JP2018071625A - 自動変速機及び自動変速機の制御方法 - Google Patents

自動変速機及び自動変速機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】Pボタンの誤操作によって意図しないパークロックが行われないようにする自動変速機及び自動変速機の制御方法を提供する。【解決手段】自動変速機TMは、パークモジュール32と、パークモジュール32を駆動するアクチュエータ32aと、自動変速機TMの設定レンジがPレンジに設定されるとアクチュエータ32aを駆動するATCU10と、シフター6と、を備える。シフター6は、レバー6aとPボタン6bとを有して構成される。ATCU10は、レバー6aが中立位置HOM以外に操作された状態と、Pレンジ設定要求とが重なり合った場合には、自動変速機TMの設定レンジをPレンジに設定しないように構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、自動変速機及び自動変速機の制御方法に関する。
パークバイワイヤ式の自動変速機は、シフトレバー、シフトスイッチ等のシフターと自動変速機の出力軸を回転不能にロックするパーキング機構との間に機械的なリンケージを有さず、シフターの動きに応じた電気信号をアクチュエータに出力し、アクチュエータによってパーキング機構等を動作させる自動変速機である(特許文献1)。
このような自動変速機においては、シフター−パーキング機構間の機械的なリンケージが不要になるので、シフターのレイアウト性が向上し、また、シフターの操作とは独立してパーキング機構を動作させることができるのでパーキング機構の制御自由度が向上する。
特開2008−128444号公報
シフターは、自動変速機のPレンジ以外のレンジ選択操作に用いられ、操作後に中立位置への復帰が自動的に行われるレバーと、自動変速機の設定レンジのPレンジへの設定要求を行うためのボタンであるPボタンと、を有して構成される場合がある。この場合、ドライバがレバー操作の際に誤ってPボタンを押してしまうことが懸念される。
このような懸念に対しては例えば、レバーが中立位置にあるときにPボタンの操作が終了した場合に、Pレンジへの設定要求を受け付けることも考えられる。このようにすれば、レバーを操作しようとして誤ってPボタンを押した瞬間に、意図しないパークロックが行われないようにすることができる。
ところがこの場合でも、ドライバがレバー操作中に誤ってPボタンを押してしまい、レバーが中立位置に戻ってからPボタンが離されたような場合には、中立位置でPレンジ設定要求が行われることになる結果、Pレンジ設定要求が受け付けられてしまう虞がある。結果、意図しないパークロックが行われる虞がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、Pボタンの誤操作によって意図しないパークロックが行われないようにする自動変速機及び自動変速機の制御方法を提供することを目的とする。
本発明のある態様の自動変速機は、自動変速機の出力軸を回転不能にロック可能なパークロック機構と、前記パークロック機構を駆動するアクチュエータと、前記自動変速機の設定レンジがPレンジに設定されると前記アクチュエータを駆動するコントロールユニットと、前記自動変速機のレンジ選択操作に用いられるシフターと、を備え、前記シフターは、記自動変速機のPレンジ以外のレンジ選択操作に用いられ、操作後に中立位置への復帰が自動的に行われるレバーと、前記レバーと異なる操作要素であって、前記自動変速機の設定レンジのPレンジへの設定要求を行うための操作要素と、を有して構成される自動変速機であって、前記コントロールユニットは、前記レバーが前記中立位置以外に操作された状態と、前記設定要求とが重なり合った場合には、前記自動変速機の設定レンジをPレンジに設定しないように構成される。
本発明の別の態様によれば、自動変速機の出力軸を回転不能にロック可能なパークロック機構と、前記パークロック機構を駆動するアクチュエータと、前記自動変速機のレンジ選択操作に用いられるシフターと、を備え、前記シフターは、前記自動変速機のPレンジ以外のレンジ選択操作に用いられ、操作後に中立位置への復帰が自動的に行われるレバーと、前記レバーと異なる操作要素であって、前記自動変速機の設定レンジのPレンジへの設定要求を行うための操作要素と、を有して構成される自動変速機の制御方法であって、前記レバーが前記中立位置以外に操作された状態と前記設定要求とが重なり合った場合には、前記自動変速機の設定レンジをPレンジに設定しないこと、を含む自動変速機の制御方法が提供される。
