JP2005286927A - 透過式頭部搭載表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、安価であり、様々な用途に使用可能な映像表示装置を提供する。
【解決手段】透過式頭部搭載表示装置1は、異なる撮像条件を有する2つの撮像部111a,111bと、撮像部111a,111bにより撮像した映像を表示して眼に導いて映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式表示部150と、2つの撮像部の切り替えを行なう制御部110とを備え、切り替えられた撮像部111a,111bで撮像した映像を透過式表示部150に表示する。異なる撮像条件は、焦点距離の異なる2つの固定焦点レンズに基づく、また異なるピント位置の2つの固定焦点レンズに基づく、また撮像倍率の異なる2つの固定倍率レンズに基づく、また表示画角と同等以下である撮像画角と、表示画角より同等以上である撮像画角に基づき、使用者の手動操作または使用者の頭の仰角により2つの撮像部111a,111bの切り替えを行なう。
【選択図】図1

Description

この発明は、顔前にて使用され、例えば視覚障害補助器具等として用いられる透過式頭部搭載表示装置に関する。
例えば、視覚障害補助器具として、使用者がどの部分を観察していてもボケのない常に良好な映像を観察することができるものがある(例えば、特許文献1)。また、視線方向を検出して、焦点を調節する自動焦点調節眼鏡が提供されている(例えば、特許文献2)。さらに、例えば、読書機や拡大鏡などが販売されている。
特開平8−336128号公報 特開2000−249902号公報
ところで、特許文献1のものでは、撮影された複数の映像を伝送し、画像処理してヘッドマウントディスプレイを装着した視聴者の視点情報から、視聴者の観察している部分が最も鮮明に撮影されている映像を選択する複雑な構造である。 また、特許文献2のものでは、焦点を調節する自動焦点調節の構造が複雑で、かつ製作コストが嵩む等の問題がある。
さらに、読書機や拡大鏡などは、何れも用途が限定されているため、使用者はその症状と用途に応じた複数の補助器具を選択し準備する必要がある。
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、安価であり、頭部に装着して読書、散歩等様々な用途に使用可能な透過式頭部搭載表示装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、異なる撮像条件を有する2つの撮像部と、
前記撮像部により撮像した映像を表示して眼に導いて映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式表示部と、
前記2つの撮像部の切り替えを行なう制御部とを備え、
前記切り替えられた撮像部で撮像した映像を前記透過式表示部に表示することを特徴とする透過式頭部搭載表示装置である。
請求項2に記載の発明は、前記異なる撮像条件は、焦点距離の異なる2つの固定焦点レンズに基づくことを特徴とする請求項1に記載の透過式頭部搭載表示装置である。
請求項3に記載の発明は、前記異なる撮像条件は、ピント位置の範囲が1.5mから3mである第1の撮像部と、ピント位置の範囲が0.4mから0.8mである第2の撮像部であることを特徴とする請求項1に記載の透過式頭部搭載表示装置である。
請求項4に記載の発明は、前記異なる撮像条件は、撮像倍率の異なる2つの固定倍率レンズに基づくことを特徴とする請求項1に記載の透過式頭部搭載表示装置である。
請求項5に記載の発明は、前記撮像倍率が、表示画像が表示部を透過して見える外界と重なるような撮像倍率である第1の撮像部と、
外界より大きく表示するような撮像倍率である第2の撮像部であることを特徴とする請求項4に記載の透過式頭部搭載表示装置である。
請求項6に記載の発明は、前記異なる撮像条件は、表示画角と同等以下である撮像画角と、表示画角より同等以上である撮像画角に基づくことを特徴とする請求項1に記載の透過式頭部搭載表示装置である。
請求項7に記載の発明は、前記2つの撮像部のうち少なくとも1つは前記透過式表示部と一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の透過式頭部搭載表示装置である。
