JP2018063843A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】拡散配光パターンを形成するための構成のコンパクト化が行え、小型化が可能な車両用灯具を提供する。
【解決手段】本発明の車両用灯具は、第1出射面に対応して車両外側の外側第1光軸を形成する外側第1入射面及び第1出射面に対応して車両内側の内側第1光軸を形成する内側第1入射面を有する第1レンズと、外側第1光軸上に設けられる外側発光チップと、内側第1光軸上に設けられる内側発光チップと、外側第1入射面と外側発光チップの間に設けられる外側第2レンズと、内側第1入射面と内側発光チップの間に設けられる内側第2レンズと、を備え、外側第2レンズは、第1レンズの外側第1後方焦点よりも前方側に外側第2後方焦点を有し、内側第2レンズは、第1レンズの内側第1後方焦点よりも前方側に内側第2後方焦点を有し、外側発光チップは、外側第2後方焦点に設けられており、内側発光チップは、内側第2後方焦点に設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は車両用灯具に関するものである。
従来、車両前後方向に延びる光軸上に配置され、出射面と、前記出射面から出射する光が入射する入射面と、前記入射面に対向して配置された基準点と、を含む投影レンズと、前記基準点又はその近傍に配置され、前記入射面から前記投影レンズ内部へ入射し、前記出射面から出射して前方へ照射される白色光を放出する光源と、を備えた車両用前照灯において、前記光源は、少なくとも第1色の光と第2色の光との混色による白色光を放出する光源であって、前記光軸方向へ向かう白色光は前記第1の光の割合が相対的に多く、前記光軸に対する角度がより大きい方向へ向かう白色光は前記第1の色の光の割合が相対的に少なく前記第2の色の光の割合が相対的に多い光源であり、前記出射面及び/又は前記入射面は、前記入射面から前記投影レンズ内部へ入射し、前記出射面から出射して前方へ照射される前記基準点からの光のうち、前記入射面への入射位置が前記光軸上又はその近傍の第1位置である光を、前記光軸と平行ではない方向へ制御し、前記入射面への入射位置が前記光軸から離れた第2位置である光を、前記光軸と平行の方向へ制御し、かつ、前記入射面への入射位置が前記第1位置と前記第2位置との間の光を、前記入射面への入射位置が前記第1位置から前記第2位置へ向かうに従って徐々に前記光軸と平行の方向へ近づくように制御する形状とされていることを特徴とする車両用前照灯が知られている(特許文献1参照)。
そして、特許文献1では、上記のような構成とし、入射面への入射位置が光軸上(又はその近傍)の第1位置である光を、光軸と平行ではない方向へ制御し、入射面への入射位置が光軸から離れた第2位置である光を、光軸と平行の方向へ制御し、かつ、入射面への入射位置が第1位置と第2位置との間の光を、入射面への入射位置が第1位置から第2位置へ向かうに従って徐々に光軸と平行の方向へ近づくように制御するように、投影レンズの出射面及び/又は入射面の形状を設計したことにより、所定配光パターン(例えば、ハイビーム用配光パターン)の色度を、部分的に見ても法規(例えば、JIS「D5500」)が定める白色範囲内とすることが可能となることが開示されている。
なお、特許文献1には、ロービーム用の場合についても記載されている。
特開2014―164876号公報
ところで、拡散配光パターンと集光配光パターンとを個別に形成し、それらを多重することでロービーム配光パターンを形成する車両用灯具があり、そのような車両用灯具では、拡散配光パターンを形成するための構成や集光配光パターンを形成するための構成をコンパクト化することで車両用灯具の小型化を行うことが望まれるようになっている。
一方、近年、LED等の半導体型の光源が用いられるようになってきており、1つのLED等の光源を用いて、例えば、拡散配光パターンを形成するためのユニットを構成するようにすると、配光パターンに求められる十分な光量が得られない場合がある。
そこで、十分な光量を得るためにユニット数を増やすことも考えられるが、そうすると、車両用灯具が大型化してしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、拡散配光パターンを形成するための構成のコンパクト化が行え、小型化が可能な車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用灯具は、第1出射面に対応して車両外側の外側第1光軸を形成する外側第1入射面及び前記第1出射面に対応して車両内側の内側第1光軸を形成する内側第1入射面を有する第1レンズと、前記外側第1光軸上に設けられる半導体型の外側発光チップと、前記内側第1光軸上に設けられる半導体型の内側発光チップと、前記外側第1入射面と前記外側発光チップの間に設けられる外側第2レンズと、前記内側第1入射面と前記内側発光チップの間に設けられる内側第2レンズと、を備え、前記外側第2レンズは、前記外側第1光軸上の前記第1レンズの外側第1後方焦点よりも前方側に位置する外側第2後方焦点を有し、前記内側第2レンズは、前記内側第1光軸上の前記第1レンズの内側第1後方焦点よりも前方側に位置する内側第2後方焦点を有し、前記外側発光チップは、前記外側第2後方焦点又は前記外側第2後方焦点近傍に設けられており、前記内側発光チップは、前記内側第2後方焦点又は前記内側第2後方焦点近傍に設けられている。
(2)上記(1)の構成において、前記第1出射面は、段差のない滑らかな面形状を有している。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記外側第2レンズは、外側第2入射面と、前記外側第2入射面に対応して、前記外側発光チップからの光を前記外側第1入射面に照射する配光制御を行う面形状に形成された外側第2出射面と、を備え、前記内側第2レンズは、内側第2入射面と、前記内側第2入射面に対応して、前記内側発光チップからの光を前記内側第1入射面に照射する配光制御を行う面形状に形成された内側第2出射面と、を備えている。
