JP2018074809A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 上アームスイッチング素子のエミッタ電極における断線を未然に回避する。【解決手段】 自動車に用いられるDC−DCコンバータが開示される。DC−DCコンバータは、高電位配線と、中電位配線と、低電位配線と、高電位配線と中電位配線との間に接続された上アームスイッチング素子と、中電位配線と低電位配線との間に接続された下アームスイッチング素子とを備える。高電位配線と低電位配線は負荷に接続され、中電位配線と低電位配線は直流電源に接続される。上アームスイッチング素子はRC−IGBTである。RC−IGBTのエミッタ電極には、中電位配線に電気的に接続された導電体が接合されている。エミッタ電極と導電体との間の接合面積は、エミッタ電極の面積の50パーセント以上である。【選択図】図3

Description

本明細書で開示する技術は、DC−DCコンバータに関し、特に、自動車の走行用モータを含む負荷に電力を供給する直流電源に用いられるDC−DCコンバータに関する。
特許文献1に、DC−DCコンバータが開示されている。このDC−DCコンバータは、自動車の走行用モータを含む負荷に電力を供給する直流電源に用いられる。このDC−DCコンバータは、高電位配線と、中電位配線と、低電位配線と、高電位配線と中電位配線との間に接続された上アームスイッチング素子と、中電位配線と低電位配線との間に接続された下アームスイッチング素子とを備える。高電位配線と低電位配線は負荷に接続され、中電位配線と低電位配線は直流電源に接続される。DC−DCコンバータは、直流電源からの直流電力を昇圧して、走行用モータを含む負荷へ供給することができる。
上記したDC−DCコンバータでは、上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子のそれぞれに、RC−IGBT(Reverse -Conducting Insulated-Gate Bipolar Transistor)が採用されている。RC−IGBTは、単一の半導体基板内にIGBTと還流ダイオードとが一体的に形成された半導体素子であり、逆導通IGBTとも称される。RC−IGBTは、エミッタ電極とコレクタ電極を有する。エミッタ電極には、IGBTのエミッタに加えて、還流ダイオードのアノードが電気的に接続されている。コレクタ電極には、IGBTのコレクタに加えて、還流ダイオードのカソードが電気的に接続されている。
特開2015−154001号公報
DC−DCコンバータでは、上アームスイッチング素子のエミッタ電極に接合された導電体(例えばワイヤ又はリードフレーム)や、当該導電体とエミッタ電極との間の接合部分において、断線が生じるおそれがある。特に、導電体とエミッタ電極との間の接合部分は、製造誤差や経時劣化に起因して、断線が生じやすい部分である。以下、導電体とエミッタ電極との間の接合部分における断線を、「エミッタ電極における断線」などのように簡略して記載することがある。上アームスイッチング素子がRC−IGBTではなく、還流ダイオードが上アームスイッチング素子とは別の半導体素子で設けられているとする。このような形態であれば、上アームスイッチング素子のエミッタ電極において断線が生じたとしても、直流電源と負荷との間は還流ダイオードを介して電気的に接続され続けるので、走行用モータへの電力供給については継続することができる。
これに対して、上アームスイッチング素子がRC−IGBTである場合は、IGBTと還流ダイオードが同じエミッタ電極を共用することから、エミッタ電極において断線が生じることによって、還流ダイオードを通る経路についても断線されてしまう。その結果、直流電源と負荷との間の電気的な接続は完全に切断され、直流電源から走行用モータへの電力供給はもはや不可能となる。このように、上アームスイッチング素子にRC−IGBTを採用したDC−DCコンバータでは、特有の問題として、上アームスイッチング素子のエミッタ電極で断線が生じた段階で、走行用モータへの電力供給ができなくなってしまう。
自動車以外の他の工業製品であれば、DC−DCコンバータに故障や異常が生じた時点で、その動作を直ちに中止することが考えられる。しかしながら、自動車では、DC−DCコンバータに異常が生じたときでも、例えば路肩等まで退避し得るように、一定限の走行を継続することが求められる。そのためには、DC−DCコンバータに故障や異常が生じたときでも、走行用モータへの電力供給が維持されることが望ましい。言い換えると、走行用モータへの電力供給を不可能とする故障は、未然に回避されることが求められる。即ち、上アームスイッチング素子にRC−IGBTを採用したDC−DCコンバータでは、上アームスイッチング素子のエミッタ電極における断線を、未然に回避することが求められる。
