JP2018058569A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】架け渡し方向と直交する方向においても、着座乗員からの荷重に対する布バネ部材の変形量を変えることが可能な車両用シートを得る。【解決手段】車両用シート10は、座面領域17を覆うように一対のクッション前後フレーム14間に架け渡された、弾性を有する布バネ部材22を有している。布バネ部材22は、架け渡された方向の長さが、クッション前後フレーム14の延在方向の中央よりも両端部で短くなっている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに関する。
近年、車両用シートのクッション部材について、ネット部材を布バネとして用いる技術が開発されている。例えば、下記特許文献1には、乗員が着座するシートクッションについて、一対のサイドフレームと、サイドフレーム間に配置されたU字状のパイプフレームと、パイプフレーム間に張設された布バネ(ネット材)と、を有する車両用シート構造が開示されている。このように、布バネをクッション部材として用いることにより、ウレタンパッドや金属製のスプリング等と比べてクッション部材の軽量化を図ることができる。また、特許文献1に開示された構成では、剛性の高いパイプフレームを用いることにより、布バネの張力を確保している。
ところで、上記のように布バネを用いる場合、布バネが架け渡された方向においては、布バネの張力を確保できる。しかしながら、布バネが架け渡された方向(架け渡し方向)と布バネの面内で直交する方向では、布バネの端部が自由端になっている。この布バネの自由端が対向する方向では、乗員の着座により荷重がかかっても張力が作用せず、着座乗員の移動を規制することは難しい。すなわち、布バネの架け渡し方向と直交する方向においては、布バネの変形について制御することは難しい。
特開2015−20596号公報
本発明は上記問題を考慮し、布バネ部材の面内で架け渡し方向と直交する方向においても、着座乗員からの荷重に対する布バネ部材の変形量を変えることが可能な車両用シートを得ることを目的とする。
請求項1の発明に係る車両用シートは、シートクッション及びシートバックの少なくとも一方の骨格を形成し、乗員を支持するシート領域を囲む位置において互いに間隔をあけて配置された一対のフレーム部材と、前記シート領域を覆うように前記一対のフレーム部材間に架け渡され、前記フレーム部材の延在方向の少なくとも一端側における前記架け渡された方向の長さが、前記フレーム部材の延在方向の中央部における前記架け渡された方向の長さよりも短い、弾性を有する布バネ部材と、を備えている。
請求項1に係る車両用シートでは、乗員を支持するシート領域を囲む位置に、互いに間隔をあけて一対のフレーム部材が配置されている。一対のフレーム部材は、シートクッション及びシートバックの少なくとも一方の骨格を形成している。布バネ部材は、弾性を有しており、シート領域を覆うように一対のフレーム部材間に架け渡されている。そして、布バネ部材は、フレーム部材の延在方向の少なくとも一端側における架け渡された方向の長さが、フレーム部材の延在方向の中央部における架け渡された方向の長さよりも短い。これにより、布バネ部材の一端側は、中央部よりも弾性率が高くなる。なお、ここでの弾性率は、ヤング率を意味している。このように、布バネ部材の一端側の弾性率を、中央部よりも高くすることにより、布バネ部材は、一端側において、着座乗員からの荷重がかかっても変形し難くなり、変形量を小さくすることができる。
なお、本発明における布バネ部材の「架け渡された方向の長さ」は、布バネ部材が架け渡された状態にある部分の長さを意味している。すなわち、布バネ部材が架け渡された状態で弾性力を発揮できる部分の長さを意味している。
請求項2の発明に係る車両用シートは、前記シート領域は、乗員の太腿部を下方側から支持する座面領域を含み、前記一対のフレーム部材は、前記座面領域を囲む位置において互いにシート前後方向に間隔をあけてシート幅方向に延在された一対のクッション前後フレームを含み、前記クッション前後フレーム間に架け渡された前記布バネ部材のシート前後方向の長さは、シート幅方向中央部からシート幅方向外側へ向かって短くなる。
請求項2に係る車両用シートでは、乗員の太腿部を下方側から支持する座面領域を囲む位置において、一対のフレーム部材は、互いにシート前後方向に間隔をあけてシート幅方向に延在されている。そして、シート前後方向に架け渡された布バネ部材は、シート幅方向中央部からシート幅方向外側へ向かって長さが短くなる。したがって、布バネ部材の弾性率は、シート幅方向中央部よりもシート幅方向外側の弾性率が高くなり、着座乗員からの荷重による変形量は、シート幅方向中央部よりもシート幅方向外側が小さくなる。これにより、着座乗員のシート幅方向の移動を規制することができる。
請求項3の発明に係る車両用シートは、前記シート領域は、乗員の太腿部を下方側から支持する座面領域を含み、前記一対のフレーム部材は、前記座面領域を囲む位置において互いにシート幅方向に間隔をあけてシート前後方向に延在された一対のクッションサイドフレームを含み、前記クッションサイドフレーム間に架け渡された前記布バネ部材のシート幅方向の長さは、シート後方からシート前方へ向かって長くなる。
請求項3に係る車両用シートでは、乗員の太腿部を下方側から支持する座面領域を囲む位置において、一対のフレーム部材は、互いにシート幅方向に間隔をあけてシート前後方向に延在されている。そして、シート幅方向に架け渡された布バネ部材は、シート後方からシート前方へ向かって長さが長く、シート後方側の弾性率が大きい。着座乗員から布バネ部材への荷重は、大腿部側よりも臀部側が大きいので、シート後方側の弾性率を大きくすることにより、布バネ部材で安定して着座乗員の荷重を受けることができる。
