JP2018051982A - プレート体、液体噴射ヘッド、および液体噴射記録装置 - Google Patents

プレート体、液体噴射ヘッド、および液体噴射記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズルプレートを保護しつつ、ノズル孔に形成されるインクのメニスカスの破壊を防止できるプレート体、液体噴射ヘッド、および液体噴射記録装置を提供する。【解決手段】インクが充填される複数のチャネルを有するアクチュエータプレートに設けられ、複数のチャネルに別々に連通する複数のノズル孔43aからなるノズル列を有するノズルプレート43と、ノズルプレート43のインクが吐出される側の吐出面43cに設けられ、少なくとも1つのノズル孔43aに連通する開口部62を有するノズルカバープレート61と、を備え、開口部62は、ノズル列方向と、該ノズル列方向に直交する方向の2方向に対して交差する方向が長手方向Lmaxとなるように形成されている。【選択図】図5

Description

この発明は、プレート体、液体噴射ヘッド、および液体噴射記録装置に関するものである。
各種印刷を行う液体噴射記録装置(インクジェットプリンタ)は、被記録媒体を搬送する搬送装置と、液体噴射ヘッド(インクジェットヘッド)と、を備えている。ここで用いられる液体噴射ヘッドは、液体タンク(インクタンク)から液体供給管(インク供給管)を介して液体噴射ヘッドに液体(インク)を供給する。そして、液体噴射ヘッドに設けられたヘッドチップから液体を被記録媒体に吐出することで記録を行っている。
上述したヘッドチップは、複数のノズル孔からなるノズル列を有するノズルプレートと、このノズルプレートに接合され、ノズル孔に連通する複数のチャネルを有するアクチュエータプレートと、を備えている。そして、各チャネルに液体が充填され、ノズル孔に適正なメニスカスを形成する。また、アクチュエータプレートの複数のチャネルを画成する壁部に、電極が形成されている。この電極に電圧を印加することにより壁部が変形し、チャネル内の液体に圧力変動が生じる。これにより、ノズルプレートのノズル孔を介してインクが吐出される。
ここで、ノズルプレートは、ノズル孔を精度よく加工するために樹脂により形成される場合が多い。また、ノズルプレートの吐出面への液体等の付着を抑制したり、ノズルプレートを保護したりするために、金属製のカバープレートを設ける場合がある。カバープレートは、ノズルプレートの吐出面全体を覆うように形成されている。そして、カバープレートには、各ノズル孔に対応する位置に、それぞれノズル孔に連通する開口部(吐出用孔)が複数形成されている。また、開口部は、ノズル孔よりも直径の大きい円形状に形成されている。このような形状とすることで、ノズル孔の周囲をカバープレートでできるだけ覆い、ノズルプレートの吐出面への液体等の付着を抑制している。
特開平9−216354号公報
ところで、ヘッドチップへの液体の初期充填の際やヘッドチップから液体を吐出させる際、この液体が周囲に飛散する場合がある。このような場合、ノズルプレートへの直接の液体の付着は抑制できてもカバープレートに液体等が付着してしまう。このため、液体噴射記録装置にワイパを設け、このワイパを払拭動作(ワイピング)させることにより、カバープレートに付着した液体等を払拭することになる。
しかしながら、上述の従来技術のように、カバープレートの開口部を、ノズル孔よりも直径の大きい円形状に形成すると、払拭動作の過程でカバープレート上の液体等がワイパに引きずられ、そのまま開口部に液体等が流れ込んでしまう可能性がある。そして、開口部に流れ込んだ液体が、開口部のノズル孔に近い箇所に留まり、ノズル孔に液体が到達する可能性がある。このような場合、ノズル孔に形成される液体のメニスカスを破壊してしまう可能性があった。
また、近年、被記録媒体に記録される画像や文字の高詳細化の要望が高く、これに伴いノズル孔のピッチ間隔を狭めることが考えられている。ノズル孔のピッチ間隔を狭めると、隣接する開口部同士も近づくことになるので、開口部同士が連通されてしまう可能性がある。このような場合、開口部に流れ込んだ液体がさらに濡れ広がり、複数のノズル孔のメニスカスを破壊してしまう可能性があった。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ノズルプレートを保護しつつ、ノズル孔に形成される液体のメニスカスの破壊を防止できるプレート体、液体噴射ヘッド、および液体噴射記録装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るプレート体は、液体が充填される複数のチャネルを有するアクチュエータプレートに設けられ、前記複数のチャネルに別々に連通する複数のノズル孔からなるノズル列を有するノズルプレートと、前記ノズルプレートの前記液体が吐出される側の吐出面に設けられ、少なくとも1つの前記ノズル孔に連通する開口部を有するカバープレートと、を備え、前記開口部は、前記ノズル列方向と、該ノズル列方向に直交する方向の2方向に対して交差する方向が長手方向となるように形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、例えば、カバープレートに付着した液体等を払拭する際、ワイパをノズル列方向(プレート体の長手方向)またはノズル列方向に直交する方向(プレート体の短手方向)の何れの方向に払拭動作させた場合であっても、開口部に流れ込んだ液体等を開口部の長手方向両端に集めることができる。つまり、開口部に流れ込んだ液体等を、できる限りノズル孔から離間した位置に集めることができる。このため、カバープレートによってノズルプレートを保護しつつ、開口部に流れ込んだ液体等により、ノズル孔に形成される液体のメニスカスを破壊してしまうことを防止できる。