上記を鑑み、本明細書は、上アームスイッチング素子にRC−IGBTを採用したDC−DCコンバータにおいて、上アームスイッチング素子のエミッタ電極(即ち、RC−IGBTのエミッタ電極)における断線を未然に回避するのに有用な技術を提供する。
本明細書は、自動車の走行用モータを含む負荷に電力を供給する直流電源に用いられるDC−DCコンバータを開示する。このDC−DCコンバータは、高電位配線と、中電位配線と、低電位配線と、高電位配線と中電位配線との間に接続された上アームスイッチング素子と、中電位配線と低電位配線との間に接続された下アームスイッチング素子とを備える。高電位配線と低電位配線は負荷に接続され、中電位配線と低電位配線は直流電源に接続される。上アームスイッチング素子はRC−IGBTである。RC−IGBTのエミッタ電極には、中電位配線に電気的に接続された導電体が接合されている。エミッタ電極と導電体との間の接合面積は、エミッタ電極の面積の50パーセント以上である。ここでいうエミッタ電極の面積とは、上アームスイッチング素子(即ち、RC−IGBT)を単体で取り出したときに、エミッタ電極の外部に露出する表面積を意味する。
上アームスイッチング素子のエミッタ電極における断線は、エミッタ電極と導電体との間の接合部分が、通電に起因する発熱によって過熱され、溶断することによって生じる。この点に関して、エミッタ電極と導電体との間の接合面積を大きくするほど、接合部分における電流密度が低下することから、接合部分の温度上昇を抑制することができる。本発明者は、エミッタ電極と導電体との間の接合面積と、それらの接合部分の温度上昇との間の関係について検証を行った。その結果、当該接合面積がエミッタ電極の面積の50パーセント以上であれば、製造誤差や経時劣化を考慮しても、エミッタ電極と導電体との間の接合部分の温度上昇が、溶断しない範囲に維持されることを見出した。上記したDC−DCコンバータは、この知見に基づいて具現化されたものであり、その構造によると、上アームスイッチング素子のエミッタ電極(即ち、RC−IGBTのエミッタ電極)における断線を、未然に回避又は抑制することができる。
実施例のDC−DCコンバータ10の構成を示す回路図。 上アームスイッチング素子20の断面構造を模式的に示す図。 半導体モジュール70の構成を模式的に示す図。 面積率Aと上昇温度ΔTの関係を示すグラフ。 変形例の半導体モジュール170を示す図。
本技術の一実施形態では、エミッタ電極と導電体がはんだを介して接合されていてもよい。このような構成によると、エミッタ電極と導電体との間の接合面積を広くしても、両者を隙間なく接合することができる。
本技術の一実施形態では、エミッタ電極と導電体が互いに圧接していてもよい。このような構成によると、接合部分にはんだのような低融点の材料を必要としないことから、エミッタ電極における断線をより防止することができる。
図面を参照して実施例のDC−DCコンバータ10について説明する。以下、DC−DCコンバータ10を単にコンバータ10と称することがある。図1に示すように、コンバータ10は、自動車の走行用モータ104を含む負荷102に電力を供給する直流電源100に用いられる。コンバータ10は、直流電源100からの直流電力を昇圧して、走行用モータ104を含む負荷102へ供給する。即ち、コンバータ10は、昇圧型のDC−DCコンバータとして機能する。走行用モータ104は、自動車の車輪を駆動するモータである。本実施例の走行用モータ104は三相モータである。従って、コンバータ10と走行用モータ104との間には、三相インバータ106が設けられている。本実施例では、負荷102の一部に三相インバータ106が含まれるが、例えば走行用モータ104の構成によっては、三相インバータ106が存在しない形態も想定し得る。
