JP2018039300A - エアバッグカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】薄肉テア部と連結テア部とを併用して、エアバッグを安定した所定の形態で展開膨張させることができるエアバッグカバーを提供すること。【解決手段】エアバッグ収納部位に保持されて、折り畳まれたエアバッグを覆うドア部21を備えて、ドア部の周囲に、膨張するエアバッグに押されて破断する破断予定部23と、開くドア部を保持するヒンジ部22と、を配設させて構成されるエアバッグカバー20である。破断予定部は、エアバッグカバーの表裏を貫通するスリット27を断続的に配置させて、スリット間の連結部26を破断させる構成の連結テア部25と、連続する薄肉部32を設けて、薄肉部を破断させる構成の薄肉テア部31と、を備えてなる。連結テア部は、ヒンジ部22から離れたドア部の先端21f側のエリアに配置され、薄肉テア部が、ヒンジ部の両端22a,22bから連結テア部の両端25a,25bに連なるように配置される。【選択図】図12

Description

本発明は、車両に搭載されるエアバッグ装置に使用され、保護対象者を受け止めるように膨張するエアバッグを突出可能として、折り畳まれて収納されたエアバッグを覆う構成のエアバッグカバーに関する。
従来、例えば、膝保護用のエアバッグ装置では、折り畳まれたエアバッグが、収納部位としてのケースに収納され、エアバッグカバーが、折り畳まれたエアバッグを覆って、ケースに保持されていた(例えば、特許文献1,2参照)。エアバッグカバーは、ポリオレフィン系エラストマー等の合成樹脂製として、折り畳まれたエアバッグを覆う天井壁部と、天井壁部の外周縁付近から天井壁部と略直交するように延びて、ケースに保持される側壁部を備えていた。天井壁部には、膨張するエアバッグに押し開かれるドア部が配設されていた。ドア部は、周囲に、エアバッグに押された際に破断する破断予定部と、開き時のドア部を撓んで支持するヒンジ部(インテグラルヒンジ)と、を配設させていた。破断予定部は、天井壁部の裏面側に凹溝を設けた薄肉部を形成してなる薄肉テア部として、構成されていた。薄肉テア部は、凹溝の底部の薄肉部が、膨張するエアバッグに押されて破断する。なお、薄肉テア部は、天井壁部の裏面側に凹溝を設けて形成されていれば、ヒケによる影響があるものの、表面側に凹溝が露出しないことから、天井壁部の外観を良好にすることができた。
また、エアバッグカバーの破断予定部としては、天井壁部から延びる側壁部に、表裏を貫通するスリットを断続的に配置させて、スリット間を塞ぐ連結部を配置させた構成の連結テア部も存在していた(例えば、特許文献3参照)。このエアバッグカバーの側壁部は、適宜、スリットを間にした両側に連結部を配置させた構成の複数の取付タブに、分割されており、このエアバッグカバーでは、全体的に、スリットが断続的に配置されて、スリット間の連結部が配設される構成としていた。このような連結テア部では、膨張するエアバッグが天井壁部を押し上げた際に、スリット間の連結部が、そのエアバッグの天井壁部を押し上げる引張力を受けて、破断する。なお、連結テア部は、表裏を貫通するスリットを開口させていることから、良好な外観を維持する上では、エアバッグカバーにおける露出するエリアに、配設し難い。
特開2002−347566号公報 特開2006−036141号公報 米国特許第8,585,078号明細書
しかし、従来のエアバッグカバーでは、薄肉テア部だけを設けたり、あるいは、連結テア部だけを設けて、破断予定部を形成するものが多く、薄肉テア部と連結テア部とを、効果的に併用して破断予定部を形成するものがなかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、薄肉テア部と連結テア部とを併用して、エアバッグを安定した所定の形態で展開膨張させることができるエアバッグカバーを提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、連結テア部を備えていても、外観の低下を抑制できるエアバッグカバーを提供することである。
本発明に係るエアバッグカバーは、折り畳まれたエアバッグの収納部位に保持されるとともに、折り畳まれたエアバッグを覆うドア部を備える構成とし、
ドア部の周囲に、膨張するエアバッグに押されて破断する破断予定部と、破断予定部の破断時に開くドア部を保持するヒンジ部と、を配設させて構成されるエアバッグカバーであって、
破断予定部が、
エアバッグカバーの表裏を貫通するスリットを断続的に配置させて、スリット間の連結部を破断させる構成の連結テア部と、
連続する薄肉部を設けて、薄肉部を破断させる構成の薄肉テア部と、
を備えて構成され、
連結テア部が、ヒンジ部から離れたドア部の先端側のエリアに配置され、
薄肉テア部が、ヒンジ部の両端から連結テア部の両端に連なるエリアに配置されていることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグカバーでは、破断予定部におけるヒンジ部から離れたドア部の先端側のエリアに、連結テア部が配置されて、薄肉テア部が、ヒンジ部の両端と連結テア部との両端との間の二箇所に、配設されている。
連結テア部は、薄肉テア部に比べて、連結部の肉厚を薄肉テア部の薄肉部の肉厚より、若干、厚くしても、表裏を貫通するスリットが配設されている構造上、破断強度が低く、そのため、破断予定部に沿って迅速に破断する開裂性能を良好にしている。すなわち、連結テア部は、ドア部がエアバッグに押されれば、薄肉テア部に比べて、迅速に破断し、そして、その配設方向に沿って破断を進行させ易い。
特に、本発明に係るエアバッグカバーでは、連結テア部が、ヒンジ部の両端からそれぞれ薄肉テア部を介在させて、ヒンジ部から離れたドア部の先端側のエリア、換言すれば、ドア部の開き時の自由端側に、配設されている。
その結果、本発明に係るエアバッグカバーでは、膨張するエアバッグにドア部が押されれば、連結テア部が薄肉テア部より破断強度を小さくしていることから、薄肉テア部の部位で無く、先に、連結テア部の部位、特に、ドア部の先端側であって、応力集中を受け易い薄肉テア部から離れた連結テア部の中央付近から破断して、開裂が開始される。そして、連結テア部は、ドア部のヒンジ部から離れた先端側であり、その中央付近から開裂が開始されれば、ドア部は、ヒンジ部から最も離れた位置から開き始め、その部位からエアバッグを突出させることとなる。すなわち、エアバッグの膨張初期の突出状態を、ドア部の先端側の開いた開口から突出させる状態として、安定させることができる。勿論、本発明に係るエアバッグカバーでは、膨張するエアバッグにドア部が押されれば、ドア部の先端側の連結テア部の略中央から、開裂が開始され、ついで、開裂の開始された部位から、両側の薄肉テア部に至るまでの連結テア部が破断し、さらに、連結テア部の両端の薄肉テア部が、それぞれ、ヒンジ部まで開裂して、ドア部の全体を開かせることができることから、エアバッグは、開いたドア部により形成された開口部位の全域から、展開膨張して、円滑に膨張を完了させることとなる。破断予定部における連結テア部と薄肉テア部との配置割合を適宜設定すれば、ドア部の先端側の開き状態を変えることができて、それに伴なって、膨張初期のエアバッグの突出形態を設定できる。そして、膨張初期のエアバッグの突出形態が安定すれば、その後のエアバッグの展開膨張も、安定した形態となって、エアバッグは、円滑に膨張を完了させることが可能となる。
