JP2018033111A - 画像観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な拡大観察画像を安定して表示させることができる画像観察装置を提供すること。【解決手段】画像観察装置10は、被検物Kを撮像して、被検物の拡大画像を取得する撮像部30と、画像を表示する表示部50と、撮像部に対する前記被検物の状態が特定の条件を満足するかを判定する条件判定部と、条件判定部により特定の条件を満足すると判定された場合に、撮像部により取得された拡大画像を表示部に表示する制御部と、を備える。【選択図】図2A

Description

本発明は、特定部分を拡大した画像拡大を表示する画像観察装置に関する。
近年、眼鏡型画像表示装置が活発に提案されている。例えば、全体視野の一部に全体視野の一部の拡大画像を表示する表示装置が提案されている(特許文献1)。また、接眼装置から瞳孔の一部領域に画像を投影して、外界像に重畳して電子像を視野内に表示する眼鏡型表示装置も提案されている(特許文献2)。
特開2013−83994号公報 特開2009−229676号公報
特許文献2で提案された眼鏡型表示装置に、顕微鏡に搭載されているような拡大光学系の撮像部を組み込めば、物体の拡大画像を観察できるウェアラブルな画像観察装置が実現される。しかし、被検物で狙いの位置を安定して撮像することは意外に難しい。
本願発明は、上記課題に鑑み、適切な拡大観察画像を安定して表示させることができる画像観察装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像観察装置は、被検物を撮像して、前記被検物の拡大画像を取得する撮像部と、画像を表示する表示部と、前記撮像部に対する前記被検物の状態が特定の条件を満足するかを判定する条件判定部と、前記条件判定部により前記特定の条件を満足すると判定された場合に、前記撮像部により取得された拡大画像を前記表示部に表示する制御部と、を備える。
本発明によれば、適切な拡大観察画像を安定して表示させることができる画像観察装置を提供することができる。
ウェアラブル画像観察装置システムの外観例である。 表示部の構成例である。 第1実施形態における、画像観察装置の主な構成と、画像観察装置に対する被検物と観察者の関係を示した図である。 第1実施形態における、図2Aの画像観察装置の変形例である。 第1実施形態における、右目に画像観察装置を装着した観察者を正面から見た図である。 第1実施形態における、観察者の左右の視界を示す図である。 第1実施形態における、画像観察装置の実際の使用例を示す図である。 第1実施形態における、画像観察装置の上面図である。 第1実施形態における、右目方向から見た画像観察装置の側面図である。 第1実施形態における、撮像部とガイド部との位置関係と、内部構成を説明する図である。 第1実施形態における、被検物が撮像部から特定距離に位置しない場合の、撮像部の光軸とガイド光の関係を示す図である。 第1実施形態における、図8Aの状態での撮像部による撮像画像である。 第1実施形態における、図8Aの状態でのガイド画面の例である。 第1実施形態における、被検物が撮像部から特定距離に位置する場合の、撮像部の光軸とガイド光の関係を示す図である。 第1実施形態における、図9Aの状態での撮像部による撮像画像である。 第1実施形態における、図9Aの状態でのガイド画面の例である。 第1実施形態における、表示画像として拡大画像が表示される例である。 第1実施形態における、ガイド部を撮像部の横位置に設けた画像観察装置の外観図である。 第1実施形態における、図10の画像観察装置における、撮像部とガイド部の位置関係を説明する図である。 第1実施形態における、画像観察装置の基本的なシステム構成を示すブロック図である。 第1実施形態における、画像観察装置で行われる表示処理の手順を説明するフローチャートである。 第1実施形態における、画像観察装置の具体的なシステム構成を示すブロック図である。 第1実施形態における、図14の画像観察装置で行われる表示処理の手順を説明するフローチャートである。 第1実施形態における、微小物のアニメーション表示例1である。 第1実施形態における、微小物のアニメーション表示例2である。 第1実施形態における、微小物の色相が変化する前の状態である。 第1実施形態における、微小物の色相が変化した後の状態である。 第1実施形態における、色相バーを示す図である。 第1実施形態における、被検物の垂直移動に応じて、微小物の拡大率の変化を説明する図である。 第1実施形態における、被検物の垂直移動に応じて、微小物の拡大率の変化を説明する図である。 第1実施形態における、被検物の垂直移動に応じて、微小物の拡大率の変化を説明する図である。 第1実施形態における、図15の表示処理に、特殊な画像処理が追加された表示処理の手順を説明するフローチャートである。 第1実施形態における、機械的なガイドバーをガイド部に利用した画像観察装置の例である 第2実施形態における、画像観察装置の外観図である。 第2実施形態における、画像観察装置の外観図である。 第2実施形態における、図21の画像観察装置で行われる表示処理の手順を説明するフローチャートである。 第2実施形態における、ウェアラブル形式の画像観察装置を装着した医師が患者を診察している様子である。 第2実施形態における、図24Aでの医師の右目の視界である。 第2実施形態における、タブレット型端末装置を用いて、医師が患者を診察している様子である。 第2実施形態における、タブレット型端末装置の表示画面である。
以下、図面に従って本発明に係る画像観察装置の実施形態を説明する。以下では、本発明の画像観察装置を眼鏡型画像観察装置に適用した例を説明する。
図1Aは、ウェアラブル画像観察装置システム1の1例である。ウェアラブル画像観察装置システム1では、画像観察装置10を眼鏡2の側部に取り付けることによって、観察者は、両手が自由に使える状態で、外界の視界を遮らず自然にディスプレイの表示を見ることができる。画像観察装置10は眼鏡2の左右のいずれにでも取付けることができる。
画像観察装置10は、撮像部、回路部や電源部が内蔵される本体部20と、画像を表示する表示部50から主に構成される。
図1Bは、表示部50の構成例である。表示部50は、表示素子52、導光部54、導光部54を保護するカバー部56を有する。表示素子52は、撮像部によって取得された撮像画像に基づき、表示画像を形成する。表示素子52は、例えばLCDや有機ELである。表示素子52は、表示体とも呼ぶ。
導光部54は、表示素子52で形成された表示画像を先端まで導き、先端で直角方向(T方向)に曲げて、観察者の眼球に表示画像を投影する。導光部54は、断面が長方形状の透明部材である。観察者は、表示素子52で形成された表示画像の虚像を、空中像として拡大観察することができる。
<第1実施形態>
図2Aは、画像観察装置10の主な構成と、画像観察装置10に対する被検物Kと観察者の関係を示した図である。被検物Kとは、画像観察装置10による観察対象物を意味し、例えば試験管あるいは試験管内部の試料や微生物、あるいは微小な電子機器部品等々である。
画像観察装置10は、前述の本体部20と表示部50の他に、ガイド部40とつる部12を有する。本体部20は、撮像部30と、撮像部30や表示部50を動作させる回路部(不図示)及び電源部210等を内蔵する。また、つる部12は画像観察装置10を耳にかけるためのもので、本体部20の後端に設けられる。
撮像部30は、被検物Kを拡大する結像光学系と画像信号を出力する撮像素子を有し、被検物Kの拡大画像を取得する。本体部20の撮像部30の下部に、ガイド部40が設けられる。ガイド部40は、撮像部30に対する被検物Kの状態(配置)が特定の条件にあるかを検知するためのものである。