図1に示す構成は典型例を示すものであり、コンバータ10の適用先を限定するものではない。例えば、コンバータ10は、複数の走行用モータ104を有する自動車にも適用することができる。また、直流電源100の構成についても特に限定されない。直流電源100は、例えば、リチウムイオン電池といった二次電池を有してもよいし、燃料電池又は太陽電池といった発電素子を有してもよい。本実施例における直流電源100は、複数のリチウムイオン電池を有しており、走行用モータ104が回生制動を実施するときに、走行用モータ104による発電電力を蓄えることができる。この場合、コンバータ10は、降圧型のDC−DCコンバータとして機能することができる。
コンバータ10は、高電位配線12と中電位配線14と低電位配線16とを備える。高電位配線12と低電位配線16は、負荷102の三相インバータ106に接続されており、昇圧後の直流電力を三相インバータ106へ出力する。詳しくは、高電位配線12が三相インバータ106の正極に接続され、低電位配線16が三相インバータ106の負極に接続される。高電位配線12と低電位配線16との間には、第1平滑コンデンサ40が接続されている。第1平滑コンデンサ40は、高電位配線12と低電位配線16との間の電圧の変動を抑制する。
中電位配線14と低電位配線16は、直流電源100に接続され、直流電源100から昇圧前の直流電力を受け取る。詳しくは、中電位配線14が直流電源100の正極に接続され、低電位配線16が直流電源100の負極に接続される。中電位配線14には、インダクタ44が設けられている。また、中電位配線14と低電位配線16との間には、第2平滑コンデンサ42が接続されている。第2平滑コンデンサ42は、主にコンバータ10が降圧型のDC−DCコンバータとして機能するときに、中電位配線14と低電位配線16との間の電圧の変動を抑制する。
なお、本明細書における高電位配線、中電位配線及び低電位配線といった呼称は、便宜的に付されたものであり、例えば高電位配線が中電位配線よりも常に高電位であること意図するものではない。本実施例のコンバータ10においても、例えば高電位配線12の電位が中電位配線14の電位以下となり得る。
コンバータ10はさらに、上アームスイッチング素子20と下アームスイッチング素子30とを備える。上アームスイッチング素子20は、高電位配線12と中電位配線14との間に接続されており、下アームスイッチング素子30は、中電位配線14と低電位配線16との間に接続されている。上アームスイッチング素子20及び下アームスイッチング素子30の動作は、図示されないゲート駆動装置によって制御される。
上アームスイッチング素子20は、RC−IGBTであり、IGBT22と還流ダイオード24とが一体的に形成された半導体素子である。上アームスイッチング素子20は、エミッタ電極26とコレクタ電極28を有する。エミッタ電極26には、IGBT26のエミッタに加えて、還流ダイオード24のアノードが電気的に接続されている。コレクタ電極28には、IGBTのコレクタに加えて、還流ダイオードのカソードが電気的に接続されている。また、上アームスイッチング素子20は、IGBT22のゲートに接続されたゲート端子29を備える。
図2を参照して、上アームスイッチング素子20の具体的な構造について説明する。なお、図2に示す構造は一例であり、上アームスイッチング素子20の構造を限定するものではない。上述したように、上アームスイッチング素子20はRC−IGBTであり、単一の半導体基板50にIGBT22と還流ダイオード24とが一体に形成されている。半導体基板50の上面50aにはエミッタ電極26が形成されており、半導体基板50の下面50bにはコレクタ電極28が形成されている。上面50aと下面50bは、半導体基板50の主面であって、互いに反対側に位置する。
半導体基板50のIGBT22を構成する部分には、n型のエミッタ領域52、p型のボディ領域54、n型のドリフト領域56、n型のバッファ領域58、及び、p型のコレクタ領域60が形成されている。エミッタ領域52は、半導体基板50の上面50aに露出しており、エミッタ電極26に電気的に接続されている。ボディ領域54もまた、図示されない位置で半導体基板50の上面50aに露出しており、エミッタ電極26に電気的に接続されている。コレクタ領域60は、半導体基板50の下面50bに露出しており、コレクタ電極28に電気的に接続されている。さらに、半導体基板50の上面50aに沿って、複数のゲート電極62が形成されている。ゲート電極62はトレンチ型の埋め込み電極であって、絶縁膜64によって半導体基板50から絶縁されている。各々のゲート電極62は、図示されない位置でゲート端子29(図1参照)と電気的に接続されている。