したがって、本発明に係るエアバッグカバーでは、薄肉テア部と連結テア部とを併用して、エアバッグを安定した所定の形態で展開膨張させることができる。
また、本発明に係るエアバッグカバーでは、表面側を意匠面とした天井壁部と、天井壁部の外周縁から天井壁部と略直交するように延びて、収納部位に保持される側壁部と、を備えて構成され、
ヒンジ部が、側壁部の内周側における天井壁部と側壁部との交差部付近に配設され、
連結テア部が、ヒンジ部から離れた側壁部の部位であって、収納部位に保持される保持部位と天井壁部との間に、配設され、
薄肉テア部が、連結テア部の両端で、それぞれ、側壁部から天井壁部の裏面側に連なる凹部を有して、ヒンジ部側の天井壁部の裏面側における側壁部の内周側に、薄肉部用凹溝を設けて、配設され、
ドア部が、ヒンジ部の両端から延びて側壁部の内周側の薄肉テア部で囲まれる天井壁部の部位と、連結テア部に囲まれる天井壁部の残部と、連結テア部から天井壁部までの側壁部における天井壁部側の部位と、を備えて構成されていてもよい。
このような構成では、連結テア部の連結部が、エアバッグの膨張時、エアバッグに押される天井壁部側に直接的に引っ張られる構成となって、一層、迅速に破断し易い。
また、このような構成では、スリットを露出させるように開口させた連結テア部が、意匠面となる天井壁部から直交するように屈曲している側壁部に、配設されており、天井壁部の裏面側に隠れるように配置された状態なって、スリットを目視し難くなる。さらに、天井壁部に設けられる薄肉テア部は、意匠面でなく、裏面側に薄肉部用凹溝を設けて形成されることから、意匠面の外観低下を抑制できる。そのため、上記のような構成では、エアバッグカバーの外観を良好にすることができる。
そしてさらに、上記の構成では、ドア部が、ヒンジ部の両端から延びて側壁部の内周側の薄肉テア部で囲まれる天井壁部の部位と、連結テア部に囲まれる天井壁部の残部と、連結テア部から天井壁部までの側壁部における天井壁部側の部位と、を備えて構成されて、天井壁部における側壁部で囲まれる全域を、開口させるように、配設されており、ドア部が開きを完了させれば、側壁部の内周側の全域からエアバッグを展開膨張させることができて、迅速にエアバッグの膨張を完了させることができる。
この場合、天井壁部が、略長方形板状とし、側壁部が、天井壁部の外周縁から延びる略四角筒形状として構成され、
側壁部の対向する対向壁部相互の一方側の第1壁部近傍の天井壁部に、ヒンジ部が配設され、他方側の第2壁部に、連結テア部が配設され、
側壁部が、第1壁部と第2壁部との対向方向と直交する方向で相互に対向する第3壁部と第4壁部とを備え、
連結テア部が、第2壁部から連なって、第3壁部と第4壁部との凹部に連なる位置まで、配設される構成としていることが望ましい。
このような構成では、膨張時のエアバッグに直接的に引っ張られる連結部を有した開裂性能の高い連結テア部が、ヒンジ部から離れた側壁部の第2壁部全体と、第3壁部と第4壁部とのヒンジ部から離れた部位に配置されており、迅速に破断する連結テア部に囲まれた長方形の開口部位から、膨張初期のエアバッグが突出する。すなわち、略四角筒形状の側壁部で囲まれた全域でなく、膨張初期のエアバッグが、ヒンジ部から離れた側であって、連結テア部に囲まれた第2壁部側の略長方形の開口部位から、展開することから、ヒンジ部から離れた第2壁部側で、膨張初期のエアバッグを展開膨張させたい展開モードの際、好適となる。
さらにこの場合、第3壁部若しくは第4壁部の少なくとも一方側には、連結テア部から離れたエリアで、かつ、天井壁部から離れたエリアに、表裏を貫通する開口部が、形成されていてもよい。
このような構成では、開口部を利用して、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターの一部やコネクタ部を挿通できる。すなわち、側壁部の一部に、エアバッグ装置におけるインフレーター等の構成部品の一部を挿通させる必要があるような場合、第3壁部や第4壁部における連結テア部を設けないエリアに、天井壁部に接近するように、構成部品の挿通用に開口部を設けて、それらの構成部品を、支障なく、側壁部の内周側のエリアに配置することができる。
また、連結テア部は、第2壁部と第3壁部との交差部、及び、第2壁部と第4壁部との交差部に、スリットを配置させて、配設される構成としていることが望ましい。
このような構成では、第2壁部と第3壁部との交差部、及び、第2壁部と第4壁部との交差部に、連結テア部の連結部が配設されずに、スリットが配設されており、第2壁部から第3壁部や第4壁部の連結テア部に、円滑に、開裂を伝播させることができる。
また、本発明の他の目的に係るエアバッグカバーでは、作動時に保護対象者を受け止めるように膨張するエアバッグを突出可能として、折り畳まれて収納されたエアバッグを覆うように配設される構成とするとともに、
表面側を意匠面として折り畳まれたエアバッグを覆う天井壁部と、
天井壁部の外周縁から天井壁部と略直交するように延びて、エアバッグの収納部位に保持させる保持部位を対向部位相互に設けた側壁部と、
を備えて、
天井壁部側に、膨張するエアバッグに押されて開くドア部を、配設させて構成され、
保持部位を設けた対向部位の一方側の側壁部の天井壁部側付近に、開き時のドア部を支持するヒンジ部が配設され、
ヒンジ部から離れたドア部の先端側の側壁部における保持部位と天井壁部との間に、ドア部の開き時に破断する破断予定部としての連結テア部が形成され、
連結テア部が、側壁部の表裏を貫通するスリットを断続的に配置させて、スリット間の連結部を破断させる構成としているエアバッグカバーであって、
連結テア部を備えた側壁部に、表面側から凹んで、連結テア部の配設部位の全域に沿って延びるように配置される連結テア部用凹溝が、配設され、
連結テア部が、スリットを、連結テア部用凹溝の凹んだ底部に、断続的に配置させて、構成されていることを特徴とする。
このような構成では、断続的に開口する連結テア部のスリットが、意匠面となる天井壁部から略直交するように屈曲して、天井壁部に隠れるような側壁部の部位に、配置されており、その開口を目視し難い。そしてさらに、スリット自体が、連続的に連なる連結テア部用凹溝の底部に、開口しており、連結テア部用凹溝の直線状の縁に隠れるように配置された状態となって、一層、その開口を目視し難く、さらに、僅かに開口を目視できても、意匠面から離れた連結テア部用凹溝の縁に隠れるように奥まった位置に配置される状態であって、暗く、明確にその開口を視認し難い。
したがって、このような構成のエアバッグカバーでは、連結テア部を備えていても、連結テア部の断続的なスリットの開口を視認し難く、外観の低下を抑制することができる。
この場合、天井壁部が、エアバッグカバーの車両搭載時に、意匠面を周囲の車体側部材と略面一とするように、配置される構成として、ヒンジ部から離れたドア部の先端側の側壁部の部位が、ヒンジ部側の側壁部の部位より、保護対象者に見え易い位置側に、配置される構成としていても、連結テア部のスリットの開口が、連結テア部用凹溝の縁に隠れる奥まった位置に配置されて、視認し難いことから、エアバッグカバーの外観の低下を抑制することができる。
