JP2018021355A - 床材 - Google Patents

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豪信 榎本
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将平 正木
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Tetsuya Nishihara
哲矢 西原
貴史 清水
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貴史 清水
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Abstract

【課題】衝撃吸収性能および防音性能(特に、重量床衝撃音の防音性能)の両方に優れる床材の提供。【解決手段】本発明に係る床材10は、例えば、略長方形状を有し、上方から順に、木質面材層1と、重量床衝撃音低減層2と、衝撃吸収層3とが積層されて構成された床材である。図示は省略するが、床材10の側面には、例えば、床材10同士を接合するための雄実(凸部)および雌実(凹部)が設けられる。重量床衝撃音低減層2は、木質面材層1より高い曲げ剛性を有することが好ましい。【選択図】 図1

Description

本発明は、床材に係り、特に、重量床衝撃音吸収性能に優れる床材に関する。
マンション等の集合住宅において用いられる床材には遮音性能が求められる。また、転倒時などの衝撃を軽減する衝撃吸収性能も求められる。従来、床材の遮音性能および衝撃吸収性能を高めるべく、様々な提案がなされている。
特開2015−17372号公報(特許文献1)には、「化粧層と、複数の単板を積層した合板からなりかつ前記化粧層の裏面側に設けられる厚さ4〜12mmの基材層と、 前記基材層の裏面側に設けられる厚さ2〜6mmの遮音層と、 前記基材層の裏面側に設けられる厚さ2〜10mmの衝撃吸収層とを含み、前記基材層は、その裏面側に、当該床材の短手方向に平行な複数の裏溝を有し、 前記裏溝の上端が前記複数の単板のうち上から2層目の単板に設けられ、前記遮音層が合成樹脂発泡体および不織布のうちの少なくとも一つからなり、 前記衝撃吸収層が合成樹脂発泡体、不織布およびゴム系発泡体のうちの少なくとも一つからなることを特徴とする床材。」が開示されている。
特開2011−190672号公報(特許文献2)には、「木質表面材と、前記木質表面材の裏面に積層したアスカーC硬度が70度以下かつ厚さ2mm以上の衝撃吸収材と、を少なくとも備えた木質床材が、床下地面に敷き詰められた木質フロア。」が開示されている。この文献では、衝撃吸収材として、合成樹脂発泡体またはゴム発泡体を例示している。
特開2015−135017号公報(特許文献3)には、「無垢材と、緩衝層(またはさらに制振層)を含む防音材とを、前記無垢材と前記緩衝層とが隣接するように積層させた直貼り用遮音フローリングであって、前記無垢材のJIS A 1408に準拠して測定された曲げ強さが5〜50MPaの範囲内であり、前記緩衝層のJIS K 7181に準拠して測定された圧縮弾性率が30kPa以下である、遮音フローリング。」が開示されている。この文献では、緩衝層として不織繊維構造体を例示し、制振層としてアスファルトシートを例示している。
特開2015−17372号公報 特開2011−190672号公報 特開2015−135017号公報
特許文献1および2では、主として軽量床衝撃音の低減、衝撃吸収性能については検討されているが、重量床衝撃音については十分に検討されていない。また、特許文献3では、重量床衝撃音について検討されているものの、無垢材と制振層との間に緩衝層が存在しているため、この構成で衝撃吸収性能を向上させるためには緩衝層を厚くせざるを得ず、歩行感が劣化する。また、重量床衝撃音の具体的性能について言及されていない。
本発明は、衝撃吸収性能および防音性能(特に、重量床衝撃音の防音性能)の両方に優れる床材を提供することを目的としている。
本発明は、「木質面材層と、重量床衝撃音低減層と、衝撃吸収層と、を順に備える、床材。」を要旨とする。
前記木質面材層は、その厚さが、3.0〜12.0mmであることが好ましく、化粧材層および木質基材層を有することが好ましい。
