JP2018055364A - サーバ装置、爪領域検出システム及び描画装置 - Google Patents

サーバ装置、爪領域検出システム及び描画装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多くのユーザのデータを用いて爪領域を抽出するためのモデルを事後的に更新することでより汎用性の高いモデルをユーザに提供し、爪領域の検出精度を向上させることができるサーバ装置、爪領域検出システム及び描画装置を提供する。【解決手段】指画像から爪領域を特定する際に指画像にフィッティングさせる爪領域抽出用モデルMを複数記憶するサーバ側モデル記憶領域921と、爪領域抽出用モデルMの指画像へのフィッティングの際に、爪領域抽出用モデルMの輪郭線を構成する複数の特徴点Pを指画像に応じて修正した修正後の特徴点Pと修正前の特徴点Pとの誤差である特徴点誤差情報を受信するサーバ側通信部93と、サーバ側通信部93により受信された特徴点誤差情報を爪領域抽出用モデルMごとに分類し、各爪領域抽出用モデルMごとに特徴点Pの誤差に基づいて、爪領域抽出用モデルMを更新するモデル更新部911とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、サーバ装置、爪領域検出システム及び描画装置に関するものである。
従来、爪にネイルデザインを描画する描画装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような装置では、指の爪の領域(以下「爪領域」という。)を正確に検出しなければ描画位置・描画範囲を特定することができない。
そこで、爪領域とそれ以外の部分との境界線(すなわち、爪の輪郭線)を定めて爪領域を認識するために、指画像を撮影し、撮影された指画像を画像処理することにより爪領域を抽出することが考えられる。
しかし、このネイルプリント用の描画装置の描画対象である爪と、爪以外の指の皮膚部分等とは光学特性が非常に近似しており、互いに同一の色情報を含んでいる。また、爪部及び皮膚の色は個人によって様々であるため、指画像を単に画像処理することによっては、正確に爪領域を抽出することが困難である。
そこで、画像分析により爪領域を抽出・特定する具体的な手法としては、モデルとなる爪画像をユーザの指画像にフィッティングさせて、爪の位置や範囲を特定することも考えられる。
特表2003−534083号公報
しかしながら、爪の大きさや位置は、体格(太っているか痩せているか等)、性別(男性か女性か)、年齢(大人か子供か)等によって大きく異なり、その形も千差万別である。
このため、爪画像のモデルを用いて爪領域を抽出・特定する場合には、体格等ごとのサンプルとなるデータをできるだけ多く集めて各体格等ごとの平均化されたモデルを用意することが有効である。
しかし、装置製造時点で大量のサンプルデータを収集して汎用性の高いモデルを完成させることは難しいという問題がある。
また、時期によって、先端の細い爪が好まれたり、先端がスクエアとなった爪が好まれる等、爪の形状には流行があり、こうした流行を反映したモデルを用意することが好ましいが、将来の流行まで予測して様々な形状のモデルを予め用意することには限界がある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、多くのユーザのデータを用いて爪領域を抽出するためのモデルを事後的に更新することでより汎用性の高いモデルをユーザに提供し、爪領域の検出精度を向上させることができるサーバ装置、爪領域検出システム及び描画装置を提供することを利点とするものである。
前記課題を解決するために、本発明のサーバ装置は、
指画像から爪領域を特定する際に前記指画像にフィッティングさせる爪領域抽出用モデルを複数記憶するサーバ側モデル記憶手段と、
前記爪領域抽出用モデルの前記指画像へのフィッティングの際に、前記爪領域抽出用モデルの輪郭線を構成する複数の特徴点を前記指画像に応じて修正した修正後の特徴点と修正前の特徴点との誤差である特徴点誤差情報を受信するサーバ側通信手段と、
前記サーバ側通信手段により受信された前記特徴点誤差情報を前記爪領域抽出用モデルごとに分類し、各爪領域抽出用モデルごとに特徴点の誤差に基づいて、前記爪領域抽出用モデルを更新するモデル更新手段と、
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、多くのユーザのデータを用いて爪領域を抽出するためのモデルを事後的に更新することでより汎用性の高いモデルをユーザに提供し、爪領域の検出精度を向上させることができる。
(a)は、本実施形態における爪領域検出システムの全体構成を示す図であり、(b)は、爪領域検出システムの一変形例の全体構成を示す図である。 (a)は、本実施形態における描画装置の正面図であり、(b)は、(a)に示された描画装置の内部構成を示す側面図である。 本実施形態に係る描画装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 (a)から(c)は、爪領域抽出用モデルを模式的に示す説明図である。 爪領域抽出用モデルの各特徴点とその座標を対応付けた図である。 本実施形態のモデル選択用データ領域に記憶されている各爪領域抽出用モデルと各モデルを選択する際の閾値とを対応づけた図である。 本実施形態に係る外部サーバ装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 本実施形態に係る描画装置の描画処理を示すフローチャートである。 (a)は、本実施形態に係る描画装置による爪領域抽出用モデルの修正を説明する説明図であり、(b)は、修正後の爪領域抽出用モデルを模式的に示す説明図である。 本実施形態に係る外部サーバ装置のモデル更新処理を示すフローチャートである。
図1(a)及び図1(b)から図10を参照しつつ、本発明に係るサーバ装置、爪領域検出システム及びネイルプリント装置(描画装置)の一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、ネイルプリント装置1は手の指の爪を描画対象として、これに描画するものとして説明するが、本発明の描画対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪を描画対象としてもよい。
図1(a)は、本実施形態における爪領域検出システム全体の概略構成を示す図である。
図1(a)に示すように、本実施形態における爪領域検出システムは、描画装置であるネイルプリント装置1と、このネイルプリント装置1と通信可能な外部のサーバ装置(以下「外部サーバ装置9」とする。)と、を備えている。
図1(a)では、3つのネイルプリント装置1がネットワークNを介して外部サーバ装置9と接続されている場合を例示しているが、外部サーバ装置9と接続可能なネイルプリント装置1の数は特に限定されない。外部サーバ装置9と接続されるネイルプリント装置1の数が多いほど、後述する爪領域検出用モデルMをより汎用的なものに更新していくことができる。
また、ネイルプリント装置1と外部サーバ装置9との間に介在するがネットワークNは、どのような回線を利用するものでもよく、例えば、クラウドコンピューティングのようにWebアプリケーションを利用するものでもよい。
なお、爪領域検出システムの構成は、図1(a)に示すものに限定されない。例えば図1(b)に示すように、爪領域検出システム200は、ネイルプリント装置1が通信端末装置Pdを介してネットワークNひいては外部サーバ装置9と接続される構成としてもよい。
図2(a)は、ネイルプリント装置の内部構成を示す正面図であり、図2(b)は、図2(a)に示されたネイルプリント装置の内部構成を示す側面図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施形態におけるネイルプリント装置1は、描画ヘッド43が描画用具であるペン41とインクジェットヘッド71とを備え、プロッタ方式とインクジェット方式とを併用しての爪Tに描画を施す描画装置である。
このネイルプリント装置1は、ケース本体(筐体)2と、このケース本体2に収容される装置本体10とを備えている。
図1(b)に示すように、ケース本体2には、その上面から上部前面にかけて、後述する描画部40のペン41及びインクジェットヘッド71を交換するために開閉可能に構成された蓋部23が設けられている。蓋部23は、例えばヒンジ等を介して、図1(b)に示すように閉状態から開状態まで回動自在となっている。