請求項4の発明に係る車両用シートは、前記布バネ部材の少なくともシート後方側には、シート上下方向の高さがシート幅方向の両端よりも低い部分が形成されている。
請求項4に係る車両用シートでは、布バネ部材の少なくともシート後方側にシート上下方向の高さがシート幅方向の両端よりも低い部分を形成している。このシート上下方向の高さが低い部分は、シート幅方向の両端と比べて、着座乗員からの荷重に対する変形開始位置(撓み開始位置)が低くなるため、少なくとも着座乗員の臀部側の座圧を局所的に低減させることができる。
請求項5の発明に係る車両用シートは、前記シート領域は、乗員の背部を支持する背部領域を含み、前記一対のフレーム部材は、前記背部領域を囲む位置において互いにシート上下方向に間隔をあけてシート幅方向に延在された上下バックフレームを含み、前記上下バックフレーム間に架け渡された前記布バネ部材のシート上下方向の長さは、シート幅方向中央部からシート幅方向外側へ向かって短くなる。
請求項5に係る車両用シートでは、乗員の背部を支持する背部領域を囲む位置において、一対のフレーム部材は、互いにシート上下方向に間隔をあけてシート幅方向に延在されている。そして、シート幅方向に架け渡された布バネ部材は、シート幅方向中央部からシート幅方向外側へ向かって長さが短くなる。したがって、布バネ部材の弾性率は、シート幅方向中央部よりもシート幅方向外側の弾性率が高くなり、着座乗員からの荷重による変形量は、シート幅方向中央部よりもシート幅方向外側が小さくなる。これにより、着座乗員のシート幅方向の移動を規制することができる。
請求項6の発明に係る車両用シートは、前記シート領域は、乗員の背部を支持する背部領域を含み、前記一対のフレーム部材は、前記背部領域を囲む位置において互いにシート幅方向に間隔をあけてシート上下方向に延在されたバックサイドフレームを含み、前記バックサイドフレーム間に架け渡された前記布バネ部材のシート幅方向の長さは、シート下方からシート上方へ向かって長くなる。
請求項6に係る車両用シートでは、乗員の背部を支持する背部領域を囲む位置において、一対のフレーム部材は、互いにシート幅方向に間隔をあけてシート上下方向に延在されている。そして、シート幅方向に架け渡された布バネ部材は、シート下方からシート上方へ向かって長さが長く、シート上方側の弾性率が小さい。このように、シート上方側の弾性率を小さくすることにより、着座乗員の背もたれ時のクッション性能を高めることができる。
請求項7の発明に係る車両用シートは、前記布バネ部材には、前記布バネ部材の前記フレーム部材に沿った端辺を折り返して縫製された環状部が形成され、前記環状部に挿通されて前記布バネ部材の端辺を支持するワイヤと、前記ワイヤを前記フレーム部材に取り付ける取付部材と、を更に備えている。
請求項7の発明に係る車両用シートの布バネ部材には、フレーム部材に沿った端辺を折り返して縫製された環状部が形成されている。この環状部にワイヤを挿通することにより、布バネ部材の端辺を容易に支持することができる。また、取付部材によりワイヤをフレーム部材に取り付けることにより、ワイヤを介して布バネ部材を容易にフレーム部材へ取り付けることができる。
請求項8の発明に係る車両用シートは、前記ワイヤは、シート幅方向に間隔をあけて一対配置されており、前記ワイヤのシート後方側には、シート幅方向から見てシート下方に向けて凸となる湾曲部が形成されている。
請求項8に係る車両用シートでは、ワイヤのシート後方側にシート幅方向から見てシート下方に向けて凸となる湾曲部を形成している。このため、布バネ部材のワイヤの湾曲部に対応する部位では、着座乗員の臀部の収まりがよくなり、着座乗員のシート前後方向の移動を規制することができる。
請求項1記載の本発明に係る車両用シートによれば、架け渡し方向と直交する方向において、布バネ部材の一端側または両端側の、着座乗員からの荷重による変形量を中央部よりも小さくすることができる。
請求項2記載の本発明に係る車両用シートによれば、シート幅方向両端において、布バネ部材の弾性率を大きくすることにより、着座乗員のシート幅方向の移動を規制することができる。
請求項3記載の本発明に係る車両用シートによれば、シート後方側において、布バネ部材の弾性率を大きくすることにより、布バネ部材で安定して着座乗員の荷重を受けることができる。
請求項4記載の本発明に係る車両用シートによれば、着座乗員の臀部側の座圧を局所的に低減させることができる。
請求項5記載の本発明に係る車両用シートによれば、シート幅方向両端において、布バネ部材の弾性率を大きくすることにより、着座乗員のシート幅方向の移動を規制することができる。
請求項6記載の本発明に係る車両用シートによれば、シート上方側において、布バネ部材の弾性率を小さくすることにより、着座乗員の背もたれ時のクッション性能を高めることができる。
請求項7記載の本発明に係る車両用シートによれば、布バネ部材を容易にフレーム部材へ取り付けることができる。
請求項8記載の本発明に係る車両用シートによれば、着座乗員のシート前後方向の移動を規制することができる。