「特定の条件」とは、撮像部30に対する被検物Kの状態(配置)に関する条件である。例えば、撮像部30に対して被検物Kが「特定距離」に位置していることや、撮像部30に対して被検物Kが「特定の向き(特定の角度)」に配置されていることである。適切な拡大画像を撮像するためには、被検物Kが合焦範囲内に位置することや、被検物Kが撮像部30の光軸に対して適切な向きに配置されることが必要だからである。以下では、「特定の条件」を、撮像部30に対して被検物Kが、合焦範囲である「特定距離L」に位置していることを例とする。
観察時には、被検物Kは撮像部30から特定距離Lの位置に置かれることが必要である。ガイド部40は、ガイド光42の光軸42cが、特定距離Lで撮像部30の結像光学系の光軸30cと交差するように、撮像部30に対して取付けられる。撮像部30とガイド部40の関係については、図5〜図7で詳述する。
表示部50は、表示素子52、導光部54及びカバー部56を有する。表示部50は、液晶、有機ELその他の表示素子52で形成された表示画像Mを、導光部54により右目Erの瞳Fの下側に投射する(T方向)。表示画像Mは、瞳Fの領域に収まるサイズの横長画像で、表示素子52で横長画像に形成される。瞳Fに投射される表示画像Mの幅Mxは、例えば、瞳Fの直径の4/5〜1/2である。瞳Fに投射される表示画像Mの高さMyは、例えば、瞳Fの直径の1/2〜1/5である。なお、横長の撮像素子を搭載して横長画像を取得しても良いし、横長でない通常の撮像素子(例えば、縦横比2:3)を搭載し、撮像画像の上下をカットして、横長画像を生成してもよい。
また、図2Bに示す画像観察装置15のような構成にして、視差を対策してもよい。図2Aで説明した画像観察装置10では、撮像部30の光軸方向30cと右目Erの視界にずれがあるため(図5参照)、表示画像Mと外界像間で水平方向の視差が生じるからである。
そこで、画像観察装置15は、本体部20から顔の内側に向かって、導光部54の下部の位置に、撮像部60を備える。撮像部60は、顔の幅方向(W方向)に長い結像光学系62と、撮像素子65を有する。結像光学系62は、W方向に長い撮像用のプリズムである。撮像素子65は、結像光学系62の根本の位置に設けられる。
結像光学系62は、先端近傍の位置に、被写体光が入射する入射部62aを備える。入射部62aは、W方向で、右目Erの瞳Fの位置に略対応する位置に設けられる。結像光学系62は、入射部62aの裏面側にミラー面62bを有する。ミラー面62bは、入射部62aから入射された被写体像を撮像素子65の方向(Wb方向)に反射する。結像光学系62は、ミラー面62bで反射された被写体像を撮像素子65に結像する。撮像素子65により、右目Erの外界像との視差の無い(少ない)撮像画像が取得される。
図3Aは、右目Erに画像観察装置10を装着した観察者を正面から見た図である。図3Bは、観察者の左右の視界を示す図である。観察者の右目Erの瞳の下部に、拡大画像に基づく表示画像Mが投射されるので、観察者は、右視界では、通常の外界像及び通常の外界像の下部に重畳された拡大画像(表示画像M)の両方を観察する。観察者は、左視界では、通常の外界像を観察する。
図4は、画像観察装置10の実際の使用例を示す図である。本例は、観察者が、右目Erに装着した画像観察装置10により、被検物Kを目の前にかざして、被検物Kの拡大画像を観察している状態である。
次に、図5及び図6を用いて、観察状態における、撮像部30とガイド部40と被検物Kとの位置関係を説明する。被検物Kが、撮像部30から特定距離Lの位置に保持された状態で、観察が行われる。
図5は、画像観察装置10の上面図である。撮像部30は、撮像部30の光軸30cが斜め内側方向で、かつ、特定距離Lの位置で、撮像部30の光軸30cが、右目Erの中心線Ecと交差するように、取付けられる。特定距離Lは、例えば、30〜100mmの範囲である。
図6は、右目方向から見た画像観察装置10の側面図である。図6に示すように、撮像部30は、撮像部30の光軸30cが斜め下向きになるように、取付けられる。具体的には、撮像部30から被検物Kまでの特定距離Lの位置で、撮像部30の光軸30cが、右目Erの中心線EcからDyだけ下がった位置で交差するように、撮像部30は取付けられる。そして、ガイド部40から照射されるガイド光42の光軸42cが、撮像部30から特定距離Lの位置で交差するように、ガイド部40は撮像部30に対して取り付けられる。
図7は、撮像部30とガイド部40との位置関係と、撮像部30とガイド部40の内部構成を説明する図である。図6と同じく、右目方向から見た観察状態の側面図である。撮像部30は、被写体像を結像する結像光学系32と、結像光学系32により結像された像を光電変換する撮像素子35を有する。撮像素子35は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS素子(Complementary Metal Oxide Semiconductor)である。
結像光学系32は、被写体(被検物K)側と、撮像素子35側の両側にてテレセントリックとなる光学系である。結像光学系32をこの構成にすることにより、被写体の位置が若干前後に変動しても、撮像面上での像の大きさの変化を抑えることが出来る。
また、結像光学系32は結像倍率が1よりも大きい拡大投影光学系である。拡大投影光学系とすることで、観察光学系を解して観察される被写体の電子画像をより大きく、高精細に観察できる。もちろん、結像光学系32を拡大投影光学系とはせずに、等倍投影光学系や縮小投影光学系として、撮像領域の一部の領域を電子ズームで拡大して拡大画像を生成するようにしてもよい。
また、結像光学系32は、開口サイズが可変の開口絞り33を有している。結像光学系32は、開口絞り33の開口サイズを変更することで被写界深度を変更することができる。そして、開口絞り33の変更に伴う明るさ変化を、後述する照明側の光量調整にて補正したり、撮像素子35のゲイン調整で補正したり、あるいは表示素子52の明るさ調整などで補正してもよい。
結像光学系32は、撮像部30に一体的に固定されていても良いし、一部のレンズ群をウォブリング群及びフォーカス群としてオートフォーカスを行う構成としてもよい。
あるいは、撮像部30は、結像光学系32を一体として移動させてフォーカシングを行う構成(いわゆる、全体繰出し)としてもよい。結像光学系32を一体として移動させることで、結像光学系32は、被写体側と撮像素子側の両側にてテレセントリックな状態が維持されるので、フォーカシングにともなう像の大きさの変動を抑えることができる。なお、オートフォーカス機能が搭載される場合には、結像光学系32は、レンズの移動機構(不図示)を備え、撮像部は、レンズ駆動部や制御部(不図示)を備える。
ガイド部40は、ガイドLED43、ガイドレンズ44、照明LED45及び拡散板46を有する。ガイドLED43は、被検物Kに向かってスポット状のガイド光42を照射するものである。ガイドLED43は、例えば、赤色光発光素子である。
ガイドレンズ44は、例えば、正レンズで、ガイドLED43からの照射光を射出側に、ガイド光42として収斂させる。ガイド部40の射出窓(不図示)を透過したガイド光42は、被検物K上で、位置決めの指標を表す照射像42m(不図示)となる。照射像42mは、撮像部30により撮像される。
照明LED45は、例えば白色光を発するLEDで、被検物Kを照明するものである。拡散板46は、主に照明光を拡散するもので、射出窓(不図示)に設けられる。被検物Kが特定距離Lの位置にあると判定されると、ガイドLED43の照射が停止され、照明LED45が照射され、被検物Kが照明される。なお、ガイドLED43は第1発光部とも呼び、照明LED45は第2発光部とも呼ぶ。
