JP2018065482A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より高いレベルで乗員の保護を図ることができる乗員保護装置を提供する。【解決手段】乗員保護装置1は、車両の回転角に関する値を検出する第1センサ28cと、車両前後方向の加速度を検出する第2センサ21bと、第1センサ28cの検出結果に基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定するとともに、第2センサ21bの検出結果にも基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定する衝突判定部12と、を備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、乗員保護装置に関する。
衝突時に乗員を保護する乗員保護装置の一つとして、エアバッグシステムがある。このような乗員保護装置の衝突判定装置として、車両各部に設けられた圧力センサおよび衝撃センサからのデータを総合して衝突判定を行う衝突判定装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−199150号公報
ところで、乗員保護装置は、より高いレベルで乗員を保護することが望ましい。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、より高いレベルで乗員の保護を図ることができる乗員保護装置を提供する。
請求項1記載の発明では、乗員保護装置(例えば、実施形態の乗員保護装置1)は、車両(例えば、実施形態の車両M)の回転角に関する値を検出する第1センサ(例えば、実施形態のヨーレートセンサ28c)と、前記車両の側部(例えば、実施形態の側部S1)に設けられ、車両前後方向の加速度を検出する第2センサ(例えば、実施形態の第1側部センサ21または第1側部センサ21のX方向加速度センサ21b)と、前記第1センサの検出結果に基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定するとともに、前記第2センサの検出結果にも基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定する衝突判定部(例えば、実施形態の衝突判定部12)と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果から得られる前記車両の回転挙動を示す値に基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定するとともに、前記第2センサの検出結果から得られる前記車両の回転挙動を示す値にも基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定することを特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記衝突判定部は、第1速度の衝突に対しては前記第1センサの検出結果に基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定し、前記第1速度よりも速い第2速度の衝突に対しては前記第2センサの検出結果に基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定することを特徴とする。
請求項4記載の発明では、前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果に基づく値が第1閾値を超えた場合に前記車両に衝突が生じたと判定するとともに、前記第2センサの検出結果に基づく値が第2閾値を超えた場合にも前記車両に衝突が生じたと判定し、前記第1閾値は、前記車両に第1速度の衝突が生じた場合に前記第1センサの検出結果に基づく値が前記第1閾値を超える値に設定され、前記第2閾値は、前記車両に前記第1速度の衝突が生じた場合では前記第2センサの検出結果に基づく値が前記第2閾値を超えないとともに、前記車両に前記第1速度よりも速い第2速度の衝突が生じた場合に前記第2センサの検出結果に基づく値が前記第2閾値を超える値に設定されることを特徴とする。
請求項5記載の発明では、前記第2センサは、車両幅方向の加速度を検出し、前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果と前記第2センサの車両幅方向の加速度に関する検出結果とに基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定するとともに、前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果と前記第2センサの車両幅方向の加速度に関する検出結果とにも基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定することを特徴とする。
請求項6記載の発明では、前記乗員保護装置は、車両幅方向の加速度を検出する第3センサ(例えば、実施形態のY方向加速度センサ21a)をさらに備え、前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果と前記第3センサの検出結果とに基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定するとともに、前記第2センサの検出結果と前記第3センサの検出結果とにも基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定することを特徴とする。
請求項7記載の発明では、前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果に基づく値が第1閾値を超え、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果に基づく値が第3閾値を超えた場合に前記車両に衝突が生じたと判定し、前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果に基づく値が第2閾値を超え、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果に基づく値が前記第3閾値を超えた場合にも前記車両に衝突が生じたと判定することを特徴とする。
請求項8記載の発明では、前記乗員保護装置は、前記第1センサの検出結果または前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果と、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果とに基づき、乗員保護部材(例えば、実施形態の第1側部エアバッグ31)の作動方法を決定する保護部材制御部(例えば、実施形態のエアバッグ制御部13)をさらに備えることを特徴とする。
請求項9記載の発明では、前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果または前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果と、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果とに基づき、前記車両における衝突位置を判定することを特徴とする。