半導体基板50の還流ダイオード24を構成する部分には、p型のアノード領域66、n型のドリフト領域56、n型のバッファ領域58、及び、n型のカソード領域68が形成されている。アノード領域66は、半導体基板50の上面50aに露出しており、エミッタ電極26に電気的に接続されている。カソード領域68は、半導体基板50の下面50bに露出しており、コレクタ電極28に電気的に接続されている。なお、ドリフト領域56とバッファ領域58のそれぞれは、IGBT22を構成する部分と還流ダイオード24を構成する部分との両者に亘って広がっている。また、還流ダイオード24を構成する部分にも複数のゲート電極62が形成されているが、これらのゲート電極62はゲート端子29に接続されていないダミーである。
下アームスイッチング素子30もまた、RC−IGBTであり、IGBT32と還流ダイオード34とが一体的に形成された半導体素子である。下アームスイッチング素子30は、エミッタ電極36とコレクタ電極38を有する。エミッタ電極36には、IGBT32のエミッタに加えて、還流ダイオード34のアノードが電気的に接続されている。コレクタ電極38には、IGBT32のコレクタに加えて、還流ダイオード34のカソードが電気的に接続されている。また、下アームスイッチング素子30は、IGBT32のゲートに接続されたゲート端子39を備える。
下アームスイッチング素子30の具体的な構造についても特に限定されない。一例ではあるが、本実施例における下アームスイッチング素子30は、図2に示す上アームスイッチング素子20と同じ構造を有する。即ち、上アームスイッチング素子20と下アームスイッチング素子30との両者に、同一仕様のRC−IGBTが採用されている。なお、上アームスイッチング素子20と下アームスイッチング素子30には、互いに異なる仕様のRC−IGBTを採用してもよい。
図3に示すように、上アームスイッチング素子20は、半導体モジュール70内に配置されている。半導体モジュール70は、二つの冷却器90の間に配置されている。半導体モジュール70と各々の冷却器90は、絶縁プレート92を介して圧接している。冷却器90と絶縁プレート92との間、及び、絶縁プレート92と半導体モジュール70との間には、伝熱性を悪化させる隙間を排除するために、放熱グリス94が満たされている。
半導体モジュール70は、上アームスイッチング素子20を封止する樹脂モールド72と、第1リードフレーム74と、導電性ブロック76と、第2リードフレーム78を備える。第1リードフレーム74、導電性ブロック76及び第2リードフレーム78は、導電性を有する部材であり、例えば銅といった金属材料で形成されている。第1リードフレーム74は、はんだ層75を介して導電性ブロック76に接続されており、導電性ブロック76は、はんだ層77を介して上アームスイッチング素子20のエミッタ電極26に接合されている。第1リードフレーム74は、図示されない位置で、中電位配線14へ電気的に接続されている。これにより、上アームスイッチング素子20のエミッタ電極26は、導電性ブロック76及び第1リードフレーム74を介して、中電位配線14へ電気的に接続されている。なお、導電性ブロック76及び第1リードフレーム74は、中電位配線14の一部を構成するとも解釈し得る。
第2リードフレーム78は、はんだ層79を介して上アームスイッチング素子20のコレクタ電極28に接合されている。第2リードフレーム78は、図示されない位置で、高電位配線12へ電気的に接続されている。これにより、上アームスイッチング素子20のコレクタ電極28は、第2リードフレーム78を介して高電位配線12へ電気的に接続されている。なお、第2リードフレーム78は、高電位配線12の一部を構成するとも解釈し得る。
第1リードフレーム74は、樹脂モールド72の表面に露出しており、かつ、上アームスイッチング素子20と熱的にも接続されている。これにより、第1リードフレーム74は、半導体モジュール70の熱を外部へ放出する放熱部材としても機能する。即ち、上アームスイッチング素子20が発した熱は、導電性ブロック76を介して第1リードフレーム74に伝達され、第1リードフレーム74から冷却器90へ放出される。同様に、第2リードフレーム78は、樹脂モールド72の表面に露出しており、かつ、上アームスイッチング素子20と熱的にも接続されている。これにより、第2リードフレーム78もまた、半導体モジュール70の熱を外部へ放出する放熱部材としても機能する。