図8A〜図9Dは、観察者が被検物Kの位置合せを簡単に行えるように誘導するガイド表示を説明する図である。図8A〜図8Cは、被検物Kが撮像部30から特定距離Lに位置しない場合である。図8Aは、被検物Kが特定距離Lに位置しない場合の、撮像部30の光軸30cとガイド光42の関係を示す図である。被検物Kが、撮像部30から特定距離Lより遠い位置にある場合である。
ガイド部40のガイドLED43から照射されたガイド光42は、撮像部30の光軸30cと交差する位置より上の位置で照射像42mとなる。図8Bは、図8Aの状態における、撮像部30による撮像画像Nである。照射像42mは画面の中心Ncより上の位置で撮像される。撮像画像N上での照射像42mの位置が検出され、図8Bの撮像画像Nでは、照射像42mの位置が画面の中心Ncより一定以上離れていると判定される。そして、撮像画像Nでの照射像42mの位置により、被検物Kは、特定距離Lより遠い位置にあると判定される。
図8Cは、図8Aの状態における、ガイド画面の例である。撮像画像N上での照射像42mの位置に応じて、対応するガイド画面が生成される。生成されたガイド画面が表示画像Mとして表示される。観察者の右目の視界Gには、実際の外界像と、外界像の一部に重畳された表示画像Mが表示される。図8Cの照射像42mは、被検物Kに実際に照射されている像である。
視界Gの下部には、被検物Kを特定距離Lへ移動を促すガイド画面が、表示画像Mとして表示される。ガイド画面である表示画像Mには、被検物Kを近づけることを指示するガイドメッセージMmが表示される。また、表示画像Mの画面の上部には、半円状の指標像42tが表示される。指標像42tは、照射像42mとの相対位置によって、被検物Kの特定距離Lからの位置ずれを示すマークである。指標像42tは、撮像画像N上の照射像42mを抽出して生成される。被検物Kが撮像部30に近づく方向に移動されると、実際の照射像42mは下に移動して、指標像42tに近づいていく。
また、本例では、被検物Kの位置がずれていると判定された状態では、表示画像Mとして、ガイド画面のみ表示され、拡大画像は表示されないとする。被検物Kの位置が特定距離Lからずれていることを、明示するためである。ただし、被検物Kの位置が特定距離Lからずれていると判定されている状態でも、表示画像Mとして拡大画像を表示し、拡大画像にガイドメッセージMm等を重畳させるようにしてもよい。
図9A〜図9Dは、被検物Kが撮像部30から特定距離Lに位置する場合である。図9Aは、被検物Kが特定距離Lに位置する場合の、撮像部30の光軸30cとガイド光42の関係を示す図である。
図9Bは、図9Aの状態での、撮像部30による撮像画像Nである。被検物Kが特定距離Lに位置する場合には、照射像42mは画面の中心Ncの位置で撮像される。撮像画像N上で撮像された照射像42mの位置が検出される。そして、照射像42mの位置が画面の中心Ncであると判定されると、被検物Kが特定距離Lの位置にあることを示すガイド画面が生成される。生成されたガイド画面が表示画像Mとして表示される。
図9Cは、図9Aの状態での、ガイド画面の例である。実際に照射されている照射像42mの上半分の円と、指標像42tの下半分の円が組み合わさって1つの円となる。図9Cのガイド画面が短時間(例えば1秒)表示された後、表示画像Mとして拡大画像が表示される。表示画像Mとして、図9Dに示すように、例えば、被検物K内の微小物Rが拡大して表示される。
また、これまで説明した画像観察装置10では、ガイド部40を撮像部30の下部に設けていたが、これに限るものではない。図10は、ガイド部40を撮像部30の横位置に設けた画像観察装置10を示す外観図である。ガイド部40は、ガイド光42の光軸42cが、特定距離Lで撮像部30の光軸30cと交差するように設けられる。図11は、図10の画像観察装置10における、撮像部30とガイド部40の位置関係を説明する図である。図5と同様に、観察状態を上面から見た図である。
次に、画像観察装置10のシステム構成を説明する。図12は、画像観察装置10の基本的なシステム構成を示すブロック図である。画像観察装置10は、表示部50、システムコントローラ200、電源部210、情報取得部220及び制御部240を有する。
システムコントローラ200は、画像観察装置10の全体を制御するものである。電源部210は、電池を含み、画像観察装置10の各部位に電力を供給する。情報取得部220は、画像観察のための撮像画像、後述する条件判定部242による条件判定のための情報、あるいは画像観察の補助になる音声情報等を取得するものである。情報取得部220は、撮像部30を含む。撮像部30は、前述のように、被検物Kを撮像して、被検物Kの拡大画像を取得する。
制御部240は、条件判定部242と表示制御部244を有する。制御部240は、条件判定部242の判定に応じて、撮像部30により取得された拡大画像の表示部50への表示を制御する。条件判定部242は、撮像部30に対する被検物Kの状態が、前述した特定の条件を満足するかを判定する。表示制御部244は、表示部50を制御して、撮像部30で取得された拡大画像を表示画像Mとして、観察者の瞳の一部に投射する。
具体的には、制御部240は、条件判定部242により特定の条件を満足すると判定された場合に、撮像部30により取得された拡大画像を表示部50に表示する。観察者は、撮像部30に対する被検物Kの状態が特定の条件を満足する場合に、実際の外界像の一部に、表示画像Mの虚像である空中像を観察することができる。特定の条件が満足されない場合には、観察者に図8Cで示したようなガイド画面が表示される。
図13は、図12で説明した画像観察装置10で行われる表示処理の手順を説明するフローチャートである。
情報取得部220は撮像部30により、画像情報(撮像情報)を取得する(ステップS10)。条件判定部242は、取得された画像情報に基づき、撮像部30に対する被検物Kの状態が特定の条件を満足するかを判定する(ステップS12)。条件判定部242が、特定の条件を満足すると判定する場合には(ステップS12のYES)、表示制御部244は、撮像部30で取得された拡大画像を、そのままあるいは強調して表示部50に表示する(ステップS14)。一方、条件判定部242が、特定の条件を満足しないと判定する場合には(ステップS12のNO)、表示制御部244は、拡大画像を表示部50に表示しない(ステップS16)。
次に、図12で説明した構成に対して、画像観察装置10のより具体的な構成を説明する。図14は、画像観察装置10の具体的なシステム構成を示すブロック図である。画像観察装置10は、表示部50、システムコントローラ200、情報取得部220、制御部240を有する。電源部210は省略する。
情報取得部220は、撮像部30の他にガイド部40を有する。また、制御部240は、条件判定部242と表示制御部244の他に、動き検出部245及び画像処理部246を有する。撮像部30、表示部50、システムコントローラ200、表示制御部244は、図12で説明したとおりであるので、説明は省略する。
ガイド部40は、撮像部30に対して被検物Kが特定距離Lにあるかを検知するためのものである。図7等で説明したように、ガイド部40は、ガイドLED43や照明LED45を有する。ガイドLED43や照明LED45は、システムコントローラ200により、オンオフあるいは光量が制御される。
条件判定部242は、特定の条件として、撮像部30に対して被検物Kが特定距離Lにあるかを判定する。そして、条件判定部242は、被検物Kが特定距離Lの位置にあると判断する場合に、特定の条件を満足すると判定する。