ケース本体2の上面(天板)には操作部25(図3参照)が設置されている。
操作部25は、ユーザが各種入力を行う入力部である。
操作部25には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに描画するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、描画開始を指示する描画開始釦等、各種の入力を行うための図示しない操作釦が配置されている。
また、本実施形態では、表示部26の表面に、タッチパネルTPが表示部26と一体的に設けられており、図示しないスタイラスペン等によるタッチ操作により、各種の入力を行うことができるように構成されており、操作部として機能するようになっている。
例えば、表示部26の表示画面には、印刷スイッチ釦、動作を中止させる中止スイッチ釦、描画すべきネイル画像パターン(すなわち、描画対象領域である爪領域Taに描画すべき所望のデザイン)をユーザが選択するためのパターン選択スイッチ釦等、各種の操作釦が表示されるようになっており、ユーザは表示部26の表示画面上においてこれらの操作釦をタッチすることによっても各種の入力を行うことができる。
また、本実施形態では、表示部26の表示画面上に指画像を表示させ、その指画像に後述する爪領域抽出用モデルMを重畳させることができる。そして、ユーザは、表示画面上において爪領域抽出用モデルMの輪郭位置を自分の指画像内の爪Tの位置に合うように調整し、スタイラスペン等でタッチするタッチ操作を行うことにより、爪領域抽出用モデルMの輪郭を示す特徴点P(後述)の位置を自分の爪Tの輪郭に合うように適宜移動させ、修正することができるようになっている。
また、ケース本体2の上面(天板)のほぼ中央部には表示部26が設置されている。
表示部26は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成された表示手段である。
表示部26は、例えば液晶パネル(液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display))等で構成され
また、本実施形態では、表示部26には、例えば、印刷指U1を撮影して得た指画像や、指画像に爪領域抽出用モデルMを重畳した画像、指画像中に含まれる爪Tの輪郭線(爪領域)、印刷指U1の爪領域に描画すべきデザイン画像、デザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等が適宜表示される。
また、前記のように、この表示部26には、タッチパネルTPが一体的に構成されている。
装置本体10は、ほぼ箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置された下部機枠11と、この下部機枠11の上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている上部機枠12とを備えている。
下部機枠11は、背面板111、底板112、左右一対の側板113a,113b、X方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115及び隔壁116を有する。
側板113a,113bの下端部は、底板112の左右両端部にそれぞれ連結され、側板113a,113bが底板112に対して立てられた状態に設けられている。
背面板111の下部は、前方(指挿入方向手前側)に向かって2段に窪むように形成されている。背面板111の下端部は底板112の前端部に連結されており、背面板111は、底板112と側板113a,113bによって囲われた領域を前後に区切っている。
この窪んだ背面板111の後ろ側に形成される空間がX方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115(図2(b)参照)となっている。X方向移動ステージ収容部114内には、描画部40が前方(指挿入方向手前側)に移動した際に描画部40のX方向移動ステージ45が収容される。また、Y方向移動ステージ収容部115内には、描画部40のY方向移動ステージ47が配置されている。
また、隔壁116は、下部機枠11の内部前方側の空間(背面板111、底板112及び側板113a,113bによって囲われた指挿入方向手前側の空間)を上下に区切るように下部機枠11の内側に設けられている。隔壁116はほぼ水平に設けられ、隔壁116の左右両端部が側板113a,113bにそれぞれ連結され、隔壁116の後端部が背面板111に連結されている。
この下部機枠11には、指固定部30(図2(b)参照)が一体的に設けられている。
指固定部30は、描画を施す爪T(すなわち描画対象)に対応する指(以下、これを「印刷指U1」という。)を受け入れる指受入部31と、この印刷指U1以外の指(以下、これを「非印刷指U2」という。)を退避させる指退避部32と、から構成されている。
指受入部31は、隔壁116の上側であって、例えば、下部機枠11の幅方向の中央より少し右に配置されている。また、隔壁116によって下部機枠11の下側に区分けられた空間が指退避部32を構成している。
例えば、薬指の爪Tに描画を施す場合には、指受入部31に印刷指U1としての薬指を挿入し、非印刷指U2であるその他の4指(親指、人差し指、中指、小指)を指退避部32に挿入する。
指受入部31は、下部機枠11の前面側(印刷指挿入方向の手前側)に開口しており、下側が隔壁116の一部を構成する指載置部となっている。指載置部は、描画を施す爪Tの指(印刷指U1)をXY平面上に載置するものである。
また、指受入部31の上側は、開口しており、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの表面(すなわち、描画対象面)が露出するようになっている。
ユーザは指受入部31に挿入した印刷指U1と指退避部32に挿入した非印刷指U2との間に隔壁116を挟むことができる。そのため、指受入部31内に挿入された印刷指U1が安定して固定される。
下部機枠11の上面であって、指受入部31の側方(ケース本体2の媒体挿出口24に対応する位置であり、本実施形態では、図2(a)において左側)には、後述する描画ヘッド43による描画可能範囲内に、後述するペン41のペン先(先端部)413の書き出し時のかすれ等を無くすための慣らし書きを行う慣書部61が設けられている。
慣書部61は、平板状の部分であり、前述のケース本体2の媒体挿出口24から挿入された図示しない描画媒体が載置されるようになっている。
慣書部61に載置される描画媒体は、ペン先(先端部)413の慣らし書きを行うことができるものであればよく、例えば紙片である。
描画部40は、描画ヘッド43、描画ヘッド43を支持するユニット支持部材44、描画ヘッド43をX方向(図2(a)におけるX方向、描画装置1の左右方向)に移動させるためのX方向移動ステージ45、X方向移動モータ46、描画ヘッド43をY方向(図2(b)におけるY方向、描画装置1の前後方向)に移動させるためのY方向移動ステージ47、Y方向移動モータ48等を備えて構成されている。
描画部40は、後述する爪領域検出部812によって特定された前記爪領域に描画を施す描画手段である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施形態の描画ヘッド43には、ペンを着脱可能に保持するペン保持部42とインクジェットヘッド71を保持するインクジェットホルダ72とが隣り合って配置されている。
インクジェットヘッド71は、例えば、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクに対応する図示しないインクカートリッジと各インクカートリッジにおける描画対象(爪T)に対向する面(本実施形態では、図1(a)等における下面)に設けられた図示しないインク吐出部とが一体に形成されたインクカートリッジ一体型のヘッドである。インク吐出部は、それぞれの色のインクを噴射する複数のノズルからなるノズルアレイを備えており、インクジェットヘッド71は、インクを微滴化し、インク吐出部から描画対象(爪T)の被描画面に対して直接にインクを吹き付けて描画を行う。なお、インクジェットヘッド71は、上記3色のインクを吐出させるものに限定されない。その他のインクを貯留するインクカートリッジ及びインク吐出部を備えていてもよい。
