JP2018044491A - エンジン及びエンジン制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン本体を安定して運転させることができるエンジン及びエンジン制御方法を提供する。
【解決手段】エンジン本体と、エンジン本体の動作を制御するエンジン制御装置と、エンジン本体から排出された排ガスの一部を再循環ガスとしてエンジン本体に再循環するEGRシステムと、を備え、EGRシステムは、エンジン本体から排出された排ガスの一部を再循環ガスとしてエンジン本体に再循環する排ガス再循環ラインと、排ガス再循環ラインを介してエンジンに供給する再循環ガスを制御し、エンジン制御装置と情報の送受信を行うEGR制御装置と、時間が経過すると増加する移行係数の情報を出力する移行係数算出装置と、を備え、移行係数算出装置は、排ガス再循環ラインからエンジン本体に排ガスの供給を開始する場合、移行係数の増加を開始し、かつ、移行係数の情報をEGR制御装置及エンジン制御装置に送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジン本体とエンジン本体の排ガスをエンジン本体に供給するEGRシステムを有するエンジン及びエンジン制御方法に関するものである。
エンジン本体から排出される排ガス中のNOxを低減するものとしては、排ガス再循環(EGR)システムがある。このEGRシステムは、内燃機関の燃焼室から排出された排ガスの一部を、燃焼用気体として、燃焼室に戻すものである(例えば、特許文献1)。そのため、燃焼用気体は、酸素濃度が低下し、燃料と酸素との反応である燃焼の速度を遅らせることで燃焼温度が低下し、NOxの発生量を減少させることができる。
また、特許文献2には、石油のみで運転するディーゼルモードと、石油とガスで運転する運転モードとを切り換え可能で、制御部がモードの燃料の供給を制御する二元燃焼機関が記載されている。
特開2010−174661号公報 特開2015−165106号公報
エンジン本体とエンジン本体から排出された排ガスをエンジン本体に供給するEGRシステムとを備えるエンジンは、EGRシステムを稼動させている状態(EGRモード)と、EGRシステムを停止させている状態(ノーマルモード)の両方で運転する必要がある。エンジンは、ノーマルモードとEGRモードとで、制御条件が異なる。このため、エンジンは、ノーマルモードからEGRモードに切り換える際に、エンジン本体の運転が不安定になる場合がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、エンジン本体を安定して運転させることができるエンジン及びエンジン制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明は、エンジンであって、エンジン本体と、前記エンジン本体の動作を制御するエンジン制御装置と、前記エンジン本体から排出された排ガスの一部を再循環ガスとして前記エンジン本体に再循環するEGRシステムと、を備え、前記EGRシステムは、排ガス再循環ラインと、前記排ガス再循環ラインを介して前記エンジン本体に供給する前記再循環ガスの流量を制御するEGR制御装置と、時間が経過すると増加する移行係数の情報を出力する移行係数算出装置と、を備え、前記移行係数算出装置は、前記排ガス再循環ラインから前記エンジン本体に前記再循環ガスの供給を開始する場合、前記移行係数の増加を開始し、かつ、前記移行係数の情報を前記EGR制御装置及び前記エンジン制御装置に送信することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するための他の本発明は、エンジン制御方法であって、エンジン本体の動作を制御するエンジン本体制御工程と、前記エンジン本体から排出された排ガスの一部を再循環ガスとするEGRモードに切り替え可能であるとともに、前記EGRモードにおいては前記再循環ガスの流量を調整して前記エンジン本体に供給するEGR制御工程と、を備え、時間が経過すると増加する移行係数の情報を出力する移行係数算出工程と、前記EGRモードを開始する場合、前記移行係数算出工程により出力された前記移行係数の増加を開始し、かつ、前記移行係数に基づき、前記エンジン本体の動作および前記再循環ガスの流量を制御することを特徴とする。
エンジンは、移行係数算出装置で算出した時間に応じて増加する移行係数をエンジン制御装置とEGR制御装置に出力することで、EGR起動時にエンジン制御装置とEGR制御装置とで連動した制御を実行することができる。これにより、EGRシステムからの再循環ガスの供給をエンジン本体の制御条件の変動に合わせて実行することができ、エンジン本体を安定して運転させることができる。
前記移行係数算出装置は、設定された設定時間の間、一定速度で前記移行係数を増加させ、一定時間経過後は、一定値とすることが好ましい。このように、移行係数を一定速度で上昇する値とすることで、再循環ガスをエンジン本体に供給開始する際の運転条件の変動を安定して行うことができる。
前記エンジン制御装置は、前記EGRシステムを稼働した状態のEGRモードと、前記EGRシステムを停止した状態のノーマルモードとが切り換え可能であり、前記ノーマルモードから前記EGRモードに切り換える場合、前記移行係数に基づいて前記EGRモードの割合を増加させ、かつ、前記移行係数に基づいて前記ノーマルモードの割合を減少させた制御値で制御を実行することが好ましい。これにより、エンジン本体の運転条件を徐々に変化させることができ、また、EGRシステムから供給される再循環ガスの増加に合わせて条件を変化させることができる。以上より、エンジン本体の運転が不安定になることを抑制することができる。
前記EGR制御装置は、前記エンジン本体の運転条件に基づいて制御値を算出し、算出した制御値を、取得した前記移行係数の、前記移行係数の最大値に対する割合に基づいて減少させた制御値で制御を実行することが好ましい。これにより、移行係数に基づいてEGRシステムの運転条件を徐々に変化させることができ、また、エンジン本体の運転条件に連動して条件を変化させることができる。以上より、EGRシステムからエンジン本体に供給する再循環ガスの量が急激に増加することを抑制でき、エンジン本体の運転が不安定になることを抑制することができる。
前記EGR制御装置は、前記移行係数に基づいて、前記排ガス再循環ラインに設けられるEGRブロワの周波数を上昇させることが好ましい。これにより、エンジン本体に供給される再循環ガスの量の増加量が急激に増加することを抑制でき、エンジン本体の運転が不安定になることを抑制できる。
