JP2018065042A - 眼科装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】左眼の検査と右眼の検査とを行うことが可能な眼科装置の操作性の向上を図る。
【解決手段】実施形態の眼科装置は、被検者の左眼および右眼それぞれの検査を行うことが可能である。この眼科装置は、検査部と、切替部と、制御部とを有する。検査部は、複数の異なる種別の検査を行うことが可能に構成される。切替部は、検査部による検査対象を左眼と右眼とに切り替えるための構成を有する。制御部は、第1眼から第2眼への検査対象の切り替えと並行して、この切り替えの後に第2眼に対して最初に行われる検査の種別に応じて検査部を制御する。
【選択図】図7

Description

この発明は眼科装置に関する。
眼科装置は眼科分野において使用可能な装置である。眼科分野における検査は、自覚検査と他覚検査とに分類される。
自覚検査は、被検者からの応答に基づいて結果を得るものである。自覚検査の典型例として、遠用検査、近用検査、コントラスト検査、グレア検査などの自覚屈折測定や、視野検査などがある。自覚検査では、被検者に情報(視標等)が提示され、その情報に対する被検者の応答に基づいて結果が得られる。なお、遠用検査は、空間的にまたは光学的に所定の第1距離(たとえば5メートル、6メートル、20フィート等)を介して配置された視標を用いて、被検眼の遠見視力や、処方レンズの遠用度数を求めるための検査である。また、近用検査は、空間的にまたは光学的に所定の第2距離(第1距離より短い。たとえば30センチメートル、40センチメートル等)を介して配置された視標を用いて、被検眼の近見視力や、処方レンズの近用度数(加入度数)を求めるための検査である。コントラスト検査は、提示される視標のコントラストを変更しつつ(または縞視標等を用いて)、被検眼を含む視覚系の空間周波数特性(コントラスト感度)を求めるための検査である。グレア検査は、白内障や角膜混濁など中間透光体に混濁が発生している場合や、角膜屈折手術後の経過観察などに用いられ、背景光(グレア光源)を照射しつつ視標を提示することにより、混濁等による光の散乱に起因する網膜像のコントラストの低下の影響(グレア障害)を求めるための検査である。
一方、他覚検査は、被検者からの応答を参照することなく、主として物理的な手法を用いて被検眼に関する情報を取得するものである。他覚検査には、被検眼に関する値を測定するための他覚測定と、被検眼の画像を取得するための撮影とが含まれる。他覚検査の典型例として、他覚屈折測定、角膜形状測定、眼圧測定、眼底撮影、光干渉断層法(Optical Coherence Tomography)などがある。
眼科診療においては、上記のような多種多様の検査のうちいくつかが選択的に適用される。また、被検者の左眼と右眼のそれぞれに検査を行うことがある。たとえば、左眼に対して複数の検査を行い、かつ右眼に対して複数の検査(左眼と同じでも異なってもよい)を行うことがある。その場合、一連の検査の途中で、検査対象となる眼の切り替えが行われる。
特開平8−317904号公報
この発明は、左眼の検査と右眼の検査とを行うことが可能な眼科装置について、その操作性の向上を図ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、被検者の左眼および右眼それぞれの検査を行うことが可能な眼科装置であって、複数の異なる種別の検査を行うことが可能な検査部と、前記検査部による検査対象を左眼と右眼とに切り替えるための切替部と、第1眼から第2眼への前記検査対象の切り替えと並行して、当該切り替えの後に前記第2眼に対して最初に行われる検査の種別に応じて前記検査部を制御する制御部とを有する眼科装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の眼科装置であって、前記検査部を移動するための操作部と、前記検査部の位置を検出する位置検出部とを更に有し、前記制御部は、前記位置検出部からの出力に基づいて、前記検査対象の切り替えの後に前記第2眼に対して最初に行われる検査の種別に応じた前記検査部の制御を実行することを特徴とする。
この発明に係る眼科装置によれば、左眼の検査と右眼の検査とを行う場合における操作性の向上を図ることが可能である。
実施形態に係る眼科装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の使用形態の例を示すフローチャートである。 実施形態に係る眼科装置の使用形態の例を示すフローチャートである。 実施形態に係る眼科装置の使用形態の例を示すフローチャートである。 実施形態に係る眼科装置の使用形態の例を示すフローチャートである。
実施形態に係る眼科装置は、任意の自覚検査および/または任意の他覚検査を実行することが可能である。以下の実施形態に係る眼科装置は、自覚検査として、遠用検査、近用検査、コントラスト検査、グレア検査などを実行可能であり、かつ、他覚検査として、他覚屈折測定、角膜形状測定などを実行可能な検眼装置である。しかし、本発明に係る眼科装置はこれに限定されるものではない。
(眼科装置の外観構成)
実施形態に係る眼科装置の外観構成を図1に示す。眼科装置1は、ベース2と、架台3と、ヘッド部4と、顔受け部5と、ジョイスティック8と、表示部10とを有する。なお、眼科装置1は、単体の装置でもよいし、2以上の装置の組み合わせでもよい。後者の場合、以下において説明される複数の構成要素が2以上の装置に分散配置される。たとえば、眼科装置1は、検査を行うための光学系や駆動機構や制御基板等を含む装置と、当該装置に対する制御や情報入力、当該装置からの出力情報の処理を行うための装置とを含んで構成される。
架台2は、ベース2に対して前後左右に移動可能とされる。ヘッド部4は、架台3と一体的に構成されている。顔受け部5は、ベース2と一体的に構成されている。
顔受け部5には、顎受け6と額当て7とが設けられている。顔受け部5により被検者(図示を略す)の顔が固定される。検者は、たとえば、眼科装置1を挟んで被検者の反対側に位置して検査を行う。ジョイスティック8および表示部10は、検者側の位置に配置されている。ジョイスティック8は、架台3上に設けられている。表示部10は、ヘッド部4の検者側の面に設けられている。表示部10は、たとえば、液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイである。表示部10は、タッチパネル式の表示画面10aを有する。
ヘッド部4は、ジョイスティック8の傾倒操作によって前後左右に移動される。また、ヘッド部4は、ジョイスティック8をその軸に対して回転させることにより上下方向に移動される。これら操作によって、顔受け部5に保持されている被検者の顔に対するヘッド部4の位置が変わる。なお、左右方向の移動は、たとえば、眼科装置1による検査対象を左眼から右眼にまたは右眼から左眼に切り替えるために行われる。
