JP2018052161A - 収容凹部支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、スライドドアをスライド支持するためのロアレールを収容する収容凹部の変形の抑制を図った収容凹部支持構造を提供する。【解決手段】収容凹部支持構造1は、前後方向に延在するサイドシル5を備え、サイドシル5は、サイドシルインナ5Aとサイドシルアウタ5Bとを有し、これらの下端同士が接合されて、サイドシルインナ5A及びサイドシルアウタ5Bの各下端と収容凹部3との間に空洞部50を形成し、空洞部の内部で、サイドシルに並行して、板状の第1補強部材6が車両前後方向に伸び、第1補強部材は、その下端が、サイドシルインナ5A及びサイドシルアウタ5Bの各下端に挟まれて、その上端が、収容凹部の下面に接合されている。【選択図】図4

Description

本発明は、収容凹部支持構造に関する。
従来、後部座席の乗降口をスライドドアで開閉する車両が知られている。当該車両に作用する側突荷重に備えて、サイドシルの内折れを抑制するスライドドア車の下部車体構造が特許文献1に開示されている。
スライドドア車の下部車体構造は、車幅方向の両側に車両前後方向に延びる一対のサイドシルと、一対のサイドシル間に張設されたフロアパネルと、一対のサイドシルを連結する車幅方向に延びるクロスメンバと、クロスメンバに連続されて、一対のサイドシルの車幅方向の内側に延びる棒状の補強部材と、を備えている。サイドシルは、鋼板が曲げられて形成されているとともに、車両前後方向に延びる略角筒状に形成されている。このようなスライドドア車の下部車体構造により、車両への側突時に当該車両が受ける荷重が、補強部材を介してクロスメンバに直接伝達されて、サイドシルの内折れが抑制される。
特開2007−022182号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来のスライドドア車の下部車体構造には、車両に作用する側突荷重に備えて、サイドシルの内折れを抑制する構造が開示されているが、サイドシルに並行に敷設されたレール収容凹部に荷重が作用した場合の車体の曲げ剛性及びねじれ剛性の確保に改善の余地があった。
本発明は、スライドドアをスライド支持するためのロアレールを収容する収容凹部の変形の抑制を図った収容凹部支持構造を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明は、スライドドアをスライド支持するためのロアレールを収容し、車両の側方に開口する収容凹部を支持するための収容凹部支持構造であって、車両前後方向に延在するサイドシルを備え、前記サイドシルは、サイドシルインナとサイドシルアウタとを有し、これらの下端同士が接合されて、前記サイドシルインナ及び前記サイドシルアウタの各前記下端と前記収容凹部との間に空洞部を形成し、前記空洞部の内部で、前記サイドシルに並行して、板状の第1補強部材が車両前後方向に伸び、 前記第1補強部材は、その下端が、前記サイドシルインナ及び前記サイドシルアウタの各下端に挟まれて、その上端が、前記収容凹部の下面に接合されていることを特徴とする収容凹部支持構造である。
本発明によれば、スライドドアをスライド支持するためのロアレールを収容する収容凹部の変形の抑制を図ることができる。
本発明の収容凹部支持構造が適用された車両ボディを示す斜視図である。 図1に示された要部を拡大して示す図である。 図2中のI−I線に沿う断面を示す斜視図である。 図2中のI−I線に沿う断面を示す概念図である。 図2を示す平面図である。 図2を別の角度から見た斜視図である。 本実施例の効果を説明するための図であり、(A)は、図2中のI−I線に沿う断面を示す概念図であり、(B)は、(A)において、第1補強部材が省略された図であり、(C)は、(B)において、荷重が作用してレール収容凹部が変形する様子を示す図である。 図1に示された収容凹部支持構造の変形例を示す平面図である。