本発明に係る一実施形態のエアバッグカバーが使用される膝保護用エアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略斜視図である。 実施形態のエアバッグカバーが使用される膝保護用エアバッグ装置の車両搭載状態の概略縦断面図である。 実施形態のエアバッグカバーが使用される膝保護用エアバッグ装置の車両搭載状態の概略側面図である。 実施形態のエアバッグカバーが使用される膝保護用エアバッグ装置の作動時を順に示す概略側面図である。 実施形態のエアバッグカバーの正面図である。 実施形態のエアバッグカバーの背面図である。 実施形態のエアバッグカバーの平面図である。 実施形態のエアバッグカバーの底面図である。 実施形態のエアバッグカバーの左側面図と右側面図である。 実施形態のエアバッグの断面図であり、図6のX−X部位に対応する。 実施形態のエアバッグカバーの断面図であり、図6のXI−XI部位に対応する。 実施形態のエアバッグカバーの連結テア部の部位の概略部分横断面図であり、図9のXII−XII部位に対応する。 実施形態の変形例のエアバッグカバーの概略部分斜視図である。 図13に示すエアバッグカバーのドア部の開き時を説明する側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1,2に示すように、実施形態のエアバッグカバー20が使用されるエアバッグ装置10は、膝保護用のものであり、エアバッグ装置10は、助手席の前方のインストルメントパネル(以下、インパネと略す)6の下部側に搭載されている。詳しくは、インパネ6が、上面部6aと上面部6aの後端から下方に延びる後面部6bとを備えて構成され、エアバッグ装置10は、後面部6bに配設されたグラブボックス7の下方に搭載されている。グラブボックス7は、図2の二点鎖線に示すように、後方に露出された後パネル部7aの上縁側を後方に回転させるように開き可能として配設されるとともに、閉じた状態では、図1に示すように、後パネル部7aが、上方と左右とをインパネ6の後面部6bに囲まれ、下方を、エアバッグカバー20の後述する天井壁部40と、アンダーカバー8の後面8aとに囲まれて、配設されている。アンダーカバー8は、後面8aが、天井壁部40の左右と下方とを囲むように、U字状に配設されている。グラブボックス7は、閉じた状態の後パネル部7aが、エアバッグカバー20の天井壁部40とともに、助手席の乗員Mの足下のスペースを広くするように、下方側を僅かに前方側にずらすように、後斜め下向きに傾斜して、配設されている。
エアバッグ装置10は、図1〜3に示すように、助手席に着座した乗員Mの膝K(KL,KR)を保護するエアバッグ11と、エアバッグ11に膨張用ガスを供給するインフレーター16と、折り畳んだエアバッグ11を収納して保持するケース12と、折り畳んだエアバッグ11を覆ってケース12に保持されるエアバッグカバー20と、を備えて構成されている。
エアバッグ11は、図4に示すように、エアバッグカバー20の後述するドア部21を押し開いてケース12から後上方向に突出し、図1の二点鎖線に示すように、乗員Mの左右の膝KL,KRの前方で、車体側部材としての後パネル部7aやインパネ6の後面部6bに沿うような略長方形板状に膨張する。膨張完了時のエアバッグ11は、左右方向の幅寸法に関して、ケース12側の下部11b側より上部11a側を広くし、さらに、膝KL,KRの前方側の上部11a側を、厚く膨張するように、設定されている。エアバッグ11は、図2に示すように、内部に収納したインフレーター16とリテーナ17とを利用して、ケース12に保持されている。すなわち、膨張完了時の下部11b側が、収納したインフレーター16とリテーナ17とを利用して、ケース12に取り付けられている。
インフレーター16は、図2に示すように、円柱状として、外周面を保持するリテーナ17により、ケース12の後述する底壁部13に保持されている。インフレーター16は、車両の右方側に、作動信号を入力させるための図示しないリード線を結合させるコネクタ部を設けた元部端16aを備え(図3参照)、元部端16aから離れた先端部(左端部)に、作動時に膨張用ガスを噴出させる図示しないガス吐出口を配設させている。インフレーター16の元部端16a側は、エアバッグ11から突出するとともに、図3に示すように、ケース12の後述する側壁部14の左壁部14dの開口部14eやエアバッグカバー20の後述する側壁部42の開口部53を経て、ケース12外へ突出(若しくは露出)しており、作動用のリード線を結合させ易いように、構成されている。
リテーナ17は、図2に示すように、インフレーター16の外周面を保持する円環状の環状部17aと、環状部17aから突出するボルト17bと、を備えて構成されている。ボルト17bは、車両の左右方向に沿って複数配設されており、それぞれ、エアバッグ11とケース12の後述する底壁部13とを貫通して、ナット18を締結することにより、エアバッグ11とともに、インフレーター16をケース12の底壁部13に取り付けている。
ケース12は、図2,3に示すように、板金製の略直方体形状として、長方形板状の底壁部13と、底壁部13の外周縁から底壁部13と略直交方向とした車両の後方側に延びる略四角筒形状の側壁部14と、を備えて構成されている。側壁部14の上下で対向する上壁部14aと下壁部14bとには、図2,3,10に示すように、ケース12の外側に向いて底壁部13側の前方側に向かうように突出した複数の係止爪部14cが、配設されている。これらの係止爪部14cは、エアバッグカバー20の後述する係止孔49に挿入されて、エアバッグカバー20の側壁部42を係止し、エアバッグ11の膨張時に、ケース12の側壁部14から外れないように、エアバッグカバー20を保持する。
エアバッグカバー20は、図2,3,5〜12に示すように、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製として、左右方向に長い略長方形板状の天井壁部40と、天井壁部40の外周縁から天井壁部40と略直交するように、車両の前方側に延びる側壁部42と、を備えて構成されている。側壁部42は、略四角筒形状として、上下で対向して左右方向に沿って延びる略平板状の第1壁部43と第2壁部44とを備え、さらに、第1壁部43と第2壁部44との対向方向と直交する左右方向で対向する略平板状の第3壁部46と第4壁部47とを備えて構成されている。
天井壁部40は、露出した表面側(後面側)を意匠面40aとして、グラブボックス7の後パネル部7aやアンダーカバー8の後面8aと略面一となるように、配設されている。
側壁部42の第1壁部43と第2壁部44とには、図7,8に示すように、ケース12の係止爪部14cに係止される係止孔49が、4個ずつ配設されており、係止爪部14cに係止孔49の周縁が係止されることにより、これらの第1壁部43と第2壁部44とが、ケース12に保持される。なお、実施形態の場合、係止孔49の内周面の前縁側(底壁部13側)には、係止爪部14cの係止孔49内への挿入を容易として、かつ、係止爪部14cに係止されるように、突片50が後方側(天井壁部40側)に突設されており、これらの突片50が、係止爪部14cに係止されることから、実施形態の場合、これらの突片50付近が、ケース12によるエアバッグカバー20の保持部位51としている。