(4)上記(3)の構成において、前記外側第2出射面は、外側発光チップから放射される光の広がりを、前記第1レンズの外側第1入射面と前記第1レンズの前記外側第1後方焦点を結ぶコーンの広がりに合わせる基本形状を有するとともに、前記外側第2出射面の車両内側から前記第1レンズの前記外側第1入射面に向けて照射する光については車両外側に照射する面形状に形成されており、前記内側第2出射面は、内側発光チップから放射される光の広がりを、前記第1レンズの内側第1入射面と前記第1レンズの前記内側第1後方焦点を結ぶコーンの広がりに合わせる基本形状を有するとともに、前記内側第2出射面の車両外側から前記第1レンズの前記内側第1入射面に向けて照射する光については車両内側に照射する面形状に形成されている。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つの構成において、前記外側第1入射面は、前記外側第1後方焦点上に外側点光源を仮定して前記外側第2レンズを介さずに前記外側点光源からの光が入射するときに、車両外側の前記外側第1入射面から前記第1レンズに入射する光ほど、前記第1出射面から前方側に照射される光が車両内側に照射されるように配光制御を行う面形状に形成されており、前記内側第1入射面は、前記内側第1後方焦点上に内側点光源を仮定して前記内側第2レンズを介さずに前記内側点光源からの光が入射するときに、車両内側の前記内側第1入射面から前記第1レンズに入射する光ほど、前記第1出射面から前方側に照射される光が車両外側に照射されるように配光制御を行う面形状に形成されている。
(6)上記(1)から(5)のいずれか1つの構成において、前記外側第1入射面及び前記内側第1入射面は、鉛直方向上側及び鉛直方向下側に入射する光が前記第1出射面から前方側に照射されるときに、カットオフライン側に照射するとともに、鉛直方向中央側に入射する光が前記第1出射面から前方側に照射されるときに、配光パターンの下方に照射するように配光制御する面形状に形成されている。
(7)上記(1)から(6)のいずれか1つの構成において、前記外側第2レンズ及び前記内側第2レンズが一体に形成された第2レンズ部材を備えている。
本発明によれば、拡散配光パターンを形成するための構成のコンパクト化が行え、小型化が可能な車両用灯具を提供することができる。
本発明に係る実施形態の車両用灯具を備えた車両の平面図である。 本発明に係る実施形態の灯具ユニットの主要部を示す斜め上側から見た斜視図である。 本発明に係る実施形態の灯具ユニットの主要部を示す後方側から見た斜視図である。 本発明に係る実施形態の第1レンズによる水平方向の配光制御を説明するための図であり、(a)は第1レンズの水平方向の左側(車両外側)での配光制御を説明する図であり、(b)は第1レンズの水平方向の右側(車両内側)での配光制御を説明する図である。 本発明に係る実施形態の第1レンズによる鉛直方向の配光制御を説明する図である。 本発明に係る実施形態の外側第2レンズ及び内側第2レンズを説明するための図であり、(a)は外側第2レンズの配光制御を説明するための図であり、(b)は内側第2レンズの配光制御を説明するための図である。 本発明に係る実施形態の外側第2レンズ及び内側第2レンズを介して第1レンズに入射した光によって形成されるスクリーン上での配光パターンを等光度線で示す図であり、(a)は外側第2レンズを介して第1レンズに入射した光で形成されるスクリーン上での配光パターンを示す図であり、(b)は内側第2レンズを介して第1レンズに入射した光によって形成されるスクリーン上での配光パターンを示す図である。 本発明に係る実施形態のロービーム配光パターン用のスクリーン上での拡散配光パターンを等光度線で示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
また、実施形態及び図中において、特に断りがない場合、「前」、「後」は、各々、車両の「前進方向」、「後進方向」を示し、「上」、「下」、「左」、「右」は、各々、車両に乗車する運転者から見た方向を示す。
さらに、「内側」は、車両における車両用灯具の設置位置を基準とした車両内側を示し、同様に「外側」は、車両外側を示している。
つまり、左側の車両用灯具において右側は「内側」であり、左側は「外側」であり、右側の車両用灯具において左側は「内側」であり、右側は「外側」である。
本発明に係る実施形態の車両用灯具は、図1に示す車両102の前方の左右のそれぞれに設けられる車両用前照灯(101R、101L)であり、以下では単に車両用灯具と記載する。
なお、左右の車両用灯具は、灯具光軸(以下、Z軸として示す)を基準として対称となる構成(例えば、レンズ等は灯具光軸(Z軸)を基準として左右を逆転させた構成)を有している。
このため、左側の車両用灯具において、車両内側として説明される内容は、右側の車両用灯具における車両内側の内容と同じであり、逆に、左側の車両用灯具において、車両外側として説明される内容は、右側の車両用灯具における車両外側の内容と同じである。
したがって、以下では、主に左側の車両用灯具について説明し、右側の車両用灯具に関する説明を省略する場合がある。
また、以下の説明では、上述のとおり、左側の車両用灯具で説明を行っているため、水平方向の左側は車両外側であり、水平方向の右側は車両内側である。
本実施形態の車両用灯具は、車両前方側に開口したハウジング(図示せず)と開口を覆うようにハウジングに取り付けられるアウターレンズ(図示せず)を備え、ハウジングとアウターレンズとで形成される灯室内に灯具ユニット10(図2及び図3参照)等が配置されている。
図2は灯具ユニット10の主要部を示す斜め上側から見た斜視図であり、図3は灯具ユニット10の主要部を示す後方側から見た斜視図である。
なお、以降の図においても同様であるが、Z軸は灯具光軸であり、Y軸は車両102の鉛直方向を示す軸であり、Y軸及びZ軸の両軸に直交するX軸は車両102の水平方向を示す軸である。
本実施形態の灯具ユニット10は、図2及び図3に示すように、第1レンズ部材20と、第2レンズ部材30と、光源部40と、を備えている。
また、灯具ユニット10は、光源部40が設けられる図示しないヒートシンクと、第1レンズ部材20及び第2レンズ部材30をヒートシンクに取り付けるための図示しないレンズホルダを備えている。
(第1レンズ部材)
第1レンズ部材20は、透明なガラス材料や樹脂材料等を用いて形成されるが、成形性がよく、屈折率の波長依存性が小さく、青色分光色を抑制しやすい観点からPMMA等のアクリル系樹脂を用いるのが好ましい。
第1レンズ部材20は、後述する第1レンズ21と、第1レンズ21の水平方向(X軸方向)の左右両側(車両外側及び内側)に設けられるフランジ部(図示せず)と、を備えている。