請求項8に記載の発明は、前記制御部は、使用者の手動操作または使用者の頭の仰角により前記2つの撮像部の切り替えを行なうことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の透過式頭部搭載表示装置である。
請求項9に記載の発明は、前記制御部は、使用者の頭の水平位置より下側10度から20度の間の角度で切り替えを行うとともに、前記切り替え角度より上向きのときは第1の撮像部の映像を表示し、前記切り替え角度より下のときは第2の撮像部の映像を表示することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の透過式頭部搭載表示装置である。
請求項10に記載の発明は、使用者の頭の動きを感知する動作感知部を有し、 予め定められた時間以上前記使用者の頭の動作を感知しない時は、表示倍率を予め設定した倍率まで上げて表示するとともに、その後、前記使用者の頭の動作を感知した場合は元の表示倍率に戻して表示することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の透過式頭部搭載表示装置である。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の発明によれば、異なる撮像条件を有する2つの撮像部の切り替えを行ない、切り替えられた撮像部で撮像した映像を表示して眼に導いて映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を透過させて眼に導いて外界の像を提供し、簡単な構造で、かつ安価で、頭部に装着して読書、散歩等様々な用途に使用可能である。
請求項2に記載の発明によれば、異なる撮像条件が、焦点距離の異なる2つの固定焦点レンズに基づく構成であり、遠距離でも、近距離でも鮮明な映像を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、異なる撮像条件が、ピント位置の範囲が1.5mから3mである第1の撮像部と、ピント位置の範囲が0.4mから0.8mである第2の撮像部であり、焦点距離を切り替える安価な装置で、日常の生活で使用者がどの部分を観察していてもボケのない常に良好な映像を観察することができる。
請求項4に記載の発明によれば、異なる撮像条件が、撮像倍率の異なる2つの固定倍率レンズに基づく構成であり、遠距離でも、近距離でも鮮明な映像を得ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、撮像倍率が、表示画像が表示部を透過して見える外界と重なるような撮像倍率である第1の撮像部と、外界より大きく表示するような撮像倍率である第2の撮像部であり、撮像倍率を切り替える安価な装置で、日常の生活で使用者が遠方を観察していても拡大することで常に良好な映像を観察することができる。
請求項6に記載の発明によれば、一方の撮像画角が表示画角と同等以下であり、他方の撮像画角は表示画角より同等以上であり、望遠または広角の映像を得ることができ、日常の生活で使用者が常に良好な映像を観察することができる。
請求項7に記載の発明によれば、2つの撮像部のうち少なくとも1つは透過式表示部と一体に形成され、コンパクトな構造である。
請求項8に記載の発明によれば、使用者の手動操作により自由に切り替えを行ない撮像して表示することができる。また、使用者の頭の仰角により切り替えを行なうことで、見る者に応じた撮像倍率、焦点距離に変更し、使用者への負担がなく切り替えを行ない撮像して表示することができる。
請求項9に記載の発明によれば、使用者の頭の水平位置より下側10度から20度の間の角度で切り替えを行うとともに、切り替え角度より上向きのときは第1の撮像部の映像を表示し、切り替え角度より下のときは第2の撮像部の映像を表示し、通常頭を水平から上に向ける時は遠くを見ることが多く、下を向く時は近くを見ることが多いため、表示する映像もそれら見る者に応じて変更して表示し、様々な場面で利用可能である。
請求項10に記載の発明によれば、予め決められた時間以上使用者の頭の動作を感知しない時は、表示倍率を予め設定した倍率まで上げて表示するとともに、その後、使用者の頭の動作を感知した場合は元の表示倍率に戻して表示し、使用者が頭を動かさない時は注視していることが多く、倍率を更に高めることにより視認性が向上し、様々な場面で利用可能である。
