JP2018072068A - 原子炉格納容器及び原子力発電プラント - Google Patents

原子炉格納容器及び原子力発電プラント Download PDF

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Abstract

【課題】万一、原子炉格納容器の圧力抑制機構の一部の真空破壊弁開固着などの不具合が生じた場合、原子炉格納容器の圧力抑制機能を維持可能な信頼性の高い原子炉格納容器及び原子力発電プラントを提供する。【解決手段】原子炉圧力容器と、気密性を有する原子炉格納容器を備え、原子炉格納容器は、気密性を有するドライウェルと圧力抑制室に区画され、圧力抑制室は、分割壁により、気密性を有する第1圧力抑制室と第2圧力抑制室とに2分割され、第1圧力抑制室は、第1冷却材充填た第1圧力抑制プールを有し、第2圧力抑制室は、第2冷却材充填第2圧力抑制プールを有し、ドライウェルと第1圧力抑制プールを接続する第1ベント管と、ドライウェルと第1圧力抑制室の気相部を接続する第1真空破壊弁と、第1圧力抑制室気相部と第2圧力抑制プールを接続する第2ベント管と、第1圧力抑制室気相部と第2圧力抑制室気相部を接続する第2真空破壊弁を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、原子炉格納容器及び原子力発電プラントの構造に係り、特に、沸騰水型原子力発電プラントに適用して有効な技術に関する。
図5に示す改良型沸騰水型軽水炉の原子炉格納容器では、原子炉圧力容器1を内包する原子炉格納容器4の内側は上部ドライウェル5、下部ドライウェル6、及び圧力抑制室7の3つの領域に区分される。上部ドライウェル5と下部ドライウェル6はベント管11及びドライウェル連通管12によって物理的に接続されており、均圧化している。この均圧化された領域を、以下、単にドライウェルと呼ぶ。
一方、ドライウェル5,6と圧力抑制室7は、ダイヤフラムフロア9及びペデスタル10からなる壁によって物理的に隔離されている。両者はベント管11及び真空破壊弁16で接続されており、ベント管11の圧力抑制室7側出口は圧力抑制プール8の水中に開口している。
ところで、原子炉圧力容器1に接続される配管(例えば主蒸気配管15)の破断事故発生を想定した場合、上述した原子炉格納容器は以下のように機能する。
破断配管を通して原子炉圧力容器1から上部ドライウェル5に流出した蒸気は、ドライウェル連通管12を介して下部ドライウェルを加圧するとともにベント管11を介して圧力抑制プール8へ導かれて凝縮されるため、原子炉格納容器4の圧力上昇を抑制できる。加えて、蒸気と共に原子炉圧力容器1から原子炉格納容器4内に放出される可能性のあるエアロゾル状の核***生成物(FP:Fission Product)は、ベント管11を介して圧力抑制プール8へ導かれる際に水中に取り込まれるため、圧力抑制室7の気相部の放射性物質量を効果的に低減できる。
また、原子炉圧力容器1から大量の蒸気が流出すると原子炉圧力容器内水位3が低下して炉心2が水面上に露出し燃料が破損する恐れがあるため、原子炉圧力容器1に注水する必要がある。原子炉圧力容器1への注水は、動的注水系である高圧炉心注水系(HPCF:High Pressure Core Flooder System)もしくは、主蒸気逃がし安全弁(図示せず)を開いて原子炉圧力容器内圧力を十分に下げた後の低圧炉心注水系(LPFL:Low Pressure Flooder System)で実施できる。
圧力抑制プール8へ導かれた蒸気によってプール水温が上昇するが、残留熱除去系(RHR:Residual Heat Removal System)を用いて除熱することでプール水温上昇を抑制するとともに、上部ドライウェル5中に設置された原子炉格納容器スプレイ(図示せず)を用いて上部ドライウェル5の蒸気を凝縮させることで原子炉格納容器4の圧力を十分に下げることができる。
上部ドライウェル5中の蒸気が凝縮すると上部ドライウェル5が負圧となり、原子炉格納容器4が外圧によって損傷する恐れがあるため、これを防止するため、真空破壊弁16が設置されている。真空破壊弁16は逆止弁となっており、原子炉格納容器スプレイ等によってドライウェルが負圧になったときのみ、圧力差によって自動的に開き、圧力抑制室7から下部ドライウェル6側にガスを輸送することで原子炉格納容器4の損傷を防止する。
しかし、万一、この真空破壊弁16が開固着してしまうと、ドライウェルと圧力抑制室7の気相部が常態的に均圧化し、ベント管11と圧力抑制プール8を用いた蒸気凝縮による圧力抑制機能が喪失し、原子炉格納容器4の圧力上昇速度が増加する虞がある。