前記EGR制御装置は、前記エンジン本体の負荷に対応する前記エンジン本体に供給する燃焼用気体の目標酸素濃度の関係を記憶し、前記目標酸素濃度と前記移行係数とに基づいて前記排ガス再循環ラインに設けられるEGRブロワを制御することが好ましい。これにより、目標酸素濃度を徐々に変化させることができる。酸素濃度が徐々に変化することで、エンジン本体に供給される再循環ガスの量の増加量が急激に増加することを抑制でき、エンジン本体の運転が不安定になることを抑制できる。
前記移行係数算出装置は、前記排ガス再循環ラインから前記エンジン本体への前記再循環ガスの供給を停止する場合、前記移行係数の減少を開始することが好ましい。エンジンは、移行係数算出装置で算出した時間に応じて減少する移行係数をエンジン制御装置とEGR制御装置に出力することで、EGR停止時にエンジン制御装置とEGR制御装置とで連動した制御を実行することができる。これにより、EGRシステムからの再循環ガスの供給をエンジン本体の制御条件の変動に合わせて実行することができ、エンジン本体を安定して運転させることができる。
また、前記エンジン制御装置は、前記EGRシステムを稼働した状態のEGRモードと、前記EGRシステムを停止した状態のノーマルモードとが切り換え可能であり、前記EGRモードから前記ノーマルモードに切り換える場合、前記移行係数に基づいて前記EGRモードの割合を減少させ、かつ、前記移行係数に基づいて前記ノーマルモードの割合を増加させた制御値で制御を実行することが好ましい。これにより、エンジン本体の運転条件を徐々に変化させることができ、また、EGRシステムから供給される再循環ガスの減少に合わせて条件を変化させることができる。以上より、エンジン本体の運転が不安定になることを抑制することができる。
また、上記の目的を達成するための他の本発明は、エンジンであって、エンジン本体と、前記エンジン本体の動作を制御するエンジン制御装置と、前記エンジン本体から排出された排ガスの一部を再循環ガスとして前記エンジン本体に再循環するEGRシステムと、を備え、前記EGRシステムは、排ガス再循環ラインと、前記排ガス再循環ラインを介して前記エンジン本体に供給する前記再循環ガスの流量を制御するEGR制御装置と、時間が経過すると減少する移行係数の情報を出力する移行係数算出装置と、を備え、前記移行係数算出装置は、前記排ガス再循環ラインから前記エンジン本体に前記再循環ガスの供給を停止する場合、前記移行係数の減少を開始し、かつ、前記移行係数の情報を前記EGR制御装置及び前記エンジン制御装置に送信することを特徴とする。
エンジンは、移行係数算出装置で算出した時間に応じて減少する移行係数をエンジン制御装置とEGR制御装置に出力することで、EGR停止時にエンジン制御装置とEGR制御装置とで連動した制御を実行することができる。これにより、EGRシステムからの再循環ガスの供給をエンジン本体の制御条件の変動に合わせて実行することができ、エンジン本体を安定して運転させることができる。
本発明によれば、移行係数算出装置で算出した時間に応じて増加する移行係数をエンジン制御装置とEGR制御装置に出力することで、EGR起動時にエンジン制御装置とEGR制御装置とで連動した制御を実行することができる。これにより、EGRシステムからの排ガスの供給をエンジン本体の制御条件の変動に合わせて実行することができ、エンジン本体を安定して運転させることができる。
図1は、本実施形態のEGRシステムを備えたディーゼルエンジンを表す概略図である。 図2は、本実施形態のディーゼルエンジンの各部を表す概略構成図である。 図3は、エンジンの各制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図4は、移行係数を示すグラフである。 図5は、移行係数を示すグラフである。 図6は、移行係数算出装置の制御の一例を示すフローチャートである。 図7は、エンジン制御装置の制御の一例を示すフローチャートである。 図8は、エンジン制御装置で算出する制御パラメータを説明するための説明図である。 図9は、EGR制御装置で算出する制御パラメータを説明するための説明図である。 図10は、移行係数と各部の動作との関係を示すタイムチャートである。 図11は、移行係数算出装置の制御の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、EGRシステムを備えたディーゼルエンジンを表す概略図、図2は、ディーゼルエンジンの各部を表す概略構成図である。図3は、エンジンの各制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の舶用ディーゼルエンジン10は、エンジン本体(エンジン)11と、過給機12と、EGRシステム13と、を備えている。
図2に示すように、エンジン本体11は、図示しないが、プロペラ軸を介して推進用プロペラを駆動回転させる推進用の機関(主機関)である。このエンジン本体11は、ユニフロー掃排気式のディーゼルエンジンであって、2ストロークディーゼルエンジンであり、シリンダ内の吸排気の流れを下方から上方への一方向とし、排気の残留を無くすようにしたものである。エンジン本体11は、ピストンが上下移動する複数のシリンダ(燃焼室)21と、各シリンダ21に連通する掃気トランク22と、各シリンダ21に連通する排気マニホールド23とを備えている。そして、各シリンダ21と掃気トランク22との間に掃気ポート24が設けられ、各シリンダ21と排気マニホールド23との間に排気流路25が設けられている。そして、エンジン本体11は、掃気トランク22に給気ラインG1が連結され、排気マニホールド23に排気ラインG2が連結されている。
エンジン本体11には、回転数検出部62と、燃料投入量検出部64とが配置されている。回転数検出部62は、エンジン本体11の回転数(プロペラ軸と接続された回転軸の回転数)を検出する。回転数検出部62は、エンジン本体11に挿入された回転軸の回転数を検出してもよいが、プロペラ軸の回転数を検出してもよい。燃料投入量検出部64は、エンジン本体11の燃料投入量を検出する。
エンジン制御装置26は、エンジン本体11の運転を制御する。エンジン制御装置26は、図3に示すように、運転制御部80と、ノーマルモードテーブル82と、EGRモードテーブル84と、パラメータ設定部86と、を有する。運転制御部80は、パラメータ設定部86が設定したパラメータ(運転条件)に基づいて、エンジン本体11の運転を制御する。エンジン制御装置26は、シリンダ21への燃料の噴射タイミングや、噴射量を制御して、エンジン本体11の燃料投入量や回転数を制御する。エンジン制御装置26は、燃料投入量や回転数を制御することで、エンジン本体11の出力を制御する。ノーマルモードテーブル82は、EGRシステム13を停止している状態(ノーマルモード)に対して設定されたパラメータが記憶されている。EGRモードテーブル84は、EGRシステム13を稼動している状態(EGRモード)に対して設定されたパラメータが記憶されている。ここで、パラメータは、各部の制御値やセンサで検出する値に対応して設定されている。各部の制御値やセンサで検出する値としては、エンジン本体11の負荷(出力、算出馬力)がある。また、パラメータが設定される対象としては、シリンダ21への燃料の噴射タイミングや噴射量、エンジン本体11の各種弁の開閉タイミング等がある。ノーマルモードのパラメータと、EGRモードのパラメータとは、一部同一の値の部分があってもよい。パラメータ設定部86は、後述する移行係数算出装置61で算出された移行係数と、要求負荷等の各種入力条件及び回転数検出部62と燃料投入量検出部64等の各種センサで検出した結果とに基づいて、各種パラメータを設定する。パラメータ設定部86は、設定したパラメータを運転制御部80に送る。