また、エアバッグカバー20は、天井壁部40側に、膨張するエアバッグ11に押されて開くドア部21を配設させている。ドア部21の周囲には、膨張するエアバッグ11に押されて破断する破断予定部23と、破断予定部23の破断時に開くドア部21を撓んで保持するインテグラルヒンジからなるヒンジ部22と、が配設されている。
実施形態の破断予定部23は、連結テア部25と薄肉テア部31との2種類を備えて構成されている。連結テア部25は、エアバッグカバー20の表裏を貫通するスリット27を断続的に配置させて、スリット27間の連結部26を破断させる構成として、ヒンジ部22から離れたドア部21の先端21f側(上縁側)のエリアに配設されている。詳しく言えば、連結テア部25は、ドア部21の周囲におけるヒンジ部22の反対側で最も離れた位置で、ヒンジ部22と点対称的となるような位置に、配置されている。薄肉テア部31は、連続する薄肉部32を設けて、薄肉部32を破断させる構成としている。実施形態の場合には、薄肉部32は、エアバッグカバー20の裏面側に表面側へ断面V字状に凹む薄肉部用凹溝33を設けて、形成されている(図10参照)。薄肉テア部31は、ヒンジ部22と連結テア部25との間のエリアに配設されている。すなわち、ヒンジ部22の左端22aと連結テア部25の左端25aとの間に、薄肉テア部31Lが配設され、ヒンジ部22の右端22bと連結テア部25の右端25bとの間に、薄肉テア部31Rが配設されている(図6参照)。
さらに詳しくは、実施形態のヒンジ部22は、側壁部42の第1壁部43の内周側における天井壁部40と第1壁部43との交差部41(41D)付近に配設され(図10参照)、さらに、詳しくは、第1壁部43の左右方向の幅寸法WBL0の略半分程度の幅寸法WBL1として、第1壁部43の左右方向の中央付近に配置されている(図6参照)。
そして、連結テア部25が、ヒンジ部22から離れた天井壁部40近傍の側壁部42における第2壁部44の全域と、第3壁部46の第2壁部44側の部位、及び、第4壁部47の第2壁部44側の部位、に配設されている(図7,9参照)。換言すれば、連結テア部25は、第2壁部44におけるケース12の保持部位51と天井壁部40との間の天井壁部40側近傍に、左右方向に沿って配設される連結テア部25Uと、連結テア部25Uに連なって、第3壁部46における上下方向に沿った幅寸法WLL0の略半分とした幅寸法WLL1のエリアの天井壁部40近傍に配設される連結テア部25Lと(図9のA参照)、第4壁部47における上下方向に沿った幅寸法WRL0の略半分とした幅寸法WRL1のエリアの天井壁部40近傍に配設される連結テア部25Rと(図9のB参照)、から構成されている。
さらに、実施形態の場合、各壁部44,45,46の連結テア部25の配設部位には、表面42a側から凹んで、連結テア部25U,25L,25Rの配設部位に沿って延びるように配置される連結テア部用凹溝28が形成されている(図10〜12参照)。そして、連結テア部25は、スリット27を、連結テア部用凹溝28の凹んだ底部29に、断続的に配置させて、構成されている。
これらの連結テア部25(25U,25L,25R)では、スリット27間の連結部26が、図7に示すように、天井壁部40側へ向かう幅寸法として、天井壁部40側の後縁26b側の幅寸法CLbを、天井壁部40から離れた前縁26a側の幅寸法CLaより、大きくしている。すなわち、連結部26は、天井壁部40から離れた側から天井壁部40に接近する側まで、同じ幅寸法とせずに、天井壁部40側の幅寸法CLbを広くした台形板状として、前縁26a側に応力集中が生じ易いように、設定されている。
ちなみに、実施形態の場合、連結部26は、多少の大小があるが、前縁26a側の幅寸法CLaは、約5〜8mm程度として、後縁26b側に拡開するテーパ角度θcを約22°程度としている。また、連結テア部25の連結部26の厚さ寸法Ctは、約0.5mmとしている。さらに、連結部26の長さ寸法LCは、連結テア部用凹溝28の幅寸法と略同等として、2.2mm程度としている。また、図11に示すように、側壁部42の連結テア部25の設けられる壁部44,46,47の一般部の厚さ寸法Wtは、約2.5mmとし、連結テア部用凹溝28の連結部26までの深さ寸法Dtは、約2mmとし、連結テア部25の意匠面40aから連結テア部用凹溝28の縁28aまでの前後方向の離隔距離LT(図7,11参照)は、天井壁部40の厚さ寸法Dp(約2,5mm)より、大きくした約5mmとしている。
また、連結テア部25のスリット27の開口27aは、連結テア部用凹溝28内において、側壁部42の表面42a側から見て、隣接する連結部26の面積より、若干、広い開口面積として、配設されている。特に、連結テア部25Uでは、幅寸法(第1壁部43の幅寸法と同等)WBL0を約300mmとした第2壁部44において、連結部26を、20個、配設するとともに、中央25cから確実に開裂が開始されるように、連結部26の幅寸法CLaに関し、第3壁部46や第4壁部47に近い両縁側を約8mmとし、中央25c側を約5mmとするように、中央25c側にかけて、漸次、小さくするようにしている。但し、連結部26に隣接するスリット27の開口27aの開口面積は、同等としている。また、連結テア部25L,25Rでは、幅寸法WLL1,WRL1を約50mmとした範囲内に、連結テア部25Uにおける第3壁部46や第4壁部47に近い両縁側の連結部26と同様な寸法として、3個ずつ配設されてる(図9,12参照)。
そしてさらに、第2壁部44と第3壁部46との交差部(コーナ)42cや第2壁部44と第4壁部47との交差部(コーナ部)42dでは、連結部26が配設されずに、スリット27だけが配設されている(図12参照)。すなわち、第2壁部44と第3壁部46との相互に接近している連結部26ULと連結部26LUとは、交差部42cから距離L1,L2を開けて配設され、同様に、第2壁部44と第4壁部47との相互に接近している連結部26URと連結部26RUとは、交差部42cから距離R1,R2を開けて配設されている。
薄肉テア部31は、連結テア部25の両端25a,25bで、それぞれ、側壁部42の第3壁部46や第4壁部47から天井壁部40の裏面40b側に連なる凹部35を有して、ヒンジ部22側の天井壁部40の裏面40b側における側壁部42の第3壁部46、第4壁部47、及び、第1壁部43の内周側に、薄肉部用凹溝33を設けて、配設されている。すなわち、薄肉テア部31は、ヒンジ部22と連結テア部25の間の左右二箇所に配置される薄肉テア部31L,31Rから構成されている。そして、薄肉テア部31Lは、図6,9A,12に示すように、第3壁部46に設けられた連結テア部25Lの端部25aにおいて、天井壁部40の裏面40b側から表面40a側に向かうように、第3壁部46を凹ませ、かつ、第3壁部46の表裏を貫通する凹部35Lを設けて、この凹部35Lとヒンジ部22の左端22aとを結ぶように、第3壁部46と第1壁部43との内周42b側に沿わせつつ、天井壁部40にV字溝状の薄肉部用凹溝33を設けて、構成されている。薄肉テア部31Rは、図6,9B,12に示すように、第4壁部47に設けられた連結テア部25Rの端部25bにおいて、天井壁部40の裏面40b側から表面40a側に向かうように、第4壁部47を凹ませ、かつ、第4壁部47の表裏を貫通する凹部35Rを設け、この凹部35Rとヒンジ部22の右端22bとを結ぶように、第4壁部47と第1壁部43との内周42b側に沿わせつつ、天井壁部40にV字溝状の薄肉部用凹溝33を設けて、構成されている。