第1実施形態に係る車両用シート及び布バネユニットの全体概略斜視図である。 第1実施形態に係る車両用シートの布バネユニットの斜視図である。 第1実施形態に係る車両用シートの布バネユニットの分解斜視図である。 第1実施形態に係る車両用シートの布バネユニットの平面図である。 第2実施形態に係る車両用シート及び布バネユニットの全体概略斜視図である。 第2実施形態に係る車両用シートの布バネユニットの斜視図である。 第1実施形態に係る車両用シートの布バネユニットの分解斜視図である。 (A)第3実施形態に係る車両用シートの布バネユニットの平面図である。(B)図8(A)の布バネユニットを矢印8B方向から見た図である。(C)図8(A)の布バネユニットを矢印8C方向から見た図である。 第3実施形態の布バネユニットの変形例を示す斜視図である。 第3実施形態の布バネユニットの他の変形例を示す平面図である。 (A)第4実施形態に係る車両用シートの布バネユニットの平面図である。(B)図11(A)の布バネユニットを矢印11B方向から見た図である。 第4実施形態に係る車両用シートの布バネユニットの変形例の平面図である。 第4実施形態に係る車両用シートの布バネユニットの変形例の平面図である。 (A)第4実施形態に係る車両用シートの布バネユニットの平面図である。(B)図14(A)の布バネユニットを矢印14B方向から見た図である。 第4実施形態に係る車両用シートの布バネユニットの変形例の平面図である。 (A)その他の実施形態に係る車両用シートの布バネユニットの平面図である。(B)図16(A)の布バネユニットを矢印16B方向から見た図である。(C)図16(A)の布バネユニットを矢印16C方向から見た図である。(D)図16(A)の布バネユニットを矢印16D方向から見た図である。 (A)その他の実施形態に係る車両用シートの布バネユニットの平面図である。(B)図17(A)の布バネユニットを矢印17B方向から見た図である。(C)図17(A)の布バネユニットを矢印17C方向から見た図である。(D)図17(A)の布バネユニットを矢印17D方向から見た図である。
[第1実施形態]
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る車両用シートの第1実施形態について説明する。なお、これらの図において示される矢印FRはシート前後方向前側、矢印Wはシート幅方向、矢印UPはシート上下方向上側をそれぞれ示す。
図1に示されるように、車両用シート10は、乗員が着座するシートクッション12と、このシートクッション12の後端部に立設されて乗員の上半身を支持するシートバック40と、を備えている。シートクッション12は、乗員の太腿部を下方側から支持している。
シートクッション12には、シート前後方向の両端に一対のクッション前後フレーム14が配置されている。クッション前後フレーム14は、シート領域の一例としての、乗員の座面領域17を囲むシート前後方向の両側に、互いに間隔をあけて配置されている。クッション前後フレーム14は、シート幅方向に沿って延在され、シートクッション12の骨格を形成している。クッション前後フレーム14の前側を前クッションフレーム14A、後側を後クッションフレーム14Bとする。一対のクッション前後フレーム14には、布バネユニット20が架け渡されている。
図2にも示されるように、布バネユニット20は、布バネ部材22、第1ワイヤ30、第2ワイヤ32及び、フック34を備えている。
布バネ部材22は、弾性織物などの弾性を有する布材で形成されており、図3にも示されるように、布バネ本体部24、一端部26、及び他端部28を有している。布バネ本体部24を挟んで、一端部26はシート前側に配置され、他端部28はシート後側に配置されている。
一端部26は、折り線26Aで他端部28側へ折り返され、図2に示されるように、縫い線26Bで布バネ本体部24に縫い合わせられている。縫い線26Bよりも折り線26A側には、布バネ本体部24と一端部26により環状部26Cが縫製されている。折り線26Aの延在方向中央部分に対応する位置には、開口部23が形成されている。
図3に示されるように、他端部28は、シート幅方向中央に形成された切欠27を挟んでシート幅方向両側に形成されている。他端部28は、平面視でシート幅方向外側が一端部26側へ向かうように傾斜している。他端部28は、折り線28Aで一端部26側へ折り返され、図2に示されるように、縫い線28Bで布バネ本体部24に縫い合わせられている。縫い線28Bよりも他端部28側には、布バネ本体部24と他端部28により環状部28Cが縫製されている。折り線28Aにより、布バネ部材22の後述する他端辺22Cが形成される。
図2に示されるように、布バネ部材22は、平面視の外縁として、シート前側に配置される一端辺22A、シート幅方向両側に配置される側端辺22B、及び、シート後側に配置される他端辺を有している。一端辺22Aは、シート幅方向に沿って配置され、側端辺22Bはシート前後方向に沿って配置されている。他端辺22Cは、折り線28Aに沿った位置に形成され、シート幅方向外側がシート前方へ向かうように傾斜している。
布バネ部材22の環状部26Cには、第1ワイヤ30が取り付けられている。第1ワイヤ30は、図3に示されるように、挿通部30A、及び、挿通部30Aの両端部から屈曲された架渡部30Bを有している。挿通部30Aは環状部26Cに挿通され、架渡部30Bは、布バネ部材22の外側でシート前後方向に延在されている。第1ワイヤ30は、開口部23を挟んで両側に各々設けられている。
架渡部30Bの各々の先端部には、フック34が設けられている。フック34は鈎状とされ、前クッションフレーム14Aに留め掛けられる。開口部23を挟んで隣り合う架渡部30Bに設けられたフック34同士は、連結部34Aで連結されている。
布バネ部材22の環状部28Cには、第2ワイヤ32が取り付けられている。第2ワイヤ32は、図3に示されるように、挿通部32A、及び、挿通部32Aの両端部から屈曲された架渡部32Bを有している。挿通部32Aは環状部28Cに挿通され、架渡部32Bは、布バネ部材22の外側でシート前後方向に延在されている。第2ワイヤ32は、切欠27を挟んで両側に各々設けられている。シート幅方向中央側に配置される架渡部32Bの長さは、シート幅方向外側に配置される架渡部32Bの長さよりも短くなっている。
架渡部32Bの各々の先端部には、フック34が設けられている。フック34は鈎状とされ、後クッションフレーム14Bに留め掛けられる。各々の第2ワイヤ32のフック34の先端同士は、連結部34Bで連結されている。また、切欠27を挟んで隣り合う架渡部32Bに設けられたフック34同士は、連結部34Aで連結されている。