そして、第1レンズ部材20は、そのフランジ部(図示せず)がレンズホルダ(図示せず)に固定され、レンズホルダを介してヒートシンク(図示せず)に取り付けられている。
なお、第1レンズ部材20のフランジ部は、第1レンズ21に対して水平方向(X軸参照)の左右両側に設けることに限定されず、鉛直方向(Y軸参照)の上下両側に設けられてもよい。
また、第1レンズ部材20は、フランジ部でレンズホルダに固定されるものに限定する必要はなく、レンズホルダに対して接着固定等によって固定されてもよい。
この場合、第1レンズ部材20は、後述する第1レンズ21のみからなり、したがって、灯具ユニット10は、少なくとも第1レンズ21を有していればよい。
(第2レンズ部材)
第2レンズ部材30は、本実施形態では、後述する外側第2レンズ31と後述する内側第2レンズ32が連結部33で一体に連結されるように一体に形成された部材である。
そして、第2レンズ部材30も、第1レンズ部材20と同様に、水平方向(X軸参照)の左右両側(車両外側及び内側)にフランジ部(図示せず)を備えている。
つまり、第2レンズ部材30は、外側第2レンズ31の車両外側及び内側第2レンズ32の車両内側にフランジ部(図示せず)を備えている。
そして、第2レンズ部材30は、そのフランジ部(図示せず)がレンズホルダ(図示せず)に固定され、レンズホルダを介してヒートシンク(図示せず)に取り付けられている。
ただし、第2レンズ部材30においても、第1レンズ部材20と同様に、水平方向(X軸参照)の左右両側にフランジ部を設けることに限定される必要はなく、外側第2レンズ31及び内側第2レンズ32の鉛直方向(Y軸方向)の上下両側にフランジ部を設けるようにしてもよく、フランジ部でレンズホルダに固定されるのに代えて、レンズホルダに対して接着固定等によって固定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2レンズ部材30は1つのレンズ部材であるが、外側第2レンズ31と内側第2レンズ32が連結部33で一体化される必要はなく、2つの第2レンズ部材30を用いる構成、つまり、外側第2レンズ31を有する第2レンズ部材30と、内側第2レンズ32を有する第2レンズ部材30を用いる構成としてもよい。
そして、フランジ部は必須の要件ではないため、個別の第2レンズ部材30が外側第2レンズ31と内側第2レンズ32のみからなるものであってもよく、したがって、灯具ユニット10は、少なくとも外側第2レンズ31と内側第2レンズ32を有していればよい。
ただし、本実施形態のように、外側第2レンズ31と内側第2レンズ32が連結部33で一体化された1つの第2レンズ部材30として構成されているほうが、製造コストを低減することができるとともに、レンズホルダ等の構成もシンプルなものとでき、レンズホルダ等の部品コストも低減できるため、外側第2レンズ31と内側第2レンズ32が連結部33で一体化された1つの第2レンズ部材30を用いるようにすることが好ましい。
なお、第2レンズ部材30も、第1レンズ部材20と同様に、透明なガラス材料や樹脂材料等を用いて形成すればよいが、第2レンズ部材30は、光源部40(より具体的には、外側発光チップ42及び内側発光チップ43)の近くに配置されることになるため、第2レンズ部材30には、成形性がよく、耐熱性に優れる観点で、ポリカーボネート系樹脂を用いるのが好適である。
(光源部)
光源部40は、基板41と、水平方向(X軸参照)の左側(車両外側)の基板41上に設けられた外側発光チップ42と、水平方向(X軸参照)の右側(車両内側)に設けられた内側発光チップ43と、を備えている。
外側発光チップ42は、発光中心と後述する第1レンズ21の外側第1光軸PZ1とが一致するように、外側第1光軸PZ1上に設けられており、内側発光チップ43は、発光中心と後述する第1レンズ21の内側第1光軸PZ2とが一致するように、内側第1光軸PZ2上に設けられている。
本実施形態では、外側発光チップ42と内側発光チップ43の間の水平方向の離間距離が約14mmとなるように、外側発光チップ42と内側発光チップ43が基板41上に設けられている。
なお、本実施形態では、給電構造(導電パターン)を設けた1つのアルミ実装基板を基板41として用い、その基板41上に外側発光チップ42及び内側発光チップ43を実装し、1つの光源からなる光源部40、つまり、外側発光部と内側発光部を有する光源部40になっている。
しかしながら、個別に外側発光チップ42用の基板41と内側発光チップ43用の基板41とを用いるようにして、外側光源と内側光源を有する光源部40としてもよい。
本実施形態では、外側発光チップ42及び内側発光チップ43は、半導体型の発光素子であるLEDチップを用いているが、同様に、半導体型の発光素子であるレーザチップ(LDチップ)を用いるようにしてもよい。
なお、外側発光チップ42及び内側発光チップ43の一部に欠けがある場合があり、そのような場合には、外側発光チップ42及び内側発光チップ43の欠けがある部分を鉛直方向上側に位置するように外側発光チップ42及び内側発光チップ43を基板41上に配置することが好ましい。
このようにすることで欠けの部分を下方に投影することができ、配光パターンの下方に逃がすようにすることで良好な配光パターンを形成することができる。
(第1レンズ)
第1レンズ21は、図2に示すように、灯具光軸(Z軸参照)を基準として水平方向(X軸方向)の左側(車両外側)の外側第1出射面22aと、水平方向(X軸方向)の右側(車両内側)の内側第1出射面22bと、を有した第1出射面22を備えている。
そして、外側第1出射面22a及び内側第1出射面22bは、どちらも平らな平面形状になっており、それらの間には段差等がない。
つまり、第1レンズ21は、段差のない滑らかな平面形状の1つの第1出射面22を備えたものになっている。
この第1出射面22は、前方側から見た外形がほぼ矩形状(縦横がそれぞれ約30mmの正方形状)であり、本実施形態では、C連続の平面になっている。
ただし、第1出射面22は、C連続の平面に限定されず、デザイン等の要求に応じて面形状を適宜変更してよい自由面である。
一方、第1レンズ21は、図2に示すように、灯具光軸(Z軸参照)を基準として水平方向(X軸方向)の左側(車両外側)の後方側に突出した外側第1入射面23aと、水平方向(X軸方向)の右側(車両内側)の後方側に突出した内側第1入射面23bと、を有し、外側第1入射面23aと内側第1入射面23bが繋がって、ほぼ灯具光軸(Z軸参照)の位置に凹みを有する第1入射面23を備えている。