なお、薄肉テア部31(31L,31R)の薄肉部32の厚さ寸法Stは、約0.5mmとしている。
実施形態のドア部21は、これらの連結テア部25U,25L,25Rと薄肉テア部31L,31Rにより、ヒンジ部22の両端22a,22bから延びて第1壁部43や第3壁部46との内周42b側や第1壁部43や第4壁部47の内周42b側の薄肉テア部31L,31Rで囲まれる天井壁部40の部位(天井側下部)21bと、連結テア部25U,25L,25Rに囲まれる天井壁部40の残部(天井側上部)21aと、連結テア部25から天井壁部30までの側壁部42における天井壁部40側の部位21c,21d,21eと、から構成さている。なお、部位21cは、連結テア部25Uから天井壁部40側までの第2壁部44の側壁側上部であり、部位21dは、連結テア部25Lから天井壁部40側までの第3壁部46の側壁側左部であり、部位21eは、連結テア部25Rから天井壁部40側までの第4壁部47の側壁側右部である。
また、実施形態の場合、側壁部42の第4壁部47には、インフレーター16の元部端16aを挿通させるための略半円状の開口部53を、表裏を貫通するように、配設させている。
実施形態のエアバッグ装置10の組み立ては、まず、リテーナ17をエアバッグ11内に収納した状態で、エアバッグ11を折り畳んで、リテーナ17のボルト17bを底壁部13から突出させるように、折り畳んだエアバッグ11をケース12に収納する。ついで、エアバッグカバー20をケース12に被せるように嵌めつつ、各係止爪部14cを対応する係止孔49に挿入させて、エアバッグカバー20の側壁部42における第1壁部43と第2壁部44とを係止爪部14cに係止させて、ケース12にエアバッグカバー20を保持させる。その後、インフレーター16を、先端側から、開口部53,14eを経て、エアバッグ11内に挿入し、さらに、リテーナ17の環状部17aの所定部位まで、挿入する。その後、リテーナ17のボルト17bにナット18を締結して、環状部17aがインフレーター16の外周面を挟持するように、環状部17aを底壁部13側に接近させれば、エアバッグ装置10を組み立てることができる。
その後、車両搭載時には、ケース12の取付ブラケット部15を、インパネリインホース等のボディ1側の部材から延びたブラケット2に、ボルト3やナット4を利用して、取り付ければ、エアバッグ装置10を助手席前方のグラブボックス7の下方側に配設することができる。ついで、エアバッグ作動回路から延びる所定のリード線をインフレーター16の元部端16aのコネクタ部に接続するとともに、エアバッグ装置10の下方に、アンダーカバー8を組み付ければ、エアバッグ装置10の車両への搭載作業が完了する。
なお、この車両搭載状態では、エアバッグカバー20の連結テア部25Uを設けた第2壁部44が、第1壁部43と上下方向で対向して、第1壁部43の上方に配置され、第3壁部46と第4壁部47とが、それぞれ、左右に配置されて、左右方向で対向するように、配設される。
車両搭載後のエアバッグ装置10が作動すれば、インフレーター16からの膨張用ガスによりエアバッグ11が膨張し、エアバッグカバー20の天井壁部40側のドア部21が、膨張するエアバッグ11に押されて、周囲の破断予定部23を破断させて、撓むように変形するヒンジ部22に支持されて、後下向きに、回転するように開く(図4参照)。そのため、エアバッグ11は、ドア部21の開いたエアバッグカバー20の開口37から、乗員Mの膝KL,KRを保護可能に、グラブボックス7の後パネル部7aやインパネ6の後面部6bに沿って、展開膨張して、膨張を完了させることとなる。
その際、実施形態のエアバッグカバー20では、破断予定部23におけるヒンジ部22から離れたドア部21の先端21f側のエリアに、連結テア部25が配置されて、薄肉テア部31が、ヒンジ部22の両端22a,22bと連結テア部25との両端25a,25bとの間の二箇所に、配設されている。連結テア部25は、薄肉テア部31に比べて、連結部26の肉厚を薄肉テア部31の薄肉部32の肉厚より、若干、厚くしても(実施形態では同等としている)、表裏を貫通するスリット27が配設されている構造上、破断強度が低く、そのため、破断予定部23に沿って迅速に破断する開裂性能を良好にしている。すなわち、連結テア部25は、ドア部21がエアバッグ11に押されれば、薄肉テア部31に比べて、迅速に破断し、そして、その配設方向に沿って破断を進行させ易い。特に、実施形態のエアバッグカバー20では、連結テア部25が、ヒンジ部22の両端22a,22bからそれぞれ薄肉テア部31L,31Rを介在させて、ヒンジ部22から離れたドア部21の先端21f側のエリア、換言すれば、ドア部21の開き時の自由端側に、配設されている。
その結果、実施形態のエアバッグカバー20では、膨張するエアバッグ11にドア部21が押されれば、連結テア部25が薄肉テア部31より破断強度を小さくしていることから、薄肉テア部31の部位で無く、先に、連結テア部25の部位、特に、ドア部21の先端21f側であって、応力集中を受け易い薄肉テア部31から離れた連結テア部25の中央25c(図6,7参照)付近から破断して、開裂が開始される(図3,図4のA参照)。そして、連結テア部25は、ドア部21のヒンジ部22から離れた先端21f側であり、その中央25c付近から開裂が開始されれば、ドア部21は、ヒンジ部22から最も離れた位置から開き始め、その部位からエアバッグ11を突出させることとなる。すなわち、エアバッグ11の膨張初期の突出状態を、ドア部21の先端21f側の開いた開口38から突出させる状態として、安定させることができる。勿論、エアバッグカバー20では、膨張するエアバッグ11にドア部21が押されれば、ドア部21の先端21f側の連結テア部25の略中央25cから、開裂が開始され、ついで、開裂の開始された部位から、両側の薄肉テア部31L,31Rに至るまでの連結テア部25L,25Rが破断し、さらに、連結テア部25の両端25a,25bの薄肉テア部31L,31Rが、それぞれ、ヒンジ部22まで開裂して、ドア部21の全体を開かせることができることから、エアバッグ11は、開いたドア部21により形成された開口37の全域から、展開膨張して、円滑に膨張を完了させることとなる。そして、破断予定部23における連結テア部25と薄肉テア部31との配置割合を適宜設定すれば、ドア部21の先端21f側の開き状態を変えることができて、それに伴なって、膨張初期のエアバッグ11の突出形態を設定できる。膨張初期のエアバッグ11の突出形態が安定すれば、その後のエアバッグ11の展開膨張も、安定した形態となって、エアバッグ11は、円滑に膨張を完了させることが可能となる。