過給機12は、コンプレッサ31とタービン32とが回転軸33により一体に回転するように連結されて構成されている。この過給機12は、エンジン本体11の排気ラインG2から排出された排ガスによりタービン32が回転し、タービン32の回転が回転軸33により伝達されてコンプレッサ31が回転し、このコンプレッサ31が空気及び/または再循環ガスを圧縮して給気ラインG1からエンジン本体11に供給する。コンプレッサ31は外部(大気)から空気を吸入する吸入ラインG6に接続されている。
過給機12は、タービン32を回転した排ガスを排出する排気ラインG3が連結されており、この排気ラインG3は、図示しない煙突(ファンネル)に連結されている。また、排気ラインG3から給気ラインG1までの間にEGRシステム13が設けられている。
EGRシステム13は、排ガス再循環ラインG4、G5、G7と、スクラバ42と、デミスタユニット14と、EGRブロワ(送風機)47と、EGR制御装置60と、を備えている。このEGRシステム13は、舶用ディーゼルエンジン10から排出された排ガスの一部である再循環ガスを空気と混合した後、過給機12により圧縮して燃焼用気体として舶用ディーゼルエンジン10に再循環させることで、燃焼によるNOxの生成を抑制するものである。なお、ここでは、タービン32の下流側から排ガスの一部を抽気したが、タービン32の上流側から排ガスの一部を抽気してもよい。
なお、以下の説明にて、排ガスとは、エンジン本体11から排気ラインG2に排出された後、排気ラインG3から外部に排出されるものであり、再循環ガスとは、排気ラインG3から分離された一部の排ガスが排ガス再循環ラインG4、G5、G7によりエンジン本体11に戻されるものである。
排ガス再循環ラインG4は、一端が排気ラインG3の中途部に接続されている。排ガス再循環ラインG4は、EGR入口バルブ(開閉弁)41Aが設けられており、他端がスクラバ42に接続されている。EGR入口バルブ41Aは、排ガス再循環ラインG4を開閉することで、排気ラインG3から排ガス再循環ラインG4に分流する排ガスの流入をON/OFFする。なお、EGR入口バルブ41Aを流量調整弁とし、排ガス再循環ラインG4を通過する排ガスの流量を調整するようにしてもよい。
スクラバ42は、ベンチュリ式のスクラバであり、中空形状をなすスロート部43と、再循環ガスが導入されるベンチュリ部44と、元の流速に段階的に戻す拡大部45とを備えている。スクラバ42は、ベンチュリ部44に導入された再循環ガスに対して水を噴射する水噴射部46を備えている。スクラバ42は、SOxや煤塵などの微粒子(PM)といった有害物質が除去された再循環ガス及び有害物質を含む排水を排出する排ガス再循環ラインG5が連結されている。なお、本実施形態では、スクラバとしてベンチュリ式を採用しているが、この構成に限定されるものではない。
排ガス再循環ラインG5は、デミスタユニット14とEGRブロワ47が設けられている。
デミスタユニット14は、水噴射により有害物質が除去された再循環ガスとミスト(排水)を分離するものである。デミスタユニット14は、排水をスクラバ42の水噴射部46に循環する排水循環ラインW1が設けられている。そして、この排水循環ラインW1は、排水を一時的に貯留するホールドタンク49とポンプ50が設けられている。
EGRブロワ47は、スクラバ42内の再循環ガスを排ガス再循環ラインG5からデミスタユニット14に導くものである。EGRブロワ47は、デミスタユニット47を通過した排ガスをコンプレッサ31に送る。
排ガス再循環ラインG7は、一端がEGRブロワ47に接続されると共に、他端が混合器(図示略)を介してコンプレッサ31に接続されており、EGRブロワ47により再循環ガスがコンプレッサ31に送られる。排ガス再循環ラインG7は、EGR出口バルブ(開閉弁または流量調整弁)41Bが設けられている。吸入ラインG6からの空気と、排ガス再循環ラインG7からの再循環ガスは、混合器で混合されることで燃焼用気体が生成される。なお、この混合器は、サイレンサと別に設けられてもよいし、混合器を別途設けることなく、再循環ガスと空気を混合する機能を付加するようにサイレンサを構成してもよい。そして、過給機12は、コンプレッサ31が圧縮した燃焼用気体を給気ラインG1からエンジン本体11に供給可能であり、給気ラインG1にエアクーラ(冷却器)48が設けられている。このエアクーラ48は、コンプレッサ31により圧縮されて高温となった燃焼用気体と冷却水とを熱交換することで、燃焼用気体を冷却するものである。また、EGRシステム13は、給気ラインG1に酸素濃度検出部66が配置されている。本実施形態の酸素濃度検出部66は、エアクーラ48よりもエンジン本体11側に配置されている。酸素濃度検出部66は、エンジン本体11に供給される空気の酸素濃度、つまりEGRシステム13が稼働している場合は、再循環ガスと空気を混合した燃焼用気体の酸素濃度を検出する。
EGR制御装置60は、EGRシステム13の各部の動作を制御する。以下、図3を用いて、EGR制御装置60について説明する。図3は、EGR制御装置の概略構成を示すブロック図である。
EGR制御装置60は、回転数取得部72と、燃料投入量取得部74と、酸素濃度取得部76と、EGR制御部78と、を有する。回転数取得部72は、回転数検出部62からエンジン本体11の回転数の情報を取得する。燃料投入量取得部74は、燃料投入量検出部64からエンジン本体11の燃料投入量の情報を取得する。酸素濃度取得部76は、酸素濃度検出部66からエンジン本体11に供給される燃焼用気体の酸素濃度の情報を取得する。回転数取得部72と、燃料投入量取得部74と、酸素濃度取得部76と、は、取得した情報をEGR制御部78に送る。
EGR制御部78は、回転数取得部72と、燃料投入量取得部74と、酸素濃度取得部76とで取得した、エンジン本体11の回転数と燃料投入量と、エンジン本体11に供給される燃焼用気体の酸素濃度とに基づいて、EGRブロワ47の運転状態、具体的にはコンプレッサ31を回転させるモータの周波数を制御して、EGRシステム13からエンジン本体11に供給する再循環ガスの量を制御する。