この外側第1入射面23aは、第1出射面22の主に車両外側(水平方向の左側)の外側第1出射面22aに対応して車両外側(水平方向の左側)の外側第1光軸PZ1を形成する面形状を有しており、内側第1入射面23bは、第1出射面22の主に車両内側(水平方向の右側)の内側第1出射面22bに対応して車両内側(水平方向の右側)の内側第1光軸PZ2を形成する面形状を有している。
そして、この外側第1入射面23a及び内側第1入射面23bの面形状によって、第1レンズ21は所定の配光制御を行うように設定されている。
なお、第1レンズ21は、上述のように2つの光軸(外側第1光軸PZ1及び内側第1光軸PZ2)のそれぞれの光軸上に後方焦点(外側第1後方焦点PF1及び内側第1後方焦点PF2)を有するものになっている。
図4は、第1レンズ21による水平方向の配光制御を説明するための図であり、図4(a)は第1レンズ21の水平方向の左側(車両外側)での配光制御を説明する図であり、図4(b)は第1レンズ21の水平方向の右側(車両内側)での配光制御を説明する図である。
なお、図4(a)及び図4(b)では、第1レンズ21の外側第1後方焦点PF1及び内側第1後方焦点PF2に外側点光源及び内側点光源を仮定したときに、その外側点光源及び内側点光源から水平方向に放射される光線についても併せて記載しているが、この光線は外側点光源及び内側点光源から放射される光線群の一部を示したものであり、実際には図示される光線同士の間等にも多数の光線が存在する。
また、図5は、第1レンズ21による鉛直方向の配光制御を説明する図である。
なお、図5は灯具ユニット10の主要部を横から見た側面図になっており、外側発光チップ42の発光中心から鉛直方向に放射される光線を併せて図示している。
ただし、図5に示す光線は、外側発光チップ42の発光中心から放射される光線群の一部を示したものであり、実際には図示される光線同士の間等にも多数の光線が存在する。
図4(a)に示すように、外側第1入射面23aは、外側第1光軸PZ1上の外側第1後方焦点PF1上に外側点光源を仮定して外側第2レンズ31を介さずに外側点光源からの光が外側第1入射面23aから第1レンズ21に入射するときに、外側第1入射面23aの車両外側(水平方向の左側)の位置から第1レンズ21に入射する光ほど、第1出射面22(外側第1出射面22a)から前方側に照射される光が車両内側(水平方向の右側)に照射されるように配光制御を行う面形状に形成されている。
具体的には、外側第1入射面23aの最も車両内側(水平方向の右側)から第1レンズ21に入射した光は、スクリーン上における鉛直基準線の水平方向の右側(車両内側)の約1度の位置に向かって、第1出射面22(外側第1出射面22a)から照射されるようになっている。
そして、順次、外側第1入射面23aの車両外側(水平方向の左側)から第1レンズ21に入射する光ほど、スクリーン上の更に水平方向の右側(車両内側)に向かって、第1出射面22(外側第1出射面22a)から照射されるようになっており、最も車両外側(水平方向の左側)の外側第1入射面23aから第1レンズ21に入射した光は、スクリーン上における鉛直基準線より水平方向の右側(車両内側)の約23度の位置に向かって照射されるようになっている。
つまり、外側第1入射面23aは、主に、スクリーン上における鉛直基準線よりも右側に位置する車両内側の配光パターンを形成する面形状に形成されている。
一方、図4(b)に示すように内側第1入射面23bは、内側第1光軸PZ2上の内側第1後方焦点PF2上に内側点光源を仮定して内側第2レンズ32を介さずに内側点光源からの光が内側第1入射面23bから第1レンズ21に入射するときに、内側第1入射面23bの車両内側(水平方向の右側)の位置から第1レンズ21に入射する光ほど、第1出射面22(内側第1出射面22b)から前方側に照射される光が車両外側(水平方向の左側)に照射されるように配光制御を行う面形状に形成されている。
具体的には、内側第1入射面23bの最も車両外側(水平方向の左側)から第1レンズ21に入射した光は、スクリーン上における鉛直基準線の水平方向の左側(車両外側)の約1度の位置に向かって、第1出射面22(内側第1出射面22b)から照射されるようになっている。
そして、順次、内側第1入射面23bの車両内側(水平方向の右側)から第1レンズ21に入射する光ほど、スクリーン上の更に水平方向の左側(車両外側)に向かって、第1出射面22(内側第1出射面22b)から照射されるようになっており、最も車両内側(水平方向の右側)の内側第1入射面23bから第1レンズ21に入射した光は、スクリーン上における鉛直基準線より水平方向の左側(車両外側)の約28度の位置に向かって照射されるようになっている。
つまり、内側第1入射面23bは、主に、スクリーン上における鉛直基準線よりも左側に位置する車両外側の配光パターンを形成する面形状に形成されている。
なお、本実施形態のように、最も車両内側(水平方向の右側)の内側第1入射面23bから第1レンズ21に入射した光は、スクリーン上における鉛直基準線より水平方向の左側(車両外側)の約28度の位置に向かって照射するようにして、拡散配光パターンを車両内側よりも外側に広げることで視認性のよい拡散配光パターンを形成することができる。
次に、図5を参照して、第1レンズ21の鉛直方向での配光制御について説明する。
図5に示すように、外側第2レンズ31を介して第1レンズ21の外側第1入射面23aの鉛直方向中央側から第1レンズ21に入射する光は、第1出射面22(外側第1出射面22a)の鉛直方向中央側から前方側に照射されるが、そのときに下方に向けて照射されている。
つまり、スクリーン上での配光パターンの下方に照射するように配光制御している。
また、外側第1入射面23aの鉛直方向上側及び鉛直方向下側から第1レンズ21に入射する光は、第1出射面22(外側第1出射面22a)の鉛直方向上側及び鉛直方向下側から前方側に照射されるが、その照射される光は、下方に向けて照射されておらず、スクリーン上の配光パターンのカットオフライン側に照射されている。
