JP2018065471A - レジスタ - Google Patents

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Masaaki Yamamoto
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Abstract

【課題】インビジブルな吹出口を備えるとともに、風向調整時の指向性を向上させることができるレジスタを提供する。【解決手段】レジスタ本体1のリテーナ7内に通風路70が設けられ、通風路70の前面側及び前カバー部材2に、空気の吹出口20が設けられる。吹出口20の前方に、吹出口20を隠すように膨出する膨出部21が、前カバー部材2に設けられる。膨出部21には、吹出口20の一辺から滑らかな曲面をもって膨出する曲面壁22が設けられる。フィン状の可動突出フィン3が曲面壁22の壁面から突き出し可能に設けられる。吹出口から吹き出される空気を、曲面壁22の壁面に沿って流し、可動突出フィン3の壁面からの突出長さに応じて、送風方向を調整する。【選択図】図5

Description

本発明は、自動車等の空調の空気吹出口に使用される空気吹出調整用のレジスタに関し、特にインビジブルな吹出口を備えたレジスタに関する。
空調装置の空気吹出調整用のレジスタとして、通風路を形成するベゼルまたはリテーナ内に、前可動ルーバと後可動ルーバを前後して直交するように配設し、ベゼルに設けた空気吹出口から空気を吹き出すように構成され、前可動ルーバまたは後可動ルーバのフィンの角度を変えて空気の吹き出し方向を調整するレジスタが、自動車の車室内で使用されている。
近年、自動車用の空調装置で使用されるレジスタは、車室内の意匠デザイン性などのデマンドから、上下方向に短く、左右方向に細長い空気吹出口を有した薄型レジスタが製作される場合がある。
この種の薄型レジスタは、例えば車室内のインストルメントパネルに設置した場合、空気吹出口を含むレジスタの意匠面が細く形成されるため、意匠的に目立つことがなく、インストルメントパネル全体の意匠デザインを設計する際、比較的自由度の高いデザイン設計を行うことができる。
このようなレジスタの将来性を考慮して本出願人は、下記特許文献1において、自動車の車室内のピラー部に設置されるレジスタとして、空気吹出口が搭乗員の視線に入りにくく、インビジブルな構造(吹出口が見えにくい構造)としたレジスタを提案した。
特開2016−88188号公報
このレジスタは、縦長形状の筐体を有したレジスタであり、縦長の吹出口の前部(下流側)に、吹出口の前方に、側方から吹出口を覆うように膨出部を設けてインビジブルな構造とし、膨出部には、吹出口の一方の縦辺から滑らかに膨出する曲面壁が設けられ、送風方向を左右に振るために、曲面壁の一部に、可動突起部が壁面から突き出し可能に設けられて構成される。このレジスタは、送風方向を左右に振る場合、可動突起部を曲面壁の壁面から出し入れして、その突出長を調整することにより、送風方向を調整する。
ところで、このレジスタを、例えば、横長のレジスタとして横置きに設置し、横長の吹出口の斜め上方を覆うように膨出部を設け、さらに下側に向く膨出部の曲面壁に、可動突起部を突き出し調整可能に設けた構造とすることが検討された。しかし、送風方向を上側に向けるために可動突起部を引き戻した場合、吹出口から吹き出される空気流が膨出部の曲面壁に沿って流れにくく、風向調整時の指向性が悪化する課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、インビジブルな吹出口を備えるとともに、風向調整時の指向性を向上させることができるレジスタを提供することを目的とする。
本発明に係るレジスタは、
内部に通風路を有し、通風路の背面側に空気の導入口を設け、通風路の前面側に空気の吹出口を設けたレジスタ本体と、
