバー収容部の外面に設けられるものであってもよい。また、ガタ詰め部は、フード部の内面とレバー収容部の外面のそれぞれに設けられるものであってもよい。
(4)仮に、ガタ詰め部が無くても、第1、第2ハウジングの嵌合過程でカム板が傾き得るため、傾き規制部によってカム板の傾きを規制するべく、本発明を適用することが可能である。
(5)実施例1では、端側傾き規制部もカムフォロアと一体に連結されるものであってもよい。
(6)実施例1では、中側傾き規制部と端側傾き規制部のいずれもカムフォロアから離れて配置されるものであってもよい。
(7)実施例2では、中側傾き規制部と端側傾き規制部のいずれも導入部から離れて配置されるものであってもよい。
(8)傾き規制部の個数は任意であり、実施例1、2の場合、中側傾き規制部のみ設けられるものであってもよい。
10…第1ハウジング
11…フード部
17…カムフォロア
21…ガタ詰め部
30…第2ハウジング
31…ハウジング本体
35…レバー収容部
41…支軸
44…導入部
50…レバー
51…カム板
80、80A…傾き規制部
81、81A…中側傾き規制部
82、82A…端側傾き規制部

Claims (8)

  1. 筒状のフード部を有し、前記フード部の内面にカムフォロアが突設されている第1ハウジングと、
    前記フード部内に嵌合可能なハウジング本体を有し、前記ハウジング本体の壁面に支軸が突設されている第2ハウジングと、
    前記支軸に支持され、前記フード部内で前記カムフォロアと係合し、前記支軸を中心として回動されることにより、前記第1、第2ハウジングを嵌合状態に至らすカム板を有するレバーと、
    前記カム板と前記フード部の内面との間で、且つ前記第1、第2ハウジングの嵌合方向と直交する方向において前記支軸と対向する領域に設置され、前記フード部内での前記カム板の傾きを規制する傾き規制部とを備えることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記カム板と前記フード部の内面との間で、且つ前記第1、第2ハウジングの嵌合方向と直交する方向において前記支軸と対向する領域を挟んだ両側に、前記第1、第2ハウジングの嵌合方向と直交する方向のガタ詰めをするガタ詰め部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記傾き規制部が、前記第1、第2ハウジングの嵌合方向に複数並んで延出する形態とされることを特徴とする請求項1又は2記載のレバー式コネクタ。
  4. 前記傾き規制部が、前記フード部の内面に突設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のレバー式コネクタ。
  5. 前記傾き規制部が、前記第1、第2ハウジングの嵌合方向において前記カムフォロアと重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項4記載のレバー式コネクタ。
  6. 前記第2ハウジングには、前記カム板を収容するレバー収容部が設けられ、前記支軸が前記レバー収容部の内面に突設されており、前記傾き規制部が前記レバー収容部の外面と前記フード部の内面との隙間を埋める形態をなしていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載のレバー式コネクタ。
  7. 前記傾き規制部が前記レバー収容部の外面に突設されていることを特徴とする請求項6記載のレバー式コネクタ。
  8. 前記レバー収容部には、前記カムフォロアが導入される導入部が開口して設けられ、前記傾き規制部が、前記第1、第2ハウジングの嵌合方向において前記導入部と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項7記載のレバー式コネクタ。
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