布バネ部材22は、一端部26側が第1ワイヤ30及びフック34を介して前クッションフレーム14Aに取り付けられている。また、他端部28側が第2ワイヤ32及びフック34を介して後クッションフレーム14Bに取り付けられている。すなわち、布バネ部材22は、前クッションフレーム14Aと後クッションフレーム14Bの間に架け渡されている。図4に示されるように、布バネ部材22の架け渡し方向において、一端辺22Aの長さL1は、シート幅方向中間部の長さL2よりも短くなっている。
なお、本発明における布バネ部材22の「架け渡し方向の長さ」は、布バネ部材22が架け渡された状態にある部分の長さ、すなわち、布バネ部材22が架け渡された状態で弾性力を発揮できる部分の長さを意味している。したがって、例えば、架け渡し方向において、布バネ部材22の他端部28側が第2ワイヤ32よりも後方へ延びていても、自由端になっていて弾性力を発揮できないので、この後方への延出部分は長さから除外される。第2ワイヤ32が挿通された環状部28C部分が、布バネ部材22の長さの端部となる。
図1に示されるように、シートバック40には、シート上下方向の両端に一対のバック上下フレーム44が配置されている。バック上下フレーム44は、シート領域の一例としての、乗員の背部領域47を囲むシート上下方向の両側に、互いに間隔をあけて配置されている。バック上下フレーム44は、シート幅方向に沿って延在され、シートバック40の骨格を形成している。バック上下フレーム44の下側を下バックフレーム44A、上側を上バックフレーム44Bとする。一対のバック上下フレーム44には、前述の布バネユニット20が架け渡されている。
布バネユニット20は、一端部26側が上バックフレーム44B側に配置され、他端部28側が下バックフレーム44A側に配置されている。すなわち、布バネ部材22は、一端部26側が第1ワイヤ30及びフック34を介して上バックフレーム44Bに取り付けられている。また、他端部28側が第2ワイヤ32及びフック34を介して下バックフレーム44Aに取り付けられている。すなわち、布バネ部材22は、下バックフレーム44Aと上バックフレーム44Bの間に架け渡されている。
なお、シートクッション12及びシートバック40において、乗員の荷重は、布バネユニット20によって弾性的に支持される。シートクッション12及びシートバック40の布バネユニット20よりも着座乗員側には、図示しない通気フォーム層や表シート層が積層されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
車両用シート10に着座すると、シートクッション12により乗員の太腿部及び臀部が下方側から支持され、シートバック40により乗員の上半身が背面側から支持される。このとき、布バネ部材22は、乗員からの荷重により弾性変形する。
座面領域17において、クッション前後フレーム14に架け渡された布バネユニット20の布バネ部材22は、架け渡した方向の長さが、シート幅方向の中央部よりもシート幅方向両外側の方が短い。また、背部領域47においても、バック上下フレーム44に架け渡された布バネユニット20の布バネ部材22は、架け渡した方向の長さが、シート幅方向の中央部よりもシート幅方向両外側の方が短い。したがって、布バネ部材22が短いシート幅方向両外側は、シート幅方向中央部よりも弾性率が高くなる。したがって、弾性率が高い布バネ部材22の側端辺22B側は、中央部と比較して、着座乗員からの荷重による変形量を小さくすることができる。これにより、着座乗員のシート幅方向への移動を制限することができる。
なお、本実施形態では、布バネ部材22は、一端部26側が第1ワイヤ30及びフック34を介して前クッションフレーム14Aに取り付けられ、他端部28側が第2ワイヤ32及びフック34を介して後クッションフレーム14Bに取り付けられているが、他の構成で前クッションフレーム14A、後クッションフレーム14Bに取り付けられていてもよい。例えば、布バネ部材22の一端部26、他端部28に直接フック34を取り付け、フック34を介して前クッションフレーム14A、後クッションフレーム14Bに取り付けられていてもよい。また、前クッションフレーム14A、後クッションフレーム14Bの延在方向を布バネ部材22の一端部26、他端部28に沿わせ、布バネ部材22を直接前クッションフレーム14A、後クッションフレーム14Bに取り付けてもよい。なお、上記構成については、後述する第2実施形態〜第4実施形態及び各変形例に適用してもよい。
第1実施形態では、布バネ部材22の他端部28は、平面視でシート幅方向外側が一端部26側へ向かうように傾斜しているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、布バネ部材22の他端部28は、平面視でシート幅方向外側が一端部26側へ向かうように傾斜しつつ、一端部26が平面視でシート幅方向外側が他端部28側へ向かうように傾斜する構成としてもよい。なお、上記構成については、後述する第2〜第4実施形態及び各変形例に適用してもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る車両用シートの第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5に示されるように、シートクッション12には、シート幅方向の両端に一対のクッションサイドフレーム16が配置されている。クッションサイドフレーム16は、乗員の座面領域17を囲むシート幅方向の両外側に、互いに間隔をあけて配置されている。クッションサイドフレーム16は、シート前後方向に沿って延在され、シートクッション12の骨格を形成している。一対のクッションサイドフレーム16には、布バネユニット50が架け渡されている。