該吹出口の前方に該吹出口を隠すように形成され、該吹出口の縁部から滑らかな曲面をもって膨出する曲面壁を有して設けられた膨出部と、
該曲面壁の壁面から突き出し可能に設けられた可動突出フィンと、
を備え、該吹出口から吹き出される空気を、該曲面壁の壁面に沿って湾曲させながら流し、該壁面からの該可動突出フィンの突出長さに応じて、送風方向を調整するレジスタであって、
該曲面壁と反対側の該吹出口の内側に、可動補助フィンが収容部内から通風路側に迫り出し可能に枢支され、
該可動補助フィンと該可動突出フィンを、風向調整操作時に連動して同時に動作させる操作ノブの操作伝達機構が設けられ、
該操作伝達機構は、該可動補助フィンを該通風路側に迫り出し回動させるとき、該可動突出フィンを該曲面壁内に引き戻し動作させるように構成されたことを特徴とする。
この発明のレジスタによれば、吹出口の前方に膨出部が配設されるため、前方からレジスタを見たとき、膨出部の影に隠れて吹出口が見えず、レジスタをインビジブルな構造とすることができ、例えばレジスタをインストルメントパネルに設置する場合、インストルメントパネル全体のデザイン設計の自由度を向上させることができる。
また、吹出口から送風される風の送風方向を膨出部側に調整するために、操作伝達機構を操作して、可動補助フィンを通風路側に迫り出し回動させ、可動突出フィンを曲面壁内に引き戻し動作させたとき、吹出口から吹き出される空気流は、迫り出した可動補助フィンにより、膨出部の曲面壁に押し付けられるように流れる。これにより、吹出口から送風された空気流は、吹出口の縁部前方側に縮流されて流れ、さらに膨出部の曲面壁の壁面に沿って、コアンダ効果により剥離することなく、壁面に付着するように流れる。このため、吹出口から送風は膨出部の曲面壁の壁面に沿って、壁面の方向に良好に曲げられ、送風時の指向性が向上する。
ここで、上記吹出口は、上下を短手方向とし、左右を長手方向とした横長形状に形成され、上記膨出部は、吹出口の前方上側に配設され、膨出部の曲面壁は、吹出口の上辺から吹出口を隠す、つまり前方からの視線を遮るように湾曲し、斜め上方に向くように構成することができる。
また、上記可動突出フィンは、短手方向に湾曲したフィン状に形成され、膨出部の前部に設けたスリット穴から曲面壁の下側に突出可能に軸支された構成とすることができる。
またここで、上記可動補助フィンは、上記吹出口内の通風路の底部に設けたフィン収納部内に収納可能に配設された構成することができる。
またここで、上記操作ノブは、上記レジスタ本体の一部に、上下に傾動可能に枢支され、上記操作伝達機構は、該操作ノブに連結される操作ノブ機構と、該操作ノブの上下傾動を前記可動突出フィンに伝え、該可動突出フィンを前記曲面壁の壁面から突出・引き戻し動作させる第1回動伝達機構と、該可動突出フィンの回動を前記可動補助フィンに伝え、該可動補助フィンを迫り出し引き戻し可能に回動させる第2回動伝達機構と、を備えて構成することができる。
またここで、上記レジスタ本体の通風路内に後可動ルーバが配設され、該後可動ルーバには、複数の後フィンが縦方向に且つ左右に間隔をおいて並設され、各後フィンは左右に回動可能に軸支されるとともに、1本のリンクバーにより連結された構成とすることができる。
また上記レジスタにおいて、上記操作ノブは上下左右に傾動可能に枢支され、該操作ノブの左右方向の傾動を前記後可動ルーバに伝える第3回動伝達機構が設けられた構成とすることができる。これによれば、1個の操作ノブを上下または左右に操作するだけで、簡単に風向を上下方向または左右方向に変えることができる。
この発明のレジスタによれば、吹出口をインビジブルな状態にすることができるとともに、例えば風向を上方に振った際などの、風の指向性を向上させることができる。