そして、図5では、第1レンズ21の外側第1入射面23aから第1レンズ21に入射して第1出射面22(外側第1出射面22a)から前方に照射される光線について示しているが、第1レンズ21の内側第1入射面23bから第1レンズ21に入射して第1出射面22(内側第1出射面22b)から前方に照射される光線についても同様である。
つまり、外側第1入射面23a及び内側第1入射面23bは、外側第1入射面23a及び内側第1入射面23bの鉛直方向上側及び鉛直方向下側から第1レンズ21に入射する光が第1出射面22から前方側に照射されるときに、カットオフライン側に照射するとともに、外側第1入射面23a及び内側第1入射面23bの鉛直方向中央側から第1レンズ21に入射する光が第1出射面22から前方側に照射されるときに、配光パターンの下方に照射するように配光制御する面形状に形成されている。
ここで、外側第1入射面23a及び内側第1入射面23bの鉛直方向中央側は、仮想的な点光源とみなせる外側第2レンズ31及び内側第2レンズ32の出射面(外側第2出射面31a及び内側第2出射面32a)との距離が近いため、第1レンズ部材20や第2レンズ部材30の組み付け時の誤差で光の入射位置にズレが起こると、第1出射面22からの光の照射方向のズレが起きやすい。
しかしながら、本実施形態では、外側第1入射面23a及び内側第1入射面23bの鉛直方向中央側から第1レンズ21に入射する光が、配光パターンの下方に照射されるように配光制御されているため、第1レンズ部材20や第2レンズ部材30の組み付け時の誤差があってもカットオフラインの上方に光が照射されることが回避でき、グレア光の発生が抑制された良好なロービーム配光パターン用の拡散配光パターンを形成することができる。
そして、上述のような第1レンズ21による配光制御によって、拡散配光パターンの基本的な全体形状が形成されている。
次に、外側第2レンズ31及び内側第2レンズ32について詳細に説明する。
図6は外側第2レンズ31及び内側第2レンズ32を説明するための図であり、図6(a)は外側第2レンズ31の配光制御を説明するための図であり、図6(b)は内側第2レンズ32の配光制御を説明するための図である。
なお、図6(a)及び図6(b)は上側から見た平面図になっており、外側発光チップ42及び内側発光チップ43の発光中心から水平方向に放射される光線についても併せて図示している。
ただし、図6(a)及び図6(b)に示される光線は、発光中心から放射される光線群の一部を示したものであり、実際には図示される光線同士の間等にも多数の光線が存在する。
図7は外側第2レンズ31及び内側第2レンズ32を介して第1レンズ21に入射した光によって形成されるスクリーン上での配光パターンを等光度線で示す図であり、図7(a)は外側第2レンズ31を介して第1レンズ21に入射した光で形成されるスクリーン上での配光パターンを示す図であり、図7(b)は内側第2レンズ32を介して第1レンズ21に入射した光によって形成されるスクリーン上での配光パターンを示す図である。
なお、図7のVU−VL線はスクリーン上での鉛直基準線を示しており、HL−HR線はスクリーン上での水平基準線を示しており、他の図においても同様である。
(外側第2レンズ)
図6(a)に示すように、外側第2レンズ31は、第1レンズ21の外側第1後方焦点PF1よりもかなり短く、外側第1後方焦点PF1よりも前方側に位置する外側第2後方焦点SF1を有しており、外側第2レンズ31は、外側第2後方焦点SF1が第1レンズ21の外側第1光軸PZ1上に位置するように配置されている。
具体的には、外側第2後方焦点SF1は、外側第2レンズ31の後方側の約5.5mmの位置に位置している。
そして、外側発光チップ42は、発光中心が外側第2後方焦点SF1又は外側第2後方焦点SF1近傍に位置するように配置されている。
なお、本実施形態では、外側発光チップ42は、発光中心が外側第2後方焦点SF1に一致するように配置されている。
一方、外側第1後方焦点PF1は、外側第2後方焦点SF1よりも後方に約16mmの位置に位置しており、外側第2レンズ31を用いることで、外側第2レンズ31を用いない場合に外側発光チップ42を外側第1後方焦点PF1又は外側第1後方焦点PF1近傍に配置することになるのに比べ、かなり外側発光チップ42を第1レンズ21に近づけて配置することができるようになっている。
このため、第1レンズ21から外側発光チップ42までの距離を短くでき、前後方向にコンパクトな構成とすることができる。
また、外側発光チップ42が外側第1後方焦点PF1に設けられていると、外側発光チップ42から第1レンズ21までの距離が長いため、外側発光チップ42から放射される光の広がりが大きくなり、その光を受けるために第1レンズ21も大きいものとする必要がある。
しかしながら、本実施形態のように、近い距離に後方焦点が設定されている外側第2レンズ31を用いるようにすると、外側第2レンズ31を大きくしなくとも、外側発光チップ42から放射される光が大きく広がる前に、その放射された光を外側第2レンズ31で受けることができ、そして、外側第2レンズ31による適切な配光制御によって、第1レンズ21を大きくしなくとも光を第1レンズ21で受けることができるようになる。
具体的には、外側第2レンズ31は、外側発光チップ42から放射される光をスムーズに外側第2レンズ31に入射させるように、水平方向と鉛直方向の二軸によって織り成される内側に緩やかに凹む複合二次曲面に形成された外側第2入射面31bと、外側第2入射面31bの形状に応じて、第1レンズ21の外側第1入射面23aに向けて適切に光を照射するように配光制御を行う面形状に形成された外側第2出射面31aと、を備えている。
なお、外側第2出射面31aは、上述のように、外側第2入射面31bの形状に応じて、配光制御を行うため、自由曲面として形成されており、本実施形態では、前方側に突出した自由曲面になっている。
そして、外側第2出射面31aは、第1レンズ21の外側第1入射面23aに向けて適切に光を照射するために、第1レンズ21側から光を照射したときに外側第1後方焦点PF1に対して焦点をズラす面形状を有している。
詳細に説明すると、図6(a)に示すように、外側第2入射面31bは、第1レンズ21側から光を照射したときに、外側第1後方焦点PF1に光が照射される水平方向の位置(以下、外側第2水平方向基準位置B1という)を有している。