本発明に係るプレート体において、前記開口部は、前記ノズル列方向の射影長さが、該ノズル列方向に直交する方向の射影長さよりも短くなるように形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、ノズル孔のピッチ間隔をできる限り狭めつつ、隣接する開口部の間に、間隔を形成しやすくなる。このため開口部同士が連通されてしまう事を、できる限り防止できる。
本発明に係るプレート体は、前記カバープレートには、前記ノズル孔の1つずつに前記開口部が形成されていることを特徴とする。
このように、カバープレートに各ノズル孔に対応して開口部を形成する場合であっても、開口部が、上記2方向に交差する方向が長手方向となるように形成されているので、開口部に流れ込んだ液体等を、できる限りノズル孔から離間した位置に集めることができる。
また、カバープレートによってノズルプレートをできる限り覆うことができ、カバープレートによってノズルプレートを確実に保護できる。
さらに、ノズル孔の開口面積に対して開口部の開口面積を大きく設定した場合であっても、ノズル列方向の開口部の幅をできる限り狭く設定することができる。このため、隣接する開口部同士が連通されてしまうことを防止でき、カバープレートに付着した液体等が濡れ広がってしまうことを防止できる。
本発明に係るプレート体において、前記開口部は、楕円形状であることを特徴とする。
このように構成することで、開口部の内周縁を滑らかに形成できるので、開口部に流れ込んだ液体等を、開口部の長手方向両端にスムーズに移動させることができる。
本発明に係るプレート体において、前記カバープレートは、前記ノズルプレートよりも剛性の高い材料で形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、ノズルプレートよりもカバープレートを変形しにくくすることができるので、このカバープレートによって、ノズルプレートの熱等による変形を抑制することが可能になる。このため、ノズル孔の加工精度を高精度化したり、液体噴射ヘッドの吐出不良を防止したりできる。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、上記に記載のプレート体と、前記アクチュエータプレートと、を備えたことを特徴とする。
このように構成することで、ノズルプレートを保護しつつ、ノズル孔に形成される液体のメニスカスの破壊を防止可能な液体噴射ヘッドを提供できる。
本発明に係る液体噴射記録装置は、上記に記載の液体噴射ヘッドを備えたことを特徴とする。
このように構成することで、ノズルプレートを保護しつつ、ノズル孔に形成される液体のメニスカスの破壊を防止可能な液体噴射記録装置を提供できる。
本発明によれば、例えば、カバープレートに付着した液体等を払拭する際、ワイパをノズル列方向またはノズル列方向に直交する方向の何れの方向に払拭動作させた場合であっても、開口部に流れ込んだ液体等を開口部の長手方向両端に集めることができる。つまり、開口部に流れ込んだ液体等を、できる限りノズル孔から離間した位置に集めることができる。このため、カバープレートによってノズルプレートを保護しつつ、開口部に流れ込んだ液体等により、ノズル孔に形成される液体のメニスカスを破壊してしまうことを防止できる。
本発明の実施形態における液体噴射記録装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるインクジェットヘッドの斜視図である。 本発明の実施形態におけるヘッドチップの斜視図である。 本発明の実施形態におけるヘッドチップの分解斜視図である。 本発明の実施形態におけるノズルプレート体の平面図である。 図5のA−A線に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるノズルプレート体への払拭動作の説明図であって、(a)〜(d)は、ワイパの挙動を示す。 本発明の実施形態における開口部の変形例を示す平面図である。 本発明の実施形態における開口部の変形例を示す平面図である。
(液体噴射記録装置)
図1は、液体噴射記録装置1の構成を示す斜視図である。なお、以下の図では、説明を分かり易くするために各部材の縮尺を適宜変更している。
同図に示すように、液体噴射記録装置1は、記録紙等の被記録媒体Sを搬送する一対の搬送手段2,3と、被記録媒体Sに図示しないインク(液体)を噴射するインクジェットヘッド4と、インクジェットヘッド4にインクを供給するインク供給手段5と、インクジェットヘッド4を被記録媒体Sの搬送方向Yと直交する走査方向Xに走査させる走査手段6と、を備えている。