本発明に一実施形態を示すレジスタの正面図である。 同レジスタの背面図である。 同レジスタの平面図である。 同レジスタの底面図である。 同レジスタの右側面図である。 同レジスタの左側面図である。 同レジスタの底面側から見た斜視図である。 後カバー部材を外した状態の斜視図である。 前カバー部材と可動突出フィンの分解斜視図である。 リテーナと後可動ルーバと後カバー部材の分解斜視図である。 リテーナと可動補助フィンと可動突出フィンの分解斜視図である。 操作ノブと操作伝達機構の分解斜視図である。 前カバー部材の斜視図である。 前カバー部材の背面から見た斜視図である。 前カバー部材の正面図である。 前カバー部材の平面図である。 レジスタの水平横方向の断面説明図である。 操作ノブを右に操作して後可動ルーバを右側に振ったときの断面説明図である。 操作ノブを左に操作して後可動ルーバを閉じたときの断面説明図である。 (a)は操作ノブを上下中央に操作したときの操作伝達機構の縦断面説明図、(b)はそのときの可動突出フィンと送風の状態を示す縦断面説明図、(c)はそのときの可動突出フィンとリンクレバー部材と可動補助フィンの状態を示す縦断面説明図である。 (a)は操作ノブを上に操作したときの操作伝達機構の縦断面説明図、(b)はそのときの可動突出フィンと送風の状態を示す縦断面説明図、(c)はそのときの可動突出フィンとリンクレバー部材と可動補助フィンの状態を示す縦断面説明図である。 (a)は操作ノブを下に操作したときの操作伝達機構の縦断面説明図、(b)はそのときの可動突出フィンと送風の状態を示す縦断面説明図、(c)はそのときの可動突出フィンとリンクレバー部材と可動補助フィンの状態を示す縦断面説明図である。 操作ノブを上下中央に操作し、ニュートラルの送風方向とした場合の説明図である。 操作ノブを上に操作し、送風方向を上側に向けた場合の説明図である。 操作ノブを下に操作し、送風方向を下側に向けた場合の説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。このレジスタは、図1に示すように、正面図に吹出口20が現れず、吹出口20がインビジブルな状態つまり搭乗者から見えにくくしたレジスタとして構成される。図5、図7に示すように、空気の吹出口20は、正面視では、前カバー部材2の膨出部21の後方に位置し、隠れた位置となっている。
レジスタのレジスタ本体1は、内部に通風路70を有した方形ダクト状のリテーナ7と、通風路70の背面側に取り付けられ、空気の導入口90を設けた後カバー部材9と、リテーナ7の前部に取り付けられ、空気の吹出口20を後下部に設け、吹出口20の前側に膨出部21を形成した前カバー部材2と、を備えて構成される。吹出口20は、図14に示す如く、上下を短手方向とし、左右を長手方向とした横長形状に、前カバー部材2の中間部内側に、形成される。
さらに、前カバー部材2における吹出口20の前方上側に、図7、図20に示す如く、膨出部21が、吹出口20の前方を上から覆うように、上側から下側に(後部から前部に)湾曲して膨出する形態に形成される。膨出部21の下面には、横断面が前後方向に湾曲する曲面壁22が図20(b)に示すように形成される。曲面壁22の壁面には、1本のスリット穴23が長手方向に沿って直線状に形成され、可動突出フィン3がスリット穴23から下側に突き出し可能に挿入される。可動突出フィン3は、図12,図17、図20に示すように、操作ノブ5を上下に操作したとき、操作ノブ5の回動力が、操作伝達機構10の操作ノブ機構14から第1回動伝達機構11のリンク部材101を介して伝達され、可動突出フィン3は膨出部21の曲面壁22から突き出しあるいは内側に引き戻されるように動作する。