眼科装置1には外部装置11が接続されている。外部装置11は、任意の装置であってよく、また、眼科装置1と外部装置11との間の接続態様(通信形態等)も任意であってよい。外部装置11は、たとえば、レンズの光学特性を測定するための眼鏡レンズ測定装置を含む。眼鏡レンズ測定装置は、被検者が装用する眼鏡レンズの度数等を測定し、この測定データを眼科装置1に入力する。また、外部装置11は、他の任意の眼科装置であってよい。また、外部装置11は、記録媒体から情報を読み取る機能を有する装置(リーダ)や、記録媒体に情報を書き込む機能を有する装置(ライタ)であってよい。
外部装置11の他の例として、当該医療機関内にて使用されるコンピュータがある。このような院内コンピュータは、たとえば、病院情報システム(HIS)サーバ、DICOMサーバ、医師端末などを含む。外部装置11は、当該医療機関の外部にて使用されるコンピュータを含んでよい。このような院外コンピュータは、たとえば、モバイル端末、個人端末、眼科装置1のメーカ側のサーバや端末、クラウドサーバなどがある。
(光学系の構成)
眼科装置1は被検眼の検査を行うための光学系を有する。この光学系の構成例について図2〜図6を参照して説明する。光学系はヘッド部4内に設けられている。光学系は、観察系12と、固視標投影系13と、他覚式測定系14と、自覚式測定系15と、アライメント系16および17とを含む。符号9は、各種の処理を実行する処理部を示す。
観察系12は、被検眼Eの前眼部を観察するための機能を有する。固視標投影系13は、被検眼Eに固視標を提示するための機能を有する。他覚式測定系14は、他覚検査を行うための機能を有する。本例の他覚式測定系14は、被検眼Eの眼底Efに所定の測定パターンを投影する機能と、眼底Efに投影された測定パターンの像を検出する機能とを有する。自覚式測定系15は、自覚検査を行うための機能を有する。本例の自覚式測定系15は、被検眼Eに視標を提示する機能を有する。アライメント系16および17は、被検眼Eに対する光学系の位置合わせ(アライメント)を行うための機能を有する。アライメント系16は、観察系12の光軸に沿う方向(前後方向)のアライメントを行うための機能を有する。アライメント系17は、観察系12の光軸に直交する方向(上下方向、左右方向)のアライメントを行うための機能を有する。
(観察系12)
観察系12は、対物レンズ12aと、ダイクロイックフィルタ12bと、ハーフミラー12cと、リレーレンズ12dと、ダイクロイックフィルタ12eと、結像レンズ12fと、撮像素子(CCD)12gとを含む。撮像素子12gの出力は、処理部9に入力される。処理部9は、撮像素子12gから入力された信号に基づいて、表示部10に前眼部像E’を表示させる。
対物レンズ12aと被検眼Eとの間には、ケラト板12hが設けられている。ケラト板12hは、角膜形状を測定するためのリング状光束を被検眼Eの角膜Cに投影するために用いられる。ケラト板12hの構成例を図6に示す。
(アライメント系16および17)
ケラト板12hの後方にはアライメント系16が設けられている。前述したように、アライメント系16は、前後方向のアライメントに用いられる。アライメント系16は、アライメント光源16aと、投影レンズ16bとを有する。投影レンズ16bは、アライメント光源16aから出力された光束を平行光束に変換して角膜Cに投影する。ユーザまたは処理部9は、アライメント系16により角膜Cに投影された像(輝点像)を参照してヘッド部4を前後方向に移動させることによりアライメントを行う。
アライメント系17は、ハーフミラー12cを介して観察系12から分岐した光路を形成している。前述したように、アライメント系17は、上下方向および左右方向のアライメントに用いられる。アライメント系17は、アライメント光源17aと、投影レンズ17bとを有する。投影レンズ17bは、アライメント光源17aから出力された光束を平行光束に変換する。この平行光束は、ハーフミラー12cにより反射され、観察系12の光路を通じて角膜Cに投影される。ユーザまたは処理部9は、アライメント系17により角膜Cに投影された像(輝点像)に基づいてヘッド部4を上下方向および左右方向に移動させることによりアライメントを行う。
図2等に示すように、表示画面10aには、前眼部像E’とともに、アライメントマークALと輝点像Brとが表示される。前後方向のアライメントは、たとえば、アライメント光源17aによる輝点像Brのピントが合うようにヘッド部4の位置を調整することにより行われる。また、アライメント光源16aによる2個の輝点像の間隔とケラトリング像の径の比率が所定範囲になるようにヘッド部4の位置を調整することによって、前後方向のアライメントを行ってもよい。
手動でアライメントを行う場合、ユーザは、たとえば、表示画面10aに表示されている情報を参照しつつジョイスティック8を操作してヘッド部4の位置調整を行う。このとき、処理部9は、たとえば、上記比率からアライメントのずれ量を算出し、このずれ量を表示画面10aに表示させてよい。処理部9は、アライメントが完了したことに対応して測定を開始するように制御を行うことができる。
自動でアライメントを行う場合、処理部9は、たとえば、上記比率からアライメントのずれ量を算出し、このずれ量がキャンセルされるように電動の機構を制御してヘッド部4を移動させる。この機構は、駆動力を発生するアクチュエータと、この駆動力をヘッド部4に伝達する部材とを含む。処理部9は、アライメントが完了したことに対応して測定を開始するように制御を行うことができる。
(固視標投影系13、自覚式測定系15)
固視標投影系13(自覚式測定系15)は、白色光を発生するLED光源13aと、色補正フィルタ13bと、コリメータレンズ13b’と、チャート板13cと、ハーフミラー13dと、リレーレンズ13eと、反射ミラー13fと、合焦レンズ13gと、リレーレンズ13hと、フィールドレンズ13iと、バリアブルクロスシリンダレンズ(VCC)13jと、反射ミラー13kと、ダイクロイックフィルタ13mおよび12bと、対物レンズ12aとを含む。また、自覚式測定系15は、被検眼Eにグレア光を照射するグレア光源13nを有する。
チャート板13cには、固視標と、視標チャートとが形成されている。固視標は、被検眼Eを固視させるための視標である。本例の固視標は、たとえば風景チャートである。視標チャートは、被検眼Eの視力値や矯正度数(遠用度数、近用度数等)を自覚的に測定するための視標である。本例では、複数の視標チャートがチャート板13cに形成されている。
他覚検査(他覚屈折測定等)においては、風景チャートが眼底Efに投影される。この風景チャートを被検者に凝視させつつアライメントが行われ、雲霧視状態で眼屈折力が測定される。
(他覚式測定系14)
他覚式測定系14は、リング状光束投影系14Aと、リング状光束受光系14Bとを含む。リング状光束投影系14Aは、リング状の測定パターンを眼底Efに投影する。リング状光束受光系14Bは、この測定パターンの眼底Efからの反射光を検出する。
リング状光束投影系14Aは、レフ測定ユニット部14aと、リレーレンズ14bと、瞳リング14cと、フィールドレンズ14dと、穴開きプリズム14eと、ロータリープリズム14fと、ダイクロイックフィルタ13mおよび12bと、対物レンズ12aとを含む。レフ測定ユニット部14aは、レフ測定用の光源(LED)14hと、コリメータレンズ14iと、円錐プリズム14jと、リング状測定パターン形成板14kとを含む。