具体的には、まず、条件判定部242は、撮像画像Nを処理して、照射像42mが撮像されたかを判定する。例えば、条件判定部242は、赤色成分の強い画像で一定面積以上の画像があれば、これを照射像42mとみなす。条件判定部242は、照射像42mが撮像されたと判定した後に、撮像画像Nの中心から所定の範囲内に照射像42mが撮像されているかを判定する。条件判定部242は、照射像42mが所定の範囲内であれば特定の条件を満足すると判定する。
動き検出部245は、撮像部30により取得された撮像画像を解析して被写体の動きを検出するものである。本例では、動き検出部245は、撮像画像から被検物Kの形状を認識・抽出して、画面内での被検物Kの動きを算出する。そして、動き検出部245は、被検物Kの動きの速さや方向から、被検物Kの動きの種類を検出して、検出した動きの種類を画像処理部246に通知する。被検物Kの動きの種類は、鉛直軸回りの回転、左右方向の振り回し、横方向の移動、縦方向の移動などである。
画像処理部246は、撮像部30により取得された撮像画像に、γ(ガンマ)補正やWB(White Balance)補正等を行う。また、画像処理部246は、条件判定部242の判定に応じて、図8Cや図9Cで示したようなガイド画面を生成する。さらに、画像処理部246は、条件判定部242で特定の条件を満足すると判定された後は、図9Dで示したような拡大画像を生成する。
また、画像処理部246は、動き検出部245で検出された被検物Kの動きの種類に応じて、被検物Kの画像に対して、特殊な画像処理を行う。例えば、画像処理部246は、拡大画像の一部を抽出し、抽出した一部の画像につき、その形態を連続的に変化させる処理を行う。被検物Kの動きの種類に応じて、被検物Kの画像に対して行われる特殊な画像処理の詳細は、後述する。なお、画像処理部246は、予め観察者から特殊な画像処理モードが選択された場合に、特殊な画像処理を行う。
また、画像処理部246は、被検物Kの動きだけではなく、他の指示に応じて、特殊な画像処理を行ってもよい。他の指示とは、例えば、画像観察装置10の本体部20に振動センサを設けておき、本体部20への指によるタップ操作を検出した場合である。
図15は、図14で説明した画像観察装置10で行われる表示処理の手順を説明するフローチャートである。以下の処理は、システムコントローラ200により、情報取得部220の撮像部30とガイド部40、制御部240の条件判定部242と表示制御部244と動き検出部245と画像処理部246等々が制御されて、実行される。
まず、最初に、ガイド部40はガイド光42を断続的に照射し、撮像部30は断続的な照射に同期して撮像を行う(ステップS100)。条件判定部242は、照射像42mが撮像されたかを判定する(ステップS102)。撮像部30に対して被検物Kの位置が大きくずれると、照射像42mが撮像されなくなるからである。ガイドLED43が赤色光発光素子の場合には、条件判定部242は、赤色成分が強い一定面積以上の画像が撮像画像Nに存在するかを判定する。
条件判定部242が照射像42mが撮像されたと判定すると(ステップS102のYES)、ガイド部40はガイド光42を連続照射し、撮像部30は撮像を行う(ステップS110)。
制御部240は、表示部50をオンにして、表示モード1を実行する(ステップS112)。表示モード1とは、図8C及び図9Cで示したように、表示部50にガイド画面が表示されるモードである。表示モード1を、第1の表示モードとも呼ぶ。
ステップS102に戻り、条件判定部242が照射像42mが撮像されていないと判定すると(ステップS102のNO)、条件判定部242は、表示モード1の状態で、照射像42mが撮像されていない時間が所定時間以内であるかを判定する(ステップS104)。条件判定部242は、表示モード1の状態で、照射像42mが撮像されていない時間が所定時間以内(例えば、3秒)であると判定すると(ステップS104のYES)、ステップS110に戻り、連続照射と撮像を続行する。つまり、被検物Kの位置ずれが短時間の場合には、表示モード1を終了にしない。被検物Kの位置ずれが短時間であってもそのたびに表示モード1を終了すると、表示モード1の開始・終了が頻繁に繰り返されて、画面のチラツキが発生するからである。
条件判定部242が、表示モード1の状態で、照射像42mが撮像されていない時間が所定時間以内ではないと判定すると(ステップS104のNO)、制御部240は、表示部50をオフにし、表示モード1を終了して(ステップS106のNO)、ステップS100に戻る。被検物Kの大きな位置ずれが所定時間以上継続した場合には、連続照射を中止して、電池の消耗を防止するためである。また、条件判定部242は、表示モード1にまだ入っていない状態では、ステップS104をNOとして、そのままステップS100に戻り、断続的な照射と撮像を継続する。
条件判定部242は、表示モード1の状態で、照射像42mが特定位置にあるかを判定する(ステップS114)。特定位置は、図9Cで説明したように、撮像画像Nの中心Ncの位置である。条件判定部242が、照射像42mが特定位置にあると判定すると(ステップS114のYES)、制御部240は、表示モード1を表示モード2に切換える(ステップS120)。表示モード2とは、図9Dで示したように、表示画像Mとして拡大画像が表示部50に表示されるモードである。また、表示モード2では、照明LED45もオンされる。表示モード2を、第2の表示モードとも呼ぶ。制御部240は、ステップS120の後、ステップS114に戻る。
条件判定部242は、照射像42mが特定位置にないと判定すると(ステップS114のNO)、表示モード2の状態で、照射像42mが特定位置にない時間が所定時間(例えば、3秒)以内であるかを判定する(ステップS116)。条件判定部242は、表示モード2の状態で、照射像42mが特定位置にない時間が所定時間以内であると判定すると(ステップS116のYES)、ステップS120に進み、表示モード2を継続する。ステップS104と同様に、画面のチラツキを防止するためである。
条件判定部242は、表示モード2の状態で、照射像42mが特定位置にない時間が所定時間以内でないと判定すると(ステップS116のNO)、照射像42mが撮像されたかを判定する(ステップS118)。条件判定部242は、照射像42mが撮像されていないと判定すると(ステップS118のNO)、表示モード2を終了して、ステップS100に戻る。被検物Kの位置ずれが大きいと判断されるからである。
また、条件判定部242は、照射像42mが撮像されていると判定すると(ステップS118のYES)、ステップS110に進む。制御部240は、表示モード2を表示モード1に切換える。照明LED45も停止される。
次に、画像観察装置10による特殊な画像処理を説明する。前述のように、画像処理部246は、動き検出部245により検出された被検物Kの動きの種類に応じて、被検物Kに含まれる微小物Rに対して、特殊な画像処理を施す。微小物Rとは、細胞や粒子である。図16A〜図18Cを用いて、特殊な画像処理の具体例を説明する。
図16Aは、微小物Rのアニメーション表示例1である。動き検出部245が、被検物Kが視界Gに平行な面で振り子を振らせるような動き(Pa方向)を検出すると、画像処理部246は、微小物Rが動画的に回転(Qa方向)するような画像処理を行う。
具体的には、画像処理部246は、撮像画像Nから微小物Rの画像を抽出する。画像処理部246は、抽出した微小物Rの画像を、所定角度回転させた回転画像を撮像画像Nに合成して、合成画像を生成する。画像処理部246は、合成画像を連続的に生成する。これにより、微小物Rが回転する表示画像Mが表示される。微小物Rの回転方向(右回転、左回転)は、時間で交互に切換えてもよい。