なお、本実施形態では、搬送方向Yおよび走査方向Xの2方向に直交する方向を上下方向Zとする。
一対の搬送手段2,3は、搬送方向Yに間隔をあけて配置されており、一方の搬送手段2が搬送方向Yの上流側に位置し、他方の搬送手段3が搬送方向Yの下流側に位置している。これら搬送手段2,3は、走査方向Xに延設されたグリットローラ2a,3aと、このグリットローラ2a,3aに対して平行に配置されると共に、グリットローラ2a,3aとの間で被記録媒体Sを挟み込むピンチローラ2b,3bと、グリットローラ2a,3aをその軸回りに回転させるモータ等の図示しない駆動機構と、をそれぞれ備えている。
そして、一対の搬送手段2,3のグリットローラ2a,3aを回転させることで、被記録媒体Sを搬送方向Yに沿った矢印B方向に搬送することが可能とされている。
インク供給手段5は、インクが収容されたインクタンク10と、インクタンク10とインクジェットヘッド4とを接続するインク配管11と、を備えている。
図示の例では、インクタンク10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクがそれぞれ収容されたインクタンク10Y、10M、10C、10Kが搬送方向Yに並んで配置されている。インク配管11は、例えば可撓性を有するフレキシブルホースであり、インクジェットヘッド4を支持するキャリッジ16の動作(移動)に追従可能とされている。
走査手段6は、走査方向Xに延び、搬送方向Yに間隔をあけて互いに平行に配置された一対のガイドレール15と、これら一対のガイドレール15に沿って移動可能に配置されたキャリッジ16と、このキャリッジ16を走査方向Xに移動させる駆動機構17と、を備えている。
駆動機構17は、一対のガイドレール15の間に配置され、走査方向Xに間隔をあけて配置された一対のプーリ18と、これら一対のプーリ18の間に巻回されて走査方向Xに移動する無端ベルト19と、一方のプーリ18を回転駆動させる駆動モータ20と、を備えている。
キャリッジ16は、無端ベルト19に連結されており、一方のプーリ18の回転駆動による無端ベルト19の移動に伴って走査方向Xに移動可能とされている。また、キャリッジ16には、複数のインクジェットヘッド4が走査方向Xに並んだ状態で搭載されている。
図示の例では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各インクをそれぞれ噴射する4つのインクジェットヘッド4、すなわちインクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Kが搭載されている。
(インクジェットヘッド)
次に、インクジェットヘッド4について詳細に説明する。
図2は、インクジェットヘッド4の斜視図である。
同図に示すように、インクジェットヘッド4は、キャリッジ16に固定される固定プレート25と、この固定プレート25上に固定されたヘッドチップ26と、インク供給手段5から供給されたインクを、ヘッドチップ26の後述するインク導入孔41aにさらに供給するインク供給部27と、ヘッドチップ26に駆動電圧を印加する制御手段28と、を備えている。
インクジェットヘッド4は、駆動電圧が印加されることで、各色のインクを所定の噴出量で吐出する。このとき、インクジェットヘッド4が走査手段6により走査方向Xに移動することにより、被記録媒体Sにおける所定範囲に記録を行うことができる。この走査を、搬送手段2,3により被記録媒体Sを搬送方向Yに搬送しながら繰り返し行うことで、被記録媒体Sの全体に記録を行うことが可能となる。
固定プレート25には、アルミ等の金属製のベースプレート30が上下方向Zに沿って起立した状態で固定されていると共に、ヘッドチップ26の後述するインク導入孔41aにインクを供給する流路部材31が固定されている。流路部材31の上方には、インクを貯留する貯留室を内部に有する圧力緩衝器32がベースプレート30に支持された状態で配置されている。そして、流路部材31と圧力緩衝器32は、インク連結管33を介して連結され、圧力緩衝器32にはインク配管11が接続されている。
このような構成のもと、圧力緩衝器32は、インク配管11を介してインクが供給されると、このインクを内部の貯留室内に一旦貯留した後、所定量のインクをインク連結管33および流路部材31を介してインク導入孔41aに供給する。
なお、これら流路部材31、圧力緩衝器32およびインク連結管33は、上記インク供給部27として機能する。
また、固定プレート25には、ヘッドチップ26を駆動するための集積回路等の制御回路(駆動回路)35が搭載されたIC基板36が取り付けられている。この制御回路35と、ヘッドチップ26の後述する共通電極(駆動電極)および個別電極(何れも不図示)は、図示しない配線パターンがプリント配線されたフレキシブル基板37を介して電気接続されている。これにより、制御回路35は、フレキシブル基板37を介して共通電極と個別電極との間に、駆動電圧を印加することが可能となる。
なお、これら制御回路35が搭載されたIC基板36、およびフレキシブル基板37は、上記制御手段28として機能する。