請求項10記載の発明では、前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果または前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果と、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果とに基づき、前記車両に対する衝突速度を判定することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、前記第1センサの検出結果に基づき前記車両に衝突が生じたか否かが判定されるとともに、前記第2センサの検出結果にも基づき前記車両に衝突が生じたか否かが判定されるため、例えば車両に低速の衝突が生じた場合には、安定性が高い車両の回転角に関するセンサの検出結果に基づき衝突を判定することができ、例えば車両に高速の衝突が生じた場合には、速報性が高い加速度に関するセンサの検出結果に基づき衝突を判定することができる。これにより、衝突判定の速報性と安定性とを両立させることができ、より高いレベルで乗員の保護を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、前記第1センサの検出結果から得られる前記車両の回転挙動を示す値に基づき前記車両に衝突が生じたか否かが判定されるとともに、前記第2センサの検出結果から得られる前記車両の回転挙動を示す値にも基づき前記車両に衝突が生じたか否かが判定される。これにより、衝突判定の精度を高めることができ、より高いレベルで乗員の保護を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、第1速度の衝突に対しては前記第1センサの検出結果に基づき前記車両に衝突が生じたか否かが判定され、前記第1速度よりも速い第2速度の衝突に対しては前記第2センサの検出結果に基づき前記車両に衝突が生じたか否かが判定される。このため、低速の衝突に対しては安定性が高い車両の回転角に関するセンサの検出結果に基づき衝突を判定することができる。一方で、高速の衝突に対しては速報性が高い加速度に関するセンサの検出結果に基づき衝突を判定することができる。これにより、より高いレベルで乗員の保護を図ることができる。
請求項4記載の発明によれば、前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果に基づく値が第1閾値を超えた場合に前記車両に衝突が生じたと判定し、前記第2センサの検出結果に基づく値が第2閾値を超えた場合にも前記車両に衝突が生じたと判定し、前記第1閾値は、前記車両に第1速度の衝突が生じた場合に前記第1センサの検出結果に基づく値が前記第1閾値を超える値に設定され、前記第2閾値は、前記車両に前記第1速度の衝突が生じた場合では前記第2センサの検出結果に基づく値が前記第2閾値を超えないとともに、前記車両に前記第1速度よりも速い第2速度の衝突が生じた場合に前記第2センサの検出結果に基づく値が前記第2閾値を超える値に設定される。これにより、第2センサに入力されるノイズに起因した誤検知を抑制し、衝突判定の精度を高めることができる。
請求項5,6記載の発明によれば、乗員保護装置は、前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果と前記車両幅方向の加速度に関する検出結果とに基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定するとともに、前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果と前記車両幅方向の加速度に関する検出結果とにも基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定する。これにより、第1センサおよび第2センサに入力されるノイズに起因した誤検知を抑制し、衝突判定の精度を高めることができる。
請求項7記載の発明によれば、前記第1センサの検出結果に基づく値が第1閾値を超え、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果に基づく値が第3閾値を超えた場合に車両に衝突が生じたことが判定され、前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果に基づく値が前記第2閾値を超え、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果に基づく値が前記第3閾値を超えた場合にも車両に衝突が生じたことが判定されるため、低速の衝突および高速の衝突の両方をより確実に判定することができる。
請求項8記載の発明によれば、前記第1センサの検出結果または前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果と前記車両幅方向の加速度に関する検出結果とに基づき乗員保護部材の作動方法が決定されるため、より高いレベルで乗員の保護を図ることができる。
請求項9記載の発明によれば、前記第1センサの検出結果または前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果と、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果とに基づき、前記車両における衝突位置が判定されるため、乗員保護部材の作動や緊急通報を効果的に行うなど、より高いレベルで乗員の保護を図ることができる。
請求項10記載の発明によれば、前記第1センサの検出結果または前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果と、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果とに基づき、前記車両に対する衝突速度が判定されるため、乗員保護部材の作動や緊急通報を効果的に行うなど、より高いレベルで乗員および周囲の保護を図ることができる。
実施形態の乗員保護装置を備える車両を示す平面図である。 実施形態の乗員保護装置のシステム構成を示すブロック図である。 実施形態の衝突判定部の衝突判定のアルゴリズムを示す図である。 実施形態の衝突判定に用いられる仮想的なマップを示す図である。 実施形態の衝突位置の判定を説明する図である。 実施形態の衝突速度の判定を説明する図である。 実施形態の制御ユニットの処理流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお以下の説明では、略同じまたは類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それらの重複する説明は省略する場合がある。なお本願でいう「〇〇に基づき」とは、少なくとも〇〇に基づくことを意味し、〇〇に加えて別の要素に基づく場合も含む。また「〇〇に基づき」とは、〇〇を直接に用いる場合に限定されず、〇〇に対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。
図1は、第1の実施形態の乗員保護装置1を備える車両Mを示す平面図である。
乗員保護装置1は、例えば車両Mに対する側面衝突から乗員を保護する保護装置であり、例えば座席の側方で作動するエアバッグシステムを含む。
図1に示すように、乗員保護装置1は、第1側部センサ21、第2側部センサ22、キャビン内センサ28、第1側部エアバッグ31、第2側部エアバッグ32、および制御ユニット10(図2参照)を有する。