半導体モジュール70はさらに、信号入力端子84を備える。信号入力端子84は、導電性を有するワイヤ82を介して上アームスイッチング素子20のゲート端子29に接続されている。信号入力端子84は、図示されないゲート駆動装置に接続される。なお、前述した導電性ブロック76は、第1リードフレーム74と第2リードフレーム78との間に、ワイヤ82のスペースを確保するために設けられている。
図示省略するが、下アームスイッチング素子30についても、半導体モジュール70内に配置されている。下アームスイッチング素子30に関して、半導体モジュール70の構造は特に限定されない。上アームスイッチング素子20と同様であってもよいし、異なっていてもよい。また、上アームスイッチング素子20と下アームスイッチング素子30は、互いに異なるモジュール又はパッケージ内に配置されてもよい。
次に、コンバータ10の動作について説明する。例えば自動車が加速するときは、直流電源100から負荷102へ電力が供給される。直流電源100から負荷102へ電力が供給される場合、コンバータ10は昇圧型のDC−DCコンバータとして機能する。この場合、コンバータ10では、下アームスイッチング素子30のオン及びオフが高速で繰り返される。下アームスイッチング素子30がオンしている間、直流電源100からインダクタ44に電流が流れ込み、インダクタ44にエネルギーが蓄えられる。その後、下アームスイッチング素子30がオフされると、インダクタ44の逆起電力が発生し、インダクタ44に蓄えられたエネルギーが、上アームスイッチング素子20の還流ダイオード24を通じて、直流電源100の出力とともに負荷102へ出力される。その結果、直流電源100の出力電圧よりも高電圧の直流電力が負荷102に供給される。
一方、例えば自動車が減速するときのように、負荷102から直流電源100へ電力が供給されるときは、コンバータ10が降圧型のDC−DCコンバータとして機能する。コンバータ10が降圧型のDC−DCコンバータとして機能する場合、上アームスイッチング素子20のオン及びオフが高速で繰り返される。上アームスイッチング素子20がオンしている間、負荷102からインダクタ44に電流が流れ込み、インダクタ44にエネルギーが蓄えられる。その後、上アームスイッチング素子20がオフされると、インダクタ44において逆起電力が発生し、インダクタ44に蓄えられた電力が直流電源100へ供給される。その結果、負荷102の出力電圧よりも低電圧の直流電力が負荷102に供給される。
一般的に、DC−DCコンバータでは、上アームスイッチング素子のエミッタ電極に接合された導電体や、当該導電体とエミッタ電極との間の接合部分において、断線が生じるおそれがある。特に、導電体とエミッタ電極との間の接合部分は、製造誤差や経時劣化に起因して、断線が生じやすい部分である。即ち、本実施例のコンバータ10では、上記した導電体の一例である導電性ブロック76と、上アームスイッチング素子20のエミッタ電極26との接合部分(即ち、はんだ層77)において、断線が生じやすいといえる。以下、導電性ブロック76とエミッタ電極26との間の接合部分における断線を、「エミッタ電極26における断線」などのように簡略して記載することがある。ここで、仮に上アームスイッチング素子20がRC−IGBTではなく、還流ダイオード24が上アームスイッチング素子20とは別の半導体素子で設けられていると仮定する。このような形態であれば、上アームスイッチング素子20のエミッタ電極26において断線が生じたとしても、直流電源100と負荷102との間は還流ダイオード24を介して電気的に接続され続けるので、直流電源100から走行用モータ104への電力供給を継続することができる。
これに対して、本実施例では、上アームスイッチング素子20がRC−IGBTであり、IGBT22と還流ダイオード24が同じエミッタ電極26を共用する。従って、エミッタ電極26において断線が生じると、還流ダイオード24を通る経路についても断線されてしまう。その結果、直流電源100と負荷102との間の電気的な接続は完全に切断され、直流電源100から走行用モータ104への電力供給はもはや不可能となる。このように、上アームスイッチング素子20にRC−IGBTを採用したコンバータ10では、特有の問題として、上アームスイッチング素子20のエミッタ電極26で断線が生じた段階で、走行用モータ104への電力供給ができなくなってしまう。