ペン保持部42は、少なくとも1本のペン41が装着可能に保持するものであり、本実施形態では、1本のペン41を保持するペン保持部42が描画ヘッド43に1つ設けられている。
ペン41は、爪Tの表面を描画対象面とし、先端部が描画対象面である爪Tの表面に接触して爪Tに描画を施す描画用具である。
図2(a)等に示すように、ペン41は、中空円筒状のペンホルダ410内に挿通された棒状のペン軸部411の先端側(図2(a)において下側)にペン先413が設けられたものである。
ペン軸部411の内部は、各種インクを収容するインク収容部となっている。
ペン軸部411の内部に収容されるインクとしては、各種のインクが適用可能である。インクの粘度や色材の粒径(粒子の大きさ)等は特に限定されず、例えば、金銀のラメ入りのインクや白色のインク、UV硬化型のインクやジェルネイル、アンダーコート用インク、トップコート用インクやマニキュア液等も用いることができる。
本実施形態において、ペン41は、例えばペン先413を爪Tの表面に押し当てることでペン軸部411内に収容されているインクが染み出して描画する、ペン先413がボールペンタイプとなったペンである。
なお、ペン41は、ボールペンタイプのものに限定されない。例えばフェルト状のペン先にインクを染み込ませて描画するサインペンタイプや、束ねた毛にインクを染み込ませて描画する筆ペンタイプのもの等であってもよい。また、ペン先413の太さも各種のものを用意することができる。
ペン保持部42は、図示しない係止部により1つのペン41を保持・固定して描画ヘッド43とともに移動させるための部材である。本実施形態において、このペン保持部42は、描画ヘッド43の側部に支持されている。
また、ペン保持部42は、描画ヘッド43に搭載されたペン上下用モータ426(図3参照)の駆動によって上下方向に移動可能に構成されている。
また、ユニット支持部材44は、X方向移動ステージ45に取り付けられたX方向移動部451に固定されている。X方向移動部451は、X方向移動モータ46の駆動によりX方向移動ステージ45上を図示しないガイドに沿ってX方向に移動するようになっており、これにより、ユニット支持部材44に取り付けられている描画ヘッド43が、X方向(図1(a)におけるX方向、ネイルプリント装置1の左右方向)に移動するようになっている。
また、X方向移動ステージ45は、Y方向移動ステージ47のY方向移動部471に固定されている。Y方向移動部471は、Y方向移動モータ48の駆動によりY方向移動ステージ47上を図示しないガイドに沿ってY方向に移動するようになっており、これにより、ユニット支持部材44に取り付けられている描画ヘッド43が、Y方向(図2(b)におけるY方向、ネイルプリント装置1の前後方向)に移動するようになっている。
なお、本実施形態において、X方向移動ステージ45及びY方向移動ステージ47は、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48と、図示しないボールネジ及びガイドとを組み合わせることで構成されている。
本実施形態では、X方向移動モータ46及びY方向移動モータ48等により、ペン41を備える描画ヘッド43をX方向及びY方向に駆動するXY駆動部としてのヘッド移動部49が構成されている。
描画部40におけるペン上下用モータ426、インクジェットヘッド71、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48は、後述する制御装置80の描画制御部814(図3参照)に接続され、該描画制御部814によって制御されるようになっている。
また、撮影部50は、撮影装置51と、照明装置52とを備えている。
この撮影部50は、指受入部31内に挿入されて上部の開口から見える印刷指U1の爪Tを照明装置52によって照明する。そして、撮影装置51によってその印刷指U1を撮影し、印刷指U1の爪Tの撮影画像である爪画像(爪画像を含む指の画像)を取得するものである。本実施形態では、撮影装置51は、爪Tに対する光の照射角度の異なる爪画像を複数取得するようになっている。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施形態では、描画部40の描画ヘッド43は、上面の一端側(図2(a)において右側)が側方に張り出しており、この張り出し部分に基板53が取り付けられている。撮影部50を構成する撮影装置51及び照明装置52は、この基板53の下面に、隔壁116に対向するように設けられている。
撮影装置51は、例えば、200万画素程度以上の画素を有する固体撮影素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラである。
なお、撮影装置51は、印刷指U1の爪Tの湾曲形状等を検出するために、ヘッド移動部49による移動によって、異なる位置・角度から爪Tを撮影して複数枚の撮影画像(爪画像)を取得することが好ましい。
撮影装置51により複数枚の撮影画像(爪画像)が取得された場合には、これらの撮影画像(爪画像)に基づいて、爪領域検出部812(図3参照)が爪Tの湾曲形状を検出することができる。
照明装置52は、例えば白色LED等の光源である。
照明装置52は、下方に向けられていて、下方に向けて光を照射して、少なくとも撮影装置51の下方の撮影範囲を照明する。撮影装置51に対する照明装置52の位置は一定となっている。なお、照明装置52を設ける数や、その配置等は図示例に限定されない。
この撮影部50は、後述する制御装置80の撮影制御部811(図3参照)に接続され、該撮影制御部811によって制御されるようになっている。
なお、撮影部50によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
制御装置80は、例えば上部機枠12に配置された基板13等に設置されている。
図3は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置80は、図3に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
記憶部82には、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、記憶部82のROMには、爪Tの領域を検出するための爪領域検出プログラム、描画データを生成するための描画データ生成プログラム、描画処理を行うための描画プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置80によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態において記憶部82には、撮影部50によって取得されたユーザの印刷指U1の画像(爪Tの爪画像を含む指画像)を記憶する爪画像記憶領域821、爪領域検出部812によって検出された爪情報(爪Tの形状を示す輪郭線のxy座標で構成される爪領域や爪Tの湾曲形状等の情報)が記憶される爪情報記憶領域822、爪領域を検出する際に参照される爪領域抽出用モデルMを記憶するモデル記憶領域823、ユーザの爪Tに合う爪領域抽出用モデルMを選択するためのモデル選択用データを記憶するモデル選択用データ領域824及び爪Tに描画されるネイルデザインの画像データを記憶するネイルデザイン記憶領域825等が設けられている。
図4(a)から図4(c)は、本実施形態におけるモデル記憶領域823に記憶される爪領域抽出用モデルMの一例を示す図である。
モデル記憶領域823は、爪領域抽出用モデルMを複数記憶する装置側モデル記憶手段である。
具体的には、モデル記憶領域823には、複数の爪領域抽出用モデルM(図4(a)から図4(c)の爪領域抽出用モデルMa,Mb,Mc)及び各爪領域抽出用モデルMの特徴点Pの番号(P1〜Pn)と各特徴点Pの座標情報(xy座標)等が格納されている(図5参照)。
爪領域抽出用モデルMとは、指画像から爪領域を特定(決定)するために用いられるものであり、印刷指U1を撮影して得られた指画像から爪Tの爪領域を特定する際に印刷指U1の指画像にフィッティングさせるものである。爪領域抽出用モデルMは、爪領域の輪郭線のモデルであり、この輪郭線は複数の特徴点P(本実施形態では特徴点P1〜Pn、図5参照)で構成されている。