図6に示されるように、布バネユニット50は、布バネ部材52、第3ワイヤ60、第4ワイヤ62及び、フック64を備えている。
布バネ部材52は、弾性織物などの弾性を有する布材で形成されており、図7にも示されるように、布バネ本体部54、一端部56、及び他端部58を有している。布バネ本体部54を挟んで、一端部56はシート幅方向外側の一方側に配置され、他端部58はシート幅方向外側の他方側に配置されている。
一端部56及び他端部58は、平面視でシート前方側がシート幅方向外側に向かうように傾斜している。一端部56、及び他端部58の延在方向の中央には、切欠部55、57が各々形成されている。
一端部56は、折り線56Aで他端部58側へ折り返され、図6に示されるように、縫い線56Bで布バネ本体部54に縫い合わせられている。他端部58は、折り線58Aで一端部56側へ折り返され、縫い線58Bで布バネ本体部54に縫い合わせられている。縫い線56Bよりも一端部56側には、布バネ本体部54と一端部56により環状部56Cが縫製されている。折り線56Aにより、布バネ部材52の後述する側端辺52Bが形成される。縫い線58Bよりも他端部58側には、布バネ本体部54と他端部58により環状部58Cが縫製されている。折り線58Aにより、布バネ部材52の後述する側端辺52Bが形成される。
図6に示されるように、布バネ部材52は、平面視の外縁として、シート前側またはシート上側に配置される長端辺52A、シート幅方向一端側及び他端側に配置される側端辺52B、及び、シート後側またはシート下側に配置される短端辺52Cを有している。長端辺52A及び短端辺52Cは、シート幅方向に沿って配置され、側端辺52Bは、折り線56A、58Aに沿って各々傾斜して配置されている。
布バネ部材52の環状部56Cには、第3ワイヤ60が取り付けられている。第3ワイヤ60は、図7に示されるように、挿通部60A、及び、挿通部60Aの両端部から屈曲された架渡部60Bを有している。挿通部60Aは環状部56Cに挿通され、架渡部60Bは、布バネ部材52の外側でシート幅方向に延在されている。第3ワイヤ60は、切欠部55を挟んで両側に各々設けられている。シート前方側に配置される架渡部60Bの長さは、シート後方側に配置される架渡部60Bの長さよりも長くなっている。
架渡部60Bの各々の先端部には、フック64が設けられている。フック64は鈎状とされ、一端側のクッションサイドフレーム16に留め掛けられる。切欠部55を挟んで隣り合う架渡部60Bに設けられたフック34同士は、連結部64Aで連結されている。
布バネ部材52の環状部58Cには、第4ワイヤ62が取り付けられている。第4ワイヤ62は、挿通部62A、及び、挿通部62Aの両端部から屈曲された架渡部62Bを有している。挿通部62Aは環状部58Cに挿通され、架渡部62Bは、布バネ部材52の外側でシート前後方向に延在されている。第2ワイヤ62は、切欠部57を挟んで両側に各々設けられている。シート前方側に配置される架渡部62Bの長さは、シート後方側に配置される架渡部62Bの長さよりも長くなっている。
架渡部62Bの各々の先端部には、フック64が設けられている。フック64は鈎状とされ、他端側のクッションサイドフレーム16に留め掛けられる。各々の第2ワイヤ62のフック64の先端同士は、連結部64Bで連結されている。また、切欠部57を挟んで隣り合う架渡部62Bに設けられたフック64同士は、連結部64Aで連結されている。
布バネ部材52は、一端部56側が第3ワイヤ60及びフック64を介して一端側のクッションサイドフレーム16に取り付けられている。また、他端部58側が第2ワイヤ62及びフック64を介して他端側のクッションサイドフレーム16に取り付けられている。すなわち、布バネ部材52は、一対のクッションサイドフレーム16の間に架け渡されている。
図5に示されるように、シートバック40には、シート幅方向の両端に一対のバックサイドフレーム46が配置されている。バックサイドフレーム46は、乗員の背部領域47を囲むシート幅方向の両側に、互いに間隔をあけて配置されている。バックサイドフレーム46は、シート上下方向に沿って延在され、シートバック40の骨格を形成している。一対のバックサイドフレーム46には、前述の布バネユニット50が架け渡されている。
布バネユニット50は、側端辺52Bの一方側がバックサイドフレーム46の一方側に配置され、他方側がバックサイドフレーム46の他方側に配置されている。すなわち、布バネ部材52は、一方側が第3ワイヤ60及びフック64を介してバックサイドフレーム46の一方側に取り付けられている。また、他方側が第4ワイヤ62及びフック64を介してバックサイドフレーム46の他方側に取り付けられている。すなわち、布バネ部材52は、一対のバックサイドフレーム46の間に架け渡されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
車両用シート10に着座すると、シートクッション12により乗員の太腿部及び臀部が下方側から支持され、シートバック40により乗員の上半身が背面側から支持される。このとき、布バネ部材52は、乗員からの荷重により弾性変形する。
座面領域17において、クッションサイドフレーム16に架け渡された布バネユニット50の布バネ部材52は、架け渡した方向の長さが、シート前方よりもシート後方が短い。したがって、布バネ部材52が短いシート後方は、前方よりも弾性率が高くなる。着座乗員から布バネ部材52への荷重は、大腿部側よりも臀部側が大きいので、シート後方側の弾性率を大きくすることにより、布バネ部材52で安定して着座乗員の荷重を受けることができる。