自動車では、他の工業製品と異なり、コンバータ10に異常が生じたときでも、例えば路肩等まで退避し得るように、一定限の走行を継続することが求められる。このような異常時における一定限の走行は、例えば退避走行又はフェールセーフ走行と称されることがある。退避走行を可能とするためには、コンバータ10に故障や異常が生じたときでも、走行用モータ104への電力供給が維持されることが望ましい。言い換えると、走行用モータ104への電力供給を不可能とする故障は、未然に回避されることが求められる。即ち、上アームスイッチング素子20にRC−IGBTを採用したコンバータ10では、上アームスイッチング素子20のエミッタ電極26における断線を、未然に回避することが求められる。
上アームスイッチング素子20のエミッタ電極26における断線は、エミッタ電極26と導電性ブロック76との間の接合部分(本実施例では、はんだ層77)が、通電に起因する発熱によって過熱され、溶断することによって生じる。この点に関して、エミッタ電極26と導電性ブロック76との間の接合面積(本実施例では、はんだ層77の面積)を大きくするほど、接合部分における電流密度が低下することから、接合部分の温度上昇を抑制することができる。本発明者は、エミッタ電極26と導電性ブロック76との間の接合面積と、それらの接合部分の温度上昇との間の関係について検証を行った。その結果を以下に説明する。
最初に、今回の検証の前提条件について説明する。面積に関する条件として、上アームスイッチング素子20の面積(いわゆる素子サイズ)を200mmとし、エミッタ電極26の面積は、上アームスイッチング素子20の面積の80パーセント、即ち160mmとした。そして、エミッタ電極26の面積に対する接合面積の割合(以下、面積率)は、経験則に基づいて、製造時の値から経時劣化によって50パーセントまで低下するものと仮定した。即ち、製造時の面積率をAとしたときに、製造時の接合面積は160mm×Aで表されるが、温度上昇の計算では接合面積を(160mm×A)×0.5=80mm×Aとした。
電気抵抗に関する条件としては、接合部分であるはんだ層77の厚みを150μmとし、はんだ層77の電気抵抗率を30×10−8Ωmとし、短絡時における最大電流を3500アンペアとした。従って、損失Wを計算する式は、W=R×I=(30×10−8)×(150×10−6)/(80×A×10−6)×3500=6.9/Aと表される。なお、飽和電流の値は1500アンペアを想定している。
温度に関する条件としては、溶断が生じない上限温度を230℃とし、正常動作時の基準温度を150℃とした。従って、許容される温度上昇は80℃となる。なお、230℃という上限温度は、錫(Sn)を主成分とするはんだ層77の融点に基づく。そして、接合部分(即ち、はんだ層77)の熱抵抗は、冷却器90を含む冷却システムに異常が発生した状況も想定して、3.0℃/Wとした。以上の条件により、面積率Aに対して、接合部分の上昇温度ΔTは、ΔT=3.0×6.9/A=20.7Aと表される。
図4は、上述した条件下において、面積率Aと上昇温度ΔTの関係をグラフ化したものである。図4に示すように、製造時の面積率Aが25パーセント以下であれば、接合部分の上昇温度ΔTは許容値である80℃を下回る。そのことから、経験則に基づいて安全率を2倍とし、面積率Aを50パーセント以上とすることで、上アームスイッチング素子20のエミッタ電極26における断線を未然に回避し得ると考えられる。以上の知見に基づいて、本実施例におけるコンバータ10では、エミッタ電極26と導電性ブロック76との間の接合面積(即ち、はんだ層77の面積)が、エミッタ電極26の面積の50パーセント以上となるように設計されている。
上述した知見は、上アームスイッチング素子20のコレクタ電極28と、それに接合された導電体である第2リードフレーム78との間の接合部分についても適用され得る。特に、コレクタ電極28の面積は、エミッタ電極26の面積よりも広い。従って、コレクタ電極28側の接合部分における電流密度は、エミッタ電極26側のそれよりも小さく、前者の方が温度上昇の幅も小さくなる。そのことから、エミッタ電極26の場合と同様に、コレクタ電極28と第2リードフレーム78との間の接合面積(即ち、はんだ層79の面積)が、コレクタ電極28の50パーセント以上となるように設計されていれば、コレクタ電極28の接合部分における短絡についても未然に防止することができる。