本技術分野の背景技術として、例えば、特許文献1のような技術がある。特許文献1には、「サプレッションチェンバとドライウェル空間の間に、一方の側面はサプレッションチェンバに接し他方はドライウェル空間に接する水を満たし外周プールと連結した中間プールを設置した原子炉格納容器(特許文献1の図1)」が開示されている。
また、特許文献2には、「アウターウェルの下部にアウタープールを設け、気相ベント管の先端をアウタープールの水中に導き、さらに、気相ベント管の先端部分にスクラビングノズルを設置した原子炉格納容器(特許文献2の図4)」が開示されている。
特開平1−91089号公報 特開2012−117821号公報
上述したように、図5に示す原子炉格納容器を用いることで、原子炉圧力容器に接続される配管の破断事故時においても、原子炉圧力容器内で発生した蒸気を圧力抑制プール8で凝縮させ、かつ、原子炉格納容器スプレイを用いることで原子炉格納容器圧力を十分に低減でき、事故を終息させることができる。
真空破壊弁の信頼性は極めて高く開固着が起きる可能性は十分に低いため、ほとんど起こり得ないが、万一、真空破壊弁が開固着してしまうと、ドライウェルと圧力抑制室7の気相部が常態的に均圧化し、ベント管11と圧力抑制プール8による蒸気凝縮による圧力抑制機能が喪失し、原子炉格納容器4の圧力上昇速度が増加する虞がある。
真空破壊弁が故障したとしても、原子炉格納容器は十分な設計余裕を見込んで設計されるため、設計圧力を超えても直ちに破損するものでないこと、原子炉格納容器ベントラインを開くことで、圧力抑制プール水によってエアロゾル状の核***生成物(FP)が除去された後の圧力抑制室7の気相部のガスを原子炉格納容器4の外側に放出することで、放射性物質放出量を抑えつつ、原子炉格納容器4の過圧破損を防止できることから、真空破壊弁の故障が直ちに原子炉格納容器4の破損につながるものではないが、原子炉格納容器4の損傷リスクを更に低減するために、真空破壊弁の信頼性を高めることが望ましい。
上記特許文献1および特許文献2には、圧力抑制プールを二重に設ける構成が開示されているが、いずれも上述したような真空破壊弁の故障による圧力抑制機能の喪失の問題については記載されていない。
本発明は上記の事情を鑑みてなされたもので、その目的は、万一、原子炉格納容器の圧力抑制機構の一部の真空破壊弁に開固着などの不具合が生じた場合であっても、原子炉格納容器の圧力抑制機能を維持することが可能な信頼性の高い原子炉格納容器及び原子力発電プラントを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の燃料集合体を装荷した炉心を内包する原子炉圧力容器と、前記原子炉圧力容器を内包し気密性を有する原子炉格納容器を備え、前記原子炉格納容器は、各々気密性を有するドライウェルと圧力抑制室に区画され、前記圧力抑制室は、前記原子炉格納容器を平面視した際の径方向において圧力抑制室分割壁により、各々気密性を有する第1圧力抑制室と第2圧力抑制室とに2分割され、前記第1圧力抑制室は、第1冷却材が充填された第1圧力抑制プールを有し、前記第2圧力抑制室は、第2冷却材が充填された第2圧力抑制プールを有し、前記ドライウェルと前記第1圧力抑制プールとを接続する第1ベント管と、前記ドライウェルと前記第1圧力抑制室の気相部とを接続する第1真空破壊弁と、前記第1圧力抑制室の気相部と前記第2圧力抑制プールとを接続する第2ベント管と、前記第1圧力抑制室の気相部と前記第2圧力抑制室の気相部とを接続する第2真空破壊弁と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、万一、原子炉格納容器の圧力抑制機構の一部の真空破壊弁に開固着などの不具合が生じた場合であっても、原子炉格納容器の圧力抑制機能を維持することが可能な信頼性の高い原子炉格納容器及び原子力発電プラントを実現することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
本発明の好適な一実施例である実施例1の原子炉格納容器の構成図である。 本発明の好適な一実施例である実施例2の原子炉格納容器の構成図である。 本発明の好適な一実施例である実施例2の派生例の原子炉格納容器の構成図である。 本発明の好適な一実施例である実施例3の原子炉格納容器の一部断面を示す構成図である。 従来技術(鋼製原子炉格納容器以外)の説明図である。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。なお、各図面において、同一の構成については同一の符号を付し、重複する部分についてはその詳細な説明は省略する。
