JP2018043646A - 死角補助装置搭載車両 - Google Patents

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Masahito Obata
雅人 小幡
高橋 祐一
Yuichi Takahashi
祐一 高橋
加苗 春山
Kanae Haruyama
加苗 春山
健 川合
Takeshi Kawai
健 川合
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Abstract

【課題】受光部の受光性能を確保しつつ、死角補助装置を搭載した車両全体の外観性を高めること。【解決手段】車両10の左右のフロントピラー21,21間に設けられているウインドシールド24の全周縁には、透光を遮る帯状の遮蔽層41が設けられている。車室34には、前記左右のフロントピラー21,21の一方により遮られて乗員Mnから見えない死角領域Adにある車外の物体Ojの像を映す死角補助装置50が搭載されている。前記死角補助装置50は、前記ウインドシールド24を透して受光可能な受光部53を有する。この受光部53は、前記一方のフロントピラー21のなかの、車幅方向内側の側面21eに隣接している。前記遮蔽層41のなかの、前記受光部53の受光範囲に対し車両前後方向に重なる部分24dには、この前後方向に透光可能な窓41aが設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、障害物により遮られて乗員から見えない死角領域にある像を映す死角補助装置を搭載した車両に関する。
車両に乗っている乗員(特に運転者)からは、車体の左右のフロントピラーよりも外方の風景が、これらのフロントピラーに遮られて見えない。つまり、左右のフロントピラーは障害物の一種である。これに対し、障害物により遮られて乗員から見えない、いわゆる死角領域にある像を映す死角補助装置が、特許文献1から知られている。
特許文献1で知られている死角補助装置は、一方のフロントピラーの車幅方向内側に配置されている。この死角補助装置は、互いに平行に配置された、板状(平面状)の半透過ミラーと板状のミラーとの組合せを、基本構成としている。半透過ミラーは、ミラーよりも視認者側に位置し、物体の像を表す光を入射して一部を反射し残りを透過する。ミラーは、半透過ミラーの反射面に間隔を有して対面し、入射した光を半透過ミラーへ向かって反射する。
このような死角補助装置を搭載した車両の、外観性をより高めるには、車両の前方からウインドシールドを透して、死角補助装置を見えにくくすることが考えられる。そのためには、一方のフロントピラーの車幅方向内側の側面へ、死角補助装置を極力寄せることが好ましい。しかし、ウインドシールドの全周縁には、透光を遮る帯状の黒色セラミック層(通称、黒セラ部)が設けられている。死角補助装置をフロントピラーに寄せすぎると、黒色セラミック層に対し死角補助装置の受光部が車両前後方向に重なり合ってしまう。重なったのでは、受光部の受光性能を確保することができない。従って、死角補助装置を搭載した車両全体の外観性を高めるには、改良の余地がある。
特開2016−026945号公報
本発明は、受光部の受光性能を確保しつつ、死角補助装置を搭載した車両全体の外観性を高めることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1による発明によれば、死角補助装置搭載車両は、左右のフロントピラー間に設けられているウインドシールドの全周縁には、透光を遮る帯状の遮蔽層が設けられており、車室には、前記左右のフロントピラーの一方により遮られて乗員から見えない死角領域にある車外の物体の像を映す死角補助装置が搭載されている。
前記死角補助装置は、前記ウインドシールドを透して受光可能な受光部を有する。この受光部は、前記一方のフロントピラーのなかの、車幅方向内側の側面に隣接している。前記遮蔽層のなかの、前記受光部の受光範囲に対し車両前後方向に重なる部分には、この前後方向に透光可能な窓が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記ウインドシールドの前面のなかの、前記受光部の受光範囲に対応した部分の親水性は、前記ウインドシールドの他の部分の親水性よりも高い。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記左右のフロントピラーの前面と前記ウインドシールドの左右の縁との間には、左右のサイドモールが設けられている。前記左右のフロントピラーの前面と前記左右のサイドモールの前面とは、前記ウインドシールドの前面に対して面一又は後方に位置している。
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記車室内を空気調和する空調装置を、更に有している。この空調装置は、少なくとも前記ウインドシールドのなかの、車室側の面且つ前記受光部の受光範囲に対応した部分へ向かって温風を吹き出し可能な、デフロスタ吹き出し口を備えている。
請求項5に記載のごとく、好ましくは、前記ウインドシールドのなかの前記受光部の受光範囲に対応した部分と、前記死角補助装置のなかの前記受光部近傍との、いずれか一方又は両方にはヒーターが、更に設けられている。