これらの態様によれば、レバーの操作と操作要素の操作とが重なり合った場合には、自動変速機の設定レンジがPレンジに設定されなくなるので、レバーが中立位置に戻ってから、操作要素の誤操作に起因してパークロックが行われることはない。このため、操作要素の誤操作によって意図しないパークロックが行われないようにすることができる。
車両の概略構成図である。 実施形態の制御の一例をフローチャートで示す図である。 実施形態の制御に対応するタイミングチャートの第1の例を示す図である。 実施形態の制御に対応するタイミングチャートの第2の例を示す図である。 実施形態の制御に対応するタイミングチャートの第3の例を示す図である。 実施形態の制御に対応するタイミングチャートの第4の例を示す図である。 実施形態の制御に対応するタイミングチャートの第5の例を示す図である。 実施形態の制御に対応するタイミングチャートの第6の例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、車両の概略構成図である。車両は、動力源としてエンジン1を備える。エンジン1の動力は、自動変速機TM、差動装置4を介して、駆動輪5へと伝達される。
自動変速機TMは、トルクコンバータ2と変速機構3とを備える。自動変速機TMは、レンジとして、ドライブ(D)レンジ、リバース(R)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、駐車(P)レンジ等を有し、そのいずれか一つを設定レンジとして設定することができる。DレンジとRレンジとは走行レンジを構成し、NレンジとPレンジとは、非走行レンジを構成する。
自動変速機TMの設定レンジは、ドライバが自動変速機TMのシフター6を操作することによって設定される。シフター6は、レバー6aとPボタン6bとを有して構成される。レバー6aは、操作後に中立位置HOMEへの復帰が自動的に行われるモーメンタリ式のシフトレバーであり、自動変速機TMのPレンジ以外のレンジ選択操作に用いられる。
Pボタン6bは、レバー6aのノブ部に設けられる。Pボタン6bは、レバー6aと異なる操作要素であって、自動変速機TMの設定レンジのPレンジへの設定要求を行うための操作要素を構成する。Pボタン6bには、押している間だけONになるモーメンタリ動作方式のボタンが用いられ、Pボタン6bがONの場合にPレンジ設定要求が行われる。シフター6によってどのレンジが選択されたかは、レバー6aの操作位置を検知するシフター位置センサ21及びPボタン6bによって検出される。
変速機構3は、有段の自動変速機構であり、遊星歯車機構と、複数の摩擦係合要素とを有して構成される。変速機構3は、複数の摩擦係合要素の締結状態を変更することでギヤ比及び前進後進を切り換えることができる。以下の説明では、自動変速機TMの設定レンジが走行レンジに設定されているときに締結されるクラッチ、ブレーキを動力伝達クラッチ33と総称する。
変速機構3は、コントロールバルブ部31と、パークモジュール32とをさらに有して構成される。コントロールバルブ部31は、変速機構3の複数の摩擦係合要素の作動油圧を制御する複数のソレノイドを有して構成される。
パークモジュール32は、駐車時に変速機構3の出力軸を機械的にロックする。自動変速機TMの設定レンジがPレンジに設定された場合は、アクチュエータ32aによってパークロッド32bがロック位置に駆動される。これにより、図示しない係合爪が変速機構3の出力軸に設けられた図示しないパークギヤに係合し、変速機構3の出力軸が機械的にロックされる(パークロック状態)。これに対し、自動変速機TMの設定レンジがPレンジ以外のレンジに設定された場合は、アクチュエータ32aによってパークロッド32bがロック解除位置に駆動される。これにより、図示しない係合爪とパークギヤとの係合が解かれ、変速機構3の出力軸のロックが解除される(パークロック解除状態)。
ATCU10は、自動変速機TMのコントロールユニットであり、自動変速機TMの制御を行う。ATCU10には、アクセルペダルの操作量であるアクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ11、車速VSPを検出する車速センサ12、パークモジュール32のパークロッド32bの位置を検出するパーキングポジションセンサ13等からの信号が入力される。
ATCU10は、CAN60を介してSCU20、ECU30、BCM40、MCU50と相互通信可能に接続される。