そして、外側第2出射面31aは、第1レンズ21側から光を照射したときに、外側第2水平方向基準位置B1を基準として、外側第2入射面31bの車両外側(水平方向の左側)から照射される光ほど、矢印T11で示すように、外側第1後方焦点PF1よりも車両外側(水平方向の左側)に焦点をズラすとともに、外側第2水平方向基準位置B1を基準として、外側第2入射面31bの車両内側(水平方向の右側)から照射される光ほど、矢印T12で示すように、外側第1後方焦点PF1よりも車両内側(水平方向の右側)に焦点をズラす面形状に形成されている。
本実施形態では、外側第2出射面31aは、最も車両外側(水平方向の左側)の外側第2入射面31bから照射される光の焦点を外側第1後方焦点PF1よりも車両外側(水平方向の左側)の位置F11にズラすとともに、最も車両内側(水平方向の右側)の外側第2入射面31bから照射される光の焦点を外側第1後方焦点PF1よりも車両内側(水平方向の右側)の位置F12にズラす面形状に形成されている。
このように、焦点をズラす面形状に外側第2出射面31aを形成すると、外側第2入射面31bから外側第2レンズ31に入射した光が、外側第2出射面31aから第1レンズ21(外側第1入射面23a)側に照射されるときに光が内向きに変換されることになる。
この内向きの光の変換は、基本的には、図4(a)に示す外側第1入射面23aの水平方向の両端から外側第1後方焦点PF1を結ぶコーンC1の広がりに合わせるように行われている。
ただし、車両内側(水平方向の右側)の焦点のズラし量(矢印T12参照)は、車両外側(水平方向の左側)の焦点のズラし量(矢印T11参照)よりも若干多めに設定されており、より内向きに変換するようになっている。
このため、図6(a)に示すように、外側第2出射面31aの最も車両外側(水平方向の左側)から照射され、外側第1入射面23aの最も車両外側(水平方向の左側)から第1レンズ21に入射した光は、図4(a)を参照して説明したように、スクリーン上における鉛直基準線より水平方向の右側(車両内側)の約23度の位置に向かって照射されている。
一方、図6(a)に示すように、外側第2出射面31aの最も車両内側(水平方向の右側)から外側第1入射面23aに向けて照射される光については若干車両外側に照射され、その照射された光が外側第1入射面23aの車両内側(水平方向の右側)から第1レンズ21に入射して、第1出射面22(外側第1出射面22a)から若干車両外側(水平方向の左側)に照射されており、スクリーン上における鉛直基準線よりも数度程度、車両外側(水平方向の左側)に配光されるようになっている。
つまり、外側第2出射面31aは、外側発光チップ42から放射される光の広がりを、第1レンズ21の外側第1入射面23aの外周と第1レンズ21の外側第1後方焦点PF1を結ぶコーンC1の広がりに合わせる基本形状を有するとともに、外側第2出射面31aの水平方向の車両内側については、外側第2出射面31aの車両内側から第1レンズ21の外側第1入射面23aに向けて照射する光については車両外側に照射する面形状に形成されている。
この結果、図7(a)に示すように、外側第2レンズ31を介して照射される光が形成するスクリーン上での配光パターンは、拡散配光パターンのうちの鉛直基準線(VU−VL線)よりも若干車両外側(水平方向の左側)から車両内側(水平方向の右側)の範囲をカバーするものとなる。
ただし、図7(a)では、外側発光チップ42の発光面の広さの分だけ配光範囲が広がったものになっている。
(内側第2レンズ)
図6(b)に示すように、内側第2レンズ32は、第1レンズ21の内側第1後方焦点PF2よりもかなり短く、内側第1後方焦点PF2よりも前方側に位置する内側第2後方焦点SF2を有しており、内側第2レンズ32は、内側第2後方焦点SF2が第1レンズ21の内側第1光軸PZ2上に位置するように配置されている。
具体的には、内側第2後方焦点SF2は、内側第2レンズ32の後方側の約5.5mmの位置に位置している。
そして、内側発光チップ43は、発光中心が内側第2後方焦点SF2又は内側第2後方焦点SF2近傍に位置するように配置されている。
なお、本実施形態では、内側発光チップ43は、発光中心が内側第2後方焦点SF2に一致するように配置されている。
一方、内側第1後方焦点PF2は、内側第2後方焦点SF2よりも後方に約16mmの位置に位置しており、内側第2レンズ32を用いることで、内側第2レンズ32を用いない場合に内側発光チップ43を内側第1後方焦点PF2又は内側第1後方焦点PF2近傍に配置することになるのに比べ、かなり内側発光チップ43を第1レンズ21に近づけて配置することができるようになっている。
このため、第1レンズ21から内側発光チップ43までの距離を短くでき、前後方向にコンパクトな構成とすることができる。
また、内側発光チップ43が内側第1後方焦点PF2に設けられていると、内側発光チップ43から第1レンズ21までの距離が長いため、内側発光チップ43から放射される光の広がりが大きくなり、その光を受けるために第1レンズ21も大きいものとする必要がある。
しかしながら、本実施形態のように、近い距離に後方焦点が設定されている内側第2レンズ32を用いるようにすると、内側第2レンズ32を大きくしなくとも、内側発光チップ43から放射される光が大きく広がる前に、その放射された光を内側第2レンズ32で受けることができ、そして、内側第2レンズ32による適切な配光制御によって、第1レンズ21を大きくしなくとも光を第1レンズ21で受けることができるようになる。
具体的には、内側第2レンズ32は、内側発光チップ43から放射される光をスムーズに内側第2レンズ32に入射させるように、水平方向と鉛直方向の二軸によって織り成される内側に緩やかに凹む複合二次曲面に形成された内側第2入射面32bと、内側第2入射面32bの形状に応じて、第1レンズ21の内側第1入射面23bに向けて適切に光を照射するように配光制御を行う面形状に形成された内側第2出射面32aと、を備えている。
なお、内側第2出射面32aは、上述のように、内側第2入射面32bの形状に応じて、配光制御を行うため、自由曲面として形成されており、本実施形態では、前方側に突出した自由曲面になっている。
そして、内側第2出射面32aは、第1レンズ21の内側第1入射面23bに向けて適切に光を照射するために、第1レンズ21側から光を照射したときに内側第1後方焦点PF2に対して焦点をズラす面形状を有している。
詳細に説明すると、図6(b)に示すように、内側第2入射面32bは、第1レンズ21側から光を照射したときに、内側第1後方焦点PF2に光が照射される水平方向の位置(以下、内側第2水平方向基準位置B2という)を有している。