請求項1に係る発明では、ウインドシールドを縁取りしている遮蔽層には、車両前後方向に透光可能な窓が設けられている。この窓は、死角補助装置の受光部を、一方のフロントピラーのなかの、車幅方向内側の側面へ寄せた場合に、受光部の受光範囲に対し車両前後方向に重なる部分に位置する。このため、フロントピラーの車幅方向内側の側面に、受光部を隣接させても、車外の光をウインドシールドと窓とを透して受光部に確実に導入することができる。従って、フロントピラーの車幅方向内側の側面に、受光部を十分に隣接させることができる。フロントピラーに死角補助装置を寄せることにより、死角補助装置の一部は遮蔽層に隠れて、車両の前方から見えにくくなる。受光部の受光性能を確保しつつ、死角補助装置を搭載した車両全体の外観性を高めることができる。
請求項2に係る発明では、ウインドシールドの前面のなかの、受光部の受光範囲に対応した部分の親水性は、ウインドシールドの他の部分の親水性よりも高い(親水性の程度が大きい)。親水性が高いほど、ウインドシールドの前面に水滴ができにくくなる。ウインドシールドの前面のなかの、受光部の受光範囲に対応した部分(受光対応部分)は、他の部分よりも親水性が高いので、雨天時に雨粒が一層できにくい。水滴による光の屈折の影響を抑制することにより、車外の風景を受光対応部分を透して、受光部へ正確に導入することができる。この結果、雨天時であっても、死角補助装置による表示品質を確保することができる。
請求項3に係る発明では、左右のフロントピラーの前面と左右のサイドモールの前面とは、ウインドシールドの前面に対して面一又は後方に位置している。このため、ウインドシールドの前面を払拭するためのワイパブレードのスイング先端を、ウインドシールドの車幅方向の端まで延ばしても、フロントピラーの前面やサイドモールの前面に当たることはない。ウインドシールドの前面の受光対応部分を、ワイパブレードによって十分に払拭することができる。このように、雨天時に受光対応部分に付着した雨粒や、降雪時に受光対応部分に付着した雪片を掻き落とすことができる。悪天候時であっても、受光対応部分の透光性を確保して、車外の光をウインドシールドと窓とを透して受光部へ確実に導入することができる。従って、死角補助装置により死角領域の風景を視認する視認性を、十分に維持することができる。この結果、雨天時であっても、死角補助装置による表示品質を確保することができる。
請求項4に係る発明では、空調装置のデフロスタ吹き出し口は、少なくともウインドシールドのなかの、車室側の面且つ受光対応部分へ向かって温風を吹き出し可能である。このため、車室の内外の温度差などの温度環境によって、ウインドシールドの内面に曇り現象が発生しそうな場合であっても、受光対応部分は温風により暖められて、曇り現象を防止することができる。さらには、ウインドシールドの前面の受光対応部分に付着した雪片や氷結を、温風の熱により溶かすことができる。受光対応部分の透光性を確保して、車外の光をウインドシールドと窓とを透して受光部へ確実に導入することができる。
請求項5に係る発明では、ウインドシールドの受光対応部分と、死角補助装置のなかの前記受光部近傍との、いずれか一方又は両方にヒーターが設けられている。このため、車室の内外の温度差などの温度環境によって、ウインドシールドの内面に曇り現象が発生した場合であっても、受光対応部分はヒーターにより暖められて、曇り現象を防止することができる。さらには、ウインドシールドの前面の受光対応部分に付着した雪片や氷結を、ヒーターの熱により溶かすことができる。受光対応部分の透光性を確保して、車外の光をウインドシールドと窓とを透して受光部へ確実に導入することができる。ウインドシールドのなかの、受光対応部分に設けられるヒーターは、透明ヒーターによって構成すればよい。一方、死角補助装置のなかの前記受光部近傍に設けられるヒーターは、透明ヒーターである必要はない。
本発明による死角補助装置が搭載された車両を前方から見た斜視図である。 図1に示される車両の運転席付近を車室から見た模式図である。 図1の矢視線3−3に沿った断面図である。 図1に示される死角補助装置の原理を説明する説明図である。 図1に示される右のピラーと遮蔽層と受光部との関係を表した図である。 図5示されるヒーター及びヒーターの変形例を表した図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る死角補助装置を搭載した車両について説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の前進方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Leは乗員から見て左、Riは乗員から見て右、CLは車幅方向の中心を示している。
図1に示されるように、車両10は例えば乗用車等の自動車である。車両10の車体11の前部は、起立した左右のフロントピラー21,21と、この左右のフロントピラー21,21の上端から後方へ延びたルーフ22と、左右のフロントピラー21,21の下半部から前方へ延びて車体11前部を覆った左右のフロントフェンダ23,23とを含む。