爪領域抽出用モデルMとしてユーザの爪領域に近似したものを用いるほど爪領域の抽出・特定を迅速かつ高精度に行うことができるところ、爪領域の大きさや形状の特徴は、ユーザの体格(太っているか痩せているか)等によって異なる。本実施形態では、爪領域抽出用モデルMとして、指の大きさ(本実施形態では指の太さ)に応じて、細い指用の爪領域抽出用モデルMa、中程度の太さの指用の爪領域抽出用モデルMb、太い指用の爪領域抽出用モデルMcという、互いに異なる輪郭線を有する3種類の爪領域抽出用モデルMがモデル記憶領域823に記憶されている例を示す。なお、以下単に「爪領域抽出用モデルM」とした場合には、これら3種類の爪領域抽出用モデルMa〜Mc全てを含むものとする。
なお、爪領域抽出用モデルMはこの3種類に限定されない。例えば、性別(男性か女性か)、年齢層別(10代・30代・50代・・・)等に応じてさらに細分化された爪領域抽出用モデルMが記憶されていてもよい。また、各指(親指・人差し指・中指・薬指・小指)の爪ごとに爪領域抽出用モデルMが用意されていてもよい。また、ここに例示した全ての爪領域抽出用モデルMが用意されている場合に限定されず、例えば、細い指用の爪領域抽出用モデルMaと太い指用の爪領域抽出用モデルMcの2種類のみがモデル記憶領域823に記憶されていてもよい。
爪領域抽出用モデルMを生成する手法は特に限定されないが、例えば、まず指の細い人、指の太い人、中程度の太さの指の人ごとに、それぞれサンプルとなる複数人の指画像(すなわち、爪Tの画像を含む指の画像)を取得して、爪Tの輪郭線に沿ってほぼ等間隔に特徴点Pを設定する。そして、同じグループ(指の太さにより分類されたグループ)に属するサンプルを平均化して、各グループごとの平均的な爪領域モデルとして爪領域抽出用モデルMa〜Mcを生成する。
本実施形態では、爪領域抽出用モデルMa〜Mcは、ネイルプリント装置1の工場出荷前の段階で予め生成され、出荷される各ネイルプリント装置1の記憶部82のモデル記憶領域823にデフォルトとして格納されている。
モデル記憶領域823は書き換え可能なメモリとなっており、後述するように、外部サーバ装置9から事後的に更新情報が配信された際には、モデル記憶領域823に記憶されている爪領域抽出用モデルMa〜Mc及びその特徴点Pの座標情報が適宜書き換え、更新される。
モデル選択用データ領域824は、モデル記憶領域823に記憶されている複数の爪領域抽出用モデルMの中からユーザの指に爪Tに適したものを選択するモデル選択処理を行うために必要な各種データが格納されている記憶領域である。
本実施形態では、ユーザの印刷指U1の寸法に基づいて、記憶部82のモデル記憶領域823に記憶されている上記3種類の爪領域抽出用モデルM(Ma〜Mc)の中からユーザに適した一つの爪領域抽出用モデルMが選択されるようになっており、爪領域抽出用モデルMを選択するための閾値データとして各爪領域抽出用モデルMに対応する最大指幅(すなわち、指の最も幅の大きい部分の幅寸法、図4(a)から図4(c)、図6において「Wmax」)の閾値がモデル選択用データ領域824に記憶されている。
指幅は体格等の差によって異なることが統計的に知られており、最大指幅Wmaxからユーザの体格等を推定して、ユーザに適した爪領域抽出用モデルMを選択することが可能となる。
具体的には、本実施形態では、図6に示すように、ユーザの印刷指U1の最大指幅Wmaxが13mm以下であれば細い指用の爪領域抽出用モデルMa(図4(a))を適用し、ユーザの印刷指U1の最大指幅Wmaxが13mmより大きく20mm未満であれば中程度の太さの指用の爪領域抽出用モデルMbを適用し、ユーザの印刷指U1の最大指幅Wmaxが20mm以上であれば太い指用の爪領域抽出用モデルMcを適用するように、それぞれ閾値が予め定められており、この閾値が、各爪領域抽出用モデルMa〜Mcと対応付けられてモデル選択用データ領域824に記憶されている。
なお、モデル選択用データ領域824に記憶されている爪領域抽出用モデルM(Ma〜Mc)の中からユーザに適したものを選択するためのデータは、ここに例示したものに限定されない。また、爪領域抽出用モデルMを選択するための閾値はここに例示したものに限定されず、適宜変更してもよい。
モデル選択用データ領域824は書き換え可能なメモリとなっており、後述するように、外部サーバ装置9から事後的に更新情報が配信された際には、モデル選択用データ領域824に記憶されている爪領域抽出用モデルMを選択する際の閾値も適宜書き換え、更新される。
制御部81は、機能的に見た場合、撮影制御部811、爪領域検出部812、描画データ生成部813、描画制御部814、表示制御部815等を備えている。これら撮影制御部811、爪領域検出部812、描画データ生成部813、描画制御部814、表示制御部815撮影等としての機能は、制御部81のCPUと記憶部82のROMに記憶されたプログラムとの協働によって実現される。
撮影制御部811は、撮影部50の撮影装置51及び照明装置52を制御して撮影装置51により、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像を含む指の画像である爪画像(撮影画像)を撮影させるものである。
本実施形態において、撮影制御部811は、描画部40のヘッド移動部49によって撮影装置51及び照明装置52の位置を移動させながら、少なくとも2つの異なった位置から爪Tを撮影することが好ましい。
このように、複数の位置から複数の画像を取得することにより、爪Tの輪郭等のみならず、爪Tの曲率(湾曲度合)等についても画像から検出することが可能となる。
撮影部50により取得された爪画像の画像データは、記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
爪領域検出部812は、撮影装置51によって撮影された指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像(すなわち、爪画像を含む指画像)に基づいて、印刷指U1の爪Tについての爪情報を取得するものである。
本実施形態において、爪領域検出部812は、撮影画像に基づいて、例えば爪Tの形状(輪郭)や爪Tの水平位置のXY座標等の2次元的な形状を爪情報として取得する他、撮影装置51によって取得された複数の画像から爪Tの曲率等、爪Tの立体的な形状を示す情報も爪情報として取得する。
また、本実施形態では、爪領域検出部812は、撮影装置51によって撮影された指画像に、当該印刷指U1の指幅に合った爪領域抽出用モデルMをフィッティングさせて、当該指画像から爪Tの爪領域を検出する。
前述のように、本実施形態において、指画像に爪領域抽出用モデルMをフィッティングさせた際に、輪郭にずれがある場合には、ユーザが、タッチパネルP等を用いて、爪領域抽出用モデルMの輪郭線を構成する特徴点Pを移動させ、修正することができるようになっている。ユーザによって爪領域抽出用モデルMが指画像に応じて修正された場合には、爪領域検出部812は、ユーザによって入力された操作指示に従って爪領域抽出用モデルMの輪郭線を構成する特徴点Pを修正する。そして、修正後の爪領域抽出用モデルM、及び、修正後の特徴点Pと修正前の特徴点Pとの誤差(差分)を特徴点誤差情報としてモデル記憶領域823に記憶させる。
描画データ生成部813は、爪領域検出部812により取得された爪情報に基づいて、描画ヘッド43により印刷指U1の爪Tに施される描画用の描画データを生成する。
具体的には、描画データ生成部813は、爪領域検出部812により取得された爪Tの形状(輪郭形状)、爪幅の値や爪の長さ方向の距離の値等に基づいてネイルデザインの画像データを拡大、縮小、切出し等することにより爪Tの形状に合わせ込む合せ込み処理(フィッティング処理)を行う。
また、描画データ生成部813は、爪領域検出部812により取得された爪Tの高さ(深さ)や爪Tの湾曲形状に応じて、爪Tに描画するように指定されたネイルデザインの画像データに適宜曲面補正等を行う。
これにより、ペン41やインクジェットヘッド71によって描画されるネイルデザインの描画用の画像データが生成される。
描画制御部814は、描画データ生成部813によって生成された描画データに基づいて描画部40に制御信号を出力し、爪Tに対してこの描画データにしたがった描画を施すように描画部40のX方向移動モータ46、Y方向移動モータ48、ペン上下用モータ426、インクジェットヘッド71等を制御する制御部である。
具体的には、描画制御部814は、適宜X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48を動作させることにより、描画ヘッド43をX方向、Y方向に移動させながら、爪T上の所定位置に順次描画を施す。