本発明の好適な一実施例である実施例1の原子炉格納容器を、図1を用いて説明する。本実施例の原子炉格納容器は沸騰水型原子力発電プラントに適用される。
複数の燃料集合体(図示せず)が装荷された炉心2が原子炉圧力容器1内に配置される。主蒸気配管15や給水配管(図示せず)が原子炉圧力容器1に接続される。原子炉格納容器4は、原子炉圧力容器1を取り囲み、内部に、互いに区分された上部ドライウェル5、下部ドライウェル6、及び冷却材を充填した圧力抑制プールを内包する圧力抑制室を有する。
本実施例では、図1に示すように、圧力抑制プール及び圧力抑制室は、圧力抑制プール8Aを内包する圧力抑制室7A、及び圧力抑制プール8Bを内包する圧力抑制室7Bの2つに圧力抑制室分割壁17によって2分割される。つまり、圧力抑制室7A(第1圧力抑制室)を圧力抑制室の径方向内側領域に配置し、圧力抑制室7B(第2圧力抑制室)を圧力抑制室の径方向外側領域に配置する。言い換えると、圧力抑制室は、原子炉格納容器4を平面視した際の径方向において、圧力抑制室分割壁17により、各々気密性を有する圧力抑制室7A(第1圧力抑制室)と圧力抑制室7B(第2圧力抑制室)とに2分割されている。
図5に示す背景技術では、圧力抑制室及び圧力抑制プールは1つずつ設置されており、ベント管11は上部ドライウェル5と圧力抑制プール8を接続し、真空破壊弁16は下部ドライウェル6と圧力抑制室7の気相部を接続するものだけであったが、本実施例では圧力抑制室7を図1のように2分割しているため、以下に示す2種類のベント管及び真空破壊弁を設置する。
まず、第1圧力抑制室7Aとドライウェルを接続する第1ベント管11A及び第1真空破壊弁16Aについて説明する。第1ベント管11Aはペデスタル10の壁内に設置され、第1ベント管11Aの一端が上部ドライウェル5に開放され、第1ベント管11Aの他端が第1圧力抑制室7Aに内包される第1圧力抑制プール8Aの冷却水中に接続される。第1真空破壊弁16Aは、第1ベント管11Aと同様にペデスタル10の壁内に設置され、第1圧力抑制室7Aの気相部と下部ドライウェル6を接続する。第1真空破壊弁16Aは逆止弁であり、ドライウェル側が第1圧力抑制室側よりも負圧になったときのみ、圧力差によって自動的に開き、第1圧力抑制室7Aから下部ドライウェル6側にガスを輸送することで原子炉格納容器4の損傷を防止する。
下部ドライウェル6は円環状の第1圧力抑制室7Aに取り囲まれている。下部ドライウェル6は原子炉圧力容器1の真下の領域で、原子炉圧力容器支持スカート13によって上部ドライウェル5と区分されているが、第1ベント管11A上に設けられたドライウェル連通管12によって上部ドライウェル5と空間的に接続され、常に均圧化されている。
次に、第1圧力抑制室7Aと第2圧力抑制室7Bを接続する第2ベント管11B及び第2真空破壊弁16Bについて説明する。第2ベント管11Bは圧力抑制室分割壁17内に設置され、第2ベント管11Bの一端は第1圧力抑制室7Aの気相部に開放され、第2ベント管11Bの他端は第2圧力抑制室7Bに内包される第2圧力抑制プール8Bの冷却水中に接続される。
第2真空破壊弁16Bは、第2ベント管11Bと同様に圧力抑制室分割壁17内に設置され、第1圧力抑制室7Aの気相部と第2圧力抑制室7Bの気相部とを接続する。第1真空破壊弁16Aと同様に、第2真空破壊弁16Bも逆止弁であり、第1圧力抑制室7A側が第2圧力抑制室7B側よりも負圧になったときのみ、圧力差によって自動的に開き、第2圧力抑制室7Bから第1圧力抑制室7A側にガスを輸送することで原子炉格納容器4の損傷を防止する。
以下、主蒸気管1本の大破断(大破断による冷却材喪失事故LOCA:Loss of Coolant Accident)を想定した場合を一例として、本発明の原子炉格納容器の挙動を説明する。主蒸気配管15が破断すると、原子炉圧力容器1で発生した蒸気が破断口から流出し、原子炉圧力容器1内の水位3及び圧力が低下する。主蒸気隔離弁(図示せず)は、主蒸気管流量大の信号によって全閉し、主蒸気隔離弁閉信号によってスクラム信号が発生し、全ての制御棒が炉心2に挿入されることで原子炉は停止する。
スクラムにより原子炉が停止した後も、定格熱出力の数%以下と小さく、かつ時間と共に指数関数的に減少するものの、炉心2内に存在する核***生成物(FP)の原子核崩壊に伴って発生する崩壊熱により蒸気が発生し続けるため、原子炉圧力容器1内の冷却材は減少し続ける。そのため、原子炉圧力容器1内の水位3を維持することで炉心2を継続的に冷却しつつ、炉心で発生する蒸気を凝縮させることで原子炉格納容器4の圧力上昇を緩和し、原子炉格納容器4から崩壊熱を系外に除去する必要がある。