図16Bは、微小物Rのアニメーション表示例2である。動き検出部245が、被検物Kが鉛直方向を中心に回転(Pb方向)されたことを検出すると、画像処理部246は、微小物Rを立体的に回転(Qb方向)するような画像処理を行う。
具体的には、画像処理部246は、撮像画像Nから微小物Rの画像を抽出する。画像処理部246は、抽出した微小物Rの左部分を右側に移動するか、あるいは逆に右部分を左側に移動するような処理して、あたかも微小物Rが回転しているような画像を生成する。そして、画像処理部246は、生成した微小物Rの画像を撮像画像Nに合成して、合成画像を生成する。これにより、微小物Rが立体的に回転する表示画像Mが表示される。微小物Rの回転方向(Qb)は、被検物Kに対する回転方向(Pb)と一致させても良いし、時間で交互に切換えてもよい。
上記の画像処理によれば、被検物Kに対する簡単な操作で、観察者は、被検物K内部の微小物Rを単に拡大観察するだけでなく、アニメーションを見ているような楽しい気分になる。
さらに、表示画像Mでは、単に微小物Rを拡大するのみならず、画像処理部246により、微小物Rの大きさを示すスケール表示や、微小物Rの数をカウントした結果表示などの、補助表示を仮想現実的に表示しても良い。
また、浮遊する微小物Rなどは、どれがどれだかわからなくなることもある。そこで、画像処理部246に、被検物Kを個別に特定する類似画像判定機能(図示せず)を備え、類似画像判定機能によって、微小物Rの各部位、各要素の時間ごとの変化を判定して移動軌跡を表示したり、名前を付けたりしても良い。さらに、画像処理部246は、個別に特定された微小物Rの各部を色分け表示したり、特定のものを画像処理して強調表示するようにしても良い。
図17A〜図17Cは、被検物Kの水平移動に応じて、微小物Rの色相を変化させることを説明する図である。動き検出部245が、被検物Kが水平に移動(Pc方向)されたことを検出すると、画像処理部246は、微小物Rの色相を変化させる。図17Aは、微小物Rの色相が変化する前の状態で、図17Bは、微小物Rの色相が変化した後の状態である。
画像処理部246は、色相の変化を、例えば、図17Cに示す色相バーに沿って、決定してもよい。具体的には、画像処理部246は、水平移動(Pc方向)の方向に応じて、色相バーで1つ隣りの左右いずれかの色に変化させるようにしてもよい。この場合に、例えば、微小物Rの現在の色が青であって、被検物Kの右への移動が検出された場合には、画像処理部246は、微小物Rの色相を青→青緑に変化させるようにする。
上記の画像処理によれば、被検物Kに対する簡単な操作で、微小物Rの色相を簡単に変化させることができる。実際の表示で微小物Rと背景の区別がつきにくい場合でも、微小物Rの色相を変化させることで、微小物Rを目立たせることができる。細胞を染色して見分ける顕微鏡の観察手法を同様な効果が得られる。
図18A〜図18Cは、被検物Kの垂直移動に応じて、微小物Rの拡大率を変化させることを説明する図である。動き検出部245が、被検物Kが上下移動されたことを検出すると、画像処理部246は、微小物Rのサイズを変化させる。具体的には、画像処理部246は、撮像画像に周知の電子ズーム処理を行うことで、適当な倍率の拡大画像を生成することができる。
図18Aは、通常の表示画像Mである。観察者が被検物Kを下方向に移動(Pd方向)させると、例えば微小物Rが2倍に拡大されて表示される(図18B)。さらに、垂直に移動(Pd方向)させると、微小物Rが2倍に拡大されて表示される(図18C)。また、被検物Kが上向き移動された場合には、微小物Rを縮小するようにしてもよい。上記の画像処理によれば、被検物Kに対する簡単な操作で、微小物Rの拡大率を変化させることができる。
次に、上述した特殊な画像処理による表示処理の手順の例を説明する。図19は、図15の表示処理に、特殊な画像処理として、ステップS117aとステップS117bが追加されたフローチャートである。ステップS117aとステップS117bを中心に図19のフローチャートを説明する。
条件判定部242は、照射像42mが特定位置にないと判定すると(ステップS114のNO)、表示モード2の状態で、照射像42mが特定位置にない時間が所定時間以内であるかに加えて、「特定の動作」が行われたかを判定する(ステップS116)。
特定の動作とは、観察者により、本体部20や被検物Kに対して与えられる、所定の動作(所作)である。被検物Kに対して与えられる所定の動作は、図16A〜図18Cで説明したような動作である。また、本体部20に対して与えられる動作は、例えば、タップ操作で、本体部20に設けられた振動センサにより検知される。
条件判定部242は、表示モード2の状態で照射像42mが特定位置にない時間が所定時間以内であると判定した場合には(ステップS116のYES)、条件判定部242は、特定の動作がされたかを判定する(ステップS117a)。条件判定部242が、特定の動作がされていないと判定すると(ステップS117aのNO)、制御部は、表示モード2を継続する(ステップS120)。
条件判定部242が、特定の動作がされたと判定すると(ステップS117aのYES)、制御部240は、表示モード2を特殊な画像処理を行う表示モード3に切換える(ステップS117b)。ステップS116で表示モード2は所定時間内は維持されるので、この所定時間内での被検物Kを揺らす等の変化(特定の動作)が観察者の意図反映のユーザーインターフェースとして有効利用できる。
表示モード3では、画像処理部246は、特定の動作に応じて、特殊な画像処理の種類を選択して、選択された画像処理を実行する。また、画像処理部246は、特定の動作に応じて、表示モード3の態様を切り替えたり、強調する部位や対象を変更したりしてもよい。
表示モード3の特殊な画像処理には、前述の微小物Rのアニメーション表示、色相変化、拡大縮小等々が含まれる。また、表示モード3では、画像処理部246は、特定の動作に応じて、微小物Rの大きさを示すスケール表示や微小物Rの数をカウントした結果表示などの補助表示を仮想現実的に表示してもよい。
また、表示モード3では、前述した画像処理部246の類似画像判定機能により、微小物Rの各部位、各要素の時間ごとの変化を判定して移動軌跡を表示したり、名前を付けたりしても良い。また、微小物Rの各部を色分け表示したり、特定のものを画像処理して強調表示したりしても良い。
そして、制御部240は、ステップS117bの後はステップS114に戻る。なお、条件判定部242は、照射像42mが特定位置にある場合でも(ステップS114のYES)、ステップS117aで説明した特定の動作がされたかの判定をするようにしてもよい。照射像42mを特定位置に維持しながら、特定の動作を行うことも可能だからである。この場合にも、制御部240が表示モード2を表示モード3に切換えて、画像処理部246は、特定の動作に応じて、特殊な画像処理の種類を選択して、選択された画像処理を実行する。
次に、画像観察装置10のガイド部40についての変形例を説明する。上記の画像観察装置10では、ガイド手段として、被検物Kに照射像42mを照射する発光部を有する例を説明した。しかし、ガイド手段は、発光部には限られない。図20は、機械的なガイドバー340を利用した画像観察装置300の例である。
画像観察装置300は、撮像部30の横にガイドバー340を有する。ガイドバー340は、撮像部30からガイドバー340の先端までの長さが特定距離Lになるような長さの部材である。そして、ガイドバー340の先端に、被検物Kとの接触を検知するスイッチ342が設けられる。スイッチ342は、機械式のスイッチでも良いし、近接検知型の光スイッチでもよい。スイッチ342の出力が、条件判定部242に通知される。条件判定部242は、スイッチ342の出力で、撮像部30に対して被検物Kが特定距離Lにあるかを判定する。