EGR制御部78は、運転制御部90と、パラメータ設定部92と、を有する。
運転制御部90は、パラメータ設定部92で設定したパラメータに基づいて、EGRシステム13の運転を制御する。運転制御部90は、例えば、エンジン本体11の負荷と酸素濃度の目標値との関係を記憶しており、負荷に応じて酸素濃度の目標値(目標酸素濃度)を算出する。運転制御部90は、エンジン本体11の回転数と燃料投入量とに基づいて、エンジン本体11の負荷(出力)を算出する。運転制御部90は、エンジン本体11の負荷と目標酸素濃度との関係とに基づいて目標酸素濃度を算出し、算出した目標酸素濃度と取得した酸素濃度との関係と現在のEGRブロワ47の周波数とに基づいて、EGRブロワ47の周波数(運転周波数)を算出する。運転制御部90は、算出したEGRブロワ47の周波数でEGRブロワ47を回転させる。運転制御部90は、算出したEGRブロワ47の周波数が、設定したリミット値を超える場合、リミット値の周波数でEGRブロワ47を回転させる。なお、リミット値は、エンジン本体11の負荷(出力)、エンジン本体11の回転数及びエンジン本体11の燃料投入量の少なくとも1つに基づいて変動する値としてもよいし、一定の値としてもよい。本実施形態の運転制御部90は、EGRブロワ47のモータの周波数を制御するとしたが、モータの回転数を制御し、コンプレッサ31の回転数を制御してもよい。なお、上記実施形態ではEGR制御部78の運転制御部90がEGRブロワ47を制御する場合について説明したが、EGRブロワ47以外の各部、例えば、EGR入口バルブ41A、EGR出口バルブ41Bの開閉や、スクラバ42の運転、エアクーラ48の運転も制御する。
パラメータ設定部92は、エンジン本体11の回転数と燃料投入量と、エンジン本体11に供給される燃焼用気体の酸素濃度等のエンジンの運転状態や、制御値及び後述する移行係数算出装置61が算出した移行係数に基づいて、EGRシステム13の各部の制御パラメータを設定する。パラメータ設定部92は、例えば、エンジンの運転状態や、制御値に基づいて、制御パラメータを算出し、移行係数が設定されている場合は、エンジンの運転状態や、制御値に基づいて算出した制御パラメータに移行係数を乗算して算出した制御パラメータを適用する制御パラメータとし、運転制御部90に出力する。
以下、本実施形態のEGRシステムの作用を説明する。
図2に示すように、エンジン本体11は、掃気トランク22からシリンダ21内に燃焼用気体が供給されると、ピストンによってこの燃焼用気体が圧縮され、この高温の燃焼用気体に対して燃料が噴射することで自然着火し、燃焼する。そして、発生した燃焼ガスは、排ガスとして排気マニホールド23から排気ラインG2に排出される。エンジン本体11から排出された排ガスは、過給機12におけるタービン32を回転した後、排気ラインG3に排出され、EGR入口バルブ41A及びEGR出口バルブ41Bが閉止しているときは、全量が排気ラインG3から外部に排出される。
一方、EGR入口バルブ41A及びEGR出口バルブ41Bが開放しているとき、排ガスは、その一部が再循環ガスとして排気ラインG3から排ガス再循環ラインG4に流れる。排ガス再循環ラインG4に流れた再循環ガスは、スクラバ42により、有害物質が除去される。即ち、スクラバ42は、排ガスがベンチュリ部44を高速で通過するとき、水噴射部46から水を噴射することで、この水により再循環ガスを冷却すると共に、有害物質を水と共に落下させて除去する。そして、有害物質を含む排水は、EGRガスと共にデミスタユニット14に流入する。
スクラバ42により有害物質が除去された再循環ガスは、排ガス再循環ラインG5に排出され、デミスタユニット14によりミスト(排水)が分離された後、排ガス再循環ラインG7により過給機12に送られる。そして、この再循環ガスは、吸入ラインG6から吸入された空気と混合されて燃焼用気体となり、過給機12のコンプレッサ31で圧縮された後、エアクーラ48で冷却され、給気ラインG1からエンジン本体11に供給される。
舶用ディーゼルエンジン10は、さらに移行係数算出装置61を有する。ここで、図2では、移行係数算出装置61をエンジン制御装置26、EGR制御装置60と別体としたが、移行係数算出装置61をエンジン制御装置26またはEGR制御装置60と一体としてもよい。つまり、移行係数算出装置61は、エンジン制御装置26またはEGR制御装置60と1つの機能として、エンジン制御装置26またはEGR制御装置60に含めてもよい。移行係数算出装置61は、図3に示すように、計時部102と、条件テーブル104と、係数算出部106と、を有する。計時部102は、時間を計測する機器である。条件テーブル104は、移行係数と時間の関係を記憶している。図4及び図5は、それぞれ移行係数を示すグラフである。図4に示す関係は、時間に比例して値が増加する移行係数の情報を記憶している。図5に示す関係は、時間に比例して値が減少する移行係数の情報を記憶している。本実施形態の移行係数は、最大値が1であり、単位時間当たり一定の量、つまり一定速度で0から1まで増加し、1に到達した後は値が変わらない関係である。移行係数は、設定時間で0から1に増加する。設定時間は、数分、例えば、1分以上10分以下とすることが好ましい。係数算出部106は、条件テーブル104に記憶されている関係と、計時部102で算出した時間に基づいて、算出時点での移行係数を算出する。なお、係数算出部106は、ノーマルモードからEGRモードに切り換わるか、EGRモードからノーマルモードに切り換わるかで適用する条件テーブル104に記憶されている関係を切り換える。具体的には、係数算出部106は、ノーマルモードからEGRモードに切り換わる場合、図4に示す関係を用いる。係数算出部106は、EGRモードからノーマルモードに切り換わる場合、図5に示す関係を用いる。なお、図4の関係と、図5の関係の変化率(傾き)は同じでもよいし、異なっていてもよい。
次に、図6を用いて、移行係数検出装置による移行係数の算出動作について説明する。図6は、移行係数算出装置の制御の一例を示すフローチャートである。なお、図6では、EGRシステム13の運転開始時、つまりEGRシステム13が起動される場合の処理を示している。
移行係数算出装置61は、EGRシステムの運転開始の信号を受信した(ステップS12)場合、計時部102による時間の計測を開始し、開始時間と現在の時間とに基づいて、移行係数を算出する(ステップS14:移行係数算出工程)。つまり、図4に示す関係に基づいて、現時点での移行係数を算出する。移行係数算出装置61は、移行係数を算出したら、算出した移行係数を出力する(ステップS16)。具体的には、移行係数算出装置61は、パラメータ設定部86、92に算出した移行係数の情報を出力する。移行係数算出装置61は、移行係数を算出したら、算出した移行係数が1に到達したかを判定する(ステップS18)。