具体的には、実施形態の場合、連結テア部25の中央25cが、ドア部21の先端21f側となる上縁側に配置されて、ドア部21が、上縁(先端)21f側を後向きに最も早く開かせることから、突出しようとするエアバッグ11は、グラブボックス7の斜め後下向きの後パネル部7aに沿って、展開し易くなり、乗員Mの膝KL,KRが、後パネル部7aやインパネ6の後面部6bに接近して、膝KL,KRと後パネル部7aとの隙間が狭くとも、その狭い隙間に円滑に進入するように、エアバッグ11が突出できることから、その後、円滑に、膝KL,KRと後パネル部7aや後面部6bとの間で展開膨張し、そして、エアバッグ11は、膨張を完了させて、前進移動する膝KL,KRを円滑に受け止めることができる。
したがって、実施形態のエアバッグカバー20では、薄肉テア部31と連結テア部25とを併用して、エアバッグ11を安定した所定の形態で展開膨張させることができる。
また、実施形態のエアバッグカバー20では、表面40a側を意匠面とした天井壁部40と、天井壁部40の外周縁から天井壁部40と略直交するように延びて、収納部位としてのケース12に保持される側壁部42と、を備えて構成され、ヒンジ部22が、側壁部42の内周42b側における天井壁部40と側壁部42との交差部41(41D)付近に配設され、連結テア部25が、ヒンジ部22から離れた側壁部42の部位44,46,47であって、収納部位としてのケース12に保持される保持部位51と天井壁部40との間に、配設され、薄肉テア部31L,31Rが、連結テア部25の両端25a,25bで、それぞれ、側壁部42から天井壁部40の裏面40b側に連なる凹部35L,35Rを有して、ヒンジ部22側の天井壁部40の裏面40b側における側壁部42の内周42b側に、薄肉部用凹溝33を設けて、配設されている。そして、ドア部21が、ヒンジ部22の両端22a,22bから延びて側壁部42の内周42b側の薄肉テア部31L,31Rで囲まれる天井壁部40の部位(天井側下部)21bと、連結テア部25に囲まれる天井壁部40の残部(天井側上部)21aと、連結テア部25から天井壁部40までの側壁部42における天井壁部40側の部位21c,21d,21eと、を備えて構成されている。
そのため、実施形態では、連結テア部25の連結部26が、エアバッグ11の膨張時、エアバッグ11に押される天井壁部40側に直接的に引っ張られる構成となって、一層、迅速に破断し易い。
また、このような構成では、スリット27を露出させるように開口させた連結テア部25が、意匠面40aとなる天井壁部40から直交するように屈曲している側壁部42に、配設されており、天井壁部40の裏面40b側に隠れるように配置された状態なって、スリット27を目視し難くなる。さらに、天井壁部40に設けられる薄肉テア部31は、意匠面40aでなく、裏面40b側に薄肉部用凹溝33を設けて形成されることから、意匠面40aの外観低下を抑制できる。そのため、上記のような構成では、エアバッグカバー20の外観を良好にすることができる。
そしてさらに、ドア部21が、ヒンジ部22の両端22a,22bから延びて側壁部42の内周42b側の薄肉テア部31で囲まれる天井壁部40の部位21bと、連結テア部25に囲まれる天井壁部40の残部21aと、連結テア部25から天井壁部40までの側壁部42における天井壁部40側の部位21c,21d,21eと、を備えて構成されて、天井壁部40における側壁部42で囲まれる全域を、開口させるように、配設されており、ドア部21が開きを完了させれば、側壁部42の内周42b側の全域の開口37からエアバッグ11を展開膨張させることができて、迅速にエアバッグ11の膨張を完了させることができる。
特に、実施形態では、天井壁部40が、略長方形板状とし、側壁部42が、天井壁部40の外周縁から延びる略四角筒形状として構成されている。そして、側壁部42の対向する対向壁部43,44相互の一方側の第1壁部43近傍の天井壁部40に、ヒンジ部22が配設され、他方側の第2壁部44に、連結テア部25が配設されている。さらに、側壁部42が、第1壁部43と第2壁部44との対向方向と直交する左右方向で相互に対向する第3壁部46と第4壁部47とを備えている。そして、連結テア部25が、第2壁部44から連なって、第3壁部46と第4壁部47との凹部35L,35Rに連なる位置まで、配設される構成としている。
そのため、実施形態では、膨張時のエアバッグ11に直接的に引っ張られる連結部26を有した開裂性能の高い連結テア部25が、ヒンジ部22から離れた側壁部42の第2壁部44全体と、第3壁部46と第4壁部47とのヒンジ部22から離れた部位に配置されており、迅速に破断する連結テア部25に囲まれた長方形の開口部位38から、膨張初期のエアバッグ11が突出する。すなわち、略四角筒形状の側壁部42で囲まれた全域でなく、膨張初期のエアバッグ11が、ヒンジ部22から離れた側であって、連結テア部25に囲まれた第2壁部44側の略長方形の開口部位38から、展開することから、ヒンジ部22から離れた第2壁部44側で、膨張初期のエアバッグ11を展開膨張させたい展開モードの際、好適となる。
すなわち、実施形態の場合、エアバッグ装置10の後端側の上端から、換言すれば、エアバッグカバー20の後上端20a側から、グラブボックス7の後パネル部7aに沿って、膨張初期のエアバッグ11を上方へ突出させて展開膨張させる展開モードとすることができ、このような展開モードでは、乗員Mの膝KL,KRと車体側部材としての後パネル部7aやインパネ6の後面部6bとの間の隙間が狭くとも、円滑に、その隙間に展開させることができて、膝保護用のエアバッグ装置10として、好適となる。
なお、上記の点を考慮しなければ、側壁部を略円筒状として、ヒンジ部から離れた部位に、連結テア部を設け、ヒンジ部側の天井壁部に薄肉テア部を設けて、エアバッグカバーを構成してもよい。
さらに、実施形態では、第3壁部46若しくは第4壁部47の少なくとも一方側である第4壁部47には、連結テア部25Rから離れたエリアで、かつ、天井壁部40から離れたエリア47aに、表裏を貫通する開口部53が、形成されている。
そのため、実施形態では、開口部53を利用して、エアバッグ11に膨張用ガスを供給するインフレーター16の一部の元部端16aを挿通できる。すなわち、側壁部42の一部に、エアバッグ装置10におけるインフレーター16等の構成部品の一部を挿通させる必要があるような場合であっても、第4壁部47における連結テア部25Rを設けないエリア47aに、天井壁部40に接近するように、構成部品の挿通用に開口部53を設けて、それらの構成部品を、支障なく、側壁部42の内周側のエリアに配置することができる。
なお、実施形態の場合、側壁部42の第4壁部47にだけ、開口部53を設けたが、例えば、取付ブラケット部15等の構成部品が、第3壁部46と第4壁部47とを挿通するように配設されるような場合には、第3壁部46にも、開口部53を設けてもよい。勿論、第3壁部46にだけ、開口部を設ける構成であっても良い。