左右のフロントピラー21,21間には、ウインドシールド24が設けられている。このウインドシールド24の前には、ウインドシールド24の下縁に沿いつつ車幅方向へ延びたカウルトップパネル25が位置している。このカウルトップパネル25の前には、上下に開閉可能なフロントフード26が位置している。カウルトップパネル25の下方には、左右のワイパブレード27,27を駆動する駆動機構(図示せず)が配置されている。この左右のワイパブレード27,27は、ウインドシールド24の外面を払拭する。左右のフロントフェンダ23,23には、左右のコーナリングランプ28,28及び左右のヘッドランプ29,29が設けられている。
図1及び図2に示されるように、車体11の側面のドア開口31,31は、左右のサイドドア32,32によって開閉される。この左右のサイドドア32,32は、上部に左右のサイドガラス33,33を有する。この左右のサイドガラス33,33は、左右のフロントピラー21,21の後端に隣接している。
ウインドシールド24の後方に位置している車室34(図2参照)の前部には、ステアリングホイール35と図示せぬ座席とが配置されている。以下、車両10の一例として、右ハンドル車を例示するが、これに限定されない。
ウインドシールド24は、ガラスや樹脂からなる板状の透明基体によって構成されている。ここで、車体11に組み付けられた状態のウインドシールド24について、以下のように定義する。ウインドシールド24の前側の面24aのことを「前面24a」又は「外面24a」という。ウインドシールド24の後側の面24b(車室34側の面24b)のことを「後面24b」、「内面24b」又は「裏面24b」という。
このウインドシールド24の全周縁には、透光を遮る帯状の遮蔽層41が設けられている。この遮蔽層41は、ウインドシールド24の裏面24bの全縁に、印刷によって所定幅の帯状に形成された、例えば周知の黒色セラミック層からなる。この黒色セラミック層は、黒色顔料を含有した黒色セラミックペーストをウインドシールド24の裏面24bに塗着することにより、ウインドシールド24に一体的に形成されてなり、通称、黒セラ部といわれている。
次に、右のフロントピラー21とウインドシールド24の右側の縁との関係について、詳しく説明する。なお、左のフロントピラー21とウインドシールド24の左側の縁との関係は、前記右側に対して左右対称形である他には同じ構成なので、説明を省略する。
図3に示されるように、右のフロントピラー21は平面視閉断面状の部材であって、例えば2つの板材の折り曲げ成型品やパイプ材によって構成される。このフロントピラー21の前面21aは、車両10の前方から目視可能な、いわゆる意匠面である。この前面21aには、前面21aよりも車体後方へ一段後退した段差部21bが形成されてなる。この段差部21bは、フロントピラー21の前面21aのなかの、車幅方向内端に位置しており、フロントピラー21の長手方向(車体上下方向)に沿って長く形成されてなる。詳しく述べると、この段差部21bは、フロントピラー21の前面21aから車体後方へ延びた側壁面21cと、この側壁面21cの後端から車幅方向内側へ延びたシールド設置面21dとからなる。
ウインドシールド24の右側の縁(車幅方向外側の縁)は、段差部21bに嵌め込まれている。より詳しく述べると、ウインドシールド24の裏面24bに付設されている遮蔽層41と、シールド設置面21dとの間には、車幅方向内側に位置する接着剤層42と、車幅方向外側に位置するダムシール43(緩衝用の樹脂体43)とが介在している。ウインドシールド24は、接着剤層42によってシールド設置面21dに固定されている。
ウインドシールド24の裏面24bと車体11との間に介在されている、接着剤層42及びダムシール43は、遮蔽層41によって紫外線から保護されている。この結果、接着剤層42及びダムシール43の経時劣化を抑制することができる。しかも、車両10の前方から接着剤層42及びダムシール43を遮蔽層41によって目隠しをすることができる。
図1及び図3に示されるように、左右のフロントピラー21の前面21aとウインドシールド24の左右の縁(車幅方向外側の縁)との間には、左右のラバー製のサイドモール44,44が設けられている。右のサイドモール44は、ウインドシールド24の車幅方向外側の縁と段差部21bとの間の隙間45に嵌め込まれている。左のサイドモール44も同様である。左右のフロントピラー21,21の前面21a,21aと左右のサイドモール44,44の前面44aとは、ウインドシールド24の前面24aに対して面一又は後方に位置している。
図3に示されるように、右のフロントピラー21の少なくとも車幅方向内側の側面21eは、外観性を高めるために、右の樹脂製のピラーガーニッシュ46(ピラートリム46)によって覆われることが好ましい。車幅方向内側の側面21eとピラーガーニッシュ46との間のスペース47には、ワイヤハーネスやエアバッグ、スピーカー等の収納物48を収納することが可能である。左のフロントピラー21も同様である。
図2及び図4に示されるように、車室34にいる視認者Mnは、ウインドシールド24(遮蔽層41の部分を除く)と左右のサイドガラス33,33を透して車外の風景を直接に視認することができる。ここで、視認者Mnとは、乗員Mn(主に運転者Mn)のことである。