SCU20は、シフトコントロールユニットである。SCU20は、シフター位置センサ21及びPボタン6bからの信号に基づき、シフター6によって選択されたレンジに対応する要求レンジ信号を生成してATCU10に出力する。
ATCU10は、SCU20からの要求レンジ信号に基づき、自動変速機TMの設定レンジを設定する。ATCU10は、自動変速機TMの設定レンジに応じて、次に説明するように制御指令値をコントロールバルブ部31に出力する。
自動変速機TMのレンジをDレンジに設定した場合、ATCU10は、車速VSP、アクセル開度APOに基づき、変速マップを参照して目標変速段を決定し、目標変速段を達成するための制御指令値をコントロールバルブ部31に出力する。これにより、複数のソレノイドが制御指令値に応じて制御され、複数の摩擦係合要素の作動油圧が調整され、目標変速段が達成される。
自動変速機TMの設定レンジをRレンジに設定した場合、ATCU10は、Rレンジ制御を行う。Rレンジ制御は、Rレンジの選択に応じて行われる自動変速機TMの変速制御であり、後進段を達成するための制御である。Rレンジ制御では、目標変速段を後進段に決定し、目標変速段を達成するための制御指令値をコントロールバルブ部31に出力する。結果、後進段を達成するように複数のソレノイドが制御される。
自動変速機TMの設定レンジをPレンジ又はNレンジに設定した場合、ATCU10は、動力伝達クラッチ33を解放させるための制御指令値をコントロールバルブ部31に出力する。設定レンジがPレンジである場合、ATCU10はさらに、パークモジュール32のアクチュエータ32aを動作させ、自動変速機TMをパークロック状態にする。
ECU30は、エンジンコントロールユニットであり、エンジン1を制御する。ECU30は、エンジン1の回転速度NE、スロットル開度TVO等をATCU10に出力する。
BCM40は、ボディコントロールモジュールであり、車体側動作要素を制御する。車体側動作要素は例えば、車両のドアロック機構等であり、エンジン1のスタータを含む。BCM40は、車両のドアロックを検出するドアロックスイッチのON・OFF信号、エンジン1のイグニッションスイッチのON・OFF信号等をATCU10に出力する。
MCU50は、メータコントロールユニットであり、車室内に設けられたメータ、警告灯、ディスプレイ、自動変速機TMの設定レンジを表示するレンジインジケータ51等を制御する。
ところで、前述の通り、シフター6は、レバー6aとPボタン6bとを有して構成される。このため、レバー6aの操作の際に、ドライバが誤ってPボタン6bを押してしまうことが懸念される。
このような懸念に対しては例えば、レバー6aが中立位置HOMEにあるときにPボタン6bの操作が終了した場合に、Pレンジ設定要求を受け付けることも考えられる。このようにすれば、ドライバがレバー6aを操作しようとして誤ってPボタン6bを押した瞬間に、意図しないパークロックが行われないようにすることができる。
ところがこの場合でも、ドライバがレバー6aの操作中に誤ってPボタン6bを押してしまい、レバー6aが中立位置HOMEに戻った後にPボタン6bが離された場合には、Pレンジ設定要求が中立位置HOMEで行われることになるので、Pレンジ設定要求が受け付けられてしまう。結果、意図しないパークロックが行われることが懸念される。
このような事情に鑑み、本実施形態ではATCU10が次に説明する制御を実行する。
図2は、ATCU10が行う制御の一例をフローチャートで説明する図である。ステップS1で、ATCU10は、Pボタン6bがONであるか否かを判定する。Pボタン6bがOFFであれば、ステップS1で否定判定され、本フローチャートの処理は一旦終了する。Pボタン6bがONであれば、ステップS1で肯定判定され、処理はステップS2に進む。ステップS1では、Pボタン6bがOFFからONに操作された場合に肯定判定される。
ステップS2で、ATCU10は、シフター位置センサ21からの信号に基づき、レバー6aの操作位置が中立位置HOMEであるか否かを判定する。中立位置HOMEは、Pレンジ設定要求を受け付け可能な位置とされる。ステップS2で否定判定であれば、レバー6aは中立位置HOME以外に操作された状態となっており、操作後、自動的に中立位置HOMEに復帰可能に操作された状態となっている。ステップS2で否定判定であれば、処理はステップS3に進む。