また、背部領域47において、一対のバックサイドフレーム46に架け渡された布バネユニット50の布バネ部材52は、架け渡した方向の長さが、シート上方よりもシート下方が短い。シート幅方向に架け渡された布バネ部材52は、シート下方からシート上方へ向かって長さが長く、シート上方側の弾性率が小さい。このように、シート上方側の弾性率を小さくすることにより、着座乗員の背もたれ時のクッション性能を高めることができる。
なお、本実施形態では、布バネ部材52の架け渡し方向の長さが、シート前方よりもシート後方が短くなるように、布バネユニット50をクッションサイドフレーム16に架け渡したが、布バネ部材52の架け渡し方向の長さが、前後を逆にして、シート前方よりもシート後方が長くなるように布バネユニット50を架け渡してもよい。この場合には、布バネ部材52が短いシート前方は、後方よりも弾性率が高くなるので、急制動時等において、着座乗員のシート前方への移動を制限することができる。
なお、本実施形態では、シートクッション12及びシートバック40に布バネユニット50を配設したが、シートクッション12またはシートバック40のいずれか一方に布バネユニット50を配設してもよい。
また、第1実施形態の布バネユニット20と第2実施形態の布バネユニット50を適宜組み合わせて使用してもよい。すなわち、シートクッション12に布バネユニット20を配設し、シートバック40に布バネユニット50を配設してもよいし、シートクッション12に布バネユニット50を配設し、シートバック40に布バネユニット20を配設してもよい。
[第3実施形態]
次に、本発明に係る車両用シートの第3実施形態について説明する。本実施形態では、布バネユニット50の構成以外は、第1実施形態と同様である。第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図8(A)〜図8(C)に示されるように、本実施形態の布バネユニット70は、布バネ部材22、第1ワイヤ30、第2ワイヤ72及び、フック34を備えている。なお、本実施形態の布バネユニット70は、第2ワイヤ72の構成を除いて第1実施形態の布バネユニット20と同様である。
布バネ部材22の環状部28Cには、第2ワイヤ72が取り付けられている。第2ワイヤ72は、図8(A)〜図8(C)に示されるように、挿通部72Aと、挿通部72Aの一端部から屈曲された架渡部72Bと、挿通部72Aの他端部から屈曲された架渡部72Cとを有している。挿通部72Aは環状部28Cに挿通されており、シート幅方向内側に位置する一端部よりもシート幅方向外側に位置する他端部がシート上方に位置するように傾斜している。架渡部72Bは、布バネ部材22の外側でシート前後方向に延在されている。一方、架渡部72Cは、布バネ部材22のシート幅方向の内側(切欠27側)でシート前後方向に延在されている。また、第2ワイヤ72は、切欠27を挟んで両側に各々設けられている。また、シート幅方向中央側に配置される架渡部72Bの長さは、シート幅方向外側に配置される架渡部72Cの長さよりも短くなっている。
図8(A)及び図8(C)に示されるように、布バネ部材22は、第2ワイヤ72に取り付けられているため、シート後方側において、シート上下方向の高さがシート幅方向の両端(側端辺22B)よりも低い部分22Dが形成されている。この布バネ部材22にはシート幅方向の両端に対して相対的にシート上下方向の位置が低い部分22Dが形成されるため、上記低い部分22Dとそれよりも高い部分との間に折り目22Eが形成されている。
本実施形態の布バネユニット70は、一対のクッション前後フレーム14に架け渡されて用いられる。
次に、本実施形態の作用について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成で得られる作用については、その説明を省略する。
本実施形態では、第2ワイヤ72によって布バネ部材22の少なくともシート後方側にシート上下方向の高さがシート幅方向の両端よりも低い部分22Dが形成されている。このシート上下方向の高さが低い部分22Dは、シート幅方向の両端と比べて、着座乗員からの荷重に対する変形開始位置(撓み開始位置)が低くなるため、少なくとも着座乗員の臀部側の座圧を局所的に低減させることができる。特に、シート上下方向の高さが低い部分22Dの境界である折れ目22Eよりもシート幅方向外側がシート上下方向の高さが低い部分22Dよりも高い位置にあるため、低い部分22Dにおける着座乗員の座圧を効果的に低減させることができる。
第3実施形態では、第2ワイヤ72の挿通部72Aのシート幅方向内側に位置する一端部よりもシート幅方向外側に位置する他端部をシート上方に位置するように傾斜させているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図9に示される変形例の第2ワイヤ74のように、挿通部74Aをシート下方に向けて凸となるように折り曲げて凹部分を形成してもよい。第2ワイヤ74に凹部分を形成することで、布バネ部材22にも凹部分に対応した部位に凹部分22Fが形成される。ここで、布バネ部材22の凹部分22Fは、他の部分よりもシート上下方向の高さが低いため、着座乗員からの荷重に対する変形開始位置(撓み開始位置)が低くなり、少なくとも着座乗員の臀部側の座圧を凹部分22Fに対応した部分で低減させることができる。例えば、凹部分22Fが坐骨に対応する場合、着座乗員の乗り心地性が向上する。