しかし、車両10のなかの、左右のフロントピラー21,21と遮蔽層41が配置される領域では、前記視認者Mnの視界が遮られて、外部の風景を直接に視認することができない。つまり、死角領域Ad(図4参照)が生じる。左右のフロントピラー21,21と遮蔽層41は、障害物に該当する。
これに対し、本発明の車両10は死角補助装置50を搭載した、死角補助装置搭載車両である。つまり、車室34には、死角補助装置50が搭載されている。この死角補助装置50は、左右のフロントピラー21,21の一方により遮られて視認者Mn(乗員Mn)から見えない死角領域Adにある物体Ojの像を映す。ここで、物体Ojは、人間、動物、植物等の生物を含む。
死角補助装置50は、右(運転者側)のフロントピラー21に配置され、このフロントピラー21及び遮蔽層41によって遮られる死角領域Adの物体Ojの像を映すものである。この死角補助装置50は、視認者Mnから見てフロントピラー21及び遮蔽層41と対向するように配置されている。以下、死角補助装置50について詳しく説明する。
前記死角補助装置50は、半透過ミラー51とミラー52とを含む。以下、半透過ミラー51とミラー52の両方をまとめて、適宜「一対のミラー51,52」と言う。また、半透過ミラー51とミラー52とのいずれか一方のことを、適宜「一方のミラー」と言い、半透過ミラー51とミラー52とのいずれか他方のことを、適宜「他方のミラー」と言うことにする。
半透過ミラー51は、視認者Mn側に位置し、物体Ojの像を表す光Laを入射して一部を反射し残りを透過する、いわゆるマジックミラーである。この半透過ミラー51は、例えば次のように形成される。第1例は、透光性の樹脂材料からなる基材の表面に、アルミニウムなどの金属を蒸着させることにより、所望の反射率を有した半透過反射層を形成してなる。第2例は、前記基材の表面に誘電体多層膜をコーティングすることにより、所望の反射率を有した半透過反射層を形成してなる。
ミラー52は、半透過ミラー51の反射面51aに間隔を有して対面し、前記反射された光を半透過ミラー51へ向かって反射する。このミラー52は、例えば上述の透光性樹脂材料からなる基材の表面に、アルミニウムなどの金属を蒸着させてなる、アルミニウム蒸着ミラーである。
半透過ミラー51とミラー52は、平板状などの板状に形成されている。上述のように、一対のミラー51,52は、反射面51a,52a同士が互いに対向し合い、且つ、これらの反射面51a,52aが実質的に車幅方向を向くように位置している。図4に示されるように、車両10を上から見て、半透過ミラー51の一端面51bとミラー52の一端面52bは、ウインドシールド24の裏面24bに近接している。半透過ミラー51のなかの、一端面51bとは反対側の端51cのことを、「他端面51c」と言う。
半透過ミラー51は、ミラー52に対し、このミラー52の反射面52aに沿って位置ずれしている。つまり、半透過ミラー51を面直方向Faから見て、半透過ミラー51の一端面51bは、ミラー52の反射面52aからウインドシールド24の裏面24bへ向かって、位置ずれしている。面直方向Faとは、半透過ミラー51の板面に向かう方向Fa(板面に垂直な方向Fa)のことである。言い換えると、半透過ミラー51とミラー52とは、水平方向へ段違い状に位置している。
以下、この半透過ミラー51のなかの、ミラー52の反射面52aに向かい合う部分51dのことを「対向部51d」と言い、ミラー52の反射面52aに向かい合っていない部分51e、つまり半透過ミラー51の一端面51b側の部分のことを「非対向部51e」と言う。
半透過ミラー51の一端面51bとミラー52の一端面52bとの間の開口53のことを「受光部53」と言う。この受光部53は、車外の光をウインドシールド24を透して一対のミラー51,52へ導入することが可能、つまり受光可能である。この受光部53は、一方のフロントピラー21のなかの、車幅方向内側の側面21eに隣接している。
図3を参照すると、上述のように、フロントピラー21の車幅方向内側の側面21eが、ピラーガーニッシュ46によって覆われた構成の場合には、受光部53は、ピラーガーニッシュ46を介してフロントピラー21の車幅方向内側の側面21eに隣接する。この車幅方向内側の側面21eに対して受光部53を極力寄せるためには、ピラーガーニッシュ46を車幅方向内側の側面21eに極力寄せることが好ましい。そのためには、車幅方向内側の側面21eとピラーガーニッシュ46との間のスペース47を小さくすればよい。このスペース47を小さくするには、スペース47に収納される収納物48を小型化するか、または、この収納物48を別の場所に設置すればよい。または、ピラーガーニッシュ46のうち、受光部53が車幅方向内側の側面21eに隣接する部位を切り欠く構成であってもよい。
このように、死角補助装置50は受光部53を有する。車両10を上から見て、一対のミラー51,52は実質的に縦板状であり、これに比べて半透過ミラー51の一端面51bとミラー52の一端面52bとの間の間隔は小さい。このため、受光部53は上下方向に細長い。
半透過ミラー51の反射面51aは、ミラー52の反射面52aに対して平行ではなく、所定の傾斜角θだけ傾いている。半透過ミラー51の反射面51aの傾き方向は、半透過ミラー51の一端面51bから他端面51cへ向かうにつれて、反射面51a,52a間の間隔が大きくなる方向である。言い換えると、前記傾き方向は、ミラー52に対して半透過ミラー51が視認者Mn側へ開く方向である。なお、半透過ミラー51の反射面51aを、ミラー52の反射面52aに対して平行としてもよい。