(ヘッドチップ)
続いて、ヘッドチップ26について詳細に説明する。
図3は、ヘッドチップ26の斜視図、図4は、ヘッドチップ26の分解斜視図である。
図3、図4に示すように、ヘッドチップ26は、アクチュエータプレート40、カバープレート41、支持プレート42、およびアクチュエータプレート40の側面に設けられたノズルプレート体60を備えている。
ヘッドチップ26は、後述する液体吐出チャネル45Aの長手方向端部に臨むノズル孔43aからインクを吐出する、いわゆるエッジシュートタイプとされている。
アクチュエータプレート40は、第1アクチュエータプレート40Aおよび第2アクチュエータプレート40Bの2枚のプレートを積層した、いわゆる積層プレートとされている。なお、アクチュエータプレート40は、積層プレートに限らず、1枚のプレートで構成してもよい。
第1アクチュエータプレート40Aおよび第2アクチュエータプレート40Bは、共に厚さ方向に分極処理された圧電基板、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)セラミックス基板であり、互いの分極方向を反対に向けた状態で接合されている。
このアクチュエータプレート40は、厚さ方向D3に直交する第1方向(配列方向)D1に長く、厚さ方向D1および第1方向D1に対して直交する第2方向D2に短い、平面視略長方形状に形成されている。
なお、本実施形態のヘッドチップ26はエッジシュート対応であるので、厚さ方向D3が液体噴射記録装置1における走査方向Xに一致し、且つ第1方向D1が搬送方向Y、第2方向D2が上下方向Zに一致する。すなわち、例えばアクチュエータプレート40の側面のうち、ノズルプレート体60に対向する側面(インクが吐出される側の側面)は、下端面40aとなり、この下端面40aとは第2方向D2の反対側に位置する側面は、上端面40bとなる。
以下の説明では、この上下方向に則して、単に下側、上側と称して説明する場合がある。しかしながら、通常、上下方向については、液体噴射記録装置1の設置角度に応じて変化してしまうことは言うまでもない。
また、以下の説明では、アクチュエータプレート40の厚さ方向D3が、他の部材の厚さ方向と混同してしまうことを避けるために、厚さ方向D3を、第1方向D1および第2方向D2に直交する第3方向D3と称して説明する。
アクチュエータプレート40の一方の主面(カバープレート41が重なる面)40cには、第1方向D1に所定の間隔をあけて並んだ複数のチャネル45が形成されている。これら複数のチャネル45は、一方の主面40c側に開口した状態で第2方向D2に沿って直線状に延びる溝部であり、長手方向の一方側がアクチュエータプレート40の下端面40a側に開口している。これら複数のチャネル45の間には、断面略矩形状で第2方向D2に延びる駆動壁(圧電隔壁)46が形成されている。この駆動壁46によって、各チャネル45はそれぞれ区分けされている。
また、複数のチャネル45は、インクが充填される液体吐出チャネル45Aと、インクが充填されない非吐出チャネル45Bと、に大別される。そして、これら液体吐出チャネル45Aと非吐出チャネル45Bは、第1方向D1に交互に並んで配置されている。
このうち、液体吐出チャネル45Aは、アクチュエータプレート40の上端面40b側に開口することなく、下端面40a側にだけ開口した状態で形成されている。一方、非吐出チャネル45Bについては、アクチュエータプレート40の下端面40a側だけでなく、上端面40b側にも開口するように形成されている。
液体吐出チャネル45Aの内壁面、すなわち第1方向D1に向かい合う一対の側壁面および底壁面には、不図示の共通電極が形成されている。この共通電極は、液体吐出チャネル45Aに沿って第2方向D2に延び、アクチュエータプレート40の一方の主面40c上に形成された共通端子51に導通している。
一方、非吐出チャネル45Bの内壁面のうち、第1方向D1に向かい合う一対の側壁面には、不図示の個別電極がそれぞれ形成されている。これら個別電極は、非吐出チャネル45Bに沿って第2方向D2に延び、アクチュエータプレート40の一方の主面40c上に形成された個別端子53に導通している。
なお、個別端子53は、アクチュエータプレート40の一方の主面40c上における共通端子51よりも上端面40b側に形成されている。そして、液体吐出チャネル45Aを挟んだ両側に位置する個別電極同士(異なる非吐出チャネル45B内に形成された個別電極同士)を、接続するように形成されている。
このような構成のもと、制御回路35が、フレキシブル基板37を介し、さらに共通端子51および個別端子53を通じて、共通電極と個別電極との間に駆動電圧を印加すると、駆動壁46が変形する。そして、液体吐出チャネル45A内に充填されたインクに圧力変動が生じる。これにより、液体吐出チャネル45A内のインクをノズル孔43aより吐出することができ、被記録媒体Sに文字や図形等の各種情報を記録することが可能となる。
アクチュエータプレート40の一方の主面40c上には、カバープレート41が重ね合わされている。このカバープレート41には、インク導入孔41aが第1方向D1に長い平面視略矩形状に形成されている。