請求項1に記載された発明は、スライドドアをスライド支持するためのロアレールを収容し、車両の側方に開口する収容凹部を支持するための収容凹部支持構造であって、 車両前後方向に延在するサイドシルを備え、前記サイドシルは、サイドシルインナとサイドシルアウタとを有し、これらの下端同士が接合されて、前記サイドシルインナ及び前記サイドシルアウタの各前記下端と前記収容凹部との間に空洞部を形成し、前記空洞部の内部で、前記サイドシルに並行して、板状の第1補強部材が車両前後方向に伸び、前記第1補強部材は、その下端が、前記サイドシルインナ及び前記サイドシルアウタの各下端に挟まれて、その上端が、前記収容凹部の下面に接合されている。このような第1補強部材が設けられていることにより、収容凹部に特に上下方向から荷重が作用しても、空洞部が潰れ難くなり、収容凹部への荷重に対して支持力が発揮されて、収容凹部の変形の抑制を図ることができる。
本発明の一実施例にかかる収容凹部支持構造が適用された車両を図1〜図7を参照して説明する。図1は、本発明の支持構造1(収容凹部支持構造)が適用された車両10の一実施例を示す斜視図である。本実施例の車両10は、後部座席の長方形状の乗降口10Aをスライドドアで開閉する構造を有しているが、図1においてスライドドアは省略されている。図1等に示す「前」は、車両ボディ2を含む車両10の進行方向であり、「後」は車両10の後退方向であり、「右」「左」は、車幅方向であり、「上」「下」は、前後及び左右に直交する鉛直方向である。
本発明の支持構造1が適用された車両10は、図1に示すように、車両ボディ2と、この車両ボディ2にスライド支持される不図示のスライドドアと、を有して構成されている。車両ボディ2には、スライドドアをスライド支持するためのルーフサイドレール2A、スライドドアレール2B及びロアサイドレール2Cが前後方向に延在している。ルーフサイドレール2A及びロアサイドレール2Cは、図1に示すように、後部座席の乗降口10Aを構成する上辺10A1及び下辺10A2に設置されている。スライドドアレール2Bは、ルーフサイドレール2Aとロアサイドレール2C(ロアレール)との上下の中間部において、ルーフサイドレール2A及びロアサイドレール2Cよりも後方側に設けられている。乗降口10Aの下辺10A2は、後述するC字状の収容凹部3の天板31により構成されている。そして、ロアサイドレール2Cは、図2に示すように、天板31の底板32と対向する上面に設置されている。
ロアサイドレール2Cは、図2、図3に示すように、C字状の収容凹部3を含む車両10の下部車体構造30に敷設されている。下部車体構造30は、図4に示すように、車両ボディ2の一部であるとともに、ロアサイドレール2Cを収容する収容凹部3と、収容凹部3の下側に設けられて、収容凹部3を支持するための支持構造1と、を有して構成されている。
収容凹部3は、図4に示すように、長手方向が前後方向に延在する鋼板が曲げられて形成されたものであり、上下に対向する天板31及び底板32と、これら天板31と底板32との間に位置する側板33と、を有して構成されている。また、収容凹部3は、車幅方向の外側に開口する略コ字状(略C字状)に形成されている。側板33は、天板31及び底板32の車幅方向の内側の縁に連続されている。天板31の底板32と対向する上面には、ロアサイドレール2Cが設置されている。このような収容凹部3は、ロアサイドレール2Cに、スライドドアのローラ(不図示)がスライド支持されて、スライドドアをスライド移動させるための空間を構成している。
支持構造1は、図4に示すように、収容凹部3の車幅方向の内側に固定されるリアサイドメンバ4と、サイドシル5と、ブレース6(第1補強部材)と、バルクヘッド7(第2補強部材)と、車両ボディ2の外装を成すサイドボディアウタ8と、を備えている。
リアサイドメンバ4は、長手方向が前後方向に延在するC字状の鋼板であり、車両後方では収容凹部3の側板33に重ねた状態で、溶接して接合(固定)されている。即ち、リアサイドメンバ4は、収容凹部3の車幅方向の内側に配されており、その一部が、収容凹部3の側板33に連接(固定)されている。