そして、内側第2出射面32aは、第1レンズ21側から光を照射したときに、内側第2水平方向基準位置B2を基準として、内側第2入射面32bの車両外側(水平方向の左側)から照射される光ほど、矢印T21で示すように、内側第1後方焦点PF2よりも車両外側(水平方向の左側)に焦点をズラすとともに、内側第2水平方向基準位置B2を基準として、内側第2入射面32bの車両内側(水平方向の右側)から照射される光ほど、矢印T22で示すように、内側第1後方焦点PF2よりも車両内側(水平方向の右側)に焦点をズラす面形状に形成されている。
本実施形態では、内側第2出射面32aは、最も車両外側(水平方向の左側)の内側第2入射面32bから照射される光の焦点を内側第1後方焦点PF1よりも車両外側(水平方向の左側)の位置F21にズラすとともに、最も車両内側(水平方向の右側)の内側第2入射面32bから照射される光の焦点を内側第1後方焦点PF2よりも車両内側(水平方向の右側)の位置F22にズラす面形状に形成されている。
なお、内側第2レンズ32の車両外側(水平方向の左側)の焦点のズラし量(矢印T21参照)は、外側第2レンズ31の車両内側(水平方向の右側)の焦点のズラし量(矢印T12参照)よりも若干多めに設定されており、一方、内側第2レンズ32の車両内側(水平方向の右側)の焦点のズラし量(矢印T22参照)は、外側第2レンズ31の車両外側(水平方向の左側)の焦点のズラし量(矢印T11参照)とほぼ同じに設定されている。
このように、焦点をズラす面形状に内側第2出射面32aを形成すると、内側第2入射面32bから内側第2レンズ32に入射した光が、内側第2出射面32aから第1レンズ21(内側第1入射面23b)側に照射されるときに光が内向きに変換されることになる。
この内向きの光の変換は、基本的には、図4(b)に示す内側第1入射面23bの水平方向の両端から内側第1後方焦点PF2を結ぶコーンC2の広がりに合わせるように行われている。
ただし、車両外側(水平方向の左側)の焦点のズラし量(矢印T21参照)は、車両内側(水平方向の右側)の焦点のズラし量(矢印T22参照)よりも若干多めに設定されており、より内向きに変換するようになっている。
このため、図6(b)に示すように、内側第2出射面32aの最も車両内側(水平方向の右側)から照射され、内側第1入射面23bの最も車両内側(水平方向の右側)から第1レンズ21に入射した光は、図4(b)を参照して説明したように、スクリーン上における鉛直基準線より水平方向の左側(車両外側)の約28度の位置に向かって照射されている。
一方、図6(a)に示すように、内側第2出射面32aの最も車両外側(水平方向の左側)から内側第1入射面23bに向けて照射される光については若干車両内側に照射され、その照射された光が内側第1入射面23bの車両外側(水平方向の左側)から第1レンズ21に入射して、第1出射面22(内側第1出射面22b)から若干車両内側(水平方向の右側)に照射されており、スクリーン上における鉛直基準線よりも数度程度、車両内側(水平方向の右側)に配光されるようになっている。
つまり、内側第2出射面32aは、内側発光チップ43から放射される光の広がりを、第1レンズ21の内側第1入射面23bの外周と第1レンズ21の内側第1後方焦点PF2を結ぶコーンC2の広がりに合わせる基本形状を有するとともに、内側第2出射面32aの水平方向の車両外側については、内側第2出射面32aの車両外側から第1レンズ21の内側第1入射面23bに向けて照射する光については車両内側に照射する面形状に形成されている。
この結果、図7(b)に示すように、内側第2レンズ32を介して照射される光が形成するスクリーン上での配光パターンとしては、拡散配光パターンのうちの鉛直基準線(VU−VL線)よりも若干車両内側(水平方向の右側)から車両外側(水平方向の左側)の範囲をカバーするものとなる。
ただし、図7(b)では、内側発光チップ43の発光面の広さの分だけ配光範囲が広がったものになっている。
そして、図7(a)及び図7(b)に示す配光パターンが多重されると、図8に示すような良好なロービーム配光パターン用の拡散配光パターンが形成される。
なお、上述したように、図7(a)に示す配光パターンは、鉛直基準線(VU−VL線)よりも若干車両外側(水平方向の左側)に配光範囲を有し、図7(b)に示す配光パターンは、鉛直基準線(VU−VL線)よりも若干車両内側(水平方向の右側)に配光範囲を有しているため、鉛直基準線(VU−VL線)の近くでは、これらがオーバーラップすることで図8に示すように、拡散配光パターンの中央に良好な高光度帯が形成される。
なお、本実施形態では、車両左側の車両用灯具について説明しており、右側が車両内側となり、左側が車両外側となる。
一方、車両右側の車両用灯具の場合、左側が車両内側となり、右側が車両外側となるが、はじめに触れたように、車両左側と車両右側の灯具では、灯具光軸を基準に左右を逆転させた構成を有している。
このため、車両左側の車両用灯具において、灯具光軸(Z軸参照)より車両内側の構成として説明される内容は、車両右側の車両用灯具においても車両内側の構成であり、車両左側の車両用灯具において、灯具光軸(Z軸参照)より車両外側の構成として説明される内容は、車両右側の車両用灯具においても車両内側の構成である。
そして、これまでの説明においても灯具光軸(Z軸参照)を基準として車両内側を「内側」及び車両外側を「外側」として説明がなされており、その説明は、そのまま車両右側の車両用灯具にも適用できるものである。
以上のような構成によれば、拡散配光パターンのうち、車両内側(水平方向の右側)の配光領域と、車両外側(水平方向の左側)の配光領域を形成するために、それぞれ1つずつの発光チップ(内側発光チップ43及び外側発光チップ42)を用いているため、1つの発光チップだけで拡散配光パターンを形成するのに比べ光量を倍増させることができ、十分な光度を確保することができる。
また、第1レンズ21が配光制御する領域を、車両内側と車両外側の配光パターンを形成する2つの近接する領域として取り扱うようにし、第1レンズ21が配光制御する領域のうち、車両内側(水平方向の右側)の配光領域を形成する領域に対して内側第2レンズ32を配置して内側発光チップ43を対応させるようにし、車両外側(水平方向の左側)の配光領域を形成する領域に対して外側第2レンズ31を配置して外側発光チップ42を対応させるようにしているため、内側第2レンズ32と外側第2レンズ31を近接して配置させることができるとともに、内側発光チップ43と外側発光チップ42を近接して配置させることができるようになっている。