このインク導入孔41aには、流路部材31を介して供給されてきたインクを液体吐出チャネル45A内に導入させ、且つ非吐出チャネル45B内への導入を規制する複数のスリット55aが形成されたインク導入板55が形成されている。つまり、複数のスリット55aは、液体吐出チャネル45Aに対応する位置に形成されており、各液体吐出チャネル45A内にのみインクを充填することが可能となる。
なお、カバープレート41は、例えばアクチュエータプレート40と同じPZTセラミックス基板で形成され、アクチュエータプレート40と同じ熱膨張をさせることで、温度変化に対する反りや変形を抑制している。但し、この場合に限られず、アクチュエータプレート40とは異なる材料でカバープレート41を形成しても構わない。この場合、カバープレート41の材料として、アクチュエータプレート40と熱膨張係数が近い材料を用いることが好ましい。
支持プレート42は、重ね合されたアクチュエータプレート40およびカバープレート41を支持していると共に、ノズルプレート体60を同時に支持している。支持プレート42は、アクチュエータプレート40に対応するように、第1方向D1に長く形成された略長方形状の板材で、中央の大部分に、厚さ方向に貫通する嵌合孔42aが形成されている。この嵌合孔42aは、第1方向D1に沿って略長方形状に形成されており、重ね合されたアクチュエータプレート40およびカバープレート41を嵌合孔42a内に嵌め込んだ状態で支持している。
また、支持プレート42は、その外形状が厚さ方向下端に向かうに従って段差により小さくなるように段付き板状に形成されている。すなわち、支持プレート42は、厚さ方向上端側に位置するベース部42Aと、ベース部42Aの下端面に配置され、このベース部42Aよりも外形状が小さくなるように形成された段差部42Bと、が一体成形されたものである。そして、支持プレート42は、段差部42Bの端面がアクチュエータプレート40の下端面40aと面一となるように組み合わされている。また、段差部42Bの端面に、ノズルプレート体60が、例えば接着等により固定されている。
(ノズルプレート体)
ノズルプレート体60は、アクチュエータプレート40の下端面40aに接するノズルプレート43と、ノズルプレート43のアクチュエータプレート40とは反対側の吐出面43cに設けられたノズルカバープレート61と、により構成されている。
(ノズルプレート)
ノズルプレート43は、例えばポリイミド等のフィルム材からなるシートである。しかしながら、ノズルプレート43の材料は、ポリイミドに限られるものではなく、他の樹脂材料、金属材料(例えば、ステンレス)、シリコン等としてもよい。
ノズルプレート43は、支持プレート42の段差部42Bの外形状に対応する大きさに形成されている。すなわち、第1方向D1に長くなるように略長方形状に形成されている。
また、ノズルプレート43には、第1方向D1に所定の間隔をあけて複数のノズル孔43aが形成されている。ノズル孔43aは、アクチュエータプレート40側に向かうに従って徐々に拡径するようにテーパ状に形成されている。これらノズル孔43aは、複数の液体吐出チャネル45Aに対してそれぞれ対向する位置に形成され、一列に並んでノズル列43bを構成している。そして、各ノズル孔43aは、それぞれ対応する液体吐出チャネル45A内に連通している。なお、通常時にノズル孔43aからインクが吐出されないように、各ノズル孔43aにおいて適切なメニスカスが保たれている。
(ノズルカバープレート)
図5は、ノズルプレート体60を、アクチュエータプレート40とは反対側からみた平面図、図6は、図5のA−A線に沿う断面図である。
図3〜図6に示すように、ノズルカバープレート61は、ノズルプレート43の吐出面43cに熱圧着により貼付固定されている。ノズルカバープレート61は、ノズルプレート43よりも剛性の高い材料で形成することが望ましい。例えば、ノズルカバープレート61は、ステンレスからなる薄板等にプレス加工やエッチング加工を施して形成される。
ノズルカバープレート61のノズルプレート43とは反対側の表面61aには、撥水膜が塗布されている。これにより、ノズルカバープレート61上にインクが付着して残留してしまうことをできる限り抑制できる。なお、ノズルプレート43の吐出面43cと、この吐出面43cと接合されるノズルカバープレート61の面は、それぞれ親水性であることが望ましい。このように構成することで、ノズルプレート43とノズルカバープレート61との接合力を高めることができる。
しかしながら、これに限られるものではなく、ノズルプレート43の吐出面43cに撥水膜を塗布してもよい。吐出面43cにも撥水膜を塗布することにより、この吐出面43c上にインクが残留してしまうことを抑制できる。また、ノズルカバープレート61の表面61aに、撥水膜を塗布しなくてもよい。
ノズルカバープレート61は、外形状がノズルプレート43の外形状とほぼ同一形状となるように形成されている。すなわち、ノズルカバープレート61は、第1方向D1に長くなるように略長方形状で、且つノズルプレート43の吐出面43cの全体を覆うように形成されている。また、ノズルカバープレート61の厚さT1は、ノズルプレート43の厚さT2よりも薄く設定されている。