ちなみに、側壁部42の第3壁部46や第4壁部47に、表裏を貫通する開口部53を設ける必要があり、連結テア部25L,25Rを第1壁部43側まで延設できなくとも、実施形態のように、凹部35L,35Rを介在させて、天井壁部40側に、連結テア部25の両端25a,25bから破断予定部23を連ならせるように、第3壁部46、第4壁部47、及び、第1壁部43の内周42b側に、薄肉テア部31L,31Rに設けている。そのため、実施形態のエアバッグカバー20では、側壁部42の内周42b側の全域を開口させることができ、エアバッグ11を、円滑に、エアバッグカバー20の大きく開いた開口部位37から、エアバッグ11を円滑に突出させることができる。
また、実施形態のエアバッグカバー20の連結テア部25は、第2壁部44と第3壁部46との交差部42c、及び、第2壁部44と第4壁部47との交差部42dに、スリット27を配置させて、配設される構成としている。
そのため、実施形態では、第2壁部44と第3壁部46との交差部42c、及び、第2壁部44と第4壁部47との交差部42dに、連結テア部25の連結部26が配設されずに、スリット27が配設されており、第2壁部44の連結テア部25Uから第3壁部46や第4壁部47の連結テア部25L,25Rに、円滑に、開裂を伝播させることができる。
また、実施形態のエアバッグカバー20では、断続的に開口する連結テア部25のスリット27が、意匠面40aとなる天井壁部40から略直交するように屈曲して、天井壁部40に隠れるような側壁部42の部位、すなわち、第2壁部44、第3壁部46、及び、第4壁部47に、配置されており、その開口27aを目視し難い。そしてさらに、スリット27自体が、連続的に連なる連結テア部用凹溝28の底部29に、開口しており、連結テア部用凹溝28の直線状の縁28aに隠れるように配置された状態となって、一層、その開口27aを目視し難く、さらに、僅かに開口27aを目視できても、意匠面40aから離れた連結テア部用凹溝28の縁28aに隠れるように奥まった位置に配置される状態であって、暗く、明確にその開口27aを視認し難い。
したがって、実施形態のエアバッグカバー20では、連結テア部25を備えていても、連結テア部25の断続的なスリット27の開口27aを視認し難く、外観の低下を抑制することができる。
特に、実施形態では、天井壁部40が、エアバッグカバー20の車両搭載時に、意匠面40aを周囲の車体側部材としての後パネル部7aやアンダーカバー8と略面一とするように、配置される構成として、ヒンジ部22から離れたドア部21の先端21f側の側壁部42の部位(第2壁部)44が、ヒンジ部22側の側壁部42の部位(第1壁部)43より、保護対象者としての乗員Mに見え易い位置側に、配置される構成としている。すなわち、第2壁部44が、第1壁部43と上下方向で対向して、乗員Mから見え易い上側に配置されていても、連結テア部25Uのスリット27の開口27aが、連結テア部用凹溝28の左右方向に沿った直線状の縁28aに隠れる奥まった位置に配置されて、視認し難いことから、エアバッグカバー20の外観の低下を抑制することができる。
なお、実施形態の場合、特に、連結テア部25Uが、図2,3に示すように、天井壁部40と第2壁部44との交差部41Uの近傍に配置されている。そして、後方に回転させるように開かせるグラブボックス7では、開き時に、後パネル部7aの下縁7bが、図2の二点鎖線に示すように、後下がりに揺動することから、エアバッグカバー20は、その後上端20a、換言すれば、交差部41Uを、後パネル部7aの下縁7bから大きな隙間H0を空けて、配置させるように、車両に搭載されることとなる。すなわち、交差部41Uとして縁7bとの間の隙間H0は、エアバッグカバー20の他の第3壁部46、第4壁部47、及び、第1壁部43とその周囲の部材(実施形態の場合、アンダーカバー8)との隙間より、大きく設定されている。しかしながら、このような大きな隙間H0が設けられて、上方からスリット27の開口27aが視認され易い構造としていても、既述したように、連結テア部25Uのスリット27の開口27aが、連結テア部用凹溝28の左右方向に沿った直線状の縁28aに隠れる前方側に奥まった位置に配置されて、視認し難いことから、エアバッグカバー20の外観の低下を抑制することができることとなる。
ちなみに、実施形態のエアバッグカバー20では、連結テア部用凹溝28の縁28aは、天井壁部40の意匠面40aから前後方向の離隔距離LTを約5mmとして、奥まって配置され、さらに、連結テア部用凹溝28の深さ寸法Dtを約2mmとして深くしていることから、周囲の車体側部材としての後パネル部7aの下縁7bとの間に、大きな隙間H0が配設されていても、スリット27の開口27aを視認し難く、外観低下を招くこと無く、車両に搭載することができた。
勿論、エアバッグカバーの外観を考慮せずに、破断予定部において、連結テア部を、破断時の開裂開始の始点を安定させるために配設する場合には、連結用テア部用凹溝を設けずに、スリットと連結部とを交互に配置させて、連結テア部を形成したり、あるいは、エアバッグカバーの内周側に、連結テア部用凹溝を設けて、その凹溝の底部に、スリットを開口させて、連結テア部を形成してもよい。
なお、連結テア部25を連結テア部用凹溝28に配置させて、連結テア部25のスリット27の開口27aを視認し難くする構成のエアバッグでは、図13,14に示すように、破断予定部を、連結テア部だけから構成してもよい。
図13,14に示すエアバッグカバー20Aでは、エアバッグカバー20と同様に、作動時に保護対象者を受け止めるように膨張するエアバッグ11を突出可能として、折り畳まれて収納されたエアバッグ11を覆うように配設される構成として、断面U字状としている。すなわち、エアバッグカバー20Aは、表面側を意匠面40aとして折り畳まれたエアバッグ11を覆う天井壁部40Aと、天井壁部40Aの外周縁から天井壁部40Aと略直交するように延びて、エアバッグ11の収納部位に保持させる保持部位51を対向部位43A,44A相互に設けた側壁部42Aと、を備えて、天井壁部40側に、膨張するエアバッグ11に押されて開くドア部21Aを、配設させて構成されている。さらに、エアバッグカバー20Aでは、保持部位51を設けた対向部位の一方側の側壁部42Aの部位、すなわち、下方側の対向壁部43A、における天井壁部40A側付近に、開き時のドア部21Aを支持するヒンジ部22Aが配設されている。また、ヒンジ部22Aから離れたドア部21Aの先端21f側の側壁部42Aの部位、すなわち、上方側の対向壁部44A、における保持部位51と天井壁部40Aとの間には、ドア部21Aの開き時に破断する破断予定部23Aとしての連結テア部25Uが形成され、連結テア部25Uが、側壁部42(対向壁部44A)の表裏を貫通するスリット27を断続的に配置させて、スリット27間の連結部26を破断させる構成としている。そして、このエアバッグカバー20Aでも、連結テア部25Uを備えた側壁部42の上方側の対向壁部44Aに、表面側から凹んで、連結テア部25Uの配設部位の全域に沿って左右方向に延びるように配置される連結テア部用凹溝28が、配設されて、連結テア部25Uが、スリット27を、連結テア部用凹溝28の凹んだ底部29に、断続的に配置させて、構成されている。