また、画像観察装置300は、撮像部30の下部に、被検物Kを照明する照明部346を有する。照明部346は、照明LED45を有する。
なお、上記実施形態1では、システムコントローラ200は、被検物Kに応じて、撮像部30の開口絞り33の径を変更して被写界深度を調整してもよい。また、撮像部30にオートフォーカスを含む焦点位置調整機能を備えてもよい。撮像部30が焦点位置調整機能を備える場合には、ガイド部40を大まかな位置合わせ用にし、焦点位置調整機能を微調整用に使い分けることができる。調整範囲の狭い焦点位置調整機能であれば、撮像部30のサイズも小型化が維持できるからである。
また、上記の説明では、条件判定部242について、「特定の条件」が特定距離Lの場合での判定を説明した。一方、前述したように「特定の条件」は、撮像部30に対する被検物Kの「距離」に限るものではなく、撮像部30に対する被検物Kの「向き」も含まれる。例えば、撮像部30の光軸30cに対し被検物Kの面が垂直に向いていることを「特定の条件」としてもよい。光軸30cに対し被検物Kが前後方向に傾いていると、画面の上下や左右でピントのずれが発生するからである。
この場合には、条件判定部242は、被検物Kの面の向きが光軸30cに対して垂直であるかを判定する。具体的には、条件判定部242は、撮像画像Nの周辺位置での画像のコントラストを比較して、光軸30cに対し被検物Kの面が垂直に向いているかを判定することができる。この場合には、開口絞り33を開放して、被写界深度を浅くして判定することで、より判定精度が高くすることができる。
<第1実施形態による効果>
第1実施形態による画像観察装置10によれば、拡大画像が瞳の一部に投射されるので、観察者は、外界像の被検物Kと拡大画像を同時に対比しながら、試料や細胞等の観察をすることができる。これにより、顕微鏡を使用することなく手軽に拡大画像の観察ができ、また、顕微鏡等を使用することが困難な環境でも、拡大画像を観察することができる。
そして、画像観察装置10は、撮像部30に対して被検物Kが特定の条件を満足する状態(合焦位置、特定距離L)にある場合にのみ、拡大画像を表示するようにしたので、観察者は、被検物Kの位置合わせの確認が非常に簡単にできる。これにより、画像観察装置10は、適切な拡大観察画像を安定して表示させることができる。また、観察者の観察しようというタイミングで、拡大表示が行われるので、表示切換えの煩わしさを無くすことができる。また、より自然な観察動作の判定が可能となる。
また、特定の条件を満足する状態にのみ拡大画像を表示することは、外界像が常時視認される画像観察装置10に適した方式でもある。画像観察装置10では、非合焦時に拡大画像を非表示にしても、観察者は観察作業に格別支障を生じないからである。
また、画像観察装置10は、被検物Kが特定の条件を満足するかを判定して、ガイド光42や照明光の照射や表示部50の動作を制御するので、極めて自然に電源管理を行い、低消費電力を実現する。
また、画像観察装置10は、被検物Kが特定の条件を満足する状態でない場合には、拡大画像の代わりに位置に合わせのための情報を含むガイド画面を瞳に投影するので、観察者は、被検物Kの位置合せを容易にすることができる。そして、被検物Kにガイド光を投射して位置合わせをする方式によれば、撮像部30に合焦用のレンズ移動機構やピント検出手段を設けることを不要にして、撮像部30の小型化に寄与する。また、画像観察装置10では、拡大画像にアニメーション処理を施すことで、子供に科学への興味を持たせることもできる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、視界全体に拡大画像を表示する画像観察装置として、画像観察装置400及び画像観察装置500を説明する。
図21は、画像観察装置400の外観図である。画像観察装置400は、第1実施形態の画像観察装置10と同様に撮像部30及びガイド部40を有する。撮像部30は、拡大光学系である結像光学系32を有する。ガイド部40は、被検物Kにガイド光42を照射し、スポット状の照射像42mを形成する。また、ガイド部40は、さらに照明機能を有する。以下、画像観察装置400について、第1実施形態の画像観察装置10と異なる点を中心に説明する。
表示部450は、視界全体を覆うようなサイズの表示画像Mを右目Erに投射(T方向)する。表示部450は、表示素子452及び導光部454を有する。表示素子452の縦横比は、第1実施形態の表示素子52と異なり、3:4程度が望ましい。また、導光部454は、視界全体に表示画像Mを投射するよう、第1実施形態の導光部54に比べて厚みのある形状で構成される。
図22は、画像観察装置500の外観図である。画像観察装置500は、拡大光学系である結像光学系32を有する撮像部30とともに、第2撮像部532を有する。第2撮像部532は、撮像部30の外側に配置される。第2撮像部532は、目的に応じて、異なる光学系で構成される。
第1の例として、第2撮像部532は、撮像部30との視差により被検物Kとの距離を検出する光学系で構成される。この場合には、被検物Kの位置合わせを行うガイド部は不要になるので、第2撮像部532の下部に、照明部546が設けられる。
第2の例として、第2撮像部532は、撮像部30の画角に対して広角の光学系で構成される。この場合には、撮像部30により拡大画像が取得され、第2撮像部532により肉眼の画角に近い通常画像が取得される。そして、第2撮像部532は、コントラストAF(Auto Focus)方式や撮像面AF方式による、測距機能やAF機能を有してもよい。なお、第1実施形態と同様に、ガイド光42によるガイド部40を設けてもよい。
表示部550は、表示部450と同様に、視界全体を覆うようサイズの表示画像Mを右目Erに投射(T方向)する。表示部550は、表示素子552及び導光部554を有する。表示素子552及び導光部554の構成は、表示部450と同様であるので、説明は省略する。なお、表示部550は、第2撮像部532の広角画像と撮像部30による拡大画像を切換えるように表示しても良いし、第2撮像部532の広角画像の一部に、撮像部30による拡大画像を重畳して表示するようにしてもよい。
図23は、図22の画像観察装置500で行われる表示処理の手順を説明するフローチャートである。画像観察装置500は、システムコントローラ200、撮像部30及び第2撮像部532を備える情報取得部220、条件判定部242及び表示制御部244を備える制御部240を、それぞれ有する。なお、制御部240は、画像処理部246を備えてもよい。
そして、第2撮像部532は、第2の例の広角の光学系で構成され、かつ測距機能を備えるものとする。また、以下の処理は、システムコントローラ200により、情報取得部220の撮像部30と第2撮像部532、制御部240の条件判定部242と表示制御部244等々が制御されて実行される。
最初に、情報取得部220は、第2撮像部532で撮像を行い、広角画像を取得する(ステップS200)。表示制御部244は、取得された広角画像を表示部550に表示する。条件判定部242は、第2撮像部532による測距結果により、近接検知されたかを判定する(ステップS202)。近接検知とは、被検物Kが特定距離Lに近接する位置にあるかの検知である。
条件判定部242は、近接検知されたと判定すると(ステップS202のYES)、制御部240は、ガイド制御を行う(ステップS210)。制御部240は、第2撮像部532による測距結果に応じて、図8Cや図9Cで示したように、被検物Kの位置合せ用に、ガイドメッセージの内容や指標の位置を決定する。