リング状光束受光系14Bは、対物レンズ12aと、ダイクロイックフィルタ12bと、ダイクロイックフィルタ13mと、ロータリープリズム14fと、穴開きプリズム14eと、フィールドレンズ14mと、反射ミラー14nと、リレーレンズ14pと、合焦レンズ14qと、反射ミラー14rと、ダイクロイックフィルタ12eと、結像レンズ12fと、撮像素子(CCD)12gとを含む。
眼科装置1の各部は処理部9によって制御される。たとえば、処理部9は、LED光源13a、光源14h、グレア光源13n、アライメント光源16aおよび17a、ケラト板12hのケラトリング光源12h’、レフ測定ユニット部14a、合焦レンズ13gおよび14q、チャート板13c、バリアブルクロスシリンダレンズ13j、表示部10などを制御する。
(角膜形状測定機能)
図2を参照する。ダイクロイックフィルタ12bは、角膜Cに投影された角膜形状測定用リング状光束と、アライメント系16および17からの光束とを透過させる。処理部9によってこれら光束が出力されると、撮像素子12gによって前眼部像E’と、虚像(図示を略す)と、輝点像Brとが取得される。
(他覚測定機能)
図3および図4を参照する。他覚測定モードが選択されたことに対応し、処理部9は光源14hを点灯させる。また、レフ測定ユニット部14aが光軸方向に移動され、かつ、これに対応して合焦レンズ14gが光軸方向に移動される。
リング状の測定パターン(光束)は、図3に示すように、リレーレンズ14b、瞳絞り14c、フィールドレンズ14d、穴開きミラー14eの反射面14e’を経由してダイクロイックフィルタ13mに導かれる。ダイクロイックミラー13mにより反射された測定パターンは、ダイクロイックミラー12bを経由して対物レンズ12aに導かれ、眼底Efに投影される。
眼底Efに形成されたリング状の測定パターンは、図4に示すように、対物レンズ12aにより集光され、ダイクロイックフィルタ12bおよび13m、ロータリープリズム14f、穴開きミラー14eの穴部14e”、フィールドレンズ14m、反射ミラー14n、リレーレンズ14p、合焦レンズ14q、反射ミラー14r、ダイクロイックミラー12eを経由し、結像レンズ12fによって撮像素子12gに結像される。これにより、撮像素子12gがリング状の測定パターンの像(図示を略す)を検出する。
(自覚測定機能)
図5を参照する。自覚測定モードが選択されると、処理部9は光源13aを点灯させる。光源13aから出力された光束は、色補正フィルタ13bを介してチャート板13cを照明する。チャート板13cには、各種の視標(チャート)が設けられている。また、処理部9は、他覚測定の結果に応じた位置に合焦レンズ13gを移動させる。同様に、処理部9は、他覚測定で得られた被検眼Eの乱視状態(乱視度、乱視軸)に基づいて、この乱視状態が矯正されるようにバリアブルクロスシリンダレンズ13jを制御する。
検者または処理部9により視標が選択されると、処理部9は、選択された視標が光路に配置されるようにチャート板13cを制御する。この視標を経由した光束は、ハーフミラー13d、リレーレンズ13e、反射ミラー13f、合焦レンズ13g、リレーレンズ13h、フィールドレンズ13i、バリアブルクロスシリンダレンズ13j、反射ミラー13k、ダイクロイックフィルタ13mおよび12b、対物レンズ12aを経由して眼底Efに投影される。
被検者は、眼底Efに投影された視標に対する応答を行う。視標の選択とそれに対する応答が、検者または処理部9の判断により繰り返し行われる。検者または処理部9は、被検者からの応答に基づいて処方値を決定する。また、グレア検査が行われる場合、処理部9はグレア光源13nを点灯させる。そして、この状態で自覚測定が行われる。
他覚式測定系14の構成、自覚式測定系15の構成、アライメント系16および17の構成、ケラト系の構成、眼屈折力(レフ)の測定原理、自覚測定の測定原理、角膜形状の測定原理などは公知であるので、詳細な説明は省略する。
(情報処理系の構成)
眼科装置1の情報処理系について説明する。眼科装置1の情報処理系の機能的構成の例を図7に示す。情報処理系は、演算制御部100と、検査部110と、左右切替部120と、表示部130と、操作部140と、通信部150とを含む。演算制御部100は、検査部110、左右切替部120、表示部130および通信部150を制御する。
(検査部110)
検査部110は、複数の異なる種別の検査を行うことが可能である。図2等に示す構成を有する眼科装置1においては、他覚屈折測定、自覚屈折測定(遠用検査、近用検査、コントラスト検査、グレア検査など)、角膜形状測定を含む、複数の検査を実行することができる。
検査部110は、図2等に示す光学系、部材を駆動する機構を含む。また、検査部110は、光学系によって取得されたデータを解析することにより検査結果を求める機能を含んでよい。その場合、検査部110は、図2等に示す処理部9の少なくとも一部を含む。
(左右切替部120)
左右切替部120は、検査部110による検査対象を左眼と右眼とに切り替えるための機能を有する。図1等に示す眼科装置1においては、ヘッド部4を左右方向に移動させることによって検査対象眼の切り替えが行われる。このような構成の眼科装置は、左右切替部120として、検査部110を移動するための移動部121を含む(図7を参照)。
なお、検査対象眼を切り替えるための構成は、これに限定されない。たとえば、左眼の検査および右眼の検査を同時に実行可能な検査部110が設けられている場合、左右切替部120は、左眼の視界および右眼の視界を択一的に遮断するための構成(遮断部)を含んでよい。このような構成の眼科装置の例として、検査部110がレフラクタ(フォロプタ)を含み、かつ、左右切替部120がレフラクタの左右の検眼窓を択一的に遮蔽する遮断部を含むよう構成することが可能である。
(表示部130、操作部140)
表示部130は、演算制御部100による制御を受けて情報を表示する。表示部130は、図1等に示す表示部10を含む。
操作部140は、眼科装置1を操作するために使用される。操作部140は、眼科装置1に設けられた各種のハードウェアキー(ジョイスティック8、ボタン、スイッチ等)を含む。また、操作部140は、タッチパネル式の表示画面10aに表示される各種のソフトウェアキー(ボタン、アイコン、メニュー等)を含む。
表示部130および操作部140の少なくとも一部が一体的に構成されていてもよい。その典型例として、タッチパネル式の表示画面10aがある。
(通信部150)
通信部150は、図1に示す外部装置11と通信するための機能を有する。通信部150は、たとえば処理部9に設けられている。通信部150は、外部装置11との通信の形態に応じた構成を有する。
(演算制御部100)
情報処理系は、演算制御部100を中心に構成される。演算制御部100は、演算処理や制御処理など、各種の情報処理を実行する。演算制御部100は、図2等に示す処理部9の少なくとも一部を含む。演算制御部100は、記憶部101と、検査種別特定部102と、情報変更部103とを有する。
(記憶部101)