以下、この発明の透過式頭部搭載表示装置の実施の形態について説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明の用語はこれに限定されない。
この発明の透過式頭部搭載表示装置の実施の形態は、図1乃至図4に示すように構成される。図1は透過式頭部搭載表示装置の構成図である。この実施の形態の透過式頭部搭載表示装置1は、映像を表示する表示部100と、接眼光学系101と、接眼光学系101を保持する透明な板状部材102とを備え、これらは透過式表示部150を構成し、使用者の頭部に装着して使用される。
この表示部100には、制御部110が接続され、制御部110には、2つの撮像部111a,111bが接続される。この撮像部111a,111bは、例えばCCDカメラで構成され、被写体を撮像して映像情報を制御部110に送る。制御部110の制御で表示部100は、映像を表示する。この表示部100からの光を接眼光学系101により眼Eに導いて表示部100が表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材102を透過させて眼Eに導いて外界の像を提供する。
この2つの撮像部111a,111bは、異なる撮像条件を有する。制御部110には、手動操作部S1と角度センサS2が接続され、制御部110は手動操作部S1または角度センサS2によって2つの撮像部111a,111bの切り替えを行ない、切り替えられた第1の撮像部111aまたは第2の撮像部111bで撮像し、この撮像した映像を表示部100に表示する。
次に、異なる撮像条件を有する2つの撮像部111a,111bは、図2乃至図4に示すように構成される。図2は焦点距離の異なる構成の撮像条件を有する2つの撮像部を示す図である。この実施の形態の2つの撮像部111a,111bは、異なる撮像条件が焦点距離の異なる2つの固定焦点レンズ160a,160bに基づいて構成され、遠距離でも、近距離でも鮮明な映像を得ることができる。
異なる撮像条件が第1の撮像部111aの固定焦点レンズ160aは、ピント位置の範囲が1.5mから3mであり、また第2の撮像部111bの固定焦点レンズ160bは、ピント位置の範囲が0.4mから0.8mであり、ピント位置を切り替える安価な装置で、日常の生活で使用者がどの部分を観察していてもボケのない常に良好な映像を観察することができる。
図3は撮像倍率の異なる構成の撮像条件を有する2つの撮像部を示す図である。2つの撮像部111a,111bは、異なる撮像条件が撮像倍率の異なる2つの固定倍率レンズ161a,161bに基づいて構成され、遠距離でも、近距離でも鮮明な映像を得ることができる。この実施の形態の第1の撮像部111aの固定倍率レンズ161aは、等倍であり、また第2の撮像部111bの固定倍率レンズ161bは、拡大であり、撮像倍率を切り替える安価な装置で、日常の生活で使用者が遠方を観察していても拡大することで常に良好な映像を観察することができる。
図4は撮像画角の異なる構成の撮像条件を有する2つの撮像部を示す図である。この実施の形態の2つの撮像部111a,111bは、異なる撮像条件が表示画角と同等以下である撮像画角と、表示画角より同等以上である撮像画角に基づく構成である。撮像部111aは撮像画角が表示画角と同等以下であり、撮像部111bの撮像画角は表示画角より同等以上であり、望遠または広角の映像を得ることができ、日常の生活で使用者が常に良好な映像を観察することができる。 次に、この実施の形態の透過式頭部搭載表示装置1は、図5に示すようにメガネに適用できる。この実施の形態では、透過式頭部搭載表示装置1の透過式表示部150をメガネ200のフレーム201の上部に設け、光を接眼光学系101により眼Eに導いて表示部100が表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材102を透過させて眼Eに導いて外界の像を提供する。
撮像部111a,111b、角度センサS2は、メガネ200のフレーム201の上部に設けられる。透過式頭部搭載表示装置1の電源は、バッテリを透過式表示部150に内蔵してもよいし、また別体にして吊すようにしてもよい。