移行係数算出装置61は、移行係数が1に到達していない(ステップS18でNo)、つまり、移行係数が1未満であると判定した場合、ステップS14に戻る。移行係数算出装置61は、移行係数が1に到達するまで、移行係数の算出と出力を繰り返す。移行係数算出装置61は、移行係数が1に到達した(ステップS18でYes)と判定した場合、移行係数の出力を固定する(ステップS20)。つまり、移行係数算出装置61は、図4の関係に基づいて、移行係数として1を出力し続ける。
次に、図7を用いて、エンジン制御装置26による制御(エンジン制御方法)の一例を説明する。図7は、エンジン制御装置の制御の一例を示すフローチャートである。図7に示す処理は、エンジン制御装置26が各部の動作を制御するエンジン本体制御工程を実行することで実現することができる。
エンジン制御装置26は、EGRシステムの運転開始の信号を受信した(ステップS32)場合、つまり、ノーマルモードからEGRモードに切り換えて、エンジン本体11に供給する再循環ガスの流量を制御するEGR制御工程を実行する場合、移行係数を取得する(ステップS34)。つまり、エンジン制御装置26は、移行係数算出装置61(移行係数算出工程S14)で算出され出力された、現時点での移行係数を取得する。エンジン制御装置26は、移行係数を取得したら、移行係数に基づいて、パラメータを設定する。(ステップS36)。具体的には、エンジン制御装置26は、各種条件からノーマルモードでのパラメータ(ノーマルパラメータ)とEGRモードでのパラメータ(EGRパラメータ)とを算出する。次に、エンジン制御装置26は、ノーマルパラメータとEGRパラメータとを移行係数を用いて比例配分することで、制御に用いるパラメータを算出する。一例としては、制御に用いるパラメータ=ノーマルパラメータ×(1−移行係数)+EGRパラメータ×(移行係数)で算出する。エンジン制御装置26は、各種パラメータに対して同様の処理を行い、制御対象のパラメータを、ノーマルパラメータとEGRパラメータと移行係数とに基づいて算出する。エンジン制御装置26は、算出したパラメータを用いて各部の動作を制御する。
エンジン制御装置26は、移行係数を算出したら、算出した移行係数が1に到達したかを判定する(ステップS38)。エンジン制御装置26は、移行係数が1に到達していない(ステップS38でNo)、つまり、移行係数が1未満であると判定した場合、ステップS34に戻る。エンジン制御装置26は、移行係数が1に到達するまで、移行係数の算出と出力を繰り返す。エンジン制御装置26は、移行係数が1に到達した(ステップS38でYes)と判定した場合、EGRモードで運転する(ステップS40)。
図8は、エンジン制御装置で算出する制御パラメータを説明するための説明図である。図8は、エンジン制御装置26が制御するパラメータの1つのエンジン負荷とパラメータの値との関係を示している。図8に示すように、エンジン制御装置26は、1つのパラメータに対して、ノーマルモードにおける関係と、EGRモードにおける関係を記憶している。エンジン制御装置26は、移行係数に基づいて、ノーマルモードの値とEGRモードの値の間の値を適用するパラメータ値として算出する。エンジン制御装置26は、移行係数の値は徐々に大きくなるので、EGRシステム13の起動を開始してからの時間が長くなるほど、適用するパラメータ値は、EGRモードの値に近くなる。また、図8に示すパラメータは、エンジン負荷に対してパラメータ値が比例で変化する場合を示したが、エンジン負荷とパラメータとの関係は、比例関係に限定されず、種々の関係とすることができる。また、パラメータとしては、エンジン本体11の回転数、燃料噴射量、燃料の噴射タイミング等が例示される。また、パラメータとしては、各種弁の開閉のタイミング等の実際の制御対象の制御値を用いることもできる。
また、図7及び図8では、エンジン制御装置26の動作を説明したが、EGR制御装置60も同様に移行係数に基づいて、適用するパラメータ値を算出する。図9は、EGR制御装置で算出する制御パラメータを説明するための説明図である。EGR制御装置60は、1つのパラメータに対して、運転条件に対応するパラメータを記憶している。ここで、EGR制御装置60は、EGRシステム13の運転を制御するものであるため、エンジン制御装置26のように、ノーマルモードとEGRモードのパラメータは記憶していない。EGRモードにおける関係を記憶している。EGR制御装置60は、移行係数に基づいて、0と記憶しているパラメータ値の間の値を適用するパラメータ値として算出する。ここで、説明のため、図9では、パラメータ値が0の場合をノーマルモードとし、記憶されているパラメータとエンジン負荷との関係をEGRモードとして示す。EGR制御装置60は、EGRシステム13が起動していない状態、つまりエンジン制御装置26がノーマルモードで運転している状態では、各部が運転されていないので、ノーマルモードのパラメータを常に0として、同様の処理を行う。具体的には、EGR制御装置60は、制御に用いるパラメータ=(エンジン本体11の運転条件に基づいて算出したパラメータ、図9に示すEGRモードのパラメータ値)×(移行係数)で算出してもよい。エンジン本体11の運転条件に基づいてパラメータは、移行係数以外の条件で算出したパラメータであり、EGRシステム13を運転して安定して稼働されている状態で舶用ディーゼルエンジン10を目的の条件で運転することができる値である。また、EGR制御装置60は、ノーマルモードのパラメータが0ではない値が設定されている場合、(エンジン本体11の運転条件に基づいて算出したパラメータ)×(移行係数)+(ノーマルモードのパラメータ)×(1−移行係数)で算出してもよい。EGR制御装置60が制御するパラメータとしては、目標酸素濃度、EGR入口バルブ41A、EGR出口バルブ41Bの開閉タイミング、スクラバ42の運転条件及びEGRブロワ47の運転条件が例示される。
舶用ディーゼルエンジン10は、移行係数算出装置61で算出した移行係数に基づいてエンジン制御装置26及びEGR制御装置60で各部を制御することで、ノーマルモードからEGRモードへの切り換え時に、舶用ディーゼルエンジン10の各部の運転条件を律速して変化させることができる。
図10は、移行係数と各部の動作との関係を示すタイムチャートである。図10は、ノーマルモードからEGRモードへの切り替え時の移行係数、EGRブロワ47の周波数、EGR入口バルブ41Aの開度、エンジン本体11の排気弁の閉タイミング及びEGR出口バルブ41Bの開閉タイミングの関係を示す。ここで、EGRブロワ47の周波数、EGR入口バルブ41Aの開度EGR出口バルブ41Bの開閉タイミングは、EGR制御装置60が制御し、エンジン本体11の排気弁の閉タイミングは、エンジン制御装置26が制御する。