第1側部センサ21は、車両Mの車両幅方向Yの第1側部S1に設けられている。第1側部センサ21は、「第2センサ」の一例である。第1側部センサ21は、例えば2軸センサであり、車両幅方向Yの加速度を検出するY方向加速度センサ21aと、車両前後方向(車両進行方向)Xの加速度を検出するX方向加速度センサ21bとを含む(図2参照)。Y方向加速度センサ21aは、別の観点における「第3センサ」の一例である。X方向加速度センサ21bは、別の観点における「第2センサ」の一例である。第1側部センサ21は、Y方向加速度センサ21aおよびX方向加速度センサ21bにそれぞれ加わった加速度に対応する値を検出結果として制御ユニット10に出力する。例えば、第1側部センサ21は、所定時間毎(例えば数百マイクロ秒毎)に検出結果を制御ユニット10に出力する。なお、本実施形態では、説明の便宜上、Y方向加速度センサ21aとX方向加速度センサ21bとを区別して示すが、例えばこれらは一つのセンサ素子として互いに一体に形成される。このため、以下の説明における「Y方向加速度センサ21aの検出結果」とは、「第1側部センサ21の車両幅方向Yの加速度に関する検出結果」と読み替えることができる。同様に、「X方向加速度センサ21bの検出結果」とは、「第1側部センサ21の車両前後方向Xの加速度に関する検出結果」と読み替えることができる。また、「第2センサ」および「第3センサ」は、本実施形態のように一つのセンサ(一つのセンサ部品)として設けられてもよく、または互いに離れて配置された2つのセンサとして設けられてもよい。第1側部センサ21は、例えば、車両Mの重心Gに対してフロントピラーの下端部(根本部)Peよりも離れた位置に設けられている。また、別の観点で見ると、第1側部センサ21は、車両Mの重心Gに対して、キャビン内センサ28よりも離れた位置に設けられている。
第2側部センサ22は、車両Mの車両幅方向Yの第2側部S2に設けられている。第2側部センサ22は、「第2センサ」の一例である。第2側部S2は、車両Mにおいて第1側部S1とは反対側の側部である。第2側部センサ22は、例えば2軸センサであり、車両幅方向Yの加速度を検出するY方向加速度センサ22aと、車両前後方向Xの加速度を検出するX方向加速度センサ22bとを含む。Y方向加速度センサ22aは、別の観点における「第3センサ」の別の一例である。X方向加速度センサ22bは、別の観点における「第2センサ」の別の一例である。第2側部センサ22は、Y方向加速度センサ22aおよびX方向加速度センサ22bにそれぞれ加わった加速度に対応する値を検出結果として制御ユニット10に出力する。例えば、第2側部センサ22は、所定時間毎(例えば数百マイクロ秒毎)に検出結果を制御ユニット10に出力する。なお、本実施形態では、説明の便宜上、Y方向加速度センサ22aとX方向加速度センサ22bとを区別して示すが、例えばこれらは一つのセンサ素子として互いに一体に形成される。このため、以下の説明における「Y方向加速度センサ22aの検出結果」とは、「第2側部センサ22の車両幅方向Yの加速度に関する検出結果」と読み替えることができる。同様に、「X方向加速度センサ22bの検出結果」とは、「第2側部センサ22の車両前後方向Xの加速度に関する検出結果」と読み替えることができる。第2側部センサ22は、例えば、車両Mの重心Gに対してフロントピラーの下端部(根本部)Peよりも離れた位置に設けられている。また、別の観点で見ると、第2側部センサ22は、車両Mの重心Gに対して、キャビン内センサ28よりも離れた位置に設けられている。
キャビン内センサ28は、車両MのキャビンC内に設けられている。キャビン内センサ28は、車両幅方向Yの加速度を検出するY方向加速度センサ28a、車両前後方向Xの加速度を検出するX方向加速度センサ28b、および車両Mのヨーレートを検出するヨーレートセンサ28cを含む(図2参照)。ヨーレートセンサ28cは、車両Mの回転角に関する値の一例として、鉛直方向の回転軸に対する車両Mのヨーレート(回転角速度)を検出する。ヨーレートセンサ28cは、「第1センサ」の一例である。本実施形態のキャビン内センサ28は、自身に加わった加速度に対応する値およびヨーレートに対応する値を検出結果として制御ユニット10に出力する。例えば、キャビン内センサ28は、所定時間毎(例えば数百マイクロ秒毎)に検出結果を制御ユニット10に出力する。
第1側部エアバッグ31は、車両Mの第1側部S1に設けられている。第1側部エアバッグ31は、第1側部S1に設けられたサイドエアバッグまたはサイドカーテンエアバッグの少なくとも一方を含む。例えば、第1側部エアバッグ31は、前席に対応して設けられたサイドエアバッグ31aと、後席に対応して設けられたサイドエアバッグ31bとを含む(図2参照)。「第1側部エアバッグ31」、「サイドエアバッグ31a」、「サイドエアバッグ31b」、および「サードカーテンエアバッグ」の各々は、「乗員保護部材」の一例である。
第2側部エアバッグ32は、車両Mの第2側部S2に設けられている。第2側部エアバッグ32は、第2側部S2に設けられたサイドエアバッグまたはサイドカーテンエアバッグの少なくとも一方を含む。例えば、第2側部エアバッグ32は、前席に対応して設けられたサイドエアバッグ32aと、後席に対応して設けられたサイドエアバッグ32bとを含む(図2参照)。「第1側部エアバッグ32」、「サイドエアバッグ32a」、「サイドエアバッグ32b」、および「サードカーテンエアバッグ」の各々は、「乗員保護部材」の一例である。
次に、乗員保護装置1の制御ユニット10について説明する。
図2は、乗員保護装置1のシステム構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御ユニット10は、第1側部センサ21、第2側部センサ22、およびキャビン内センサ28から検出結果を受け取るとともに、第1側部エアバッグ31および第2側部エアバッグ32を制御する。制御ユニット10は、記憶部11、衝突判定部12、エアバッグ制御部13、および情報発信部14を備える。
記憶部11は、例えば半導体メモリのようなストレージデバイスによって形成されている。記憶部11には、衝突判定に用いられる後述する各種閾値や仮想的なマップに関する情報が記憶されている。
衝突判定部12は、記憶部11にアクセスすることで、記憶部11に記憶された情報を取得可能である。衝突判定部12は、例えば、第1側部センサ21の検出結果と、第2側部センサ22の検出結果と、キャビン内センサ28の検出結果と、記憶部11から取得された各種閾値とに基づき、車両Mに衝突(例えば側面衝突)が生じたか否かを判定する。また、衝突判定部12は、車両Mに衝突が生じた場合、その衝突の重大度(シビアリティ)などを判定する。なお、衝突判定部12の具体的な処理については、詳しく後述する。衝突判定部12は、車両Mに衝突が生じたと判定した場合に、衝突が生じたことおよび衝突の重大度などを示す情報を、エアバッグ制御部13および情報発信部14に送る。
エアバッグ制御部13は、衝突判定部12が車両Mに衝突が生じたと判定した場合に、衝突が生じたことおよび衝突の重大度などを示す情報を衝突判定部12から受け取る。そして、エアバッグ制御部13は、第1側部エアバッグ31および第2側部エアバッグ32のうち少なくとも衝突が生じた側のエアバッグ(または衝突位置に対応したエアバッグ)に対して、エアバッグを展開させる制御信号を送る。これにより、エアバッグが展開され、乗員が保護される。エアバッグ制御部13は、「保護部材制御部」の一例である。
情報発信部14は、衝突判定部12が車両Mに衝突が生じたと判定した場合に、衝突が生じたことおよび衝突の重大度などを示す情報を衝突判定部12から受け取る。そして、情報発信部14は、車両Mの外部に緊急通報(事故通報、救急通報)として発信するための情報を生成し、その情報を発信する。
次に、衝突判定部12の具体的な処理の一例について説明する。
ここで本実施形態では、理解の容易化のため、第1側部センサ21と第2側部センサ22とのうち衝突が生じた側のセンサの検出結果と、ヨーレートセンサ28cの検出結果とに基づき衝突判定が行われる例について説明する。具体的には、車両Mの第1側部S1に衝突が生じた場合に、第1側部センサ21のY方向加速度センサ21aおよびX方向加速度センサ21bの検出結果と、ヨーレートセンサ28cの検出結果とに基づき衝突判定が行われる例について説明する。なお、車両Mの第2側部S2に衝突が生じた場合には、第2側部センサ22について同様の衝突判定が行われる。
図3は、衝突判定部12の衝突判定のアルゴリズムを示す図である。