前記重量床衝撃音低減層は、前記木質面材層より高い曲げ剛性を有することが好ましい。前記重量床衝撃音低減層は、その比重が1.0以上であることが好ましく、その厚さが2.0〜10.0mmであることが好ましく、アスファルトシートからなることが好ましい。
前記木質面材層と前記重量床衝撃音低減層との間には、軽量床衝撃音低減層を備えることが好ましい。前記軽量床衝撃音低減層は、その厚さが2.0〜4.0mmであることが好ましく、樹脂発泡体または不織布からなることが好ましい。
前記衝撃吸収層は、その25%圧縮応力が0.01〜0.10MPaであることが好ましく、その厚さが4.0〜12.0mmであることが好ましく、樹脂発泡体または不織布からなることが好ましい。
本発明の床材は、JIS A1440−2:2007に準じ、木下地の音源室においてバングマシンによって床面を加振したときの床衝撃音を受音室で測定したとき、床材の施工前後において、63Hz帯における床衝撃音の低減量が2.5dB以上であることが好ましい。
本発明に係る床材は、衝撃吸収性能および防音性能(特に、重量床衝撃音の防音性能)の両方に優れる。
本発明の一実施形態に係る床材10を例示した断面図 床材(重量床衝撃音低減層なし)に衝撃を加えた状態を示す概略図 床材(重量床衝撃音低減層あり)に衝撃を加えた状態を示す概略図 本発明の他の実施形態に係る床材10を例示した断面図
以下、図面を参照しつつ本発明について説明する。
図1に示すように、本発明一実施形態に係る床材10は、例えば、略長方形状を有し、上方から順に、木質面材層1と、重量床衝撃音低減層2と、衝撃吸収層3とが積層されて構成された床材である。図示は省略するが、床材10の側面には、例えば、床材10同士を接合するための雄実(凸部)および雌実(凹部)が設けられる。雄実(凸部)および雌実(凹部)は、木質面材層1に形成されていてもよく、木質面材層1と、重量床衝撃音低減層2またはさらに衝撃吸収層3にまたがって形成されていてもよい。
床材10の短手方向Xおよび長手方向Yの寸法は特に限定されない。床材10の寸法(短手方向X×長手方向Y)は、例えば、145mm×909mmに設定されてもよく、303mm×909mmに設定されてもよく、303mm×1818mmに設定されてもよい。また、床材10の厚さは、使用環境等に応じて適宜設定される。床材10の厚さは、例えば9.0〜30.0mmに設定され、好ましい下限は12.0mmであり、好ましい上限は30.0mmである。
木質面材層1の厚さは、例えば、3.0〜12.0mmに設定され、好ましい下限は5.0mmであり、好ましい上限は10.0mmである。
木質面材層1は、無垢材からなるものでもよいが、化粧層および木質基材層で構成することも可能である。このとき、化粧層としては、例えば、天然突板、人工単板、挽き板等の木質板の他、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂シート、樹脂含浸紙、プリント紙等の紙質シート、または、これらの複合シートを用いることができる。また、化粧層の表面には、必要に応じて、ウレタン系樹脂などで構成される塗料が塗布される。木質基材層と化粧層との接合は、例えば、ユリアメラミン、エチレン酢酸ビニル、PUR(ポリウレタンリアクティブ)などの接着剤が用いられる。
また、木質基材層は、例えば、合板(平行/クロス)、パーティクルボード、MDF、樹脂シート、紙などで構成することができ、またこれらの二種以上を組み合わせて構成することもできる。また、図1に示すように木質面材層1(化粧層および木質基材層で構成する場合には、木質基材層)は、例えば、その裏面側に、短手方向Xに平行な複数の裏溝および長手方向Yに平行な複数の裏溝を有する。なお、これらの裏溝の数は、床材10の構成および床材10に要求される機能等に応じて適宜変更される。
重量床衝撃音低減層2は、木質面材層1より高い曲げ剛性を有することが好ましい。図2Aに示す床材10aは、木質面材層1と衝撃吸収層3との間に重量床衝撃音低減層2が存在しない床材の例であり、図2Bに示す床材10bは、木質面材層1と衝撃吸収層3との間に重量床衝撃音低減層2が存在する床材の例である。図2Aに示すように、木質面材層1と衝撃吸収層3との間に重量床衝撃音低減層2が存在しない床材10aの場合には、木質面材層1に衝撃が付与されたときに、木質面材層1が変形しやすく、衝撃が局所的に衝撃吸収層3、さらには床下地材に伝達しやすい。このため、衝撃吸収性能が不十分となる。