記憶部101は、各種のコンピュータプログラムやデータを記憶する。コンピュータプログラムには、各種の検査を眼科装置1に実行させるための演算プログラムや制御プログラムが含まれる。データには、各種の検査において使用されるデータが含まれる。このようなデータの例として、検査予定情報と、検査履歴情報とがある。これら情報は、眼科装置1が所定の動作モードにしたがって動作する場合に使用される。
(検査予定情報)
検査予定情報は、被検者に対して実行される検査の内容を示す。検査予定情報は、被検者の左眼に対して実行される1以上の検査の種別および順序と、右眼に対して実行される1以上の検査の種別および順序とを含む。ここで、検査の順序は、左眼と右眼とで個別に設定されてもよいし、両眼まとめて設定されてもよい。検査予定情報は、事前に生成され、制御部100によって記憶部101に記憶される。
検査予定情報は、デフォルトの情報であってよい。この場合の例として、検査予定情報は、1以上の属性それぞれに関連付けられた検査の内容(検査の種別および順序)を含んでいてよい。属性は、検査予定情報に含まれている情報を選択的に使用するために用いられる。属性は、たとえば、傷病名、被検者識別情報(患者ID、患者氏名等)、被検者の個人情報(年齢、性別、診療歴等)、ユーザ識別情報(医師ID、眼鏡店店員ID等)などのうち少なくとも1つを含んでよい。属性の指定が行われたことに対応し、演算制御部100は、指定された属性に関連付けられた検査の内容を検査予定情報のうちから特定する。さらに、演算制御部100は、検査予定情報のうちから特定された検査の内容に基づいて検査を実行する。
なお、属性の指定は、ユーザまたは演算制御部100によって行われる。ユーザによる属性の指定は、たとえば次の処理を含む:(1)演算制御部100が、属性を指定するための情報(たとえば属性を入力または選択するための情報)を表示部130に表示させる;(2)ユーザが、操作部140を用いて、表示された情報に基づき属性を指定する。一方、演算制御部100による属性の指定は、たとえば次の処理を含む:演算制御部100が、図1に示す外部装置11から属性の入力を受ける(患者IDカードや医師IDカードからのIDの入力、電子カルテからの個人情報の入力など)。
検査予定情報をユーザ等が任意に作成することも可能である。演算制御部100は、作成された検査予定情報を記憶部101に記憶させる。また、外部装置11(メーカのウェブサイト、医療機関のサーバ等)から検査予定情報を取得するように構成することも可能である。
(検査履歴情報)
演算制御部100は、被検者に対する検査が開始されたことに対応し、今回の一連の検査における検査履歴情報の作成を開始し、これを記憶部101に記憶させる。検査履歴情報は、被検者の左眼および右眼に対して検査部110によって既に実行された検査の内容(つまり検査履歴)を含む。
検査履歴情報の他の形態は、左眼に対して最後に実行された検査の種別と、右眼に対して最後に実行された検査の種別とを含む。このような検査履歴情報を検査予定情報と組み合わせることで、左眼および右眼それぞれに対する検査履歴を求めることができる。なお、検査予定情報に記録されているいずれかの検査がスキップされた場合、この事実を示す情報を検査履歴情報に記録することができる。
本例では、検査部110による検査対象を左眼と右眼とに適宜切り替えつつ、両眼に対する検査が実行される。このようにして進められる一連の検査で行われる検査対象眼の切り替えのそれぞれにおいて、切り替えの前および後の検査対象眼をそれぞれ「第1眼」および「第2眼」と呼ぶことがある。つまり、検査対象眼が左眼から右眼に切り替えられる場合には、左眼が第1眼に相当し、右眼が第2眼に相当する。逆に、検査対象眼が右眼から左眼に切り替えられる場合には、右眼が第1眼に相当し、左眼が第2眼に相当する。
検査履歴情報の作成は、たとえば、左眼および右眼それぞれについて、当該被検眼に対して実行された検査(つまり結果が有効に得られた検査)の種別を示す情報を、検査が行われた時系列にしたがって記録することにより行われる。
(検査種別特定部102)
検査種別特定部102は、検査対象眼の切り替えに対応し、検査予定情報および検査履歴情報に基づいて、この切り替えの後に第2眼に対して最初に行われる検査の種別を特定する。この処理の具体例を以下に説明する。
前述したように、検査予定情報には、被検者の左眼に対して実行される検査の種別および順序と、右眼に対して実行される検査の種別および順序とが記録されている。また、検査履歴情報には、左眼および右眼に対して既に実行された検査の内容が記録される。
検査種別特定部102は、たとえば、検査予定情報に記録されている第2眼に対する検査の種別と、検査履歴情報に記録されている第2眼に対する検査の種別との差分を求める。ここで、検査履歴情報に記録されている第2眼に対する検査の種別からなる集合Aは、検査予定情報に記録されている第2眼に対する検査の種別からなる集合Xの部分集合である。上記の差分処理は、差集合X\Aを求めることに相当する。次に、検査種別特定部102は、検査予定情報に記録されている第2眼に対する検査の種別および順序を参照することにより、差集合X\Aに含まれる検査の種別のうち最も先順位のものを特定する。この特定された検査の種別が、今回の切り替えの後に第2眼に対して最初に行われる検査の種別に相当する。なお、差集合X\Aが空集合である場合、第2眼に対して予定されている全ての検査が終了しているとの結果が得られる。
上記の処理では、まず検査の種別に基づいて未だ行われていない検査の種別を特定し、その後に、検査の順序を参照して最も先順位の検査の種別を求めている。これに対し、検査の種別と順序とを並行的に考慮することにより、目的の検査の種別を求めることも可能である。
たとえば、検査種別特定部102は、まず、検査予定情報に記録されている第2眼に対する検査の種別のうち第1番目の順序の検査の種別と、検査履歴情報に記録されている第2眼に対する検査の種別のうち第1番目に実行された検査の種別とを照合する。この照合に失敗した場合、第2眼に対していずれの検査も行われていないこととなるので、検査予定情報に記録されている第1番目の順序の検査の種別が、今回の切り替えの後に第2眼に対して最初に行われる検査の種別となる。一方、この照合に成功した場合、第2番目同士の照合処理に移行する。
第2番目同士の照合に失敗した場合、第2眼に対して第1番目の検査のみが既に行われたこととなるので、検査予定情報に記録されている第2番目の順序の検査の種別が、今回の切り替えの後に第2眼に対して最初に行われる検査の種別となる。一方、この照合に成功した場合、第3番目同士の照合処理に移行する。
この要領で照合処理が反復的に実行される。第n番目の照合処理に失敗した場合、検査予定情報に記録されている第n番目の順序の検査の種別が、今回の切り替えの後に第2眼に対して最初に行われる検査の種別となる。検査予定情報に記録されている全ての検査の種別について照合に成功した場合、第2眼に対して予定されている全ての検査が終了しているとの結果が得られる。
(情報変更部103)
情報変更部103は、所定の指示を受けて、検査予定情報に含まれる検査の種別および/または順序を変更する。所定の指示は、たとえばユーザによって入力される。ユーザは、被検者に対する検査の開始前または検査の途中に、操作部140を用いることにより、検査予定情報の内容を変更することができる。情報変更部103は、この内容変更の指示を検査予定情報に反映させる。なお、この検査予定情報の変更は、今回の検査にのみ、または以後の各回の検査に適用される。このような情報変更の適用範囲をユーザが任意に選択できるように構成してもよい。