制御部240は、表示モード1を実行する(ステップS212)。表示モード1は、距離に応じて、広角画像の一部を徐々に拡大した画像が表示されるモードである。特定距離Lに近い程、より拡大された画像が表示される。拡大画像は、情報取得部220に設けられる電子ズームによって広角画像から生成される。表示モード1では、撮像部30はオフのままでよい。
そして、表示される画像には、図8Cで示したようなガイドメッセージや指標が重畳される。ガイドメッセージや指標は、画像処理部246で生成される。なお制御部240は、表示モード1で、ガイドメッセージや指標を表示せずに、電子ズームで広角画像から拡大された画像だけを表示してもよい。表示モード1は、第1の表示モードとも呼ぶ。
ステップS202に戻り、条件判定部242が近接検知されていないと判定すると(ステップS202のNO)、条件判定部242は、表示モード1の状態で、近接検知されていない時間が所定時間以内であるかを判定する(ステップS204)。
条件判定部242が、表示モード1の状態で、近接検知されていない時間が所定時間以内(例えば、3秒)であると判定すると(ステップS204のYES)、制御部240は、ステップS210に戻り、表示モード1を続行する。画面表示が頻繁に切換らないようにして、画面のチラツキの煩わしさを防止するためである。
条件判定部242は、表示モード1の状態で、近接検知されていない時間が所定時間以内ではないと判定すると(ステップS204のNO)、表示モード1を終了して広角画像だけの表示に戻して(ステップS206)、ステップS200に戻る。また、条件判定部242は、表示モード1にまだ入っていない状態でステップS202のNOの場合には、広角画像だけの表示のまま、ステップS200に戻る。
条件判定部242は、表示モード1の状態で、被検物Kが特定距離Lの位置にあるかを判定する(ステップS214)。条件判定部242は、被検物Kが特定距離Lから一定範囲以内の位置であれば、被検物Kが特定距離Lの位置にあると判定する。
条件判定部242が、被検物Kが特定距離Lの位置にあると判定すると(ステップS214のYES)、制御部240は、撮像部30により拡大画像を撮像する(ステップS220)。制御部240は、表示モード1から表示モード2に移行する(ステップS222)。表示モード2は、撮像部30により撮像された拡大画像を表示部50に表示するモードである。制御部240は、表示モード2で、撮像部30をオンにする。表示モード2は、第2の表示モードとも呼ぶ。制御部240は、ステップS222の後、ステップS214に戻る。
条件判定部242は、被検物Kが特定距離Lの位置にないと判定すると(ステップS214のNO)、表示モード2の状態で、被検物Kが特定距離Lの位置にない時間が所定時間以内であるかを判定する(ステップS216)。条件判定部242は、表示モード2の状態で、被検物Kが特定距離Lの位置にない時間が所定時間以内であると判定すると(ステップS216のYES)、制御部240は、ステップS220に進み、表示モード2を継続する。前述の通り、画面のチラツキを防止するためである。
条件判定部242は、表示モード2の状態で、被検物Kが特定距離Lの位置にない時間が所定時間以内でないと判定すると(ステップS216のNO)、近接検知されたかを判定する(ステップS218)。条件判定部242は、近接検知されていないと判定すると(ステップS218のNO)、制御部240は、表示モード2を終了して、ステップS200に戻る。被検物Kの位置が大きくずれているからである。制御部240は、撮像部30をオフにする。
また、条件判定部242は、近接検知されていると判定すると(ステップS218のYES)、制御部240は、ステップS210に進む。制御部240は、表示モード2を表示モード1に切換える。
<変形例> 上記説明では、画像観察装置500を特に眼鏡型ウェアラブル形式の観察装置として説明した。しかし、画像観察装置500は、ウェアラブル形式に限定されるものではない。本実施形態の画像観察装置をタブレット型端末装置600に組み込んでもよい。
古くからあり、誰にでも慣れた動作で使用できる観察装置として、虫眼鏡が知られている。タブレット型端末装置600も、虫眼鏡同様、観察しながら焦点を調整するのみで、特別な操作を要しないので、虫眼鏡型端末と称しても良い。そして、タブレット型端末装置600は、狭義の意味でのウェアラブルではないが、手に持つこともウェアラブルに含まれるとすれば、ウェアラブル機器とも言える。
図24Aは、ウェアラブル形式の画像観察装置10を右目に装着した医師が患者の手の表面を診察している様子である。図24Bは、医師の右目の視界Gであって、視界Gの一部に、手の拡大画像が表示画像Mとして表示される。
図24Cは、タブレット型端末装置600を手に持った医師が、患者の手の表面を診察している様子である。タブレット型端末装置600には、表示部450を除いた画像観察装置500の機能が設けられる。タブレット型端末装置600は、撮像部として、拡大画像撮像用の撮像部30と広角画像用の第2撮像部532を備える。撮像部30には、近接拡大光学系が設けられる。
図24Dは、タブレット型端末装置600の表示画面である。広角画像とその一部に拡大画像が重畳された画像が、表示部(不図示)に表示される。医師は、手のひら全体と特定箇所を拡大した画像を同時に観察することができる。
実施形態1の画像観察装置10と同様に、タブレット型端末装置600も、タブレット型端末装置600が被検物Kにかざされていない場合には、表示部の動作を停止する。タブレット型端末装置600が被検物Kにかざされているかの判定は、実施形態1で説明したガイド部40や第2撮像部532に設けられる測距機能により行われればよい。
〈第2実施形態による効果〉
以上説明した、第2実施形態による画像観察装置400(または500)によれば、第1実施形態による効果に加えて、画像観察装置10に比べて、より大きな視野サイズで拡大画像を観察することができる。また、画像観察装置500では、拡大光学系の撮像部に加え、広角の撮像部を備え、通常サイズの広角画像と拡大画像を適宜切換えて使用することができるので、観察時の自由度が増す。
また、タブレット型端末装置600の近接拡大光学系では、一般に合焦範囲が狭く、また、撮像範囲も狭くなるので、被検物Kで狙いの位置を安定して撮像することが難しい。従って、タブレット型端末装置600が被検物Kの所定の位置に安定してかざされた状況が所定時間続くのは、観察者が観察を意図している状態と推定できる。逆に、タブレット型端末装置600が被検物Kの所定の位置に安定してかざされていない状況は、観察中でないと推定できる。これを利用して、タブレット型端末装置600は、撮像部30のオンオフを制御するので、特別な操作なしで、低消費電力を実現することができる。
〈第1及び第2実施形態による効果〉
以上説明した第1及び第2実施形態の眼鏡型表示装置(虫眼鏡型端末も含む)は、直感的なユーザーインターフェースを提供し、ハンズフリーによる制御を実現する。眼鏡型表示装置では、観察者は被検物を把持したりして、手がふさがっていることが多いので、ハンズフリーによる制御は有効性が高い。
前述したように、眼鏡型表示装置の結像光学系や近接拡大光学系は、一般に合焦範囲が狭く、また、撮像範囲も狭いので、観察時には、被検物を所定位置で安定してかざす必要がある。従って、被検物が所定位置で安定してかざされていない状況は、観察中でないと推定できる。この特徴を利用して、特別な操作をすることなく、発光部・照明部のオンオフや表示部のオンオフを、適切なタイミングで制御することができる。これにより、観察者が特別に意識したりあるいは特別な操作をすることなく、低消費電力の実現や、表示切換えの煩わしさを無くすことができる。