まず、本実施例の原子炉格納容器の圧力上昇抑制機構について説明する。破断口から上部ドライウェル5に蒸気が流出することで上部ドライウェル5の圧力が増加し、第1ベント管11A内の水位を押し下げる。第1圧力抑制プール8A側の第1ベント管11Aの蒸気流出口より低い位置までベント管11A内の水位が押し下げられることで、上部ドライウェル5から第1圧力抑制プール8Aに窒素及び蒸気が流入する。
第1圧力抑制プール8Aに流入した窒素は第1圧力抑制室7Aの空間部(気相部)に蓄積して第1圧力抑制室7Aの気相圧力を上昇させる。第1圧力抑制室7Aの圧力が第2圧力抑制室7Bの圧力よりも大きくなることで第2ベント管11Bの水位が押し下げられ、第2圧力抑制プール8B側の第2ベント管11Bの蒸気流出口より低い位置までベント管11B内の水位が押し下げられることで、第1圧力抑制室7Aの気相部から第2圧力抑制プール8Bに窒素及び蒸気が流入する。
ドライウェル内の窒素ガスが第1圧力抑制室7A及び第2圧力抑制室7Bに移行することで原子炉格納容器圧力が上昇するが、上部ドライウェル5の体積と圧力抑制室気相部容積の和(7Aと7Bの和)の割合を適切な範囲に設計することにより、原子炉格納容器4の圧力上昇量を一定以下にすることが可能である。
一方、第1圧力抑制プール8Aに流入した蒸気は第1圧力抑制プール8Aの未飽和水によって凝縮されて水に戻されるため、発生蒸気による原子炉格納容器4の圧力上昇を抑制できる。本実施例では、圧力抑制プールを第1圧力抑制プール8Aと第2圧力抑制プール8Bに2分割しており、第1圧力抑制プール8Aの水量が従来の圧力抑制プールの水量よりも少ないため、第1圧力抑制プール8Aのプール水温が飽和温度に達する時間が早まる。
プール水温が飽和温度に達した後は第1圧力抑制プール8Aによる蒸気凝縮機能が低下すること及び飽和したプール水の蒸発によって蒸気が第1圧力抑制室7Aの気相中に放出されるが、発生した蒸気は第2ベント管11Bを介して第2圧力抑制プール8Bに移行し、第2圧力抑制プール8Bの水で凝縮されるため、原子炉格納容器4の圧力上昇を抑制することができる。
このように、圧力抑制室を2分割しても、窒素ガス及び蒸気が第2圧力抑制室7Bまで到達するため、従来の原子炉格納容器と同様に、原子炉格納容器4の圧力上昇抑制のために、第1及び第2圧力抑制プール水(8Aと8B)や第1及び第2圧力抑制室(7Aと7B)の気相体積の全量を活用することができる。
なお、本実施例の場合、原子炉格納容器内の圧力は、ドライウェル圧力>第1圧力抑制室圧力>第2圧力抑制室圧力、となるため、2つの圧力抑制室間に圧力差が生じる分だけ、ドライウェル圧力が上昇する虞があるが、2つの圧力抑制室間の圧力差は第2ベント管11Bの水頭程度であり、影響は小さい。
次に、原子炉圧力容器1内の水位3の維持、原子炉格納容器4からの除熱、及び原子炉格納容器4の減圧操作について説明する。原子力発電プラントでは、非常用電源を複数配備することで、万一、送電網の損傷等に起因する外部電源喪失に加えて何らかの理由によって非常用電源の単一故障が発生したとしても、故障を免れた非常用電源を用いて非常時炉心冷却系(ECCS:Emergency Core Cooling System)の主要設備の一つである残留熱除去系(RHR)を起動し、原子炉圧力容器1への注水(LPFL)、上部ドライウェル5への原子炉格納容器スプレイ注水、及び圧力抑制プール水の冷却を行う事ができる。
特に、上部ドライウェル5中に設置された原子炉格納容器スプレイ(図示せず)を用いて上部ドライウェル5中の蒸気を凝縮させることで原子炉格納容器4の圧力を効果的に低減させることが可能だが、蒸気が急激に凝縮することでドライウェルが負圧となり、原子炉格納容器4が外気圧によって損傷する恐れがある。このような状況では、第1真空破壊弁16Aが第1圧力抑制室7Aとドライウェル間の差圧によって自動的に開き、第1圧力抑制室7Aから下部ドライウェル6側に蒸気及び窒素を輸送することで、原子炉格納容器4の損傷を防止できる。
しかし、万一の第1真空破壊弁16Aの故障(開固着)を想定した場合は、ドライウェルと第1圧力抑制室7Aの気相部が常態的に均圧化し、第1ベント管11Aと第1圧力抑制プール8Aによる蒸気凝縮による圧力抑制機能が喪失し、原子炉格納容器4の圧力上昇速度が増加する虞がある。