第3実施形態では、第2ワイヤ72の挿通部72Aを、シート幅方向内側に位置する一端部よりもシート幅方向外側に位置する他端部がシート上方に位置するように傾斜させているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図10に示される他の変形例の第2ワイヤ76のように、挿通部76Aをシート前方又はシート後方向に向けて凸となるように折り曲げて凸部分を形成してもよい。第2ワイヤ76に凸部分を形成し、布バネ部材78の第2ワイヤ76に凸部分に対応する部位に凸部分78Aを形成することで、凸部分78Aにおいて架け渡された方向の長さが長くなる。この凸部分78Aに対応する部分に着座者の坐骨が位置することで、着座者の乗り心地性が向上する。
また、第3実施形態では、第1ワイヤ30の挿通部30Aをシート幅方向内側に位置する一端部とシート幅方向外側に位置する他端部がシート上下方向で略同じ位置となるように延ばしているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図16(A)〜図16(D)に示される本発明の他の実施形態の布バネユニット110のように、第1ワイヤ112の挿通部を、シート幅方向内側に位置する一端部よりもシート幅方向外側に位置する他端部がシート上方に位置するように傾斜させてもよい。この構成とすることで、着座乗員の座圧をさらに効果的に低減させることができる。また例えば、図17(A)〜図17(D)に示される本発明のさらに他の実施形態の布バネユニット120のように、第1ワイヤ122の挿通部を、シート幅方向内側に位置する一端部からシート幅方向外側で且つ該一端部よりもシート上方に位置する他端部に向けてシート上下方向の位置を変えずに(シート上下方向の高さが同じ位置のまま)延ばし、途中で上記他端部に向けて傾斜させてもよい。この構成とすることで、着座乗員の座圧をさらに効果的に低減させることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明に係る車両用シートの第4実施形態について説明する。本実施形態では、布バネユニット80の構成以外は、第2実施形態と同様である。第2実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図11(A)及び図11(B)に示されるように、本実施形態の布バネユニット80は、布バネ部材82、第1ワイヤ84、第2ワイヤ86及び、フック34を備えている。
第1ワイヤ84及び第2ワイヤ86は、シート幅方向に間隔をあけて配置されている。また、第1ワイヤ84及び第2ワイヤ86の各々の両端部は、互いにシート幅方向外側へ折り曲げられており、先端部にフック34がそれぞれ取り付けられている。また、第1ワイヤ84及び第2ワイヤ86の布バネ部材82のシート幅方向の両端部にそれぞれ挿通される挿通部84A、86Aには、シート後方側に互いに離間する方向に円弧状に湾曲する湾曲部84B、86Bが形成されている。これらの湾曲部84B、86Bは、シート幅方向から見て、シート下方に向けて凸となるように湾曲している。
布バネ部材82は、第2実施形態の布バネ部材52と同様の材料で形成されている。この布バネ部材82は、シート幅方向の両端部がそれぞれ第1ワイヤ84及び第2ワイヤ86に取り付けられている。
次に、本実施形態の作用について説明する。なお、第2実施形態と同様の構成で得られる作用については、その説明を省略する。
本実施形態では、第1ワイヤ84及び第2ワイヤ86のシート後方側にシート幅方向から見てシート下方に向けて凸となる湾曲部84B、86Bを形成している。このため、布バネ部材82の湾曲部84B、86Bに対応する部位では、着座乗員の臀部の収まりがよくなり、着座乗員のシート前後方向の移動を規制することができる。
また、湾曲部84B、86Bは、シート前方側からシート後方側に向けてシート幅方向の幅が拡がっているため、着座乗員の大腿部の座圧を確保しつつ、臀部の収まりがさらによくなり、着座乗員のシート前後方向の移動をより効果的に規制することができる。
さらに、第1ワイヤ84及び第2ワイヤ86は滑らかに湾曲しているため、着座乗員の座圧を滑らかに(連続的に)変化させることができる。これにより着座乗員の座圧連続感が向上する。
第4実施形態では、第2実施形態の布バネ部材52と同様の布バネ部材82を用いており、縦糸の密度(配置間隔)と横糸の密度(配置間隔)がそれぞれ略一定とされているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図12に示す布バネ部材88のように、布バネ部材88を形成する弾性繊維の縦糸89の密度を、シート前方側で密にし、シート後方側で疎にする構成としてもよい。このように構成することで、着座乗員の臀部に位置する部位の座圧を低減しつつ、大腿部に位置する部位の座圧を高めることができる。なお、上記弾性繊維の縦糸の密度を変える構成については、第1実施形態〜第3実施形態及び各変形例に適用してもよい。例えば、第1実施形態に適用した場合は、図13に示される変形例の布バネ部材90となる。布バネ部材90では、シート幅方向中央部と両端部において縦糸91の密度が密となり、シート幅方向中央部と両端部との間の縦糸91の密度が疎になっている。この構成によれば、着座乗員の坐骨下において、縦糸91の密度が疎になるため、乗り心地性が向上する。
なお、図12では、縦糸89の密度の粗密が判別しやすいように縦糸89の配置間隔が極端に異なるように縦糸89を図示している。図13においても図12と同様に、縦糸91の密度の粗密が判別しやすいように縦糸91の配置間隔が極端に異なるように縦糸91を図示している。