本実施形態の衝突判定部12は、車両Mに衝突が生じた場合に、車両Mの挙動を示す値(ヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値またはX方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値)と、車両Mの変形量を示す値(Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値)とに基づき、車両Mに衝突が生じたか否かを判定する。すなわち、本実施形態の衝突判定部12は、車両Mの挙動に関する判定条件(第1判定条件)と、車両Mの変形量に関する判定条件(第2判定条件)とが共に満たされた場合に、車両Mに衝突が生じたと判定する。なおここで言う「車両Mの挙動」とは、例えば、側面衝突などに起因する車両Mの回転挙動を意味する。
ここで、車両Mの挙動を示す値とは、例えば、ヨーレートセンサ28cの検出結果またはX方向加速度センサ21bの検出結果から得られる物理量である。例えば、車両Mの挙動を示す値とは、ヨーレートセンサ28cの検出結果またはX方向加速度センサ21bの検出結果に含まれる値(ヨーレートや加速度値)そのものでもよいし、ヨーレートセンサ28cの検出結果またはX方向加速度センサ21bの検出結果に含まれる値から所定時間(単位時間)当たりの差分を取ることで得られる値(差分値)でもよいし、ヨーレートセンサ28cの検出結果またはX方向加速度センサ21bの検出結果に含まれる値を所定時間(単位時間)に亘って積分(1次積分または2次積分など)することで得られる値(積分値)などでもよい。また、車両Mの挙動を示す値とは、例えば、第1側部センサ21のX方向加速度センサ21bの検出結果と第2側部センサ22のX方向加速度センサ22bの検出結果との所定時間(単位時間)当たりの差分値などでもよい。
また、車両Mの回転挙動を示す値とは、例えば、車両Mに変形が生じたと判定されるまたは判定された状態(例えばY方向加速度センサ21aやY方向加速度センサ28aの検出結果に基づく値が閾値を超える場合)において、ヨーレートセンサ28cの検出結果またはX方向加速度センサ21bの検出結果から得られる物理量である。また、車両Mの回転挙動を示す値とは、例えば、第1側部センサ21のX方向加速度センサ21bと第2側部センサ22のX方向加速度センサ22bとで逆向きの加速度が検出される場合における、ヨーレートセンサ28cの検出結果またはX方向加速度センサ21bの検出結果から得られる物理量でもよい。具体的な一例としては、第1側部S1で車両重心Gから離れた位置に衝突が生じ、第1側部センサ21のX方向加速度センサ21bでは車両後方への加速度が検出され、第2側部センサ22のX方向加速度センサ22bでは車両前方への加速度が検出される場合における、ヨーレートセンサ28cの検出結果またはX方向加速度センサ21bの検出結果から得られる物理量が車両Mの回転挙動を示す値の一例に該当する。また、車両Mの回転挙動を示す値とは、例えば、ヨーレートセンサ28cの検出結果またはX方向加速度センサ21bの検出結果から得られる物理量として、車両Mの通常走行時には得られない大きな物理量が得られる場合に、それら物理量であってもよい。なお、「車両Mの回転挙動を示す値」とは、「車両Mの回転挙動に関する値」と読み替えられてもよい。
同様に、車両Mの変形量を示す値とは、例えば、Y方向加速度センサ21aの検出結果から得られる物理量である。例えば、車両Mの変形量を示す値とは、Y方向加速度センサ21aの検出結果に含まれる値(加速度値)そのものでもよいし、Y方向加速度センサ21aの検出結果に含まれる値から所定時間(単位時間)当たりの差分を取ることで得られる値(差分値)でもよいし、Y方向加速度センサ21aの検出結果に含まれる値を所定時間(単位時間)に亘って積分(1次積分または2次積分など)することで得られる値(積分値)などでもよい。また、車両Mの変形量を示す値とは、例えば、第1側部センサ21のY方向加速度センサ21aの検出結果と第2側部センサ22のY方向加速度センサ22aの検出結果との所定時間(単位時間)当たりの差分値でもよい。
以上を言い換えると、本願でいう「センサの検出結果に基づく値」とは、センサの検出結果に含まれる値そのものでもよいし、センサの検出結果に対して演算または加工などを行うことで導出される値でもよい。また、「センサの検出結果から得られる値」とは、「センサの検出結果に基づく値」と同義の意味で用いられる。
本実施形態では、衝突判定部12は、上記第1判定条件に関する判定として、ヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値が第1閾値を超えているか否か、および、X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値が第2閾値を超えているか否かを判定する。そして、衝突判定部12は、ヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値が第1閾値を超えた場合、または、X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値が第2閾値を超えた場合のいずれかの場合に、車両Mの挙動に関する判定条件(第1判定条件)が満たされたと判定する。
また、衝突判定部12は、上記第2判定条件に関する判定として、Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値が第3閾値を超えているか否かを判定する。そして、衝突判定部12は、Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値が第3閾値を超えた場合に、車両Mの変形量に関する判定条件(第2判定条件)が満たされたと判定する。
そして、衝突判定部12は、上記第1判定条件および上記第2判定条件の両方が満たされた場合に、車両Mに衝突が生じたと判定する。以上を言い換えると、衝突判定部12は、ヨーレートセンサ28cの検出結果とY方向加速度センサ21aの検出結果とに基づき車両Mに衝突が生じたか否かを判定するとともに、X方向加速度センサ21bの検出結果とY方向加速度センサ21aの検出結果とにも基づき車両Mに衝突が生じたか否かを判定する。本実施形態では、衝突判定部12は、ヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値が第1閾値を超え、Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値が第3閾値を超え場合に車両Mに衝突が生じたと判定するとともに、X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値が第2閾値を超え、Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値が第3閾値を超えた場合にも車両Mに衝突が生じたと判定する。
なお、ヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値が第1閾値を超えるタイミングと、Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値が第3閾値を超えるタイミングとは、略同時に限定されず、少しの時間差を有してもよい。また、X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値が第2閾値を超えるタイミングと、Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値が第3閾値を超えるタイミングとは、略同時に限定されず、少しの時間差を有してもよい。