このような仮想的な事故発生に対して、本実施例の設備は以下のように動作する。本実施例では、上記のようにベント管及び真空破壊弁を二重化しているため、第1圧力抑制室7Aの機能が喪失しても、第2圧力抑制室7Bにより、原子炉格納容器4の圧力上昇を抑制できる。すなわち、第1真空破壊弁16Aの故障(開固着)によりドライウェルと第1圧力抑制室7Aが均圧化しても、第2真空破壊弁16Bが故障しない限り、第1圧力抑制室7Aと第2圧力抑制室7Bには圧力差が生じるため、第2ベント管11Bを介して第1圧力抑制室内の蒸気や窒素ガスが第2圧力抑制室7Bに流入し、第2圧力抑制プール8Bによって蒸気が凝縮され、圧力抑制機能が維持される。
これにより、万一、第1真空破壊弁16Aが故障したとしても、第2真空破壊弁16Bが故障しない限り、原子炉格納容器4の圧力抑制機能を維持することができる。本実施例のように真空破壊弁を二重化したとしても第1及び第2真空破壊弁の両方が同時に破損する確率は零ではないが、単一の真空破壊弁の構成よりも信頼性及び安全性が向上する。
このように、本実施例では、真空破壊弁を二重化することにより、真空破壊弁の動作信頼性を実質的に向上させることができる。これにより、原子炉格納容器の圧力抑制機能が喪失するリスクを低減できるので、原子炉格納容器圧力上昇を十分に抑制し、事故を安全に終息させることが可能になり、信頼性の高い原子炉格納容器及び原子力発電プラントを実現することができる。
また、原子炉格納容器の過圧破損を防止するために設置される原子炉格納容器ベントライン(図示せず)を、第2圧力抑制室7Bから原子炉格納容器4外に引き出すことにより、万一、第1真空破壊弁16Aの破損によって第1圧力抑制室7Aの圧力抑制機能が喪失して第1ベント管11Aによるエアロゾル状核***生成物(FP)の除去機能が喪失したとしても、第2ベント管11Bによるエアロゾル状核***生成物(FP)除去後の第2圧力抑制室7B内のガスを、原子炉格納容器ベントラインを介して原子炉格納容器外に放出することにより、放射性物質放出量を抑えることが可能となる。
更には、原子炉圧力容器1の蒸気を、ドライウェルを介さずに直接圧力抑制プールに導くための設備の蒸気排出口、例えば、主蒸気逃し安全弁の蒸気排出口や原子炉隔離時冷却系(RCIC:Reactor Core Isolation Cooling System)の蒸気タービンの排気蒸気排出口を、第1圧力抑制プール8A中に、原子炉圧力容器1や原子炉格納容器4への注水設備のうち除熱機能を持たない設備の注水吸い込み口を第2圧力抑制プール8B中に開口させることで、以下の効果が得られる。
すなわち、炉内で発生した蒸気は、全て第1圧力抑制プール8A中に導く。これにより第1圧力抑制プール8Aの水温が上昇するが、高温水は、除熱機能を持つ設備、例えば残留熱除去系(RHR)によって除熱できる。RHRは圧力抑制プール水温と冷却水温の差が大きいほど除熱効率が増加するため、結果として除熱効率が向上する。対して、除熱機能を持たない設備、例えば、RHR熱交換器を持たない動的な原子炉圧力容器もしくは原子炉格納容器注水設備や原子炉隔離時冷却系(RCIC)等は、取水源として比較的低温の第2圧力抑制プール8Bの水を利用できるので、注水の際のポンプやタービンの加熱を抑えることができ、除熱機能を持たない注水設備の動作信頼性を向上させることができる。
本発明の他の実施例である実施例2の原子炉格納容器を、図2を用いて説明する。本実施例の原子炉格納容器は鋼製原子炉格納容器を用いた沸騰水型原子力発電プラント全般に適用される。
本実施例における原子炉格納容器は、実施例1と比較して、鋼製原子炉格納容器4Aを採用していること、及び第1圧力抑制室7Aと第2圧力抑制室7Bの径方向位置が逆、すなわち、第1圧力抑制室7Aを径方向外側に配置し、第2圧力抑制室7Bを径方向内側に配置した構成を有する。これに伴い、実施例1と異なり、ドライウェル連通管12が第1ベント管11Aから独立した構造となっている。
本実施例では、第1ベント管11A及び第2ベント管11Bは両方とも圧力抑制室分割壁17中に設置される。ベント管の接続関係は実施例1と同じ、すなわち、第1ベント管11Aは上部ドライウェル5と第1圧力抑制プール8Aを接続し、第2ベント管11Bは第1圧力抑制室7Aの気相部と第2圧力抑制プール8Bを接続する。
真空破壊弁については、第1真空破壊弁16Aの接続関係は実施例1とは異なり、本実施例では下部ドライウェル6ではなく、第1ベント管11Aの気相部と第1圧力抑制室7Aの気相部とを接続している。第2真空破壊弁16Bは実施例1に同じく、第1圧力抑制室7Aの気相部と第2圧力抑制室7Bの気相部とを接続する。上部ドライウェル5と下部ドライウェル6はドライウェル連通管12で接続され均圧化されていること、及び上部ドライウェル5と第1ベント管11Aも空間的に接続され均圧化されていることから、第1真空破壊弁16Aの接続先を下部ドライウェル6から第1ベント管11Aに変更しても、原子炉格納容器の性能に影響を与えない。