図10に示すように、横長枠状(ダクト状)のリテーナ7内には、後部を上流側とし前部を下流側とする通風路70が形成され、通風路70内の上流側つまり導入口90側に、後可動ルーバ8が配設される。後可動ルーバ8には、複数の後フィン80が縦に配置されるとともに、通風路70の長手方向(左右横方向)に沿って間隔をおいて並設され、上下の支軸81により左右に回動可能に軸支される。このために、各後フィン80の上側の支軸81は、リテーナ7の上部に設けた軸受部71に回動可能に軸支され、下側の支軸82はリテーナ7の下部に設けた軸受部72によって回動可能に軸支される。軸受部71は板状に形成され、リテーナ7の上部に嵌入されて取り付けられ、板状に形成された下側の軸受部72は、リテーナ7の下部に嵌入されて取り付けられる。
後フィン80の下側の各支軸82には、アーム部84が取り付けられ、各アーム部84の先端に設けた連結軸に、1本のリンクバー83がリンクされる。これにより、後可動ルーバ8の全ての後フィン80が同じ方向に同期して回動(傾動)する。左端の上側の支軸81に、連係部として扇形歯車85が設けられ、この扇形歯車85には、図17に示す第3回動伝達機構13の扇形歯車131が噛合する。第3回動伝達機構13は、操作伝達機構10における後可動ルーバ8用の回動伝達機構である。この後可動ルーバ8の各後フィン80は、図19に示すように、平面視で反時計方向に最大角度まで回動したとき、通風路70を閉鎖するように構成される。
第3回動伝達機構13の扇形歯車131は、図17に示す如く、支軸132により回動可能に軸支されるとともに、リンク部材133にリンクされる。これにより、後可動ルーバ8は、操作ノブ5が左右方向に回動操作されたとき、操作伝達機構10及び第3回動伝達機構13のリンクレバー部材134を介して、操作ノブ5の回動力が伝達され、操作ノブ5の回動操作方向と同じ左右方向に回動し、送風方向を左右に変える。さらに、操作ノブ5を左側に最大角度まで回動操作したとき、図19に示す如く、後可動ルーバ8の後フィン80が平面視で反時計方向に最大角度まで回動し、通風路70を閉鎖する構造である。
さらに、図11に示す如く、リテーナ7内の通風路70の下流側(前部)に、可動補助フィン6が、通風路70の長手方向(横方向)に沿って配設される。通風路70内の下流側底部に、フィン収納部73が凹状に一段低く形成され、可動補助フィン6はそのフィン収納部73内に収納される。可動補助フィン6は、フィン収納部73内において、上方の通風路70内に迫り出し可能に、その端部を支軸61により回動可能に軸支される。
可動補助フィン6は、図20,22の如く、操作ノブ5を中央または下側に操作して、送風方向を中央または下側にしたとき、フィン収納部73内に収納された状態となる。一方、送風方向を上側に調整する際、操作ノブ5を上側に操作して、可動突出フィン3を前カバー部材2内に引き戻したとき、可動補助フィン6を通風路70内に迫り出すように回動させる。可動補助フィン6は、図11に示すように、1枚フィンから構成され、その両側に支軸61が突設され、両側の支軸61は、リテーナ7の両側に取り付けた板状の軸支部62に軸支される。
一方の支軸61には、先端に係合軸64を有したアーム部63が設けられ、係合軸64は、第2回動伝達機構12のリンクレバー部材111のカム溝112に係合する。第2回動伝達機構12は操作伝達機構10の可動補助フィン用の回動伝達機構である。図11に示す如く、第2回動伝達機構12は、このリンクレバー部材111、係合軸64、及びアーム部63から構成される。操作ノブ5を上下に操作して、可動突出フィン3を突き出し或いは引き戻し動作させたとき、その動作に応じて、第2回動伝達機構12が作動し、可動補助フィン6をフィン収納部73から通風路側に迫り出すように回動させる。
リンクレバー部材111の先端に設けた連結軸113は、可動突出フィン3のレバー部32の先端に連結される。これにより、操作ノブ5が上下に操作され、操作ノブ機構14から第1回動伝達機構11に回動力が伝達され、リンク部材101、アーム部35を介して可動突出フィン3が突き出し或いは引き戻し動作したとき、第2回動伝達機構12のリンクレバー部材111、係合軸64、及びアーム部63を介して、可動補助フィン6がフィン収納部73から通風路側に迫り出し、或いは引き戻されるように回動する。