また、第1及び第2実施形態の眼鏡型表示装置では、観察者がフラスコや試験管、シャーレ、あるいは観察部位、検査部位を含めて、被検物を動かすこと、あるいは観察者自らのそれらへの接近によって、様々な画像処理の指示を可能とした。これにより、観察者が特別に意識したり特別な操作をしたりすることなく、様々な画像処理の指示をすることができる。
なお、以上説明した第1及び2実施形態で、システムコントローラ200や制御部240は、プログラムを読込んだCPUにより実行されるソフトウェア処理でもよいし、一部あるいは全部をハードウェア処理としてもよい。また、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。
1 ウェアラブル画像観察装置システム
10、15、300、400、500 画像観察装置
20 本体部
30 撮像部
30c 光軸
32、62 結像光学系
33 開口絞り
35、65 撮像素子
40 ガイド部
42 ガイド光
42c 光軸
42m 照射像
42t 指標像
43 ガイドLED
44 ガイドレンズ
45 照明LED
50、450、550 表示部
52、452、552 表示素子
54 導光部
200 システムコントローラ
210 電源部
220 情報取得部
240 制御部
242 条件判定部
244 表示制御部
245 動き検出部
246 画像処理部
340 ガイドバー
532 第2撮像部
546 照明部
600 タブレット型端末装置

Claims (16)

  1. 被検物を撮像して、前記被検物の拡大画像を取得する撮像部と、
    画像を表示する表示部と、
    前記撮像部に対する前記被検物の状態が特定の条件を満足するかを判定する条件判定部と、
    前記条件判定部により前記特定の条件を満足すると判定された場合に、前記撮像部により取得された拡大画像を前記表示部に表示する制御部と、を備える
    ことを特徴とする画像観察装置。
  2. 前記撮像部に対して被検物が特定距離にあるかを検知するためのガイド部を備え、
    前記条件判定部は、前記ガイド部を用いて、前記撮像部に対して被検物が特定距離にあると判断する場合に、前記撮像部に対する被検物の状態が前記特定の条件を満足すると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像観察装置。
  3. 前記制御部は、前記特定の条件を満足すると判定されるまでは、第1の表示モードとして前記撮像部に対する前記被検物の位置を調整するための情報を前記表示部に表示し、前記特定の条件を満足すると判定されると、前記第1の表示モードから前記表示部に前記拡大画像を表示する第2の表示モードに、表示を切換える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像観察装置。
  4. 前記ガイド部は、前記被検物に向かってスポット光を照射する第1発光部を備え、
    前記特定距離で、前記スポット光が、前記撮像部による撮像画像上で所定の位置で撮像されるような方向に、前記第1発光部は、前記スポット光を照射する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像観察装置。
  5. 前記ガイド部は、前記被検物を照明するための第2発光部を備え、
    前記制御部は、前記条件判定部により前記特定の条件を満足すると判定された場合に、前記第1発光部の照射を停止し、前記第2発光部を照射させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像観察装置。
  6. 前記ガイド部は、前記撮像部の下部に設けられる
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像観察装置。
  7. 前記ガイド部は、前記撮像部の側部に設けられる
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像観察装置。
  8. 前記ガイド部は、前記被検物の方向に伸びるガイド棒を備え、前記ガイド棒の先端には、前記撮像部から前記特定距離にある前記被検物との接触を検知するスイッチを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像観察装置。
  9. 前記表示部は、前記拡大画像を形成する表示体と、前記表示体で形成される前記拡大画像を観察者の瞳まで導光する導光部を備え、前記導光部は観察者の瞳の一部に前記拡大画像を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像観察装置。
  10. 前記表示部は、前記観察者の瞳の下部に前記拡大画像を表示する
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像観察装置。
  11. 前記表示部は、前記拡大画像を形成する表示体と、前記表示体で形成される前記拡大画像を観察者の瞳まで導光する導光部を備え、前記導光部は観察者の視界全体に前記拡大画像を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像観察装置。
  12. 前記拡大画像よりも撮像範囲の広い広角画像を撮像する第2撮像部を備え、
    前記制御部は、前記特定の条件を満足すると判定されるまでは、第1の表示モードとして前記第2撮像部による広角画像を前記表示部に表示し、前記特定の条件を満足すると判定されると、前記第1の表示モードから前記表示部に前記拡大画像を表示する第2の表示モードに、表示を切換える
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像観察装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の画像観察装置は、眼鏡型である
    ことを特徴とする画像観察装置。
  14. 前記制御部は、
    前記表示部に表示される拡大画像の画像処理を行う画像処理部と、
    前記撮像部により撮像された前記被検物の画像に基づき前記被検物の動きを検出する動き検出部を備え、
    前記画像処理部は、前記動き検出部により検出された前記被検物の動きに応じて、拡大画像の色相を変更する画像処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像観察装置。
  15. 前記制御部は、
    前記表示部に表示される拡大画像の画像処理を行う画像処理部と、
    前記撮像部により撮像された前記被検物の画像に基づき前記被検物の動きを検出する動き検出部を備え、
    前記画像処理部は、前記動き検出部により検出された前記被検物の動きに応じて、前記拡大画像の一部を抽出し、前記抽出した一部の形態を連続的に変化させる画像処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像観察装置。
  16. 前記制御部は、
    前記表示部に表示される拡大画像の画像処理を行う画像処理部と、
    前記撮像部により撮像された前記被検物の画像に基づき前記被検物の動きを検出する動き検出部を備え、
    前記画像処理部は、前記動き検出部により検出された前記被検物の動きに応じて、前記拡大画像の拡大倍率を変更する画像処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像観察装置。
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