舶用ディーゼルエンジン10は、図10に示すように、ノーマルモードで運転している状態から時間t1にEGRモードへの切り換えを開始し、時間t2でEGRモードへの切り換えを完了する舶用ディーゼルエンジン10は、時間t1から時間t2の間の移行期間に移行係数が0(0%)から1(100%)に増加する。舶用ディーゼルエンジン10は、EGRブロワ47の周波数、EGR入口バルブ41Aの開度、エンジン本体11の排気弁の閉タイミングを、上述したように移行係数に基づいて運転条件を調整することで、時間t1から時間t2の間の移行期間に移行係数に比例して運転条件が変化する。ここで、EGRブロワ47の周波数、EGR入口バルブ41Aの開度は、移行係数が上昇すると制御値が上昇する。エンジン本体11の排気弁の閉タイミングは、移行係数が上昇すると制御値が下降する。
EGR出口バルブ41Bの開閉タイミングも移行係数に基づいて制御が実行されるが、開閉の切り換えのみであり、移行係数が0より大きい場合、開という条件となるため、時間t1で閉から開に切り換わり、その後開状態が維持される。なお、EGR出口バルブ41Bの開閉タイミングのように開閉の切り換えのみ、ON/OFFの切り換えのみの制御対象は、移行係数を用いずに制御してもよい。
このように舶用ディーセルエンジン10は、EGRシステム13の運転開始時、移行係数算出装置61で算出した時間に応じて増加する移行係数をエンジン制御装置26とEGR制御装置60に出力することで、EGRシステム13の起動時にエンジン制御装置26とEGR制御装置60とで連動した制御を実行することができる。これにより、燃焼用気体の一部である、EGRシステム13からの再循環ガスの供給をエンジン本体11の制御条件の変動に合わせて実行することができ、エンジン本体11を安定して運転させることができる。より具体的には、舶用ディーゼルエンジン10は、移行係数を用いて、EGRシステム13の運転開始時の各種条件を制御することで、各種制御条件が急激に変化し、エンジン性能が変化することを抑制できる。
舶用ディーゼルエンジン10は、移行係数算出装置61で算出した移行係数に基づいて、EGRブロワ47の周波数、EGR入口バルブ41Aの開度及びエンジン本体11の排気弁の閉タイミングを制御することで、舶用ディーゼルエンジン10の運転条件を安定して変化させることができ、ノーマルモードからEGRモードへの移行時に舶用ディーゼルエンジン10の運転が不安定になること、一部機器に負荷が集中することを抑制できる。
舶用ディーゼルエンジン10は、上述したように移行係数に基づいて動作を制御するパラメータはこれに限定されない。例えば、エンジン本体11の排気弁の閉タイミング、燃料を噴射するタイミング、作動油圧、燃料の噴射パターン等も移行係数に基づいて、ノーマルモードの設定からEGRモードの設定に徐々に移行させることができる。
舶用ディーゼルエンジン10は、少なくともEGRブロワ47の周波数及びエンジン制御装置26の各種制御パラメータを移行係数に基づいて、制御することが好ましい。エンジン制御装置26は、ノーマルモードとEGRモードのそれぞれで最適な燃焼状態にするパラメータが記憶されている。また、EGRブロワ47は、エンジン制御装置26で設定されたパラメータの運転に対して、適切なEGRブロア47の周波数(つまり、再循環ガスの供給量)がある。舶用ディーゼルエンジン10は、少なくともEGRブロワ47の周波数及びエンジン制御装置26の各種制御パラメータを移行係数に基づいて制御することで、EGRブロア47の周波数の変化(再循環ガスの供給量の変化)と同時にエンジン本体11の各種制御パラメータを変化させることができ、エンジン本体11の燃焼状態を維持しながらノーマルモードからEGRモードまたはEGRモードからノーマルモードに切り換えることができる。これにより、異常燃焼、失火等の燃焼によるトラブルの発生をより確実に防止できる。
また、舶用ディーゼルエンジン10は、少なくともEGRブロワ47の周波数と、エンジン制御装置26の各種制御パラメータと、EGRシステム13のEGR入口バルブ41Aの制御を移行係数に基づいて、制御することが好ましい。移行係数を用いずにEGR入口バルブ41Aを閉から開に動作させる場合、EGR入口バルブ41Aから排ガス再循環ラインG4内に排ガス(再循環ガス)が流れ込み、その再循環ガスの勢いによりEGRブロア47が誘転されることによるEGRブロア47の制御不良が生じる恐れがある。これに対して、少なくともEGRブロワ47の周波数と、エンジン制御装置26の各種制御パラメータと、EGRシステム13のEGR入口バルブ41Aの制御を移行係数に基づいて、制御し、移行係数を用いてEGR入口バルブ41Aを閉から開に動作させることで、意図しないタイミングでEGR入口バルブ41Aから排ガス再循環ラインG4内に排ガス(再循環ガス)が流れ込むことを抑制し、EGRブロア47の制御不良が生じることを防止できる。
移行係数算出装置61は、設定された設定時間の間、一定速度で前記移行係数を増加させ、一定時間経過後は、一定値とすることが好ましい。このように、移行係数を一定速度で上昇する値とすることで、燃焼用気体の一部である、再循環ガスをエンジン本体11に供給開始する際の運転条件の変動を安定して行うことができる。これにより、EGR制御装置60は、設定時間経過後に、EGRシステム13が運転している状態、つまりEGRモードの条件で運転することができる。これにより、エンジン本体11に供給する燃焼用気体の酸素濃度を適切な濃度とすることができ、窒素酸化物の発生を抑制することができる。また、EGRモードの目標酸素濃度に基づいたEGRブロワ47の周波数の制御を設定時間経過後とすることで、現状の酸素濃度と目標の酸素濃度との差を小さくすることができ、制御により、供給する再循環ガスの量が過剰となることを抑制できる。
エンジン制御装置26は、EGRモードと、ノーマルモードとが切り換え可能であり、ノーマルモードからEGRモードに切り換える場合、移行係数に基づいてEGRモードの割合を増加させ、かつ、移行係数に基づいてノーマルモードの割合を減少させた制御値で制御を実行する。これにより、エンジン本体11の運転条件を徐々に変化させることができ、また、燃焼用気体の一部である、EGRシステム13から供給される再循環ガスの増加に合わせて条件を変化させることができる。以上より、エンジン本体11の運転が不安定になることを抑制することができる。
次に、図11を用いて、移行係数検出装置による移行係数の算出動作について説明する。図11は、移行係数算出装置の制御の一例を示すフローチャートである。なお、図11では、EGRシステム13が運転停止される場合、つまりEGRシステム13が稼動している状態から停止する状態に切り換わる場合の処理である。