ここで、本実施形態の衝突判定部12は、低速の衝突に対しては、ヨーレートセンサ28cの検出結果とY方向加速度センサ21aの検出結果とに基づいて車両Mに衝突が生じたか否かを判定する。一方で、衝突判定部12は、高速の衝突に対しては、X方向加速度センサ21bの検出結果とY方向加速度センサ21aの検出結果とに基づいて車両Mに衝突が生じたか否かを判定する。
これを実現するため、本実施形態では、上記第1閾値は、車両Mに低速である第1速度の衝突が生じた場合にヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値が第1閾値を超える値に設定される。一方で、上記第2閾値は、車両Mに低速である第1速度の衝突が生じた場合ではX方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値が第2閾値を超えないとともに、車両Mに第1速度よりも速い第2速度の衝突が生じた場合にX方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値が第2閾値を超える値に設定される。これにより、本実施形態の衝突判定部12は、低速衝突と高速衝突とで衝突判定に用いるセンサを使い分けることができる。なお、ここでいう「低速」とは、例えば、現在J−NCAP(Japan New Car Assessment Program)の側面衝突の評価用として使用されているポール衝突モードにおいて、ポールと車両との衝突位置が後席に変更された場合で、衝突速度が例えば20km/h未満の速度のものを意味し、「高速」とは例えば20km/h以上のものを意味する。ただし、「低速」および「高速」の定義は、上記例に限定されず、任意の速度が適宜設定可能である。また、「低速」との用語は、「中低速」と読み替えられてもよい。
また、図3に示すように、本実施形態の衝突判定部12は、ヨーレートセンサ28cの検出結果、X方向加速度センサ21bの検出結果、およびY方向加速度センサ21aの検出結果加え、キャビン内センサ28の検出結果にも基づいて車両Mに衝突が生じたか否かを判定する。例えば、衝突判定部12は、上記第1判定条件および上記第2判定条件の両方が満たされるとともに、キャビン内センサ28の検出結果に基づく値(キャビン内センサ28が検出した加速度に基づく値またはヨーレートに基づく値)が、予め設定された閾値を超えた場合に、車両Mに衝突が生じたと判定する。キャビン内センサ28は、主に車体全体の動きを検出する。
ここで、車両Mの挙動に関する判定(X方向加速度センサ21bの検出結果またはヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく判定)と、車両Mの変形量に関する判定(Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく判定)とは、互いに別々に行われてもよいし、または一つの判定として略同時に行われてもよい。本実施形態では、仮想的なマップを用いることで、車両Mの挙動に関する判定と、車両Mの変形量に関する判定とが略同時に行われる。
図4は、本実施形態の衝突判定に用いられる仮想的なマップを示す図である。
図中の縦軸は、車両Mの変形量を示し、Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値(ΔVy)に対応する。図中の横軸は、車両Mの挙動の大きさを示し、X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値(ΔVx)、または、ヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値(ΔYawRate)に対応する。すなわち、図中の横軸は、X方向加速度センサ21bの検出結果に基づいて衝突判定が行われる場合(例えば高速衝突時の場合)に、X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値が対応する。一方で、図中の横軸は、ヨーレートセンサ28cの検出結果に基づいて衝突判定が行われる場合(例えば低速衝突時の場合)に、ヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値が対応する。図中のベクトルAは、車両Mの挙動の大きさを示す値(X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値またはヨーレートセンサ28cに基づく値)と、車両Mの変形量を示す値(Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値)との組み合わせを示すものである。マップ上に示された仮想的なラインLは、衝突判定に用いられる閾値の集まりである。すなわち、図中のラインL上の各点は、(横軸座標,縦軸座標)として、(第1閾値,第3閾値)または(第2閾値,第3閾値)の集まりである。言い換えると、本願でいう「第1閾値」、「第2閾値」、および「第3閾値」は、それぞれ1つの値に限定されず、「第1閾値」、「第2閾値」、および「第3閾値」の組み合わせのなかで設定される種々の値でもよい。
衝突判定部12は、車両Mの挙動の大きさを示す値と、車両Mの変形量を示す値との組み合わせ(すなわちベクトルAの先端で表される点)が、マップ上でラインLよりも大きい場合(図4中の領域(a)に位置する場合)に、上記第1判定条件および上記第2判定条件の両方が満たされており、車両Mに衝突が生じたと判定する。一方で、衝突判定部12は、車両Mの挙動の大きさを示す値と、車両Mの変形量を示す値との組み合わせが、マップ上でラインLよりも小さい場合(図4中の領域(b)に位置する場合)に、上記第1判定条件および上記第2判定条件の少なくとも一方が満たされておらず、車両Mに衝突が生じていないと判定する。
次に、衝突判定部12による衝突の重大度の判定について説明する。
ここで言う「衝突の重大度」とは、例えば、車両Mにおける衝突位置と、車両Mに対する衝突速度の少なくとも一方に基づく指標である。すなわち、車両Mにおいて、衝突位置が座席に近いほど、衝突の重大度は大きくなる。一方で、衝突位置が座席から遠いほど、衝突の重大度は小さくなる。また、車両Mに対する衝突速度が大きいほど、衝突の重大度は大きくなる。一方で、車両Mに対する衝突速度が小さいほど、衝突の重大度は小さくなる。
図5は、車両Mにおける衝突位置の判定を説明する図である。
図5に示すように、本実施形態では、上述のマップ上に、車両Mの挙動の大きさを示す値と車両Mの変形量を示す値との種々の組み合わせ(すなわち、種々のベクトルAの向き)に対応して、衝突位置に関する複数のエリアが設定される。この複数のエリアは、例えば、エンジンルームエリアB1、前席乗員エリアB2、後席乗員エリアB3、燃料タンクエリアB4、およびトランクルームエリアB5などを含む。
そして、衝突判定部12は、車両Mの挙動の大きさを示す値(X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値またはヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値)と、車両Mの変形量を示す値(Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値)との組み合わせに基づき、車両Mにおける衝突位置を判定する。すなわち、衝突判定部12は、車両Mの挙動の大きさを示す値と、車両Mの変形量を示す値との組み合わせによって表されるマップ上のベクトルAの向き(傾き)によって、車両Mにおける衝突位置を判定する。例えば、衝突判定部12は、車両Mの挙動の大きさを示す値と、車両Mの変形量を示す値との組み合わせ(ベクトルAの先端位置)がマップ上で前席乗員エリアB2にある場合、車両Mにおいて前席近傍に衝突が生じたと判定する。同様に、衝突判定部12は、車両Mの挙動の大きさを示す値と、車両Mの変形量を示す値との組み合わせがマップ上で後席乗員エリアB3にある場合、車両Mにおいて後席近傍に衝突が生じたと判定する。衝突判定部12は、車両Mにおける衝突位置の判定結果を、エアバッグ制御部13および情報発信部14に送る。