サイドシル5は、図4に示すように、収容凹部3の下側において、前後方向に延在する筒状に形成されている。サイドシル5は、サイドシルインナ5A及びサイドシルアウタ5Bを有し、これらの下端同士接合がされている。また、サイドシル5は、下端を除く上側部分が、サイドシルインナ5A及びサイドシルアウタ5Bの各下端と収容凹部3との間に空洞部50を形成するように車幅方向に離間して設けられている。
サイドシルインナ5Aは、図4に示すように、長手方向が前後方向に延在する鋼板が曲げられて形成されたものであり、サイドシルインナ5Aの下端を含む第1インナ5A1と、第2インナ5A2と、第3インナ5A3と、を有して構成されている。第1インナ5A1は、前後方向から見て上下に延在して設けられているとともに、収容凹部3の車幅方向の略中間部に位置している。第2インナ5A2は、第1インナ5A1に連続されるとともに、第1インナ5A1との境界が収容凹部3の底板32と略対向するように車幅方向の内側に曲げられている。第3インナ5A3は、第2インナ5A2に連続されるとともに、第2インナ5A2との境界が車幅方向の外側に曲げられて上方に延在し、その上端は収容凹部3の側板33に重ねた状態で、溶接して接合(固定)されている。
サイドシルアウタ5Bは、図4に示すように、長手方向が前後方向に延在する鋼板が曲げられて形成されたものであり、サイドシルアウタ5Bの下端を含む第1アウタ5B1と、第2アウタ5B2と、第3アウタ5B3と、を有して構成されている。第1アウタ5B1は、前後方向から見て上下に延在して設けられている。第2アウタ5B2は、第1アウタ5B1の上方に連続されるとともに、第1アウタ5B1との境界が、車幅方向の外側に向かうように曲げられて、前後方向から見て、上方に向かうにしたがって車幅方向の外側に向かうように斜めになるように設けられている。第3アウタ5B3は、第2アウタ5B2の上方に連続されるとともに、第2アウタ5B2との境界が、車室内側に向かうように曲げられて、前後方向から見て、上方に向かうにしたがって車室内側に向かうように斜めになるように設けられている。そして、第3アウタ5B3において、その上端はサイドボディアウタ8に重ねた状態で、溶接して接合(固定)されている。
ブレース6は、サイドシル5に並行(サイドシル5の空洞部50内で前後方向に延在する)して設けられている。また、ブレース6は、図5に示すように、収容凹部3の前後方向に間隔を開けて複数(3個)設けられている。以下では、前方に位置するブレースを前方側ブレース6Aと記し、後方に位置するブレースを後方側ブレース6Bと記し、前方側ブレース6Aと後方側ブレース6Bの間に位置するブレースを中間ブレース6Cと記す。前方側ブレース6A、後方側ブレース6B、中間ブレース6Cは、略同じ構成乃至略同じ機能を有して構成されている。以下では、前方側ブレース6A、後方側ブレース6B、中間ブレース6Cを総称して「ブレース6」と記す場合がある。ブレース6は、車幅方向から見て、リアサイドメンバ4と重なる位置に設けられている。
ここで、ブレース6の車幅方向の内側にリアサイドメンバ4が設けられ、ブレース6(中間ブレース6C)が収容凹部3の底板32に接合され、リアサイドメンバ4が収容凹部3の側板33に接合されている。リアサイドメンバ4が収容凹部3の側板33に接合された接合箇所には、その車幅方向の外側に中間ブレース6Cが設けられている。即ち、中間ブレース6Cの車幅方向の内側にリアサイドメンバ4が設けられ、ブレース6が収容凹部3の底板32に接合され、リアサイドメンバ4が収容凹部3の側板33に接合されている。このため、中間ブレース6Cには、収容凹部3の底板32及び側板33を介して、リアサイドメンバ4が連接されている。収容凹部3とリアサイドメンバ4とが接合された部分は、荷重が作用した際に変形し易い場所であるが、これを抑制するために、中間ブレース6Cには、リアサイドメンバ4が連接されている。
これらのブレース6A、6B、6Cは、図6に示すように、長手方向が前後方向に延在する鋼板が曲げられて形成されたものであり、上下に延在する立上がり部61と、立上がり部61との境界で曲げられた水平部62と、を有して略L字状に形成されている。なお、図6では、サイドシル5のサイドシルアウタ5B及びサイドボディアウタ8は省略されている。また、各ブレース6A、6B、6Cは、立上がり部61の下端が、サイドシルインナ5A及びサイドシルアウタ5Bの各下端に挟まれて接合され、水平部62の上端が、収容凹部3の底板32(下面)に接合されている。即ち、各ブレース6A、6B、6Cは、サイドシルインナ5A及びサイドシルアウタ5Bの各下端と収容凹部3との間に形成された空洞部50を車幅方向に仕切るように設けられている。