これに対して、図2Bに示すように、木質面材層1より高い曲げ剛性を有する重量床衝撃音低減層2を備える床材10bの場合には、木質面材層1に衝撃が加わった場合に、衝撃荷重が広い面積に分散され、局所的に衝撃吸収層3に伝わるのを防止することができる。その結果、床面の振動を抑制でき、衝撃吸収性能を向上できるとともに、重量床衝撃音を低減させることができる。例えば、アスファルトシート、塩ビ系樹脂シート、ゴム系シートなどを用いることができる。中でもアスファルトシートを用いるのが好ましい。
重量床衝撃音低減層2は、その比重が小さいと重量床衝撃音を低減させる効果が低下する。また、衝撃吸収性能を十分に向上させることができない。このため、重量床衝撃音低減層2の比重は1.0以上とすることが好ましく、より好ましくは1.5以上、さらに好ましくは2.0以上である。一方、比重が大きすぎると、重量が大きくなりすぎて、床材の搬送時、施工時などにおける作業性が悪くなる。このため、重量床衝撃音低減層2の比重は、3.5以下が好ましく、3.0以下がより好ましい。
重量床衝撃音低減層2は、その厚さが小さいと重量床衝撃音を低減させる効果が低下する。また、衝撃吸収性能を十分に向上させることができない。このため、重量床衝撃音低減層2の厚さは2.0mm以上とすることが好ましく、3.0mm以上とするのがより好ましく、3.5mm以上とするのがより好ましく、4.5mm以上とするのがさらに好ましく、5.0mm以上とするのがなお一層好ましい。一方、厚さが大きすぎると、重量が大きくなりすぎて、床材の搬送時、施工時などにおける作業性が悪くなる。このため、重量床衝撃音低減層2の厚さは、10.0mm以下が好ましく、9.0mm以下がより好ましい。
衝撃吸収層3としては、例えば、合成樹脂発泡体、不織布、ゴム系発泡体、または、これらを複合したものを用いることができる。なかでも、合成樹脂発泡体を用いるのが好ましい。衝撃吸収層3が薄すぎると衝撃吸収性能が低下し、厚過ぎると歩行感が悪化するおそれがある。このため、衝撃吸収層3の厚さは4.0〜12.0mmとするのが好ましく、より好ましい下限は5.0mmであり、より好ましい上限は10.0mmである。
衝撃吸収層3の合成樹脂発泡体としては、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エラストマーなどを挙げることができる。なかでも、ポリエチレンを用いるのが好ましい。衝撃吸収層3の合成樹脂発泡体としては、発泡倍率が5〜40倍のものを使用するのが好ましく、より好ましい下限は10倍、さらに好ましい下限は20倍である。
衝撃吸収層3の不織布の材料としては、ポリエステル、レーヨン等を挙げることができる。衝撃吸収層3のゴム系発泡体としては、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム等の発泡体が挙げられる。衝撃吸収層3のゴム系発泡体としては、発泡倍率が5〜40倍のものを使用するのが好ましく、より好ましい下限は10倍、さらに好ましい下限は20倍である。
衝撃吸収層3の25%圧縮応力が、小さすぎると歩行感が悪化し、大きすぎると衝撃吸収性能が低下するおそれがあるので、0.01〜0.10MPaとすることが好ましい。より好ましい下限は0.02MPaである。より好ましい上限は0.5MPaであり、さらに好ましい上限は0.3MPaであり、なお一層好ましい上限は0.1MPaである。
衝撃吸収層3の比重が、小さすぎると歩行感が悪化し、大きすぎると衝撃吸収性能が低下するおそれがあるので、0.01〜0.20とすることが好ましい。より好ましい上限は0.10であり、さらに好ましい上限は0.07である。
重量床衝撃音低減層2と衝撃吸収層3との接着は、例えば、ウレタン系接着剤、エチレン酢酸ビニル系接着剤、ゴム系接着剤等のホルムアルデヒドを含まない接着剤を用いて行ってもよく、熱融着によって行ってもよい。