なお、リンクレバー部材111の中間部に、ガイド軸114が設けられ、このガイド軸114は、図9に示すように、前カバー部材2の側壁部25に設けたガイド溝25bに係合し、操作ノブ5を操作した際のリンクレバー部材111の動きをガイドし、支持する。
リテーナ7の上部両側と下部両側には、係止部74が設けられ、後カバー部材9の対応位置に係止部91が設けられ、図10に示す如く、係止部74と係止部91の係止により、リテーナ7の後部定位置に後カバー部材9が嵌着される。
上記のように、吹出口20の前方に吹出口20を上から覆い隠すように膨出部21が形成され、膨出部21には上側から下側に湾曲し、縁部から滑らかな曲面をもって膨出する曲面壁22が設けられる。その膨出部21の曲面壁22にスリット穴23が長手方向に沿って設けられ、可動突出フィン3が壁面から下側に突き出し可能に軸支される。
この可動突出フィン3は、図9、図20などに示すように、板状基部30の先端部に、鉤状に曲がり且つ湾曲したフィン本体31が一体成形されて形成され、フィン本体31は、その横断面を前後に湾曲する形状に湾曲して形成される。つまり、フィン本体31は、スリット穴23から下方に突き出したとき、その凸状曲面を前方に向け、凹状曲面を上流側に向けるように湾曲して形成される。
これにより、可動突出フィン3の突き出し時には、丸みをもった曲面を前方に出すようにして目立ちにくくし、且つ僅かにフィンを突き出した状態でも、膨出部21の表面から空気流を効果的に剥がし、中央から下方への風向調整を行い易くしている。
可動突出フィン3のフィン本体31の板状基部30には、その縁部に、それを回動可能に枢支するために、図9,11に示すように、3個の枢軸33が形成されている。フィン本体31の曲面はこの枢軸33を中心とする円弧の一部として形成され、枢軸33を軸に可動突出フィン3が回動したとき、フィン本体31がスリット穴23から円滑に出し入れ可能となっている。
一方、前カバー部材2の上面には、図9に示す如く、対応位置に枢支部26が設けられ、各枢支部26に軸支部34が、上記枢軸33を嵌合した状態で、嵌着される。これにより、可動突出フィン3は、図20に示す如く、スリット穴23から下方に突き出しまたは引き戻し回動可能に、3個の枢軸33、軸支部34を介して、枢支部26に軸支される。
さらに、可動突出フィン3の右側の端部には、レバー部32が設けられ、レバー部32の先端が、第2回動伝達機構12のリンクレバー部材111の端部に設けた連結軸113に、リンクされる。これにより、可動突出フィン3が操作ノブ5の回動操作により回動動作したとき、その回動力が第2回動伝達機構12のリンクレバー部材111を介して可動補助フィン6に伝達されるようになっている。
上記のように、可動突出フィン3は、操作ノブ5の上下の操作時、操作伝達機構10の操作ノブ機構14から、第1回動伝達機構11を介して回動力を受け、膨出部21の曲面壁22より下方に突き出しまたは引き戻し動作する。第1回動伝達機構11は、可動突出フィン3の左端部に、アーム部35が設けられ、アーム部35には、リンク部材101を介して操作ノブ機構14の回動レバー102の先端がリンクされる。図12に示すように、回動レバー102は操作ノブ機構14の上下回動部材103の回動軸104に軸着される。上下回動部材103の回動軸104は、前カバー部材2の左端部に設けたノブ取付部24内に、両側を、軸受部材105を介して挿入され、上下回動可能に支持される。図12に示すように、操作ノブ5は、図12に示すように、ノブ本体50の後部に軸部51を設けて形成され、半球状カバー52の中央穴に、軸部51を嵌入しさらに軸部51を上下回動部材103内に挿入して取り付けられる。