図6は、車両Mにおける衝突速度の判定を説明する図である。
図6に示すように、本実施形態では、上述のマップ上に、いくつかの衝突速度に対応した複数の仮想的なラインL1,L2(閾値の集合体)が設定されている。本実施形態では、ラインL1,L2は、互いに異なる衝突の速度に対応する。各ラインL1,L2上の閾値は、車両Mの挙動の大きさと衝突速度とを対応付ける値(横軸に関する値)と、車両Mの変形量と衝突速度とを対応付ける値(縦軸に関する値)との組み合わせである。例えば、ラインL1は、速度Vの衝突速度に対応したラインである。ラインL2は、Vよりも速い速度Vの衝突速度に対応したラインである。
そして、衝突判定部12は、車両Mの挙動の大きさを示す値(X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値またはヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値)と、車両Mの変形量を示す値(Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値)との組み合わせに基づき、車両Mに対する衝突速度を判定する。例えば、衝突判定部12は、車両Mの挙動の大きさを示す値と車両Mの変形量を示す値との組み合わせ(ベクトルAの先端位置)が、マップ上でラインL1よりも大きく、且つ、ラインL2よりも小さい場合に、車両Mに対して速度V以上であり、速度V未満の速さの衝突が生じたと判定する。同様に、衝突判定部12は、車両Mの挙動の大きさを示す値と車両Mの変形量を示す値との組み合わせが、ラインL2よりも大きい場合に、速度V以上の速さの衝突が生じたと判定する。衝突判定部12は、車両Mに対する衝突速度の判定結果を、エアバッグ制御部13および情報発信部14に送る。
次に、本実施形態の制御ユニット10の処理流れについて説明する。
図7は、本実施形態の制御ユニット10の処理流れを示すフローチャートである。
まず、衝突判定部12は、記憶部11にアクセスすることで、記憶部11に記憶された各種閾値(マップに関する情報)を取得する(ステップS11)。また、衝突判定部12は、Y方向加速度センサ21a,22a、X方向加速度センサ21b,22b、およびヨーレートセンサ28cからそれぞれの検出結果を取得する(ステップS12)。
そして、衝突判定部12は、車両Mの挙動を示す値(X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値またはヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値)と、車両Mの変形量を示す値(Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値)とに基づき、車両Mに衝突が生じたか否かを判定する(ステップS13)。すなわち、衝突判定部12は、少なくとも、車両Mの挙動に関する判定条件(第1判定条件)と、車両Mの変形量に関する判定条件(第2判定条件)とが共に満たされる場合に、車両Mに衝突が生じたと判定する。一方で、衝突判定部12は、車両Mの挙動に関する判定条件(第1判定条件)と、車両Mの変形量に関する判定条件(第2判定条件)とのいずれか一方が満たされない場合に、車両Mに衝突が生じていないと判定する。この場合、衝突判定部12は、ステップS12の前に戻り、所定の条件(例えばエンジンの停止)が満たされるまで、ステップS12とステップS13の処理を繰り返す。
一方で、衝突判定部12は、車両Mに衝突が生じたと判定した場合、車両Mにおける衝突位置、および車両Mに対する衝突速度を判定する。具体的には、衝突判定部12は、車両Mの挙動の大きさを示す値と、車両Mの変形量を示す値とに基づき、車両Mにおける衝突位置を判定する(ステップS14)。また、衝突判定部12は、車両Mの挙動の大きさを示す値と、車両Mの変形量を示す値とに基づき、車両Mに対する衝突速度を判定する(ステップS15)。さらに、衝突判定部12は、車両Mにおける衝突位置の判定結果と、車両Mに対する衝突速度の判定結果とに基づき、衝突の重大度を判定する。衝突の重大度は、例えば、車両Mにおける衝突位置と、車両Mに対する衝突速度との組み合わせにより表される。そして、衝突判定部12は、車両Mにおける衝突位置の判定結果と、車両Mに対する衝突速度の判定結果と、衝突の重大度の判定結果とを、エアバッグ制御部13および情報発信部14に送る(ステップS16)。
エアバッグ制御部13は、衝突判定部12から受け取る衝突の重大度の判定結果、車両Mにおける衝突位置の判定結果、および車両Mに対する衝突速度の判定結果の少なくとも一つに基づき、第1側部エアバッグ31および第2側部エアバッグ32のなかから展開すべきエアバッグを選択し、選択したエアバッグを展開させる(ステップS17)。
例えば、エアバッグ制御部13は、衝突判定部12から受け取る衝突の重大度(または衝突速度)に基づき、第1側部エアバッグ31および第2側部エアバッグ32の作動方法を決定する。具体的には、エアバッグ制御部13は、衝突判定部12から受け取る衝突の重大度が大きい場合(または衝突速度が大きい場合)に、より多くのエアバッグを展開させる。
また、エアバッグ制御部13は、衝突判定部12から受け取る車両Mにおける衝突位置に基づき、第1側部エアバッグ31および第2側部エアバッグ32の作動方法を決定する。具体的には、エアバッグ制御部13は、第1側部エアバッグ31と第2側部エアバッグ32に含まれる複数のエアバッグ(例えば、サイドエアバッグ31a,31b,32a,32b)のなかから、車両Mにおける衝突位置に対応したエアバッグを展開させる。
情報発信部14は、衝突判定部12から受け取る衝突の重大度の判定結果、車両Mにおける衝突位置の判定結果、車両Mに対する衝突速度の判定結果に基づき、車両Mの外部に緊急通報として発信するための情報を生成し、その情報を発信する(ステップS18)。緊急通報として発信される情報は、例えば、衝突の重大度の判定結果、車両Mにおける衝突位置の判定結果、および車両Mに対する衝突速度の判定結果の少なくとも一つを含む。これにより、救急救命活動に役立つ情報を外部に発信することができる。
このような構成の乗員保護装置1によれば、より高いレベルで乗員の保護を図ることができる。ここで、加速度センサは、車体の骨格に伝わる衝撃を検出するため速報性は高いが、ノイズを拾いやすい。一方で、車両Mの回転角に関する値を検出するセンサ(例えばヨーレートセンサ)は、車体全体の挙動を検出するため安定的で信頼性は高いが、速報性に劣る場合がある。
そこで本実施形態の衝突判定部12は、車両挙動の検出において、ヨーレートセンサ28cの検出結果とX方向加速度センサ21bの検出結果との両方を用いる。このため、低速の衝突に対してはヨーレートセンサ28cの検出結果に基づき衝突を安定して判定することができる。一方で、速報性が重視される高速の衝突に対してはX方向加速度センサ21bによって衝突を迅速に判定することができる。これにより、車両Mに衝突するもののエネルギー量(速度、質量)によらず、衝突判定の速報性と安定性とをより高いレベルで両立させることができる。その結果、より高いレベルで乗員の保護を図ることができる。
本実施形態では、X方向加速度センサ21bが車両Mの側部に設けられているため、例えばX方向加速度センサ21bが車両Mの重心近傍に設けられた場合に比べて、X方向加速度センサ21bによって車両の挙動を検出しやすくなる。これにより、衝突判定の精度を高めることができる。例えば、X方向加速度センサ21bは、車両Mの重心Gに対してフロントピラーの下端部(根本部)Peおよびキャビン内センサ28よりも離れた位置に設けられている。このようなX方向加速度センサ21bによれば、車両の挙動をさらに検出しやすくなる。