また、本実施例では、鋼製原子炉格納容器4Aの外側に生体遮へい壁14を配置し、鋼製原子炉格納容器4Aと生体遮へい壁14との間の間隙領域(原子炉格納容器冷却領域18)に水を張り、原子炉格納容器冷却プール19を設置している点が実施例1と異なる。他の構成は実施例1と同じである。
本実施例のような、鋼製原子炉格納容器と生体遮へい壁との間の間隙領域に水を張ることで圧力抑制プールを冷却する格納容器構成は、上記特許文献1(特開平1−91089号公報)に記載され開示されている。この公報記載の原子炉格納容器冷却設備でも、原子炉格納容器の外側の、原子炉格納容器と生体遮へい壁の間に、格納容器冷却水プールが設置されており、格納容器冷却水プールは圧力抑制プールと原子炉格納容器の鋼製壁を介して熱的に接続されている。
上部ドライウェルと圧力抑制プールはベント管で連結されており、ベント管上に設けられたドライウェル連通管によって上部ドライウェルと下部ドライウェルが空間的に接続される。ベント管は上部ドライウェルと圧力抑制プールに開口している。原子炉圧力容器に接続される配管の破断事故発生を想定した場合、特許文献1の原子炉格納容器冷却設備は以下のように機能する。
破断配管を通して原子炉圧力容器から上部ドライウェルに流出した蒸気は、ベント管を介して圧力抑制プールへ導かれて凝縮されるため、原子炉格納容器の圧力上昇を抑制できる。原子炉圧力容器への注水は、動的注水系である高圧炉心注水系(HPCF)もしくは、主蒸気逃がし安全弁を開いて原子炉圧力容器内圧力を十分に下げた後の低圧炉心注水系(LPFL)で実施する。圧力抑制プールへ導かれた蒸気によって圧力抑制プール水温が上昇するが、残留熱除去系(RHR)を用いて除熱することで事故を終息させることができる。
しかし、万一、最終ヒートシンク喪失(LUHS:Loss of Normal Access to the Ultimate Heat Sink)等によってRHRが使用出来ない場合は、圧力抑制プールからの除熱ができず、原子炉格納容器の内圧が上昇して原子炉格納容器の健全性が低下する虞がある。この時、原子炉格納容器の鋼製壁を介して格納容器冷却水プールによって圧力抑制プールを除熱することで、原子炉格納容器の内圧上昇を抑制し、原子炉格納容器の健全性を長期に亘って確保することができる。
本発明でも、上記特許文献1と同様に、LUHSが発生した場合、すなわち、RHRが使用できず、原子炉格納容器が除熱できない状態に陥ったとしても、原子炉格納容器冷却プール19による除熱が期待できる。更に、上記特許文献1に対して、本実施例では、流入する蒸気によって水温が速やかに上昇する第1圧力抑制プール8Aを、鋼製原子炉格納容器4Aを介して原子炉格納容器冷却プール19と直接伝熱(熱交換)を行うことができる径方向外側領域に配置しているため、第1圧力抑制プール8Aの水温と原子炉格納容器冷却プール19の水温との差が速やかに大きくなり、事故発生早期の除熱量が特許文献1の技術よりも増加する。すなわち、鋼製原子炉格納容器4Aの温度及び圧力上昇をより効果的に抑制することができる。また、本実施例においても、真空破壊弁を多重化しているため、実施例1と同様に、真空破壊弁の作動信頼性向上効果が得られる。
このように、本実施例では、実施例1と同様に、真空破壊弁を二重化することにより、真空破壊弁の動作信頼性を実質的に向上させることができる。これにより、原子炉格納容器4Aの圧力抑制機能が喪失するリスクを低減できるので、原子炉格納容器圧力上昇を十分に抑制し、事故を安全に終息させることが可能になる。
また、鋼製原子炉格納容器4A及び原子炉格納容器冷却プール19を用いることでRHRのような動的機器を用いることなく鋼製原子炉格納容器4Aを除熱可能な本実施例では、圧力抑制室及び圧力抑制プールを2分割することにより、蒸気による温度上昇の大きな径方向外側の第1圧力抑制プール8Aから原子炉格納容器冷却プール19への事故後早期の除熱量を向上させることができる。以上の効果により、信頼性の高い原子炉格納容器及び原子力発電プラントを実現することができる。
図3に本実施例の派生例(変形例)を示す。鋼製原子炉格納容器4Aからの除熱形態としては、図3に示すように、空冷による除熱方式も考えられる。この場合、第1圧力抑制プール8Aの水、第1圧力抑制室7Aのガス、及び上部ドライウェル5のガスからの、鋼製原子炉格納容器4A壁を介した伝熱(熱交換)により、原子炉格納容器冷却領域18の空気が加熱される。高温ガス密度は低温ガス密度よりも低いため、自然循環により、空気取り込み口21から冷たい外気が流入し、空気排出口22から自動的に排出される。