図3に示すように、本発明の他の実施形態に係る床材10cにおいては、木質面材1と重量床衝撃音低減層2との間に軽量床衝撃音低減層4を備える。これにより、軽量床衝撃音の低減と衝撃吸収性能を向上させることができる。軽量床衝撃音低減層4としては、例えば、合成樹脂発泡体、不織布、またはこれらの複合体を用いることができる。軽量床衝撃音低減層4は、薄すぎると、遮音性能と衝撃吸収性能が低下し、厚過ぎると歩行感が悪化するおそれがある。このため、軽量床衝撃音低減層4の厚さは、2.0〜6.0mmであることが好ましい。
重量床衝撃音低減層2と軽量床衝撃音低減層4との接着は、例えば、ウレタン系接着剤、エチレン酢酸ビニル系接着剤、ゴム系接着剤等のホルムアルデヒドを含まない接着剤を用いて行ってもよく、熱融着によって行ってもよい。
本発明に係る床材10を施工可能な下地としては、木下地、鉄骨+ALC下地、コンクリート下地などが挙げられる。
在来工法により建築された建物に本発明に係る床材10を施工する場合には、例えば、909mmピッチの大引上に、大引きと直交方向に、303または455mmピッチで根太を配置、固定し、その根太上に、捨て貼り合板を、根太と直交な方向に配置、固定する。そして、その捨て貼り合板上に本発明に係る床材10を施工することが可能である。捨て貼り合板と床材の間に、合板、パーティクルボード、繊維板などの補強材を設けても良い。
鉄骨造の建物に本発明に係る床材10を施工する場合には、例えば、鉄骨の躯体に、ボルト等を用いてALCパネルを固定し、そのALCパネル上に本発明に係る床材10を施工することが可能である。ALCパネルと床材の間に、合板、パーティクルボード、繊維板などの補強材を設けても良い。
鉄筋コンクリート造の建物に本発明に係る床材10を施工する場合には、コンクリートスラブ上に、直接、本発明に係る床材10を施工することができる。スラブと床材の間に、合板、パーティクルボード、繊維板などの補強材を設けても良い。
その他、床下地の上に本発明に係る床材10を施工することも可能である。このとき、床材の固定方法は、接着剤による固定、釘による固定、これらの両方を用いた固定のいずれであっても良いし、置き敷き(接着剤、釘による固定なし)でもよい。そして、床下地に、任意の寸法の衝撃吸収層を貼りつけ、その上に、任意の寸法の重量床衝撃音低減層を貼り、さらにその上に、木質面材を貼り付けることにより床構造とすることもできる。なお、材料構成が同じであれば、貼付方法によらず性能はほぼ同等であることを確認している。
重量床衝撃音は、JIS A1440−2:2007に準じ、音源室においてバングマシンによって床面を加振したときの音量を受音室で受信することにより測定する。床材の施工前後における床衝撃音レベルを比較し、その低減量により評価する。特に、床下地が木下地の場合において、63Hz帯の低減量が2.5dB以上であることが好ましいが、3.0dB以上であることがより好ましく、3.5dB以上であることがさらに好ましく、4.0dB以上であることが一層好ましく、5.0dB以上であることが最も好ましい。
本発明の効果を確認するべく、各種床材を作製し、それぞれ衝撃吸収性能、ならびに、重量床衝撃音および軽音床衝撃音に対する防音性能を調査した。
実施例1では、木質面材として、厚さ0.3mmの突板、厚さ0.4mmのHDFおよび厚さ8.7mmの合板をこの順で積層し、接着した後、四周本実加工を行い、所定の裏溝を形成したものを用いた。上記の木質面材の下に、重量床衝撃音低減層として厚さ8.0mmのアスファルトシート(比重:2.5〜2.7)を貼り付けた。上記重量床衝撃音低減層の下に、衝撃吸収層として厚さ8mmのポリエチレン発泡体シート(30倍発泡、比重:0.033、25%圧縮応力:0.05MPa程度)を貼り付け、床材を作製した。
実施例2では、上記の木質面材と重量床衝撃音低減層の間に、軽量床衝撃音低減層として厚さ4.0mmのウレタン発泡体シートを設けた点を除き、実施例1と同様の構成の床材を作製した。
実施例3では、重量床衝撃音低減層として厚さ4.0mmのアスファルトシート(比重:2.5〜2.7)を用いた点を除き、実施例1と同様の構成の床材を作製した。
比較例1では、重量床衝撃音低減層を設けない点を除き、実施例1と同様の構成の床材を作製した。
比較例2では、衝撃吸収層を設けない点を除き、実施例1と同様の構成の床材を作製した。
上記の各種床材について、下記の試験を行い、性能を評価した。
<衝撃吸収性能>