さらに、操作伝達機構10の操作ノブ機構14には左右回動部材106が設けられ、左右回動部材106は、図12に示すように、ノブ取付部24内に、軸受部107を介して左右に回動可能に取り付けられる。左右回動部材106の上部と下部には、回動軸108が突設され、この回動軸108が上下の軸受部107に回動可能に支持され、左右回動部材106はノブ取付部24内に取り付けられる。
左右回動部材106の上端部にはアーム部材109が取り付けられ、このアーム部材109の先端部はノブ取付部24から後方の突出し、図12、図17に示すように、第3回動伝達機構13のリンクレバー部材134の末端にリンクされる。さらに、左右回動部材106の中央部には、嵌入穴が設けられ、この嵌入穴に連結軸119が左右回動部材106の軸方向と直角に嵌入され、連結軸119の先端部は上下回動部材103の中央に設けた矩形穴103aを通して、上記ノブ本体50の軸部51に連結される。これにより、操作ノブ5を左右に操作したとき、連結軸119を介して左右回動部材106がその上下の回動軸108を軸に左右に回動する構造である。
また、操作ノブ5の軸部51は、上下回動部材103の矩形穴103aを通して連結軸119に連結しているので、操作ノブ5を上下に操作すると、上下回動部材103がその左右の回動軸104を介して上下に回動し、その回動力が回動レバー102とリンク部材101を介して可動突出フィン3のレバー部32に伝達され、可動突出フィン3がその枢軸33を軸に、回動する。これにより、可動突出フィン3のフィン本体31は、図21,22に示すように、上下に回動し、膨出部21のスリット穴23から下側に突出し或いは膨出部21内に引き戻される。
なお、図12に示すように、上下回動部材103の矩形穴103aの内側には、安定支持部材118が取り付けられ、操作ノブ5の上下動操作により上下回動部材103が安定して上下に回動するようになっている。また、前カバー部材2の前面には、ベゼル(正面カバー部材)15がレジスタ本体1の正面を覆うように取り付けられる。ベゼル15の左端部には操作ノブ用の円形開口部15aが設けられ、操作ノブ5が円形開口部15aから前方に突出するように、ベゼル15は取り付けられる。
上記構成のレジスタは、自動車の車室内のインストルメントパネルにおける下側寄りに設置される。車室内の設置状態は、図23〜25に示すように、搭乗者の目線からレジスタの位置が下側で、且つレジスタ本体1の前部に前カバー部材2の膨出部21が、吹出口20を上から隠すように、つまり搭乗者の視線を遮るように位置する。
このため、搭乗者には、レジスタの吹出口20があたかもインビジブルなものとなり、レジスタの吹出口20の意匠が、インストルメントパネルの意匠に影響を与えなくなる。このため、インストルメントパネル全体の意匠デザインを設計する際、その自由度が非常に増すこととなる。
上記レジスタを使用する場合、レジスタ本体1の正面左側に位置する操作ノブ5を上下または左右に回動(傾動)操作して、風向を調整する。図20に示すように、導入口90から導入された空気は、通風路70を通り、吹出口20から前方に吹き出され、空気流は前方に位置する膨出部21の曲面壁22の壁面に沿って流れ、前方に送風される。
このとき、操作ノブ5の上下位置を、図20、図23に示す如く、中央位置にすると、可動突出フィン3が膨出部21の曲面壁22からわずかに突出した状態となる。このとき、吹出口から送風された空気流は、主にコアンダ効果により膨出部の曲面壁の壁面に沿って、壁面に付着するように流れ、一部の空気流は、僅かに突出した可動突出フィン3により壁面から剥がされて前方に流れる。このため、吹出口20から送風は膨出部21から略正面方向に流れ、図20、図23に示すように風向は、略正面に調整される。