所定の指示を演算制御部100が行うことも可能である。たとえば、演算制御部100は、当該被検者の電子カルテを外部装置11から取得し、この電子カルテの内容(過去の検査内容、傷病名、年齢等)に基づいて検査予定情報の変更内容を生成することができる。過去の検査内容を参照する場合の例として、演算制御部100は、この過去の検査内容に含まれる全ての種別が含まれるように検査予定情報を変更することができる。また、たとえば前回の検査からの時間間隔が既定値より短い場合に、前回の検査において行われた検査の種別のうちいずれかが除外されるように検査予定情報を変更することができる。傷病名を参照する場合の例として、当該傷病名に対して事前に関連付けられた種別が含まれるように検査予定情報を変更することができる。年齢を参照する場合の例として、被検者の年齢が既定値以上である場合、所定の種別(たとえば近用検査、グレア検査)を加えるように検査予定情報を変更することができる。一方、被検者の年齢が既定値未満である場合、所定の種別(たとえば近用検査、グレア検査)を除外するように検査予定情報を変更することができる。
(使用形態)
実施形態に係る眼科装置1の使用形態について説明する。前述したように、眼科装置1は、被検者の左眼および右眼を個別に検査することが可能である。以下、眼科装置1の使用形態の典型例をいくつか説明する。
(使用例1)
図8に示すフローチャートを参照する。本例では、右眼に対して遠用検査と近用検査とがこの順序で行われ、さらに、左眼に対して遠用検査と近用検査とがこの順序で行われる場合を説明する。つまり、本例で適用される検査予定情報には次のような検査予定が記録されている:(1R)右眼の遠用検査;(2R)右眼の近用検査;(1L)左眼の遠用検査;(2L)左眼の近用検査。
このような検査予定情報に基づき、次の順序で検査が行われるものとする:(1)右眼の遠用検査;(2)右眼の近用検査;(3)左眼の遠用検査;(4)左眼の近用検査。
(S1:右眼の検査位置に検査部を移動する)
被検者の顔を顔受け部5で固定した後、検査部110(ヘッド部4)が右眼の検査位置に移動される。検査位置とは、被検眼の検査を行うことが可能な位置である。前述のアライメントを介して被検眼が検査位置に配置される。検査部110の移動は、ユーザによる操作若しくは指示または演算制御部100による指示にしたがって、演算制御部100によって実行される。
ここで、検査種別特定部102は、検査予定情報および検査履歴情報に基づき次に行われる検査の種別が遠用検査であることを認識することができる。或いは、当該被検者に対する最初の検査であることと、検査予定情報とに基づいて、次の検査の種別が遠用検査であることを認識することも可能である。演算制御部100は、任意のタイミング(検査部110の移動前、移動中または移動後)で検査部110を制御することにより、遠用検査を行うための準備を行う。
(S2:右眼の遠用検査を行う)
検査部110は、ユーザまたは演算制御部100からの指示にしたがって、各種の視標を選択的に右眼に提示する。ユーザまたは眼科装置1は、提示された視標に対する被検者の応答に基づいて、右眼の遠用視力値(および/または処方レンズの遠用度数:以下同様)を求める。演算制御部100は、求められた遠用視力値を記憶部101に記憶させる。
(S3:右眼の近用検査を行う)
右眼の遠用検査が終了したら、右眼の近用検査に移行する。このとき、検査種別特定部102は、検査予定情報および検査履歴情報に基づき次に行われる検査の種別が近用検査であることを認識する。演算制御部100は、検査部110を制御することにより近用検査を行うための準備を行う。
検査部110は、ユーザまたは演算制御部100からの指示にしたがって、各種の視標を選択的に右眼に提示する。ユーザまたは眼科装置1は、提示された視標に対する被検者の応答に基づいて、右眼の近用視力値(および/または処方レンズの近用度数:以下同様)を求める。演算制御部100は、求められた近用視力値を記憶部101に記憶させる。
(S4:左眼の検査位置に検査部を移動する)
右眼の近用検査の終了後、検査部110が左眼の検査位置に移動される。
(S5:遠用検査を行うための制御を行う)
検査部110の移動に対応し、演算制御部100は、この移動後に最初に実行される検査の種別である遠用検査を行うための制御を行う。この制御には、移動後に最初に行われる検査の種別を検査種別特定部102が特定する処理が含まれる。演算制御部100による制御の対象は検査部110には限定されず、たとえば表示部130に表示させる情報の切り替え制御などが含まれていてもよい。
また、ステップS5の処理が行われるタイミングは任意である。たとえば、ステップS4において検査部110を移動させるための指示がユーザにより入力された場合、この指示の後の任意のタイミングでステップS5の処理を行うことができる。また、ステップS4の検査部110の移動と並行してステップS5の処理を行うこともできるし、ステップS4の終了後にステップS5の処理を行うこともできる。他の動作例においても同様に、左眼/右眼の切り替え処理と、次に実行される検査のための準備処理とが行われる場合において、これら処理を実行するタイミングは任意であってよい。
(S6:左眼の遠用検査を行う)
右眼の場合と同様にして左眼の遠用検査が行われ、それにより取得された遠用視力値が記憶部101に記憶される。
(S7:左眼の近用検査を行う)
左眼の遠用検査が終了したら、右眼の場合と同様にして左眼の近用検査が行われ、それにより取得された近用視力値が記憶部101に記憶される。以上で、本例の処理は終了となる。
(使用例2)
図9に示すフローチャートを参照する。本例では、右眼および左眼に対してこの順序で遠用検査が行われ、さらに、右眼および左眼に対してこの順序で近用検査が行われる場合を説明する。つまり、本例で適用される検査予定情報には次のような検査予定が記録されている:(1R)右眼の遠用検査;(2R)右眼の近用検査;(1L)左眼の遠用検査;(2L)左眼の近用検査。
このような検査予定情報に基づき、次の順序で検査が行われるものとする:(1)右眼の遠用検査;(2)左眼の遠用検査;(3)左眼の近用検査;(4)右眼の近用検査。
(S11:右眼の検査位置に検査部を移動する)
動作例1と同様にして、右眼の検査位置への検査部110の移動と、遠用検査を行うための準備とが行われる。
(S12:右眼の遠用検査を行う)
動作例1と同様にして、右眼の遠用検査が行われ、それにより取得された遠用視力値が記憶部101に記憶される。
(S13:左眼の検査位置に検査部を移動する)
右眼の遠用検査の終了後、検査部110が左眼の検査位置に移動される。
(S14:左眼の遠用検査を行う)
右眼の場合と同様にして左眼の遠用検査が行われ、それにより取得された遠用視力値が記憶部101に記憶される。
(S15:左眼の近用検査を行う)
左眼の遠用検査が終了したら、左眼の近用検査が行われ、それにより取得された近用視力値が記憶部101に記憶される。
(S16:右眼の検査位置に検査部を移動する)
左眼の近用検査の終了後、検査部110が右眼の検査位置に移動される。