次に、図4を参照しつつ、死角補助装置50の原理を説明する。なお、図4は、視認者Mnが運転席に着座した状態を示しており、視点Piは視認者Mnの視点(アイポイント)を示している。
視認者Mn(視点Pi)の前方視界には、フロントピラー21(遮蔽層41も含む)によって遮られる死角領域Adが生じる。従って、視点Piからは、死角領域Adに存在する物体Ojを直接に視認することはできない。
一方、物体Ojから一対のミラー51,52へ向かった光La(像を表す光La)は、半透過ミラー51の反射面51aのなかの非対向部51eへ入射する。このため、物体Ojからの光Laは、一対のミラー51,52の間で反射を繰り返しつつ、そのなかの一部が一対のミラー51,52から出射する(つまり、光Laの一部が半透過ミラー51を透過する)。一対のミラー51,52から出射する光Laの一部は、視点Piに達する。従って、視点Piからは直接に視認できる風景と連続して、ミラー52に映る物体Ojの像を、半透過ミラー51越しに視認することができる。
なお、死角領域Adのうち、フロントピラー21の背面側の僅かな領域(図4にハッチングによって表した部分)は、この領域からの光が一対のミラー51,52に入射できず、物体Ojの像を一対のミラー51,52によって映すことができない、いわゆる視認不能な領域である。
ところで、上述のように、半透過ミラー51の反射面51aは、ミラー52の反射面52aに対して傾いている。傾き方向は、ミラー52に対して半透過ミラー51が視認者Mn側へ開く方向である。つまり、反射面51a,52a間の間隔は、この反射面51a,52a間で反射を繰り返しつつ進行する光Laの進行方向に向かって徐々に大きくなる。
像を表す光Laが、半透過ミラー51の反射面51aのなかの非対向部51eへ入射する入射角のことを、「最初の入射角」と言う。像を表す光Laが、反射面51a,52a間で反射を繰り返した後に、一対のミラー51,52から視点Piへ向かって出射する出射角のことを、「最後の出射角」という。最後の出射角は、最初の入射角よりも大きい。このため、任意の傾斜角θを予め適宜設定しておくことにより、物体Ojから半透過ミラー51の反射面51aへ、最初の入射角で入射する光La(光線La)は、視点Piと物体Ojとを結ぶ直線Lpに交差する。従って、視認者Mnが物体Ojの像を視認する際に、ミラー52に映る像と直接に視認する前方の風景との間にズレを生じることはない。
図1及び図3に示されるように、遮蔽層41のなかの、受光部53の受光範囲に対し車両前後方向に重なる部分には、この前後方向に透光可能な窓41aが設けられている。
図5(a)は、図1に示される右のフロントピラー21と遮蔽層41と受光部53との関係を拡大して表している。図5(b)は、図5(a)に示される窓41aを拡大して表している。図5(c)は、図5(b)に示される窓41aの変形例を表している。
図3、図5(a)及び図5(b)に示される窓41aは、遮蔽層41の一部(車幅方向の内側の端)を切り欠いた切欠部の構成である。帯状の遮蔽層41の幅は、窓41aが位置している部位だけが小さい。図5(c)に示される窓41aAは、遮蔽層41の一部に有した孔の構成であり、前記図5(b)に示される窓41aの変形例である。
このように、ウインドシールド24を縁取りしている遮蔽層41には、車両前後方向に透光可能な窓41a,41aAが設けられている。この窓41a,41aAは、死角補助装置50の受光部53を、一方のフロントピラー21のなかの、車幅方向内側の側面21eへ寄せた場合に、受光部53の受光範囲に対し車両前後方向に重なる部分に位置する。
このため、フロントピラー21の車幅方向内側の側面21eに、受光部53を隣接させても、車外の光をウインドシールド24と窓41a,41aAとを透して受光部53に確実に導入することができる。従って、フロントピラー21の車幅方向内側の側面21eに対し、直接に、またはピラーガーニッシュ46を介して、受光部53を十分に隣接させることができる。フロントピラー21に死角補助装置50を寄せることにより、死角補助装置50の一部は遮蔽層41に隠れて、車両10の前方から見えにくくなる。受光部53の受光性能を確保しつつ、死角補助装置50を搭載した車両10全体の外観性を高めることができる。
なお、死角補助装置50は、少なくとも一部をピラーガーニッシュ46の中に組み付ける構成であってもよい。つまり、図3の想像線によって示されるように、ピラーガーニッシュ46は、一対のミラー51,52を収納するためのケースの役割を兼ねる。この方が、死角補助装置50全体の小型化を図ることができるとともに、フロントピラー21の車幅方向内側の側面21eに対して死角補助装置50を一層寄せることができる。
次に、図5(a)を参照しつつ、ウインドシールド24について説明する。悪天候のときには、ウインドシールド24の外面24aに雨粒や雪片が付着すると、車外の見通しが悪くなる。例えば、ウインドシールド24の外面24aにおいて、水滴が付着した部分は、この水滴の光の屈折によって、その向こうの風景が内面24bから見えにくい。水滴がウインドシールド24の外面24aに数多く付着するほど、見づらくなる。特に、ウインドシールド24の外面24aのなかの受光対応部分24dに付着すると、死角補助装置50による表示品質に影響を及ぼす。これに対して、ウインドシールド24やワイパブレード27を改良する必要がある。