表示制御部815は、表示部26を制御して表示部26に各種の表示画面を表示させるものである。本実施形態では、表示制御部815は、例えばネイルデザインの選択画面やデザイン確認用のサムネイル画像、印刷指U1を撮影して取得した爪画像、各種の指示画面、操作画面等を表示部26に表示させるようになっている。
また、ネイルプリント装置1は、外部サーバ装置9との間で通信可能に構成された装置側通信手段としての通信部27を備えている。
通信部27は、爪領域検出部812によって修正された修正後の爪領域抽出用モデルMの特徴点Pを特徴点誤差情報として外部サーバ装置9に送信する。
また、外部サーバ装置9からネイルプリント装置1に対して、爪領域抽出用モデルMの更新情報等が配信された場合には、これを受信することができる。
なお、ネイルプリント装置1から外部サーバ装置9に送る情報は、特徴点誤差情報のみに限定されない。当該ユーザの最大指幅Wmaxや、ユーザに関する個人情報(例えば、性別や年齢等)、指画像、当該爪Tに描画したネイルデザインの種類等も併せて送信してもよい。
なお、通信部27によって外部サーバ装置9に対して特徴点誤差情報を送信するタイミングは特に限定されない。
例えば、1回爪領域抽出用モデルMが修正される毎に随時外部サーバ装置9に送信してもよいし、所定数蓄積されたらその時点で蓄積されている特徴点誤差情報をまとめて送信するとしてもよい。
また、一旦装置の電源がONとなってから、電源がOFFとなるまでを1区切りとし、操作部25等から電源OFFの指示が入力されると、電源がONとなってから、当該指示が入力されるまでの間に蓄積された特徴点誤差情報をまとめて送信してもよい。
なお、ユーザが外部サーバ装置9に対して情報をアップロードしたくないという場合には、操作部25等において選択することで自機の情報を外部サーバ装置9に送信しないという選択をすることも可能となっている。
図7は、本実施形態における外部サーバ装置の制御構成を示した要部ブロック図である。
図7に示すように、本実施形態の外部サーバ装置9は、制御部91と記憶部92とを備えるサーバ制御装置90と、サーバ側通信部93と、とを備えている。
本実施形態の記憶部92には、サーバ側モデル記憶手段としてのサーバ側モデル記憶領域921が設けられている。
サーバ側モデル記憶領域921には、ネイルプリント装置1のモデル記憶領域823にデフォルトとして記憶されている爪領域抽出用モデルM(本実施形態では爪領域抽出用モデルMa〜Mc)と同じものが記憶されている他、ネイルプリント装置1から送信されてくる特徴点誤差情報、これに基づいて爪領域抽出用モデルMが更新された場合の更新後の爪領域抽出用モデルM等が記憶されている。
また、本実施形態の記憶部92には、各種のネイルデザインを記憶するサーバ側ネイルデザイン記憶領域922が設けられている。
なお、サーバ側ネイルデザイン記憶領域922に記憶されているネイルデザインは、随時ネットワークN等を介して最新のネイルデザインのデータを取り込んでいてもよい。
サーバ側ネイルデザイン記憶領域922に記憶されているネイルデザインは、それぞれ、細い指に適したデザイン、太い指に適したデザイン、どのような指でも対応可能なデザイン等に分けられ、それぞれ推奨される爪領域抽出用モデルMが対応づけられた形で記憶されていることが好ましい。
また、ネイルプリント装置1から外部サーバ装置9に送られてくる情報に、ある爪領域抽出用モデルMが選択されて描画が行われた場合に、どのネイルデザインがユーザによって採用されたかの情報等が含まれている場合には、サーバ側ネイルデザイン記憶領域922に記憶されている当該ネイルデザインのデータに、どの爪領域抽出用モデルMが選択されたときに当該ネイルデザインが採用されたかの統計データも紐付けて蓄積していってもよい。
外部サーバ装置9の制御部91は、機能部としてモデル更新部911を含んでいる。
モデル更新部911は、個々のネイルプリント装置1から送信され、サーバ側通信手段であるサーバ側通信部93により受信された特徴点誤差情報を爪領域抽出用モデルMごとに分類し、各爪領域抽出用モデルMごとに特徴点の誤差に基づいて、爪領域抽出用モデルMを更新する。
本実施形態では、各爪領域抽出用モデルMごとに所定数の特徴点誤差情報が蓄積されたときに、随時当該爪領域抽出用モデルMについての更新を行う。
具体的には、爪領域抽出用モデルMの上辺(すなわち爪Tの爪先側)周辺の特徴点誤差情報が蓄積された場合に、蓄積された特徴点誤差を足し合わせて蓄積数で除し、平均化したものを分析する。そして、この誤差が所定値以上(例えば±2mm以上)ある場合には、爪領域抽出用モデルMの上辺周辺の特徴点Pの位置を誤差を打ち消す方向に移動させる。
同様に、爪領域抽出用モデルMの左辺(すなわち爪Tの左側)周辺、爪領域抽出用モデルMの下辺(すなわち爪Tの爪の根元側)周辺、爪領域抽出用モデルMの右辺(すなわち爪Tの右側)周辺についても、特徴点誤差情報を平均化したもの分析し、所定値以上の誤差がある場合にはこれを特徴点Pの位置を誤差を打ち消す方向に移動させる修正をし、爪領域抽出用モデルMを修正後の内容に更新してサーバ側モデル記憶領域921に記憶させる。
なお、本実施形態では、爪領域抽出用モデルMの周囲4辺すべてについて特徴点Pの誤差が所定値以上(例えば±2mm以上)ある場合には、新規の爪領域抽出用モデルM(例えば、爪領域抽出用モデルMd)としてサーバ側モデル記憶領域921に記憶させるようになっている。
また、特徴点Pの誤差の分析結果から特徴が抽出された場合、例えば複数のピークが検出された場合には、ピークのより大きい方を選択して、これを新規の爪領域抽出用モデルMとしてもよいし、検出されたピークに対応して複数の新規の爪領域抽出用モデルMが作られてもよい(例えば、2つのピークが得られた場合、各ピークに対応した2つの新規の爪領域抽出用モデルMを作成する。)。
サーバ側通信部93は、個々のネイルプリント装置1から特徴点誤差情報等が送信されたときに、これを受信するものである。
また、サーバ側通信部93は、モデル更新手段としてのモデル更新部911によって爪領域抽出用モデルMが更新された場合や、新たな爪領域抽出用モデルMが追加された場合には、更新後の爪領域抽出用モデルMや追加された爪領域抽出用モデルM等の更新情報を定期的に、又はユーザから要求があったときにネイルプリント装置1に送信(配信)する。
なお、サーバ側通信部93によって個々のネイルプリント装置1に対して更新後の爪領域抽出用モデルMや追加された爪領域抽出用モデルM等の更新情報を送信するタイミングは特に限定されない。例えば所定数の更新情報が蓄積された時点で随時送信を行うようにしてもよい。
なお、ユーザが外部サーバ装置9との間で情報を共有したくないとの設定を行っている場合には、ネイルプリント装置1側でこのような設定が解除されない限りは、当該ネイルプリント装置1に対して更新情報等の配信は行わない。
次に、図8から図10を参照しつつ、本実施形態における外部サーバ装置9、ネイルプリント装置1(描画装置)及び爪領域検出システム100の作用について説明する。
なお、以下では、ネイルプリント装置1において、外部サーバ装置9との間での情報共有を拒否しない設定となっていることを前提として説明する。
図8は、ネイルプリント装置1による描画処理を示すフローチャートである。
このネイルプリント装置1により描画を行う場合、ユーザはまず、電源スイッチを入れて制御装置80を起動させ、印刷指U1の爪Tに印刷したいネイルデザインを選択する。選択されたネイルデザインは、表示部26に、デザイン確認用のサムネイル画像として表示されてもよい。
ユーザは、印刷指U1を指受入部31に挿入し、印刷指U1を位置決め固定した上で、図示しない描画スイッチを操作する。
印刷指U1が指受入部31に位置決めされると、図8に示すように、撮影制御部811が撮影部50を制御して、爪Tを含む印刷指U1を撮影させ、指画像を取得させる(ステップS1)。
爪領域検出部812は、取得された指画像から印刷指U1の最大指幅Wmaxを検出し(ステップS2)、モデル選択用データ領域824に記憶されている爪領域抽出用モデルMを選択するための閾値を参照して、当該印刷指U1の爪Tに適用すべき爪領域抽出用モデルMを選択する(ステップS3)。
例えば、印刷指U1の最大指幅Wmaxが15mmである場合には、爪領域検出部812は、爪領域抽出用モデルMbを選択する。
表示制御部815は、選択された爪領域抽出用モデルMbを印刷指U1の指画像に重畳した画像を表示部26に表示させ(ステップS4)、ユーザに確認を促す。