このような構成とすれば、原子炉格納容器冷却プール19を使用することなく、鋼製原子炉格納容器4Aを除熱することができる。この派生例(変形例)では、蒸気による温度上昇の大きな径方向外側の第1圧力抑制プール8Aから原子炉格納容器冷却領域18のガスへの伝熱量を増加でき、自然循環流量や除熱量を向上できることから、より安全性の高い原子炉格納容器を実現できる。
更に、実施例1と同様に、原子炉格納容器の過圧破損を防止するために設置される原子炉格納容器ベントライン(図示せず)を、第2圧力抑制室7Bから原子炉格納容器4外に引き出すことにより、万一、第1真空破壊弁16Aの破損によって第1圧力抑制室7Aの圧力抑制機能が喪失して第1ベント管11Aによるエアロゾル状核***生成物(FP)除去機能が喪失したとしても、第2ベント管11Bによるエアロゾル状核***生成物(FP)除去後の第2圧力抑制室7B内のガスを、原子炉格納容器ベントラインを介して原子炉格納容器外に放出することにより放射性物質放出量を抑えることが可能となる。
加えて、原子炉圧力容器1の蒸気を、ドライウェルを介さずに直接圧力抑制プールに導くための設備の蒸気排出口、例えば、主蒸気逃し安全弁の蒸気排出口や原子炉隔離時冷却系(RCIC)の蒸気タービンの排気蒸気排出口を、第1圧力抑制プール8A中に、原子炉圧力容器1や原子炉格納容器4への注水設備のうち除熱機能を持たない設備の注水吸い込み口を第2圧力抑制プール8B中に開口させることで、以下の効果が得られる。
すなわち、炉内で発生した蒸気は、全て第1圧力抑制プール8A中に導く。これにより第1圧力抑制プール8Aの水温が上昇するが、高温水は、除熱機能を持つ設備、例えばRHRによって除熱できる。RHRは圧力抑制プール水温と冷却水温の差が大きいほど除熱効率が増加するため、結果として除熱効率が向上する。対して、除熱機能を持たない設備、例えば、RHR熱交換器を持たない動的な原子炉圧力容器もしくは原子炉格納容器注水設備や原子炉隔離時冷却系(RCIC)等は、取水源として比較的低温の第2圧力抑制プール8Bの水を利用できるので、注水の際のポンプやタービンの加熱を抑えることができ、除熱機能を持たない注水設備の動作信頼性を向上させることができる。
本発明の他の実施例である実施例3の静的原子炉格納容器冷却系を、図4を用いて説明する。本実施例の静的原子炉格納容器冷却系は沸騰水型原子力発電プラントに適用される。なお、図4では実施例2と同様に、第1圧力抑制室7Aを径方向外側に配置し、第2圧力抑制室7Bを径方向内側に配置した構成例を示し、構造を分かり易くするために原子炉格納容器の横断面で示している。
本実施例における静的原子炉格納容器冷却系は、原子炉格納容器ベントライン20を、第1圧力抑制室7Aを経由せずに鋼製原子炉格納容器4A外に引き出す構成としている。このような構成とすることにより、万一、第1真空破壊弁16Aが破損して第1圧力抑制室7Aの圧力抑制機能及び第1ベント管11Aによるエアロゾル状核***生成物(FP)の除去機能が喪失し、同時に、第1圧力抑制室7A内で原子炉格納容器ベントライン20配管が破損して孔が空くことで、エアロゾル状核***生成物(FP)が除去される前の第1圧力抑制室7Aのガスが第2圧力抑制室7Bを経由せずに鋼製原子炉格納容器4A外に放出されるリスクを、完全に排除することができる。以上のように、本実施例では、外部への放射性物質放出リスクを更に低減することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…原子炉圧力容器、2…炉心、3…原子炉圧力容器内水位、4…原子炉格納容器、4A…鋼製原子炉格納容器、5…上部ドライウェル、6…下部ドライウェル、7…圧力抑制室、7A…第1圧力抑制室、7B…第2圧力抑制室、8…圧力抑制プール、8A…第1圧力抑制プール、8B…第2圧力抑制プール、9…ダイヤフロムフロア、10…ペデスタル、11…ベント管、11A…第1ベント管、11B…第2ベント管、12…ドライウェル連通管、13…原子炉圧力容器支持スカート、14…生体遮へい壁、15…主蒸気配管、16…真空破壊弁、16A…第1真空破壊弁、16B…第2真空破壊弁、17…圧力抑制室分割壁、18…原子炉格納容器冷却領域、19…原子炉格納容器冷却プール、20…原子炉格納容器ベントライン、21…空気取り込み口、22…空気排出口。

Claims (13)