ここで、「受光対応部分24d」とは、ウインドシールド24の外面24aのなかの、受光部53の受光範囲に対応した部分24d(範囲24d)のことである。「受光部53の受光範囲に対応する」とは、図4に示される運転者Mnが、死角補助装置50によって死角領域Adを視認する際に必要となる、視界の範囲のことである。
一般に、ウインドシールド24は、ガラスや樹脂からなる板状の透明基体と、この透明基体の外面に密着した被膜とを含む。この被膜は、親水性を有しており、例えば透明基体の外面にコーティングや化学処理を施すことによって構成される。さらに、この被膜は、例えば親水性有機ポリマーや、酸化チタン等の光触媒膜を含む。ここで、親水性とは、被膜によって水の表面張力を低く抑えることにより、透明基体の外面に水がかかっても、水滴が溜まることなく直ぐに流れてしまう性質のことである。被膜の親水性が高いほど、ウインドシールド24の外面24aに水滴ができにくくなる。
水滴が流れる場合には、ウインドシールド24の外面24aに概ね一定の厚みの水膜ができるので、水滴だけのときよりも光の屈折の影響は小さい。このため、ウインドシールド24の外面24aの向こうの風景が、内面24bから見えやすくなる。
受光対応部分24dの親水性は、ウインドシールド24の他の部分24eの親水性よりも高い(親水性の程度が大きい)。ここで、ウインドシールド24の他の部分24eとは、ウインドシールド24の外面24aのなかの、受光対応部分24dを除いた残りの部分24eのことである。より具体的には、受光対応部分24dの被膜の親水性は、ウインドシールド24の他の部分24eの被膜の親水性よりも高い。
親水性が高いほど、ウインドシールド24の外面24aに水滴ができにくくなる。ウインドシールド24の外面24aのなかの、受光対応部分24dは、他の部分24eよりも親水性が高いので、雨天時に水滴が一層できにくい。水滴による光の屈折の影響を抑制することにより、車外の風景を受光対応部分24dと窓41a,41aAとを透して、受光部53へ正確に導入することができる。従って、死角補助装置50により死角領域Adの風景を視認する視認性を十分に維持することができる。この結果、雨天時であっても、死角補助装置50による表示品質を確保することができる。
さらに、図3及び図5を参照しつつ、ウインドシールド24について説明する。上述のように、フロントピラー21の前面21aとサイドモール44の前面44aとは、ウインドシールド24の前面24aに対して面一又は後方に位置している。このため、ウインドシールド24の前面24aを払拭するためのワイパブレード27のスイング先端27aを、ウインドシールド24の車幅方向の端24cまで延ばしても、フロントピラー21の前面21aとサイドモール44の前面44aに当たることはない。つまり、ワイパブレード27による払拭範囲を拡大することができる。
従って、ウインドシールド24の外面24aのなかの、受光対応部分24dを、ワイパブレード27によって十分に払拭することができる。このように、雨天時に受光対応部分24dに付着した雨粒や、降雪時に受光対応部分24dに付着した雪片を、ワイパブレード27によって掻き落とすことができる。悪天候時であっても、受光対応部分24dの透光性を確保して、車外の光をウインドシールド24と窓41a,41aAとを透して受光部53へ確実に導入することができる。従って、死角補助装置50により死角領域Ad(図4参照)の風景を視認する視認性を十分に維持することができる。この結果、雨天時であっても、死角補助装置50による表示品質を確保することができる。
図2に示されるように、一般に、車室34の内外の温度差などの温度環境によって、ウインドシールド24の内面24bに曇り現象が発生し得る。特に、内面24bの受光対応部分24dに曇り現象が発生すると、死角補助装置50による表示品質に影響を及ぼす。
これに対して本発明では、図2に示されるように、車両10は、車室34内を空気調和する空調装置60を有している。この空調装置60は、デフロスタ吹き出し口61を備えている。このデフロスタ吹き出し口61は、少なくともウインドシールド24の内面24b且つ受光対応部分24dへ向かって温風を吹き出し可能である。
このため、例え車室34の内外の温度差などの温度環境によって、ウインドシールド24の内面24bに曇り現象が発生しそうな場合であっても、受光対応部分24dは、温風により暖められて、曇り現象を防止することができる。さらには、ウインドシールド24の外面24a(図1参照)の受光対応部分24dに付着した雪片や氷結を、温風の熱により溶かすことができる。受光対応部分24dの透光性を確保して、車外の光をウインドシールド24と窓41a,41aA(図5参照)とを透して受光部53へ確実に導入することができる。従って、死角補助装置50により死角領域Adの風景を視認する視認性を十分に維持することができる。この結果、死角補助装置50による表示品質を確保することができる。