ユーザは表示部26を確認し、修正個所がなければ図示しないOKボタンを操作する。この場合には、爪領域についての承認指示が制御部81に出力され(ステップS5)、爪領域検出部812は、当該爪領域抽出用モデルMbに示された輪郭線を爪領域として検出する(ステップS6)。
他方、爪領域抽出用モデルMbが爪Tの実際の輪郭線からずれており、修正必要箇所がある場合には、ユーザは、タッチパネルTP等を操作して修正したい部分の特徴点Pを移動させる。
例えば、図9(a)に示す例では、実際の爪Tの輪郭の下辺周辺が爪領域抽出用モデルMbよりも外側(図9(a)において下側)となっている。このため、ユーザは、図9(a)に矢印で示すように、爪Tの輪郭の下辺周辺の特徴点Pを爪Tの実際の輪郭に合う位置まで移動させる。ユーザが特徴点Pを移動させて、これを確定させると、特徴点Pの修正結果が制御部81に出力され(ステップS7)、爪領域検出部812は、修正後の輪郭線(図9(b)におきて爪領域抽出用モデルMb2)を爪Tの輪郭線(爪領域)として検出する(ステップS8)。
例えば、修正前の爪領域抽出用モデルMbが図9(b)に破線で示すものである場合、修正後に爪領域検出部812によって検出される爪領域は、爪Tの実際の輪郭線とほぼ重なり合う領域(図9(b)において爪領域抽出用モデルMb2として示す)となる。
爪領域抽出用モデルMbが修正された場合には、爪領域検出部812は、修正結果としての爪領域抽出用モデルMb2と個々の特徴点Pの修正情報(すなわち、修正前の特徴点Pと修正後の特徴点Pとの誤差、差分である「特徴点誤差情報」)をモデル記憶領域823に記憶させる(ステップS9)。
また、爪領域検出部812は、爪Tの曲率等、その他の爪情報についても検出する(ステップS10)。
爪領域検出部812により、爪領域や爪Tの曲率等が検出されると、この検出結果に基づいて描画データ生成部813が描画データを生成する(ステップS11)。
そして、生成された描画データは描画制御部814から描画部40に出力され、描画部40により、描画データに基づく描画が行われる(ステップS12)。
その後、例えばネイルプリント装置1の電源がOFFされるタイミングで、電源ON時点から電源OFF時点までにモデル記憶領域823に蓄積された特徴点誤差情報等が、通信部27からネットワークNを介して外部サーバ装置9に送信される(ステップS13)。
次に、図10は、外部サーバ装置9によるモデル更新処理を示すフローチャートである。
図10に示すように、個々のネイルプリント装置1から外部サーバ装置9に特徴点誤差情報等が送信されると、サーバ側通信部93によって受信される(ステップS21)。
サーバ制御装置90のモデル更新部911は、受信された特徴点誤差情報を爪領域抽出用モデルMごとに分類する(ステップS22)。さらに、モデル更新部911は、各爪領域抽出用モデルMごとに分類されたものを当該爪領域抽出用モデルMが選択された印刷指U1の最大指幅Wmaxが同一又はある程度近い値のもの同士でグループ分けする(ステップS23)。
そして、モデル更新部911は、特徴点誤差情報が所定数以上蓄積されたグループがあるか否かを判断し(ステップS24)、無い場合(ステップS24;NO)には、(ステップS21)に戻って処理を繰り返す。
他方、特徴点誤差情報が所定数以上蓄積されたグループがある場合(ステップS24;YES)には、当該グループについて特徴点Pの誤差を分析する処理の開始を決定し(ステップS25)、以下のように爪領域抽出用モデルMの誤差を各辺ごとに分析する処理を行う。
なお、以下では各辺ごとに順次処理を行う場合を例示するが、処理の仕方はこれに限定されず、全ての特徴点Pについて特徴点Pの誤差を分析する処理を同時並行的に行ってもよい。
また、ここでは各爪領域抽出用モデルM、又は、さらにこれを細分化してグループ分けした場合の各グループに属する特徴点誤差情報が所定の件数を超えた場合にのみ、以下のモデル更新処理を行う場合を例示するが、例えば、特徴点誤差情報の蓄積数に関わらず、所定の期間経過ごとに自動的にモデル更新処理を行うとしてもよい。
本実施形態では、モデル更新部911は、まず、爪領域抽出用モデルMの上辺(すなわち爪Tの爪先側)周辺の特徴点誤差情報として蓄積されたものを足し合わせて蓄積数で除し、平均化された特徴点Pの誤差が所定値以上(例えば±2mm以上)あるか否かを判断する(ステップS26)。そして、誤差が所定値以上ある場合(ステップS26;YES)には、モデル更新部911は、爪領域抽出用モデルMの上辺周辺の特徴点の位置を、誤差を打ち消す方向に移動させる(ステップS27)。他方、誤差が所定値以上ない場合(ステップS26;NO)には、当該誤差については無視し、爪領域抽出用モデルMの上辺周辺の特徴点については修正せずに次のステップに進む。
すなわち、モデル更新部911は、爪領域抽出用モデルMの左辺(すなわち爪Tの左側)周辺の特徴点誤差情報として蓄積されたものを足し合わせて蓄積数で除し、平均化された特徴点Pの誤差が所定値以上(例えば±2mm以上)あるか否かを判断する(ステップS28)。そして、誤差が所定値以上ある場合(ステップS28;YES)には、モデル更新部911は、爪領域抽出用モデルMの左辺周辺の特徴点の位置を、誤差を打ち消す方向に移動させる(ステップS29)。他方、誤差が所定値以上ない場合(ステップS28;NO)には、当該誤差については無視し、爪領域抽出用モデルMの左辺周辺の特徴点については修正せずに次のステップに進む。
すなわち、モデル更新部911は、爪領域抽出用モデルMの下辺(すなわち爪Tの爪の根元側)周辺の特徴点誤差情報として蓄積されたものを足し合わせて蓄積数で除し、平均化された特徴点Pの誤差が所定値以上(例えば±2mm以上)あるか否かを判断する(ステップS30)。そして、誤差が所定値以上ある場合(ステップS30;YES)には、モデル更新部911は、爪領域抽出用モデルMの下辺周辺の特徴点の位置を、誤差を打ち消す方向に移動させる(ステップS31)。他方、誤差が所定値以上ない場合(ステップS30;NO)には、当該誤差については無視し、爪領域抽出用モデルMの下辺周辺の特徴点については修正せずに次のステップに進む。
すなわち、モデル更新部911は、爪領域抽出用モデルMの右辺(すなわち爪Tの右側)周辺の特徴点誤差情報として蓄積されたものを足し合わせて蓄積数で除し、平均化された特徴点Pの誤差が所定値以上(例えば±2mm以上)あるか否かを判断する(ステップS32)。そして、誤差が所定値以上ある場合(ステップS32;YES)には、モデル更新部911は、爪領域抽出用モデルMの右辺周辺の特徴点の位置を、誤差を打ち消す方向に移動させる(ステップS33)。他方、誤差が所定値以上ない場合(ステップS32;NO)には、当該誤差については無視し、爪領域抽出用モデルMの右辺周辺の特徴点については修正せずに次のステップに進む。
モデル更新部911は、特徴点Pを移動させ爪領域抽出用モデルMを修正した場合には、爪領域抽出用モデルMを修正後の内容に更新してサーバ側モデル記憶領域921に記憶させる(ステップS34)。
また、モデル更新部911は、爪領域抽出用モデルMの周囲4辺すべてについて所定値以上(例えば±2mm以上)の誤差があるか否かを判断し(ステップS35)、誤差が所定値以上ある場合(ステップS35;YES)には、モデル更新部911は、爪領域抽出用モデルM(例えば爪領域抽出用モデルMb)の修正ではなく、新規の爪領域抽出用モデルM(例えば、爪領域抽出用モデルMd)としてサーバ側モデル記憶領域921に記憶させる(ステップS36)。
モデル更新部911によるモデル更新処理が完了すると、定時に又はユーザからの要求のあったときに、更新された爪領域抽出用モデルMの情報をサーバ側通信部93からネットワークを介して各ネイルプリント装置1に送信(配信)する。
なお、各ネイルプリント装置1に対する更新された爪領域抽出用モデルMの情報の送信(配信)は、モデル更新処理が完了するごとに行われなくてもよい。例えば、爪領域抽出用モデルMについての更新情報が所定数以上蓄積される毎に適宜各ネイルプリント装置1に送信(配信)するようにしてもよい。
なお、このとき、サーバ側通信部93から送信される情報は更新された爪領域抽出用モデルMの情報に限定されない。
例えば、サーバ側ネイルデザイン記憶領域922に、各爪領域抽出用モデルMについて推奨されるネイルデザインが紐付けられて記憶されている場合には、更新された爪領域抽出用モデルMの情報を各ネイルプリント装置1に送信(配信)する際には、この推奨されるネイルデザインも併せて送信するようにしてもよい。このようにすることで、ユーザは、どのようなネイルデザインが自分の爪Tに似合うのかを知ることができ、デザインを選択する際の参考にすることができる。