本実施形態では、衝突判定部12は、ヨーレートセンサ28cの検出結果とY方向加速度センサ21bの検出結果とに基づき車両Mに衝突が生じたか否かを判定するとともに、X方向加速度センサ21bの検出結果とY方向加速度センサ21aの検出結果とにも基づき車両Mに衝突が生じたか否かを判定する。すなわち、衝突判定部12は、車両Mの挙動(ヨーレートセンサ28cの検出結果またはX方向加速度センサ21bの検出結果)と、車両Mの変形量(Y方向加速度センサ21aの検出結果)といった2つの指標で衝突判定を行う。これにより、衝突判定の精度をさらに高めることができる。
本実施形態では、車両Mの挙動を示す値(X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値またはヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値)と、車両Mの変形量を示す値(Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値)とに基づき、エアバッグなど乗員保護部材の作動方法が決定される。これにより、乗員保護部材をより効果的に作動させることができる。なお、衝突判定部12は、衝突の重大度を直接的に判定することなく、車両Mの挙動を示す値(X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値またはヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値)と、車両Mの変形量を示す値(Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値)とに基づき、乗員保護装置の作動方法を決定してもよい。
本実施形態では、車両Mの変形量と車両Mの挙動とによる仮想的なマップが用いられ、衝突が判定された場合に、マップ上で属する領域に基づき、エアバッグなど乗員保護部材の作動方法が決定される。これにより、例えば衝突位置や衝突速度に応じた衝突の重大度を大まかに特定し、特定された重大度に応じた乗員保護装置1の制御が可能になる。これにより、さらに高いレベルで乗員の保護を図ることができる。
ここで、車両Mに側面衝突が生じた場合、衝突を受けた車両Mが回転するため、例えばY方向加速度センサ21aの検出結果のみでは、衝突の重大度を判定することが困難な場合があった。
そこで本実施形態では、衝突判定部12は、車両Mの挙動を示す値(X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値またはヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値)と、車両Mの変形量を示す値(Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値)との組み合わせに基づき、車両Mに生じた衝突の重大度を判定する。すなわち、車両Mの変形量に加えて、車両Mの挙動も見ることで、側面衝突を受けた車両Mが回転する場合であっても、衝突の重大度を比較的高い精度で判定することができる。このため、より効果的な乗員保護部材の作動(衝突の重大度に応じたエアバッグの展開)や、衝突の重大度を含む緊急通報などが可能になる。これにより、より高いレベルで乗員や周囲の保護を図ることができる。
また、車両Mに側面衝突が生じた場合、例えばY方向加速度センサ21aの検出結果のみでは、速度が小さな衝突がセンサの近くで起きたのか、速度が大きな衝突がセンサの遠くで起きたのかを判別することが困難な場合があった。
そこで本実施形態では、衝突判定部12は、車両Mの挙動を示す値(X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値またはヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値)と、車両Mの変形量を示す値(Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値)との組み合わせに基づき、車両Mにおける衝突位置を判定する。すなわち、車両Mの変形量に加えて、車両Mの挙動も見ることで、車両Mにおける衝突位置を比較的高い精度で判定することができる。また、車両Mの変形量に加えて、車両Mの挙動も見ることで、速度が小さな衝突がセンサの近くで起きたのか、速度が大きな衝突がセンサの遠くで起きたのかを判別することができるとともに、比較的広いエリアで衝突位置を判定することができる(センサから比較的離れた位置の衝突も検出することができる)。このため、より効果的な乗員保護部材の作動(衝突位置に応じたエアバッグの展開)や、衝突位置を含む緊急通報などが可能になる。これにより、より高いレベルで乗員や周囲の保護を図ることができる。
また本実施形態では、衝突判定部12は、車両Mの挙動を示す値(X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値またはヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値)と、車両Mの変形量を示す値(Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値)との組み合わせに基づき、車両Mに対する衝突速度を判定する。すなわち、車両Mの変形量に加えて、車両Mの挙動も見ることで、車両Mに対する衝突速度を比較的高い精度で判定することができる。このため、より効果的な乗員保護部材の作動(衝突速度に応じたエアバッグの展開)や、衝突速度を含む緊急通報などが可能になる。これにより、より高いレベルで乗員や周囲の保護を図ることができる。
以上の実施形態で説明した制御ユニット10の各機能部の一部または全部は、例えば、メモリなどに記憶されたプログラム(ソフトウェア)がプロセッサ(ハードプロセッサ)によって実行されることにより実現される。また、これら機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
以上、実施形態について説明したが、実施形態の構成は、上記例に限定されない。例えば、衝突判定部12は、車両Mに側面衝突が生じた場合に、衝突側のセンサ(例えば、第1側部センサ21)の検出結果と、非衝突側のセンサ(例えば、第2側部センサ22)の検出結果との両方に基づき、衝突が生じたか否かを判定してもよい(いわゆるマルチポイント判定を行ってもよい)。この場合でも、衝突判定部12は、例えば、第1側部センサ21および第2側部センサ22の各々に関して、車両Mの挙動を示す値と、車両Mの変形量を示す値とに基づき、車両Mに衝突が生じたか否かを判定してもよい。
また、上記実施形態では、衝突判定部12は、上記第1判定条件および上記第2判定条件の両方が満たされるとともに、キャビン内センサ28の検出結果に基づく値(キャビン内センサ28が検出した加速度に基づく値またはヨーレートに基づく値)が、予め設定された閾値を超えた場合に、車両Mに衝突が生じたと判定する。これに代えて、衝突判定部12は、例えば、キャビン内センサ28の検出結果に関わらず、上記第1判定条件および上記第2判定条件の両方が満たされた場合に、車両Mに衝突が生じたと判定してもよい。
また、上記実施形態では、衝突判定部12は、車両Mの挙動を示す値(X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値またはヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値)と、車両Mの変形量を示す値(Y方向加速度センサ21aの検出結果に基づく値)との両方に基づき、衝突判定を行う。これに代えて、衝突判定部12は、車両Mの挙動を示す値(X方向加速度センサ21bの検出結果に基づく値またはヨーレートセンサ28cの検出結果に基づく値)のみに基づいて衝突判定を行ってもよい。