ここで、スライドドアにより開閉される長方形状の乗降口10Aは、図1、図5に示すように、上辺10A1(図1に示す)及び下辺10A2と、上下に延在する前辺10A3及び後辺10A4と、を有して構成されている。即ち、乗降口10Aを構成する上辺10A1は、リンフォースアッパーから構成され、下辺10A2(収容凹部3の底板32)は、リンフォースロアから構成されている。また、乗降口10Aを構成する前辺10A3は、中間ピラー(Bピラー)から構成され、後辺10A4は、後方側ピラー(Cピラー)及びその下方の延長部を有して構成されている。
また、乗降口10Aの下辺10A2は、図1、図5に示すように、その両端がR部11、12となっており、前後のR部11、12間には、直線部13が設けられている。以下では、乗降口10Aの各辺10A1(図1に示す)、10A2、10A3、10A4のうち、R部11の下方に位置するとともに、サイドシル5により形成された空洞部50における場所を領域R1と記す。また、R部12の下方に位置する場所を領域R2と記す。また、領域R1と領域R2との間に位置するとともに、直線部13の下方に位置する場所を領域R3と記す。
ここで、図5に示す領域R1及び領域R2は、収容凹部3に外方から荷重が作用した際に変形しやすい場所であるが、これを抑制するために、本実施例では領域R1及び領域R2に前方側ブレース6A及び、後方側ブレース6Bが設けられている。また、領域R1及び領域R2に前方側ブレース6A及び、後方側ブレース6Bが設けられた場合に、領域R3が変形し易くなるので、これを抑制するために、中間ブレース6Cが領域R3に設けられている。
バルクヘッド7は、図6に示すように、板状に設けられ、空洞部50の前後方向から見た面の一部を塞ぐように設けられている。また、バルクヘッド7は、本実施例では、3個のブレース6A、6B、6Cそれぞれに固定されている。即ち、バルクヘッド7は、車幅方向から見て、ブレース6A、6B、6Cと重なる位置に設けられている。
また、バルクヘッド7は、四辺に曲げ部(不図示)を有し、この曲げ部をブレース6の立上がり部61、水平部62及び、サイドシルインナ5Aの第2インナ5A2と、第3インナ5A3に重ねた状態で、溶接して接合(固定)されている。こうしてバルクヘッド7は、空洞部50のうち、車幅方向の内側の領域(サイドシルインナ側の領域)を塞いでいる。
サイドボディアウタ8は、図4に示すように、長手方向が前後方向に延在する鋼板が曲げられて形成されたものであり、第1ボディアウタ81と、第2ボディアウタ82と、第3ボディアウタ83と、を有して構成されている。サイドボディアウタ8は、サイドシルアウタ5Bの車幅方向の外側に設けられている。第1ボディアウタ81はサイドシルアウタ5Bの第1アウタ5B1に重ねた状態で、溶接して接合(固定)され、第3ボディアウタ83はサイドシルアウタ5Bの第3アウタ5B3に重ねた状態で、溶接して接合(固定)されている。また、第2ボディアウタ82は、サイドシルアウタ5Bの第3アウタ5B3と略一定の間隔をあけて設けられている。
このような支持構造1は、図4に示すように、これらサイドシルインナ5A、サイドシルアウタ5B、ブレース6、サイドボディアウタ8が、接合されて得られたものである。即ち、サイドシルインナ5A、サイドシルアウタ5B、ブレース6、及びサイドボディアウタ8は、第1インナ5A1、第1アウタ5B1、ブレース6の立上がり部61の下端部、サイドボディアウタ8の下端の順で、重ねた状態で溶接して接合(固定)されている。また、サイドシルインナ5Aは、第3インナ5A3が、収容凹部3の側板33に重ねた状態で、溶接して接合(固定)されている。また、ブレース6は、水平部62が、収容凹部3の底板32に重ねた状態で、溶接して接合されている。また、サイドシルアウタ5B、サイドボディアウタ8、及び収容凹部3の底板32は、収容凹部3の底板32、第3ボディアウタ83、第3アウタ5B3の順で重ねた状態で、溶接して接合(固定)されている。