外部サーバ装置9から更新された爪領域抽出用モデルMの情報が送信されると、その情報が各ネイルプリント装置1の通信部27によって受信され、適宜記憶部82内のモデル記憶領域や823、モデル選択用データ領域824の内容が更新される。
例えば、モデル選択用データ領域824に記憶されている閾値では細い指に対応した爪領域抽出用モデルMが対応付けられている場合(例えば最大指幅Wmaxが12mmである場合に爪領域抽出用モデルMaが対応付けられている場合)でも、最大指幅Wmaxが12mmのユーザのうちの多くが、自分の爪Tに合せて爪領域抽出用モデルMaの特徴点Pを調整した結果、爪領域抽出用モデルMbに近い形状に修正されていたような場合、最大指幅Wmaxの閾値と選択すべき爪領域抽出用モデルMとの対応関係を修正する場合も考えられる。
このように、個々のネイルプリント装置1をネットワークNを介して外部サーバ装置9と連携させ、複数のネイルプリント装置1の情報を外部サーバ装置9に集約させて分析、更新を行うことで、爪領域を抽出するための爪領域抽出用モデルMをより汎用性のある精度の高いものとすることができる。
また、随時個々のネイルプリント装置1からの情報を集めて爪領域抽出用モデルMを更新していくことにより、時期によって変化していく流行に対応した爪領域抽出用モデルMを用意することができ、流行の移り変わりによってユーザの爪Tの形状が変化していく場合にも、ユーザの手間をできるだけ少なくしつつ、高精度の爪領域の検出を行うことができる。
以上のように、本実施形態によれば、ネイルプリント装置1に、爪領域抽出用モデルMを記憶するモデル記憶領域823と、爪領域抽出用モデルMを指画像にフィッティングさせて爪領域を特定する爪領域検出部812とを備え、爪領域検出手段は、爪領域抽出用モデルMの指画像へのフィッティングの際に、輪郭線を構成する特徴点Pを指画像に応じて修正するようになっており、爪領域抽出用モデルMが修正されたときには、その修正後の特徴点Pと修正前の特徴点Pとの誤差(差分)を特徴点誤差情報として外部サーバ装置9に送信するようになっている。また、この特徴点誤差情報を受け取った外部サーバ装置9では、モデル更新部911が、特徴点誤差情報を爪領域抽出用モデルMごとに分類し、各爪領域抽出用モデルMごとに特徴点Pの誤差に基づいて、爪領域抽出用モデルMを更新し、更新後の爪領域抽出用モデルMがネイルプリント装置1に送信されるようになっている。
このため、個々のネイルプリント装置1において蓄積された爪領域抽出用モデルMの修正情報を外部サーバ装置9に集約して分析、更新することが可能となる。
これにより、爪領域を抽出するための爪領域抽出用モデルMに事後的に多くのユーザの情報を反映させることができ、より汎用性のある精度の高いものとすることができる。
また、随時個々のネイルプリント装置1からの情報を集めて爪領域抽出用モデルMを更新していくことにより、時期によって変化していく流行の爪形状にも対応した爪領域抽出用モデルMとすることができ、流行の移り変わりによってユーザの爪Tの形状が変化していく場合にも、各爪Tの形状に合った爪領域抽出用モデルMを選択することが可能となり、爪領域抽出用モデルMを選択した後で特徴点を調整するというユーザの手間をできる限り抑え、かつ高精度の爪領域の検出を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、モデル更新部911は、特徴点誤差情報がある程度蓄積してから爪領域抽出用モデルMの更新処理を行う。
このため、少数の特殊な爪Tに対応した修正等が反映されることによって爪領域抽出用モデルMの更新が不自然に行われることを避けることができ、より汎用性の高い爪領域抽出用モデルMとなるように適切な更新処理を行うことができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、モデル更新部911が、モデルの更新処理を行う場合に、特徴点誤差情報を爪領域抽出用モデルMごとに分類し、さらに、モデル選択の閾値となる最大指幅Wmaxの値でさらに分類する場合を例示したが、最大指幅Wmaxの値による分類は必須ではなく、特徴点誤差情報を爪領域抽出用モデルMごとに分類した状態でモデルの更新処理を行ってもよい。
また、本実施形態では、複数の爪領域抽出用モデルMのうち何れの爪領域抽出用モデルMを選択するかの閾値として最大指幅Wmaxの値を用いたが、モデル選択の閾値はこれに限定されない。
例えば、指の厚み(高さ)方向の寸法を閾値として用いてもよい。
また、特に個人ユーザが専用機としてネイルプリント装置1を使用する場合には、ネイルプリント装置1側において、ユーザは外部サーバ装置9からの更新情報に関わらず、自らがよく使う爪領域抽出用モデルMを登録しておくことができるようにしてもよい。
また、専用機ではないが、特定のユーザがネイルプリント装置1を使用するような場合には、各ユーザ名と自らがよく使う爪領域抽出用モデルMとを対応付けて登録しておいてもよい。
このようにすることで、モデルの更新処理により、選択可能な爪領域抽出用モデルMが細分化され、数が多くなった場合でも、自分の爪Tに合う爪領域抽出用モデルMを間違わずに選択することが可能となる。
また、本実施形態では、外部サーバ装置9から送信される更新情報に、各爪領域抽出用モデルMに合うネイルデザインの情報が付帯されていてもよいとしたが、さらに、同一又は類似の指幅のユーザ等、爪の形状が似通っていると判断される者が過去に採用した頻度の高いネイルデザインをランキング形式等で表した情報をネイルプリント装置1に送信し、ユーザに合う可能性の高いネイルデザインとして提案してもよい。
この場合、ランキングを随時更新していくことで、自分に似合うデザインのうち現在の流行に合ったものがどれかをユーザが知ることができ、自分の爪Tにネイルプリントを行う際の参考とすることができる。
また、ユーザが選択したネイルデザインがユーザの最大指幅Wmaxの値等の閾値に基づいて選択された爪領域抽出用モデルMに合わない場合には、表示部26にその旨のメッセージや警告を表示させたり、実際に描画した場合のイメージを表示させることで注意喚起するようにしてもよい。
例えば、縦長で細身の爪Tと判断されるユーザが、描画するネイルデザインとして横幅のあるデザインを選択した場合に、仕上がりのイメージを示して警告するようにする。
これにより、ユーザがデザイン選択を誤り、イメージと異なるネイルプリントを実行してしまうリスクを減らすことができる。
なお、ネイルプリント装置1がスピーカ等を備える場合には、音声等にて警告してもよい。
また、本実施形態では、4辺ともが所定の誤差を超える場合に、新規の爪領域抽出用モデルMとして登録する場合を例示したが、もとの爪領域抽出用モデルMの修正・更新にとどめるか、新たな爪領域抽出用モデルMとして登録するかの判断はここに例示したものに限定されない。
例えば、1辺でも所定の誤差を大きく超える場合や、同様の修正を行っているユーザが多い場合等、別個のモデルとして登録する必要性が高いと思われる場合には、新規の爪領域抽出用モデルMとして登録してもよい。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置(描画装置)1が直接ネットワークNを介して外部サーバ装置9と接続されている場合を例示したが、ネイルプリント装置(描画装置)1が直接ネットワークNに接続される必要はない。
例えば、図1(b)に示すように、ネイルプリント装置(描画装置)1が、各種の通信端末装置Pdを介してネットワークNに接続されていてもよい。
この場合には、ネイルプリント装置(描画装置)1に操作部25や表示部26を備える必要がない。また、通信端末装置Pdにおいて、外部サーバ装置9を介してネイルデザインのデータや各種のプログラム等を取得できるようにし、通信端末装置Pdの操作部や表示部を用いてネイルプリント装置(描画装置)1の描画動作等を制御できるようにしてもよい。この場合には、ネイルプリント装置(描画装置)1には、通信端末装置Pdの制御にしたがって描画を行うことができる機能のみを備えればよく、簡易かつ安価にネイルプリント装置(描画装置)1を構成することも可能となる。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置(描画装置)1の描画ヘッド43に描画用のペン41を保持するペンホルダ42とインクジェットヘッド71とを備える構成としたが、ペン41とインクジェットヘッド71との両方を備えることは必須の構成ではなく、いずれか一方のみを備えて描画を行う描画装置であってもよい。