(S17:右眼の近用検査を行う)
右眼の検査位置に検査部110が移動された後、右眼の近用検査が行われ、それにより取得された近用視力値が記憶部101に記憶される。以上で、本例の処理は終了となる。なお、本例では、左眼/右眼の切り替えに対応する検査部110の制御(次に実行される検査の種別に基づく制御)は、特に行われない。
(使用例3)
図10に示すフローチャートを参照する。本例では、右眼に対して他覚屈折測定と遠用検査と近用検査とがこの順序で行われ、さらに、左眼に対して他覚屈折測定と遠用検査と近用検査とがこの順序で行われる場合を説明する。つまり、本例で適用される検査予定情報には次のような検査予定が記録されている:(1R)右眼の他覚屈折測定;(2R)右眼の遠用検査;(3R)右眼の近用検査;(1L)左眼の他覚屈折測定;(2L)左眼の遠用検査;(3L)左眼の近用検査。
このような検査予定情報に基づき、次の順序で検査が行われるものとする:(1)右眼の他覚屈折測定;(2)右眼の遠用検査;(3)右眼の近用検査;(4)左眼の他覚屈折測定;(5)左眼の遠用検査;(6)左眼の近用検査。
(S21:右眼の検査位置に検査部を移動する)
動作例1と同様にして、右眼の検査位置への検査部110の移動と、他覚屈折測定を行うための準備とが行われる。
(S22:右眼の他覚屈折測定を行う)
検査部110が右眼の検査位置に配置された後、右眼の他覚屈折測定が実行される。演算制御部100は、求められた他覚値を記憶部101に記憶させる。
(S23:他覚値に基づく制御を行う)
演算制御部100は、ステップS22で取得された右眼の他覚値に基づく制御を行う。この制御処理は、たとえば、引き続き行われる自覚屈折測定(遠用検査、近用検査)において最初に提示される視標を選択する処理を含む。
(S24:右眼の遠用検査を行う)
動作例1と同様にして、右眼の遠用検査が行われ、それにより取得された遠用視力値が記憶部101に記憶される。
(S25:右眼の近用検査を行う)
右眼の遠用検査が終了したら、右眼の近用検査が行われ、それにより取得された近用視力値が記憶部101に記憶される。
(S26:左眼の検査位置に検査部を移動する)
右眼の近用検査の終了後、検査部110が左眼の検査位置に移動される。
(S27:左眼の他覚屈折測定を行う)
検査部110が左眼の検査位置に配置された後、左眼の他覚屈折測定が実行される。演算制御部100は、求められた他覚値を記憶部101に記憶させる。
(S28:他覚値に基づく制御を行う)
演算制御部100は、ステップS23と同様に、ステップS27で取得された左眼の他覚値に基づく制御を行う。
(S29:左眼の遠用検査を行う)
左眼の遠用検査が行われ、それにより取得された遠用視力値が記憶部101に記憶される。
(S30:左眼の近用検査を行う)
左眼の遠用検査が終了したら、左眼の近用検査が行われ、それにより取得された近用視力値が記憶部101に記憶される。以上で、本例の処理は終了となる。
(使用例4)
図11に示すフローチャートを参照する。本例では、右眼および左眼に対してこの順序で他覚屈折測定が行われ、右眼および左眼に対してこの順序で遠用検査が行われ、さらに、右眼および左眼に対してこの順序で近用検査が行われる場合を説明する。つまり、本例で適用される検査予定情報には次のような検査予定が記録されている:(1R)右眼の他覚屈折測定;(2R)右眼の遠用検査;(3R)右眼の近用検査;(1L)左眼の他覚屈折測定;(2L)左眼の遠用検査;(3L)左眼の近用検査。
このような検査予定情報に基づき、次の順序で検査が行われるものとする:(1)右眼の他覚屈折測定;(2)左眼の他覚屈折測定;(3)左眼の遠用検査;(4)右眼の遠用検査;(5)右眼の近用検査;(6)左眼の近用検査。
(S41:右眼の検査位置に検査部を移動する)
動作例1と同様にして、右眼の検査位置への検査部110の移動と、他覚屈折測定を行うための準備とが行われる。
(S42:右眼の他覚屈折測定を行う)
検査部110が右眼の検査位置に配置された後、右眼の他覚屈折測定が実行される。演算制御部100は、求められた他覚値を記憶部101に記憶させる。
(S43:左眼の検査位置に検査部を移動する)
右眼の他覚屈折測定の終了後、検査部110が左眼の検査位置に移動される。
(S44:左眼の他覚屈折測定を行う)
検査部110が左眼の検査位置に配置された後、左眼の他覚屈折測定が実行される。演算制御部100は、求められた他覚値を記憶部101に記憶させる。
(S45:左眼の他覚値に基づく制御を行う)
演算制御部100は、ステップS44で取得された左眼の他覚値に基づく制御を行う。
(S46:左眼の遠用検査を行う)
左眼の遠用検査が行われ、それにより取得された遠用視力値が記憶部101に記憶される。
(S47:右眼の検査位置に検査部を移動する)
左眼の遠用検査の終了後、検査部110が右眼の検査位置に移動される。
(S48:右眼の他覚値に基づく制御を行う)
演算制御部100は、ステップS42で取得された右眼の他覚値に基づく制御を行う。
(S49:右眼の遠用検査を行う)
右眼の遠用検査が行われ、それにより取得された遠用視力値が記憶部101に記憶される。
(S50:右眼の近用検査を行う)
右眼の遠用検査が終了したら、右眼の近用検査が行われ、それにより取得された近用視力値が記憶部101に記憶される。
(S51:左眼の検査位置に検査部を移動する)
右眼の近用検査の終了後、検査部110が左眼の検査位置に移動される。
(S52:左眼の他覚値に基づく制御を行う)
演算制御部100は、ステップS44で取得された左眼の他覚値に基づく制御を行う。
(S53:左眼の近用検査を行う)
左眼の近用検査が行われ、それにより取得された近用視力値が記憶部101に記憶される。以上で、本例の処理は終了となる。
(使用例5)
より多くの種別の検査が行われる場合において、ユーザが任意のタイミングで検査対象眼の切り替えを行うときの例を説明する。本例では、左眼および右眼それぞれに対して、次の検査を次の順序で行うものとする(検査予定情報):(1)他覚屈折測定;(2)遠用検査;(3)コントラスト検査;(4)グレア検査;(5)近用検査。
まず、右眼の検査位置への検査部110の移動と、他覚屈折測定を行うための準備とが行われる。検査部110が右眼の検査位置に配置された後、右眼の他覚屈折測定が実行される。演算制御部100は、求められた他覚値を記憶部101に記憶させる。
他覚屈折測定の終了後に、右眼に対する次の検査(遠用検査)を行うための指示をユーザが入力したとする。この指示を受けた演算制御部100は、遠用検査を行うための準備を行う。この準備には、他覚屈折測定で取得された右眼の他覚値に基づく制御が含まれる。準備が終了した後、右眼の遠用検査が行われ、それにより取得された遠用視力値が記憶部101に記憶される。
右眼の遠用検査の終了後に、検査対象眼を左眼に切り替えるための指示をユーザが入力したとする。この指示を受けた演算制御部100は、左眼の検査位置に検査部110を移動させる。また、演算制御部100は、左眼に対して最初に実行される検査(他覚屈折測定)の準備を行う。