移行係数算出装置61は、EGRシステム13の停止の信号を受信した(ステップS52)場合、計時部102による時間の計測を開始し、開始時間と現在の時間とに基づいて、移行係数を算出する(ステップS54)。つまり、図5に示す関係に基づいて、現時点での移行係数を算出する。この場合、移行係数は時間が経過するとともに減少する。移行係数算出装置61は、移行係数を算出したら、算出した移行係数を出力する(ステップS56)。具体的には、移行係数算出装置61は、パラメータ設定部86、92に算出した移行係数の情報を出力する。移行係数算出装置61は、移行係数を算出したら、算出した移行係数が0に到達したかを判定する(ステップS58)。
移行係数算出装置61は、移行係数が0に到達していない(ステップS58でNo)、つまり、移行係数が0より大きいと判定した場合、ステップS54に戻る。移行係数算出装置61は、移行係数が0に到達するまで、移行係数の算出と出力を繰り返す。移行係数算出装置61は、移行係数が0に到達した(ステップS58でYes)と判定した場合、移行係数の出力を固定する(ステップS60)。つまり、移行係数算出装置61は、図5の関係に基づいて、移行係数として0を出力し続ける。
EGRシステム13が運転停止される場合、つまりEGRシステム13が稼動している状態から停止する状態に切り換わる場合、エンジン制御装置26及びEGR制御装置60は、図11で算出した移行係数に基づいて、図6に示す処理を同様の処理を実行し、移行係数が0になった場合、ノーマルモードで運転する。
このように舶用ディーセルエンジン10は、EGRシステム13の停止時に、移行係数算出装置61で算出した時間に応じて減少する移行係数をエンジン制御装置26とEGR制御装置60に出力することで、EGRシステム13の停止時にエンジン制御装置26とEGR制御装置60とで連動した制御を実行することができる。これにより、EGRシステム13からの再循環ガスの供給をエンジン本体11の制御条件の変動に合わせて実行することができ、エンジン本体11を安定して運転させることができる。より具体的には、舶用ディーゼルエンジン10は、移行係数を用いて、EGRシステム13の運転停止時の各種条件を制御することで、各種制御条件が急激に変化することを抑制できる。
また、エンジン制御装置26は、EGRモードからノーマルモードに切り換える場合、移行係数に基づいてEGRモードの割合を減少させ、かつ、移行係数に基づいてノーマルモードの割合を増加させた制御値で制御を実行する。これにより、エンジン本体11の運転条件を徐々に変化させることができ、また、EGRシステム13から供給される再循環ガスの減少に合わせて条件を変化させることができる。以上より、エンジン本体11の運転が不安定になることを抑制することができる。
また、EGR制御装置60は、エンジン本体11の運転条件に基づいて制御値を算出し、算出した制御値を、取得した移行係数の移行係数の最大値に対する割合に基づいて減少させた制御値で制御を実行する、つまり、移行係数の最大値を1とした場合、算出したパラメータ×(移行係数)で算出することが好ましい。これにより、移行係数に基づいてEGRシステム13の運転条件を徐々に変化させることができ、また、エンジン本体11の運転条件に連動して条件を変化させることができる。以上より、燃焼用気体の一部である、EGRシステム13からエンジン本体11に供給する再循環ガスの量が急激に増加することを抑制でき、エンジン本体11の運転が不安定になることを抑制することができる。
また、EGR制御装置60は、例えば、パラメータとして、EGRブロワ47の回転数を用いることができる。EGR制御装置60は、移行係数に基づいて、EGRブロワ47の周波数を上昇させることで、燃焼用気体の一部である、エンジン本体11に供給される再循環ガスの量の増加量が急激に増加することを抑制でき、エンジン本体11の運転が不安定になることを抑制できる。
EGR制御装置60は、例えば、パラメータとして、酸素濃度を用いることができる。EGR制御装置60は、エンジン本体11の負荷に対応するエンジン本体11に供給する燃焼用気体の目標酸素濃度との関係を記憶し、目標酸素濃度に前記移行係数を乗算した値に基づいてEGRブロワ47を制御する。これにより、目標酸素濃度を徐々に変化させることができる。酸素濃度が徐々に変化することで、燃焼用気体の一部である、エンジン本体11に供給される再循環ガスの量の増加量が急激に増加することを抑制でき、エンジン本体11の運転が不安定になることを抑制できる。
このように、舶用ディーゼルエンジン10は、酸素濃度またはEGRブロワ47の回転数を移行係数に基づいて調整することで、起動時のEGRブロワ47の上昇速度を制限し、酸素濃度が急激に変化し、酸素濃度が目標酸素濃度よりも低くなることを抑制することができる。目標酸素濃度と現在酸素濃度との差が大きくなり、酸素濃度がオーバーシュートし、酸素濃度が低くることを抑制できる。つまり、燃焼用気体の一部である、再循環ガスの供給が過剰となり、エンジン本体11での燃焼状態が悪化することを抑制できる。また、酸素濃度のオーバーシュートが生じた後、酸素濃度が振動するハンチングが生じ、EGRブロワ47の回転数の変動が大きくなることも抑制できる。また、移行係数が変化する時間を設定時間とすることで、酸素濃度が目標酸素濃度となるまでにかかる時間が長くなることを抑制でき、窒素酸化物を低減できる運転条件に到達するまでの時間が長くなることを抑制できる。以上より、EGR制御装置60は、起動時のEGRブロワの周波数の上昇速度を移行係数で制限することで、起動時にエンジン本体11に燃焼用気体の一部である再循環ガスが過剰に供給されることを抑制することができる。これにより、エンジン本体11を安定して運転させることができる。舶用ディーゼルエンジン10は、酸素濃度またはEGRブロワ47の回転数を移行係数に基づいて調整することで、EGRシステム13の停止時も同様に、EGRブロワ47の下降速度を制限し、酸素濃度が急激に変化し、酸素濃度が目標酸素濃度よりも低くなることを抑制することができる。
また、上記実施形態では、移行係数が1に到達した場合または0に到達した場合、切換終了として各モードでの運転を行う制御としたが、移行係数を1または0の情報に基づいて、移行係数を加味して制御を行うようにしてもよい。
また、移行係数算出装置61は、エンジン制御装置26及びEGR制御装置60の少なくとも一方から取得した各部の制御状態に基づいて、移行係数の上昇速度または下降速度を変更してもよい。移行係数算出装置61は、エンジン制御装置26及びEGR制御装置60の少なくとも一方から、移行係数に追従した制御ができていない情報を取得した場合、移行係数の上昇を一時的に停止してもよく、移行係数の上昇速度を減速させてもよい。また、移行係数算出装置61は、エンジン制御装置26及びEGR制御装置60の少なくとも一方から、移行係数に追従した制御ができていない情報を取得した場合、EGRシステム13を停止する指示を各部に出力してもよい。