例えば、「第1センサ」は、キャビン内センサ28のヨーレートセンサ28cに限定されず、キャビンCの外部に配置されたセンサでもよい。「第2センサ」は、第1側部センサ21のX方向加速度センサ21bや第2側部センサ22のX方向加速度センサ22bに限定されず、キャビン内センサ28のX方向加速度センサ28bや、別の場所に配置されたX方向加速度センサでもよい。ただし、「第2センサ」として、第1側部センサ21のX方向加速度センサ21bまたは第2側部センサ22のX方向加速度センサ22bが用いられると、車両Mの挙動を示す値をより精度良く検出することができる。「第3センサ」は、第1側部センサ21のY方向加速度センサ21aや第2側部センサ22のY方向加速度センサ22aに限定されず、例えば、キャビン内センサ28のY方向加速度センサ28aや、別の場所に配置されたY方向加速度センサでもよい。ただし、「第1センサ」として、第1側部センサ21のY方向加速度センサ21aまたは第2側部センサ22のY方向加速度センサ22aが用いられると、側面衝突をより精度良く検出することができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
1…乗員保護装置、10…制御ユニット、12…衝突判定部、13…エアバッグ制御部(保護部材制御部)、14…情報発信部、21…第1側部センサ(第2センサ)、21a…Y方向加速度センサ(第3センサ)、21b…X方向加速度センサ(第2センサ)、22…第2側部センサ(第2センサ)、22a…Y方向加速度センサ(第3センサ)、22b…X方向加速度センサ(第2センサ)、28c…ヨーレートセンサ(第1センサ)、M‥車両、S1…第1側部、S2…第2側部。

Claims (10)

  1. 車両の回転角に関する値を検出する第1センサと、
    前記車両の側部に設けられ、車両前後方向の加速度を検出する第2センサと、
    前記第1センサの検出結果に基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定するとともに、前記第2センサの検出結果にも基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定する衝突判定部と、
    を備えることを特徴とする乗員保護装置。
  2. 前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果から得られる前記車両の回転挙動を示す値に基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定するとともに、前記第2センサの検出結果から得られる前記車両の回転挙動を示す値にも基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記衝突判定部は、第1速度の衝突に対しては前記第1センサの検出結果に基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定し、前記第1速度よりも速い第2速度の衝突に対しては前記第2センサの検出結果に基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果に基づく値が第1閾値を超えた場合に前記車両に衝突が生じたと判定するとともに、前記第2センサの検出結果に基づく値が第2閾値を超えた場合にも前記車両に衝突が生じたと判定し、
    前記第1閾値は、前記車両に第1速度の衝突が生じた場合に前記第1センサの検出結果に基づく値が前記第1閾値を超える値に設定され、
    前記第2閾値は、前記車両に前記第1速度の衝突が生じた場合では前記第2センサの検出結果に基づく値が前記第2閾値を超えないとともに、前記車両に前記第1速度よりも速い第2速度の衝突が生じた場合に前記第2センサの検出結果に基づく値が前記第2閾値を超える値に設定される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
  5. 前記第2センサは、車両幅方向の加速度を検出し、
    前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果と前記第2センサの車両幅方向の加速度に関する検出結果とに基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定するとともに、前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果と前記第2センサの車両幅方向の加速度に関する検出結果とにも基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
  6. 車両幅方向の加速度を検出する第3センサをさらに備え、
    前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果と前記第3センサの検出結果とに基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定するとともに、前記第2センサの検出結果と前記第3センサの検出結果とにも基づき前記車両に衝突が生じたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
  7. 前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果に基づく値が第1閾値を超え、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果に基づく値が第3閾値を超えた場合に前記車両に衝突が生じたと判定するとともに、前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果に基づく値が第2閾値を超え、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果に基づく値が前記第3閾値を超えた場合にも前記車両に衝突が生じたと判定する、
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の乗員保護装置。
  8. 前記第1センサの検出結果または前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果と、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果とに基づき、乗員保護部材の作動方法を決定する保護部材制御部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
  9. 前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果または前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果と、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果とに基づき、前記車両における衝突位置を判定する、
    ことを特徴とする請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
  10. 前記衝突判定部は、前記第1センサの検出結果または前記第2センサの車両前後方向の加速度に関する検出結果と、前記車両幅方向の加速度に関する検出結果とに基づき、前記車両に対する衝突速度を判定する、
    ことを特徴とする請求項5から請求項9のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
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