さらに、ノズルカバープレート61には、ノズル孔43aに対応する位置に、それぞれ厚さ方向に貫通する開口部62が形成されている。開口部62は、第3方向D3(ノズルカバープレート61の短手方向)と、第1方向D1(ノズル列43b方向)の2方向D1,D3に対して交差する方向が長手方向Lmaxとなるように、略楕円状に形成されている。
また、開口部62は、第1方向D1の射影長さL1が、第3方向D3の射影長さL3よりも短くなるように形成されている。
さらに、開口部62は、その開口面積がノズル孔43aの開口面積よりも大きく設定されている。これにより、開口部62を介してノズル孔43aの全体がノズルカバープレート61の表面61aに露出されている。さらに、開口部62の長手方向両端が、この開口部62内においてノズル孔43aから最も離間した位置になる。
(ノズルプレート体の製造方法)
次に、ノズルプレート体60の製造方法について説明する。
まず、ノズルプレート43とノズルカバープレート61とを所定の外形状に形成する。そして、ノズルプレート43の吐出面43cに、ノズルカバープレート61を配置し、熱圧着によりノズルプレート43とノズルカバープレート61とを貼り合せる。
次に、エッチングによりノズルカバープレート61に開口部62を形成する。なお、ノズルカバープレート61は、エッチングにより開口部62を形成するのと同時に、所定の外形状に形成するようにしてもよい。
次に、図6に示すように、ノズルプレート43にレーザ光Lを照射する。そして、開口部62と同軸上のノズル孔43aを形成する。このとき、ノズルプレート43へのレーザ光Lの照射方向は、ノズルプレート43側からでもよいし(図6における実線矢印参照)、ノズルカバープレート61側から開口部62を介してノズルプレート43にレーザ光Lを照射する方向(図6における破線矢印参照)でもよい。
ここで、レーザ光Lによってノズルプレート43が熱せられるが、ノズルカバープレート61が貼り付けられているので、ノズルプレート43の熱変形が抑制される。これにより、ノズル孔43aが精度よく形成される。そして、ノズル孔43aを形成してノズルプレート43およびノズルカバープレート61(ノズルプレート体60)の製造が完了する。
(液体噴射記録装置の動作)
次に、液体噴射記録装置1の動作について説明する。
まず、各ヘッドチップ26の液体吐出チャネル45A内にインクを充填する。液体噴射記録装置1の始動前は、ノズル孔43aからインクが吐出されないように、各ノズル孔43aにおいて適正なメニスカスが保たれている。
そして、図1に示すように、液体噴射記録装置1により、被記録媒体Sに情報を記録する場合には、例えば、一対の搬送手段2,3により被記録媒体Sを搬送方向Yに搬送させながら、走査手段6によりキャリッジ16を介して各インクジェットヘッド4を走査方向Xに往復移動させる。
この間に、各インクジェットヘッド4において、制御回路35が共通端子51と個別端子53との間に駆動電圧を印加する。これにより、駆動壁46に厚みすべり変形を生じさせ、液体吐出チャネル45A内に充填されたインクに圧力波を発生させる。この圧力波により、液体吐出チャネル45Aの内圧が高まるので、インクをノズル孔43aから吐出させることができる。この際、インクはノズル孔43aを通過する際に液滴状のインク滴となり、ノズルカバープレート61の開口部62を介して吐出される。その結果、被記録媒体Sに4色のインクを利用して、文字や図形等の各種情報を記録することができる。
ここで、ノズルプレート43の吐出面43cには、ノズルカバープレート61が貼り付けられている。ノズルカバープレート61は、ノズルプレート43と比較して剛性の高いステンレス等により形成されているので、ノズルプレート43がポリイミド等の樹脂により形成されている場合であってもノズル孔43aの熱変形を確実に抑制できる。このため、環境温度等に関わらず、ヘッドチップ26からのインクの吐出量を安定させることができ、被記録媒体Sへの記録を高精度に行うことができる。
(ノズルプレート体への払拭動作およびノズルカバープレートの開口部の作用)
次に、図7に基づいて、ノズルカバープレート61に形成されている開口部62の作用について、ノズルプレート体60への払拭動作の説明と共に詳述する。
図7は、ノズルプレート体への払拭動作の説明図であって、(a)〜(d)は、ワイパ70の挙動を示す。
ここで、図7(d)に示すように、ノズルプレート体60への払拭動作(以下、単に払拭動作という)は、液体噴射記録装置1に設けられたワイパ70により行われる。つまり、ワイパ70を、ノズルプレート体60体の長手方向(第1方向D1)に沿って移動させたり(ワイパ70a、矢印Y1参照)、ノズルプレート体60体の短手方向(第3方向D3)に沿って移動させたり(ワイパ70b、矢印Y2参照)することにより、払拭動作が行われる。また、払拭動作は、ワイパ70を、ノズルプレート体60の長手方向または短手方向の一端から長手方向または短手方向の他端に至るまで往復動作させることにより行われる。