また、エンジン制御装置26及びEGR制御装置60は、移行係数が最大値または0に到達する以前に、移行係数に基づいた制御を終了してもよい。また、移行係数算出装置61は、EGRシステム13を運転している状態で、異常が発生しEGRシステム13を停止させると判定した場合は、移行係数の減少速度を、通常の停止制御よりも速くすることが好ましい。また、エンジン制御装置26は、EGRシステム13が急停止または制御信号の送受信ができなくなった場合、移行係数を用いずに、エンジン制御装置26の制御で、EGRモードからノーマルモードに移行してもよい。
また、上述した実施形態では、舶用ディーゼルエンジンとして、主機関を用いて説明したが、発電機として用いられるディーゼルエンジンにも適用することができる。
10 舶用ディーゼルエンジン
11 エンジン本体
12 過給機
13 EGRシステム
14 デミスタユニット
26 エンジン制御装置
41A EGR入口バルブ
41B EGR出口バルブ
42 スクラバ
47 EGRブロワ
48 エアクーラ(冷却器)
60 EGR制御装置
61 移行係数算出装置
62 回転数検出部
64 燃料投入量検出部
66 酸素濃度検出部
72 回転数取得部
74 燃料投入量取得部
76 酸素濃度取得部
78 EGR制御部
80 運転制御部
82 ノーマルモードテーブル
84 EGRモードテーブル
86 パラメータ設定部
90 運転制御部
92 パラメータ設定部
102 計時部
104 条件テーブル
106 係数算出部
G4,G5,G7 排ガス再循環ライン
G6 吸入ライン
W1 排水循環ライン

Claims (10)

  1. エンジン本体と、
    前記エンジン本体の動作を制御するエンジン制御装置と、
    前記エンジン本体から排出された排ガスの一部を再循環ガスとして前記エンジン本体に再循環するEGRシステムと、を備え、
    前記EGRシステムは、
    排ガス再循環ラインと、
    前記排ガス再循環ラインを介して前記エンジン本体に供給する前記再循環ガスの流量を制御するEGR制御装置と、
    時間が経過すると増加する移行係数の情報を出力する移行係数算出装置と、を備え、
    前記移行係数算出装置は、前記排ガス再循環ラインから前記エンジン本体に前記再循環ガスの供給を開始する場合、前記移行係数の増加を開始し、かつ、前記移行係数の情報を前記EGR制御装置及び前記エンジン制御装置に送信することを特徴とするエンジン。
  2. 前記移行係数算出装置は、設定された設定時間の間、一定速度で前記移行係数を増加させ、一定時間経過後は、一定値とすることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記エンジン制御装置は、前記EGRシステムを稼働した状態のEGRモードと、前記EGRシステムを停止した状態のノーマルモードとが切り換え可能であり、前記ノーマルモードから前記EGRモードに切り換える場合、前記移行係数に基づいて前記EGRモードの割合を増加させ、かつ、前記移行係数に基づいて前記ノーマルモードの割合を減少させた制御値で制御を実行することを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン。
  4. 前記EGR制御装置は、前記エンジン本体の運転条件に基づいて制御値を算出し、算出した制御値を、取得した前記移行係数の、前記移行係数の最大値に対する割合に基づいて減少させた制御値で制御を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のエンジン。
  5. 前記EGR制御装置は、前記移行係数に基づいて、前記排ガス再循環ラインに設けられるEGRブロワの周波数を上昇させることを特徴とする請求項4に記載のエンジン。
  6. 前記EGR制御装置は、前記エンジン本体の負荷に対応する前記エンジン本体に供給する燃焼用気体の目標酸素濃度の関係を記憶し、
    前記目標酸素濃度と前記移行係数とに基づいて前記排ガス再循環ラインに設けられるEGRブロワを制御することを特徴とする請求項4に記載のエンジン。
  7. 前記移行係数算出装置は、前記排ガス再循環ラインから前記エンジン本体への前記再循環ガスの供給を停止する場合、前記移行係数の減少を開始することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のエンジン。
  8. 前記エンジン制御装置は、前記EGRシステムを稼働した状態のEGRモードと、前記EGRシステムを停止した状態のノーマルモードとが切り換え可能であり、前記EGRモードから前記ノーマルモードに切り換える場合、前記移行係数に基づいて前記EGRモードの割合を減少させ、かつ、前記移行係数に基づいて前記ノーマルモードの割合を増加させた制御値で制御を実行することを特徴とする請求項7に記載のエンジン。
  9. エンジン本体と、
    前記エンジン本体の動作を制御するエンジン制御装置と、
    前記エンジン本体から排出された排ガスの一部を再循環ガスとして前記エンジン本体に再循環するEGRシステムと、を備え、
    前記EGRシステムは、
    排ガス再循環ラインと、
    前記排ガス再循環ラインを介して前記エンジン本体に供給する前記再循環ガスの流量を制御するEGR制御装置と、
    時間が経過すると減少する移行係数の情報を出力する移行係数算出装置と、を備え、
    前記移行係数算出装置は、前記排ガス再循環ラインから前記エンジン本体に前記再循環ガスの供給を停止する場合、前記移行係数の減少を開始し、かつ、前記移行係数の情報を前記EGR制御装置及び前記エンジン制御装置に送信することを特徴とするエンジン。
  10. エンジン本体の動作を制御するエンジン本体制御工程と、
    前記エンジン本体から排出された排ガスの一部を再循環ガスとするEGRモードに切り替え可能であるとともに、前記EGRモードにおいては前記再循環ガスの流量を調整して前記エンジン本体に供給するEGR制御工程と、
    を備えるエンジン制御方法であって、
    時間が経過すると増加する移行係数の情報を出力する移行係数算出工程と、
    前記EGRモードを開始する場合、前記移行係数算出工程により出力された前記移行係数の増加を開始し、かつ、前記移行係数に基づき、前記エンジン本体の動作および前記再循環ガスの流量を制御することを特徴とするエンジン制御方法。
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