なお、このデフロスタ吹き出し口61は、ウインドシールド24の内面24bへ向かって温風を吹き出す既存の吹き出し口を、受光対応部分24dの近傍まで延長した構成であってもよい。また、一般に、車両10は、サイドガラス33へ向かって温風を吹き出す既存の吹き出し口を備えている。空調装置60からサイドガラス33へ向かって温風を吹き出す既存の吹き出し口までのエア配管の途中に、このデフロスタ吹き出し口61を接続する構成であってもよい。
さらに、ウインドシールド24の外面24a(図1参照)の受光対応部分24dに付着した雪片や氷結を、温風の熱により溶かす構成として、図5(a)及び図6に示されるヒーター71,72を用いる構成とすることができる。図6(a)は、図5(a)に示されるヒーター71を拡大して表している。図6(b)は、図6(a)に示されるヒーター71の変形例を表している。
図5(a)、図6(a)及び図6(b)に示されるように、ウインドシールド24の受光対応部分24dと、死角補助装置50において受光部53の近傍との、いずれか一方又は両方にはヒーター71,72(ヒーター素子71,72)が設けられている。
このため、車室34の内外の温度差などの温度環境によって、ウインドシールド24の内面24b(図2参照)に曇り現象が発生しそうな場合であっても、受光対応部分24dは、ヒーター71,72により暖められて、曇り現象を防止することができる。さらには、ウインドシールド24の外面24aの受光対応部分24dに付着した雪片や氷結を、ヒーター71,72の熱により溶かすことができる。受光対応部分24dの透光性を確保して、車外の光をウインドシールド24と窓41a,41aA(図5参照)とを透して受光部53へ確実に導入することができる。従って、死角補助装置50によって死角領域Adの風景を視認する視認性を十分に維持することができる。この結果、死角補助装置50による表示品質を確保することができる。
図5(a)及び図6(a)に示されるように、ウインドシールド24の受光対応部分24dに設けられるヒーター71は、透明なヒーター素子によって構成すればよい。運転者Mn(図4参照)は、この受光対応部分24dと透明なヒーター素子とを透して、死角補助装置50により死角領域Adを視認することができる。
図6(b)に示されるように、この透明なヒーター素子を、受光対応部分24dの周辺(近傍)に設けてもよい。この周辺に透明なヒーター素子を設けた場合には、死角領域Adに設ける場合に比べて、死角補助装置50による表示品質を、より高めることができる。
なお、死角補助装置50の受光部53の周辺(近傍)に設けられるヒーター72は、透明なヒーター素子であるか否かは任意であり、不透明なヒーター素子を採用することができる。不透明なヒーター素子によって、受光部53の受光範囲が妨げられることはなく、死角補助装置50による表示品質を維持できるからである。一般に、不透明なヒーター素子の方が透明なヒーター素子よりも低コストで、しかも熱効率が高い。
より具体的には、ヒーター72(不透明なヒーター素子)は、一対のミラー51,52を収納するケース73において、受光部53の上と下の少なくとも一方に配置されることが、運転者Mnの前方の視界を確保する上で好ましい。受光部53の車幅方向内側にヒーター72を配置した場合には、運転者Mnの前方の視界を遮ってしまう。なお、上述のように、ピラーガーニッシュ46(図3参照)によってケース73を代用してもよい。
図3を参照すると、上述のように、死角補助装置50は、遮蔽層41に隠れて車両10の前方から見えにくくなるように、フロントピラー21の車幅方向内側の側面21eに隣接し、このフロントピラー21に直接に組み込まれる、またはピラーガーニッシュ46によって間接的に組み込まれる。このように、ピラーガーニッシュ46またはケース73の造形上からみて、また、運転者Mnの前方の視界を確保する上で、受光部53の上や下にヒーター72を配置することが好ましい。
しかも、受光部53の上や下に位置しているヒーター72には、図示せぬ電源から電力を供給する電線が接続される。この電線を、フロントピラー21から死角補助装置50の陰に沿わせて通しやすい。運転者Mnから電線が見えないので見栄えがよいとともに、運転者Mnの前方の視界を遮らないので、運転に煩わしさを感じることがない。
図1に示される左右のコーナリングランプ28,28の照射範囲は、少なくとも死角補助装置50によって視認可能となる範囲に対応した領域を、照射することが可能な、広範囲に設定されている。
一般的なコーナリングランプ機能が付加されている自動車等の車両は、夜間における右左折操作時に、この車両が曲がり進む予定の方向をコーナリングランプ機能によって照らし出すものであった。コーナリングランプ機能の本来の目的は、車両の進行方向を照らすだけなので、照射範囲がそれほど広範囲ではない。
これに対し、図4に示されるように、本発明の車両10に搭載されている死角補助装置50は、フロントピラー21,21により遮られて死角領域Adにある物体Ojを、確実に視認することにより、車両10の交通事故やこの事故の危険の可能性を、早めに察知し得るものである。夜間などの暗い場所で車両10を走行中であっても、死角補助装置50の機能を十分に果たすには、一般的なコーナリングランプ機能が照射する照射範囲に、改良の余地がある。