また、支持構造1は、サイドシルインナ5A、サイドシルアウタ5B、ブレース6、サイドボディアウタ8等の複数枚の板金を重ねた状態で、溶接することで接合(固定)されている。このため、互いに重ねた状態の板金が、所定の厚さ寸法を越えた場合には、溶接することで、これら複数の板金が一遍に接合されない場合がある。その場合には、複数枚の板金のうち、厚さ方向の一方側に位置する板金の一部を切り欠いて、当該一方側に位置する板金を除く板金同士を溶接する。そして、厚さ方向の他方側に位置する板金の一部を切り欠いて、当該他方側に位置する板金を除く板金同士を溶接する。このようにして、これら複数の板金が接合されている。
なお、本実施例において、互いに重ねた状態の板金が、所定の厚さ寸法を越えた場合には、溶接することで、これら複数の板金が一遍に接合されない場合がある。このため、複数枚の板金のうち、厚さ方向の一方側に位置する板金の一部を切り欠いて、当該一方側に位置する板金を除く板金同士を溶接し、厚さ方向の他方側に位置する板金の一部を切り欠いて、当該他方側に位置する板金を除く板金同士を溶接することがあるが、この場合には、サイドシルインナ5Aとサイドシルアウタ5Bとのうち何れか一方のみが、ブレース6に溶接して接合(固定)されていてもよい。
こうして得られた支持構造1は、サイドシルインナ5Aとサイドシルアウタ5Bの下端同士が接合されているとともに、サイドシルインナ5A及びサイドシルアウタ5Bの各下端と収容凹部3との間に空洞部50を有している。そして、ブレース6は、その下端が、サイドシルインナ5A及びサイドシルアウタ5Bの各下端に挟まれて接合され、その上端が、収容凹部3の底板32に接合されている。
次に、本実施例における支持構造1の作用について、図7(A)(B)(C)を参照して説明する。図7において、(A)は、図2中のI−I線に沿う断面を示す概念図であり、(B)は、(A)において、ブレース6及びバルクヘッド7が省略された図であり、(C)は、(B)において、荷重が作用して収容凹部3が変形する様子を示す図である。
図7(A)(B)に示すように、収容凹部3は、車幅方向の外側に開口するC字状に形成されている。このため、図7(C)に示すように、収容凹部3に荷重が作用した際に、収容凹部3が変形する課題がある。この課題を解決するために、図7(A)に示すように、ブレース6が、サイドシルインナ5A及びサイドシルアウタ5Bの各下端(図7において、符号5A1、5B1が示す位置)と収容凹部3との間に形成された空洞部50を仕切るように設けられている。このようなブレース6(第1補強部材)が設けられていることにより、収容凹部3に特に上下方向から荷重が作用しても、空洞部50が潰れ難くなり、収容凹部3への荷重に対して支持力が発揮されて、収容凹部3の変形の抑制を図ることができる。
また、空洞部50の内部には、空洞部50の前後方向から見た面の一部(車幅方向内側の領域)を塞ぐ板状のバルクヘッド7(第2補強部材)が設けられている。これによれば、収容凹部3に車幅方向から荷重が作用した際に、収容凹部3への荷重に対して支持力が発揮されて、より一層、空洞部50が潰れ難くなり、より一層、収容凹部3の変形の抑制を図ることができる。
また、ブレース6が、前後方向に複数(本実施例では3個)設けられ、中間ブレース6C(ブレース6)の車幅方向の内側に、前後方向に延在するリアサイドメンバ4が連接されている。即ち、中間ブレース6Cの車幅方向の内側にリアサイドメンバ4が設けられ、中間ブレース6Cが収容凹部3の底板32に接合され、リアサイドメンバ4が収容凹部3の側板33に接合されている。このため、中間ブレース6Cには、収容凹部3の底板32及び側板33を介して、リアサイドメンバ4が連接されている。収容凹部3とリアサイドメンバ4とが接合された部分は、荷重が作用した際に変形し易い場所であるが、これを抑制するために、中間ブレース6Cが設けられている。このように中間ブレース6Cが設けられていることにより、収容凹部3の車幅方向の内側の壁(側板33)の剛性が高められる。これにより、より一層、空洞部50が潰れ難くなり、より一層、収容凹部3の変形の抑制を図ることができる。