  1. 複数の燃料集合体を装荷した炉心を内包する原子炉圧力容器と、
    前記原子炉圧力容器を内包し気密性を有する原子炉格納容器を備え、
    前記原子炉格納容器は、各々気密性を有するドライウェルと圧力抑制室に区画され、
    前記圧力抑制室は、前記原子炉格納容器を平面視した際の径方向において圧力抑制室分割壁により、各々気密性を有する第1圧力抑制室と第2圧力抑制室とに2分割され、
    前記第1圧力抑制室は、第1冷却材が充填された第1圧力抑制プールを有し、
    前記第2圧力抑制室は、第2冷却材が充填された第2圧力抑制プールを有し、
    前記ドライウェルと前記第1圧力抑制プールとを接続する第1ベント管と、
    前記ドライウェルと前記第1圧力抑制室の気相部とを接続する第1真空破壊弁と、
    前記第1圧力抑制室の気相部と前記第2圧力抑制プールとを接続する第2ベント管と、
    前記第1圧力抑制室の気相部と前記第2圧力抑制室の気相部とを接続する第2真空破壊弁と、
    を備えることを特徴とする原子炉格納容器。
  2. 請求項1に記載の原子炉格納容器であって、
    前記第1圧力抑制室は、前記圧力抑制室の径方向内側領域に配置され、
    前記第2圧力抑制室は、前記圧力抑制室の径方向外側領域に配置されることを特徴とする原子炉格納容器。
  3. 請求項2に記載の原子炉格納容器であって、
    前記第1ベント管は、前記ドライウェルと前記圧力抑制室とを区画するペデスタル内に設けられ、
    前記第2ベント管は、前記圧力抑制室分割壁内に設けられることを特徴とする原子炉格納容器。
  4. 請求項3に記載の原子炉格納容器であって、
    前記第1真空破壊弁は、前記ペデスタル内に設けられ、
    前記第2真空破壊弁は、前記圧力抑制室分割壁内に設けられることを特徴とする原子炉格納容器。
  5. 請求項1に記載の原子炉格納容器であって、
    前記原子炉格納容器は、鋼製原子炉格納容器であり、
    前記第1圧力抑制室は、前記圧力抑制室の径方向外側領域に配置され、
    前記第2圧力抑制室は、前記圧力抑制室の径方向内側領域に配置されることを特徴とする原子炉格納容器。
  6. 請求項5に記載の原子炉格納容器であって、
    前記第1ベント管および前記第2ベント管は、前記圧力抑制室分割壁内に設けられることを特徴とする原子炉格納容器。
  7. 請求項6に記載の原子炉格納容器であって、
    前記第1真空破壊弁および前記第2真空破壊弁は、前記圧力抑制室分割壁内に設けられることを特徴とする原子炉格納容器。
  8. 請求項5から7のいずれか1項に記載の原子炉格納容器であって、
    前記第1冷却材の量は、前記第2冷却材の量よりも少ないことを特徴とする原子炉格納容器。
  9. 請求項5に記載の原子炉格納容器であって、
    前記原子炉格納容器の径方向外側に、第3冷却材が充填された原子炉格納容器冷却プールを有することを特徴とする原子炉格納容器。
  10. 請求項5に記載の原子炉格納容器であって、
    前記原子炉格納容器の径方向外側に、一端に空気取り込み口と他端に空気排出口とを有する原子炉格納容器冷却領域を備え、
    前記空気取り込み口から空気を取り込み、前記空気排出口から空気を排出することで前記原子炉格納容器を冷却することを特徴とする原子炉格納容器。
  11. 請求項5から10のいずれか1項に記載の原子炉格納容器であって、
    前記第2圧力抑制室の気相部と前記原子炉格納容器の外部とを接続する原子炉格納容器ベントラインを備え、
    前記原子炉格納容器ベントラインは、前記ドライウェルおよび前記第1圧力抑制室の気相部のいずれも経由せずに配置されることを特徴とする原子炉格納容器。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の原子炉格納容器であって、
    前記原子炉圧力容器で発生する蒸気の排出口を前記第1圧力抑制プール内に配置し、
    前記原子炉圧力容器および前記原子炉格納容器への注水設備のうち、除熱機能を持たない設備の注水設備の吸い込み口を前記第2圧力抑制プール内に配置することを特徴とする原子炉格納容器。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の原子炉格納容器を備えることを特徴とする原子力発電プラント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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