ステップS3で、ATCU10はフラグFをONにする。フラグFは、レバー6aの上記状態とPボタン6bの操作とが重なり合ったか否かを示すフラグであり、これらが重なり合った場合にONにされる。これにより、これらが重なり合ったことが二重操作経験として記憶される。
ステップS2で肯定判定であれば、処理はステップS4に進み、ATCU10は、Pボタン6bの操作開始時であるか否かを判定する。Pボタン6bの操作開始時であるか否かは例えば、処理がステップS1及びステップS2の肯定判定に続きステップS4に進んだか否かで判定できる。ステップS4で肯定判定であれば、処理はステップS5に進む。
ステップS5で、ATCU10は、フラグFをOFFにする。これにより、レバー6aの操作位置が中立位置HOMEであり、且つPボタン6bの操作が開始された場合に、二重操作経験の記憶がリセットされる。
ステップS3又はステップS5の後には、処理はステップS6に進む。ステップS6で、ATCU10は、Pボタン6bの操作が終了したか否かを判定する。Pボタン6bがONの場合には、ステップS6で否定判定され、処理はステップS2に戻る。結果、Pボタン6bの操作中に引き続き、レバー6aの操作位置が中立位置HOMEであるか否かが判定される。
Pボタン6bの操作中にレバー6aの操作位置が中立位置HOMEになり、ステップS2で肯定判定された場合、ステップS4で否定判定され、処理がステップS6に進む。これにより、Pボタン6bの操作中にレバー6aの操作位置が中立位置HOMEになっても、フラグFがONであれば、ONのままとなる。その後、Pボタン6bがONからOFFに操作された場合には、ステップS6で肯定判定され、処理はステップS7に進む。
ステップS7で、ATCU10は、フラグFがONであるか否かを判定する。ステップS7で肯定判定であれば、処理はステップS8に進み、ATCU10は、Pレンジ設定要求をキャンセルする。これにより、レバー6aの操作とPボタン6bの操作とが重なり合った場合には、自動変速機TMの設定レンジがPレンジに設定されなくなる。
ステップS7で否定判定であれば、処理はステップS9に進み、ATCU10は、Pレンジへの設定要求を受け付ける。具体的にはATCU10は、自動変速機TMの目標レンジをPレンジに設定する。ステップS8又はステップS9の後には、本フローチャートの処理は一旦終了する。
図3から図8は、図2のフローチャートに対応するタイミングチャートの一例を示す図である。図3から図8では、レバー6aの同一操作に対し、互いに異なるPボタン6bの操作が行われた場合を示す。
図3に示す例では、設定レンジがDレンジでレバー6aの操作位置が中立位置HOMEのときに、Pボタン6bの操作が開始される。結果、Pボタン6bがOFFからONになる。Pボタン6bの操作はその後、レバー6aが中立位置HOMEにある間に終了する。結果、タイミングT1でPボタン6bがONからOFFになる。
タイミングT1では、フラグFはOFFとなっている。このため、タイミングT1でPボタン6bがONからOFFになると、Pレンジへの設定要求が受け付けられ、目標レンジがPレンジに設定される。
目標レンジは、パークロックの実行条件など所定の条件が成立した状態で、自動変速機TMの設定レンジに設定される。この例では、所定の条件が成立している際にシフター6の操作に応じて目標レンジが変更される。このため、目標レンジがPレンジに設定されると、設定レンジもPレンジに設定される。図4から図8に示す例についても同様である。
その後、レバー6aは、タイミングT2でRレンジを選択すべく操作される。設定レンジがPレンジの場合、シフター6では、中立位置HOMEから一端側のレンジ選択位置SLCTのレンジが、中間位置MIDにNレンジを挟むかたちでRレンジとなる。設定レンジがDレンジの場合も同様である。
このため、Rレンジを選択すべくレバー6aが操作されると、レバー6aの操作位置は、中立位置HOMEから、タイミングT2でNレンジとされた中間位置MID、さらにはタイミングT3でRレンジとされたレンジ選択位置SLCTに変化する。結果、設定レンジが、PレンジからNレンジ、さらにはRレンジに変化する。レンジ選択位置SLCTのレンジは、HOME位置に対応する設定レンジとともに、レンジインジケータ51によって把握することができる。レバー6aは、その後、タイミングT4で操作が終了すると、Nレンジとされた中間位置MIDを介して、タイミングT5で自動的にHOME位置に復帰する。この際、設定レンジはRレンジのままとなる。