また、ブレース6(第1補強部材)は、乗降口10A(開口部)の前後の下端の隅部にR部11、12が設けられている。また、前方側ブレース6A(第1補強部材)が、R部11の下方の領域R1に設けられ、後方側ブレース6Bが、R部12の下方の領域R2に、それぞれ設けられている。乗降口10Aの前辺10A3、後辺10A4の下方は、収容凹部3に特に車幅方向から荷重が作用した際の変形が大きい部分であるが、これを抑制するために、ブレース6A、6Bが領域R1、領域R2それぞれに設けられている。このようにブレース6A、6Bが設けられていることにより、空洞部50が潰れ難くなり、より一層、収容凹部3の変形の抑制を図ることができる。
また、領域R1に前方側ブレース6Aを設け、領域R2に後方側ブレース6Bを設けた場合には、収容凹部3において、領域R3に対応する位置が、変形し易くなるので、これを抑制するために、中間ブレース6Cが領域R3に設けられている。これにより、収容凹部3は、前後方向において、脆弱な部分なく変形の抑制を図ることができる。
尚、以上に説明した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、この実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の収容凹部支持構造の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、第1補強部材としてのブレース6は、支持構造1の前後方向の3箇所に間隔を開けて複数(3個)設けられている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。ブレースは、4個以上設けられていてもよい。または、図8に示すように、ブレース16は、収容凹部3の全長に連続して設けられていてもよい。これによれば、より一層、空洞部50が潰れ難くなり、収容凹部3への荷重に対して支持力が発揮されて、より一層、収容凹部3の変形の抑制を図ることができる。
また、上述した実施例では、バルクヘッド7は、3個のブレース6A、6B、6Cそれぞれに固定されている。即ち、バルクヘッド7は、車幅方向から見て、ブレース6A、6B、6Cと重なる位置に設けられている。しかしながら本発明はこれに限定されるものではない。バルクヘッドは、ブレース6に固定されていなくともよい。即ち、バルクヘッド7は、車幅方向から見て、ブレース6A、6B、6Cと重なる位置に設けられていなくともよい。この場合には、バルクヘッドは、例えば、3個のブレース6A、6B、6Cの間に設けられていてもよい。これによれば、空洞部50が潰れ難くなり、収容凹部3の変形の抑制を図ることができる。
また、上述した実施例では、バルクヘッド7は、板状に設けられ、空洞部50の前後方向から見た面の一部、即ち、空洞部50のうち、車幅方向の内側の領域(サイドシルインナ5A側の領域)を塞ぐように設けられている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。バルクヘッドは、板状に設けられ、空洞部50の前後方向から見た面の一部、即ち、空洞部50のうち、車幅方向の外側の領域(サイドシルアウタ5B側の領域)を塞ぐように設けられていてもよい。または、バルクヘッド7は、板状に設けられ、空洞部50の前後方向から見た面の全部を塞ぐように設けられていてもよい。この場合には、バルクヘッドは、ブレース6の前方側の周縁または後方側の周縁に固定されていてもよい。これによれば、より一層、空洞部50が潰れ難くなり、収容凹部3への荷重に対して支持力が発揮されて、より一層、収容凹部3の変形の抑制を図ることができる。