また、第4実施形態では、布バネユニット80をクッションサイドフレーム16に取り付ける構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、バックサイドフレーム46に取り付ける構成としてもよい。また、布バネユニット80の代わりに、図14(A)に示される布バネユニット100をバックサイドフレーム46に取り付ける構成としてもよい。布バネユニット100の第1ワイヤ102及び第2ワイヤ104には、シート下方側から中間部へ向けて互いに離間する方向に拡がるように円弧状に湾曲する湾曲部102A、104Aが形成され、中間部からシート上方側へ向けて互いに離間する方向に拡がるように円弧状に湾曲する湾曲部102B、104Bが形成されている。また、湾曲部102A、104Aは、シート下方からシート上方へ向けて凸となるように円弧状に湾曲している。これら第1ワイヤ102及び第2ワイヤ104の両端部は、一対のバックサイドフレーム46にそれぞれ取り付けられるようになっている。また、第1ワイヤ102及び第2ワイヤ104には、布バネ部材106が取り付けられている。なお、本変形例では、布バネ部材106のシート下方側にシート幅方向に延びる第3ワイヤ106が取り付けられている。上記構成とすることで、布バネ部材106の湾曲部102A、104Aに対応する部分、すなわち、着座乗員の腰部のホールド性が向上する。一方、布バネ部材106の湾曲部102B、104Bに対応する部分、すなわち、着座乗員の肩部のクッション性が向上する。また、上記変形例の布バネ部材106の横糸107を湾曲部102A、104Aに対応する位置で密にし、湾曲部102B、104Bに対応する位置で疎にすることで、着座乗員の肩部のクッション性がさらに向上する(図15参照)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 クッション前後フレーム(フレーム部材)
16 クッションサイドフレーム(フレーム部材)
17 座面領域(シート領域)
22 布バネ部材
22D 低い部分
26C 環状部
28C 環状部
30 第1ワイヤ(ワイヤ)
32 第2ワイヤ(ワイヤ)
34 フック(取付部材)
40 シートバック
44 バック上下フレーム(フレーム部材)
46 バックサイドフレーム(フレーム部材)
47 背部領域(シート領域)
52 布バネ部材
56C 環状部
58C 環状部
60 第3ワイヤ(ワイヤ)
62 第4ワイヤ(ワイヤ)
64 フック(取付部材)
84B 湾曲部
86B 湾曲部

Claims (8)

  1. シートクッション及びシートバックの少なくとも一方の骨格を形成し、乗員を支持するシート領域を囲む位置において互いに間隔をあけて配置された一対のフレーム部材と、
    前記シート領域を覆うように前記一対のフレーム部材間に架け渡され、前記フレーム部材の延在方向の少なくとも一端側における前記架け渡された方向の長さが、前記フレーム部材の延在方向の中央部における前記架け渡された方向の長さよりも短い、弾性を有する布バネ部材と、
    を備えた車両用シート。
  2. 前記シート領域は、乗員の太腿部を下方側から支持する座面領域を含み、
    前記一対のフレーム部材は、前記座面領域を囲む位置において互いにシート前後方向に間隔をあけてシート幅方向に延在された一対のクッション前後フレームを含み、
    前記クッション前後フレーム間に架け渡された前記布バネ部材のシート前後方向の長さは、シート幅方向中央部からシート幅方向外側へ向かって短くなる、請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記シート領域は、乗員の太腿部を下方側から支持する座面領域を含み、
    前記一対のフレーム部材は、前記座面領域を囲む位置において互いにシート幅方向に間隔をあけてシート前後方向に延在された一対のクッションサイドフレームを含み、
    前記クッションサイドフレーム間に架け渡された前記布バネ部材のシート幅方向の長さは、シート後方からシート前方へ向かって長くなる、請求項1に記載の車両用シート。
  4. 前記布バネ部材の少なくともシート後方側には、シート上下方向の高さがシート幅方向の両端よりも低い部分が形成されている、請求項2又は請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記シート領域は、乗員の背部を支持する背部領域を含み、
    前記一対のフレーム部材は、前記背部領域を囲む位置において互いにシート上下方向に間隔をあけてシート幅方向に延在された上下バックフレームを含み、
    前記上下バックフレーム間に架け渡された前記布バネ部材のシート上下方向の長さは、シート幅方向中央部からシート幅方向外側へ向かって短くなる、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両用シート。
  6. 前記シート領域は、乗員の背部を支持する背部領域を含み、
    前記一対のフレーム部材は、前記背部領域を囲む位置において互いにシート幅方向に間隔をあけてシート上下方向に延在されたバックサイドフレームを含み、
    前記バックサイドフレーム間に架け渡された前記布バネ部材のシート幅方向の長さは、シート下方からシート上方へ向かって長くなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用シート。
  7. 前記布バネ部材には、前記布バネ部材の前記フレーム部材に沿った端辺を折り返して縫製された環状部が形成され、
    前記環状部に挿通されて前記布バネ部材の端辺を支持するワイヤと、
    前記ワイヤを前記フレーム部材に取り付ける取付部材と、
    を更に備えた、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の車両用シート。
  8. 前記ワイヤは、シート幅方向に間隔をあけて一対配置されており、
    前記ワイヤのシート後方側には、シート幅方向から見てシート下方に向けて凸となる湾曲部が形成されている、請求項2又は請求項3を引用する請求項7に記載の車両用シート。
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