図4に示す例でも、図3に示す例と同様、レバー6aの操作位置が中立位置HOMEのときに、Pボタン6bがONになる。但しこの例では、Pボタン6bがONのときに、タイミングT2でRレンジを選択すべくレバー6aが操作される。結果、Pボタン6bの操作中に、レバー6aの操作位置が中間位置MIDになる。つまり、レバー6aが中立位置HOME以外に操作された状態とPボタン6bの操作とが重なり合う。結果、タイミングT2でフラグFがONになる。
Pボタン6bはその後、タイミングT2、タイミングT3間、つまりレバー6aが中間位置MIDにある間にOFFになる。但し、このときにフラグFはONのままである。このため、Pボタン6bがOFFになっても、Pレンジ設定要求はキャンセルされ、目標レンジはNレンジのままとなる。つまり、目標レンジはPレンジに設定されないので、設定レンジもPレンジに設定されない。
図5に示す例では、タイミングT3、タイミングT4間、つまりレバー6aが中立位置HOME以外のレンジ選択位置SLCTに操作された状態で、Pボタン6bがONになる。このためこの場合も、フラグFはONになる。Pボタン6bはその後、レバー6aが引き続きレンジ選択位置SLCTに操作されている状態でOFFになる。但し、このときにフラグFはONのままである。このためこの場合も、目標レンジはPレンジに設定されない。
図6に示す例では、タイミングT4、タイミングT5間、つまりレンジ選択位置SLCTから中立位置HOMEへのレバー6aの復帰中に、中間位置MIDでPボタン6bがONになる。このためこの場合も、フラグFはONになる。Pボタン6bはその後、タイミングT5でレバー6aが中立位置HOMEに復帰した後にOFFになる。但し、このときにフラグFはONのままである。このためこの場合も、目標レンジはPレンジに設定されない。
図7に示す例では、中立位置HOMEに復帰したレバー6aがそのまま中立位置HOMEにあるときに、Pボタン6bがOFFからON、さらにはONからOFFになる。Pボタン6bがOFFになるタイミングT6で、フラグFはOFFである。このため、タイミングT6では、目標レンジがPレンジに設定される。
図8に示す例では、タイミングT1でPボタン6bがONになり、タイミングT6でPボタン6bがOFFになる。但し、タイミングT6では、タイミングT2でONになったフラグFが、そのままONになっている。このため、目標レンジはPレンジに設定されない。その後、タイミングT7では、レバー6aが中立位置HOMEにあるときに、Pボタン6bがONになる。結果、フラグFがOFFになる。
Pボタン6bはその後、タイミングT8でレバー6aが中立位置HOMEにあるときにOFFになる。このとき、フラグFはOFFのままである。このため、タイミングT8では、目標レンジがPレンジに設定される。
次に、自動変速機TMの主な作用効果について説明する。
自動変速機TMは、パークモジュール32と、パークモジュール32を駆動するアクチュエータ32aと、自動変速機TMの設定レンジがPレンジに設定されるとアクチュエータ32aを駆動するATCU10と、シフター6と、を備える。シフター6は、レバー6aとPボタン6bとを有して構成される。ATCU10は、レバー6aが中立位置HOME以外に操作された状態と、Pレンジ設定要求とが重なり合った場合には、自動変速機TMの設定レンジをPレンジに設定しないように構成される。
このような構成によれば、レバー6aの操作とPボタン6bの操作とが重なり合った場合には、自動変速機TMの設定レンジがPレンジに設定されなくなるので、レバー6aが中立位置HOMEに戻ってから、Pボタン6bの誤操作に起因してパークロックが行われることはない。このため、Pボタン6bの誤操作によって意図しないパークロックが行われないようにすることができる(請求項1、5に対応する効果)。
自動変速機TMでは、Pボタン6bは、操作中にPレンジ設定要求を行い、操作が終了するとPレンジ設定要求を行わなくなる操作要素を構成する。ATCU10は、レバー6aの上記状態とPボタン6bの操作とが重なり合った場合には、自動変速機TMの設定レンジをPレンジに設定しない。
自動変速機TMは、このように構成されることで、操作性の良いPボタン6bを用いつつ、Pボタン6bの誤操作によって意図しないパークロックが行われないようにすることができる(請求項2に対応する効果)。
ATCU10は、フラグFをONにすることで、レバー6aの上記状態とレバー6aの操作とが重なり合った経験を記憶する。ATCU10は、フラグFがOFFの状態で、レバー6aの操作が終了すると、目標レンジをPレンジに設定することで、Pレンジへの設定要求を受け付ける。