以下の説明では、ノズルプレート体60体の長手方向(第1方向D1)に沿って、ワイパ70を移動させる場合について説明する。また、以下の説明では、ワイパ70の移動方向前方を下流側と称し、ワイパ70の移動方向後方を上流側と称して説明する。図7(a)〜図7(d)では、紙面の右側から左側に向かってワイパ70が移動するので、紙面右側が払拭動作する方向の上流側となり、紙面左側が下流側となる。しかしながら、図示は省略するが、ワイパ70が紙面の左側から右側に向かって移動する場合、紙面左側が払拭動作する方向の上流側となり、紙面右側が下流側となる。
まず、図7(a)に示すように、ノズルカバープレート61の表面61aにインクIが付着した状態でワイパ70を移動させると、図7(b)に示すように、ワイパ70によってインクIが引きずられ、ノズルカバープレート61の開口部62にインクIが流れ込む。そして、そのままワイパ70によってインクIが引きずられ、このインクIが開口部62の下流側の内周縁に到達する。
ここで、開口部62は、第1方向D1(ノズル列43b方向)と、第3方向D3の2方向D1,D3に対して交差する方向が長手方向Lmaxとなるように、略楕円状に形成されている。このため、図7(c)に示すように、ワイパ70を下流側へと移動し続けると、ワイパ70と開口部62の内周縁とによって、この内周縁に沿ってインクIが斜めに押出されるように引きずられる。そして、このインクIが開口部62の長手方向一端に到達する。
さらにそのままワイパ70がさらに下流側へと移動すると、図7(d)に示すように、開口部62の長手方向一端にインクIが留まったままになる。すなわち、開口部62内において、ノズル孔43aから最も離間した位置にインクIが集められる。
なお、このようなインクIの挙動は、ノズルプレート体60体の短手方向(第3方向D3)に沿って、ワイパ70(70b)を移動させる場合も同様である。
このように、上述の実施形態では、ノズルカバープレート61の開口部62は、第1方向D1(ノズル列43b方向)と、第3方向D3の2方向D1,D3に対して交差する方向が長手方向Lmaxとなるように、略楕円状に形成されている。このため、ノズルカバープレート61に付着したインク等をワイパ70によって払拭する際、ノズルプレート体60体の長手方向(第1方向D1)に沿って移動させたり(ワイパ70a、矢印Y1参照)、ノズルプレート体60体の短手方向に沿って移動させたり(ワイパ70b、矢印Y2参照)しても、ノズルカバープレート61の開口部62に流れ込んだインク等を開口部62の長手方向両端に集めることができる。つまり、開口部62に流れ込んだインク等を、できる限りノズル孔43aから離間した位置に集めることができる。このため、ノズルカバープレート61によってノズルプレート43を保護しつつ、開口部62に流れ込んだインク等により、ノズル孔43aに形成されるインクのメニスカスを破壊してしまうことを防止できる。
また、各ノズル孔43aの1つずつに開口部62が形成されているので、ノズルカバープレート61によってノズルプレート43をできる限り覆うことができ、ノズルプレート43を確実に保護できる。さらに、開口部62は、第1方向D1の射影長さL1が、第3方向D3の射影長さL3よりも短くなるように楕円形状に形成されている。このため、被記録媒体Sに記録される画像や文字の高詳細化の要望に伴ってノズル孔43aのピッチ間隔を狭めつつ、隣接する開口部62の間に、間隔を形成しやすくなる。よって、隣接する開口部62同士が連通されてしまうことをできる限り防止でき、ノズルカバープレート61に付着したインク等が開口部62内で濡れ広がってしまうことを防止できる。
さらに、開口部62を略楕円状とすることにより、開口部62の内周縁を滑らかにすることができる。このため、開口部62に流れ込んだインク等を、開口部62の長手方向両端にスムーズに移動させることができる。
また、ノズルカバープレート61を、ノズルプレート43よりも剛性の高い材料、例えば、ステンレス等により形成している。このため、ノズルプレート43よりもノズルカバープレート61を変形しにくくすることができ、このノズルカバープレート61によって、ノズルプレート43の変形を抑制することができる。この結果、ノズル孔43aの加工精度を高精度化したり、インクジェットヘッド4の吐出不良を防止したりできる。さらにステンレスを採用することにより、ノズルカバープレート61の防錆効果を高めることができる。
(その他変形例)
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、ピエゾ方式のインクジェットヘッドのうち、いわゆるウォールベンド型のインクジェットヘッドについて説明したが、これに限られるものではない。例えば、ピエゾ方式のうち、いわゆるルーフシュート型(インクに加わる圧力の方向と、インク滴の吐出方向と、が同一方向)のインクジェットヘッドや、その他のピエゾ方式のインクジェットヘッドに上述の実施形態の構成を採用することが可能である。
また、ピエゾ方式に限らず、サーマル方式のインクジェットヘッド等にも上述の実施形態の構成を採用することが可能である。
さらに、上述の実施形態では、ヘッドチップ26は、液体吐出チャネル45Aの長手方向端部に臨むノズル孔43aからインクを吐出する、いわゆるエッジシュートタイプとされている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、液体吐出チャネル45Aの長手方向中央に臨むノズル孔からインクを吐出する、いわゆるサイドシュートタイプのヘッドチップにも、上述の実施形態の構成を採用することが可能である。