この透過式頭部搭載表示装置1を備えるメガネ200は、図6及び図7に示すように使用される。図6は使用者が読書を行なう状態を示し、図7は使用者が歩行する状態を示す。この透過式頭部搭載表示装置1を備えるメガネ200を掛けた使用者400が読書を行ない、あるいは歩行するときには、透過式表示部150の制御部110は、角度センサS2からの角度情報に基づき使用者400の頭400aの水平位置より下側10度から20度の間の角度で切り替えを行うとともに、切り替え角度より上向きのときは第1の撮像部111aの映像を表示し、切り替え角度より下のときは第2の撮像部111bの映像を表示する。
図6のように、使用者が椅子300に座って、机301においた本302を読む時には、切り替え角度より下向きであり、このときは第2の撮像部111bの映像を表示する。即ち、撮像部111bが図2に示すように、異なる撮像条件が焦点距離の異なる実施の形態の場合は、ピント位置の範囲が0.4mから0.8mであり、ボケのない良好な映像で読書を行なうことができる。
また、撮像部111bが図3に示すように、異なる撮像条件が撮像倍率の異なる実施の形態の場合は、撮像倍率が、表示画像が表示部を透過して見える外界と重なるような撮像倍率である第1の撮像部111aと、外界より大きく表示するような撮像倍率である第2の撮像部111bであり、撮像倍率を切り替える安価な装置で、日常の生活で使用者が遠方を観察していても拡大することで常に良好な映像を観察することができる。また、小さい文字等でも拡大した良好な映像で読書を行なうことができる。また、撮像部111bが図4に示すように、異なる撮像条件が表示画角と同等以下である撮像画角と、表示画角より同等以上である撮像画角に基づく構成である実施の形態の場合は、広角の映像で読書を行なうことができる。
図7のように、使用者400が歩行する時には、切り替え角度より上向きであり、このときは第1の撮像部111aの映像を表示する。即ち、撮像部111aが図2に示すように、異なる撮像条件が焦点距離の異なる実施の形態の場合は、ピント位置の範囲が1.5mから3mであり、ボケのない良好な映像で歩行を行なうことができる。また、撮像部111aが図3に示すように、異なる撮像条件が撮像倍率の異なる実施の形態の場合は、撮像倍率が拡大であり、使用者400が遠方を拡大することで常に良好な映像で歩行を行なうことができる。また、撮像部111aが図4に示すように、異なる撮像条件が表示画角と同等以下である撮像画角と、表示画角より同等以上である撮像画角に基づく構成である実施の形態の場合は、望遠の映像で歩行を行なうことができる。
このように、異なる撮像条件を有する2つの撮像部111a,111bの切り替えを行ない、切り替えられた撮像部で撮像した映像を表示し、簡単な構造で、かつ安価で、様々な用途に使用可能である。また、2つの撮像部111a,111bのうち少なくとも1つは表示部100と一体に形成され、コンパクトな構造である。
この実施の形態の透過式頭部搭載表示装置1は、図8及び図11に示すように、透過のメガネ式に構成されるが、これに限定されない。図8は透過式頭部搭載表示装置の外観を示す図である。この実施の形態の透過式頭部搭載表示装置1は、1つの表示部100、撮像部111a,111b、制御部110、角度センサS2、左右1対のプリズム20L、20R、鼻当て31、左右1対のテンプル32L、32Rよりなり、プリズム20L、20Rが左右の眼の前に位置するように使用者の顔前に装着される。撮像部111a,111bは、鼻当て31の両側のフレームに取り付けられる。
図8では、表示部100、制御部110、撮像部111a,111b、角度センサS2が共に取り付けられているが、図9に示すように、制御部110は、バッテリ190を一体に組み込み、ケーブル91で撮像部111a,111b及び表示部100に電源を与え、信号の送受信を行なうようにしてもよい。
鼻当て31は、プリズム20L、20Rに取り付けられており、これらを連結している。テンプル32L、32Rは、それぞれプリズム20L、20Rの端部に取り付けられている。装着時には、鼻当て31が鼻に当たり、テンプル32L、32Rが耳、側頭部または後頭部に当たって、透過式頭部搭載表示装置1は、これら3部位で支持される。テンプル32L、32Rは、プリズム20L、20R近傍の部位に設けられた垂直方向の軸(不図示)を中心に回動可能であり、非使用時には内側に折り畳むことができる。