他の例として、右眼の遠用検査の終了後に、ユーザが、操作部140(ジョイスティック8)を操作することにより、検査部110(ヘッド部4)を左眼の検査位置に向けて移動させ始めたとする。本例が適用される場合、図示しない位置検出部(たとえばヘッド部4の位置を検出するセンサ)が設けられる。演算制御部100は、位置検出部からの出力に基づいて検査部110(ヘッド部4)の位置を認識する。そして、演算制御部100は、位置検出部からの出力に基づき、左眼に対して最初に実行される検査(他覚屈折測定)の準備を所定のタイミングで行う。このタイミングは、たとえば、検査部110の移動の開始が検出されたタイミング、検査部110が所定量だけ移動されたことが検出されたタイミング、または、検査部110が所定位置(たとえば左右方向の中心位置)に到達したタイミングとされる。
検査部110が左眼の検査位置に配置された後、左眼の他覚屈折測定が実行される。演算制御部100は、求められた他覚値を記憶部101に記憶させる。
他覚屈折測定の終了後に、左眼に対する次の検査(遠用検査)を行うための指示をユーザが入力したとする。この指示を受けた演算制御部100は、遠用検査を行うための準備を行う。この準備には、他覚屈折測定で取得された左眼の他覚値に基づく制御が含まれる。準備が終了した後、左眼の遠用検査が行われ、それにより取得された遠用視力値が記憶部101に記憶される。
遠用検査の終了後に、左眼に対する次の検査(コントラスト検査)を行うための指示をユーザが入力したとする。この指示を受けた演算制御部100は、コントラスト検査を行うための準備を行う。そして、左眼のコントラスト検査が行われ、それにより取得されたコントラスト視力値が記憶部101に記憶される。
左眼のコントラスト検査の終了後に、検査対象眼を右眼に切り替えるための指示をユーザが入力したとする。この指示を受けた演算制御部100は、右眼の検査位置に検査部110を移動させる。また、演算制御部100は、右眼の他覚値に基づく制御など、右眼に対して次に実行される検査(コントラスト検査)の準備を行う。そして、右眼のコントラスト検査が行われ、それにより取得されたコントラスト視力値が記憶部101に記憶される。
コントラスト検査の終了後に、右眼に対する次の検査(グレア検査)を行うための指示をユーザが入力したとする。この指示を受けた演算制御部100は、グレア検査を行うための準備を行う。この準備には、右眼の他覚値に基づく制御が含まれる。また、演算制御部100は、右眼の診療情報(白内障の状態に関する情報など)を電子カルテから取得し、これを表示部130に表示させることができる。準備が終了した後、右眼のグレア検査が行われ、その検査結果が記憶部101に記憶される。
グレア検査の終了後に、右眼に対する次の検査(近用検査)を行うための指示をユーザが入力したとする。この指示を受けた演算制御部100は、近用検査を行うための準備を行う。そして、右眼の近用検査が行われ、それにより取得された近用視力値が記憶部101に記憶される。
右眼の近用検査の終了後に、検査対象眼を左眼に切り替えるための指示をユーザが入力したとする。この指示を受けた演算制御部100は、左眼の検査位置に検査部110を移動させる。また、演算制御部100は、左眼の他覚値に基づく制御など、左眼に対して次に実行される検査(グレア検査)の準備を行う。そして、右眼のグレア検査が行われ、その検査結果が記憶部101に記憶される。
グレア検査の終了後に、左眼に対する次の検査(近用検査)を行うための指示をユーザが入力したとする。この指示を受けた演算制御部100は、近用検査を行うための準備を行う。そして、左眼の近用検査が行われ、それにより取得された近用視力値が記憶部101に記憶される。以上により、左眼および右眼それぞれに対する5種類の検査が既定の順序で実行され、本例の処理が終了となる。
(使用例6)
使用例1〜5では、事前に作成された検査予定情報と、検査中に作成される検査履歴情報とに基づいて、次に行われる検査の種別を特定し、特定された検査種別に基づいて検査部110の制御を行っている。これに対し、本例では、左眼/右眼の切り替えを行うタイミングに関わらず、事前に設定された検査種別に基づいて検査部110の制御が行われる。本例は、このような運用を望むユーザや医療機関にて適用される。また、行われる検査の種別が少ない場合に本例が適用されることも考えられる。
被検者に対する自覚屈折測定(遠用検査、近用検査、コントラスト検査、グレア検査等)が行われているときに、左眼/右眼の切り替えが行われたとする。この切り替えは、一の種別の検査(たとえば近用検査)が行われた後に実行されるのが一般的である。つまり、一の種別の検査の途中で検査対象眼の切り替えが行われることは例外的である(しかし、場合によっては有り得る)。本例に係る眼科装置は、検査対象眼の切り替えが行われたことに対応し、あらかじめ設定された一の検査(たとえば遠用検査)の種別に応じて検査部の制御を行う。
具体例として、左眼および右眼それぞれに対して遠用検査と近用検査とが行われる場合について説明する。右眼の遠用検査の後に検査対象眼の切り替えが行われた場合、演算制御部100は、検査部110の設定を遠用検査の設定に保持したまま、左眼の検査に移行する。また、右眼の近用検査の後に検査対象眼の切り替えが行われた場合、演算制御部100は、検査部110の設定を近用検査の設定から近用検査の設定に変更し、その後に左眼の検査を行う。
以上、実施形態に係る眼科装置のいくつかの動作例を説明したが、実行可能な動作はこれらに限定されるものではない。
(作用・効果)
実施形態に係る眼科装置の作用および効果について説明する。
実施形態に係る眼科装置は、被検者の左眼および右眼それぞれの検査を行うことが可能な構成を有する。この眼科装置は、検査部(たとえば検査部11)と、切替部(たとえば左右切替部120)と、制御部(たとえば演算制御部100)とを有する。検査部は、複数の異なる種別の検査を行うことが可能に構成されている。切替部は、検査部による検査対象を左眼と右眼とに切り替えるための構成を有する。制御部は、第1眼から第2眼への検査対象の切り替えに対応し、この切り替えの後に第2眼に対して最初に行われる検査の種別に応じた制御を検査部に対して実行する。
このような構成によれば、検査対象眼の切り替えに対応して検査部の制御を自動で行うことができる。この制御は、検査対象眼の切り替え後に最初に行われる検査の種別に応じて実行される。従来の眼科装置では、検査対象眼の切り替えと、検査部の設定の変更とを個別に行っていた。したがって、実施形態によれば、左眼の検査と右眼の検査とを行うことが可能な眼科装置の操作性の向上を図ることが可能である。
制御部は、記憶部(たとえば記憶部101)と、検査種別特定部(たとえば検査種別特定部102)とを含んでよい。さらに、制御部は、以下の処理を実行可能に構成されてよい:
(1)左眼に対して実行される1以上の検査の種別および順序と、右眼に対して実行される1以上の検査の種別および順序とを含む検査予定情報を記憶部に記憶させる処理;
(2)検査部により左眼および右眼それぞれに対して実行された検査の履歴を含む検査履歴情報を記憶部に記憶させる処理;
(3)検査対象の切り替えに対応し、検査予定情報および検査履歴情報に基づいて、切り替えの後に第2眼に対して最初に行われる検査の種別を特定する処理(この処理は、検査種別特定部により実行される);