また、本実施形態では、描画ヘッド43にペンホルダ42を1つ備えている場合を例示したが、描画ヘッド43に設けられるペンホルダ42の数は1つに限定されない。例えば2つ以上のペンホルダ42を備え、描画用のペン41が2本以上保持されていてもよい。
また、本実施形態では、ペンホルダ42に保持させるペン41を、ユーザが適宜手動で交換する場合を例示したが、例えば、隔壁116上等にペン41を待機させておく待機スペースを設けて、図示しないペン交換機構により必要なペン41を自動的に待機スペース内から取得してペンホルダ42に差し替えるようにしてもよい。
また、本実施形態では、指を1本ずつ装置に挿入して順次描画を行うネイルプリント装置1を例としたが、複数本の指に対して、各指を抜き差しすることなく、連続的に描画を行うことのできる構成とすることも可能である。
また、ネイルプリント装置1に、描画後にインクを乾燥させるためのヒータやファンを備える乾燥部を備えていてもよい。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
指画像から爪領域を特定する際に前記指画像にフィッティングさせる爪領域抽出用モデルを複数記憶するサーバ側モデル記憶手段と、
前記爪領域抽出用モデルの前記指画像へのフィッティングの際に、前記爪領域抽出用モデルの輪郭線を構成する複数の特徴点を前記指画像に応じて修正した修正後の特徴点と修正前の特徴点との誤差である特徴点誤差情報を受信するサーバ側通信手段と、
前記サーバ側通信手段により受信された前記特徴点誤差情報を前記爪領域抽出用モデルごとに分類し、各爪領域抽出用モデルごとに特徴点の誤差に基づいて、前記爪領域抽出用モデルを更新するモデル更新手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
<請求項2>
前記サーバ側通信手段は描画装置と通信可能であり、
前記サーバ側通信手段は、前記モデル更新手段によって更新された更新後の前記爪領域抽出用モデルを前記描画装置に送信することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
<請求項3>
前記モデル更新手段は、前記サーバ側通信手段により受信された前記特徴点誤差情報が所定数以上蓄積してから前記爪領域抽出用モデルを更新することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサーバ装置。
<請求項4>
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサーバ装置と、
描画装置と、
を備えることを特徴とする爪領域検出システム。
<請求項5>
前記描画装置は、
複数の特徴点で構成された輪郭線を有し、指画像から爪領域を特定する際に前記指画像にフィッティングさせる爪領域抽出用モデルを記憶する装置側モデル記憶手段と、
前記爪領域抽出用モデルを前記指画像にフィッティングさせて爪領域を特定する爪領域検出手段と、
前記爪領域検出手段によって特定された前記爪領域に描画を施す描画手段と、
前記爪領域検出手段は、前記爪領域抽出用モデルの前記指画像へのフィッティングの際に、前記輪郭線を構成する特徴点を前記指画像に応じて修正するものであり、修正後の特徴点と修正前の特徴点との誤差を特徴点誤差情報として前記サーバ装置に送信する装置側通信手段と、
を備えることを特徴とする請求項4に記載の爪領域検出システム。
<請求項6>
複数の特徴点で構成された輪郭線を有し、指画像から爪領域を特定する際に前記指画像にフィッティングさせる爪領域抽出用モデルを記憶する装置側モデル記憶手段と、
前記爪領域抽出用モデルを前記指画像にフィッティングさせて爪領域を特定する爪領域検出手段と、
前記爪領域検出手段によって特定された前記爪領域に描画を施す描画手段と、
外部のサーバ装置との間で情報の送受信可能に構成された装置側通信手段と、
を備え、
前記爪領域検出手段は、前記爪領域抽出用モデルの前記指画像へのフィッティングの際に、前記輪郭線を構成する特徴点を前記指画像に応じて修正するものであり、
前記装置側通信手段は、修正後の特徴点と修正前の特徴点との誤差を特徴点誤差情報として外部サーバ装置に送信するとともに、前記外部のサーバ装置において前記爪領域抽出用モデルが更新されたときは、更新後の爪領域抽出用モデルを前記外部のサーバ装置から受信することを特徴とする描画装置。
1 ネイルプリント装置
9 外部サーバ装置
31 指受入部
40 描画部
41 ペン
50 撮影部
51 撮影装置
81 制御部
82 記憶部
812 爪領域検出部
911 モデル更新部
T 爪
U1 印刷指

Claims (6)

  1. 指画像から爪領域を特定する際に前記指画像にフィッティングさせる爪領域抽出用モデルを複数記憶するサーバ側モデル記憶手段と、
    前記爪領域抽出用モデルの前記指画像へのフィッティングの際に、前記爪領域抽出用モデルの輪郭線を構成する複数の特徴点を前記指画像に応じて修正した修正後の特徴点と修正前の特徴点との誤差である特徴点誤差情報を受信するサーバ側通信手段と、
    前記サーバ側通信手段により受信された前記特徴点誤差情報を前記爪領域抽出用モデルごとに分類し、各爪領域抽出用モデルごとに特徴点の誤差に基づいて、前記爪領域抽出用モデルを更新するモデル更新手段と、
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記サーバ側通信手段は描画装置と通信可能であり、
    前記サーバ側通信手段は、前記モデル更新手段によって更新された更新後の前記爪領域抽出用モデルを前記描画装置に送信することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記モデル更新手段は、前記サーバ側通信手段により受信された前記特徴点誤差情報が所定数以上蓄積してから前記爪領域抽出用モデルを更新することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサーバ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサーバ装置と、
    描画装置と、
    を備えることを特徴とする爪領域検出システム。
  5. 前記描画装置は、
    複数の特徴点で構成された輪郭線を有し、指画像から爪領域を特定する際に前記指画像にフィッティングさせる爪領域抽出用モデルを記憶する装置側モデル記憶手段と、
    前記爪領域抽出用モデルを前記指画像にフィッティングさせて爪領域を特定する爪領域検出手段と、
    前記爪領域検出手段によって特定された前記爪領域に描画を施す描画手段と、
    前記爪領域検出手段は、前記爪領域抽出用モデルの前記指画像へのフィッティングの際に、前記輪郭線を構成する特徴点を前記指画像に応じて修正するものであり、修正後の特徴点と修正前の特徴点との誤差を特徴点誤差情報として前記サーバ装置に送信する装置側通信手段と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の爪領域検出システム。
  6. 複数の特徴点で構成された輪郭線を有し、指画像から爪領域を特定する際に前記指画像にフィッティングさせる爪領域抽出用モデルを記憶する装置側モデル記憶手段と、
    前記爪領域抽出用モデルを前記指画像にフィッティングさせて爪領域を特定する爪領域検出手段と、
    前記爪領域検出手段によって特定された前記爪領域に描画を施す描画手段と、
    外部のサーバ装置との間で情報の送受信可能に構成された装置側通信手段と、
    を備え、
    前記爪領域検出手段は、前記爪領域抽出用モデルの前記指画像へのフィッティングの際に、前記輪郭線を構成する特徴点を前記指画像に応じて修正するものであり、
    前記装置側通信手段は、修正後の特徴点と修正前の特徴点との誤差を特徴点誤差情報として外部サーバ装置に送信するとともに、前記外部のサーバ装置において前記爪領域抽出用モデルが更新されたときは、更新後の爪領域抽出用モデルを前記外部のサーバ装置から受信することを特徴とする描画装置。
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