表示部100は、右のプリズム20Rに取り付けられている。表示部100を含む断面を図10に示す。表示部100は、透過型の液晶表示器(LCD)11、筺体12、プリズム13、発光ダイオード(LED)14、およびレンズ15よりなる。LCD11は表示するための映像を表示し、表示した映像により照明光を変調する。筺体12は、LCD11、LED14およびレンズ15を収容してこれらを保持する。LED14はLCD11を照明するための光源であり、レンズ15はLED14が発した光をLCD11の全面に均一に導くための照明光学系である。
LCD11の映像の表示やLED14の発光は、制御部101によって制御され、撮像部111で撮像した画像情報を画像処理し、電力や映像信号を供給する。
プリズム13は平板状であり、透明なガラスまたは樹脂で作製されている。プリズム13はLCD11からの光を眼Eに導いて、LCD11に表示された映像の虚像を表示する。プリズム13の上端部は、縁の方が内部側よりも厚いくさび状とされており、筺体12はこのくさび状の上端部を挟むようにして、プリズム13に取り付けられている。
プリズム20Lは平板状であり、単一の部材で構成されている。プリズム20Rも平板状であるが、単一の部材ではなく、プリズム13とプリズム21で構成されている。プリズム20Lおよびプリズム21は、プリズム13と同じ材料で作製されており、これら3者に屈折率の差はない。プリズム20Rを成すプリズム13とプリズム21は相補的な形状を有し、隙間なく、かつ表面が連続するように接合されている。プリズム13がくさび状の上端部を有することを除いて、プリズム20L、20Rは一般的な眼鏡同様対称形である。透過式頭部搭載表示装置1を顔前に装着した使用者は、プリズム20L、20Rを通して外界を観察することになる。
プリズム13の下端部は、縁に向かうほど前面(眼Eから遠い面)が後面(眼Eに近い面)に近づくように作製されており、くさび状である。このくさび状の部位の前面すなわちプリズム21との接合面は平面であり、この平面にはホログラム素子22が形成されている。ホログラム素子は22、装着時に眼Eの直前に位置する。プリズム13およびホログラム素子22が接眼光学系101を構成する。
プリズム13は、LCD11からの光を、上端部の端面より内部に導き入れ、前面と後面で複数回全反射しながら、ホログラム素子22に導く。ホログラム素子22は、導かれた光を回折させて、平行光に近い光束としながら、眼Eに入射させる。これにより、使用者には、LCD11に表示された映像の虚像が表示される。ホログラム素子22は外界からの光にはほとんど作用せず、虚像は外界の像の中央部に重なって観察される。
透過式頭部搭載表示装置1では、LCD11からの光をプリズム13の内部で反射しながらホログラム素子22に導くようにしているため、プリズム20Rを大きくすることが可能である。プリズム13の下端部はくさび状であるが、同じ材質のプリズム21に接合されているため、プリズム13の下端部を透過する外界からの光に屈折は生じない。したがって、外界の像の中央部が歪んだり不連続になったりすることもなく、透過式頭部搭載表示装置1は質の高い像を表示することができる。
LCD11は左右方向に長い長方形状であり、十数文字が横方向に並ぶ文字列を1〜数行表示することができる。このため、使用者は、映像から多くの情報を一度に得ることが可能である。なお、この実施の形態では、右眼に映像を表示するようにしているが、もちろん、左眼に映像を表示するようにしてもよい。
この他の実施の形態の外観を図11に示す。この実施の形態の透過式頭部搭載表示装置1は、1対の表示部10L、10Rを備えて左右両眼に映像を表示するとともに、プリズム20L、20Rにパワーをもたせて、使用者の視力を矯正し得るようにしたものである。表示部10L、10Rの構成は、プリズム13L、13Rが曲率を有する点を除き、図8乃至図10の実施形態の透過式頭部搭載表示装置1の表示部100と同様の構成である。
プリズム20L、20Rのパワーは使用者の視力に応じて設定する。プリズム20L、20Rに負のパワーをもたせることで近視を、正のパワーをもたせることで遠視を矯正することができる。プリズム13L、13Rの下端部のプリズム21L、21Rとの接合面は平面とされており、ホログラム素子22L、22Rの形成は容易である。