したがって、1つの拡散配光パターンを形成するための構成をコンパクトに集合配置することができる。
さらに、外側第2レンズ31及び内側第2レンズ32を設けることで、外側発光チップ42及び内側発光チップ43を第1レンズ21に近づけて配置することができるため、前後方向においても構成をコンパクトに集合配置することができる。
この結果、灯具ユニット10を小型化することが可能であり、車両用灯具としてのサイズを小さくすることができる。
以上、具体的な実施形態を基に本発明の説明を行ってきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、技術的思想を逸脱することのない変更や改良を行ったものも発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 灯具ユニット
20 第1レンズ部材
21 第1レンズ
22 第1出射面
22a 外側第1出射面
22b 内側第1出射面
23 第1入射面
23a 外側第1入射面
23b 内側第1入射面
30 第2レンズ部材
31 外側第2レンズ
31a 外側第2出射面
31b 外側第2入射面
32 内側第2レンズ
32a 内側第2出射面
32b 内側第2入射面
33 連結部
40 光源部
41 基板
42 外側発光チップ
43 内側発光チップ
B1 外側第2水平方向基準位置
B2 内側第2水平方向基準位置
C1 コーン
C2 コーン
PF1 外側第1後方焦点
PF2 内側第1後方焦点
PZ1 外側第1光軸
PZ2 内側第1光軸
SF1 外側第2後方焦点
SF2 内側第2後方焦点
X 水平方向
Y 鉛直方向
Z 灯具光軸
101L、101R 車両用前照灯
102 車両

Claims (7)

  1. 第1出射面に対応して車両外側の外側第1光軸を形成する外側第1入射面及び前記第1出射面に対応して車両内側の内側第1光軸を形成する内側第1入射面を有する第1レンズと、
    前記外側第1光軸上に設けられる半導体型の外側発光チップと、
    前記内側第1光軸上に設けられる半導体型の内側発光チップと、
    前記外側第1入射面と前記外側発光チップの間に設けられる外側第2レンズと、
    前記内側第1入射面と前記内側発光チップの間に設けられる内側第2レンズと、を備え、
    前記外側第2レンズは、前記外側第1光軸上の前記第1レンズの外側第1後方焦点よりも前方側に位置する外側第2後方焦点を有し、
    前記内側第2レンズは、前記内側第1光軸上の前記第1レンズの内側第1後方焦点よりも前方側に位置する内側第2後方焦点を有し、
    前記外側発光チップは、前記外側第2後方焦点又は前記外側第2後方焦点近傍に設けられており、
    前記内側発光チップは、前記内側第2後方焦点又は前記内側第2後方焦点近傍に設けられていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記第1出射面は、段差のない滑らかな面形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記外側第2レンズは、
    外側第2入射面と、
    前記外側第2入射面に対応して、前記外側発光チップからの光を前記外側第1入射面に照射する配光制御を行う面形状に形成された外側第2出射面と、を備え、
    前記内側第2レンズは、
    内側第2入射面と、
    前記内側第2入射面に対応して、前記内側発光チップからの光を前記内側第1入射面に照射する配光制御を行う面形状に形成された内側第2出射面と、を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記外側第2出射面は、外側発光チップから放射される光の広がりを、前記第1レンズの外側第1入射面と前記第1レンズの前記外側第1後方焦点を結ぶコーンの広がりに合わせる基本形状を有するとともに、前記外側第2出射面の車両内側から前記第1レンズの前記外側第1入射面に向けて照射する光については車両外側に照射する面形状に形成されており、
    前記内側第2出射面は、内側発光チップから放射される光の広がりを、前記第1レンズの内側第1入射面と前記第1レンズの前記内側第1後方焦点を結ぶコーンの広がりに合わせる基本形状を有するとともに、前記内側第2出射面の車両外側から前記第1レンズの前記内側第1入射面に向けて照射する光については車両内側に照射する面形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記外側第1入射面は、前記外側第1後方焦点上に外側点光源を仮定して前記外側第2レンズを介さずに前記外側点光源からの光が入射するときに、車両外側の前記外側第1入射面から前記第1レンズに入射する光ほど、前記第1出射面から前方側に照射される光が車両内側に照射されるように配光制御を行う面形状に形成されており、
    前記内側第1入射面は、前記内側第1後方焦点上に内側点光源を仮定して前記内側第2レンズを介さずに前記内側点光源からの光が入射するときに、車両内側の前記内側第1入射面から前記第1レンズに入射する光ほど、前記第1出射面から前方側に照射される光が車両外側に照射されるように配光制御を行う面形状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  6. 前記外側第1入射面及び前記内側第1入射面は、鉛直方向上側及び鉛直方向下側に入射する光が前記第1出射面から前方側に照射されるときに、カットオフライン側に照射するとともに、鉛直方向中央側に入射する光が前記第1出射面から前方側に照射されるときに、配光パターンの下方に照射するように配光制御する面形状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  7. 前記外側第2レンズ及び前記内側第2レンズが一体に形成された第2レンズ部材を備えていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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