また、上述の実施形態では、ノズルプレート43へのノズルカバープレート61の接合は、熱圧着により行われる場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、接着剤を用いてノズルプレート43とノズルカバープレート61とを接着する構成としてもよい。
さらに、ノズルプレート体60の製造方法として、ノズルプレート43にノズルカバープレート61を貼り合せた後、エッチングによりノズルカバープレート61に開口部62を形成すると共に、レーザ光Lによってノズルプレート43にノズル孔43aを形成する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、予めノズルプレート43にノズル孔43aを形成すると共に、ノズルカバープレート61に開口部62を形成し、この後、ノズルプレート43とノズルカバープレート61とを貼り合せてもよい。
また、上述の実施形態では、ノズルカバープレート61には、ノズル孔43aに対応する位置に、それぞれ厚さ方向に貫通する開口部62が形成されている場合について説明した。そして、開口部62は、第1方向D1(ノズル列43b方向)と、第3方向D3の2方向D1,D3に対して交差する方向が長手方向Lmaxとなるように、略楕円状に形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、開口部62は、少なくとも1つのノズル孔43aに連通するように形成されていればよい。また、開口部62は、第1方向D1と、第3方向D3の2方向D1,D3に対して交差する方向が長手方向Lmaxとなるように形成されていればよい。これらについて、以下、具体的に説明する。
図8、図9は、ノズルカバープレート61に形成される開口部62の変形例を示す平面図であって、それぞれ前述の図5に対応している。
図8に示すように、開口部62を、第1方向D1と、第3方向D3の2方向D1,D3に対して交差する方向が長手方向Lmaxとなるように、略菱形状に形成してもよい。
また、図9に示すように、1つの開口部62で2つのノズル孔43aが連通されるように、開口部62の開口面積を大きく設定してもよい。なお、1つの開口部62で2つ以上のノズル孔43aが連通されるように、開口部62の開口面積を大きく設定してもよい。
これらのような構成であっても、前述の実施形態と同様の効果を奏する。
1…液体噴射記録装置、4…インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)、40…アクチュエータプレート、43…ノズルプレート、43a…ノズル孔、43b…ノズル列、43c…吐出面、45…チャネル、45A…液体吐出チャネル、60…ノズルプレート体(プレート体)、61…ノズルカバープレート(カバープレート)、62…開口部、L1,L3…射影長さ、Lmax…長手方向、D1…第1方向(ノズル列方向)、D3…第3方向(ノズル列方向に直交する方向)

Claims (7)

  1. 液体が充填される複数のチャネルを有するアクチュエータプレートに設けられ、前記複数のチャネルに別々に連通する複数のノズル孔からなるノズル列を有するノズルプレートと、
    前記ノズルプレートの前記液体が吐出される側の吐出面に設けられ、少なくとも1つの前記ノズル孔に連通する開口部を有するカバープレートと、
    を備え、
    前記開口部は、前記ノズル列方向と、該ノズル列方向に直交する方向の2方向に対して交差する方向が長手方向となるように形成されている
    ことを特徴とするプレート体。
  2. 前記開口部は、前記ノズル列方向の射影長さが、該ノズル列方向に直交する方向の射影長さよりも短くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のプレート体。
  3. 前記カバープレートには、前記ノズル孔の1つずつに前記開口部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプレート体。
  4. 前記開口部は、楕円形状である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のプレート体。
  5. 前記カバープレートは、前記ノズルプレートよりも剛性の高い材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のプレート体。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のプレート体と、
    前記アクチュエータプレートと、
    を備えたことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  7. 請求項6に記載の液体噴射ヘッドを備えたことを特徴とする液体噴射記録装置。
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