上記の各種床材をコンクリート下地の上に施工し、JIS A 6519:2013に規定される「9.6床の硬さ試験」に従い、硬さ(G値:加速度Gの最大値)を測定した。70G以下を良好であると評価した。
<防音性能>
上記の各種床材を床下地の上に置き敷き施工し、JIS A1440−2:2007、A1440−1:2007に準じた方法により行った。すなわち、音源室において所定の加振源(重量床衝撃音の試験はバングマシン、軽量床衝撃音の試験はタッピングマシン)によって床面を加振したときの床衝撃音レベルを受音室で測定し、床材の施工前後における床衝撃音レベルを比較し、その低減量により評価した。重量床衝撃音の試験は、床下地として、木下地の場合と、一部の例では、鉄骨躯体+ALCパネル、および、コンクリート下地の場合について測定し、63Hz帯における低減量を算出した。木下地の試験において、2.5dB以上を良好であると評価した。軽量床衝撃音の試験は、コンクリート下地の場合について測定し、各周波数帯の低減量から、ΔLL等級を算出した。ΔLL−3以上を良好であると評価した。
Figure 2018021355
表1に示すように、実施例1〜3は、衝撃吸収性能、ならびに、重量床衝撃音の防音性能のいずれも優れるが、比較例1および2は、少なくとも一つ以上の性能が劣っていた。特に、厚さ4.0mmのアスファルトシートを用いた実施例3に比べて、厚さ8.0mmのアスファルトシートを用いた実施例1および2において、重量床衝撃音の防音性能が優れていた。
ここで、比較例2の「147G」という衝撃吸収性能は、コンクリートのG値(150G)とほぼ同等であり、アスファルトシート単独では衝撃吸収性能の改善効果がないことが分かる。一方、比較例1の衝撃吸収性能が74Gであり、実施例1および2がそれぞれ62G、64Gであることから、衝撃吸収層の上に重量床衝撃音低減層を配置することにより、重量床衝撃音だけでなく衝撃吸収性能も改善される効果がある。
本発明に係る床材は、衝撃吸収性能および防音性能(特に、重量床衝撃音の防音性能)の両方に優れる。
1 木質面材層
2 重量床衝撃音低減層
3 衝撃吸収層
4 軽量床衝撃音低減層
10 本発明の一実施態様に係る床材
10a 床材(重量床衝撃音低減層なし)
10b 床材(重量床衝撃音低減層あり)
10c 本発明の他の実施態様に係る床材

Claims (12)

  1. 木質面材層と、
    重量床衝撃音低減層と、
    衝撃吸収層と、
    を順に備える、床材。
  2. 前記重量床衝撃音低減層が、前記木質面材層より高い曲げ剛性を有する、
    請求項1に記載の床材。
  3. 前記木質面材層と前記重量床衝撃音低減層との間に、軽量床衝撃音低減層を備える、
    請求項1または2に記載の床材。
  4. 前記重量床衝撃音低減層の比重が、1.0以上である、
    請求項1から3までのいずれかに記載の床材。
  5. 前記重量床衝撃音低減層の厚さが、2.0〜10.0mmである、
    請求項1から4までのいずれかに記載の床材。
  6. 前記重量床衝撃音低減層が、アスファルトシートからなる、
    請求項1から5までのいずれかに記載の床材。
  7. 前記衝撃吸収層の25%圧縮応力が、0.01〜0.10MPaである、
    請求項1から6までのいずれかに記載の床材。
  8. 前記衝撃吸収層の厚さが、4.0〜12.0mmである、
    請求項1から7までのいずれかに記載の床材。
  9. 前記衝撃吸収層が、樹脂発泡体または不織布からなる、
    請求項1から8までのいずれかに記載の床材。
  10. 前記軽量床衝撃音低減層の厚さが、2.0〜4.0mmである、
    請求項1から9までのいずれかに記載の床材。
  11. 前記軽量床衝撃音低減層が、樹脂発泡体または不織布からなる、
    請求項1から10までのいずれかに記載の床材。
  12. JIS A1440−2:2007に準じ、木下地の音源室においてバングマシンによって床面を加振したときの床衝撃音を受音室で測定したとき、床材の施工前後において、63Hz帯における床衝撃音の低減量が2.5dB以上である、
    請求項1から11までのいずれかに記載の床材。
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