この発明は、異なる撮像条件を有する2つの撮像部を切り替え、切り替えられた撮像部で撮像した映像を表示し、簡単な構造で、安価であり、頭部に装着して読書、散歩等様々な用途に使用可能な透過式頭部搭載表示装置に適用できる。
透過式頭部搭載表示装置の構成図である。 焦点距離の異なる構成の撮像条件を有する2つの撮像部を示す図である。 撮像倍率の異なる構成の撮像条件を有する2つの撮像部を示す図である。 撮像画角の異なる構成の撮像条件を有する2つの撮像部を示す図である。 透過式頭部搭載表示装置を備えるメガネの実施の形態を示す図である。 使用者が読書を行なう状態を示す図である。 使用者が歩行する状態を示す図である。 透過式頭部搭載表示装置の外観を示す図である。 透過式頭部搭載表示装置の外観を示す図である。 透過式頭部搭載表示装置の表示部を含む断面図である。 他の透過式頭部搭載表示装置の外観を示す図である。
符号の説明
1 透過式頭部搭載表示装置
100 表示部
101 接眼光学系
102 板状部材
110 制御部
111a,111b 撮像部
150 透過式表示部
S1 手動操作部
S2 角度センサ

Claims (10)

  1. 異なる撮像条件を有する2つの撮像部と、
    前記撮像部により撮像した映像を表示して眼に導いて映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を透過させて眼に導いて外界の像を提供する透過式表示部と、
    前記2つの撮像部の切り替えを行なう制御部とを備え、
    前記切り替えられた撮像部で撮像した映像を前記透過式表示部に表示することを特徴とする透過式頭部搭載表示装置。
  2. 前記異なる撮像条件は、焦点距離の異なる2つの固定焦点レンズに基づくことを特徴とする請求項1に記載の透過式頭部搭載表示装置。
  3. 前記異なる撮像条件は、ピント位置の範囲が1.5mから3mである第1の撮像部と、ピント位置の範囲が0.4mから0.8mである第2の撮像部であることを特徴とする請求項1に記載の透過式頭部搭載表示装置。
  4. 前記異なる撮像条件は、撮像倍率の異なる2つの固定倍率レンズに基づくことを特徴とする請求項1に記載の透過式頭部搭載表示装置。
  5. 前記撮像倍率が、表示画像が表示部を透過して見える外界と重なるような撮像倍率である第1の撮像部と、
    外界より大きく表示するような撮像倍率である第2の撮像部であることを特徴とする請求項4に記載の透過式頭部搭載表示装置。
  6. 前記異なる撮像条件は、表示画角と同等以下である撮像画角と、表示画角より同等以上である撮像画角に基づくことを特徴とする請求項1に記載の透過式頭部搭載表示装置。
  7. 前記2つの撮像部のうち少なくとも1つは前記透過式表示部と一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の透過式頭部搭載表示装置。
  8. 前記制御部は、使用者の手動操作または使用者の頭の仰角により前記2つの撮像部の切り替えを行なうことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の透過式頭部搭載表示装置。
  9. 前記制御部は、使用者の頭の水平位置より下側10度から20度の間の角度で切り替えを行うとともに、前記切り替え角度より上向きのときは第1の撮像部の映像を表示し、前記切り替え角度より下のときは第2の撮像部の映像を表示することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の透過式頭部搭載表示装置。
  10. 使用者の頭の動きを感知する動作感知部を有し、
    予め定められた時間以上前記使用者の頭の動作を感知しない時は、表示倍率を予め設定した倍率まで上げて表示するとともに、その後、前記使用者の頭の動作を感知した場合は元の表示倍率に戻して表示することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の透過式頭部搭載表示装置。
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