また、上述した実施例では、ブレース6は、前方側ブレース6A(第1補強部材)が、R部11の下方の領域R1に設けられ、後方側ブレース6Bが、R部12の下方の領域R2にそれぞれ設けられている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。ブレース6は、領域R1のみに設けられていてもよい。または、ブレース6は、領域R2のみに設けられていてもよい。即ち、ブレース(第1補強部材)は、前後2つのR部11、12のうち少なくとも一方の下方に設けられていればよい。
また、ブレース6(第1補強部材)は、乗降口10A(開口部)の前後の下端の隅部にR部11、12が設けられている。また、前方側ブレース6A(第1補強部材)が、R部11の下方の領域R1、後方側ブレース6Bが、R部12の下方の領域R2が、それぞれ設けられている。乗降口10Aの前辺10A3、後辺10A4の下方は、収容凹部3に特に車幅方向から荷重が作用した際の変形が大きい部分であるが、これを抑制するために、ブレース6A、6Bが領域R1、領域R2それぞれに設けられている。このようにブレース6A、6Bが設けられていることにより、空洞部50が潰れ難くなり、より一層、収容凹部3の変形の抑制を図ることができる。
また、上述した各実施例は本発明の好ましい形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の収容凹部支持構造の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 支持構造(収容凹部支持構造)
2C ロアサイドレール(ロアレール)
3 収容凹部
4 リアサイドメンバ
5 サイドシル
5A サイドシルインナ
5B サイドシルアウタ
50 空洞部
6、16 ブレース(第1補強部材)
6A 前方側ブレース(第1補強部材)
6B 後方側ブレース(第1補強部材)
6C 中間ブレース(第1補強部材)
7 バルクヘッド(第2補強部材)
11、12 R部

Claims (6)

  1. スライドドアをスライド支持するためのロアレールを収容し、車両の側方に開口する収容凹部を支持するための収容凹部支持構造であって、
    車両前後方向に延在するサイドシルを備え、
    前記サイドシルは、サイドシルインナとサイドシルアウタとを有し、これらの下端同士が接合されて、前記サイドシルインナ及び前記サイドシルアウタの各前記下端と前記収容凹部との間に空洞部を形成し、
    前記空洞部の内部で、前記サイドシルに並行して、板状の第1補強部材が車両前後方向に伸び、
    前記第1補強部材は、その下端が、前記サイドシルインナ及び前記サイドシルアウタの各下端に挟まれて、その上端が、前記収容凹部の下面に接合されていることを特徴とする収容凹部支持構造。
  2. 前記空洞部の内部には、当該空洞部の車両前後方向から見た面の少なくとも一部を塞ぐ板状の第2補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の収容凹部支持構造。
  3. 前記第2補強部材が、少なくとも前記空洞部における前記第1補強部材で仕切られた前記サイドシルインナ側の領域に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の収容凹部支持構造。
  4. 前記第1補強部材が、車両前後方向に複数設けられ、
    車幅方向において、前記第1補強部材の内側に、車両前後方向に延在するリアサイドメンバが連接されていることを特徴とる請求項1乃至請求項3のうち何れか一項に記載の収容凹部支持構造。
  5. 前記収容凹部の上方に位置し、前記スライドドアのスライド移動により開閉されるとともに前後の下端の隅部にR部を有する略矩形状の開口部を有し、
    前記第1補強部材は、前後2つの前記R部の少なくとも一方の下方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち何れか一項に記載の収容凹部支持構造。
  6. さらに、前記第1補強部材が、前記2つの前記R部の間に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の収容凹部支持構造。
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