一方、操作ノブ5の上下位置を、図21に示す如く、上側に回動操作すると、操作ノブ5の上下回動が、操作ノブ機構14の上下回動部材103、回動レバー102、リンク部材101、アーム部35を介して、可動突出フィン3に伝達され、可動突出フィン3が膨出部21の曲面壁22の内側に引き戻されるように回動する。また、同時に可動補助フィン6が第2回動伝達機構12の動作によって、その支軸61を軸に通風路70側に迫り出すように回動する。
これにより、可動突出フィン3は曲面壁22の内側に完全に引き戻されて入った状態となるとともに、可動補助フィン6が通風路70側に迫り出し、図21、図24に示す如く、吹出口20から吹き出された空気流は、可動補助フィン6により縮流されて壁面側に押し付けられるように膨出部21の下側を流れる。このため、その空気流は、コアンダ効果により、膨出部21の曲面壁22の壁面に沿って、剥離することなく、壁面に付着するように流れ、空気流は、膨出部21の曲面壁22の壁面の方向である上側に、指向性良く送風される。
一方、操作ノブ5の上下位置を図22に示す如く、下側に回動操作すると、操作ノブ5の上下回動が、操作ノブ機構14の上下回動部材103、回動レバー102、リンク部材101、アーム部35を介して、可動突出フィン3に伝達される。このとき、可動突出フィン3は、図22、図25に示す如く、膨出部21の曲面壁22から下側に突き出すように回動する。また、同時に可動補助フィン6が、第2回動伝達機構12の動作によって、その支軸61を軸に戻り回動し、フィン収納部73内に収納される。
この状態では、通風路70内の空気流はそのまま膨出部21の曲面壁22に当たり、壁面に沿って流れるが、可動突出フィン3が膨出部21の曲面壁22から下側に突き出しているため、空気流は、壁面から剥離され、コアンダ効果を奏することなく、図25に示すように、下側に向かって送風される。
一方、操作ノブ5を図18,19に示す如く、左右に動かすと、操作ノブ機構14内の左右回動部材106が左右に回動し、その回動力が、アーム部材109から第3回動伝達機構13の、リンクレバー部材134、及びリンク部材133を介して、扇形歯車131に伝達される。扇形歯車131の回動力は、後可動ルーバ8側の扇形歯車85を介して後フィン80の支軸81に伝達され、これにより、後可動ルーバ8の後フィン80が左右に回動し、送風方向が左右に調整される。また、操作ノブ5を左側に最大角度まで回動操作すると、図19に示す如く、後可動ルーバ8の後フィン80が平面視で反時計方向に最大角度まで回動し、通風路70が閉鎖される。
このように、1個の操作ノブ5の操作により、レジスタの送風方向を上下及び左右に簡単に変えることができる。また、上記のように、送風方向を上または下に変えるとき、操作ノブ5を上側または下側に回動操作したとき、操作ノブ5の上下回動が、操作ノブ機構14の上下回動部材103、回動レバー102から、第1回動伝達機構11のリンク部材101、アーム部35を介して、可動突出フィン3に伝達されるとともに、第2回動伝達機構12の動作によって、可動補助フィン6が、その支軸61を軸に通風路70側に迫り出す或いはフィン収納部73に戻るように回動するので、操作ノブ5のみの操作で、送風方向を上側または下側に良好に調整することができる。
上記実施形態では、レジスタの吹出口20の形状を、上下に短く、左右に長い横長の長方形状としたが、左右に短く、上下に長い形状の縦長の吹出口とし、縦長形状のレジスタとすることもできる。
1 レジスタ本体
2 前カバー部材
3 可動突出フィン
5 操作ノブ
6 可動補助フィン
7 リテーナ
8 後可動ルーバ
9 後カバー部材
10 操作伝達機構
11 第1回動伝達機構
12 第2回動伝達機構
13 第3回動伝達機構
14 操作ノブ機構
15 ベゼル
15a 円形開口部
20 吹出口
21 膨出部
22 曲面壁
23 スリット穴
24 ノブ取付部