このような構成によれば、レバー6aの誤操作によって意図しないパークロックが行われないようにしつつ、設定レンジを適切にPレンジに設定することができる(請求項3に対応する効果)。
ATCU10は、レバー6aの操作位置が中立位置HOME以外であり、且つPボタン6bが操作中の場合に、フラグFをONにし、レバー6aの操作位置が中立位置HOMEであり、且つPボタン6bの操作が開始された場合に、フラグFをOFFにする。
このような構成によれば、フラグFによって、Pレンジへの設定要求を適切にキャンセルしたり受け付けたりすることができる(請求項4に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上述した実施形態では、Pボタン6bが操作要素を構成する場合について説明した。しかしながら、操作要素は例えば、モーメンタリ動作方式のスライドスイッチや、接触操作を検知するタッチセンサ等、操作中にPレンジ設定要求を行い、操作が終了するとPレンジ設定要求を行わなくなるように構成されたその他の操作要素であってもよい。また、操作要素にはオルタネイト動作方式のボタンやスイッチが用いられてもよい。
上述した実施形態では、自動変速機TMが、有段の自動変速機である場合について説明した。しかしながら、自動変速機TMは例えば無段変速機であってもよい。
6 シフター
6a レバー
6b Pボタン(操作要素)
10 ATCU(コントロールユニット)
20 SCU
32 パークモジュール(パークロック機構)
32a アクチュエータ
TM 自動変速機

Claims (5)

  1. 自動変速機の出力軸を回転不能にロック可能なパークロック機構と、
    前記パークロック機構を駆動するアクチュエータと、
    前記自動変速機の設定レンジがPレンジに設定されると前記アクチュエータを駆動するコントロールユニットと、
    前記自動変速機のレンジ選択操作に用いられるシフターと、
    を備え、
    前記シフターは、
    前記自動変速機のPレンジ以外のレンジ選択操作に用いられ、操作後に中立位置への復帰が自動的に行われるレバーと、
    前記レバーと異なる操作要素であって、前記自動変速機の設定レンジのPレンジへの設定要求を行うための操作要素と、
    を有して構成される自動変速機であって、
    前記コントロールユニットは、前記レバーが前記中立位置以外に操作された状態と、前記設定要求とが重なり合った場合には、前記自動変速機の設定レンジをPレンジに設定しない、
    ことを特徴とする自動変速機。
  2. 請求項1に記載の自動変速機であって、
    前記操作要素は、操作中に前記設定要求を行い、操作が終了すると前記設定要求を行わなくなる操作要素であり、
    前記コントロールユニットは、前記レバーの前記状態と前記操作要素の操作とが重なり合った場合には、前記自動変速機の設定レンジをPレンジに設定しない、
    ことを特徴とする自動変速機。
  3. 請求項2に記載の自動変速機であって、
    前記コントロールユニットは、
    前記レバーの前記状態と前記操作要素の操作とが重なり合った経験を記憶し、
    前記経験が記憶されていない状態で、前記操作要素の操作が終了すると、前記設定要求を受け付ける、
    ことを特徴とする自動変速機。
  4. 請求項3に記載の自動変速機であって、
    前記コントロールユニットは、
    前記レバーの操作位置が前記中立位置以外であり、且つ前記操作要素が操作中の場合に、前記経験を記憶し、
    前記レバーの操作位置が前記中立位置であり、且つ前記操作要素の操作が開始された場合に、前記経験の記憶をリセットする、
    ことを特徴とする自動変速機。
  5. 自動変速機の出力軸を回転不能にロック可能なパークロック機構と、前記パークロック機構を駆動するアクチュエータと、前記自動変速機のレンジ選択操作に用いられるシフターと、を備え、前記シフターは、前記自動変速機のPレンジ以外のレンジ選択操作に用いられ、操作後に中立位置への復帰が自動的に行われるレバーと、前記レバーと異なる操作要素であって、前記自動変速機の設定レンジのPレンジへの設定要求を行うための操作要素と、を有して構成される自動変速機の制御方法であって、
    前記レバーが前記中立位置以外に操作された状態と前記設定要求とが重なり合った場合には、前記自動変速機の設定レンジをPレンジに設定しないこと、
    を含むことを特徴とする自動変速機の制御方法。
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