そのため、このようなエアバッグカバー20Aでも、連結テア部25Uの上方の車体側部材9との隙間H0を大きくして、天井壁部40Aが配設され、上方からスリット27の開口27aが視認され易い構造としているものの、既述したように、連結テア部25Uのスリット27の開口27aが、連結テア部用凹溝28の左右方向に沿った直線状の縁28aに隠れる前方側に奥まった位置に配置されて、視認し難いことから、エアバッグカバー20Aの外観の低下を抑制することができることとなる。
なお、実施形態では、助手席の乗員Mの膝Kを保護するためのエアバッグ装置10に使用するエアバッグカバー20を例示したが、運転者の車両前方側に配置される膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグカバーに、本発明を応用したり、あるいは、助手席前方のインパネ6に搭載する助手席用エアバッグ装置のエアバッグカバーに、本発明を適用してもよい。
6…(インストルメントパネル・車体側部材)インパネ、6b…後面部、7…(車体側部材)グラブボックス、7a…後パネル部、8…(車体側部材)アンダーカバー、11…エアバッグ、12…(収納部位)ケース、20,20A…エアバッグカバー、21,21A…ドア部、21f…先端、22,22A…ヒンジ部、23,23A…破断予定部、25(25U,25L,25R)…連結テア部、25a…左端、25b…右端、26(26UL,26UR,26LU.26RU)…連結部、27…スリット、27a…開口、28…連結エア部用凹溝、29…底部、31(31L,31R)…薄肉テア部、32…薄肉部、33…薄肉部用凹溝、35(35L,35R)…凹部、40,40A…天井壁部、40a…(表面)意匠面、42,42A…側壁部、42a…表面、42b…裏面、43,43A…(下対向壁部)第1壁部、44,44A…(上対向壁部)第2壁部、46…(左対向壁部)第3壁部、47…(右対向壁部)第4壁部、47a…(開口部の設けられる)エリア、51…保持部位、53…開口部。

Claims (7)

  1. 折り畳まれたエアバッグの収納部位に保持されるとともに、折り畳まれた前記エアバッグを覆うドア部を備える構成とし、
    該ドア部の周囲に、膨張するエアバッグに押されて破断する破断予定部と、該破断予定部の破断時に開く前記ドア部を保持するヒンジ部と、を配設させて構成されるエアバッグカバーであって、
    前記破断予定部が、
    前記エアバッグカバーの表裏を貫通するスリットを断続的に配置させて、前記スリット間の連結部を破断させる構成の連結テア部と、
    連続する薄肉部を設けて、該薄肉部を破断させる構成の薄肉テア部と、
    を備えて構成され、
    前記連結テア部が、前記ヒンジ部から離れた前記ドア部の先端側のエリアに配置され、
    前記薄肉テア部が、前記ヒンジ部の両端から前記連結テア部の両端に連なるエリアに配置されていることを特徴とするエアバッグカバー。
  2. 表面側を意匠面とした天井壁部と、該天井壁部の外周縁から前記天井壁部と略直交するように延びて、前記収納部位に保持される側壁部と、を備えて構成され、
    前記ヒンジ部が、前記側壁部の内周側における前記天井壁部と前記側壁部との交差部付近に配設され、
    前記連結テア部が、前記ヒンジ部から離れた前記側壁部の部位であって、前記収納部位に保持される保持部位と前記天井壁部との間に、配設され、
    前記薄肉テア部が、前記連結テア部の両端で、それぞれ、前記側壁部から前記天井壁部の裏面側に連なる凹部を有して、前記ヒンジ部側の前記天井壁部の裏面側における前記側壁部の内周側に、薄肉部用凹溝を設けて、配設され、
    前記ドア部が、前記ヒンジ部の両端から延びて前記側壁部の内周側の前記薄肉テア部で囲まれる前記天井壁部の部位と、前記連結テア部に囲まれる前記天井壁部の残部と、前記連結テア部から前記天井壁部までの前記側壁部における前記天井壁部側の部位と、を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグカバー。
  3. 前記天井壁部が、略長方形板状とし、前記側壁部が、前記天井壁部の外周縁から延びる略四角筒形状として構成され、
    前記側壁部の対向する対向壁部相互の一方側の第1壁部近傍の天井壁部に、前記ヒンジ部が配設され、他方側の第2壁部に、前記連結テア部が配設され、
    前記側壁部が、前記第1壁部と前記第2壁部との対向方向と直交する方向で相互に対向する第3壁部と第4壁部とを備え、
    前記連結テア部が、前記第2壁部から連なって、前記第3壁部と前記第4壁部との前記凹部に連なる位置まで、配設される構成としていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグカバー。
  4. 前記第3壁部若しくは前記第4壁部の少なくとも一方側には、前記連結テア部から離れたエリアで、かつ、前記天井壁部から離れたエリアに、表裏を貫通する開口部が、形成されていることを特徴とする請求項3に記載のエアバッグカバー。
  5. 前記連結テア部が、前記第2壁部と前記第3壁部との交差部、及び、前記第2壁部と前記第4壁部との交差部に、前記スリットを配置させて、配設される構成としていることを特徴とする請求項3若しくは請求項4に記載のエアバッグカバー。
  6. 作動時に保護対象者を受け止めるように膨張するエアバッグを突出可能として、折り畳まれて収納された前記エアバッグを覆うように配設される構成とするとともに、
    表面側を意匠面として折り畳まれた前記エアバッグを覆う天井壁部と、
    該天井壁部の外周縁から前記天井壁部と略直交するように延びて、前記エアバッグの収納部位に保持させる保持部位を対向部位相互に設けた側壁部と、
    を備えて、
    前記天井壁部側に、膨張する前記エアバッグに押されて開くドア部を、配設させて構成され、
    前記保持部位を設けた前記対向部位の一方側の前記側壁部の前記天井壁部側付近に、開き時の前記ドア部を支持するヒンジ部が配設され、
    該ヒンジ部から離れた前記ドア部の先端側の前記側壁部における前記保持部位と前記天井壁部との間に、前記ドア部の開き時に破断する破断予定部としての連結テア部が形成され、
    前記連結テア部が、前記側壁部の表裏を貫通するスリットを断続的に配置させて、前記スリット間の連結部を破断させる構成としているエアバッグカバーであって、
    前記連結テア部を備えた前記側壁部に、表面側から凹んで、前記連結テア部の配設部位の全域に沿って延びるように配置される連結テア部用凹溝が、配設され、
    前記連結テア部が、前記スリットを、前記連結テア部用凹溝の凹んだ底部に、断続的に配置させて、構成されていることを特徴とするエアバッグカバー。
  7. 前記天井壁部が、前記エアバッグカバーの車両搭載時に、意匠面を周囲の車体側部材と略面一とするように、配置される構成とするとともに、
    前記ヒンジ部から離れた前記ドア部の先端側の前記側壁部の部位が、前記ヒンジ部側の前記側壁部の部位より、前記保護対象者に見え易い位置側に、配置される構成としていることを特徴とする請求項6に記載のエアバッグカバー。
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