25 側壁部
25b ガイド溝
26 枢支部
30 板状基部
31 フィン本体
32 レバー部
33 枢軸
34 軸支部
35 アーム部
50 ノブ本体
51 軸部
52 半球状カバー
61 支軸
62 軸支部
63 アーム部
64 係合軸
70 通風路
71 軸受部
72 軸受部
73 フィン収納部
74 係止部
80 後フィン
81 支軸
82 支軸
83 リンクバー
84 アーム部
85 扇形歯車
90 導入口
91 係止部
101 リンク部材
102 回動レバー
103 上下回動部材
103a 矩形穴
104 回動軸
105 軸受部材
106 左右回動部材
107 軸受部
108 回動軸
109 アーム部材
111 リンクレバー部材
112 カム溝
113 連結軸
114 ガイド軸
118 安定支持部材
119 連結軸
131 扇形歯車
132 支軸
133 リンク部材
134 リンクレバー部材

Claims (7)

  1. 内部に通風路を有し、通風路の背面側に空気の導入口を設け、通風路の前面側に空気の吹出口を設けたレジスタ本体と、
    該吹出口の前方に該吹出口を隠すように形成され、該吹出口の縁部から滑らかな曲面をもって膨出する曲面壁を有して設けられた膨出部と、
    該曲面壁の壁面から突き出し可能に設けられた可動突出フィンと、
    を備え、該吹出口から吹き出される空気を、該曲面壁の壁面に沿って湾曲させながら流し、該壁面からの該可動突出フィンの突出長さに応じて、送風方向を調整するレジスタであって、
    該曲面壁と反対側の該吹出口の内側に、可動補助フィンが収容部内から通風路側に迫り出し可能に枢支され、
    該可動補助フィンと該可動突出フィンを、風向調整操作時に連動して同時に動作させる操作ノブの操作伝達機構が設けられ、
    該操作伝達機構は、該可動補助フィンを該通風路側に迫り出し回動させるとき、該可動突出フィンを該曲面壁内に引き戻し動作させるように構成されたことを特徴とするレジスタ。
  2. 前記吹出口は、上下を短手方向とし、左右を長手方向とした横長形状に形成され、前記膨出部は、該吹出口の前方上側に配設され、該膨出部の該曲面壁の壁面は、該吹出口の前方で上側に湾曲する形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
  3. 前記可動突出フィンは、短手方向に湾曲したフィン状に形成され、前記膨出部の前部に設けたスリット穴から該曲面壁の下側に突出可能に軸支されたことを特徴とする請求項2記載のレジスタ。
  4. 前記可動補助フィンは、前記吹出口内の通風路の底部に設けたフィン収納部内に収納可能に配設されたことを特徴とする請求項2記載のレジスタ。
  5. 前記操作ノブは、前記レジスタ本体の一部に、上下に傾動可能に枢支され、
    前記操作伝達機構は、該操作ノブに連結される操作ノブ機構と、該操作ノブの上下傾動を前記可動突出フィンに伝え、該可動突出フィンを前記曲面壁の壁面から突出・引き戻し動作させる第1回動伝達機構と、該可動突出フィンの回動を前記可動補助フィンに伝え、該可動補助フィンを迫り出し引き戻し可能に回動させる第2回動伝達機構と、を備えたことを特徴とする請求項2記載のレジスタ。
  6. 前記レジスタ本体の通風路内に後可動ルーバが配設され、該後可動ルーバには、複数の後フィンが縦方向に且つ左右に間隔をおいて並設され、各後フィンは左右に回動可能に軸支されるとともに、1本のリンクバーにより連結されたことを特徴とする請求項5記載のレジスタ。
  7. 前記操作ノブは上下左右に傾動可能に枢支され、該操作ノブの左右方向の傾動を前記後可動ルーバに伝える第3回動伝達機構が設けられたことを特徴とする請求項6記載のレジスタ。


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