以上、本技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。例えば、上アームスイッチング素子20が配置される半導体モジュール70の構成は、適宜変更することができる。図5は、変形例の半導体モジュール170を示す。この半導体モジュール170では、上アームスイッチング素子20が、第1リードフレーム174と第2リードフレーム178との間に配置されている。第1リードフレーム174と第2リードフレーム178は、図示しない締結装置によって互いに締め付けられており、上アームスイッチング素子20に向けて付勢されている。
第1リードフレーム174とエミッタ電極26との間には、モリブデンで形成された第1導電体186が配置されており、第2リードフレーム178とコレクタ電極28との間にも、モリブデンで形成された第2導電体188が配置されている。エミッタ電極26と第1導電体186は互いに圧接しており、それによって両者は接合されている。同様に、コレクタ電極28と第2導電体188は互いに圧接しており、それによって両者は接合されている。半導体モジュール170はさらに、信号入力端子184を備える。信号入力端子184は、弾性変形可能なピン185を介して、ゲート端子29に接続されている。半導体モジュール170は、圧接型の半導体モジュールの一例である。このように、上アームスイッチング素子20は、圧接型の半導体モジュール170に配置されてもよい。圧接型の半導体モジュール170では、低融点のはんだを利用する必要がないので、エミッタ電極26やコレクタ電極28における断線をより防止することができる。
また、コンバータ10は、互いに並列に接続された複数の上アームスイッチング素子20を備えてもよく、互い並列に接続された複数の下アームスイッチング素子30を備えてもよい。
本明細書又は図面に記載された技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載された組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示された技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:DC−DCコンバータ(コンバータ)
12:高電位配線
14:中電位配線
16:低電位配線
20:上アームスイッチング素子
22:上アームスイッチング素子のIGBT
24:上アームスイッチング素子の還流ダイオード
26:上アームスイッチング素子のエミッタ電極
28:上アームスイッチング素子のコレクタ電極
30:下アームスイッチング素子
32:下アームスイッチング素子のIGBT
34:下アームスイッチング素子の還流ダイオード
36:下アームスイッチング素子のエミッタ電極
38:下アームスイッチング素子のコレクタ電極
40:第1平滑コンデンサ
42:第2平滑コンデンサ
44:インダクタ
50:半導体基板
70、170:半導体モジュール
72:樹脂モールド
74、174:第1リードフレーム
75、77、79:はんだ層
76:導電性ブロック(エミッタ電極に接合された導電体の一例)
78、178:第2リードフレーム
90:冷却器
92:絶縁プレート
94:放熱グリス
100:直流電源
102:負荷
104:走行用モータ
106:三相インバータ

Claims (3)

  1. 自動車の走行用モータを含む負荷に電力を供給する直流電源に用いられるDC−DCコンバータであって、
    高電位配線と、
    中電位配線と、
    低電位配線と、
    前記高電位配線と前記中電位配線との間に接続された上アームスイッチング素子と、
    前記中電位配線と前記低電位配線との間に接続された下アームスイッチング素子と、
    を備え、
    前記高電位配線と前記低電位配線は前記負荷に接続され、前記中電位配線と前記低電位配線は前記直流電源に接続され、
    前記上アームスイッチング素子は、RC−IGBTであり、
    前記RC−IGBTのエミッタ電極には、前記中電位配線に電気的に接続された導電体が接合されており、
    前記エミッタ電極と前記導電体との間の接合面積は、前記エミッタ電極の面積の50パーセント以上である、
    DC−DCコンバータ。
  2. 前記エミッタ電極と前記導電体は、はんだを介して接合されている、請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
  3. 前記エミッタ電極と前記導電体は、互いに圧接している、請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
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