そこで、本発明の死角補助装置50を搭載している車両10は、図1に示されるように、左右のコーナリングランプ28,28の照射範囲を、少なくとも死角補助装置50によって視認可能となる範囲に対応した領域を、照射することが可能な、広範囲に設定している。このため、夜間などの暗い場所で車両10を走行中であっても、右左折操作時において、運転者Mn(図4参照)が死角補助装置50を用いて視認可能な範囲まで、コーナリングランプ28,28により照らし出すことができる。これにより、暗い場所であっても、死角補助装置50の機能を十分に果たすことができる。
運転者Mnは、死角補助装置50による視認性を確保することができる。このため、運転者Mnは、暗い場所であっても、昼間などの明るい場所で車両10を走行する場合と同様に、交通事故やこの事故の危険の可能性を、早めに察知することができるので、安心感が増す。本発明によれば、より一層交通安全に寄与することができる。
なお、本発明の左右のコーナリングランプ28,28による広範囲のコーナリングランプ機能は、左右のヘッドランプ29,29に付与した構成であってもよい。このようにすることによって、左右のコーナリングランプ28,28を備えていない車種にも適用することができる。
本発明による死角補助装置50を搭載した車両10は、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、実施例に限定されるものではない。
本実施例の死角補助装置50は、車両10の運転席側から見て右側のフロントピラー21に配置されるものであったが、左側のフロントピラー21にも同様の死角補助装置50が配置されてもよい。
また、死角補助装置50の一対のミラー51,52は、互いに対向するように配置される板状の構成であればよく、平板状ミラーの他に、曲面状ミラーであってもよい。例えば、一対のミラー51,52は、車両10を上から見て曲面状の構成とすることができる(特開2016−094117号参照)。詳しく述べると、半透過ミラー51の反射面51aは凹んだ曲面形状である。ミラー52の反射面52aは、半透過ミラー51の反射面51aへ向かって凸となる曲面形状である。
本発明の車両10は、この車両10の左右のフロントピラー21,21に死角補助装置50を設けるのに好適である。
10 車両
11 車体
21 フロントピラー
21a 前面
21e 車幅方向内側の側面
24 ウインドシールド
24a 前面
24b 後面
24d 受光対応部分(受光部の受光範囲に対応した部分)
24e 他の部分(残りの部分)
27 ワイパブレード
27a スイング先端
34 車室
41 遮蔽層
41a 窓
41aA 窓(変形例)
44 サイドモール
44a 前面
50 死角補助装置
53 受光部
60 空調装置
61 デフロスタ吹き出し口
71 ヒーター
72 ヒーター(変形例)
Ad 死角領域
Mn 乗員
Oj 物体

Claims (5)

  1. 左右のフロントピラー間に設けられているウインドシールドの全周縁には、透光を遮る帯状の遮蔽層が設けられており、
    車室には、前記左右のフロントピラーの一方により遮られて乗員から見えない死角領域にある車外の物体の像を映す死角補助装置が搭載されている、死角補助装置搭載車両であって、
    前記死角補助装置は、前記ウインドシールドを透して受光可能な受光部を有し、
    この受光部は、前記一方のフロントピラーのなかの、車幅方向内側の側面に隣接し、
    前記遮蔽層のなかの、前記受光部の受光範囲に対し車両前後方向に重なる部分には、この前後方向に透光可能な窓が設けられていることを特徴とする死角補助装置搭載車両。
  2. 前記ウインドシールドの前面のなかの、前記受光部の受光範囲に対応した部分の親水性は、前記ウインドシールドの他の部分の親水性よりも高いことを特徴とする請求項1記載の死角補助装置搭載車両。
  3. 前記左右のフロントピラーの前面と前記ウインドシールドの左右の縁との間には、左右のサイドモールが設けられており、
    前記左右のフロントピラーの前面と前記左右のサイドモールの前面とは、前記ウインドシールドの前面に対して面一又は後方に位置していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の死角補助装置搭載車両。
  4. 前記車室内を空気調和する空調装置を、更に有しており、
    この空調装置は、少なくとも前記ウインドシールドのなかの、車室側の面且つ前記受光部の受光範囲に対応した部分へ向かって温風を吹き出し可能な、デフロスタ吹き出し口を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の死角補助装置搭載車両。
  5. 前記ウインドシールドのなかの前記受光部の受光範囲に対応した部分と、前記死角補助装置のなかの前記受光部近傍との、いずれか一方又は両方にはヒーターが、更に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の死角補助装置搭載車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114103602A (zh) * 2020-08-27 2022-03-01 本田技研工业株式会社 车窗

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