(4)検査種別特定部により特定された検査の種別に基づいて、検査部を制御する処理。
このような構成によれば、検査の進捗および検査対象眼の切り替えに応じて検査部の制御を行うことが可能である。よって、左眼の検査と右眼の検査とを行うことが可能な眼科装置の操作性のさらなる向上を図ることができる。
検査予定情報において、左眼および右眼それぞれに対して第1番目に実行される検査は他覚屈折測定であってよく、さらに、第2番目に実行される検査は遠用検査であってよい。この構成は、少なくとも他覚屈折測定と遠用検査(自覚屈折測定)とを実行可能な眼科装置に適用される。
検査予定情報において、左眼および右眼それぞれに対して第1番目に実行される検査は遠用検査であってよい。この構成は、少なくとも遠用検査(自覚屈折測定)を実行可能な眼科装置に適用される。
検査予定情報において、遠用検査よりも後に実行される検査に近用検査が含まれていてよい。ここで、遠用検査の次に近用検査を行う構成でもよいし、遠用検査と近用検査との間に1以上の他の種別の検査を行う構成でもよい。この構成は、少なくとも遠用検査と近用検査とを実行可能な眼科装置に適用される。
制御部は、所定の指示を受けて、検査予定情報に含まれる検査の種別および/または順序を変更できるように構成されてよい。この処理を行うための構成は、たとえば図7に示す情報変更部103を含む。このような構成によれば、検査の種別や順序を適宜に変更することが可能である。さらに、変更後の検査予定情報に基づいて上記の制御を行うことが可能である。
検査対象(左眼/右眼)の切り替えの後に第2眼に対して最初に行われる検査が固定されていてもよい(「一の検査」と呼ぶ)。自覚屈折測定が行われている場合に検査対象の切り替えが行われたときに適用される一の検査は、遠用検査であってよい。さらに、自覚屈折測定は、遠用検査および近用検査を含んでいてよい。このような構成は、ユーザ等のニーズによって任意に適用可能である。
切替部は、検査部を移動するための移動部(たとえば移動部121)を含んでいてよい。この場合、制御部は、第1眼の検査位置から第2眼の検査位置への検査部の移動に対応して検査部の制御を実行することが可能である。このような構成は、たとえば、左眼と右眼とを同時に測定することが不可能な眼科装置(たとえば図1等に示す眼科装置1)に適用される。
これに対し、左眼の検査および右眼の検査を同時に実行可能が検査部を有する眼科装置において、切替部は、左眼の視界および右眼の視界を択一的に遮断するための遮断部を含んでいてよい。この場合、制御部は、第2眼から第1眼への遮断部による遮断対象の変更に対応して検査部の制御を実行することができる。なお、このような眼科装置の例として、左眼用検眼窓および右眼用検眼窓それぞれに光学素子を選択的に配置可能なレフラクタと、視標提示装置とを含む検眼装置がある。
(変形例)
以上に示された実施形態は、この発明を実施するための一例に過ぎない。この発明を実施しようとする者は、この発明の要旨の範囲内において任意の変形、省略、追加等を施すことが可能である。
上記の実施形態では、少なくとも自覚屈折測定が可能であり、さらに他覚屈折測定(および角膜形状測定)が可能な眼科装置について説明した。しかし、この発明を適用可能な眼科装置はこれらに限定されるものではない。たとえば、眼圧測定機能、眼底撮影機能、前眼部撮影機能、光干渉断層撮影(OCT)機能、超音波検査機能など、眼科分野において使用可能な任意の機能を有する装置に対して、この発明を適用することが可能である。なお、眼圧測定機能は眼圧計等により実現され、眼底撮影機能は眼底カメラや走査型検眼鏡(SLO)等により実現され、前眼部撮影機能はスリットランプ等により実現され、OCT機能は光干渉断層計等により実現され、超音波検査機能は超音波診断装置等により実現される。また、このような機能のうち2つ以上を具備した装置(複合機)に対してこの発明を適用することも可能である。
左眼の検査の種別および/または順序と、右眼の検査の種別および/または順序とは、同じであってもよいし、互いに異なってもよい。たとえば、他覚屈折測定と遠用検査とをこの順序で左眼と右眼それぞれに行う場合がある。また、たとえば複数の種別の自覚屈折測定が行われる場合、左眼の検査と右眼の検査とを異ならせることがある(例:左眼のみ白内障眼である場合、左眼にのみグレア検査が行われる)。また、検査の順序が結果やスループットに影響を与えない場合、左眼の検査順序と右眼の検査順序とを異ならせることがある。
検査部を左右方向に移動させる場合に、過去の移動量を参照することができる。たとえば、左右眼の他覚屈折測定を行った後に左右眼の自覚屈折測定を行う場合、他覚屈折測定時の検査部の移動距離(瞳孔間距離(PD)、または顔の中心から瞳孔中心までの距離(ハーフPD))を求めて記憶しておき、自覚屈折測定時の検査部の移動に利用することができる。また、事前に取得されて電子カルテに記録されているPD等に基づいて検査部の移動制御を行うことも可能である。
上記の実施形態においていくつかの典型的な動作モード(使用例1〜6等)を説明したが、この発明に係る眼科装置の動作モードはこれらに限定されない。たとえば、眼圧測定機能、眼底撮影機能、前眼部撮影機能、OCT機能、超音波検査機能などのうちいずれかを有する眼科装置においては、搭載されている機能に応じた動作モードを適用することが可能である。
眼科装置が複数の動作モードを実行可能である場合、それらを選択的に実行させるための機能を設けることができる。たとえば、複数の動作モードを選択可能に提示した情報を表示させる機能と、この表示情報に基づく動作モードの選択を受け付ける機能と、受け付けられた動作モードにしたがって眼科装置を制御する機能とを設けることが可能である。
また、所定の情報に基づいて、動作モードを自動で選択するよう構成することもできる。たとえば、当該被検者に対して過去に適用された動作モードを電子カルテ等から取得することが可能である。また、属性(傷病名、年齢等)に基づいて動作モードの選択を行うよう構成することも可能である。
1 眼科装置
100 演算制御部
101 記憶部
102 検査種別特定部
103 情報変更部
110 検査部
120 左右切替部
121 移動部
130 表示部
140 操作部
150 通信部

Claims (2)

  1. 被検者の左眼および右眼それぞれの検査を行うことが可能な眼科装置であって、
    複数の異なる種別の検査を行うことが可能な検査部と、
    前記検査部による検査対象を左眼と右眼とに切り替えるための切替部と、
    第1眼から第2眼への前記検査対象の切り替えと並行して、当該切り替えの後に前記第2眼に対して最初に行われる検査の種別に応じて前記検査部を制御する制御部と
    を有する眼科装置。
  2. 前記検査部を移動するための操作部と、
    前記検査部の位置を検出する位置検出部と
    を更に有し、
    前記制御部は、前記位置検出部からの出力に基づいて、前記検査対象の切り替えの後に前記第2眼に対して最初に行われる検査の種別に応じた前記検査部の制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。

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